JP2019100564A - 熱交換器およびそれを用いた冷凍システム - Google Patents

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Kenji Nagoshi
健二 名越
憲昭 山本
Kensho Yamamoto
憲昭 山本
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Takahiro Oshiro
崇裕 大城
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Takuya Okumura
拓也 奥村
一彦 丸本
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一彦 丸本
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Abstract

【課題】プレートフィンの積層間隔を安定したものとして熱交換効率を向上させた熱交換器とそれを用いた冷凍システムの提供。【解決手段】流路を有するプレートフィン2aを積層して構成し、前記プレートフィン2aにはプレートフィンの積層間隔を規制する突起12を設け、この突起12はその頂部を隣接する他方のプレートフィン2aの平坦面20に突き当てた構成としてある。これにより、突起12はその位置が多少ずれていても必ず相手側となる平坦面20に突き当たってプレートフィン積層間隔を規制するようになるので、プレートフィンの積層間隔をほぼ一定間隔の安定したものとすることができる。また、突起を利用してロウ付けした場合も必ず他方のフィンプレートに突起を接合することができるので、突起同士の突合せ接合の場合のような接合ミス等の箇所がなくなり、強度的なばらつきも解消することができる。【選択図】図5

Description

本発明は熱交換器およびそれを用いた冷凍システムに関し、特に、冷媒が流れる板状のプレートフィンを積層して構成されたプレートフィン積層型の熱交換器とそれを用いた冷凍システムに関する。
一般にプレートフィン積層型熱交換器は、プレートフィンに形成された伝熱流路を流れる冷媒と、積層されたプレートフィの間を流れる第2流体との間で熱交換を行うもので、車両用の空気調和機において広く使用されている(特許文献1参照)。
図12は上記特許文献1記載のプレートフィン積層型熱交換器を示し、この熱交換器100は、冷媒が流れる伝熱流路101を有するプレートフィン102を積層しその両側部にエンドプレート103を積層配置するとともに、前記伝熱流路101の左右両端部に入口側ヘッダ流路104及び出口側ヘッダ流路105を形成して構成してある。そして上記プレートフィン102は冷媒が流れる伝熱流路101に隣接して突起106が設けてあり、この突起106同士を突き合わせてプレートフィン102同士間の間隙107を規制し、この間隙107を流れる空気と前記流路101を流れる冷媒との間で熱交換するようになっている。
特許第3965901号公報
上記特許文献1記載のプレートフィン積層型熱交換器は、プレートフィン102の伝熱流路101を凹状溝によって形成する構成とすることによってその流路数を増加させるとともに当該伝熱流路101の断面積をフィンチューブ型の伝熱管に比べさらに小さくでき、熱交換効率を高めることができる。
しかしながら、上記構成のプレートフィン積層型熱交換器は、突起106を突き合わせてプレートフィン102同士間の間隙107、つまり積層間隔を規制するようにしているので、プレートフィン102自体の寸法バラつきや積層ばらつき等によって突起106同士が位置ずれしてしまい、プレートフィン102の積層間隔がばらつくという課題があった。また、上記突起106同士をロウ付け等してプレートフィン102を一体化した時、突起106同士がずれて部分的にロウ付けできていない部分が生じて強度的なばらつきが生じるという課題もあった。
本発明はこのような点に鑑みてなしたもので、プレートフィンの積層間隔規制を安定したものとして熱交換効率を向上させた熱交換器とそれを用いた冷凍システムを提供するものである。
本発明は、上記目的を達成するため、プレートフィンに設けたプレートフィン積層間隔規制用の突起は、その頂部を隣接する他方のプレートフィンの平面部に突き当てる構成としてある。
