JP2019100320A - 2系統駆動型ポンプ - Google Patents

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治雄 岩野
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俊宣 堀松
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Abstract

【課題】エンジン等の機械的出力と電動モータ7とで駆動可能な2系統駆動型オイルポンプを、軸方向寸法が小さなものとして提供する。【解決手段】オイルポンプは、アウタロータ11と偏心したインナロータ12とを組み合わせてなるペンデュラム型ポンプ機構5と、ポンプ機構5の外周に配置された遊星歯車機構6と、を有する。遊星歯車機構6は、アウタロータ11と一体のサンギヤ21と、エンジン等の回転が入力されるリングギヤ22と、ピニオン23と、電動モータ7の回転が入力されるキャリア24と、からなる。ポンプ機構5と遊星歯車機構6とが同一平面上に並ぶので、軸方向寸法が小さくなる。【選択図】図3

Description

この発明は、例えば自動車のエンジンや自動変速機のオイルポンプ等として用いられる液体用のポンプに関し、特に、機械的な駆動と電気による駆動などの2系統の駆動が可能な2系統駆動型ポンプに関する。
特許文献1には、自動車の変速機のオイルポンプとして、内接ギヤポンプと遊星歯車機構とを直列に接続つまり多段に配置したオイルポンプシステムが開示されている。遊星歯車機構は、ポンプ駆動軸に設けられたサンギヤと、このサンギヤを囲むリングギヤと、サンギヤおよびリングギヤの間において両者に噛み合う3個のピニオンと、これらのピニオンを回転自在に支持するキャリアと、を備えており、キャリアがエンジンのクランクシャフトに連動し、かつリングギヤが電動モータに連動する構成となっている。このように遊星歯車機構を介在させることで、エンジンの動力と電動モータのいずれか一方での駆動が可能であるとともに、エンジンの回転速度が低いときに電動モータのトルクを付加してポンプ回転速度を確保することが可能である。
特許文献2は、2系統駆動型ではなく電動モータと一体化した電動ポンプであるが、アウタロータとインナロータとを組み合わせた内接ギヤポンプのインナロータの内周側に遊星歯車機構を配置した構成を開示している。すなわち、電動モータの回転軸にサンギヤが取り付けられているとともに、環状に構成されたインナロータの内周面にリングギヤが設けられており、両者間に3個のピニオンが介在している。ピニオンの回転軸は一定の位置に固定されている。この遊星歯車機構は、一定の減速比を有する単純な減速機構として用いられている。
特開2009−191645号公報 特開2012−189012号公報
特許文献1に記載の従来の2系統駆動型ポンプでは、2系統の動力入力を可能とするための遊星歯車機構が内接ギヤポンプと直列に、つまり多段に配置された構成となるため、装置全体が大型化し、とりわけ軸方向の寸法が大きくなる。
また特許文献2は、2系統駆動型ではなく、遊星歯車機構は単純な減速機構に過ぎない。しかも、特許文献2のようにインナロータの内周に遊星歯車機構が収容されている構成では、遊星歯車機構を構成する各ギヤのギヤ径が制限されてしまう。ポンプの駆動には比較的大きなトルクが必要であるので、必要なトルクに応じて各ギヤの歯たけを大きく設定しようとすると、限られたギヤ径の中では歯数を確保できなくなる。従って、例えば油圧の高いオイルポンプなどに適用することは困難である。
この発明に係る2系統駆動型ポンプは、
アウタロータおよび該アウタロータの内周側において該アウタロータに対し偏心した位置に回転可能に支持されたインナロータを組み合わせてなり、上記アウタロータの回転によりポンプ作用を行うポンプ機構と、
上記アウタロータの外周面に一体に設けられた歯部からなるサンギヤ、このサンギヤを囲むように設けられ、かつ第1の駆動源によって回転駆動されるリングギヤ、上記サンギヤおよび上記リングギヤに噛み合う複数のピニオン、この複数のピニオンを回転自在に支持し、かつ第2の駆動源によって回転駆動されるキャリア、からなる遊星歯車機構と、
を備えている。
