JP2019101431A - 結像光学系、投写型表示装置、及び撮像装置 - Google Patents

結像光学系、投写型表示装置、及び撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】Fナンバーが小さく、十分な長さのバックフォーカスが確保され、良好な光学性能を有する結像光学系、この結像光学系を備えた投写型表示装置、及びこの結像光学系を備えた撮像装置を提供する。【解決手段】結像光学系は、拡大側から順に、拡大側結像面と中間像MIとを共役にする第1光学系G1、中間像MIと縮小側結像面とを共役にする第2光学系G2からなり、縮小側がテレセントリックに構成されている。第1光学系G1は非球面レンズを含む。第2光学系G2は、前群G2A、後群G2Bからなる。前群G2Aの焦点距離、全系の焦点距離、後群G2Bの焦点距離、最大像高、第1光学系G1の焦点距離、第1光学系G1の非球面レンズに関する所定の条件式を満足する。【選択図】図1

Description

本発明は、結像光学系、投写型表示装置、及び撮像装置に関する。
従来、液晶表示素子又はDMD(Digital Micromirror Device:登録商標)等のライトバルブに表示した画像をスクリーン等に拡大投写する投写型表示装置が広く用いられている。特に、ライトバルブを3枚用いて赤・緑・青の3原色の照明光に各々対応させ、個々のライトバルブで変調された光をプリズム等で合成し、結像光学系を介してスクリーンに画像を表示する構成をとるものが広く利用されている。
投写型表示装置においてライトバルブと併用される投写用の結像光学系には、近年のライトバルブの性能向上を受けてライトバルブの解像度に見合った良好な収差補正がなされていることが要望されている。また、投写型表示装置の小型化が望まれる一方で、大型スクリーンに近距離から投影したい等の要望に応えるため、小型でありながら広画角な結像光学系が要望されている。
投写型表示装置に適用可能な従来知られている結像光学系としては、例えば下記特許文献1に記載の光学系を挙げることができる。特許文献1には、複数枚のレンズからなる縮小側の光学系で中間像を形成し、複数枚のレンズからなる拡大側の光学系で中間像を拡大投写する光学系が記載されている。
米国特許第7009765号明細書
近年では、より高輝度な投写型表示装置が望まれており、そのためにはFナンバーが小さい結像光学系が求められる。また、3枚のライトバルブからの各変調光を色合成光学系で合成して投写するタイプの投写型表示装置に使用される結像光学系では、色合成プリズムを配置するために長いバックフォーカスを有することが求められる。
しかしながら、特許文献1に記載の光学系は、小さなFナンバーを有する系ではなく、また、バックフォーカスが十分長いとは言えない。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、Fナンバーが小さく、十分な長さのバックフォーカスが確保され、良好な光学性能を有する結像光学系、この結像光学系を備えた投写型表示装置、及びこの結像光学系を備えた撮像装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の結像光学系は、拡大側から縮小側へ向かって順に、拡大側結像面と中間像とを共役にする第1光学系と、中間像と縮小側結像面とを共役にする第2光学系とからなり、縮小側がテレセントリックに構成されており、第1光学系は少なくとも1枚の非球面レンズを含み、全系の焦点距離をfとした場合、縮小側結像面から第2光学系へ光軸に平行で光軸から|f|の高さで入射した光線は、第2光学系内で光軸と交点を有し、第2光学系は、拡大側から縮小側へ向かって順に、上記交点より拡大側の前群と、上記交点より縮小側の後群とからなり、前群の焦点距離をfG2Aとし、後群の焦点距離をfG2Bとし、縮小側結像面での最大像高をYmaxとし、第1光学系の焦点距離をfG1とし、第1光学系が含む非球面レンズについて焦点距離をfas、d線に対する屈折率をNasとし、|fas×Nas|の最小値をmin|fas×Nas|とした場合、
10.5<fG2A/|f|<15 (1)
3<fG2B/Ymax<5.5 (2)
2.1<|Ymax/f|<2.7 (3)
0.65<|f|/fG1<1 (4)
7.5<min|fas×Nas|/|f|<23 (5)
で表される条件式(1)、(2)、(3)、(4)、及び(5)を満足する。
本発明の結像光学系においては、下記条件式(1−1)、(2−1)、(3−1)、及び(4−1)のうちの少なくとも1つをさらに満足することが好ましい。
11<fG2A/|f|<14 (1−1)
3.5<fG2B/Ymax<5 (2−1)
2.1<|Ymax/f|<2.4 (3−1)
0.7<|f|/fG1<0.9 (4−1)
また、本発明の結像光学系においては、前群の焦点距離をfG2Aとし、全系の焦点距離をfとし、縮小側結像面での最大像高をYmaxとし、後群の焦点距離をfG2Bとした場合、下記条件式(6)を満足することが好ましい。
2<(fG2A/|f|)×(Ymax/fG2B)<3.5 (6)
また、本発明の結像光学系においては、第1光学系が含む全ての非球面レンズについて、下記条件式(7)を満足することが好ましい。
