JP2019101158A - 電子写真用の導電性部材及び電子写真画像形成装置 - Google Patents

電子写真用の導電性部材及び電子写真画像形成装置 Download PDF

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弥斉 澤田
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Abstract

【課題】優れた導電性と、高い耐Cセット性を具備した導電性弾性層を有し、高品位の電子写真画像の形成に資する電子写真用の導電性部材を提供する。【解決手段】基体と、該基体上の導電性弾性層と、を有する電子写真用の導電性部材であって、該導電性弾性層は、NBR((A)成分)、GCO((B)成分)及びGECO((C)成分)を含むゴム混合物の硫黄加硫物を含み、該導電性弾性層は、該(B)成分及び該(C)成分に由来する構造を含むマトリックスと、該(A)成分に由来する構造を含むドメインと、を有し、該基体の長手方向に直交する方向の断面における単位面積当たりの該ドメインの個数、及び、ドメインの全個数に対する、直径が0.5μm以下のドメインの個数の割合を特定の範囲とすること。【選択図】 なし

Description

本発明は、電子写真用の導電性部材及び電子写真画像形成装置に関する。
電子写真画像形成装置において、転写部材や帯電部材として用いられる電子写真用の導電性部材の中には、導電性の弾性層を有するものがある。これらの導電性部材では、高速、高耐久に対応する性能として、導電性部材の耐オゾン性の向上が挙げられる。導電性部材を長期使用すると、導電性部材のポリマー成分が放電時に発生するオゾンによる反応で徐々にオゾン劣化し導電性部材の電気抵抗値が高抵抗化する。導電性部材の電気抵抗値が高抵抗化することにより、必要な電流を流すことができなくなり画像不良を引き起こす。
導電性及び耐オゾン性がともに優れ、長期の使用において電気抵抗値の変動が小さい導電性部材に使用するゴム材料としてエピクロルヒドリン−エチレンオキサイド−アリルグリシジルエーテル(GECO)三元共重合体が知られている。
特許文献1は、エチレンオキサイド量が50モル%以上であるヒドリンゴムと変性液状ニトリルゴムからなるゴム組成物及び該ゴム組成物を用いて構成されたゴム弾性層を有する帯電ロールを開示している。そして、当該帯電ロールは、ゴム弾性層が低硬度であることから、感光体とのニップ幅を確保しやすく、帯電性に優れること、及び、ゴム弾性層の体積抵抗が均一であることから画像ムラを抑制できることを開示している。
特開2013−71965号公報
しかしながら、本発明者らの検討によれば、特許文献1に係る帯電ローラは、他の部材との長期に亘る接触によって、ゴム弾性層に、容易には回復しない変形が生じる場合があった。なお、以降、ゴム弾性層に生じる容易には回復しない変形を、コンプレッションセットを略して「Cセット」と称する場合がある。また、ゴム弾性層が、Cセットを生じ難い場合、当該ゴム弾性層が、「耐Cセット性を有する」という場合がある。
本発明の一態様は、優れた導電性と、優れた耐Cセット性を有する導電性弾性層を有し、高品位の電子写真画像の形成に資する電子写真用の導電性部材の提供に向けたものである。
また、本発明の他の態様は、長期の使用において電気抵抗値の変動が小さく、かつ、非使用時の周辺部材との接触に伴う変形に対して、もとの形状に回復しやすい導電性部材の提供に向けたものである。
本発明の一態様によれば、基体と、該基体上の導電性弾性層と、を有する電子写真用の導電性部材であって、該導電性弾性層は、下記(A)〜(C)成分を含むゴム混合物の硫黄加硫物を含み、
(A)アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR);
(B)エピクロルヒドリン−アリルグリシジルエーテル二元共重合体(GCO);
(C)エピクロルヒドリン−エチレンオキサイド−アリルグリシジルエーテル三元共重合体(GECO)、
該導電性弾性層は、該(B)成分及び該(C)成分に由来する構造を含むマトリックスと、該(A)成分に由来する構造を含むドメインと、を有し、該基体の長手方向に直交する方向の断面における単位面積(100μm)当たりの該ドメインの個数が、120個以上であり、かつ、ドメインの全個数に対する、直径が0.5μm以下のドメインの個数の割合が80個数%以上である、ことを特徴とする導電性部材が提供される。
本発明の他の態様によれば、電子写真感光体と、該電子写真感光体に当接して配置されている転写部材とを有する電子写真画像形成装置であって、該転写部材が、前記導電性部材であることを特徴とする電子写真画像形成装置が提供される。