上記ポンプ機構としては、アウタロータとインナロータとが複数の連結プレートで連結されたペンデュラム型ポンプ機構を用いることができる。あるいは、上記ポンプ機構として、内接ギヤポンプ機構を用いることもできる。これらの形式のポンプ機構は、基本的に円盤型の構成となり、アウタロータを回転駆動すると偏心位置にあるインナロータが従動して回転し、両者間に画成されるチャンバの容積が増減変化することでポンプ作用が得られる。
遊星歯車機構は、このように円盤型に構成されるポンプ機構の外周に構成される。すなわち、アウタロータの外周面に設けられたサンギヤを中心として複数のピニオンおよびリングギヤが配置される。第1の駆動源がリングギヤを回転駆動すれば、ピニオンを介してサンギヤが回転するので、アウタロータつまりポンプ機構が駆動される。第2の駆動源がキャリアを回転駆動すれば、やはりピニオンを介してサンギヤが回転するので、ポンプ機構が駆動される。また、第1の駆動源と第2の駆動源の双方を用いたポンプ機構の駆動も可能である。
好ましい一つの実施例では、上記アウタロータの外周面に上記歯部が直接に形成されており、上記アウタロータと上記サンギヤとが一部材として構成されている。なお、これに限らず、円筒状に形成したサンギヤを別部材からなるアウタロータの外周面に嵌合装着して両者を一体化するようにしてもよい。
また好ましい一つの態様では、2系統駆動型ポンプは、上記第1の駆動源に接続される動力入力部として、上記リングギヤの外周面に設けられた第2の歯部に噛み合う駆動用ピニオンを有し、上記第2の駆動源として上記キャリアの回転軸と同軸に配置された電動モータを備えている。
さらに、上記第1の駆動源もしくは上記第2の駆動源を構成する電動モータがブレーキ機構を備えていてもよい。このブレーキ機構により電動モータを固定することで、他方の駆動源でもって駆動しているときに電動モータにトルクを生じさせる必要がなくなる。
この発明によれば、アウタロータとインナロータとでもって円盤型に構成されるポンプ機構の外周に遊星歯車機構が配置されているので、軸方向の寸法の小さな2系統駆動型ポンプを提供することができる。また、サンギヤやリングギヤのギヤ径の制約がなく、大きなトルクに抗しうる遊星歯車機構として構成することが可能となる。
この発明に係る2系統駆動型ポンプの一実施例を示す断面図であって、図2のB−B線に沿った断面図。 図1のA−A線に沿った断面図。 ピニオンの中心軸を通る図2のC−C線に沿った断面図。 図3と同様の断面における断面斜視図。 電磁ブレーキを備えた第2実施例を示す図1と同様の断面図。
以下、この発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図4は、この発明に係る2系統駆動型ポンプの第1実施例を示している。この実施例は、例えば、エンジンと走行用モータとを備えたハイブリッド自動車におけるベルト式無段変速機(いわゆるCVT)に用いられるオイルポンプとして構成したものである。
このオイルポンプは、全体として略円筒形をなしており、図1の中心線CLは、この略円筒形をなす装置全体の中心線である。オイルポンプは、ハウジングとして、円形のベースプレート1と、円筒状のポンプハウジング2と、一端が閉じた円筒状をなすモータハウジング3と、を備えており、ポンプハウジング2の一端にベースプレート1が接続され、他端にモータハウジング3が接続されている。ベースプレート1は、例えば変速機のハウジング等に取り付けられるものであり、ハウジング側への取付面に図示せぬ油入口および油出口を備えている。
ポンプハウジング2の内部には、ポンプ機構5と遊星歯車機構6とが収容されている。モータハウジング3の内部には、ステータコイルを含むステータ8とロータ9とからなる永久磁石型電動モータ7が収容されている。なお、電動モータ7の内部構成は本発明の要部ではないので、ステータ8やロータ9は単純化して図示してある。
ポンプ機構5は、この実施例ではペンデュラム型ポンプ機構からなる。ペンデュラム型ポンプ機構は、特開2017−057744号公報や特開2015−148228号公報等によって公知の構成であり、図2に示すように、円環状のアウタロータ11と、このアウタロータ11の内周側に位置するインナロータ12と、両者を連結するとともに複数のチャンバ14を画成する連結プレート13と、を備えている。連結プレート13は、外周端の頭部がアウタロータ11内周の溝に嵌合して揺動可能に支持されており、かつ内周側の板状部分が、インナロータ12に放射状に設けられたスロットに摺動可能に嵌合している。
