JP2019098909A - 車両の車体構造 - Google Patents
車両の車体構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019098909A JP2019098909A JP2017231589A JP2017231589A JP2019098909A JP 2019098909 A JP2019098909 A JP 2019098909A JP 2017231589 A JP2017231589 A JP 2017231589A JP 2017231589 A JP2017231589 A JP 2017231589A JP 2019098909 A JP2019098909 A JP 2019098909A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- adhesive
- vehicle
- vehicle body
- body structure
- joint
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Abstract
Description
<車体の構造>
図1及び図2に、開示技術に係る車両の車体構造を適用した自動車(車両)の車体1を示す。図1は、車体1を左側方から見た図であり、図2は、車体1を下方から見た図である。
上記車体構成部材の互いの接合部分を接合部20とする。接合部20には、以下のとおり、第1接合部20b、第2接合部20cが含まれる。
図3に、クロスメンバ5とフロアパネル6との第1接合部20bを示す。クロスメンバ5は、断面ハット状の長尺部材であるクロスメンバ本体51がフロアパネル6の上面(一面)に第1接合部20bを介して接合されることにより形成されている。クロスメンバ本体51は、帯板状の主壁部51aと、互いに対向した状態で主壁部51aの両側縁にその全長にわたって連なる一対の側壁部51b,51bと、各側壁部51bの突端からその全長にわたって互いに逆向きに張り出す一対のフランジ部51c,51cとを有している。
図4に、フロアパネル6とフレーム7の第2接合部20cを示す。フレーム7は、クロスメンバ5と同様に、断面ハット状の長尺部材であるフレーム本体71をフロアパネル6の下面(他面)に接合して形成されている。フレーム本体71は、帯板状のフレーム主壁部71aと、互いに対向した状態でフレーム主壁部71aの両側縁にその全長にわたって連なる一対のフレーム側壁部71b,71bと、各フレーム側壁部71bの突端からその全長にわたって互いに逆向きに張り出す一対のフレームフランジ部71c,71cとを有している。
接合部20は、車体強度を確保する必要性から、高い剛性が求められるため、例えば貯蔵弾性率が1500MPaを超えるような高剛性の物性を有する接着剤を用いることが一般的となっている。一方、一般に剛性が高いほど振動は伝わり易くなるため、自動車の走行時等に発生する振動の伝達を抑制して快適な乗り心地を実現する観点から、車体1、特に、乗員が収容される車室2を構成する部分の接合部20は、高い剛性を確保しつつ、振動を減衰できる減衰性を有する接着剤を用いることが望ましい。
図3及び図4に示すように、接合部20の縁部から接着剤の一部がはみ出すように構成してもよい。そうすれば、接着剤を接合部20に塗布する際に、塗布量や塗布位置に多少のばらつきが発生しても、接合部20の縁部に沿って接着部を安定して設けることができるので、口開きを、より高精度に抑制することができる。
図2に示すように、フレーム7はフロアパネル6の下側を車両前後方向に延びるように形成されるとともに、クロスメンバ5は、フロアパネル6の上側にフレーム7に交差して車幅方向に延びるように形成されている。
以下、本発明に係る他の実施形態について詳述する。なお、これらの実施形態の説明において、実施形態1と同じ部分については同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
実施形態1、2では、第1接合部20b及び第2接合部20cにおける車体構成部材は、接着剤により互いに接合されている構成であったが、これらを含む接合部20は、接着剤による接合と、スポット溶接及び/又は機械的接合手段との併用構造としてもよい。
なお、開示する技術は、上述した実施形態に限定されず、それ以外の種々の構成をも包含する。
2 車室
3 サイドシル
4 トンネルレイン
5 クロスメンバ(第1剛性部材)
6 フロアパネル(パネル部材)
7 フレーム(第2剛性部材)
10 フロントパネル
11 リアパネル
20b 第1接合部
20c 第2接合部
21 第1接着剤(追加の接着剤)
22 第2接着剤(接着剤)
27 スポット接合部
51 クロスメンバ本体
51b 側壁部
51c フランジ部
71 フレーム本体
71a フレーム主壁部
71b フレーム側壁部
71c フレームフランジ部
Q 積層部分
Q2 第2接合部交差部分
R21 非積層隣接部分(第2接合部隣接部分)
R22 積層隣接部分(第2接合部隣接部分)
Claims (18)
- 車体を構成するパネル部材と、
前記パネル部材の一面に第1接合部を介して接合された第1剛性部材と、
前記パネル部材の他面に第2接合部を介して接合された第2剛性部材とを備え、
前記第2接合部は、前記第2剛性部材と前記パネル部材との双方に接着することで両者を接合させる減衰性の接着剤を備えており、
前記第2接合部は、前記第1接合部と重なり合う第2接合部交差部分と、該第2接合部交差部分に隣接し且つ該第1接合部と重なり合わない第2接合部隣接部分とを備え、
前記第2接合部隣接部分は、前記パネル部材の前記一面側に前記第1剛性部材が配置されていない非積層隣接部分と、該第1剛性部材が配置されている積層隣接部分とを備えており、
前記積層隣接部分における前記接着剤の単位面積当たりの接着剤量は、前記非積層隣接部分における前記接着剤の単位面積当たりの接着剤量よりも少ない
ことを特徴とする、車両の車体構造。 - 請求項1に記載の車両の車体構造において、
前記第2剛性部材は、長尺部材であり、
前記第2接合部は、前記第2剛性部材の長手方向に延びるように形成されており、
