JP2019100535A - 流体ダンパ装置 - Google Patents

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浩之 岩下
Hiroyuki Iwashita
浩之 岩下
志津憲 三間
Shizunori Mitsuma
志津憲 三間
直哉 三原
Naoya Mihara
直哉 三原
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Abstract

【課題】流体ダンパ装置において、ロータの強度確保と、コストおよび重量の抑制とを両立すること。【解決手段】流体ダンパ装置10のロータ30は、オイル室11に挿入される回転軸40および弁部材50を備える。回転軸40は、樹脂部80の内部に配置した金属プレート70を備えており、金属プレート70によって樹脂部80を補強して、ロータ30の強度を高めている。金属プレート70は、回転軸40の周方向を向く面を備えているので、ねじりモーメントが加わった際に金属プレート70と樹脂部80とが分離して樹脂部80だけが変形するおそれが少ない。回転軸40において、オイル室11を封鎖するフランジ部42から被駆動部材取付部441までの範囲は、大きなねじりモーメントが作用する部分であり、この部分に金属プレート70を配置して、大きなねじりモーメントが作用する部分を補強する。【選択図】図4

Description

本発明は、ケースとロータとの間に流体が充填された流体ダンパ装置に関する。
従来から、便座や便蓋などの被駆動部材の開閉速度を調整するダンパ装置として、被駆動部材が連結されるロータの端部をオイルなどの粘性流体が充填されたオイル室に配置して、ロータが回転する際の粘性流体の抵抗が回転方向によって異なるように構成した流体ダンパ装置が用いられている。
特許文献1には、有底筒状のケースとロータとの間にオイルが充填された流体ダンパ装置が開示される。特許文献1の流体ダンパ装置では、ロータ(回転軸)の軸線方向の一端がケースの内側に配置され、回転軸とケース内周面との間にオイル室(封止空間)が形成され、回転軸の側面に設けられた弁体がオイル室に配置される。弁体は、回転軸の側面から径方向に突出した壁部に取り付けられる。ロータが第1方向に回転する際には、オイルの圧力によって弁体が壁部に押し付けられ、壁部に形成された流路を弁体が塞ぐため、オイルは、壁部とケースとの間に構成される微少な隙間を流れる。従って、ロータの回転負荷が大きい。一方、ロータが第1方向と反対の方向に回転するときには、オイルの圧力によって弁体と壁部との間に隙間が空くので、この隙間と壁部に形成された流路を通って流体が流れる。従って、ロータの回転負荷は小さい。
特開2012−211628号公報
特許文献1の流体ダンパ装置は、ケースから突出したロータの一端に被駆動部材が連結されて回転負荷がかかり、オイル室に配置されるロータの他端には粘性流体(オイル)の圧力が作用する。従って、ロータにおいてオイル室の端部を塞ぐフランジ部と、被駆動部材が連結される端部との間の箇所にねじりモーメントが最も大きく作用するので、この部分の強度を高めることが望ましい。被駆動部材の側から大きな回転負荷がかかる流体ダンパ装置では、ロータの強度を確保するため、ダイカスト品が採用されている。しかしながら、ダイカスト品は高価であるため、部品コストが増大する。また、ダイカスト品を用いるとロータの重量が増大するため、流体ダンパ装置の軽量化が困難である。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、流体ダンパ装置において、ロータの強度確保と、コストおよび重量の抑制とを両立することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る流体ダンパ装置は、オイル室を構成する有底筒状のケースと、樹脂部の内部に金属部材を配置して構成された回転軸および弁部材を備えるロータと、前記オイル室に充填される流体と、を有し、前記ケースは、筒状の胴部と、前記胴部の軸線方向の一方側を塞ぐ底壁部と、前記胴部の内周面から径方向内側に突出して前記オイル室を周方向に区画する仕切り用凸部とを備え、前記回転軸は、前記オイル室に配置され前記弁部材が取り付けられる第1軸部と、前記オイル室の前記軸線方向の他方側に位置するフランジ部と、前記ケースの前記軸線方向の他方側に突出する第2軸部と、を備え、前記金属部材は、前記回転軸の周方向を向く面を備え、且つ、少なくとも、前
記第2軸部に設けられた被駆動部材取付部と前記フランジ部の間の範囲に配置されることを特徴とする。
本発明では、回転軸においてねじりモーメントが大きく作用する部分(フランジ部と被駆動部材取付部の間の範囲)に金属部材が配置される。従って、ねじりモーメントが大きく作用する部分を金属部材によって補強できる。また、金属部材は回転軸の周方向を向く面を備えているので、ねじりモーメントが加わった際に金属部材と樹脂部とが分離して樹脂部だけが変形するおそれを少なくすることができる。従って、ロータの強度を高めることができる。また、回転軸の一部分のみを金属で構成するため、補強によるコスト上昇を抑制でき、重量の増大を抑制できる。
本発明において、前記金属部材には、前記樹脂部を構成する樹脂が充填される貫通穴が設けられていることが好ましい。このようにすると、金属部材と樹脂部の一体性を高めることができ、金属部材から樹脂部が分離するおそれを少なくすることができる。従って、樹脂部が変形するおそれを少なくすることができ、ロータの強度を高めることができる。
本発明において、前記貫通穴は、前記オイル室に対して前記軸線方向の他方側に位置することが好ましい。このようにすると、弁部材を介して流体圧力が作用する部位において、貫通穴によって金属部材の強度が低下して金属部材による補強効果が低下することを抑制できる。
本発明において、前記貫通穴として、前記被駆動部材取付部に位置する第1貫通穴と、前記フランジ部に位置する第2貫通穴の少なくとも一方を備えることが好ましい。このようにすると、ねじりモーメントが大きく作用する部分で樹脂部と金属部材とを一体化できる。従って、ロータの強度を高めることができる。
本発明において、前記金属部材は、前記軸線方向に延在する金属板であることが好ましい。このようにすると、金属部材の全体が周方向を向く面を備える構成とすることができるので、金属部材全体でねじりモーメントに対して樹脂部を補強できる。
本発明において、前記金属板は、前記軸線方向に延在する屈曲部または湾曲部を備えることが好ましい。このようにすると、金属板自体のねじり強度を高めることができる。従って、ロータの強度を高めることができる。
本発明において、前記金属部材は、前記第1軸部に設けられた弁部材取付部から前記第2軸部に設けられた被駆動部材取付部までの範囲に連続して配置されることが好ましい。このようにすると、大きなねじりモーメントが作用する箇所だけでなく、弁部材が取り付けられる箇所を補強できる。従って、ロータの強度を高めることができる。また、弁部材の取付強度を高めることができる。
本発明において、前記金属部材は、前記樹脂部から露出する露出部を備え、前記露出部は、前記第2軸部の前記軸線方向の他方側の端部、および、前記弁部材取付部に設けられていることが好ましい。このようにすると、金属部材によって補強されたロータを製造する際、金属部材の軸線方向の一方側の部分、および、軸線方向の他方側の端部の2箇所を金型内で保持してインサート成形により製造することができる。従って、金型内で金属部材を安定した状態で保持できる。従って、金型内に樹脂を注入する際に樹脂から加わる圧力によって金属部材のバタつきや浮きが発生することを抑制できる。
