JP2019097969A - 粒子線治療計画装置および粒子線治療システム - Google Patents

粒子線治療計画装置および粒子線治療システム Download PDF

Info

Publication number
JP2019097969A
JP2019097969A JP2017233568A JP2017233568A JP2019097969A JP 2019097969 A JP2019097969 A JP 2019097969A JP 2017233568 A JP2017233568 A JP 2017233568A JP 2017233568 A JP2017233568 A JP 2017233568A JP 2019097969 A JP2019097969 A JP 2019097969A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
particle beam
irradiation
treatment planning
beam treatment
affected area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017233568A
Other languages
English (en)
Inventor
伸一郎 藤高
Shinichiro Fujitaka
伸一郎 藤高
航 杜
Hang Du
航 杜
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2017233568A priority Critical patent/JP2019097969A/ja
Publication of JP2019097969A publication Critical patent/JP2019097969A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】治療計画にかかる時間を従来に比べて短くすることが可能な粒子線治療計画装置および粒子線治療システムを提供する。【解決手段】多数の方向からスキャニング照射によって粒子線を照射して患者5の患部101に一様な線量分布を形成する治療計画を作成する治療計画装置1であって、各々の照射方向からの照射では、前記患部101の全体ではなく一部分にスポットを配置し、前記患部101に対してユーザーが指定した線量で照射する各スポットの照射量を計算する。【選択図】 図9

Description

本発明は、粒子線加速器により加速された荷電粒子ビームをがん患部に照射して治療を行う粒子線治療に用いられる粒子線治療計画装置および粒子線治療システムに関する。
従来よりも短い時間で比較的ロバストな計画を得ることのできる照射計画作成方法を提供することを目的として、特許文献1には、多門照射により強度を変調させつつペンシルビームをスキャンさせてスポット毎に重ね合わせ、放射線の照射を行う照射部位および放射線の照射を行うべきでない非照射部位を含んでなる照射対象に対して、予め入力された線量処方となるように線量分布を形成させるための照射計画を作成するにあたり、逐次近似繰り返し演算を行って評価指標値を導出し、評価指標値と予め設定された閾値とを比較して照射計画を作成する照射計画作成方法であって、逐次近似繰り返し演算は、第1条件および第2条件に加えてさらに、予め入力された照射方向から照射対象に与えられる線量分布の勾配を抑制するという第3条件を用いて評価指標値を導出する、ことが記載されている。
特許第5521225号公報
粒子線治療では、シンクロトロンあるいはサイクロトロン等の加速器で加速された荷電粒子ビームを、治療室までビーム輸送系で輸送して、治療室のベッドに横たわる患者の患部に照射して、がん治療を行う。
荷電粒子ビームは、照射ノズルにより患者により異なるがん患部に照射出来るようにビームが適切に整形されて照射される。加速器により加速された荷電粒子ビームを直接走査しながら照射していく照射方法をスキャニング照射と呼んでおり、従来の照射方法より患部に線量を集中した線量分布が形成可能であることから、最近の粒子線治療で主流の照射法になりつつある。
スキャニング照射では患部を層に分割し、各層にスポットと呼ばれる線量集中性が最大であるブラッグピーク点を配置する。各層の中に横方向に配置されたスポットは、加速器からの細いビームを走査電磁石で塗りつぶすように走査することにより照射していく。
深さ方向に分けられた層を変更して照射を続けるためには、加速器のエネルギーあるいは照射ノズル内に配置されたレンジシフタと呼ばれるエネルギー吸収体の厚さを変更し、患者に入射する荷電粒子ビームのエネルギーを調整する。
以上のようなスキャニング照射で治療を行う前には、治療計画ソフトウェアを用いてあらかじめ患者個々人に対して適切な治療計画を立案しておく必要がある。
スキャニング照射の治療計画では、患部を医者が処方した線量で照射し、線量を当てたくない重要臓器の線量を下げる指定などを行い、荷電粒子ビームのエネルギー、スポットの患者体内での三次元位置、各スポットの照射量を決定する必要がある。
以上の荷電粒子ビームのパラメータが決まった後、患者体内の線量計算を行い、所望の線量分布が患者体内で形成されているかどうか確認する。各スポットと目標線量の残差をすべてのスポットで足し合わせた量などを評価関数にとり、この評価関数を最小化するように勾配法やニュートン法の繰り返し計算アルゴリズムで各スポットの照射量を決定していく。
スキャニング照射の治療計画のアルゴリズムについては公知の文献にて説明されている。評価関数を組むときに患者の位置ずれなどのロバスト性を考慮した項を入れることがあり、このような評価関数を使用した治療計画のアルゴリズムは例えば特許文献1に開示されている。
以上のようなスキャニング照射で多方向から照射する方法が考えられる。
粒子線治療システムでは現在は数方向、例えば2方向あるいは3方向からの照射が主流の方法である。将来的には技術が進歩して回転ガントリーの回転自由度を生かした照射法が可能となることが予想される。このとき、照射方向は現在の数方向から例えば10度刻みで数十方向に増加することが想定される。さらには回転ガントリーを回転させながら照射する方法も考えられる。
このような回転型の照射において、従来のように各方向からスポットを患部の全領域に配置すると、次のプロセスとなる各照射スポットの照射量を決める時に、計算機のメモリ使用量が増加する、また計算量が多くなるため計算時間が増加する、との課題が生じる。
そのため、一人当たりの患者の治療計画作成時間が長くなり、治療できる患者数が制限される恐れがある、との課題が生じうる。
本発明は、治療計画にかかる時間を従来に比べて短くすることが可能な粒子線治療計画装置および粒子線治療システムを提供する。