1.45<Nas<1.6 (7)
また、本発明の結像光学系においては、前群の焦点距離をfG2Aとし、後群の焦点距離をfG2Bとした場合、下記条件式(8)を満足することが好ましい。
1<fG2A/fG2B<1.55 (8)
また、本発明の結像光学系においては、第2光学系の最も拡大側のレンズは正の屈折力を有することが好ましい。
本発明の投写型表示装置は、画像データに基づく光学像を出力するライトバルブと、本発明の結像光学系とを備え、上記結像光学系は、ライトバルブから出力された光学像をスクリーン上に投写する。
本発明の撮像装置は、本発明の結像光学系を備えている。
なお、本発明の結像光学系が投写型表示装置に適用される場合は、上記「拡大側」は、被投写側(スクリーン側)を意味し、上記「縮小側」は、原画像表示領域側(ライトバルブ側)を意味する。また、本明細書においては、拡大側をフロント側、縮小側をバック側としており、例えば、バックフォーカスとは、最も縮小側のレンズ面から縮小側の焦点位置までの光軸上の距離を意味する。
なお、本明細書の「〜からなり」、「〜からなる」は、構成要素として挙げたもの以外に、実質的に屈折力を有さないレンズ、並びに、絞り、フィルタ、及びカバーガラス等のレンズ以外の光学要素が含まれていてもよいことを意図する。
なお、本明細書における屈折力の符号は、特に断りがない限り近軸領域で考えることにする。上記の「全系」とは結像光学系のことを意味する。また、上記条件式で用いている記号の値は、拡大側結像面から最も拡大側のレンズ面までの距離を無限遠とし、d線(波長587.6nm(ナノメートル))を基準とした場合の値である。
本発明によれば、Fナンバーが小さく、十分な長さのバックフォーカスが確保され、良好な光学性能を有する結像光学系、この結像光学系を備えた投写型表示装置、及びこの結像光学系を備えた撮像装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る結像光学系(本発明の実施例1の結像光学系)の構成と光束を示す断面図である。 前群と後群を説明するための図である。 本発明の実施例2の結像光学系の構成と光束を示す断面図である。 本発明の実施例3の結像光学系の構成と光束を示す断面図である。 本発明の実施例4の結像光学系の構成と光束を示す断面図である。 本発明の実施例5の結像光学系の構成と光束を示す断面図である。 本発明の実施例1の結像光学系の各収差図である。 本発明の実施例2の結像光学系の各収差図である。 本発明の実施例3の結像光学系の各収差図である。 本発明の実施例4の結像光学系の各収差図である。 本発明の実施例5の結像光学系の各収差図である。 本発明の一実施形態に係る投写型表示装置の概略構成図である。 本発明の別の実施形態に係る投写型表示装置の概略構成図である。 本発明のさらに別の実施形態に係る投写型表示装置の概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る撮像装置の正面側の斜視図である。 図15に示す撮像装置の背面側の斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態に係る結像光学系の構成を示す断面図である。図1に示す構成例は、後述の実施例1に対応している。図1では、左側を拡大側、右側を縮小側としており、軸上光束2及び最大像高の光束3も合わせて示している。
本実施形態の結像光学系は、拡大側から縮小側へ向かって順に、少なくとも1枚のレンズを含み拡大側結像面と中間像MIとを共役にする第1光学系G1と、少なくとも1枚のレンズを含み中間像MIと縮小側結像面とを共役にする第2光学系G2とからなる。図1の例では、第1光学系G1は、拡大側から縮小側へ向かって順に、レンズL1a〜L1lの12枚のレンズからなり、第2光学系G2は、拡大側から縮小側へ向かって順に、レンズL2a〜L2hの8枚のレンズからなる。しかし、本発明の第1光学系G1及び第2光学系G2は、図1に示す例と異なる枚数のレンズで構成することも可能である。
本実施形態の結像光学系は、投写型表示装置に搭載される投写光学系として使用可能であり、また、デジタルカメラ等に搭載される撮像光学系としても使用可能である。以下では主に、本実施形態の結像光学系が投写光学系として使用される場合を想定して説明する。
図1には、本実施形態の結像光学系が投写型表示装置に搭載される場合を想定して、スクリーンScrと、光学部材PPと、ライトバルブの画像表示面Simも図示している。光学部材PPは、入射面と出射面が平行な部材である。光学部材PPは、フィルタ、カバーガラス、及び色合成プリズム等を想定した部材である。光学部材PPは必須の構成要素ではなく、光学部材PPを省略した構成も可能である。また、図1では光学部材PPの縮小側の面の位置と画像表示面Simの位置とが一致した構成例を示しているが、これらの位置が異なる構成も可能である。
投写型表示装置においては、画像表示面Simで画像情報を与えられた光束が、光学部材PPを介して、結像光学系に入射され、結像光学系によりスクリーンScr上に投写される。すなわち、図1の例では、画像表示面Simが縮小側結像面に対応し、スクリーンScrが拡大側結像面に対応する。