本発明において、前記第1軸部の前記軸線方向の一方側の端部にゲート痕が形成されていることが好ましい。金型内に金属部材を配置してインサート成形を行う際、第1軸部の
軸線方向の一方側から樹脂を注入することによって、第1軸部の軸線方向の一方側の端部にゲート痕が形成される。このように、金属部材が延在する方向へ樹脂を注入することにより、金型と金属部材との間に容易に樹脂を流入させることができる。従って、成形品質を向上させることができる。
本発明において、前記金属部材は、前記軸線方向に配列された複数の凸部を備え、前記複数の凸部は、前記弁部材取付部の一部を構成することが好ましい。このようにすると、軸線方向に延在する弁部材取付部を均等に補強し、且つ、重量の増大を抑制できる。また、凸部が形成されていない箇所に流路溝を設けることができ、弁部材が取り付けられる位置まで凸部を延ばすことができる。従って、弁部材の取付強度を向上させることができる。
本発明において、前記樹脂部は、前記軸線方向で隣り合う前記凸部の間に入り込んだ樹脂部分を備えることが好ましい。このようにすると、金属部材と樹脂の一体化を図ることができる。
本発明において、前記弁部材取付部は、前記弁部材が径方向外側から当接する弁部材支持面を備え、前記金属部材は、前記弁部材支持面より径方向外側に突出する凸部を備えることが好ましい。このようにすると、金属部材によって弁部材を支持できるため、弁部材の取付強度を高めることができる。
本発明において、前記弁部材取付部は、前記弁部材と係合する係合部を備え、前記係合部は前記樹脂部によって構成されることが好ましい。このようにすると、弁部材は、回転軸の樹脂部と係合するため、金属部材のバリによる弁部材の損傷を回避できる。
本発明において、前記弁部材取付部は、前記弁部材が周方向に当接する当接面を備え、前記当接面の一部は、前記金属部材によって構成される金属面であることが好ましい。このように、金属部材が周方向の表面に露出している場合には、金属部材の表面を樹脂部で覆う場合のように、樹脂部の肉厚が薄い部分が形成されることがない。従って、樹脂部が金属部材から剥離するおそれを少なくすることができる。
本発明において、前記金属面が設けられる範囲は、前記弁部材取付部における最も径方向内側の部位を含むことが好ましい。このようにすると、金属面の範囲が広く、当接面の平面度を向上させることができる。従って、弁部材取付部と弁部材の間に隙間が形成されることを抑制できる。
本発明によれば、回転軸においてねじりモーメントが大きく作用する部分(フランジ部と被駆動部材取付部の間の範囲)に金属部材が配置される。従って、ねじりモーメントが大きく作用する部分を金属部材によって補強できる。また、金属部材は回転軸の周方向を向く面を備えているので、ねじりモーメントが加わった際に金属部材と樹脂部とが分離して樹脂部だけが変形するおそれを少なくすることができる。従って、ロータの強度を高めることができる。また、回転軸の一部分のみを金属で構成するため、補強によるコスト上昇を抑制でき、重量の増大を抑制できる。
本発明を適用した流体ダンパ装置が搭載された洋式便器を備えた洋式トイレユニットの説明図である。 実施形態1の流体ダンパ装置の斜視図である。 実施形態1の流体ダンパ装置の分解斜視図である。 実施形態1の流体ダンパ装置を軸線に沿う面で切断した断面図である。 実施形態1の流体ダンパ装置を軸線に対して垂直な面で切断した断面図である。 実施形態1のロータの斜視図である。 実施形態1のロータの分解斜視図である。 実施形態1のロータの側面図である。 実施形態1のロータの断面図である。 実施形態1の流体ダンパ装置の動作説明図である。 実施形態1の金属プレートの斜視図である。 変形例の金属プレートの斜視図である。 実施形態2の流体ダンパ装置の分解斜視図である。 実施形態2のロータの斜視図である。 実施形態2のロータの分解斜視図である。 実施形態2の金属プレートの斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明を適用した流体ダンパ装置10について説明する。なお、以下の説明においては、ロータ30の回転軸40が延在する方向を軸線L方向とし、回転軸40がケース20から突出している側を軸線L方向の一方側L1とし、回転軸40がケース20から突出している側とは反対側を軸線L方向の他方側L2として説明する。また、ロータ30の軸線L周りの回転方向の一方側を第1方向R1とし、他方側を第2方向R2とする。第1方向R1は流体ダンパ装置10のダンパ効果が大きい回転方向であり、第2方向R2は第1方向R1よりダンパ効果が小さい回転方向である。図3−図9、図11に示すXYZの3方向は互いに直交する方向であり、Z方向は軸線L方向と平行である。
(ダンパ付き機器)
図1は、本発明を適用した流体ダンパ装置10が搭載された洋式便器1を備えた洋式トイレユニット100の説明図である。図1に示す洋式トイレユニット100は、洋式便器1および水タンク3を備えている。洋式便器1は、便器本体2、樹脂製の便座5、樹脂製の便蓋6(開閉部材)、およびユニットカバー7等を備える。ユニットカバー7の内部には、流体ダンパ装置10が弁座用および弁蓋用として内蔵されており、便座5および便蓋6は各々、流体ダンパ装置10を介して便器本体2に連結される。ここで、便座5に連結された流体ダンパ装置10、および便蓋6に連結された流体ダンパ装置10としては、同一構成のものを用いることができる。以下の説明では、便座5に連結された流体ダンパ装置10について説明する。
[実施形態1]
図2は実施形態1の流体ダンパ装置10の斜視図であり、軸線L方向の一方側L1からみた斜視図である。流体ダンパ装置10は、軸線L方向に延在する円柱状の流体ダンパ装置本体10aと、流体ダンパ装置本体10aから一方側L1に突出する連結軸10bを備える。連結軸10bは便座5に連結される。連結軸10bの先端部はIカット形状であり、相対向する面が平坦面になっている。従って、連結軸10bに対する便座5の空周りが防止される。連結軸10bは、便座5が倒れようとする際に軸線L周りの第1方向R1(図5、図10参照)に回転し、便座5が起立しようとする際に第1方向R1と逆回りの第2方向R2(図5、図10参照)に回転する。流体ダンパ装置10は、起立している便座5が便器本体2に被さるように倒れようとする際(すなわち、連結軸10bが第1方向R1に回転する際)、それに抗する力(回転負荷)を発生させ、便座5が倒れる速度を低下させる。
図3は実施形態1の流体ダンパ装置10の分解斜視図である。また、図4は実施形態1
の流体ダンパ装置10を軸線Lに沿う面で切断した断面図(図2のA−A断面図)であり、図5は実施形態1の流体ダンパ装置10を軸線Lに対して垂直な面で切断した断面図である。なお、図5は、軸線L方向の一方側L1から見た断面図である。流体ダンパ装置10は、有底筒状のケース20と、ケース20に回転可能に保持されるロータ30と、ケース20の開口部29に取り付けられる円環状のカバー60を備える。本形態において、ケース20およびカバー60は樹脂成形品である。
ケース20は、軸線L方向に延在する円筒状の胴部21と、胴部21の他方側L2の端部を塞ぐ底壁部22を備える。胴部21の一方側L1の端部には開口部29が形成されている。図4に示すように、底壁部22の中央には、他方側L2に凹む円形の凹部24が形成されている。凹部24には、ロータ30の回転軸40の他方側L2の先端に設けられた凸部41が挿入される。凸部41は、凹部24によって回転可能に保持される。