本発明は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、多数の方向からスキャニング照射によって粒子線を照射して患者の患部に一様な線量分布を形成する治療計画を作成する粒子線治療計画装置であって、各々の照射方向からの照射では、前記患部の全体ではなく一部分にスポットを配置し、前記患部に対してユーザーが指定した線量で照射する各スポットの照射量を計算することを特徴とする。
本発明によれば、治療計画にかかる時間を従来に比べて短くすることができる。上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の第1の実施形態の粒子線治療システムの全体構成を示す図である。 スキャニング照射で層に分割した患部とスポットを示す図である。 スキャニング照射ノズルの構成を示す図である。 深さ方向の線量分布形成を示す図である。 治療計画装置の構成を示す図である。 治療計画の処理フローを示す図である。 従来の治療計画による一方向からの照射の場合のスポット配置を示す図である。 従来の治療計画による複数方向からの照射の場合のスポット配置を示す図である。 本発明の第1の実施形態の粒子線治療計画装置によるスポット配置を示す図である。 本発明の第2の実施形態の粒子線治療計画装置によるスポット配置を示す図である。 本発明の第3の実施形態の粒子線治療計画装置によるスポット配置を示す図である。 本発明による第4の実施形態の粒子線治療計画装置によるスポット配置を示す図である。 本発明による第4の実施形態の粒子線治療計画装置による患部の深い領域にスポットを配置している様子を示す図である。 本発明による第5の実施形態の粒子線治療計画装置によるスポット配置を示す図である。 本発明の第6の実施形態の粒子線治療計画装置における治療計画ユーザーインターフェイスの切り替えスイッチを示す図である。
以下に本発明の粒子線治療計画装置および粒子線治療システムの実施形態を、図面を用いて説明する。
<第1の実施形態>
本発明の粒子線治療計画装置および粒子線治療システムの第1の実施形態について図1乃至図9を用いて説明する。
図1において、粒子線治療システム1000は、加速器20とビーム輸送系30、照射ノズル40、治療台50、全体制御装置2、照射ノズル制御装置3、加速器・ビーム輸送系制御装置4、治療計画装置1などから構成される。
加速器20は図1では入射器21、シンクロトロン22から構成されるが、サイクロトロン、シンクロサイクロトロン等の加速器とすることができる。
ビーム輸送系30は、加速器20で生成,加速された荷電粒子ビームを照射ノズル40まで輸送する。
照射ノズル40は、治療計画装置1によって作成された治療計画に基づいて患部101に対して粒子線を照射する。
これらビーム輸送系30と照射ノズル40とは、回転ガントリーと呼ばれる患者5の周りに回転出来る架台の上に設置されており、治療台50に寝ている患者5に任意の方向から荷電粒子ビームを照射することが可能となっている。回転ガントリーの動作としては、回転して停止後に照射するstep&shoot方式、あるいは回転ガントリーを回転させながら荷電粒子ビームを照射するcontinuous方式がある。
治療計画装置1は、多数の方向からスキャニング照射によって粒子線を照射して患者5の患部101に一様な線量分布を形成する治療計画を作成する装置であり、線量を当てたくない重要臓器を避けて、患部101をユーザーが決めた線量で照射するスポット位置とエネルギー情報、照射量を計算する治療計画ソフトウェアを有している。その詳細は後述する。各スポットの位置、エネルギー、照射量の情報は、粒子線治療システム1000の全体制御装置2に送られて治療が行われる。
全体制御装置2は、スポットの位置、照射量の情報を照射ノズル制御装置3に送り、スポットのエネルギー情報が加速器・ビーム輸送系制御装置4に送られる。照射ノズル制御装置3は各層の照射を行い、層の照射が完了すると完了信号を全体制御装置2に送り、全体制御装置から加速器・ビーム輸送系制御装置4にエネルギー変更信号を送り、次の層に対応したエネルギーの荷電粒子ビームを照射する。
図2はスキャニング照射で患部101を層102に分割し、各層にスポット103を配置する様子を示す図である。
スキャニング照射では、図2に示すように、荷電粒子ビーム104は各スポット103を移動しながら塗りつぶすように照射していく。荷電粒子ビーム104のブラッグピークと呼ばれる高線量の部分がスポット103の位置に該当し、スポット103は最も高い線量で照射される。治療計画で決められた各スポット103の照射量を照射し終わると、荷電粒子ビーム104は次のスポット103に移動して照射を行う。
このようなスキャニング照射には、スポット103間を移動する際に荷電粒子ビーム104の照射を停止するディスクリートスポットスキャニングと、荷電粒子ビーム104の照射を停止しないラスタースキャニングがある。
同じ層102のスポット103が照射し終わると、加速器、ビーム輸送系により荷電粒子ビーム104のエネルギーを変更して次の層のスポット103の照射を行う。
図3は、本発明の一実施形態である粒子線スキャニング用の照射ノズル40を示す。
照射ノズル40では、水平、垂直方向用の走査電磁石41A,41Bにより二次元平面内に荷電粒子ビーム104を走査する。走査電磁石41A,41Bにより走査された荷電粒子ビーム104は、患部101に照射される。
照射ノズル制御装置3からの指令値により走査電磁石電源制御装置54から各々の走査電磁石41A,41Bの励磁量に応じた指令値が走査電磁石電源51A,51Bに対して出力され、走査電磁石電源51A,51Bから供給される電流により走査電磁石41A,41Bが励磁され、各々のスポット103に向けて荷電粒子ビーム104が走査される。
線量モニタ42は各スポット103に照射された荷電粒子ビーム104の照射量を測定する。線量モニタ制御装置52は、各スポット103に照射する照射量を制御する。
位置モニタ43は各スポット103のビーム位置(例えば重心の位置)を計測する。位置モニタ制御装置53は、位置モニタ43で計測したビーム位置のデータをもとにスポット103の位置及び幅の演算を行い、荷電粒子ビーム104の照射位置を確認する。
リッジフィルタ44は、ブラッグピークを太らせるために必要な場合に使用する。また、レンジシフタ45を挿入して荷電粒子ビーム104の到達位置を調整しても良い。深さ方向にはブラッグカーブを重ね合わせて一様な線量分布を形成する。
