JP2019099389A - スルホニルイミド化合物、それを含む電解質組成物、及びスルホニルイミド化合物の製造方法 - Google Patents

スルホニルイミド化合物、それを含む電解質組成物、及びスルホニルイミド化合物の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】耐熱性に優れる化合物を提供すること。【解決手段】下記式(1)で表される化合物。(式(1)中、R1、R2、及びR3はそれぞれフッ素、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数1〜6のフッ化アルキル基を表す。M+はアルカリ金属イオンを表す。)【選択図】なし

Description

本発明は、スルホニルイミド化合物、それを含む電解質組成物、及びスルホニルイミド化合物の製造方法に関する。
フルオロスルホニルイミドの塩又はその誘導体は、N(SOF)基又はN(SOF)基を有する化合物の中間体として有用である。また、電解質、電池又はキャパシタの電解液への添加物、選択的求電子フッ素化剤、光酸発生剤、熱酸発生剤、近赤外線吸収色素等として使用されるなど、様々な用途において有用な化合物である(特許文献1)。
国際公開第2011/149095号
しかしながら、上記用途では、高温環境下での使用も想定されるため、より耐熱性の高い化合物が望まれている。フルオロスルホニルイミドの塩又はその誘導体は、上述のとおり、電解質等として有用な化合物ではあるものの、耐熱性の観点から改善の余地があり、より耐熱性に優れた新たな化合物が求められている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、耐熱性に優れる新規な化合物、及びそれを用いた電解質組成物を提供することを目的とする。
本発明のスルホニルイミド化合物は、下記式(1)で表されるものである。
Figure 2019099389

(式(1)中、R、R、及びRはそれぞれフッ素、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数1〜6のフッ化アルキル基を表す。Mはアルカリ金属イオンを表す。)
式(1)中のR、R、及びRがいずれもフッ素原子であり、MがLiであると好ましい。
本発明の電解質組成物は、下記式(1)で表される化合物と下記式(2)で表される化合物とを含み、電解質組成物における式(1)の化合物の含有量が1質量ppm〜200000質量ppmであり、式(2)の化合物の含有量が100000質量ppm以上である。
Figure 2019099389

(式(1)中、R、R、及びRはそれぞれフッ素、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数1〜6のフッ化アルキル基を表す。Mはアルカリ金属イオンを表す。)
(XSO)(XSO)NM (2)
(式(2)中、Xはフッ素原子、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数1〜6のフルオロアルキル基を表す。複数のXはそれぞれ同一であってもよく、異なっていてもよい。Mはアルカリ金属を表す。)
上記電解質組成物において、式(1)におけるR、R、及びRがいずれもフッ素原子であり、MがLiであり、式(2)におけるXがすべてフッ素原子であると好ましい。
上記電解質組成物が、さらに、MFSO(Mは、アルカリ金属を表す。)を5質量ppm〜100000質量ppm含むと好ましい。
本発明の製造方法は、下記式(1)の化合物の製造方法であり、下記式(2)の化合物の固体を150℃以上で加熱する工程を含む。
Figure 2019099389

(式(1)中、R、R、及びRはそれぞれフッ素、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数1〜6のフッ化アルキル基を表す。Mはアルカリ金属イオンを表す。)
(XSO)(XSO)NM (2)
(式(2)中、Xはフッ素原子、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数1〜6のフルオロアルキル基を表す。複数のXはそれぞれ同一であってもよく、異なっていてもよい。Mはアルカリ金属を表す。)