図1の構成例においては、第2光学系G2が縮小側結像面と共役な位置に中間像MIを形成し、第1光学系G1が中間像MIを拡大側結像面に再結像させる。結像光学系は、中間像MIの形成位置を挟んで、拡大側に配置された第1光学系G1と、縮小側に配置された第2光学系G2とからなる。なお、図1では、中間像MIのうち光軸近傍を含む一部のみを概念的に点線で示しており、その光軸方向の位置は光軸近傍での位置を基に示している。中間像MIを形成する結像光学系では、第1光学系G1のバックフォーカスを短縮できるので、第1光学系G1の拡大側のレンズ径を小さくすることが可能であり、全系の焦点距離を短くして広画角化に適した構成とすることができる。
また、本実施形態の結像光学系は、縮小側がテレセントリックに構成されている。結像光学系とライトバルブの間に配置される色合成プリズムは入射光の角度によって分光特性が変化する。このような入射角依存性を有する部材と併用される結像光学系は縮小側がテレセントリックに構成されていることが望まれる。
なお、上記の「縮小側がテレセントリック」とは、拡大側から縮小側へ向かう方向に光束を見たとき、縮小側結像面である画像表示面Simの任意の点に集光する光束の断面において上側の最大光線と下側の最大光線との二等分角線が光軸Zと略平行の状態を指す。ここでいう略平行の状態とは、光軸Zに対する上記二等分角線の傾きが−3°以上かつ+3°以下の範囲内にある状態である。
また、本実施形態の結像光学系は、全系の焦点距離をfとした場合、図2に示すように、縮小側結像面から第2光学系G2へ光軸Zに平行で光軸から|f|の高さで入射した光線4が、第2光学系G2内で光軸Zと交わるように構成されている。図2は図1に示す例の第2光学系G2と光学部材PPを示す図であり、図2に一例として、上記光線4と光軸Zとの交点5を示す。第2光学系G2は、交点5を境にして2つの群に分けて考えることができる。すなわち、第2光学系G2は、拡大側から縮小側へ向かって順に、交点5より拡大側の前群G2Aと、交点5より縮小側の後群G2Bとからなると考えることができる。図1に示す例では、前群G2AはレンズL2a〜L2cの3枚のレンズからなり、後群G2BはレンズL2d〜L2hの5枚のレンズからなる。
本実施形態の結像光学系は、前群G2Aの焦点距離をfG2Aとし、全系の焦点距離をfとした場合、下記条件式(1)を満足するように構成されている。
10.5<fG2A/|f|<15 (1)
図1のような用途においては、第2光学系G2はリレー光学系として機能する。条件式(1)の下限以下とならないようにすることによって、リレー倍率が小さくなりすぎないため、系全体の投写倍率を確保しながら、第1光学系G1が担う倍率及び性能の負担を軽減することができるので、全系で良好な性能を得ることが容易となり、小さなFナンバーの実現に有利となる。仮に、リレー倍率が小さくなりすぎた場合に、系全体の投写倍率を確保しようとすると、第1光学系G1の拡大倍率をより大きくしなければならなくなり、そうすると、第1光学系G1部分の収差補正をすることも、第2光学系G2で発生する収差と第1光学系G1で発生する収差とを相殺させることも難しくなるので、系全体の良好な収差補正が困難になる。また、条件式(1)の下限以下とならないようにすることによって、リレー倍率を適切な範囲に収めながら、投写光学系に要求される画角を確保することが容易になる。
条件式(1)の上限以上とならないようにすることによって、前群G2Aの光軸方向の長さが長くなりすぎないため、第2光学系G2の全長の長大化の抑制、及び第2光学系G2の拡大側のレンズの大径化の抑制が容易となる。そして、このことによって第1光学系G1が担う収差補正の負担を増大させることなく、第2光学系G2の大型化を抑制できるようになり、結果として良好な収差補正、特に歪曲収差の補正と像面湾曲の補正が可能になる。
さらに、下記条件式(1−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
11<fG2A/|f|<14 (1−1)
また、本実施形態の結像光学系は、後群G2Bの焦点距離をfG2Bとし、縮小側結像面での最大像高をYmaxとした場合、下記条件式(2)を満足する。なお、イメージサークルの中心が光軸Z上にある系では、Ymaxはイメージサークルの半径に対応する。
3<fG2B/Ymax<5.5 (2)
条件式(2)の下限以下とならないようにすることによって、前群G2Aの縮小側の軸外光線と光軸Zとのなす角度を小さく抑えられるため、前群G2Aのレンズの大径化を抑制することができる。このことにより、レンズ径を抑制しながら、全系のバックフォーカスを長くすることが容易となる。条件式(2)の上限以上とならないようにすることによって、第2光学系G2の全長の長大化を抑制することができる。
さらに、下記条件式(2−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
3.5<fG2B/Ymax<5 (2−1)
また、本実施形態の結像光学系は、縮小側結像面での最大像高をYmaxとし、全系の焦点距離をfとした場合、下記条件式(3)を満足する。
2.1<|Ymax/f|<2.7 (3)
条件式(3)の下限以下とならないようにすることによって、歪曲収差を抑えて広い画角を維持することが容易となる。条件式(3)の上限以上とならないようにすることによって、第1光学系G1のレンズの大径化を抑えながら収差補正を行うことが容易となる。