ビームのエネルギーが変化すると、ビームの体内到達位置が変わる。エネルギーの高い荷電粒子ビームは、体内の深い位置まで到達し、エネルギーの低い荷電粒子ビームは体内の浅い位置までしか到達しない。粒子線スキャニング照射では、深さ方向に一様な線量分布を形成するために、層ごとにビームのエネルギーを変更して、エネルギーごとの照射量を適切に配分することにより深さ方向のSOBP(Spread Out Bragg Peak)を形成する。各エネルギーの照射量を適切に配分することで各エネルギーのブラッグカーブ61を重ね合わせて、図4に示すように深さ方向に一様な線量分布SOBP62を形成する。
粒子線治療システムで治療を行うためには、治療に先立ち治療計画装置1でビームを照射する各スポット103の位置、エネルギー、照射量を決定する必要がある。治療計画装置1の構成を図5に示す。
治療計画装置1は、計算機本体に相当するCPU1C、メモリ1D、ハードディスクなどの記憶装置1Eに加えて、操作者であるユーザーが操作するキーボード、マウス等の入力装置1A、ユーザーに情報を提供する表示装置1Bが接続されている。記憶装置1Eにはスキャニング照射の照射計画を計算する線量計算プログラム等の治療計画ソフトウェアが搭載されており、各種計算プログラムはCPU1C、メモリ1D、記憶装置1Eを使用して処理を行う。
本実施形態の治療計画装置1では、各々の照射方向からの照射では、患部101の全体ではなく一部分、具体的には照射方向から見て多数の方向からの照射の回転中心より深い領域にスポット103を配置して、患部101に対してユーザーが指定した線量で照射する各スポット103の照射量を計算する。この際、各照射方向のスポット103を、重要臓器の有無に関わらず、患部101の全体ではなく一部分に配置する。
治療計画装置1のなかの照射計画の処理フローを図6に示す。
図6において、治療計画装置1の治療計画ソフトウェアではまずX線CT装置で撮影された患者5のCT画像を読み込む(プロセスS501)。
その次には、治療計画のユーザーはCT画像の上に線量を照射する患部101や、線量を避ける重要臓器の輪郭を入力装置1Aにより入力する(プロセスS502)。
次に、ユーザーは照射方向を決定して、表示装置1Bに表示されるGUI(Graphical User Interface)などに入力装置1Aを用いて入力する(プロセスS503)。
次に、治療計画装置1の線量計算プログラムはCT画像をもとにスポット103を配置し(プロセスS504)、繰り返し計算により各スポット103の照射量が所望の線量分布となるように決定する(プロセスS505)。
以上のプロセスを経て照射する各スポット103の位置、エネルギー、照射量が決定したため、治療計画装置1は患者5体内の線量分布計算を行う。
ユーザーは、表示装置1Bに表示される患者5体内の線量分布を確認する(プロセスS506)とともに、必要なヒストグラム解析などを行い、患部101が所望の線量で照射されているか、重要臓器の線量が指定した通りに下がっているかの確認を行う(プロセスS507)。
治療計画の処理フローのなかで、スポット103の照射量(プロセスS505)の決定の流れの詳細を以下説明する。
最初に、線量を設定する患部101ならびに重要臓器に線量計算点を配置する。計算点iの線量をd、スポットjの照射量をw、スポットjに照射したビームが計算点iに与える線量をdijとすると、計算点iの線量dは以下の式(1)で計算される。
Figure 2019097969
線量計算点iは患部101と線量を設定する重要臓器に乱数等を使用して三次元的に均等になるように配置する。スポットjは、図4に示すようにブラッグピーク近傍のビームサイズとビームのエネルギーを考慮して配置する。
式(1)において各スポットjの照射量wが最適化計算で決定したい量になる。スポット103は患部101の大きさ、照射方向の数に依存する。患部101が大きい場合などでは、一方向からの照射でスポット103の数が数万になることもある。
各スポット103の照射量を決定するために以下に示す評価関数を作成し、評価関数の値が小さくなるように、繰り返し計算により変数wを決定する。評価関数を式(2)に示す。計算点iの線量dと目標線量Dの差の自乗をすべての計算点iについて加算したものが、評価関数fとなる。評価関数fは変数wの関数であり、wが決まると値が計算出来る。
Figure 2019097969
式(2)に示す評価関数fを最小化するように、すなわち、すべての計算点で目標線量Diとの差が小さくなるように繰り返し計算で照射量wを変化させながら計算する。この繰り返し計算を行うアルゴリズムとして、ニュートン法や勾配法のアルゴリズムを使用する。
また、評価関数に患者位置決めによる誤差や呼吸移動など動きに強い線量分布を形成するために、評価関数に追加項を付加する場合がある。このような患部101の動きに対して崩れにくい線量分布を形成するための評価関数の作成方法については、例えば上述した特許文献1等に記載されている。
以上のような図6に示す治療計画装置の処理フローの中で、本発明の最大の特徴である、各照射方向に対してスポット103を配置するプロセスS504について以下説明する。
最初に、比較のために、従来の治療計画方法について図7および図8を用いて説明する。図7に従来の治療計画方法によるスポット103の配置を示す。図7は患部101に対して方向1から荷電粒子ビーム104を照射するときのスポット配置を示す。患部101内部および周囲の黒点がスポット103を表し、点線で囲われた領域が同じエネルギーのビームで照射するi番目の層を表している。図7に示すように、従来は患部101全体にスポット103を配置し、各スポット103の照射量の決定を行っていた。
図8は複数の照射方向からスキャニング照射を行う場合の、各照射方向でのスポット配置を示す。図8では方向1から方向4までの4方向が図示されているが、実際の照射ではもっと多くてもかまわない。図8では方向1から方向4までの各照射方向で患部101全体にスポット103を配置していることを示す。
照射量を決定する繰り返し計算の過程で、装置が照射出来る1スポット103当たりの最小量を考慮する必要があり、これらの制約を考慮することで照射方向毎に患部101全体に配置したスポット103の中から、照射量が0になるスポット103が発生する。つまり、図8では各方向から患部101全体にスポット103が存在するが、治療計画を立てた結果、各照射方向で患部101全体に配置されたスポット103のなかから照射しないスポット103が発生する。
以上のような従来のスキャニング治療計画に対して、本実施形態の治療計画装置1では、多方向から照射するとともに、スポット103の配置に工夫を加える。
本発明を実施する第1の実施形態のスポット103の配置の一例について図9を用いて説明する。図9は本実施形態におけるスポット配置を示す図である。図9では方向1から方向4までの4つの照射方向を示すが、本発明が対象とするガントリー回転を用いた照射は数十から数百までの照射方向の場合に特に好適である。