ここで、アウタロータ11は、図1,図4に示すように、一端面を閉塞する端板部11aを有するカップ状に形成されている。そして、端板部11aとは反対の開口端側においては、連結プレート13を具備するアウタロータ本体部11bから軸方向に延びた円筒状の延長部11cを有し、かつこの延長部11cの先端から僅かに大径となって軸方向に延びた円筒部11dを備えている。アウタロータ11の内周面においては、アウタロータ本体部11bと延長部11cとの境界に、両者の口径差に基づく段部11eが存在する。
このようなアウタロータ11の形状に対応して、ベースプレート1は、先端側の小径部16aと基端側の大径部16bとを含む円柱状のボス部16を備えている。このボス部16は、上記中心線CLを中心として形成されており、小径部16aおよび大径部16bはそれぞれ中心線CLを中心とした円筒面を外周に備えている。上記のカップ状をなすアウタロータ11は、このボス部16を覆うように配置されており、延長部11cの内周面が小径部16aの外周面に微小間隙を介して嵌合しているとともに、アウタロータ本体部11bと延長部11cとの境界となる段部11eがボス部16(小径部16a)の先端面16cに接している。そして、端部の円筒部11dがベアリング18を介してボス部16の大径部16b外周に嵌合しており、これによってアウタロータ11は回転自在に支持されている。ボス部16は中心線CLを中心として形成されているので、アウタロータ11は、中心線CLを中心として回転することとなる。なお、ベアリング18は、図では単純化して図示してあるが、ニードルベアリングを用いることが望ましい。
このようなアウタロータ11の回転中心(つまり中心線CL)に対し、インナロータ12は一方に偏心した回転中心を有する。具体的には、ベースプレート1のボス部16の先端面16cに、中心線CLから所定量偏心した中心を有するインナロータ支持軸19が設けられており、インナロータ12は、このインナロータ支持軸19によって回転自在に支持されている。インナロータ12および連結プレート13の軸方向寸法は、アウタロータ11のアウタロータ本体部11bの内周側での軸方向寸法に等しい。すなわち、インナロータ12は、アウタロータ11の端板部11aの内側面とボス部16の先端面16cとに挟まれた状態で回転運動し、ポンプ作用を果たす。ポンプ機構5に必要な吸入ポートおよび吐出ポート(いずれも図示せず)は、アウタロータ11とインナロータ12との間のチャンバ14に対応してボス部16の先端面16cに形成されている。
ポンプ機構5を駆動する遊星歯車機構6は、アウタロータ11の外周面に一体に設けられた歯部21aからなるサンギヤ21と、このサンギヤ21を囲むように設けられたリングギヤ22と、サンギヤ21とリングギヤ22との間に位置し、両者と噛み合った複数個、具体的には3個のピニオン23と、この3個のピニオン23を回転自在に支持するキャリア24と、を備えて構成されている。
サンギヤ21は、この実施例では、アウタロータ11の外周面に直接に歯部21aを加工形成することにより構成されており、つまり、サンギヤ21とアウタロータ11は、実際には一つの部材として構成されている。サンギヤ21となる歯部21aは、アウタロータ本体部11bと延長部11cとの両者に亘って延びている。つまり、歯部21aの歯幅は、実質的なポンプ機構となるインナロータ12や連結プレート13の軸方向寸法よりも大きい。
内周面に歯部22aを有するリングギヤ22は、半径方向の肉厚に比べて軸方向寸法が大きな略円筒状をなしており、その軸方向の一端部(ベースプレート1側の一端部)に、内周側に延びたフランジ部22cならびに該フランジ部22cを介して支持された小径円筒部22bを備えている。そして、上記小径円筒部22bがベアリング26を介してアウタロータ11の円筒部11dの外周面に嵌合している。これにより、リングギヤ22は、中心線CLを中心として回転自在に支持されている。なお、ベアリング26は、図では単純化して図示してあるが、ニードルベアリングを用いることが望ましい。