さらに、下記条件式(3−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
2.1<|Ymax/f|<2.4 (3−1)
また、本実施形態の結像光学系は、全系の焦点距離をfとし、第1光学系G1の焦点距離をfG1とした場合、下記条件式(4)を満足する。
0.65<|f|/fG1<1 (4)
条件式(4)の下限以下とならないようにすることによって、第1光学系G1の拡大倍率を低く抑えることができるため、倍率色収差等の収差を所定量に補正することが容易になる。条件式(4)の上限以上とならないようにすることによって、第2光学系G2の拡大側のレンズの径よりも第1光学系G1の縮小側のレンズの径を小さくすることが容易となる。これによって、Fナンバーが小さく、かつ広画角の光学系になるように構成しても、全体のレンズ径を小さくすることが容易となる。
さらに、下記条件式(4−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
0.7<|f|/fG1<0.9 (4−1)
第1光学系G1は少なくとも1枚の非球面レンズを含むように構成される。非球面レンズを含むことによって、小さなFナンバー、広画角化、及び良好な収差補正に有利となる。特に広画角の光学系においては歪曲収差の補正に大きな効果を発揮する。第1光学系G1が含む非球面レンズについて焦点距離をfas、d線に対する屈折率をNasとし、|fas×Nas|の最小値をmin|fas×Nas|とし、全系の焦点距離をfとした場合、この結像光学系は下記条件式(5)を満足する。
7.5<min|fas×Nas|/|f|<23 (5)
条件式(5)の下限以下とならないようにすることによって、非球面レンズの肉厚差が大きくなるのを抑制することができ、加工性を向上させることができる。ここで、肉厚とは光軸方向の厚みを意味し、肉厚差とは、1枚のレンズにおける最大肉厚と最小肉厚の差を意味する。条件式(5)の上限以上とならないようにすることによって、非球面レンズの屈折力を確保することができるので、他のレンズへ配分される屈折力が過剰にならないため、収差補正が容易となる。また、全長の長大化の抑制にも有利となる。
また、この結像光学系は、前群G2Aの焦点距離をfG2Aとし、全系の焦点距離をfとし、縮小側結像面での最大像高をYmaxとし、後群G2Bの焦点距離をfG2Bとした場合、下記条件式(6)を満足することが好ましい。
2<(fG2A/|f|)×(Ymax/fG2B)<3.5 (6)
条件式(6)の下限以下とならないようにすることによって、第2光学系G2の全長の長大化を抑制しながら、第1光学系G1が担う収差補正の負担を軽減することができるので、結果として良好な収差補正、特に歪曲収差の補正と像面湾曲の補正が可能になる。条件式(6)の上限以上とならないようにすることによって、第2光学系G2の拡大側のレンズの大径化を抑制しながら、第1光学系G1が担う収差補正の負担を軽減することができるので、結果として良好な収差補正、特に歪曲収差の補正と像面湾曲の補正が可能になる。
また、この結像光学系は、第1光学系G1の非球面レンズのd線に対する屈折率をNasとした場合、第1光学系G1が含む全ての非球面レンズについて下記条件式(7)を満足することが好ましい。
1.45<Nas<1.6 (7)
条件式(7)の下限以下とならないようにすることによって、非球面レンズの肉厚差が大きくなるのを抑制することができ、加工性を向上させることができる。また、他のレンズへ配分される屈折力が過剰にならないため、収差補正が容易となり、さらに、全長の長大化の抑制にも有利となる。条件式(7)の上限以上とならないようにすることによって、安価な加工方法を選択可能となり、低コスト化を図ることができる。
また、この結像光学系は、前群G2Aの焦点距離をfG2Aとし、後群G2Bの焦点距離をfG2Bとした場合、下記条件式(8)を満足することが好ましい。
1<fG2A/fG2B<1.55 (8)
条件式(8)の下限以下とならないようにすることによって、リレー倍率が小さくなりすぎないため、系全体の投写倍率を確保しながら、第1光学系G1が担う倍率及び性能の負担を軽減することができるので全系で良好な性能を得ることが容易となる。仮に、リレー倍率が小さくなりすぎた場合に、系全体の投写倍率を確保しようとすると、条件式(1)の下限に関する説明で述べたように、第1光学系G1における収差補正が困難になり、結果として全系の良好な性能確保が困難になる。また、条件式(8)の下限以下とならないようにすることによって、リレー倍率を適切な範囲に収めながら、投写光学系に要求される画角を確保することが容易になる。
条件式(8)の上限以上とならないようにすることによって、前群G2Aの光軸方向の長さが長くなりすぎないため、第2光学系G2の全長の長大化の抑制、及び第2光学系G2の拡大側のレンズの大径化の抑制が容易となる。そして、このことによって第1光学系G1が担う収差補正の負担を増大させることなく、第2光学系G2の大型化を抑制できるようになり、結果として良好な収差補正、特に歪曲収差の補正と像面湾曲の補正が可能になる。