これにより、突起はその位置が多少ずれていても必ず相手側となる平面部に突き当たってプレートフィン積層間隔を規制するようになるので、突起の位置ずれによる積層間隔規制のバラつきを解消でき、プレートフィンの積層間隔をほぼ一定の安定したものとすることができる。また、突起を利用してロウ付けした場合も必ず他方のフィンプレートに突起を接合することができるので、突起同士の突合せ接合の場合のような突起の位置ずれによる接合ミス等の箇所がなくなり、強度的なばらつきも解消することができる。
本発明は、上記構成により、プレートフィン同士の間の積層間隔を安定させて熱交換効率を向上させ、しかもプレートフィン同士の接合一体化も接合バラつきのないものとして強度を向上させることができ、高性能かつ堅牢な熱交換器とそれを用いた冷凍システムとすることができる。
本発明の実施の形態1におけるプレートフィン積層型熱交換器の外観を示す斜視図 同プレートフィン積層型熱交換器を上下に分離した状態で示す分解斜視図 同プレートフィン積層型熱交換器の側面図 同プレートフィン積層型熱交換器におけるプレートフィン積層体部分を示す斜視図 同プレートフィン積層型熱交換器における冷媒流路群部分を切断して示す斜視図 同プレートフィン積層型熱交換器におけるフィン締結用の孔部分を切断して示す断面図 同プレートフィン積層型熱交換器を構成する伝熱フィンの平面図 同プレートフィン積層型熱交換器を構成する伝熱フィンの構成を一部を拡大して示す分解図 同プレートフィン積層型熱交換器を構成する伝熱フィンの突起を示す斜視図 本発明の熱交換器ユニットを用いた実施の形態2における空気調和機の冷凍サイクル図 同空気調和機の概略縦断面図 従来のプレートフィン積層型熱交換器の説明図
第1の発明は、熱交換機であり、この熱交換器は、流路を有するプレートフィンを積層して構成し、前記プレートフィンにはプレートフィンの積層間隔を規制する突起を設け、この突起はその頂部を隣接する他方のプレートフィンの平面部に突き当ててプレートフィンの積層間隔を規制した構成としてある。
これにより、突起はその位置が多少ずれていても必ず相手側となる平面部に突き当たってプレートフィン積層間隔を規制するようになるので、突起の位置ずれによる積層間隔のバラつきを解消でき、プレートフィンの積層間隔をほぼ一定間隔の安定したものとすることができる。また、突起を利用してロウ付けした場合も必ず他方のフィンプレートに突起を接合することができるので、突起同士の突合せ接合の場合のような突起の位置ずれによる接合ミス等の箇所がなくなり、強度的なばらつきも解消することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記プレートフィンはその端部にプレートフィンを積層した状態で締結一体化するための孔を備え、前記孔の孔縁に筒状部を設け、前記筒状部はその先端部が隣接する他のプレートフィンの孔縁平面部に突き当たる構成としてある。
これにより、プレートフィン積層時、プレートフィンの端部も筒状部先端が孔の孔縁平面部に突き当たることによりプレートフィン端部の積層間隔を規制することができ、プレートフィンの端部を含む全域にわたって積層間隔を安定したものとすることができる。しかも、筒状部を利用してロウ付けすればこの筒状部の先端部も必ず他方のプレートフィンの孔縁平面部に突き当てて接合することができるので、プレートフィン接合後の締結手段による締結によって一部の筒部が他方の締結用孔内に入り込んでプレートフィン積層間隔がばらつく等のことも防止でき、品質を向上させることができる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記プレートフィンは流路を複数並行に備え、かつ前記プレートフィンの積層間隔を規制する突起は隣接するプレートフィンそれぞれに設けるとともに、一方のプレートフィンに設けた突起と他方のプレートフィンに設けた突起とは異なる位置として平坦面にそれぞれ接合した構成としてある。
これにより、突起を平坦面に接合した際、その突起を接合する平坦面が一方のプレートフィンの平坦面に偏ることなく隣接するプレートフィンの双方に分散する形となるので、一方のプレートフィンの平坦面に接合箇所が偏ることによって生じる応力変形を防止することができ、プレートフィン積層間隔を安定化させて熱交換効率を向上させることができる。
第4の発明は、第1〜第3の発明において、前記突起はプレートフィン積層間を流れる第2流体の流れ方向が開口する形の切り起こし形状とした構成としてある。
