JP2019101376A - 投射型表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】波長変換素子における変換効率の変化に伴う投射する光のカラーバランスの変化を抑制することが可能な投射型表示装置を提供する。【解決手段】第1の色光を発する光源と、第1の色光の一部を第1の色光とは波長が異なる第2の色光に変換するとともに互いに特性が異なる第1領域及び第2領域を有する波長変換素子と、波長変換素子が設けられているとともに光源から波長変換素子に入射する第1の色光の入射方向を軸に回転するホイール基板と、第1領域の特性及び第2領域の特性に関する情報に基づいて、光源およびホイール基板の制御を行い、ホイール基板から発せられる第1の色光の第1光量と第2の色光の第2の光量との比率を調整する制御部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、投射型表示装置に関する。
青色光を射出する固体光源装置および、固体光源装置から射出された青色光の一部を黄色光(赤色光及び緑色光)に変換する回転蛍光板を備えるプロジェクタ(投射型表示装置)がある(特許文献1)。
特許第5733376号公報
回転蛍光板による青色光の変換効率は温度等により変化しうるため、特許文献1に記載されたプロジェクタでは、変換効率の変化に伴い投射する光に含まれる赤色光、緑色光および青色光の光量の比率(カラーバランス)が崩れうる。特許文献1には、このような変換効率に伴うカラーバランスの変化に対する対策は開示されていない。
そこで、本発明は、波長変換素子における変換効率の変化に伴う投射する光のカラーバランスの変化を抑制することが可能な投射型表示装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、第1の色光を発する光源と、第1の色光の一部を第1の色光とは波長が異なる第2の色光に変換するとともに互いに特性が異なる第1領域及び第2領域を有する波長変換素子と、波長変換素子が設けられているとともに光源から波長変換素子に入射する第1の色光の入射方向を軸に回転するホイール基板と、第1領域の特性及び第2領域の特性に関する情報に基づいて、光源およびホイール基板の制御を行い、ホイール基板から発せられる第1の色光の第1光量と第2の色光の第2の光量との比率を調整する制御部と、を備える、ことを特徴とする。
本発明によれば、波長変換素子における変換効率の変化に伴う投射する光のカラーバランスの変化を抑制することが可能な投射型表示装置を提供することができる。
第1実施形態に係る投射型表示装置の構成を示す概略図である。 第1実施形態に係る光源と蛍光素子が発する光の波長分布の一例である。 第1実施形態に係る偏光ビームスプリッタの波長特性を説明する図である。 第1実施形態に係る光源装置の詳細を説明する概略図である。 第1実施形態に係る蛍光素子を説明する図である。 蛍光体の温度変化による変換効率の変動を示す図である。 制御部による光源の制御について説明する図である。 第2実施形態に係る蛍光素子を説明する図である。 第2実施形態に係るホイール基板を説明する図である。 蛍光体の光量変化による変換効率の変動を示す図である。 蛍光体の経時劣化による変換効率の変動を示す図である。 第5実施形態に係る投射型表示装置の構成を示す概略図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面などを参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る投射型表示装置の構成を示す概略図である。投射型表示装置1は光源装置10、照明光学系20、色分離合成系30、光変調素子40、投射光学系50を備える。
光源装置10は、赤色光(R)、緑色光(G)、青色光(B)を含む白色の光束を射出する。光源装置10は、光源11、コリメータレンズ系12、偏光ビームスプリッタ13、コンデンサレンズ系14、蛍光素子15を備える。光源11は、励起光としての光を発する。本図において、コリメータレンズ系12あるいはコンデンサレンズ系14の光軸方向をz軸方向とし、z軸方向と直交し、偏光ビームスプリッタ13の偏光分離面の法線及びz軸方向と平行な断面に平行な方向をy軸方向としている。そして、z軸方向及びy軸方向に直交する方向をx軸方向としている。
図2は、第1実施形態に係る光源11と蛍光素子15が発する光の波長分布の一例を説明する図である。光源11から発せられる光は、中心波長が445nmの青帯域の光(第1の色光)である。光源11は、例えば、LD光源である。