図5に示すように、胴部21の内周面27には、径方向内側に突出する仕切り用凸部26が周方向で180°ずれた2箇所に形成されている。仕切り用凸部26は軸線L方向に延在し、仕切り用凸部26の他方側L2の端部は底壁部22と繋がっている。仕切り用凸部26は、径方向外側から内側に向かって周方向の寸法(厚さ)が薄くなっている。仕切り用凸部26は、胴部21の内側に形成されるオイル室11(図4参照)を周方向に区画する。
図3、図4に示すように、胴部21の内周面27は、底壁部22と接続される第1内周面271と、第1内周面271の一方側L1に形成され第1内周面271より大径の第2内周面272と、第2内周面272の一方側L1に形成され第2内周面272より大径の第3内周面273を備える。第3内周面273は、ケース20の開口部29まで延びており、第3内周面273の内側にカバー60が装着される。仕切り用凸部26は第1内周面271に形成され、仕切り用凸部26の一方側L1の軸方向端面261は、第1内周面271と第2内周面272とを接続する段面274と同一面上に位置している(図3参照)。後述するように、第1内周面271は、周方向の位置によって内径(軸線Lからの距離)が異なる形状である。
図6は実施形態1のロータ30の斜視図であり、図7は実施形態1のロータ30の分解斜視図である。図4−図7に示すように、ロータ30は、他方側L2の端部がケース20の内側に配置される回転軸40と、回転軸40に取り付けられる弁部材50を備える。回転軸40は、全体として直線状であり、軸線L方向の略中央に環状のフランジ部42が形成されている。フランジ部42は、回転軸40の全周に形成されている。フランジ部42に対して他方側L2には、フランジ部42よりも小径の第1軸部43が設けられ、フランジ部42に対して一方側L1には、フランジ部42よりも小径で且つ第1軸部43よりも大径の第2軸部44が設けられている。ケース20の凹部24に挿入される凸部41は、第1軸部43の先端面の中央から突出する。第2軸部44の一方側L1の端部には、相対向する平坦面を備えた被駆動部材取付部441が形成されている。第2軸部44において、フランジ部42と被駆動部材取付部441の間の部分は、円形断面の円柱部442となっている。
フランジ部42は、軸線L方向に所定の間隔を空けて配置された第1フランジ部421と第2フランジ部422を備えており、第1フランジ部421と第2フランジ部422の間には環状の周溝423が形成されている。図3、図4に示すように、周溝423にはOリング63が装着される。ロータ30がケース20に組み付けられると、Oリング63はケース20の第2内周面272に当接して押し潰される。従って、ケース20とフランジ部42との隙間が密閉され、ケース20の底壁部22とフランジ部42との間に外部から密閉されたオイル室11が形成される。図4に示すように、オイル室11にはオイル等の
流体12(粘性流体)が充填される。
その後、カバー60を回転軸40の第2軸部44とケース20の胴部21との間に差し込み、ケース20の開口部29にカバー60を超音波溶着等により固定すれば、流体ダンパ装置10が構成される。その際、カバー60と回転軸40の第2フランジ部422との間には、円環状のワッシャー62が配置される。この状態で、回転軸40の他方側L2の端部に設けられた凸部41は、ケース20の底壁部22に形成された凹部24に回転可能に支持されるとともに、第2軸部44の円柱部442がカバー60に形成された貫通穴61の内側で回転可能に支持される。また、第2軸部44の被駆動部材取付部441がカバー60の貫通穴61を貫通して一方側L1に突出し、連結軸10bが構成される。
ワッシャー62と第2フランジ部422が当接する当接面は、ロータ30の回転時に摺動する摺動面である。つまり、ロータ30は、第2フランジ部422の一方側L1の面がワッシャー62と摺動する摺動面となる。ワッシャー62を金属製とすることにより、摺動面の摩耗を抑制できる。なお、摺動面には、グリス等の潤滑材を塗布しておくことが好ましい。
(オイル室)
図5に示すように、胴部21と第1軸部43との間には、第1オイル室11Aと第2オイル室11Bが設けられる。胴部21の第1内周面271から内側に突出する仕切り用凸部26の内周側端面262は、第1軸部43の外周面に当接する。従って、オイル室11は、2箇所の仕切り用凸部26によって同一形状の第1オイル室11Aと第2オイル室11Bに区画される。図5、図7に示すように、回転軸40において、第1軸部43の外周面には、周方向で180°離れた2箇所に弁部材取付部46が形成されている。2箇所の弁部材取付部46は同一形状であり、第1軸部43の外周面から径方向外側に突出している。
本明細書において、Y方向の一方側Y1と他方側Y2は、回転軸40において弁部材取付部46が突出する方向である。弁部材取付部46は、第1軸部43の他方側L2の端部まで板状に延在しており、一方側L1の端部は第1フランジ部421と繋がっている。2箇所の弁部材取付部46のそれぞれには、径方向外側の端部に弁部材50が取り付けられる。第1オイル室11Aと第2オイル室11Bには、それぞれ、弁部材取付部46および弁部材50が配置される。
図5に示すように、第1軸部43の外周面には、周方向で180°離れた2箇所に逃げ部45が形成されている。逃げ部45は、2箇所の弁部材取付部46の間において、第1方向R1側の弁部材取付部46に近い位置に設けられている。逃げ部45は、第1軸部43の外周面を径方向内側に凹ませた形状となっている。従って、後述するように、逃げ部45が仕切り用凸部26と対向する回転位置にロータ30が回転すると、仕切り用凸部26と第1軸部43の外周面との間に隙間が形成されて、第1オイル室11Aと第2オイル室11Bが連通する(図10(a)、図10(b)参照)。図6に示すように、逃げ部45が形成されている軸線L方向の範囲は、第1軸部43の他方側L2の端部より所定寸法離れた位置から、第1フランジ部421までの範囲となっている。
(弁部材の取付構造)
図7に示すように、弁部材取付部46は、第1軸部43から径方向外側に突出する壁部461と、壁部461の径方向外側の端面である弁部材支持面47から更に径方向外側に突出する突出部462を備える。弁部材取付部46の軸線L方向の中央には、壁部461を周方向に貫通する流路溝48が設けられている。突出部462は、流路溝48の軸線L方向の両側の2箇所から突出する。弁部材支持面47は、弁部材取付部46の軸線L方向
の一方側L1および他方側L2の端部まで延びており、一方側L1では第1フランジ部421と繋がっている。突出部462は、周方向の厚さが壁部461より薄く、弁部材支持面47の第1方向R1側の縁から突出する。従って、弁部材支持面47は、突出部462の第2方向R2まで延びており、流路溝48の縁と繋がっている。
弁部材50は、矩形の開口部51が形成された枠部52と、枠部52の第1方向R1側の端部から径方向内側に向けて突出する弁体部53を備える。枠部52は、開口部51の第1方向R1側および第2方向R2側において軸線L方向に平行に延在する第1枠部分521および第2枠部分522と、開口部51の一方側L1および他方側L2において周方向に延在して第1枠部分521と第2枠部分522を接続する第3枠部分523および第4枠部分524を備える。図7に示すように、枠部52には、第3枠部分523および第4枠部分524の径方向内側の端部から開口部51の内側に向かって突出する弁部材側係合部525が形成されている。弁体部53は第1枠部分521から径方向内側に延びており、径方向内側に向かうに従って周方向の肉厚が薄くなっている。