これにより、突起の下流側に形成されがちな死水域を極小としつつ切り起こし端縁部分で前縁効果を生じさせることができ、流路抵抗を抑制しつつ熱交換効率を向上させることができる。しかも、突起は切り起こし形成しているから立ち上げ(材料の肉寄せ集め)が容易になり、大きなプレートフィン積層間隔にも対応できて設計の自由度が向上する。
第5の発明は冷凍システムであり、この冷凍システムは冷凍サイクルを構成する熱交換器を前記第1〜第5の発明のいずれかに記載の熱交換器としたものである。
これにより、この冷凍システムは、熱交換器の熱交換効率が高いので、省エネ性の高い高性能な冷凍システムとすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
なお、本開示の熱交換器は、以下の実施形態に記載したプレートフィン積層型熱交換器の構成に限定されるものではなく、以下の実施形態において説明する技術的思想と同等の熱交換器の構成を含むものである。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1におけるプレートフィン積層型熱交換器の外観を示す斜視図、図2は同プレートフィン積層型熱交換器を上下に分離した状態で示す分解斜視図、図3は同プレートフィン積層型熱交換器の側面図、図4は同プレートフィン積層型熱交換器におけるプレートフィン積層体部分を示す斜視図、図5は同プレートフィン積層型熱交換器における冷媒流路群部分を切断して示す斜視図、図6は同プレートフィン積層型熱交換器におけるフィン締結用の孔部分を切断して示す断面図、図7は同プレートフィン積層型熱交換器を構成する伝熱フィンの平面図、図8は同プレートフィン積層型熱交換器を構成する伝熱フィンの構成を一部を拡大して示す分解図、図9は同プレートフィン積層型熱交換器を構成する伝熱フィンの突起を示す斜視図である。
図1に示すように、本実施の形態の熱交換器1は、長方形の板状である複数のプレートフィン2aを積層して構成されたプレートフィン積層体2と、蒸発器として用いる場合には入口となり凝縮器として用いる場合は出口となる管A4及びその逆となる管B5とを有している。
また、プレートフィン積層体2の積層方向の両側(図2では上側及び下側)には、プレートフィン2aと平面視が略同一形状の平板からなるエンドプレート3a、3bが設けられている。エンドプレート3a、3bは、剛性を有する板材で形成されており、例えばアルミニウム、アルミニウム合金、ステンレスなどの金属材を研削により金属加工して形成されている。
なお、上記エンドプレート3a、3b、複数のプレートフィン2aは、積層された状態でロウ付け接合されて一体化している。
また、本実施の形態では、上記プレートフィン積層体2の両側のエンドプレート3a、3bは、ボルト・ナット若しくはカシメピン軸等の締結手段9によってその長手方向両端部が連結固定されている。すなわち、プレートフィン積層体両側のエンドプレート3a、3bはプレートフィン積層体2を挟持した形でプレートフィン積層体2を機械的に連結固定した形となっている。
また、上記プレートフィン2aは、後述するように、内部に第1流体である冷媒が流れる複数の並行した伝熱流路群を有しており、この伝熱流路群は略U字状に形成されていて、これと繋がる前記管A4、管B5は、プレートフィン積層体2の一方側(図2では左側)のエンドプレート3aの一端部側に纏めて配置されている。
詳述すると、上記プレートフィン2aは、図7に示すように、複数の並行した伝熱流路(以下、冷媒流路と称す)11とこれに繋がるヘッダ流路A8およびヘッダ流路B10を形成した一対の板状部材6a、6b(図8参照)を向い合せにロウ付け接合して構成してあり、複数の冷媒流路11は略U字状に形成されていてこれに繋がるヘッダ流路A8とヘッダ流路B10とが一端部側に纏まった形となっている。
上記冷媒流路11は、板状部材6a、6bに凹状溝によって形成してあり、容易に細径化できるようになっている。
また、冷媒流路11のうちヘッダ流路A8に繋がるヘッダ流路A側冷媒流路11aとヘッダ流路B10に繋がるヘッダ流路B側冷媒流路11bとの間にはこれら両者間の熱移動を防止すべくスリット溝15が形成してある。