本発明の一態様によれば、長期の使用において電気抵抗値の変動が小さく、かつ、非使用時の周辺部材との接触を伴う変形に対して、もとの形状に回復しやすい電子写真用の導電性部材を得ることができる。また、本発明の他の態様によれば、高品位な電子写真画像を長期に亘って形成し得る電子写真画像形成装置を得ることができる。
本発明の一態様に係る電子写真用の導電性部材の概略図である。 押出機、マイクロ波加硫装置、熱風加硫装置、引取機及び定尺切断機から構成されるゴムチューブ(発泡弾性層)形成に使用可能な装置の一例である。 本発明の一態様に係るマトリックス−ドメイン構造の概略図である。 電子写真用の導電性部材と感光体を接触させる冶具を示す概略図である。 電子写真用の導電性部材の形状を測定する装置の概略図である。 本発明の一態様に係る電子写真画像形成装置の概略構成図である。
本発明者らは、GECOを含むゴム組成物の加硫物が有する優れた導電性を維持しつつ、Cセットが生じにくい、すなわち、耐Cセット性にも優れた導電性弾性層を備えた電子写真用の導電性部材を得るべく検討を重ねた。その過程において、本発明者らは、特許文献1に係る帯電ローラが、他部材との長期に亘る当接によって、ゴム弾性層にCセットが生じる理由が、ゴム弾性層中の加硫GECOにおいては、加硫部位が少ないためであると推定した。
そこで、本発明者らは、導電性弾性層の原料としてのゴム混合物として、NBR、GCO及びGECOを用いて、架橋物の優れた導電性を損なうことなく、当該架橋物中の架橋構造を発達させることを検討した。その結果、GCOとGECOとに由来の構造を含むマトリックスと、NBRに由来の構造を含むドメインとを有する導電性弾性層であって、該導電性弾性層の断面における、単位面積(100μm)当たりの該ドメインの個数が、120個以上であり、かつ、ドメインの全個数に対する、直径が0.5μm以下のドメインの個数の割合が80個数%以上である、導電性弾性層は、高い導電性と、優れた耐Cセット性を有することを見出した。
以下、本発明の一態様に係る電子写真用の導電性部材について、ローラ形状の電子写真用の導電性部材(以下、単に「電子写真用ローラ」と称する場合もある。)を例に挙げて説明する。
図1は本発明の一態様にかかる電子写真用ローラの一例であり、円筒状又は円柱状の基体11の外周に、導電性の弾性層(導電性弾性層)12を有する。
[基体11]
基体11は、基体11上に形成された導電性弾性層12を支持する。基体11は、導電性弾性層12に導通をとる導電性を有していれば特に制限はないが、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス鋼、鉄等の金属製のものが好ましい。また、耐腐食性、耐摩擦性を向上させるため、これらの金属にクロム、ニッケル等のメッキ処理を施してもよい。基体11の形状は、中空状及び中実状から選ばれるいずれのものであってもよい。基体11の外径は、搭載される電子写真画像形成装置に応じて適宜選択することができ、例えば、4mm以上10mm以下が挙げられる。導電性弾性層の外径は、搭載される電子写真画像形成装置に応じて適宜選択することができ、例えば、7mm以上20mm以下が挙げられる。
[導電性弾性層12]
導電性弾性層12は、
(A)アクリロニトリル−ブタジエンゴム(以降、NBRと記す場合がある。)と、
(B)エピクロルヒドリン−アリルグリシジルエーテル二元共重合体(以降、GCOと記す場合がある。)と、
(C)エピクロルヒドリン−エチレンオキサイド−アリルグリシジルエーテル三元共重合体(以降、GECOと記す場合がある。)と、を含むゴム混合物の硫黄加硫物を含む。
そして、導電性弾性層は、該(B)成分及び該(C)成分に由来する構造を含むマトリックスと、該(A)成分に由来する構造を含むドメインと、を有し、
該基体の長手方向に直交する方向の断面における単位面積(100μm)当たりの該ドメインの個数が、120個以上であり、かつ、ドメインの全個数に対する、直径が0.5μm以下のドメインの個数の割合が80個数%以上である。
導電性弾性層12は、これらの構造をとることで耐Cセット性の機能を十分に得られる。
本実施態様に係る電子写真用の導電性部材が、このような効果を奏する理由を、本発明者らは以下のように推定している。
未加硫のNBRゴムが分子内に有する二重結合部分は、架橋部位として機能する。そして、未加硫のNBRゴム中の二重結合の量は、GECO中の二重結合の量よりも多い。そのため、加硫NBRゴムは、加硫GECOと比較して耐Cセット性に優れる。