図8は実施形態1のロータ30の側面図であり、図9は実施形態1のロータ30の断面図(図6のB−B断面図)である。図6、図9に示すように、弁部材50は、弁部材取付部46の突出部462に取り付けられて、枠部52が弁部材支持面47に径方向外側から当接する。この状態で、枠部52の径方向外側の面は、軸線Lを中心とする円弧面となる。2箇所の突出部462は、それぞれ、流路溝48とは反対側の縁から突出する取付部側係合部49を備えている。図9に示すように、取付部側係合部49は、弁部材50の弁部材側係合部525と係合して、弁部材50が突出部462から脱落することを防止する。
図5、図8に示すように、弁部材50の開口部51の周方向の開口幅D1は、突出部462の周方向の厚さD2より広いため、弁部材50は、周方向に移動可能な状態に取り付けられる。弁部材50は、第1枠部分521が突出部462に第1方向R1側から当接した流路閉鎖位置と、第2枠部分522が突出部462に第2方向R2側から当接した流路開放位置の間を移動可能である。流路閉鎖位置(図6、図8参照)では、弁体部53が弁部材取付部46の壁部461に密着する。弁体部53は、壁部461を貫通する流路溝48を完全に覆うように構成されている。従って、弁部材50が流路閉鎖位置に移動すると、流路溝48が塞がれる。一方、流路開放位置では、弁体部53と壁部461との間に隙間が形成され、この隙間と流路溝48とが連通する。
(流体ダンパ装置の動作)
図10は実施形態1の流体ダンパ装置10の動作説明図である。流体ダンパ装置10において、図1に示す便座5が起立姿勢から平伏姿勢に回転する閉動作の際、ロータ30が軸線L周りに第1方向R1(図4、図10参照)に回転する。この際、ロータ30は、図10(a)に示す全開位置から、図10(c)に示す全閉位置へ移動する。第1方向R1は、弁体部53に作用する流体12からの圧力が、弁体部53を壁部461に押し付けて流路溝48を塞ぐ圧力となるようにロータ30が回転する方向である。図10(a)に示すように、全開位置では、弁部材50は流路開放位置に位置し、弁体部53と壁部461との間に隙間が形成されて、流路溝48を流体12が通過できるようになっている。
図5に示すように、オイル室11を構成するケース20の第1内周面271は、第1オイル室11Aと第2オイル室11Bにおいて、それぞれ、全閉位置側より全開位置側の方が、第1内周面271の軸線Lからの距離が大きい。図10(a)に示すように、ロータ30が全開位置側にあるとき、弁部材50と第1内周面271との間に隙間が形成されてロータ30の回転負荷を減少させている。さらに、ロータ30が全開位置側にあるとき、第1軸部43の外周面に形成された逃げ部45によって仕切り用凸部26と第1軸部43との間に隙間が形成されて、ロータ30の回転負荷を減少させている。このように、ロー
タ30が全開位置側にあるとき、流路溝48を流体12が流れるとともに、第1内周面271と弁部材50との隙間、および、逃げ部45を流体12が流れるので、ロータ30の回転負荷は小さい。
図10(b)に示すように、ロータ30が全開位置から90°回転した位置では、弁部材50と第1内周面271とが接触している。このように、ロータ30が全閉位置側へ移動する途中で、弁部材50と第1内周面271との隙間が徐々に狭くなるので、ロータ30の回転負荷が増大する。一方、図10(b)の位置では、逃げ部45はまだ仕切り用凸部26と対向している。
図10(b)の位置からさらにロータ30が回転すると、仕切り用凸部26が逃げ部45の範囲を通り過ぎて、仕切り用凸部26の先端が第1軸部43の外周面に摺接する。その結果、弁体部53に作用する流体12からの圧力が増大して、弁部材50が流路開放位置から流路閉鎖位置に移動し、流路溝48が塞がれる。しかしながら、この場合でも、ケース20の底壁部22と弁部材50との間、および、第1フランジ部421と弁部材50との間には、わずかな隙間が空いているため、流体12の移動がわずかに許容される。従って、ロータ30は、回転負荷が増大するものの、低速度で第1方向R1へ回転する。つまり、ロータ30の閉動作の際には、全閉位置に近い所定の回転範囲において、流体ダンパ装置10のダンパ効果が発揮される。
一方、図1に示す便座5が平伏姿勢から起立姿勢に回転する開動作の際には、ロータ30が軸線L周りに第2方向R2に回転して、図10(c)に示す全閉位置から、図10(a)に示す全開位置へ移動する。このときは、弁部材50が流体12からの圧力によって流路閉鎖位置から流路開放位置に移動し、弁体部53と壁部461との間に隙間が形成されるので、流路溝48を流体12が通過できるようになる。従って、全閉位置に近い回転範囲において、閉動作の際よりもロータ30の回転負荷は小さくなるので、閉動作の際よりも流体ダンパ装置10のダンパ効果が小さい。
(金属プレートによる回転軸の補強)
図11は実施形態1の金属プレート70の斜視図である。流体ダンパ装置10では、回転軸40にねじりモーメントが加わる。本形態の回転軸40は、ねじりモーメントに対する補強用の金属部材である金属プレート70と、金属プレート70と一体化させた樹脂部80を備える。金属プレート70は、軸線L方向に延在する金属板であり、板厚は一定である。回転軸40は、例えば、金属プレート70を金型内に配置して樹脂を注入し固化させるインサート成形によって製造される。図4、図9に示すように、金属プレート70は、回転軸40の第2軸部44に設けられた被駆動部材取付部441から、第1軸部43に設けられた弁部材取付部46までの範囲に連続して配置されている。
図11に示すように、金属プレート70は、Y方向に第1の幅W1を持って軸線L方向に延在する第1部分71と、第1部分71の他方側L2において第1の幅W1より幅広の第2の幅W2を持って軸線L方向に延在する第2部分72と、第2部分72の他方側L2において第1部分71と同一の幅W1を持って形成された第3部分73を備える。第1部分71は、金属プレート70の一方側L1の端部を構成しており、回転軸40の第2軸部44に配置されている。また、回転軸40のフランジ部42には第2部分72が配置されている。そして、回転軸40の第1軸部43において弁部材取付部46を構成する部分には、第2部分72および第3部分73が配置されている。従って、回転軸40は、大きなねじりモーメントが作用する部分であるフランジ部42と被駆動部材取付部441の間の部分が金属プレート70の第1部分71によって補強され、弁部材取付部46が金属プレート70の第2部分72および第3部分73によって補強される。
金属プレート70の板幅方向は、回転軸40において弁部材取付部46が突出する方向(Y方向)と一致する。また、X方向は金属プレート70の板厚方向となっている。図5、図11に示すように、金属プレート70は、X方向の他方側X2に突出する形状に湾曲した湾曲部74を備える。湾曲部74は、金属プレート70の軸線L方向の全範囲にわたって、軸線L方向に延在する。このような湾曲部74を設けることにより、金属プレート70は、軸線L周りのねじり剛性が増大している。従って、回転軸40のねじり剛性を高めることができ、回転軸40の強度を増大させることができる。
図5に示すように、湾曲部74は、X方向に延在する中心線Cを基準として対称に形成されている。中心線Cは、回転軸40の中心を通る軸線Lからずれており、軸線LよりY方向の一方側Y1に位置する。湾曲部74の中心線Cを軸線LからY方向の一方側Y1へずらせたことにより、湾曲部74が回転軸40に設けられる逃げ部45と干渉することを回避でき、逃げ部45を設ける際に金属プレート70が露出することを回避できる。あるいは、逃げ部45を構成する部分において金属プレート70を覆う樹脂部80の肉厚が薄くなりすぎることを回避できる。