そして、上記構成のプレートフィン2aは、図4〜図6に示すように多数積層して熱交換器の主体をなすプレートフィン積層体2を構成しており、各プレートフィン2a同士の間には当該プレートフィン2aの長手方向に沿って適宜設けた複数の突起12(図75参照)によって第2流体である空気が流れる積層間隔を形成している。
以下、上記突起12について詳述する。
突起12は、図9に示すように、冷媒流路11群の流路間及びフィン長辺両側縁部及び無孔部の平坦面20に所定間隔をおいて形成されている。更に上記突起12は、図5図に示すようにその頂部が積層方向に隣接する他方のプレートフィン2aの平坦面20に突き当たる背丈としてあり、頂部が平坦面20に当接してプレートフィン2a同士の間の積層
間隔を形成し、積層間隔を所定の寸法に規定している。
また、上記突起12は、図9から明らかなように、プレートフィン2aの前記平坦面20の一部を切り起こすことによって形成されており、その切り起こし端縁Yがプレートフィン2aの積層間を流れる第2流体の矢印(図9参照)で示す流れ方向と対向し、切り起こし立ち上り片Zが第2流体の流れに沿うようになっている。本実施形態では第2流体の流れ方向に向かって開口するような断面略コ字状に切り起こし形成してある。
そして、上記各突起12は、各プレートフィン2a、エンドプレート3a、3bのロウ付け接合時にその各頂面が隣接するプレートフィン2aの平坦面20に固着され、各プレートフィン2aを一体化している。
なお、上記各切り起し突起12は第2流体(空気)の流れ方向に沿って直線状になるように配設されているが、千鳥配列に配設してもよいものである。
また、前記プレートフィン2aには、図6に示すように、両端部分にフィン締結用の孔13が形成されている。この孔13の孔縁には筒状部14が一体形成してあり、その背丈寸法は前記突起の背丈寸法と同じ寸法として積層方向に隣接する他方のプレートフィンの孔13の孔縁平面部17に当接するように設定してある。この筒状部14の先端が隣接する他方のプレートフィンの孔縁平面部17に当接することによってフィン端部でもプレートフィン2a同士の積層間隔を規定している。
また、上記孔13は、プレートフィン2aを積層するとき、位置決めピン治具を装着して他のプレートフィン2aの高精度な積層を可能としており、この実施形態ではプレートフィン積層体2を補強プレート16a、16b(図1参照)およびエンドプレート3a、3bとともに締結一体化するボルト等の締結手段9(図2参照)が位置決めピン治具を兼用する形となっている。
なお、本開示における冷媒流路11としては、例えば、冷媒が流れる方向に直交する断面形状が、円形形状のもので説明しているが、円形形状の他に、閉鎖曲線で形成された複合曲線形状、矩形形状などを含む。
また、本実施形態においては、冷媒流路11は、積層方向の両方側に突出した形状のもので説明しているが、積層方向の片側のみに突出して形成されるものであってもよい。
以上のように構成した熱交換器について、以下その作用効果について説明する。
冷媒は、熱交換器が例えば蒸発条件で使用されている時、管A4から気液二相状態でプレートフィン積層体2の入り口側のヘッダ流路A8内に流入する。ヘッダ流路A8内に流入した冷媒は分各プレートフィン2aの冷媒流路11群へ流れる。各プレートフィン2aの冷媒流路11群に流れた冷媒はヘッダ流路B10を介して気相状態で管B5より冷凍システムの冷媒回路へと流出する。
そして、上記冷媒流路11を流れる際に冷媒は前記プレートフィン積層体2のプレートフィン2a積層間を通り抜ける空気と熱交換する。
このようにして熱交換する本実施の形態の熱交換器は、図5に示すようにプレートフィン2aの積層間隔を規制する突起12をその頂部が隣接する他方のプレートフィン2aの平坦面20に突き当たる背丈寸法としてあるから、突起12は他方のプレートフィン2aの平坦面20に当接してプレートフィン2aの積層間隔を規制することになる。したがっ
て、突起同士の突合せによって規制する場合のような突起の位置ずれによる積層間隔の不安定化を解消することができ、プレートフィン2aの積層間隔をバラつきのない安定したものとすることができる。
また、上記突起12は、各プレートフィン2aのロウ付け接合時にその各頂部が隣接するプレートフィン2aにロウ付け等によって固着しているので、各プレートフィン2aを一体化する役目も果たし、プレートフィン積層体2の剛性を向上させることができる。