リングギヤ22は、図2に示すように、さらに外周面に第2の歯部22dを有しており、この第2の歯部22dに外周側から駆動用ピニオン28が噛み合っている。この駆動用ピニオン28は、第1の駆動源に接続される動力入力部となる入力軸29に固定されている。入力軸29は、図1に示すように、一対のベアリング30,31を介してポンプハウジング2およびベースプレート1に支持されている。
第1の駆動源としては、例えば、エンジンの機械的出力が用いられ、エンジンのクランクシャフトの回転が適宜な伝動機構を介して入力軸29に入力される。あるいは、車両の駆動輪の回転をデファレンシャルギヤ装置等から取り出して入力軸29に入力するようにしてもよい。後者の場合には、エンジンが停止して走行用モータでもって走行している場合でも、入力軸29に機械的な回転が入力される。
キャリア24は例えば円板状をなし、アウタロータ11の端板部11aに対向して位置しているとともに、該端板部11aとの間に適宜な間隔を有している。ピニオン23は、このキャリア24の120°間隔の3箇所に固定されたピニオン支持軸33に回転自在に支持されている。ピニオン支持軸33は、キャリア24によっていわゆる片持ち状に支持されている。
キャリア24は、円板状部分から軸方向の一方へ延びた回転軸24aを備えており、この回転軸24aに電動モータ7のロータ9が取り付けられている。換言すれば、キャリア24の回転軸24aが電動モータ7の回転軸を兼ねたものとなっており、電動モータ7がキャリア24を直接に回転駆動する構成となっている。回転軸24aは、2つのベアリング34,35を介してポンプハウジング2およびモータハウジング3に支持されている。従って、キャリア24は、中心線CLを中心として回転する。
なお、リングギヤ22の歯数とサンギヤ21の歯数との比は、種々の要素を考慮して適宜に設定することができ、図示例では、2:1の歯数比に構成されている。
また、図示例では、モータハウジング3の頂部中央に、電動モータ7の回転速度(換言すればキャリア24の回転速度)を検出する回転センサ37が配置されている。
以上のように構成されたオイルポンプにおいては、第1の駆動源となるエンジンの回転(あるいは走行に伴う駆動輪の回転)が入力軸29に入力されると、リングギヤ22が回転し、この回転がピニオン23を介してサンギヤ21(つまりアウタロータ11)に伝達されることで、ポンプ機構5が駆動される。なお、このときピニオン23を支持するキャリア24に反力が作用するので、キャリア24が静止状態を保つように電動モータ7に適宜な通電がなされる。
また、エンジンが停止あるいは車両が停止している状態では、リングギヤ22が静止しているので、電動モータ7によってキャリア24を回転駆動することにより、ピニオン23を介してサンギヤ21(アウタロータ11)が回転する。従って、ポンプ機構5が駆動される。
また、エンジンが回転しているものの当該エンジンの回転速度が低いような状況では、同様に電動モータ7によってキャリア24を回転駆動することにより、ポンプ機構5の回転駆動を高めることができる。いわゆる電動モータ7を用いたアシストが可能である。
ここで、上記実施例の2系統駆動型オイルポンプは、扁平な円盤状の構成となるポンプ機構5の外周に遊星歯車機構6が配置されているので、装置全体の軸方向寸法が小さくなる。図示例では、図1等に明らかなように、実質的なポンプ機構となるアウタロータ本体部11bやインナロータ12と同一平面上にサンギヤ21、ピニオン23およびリングギヤ22が並んでおり、しかもアウタロータ本体部11bやインナロータ12の軸方向寸法はピニオン23等の軸方向寸法よりも小さいので、実質的に、遊星歯車機構6のサンギヤ21の中にポンプ機構5が収容された形となる。従って、軸方向寸法が最小限となる。
また、遊星歯車機構6の存在によってポンプハウジング2の外径が多少大きくなるとしても、電動モータ7を扁平化するに伴ってモータハウジング3の外径が拡大する傾向があるので、図示例のように両者の外径寸法を同等とすることによって、装置全体としてコンパクトに構成することが可能である。
さらに、図2から容易に理解できるように、遊星歯車機構6を構成するサンギヤ21等のギヤ径ならびに歯数を十分に確保することができ、ポンプ機構5の駆動に必要な大きなトルクに抗することができる。これは、特にCVT用オイルポンプのような高い油圧が要求されるオイルポンプにおいて有利となる。