金属プレート70において、湾曲部74からY方向の一方側Y1に延びる部分、および、湾曲部74からY方向の他方側Y2に延びる部分は、それぞれ、弁部材取付部46に配置されている。弁部材取付部46は、壁部461の周方向の板厚が金属プレート70より大きく、壁部461の第1方向R1側の部分が金属プレート70によって構成され、第2方向R2側の部分は、樹脂部80によって構成されている。このため、図5に示すように、金属プレート70のY方向の一方側Y1の部分と、Y方向の他方側Y2の部分は、X方向の位置がずれている。
図4、図11に示すように、金属プレート70の第1部分71には、第1貫通穴75が形成されている。第1貫通穴75は、第2軸部44の被駆動部材取付部441に設けられている。また、金属プレートの第2部分72の一方側L1の端部には第2貫通穴76が形成されている。第2貫通穴76は、フランジ部42に設けられている。さらに、金属プレートの第2部分72には、第2貫通穴76よりも他方側L2の2箇所に第3貫通穴77が形成されている。第3貫通穴77は、弁部材取付部46が形成された位置に設けられている。弁部材取付部46は、弁部材50が取り付けられる突出部462を備えており、金属プレート70のY方向の両端縁には、それぞれ、突出部462の一部を構成する凸部78が形成されている。第2箇所の第3貫通穴77は、それぞれ、凸部78に対応する位置に形成されている。
第1貫通穴75、第2貫通穴76、および第3貫通穴77は、それぞれ、金属プレート70を板厚方向に貫通しており、インサート成形の際に樹脂部80を構成する樹脂が充填される。従って、第1貫通穴75、第2貫通穴76、および第3貫通穴77に充填される樹脂を介して、金属プレート70と樹脂部80の一体性が高められる。すなわち、第1貫通穴75は、被駆動部材取付部441において、金属プレート70と樹脂部80を一体化させる。また、第2貫通穴76は、フランジ部42において、金属プレート70と樹脂部80を一体化させる。そして、第3貫通穴77は、凸部78が形成された位置において、金属プレート70と樹脂部80を一体化させる。
第2部分72のY方向の両端縁には、それぞれ、弁部材50が取り付けられる突出部462の一部を構成する凸部78が2箇所ずつ形成されている。図7に示すように、弁部材取付部46に設けられる2箇所の突出部462は、それぞれ、樹脂部80によって構成される外側部分462Aと、金属プレート70の凸部78によって構成される内側部分462Bを備えている。内側部分462B(凸部78)は流路溝48の軸線L方向の両側に設けられ、外側部分462Aは、内側部分462B(凸部78)に対して流路溝48とは反
対側に配置されている。弁部材50の脱落を防止するための取付部側係合部49は、樹脂部80によって構成される外側部分462Aに形成されている。従って、回転軸40は、弁部材50と係合する箇所が樹脂部80によって構成される。
金属プレート70の板厚は、突出部462の周方向の厚さD2(図5、図8参照)と同一である。従って、凸部78によって構成される内側部分462Bでは、金属プレート70が、突出部462の周方向の両側および径方向外側の表面に露出している。突出部462の周方向の両側の表面は、弁部材50に作用する流体12からの圧力によって、弁部材50の第1枠部分521および第2枠部分522が周方向に当接する当接面463となっている(図8参照)。本形態では、当接面463の一部は、凸部78の周方向の両側の表面によって構成されている。
回転軸40において、弁部材50が径方向外側から当接する弁部材支持面47より径方向内側の部分である壁部461は、金属プレート70の板厚より厚い。図7に示すように、壁部461は、周方向の一方側(第1方向R1側)の面に金属プレート70が露出しており、金属プレート70と樹脂部80とが同一面を形成している。一方、壁部461の周方向の他方側(第2方向R2側)の面は、全て樹脂部80によって構成されている。
金属プレート70の凸部78は、回転軸40の表面に露出する部分であるため、インサート成形によって回転軸40を製造する際、凸部78を金型に当接させて、金属プレート70を金型内で位置決めすることができる。また、回転軸40の第2軸部44には、円柱部442を構成している樹脂部80にピン孔443が形成されている。図4に示すように、ピン孔443は、金属プレート70の径方向の両側に形成されており、ピン孔443の底部に金属プレート70が露出している。ピン孔443は、金属プレート70を金型内で位置決めするための位置決めピンの配置跡である。回転軸40を製造する際は、凸部78およびピン孔443が形成された位置の両方を利用して、金属プレート70を金型内に位置決めする。
(実施形態1の主な効果)
以上説明したように、実施形態1の流体ダンパ装置10は、ロータ30の回転軸40において、弁部材50が取り付けられた一方側L1の端部である第1軸部43はオイル室11に配置され、他方側L2の端部である第2軸部44に被駆動部材取付部441が形成されている。回転軸40は、樹脂部80の内部に金属プレート70を配置して構成されている。従って、金属プレート70によって樹脂部80を補強できるので、ロータ30における回転軸40の強度を高めることができる。また、金属プレート70は、回転軸40の周方向を向く面を備えた金属板であるため、回転軸40にねじりモーメントが加わった際に金属プレート70と樹脂部80とが分離して樹脂部80だけが変形するおそれが少ない。従って、金属プレート70によって樹脂部80を効果的に補強できる。また、回転軸40の一部分のみを金属で構成するため、補強のためのコスト上昇を抑制でき、補強による重量の増大を抑制できる。また、金属プレート70の材質によっては、回転軸40にダイカスト品と同等、もしくはダイカスト品より大きい強度を持たせることも可能である。
なお、補強用の金属部材は、周方向を向く面を持つ部材であればよく、金属板でなくてもよい。例えば、金属部材の一部を切り欠いて、周方向を向く面を形成したものでもよい。本形態では、軸線L方向に延在する金属プレート70を用いているので、金属プレート70全体に補強効果を持たせることができる。
実施形態1では、金属プレート70は、回転軸40の第1軸部43に設けられた弁部材取付部46から、第2軸部44に設けられた被駆動部材取付部441までの範囲に連続して配置される。ここで、回転軸40において、オイル室11を封鎖するフランジ部42か
ら被駆動部材取付部441までの部分は、ねじりモーメントが大きく作用する部分である。従って、この部分を含む範囲に金属プレート70を配置することにより、大きなねじりモーメントが作用する部分を金属プレート70によって補強できる。よって、回転軸40の補強効果が高い。
実施形態1では、金属プレート70は、回転軸40の第1軸部43に設けられた弁部材取付部46に配置される。従って、弁部材50を介して流体12の圧力が作用する箇所を補強でき、弁部材50の取付強度を高めることができる。また、弁部材取付部46は周方向に離間した2箇所に設けられ、各弁部材取付部46は、いずれも金属プレート70によって補強されている。従って、複数のオイル室11に弁部材50を配置でき、それぞれの弁部材50の取付強度を金属プレート70によって高めることができる。
実施形態1では、金属プレート70が、軸線L方向に延在する湾曲部74を備えている。これにより、金属プレート70自体のねじり強度を高めることができるため、金属プレート70によって補強される回転軸40およびロータ30の強度を高めることができる。なお、本形態では、金属プレート70に湾曲部74を形成したが、湾曲部74でなく軸線L方向に延在する屈曲部を形成してもよい。あるいは、軸線L方向に延在するリブを形成してもよい。これにより、ねじり強度を高めることができるので、湾曲部74を形成した場合と同様に補強効果を高めることができる。