回転ガントリーを回転させながら照射する場合、患部101内部に回転ガントリーの回転中心であるアイソセンタを持ってくることが通常である。図9では回転中心であるアイソセンタを含むビーム進行方向からみた同じ水等価厚の面201を示す。または、面201は回転中心であるアイソセンタを含む物理空間における平面状の面でもかまわない。
本発明の第1の実施形態の治療計画装置1では、図9に示すように各照射方向において、ビームの照射方向から見て、回転中心を含む面201より深い領域にスポット103を配置する。これにより、各照射方向からのスポット103の数は図8に示す従来のスポット配置と比較して、半分程度に減らすことが可能となる。
患部101を一様な線量で照射するためには、各照射方向からのスポット103をすべて配置したときに、患部101全体にスポット103が配置されている必要がある。そこで、ひとつの照射方向からのスポット103は減らす代わりに、回転ガントリーによる回転自由度を活用することで、患部101全体にスポット103を配置することを実現する。図9では方向1から方向4までのスポット103のアンド操作したときに患部101が全てのスポット103で覆われないため、図では4方向しか示されていないが、少なくとも180度ガントリーを回転させる必要がある。
このように各照射方向からのスポット103を回転中心から深い側にのみ配置することで、各方向からのスポット103の数が減るため、照射量を決定するプロセスS505での計算に必要となるメモリ1Dの量を減らし、さらに式(1),式(2)の計算量を減らすことが可能となる。これにより治療計画を作成するのに必要となる時間を短縮することが可能となる。治療計画作成にかかる時間が短縮されると、一日の治療患者数が増加することとなり、治療室あたりの治療を受けることが出来る患者数を増やすことが出来る。また、治療面からは各照射方向からのスポット103の数が減ることにより治療時間を短縮することが可能となる。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態の粒子線治療計画装置および粒子線治療システムについて図10を用いて説明する。図10は本実施形態におけるスポット配置を示す図である。第1の実施形態と同じ構成には同一の符号を示し、説明は省略する。以下の実施形態においても同様とする。
図10に示すように、本実施形態の治療計画装置では、各照射方向のスポット103を配置する領域を、ビームの照射方向から見て、回転中心アイソセンタを含む面201より浅い領域とする。
また、本実施形態においても、すべての方向のスポット103のアンド操作をしたときに患部101全体を覆う必要があることから、回転ガントリーを180度回転させる必要がある。
なお、図10でも方向1から方向4までの4つの照射方向を示すが、回転方向が数十から数百の場合に特に好適であることは第1の実施形態と同じである。
その他の構成・動作は前述した第1の実施形態の粒子線治療計画装置および粒子線治療システムと略同じ構成・動作であり、詳細は省略する。
本発明の第2の実施形態の粒子線治療計画装置および粒子線治療システムにおいても、前述した第1の実施形態の粒子線治療計画装置および粒子線治療システムとほぼ同様に、各照射方向からのスポット103の数が従来のスポット配置と比較して、半分程度に減らすことが可能であり、治療計画を作成するのに必要なメモリ量と計算時間を低減することができる。その結果、粒子線治療を受けることが出来る患者数を増やすことが可能となる。
<第3の実施形態>
本発明の第3の実施形態の粒子線治療計画装置および粒子線治療システムについて図11を用いて説明する。図11は本実施形態におけるスポット配置を示す図である。
図11に示すように、本実施形態の治療計画装置では、各照射方向のスポット103を配置する領域を、多数の方向からの照射の回転中心アイソセンタを含む近傍の領域に限定、すなわち各照射方向からアイソセンタ近傍の中心深さ付近とする。
例えば、ある照射方向の回転中心アイソセンタの水等価厚をRic[mm]とすると、スポット103の配置する領域を、Ricを中心とする水等価厚範囲を±ΔR[mm]の範囲とする。すなわち、各照射方向から見た患部101の水等価厚が(Ric−ΔR)[mm]から(Ric+ΔR)[mm]までの間の帯状の領域のみにスポット103を配置する。
図11は方向1から方向4までの4つの照射方向を示すが、点線で囲われた領域が、水等価厚が(Ric−ΔR)から(Ric+ΔR)の領域を示す。スポット103をこの点線で囲われた領域内にのみ配置する。
このときも回転ガントリーの回転範囲は少なくとも180度回転させる必要がある。
その他の構成・動作は前述した第1の実施形態や第2の実施形態と略同じ構成・動作であり、詳細は省略する。また、図11に示す点線で囲われた領域は、上に示すように水等価厚を基準に決めても良いし、物理的な空間を基準に決めても良い。このとき、点線で囲われた領域は、アイソセンタを含む物理的な距離±ΔR[mm]の範囲となる。
本発明の第3の実施形態においても、前述した第1の実施形態や第2の実施形態とほぼ同様な効果が得られる。
<第4の実施形態>
本発明の第4の実施形態の粒子線治療計画装置および粒子線治療システムについて図12および図13を用いて説明する。図12はスポット配置を示す図、図13は患部101の深い領域にスポット103を配置している様子を示す図である。
図12に示すように、本実施形態の治療計画装置では、各照射方向のスポット103を、照射方向から見て患部101の深さを基準にして配置するが、その際に、照射方向から見て患部101の最も深い位置から最も浅い位置までの長さを4等分したときに深い方の1/4側の領域のみに配置する。
図13に示すように、走査電磁石41A,41Bにより走査された荷電粒子ビーム104は、点線源から放出された直線上をほぼ進行するとみなして良く、その軌跡は荷電粒子ビームの中心104aの軌跡と見なせる。
図13に示すように、荷電粒子ビームの進行方向の患部101の水等価厚の最小値がRmin、最大値がRmaxであったとすると、各ライン上では以下の式を満たす領域Rに対してのみスポット103を配置する。
Figure 2019097969
計算式(3)は、各照射方向から患部101の水等価厚の深い領域1/4にスポット103を配置する式になっている。
なお、本実施形態では患部101の水等価厚の深い領域1/4に配置する場合について記載しているが、別の数値、例えば1/3,1/5,2/5,1/6などの別の数値を採用することが可能である。これらの場合、計算式(3)中「1/4」の項を別の数値に置き換える。本実施形態の意図するところは、照射方向から見て患部101の最も深い位置から最も浅い位置までの長さを2等分した際に、深い領域側のみの任意の範囲にスポット配置を限定することにある。