本発明によれば、耐熱性の高い化合物、及び当該化合物を含む電解質組成物を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
本実施形態のスルホニルイミド化合物は、下記式(1)で表されるものである。
Figure 2019099389

(式(1)中、R、R、及びRはそれぞれフッ素、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数1〜6のフッ化アルキル基を表す。Mはアルカリ金属イオンを表す。)
、R、及びRとして、炭素数1〜6のアルキル基は、直鎖型であってもよく、分岐鎖型であってもよい。炭素数1〜6のフッ化アルキル基は、直鎖型であってもよく、分岐鎖型であってもよい。なお、炭素数1〜6のフッ化アルキル基は、炭素数1〜6のアルキル基の水素原子を一つ以上フッ素原子に置換したものであってよく、全水素原子がフッ素原子に置換されたパーフルオロアルキル基であってよい。
上記式(1)において、Mは、アルカリ金属イオンである。アルカリ金属イオンとしては、Li、Na、K、Rb、及びCsが挙げられ、中でも、Li、Na及びKからなる群から選択される一種であることが好ましく、Liであることがより好ましい。
式(1)中、R、R、及びRはそれぞれ異なっていてもよいが、すべて同じものであってもよい。R、R、及びRのいずれもフッ素原子であることが好ましい。
、R、及びRのいずれもフッ素原子であるものは、下記式(3)で表されるアルカリ金属N,N−ビス(フルオロスルホニル)イミドスルファモイルフルオリドである。
Figure 2019099389

(式中、Mはアルカリ金属イオンを表す。)
上記式(3)において、Mは、アルカリ金属イオンである。アルカリ金属イオンとしては、Li、Na、K、Rb、及びCsが挙げられ、中でも、Li、Na及びKからなる群から選択される一種であることが好ましく、Liであることがより好ましい。
上記式(3)の化合物は、耐熱性にさらに優れるため、例えば、電池又はキャパシタの電解液など、耐熱性が求められる用途において特に有用である。
上記式(1)の化合物は、単独で使用してもよいが、式(1)の化合物を含む及び他の成分を含む電解質組成物の形態で使用してもよい。電解質組成物は、固体状の電解質組成物であり、粉末混合物であってもよい。粉末混合物において、上記式(1)の化合物は、式(1)の化合物からなる粒子として含まれていてもよく、他の成分と共に一つの粒子含まれていてもよい。
本発明の一実施形態では、上記式(1)で表される化合物と下記式(2)で表される化合物とを含み、電解質組成物における式(1)の化合物の含有量が1質量ppm〜200000質量ppmであり、式(2)の化合物の含有量が100000質量ppm以上である。
(XSO)(XSO)NM (2)
(式(2)中、Xはフッ素原子、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数1〜6のフルオロアルキル基を表す。複数のXはそれぞれ同一であってもよく、異なっていてもよい。Mはアルカリ金属を表す。また、Mは、式(1)中のMと同じアルカリ金属であってもよい。)
なお、本明細書において電解質組成物における各成分の含有量は、電解質組成物の全量に対する割合(質量ppm等)である。
Xとして、炭素数1〜6のアルキル基は、直鎖型であってもよく、分岐鎖型であってもよい。炭素数1〜6のフルオロアルキル基は、直鎖型であってもよく、分岐鎖型であってもよい。なお、炭素数1〜6のフッ化アルキル基は、炭素数1〜6のアルキル基の水素原子を一つ以上フッ素原子に置換したものであってよく、全水素原子がフッ素原子に置換されたパーフルオロアルキル基であってよい。
電解質組成物は、式(1)の化合物及び式(2)の化合物以外の電解質を含んでいてもよい。式(1)の化合物以外の電解質としては、式(1)の化合物以外のアルカリ金属塩が挙げられる。そのようなアルカリ金属塩のアニオンとしては、ヘキサフルオロホスフェート塩、過塩素酸塩、テトラフルオロボレート塩、ヘキサフルオロアンチモン塩、フルオロ硫酸塩、パーフルオロアルキル硫酸塩(トリフルオロ硫酸塩、ペンタフルオロエチル硫酸塩等)、トリス(パーフルオロアルキルスルホニル)メチド塩(トリス(トリフルオロメチルスルホニル)メチド塩等)、及びビスオキサレート塩等が挙げられる。中でも、フルオロ硫酸塩又はビス(フルオロスルホニル)イミド塩が好ましく、ビス(フルオロスルホニル)イミド塩がより好ましい。これらの電解質に含まれるアルカリ金属としては、特に制限はないが、Li、Na及びKからなる群から選択される一種であることが好ましく、Liであることがより好ましい。また、これらのアルカリ金属塩に含まれるアルカリ金属は、式(1)の化合物に含まれるアルカリ金属イオンと同じであってもよく、異なっていてもよい。
電解質組成物における上記(1)の化合物の含有量としては、特に制限はないが、電解質組成物の耐熱性を向上させる観点から、1質量ppm〜200000質量ppmであることが好ましく、100質量ppm〜15000質量ppmであることがより好ましく、4000質量ppm〜10000質量ppmであることがさらに好ましい。また、電解液として用いた際に電池の高温特性を改善する観点、及び電解液のイオン伝導度を十分なものとする観点から、電解質組成物における上記(1)の化合物の含有量としては、50000質量ppm以上であってよく、50000質量ppm〜200000質量ppmであってよく、100000質量ppm〜200000質量ppmであってよい。
電解質組成物における式(2)の化合物の含有量は、電解液として用いた際に内部抵抗の上昇を抑制できる観点から、100000質量ppm〜999990質量ppmであると好ましく、100000質量ppm〜995000質量ppmであるとより好ましい。
電解質組成物が、フルオロ硫酸塩(MFSO(Mは、アルカリ金属を表す。また、Mは、式(1)中のMと同じアルカリ金属であってもよい。))含む場合、その含有量としては、電池に用いた場合の抵抗上昇抑制の観点から、100質量ppm〜100000質量ppmであることが好ましく、500質量ppm〜50000質量ppmであることがより好ましく、1000質量ppm〜10000質量ppmがより好ましい。
上記電解質組成物は、電池又はキャパシタ等の電解液、選択的求電子フッ素化剤、光酸発生剤、熱酸発生剤、近赤外線吸収色素、帯電防止剤等に使用することができる。特に、上記電解質組成物は、耐熱性に優れる成分を含むため、高温環境で使用する用途に適している。
電解質組成物は、各成分の原料、製法等に由来する不可避不純物を含んでいてもよい。このような不純物としては、例えば、残留溶媒、フッ素以外のハロゲンを含むハロゲン化炭化水素が挙げられる。残留溶媒の含有量としては、2000質量ppm以下であることが好ましい。また、上記ハロゲン化炭化水素の含有量としては、1000質量ppm以下であることが好ましい。
電解質組成物は、溶媒に溶解して溶液の形態で使用してよい。溶媒としては、電解質組成物を溶解するものであれば特に制限はないが、例えば、カーボネート系溶媒が挙げられる。カーボネート系溶媒としては、炭酸ジメチル、炭酸エチルメチル(エチルメチルカーボネート)、炭酸ジエチル(ジエチルカーボネート)、炭酸ジフェニル、炭酸メチルフェニル等の鎖状炭酸エステル類;炭酸エチレン(エチレンカーボネート)、炭酸プロピレン(プロピレンカーボネート)、2,3−ジメチル炭酸エチレン(炭酸2,3−ブタンジイル)、炭酸1,2−ブチレン及びエリスリタンカーボネート等の飽和環状炭酸エステル類;フルオロエチレンカーボネート、4,5−ジフルオロエチレンカーボネート及びトリフルオロプロピレンカーボネート等のフッ素含有環状炭酸エステル類などが挙げられる。
上記式(1)の化合物の製造方法としては、例えば、上記式(2)の化合物の固体を150℃以上で加熱する工程を含む。原料となる(2)の化合物としては、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。以下、上記式(3)の化合物の製造方法を例にとって詳述する。
上記式(3)の化合物は、例えば、対応するアルカリ金属ビス(フルオロスルホニル)イミド塩の固体を加熱することによって得られる。加熱温度としては、150℃以上が好ましく、155℃以上であるとより好ましく、155℃〜160℃であるとより好ましい。加熱時間としては、特に制限はなく、例えば、30分以上であると好ましく、1時間〜120時間であるとより好ましい。
アルカリ金属ビス(フルオロスルホニル)イミド塩の固体を加熱して、上記式(3)の化合物を合成した場合、十分に長く加熱すると、略すべてのビス(フルオロスルホニル)イミド塩を上記式(3)の化合物に変換することができるが、アルカリ金属ビス(フルオロスルホニル)イミド塩の固体の一部のみを上記式(3)の化合物に変換することもできる。一部のみを変換した場合、加熱後の固体はアルカリ金属ビス(フルオロスルホニル)イミド塩と上記式(3)の化合物とを含む混合物であり、そのまま上記電解質組成物として使用することもできる。