図1にもどり、コリメータレンズ系12は、光源11からの光束を受光し、正のパワーを有する。偏光ビームスプリッタ13は、例えば、ダイクロイック偏光ビームスプリッタである。
図3は、第1実施形態に係る偏光ビームスプリッタ13の波長特性を説明する図である。偏光ビームスプリッタ13は、光源11からの励起光の波長帯域の光についてはP偏光光を透過させてS偏光光を反射する偏光ビームスプリッタとして作用する。また、偏光ビームスプリッタ13は、それ以外の波長帯域の光については偏光方向に依らずに反射するダイクロイックミラーとして作用する。
図1にもどり、コンデンサレンズ系14は、第1コンデサレンズ141および第2コンデサレンズ142を含みうる。蛍光素子15は、光源11からの光の一部を、光源11からの光とは異なる波長の変換光に変換する。変換光は、図2に示すように、緑色及び赤色帯域の光(第2の色光)である。蛍光素子15は、光源11からの光と波長が同じ非変換光と変換光とを射出する光学素子である。蛍光素子15の詳細については後述する。
図1にもどり、光源11からの励起光は発散光としてコリメータレンズ系12に入射し、正のパワーを有するコリメータレンズ系12によって平行光として偏光ビームスプリッタ13に入射する。光源11からの光はP偏光光(yz断面に平行な方向に振動している偏光光)であるため、偏光ビームスプリッタ13を透過してコンデンサレンズ系14を介して蛍光素子15へ入射する。
蛍光素子15から射出する光は偏光方向が乱れた状態であるため、蛍光素子15からの非変換光のうちのS偏光光と変換光は偏光ビームスプリッタ13で反射され、後段の光学系に向かう。このような原理により、光源装置10は後段の光学系にRGBの光を導く。
照明光学系20は、光源装置10からの光を受光する。照明光学系20は、偏光変換素子21、コンデンサレンズ22、不図示の第1フライアイレンズ及び第2フライアイレンズを備える。
光源装置10からの光は、p偏光とs偏光が混在した光となっており、偏光変換素子21を通過することでp偏光に揃えられ、コンデンサレンズ22へと導かれる。コンデンサレンズ22によって集光された光は色分離合成系30が備える偏光ビームスプリッタを透過して光変調素子40へと導入される。
そして、光変調素子40へと導入された光は、画像信号に従って変調され、色分離合成系30が備える偏光ビームスプリッタを反射して、投射レンズ(投射光学系50)へと導かれ、不図示のスクリーンなどの被投射面に拡大されて投影される。
なお、図1は、色分離合成系30の周囲を簡略化して図示している。色分離合成系30の周囲には、図示されていないがRGBの各色用の合計3つの光変調素子が設けられている。色分離合成系30は不図示のダイクロイックミラー、偏光ビームスプリッタ、合成プリズムを用いて照明光学系20からの光束を波長毎に分離して各色用の光変調素子に導く。
そして、各色用の光変調素子で変調された光を合成して投射レンズへ導く。すなわち、色分離合成系30は、照明光学系20からの光束を光変調素子に導くとともに、光変調素子からの光束を投射レンズに導く。
図4は、第1実施形態に係る光源装置10の詳細を説明する概略図である。光源装置10は、ホイール基板151を含む蛍光素子15を備える。ホイール基板151は、光源11からの光の入射方向を軸に回転し、これを回転させるためのモータ152を備える。ホイール基板151上には、後述する波長変換素子153が形成されている。また、光源装置10は、波長変換素子153の温度を計測する温度計測部16を備える。さらに、光源装置10は、光源11およびホイール基板151の制御を行う制御部17を備える。
ここで、蛍光素子15の詳細について説明する。図5は、第1実施形態に係る蛍光素子15を説明する図である。光源11から発せられた光の入射側から、波長変換素子153、ホイール基板151の順に並んでおり、これらが一体に構成されているのが蛍光素子15である。波長変換素子153は、変換粒子(蛍光体粒子)154および散乱粒子155を含む層である。
変換粒子154は、光源11からの光の一部を、光源11からの色光とは波長が異なるの変換光に変換する蛍光体であって、光源11からの光と同じ波長の非変換光および変換光とを射出する。散乱粒子155は、光源11からの光および変換粒子154から射出される光を散乱する散乱体である。
ホイール基板151は、反射素子であって、例えば、アルミ板金などの可視光帯域での反射率の高い金属である。ホイール基板151は、波長変換素子153で発生した熱を放熱するために金属材料が好ましいが、セラミックやガラス等に誘電体多層膜を付加し、反射率を高めたものでも構わない。