実施形態1では、金属プレート70に貫通穴(第1貫通穴75、第2貫通穴76、第3貫通穴77)が形成されているため、貫通穴に樹脂部80を構成する樹脂が充填され、金属プレート70と樹脂部との一体性が高められる。従って、金属プレート70から樹脂部80が分離して、樹脂部80が変形するおそれを少なくすることができる。よって、ロータ30の強度を高めることができる。特に、被駆動部材取付部441に位置する第1貫通穴75と、フランジ部42に位置する第2貫通穴76を設けているので、大きなねじりモーメントが作用する部分で樹脂部80と金属プレート70を一体化できる。また、弁部材取付部46に位置する第3貫通穴77を備えているので、弁部材50を介して流体12の圧力が作用する箇所において金属プレート70と樹脂部80とを一体化することができる。なお、第1貫通穴75、第2貫通穴76、第3貫通穴77とは異なる位置に貫通穴を設けてもよい。また、第1貫通穴75、第2貫通穴76、第3貫通穴77のいずれかのみを設けてもよい。
実施形態1では、回転軸40に弁部材50を取り付けるための弁部材取付部46が設けられている。弁部材取付部46は、弁部材50が径方向外側から当接する弁部材支持面47を備えており、金属プレート70は、弁部材支持面47より径方向外側に突出する凸部78を備える。凸部78は、弁部材50が取り付けられる突出部462の一部を構成する。従って、金属プレート70によって構成される部分で弁部材50を支持できるため、弁部材50の取付強度を高めることができる。
実施形態1では、弁部材50が取り付けられる突出部462に取付部側係合部49が形成され、弁部材50には、弁部材側係合部525が形成されている。取付部側係合部49は、金属プレート70でなく樹脂部80によって構成される。従って、弁部材50は、金属プレート70でなく樹脂部80と係合するため、回転軸40において弁部材50と係合する箇所に金属プレート70のバリが形成されることを回避できる。よって、金属プレート70のバリによる弁部材50の損傷を回避できる。
実施形態1では、弁部材取付部46の突出部462に、弁部材50が周方向に当接する当接面463が設けられ、当接面463の一部は、金属プレート70の凸部78の表面によって構成されている。従って、金属プレート70の表面を樹脂部80で覆う場合のよう
に、肉厚が薄い樹脂部80を形成しないため、樹脂部80が金属プレート70から剥離するおそれを少なくすることができる。また、樹脂部80によって覆われない金属プレート70の部分は、インサート成形の際に金型に当接させて、金属プレート70を金型内で位置決めするための部分として用いることができる。
(変形例)
図12は、変形例の金属プレート70Aの斜視図である。変形例の金属プレート70Aは、湾曲部74を備えていない点、第1貫通穴75、第2貫通穴76、第3貫通穴77を備えていない点、および、凸部78の数が上記形態と異なる点を除き、上記形態の金属プレート70と同様に形成される。凸部78の数や配置は、弁部材50の構成に応じて適宜変更可能である。変形例の金属プレート70Aは、湾曲部を備えていないため、ねじり強度が上記形態の金属プレート70より小さい。その一方で、貫通穴がないため、貫通穴を設けることによる強度の低下がない。従って、回転軸40を補強することができる。
[実施形態2]
図13は実施形態2の流体ダンパ装置10Bの分解斜視図である。また、図14は実施形態2のロータ30Bの斜視図であり、図15は実施形態2のロータ30Bの分解斜視図である。図16は実施形態2の金属プレート70Bの斜視図である。以下、実施形態1とは同一の構成については説明を省略し、実施形態1とは異なる部分の構成を説明する。図13に示すように、実施形態2の流体ダンパ装置10Bは、ロータ30B以外の部分は実施形態1と同様の構成である。実施形態2のロータ30Bは、軸線L方向の略中央に環状のフランジ部42が形成された回転軸40Bと、回転軸40Bに取り付けられる弁部材50Bを備える。回転軸40Bは、補強用の金属プレート70Bと、金属プレート70Bと一体化させた樹脂部80Bを備える。
図16に示すように、実施形態2の金属プレート70Bは、軸線L方向に延在する第1部分71および第2部分72と、第1部分71の一方側L1の端部に形成された第4部分79を備える。第4部分79は、第1部分71より幅が狭い。実施形態2では、第2部分72は金属プレート70Bの他方側L2の端部まで延びており、第3部分73は設けられていない。また、実施形態2では、第2部分72に貫通穴は設けられていない。一方、第1部分71には第1貫通穴75が設けられている。すなわち、実施形態2では、金属プレート70Bの貫通穴(第1貫通穴75)は、オイル室11に配置される部位には設けられておらず、オイル室11に対して他方側L2に位置する部位に設けられている。実施形態2の金属プレート70Bは、変形例の金属プレート70Aと同様に湾曲部74を備えていない平板状の金属板であり、第2部分72には、径方向外側へ突出する凸部78が4箇所に形成されている。凸部78は、回転軸40Bに弁部材50Bを取り付けるための弁部材取付部46を構成する部位である。4箇所の凸部78は軸線L方向に配列される。4箇所の凸部78のうち、軸線L方向の一方側L1の端、および、他方側L2の端に位置する2箇所の凸部78aは、中央の2箇所の凸部78bよりも突出寸法が小さい。
図14、図15に示すように、実施形態2の回転軸40Bは、フランジ部42に対して他方側L2へ延びる第1軸部43と、第1軸部43から径方向外側へ突出する弁部材取付部46B、および、第1軸部43の他方側L2の先端に設けられた凸部41を備える。回転軸40Bは、金型内に金属プレート70Bを保持させ、軸線L方向の一方側L1から樹脂を注入してインサート成形を行うことによって製造される。そのため、回転軸40Bには、第1軸部43の一方側L1の端部に設けられた凸部41の先端面にゲート痕81が形成される。
実施形態2の回転軸40Bは、フランジ部42に対して一方側L1へ延びる第2軸部44を備えており、第2軸部44は、フランジ部42の一方側L1に形成された円柱部44
2と、円柱部442の一方側L1に形成された被駆動部材取付部441を備える。実施形態2では、実施形態1とは異なり、円柱部442にピン孔443が形成されていない。また、実施形態2では、図13に示すように、被駆動部材取付部441の一方側L1の先端面には、他方側L2に凹む溝状の凹部444が形成されている。金属プレート70Bの第4部分79は、凹部444の底面から一方側L1に突出する。
被駆動部材取付部441の一方側L1の先端は、凹部444の幅方向の両側に設けられた凸部445、446を備える。金属プレート70Bの第4部分79は、凸部445、446の間に配置される。第4部分79の一方側L1の端面は、凸部445、446の一方側L1の先端面と同一位置、もしくは、凸部445、446の一方側L1の先端面より他方側L2に位置する。このように、実施形態2では、第4部分79の幅方向の両側に樹脂部80Bを構成する凸部445、446が設けられているので、被駆動部材取付部441を相手部材に取り付けた際に、金属プレート70Bが相手部材を損傷させるおそれが少ない。
インサート成形により回転軸40を製造する際、金属プレート70Bは、第2部分72に形成された凸部78、および、軸線L方向の他方側L2の端部に形成された第4部分79が金型によって保持される部分となる。つまり、実施形態2では、第2部分72だけでなく、第4部分79を金型によって保持してインサート成形を行うことができる。これにより、金型内において金属プレート70Bを安定した状態で保持することができる。金型によって保持される凸部78および第4部分79は、完成した回転軸40Bにおいて、樹脂部80Bから露出した露出部90となる。つまり、実施形態2では、回転軸40Bを形成した際に樹脂部80Bから露出する露出部90が金属プレート70Bの軸線L方向の他方側L2の端部、および、弁部材取付部46を構成する凸部78に設けられている。