アルカリ金属ビス(フルオロスルホニル)イミド塩の固体を加熱した際に上記式(3)の化合物が生成する機構は必ずしも定かではないが、本発明者らは、例えば、以下の反応式で表される反応により、式(3)の化合物が生成するものと考えている。
Figure 2019099389
原料であるビス(フルオロスルホニル)イミド塩としては、市販のものを使用してもよく、合成したものを使用してもよい。アルカリ金属ビス(フルオロスルホニル)イミド塩は、例えば、アンモニアとビス(クロロスルホニル)イミドとの反応により得られたアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドに、アルカリ金属の水酸化物塩等を使用してカチオン交換反応を行うことによって得ることもできる。
以下に、本発明を実施例に基づいて具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
19F−NMR測定]
以下では、19F−NMRの測定は、下記の条件で行われた。
測定装置:VNMRS 600(VARIAN社製)
重溶媒:アセトニトリル−d
分析濃度:試料濃度;12質量%、内部標準;3.6質量%
積算回数:16回
<合成例1>
〔フルオロスルホニルイミド合成工程(フッ素化工程)〕
攪拌装置を備えたパイレックス(登録商標)製反応容器A(内容量5L)に、窒素気流下で酢酸ブチル990gを投入した。投入された酢酸ブチルに110g(514mmol)のビス(クロロスルホニル)イミドを室温(25℃)で滴下して加えた。
得られたビス(クロロスルホニル)イミドの酢酸ブチル溶液に、室温で、フッ化亜鉛55.6g(540mmol、ビス(クロロスルホニル)イミドに対して1.05当量)を一度に加え、フッ化亜鉛が完全に溶解するまで室温で6時間攪拌した。以下、得られた溶液を溶液Aと呼ぶ。
〔カチオン交換工程1−アンモニウム塩の合成〕
攪拌装置を備えたパイレックス(登録商標)製反応容器B(内容量3L)に、25質量%アンモニア水297g(4360mmol、ビス(クロロスルホニル)イミドに対して8.49当量)を投入した。アンモニア水を攪拌しながら、室温で、反応容器Bに、溶液Aを滴下して加えた。溶液Aの滴下終了後、攪拌を停止したところ、反応系は水層と有機層の2層に分かれた。塩化亜鉛などの副生物を含む水層を除去し、有機層であるアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの酢酸ブチル溶液を得た。
得られた有機層を試料として、19F−NMRの測定を行った(内部標準物質:トリフルオロメチルベンゼン)。得られた19F−NMRのチャートには、アンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドに由来するピーク(δ56.0ppm)が観測された。19F−NMRの測定結果から以下の内部標準法により、有機層におけるアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの濃度を求めた。すなわち、内部標準物質として加えたトリフルオロメチルベンゼンの量、及びこれに由来するピークの積分値と、アンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドに由来するピークの積分値とを比較することにより、試料中のアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの含有量を求めた。求められたアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの含有量と、19F−NMRの測定を行ったサンプルにおける有機層の濃度(試料濃度)とから、有機層におけるアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの濃度を算出した。これにより、アンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの粗収量は416mmolと算出された。