この結像光学系において、第2光学系G2の最も拡大側のレンズは正の屈折力を有することが好ましい。第2光学系G2の最も拡大側に正レンズを配置することによって、第2光学系G2の外径を小さくすることが容易となる。
上述した好ましい構成及び可能な構成は、任意の組合せが可能であり、要求される仕様に応じて適宜選択的に採用されることが好ましい。本実施形態によれば、小さなFナンバーを有し、十分な長さのバックフォーカスが確保され、良好な光学性能を有する結像光学系を実現することが可能である。ここでいう「小さなFナンバー」とは3.0以下のFナンバーを意味する。また、ここでいう「十分な長さのバックフォーカス」とは、空気換算距離での全系のバックフォーカスをBfとし、縮小側結像面での最大像高をYmaxとした場合、「Bf/Ymax」が1.35以上であることを意味する。なお、「Bf/Ymax」は3.0以上とすることがさらに好ましい。
次に、本発明の結像光学系の数値実施例について説明する。
[実施例1]
実施例1の結像光学系のレンズ構成と光束の断面図は図1に示したものであり、その構成及び図示方法は上述したとおりであるので、ここでは重複説明を一部省略する。実施例1の結像光学系は、拡大側から縮小側へ向かって順に、正の屈折力を有する第1光学系G1と、正の屈折力を有する第2光学系G2とからなる。第1光学系G1は、拡大側から縮小側へ向かって順に、レンズL1a〜L1lの12枚のレンズからなる。第2光学系G2は、拡大側から縮小側へ向かって順に、前群G2Aと、後群G2Bとからなる。前群G2Aは、拡大側から縮小側へ向かって順に、レンズL2a〜L2cの3枚のレンズからなる。後群G2Bは、拡大側から縮小側へ向かって順に、レンズL2d〜L2hの5枚のレンズからなる。第1光学系G1が含む非球面レンズはレンズL1aである。
実施例1の結像光学系の基本レンズデータを表1に、諸元と可変面間隔を表2に、非球面係数を表3に示す。表1において、Snの欄には最も拡大側の面を第1面とし縮小側に向かうに従い1つずつ番号を増加させた場合の面番号を示し、Rの欄には各面の曲率半径を示し、Dの欄には各面とその縮小側に隣接する面との光軸上の面間隔を示す。また、Ndの欄には各構成要素のd線(波長587.6nm(ナノメートル))に対する屈折率を示し、νdの欄には各構成要素のd線基準のアッベ数を示す。
表1では、拡大側に凸面を向けた形状の面の曲率半径の符号を正、縮小側に凸面を向けた形状の面の曲率半径の符号を負としている。表1には光学部材PPも合わせて示している。表1のDの最下欄の値は表中の最も縮小側の面と画像表示面Simとの間隔である。表1では合焦時の可変面間隔については、DD[ ]という記号を用い、[ ]の中にこの間隔の拡大側の面番号を付してDの欄に記入している。
表2に、拡大側結像面から最も拡大側のレンズ面までの距離が有限の場合の一例の全系の焦点距離の絶対値|fu|、拡大側結像面から最も拡大側のレンズ面までの距離が無限遠の場合の全系の焦点距離の絶対値|f|を示す。また、表2に、FナンバーFNo.、最大全画角2ω、及び可変面間隔の値をd線基準で示す。2ωの欄の(°)は単位が度であることを意味する。表2では、全系の拡大倍率が206.9の場合を拡大側結像面から最も拡大側のレンズ面までの距離が有限の場合の一例として示しており、この拡大倍率が206.9の場合の各値を「β=206.9」と表記した欄に示し、拡大側結像面から最も拡大側のレンズ面までの距離が無限遠の場合の各値を「無限遠」と表記した欄に示している。
表1では、非球面の面番号には*印を付しており、非球面の曲率半径の欄には近軸の曲率半径の数値を示している。表3において、Snの欄には非球面の面番号を示し、KA及びAm(m=3、4、5、…)の欄には各非球面についての非球面係数の数値を示す。表3の非球面係数の数値の「E±n」(n:整数)は「×10±n」を意味する。KA及びAmは下式で表される非球面式における非球面係数である。
Zd=C×h/{1+(1−KA×C×h1/2}+ΣAm×h
ただし、
Zd:非球面深さ(高さhの非球面上の点から、非球面頂点が接する光軸に垂直な平面に
下ろした垂線の長さ)
h:高さ(光軸からのレンズ面までの距離)
C:近軸曲率
KA、Am:非球面係数
であり、非球面式のΣはmに関する総和を意味する。
各表のデータにおいて、角度の単位としては度を用い、長さの単位としてはmm(ミリメートル)を用いているが、光学系は比例拡大又は比例縮小しても使用可能なため他の適当な単位を用いることもできる。また、以下に示す各表では所定の桁でまるめた数値を記載している。
図7に左から順に、実施例1の結像光学系の拡大倍率が206.9の場合の各収差図を示す。図7では左から順に、球面収差、非点収差、歪曲収差、及び倍率色収差を示す。球面収差図では、d線(波長587.6nm(ナノメートル))、C線(波長656.3nm(ナノメートル))、及びF線(波長486.1nm(ナノメートル))に関する収差をそれぞれ実線、長破線、及び短破線で示す。非点収差図では、サジタル方向のd線に関する収差を実線で示し、タンジェンシャル方向のd線に関する収差を短破線で示す。歪曲収差図ではd線に関する収差を実線で示す。倍率色収差図では、C線、及びF線に関する収差をそれぞれ長破線、及び短破線で示す。球面収差図のFNo.はFナンバーを意味し、その他の収差図のωは半画角を意味する。