本実施形態では、スポット103を深い領域側に限定しているため、例えば患部101が大きくなったときには、ガントリーを360度回転させたとしても、患部101の中心付近にスポット103を配置しない領域が出現することが予想される。
しかしながら、粒子線の線量分布の特性として、図4に示すように深い領域のスポット103を照射したときに手前側の浅い領域にも線量があたる。この特性により、患部101中心付近のスポット103を配置しない領域の線量が下がることは粒子線の物理的性質から回避される。
患部101の中心付近にスポット103を配置しない本実施形態の場合でも、図6に示す治療計画の処理フローの中で、照射量を繰り返し計算で決定するプロセスS505により、患部101を一様な線量で照射出来るように各スポット103の照射量を最適化計算する。
その他の構成・動作は前述した第1乃至第3の実施形態と略同じ構成・動作であり、詳細は省略する。
本実施形態による効果は、治療計画を作成するのに必要なメモリ量と計算時間を低減する点であり、この効果は第1の実施形態乃至第3の実施形態までと同様である。
更に、スポット103を配置する体積が少ないため、各照射方向のスポット103の数を第1および第2の実施形態に比べて少なくなることが期待出来る。したがって全体のスポット103の数も第1および第2の実施形態と比較して低減出来ることが期待出来、更なる計算時間の短縮が実現出来る。
<第5の実施形態>
本発明の第5の実施形態の粒子線治療計画装置および粒子線治療システムについて図14を用いて説明する。図14は本実施形態におけるスポット配置を示す図である。
図14に示すように、本実施形態の治療計画装置では、各照射方向のスポット103を、照射方向から見て患部101の深さを基準にして配置するが、その際に、照射方向から見て患部101の最も深い側から3レイヤ程度に限定する。
図14では、各照射方向からみた患部101の深い領域から3レイヤを点線に示す。一つの点線領域で囲まれた領域が1レイヤを表し、図14に示す方向1から方向4までのいずれの照射方向からも、患部101のもっとも深い3レイヤのみにスポット103を配置している。
なお、本実施形態では、奥側3レイヤ内にスポット103を配置する例を示すが、別の数値、例えば2レイヤ、4レイヤ、5レイヤ、・・・等の別のレイヤ数とすることが可能である。本実施形態の意図するところは、照射方向から見て総レイヤ数のうち、各照射方向で半分より深い側の数レイヤにスポット配置を限定することにある。
本実施形態でも、第4の実施形態と同様に、患部101の中心付近にスポット103が配置されない領域が発生することが想定される。しかし、粒子線の線量分布特性を生かして、プロセスS505の照射量最適化で患部101に一様な線量で照射出来るように、各スポット103の照射量が最適化される点は第4の実施形態と同様である。
本実施形態による効果は、治療計画を作成するのに必要なメモリ量と計算時間を低減する点であり、第1乃至第4の実施形態までと同様である。
また、各照射方向のスポット103の数を第1および第2の実施形態に比べて少なくなることが期待出来る効果は第4の実施形態と同様であり、更なる計算時間の短縮が期待出来る。
<第6の実施形態>
本発明の第6の実施形態の粒子線治療計画装置および粒子線治療システムについて図15を用いて説明する。図15は治療計画ソフトウェアのユーザーインターフェイスに追加するスポット配置の切り替えスイッチを示す図である。
本実施形態の治療計画装置1は、患者5の患部101にスポット103を配置し、各スポット103への粒子線の照射量を決定する装置であって、多数の方向からスキャニング照射によって粒子線を照射して患部101に一様な線量分布を形成する治療計画を作成する点は第1の実施形態乃至第5の実施形態の治療計画装置および粒子線治療システムと略同じである。
本実施形態では、図15に示すような、各々の照射方向からの照射では、患部101の全体ではなく一部分にスポット103を配置するモードと、患部101の全体にスポット103を配置するモードと、を切り替える切り替えスイッチ1Fを有する点が異なる。
図15に示すように、切り替えスイッチ1Fは、表示装置1Bに表示された画面上の選択領域であり、「部分に配置」と「全体に配置」を入力装置1Aによって選択することが可能である。
この切り替えスイッチ1Fにおいて「部分に配置」が選択されると、患部101の一部分にスポット103を配置する動作となる。これに対し、切り替えスイッチ1Fにおいて「全体に配置」が選択されると、患部101全体にスポット103を配置する動作となる。
切り替えスイッチ1Fで「部分に配置」が選択されると、第1の実施形態乃至第5の実施形態に示したスポット103の配置方法のいずれかの方法によって、患部101の一部分にスポット103が配置される。
なお、切り替えスイッチ1Fで「部分に配置」が選択された際には、第1の実施形態乃至第5の実施形態に示したスポット103の配置方法のいずれかの方法を選択する選択画面を表示装置1Bに表示することができ、ユーザーは入力装置1Aによって選択したい方法を選択し、治療計画装置は選択された配置方法によってスポット103を配置して治療計画を作成することができる。
図15に示すような切り替えスイッチ1Fを設置する利点は、スポット103を患部101の一部分に配置することで、患部101に一様な線量が満足に作成出来ない場合、従来の患部101全体にスポット103を配置する動作を行うことが出来る。人間の人体は骨や肺など不均質物質が存在するために、第1乃至第5の実施形態のような部分配置処理がうまく機能しないことも考えられる。その場合にも、治療を行うことが可能となるように治療計画ソフトウェアのスポット配置方法としてユーザーに選択の余地を与えることが出来る、との効果が得られる。すなわち、患部101の状態に応じた柔軟な治療計画の作成が可能となり、治療の自由度が向上する。
本実施形態におる効果は、確実に治療計画が作成できることを担保することが出来る。また、スポット103を患部101に部分配置することが出来た場合、第1の実施形態から第5の実施形態までと同様に、治療計画の計算時間を短縮できる効果が期待できる。
<その他>
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。上記の実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることも可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることも可能である。
例えば、本発明の粒子線治療システム1000で用いる荷電粒子ビーム104は、陽子や、炭素、ヘリウムなどの陽子より重い重粒子からなるものとすることができる。