本説明において、波長変換素子153からホイール基板151へ向かう方向への散乱を前方散乱とし、波長変換素子153から光源11へ向かう方向への散乱を後方散乱とする。言い換えれば、光源11からの光束が蛍光素子15に入射する方向への散乱を前方散乱とし、蛍光素子15から光源11へ戻る方向への散乱を後方散乱とする。
光源11からの光L11は、散乱粒子155によって後方散乱光L11bと前方散乱光L11fとに分かれる。なお、図5は、あくまでも散乱粒子155による効果を示す概略図であって、図5以外の図と一部整合がとれない部分もある。後方散乱光L11bは、散乱粒子155からコリメータレンズ系12へ戻る。一方、前方散乱光L11fは散乱粒子155から変換粒子154へ向かって励起光として作用し、変換粒子154によって変換光L154へ変換される。
このように、変換粒子154と散乱粒子155を波長変換素子153に含ませることで、蛍光素子15から非変換光と変換光とを射出させることが可能となる。
図4に戻り、ホイール基板151上に形成された波長変換素子153は、互いに特性が異なる複数の領域を有する。本実施形態において、ホイール基板151上には、一例として、第1の色光の透過率が異なる2つの領域、領域15aおよび領域15bが形成されている。領域15aと領域15bは、例えば、蛍光体もしくは散乱体の濃度がそれぞれ異なる、または変換粒子154もしくは散乱粒子155の大きさがそれぞれ異なることにより、透過率が異なり、射出される変換光と非変換光との比率が異なる。なお、波長変換素子153から射出される変換光と非変換光との比率が異なれば良くこれらに限られない。
モータ152は、ホイール基板151を回転させる。モータ152は、回転状態を検出できる。例えば、ある地点が12時の位置の状態をスタートとして、1秒間に時計回りに1回転の制御を加えるときに、1/4秒後はその地点は3時の位置であることを認識できる。結果として、ホイール基板151のどの位置(領域)に光が照射されているか、または、照射されるのかを認識することができる。
温度計測部16は、波長変換素子153の温度を計測し、計測結果を制御部17へ出力する。制御部17は、温度計測部16での測定結果に応じて、モータ152の回転状態、またはモータ152の回転状態に対しての光源11の発光の間隔を変更する。
図6は、蛍光体の温度変化による変換効率の変動を示す図である。縦軸は、蛍光体の変換効率を示し、横軸は、蛍光体の使用温度を示している。蛍光体である変換粒子154は、温度に応じて変換効率が変動する。それに対して、散乱粒子155の効率は変動しない。つまり、変換粒子154により変換される変換光は、非変換光に対して増減する。
そこで、制御部17は、予め、図6のような、温度と変換効率との関係と、ホイール基板151上の複数の波長変換素子153の位置情報を含む領域情報、および、それぞれの領域の透過率などの特性情報を記憶しておく。なお、複数の波長変換素子153の領域情報およびそれぞれの領域の特性情報を合わせて特性に関する情報とする。特性に関する情報は、蛍光体および散乱体の濃度に関する情報、大きさに関する情報を含みうる。制御部17は、それぞれの領域の特性に関する情報に基づいて、光源11およびホイール基板151の制御を行う。
次に、温度計測部16が蛍光素子15の温度を計測する。制御部17は、現状の変換効率を記憶したデータから得て、変換粒子154により生成される黄色光(変換光)の光量を算出する。次に、制御部17は、上記の黄色光の光量から所定のカラーバランスとなるような青色の光量を算出し、算出した光量となるよう光源11のホイール基板151への照射タイミング(光源11が発光する間隔)を制御する。
図7は、制御部17による光源11の制御について説明する図である。一番上の縦軸に領域、横軸に時間を示しており、ホイール基板151が回転することにより、光源11がそれぞれ領域15aと領域15bとへの光の照射を繰り返していることを示す。下の2つの図は、縦軸に発光していることを示し、横軸に時間を示した図である。時間は、一番上のグラフと一致している。下の2つの図は、1秒間にホイール基板151が1回転すると仮定した場合、1秒間の合計発光回数は共に4回で、光源11の積算発光量は共に同等であるものとする。
例えば、TYPE1のグラフでは、光源11は、ホイール基板151が1回転するうち、領域15aのタイミングで3回発光し、領域15bのタイミングで1回発光する。制御部17は、この制御を繰り返す。