上記の実施例1に関する各データの記号、意味、記載方法、及び図示方法は、特に断りがない限り以下の実施例のものについても基本的に同様であるので、以下では重複説明を省略する。
[実施例2]
実施例2の結像光学系のレンズ構成と光束の断面図を図3に示す。実施例2の結像光学系は、拡大側から縮小側へ向かって順に、正の屈折力を有する第1光学系G1と、負の屈折力を有する第2光学系G2とからなる。第1光学系G1は、拡大側から縮小側へ向かって順に、レンズL1a〜L1kの11枚のレンズからなる。第2光学系G2は、拡大側から縮小側へ向かって順に、前群G2Aと、後群G2Bとからなる。前群G2Aは、拡大側から縮小側へ向かって順に、レンズL2a〜L2cの3枚のレンズからなる。後群G2Bは、拡大側から縮小側へ向かって順に、レンズL2d〜L2gの4枚のレンズからなる。第1光学系G1が含む非球面レンズはレンズL1aである。
実施例2の結像光学系の基本レンズデータを表4に、諸元と可変面間隔を表5に、非球面係数を表6に示す。表5では、拡大倍率が207.0の場合を拡大側結像面から最も拡大側のレンズ面までの距離が有限の場合の一例として示している。図8に、拡大倍率が207.0の場合の各収差図を示す。
[実施例3]
実施例3の結像光学系のレンズ構成と光束の断面図を図4に示す。実施例3の結像光学系は、拡大側から縮小側へ向かって順に、正の屈折力を有する第1光学系G1と、負の屈折力を有する第2光学系G2とからなる。第1光学系G1は、拡大側から縮小側へ向かって順に、レンズL1a〜L1lの12枚のレンズからなる。第2光学系G2は、拡大側から縮小側へ向かって順に、前群G2Aと、後群G2Bとからなる。前群G2Aは、拡大側から縮小側へ向かって順に、レンズL2a〜L2cの3枚のレンズからなる。後群G2Bは、拡大側から縮小側へ向かって順に、レンズL2d〜L2gの4枚のレンズからなる。第1光学系G1が含む非球面レンズはレンズL1aとレンズL1bである。
実施例3の結像光学系の基本レンズデータを表7に、諸元と可変面間隔を表8に、非球面係数を表9に示す。表8では、拡大倍率が206.9の場合を拡大側結像面から最も拡大側のレンズ面までの距離が有限の場合の一例として示している。図9に、拡大倍率が206.9の場合の各収差図を示す。
[実施例4]
実施例4の結像光学系のレンズ構成と光束の断面図を図5に示す。実施例4の結像光学系は、拡大側から縮小側へ向かって順に、正の屈折力を有する第1光学系G1と、負の屈折力を有する第2光学系G2とからなる。第1光学系G1は、拡大側から縮小側へ向かって順に、レンズL1a〜L1lの12枚のレンズからなる。第2光学系G2は、拡大側から縮小側へ向かって順に、前群G2Aと、後群G2Bとからなる。前群G2Aは、拡大側から縮小側へ向かって順に、レンズL2a〜L2cの3枚のレンズからなる。後群G2Bは、拡大側から縮小側へ向かって順に、レンズL2d〜L2gの4枚のレンズからなる。第1光学系G1が含む非球面レンズはレンズL1aとレンズL1bである。
実施例4の結像光学系の基本レンズデータを表10に、諸元と可変面間隔を表11に、非球面係数を表12に示す。表11では、拡大倍率が203.6の場合を拡大側結像面から最も拡大側のレンズ面までの距離が有限の場合の一例として示している。図10に、拡大倍率が203.6の場合の各収差図を示す。
[実施例5]
実施例5の結像光学系のレンズ構成と光束の断面図を図6に示す。実施例5の結像光学系は、拡大側から縮小側へ向かって順に、正の屈折力を有する第1光学系G1と、負の屈折力を有する第2光学系G2とからなる。第1光学系G1は、拡大側から縮小側へ向かって順に、レンズL1a〜L1kの11枚のレンズからなる。第2光学系G2は、拡大側から縮小側へ向かって順に、前群G2Aと、後群G2Bとからなる。前群G2Aは、拡大側から縮小側へ向かって順に、レンズL2a〜L2cの3枚のレンズからなる。後群G2Bは、拡大側から縮小側へ向かって順に、レンズL2d〜L2gの4枚のレンズからなる。第1光学系G1が含む非球面レンズはレンズL1aとレンズL1bである。
実施例5の結像光学系の基本レンズデータを表13に、諸元と可変面間隔を表14に、非球面係数を表15に示す。表13では、拡大倍率が206.8の場合を拡大側結像面から最も拡大側のレンズ面までの距離が有限の場合の一例として示している。図11に、拡大倍率が206.8の場合の各収差図を示す。
表16に実施例1〜5の結像光学系の条件式(1)〜(8)の対応値と各数値を示す。実施例1〜5はd線を基準波長としており、表16にはd線基準での値を示す。表16のNasとfasの欄では対応値の下に対応する非球面レンズの符号を括弧書きで記入している。表16において、fG2は第2光学系G2の焦点距離であり、P5−G2Bは上述した交点5から後群G2Bの最も拡大側のレンズ面までの光軸上の距離であり、Bfは空気換算距離での全系のバックフォーカスである。
以上のデータからわかるように、実施例1〜5の結像光学系は、Fナンバーが2.4以下であり小さなFナンバーを有し、十分長いバックフォーカスが確保され、縮小側のテレセントリック性を保ちながら、各収差が良好に補正されて、高い光学性能が実現されている。