一方、加硫NBRゴム中には、相当量の二重結合を残し得る。特に、加硫NBRゴムに優れたゴム弾性を付与するためには、全二重結合部位に対して90モル%以上の二重結合を未反応の状態で存在させることが好ましい。しかしながら、分子内の二重結合部位を多く有する加硫NBRゴムを電子写真用の導電性部材に適用した場合、当該電子写真用部材に対する電圧の印加に伴う放電エネルギー等により、導電性部材の表面における二重結合が切断され、分子構造が変化する。その結果、NBRゴムが本来有する優れた導電性が低下することがある。
一方、加硫GECOは、上記した通り、加硫NBRと比較して分子内の二重結合部分が少ないため、電子写真用の導電性部材に適用した場合にも、電圧印加に伴う放電に起因する分子構造の変化が生じ難く、導電性が変化し難い。
未加硫のGECOと未加硫のNBRとは、SP値の差が大きく、実質的に非相溶である。そのため、これらを混合すると、その配合割合に応じて、マトリックス−ドメイン構造を構成させることができる。具体的には、GECOの配合量を、NBRの配合量よりも多くすることで、未加硫のGECOを含むマトリックス中に、未加硫のNBRを含むドメインが存在する、マトリックス−ドメイン構造を形成することができる。かかる構成によれば、放電による影響を受けやすいNBRが、放電による影響を受けにくいGECOで囲まれることにより、放電による加硫NBRの分子構造の変化を抑制し得る。
また、本態様においては、ゴム混合物中に、未加硫のGCOを含有させている。当該GCOのSP値は、未加硫GECOのSP値と、未加硫NBRのSP値の間にある。このことにより、NBRを含むドメインを、GECOを含むマトリックス中に、より高度に分散させ得る。その結果、当該ゴム混合物の架橋物は、優れた耐Cセット性を示す。
すなわち、未加硫のGCOを含有しないゴム混合物の架橋物中においては、未加硫GECOのSP値と未加硫NBRのSP値との差が大きいために、GECOを含むマトリックス中の、NBRを含むドメインは、図3(a)に示す様に、サイズが大きくなり、マトリックス中に、ドメインが存在しない領域が大きくなる場合がある。そのため、ドメインの非存在領域では、架橋構造が十分に発達しておらず、当該架橋物は、耐Cセット性に劣る。
一方、本態様に係る弾性層においては、上記した通り、図3(b)に示す様に、ドメイン33が、マトリックス34中に高度に分散している。これは、未加硫NBRと未加硫GCOとの親和性が相対的に近いため、マトリックス中のGCOが、ドメイン33の周囲に配向するためであると考えられる。すなわち、ドメイン33の周囲に、GCOを多く含む領域35が存在することにより、NBRを含むドメイン33がマトリックス中に高度に分散され、その結果、本態様に係る弾性層においては、マトリックス中のドメイン非存在領域を小さくすることができる。
また、上記ゴム混合物の架橋物中で、ドメインとマトリックスの界面においては、ドメイン中のNBRと、マトリックス中のGCO及びGECOとが架橋していると考えられる。そして、NBRを含むドメインがマトリックス中に高分散化されると、ドメインとマトリックスとの接触面積が増加する。その結果、NBR、GCO、及びGECOの架橋構造がより多く形成される。その結果、本態様に係る弾性層は、良好な耐Cセット性を示すものと考えられる。
[ゴム混合物]
〔ゴム成分{(A)〜(C)成分}〕
導電性弾性層12は、(A)アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)と、(B)エピクロルヒドリン−アリルグリシジルエーテル二元共重合体(GCO)と、(C)エピクロルヒドリン−エチレンオキサイド−アリルグリシジルエーテル三元共重合体(GECO)と、を含むゴム混合物の硫黄加硫物を含む。
ここで、ゴム混合物中における(A)〜(C)成分の含有量の総和に対して、(A)成分の含有比率が、20〜49質量%であり、(B)成分の含有比率が、10〜70質量%であり、(C)成分の含有比率が、10〜50質量%であることが好ましい。
NBRは、NBRとGCOとGECOの総和に対して、その含有比率が20〜49質量%であることが好ましく、30〜40質量%であることがより好ましい。NBRが20質量%以上あることで、耐Cセット性が良好であるNBRの量が十分であり、十分な耐Cセット性を得られる。また、NBRが49質量%以下であることで、NBRのドメイン相を形成しやすくなる。
GCOは、NBRとGCOとGECOの総和に対して、その含有比率が10〜70質量%であることが好ましく、20〜50質量%であることがより好ましい。GCOが10質量%以上であることで、NBRのドメインサイズが小さくなり、耐Cセット性の機能が十分に得られる。GCOが70質量%以下であることで、十分なNBR量及びGECO量を配合でき、耐Cセット性と導電性の両立ができる。