領域15aは、非変換光の射出量が少なく、変換光の射出量が多い。領域15bは、非変換光の射出量が多く、変換光の射出量が少ない。このような場合を一例として説明する。青光が少なくてよい場合は、非変換光の射出が少ない領域15aへの照射量を多くし(TYPE1に相当)、青色光が多く必要な場合は、非変換光射出が多い領域15bへの照射を多くする(TYPE2に相当)。
このように制御することにより、制御部17は、ホイール基板から発せられる非変換光の光量(第1の光量)と変換光の光量(第2の光量)との比率を調整することが可能となり、被投射面に投射する光のカラーバランスの変化を抑制することが可能な投射型表示装置を提供することができる。
なお、本実施形態においては、光源11の発光の間隔(照射タイミング)を制御することにより、非変換光の光量と変換光の光量との比率の調整を行う例について説明したが、光源11から射出される光の強度を変更することにより調整してもよい。さらに、モータ152を制御し、ホイール基板151の回転状態、例えば、回転速度を制御することにより調整してもよい。
(第2実施形態)
図8は、第2実施形態に係る蛍光素子15を説明する図である。第1実施形態と同様の構成は同符号で示し、説明は省略する。本実施形態の蛍光素子15は、光源11から発せられた光の入射する面側から散乱層81、変換層82の順に並んでいる。つまり、散乱層81と変換層82とは、入射方向にならんでおり、これらが一体に構成されている。散乱層81は第1実施形態に係る散乱粒子155に相当する散乱体であり、変換層82は、第1実施形態に係る変換粒子154に相当する蛍光体である。
光源11からの光L11は散乱層81によって後方散乱光L11bと前方散乱光L11fとに分かれる。なお、図8はあくまでも散乱層81による効果を示す概略図であって、図8以外の図と一部整合がとれない部分もある。
後方散乱光L11bは散乱層81から変換層82へ向かわずに、コリメータレンズ系12へ戻る。一方、前方散乱光L11fは散乱層81から変換層82へ向かって励起光として作用し、変換層82によって変換光L82へ変換される。このように、変換層82よりも入射側に散乱層81を設けることで、変換層82に入射する前に励起光の一部を取り出すことが可能となる。
図9は、第2実施形態に係るホイール基板151を説明する図である。第2実施形態に係る蛍光素子15は、例えば、散乱層81の光源11からの光の入射方向の厚みが異なる。図9(B)は、ホイール基板151を図9(A)に示す矢印方向から見た図である。
図9(B)に示すように、蛍光素子15は、領域15aの散乱層81が厚く、領域15bの散乱層81が薄い。散乱層81の厚みは、散乱層81の透過率と比例関係にあり、厚みが厚ければ透過率が低下し、厚みが薄ければ透過率が上昇する。つまり、散乱層81で散乱する青光の光量と比例関係にある。ここで、特性に関する情報は、厚みに関する情報を含む。
本実施形態では散乱層81の厚みにより波長変換素子153の透過率を異ならしめたが、特性が異なればよく、複数の領域の透過率を異ならしめる方法は散乱層81の厚みの大小に限定されない。例えば、散乱層81内の白色微粒子の粒子数濃度でも透過率を異ならしめることが可能である。また、変換層82の厚みを異ならしめることにより、特性を異ならしめても良い。
なお、変換層82とホイール基板151との間にさらに第2散乱層を設けても良い。これにより、ホイール基板151に入射した光の一部がホイール基板151に吸収されてしまうことにより発生する光量損失を低減することが可能となる。
(第3実施形態)
図10は、蛍光体の光量変化による変換効率の変動を示す図である。縦軸は、蛍光体の変換効率を示し、横軸は、蛍光体に入射する光量を示している。蛍光体による光の変換は、照射される光量が大きくなると、いわゆる、輝度飽和が発生し、変換効率が低下する。よって、蛍光体に照射される光量に応じて変換光量と非変換光量の比率は、変化する。そこで、第3実施形態に係る制御部17は、波長変換素子153に入射する光量を得て、その光量を用いてホイール基板から発せられる非変換光の光量と変換光の光量との比率を調整する。
具体的な制御方法は第1実施形態と同様であるが、蛍光体の変換効率の増減を引き起こす原因が温度ではなく、光量である為、光源11の駆動信号に応じて制御を行えばよい。具体的には、制御部17は、光源11の発光光量を検出し、これに応じて制御を行う。ここで発光光量とは、例えば、1秒間あたりの発光回数である。