1…治療計画装置(粒子線治療計画装置)
1A…入力装置
1B…表示装置
1F…切り替えスイッチ(選択部)
2…全体制御装置
3…照射ノズル制御装置
4…加速器・ビーム輸送系制御装置
5…患者
20…加速器
21…入射器
22…シンクロトロン
30…ビーム輸送系
40…照射ノズル(粒子線照射装置)
41A…水平走査電磁石
41B…垂直走査電磁石
42…線量モニタ
43…位置モニタ
44…リッジフィルタ
45…レンジシフタ
50…治療台
51A…水平走査電磁石電源
51B…垂直走査電磁石電源
52…線量モニタ制御装置
53…位置モニタ制御装置
54…走査電磁石電源制御装置
61…ブラッグカーブ
62…拡大ブラッグピーク
101…患部
102…層
103…スポット
104…荷電粒子ビーム
104a:走査電磁石により走査された荷電粒子ビーム
201:回転中心を含む面
202:照射方向から患部の深い領域の1/4を表す面
203:照射方向から患部の深い領域の3レイヤ
301…回転中心を含む深さ方向に幅を持った領域
1000…粒子線治療システム

Claims (10)

  1. 多数の方向からスキャニング照射によって粒子線を照射して患者の患部に一様な線量分布を形成する治療計画を作成する粒子線治療計画装置であって、
    各々の照射方向からの照射では、前記患部の全体ではなく一部分にスポットを配置し、
    前記患部に対してユーザーが指定した線量で照射する各スポットの照射量を計算する
    ことを特徴とする粒子線治療計画装置。
  2. 請求項1に記載の粒子線治療計画装置において、
    各照射方向のスポットを、重要臓器の有無に関わらず、前記患部の全体ではなく一部分に配置する
    ことを特徴とする粒子線治療計画装置。
  3. 請求項2に記載の粒子線治療計画装置において、
    各照射方向のスポットを、照射方向から見て前記多数の方向からの照射の回転中心より深い領域に配置する
    ことを特徴とする粒子線治療計画装置。
  4. 請求項2に記載の粒子線治療計画装置において、
    各照射方向のスポットを、照射方向から見て前記多数の方向からの照射の回転中心より浅い領域に配置する
    ことを特徴とする粒子線治療計画装置。
  5. 請求項2に記載の粒子線治療計画装置において、
    各照射方向のスポットを、照射方向から見て前記多数の方向からの照射の回転中心を含む帯状の領域に配置する
    ことを特徴とする粒子線治療計画装置。
  6. 請求項2に記載の粒子線治療計画装置において、
    各照射方向のスポットを、照射方向から見て前記患部の深さを基準にして配置する
    ことを特徴とする粒子線治療計画装置。
  7. 請求項6に記載の粒子線治療計画装置において、
    各照射方向のスポットを、照射方向から見て前記患部の最も深い位置から最も浅い位置までの長さを3等分以上したときに、照射方向から見て前記患部の最も深い位置から最も浅い位置までの長さを2等分した際に奥側となる領域のみに配置する
    ことを特徴とする粒子線治療計画装置。
  8. 請求項6に記載の粒子線治療計画装置において、
    各照射方向のスポットを、照射方向から見て前記患部の最も深い側から浅い側までの総レイヤ数のうち、半分より奥側のみのレイヤ内に配置する
    ことを特徴とする粒子線治療計画装置。
  9. 患者の患部にスポットを配置し、各スポットへの粒子線の照射量を決定する粒子線治療計画装置であって、
    多数の方向からスキャニング照射によって前記粒子線を照射して前記患部に一様な線量分布を形成する治療計画を作成するものであり、
    各々の照射方向からの照射では、前記患部の全体ではなく一部分にスポットを配置するモードと、前記患部の全体にスポットを配置するモードと、を切り替える選択部を有する
    ことを特徴とする粒子線治療計画装置。
  10. 患部に対して粒子線を照射する粒子線照射装置と、
    請求項1または請求項9に記載の粒子線治療計画装置と、を備え、
    前記粒子線照射装置は、前記粒子線治療計画装置によって作成された治療計画に基づいて前記患部に対して前記粒子線を照射する
    ことを特徴とする粒子線治療システム。
JP2017233568A 2017-12-05 2017-12-05 粒子線治療計画装置および粒子線治療システム Pending JP2019097969A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017233568A JP2019097969A (ja) 2017-12-05 2017-12-05 粒子線治療計画装置および粒子線治療システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017233568A JP2019097969A (ja) 2017-12-05 2017-12-05 粒子線治療計画装置および粒子線治療システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019097969A true JP2019097969A (ja) 2019-06-24

Family

ID=66974781

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017233568A Pending JP2019097969A (ja) 2017-12-05 2017-12-05 粒子線治療計画装置および粒子線治療システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019097969A (ja)

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11090508B2 (en) 2019-03-08 2021-08-17 Varian Medical Systems Particle Therapy Gmbh & Co. Kg System and method for biological treatment planning and decision support
US11103727B2 (en) 2019-03-08 2021-08-31 Varian Medical Systems International Ag Model based PBS optimization for flash therapy treatment planning and oncology information system