この時、上記突起12は平坦面20と当接接合であるから突起同士の突合せ接合の場合のような突起12の位置ずれによる接合ミス等の箇所がなくなり、必ず他方のプレートフィン2aに突起12を接合することができるので、強度的なばらつきを解消することもできる。
また、本実施の形態では、図6に示すように前記プレートフィン2aの端部に設けた積層フィン締結一体化用の孔13の筒状部14先端が他方のプレートフィン2aの締結用の孔13の孔縁平面部17に突き当たるようにしているので、プレートフィン2aの端部でもプレートフィン積層間隔を規制することができる。よって、プレートフィン2aの端部を含む全域にわたってフィン積層間隔を安定したものとすることができる。
しかも、上記筒状部14の先端も他方のプレートフィン2aの締結用の孔13の周縁に設けた孔縁平面部17に当接させるので、この筒状部14の先端部も必ず他方のプレートフィン2aの孔縁平面部17に突き当てて接合することができる。よって、プレートフィン接合後の締結手段9による締結によって一部の筒状部14が他方の締結用の孔13内に入り込んでプレートフィン積層間隔がばらつく等のことも防止でき、品質を向上させることができる。
更に本実施の形態では、前記突起12は、図5に示すように隣接するプレートフィン2aそれぞれに設けるとともに、一方のプレートフィン2aに設けた突起12−1と他方のプレートフィン2aに設けた突起12−2とは異なる位置に設けて平坦面20にそれぞれ接合した構成としてあるから、突起12−1、12−2を設けた平坦面20がそれぞれ隣接するプレートフィン2aのそれぞれ別々の場所に分かれる形となる。したがって、一方のプレートフィン2aの平坦面20に接合箇所が偏ることによって生じる応力変形を防止することができ、プレートフィン積層間隔を安定化させて熱交換効率を向上させることができる。
また、上記突起12は、図9に示すようにその切り起こし端縁Yがプレートフィン2aの積層間を流れる冷媒の流れ方向と対向するように形成されているから、突起12の下流側に生じがちな死水域を極小とし、かつ、切り起こし端縁Y部分で前縁効果を生じる。しかも第2流体の流れ方向と対向するように切り起し形成しているから、第2流体に対する流れ抵抗も小さなものとすることができる。したがって、プレートフィン積層体2の流路領域P(図7参照)における流路抵抗増大を抑制しつつその熱交換効率を大きく向上させることができる。
また、上記各突起12は、切り起こし形成しているから、立ち上げ(材料の肉寄せ集め)が容易になり、大きなプレートフィン積層間隔にも対応できて設計の自由度が向上する。加えて、上記突起12はプレートフィン積層体2の間隙を流れる空気の流れ方向が開口する形に切り起こし形成しているから、空気が流れる方向、すなわち冷媒流路11と交差する方向の冷媒流路間の平坦面20から肉寄せ集めする必要がなくなる。したがって、突起12を円柱状突起等のように隆起させて形成するものに比べ冷媒流路同士の間の平坦面20は肉盗み寸法不要な分だけ狭いものとすることができ、その分プレートフィン2aの
幅、換言すると熱交換器を小型化することができる。
また、上記プレートフィン積層体2の長辺部分に設けた突起12は、強度的に弱くなりがちなプレートフィン積層体2の長辺縁部の強度を向上させることになり、効果的である。
(実施の形態2)
本実施の形態2は、先に示した実施の形態1における熱交換器を用いて構成した冷凍システムである。
図10は空気調和機の冷凍サイクル図、図11は同空気調和機の室内機を示す概略断面図である。
図10、図11において、この空気調和装置は、室外機51と、室外機51に接続された室内機52から構成されている。室外機51には、冷媒を圧縮する圧縮機53、冷房暖房運転時の冷媒回路を切り替える四方弁54、冷媒と外気の熱を交換する室外熱交換器55、冷媒を減圧する減圧器56、室外送風機59が配設されている。また、室内機52には、冷媒と室内空気の熱を交換する室内熱交換器57と、室内送風機58とが配設されている。そして、前記圧縮機53、四方弁54、室内熱交換器57、減圧器56、室外熱交換器55を冷媒回路で連結してヒートポンプ式冷凍サイクルを形成している。
なお、本実施形態による冷媒回路には、テトラフルオロプロペンまたはトリフルオロプロペン、ジフルオロメタンまたはペンタフルオロエタンまたはテトラフルオロエタンを、単体、もしくはそれぞれ2成分混合または3成分混合した冷媒を使用している。