〔カチオン交換工程2−リチウム塩の合成〕
得られた有機層に含まれるアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドに対して、リチウムの量が2当量となるように、15質量%の水酸化リチウム水溶液133g(Li換算で834mmol)を加え、室温で10分間攪拌した。その後、反応系から水層を除去して、有機層であるリチウムビス(フルオロスルホニル)イミド(以下、LiFSIとも呼ぶ)の酢酸ブチル溶液を得た。
得られた有機層を試料として、ICP発光分光分析法により、フルオロスルホニルイミドのプロトンがリチウムイオンに交換されていることを確認した。
また、得られた有機層を試料として、19F−NMR測定を行った(内部標準物質:トリフルオロメチルベンゼン)。得られた19F−NMRのチャートには、LiFSIのピークが観測された。上述の内部標準法により、有機層におけるLiFSIの濃度を求めた。有機層中のLiFSIの濃度は7質量%であった(有機層の収量:994g、LiFSIの収量:69.6g)。
〔濃縮工程〕
ロータリーエバポレーター(「REN−1000」、IWAKI社製)を使用して、減圧下で、上記カチオン交換工程2で得られた有機層から溶媒を一部留去し、LiFSIの濃縮溶液162gを得た(濃度:43質量%)。
滴下ロート及び冷却管と溜出受器を備えた500mLセパラブルフラスコに、上記濃縮溶液162gを加えた。真空ポンプを使用して、上記セパラブルフラスコ内を667Paまで減圧し、55℃に加温したオイルバスにセパラブルフラスコを浸漬させた。次いで、セパラブルフラスコ内の濃縮溶液を攪拌しながらゆっくりと加熱することで、フルオロスルホニルイミド合成工程からの反応溶媒である酢酸ブチルを溜出させた。溜出が始まってから10分間の間に溜出受器に回収した液の総量と同体積量の1,2,4−トリメチルベンゼンを貧溶媒としてセパラブルフラスコに添加した。その後、10分毎に溜出液と同体積量の1,2,4−トリメチルベンゼンをセパラブルフラスコ内に添加し続けることで、反応溶液をさらに濃縮しつつ、系内の酢酸ブチル(反応溶媒)と1,2,4−トリメチルベンゼンとの混合比率を変化させて、LiFSIの結晶を析出させた。セパラブルフラスコ内の上澄み液が透明になるまで上記操作を繰り返した後、フラスコを室温まで冷却し、得られたLiFSI結晶の懸濁液を濾過し、LiFSIの結晶を得た。なお、上記濃縮溶液の加熱開始から濃縮工程終了するまでの時間は6時間であり、結晶析出開始までに要した時間は2時間であった。
次いで、得られた結晶を少量のヘキサンで洗浄した後、平底バットに移し、55℃、667Paで12時間減圧乾燥を行い、LiFSIの白色結晶を得た(収量:65.4g)。
得られたLiFSIの白色結晶のアセトニトリル溶液を調製した。当該アセトニトリル溶液を測定試料として、ガスクロマトグラフ質量分析計を使用して、生成したフルオロスルホニルイミド塩に含まれる化合物を測定した。測定の結果、上記結晶には、残留溶媒として、539質量ppmの酢酸ブチル、136質量ppmの1,2,4−トリメチルベンゼンが含まれていた。
また、得られたLiFSIの白色結晶0.1gを超純水9.9gと混合して濃度1質量%の水溶液を調製した。当該水溶液を測定試料としてICP発光分光分析装置(ICPE−9000:島津製作所製)を使用して、測定試料に含まれるハロゲン化炭化水素由来の塩素含有量を測定した。なお、上記ICP発光分光分析装置の定量限界(下限値)は0.1質量ppmである。
上記ガスクロマトグラフ質量分析計による分析により、ICP発光分光分析装置により検出された塩素がハロゲン化炭化水素に由来するものであることが、同位体ピーク、分子量、及びフラグメントから判断できる。ガスクロマトグラフ質量分析計による測定結果からにより構造を確認したところ、ハロゲン化炭化水素の含有量は35質量ppm以下であり、ハロゲン化炭化水素由来の塩素含有量は10質量ppm以下であった。
<合成例2>
LiF14.3g(0.55mol)を量り取り、PFA(フッソ樹脂製)反応容器に投入した。反応容器を氷冷しながら、液体のビス(フルオロスルホニル)イミド(HFSI)90.47g(0.50mol)を投入し、スラリー状の反応混合物を調製した。当該反応混合物を140℃に加熱したところ、フッ化リチウムが溶解して液状の反応溶液が得られた。反応溶液の温度を140℃で保持し、15分間反応を行った。さらに反応溶液を10hPa、140℃〜145℃で2時間減圧加熱し、その後、常圧において窒素吹き流し環境で140℃24時間加熱した。この結果、電解質組成物を72g得た。
<実施例1>
合成例1の方法に従って得られたLiFSIをフッ素樹脂製三ツ口フラスコに100g投入した。窒素シール下でフラスコの内温が150℃となるまで加熱して18時間保持した後、自然冷却して固体状の生成物(以降生成物1と記載する)を95g得た。生成物1を試料として、19F−NMRにより分析した(内部標準物質:ベンゼンスルホニルフルオリド、δ68.9ppm、singlet、以降、内部標準としてベンゼンスルホニルフルオリドを使用した。)。その結果、LiFSIに由来するピーク(δ55.4ppm、singlet)及びLiFSOに由来するピーク(δ40.1ppm、singlet)に加えて、ピークがそれぞれδ64.67ppm(triplet:J=7.6Hz)、δ58.77ppm(doublet:J=7.6Hz、)に観測された。δ64.67ppmのピークとδ58.77ppmのピークとの面積比は1:2であった。これらのことから、δ64.67ppmのピーク及びδ58.77ppmのピークは、上記式(1)で表される化合物の一つであるリチウムN,N−ビス(フルオロスルホニル)イミドスルファモイルフルオリド(以下、LiFSISFとも呼ぶ。)の中央のSに結合しているフッ素、及び両端のSに結合しているフッ素にそれぞれ由来すると考えられる。上述の内部標準法により求めた生成物1におけるLiFSISFの含有量は1.2質量%であった。また、同様にして求めたLiFSOの含有量は0.8質量%であった。
分子構造同定のために生成物1を超純水に溶かして0.5質量%水溶液とし、当該水溶液に対してLC−MSにより分析を行った。分析条件は以下のとおりである。
HPLC:LC 30A System(島津製作所製)
移動相:溶媒A(0.1質量%ギ酸水溶液)、溶媒B(メタノール)、A:B=20:80(体積比)
流量速度:0.1ml/min
カラム温度:40℃
検出器:吸光度検出器(190nm〜800nm)
注入量:1μL
MS:Q Exactive (Thermo Fisher Scientific製)
イオン化方法:エレクトロスプレーイオン化法(ESI)
プローブヒーター温度:330℃
キャピラリー温度:330℃
なお、LC−MSでは、ピーク分離を行わず、全てをイオン化した。一段目でイオン化したものの内、主要なピークにつきMS/MS測定を行い、フラグメントイオンのパターンからLiFSISFのアニオン部を同定した。
ESI法による質量分析の結果、m/z=260.89に分子イオンピークが検出された。また、MS/MS測定の結果、m/z=96.96(ONFS)及びm/z=177.93(O)にフラグメントイオンが検出された。これらのフラグメントイオン生成を満足する構造式は式(3)に示すアニオンである。
また、生成物1中のLi元素の濃度を調べるために、0.01gの生成物1を4質量%硝酸で50000倍に希釈して測定溶液とし、ICP発光分光分析装置(ICPE−9000:島津製作所製)により生成物1中のLi元素の濃度を調べた。その結果、金属成分はLiのみしか検出されず、1gの生成物1あたりLi元素の濃度は5.5mmolであった。検出されたLiのモル数は19F−NMR分析結果から算出されるLiFSI、LiFSO、LiFSISFのモル数の総和とほぼ一致した。
以上のICP発光分光分析結果から、式(3)の金属イオンはLiであることが分かった。
<実施例2>
合成例1のカチオン交換工程2において、水酸化リチウムに代えて15質量%の水酸化ナトリウム水溶液222g(Na換算で833mmol)を使用したこと以外は、実施例1と同様にしてカチオン交換工程2を行い、ナトリウムビス(フルオロスルホニル)イミド(NaFSI)溶液を調製した。
次いで、貧溶媒としてデカンを使用したこと、減圧度を1.33kPa(10torr)、加熱温度を60℃に変更したこと以外は実施例1と同様にして濃縮工程及び精製を実施し、NaFSIの白色結晶を得た。
上記の方法に従って得たNaFSIをフッ素樹脂製三ツ口フラスコに100g投入し、窒素シール下でフラスコの内温が150℃になるまで加熱し、18時間保持した。その後、自然冷却して固体状の生成物(以降生成物2と記載する)を95g得た。生成物2に対して19F−NMRの測定を行い、NaFSISFが生成していることを確認した。また、上述の内部標準法により求めたNaFSISFの含有量は1.3質量%であった。また、 同様にして求めたNaFSOの含有量は0.8質量%であった。
<実施例3>
実験例1のカチオン交換工程2において、水酸化リチウムに代えて15質量%の水酸化カリウム水溶液312g(K換算で834mmol)を使用したこと以外は、実施例1と同様にしてカチオン交換工程2を行い、カリウムビス(フルオロスルホニル)イミド(KFSI)溶液を調製した。
次いで、貧溶媒としてデカンを使用したこと、減圧度を4kPa(30torr)、加熱温度を60℃に変更したこと以外は実施例1と同様にして濃縮工程及び精製を実施し、KFSIの白色結晶を得た。
上記の方法に従って得たKFSIをフッ素樹脂製三ツ口フラスコに100g投入し、窒素シール下でフラスコの内温が150℃に加熱し、18時間保持した。その後、自然冷却して固体状の生成物(以降生成物3と記載する)を96g得た。生成物3に対して19F−NMRの測定を行い、KFSISFが生成していることを確認した。また、上述の内部標準法により求めたKFSISFの含有量は1.4質量%であった。また、同様にして求めたKFSOの含有量は0.9質量%であった。
<実施例4>
合成例1の方法に従って得られたLiFSIをフッ素樹脂製三ツ口フラスコに100g投入し、窒素シール下でフラスコの内温が150℃に加熱し、2時間保持した。その後、自然冷却して固体状の生成物(以降生成物4と記載する)を95.4g得た。
<実施例5>
合成例1の方法に従って得られたLiFSIをフッ素樹脂製三ツ口フラスコに100g投入し、窒素シール下でフラスコの内温が150℃になるまで加熱し、108時間保持した。その後、自然冷却して固体状の生成物(以降生成物5と記載する)を95.2g得た。
<比較例1>
合成例1の方法に従って得たLiFSIをフッ素樹脂製三ツ口フラスコに100g投入し、窒素シール下で内温が145℃になるまで加熱し、10分間保持した。その後、自然冷却して固体状の生成物(以降生成物C1と記載する)を95.2g得た。
<比較例2>
合成例1の方法に従ってLiFSIを得た後、何ら処理を行わなかった(以降生成物C2と記載する)。
生成物4、5、C1及びC2をそれぞれ19F−NMRで分析し、上述の内部標準法で各成分の濃度を求めた。結果を表1に示す。なお、表1中、N.D.は対象の成分が検出されなかったことを示す。
Figure 2019099389
LiPF、並びに生成物4、5、C1及びC2のそれぞれを溶媒(EC:MEC=3:7(質量比))に溶解して10mLの電解液4、5、C1及びC2を調製した。電解液4、5、C1及びC2におけるLiPFの濃度は0.6Mであり、生成物4、5、C1及びC2を、それぞれFSIアニオンの濃度が0.6Mとなるように各電解液に添加した。なお、LiPFは市販品を使用した。
実際の電解質組成物の秤量値と、表1の分析結果から算出される電解液中のLiFSISF及びLiFSOの含有量を表2に示す。
Figure 2019099389
電解液5を試料として、19F−NMRの測定を行った。測定結果を用いて、上述の内部標準法によりLiFSISFの含有量を求めたところ、6800質量ppmとなり、表2の計算値とほぼ同じ値を示した。
電解液4、5、C1及びC2を用いて、それぞれ電池4、5、C1及びC2を作製し、電池の高温性能評価を実施した。高温性能評価に用いるセルとしては、LiNi0.5Co0.2Mn0.3を正極に、グラファイトを負極に、ポリエチレン(PE)のセパレーターを用いた1000mAh設計のラミネート電池を用いた。
上記仕様のセルを下記条件でエージングを行い、電池4、5、C1及びC2を完成させた。
[エージング条件]
上記セルに電解液4、5、C1及びC2の各電解液を注液してから1時間経過後、セルに4.2V及び200mAの定電流定電圧充電を90分間行った。その後72時間放置した。その後余分なラミネートを開放し、再度真空溶着することでガス抜きを行った。ガス抜き後、4.2V及び500mAの定電流定電圧充電を5時間行い、10分間の休止の後、200mAで閉路電圧2.75Vまで定電流放電を行った。10分間の休止後、更に4.2V及び500mAの定電流定電圧充電を5時間行った。10分間の休止後、1000mAで閉路電圧2.75Vまで定電流放電を行った。エージングはすべて25℃で実施した。