図15に示すように、回転軸40Bには弁部材取付部46Bが周方向で180°離れた2箇所に形成されている。弁部材取付部46Bは、第1軸部43の径方向外側へ突出し、且つ、軸線L方向に延在してフランジ部42と繋がっている。弁部材取付部46Bには、軸線L方向に離間した2箇所に流路溝48が形成されている。上記のように、実施形態2では、金属プレート70Bの第2部分72に形成された凸部78の数が4箇所になっており、隣り合う凸部78の間には、それぞれ、第2部分72を板厚方向に貫通する溝が形成されている。流路溝48は、隣り合う凸部78の間に形成された3箇所の溝のうち、中央の溝を除く2箇所の溝の位置に形成される。
図15に示すように、弁部材取付部46Bは、第1軸部43から径方向外側へ突出する壁部461と、壁部461の径方向外側の端面である弁部材支持面47から更に径方向外側へ突出する突出部462を備える。実施形態2では、突出部462は、軸線L方向に離間した4箇所に形成されている。壁部461における突出部462の形成領域は、壁部461の軸線L方向の両端を除いた部分における第1方向R1寄りの部分である。突出部462は、周方向の板厚が壁部461より薄い。従って、弁部材支持面47は、4箇所の突出部462の軸線L方向の両側および第2方向R2側に形成されている。
4箇所の突出部462のうち、軸線L方向の中央に位置する2箇所は、金属プレート70Bの凸部78(78b)のみによって構成される。軸線L方向の中央の2箇所の凸部78(78b)の間には、弁部材支持面47と同じ高さまで樹脂が入り込んだ樹脂部分464が形成されている。一方、軸線L方向の一方側L1の端に位置する凸部78(78a)とその隣の凸部78(78b)との間、および、軸線L方向の他方側L2の端に位置する凸部78(78a)とその隣の凸部78(78b)との間には、それぞれ、壁部461を周方向に貫通する流路溝48が形成されている。
4箇所の突出部462のうち、軸線L方向の一方側L1および他方側L2の端に位置する2箇所の突出部462は、金属プレート70Bの凸部78(78a)と、凸部78(78a)の径方向外側および軸線L方向の両側を覆う樹脂部分465によって構成されている。つまり、軸線L方向の一方側L1および他方側L2の端に位置する2箇所の突出部462は、径方向外側および軸線L方向の両側の表面が樹脂部分465によって覆われている。また、凸部78(78a)を覆う樹脂部分465には、弁部材50Bの脱落を防止するための取付部側係合部49が形成されている。つまり、回転軸40Bは、実施形態1と同様に、弁部材50Bと係合する箇所が樹脂によって形成されている。
図15に示すように、弁部材50Bは、矩形の枠部52と、枠部52の第1方向R1側の縁から径方向内側に向けて突出する弁体部53を備える。枠部52は、第1方向R1側の縁を形成する第1枠部分521と、第2方向R2側の縁を形成する第2枠部分522と、第1枠部分521と第2枠部分522を接続する第3枠部分523および第4枠部分524を備える。枠部52の内側には、同一形状の矩形の開口部51が2箇所に形成されている。また、枠部52の内側には、2箇所の開口部51を軸線L方向で区画する第5枠部分526が形成されている。第2枠部分522には、各開口部51の第2方向R2側にそれぞれ切り欠き527が形成されている。枠部52には、実施形態1と同様に弁部材側係合部525が形成されている。弁部材側係合部525は、第3枠部分523および第4枠部分524の径方向内側の端部から開口部51の内側へ向かって突出する。
図14に示すように、弁部材50Bは、開口部51に弁部材取付部46Bの突出部462が配置され、弁部材支持面47に枠部52が径方向外側から当接するように取り付けられる。弁部材取付部46Bの取付部側係合部49は、弁部材50Bの弁部材側係合部525と係合して、弁部材50Bが突出部462から脱落することを防止する。この状態で、弁部材50Bは周方向に移動可能になっている。弁部材50Bは、第1枠部分521が突出部462に第1方向R1側から当接して弁体部53が流路溝48を完全に覆う流路閉鎖位置と、第2枠部分522が突出部462に第2方向R2側から当接した流路開放位置の間を移動可能である。流路開放位置では、弁体部53と壁部461との間に隙間が形成され、この隙間と流路溝48とが連通する。
突出部462の周方向の両側の表面は、弁部材50Bに作用する流体12からの圧力によって、弁部材50Bの第1枠部分521および第2枠部分522が周方向に当接する当接面463になっている。図15に示すように、当接面463の一部は、凸部78の周方向の両側の表面によって構成される金属面466である。第1方向R1側を向く当接面463は、第1枠部分521だけでなく弁体部53が当接する面であるため、流路溝48の径方向内側まで拡がっている。図15に示すように、第1方向R1を向く当接面463には、4箇所の凸部78の表面(金属面466)が露出している。凸部78は、第1軸部43の外周面から突出するため、第1軸部43の外周面から凸部78の先端までの範囲が金属面466になっている。つまり、金属面466は、弁部材取付部46Bにおける最も径方向内側の部位から、最も径方向外側の部位までの範囲に設けられている。
(実施形態2の主な作用効果)
以上のように、実施形態2の流体ダンパ装置10Bでは、実施形態1と同様に、金属プレート70Bによって樹脂部80Bを補強できるので、ロータ30Bにおける回転軸40Bの強度を高めることができる。また、回転軸40Bの一部分のみを金属で構成するため、補強のためのコスト上昇を抑制でき、補強による重量の増大を抑制できる。更に、大きなねじりモーメントが作用する部分を金属プレート70Bによって補強できるため、補強効果を高めることができる。また、金属プレート70Bの第1部分71に第1貫通穴75を形成して金属プレート70と樹脂部80との一体性を高める一方、オイル室11に配置される第2部分72には貫通穴を形成していないため、流体12から圧力が加わる部分の
補強効果が低下することを抑制できる。
実施形態2では、弁部材50Bを介して流体12の圧力が作用する箇所を金属プレート70Bによって補強できる。すなわち、弁部材50を支持する突出部462は金属プレート70Bの凸部78を備えている。従って、弁部材50Bの取付強度を高めることができる。また、金属プレート70Bの凸部78は、軸線L方向に間隔を空けて4箇所に設けられている。このようにすると、軸線L方向に延在する弁部材取付部46を複数の凸部78によって均等に補強しつつ、重量の増大を抑制できる。また、凸部78が形成されていない箇所に流路溝48を設けることができ、弁部材50Bが取り付けられる位置まで凸部78を延ばすことができる。従って、弁部材50Bの取付強度を向上させることができる。また、実施形態2では、凸部78を4箇所設けており、隣り合う凸部78の間のうち、流路溝48を形成しない箇所には樹脂が入り込んで樹脂部分464が形成されている。このようにすると、樹脂部80Bと金属プレート70Bの一体化を図ることができる。