次に、本発明の実施形態に係る投写型表示装置について説明する。図12は、本発明の一実施形態に係る投写型表示装置の概略構成図である。図12に示す投写型表示装置100は、本発明の実施形態に係る結像光学系10と、光源15と、各色光に対応したライトバルブとしての透過型表示素子11a〜11cと、色分解のためのダイクロイックミラー12、13と、色合成のためのクロスダイクロイックプリズム14と、コンデンサレンズ16a〜16cと、光路を偏向するための全反射ミラー18a〜18cとを有する。なお、図12では、結像光学系10は概略的に図示している。また、光源15とダイクロイックミラー12の間にはインテグレーターが配されているが、図12ではその図示を省略している。
光源15からの白色光は、ダイクロイックミラー12、13で3つの色光光束(Green光、Blue光、Red光)に分解された後、それぞれコンデンサレンズ16a〜16cを経て各色光光束にそれぞれ対応する透過型表示素子11a〜11cに入射して変調され、クロスダイクロイックプリズム14により色合成された後、結像光学系10に入射する。結像光学系10は、透過型表示素子11a〜11cにより変調された変調光による光学像をスクリーン105上に投写する。
図13は、本発明の別の実施形態に係る投写型表示装置の概略構成図である。図13に示す投写型表示装置200は、本発明の実施形態に係る結像光学系210と、光源215と、各色光に対応したライトバルブとしてのDMD素子21a〜21cと、色分解及び色合成のためのTIR(Total Internal Reflection)プリズム24a〜24cと、照明光と投写光を分離する偏光分離プリズム25とを有する。なお、図13では結像光学系210を概略的に図示している。また、光源215と偏光分離プリズム25の間にはインテグレーターが配されているが、図13ではその図示を省略している。
光源215からの白色光は、偏光分離プリズム25内部の反射面で反射された後、TIRプリズム24a〜24cにより3つの色光光束(Green光、Blue光、Red光)に分解される。分解後の各色光光束はそれぞれ対応するDMD素子21a〜21cに入射して変調され、再びTIRプリズム24a〜24cを逆向きに進行して色合成された後、偏光分離プリズム25を透過して、結像光学系210に入射する。結像光学系210は、DMD素子21a〜21cにより変調された変調光による光学像をスクリーン205上に投写する。
図14は、本発明のさらに別の実施形態に係る投写型表示装置の概略構成図である。図14に示す投写型表示装置300は、本発明の実施形態に係る結像光学系310と、光源315と、各色光に対応したライトバルブとしての反射型表示素子31a〜31cと、色分離のためのダイクロイックミラー32、33と、色合成のためのクロスダイクロイックプリズム34と、光路偏向のための全反射ミラー38と、偏光分離プリズム35a〜35cとを有する。なお、図14では、結像光学系310は概略的に図示している。また、光源315とダイクロイックミラー32の間にはインテグレーターが配されているが、図14ではその図示を省略している。
光源315からの白色光はダイクロイックミラー32、33により3つの色光光束(Green光、Blue光、Red光)に分解される。分解後の各色光光束はそれぞれ偏光分離プリズム35a〜35cを経て、各色光光束それぞれに対応する反射型表示素子31a〜31cに入射して変調され、クロスダイクロイックプリズム34により色合成された後、結像光学系310に入射する。結像光学系310は、反射型表示素子31a〜31cにより変調された変調光による光学像をスクリーン305上に投写する。
図15、図16は、本発明の一実施形態に係る撮像装置であるカメラ400の外観図である。図15は、カメラ400を正面側から見た斜視図を示し、図16は、カメラ400を背面側から見た斜視図を示す。カメラ400は、交換レンズ48が取り外し自在に装着される、レフレックスファインダーを持たない一眼形式のデジタルカメラである。交換レンズ48は、本発明の実施形態に係る結像光学系49を鏡筒内に収納したものである。
このカメラ400はカメラボディ41を備え、カメラボディ41の上面にはシャッターボタン42及び電源ボタン43が設けられている。またカメラボディ41の背面には、操作部44、操作部45、及び表示部46が設けられている。表示部46は、撮像された画像や、撮像される前の画角内にある画像を表示するためのものである。
カメラボディ41の前面中央部には、撮影対象からの光が入射する撮影開口が設けられ、その撮影開口に対応する位置にマウント47が設けられ、マウント47を介して交換レンズ48がカメラボディ41に装着される。
カメラボディ41内には、交換レンズ48によって形成された被写体像に応じた撮像信号を出力するCCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子(不図示)、その撮像素子から出力された撮像信号を処理して画像を生成する信号処理回路(不図示)、及びその生成された画像を記録するための記録媒体(不図示)などが設けられている。このカメラ400では、シャッターボタン42を押すことにより静止画又は動画の撮影が可能であり、この撮影で得られた画像データが上記記録媒体に記録される。
以上、実施形態及び実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施形態及び実施例に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、各レンズの曲率半径、面間隔、屈折率、アッベ数、及び非球面係数等は、上記各数値実施例で示した値に限定されず、他の値をとり得る。