GECOは、NBRとGCOとGECOの総和に対して、その含有比率が10〜50質量%であることが好ましく、20〜50質量%であることがより好ましい。GECOが10質量%以上であることで、GECOの導電性が十分に得られ、所望の抵抗値を有する導電性部材が得られる。GECOが50質量%以下であることで、GCOによる相容化の効果が十分得られ、NBRのドメインサイズが小さくなりやすく、耐Cセット性の機能が十分に得られる。
また、NBRにおける重量平均分子量は100,000以上が好ましく、400,000以上がより好ましい。NBRの重量平均分子量が大きいほどNBRポリマーの分子鎖が長くなり耐Cセット性が良くなっていると考えられる。NBRの重量平均分子量が100,000以上であることで、耐Cセット性の機能が向上し、400,000以上であることで十分な機能が得られる。
また、導電性弾性層12の電気抵抗値は、前述の(A)〜(C)成分の含有比率の範囲においては、導電性弾性層12中のGECOに含まれるエチレンオキサイドの含有比率に応じて変動する。導電性弾性層12として必要な電気抵抗値を得るためには、ゴム混合物中における前記(A)〜(C)成分の含有量の総和に対して、前記(C)成分中のエチレンオキサイドの含有比率が5〜17質量%であることがより好ましい。導電性部材を転写部材として使用した場合には、エチレンオキサイドの含有比率が5質量%以上であることで、電気抵抗を十分に低減させることができる。エチレンオキサイドの含有比率が17質量%以下であることで、トナーやドラムに過剰な電荷を与えることがなく、異常放電等が発生しにくくなる。
また、前記(A)成分におけるアクリロニトリルの含有比率が、15〜26質量%であることがより好ましい。アクリロニトリルは導電性を有し、またポリマー分子鎖の運動性にも影響を与える。導電性部材を転写部材として使用した場合に、アクリロニトリルの含有比率が、15質量%以上であると抵抗が充分に低くなり、より良好な転写性が得られる。また、26質量%以下であるとブタジエンの含有量が過度に不足することがなく、加硫による架橋度が低くなることをより抑制できる。そのため、圧縮永久歪がより小さくなる傾向があるため、セット性がさらに良好となり、画像不良がより発生しにくくなる。
また、前記(B)成分(GCO)及び前記(C)成分(GECO)は、いずれも4mol%以上のアリルグリシジルエーテルユニットを含むことが好ましい。アリルグリシジルエーテルユニットは、硫黄架橋を行う部位であり、架橋度に影響を与える。アリルグリシジルエーテルユニットが少ないと、その分、GCO及びGECOの架橋度が低くなる。GCO及びGECOは、いずれも4mol%以上のアリルグリシジルエーテルユニットを含むと、架橋度が充分に高くなり、優れた耐Cセット性が得られる。
ゴム混合物は、硫黄加硫のために硫黄を更に含む。硫黄の含有量は、架橋度等に応じて適宜決めることができ、特に制限はないが、目安としては、例えば、ゴム混合物に対して、1.0〜4.0質量%とすることが好ましい。
なお、導電性弾性層12の形成に使用されるゴム混合物中には必要に応じて(A)〜(C)成分以外のゴム成分、加硫助剤、発泡剤、加硫促進剤やその他の添加剤を含んでいてもよい。ただし、ゴム混合物中におけるゴム成分の含有量の総量に対して、ゴム混合物中の(A)〜(C)成分の含有比率が95質量%以上であることが好ましく、98質量%以上であることがより好ましい。さらに、ゴム混合物中のゴム成分は、不純物を除き(A)〜(C)成分のみからなることが特に好ましい。
〔加硫助剤〕
導電性弾性層12の形成に使用されるゴム混合物中には、加硫助剤を含有していてもよい。加硫助剤としては、酸化亜鉛、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸等が挙げられる。
〔発泡剤〕
導電性弾性層12の形成に使用されるゴム混合物中には、発泡剤成分を含有していてもよい。発泡剤成分としては、アゾジカルボンアミドや炭酸水素ナトリウム、p,p’−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド(OBSH)等が挙げられる。
〔加硫促進剤〕
導電性弾性層12の形成に使用されるゴム混合物中には、加硫促進剤を含有していてもよい。加硫促進剤としては、チウラム系、チアゾール系、グアニジン系、スルフェンアミド系、ジチオカルバミン酸塩系、チオウレア系の加硫促進剤等を挙げることができる。
〔その他の添加剤〕
また、その他、上記した導電性弾性層12の形成に使用されるゴム混合物中に含まれるものの機能を阻害しない範囲内において、カーボンブラック、炭酸カルシウム、導電剤等を含有してもよい。
[電子写真用の導電性部材の製造方法]