上記構成からなる空気調和機は、冷房運転時には、四方弁54を圧縮機53の吐出側と室外熱交換器55とが連通するように切り換える。これにより、圧縮機53によって圧縮された冷媒は高温高圧の冷媒となって四方弁54を通って室外熱交換器55に送られる。そして、外気と熱交換して放熱し、高圧の液冷媒となり、減圧器56に送られる。減圧器56では減圧されて低温低圧の二相冷媒となり、室内機52に送られる。室内機52では、冷媒は室内熱交換器57に入り室内空気と熱交換して吸熱し、蒸発気化して低温のガス冷媒となる。この時室内空気は冷却されて室内を冷房する。さらに冷媒は室外機51に戻り、四方弁54を経由して圧縮機53に戻される。
暖房運転時には、四方弁54を圧縮機53の吐出側と室内機52とが連通するように切り換える。これにより、圧縮機53によって圧縮された冷媒は高温高圧の冷媒となって四方弁54を通り、室内機52に送られる。高温高圧の冷媒は室内熱交換器57に入り、室内空気と熱交換して放熱し、冷却され高圧の液冷媒となる。この時、室内空気は加熱されて室内を暖房する。その後、冷媒は減圧器56に送られ、減圧器56において減圧されて低温低圧の二相冷媒となり、室外熱交換器55に送られて外気と熱交換して蒸発気化し、四方弁54を経由して圧縮機53へ戻される。
上記構成の空気調和機は、その室外熱交換器55或いは室内熱交換器57の一方もしくは双方に前記各実施の形態で示した熱交換器を使用することにより、高い熱交換効率を発揮することになり、省エネ性の高い高性能な冷凍システムとすることができる。
以上、本発明に係る熱交換ユニットとそれを用いた空気調和機について、上記実施の形態を用いて説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。つまり、今回開示した実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範
囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、プレートフィン同士の間の積層間隔を安定させて熱交換効率を向上させ、しかもプレートフィン同士の接合一体化もバラつきのないものとして強度を向上させることができ、高性能かつ堅牢な熱交換器及びそれを用いた省エネ性の高い高性能な冷凍システムとすることができる。よって、家庭用及び業務用エアコン等に用いる熱交換器や各種冷凍機器等に幅広く利用でき、その産業的価値は大なるものがある。
1 熱交換器
2 プレートフィン積層体
2a プレートフィン
3、3a、3b エンドプレート
4 管A
5 管B
6a 板状部材
6b 板状部材
8 ヘッダ流路A
9 締結手段(ボルト・ナット)
10 ヘッダ流路B
11 冷媒流路(伝熱流路)
11a ヘッダ流路A側冷媒流路
11b ヘッダ流路B側冷媒流路
12 突起
13 孔
14 筒状部
15 スリット溝
16a、16b 補強プレート
17 孔縁平面部
20 平坦面
51 室外機
52 室内機
53 圧縮機
54 四方弁
55 室外熱交換器
56 減圧器
57 室内熱交換器
58 室内送風機

Claims (5)

  1. 流路を有するプレートフィンを積層して構成され、前記プレートフィンはプレートフィンの積層間隔を規制する突起を備え、前記突起はその頂部を隣接する他方のプレートフィンの平面部に突き当ててプレートフィンの積層間隔を規制した熱交換器。
  2. プレートフィンはその端部にプレートフィンを積層した状態で締結一体化するための孔を備え、前記孔の孔縁に筒状部を設け、前記筒状部はその先端部が隣接する他のプレートフィンの孔縁平面部に突き当たる構成とした請求項1に記載の熱交換器。
  3. プレートフィンは流路を複数並行に備え、かつ前記プレートフィンの積層間隔を規制する突起は隣接するプレートフィンそれぞれに設けるとともに、一方のプレートフィンに設けた突起と他方のプレートフィンに設けた突起とは異なる位置として平坦面にそれぞれ接合した構成とした請求項1または2に記載の熱交換器。
  4. 突起はプレートフィン積層間を流れる第2流体の流れ方向が開口する形の切り起こし形状とした請求項1から3のいずれか1項に記載の熱交換器。
  5. 冷凍サイクルを構成する熱交換器を請求項1〜4のいずれかに記載の熱交換器とした冷凍システム。
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