制御部17は、予め、図10のような、照射光量と変換効率との関係と、ホイール基板151上の複数の波長変換素子153の特性に関する情報を記憶しておく。次に、制御部17は、波長変換素子153に照射される光量を検出し、現状の変換効率を上記の記憶したデータから得て、蛍光体により生成される黄色光(変換光)の光量を算出する。
次に、制御部17は、上記の黄色光の光量から所定のカラーバランスとなるような青色の光量を算出し、算出した光量となるよう光源11のホイール基板151への照射タイミング、光量又はホイール基板151の回転状態を制御する。これにより、輝度飽和による投射する光のカラーバランスの崩れを調整することが可能となる。
(第4実施形態)
図11は、蛍光体の経時劣化による変換効率の変動を示す図である。縦軸は、蛍光体の変換効率を示し、横軸は、波長変換素子153に光が照射された総時間数を示している。蛍光体は、光が照射され続けると経時劣化が発生して変換効率が低下する。
よって、蛍光体に照射される積算光量に応じて変換光量と非変換光量の比率は、変化する。そこで、第4実施形態に係る制御部17は、波長変換素子153に入射する積算光量を得て、積算光量を用いてホイール基板から発せられる非変換光の光量と変換光の光量との比率を調整する。
具体的な制御方法は第1実施形態と同様であるが、蛍光体の変換効率の増減を引き起こす原因が温度ではなく、積算光量である為、光源11の駆動信号とその時間に応じて制御を行えばよい。具体的には、制御部17は、光源11の発光光量と、その時間の情報と検出し、これに応じて制御を行う。ここで発光光量とは、例えば、1秒間あたりの発光回数である。また、時間情報とは、例えば、照射の総時間数である。
制御部17は、予め、図11のような、積算光量と変換効率との関係と、ホイール基板151上の複数の波長変換素子153の特性に関する情報を記憶しておく。次に、制御部17は、蛍光体に照射される光量と、その時間の情報と検出し、現状の変換効率を上記の記憶したデータから得て、蛍光体により生成される黄色光(変換光)の光量を算出する。
次に、制御部17は、上記の黄色光の光量から所定のカラーバランスとなるような青色の光量を算出し、算出した光量となるよう光源11のホイール基板151への照射タイミング、光量又はホイール基板151の回転状態を制御する。これにより、経時劣化による投射する光のカラーバランスの崩れを調整することが可能となる。
(第5実施形態)
図12は、第5実施形態に係る投射型表示装置の構成を示す概略図である。前述の実施形態においては、予め記憶した情報を元に蛍光体の変換効率を算出し、蛍光体の変換効率からカラーバランスを所定値となるよう制御したが、カラーバランスを直接検出しても良い。第5実施形態に係る投射型表示装置は、撮像部121または光計測部122を備える。
撮像部121は、被投射面を撮像し、画像情報を取得する。光計測部122は、ホイール基板151から発せられる非変換光および変換光の光量を計測し、青光と、黄色光(もしくは緑光か赤光のどちらか一方でもよい)の比率を検出する。光計測部122は、光路内にミラーを配置して検出光を得ても良く、図12に示すように、投射画像に影響しない漏れ光を用いても良い。
制御部17は、予め、ホイール基板151(蛍光素子15)の特性に関する情報を記憶しておく。次に、撮像部121、または、光計測部122の少なくともどちらか一方でカラーバランスを検出する。
次に、制御部17は、黄色光の光量から所定のカラーバランスとなるような青色の光量を算出し、算出した光量となるよう光源11のホイール基板151への照射タイミング、光量又はホイール基板151の回転状態を制御する。これにより、実際にホイール基板151から発せられる光のカラーバランスに応じて調整することが可能となる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、本発明はこれらの実施の形態に限定されず、その要旨の範囲内において様々な変更が可能である。
1 投射型表示装置
10 光源装置
15 蛍光素子
151 ホイール基板
154 変換粒子
155 散乱粒子
16 温度計測部
17 制御部
81 散乱層
82 変換層
121 撮像部
122 光計測部

Claims (17)

  1. 第1の色光を発する光源と、
    前記第1の色光の一部を前記第1の色光とは波長が異なる第2の色光に変換するとともに互いに特性が異なる第1領域及び第2領域を有する波長変換素子と、
    前記波長変換素子が設けられているとともに前記光源から前記波長変換素子に入射する前記第1の色光の入射方向を軸に回転するホイール基板と、