本発明の一態様に係る電子写真用の導電性部材の製造方法の一例を、図2を用いて説明する。図2は、ベント式ゴム押出機21、マイクロ波加硫装置(UHF)22、熱風加硫装置(HAV)23、引取機24及び定尺切断機25から構成されるゴムチューブ(発泡弾性層)形成に使用可能な装置の一例である。
まず、ゴム成分である(A)〜(C)成分、加硫助剤、及び必要に応じてさらに添加物をバンバリーミキサー又はニーダー等の密閉式混練機を用いて混練する。その後、更にオープンロールを使用して、混練物に発泡剤と硫黄、加硫促進剤等を添加し混練する。その後、この混練物をリボン成形分出し機によりリボン状に成形する。この成形物を、ベント式ゴム押出機21に投入し、チューブ状物を押出す。
次いで、得られたゴムチューブを加硫及び発泡させる。加硫及び発泡は、マイクロ波加硫装置、熱風加硫装置、電気炉、加硫缶等の公知の方法により行うことができる。マイクロ波加硫装置22を含む加硫装置を用い、マイクロ波加硫装置による加硫及び発泡させた後、熱風加硫装置23にて更に加硫及び発泡させることが好ましい。マイクロ波加硫装置を含む加硫装置によって加硫及び発泡させると、ゴムチューブへの均一な熱伝導が可能であるので、材料特性に沿った所望の導電性弾性層を得られやすい。
加硫、発泡されたゴムチューブは、引取機24によりマイクロ波加硫装置22内、及び熱風加硫装置23内から搬送され、定尺切断機25により所望の寸法に切断される。尚、ゴムチューブは、切断の前もしくは後に冷却工程を介してもよい。
このようにして得られたゴムチューブの中空部に基体を圧入する。ゴムチューブと基体の固定方法は、基体上に導電性の接着剤を塗布する方法や、ゴムチューブの内径より大きな外径を有する基体を圧入する方法等があり、適宜選択すればよい。更に、基体を圧入後、必要に応じてゴムチューブの両端部を所望の長さに切断してもよい。通常、基体の長さは、ゴムチューブの長さより大きく設定され、図1に示すようにゴムチューブの両端から、基体の一部が露出した状態となる。基体を圧入したゴムチューブを研磨機により研磨し、基体上に導電性弾性層を有する電子写真用の導電性部材が作製される。
〔電子写真画像形成装置〕
本発明の一態様に係る電子写真画像形成装置は、電子写真感光体と、該電子写真感光体に当接して配置されている転写部材と、該電子写真感光体を帯電可能に配置されている帯電部材と、該電子写真感光体に当接して配置されている現像部材とを有する。本発明の一態様に係る電子写真用の導電性部材は、導電性弾性層を有することが求められる部材、例えば、転写部材、帯電部材及び現像部材に用いることができる。
ここで、転写部材として、上述した電子写真用の導電性部材を適用した電子写真画像形成装置の例について以下に詳述する。
図6は本発明の一態様に係る電子写真画像形成装置の概略構成図である。
図6において、61は円筒状の電子写真感光体であり、軸62を中心に矢印方向(時計回り方向)に所定の周速度をもって回転駆動される。回転駆動される電子写真感光体61の表面は、回転過程において、帯電ローラ等の帯電部材63により、正又は負の所定電位に均一に帯電される。次いで、帯電された電子写真感光体61の表面は、スリット露光やレーザービーム走査露光等の露光手段(不図示)から出力される目的の画像情報の時系列電気デジタル画像信号に対応して強度変調された露光光64を受ける。こうして電子写真感光体61の表面に、目的の画像に対応した静電潜像が順次形成されていく。
電子写真感光体61の表面に形成された静電潜像は、現像部材65の現像剤に含まれるトナーで正規現像又は反転現像により現像されてトナー像となる。次いで、電子写真感光体61の表面に形成担持されているトナー像が、上述した導電性部材を有する転写部材である転写部材66からの転写バイアスによって、紙等の転写材Pに順次転写されていく。なお、転写材Pは、転写材供給部材(不図示)から電子写真感光体61の回転と同期して取り出されて電子写真感光体61と転写部材66との間(当接部)に給送される。また、転写部材66には、バイアス電源(不図示)からトナーの保有電荷とは逆極性のバイアス電圧が印加される。
トナー像の転写を受けた転写材Pは、電子写真感光体61の表面から分離されて定着部材68へ搬入されてトナー像の定着処理を受けることにより画像形成物(プリント、コピー)として装置外へ搬送される。
トナー像転写後の電子写真感光体61の表面は、クリーニングブレード等のクリーニング部材67によって転写残りの現像剤(転写残トナー)の除去を受けて清浄面化される。なお、転写残トナーを直接、現像器等で除去するクリーナレスシステムを適用することも可能である。
次いで、前露光手段(不図示)からの前露光光(不図示)により除電処理された後、繰り返し画像形成に使用される。なお、図6に示すように、帯電部材63が帯電ローラ等を用いた接触帯電部材である場合は、前露光は必ずしも必要ではない。