US11116995B2 (en) 2019-03-06 2021-09-14 Varian Medical Systems, Inc. Radiation treatment planning based on dose rate
US11291859B2 (en) 2019-10-03 2022-04-05 Varian Medical Systems, Inc. Radiation treatment planning for delivering high dose rates to spots in a target
US11348755B2 (en) 2018-07-25 2022-05-31 Varian Medical Systems, Inc. Radiation anode target systems and methods
US11478664B2 (en) 2017-07-21 2022-10-25 Varian Medical Systems, Inc. Particle beam gun control systems and methods
US11529532B2 (en) 2016-04-01 2022-12-20 Varian Medical Systems, Inc. Radiation therapy systems and methods
US11534625B2 (en) 2019-03-06 2022-12-27 Varian Medical Systems, Inc. Radiation treatment based on dose rate
US11541252B2 (en) 2020-06-23 2023-01-03 Varian Medical Systems, Inc. Defining dose rate for pencil beam scanning
US11554271B2 (en) 2019-06-10 2023-01-17 Varian Medical Systems, Inc Flash therapy treatment planning and oncology information system having dose rate prescription and dose rate mapping
US11590364B2 (en) 2017-07-21 2023-02-28 Varian Medical Systems International Ag Material inserts for radiation therapy
US11673003B2 (en) 2017-07-21 2023-06-13 Varian Medical Systems, Inc. Dose aspects of radiation therapy planning and treatment
US11712579B2 (en) 2017-07-21 2023-08-01 Varian Medical Systems, Inc. Range compensators for radiation therapy
US11766574B2 (en) 2017-07-21 2023-09-26 Varian Medical Systems, Inc. Geometric aspects of radiation therapy planning and treatment
US11857805B2 (en) 2017-11-16 2024-01-02 Varian Medical Systems, Inc. Increased beam output and dynamic field shaping for radiotherapy system
US11865361B2 (en) 2020-04-03 2024-01-09 Varian Medical Systems, Inc. System and method for scanning pattern optimization for flash therapy treatment planning
US11957934B2 (en) 2020-07-01 2024-04-16 Siemens Healthineers International Ag Methods and systems using modeling of crystalline materials for spot placement for radiation therapy

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11529532B2 (en) 2016-04-01 2022-12-20 Varian Medical Systems, Inc. Radiation therapy systems and methods
US11590364B2 (en) 2017-07-21 2023-02-28 Varian Medical Systems International Ag Material inserts for radiation therapy
US11766574B2 (en) 2017-07-21 2023-09-26 Varian Medical Systems, Inc. Geometric aspects of radiation therapy planning and treatment
US11712579B2 (en) 2017-07-21 2023-08-01 Varian Medical Systems, Inc. Range compensators for radiation therapy
US11673003B2 (en) 2017-07-21 2023-06-13 Varian Medical Systems, Inc. Dose aspects of radiation therapy planning and treatment
US11478664B2 (en) 2017-07-21 2022-10-25 Varian Medical Systems, Inc. Particle beam gun control systems and methods
US11857805B2 (en) 2017-11-16 2024-01-02 Varian Medical Systems, Inc. Increased beam output and dynamic field shaping for radiotherapy system
US11348755B2 (en) 2018-07-25 2022-05-31 Varian Medical Systems, Inc. Radiation anode target systems and methods