また、本発明の投写型表示装置も、上記構成のものに限定されず、例えば、光束分離又は光束合成に用いられる光学部材、及びライトバルブは、種々の態様の変更が可能である。ライトバルブは、光源からの光を画像表示素子により空間変調して、画像データに基づく光学像として出力する態様に限定されず、自発光型の画像表示素子から出力された光自体を、画像データに基づく光学像として出力する態様であってもよい。自発光型の画像表示素子としては、例えば、LED(Light Emitting Diode)またはOLED(Organic Light Emitting Diode)等の発光素子が2次元配列された画像表示素子が挙げられる。
また、本発明の撮像装置も、上記構成のものに限定されず、例えば、本発明をノンレフレックス方式以外のカメラ、フィルムカメラ、ビデオカメラ、及び映画撮影用カメラ等などに適用することも可能である。
2 軸上光束
3 最大像高の光束
4 光線
5 交点
10、49、210、310 結像光学系
11a〜11c 透過型表示素子
12、13、32、33 ダイクロイックミラー
14、34 クロスダイクロイックプリズム
15、215、315 光源
16a〜16c コンデンサレンズ
18a〜18c、38 全反射ミラー
21a〜21c DMD素子
24a〜24c TIRプリズム
25、35a〜35c 偏光分離プリズム
31a〜31c 反射型表示素子
41 カメラボディ
42 シャッターボタン
43 電源ボタン
44、45 操作部
46 表示部
47 マウント
48 交換レンズ
100、200、300 投写型表示装置
105、205、305 スクリーン
400 カメラ
G1 第1光学系
G2 第2光学系
G2A 前群
G2B 後群
L1a〜L1l、L2a〜L2h レンズ
MI 中間像
PP 光学部材
Scr スクリーン
Sim 画像表示面
Z 光軸

Claims (11)

  1. 拡大側から縮小側へ向かって順に、拡大側結像面と中間像とを共役にする第1光学系と、前記中間像と縮小側結像面とを共役にする第2光学系とからなり、
    縮小側がテレセントリックに構成されており、
    前記第1光学系は少なくとも1枚の非球面レンズを含み、
    全系の焦点距離をfとした場合、前記縮小側結像面から前記第2光学系へ光軸に平行で光軸から|f|の高さで入射した光線は、前記第2光学系内で前記光軸と交点を有し、
    前記第2光学系は、拡大側から縮小側へ向かって順に、前記交点より拡大側の前群と、前記交点より縮小側の後群とからなり、
    前記前群の焦点距離をfG2Aとし、
    前記後群の焦点距離をfG2Bとし、
    前記縮小側結像面での最大像高をYmaxとし、
    前記第1光学系の焦点距離をfG1とし、
    前記第1光学系が含む前記非球面レンズについて焦点距離をfas、d線に対する屈折率をNasとし、|fas×Nas|の最小値をmin|fas×Nas|とした場合、
    10.5<fG2A/|f|<15 (1)
    3<fG2B/Ymax<5.5 (2)
    2.1<|Ymax/f|<2.7 (3)
    0.65<|f|/fG1<1 (4)
    7.5<min|fas×Nas|/|f|<23 (5)
    で表される条件式(1)、(2)、(3)、(4)、及び(5)を満足する結像光学系。
  2. 2<(fG2A/|f|)×(Ymax/fG2B)<3.5 (6)
    で表される条件式(6)を満足する請求項1に記載の結像光学系。
  3. 前記第1光学系が含む全ての非球面レンズについて
    1.45<Nas<1.6 (7)
    で表される条件式(7)を満足する請求項1又は2に記載の結像光学系。
  4. 1<fG2A/fG2B<1.55 (8)
    で表される条件式(8)を満足する請求項1から3のいずれか1項に記載の結像光学系。
  5. 前記第2光学系の最も拡大側のレンズは正の屈折力を有する請求項1から4のいずれか1項に記載の結像光学系。
  6. 11<fG2A/|f|<14 (1−1)
    で表される条件式(1−1)を満足する請求項1に記載の結像光学系。
  7. 3.5<fG2B/Ymax<5 (2−1)
    で表される条件式(2−1)を満足する請求項1に記載の結像光学系。
  8. 2.1<|Ymax/f|<2.4 (3−1)
    で表される条件式(3−1)を満足する請求項1に記載の結像光学系。
  9. 0.7<|f|/fG1<0.9 (4−1)
    で表される条件式(4−1)を満足する請求項1に記載の結像光学系。
  10. 画像データに基づく光学像を出力するライトバルブと、
    請求項1から9のいずれか1項に記載の結像光学系とを備え、
    前記結像光学系は、前記ライトバルブから出力された前記光学像をスクリーン上に投写する投写型表示装置。
  11. 請求項1から9のいずれか1項に記載の結像光学系を備えた撮像装置。
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