上記の電子写真感光体61、帯電部材63、現像部材65、及びクリーニング部材67等の構成要素の中から、電子写真感光体61を少なくとも含む複数のものを選択し、これらを容器に納めてプロセスカートリッジとして一体に支持して構成してもよい。そして、このプロセスカートリッジを複写機やレーザービームプリンタ等の電子写真画像形成装置本体に対して着脱自在に構成してもよい。図6では、電子写真感光体61と、帯電部材63、現像部材65、及びクリーニング部材67とを一体に支持してカートリッジ化している。電子写真画像形成装置本体のレール等の案内部材70を用いて電子写真画像形成装置本体に着脱自在なプロセスカートリッジ69としている。なお、図6に示す電子写真画像形成装置はクリーニング部材67及び定着部材68を有するが、これらは必ずしも設けられていなくてもよい。
露光光64は、例えば、電子写真画像形成装置が複写機やプリンタである場合には、原稿からの反射光や透過光である。あるいは、露光光64は、センサーで原稿を読み取り、信号化し、この信号にしたがって行われるレーザービームの走査、LEDアレイの駆動又は液晶シャッターアレイの駆動等により照射される光である。
次に本発明について、電子写真用の導電性部材の一例として、転写部材である導電性部材の実施例を挙げてより詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
まず、(A)〜(C)成分として、表1に記載の材料を用意した。
また、加硫助剤、充填剤、加硫剤、発泡剤及び加硫促進剤として、表2に記載の材料を用意した。
<実施例1>
1.ゴム混合物の調製
下記ゴム混合物の材料処方(1)に従い、材料を添加して混合した。
(ゴム混合物の材料処方(1))
・アクリロニトリル−ブタジエンゴム(A−1) 35質量部
・エピクロルヒドリン−アリルグリシジルエーテル二元共重合体(B−1) 45質量部
・エピクロルヒドリン−エチレンオキサイド−アリルグリシジルエーテル
三元共重合体(C−1) 25質量部
・充填剤No.1 30質量部
・加硫助剤No.1 3.0質量部
・加硫助剤No.2 1.0質量部
得られた混合物を、容量7Lの密閉式ニーダー(装置名:WDS7−30、日本スピンドル製造株式会社製)内に投入して7分間、ロータ回転数30rpmで混練し、混練物を得た。このときNBRとGCOとGECOの質量の合計に対して、エチレンオキサイド量は9.3質量%であった。
前記混練物に、下記ゴム混合物の材料処方(2)に従い材料を添加した。
(ゴム混合物の材料処方(2))
・発泡剤No.1 2.5質量部
・加硫促進剤No.1 1.5質量部
・加硫促進剤No.2 2.0質量部
・加硫剤No.1 3.0質量部
得られたゴム混合物をオープンロール(装置名:12インチオープンロール、関西ロール(株)製)内に投入して、ゴム混合物の温度が80℃以下を維持するように冷却しながら15分間、混練・分散した。最後にゴム混合物の形状をリボン状に整え、導電性弾性層用のゴム混合物を調製した。
2.導電性部材の作製
図2に示す製造装置を用いて、導電性弾性層となるゴムチューブを作製した。先ず、前記リボン状のゴム組成物をベント式ゴム押出機21(装置名:60mm一軸ベントゴム押出機、三葉製作所社製)に供給して、チューブ状に押出した。次いで、マイクロ波加硫装置22を含む加硫装置(装置名:3.0kJ/s(3.0kW)マイクロ波連続ゴム加硫ライン、ミクロ電子社製)によってチューブ状物を加硫及び発泡させてゴムチューブを作製した。マイクロ波加硫装置は、周波数:2450±50MHz・出力:1.0kJ/s(1.0kW)とし、炉内温度は200℃に設定した。マイクロ波加硫装置での加硫及び発泡後、炉内温度を200℃に設定した熱風加硫装置23にて、さらに加硫及び発泡させた。加硫及び発泡後のチューブ外径は19.0mm、内径は5.0mmであった。マイクロ波加硫装置内及び熱風加硫装置内を、引取機24によりゴムチューブを2.0m/minの速度で搬送した。加硫及び発泡後、冷風によりゴムチューブ表面温度を100℃以下に冷却したのち、定尺切断機25によりゴムチューブを230mmの長さに切断した。
次いで、このゴムチューブの中空部に外径6mmの長さ240mmのステンレス製の軸体を圧入後、ゴムチューブの両端部を切断し、ゴム長216mmのローラを得た。前記ローラの外周面を、研磨砥石の回転速度1800rpm、送り速度800mm/分で、外径が16.3mmになるように研磨し、軸体11の外周に導電性弾性層12を有する導電性部材10を作製した。
3.マトリックス−ドメイン構造の確認