    前記第1領域の特性及び前記第2領域の特性に関する情報に基づいて、前記光源および前記ホイール基板の制御を行い、前記ホイール基板から発せられる前記第1の色光の第1光量と前記第2の色光の第2の光量との比率を調整する制御部と、を備える、
    ことを特徴とする投射型表示装置。
  2. 前記特性は前記第1の色光に対する透過率である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の投射型表示装置。
  3. 前記波長変換素子は、前記第1の色光の一部を前記第2の色光に変換する蛍光体と、前記第1の色光を散乱させる散乱体とを含む、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の投射型表示装置。
  4. 前記特性は、前記蛍光体または前記散乱体の濃度である、
    ことを特徴とする請求項3に記載の投射型表示装置。
  5. 前記特性は、前記蛍光体または前記散乱体の大きさである、
    ことを特徴とする請求項3または4に記載の投射型表示装置。
  6. 前記波長変換素子は、前記蛍光体を含む変換層および前記散乱体を含む散乱層を含み、
    前記変換層および前記散乱層は、前記入射方向に並んで配置される、
    ことを特徴とする請求項3乃至5のいずれか一項に記載の投射型表示装置。
  7. 前記散乱層は、前記変換層の前記第1の色光が入射する面側に配置される、
    ことを特徴とする請求項6に記載の投射型表示装置。
  8. 前記特性は、前記散乱層または前記変換層の前記入射方向の厚みである、
    ことを特徴とする請求項6または7に記載の投射型表示装置。
  9. 前記波長変換素子の温度を計測する温度計測部を備え、
    前記制御部は、前記温度計測部の計測結果を用いて前記比率を算出し、前記算出した比率を用いて、前記調整を行う、
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の投射型表示装置。
  10. 前記制御部は、積算光量を得、前記積算光量を用いて前記比率を算出し、前記算出した比率を用いて、前記調整を行う、
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の投射型表示装置。
  11. 前記制御部は、前記波長変換素子に入射する光量を得、前記入射する光量を用いて前記比率を算出し、前記算出した比率を用いて、前記調整を行う、
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の投射型表示装置。
  12. 前記ホイール基板から発せられる前記第1の色光および前記第2の色光の光量を計測する光計測部を備え、
    前記制御部は、前記光計測部の計測結果を用いて前記比率を算出し、前記算出した比率を用いて、前記調整を行う、
    ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の投射型表示装置。
  13. 前記ホイール基板から発せられる前記第1の色光および前記第2の色光が投射される被投射面を撮像し、画像情報を取得する撮像部を備え、
    前記制御部は、前記画像情報を用いて前記比率を算出し、前記算出した比率を用いて、前記調整を行う、
    ことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の投射型表示装置。
  14. 前記制御部は、前記光源が発光する間隔を変更することにより前記調整を行う、
    ことを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の投射型表示装置。
  15. 前記制御部は、前記光源から射出される光の強度を変更することにより前記調整を行う、
    ことを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の投射型表示装置。
  16. 前記制御部は、前記ホイール基板の回転速度を変更することにより前記調整を行う、
    ことを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の投射型表示装置。
  17. 前記第1の色光は、青色光である、
    ことを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載の投射型表示装置。


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