US11854761B2 (en) 2018-07-25 2023-12-26 Varian Medical Systems, Inc. Radiation anode target systems and methods
US11534625B2 (en) 2019-03-06 2022-12-27 Varian Medical Systems, Inc. Radiation treatment based on dose rate
US11116995B2 (en) 2019-03-06 2021-09-14 Varian Medical Systems, Inc. Radiation treatment planning based on dose rate
US11090508B2 (en) 2019-03-08 2021-08-17 Varian Medical Systems Particle Therapy Gmbh & Co. Kg System and method for biological treatment planning and decision support
US11103727B2 (en) 2019-03-08 2021-08-31 Varian Medical Systems International Ag Model based PBS optimization for flash therapy treatment planning and oncology information system
US11554271B2 (en) 2019-06-10 2023-01-17 Varian Medical Systems, Inc Flash therapy treatment planning and oncology information system having dose rate prescription and dose rate mapping
US11865364B2 (en) 2019-06-10 2024-01-09 Varian Medical Systems, Inc. Flash therapy treatment planning and oncology information system having dose rate prescription and dose rate mapping
US11291859B2 (en) 2019-10-03 2022-04-05 Varian Medical Systems, Inc. Radiation treatment planning for delivering high dose rates to spots in a target
US11865361B2 (en) 2020-04-03 2024-01-09 Varian Medical Systems, Inc. System and method for scanning pattern optimization for flash therapy treatment planning
US11541252B2 (en) 2020-06-23 2023-01-03 Varian Medical Systems, Inc. Defining dose rate for pencil beam scanning
US11957934B2 (en) 2020-07-01 2024-04-16 Siemens Healthineers International Ag Methods and systems using modeling of crystalline materials for spot placement for radiation therapy

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2019097969A (ja) 粒子線治療計画装置および粒子線治療システム
JP7245352B2 (ja) 粒子を用いた回転式の放射線治療を提供する方法
US11478665B2 (en) Techniques for spatially fractionated particle beam therapy
JP6377762B2 (ja) 画像誘導放射線治療
JP6375097B2 (ja) 放射線治療計画装置及び治療計画方法
US8502177B2 (en) Irradiation of at least two target volumes
JP6588975B2 (ja) 逆方向放射線治療計画用のシステム及びコンピュータプログラム製品
US11369804B2 (en) Particle arc treatment planning
EP3302699A1 (en) Method of selecting beam geometries
JP5401391B2 (ja) 粒子線治療計画装置及び治療計画方法
JP6717453B2 (ja) 放射線照射計画装置、臨床判断支援装置およびプログラム
JP4273502B2 (ja) 放射線照射装置
EP4126215A1 (en) System and method for proton therapy treatment planing with proton energy and spot optimization
JP6196912B2 (ja) 治療計画装置および治療計画情報を作成するプログラム
US20220257979A1 (en) Radiotherapy planning apparatus, radiotherapy planning method, and radiotherapy support apparatus
WO2021152881A1 (ja) 治療計画装置、粒子線治療システム及びコンピュータプログラム
WO2022224692A1 (ja) 治療計画装置、粒子線治療システム、治療計画生成方法及びコンピュータプログラム
JP2013132489A (ja) 治療計画装置および粒子線治療システム
EP3875147B1 (en) Treatment planning
JP2018134208A (ja) 放射線治療計画装置
JP6958887B2 (ja) 粒子線照射システム、粒子線制御情報生成装置、および粒子線照射装置の制御方法、プログラム
WO2022241473A1 (en) Particle dose optimization for particle arc therapy
WO2022241474A1 (en) Continuous scanning for particle radiation therapy
CN117771561A (zh) 用于自适应地控制放射治疗设备的装置和方法