導電性部材10の導電性弾性層12から3mm角の直方体を切り出した。導電性部材の長手軸方向の垂直断面にあたる切断面をSEM(商品名:Ultraplus、カールツァイス社製)にて加速電圧1kV、倍率5000倍で観察した反射電子像からマトリックス−ドメイン構造を判断した。また、マトリックス部分がGCO、GECOであることの判断としては、更にEDS(商品名:Noran System 7、サーモフィッシャーサイエンティフィック社製)にて加速電圧6kV、倍率5000倍、作動距離8mmで観察し、GCO、GECOには含まれ、NBRには含まれない塩素原子を確認して判断した。
ドメインの直径及び数はSEMで観察した反射電子像から10μm×10μmの範囲を抜き出し、その画像中のドメインの数と直径を計測した。ドメインの形状が、楕円等の形状で直径が特定しにくい場合は、ドメインの最長径、最短径を測定し、相加平均値をドメインの直径とした。
4.耐Cセット性評価
作製した導電性部材10を、23℃、55%RHの環境(以下、NN環境とも呼ぶ)に24時間放置した。その後、図5に示すように、レーザー測長機50(KEYENCE社製)にて導電性部材10の半径を測定した。なお、レーザー測長機50は、測定部(型式LS−7070M/投光部51及び受光部52)とモニター部(不図示)(型式LS−7600)を含んでいる。
具体的には、基準板54を軸中心53から15mmの位置に設置する。導電性部材10の長手方向の中心位置に導電性部材10と基準版54をレーザー測長機50の投光部51と受光部52が左右から挟むように設置する。
レーザー測長機50の投光部51からの光は、導電性部材10と基準板54の隙間部分から受光部52に届くため、導電性部材10と基準板54の隙間量を測定することができる。測定した隙間量と、軸中心53と基準板54の距離が15mmである事から、式:(15mm−隙間量)にて半径を算出し、この半径を導電性部材形状1とした。また、導電性部材10の半径を算出した位置にマークを付けた。その後、図4に示すように導電性部材10のマーク付けた位置を外径30mmの感光体41に圧着し、導電性部材10の軸体11の両端にそれぞれ500gの荷重をかける冶具を使用しセットして、導電性部材10が変形する状態にした。この状態で、導電性部材10をNN環境に1か月間放置した。その後、導電性部材10を冶具から外し、形状回復させるためにNN環境に24時間放置した。セット前と同様に導電性部材10の形状を測定してマークを付けた位置の半径を導電性部材形状2とした。セット前とセット後のドラムの圧着していた場所の導電性部材の形状の差(導電性部材形状1−導電性部材形状2)を算出し、この回復しない変形量をNN環境Cセット量とし、下記基準で耐Cセット性を評価した。
ランクA:Cセット量が25μm未満
ランクB:Cセット量が25μm以上、かつ、35μm未満
ランクC:Cセット量が35μm以上、かつ、45μm未満
ランクD:Cセット量が45μm以上
更に、もう1組の導電部材と冶具を用意した。上記装置にてセット前の導電性部材の半径を算出して導電性部材形状3とし、同様にセットした。この状態で40℃、95%RHの環境(以下、苛酷環境とも呼ぶ)に1か月間放置した。その後、導電性部材10を冶具から外しNN環境に24時間放置した。その後導電性部材の形状を測定して導電性部材形状4とし、導電性部材の形状の差(導電性部材形状3−導電性部材形状4)を算出し、苛酷環境Cセット量として、同様に評価した。
5.画像評価
5−1.トナーの転写性
導電性部材10を電子写真方式のレーザービームプリンタ(商品名:Laser Jet Pro M452dn:HP社製)の転写部材として組み込んだ。温度23℃、湿度55%RHの環境で、印字濃度1%画像を150,000枚印刷した後、温度15℃、湿度10%RHの環境で画像評価を行なった。画像評価は、ハーフトーン画像を印刷し、得られたハーフトーン画像のトナーの転写性を目視により調べ、下記基準で評価した。
ランクA:転写性は良好。
ランクB:転写性が劣る。
5−2.異常放電画像
次に前記プリンタを、温度30℃、湿度80%RHの環境で画像評価を行った。画像評価は、ハーフトーン画像を印刷し、得られたハーフトーン画像に異常放電起因の水玉模様が発生しているかを目視により調べ、下記基準で評価した。
ランクA:画像に異常放電起因の水玉模様の画像は観察されない。
ランクB:画像に異常放電起因の水玉模様の画像が観察される。
6.測定及び評価結果
導電性部材の測定結果、及び評価結果を表6に示す。
その結果、NN環境Cセット量は15μm、苛酷環境Cセット量は20μmと小さく良好であった。