次に、図5は、電動モータ7にブレーキ機構として電磁ブレーキ41を付加した第2実施例を示している。電磁ブレーキ41は、電動モータ7の回転軸となるキャリア24の回転軸24aの端部に取り付けられた回転ディスク42と、この回転ディスク42に対向して配置されたクラッチディスク43と、このクラッチディスク43を回転ディスク42へ向けて押し付けるように支持ブラケット44とクラッチディスク43との間に配設されたスプリング45と、このスプリング45の付勢力に抗してクラッチディスク43を回転ディスク42から引き離すためのソレノイド46と、を備えている。なお、図には、電磁ブレーキ41の構成が概略的に示されている。この電磁ブレーキ41は、一端が閉じた円筒状をなすブレーキハウジング47によって覆われている。
従って、電動モータ7によってポンプ機構5を駆動する際には、電動モータ7への電力供給と同時にソレノイド46に通電すれば、電磁ブレーキ41が開放され、電動モータ7による駆動が可能である。
他方、電動モータ7を使用せずにエンジンないし走行時の機械的出力のみによってポンプ機構5を駆動する場合には、ソレノイド46への通電を停止すれば電磁ブレーキ41が締結状態となって電動モータ7の回転が拘束される。従って、ピニオン23からキャリア24へ作用する反力に対して電動モータ7への通電を行う必要がない。
以上、この発明の一実施例を詳細に説明したが、この発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
上記実施例では、ポンプ機構5としてペンデュラム型ポンプ機構を用いているが、ポンプ機構5として、内周に複数の歯(ローブ)を有するアウタロータと外周に相対的に個数が少ない複数の歯(ローブ)を有するインナロータとを互いに偏心状態に組み合わせてなる内接ギヤポンプ機構(例えばトロコイドポンプ)を用いることもできる。内接ギヤポンプ機構の基本的な構成は公知であり、その一例は、例えば特許文献2に記載されている。図示は省略するが、内接歯車ポンプ機構のアウタロータおよびインナロータを上記第1実施例と同様の態様で回転可能に支持することができる。
1…ベースプレート
5…ポンプ機構
6…遊星歯車機構
7…電動モータ
11…アウタロータ
12…インナロータ
21…サンギヤ
22…リングギヤ
23…ピニオン
24…キャリア
41…電磁ブレーキ

Claims (6)

  1. アウタロータおよび該アウタロータの内周側において該アウタロータに対し偏心した位置に回転可能に支持されたインナロータを組み合わせてなり、上記アウタロータの回転によりポンプ作用を行うポンプ機構と、
    上記アウタロータの外周面に一体に設けられた歯部からなるサンギヤ、このサンギヤを囲むように設けられ、かつ第1の駆動源によって回転駆動されるリングギヤ、上記サンギヤおよび上記リングギヤに噛み合う複数のピニオン、この複数のピニオンを回転自在に支持し、かつ第2の駆動源によって回転駆動されるキャリア、からなる遊星歯車機構と、
    を備えてなる2系統駆動型ポンプ。
  2. 上記アウタロータの外周面に上記歯部が直接に形成されており、上記アウタロータと上記サンギヤとが一部材として構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の2系統駆動型ポンプ。
  3. 上記ポンプ機構は、上記アウタロータと上記インナロータとが複数の連結プレートで連結されたペンデュラム型ポンプ機構からなる、ことを特徴とする請求項1または2に記載の2系統駆動型ポンプ。
  4. 上記ポンプ機構は、内接ギヤポンプ機構からなる、ことを特徴とする請求項1または2に記載の2系統駆動型ポンプ。
  5. 上記第1の駆動源に接続される動力入力部として、上記リングギヤの外周面に設けられた第2の歯部に噛み合う駆動用ピニオンを有し、
    上記第2の駆動源として上記キャリアの回転軸と同軸に配置された電動モータを備えている、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の2系統駆動型ポンプ。
  6. 上記第1の駆動源もしくは上記第2の駆動源を構成する電動モータがブレーキ機構を備えている、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の2系統駆動型ポンプ。
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