実施形態2では、弁部材50Bが周方向に当接する当接面463の一部は、金属プレート70の凸部78の表面である金属面466によって構成されている。すなわち、弁部材取付部46Bにおいて金属プレート70Bの凸部78によって補強される箇所では、凸部78の表面が弁部材取付部46Bの表面に露出する構造となっている。このようにすると、肉厚の薄い樹脂部分によって金属プレート70Bを覆う構造になることを回避できるので、樹脂部分が金属プレート70Bから剥離しやすい構造になることを回避できる。また、当接面463を金属面466で構成することによって、弁部材50Bが当接する箇所の平面度を向上させることができる。従って、当接面463と弁部材50Bと間に隙間が形成されることを抑制できる。実施形態2では、弁部材取付部46の第1方向R1の表面は、最も径方向内側の部位まで凸部78の表面(金属面466)が露出しており、金属面466の範囲が広い。従って、当接面463と弁部材50Bとの間に隙間が形成されることを抑制できる。
実施形態2では、金属プレート70Bが樹脂部80Bから露出する箇所(露出部90)は、弁部材取付部46を構成する凸部78のみではなく、金属プレート70Bの他方側L2の端部に設けられた第4部分79も露出部90となっている。従って、金属プレート70をその軸線L方向の両端側で金型に当接させて保持できるので、金型内で金属プレート70Bを安定した状態で保持できる。従って、金型内に樹脂を注入する際に樹脂から加わる圧力によって金属プレート70Bのバタつきや浮きが発生することを抑制できる。
実施形態2では、金型内に金属プレート70Bを配置してインサート成形を行う際、第1軸部43の軸線L方向の一方側L1から樹脂を注入しており、そのため、第1軸部43の軸線L方向の一方側L1の端部にゲート痕81が形成されている。このような方向に樹脂を注入すると、金型と金属プレート70Bとの間に容易に樹脂を流入させることができるので、成形品質を向上させることができる。
(他の実施形態)
上記各形態は、流体圧によって弁部材50が周方向にスライドすることによって流路溝48を開閉するバルブ式のロータ30を備えた流体ダンパ装置に本発明を適用したものであったが、本発明は、回転軸に弁部材の基部を保持させ、流体圧によって弁部材の先端部を変形させてケースとの隙間を開閉するスイング式のロータを備えた流体ダンパ装置にも適用可能である。
1…洋式便器、2…便器本体、3…水タンク、5…便座、6…便蓋、7…ユニットカバー、10、10B…流体ダンパ装置、10a…流体ダンパ装置本体、10b…連結軸、11
…オイル室、11A…第1オイル室、11B…第2オイル室、12…流体、20…ケース、21…胴部、22…底壁部、24…凹部、26…仕切り用凸部、27…内周面、29…開口部、30、30B…ロータ、40、40B…回転軸、41…凸部、42…フランジ部、43…第1軸部、44…第2軸部、45…逃げ部、46、46B…弁部材取付部、47…弁部材支持面、48…流路溝、49…取付部側係合部(係合部)、50、50B…弁部材、51…開口部、52…枠部、53…弁体部、60…カバー、61…貫通穴、62…ワッシャー、63…Oリング、70、70B…金属プレート(金属部材)、71…第1部分、72…第2部分、73…第3部分、74…湾曲部、75…第1貫通穴、76…第2貫通穴、77…第3貫通穴、78、78a、78b…凸部、79…第4部分、80、80B…樹脂部、81…ゲート痕、90…露出部、100…洋式トイレユニット、261…軸方向端面、262…内周側端面、271…第1内周面、272…第2内周面、273…第3内周面、274…段面、421…第1フランジ部、422…第2フランジ部、423…周溝、441…被駆動部材取付部、442…円柱部、443…ピン孔、444…凹部、445、446…凸部、461…壁部、462…突出部、462A…外側部分、462B…内側部分、463…当接面、464、465…樹脂部分、466…金属面、521…第1枠部分、522…第2枠部分、523…第3枠部分、524…第4枠部分、525…弁部材側係合部、526…第5枠部分、527…切り欠き、C…湾曲部の中心線、D1…開口部の周方向の開口幅、D2…突出部の周方向の厚さ、L…軸線、L1…一方側、L2…他方側、R1…第1方向、R2…第2方向、W1…第1部分の幅、W2…第2部分の幅

Claims (15)

  1. オイル室を構成する有底筒状のケースと、樹脂部および前記樹脂部に配置した金属部材によって構成される回転軸および弁部材を備えるロータと、前記オイル室に充填される流体と、を有し、
    前記ケースは、筒状の胴部と、前記胴部の軸線方向の一方側を塞ぐ底壁部と、前記胴部の内周面から径方向内側に突出して前記オイル室を周方向に区画する仕切り用凸部とを備え、
    前記回転軸は、前記オイル室に配置され前記弁部材が取り付けられる第1軸部と、前記オイル室の前記軸線方向の他方側に位置するフランジ部と、前記ケースの前記軸線方向の他方側に突出する第2軸部と、を備え、
    前記金属部材は、前記回転軸の周方向を向く面を備え、且つ、少なくとも、前記第2軸部に設けられた被駆動部材取付部と前記フランジ部の間の範囲に配置されることを特徴とする流体ダンパ装置。
  2. 前記金属部材には、前記樹脂部を構成する樹脂が充填される貫通穴が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の流体ダンパ装置。
  3. 前記貫通穴は、前記オイル室に対して前記軸線方向の他方側に位置することを特徴とする請求項2に記載の流体ダンパ装置。
  4. 前記貫通穴として、前記被駆動部材取付部に位置する第1貫通穴と、前記フランジ部に位置する第2貫通穴の少なくとも一方を備えることを特徴とする請求項2に記載の流体ダンパ装置。
  5. 前記金属部材は、前記軸線方向に延在する金属板であることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の流体ダンパ装置。
  6. 前記金属板は、前記軸線方向に延在する屈曲部または湾曲部を備えることを特徴とする請求項5に記載の流体ダンパ装置。
  7. 前記金属部材は、前記第1軸部に設けられた弁部材取付部から前記被駆動部材取付部までの範囲に連続して配置されることを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の流体ダンパ装置。
  8. 前記金属部材は、前記樹脂部から露出する露出部を備え、
    前記露出部は、前記第2軸部の前記軸線方向の他方側の端部、および、前記弁部材取付部に設けられていることを特徴とする請求項7に記載の流体ダンパ装置。
  9. 前記第1軸部の前記軸線方向の一方側の端部にゲート痕が形成されていることを特徴とする請求項8に記載の流体ダンパ装置。
  10. 前記金属部材は、前記軸線方向に配列された複数の凸部を備え、
    前記複数の凸部は、前記弁部材取付部の一部を構成することを特徴とする請求項7から9の何れか一項に記載の流体ダンパ装置。
  11. 前記樹脂部は、前記軸線方向で隣り合う前記凸部の間に入り込んだ樹脂部分を備えることを特徴とする請求項10に記載の流体ダンパ装置。
  12. 前記弁部材取付部は、前記弁部材が径方向外側から当接する弁部材支持面を備え、
    前記金属部材は、前記弁部材支持面より径方向外側に突出する凸部を備えることを特徴とする請求項7から11の何れか一項に記載の流体ダンパ装置。
  13. 前記弁部材取付部は、前記弁部材と係合する係合部を備え、
    前記係合部は前記樹脂部によって構成されることを特徴とする請求項7から12の何れか一項に記載の流体ダンパ装置。
  14. 前記弁部材取付部は、前記弁部材が周方向に当接する当接面を備え、
    前記当接面の一部は、前記金属部材によって構成される金属面であることを特徴とする請求項7から13の何れか一項に記載の流体ダンパ装置。
  15. 前記金属面が設けられる範囲は、前記弁部材取付部における最も径方向内側の部位を含むことを特徴とする請求項14に記載の流体ダンパ装置。
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