また、この導電性部材の導電性弾性層のマトリックスドメイン構造は、ドメインに(A)成分を含んでおり、10μm×10μm中に200個のドメインが存在し、そのうち直径0.5μm以下のドメインの個数が全ドメイン数の90%であった。さらに、この導電性部材を転写部材として上述の方法にて画像評価を行った結果、トナーの転写性は良好で、異常放電起因の水玉模様も観察されず、良好な画像を得られた。
<実施例2〜13>
ゴム混合物に含まれる各材料の種類及び使用量の少なくとも一方を、表3及び表4に示す条件に変更した以外は、実施例1と同様にして、それぞれ、導電性部材を得た。得られた導電性部材について、実施例1と同様にして評価した。評価結果を表5及び表6に示す。
<比較例1〜5>
ゴム混合物に含まれる各材料の種類及び使用量の少なくとも一方を、表7に示す条件に変更した以外は、実施例1と同様にして、それぞれ、導電性部材を得た。得られた導電性部材について、実施例1と同様にして評価した。評価結果を表8に示す。
実施例の結果から、本発明の一態様に係る導電性部材が、耐オゾン性が良く長期の通電に耐えるGCOとGECOを含むマトリックス層を有しつつ、長期の接触によるローラの変形も小さく、画像弊害を抑制できる電子写真用の導電性部材であることが確認できた。
10 導電性部材
11 基体
12 導電性弾性層
21 ベント式ゴム押出機
22 マイクロ波加硫装置(UHF)
23 熱風加硫装置(HAV)
24 引取機
25 定尺切断機
31 マトリックス
32 GECOとNBRの接触面
33 ドメイン
34 GCO/GECOによるマトリックス
35 マトリックス中のGCOを多く含む領域
41 感光体
42 バネ
50 レーザー測長機
51 投光部
52 受光部
53 導電性部材の中心軸
54 基準板
61 電子写真感光体
62 電子写真感光体の中心軸
63 帯電部材
64 露光光
65 現像部材
66 転写部材
67 クリーニング部材
68 定着部材
69 プロセスカートリッジ
70 案内部材

Claims (11)

  1. 基体と、該基体上の導電性弾性層と、を有する電子写真用の導電性部材であって、
    該導電性弾性層は、下記(A)〜(C)成分を含むゴム混合物の硫黄加硫物を含み、
    (A)アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR);
    (B)エピクロルヒドリン−アリルグリシジルエーテル(GCO)二元共重合体;
    (C)エピクロルヒドリン−エチレンオキサイド−アリルグリシジルエーテル三元共重合体(GECO)、
    該導電性弾性層は、
    該(B)成分及び該(C)成分に由来する構造を含むマトリックスと、
    該(A)成分に由来する構造を含むドメインと、を有し、
    該基体の長手方向に直交する方向の断面における単位面積(100μm)当たりの該ドメインの個数が、120個以上であり、かつ、ドメインの全個数に対する、直径が0.5μm以下のドメインの個数の割合が80個数%以上である、ことを特徴とする導電性部材。
  2. 前記ゴム混合物中における前記(A)〜(C)成分の含有量の総和に対して、前記(A)成分の含有比率が20〜49質量%であり、前記(B)成分の含有比率が10〜70質量%であり、前記(C)成分の含有比率が10〜50質量%である請求項1に記載の導電性部材。
  3. 前記(A)成分の重量平均分子量が100,000以上である請求項1又は2に記載の導電性部材。
  4. 前記(A)成分の重量平均分子量が400,000以上である請求項3に記載の導電性部材。
  5. 前記ゴム混合物中における前記(A)〜(C)成分の含有量の総和に対して、前記(C)成分中のエチレンオキサイドの含有比率が、5〜17質量%であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の導電性部材。
  6. 前記(B)成分及び前記(C)成分が、いずれも4mol%以上のアリルグリシジルエーテルユニットを含む請求項1〜5のいずれか1項に記載の導電性部材。
  7. 前記(A)成分におけるアクリロニトリルの含有比率が、15〜26質量%である請求項1〜6のいずれか1項に記載の導電性部材。
  8. 前記導電性部材が、ローラ形状を有する請求項1〜7のいずれか1項に記載の導電性部材。
  9. 前記導電性部材が、帯電部材である請求項1〜8のいずれか1項に記載の導電性部材。
  10. 前記導電性部材が、転写部材である請求項1〜8のいずれか1項に記載の導電性部材。
  11. 電子写真感光体と、該電子写真感光体に当接して配置されている転写部材とを有する電子写真画像形成装置であって、
    該転写部材が、請求項10に記載の導電性部材であることを特徴とする電子写真画像形成装置。
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