前記接着剤は、前記第2接合部交差部分以外の部分では、前記第2接合部の延出方向に沿って連続的に配置されていることを特徴とする、車両の車体構造。 - 請求項1に記載の車両の車体構造において、
前記第2接合部交差部分における前記接着剤の単位面積当たりの接着剤量は、前記非積層隣接部分における前記接着剤の単位面積当たりの接着剤量よりも少ない
ことを特徴とする、車両の車体構造。 - 請求項3に記載の車両の車体構造において、
前記第2剛性部材は、長尺部材であり、
前記第2接合部は、前記第2剛性部材の長手方向に延びるように形成されており、
前記接着剤は、前記第2接合部交差部分及び前記積層隣接部分以外の部分では、前記第1接合部の延出方向に沿って連続的に配置されている
ことを特徴とする、車両の車体構造。 - 請求項1〜請求項4のいずれか一つに記載の車両の車体構造において、
前記第1接合部及び/又は前記第2接合部は、所定の間隔を隔てて対向するように配置された一対の対向接合部を含み、
前記一対の対向接合部の間に閉断面構造が形成されていることを特徴とする、車両の車体構造。 - 請求項5に記載の車両の車体構造において、
前記第1剛性部材及び/又は前記第2剛性部材は断面ハット状の長尺部材であり、
前記第1剛性部材及び/又は前記第2剛性部材はそれぞれ前記第1剛性部材及び/又は前記第2剛性部材の幅方向の両端に長手方向に延びるように互いに略並行に設けられた一対のフランジ部を備えており、
前記一対の対向接合部は、前記一対のフランジ部が前記パネル部材に接合されてなり、
前記一対の対向接合部の間に前記第1剛性部材及び/又は前記第2剛性部材と前記パネル部材とにより構成された閉断面構造が形成されていることを特徴とする、車両の車体構造。 - 請求項6に記載の車両の車体構造であって、
前記第2接合部において、前記閉断面構造の内側に臨む前記対向接合部の縁部に沿って前記接着剤が設けられていることを特徴とする、車両の車体構造。 - 請求項1〜請求項7のいずれか一つに記載の車両の車体構造において、
前記パネル部材は、前記車体の車室を構成するフロアパネルであり、
前記第1剛性部材は前記フロアパネルを補強するためのクロスメンバであり、
前記第2剛性部材は前記車体のフレームであることを特徴とする、車両の車体構造。 - 請求項8に記載の車両の車体構造において、
前記フレームは前記フロアパネルの下側に車両前後方向に延びるように形成されており、
前記クロスメンバは、前記フロアパネルの上側に前記フレームに交差して車幅方向に延びるように形成されるとともに、車両前後方向に離間して複数設けられており、
前記フロアパネルの前記車両前後方向の両端側に位置する前記積層隣接部分における前記接着剤の単位面積当たりの接着剤量は、前記フロアパネルの中央側に位置する前記積層隣接部分における前記接着剤の単位面積当たりの接着剤量よりも少ないことを特徴とする、車両の車体構造。 - 請求項8に記載の車両の車体構造において、
前記フレームは前記フロアパネルの下側に車両前後方向に延びるように形成されており、
前記クロスメンバは、前記フロアパネルの上側に前記フレームに交差して車幅方向に延びるように形成されるとともに、車両前後方向に離間して複数設けられており、
前記フロアパネルに対し前側及び/又は後側から外力が作用したときに、該フロアパネルに伝わる車両前後方向の振動の振幅の腹の位置に近い前記積層隣接部分における前記接着剤の単位面積当たりの接着剤量が、前記振幅の腹の位置から遠い前記積層隣接部分における前記接着剤の単位面積当たりの接着剤量に比べて少ないことを特徴とする、車両の車体構造。 - 請求項1〜請求項10のいずれか一つに記載の車両の車体構造において、
前記第1接合部は、前記第1剛性部材と前記パネル部材との双方に接着することで両者を接合させる減衰性の追加の接着剤を備えていることを特徴とする、車両の車体構造。 - 請求項11に記載の車両の車体構造において、
前記第1剛性部材は、長尺部材であり、
前記第1接合部は、前記第1剛性部材の長手方向に延びるように形成されており、
前記追加の接着剤は、前記第1接合部の延出方向に沿って連続的に配置されていることを特徴とする、車両の車体構造。 - 請求項1〜請求項12のいずれか一つに記載の車両の車体構造において、
前記接着剤は、20℃の温度で、加振力の周波数が60Hzである条件下において、貯蔵弾性率が100MPaから800MPaの範囲内、かつ、損失係数が0.2以上の特性を有していることを特徴とする、車両の車体構造。 - 請求項13に記載の車両の車体構造において、
前記接着剤は、20℃の温度で、加振力の周波数が60Hzである条件下において、貯蔵弾性率が500MPaより大きく600MPa以下の範囲内、かつ、損失係数が0.3以上の特性を有していることを特徴とする、車両の車体構造。 - 請求項1〜請求項14のいずれか一つに記載の車両の車体構造において、
前記第1接合部は、前記第1剛性部材と前記パネル部材との双方に接着することで両者を接合させる減衰性の追加の接着剤を備えており、
前記第1接合部及び/又は前記第2接合部は、スポット溶接及び/又は機械的接合手段との併用構造であることを特徴とする、車両の車体構造。 - 請求項15に記載の車両の車体構造において、
前記第1剛性部材及び/又は前記第2剛性部材は、長尺部材であり、
前記第1接合部及び/又は前記第2接合部は、前記接着剤及び/又は前記追加の接着剤による接合に加え、前記第1剛性部材及び/又は前記第2剛性部材の延出方向に間隔を隔てて配置され、前記第1剛性部材及び/又は前記第2剛性部材と前記パネル部材との双方が互いに部分的に溶接されることによって構成されている複数のスポット接合部を備えたことを特徴とする、車両の車体構造。 - 請求項16に記載の車両の車体構造において、
前記スポット接合部の間隔が、10mm〜100mmの範囲内に設定されていることを特徴とする、車両の車体構造。 - 請求項1〜請求項17のいずれか一つに記載の車両の車体構造において、
前記第1接合部における前記パネル部材及び前記第1剛性部材の少なくとも一方、及び/又は、前記第2接合部における前記パネル部材及び前記第2剛性部材の少なくとも一方は、2mmより薄い厚さを有していることを特徴とする、車両の車体構造。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017231589A JP6540777B2 (ja) | 2017-12-01 | 2017-12-01 | 車両の車体構造 |