[45℃サイクル特性]
電池4、5、C1及びC2のそれぞれに、以下の条件で500サイクルの充放電サイクル試験を行った。
充電条件:45℃で、4.2V及び1000mAの定電圧定電流充電を電流値が20mAとなるまで行った。その後、45℃で10分間休止した。
放電条件:45℃で、1000mAの定電流放電を閉路電圧が2.75Vとなるまで行った。その後、45℃で10分間休止した。
500サイクル終了後、25℃環境下で4.2V及び1000mAの定電流定電圧で電流値が20mAとなるまで充電を行った。25℃で10分間休止した。その後、25℃環境下で抵抗が無視できるレベルの20mAで閉路電圧が2.75Vとなるまで放電を行った。放電終了後、得られた放電容量の初期放電容量(エージング後の最初の放電容量)に対する比を容量維持率として算出した。表3に結果を示す。
Figure 2019099389
LiFSISFを含む電池4及び5は、LiFSISFを含まない電池C1及びC2よりも、高温サイクルの容量維持率が高かった。また、電池4及び5のほうが、電池C1及びC2よりもサイクル後の20mA放電容量が高いことから、負極に堆積して失活しているLiが少ない事がわかる。
LiFSOを含む電池C1と、LiFSOを含まない電池C2とでは、容量維持率及び20mA放電容量についてほぼ同等であった。また、LiFSISFの含有量が大きい電池5のほうが、電池4よりも容量維持率及び20mA放電容量に優れていた。このように、電池4及び5で高温サイクル後の電池特性が改善された理由として、LiFSISFが耐熱性に優れ、電解液の反応副生生物の発生を抑制するためと考えられる。

Claims (6)

  1. 下記式(1)で表される化合物。
    Figure 2019099389

    (式(1)中、R、R、及びRはそれぞれフッ素、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数1〜6のフッ化アルキル基を表す。Mはアルカリ金属イオンを表す。)
  2. 式(1)中のR、R、及びRがいずれもフッ素原子であり、MがLiである、請求項1に記載の化合物。
  3. 下記式(1)で表される化合物と下記式(2)で表される化合物とを含む電解質組成物であって、前記電解質組成物における式(1)の化合物の含有量が1質量ppm〜200000質量ppmであり、式(2)の化合物の含有量が100000質量ppm以上である、電解質組成物。
    Figure 2019099389

    (式(1)中、R、R、及びRはそれぞれフッ素、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数1〜6のフッ化アルキル基を表す。Mはアルカリ金属イオンを表す。)
    (XSO)(XSO)NM (2)
    (式(2)中、Xはフッ素原子、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数1〜6のフルオロアルキル基を表す。複数のXはそれぞれ同一であってもよく、異なっていてもよい。Mはアルカリ金属を表す。)
  4. 式(1)におけるR、R、及びRがいずれもフッ素原子であり、MがLiであり、式(2)におけるXがすべてフッ素原子である、請求項3に記載の電解質組成物。
  5. さらに、MFSO(Mは、アルカリ金属を表す。)を100質量ppm〜100000質量ppm含む、請求項3又は4に記載の電解質組成物。
  6. 下記式(1)の化合物の製造方法であって、下記式(2)の化合物の固体を150℃以上で加熱する工程を含む、製造方法。
    Figure 2019099389

    (式(1)中、R、R、及びRはそれぞれフッ素、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数1〜6のフッ化アルキル基を表す。Mはアルカリ金属イオンを表す。)
    (XSO)(XSO)NM (2)
    (式(2)中、Xはフッ素原子、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数1〜6のフルオロアルキル基を表す。複数のXはそれぞれ同一であってもよく、異なっていてもよい。Mはアルカリ金属を表す。)
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