US16/199,072 US10906592B2 (en) | 2017-12-01 | 2018-11-23 | Vehicle body structure |
EP18208247.9A EP3492351B1 (en) | 2017-12-01 | 2018-11-26 | Vehicle body structure |
CN201811469339.0A CN109955917B (zh) | 2017-12-01 | 2018-11-28 | 车辆的车身构造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017231589A JP6540777B2 (ja) | 2017-12-01 | 2017-12-01 | 車両の車体構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019098909A true JP2019098909A (ja) | 2019-06-24 |
JP6540777B2 JP6540777B2 (ja) | 2019-07-10 |
Family
ID=66975431
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017231589A Active JP6540777B2 (ja) | 2017-12-01 | 2017-12-01 | 車両の車体構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6540777B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019098902A (ja) * | 2017-12-01 | 2019-06-24 | マツダ株式会社 | 車両の車体構造 |
JP2021130406A (ja) * | 2020-02-20 | 2021-09-09 | イイダ産業株式会社 | 車両の接合構造 |
-
2017
- 2017-12-01 JP JP2017231589A patent/JP6540777B2/ja active Active
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019098902A (ja) * | 2017-12-01 | 2019-06-24 | マツダ株式会社 | 車両の車体構造 |
JP2021130406A (ja) * | 2020-02-20 | 2021-09-09 | イイダ産業株式会社 | 車両の接合構造 |
JP7390003B2 (ja) | 2020-02-20 | 2023-12-01 | イイダ産業株式会社 | 車両の接合構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6540777B2 (ja) | 2019-07-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6202060B2 (ja) | 車両の車体構造 | |
JP2013049378A (ja) | 車両の車体構造及びその製造方法 | |
JP2013049377A (ja) | 車両の車体構造及びその製造方法 | |
WO2017033786A1 (ja) | 車両の車体構造 | |
JP6489177B2 (ja) | 車両の車体構造 | |
JP6447702B1 (ja) | 車両の車体構造 | |
CN109955916B (zh) | 车辆的车身构造 | |
JP6540777B2 (ja) | 車両の車体構造 | |
JP5223573B2 (ja) | 自動車のルーフ部構造 | |
JP6508303B1 (ja) | 車両の車体構造 | |
JP6485527B1 (ja) | 車両の車体構造 | |
JP6485526B1 (ja) | 車両の車体構造 | |
JP5942871B2 (ja) | 車両の車体構造 | |
CN109955917B (zh) | 车辆的车身构造 | |
JP6485525B1 (ja) | 車両の車体構造 | |
US11312210B2 (en) | Vehicle body upper structure | |
JP6241469B2 (ja) | 車両の車体構造 | |
JP7170972B2 (ja) | 上部車体構造 | |
JP7021655B2 (ja) | 車体上部構造 | |
JP5983463B2 (ja) | 車両の車体構造 | |
JP7088077B2 (ja) | 車体構造 | |
JP2008207650A (ja) | 自動車のサイドシル |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180228 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180910 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A132 Effective date: 20181106 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190305 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190411 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190514 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190527 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6540777 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |