JP2019097914A - 昇降ベッド - Google Patents
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Abstract
【課題】ベッド構造体のメインフレームと床面と近接させて低床化する際に、メインフレームと床面との間の異物を、メインフレームの下方で全体的に検知することが可能となる、昇降ベッドを提供する。【解決手段】昇降ベッド1は、一対の昇降機構2・2と、一対の昇降機構2・2に架け渡されたベッド構造体3と、を備え、昇降機構2は、床面に載置される棒状の支持部材21と、一対の支持柱22・22と、一対の昇降筒23・23と、一対の昇降筒23・23を連結する連結部材24と、連結部材24を支持部材21に対して近接離間可能に変位させる昇降アクチュエータ26と、を備え、一方の昇降機構2における支持部材21と、他方の昇降機構2における支持部材21と、には、互いの間に位置する異物を検知する投光器51a〜51c及び受光器52a〜52cが設けられる。【選択図】図1
Description
本発明は、ベッド構造体を昇降させる機構を有する、昇降ベッドに関する。
従来、高齢者等の体の不自由な者を介護するための介護用ベッドとして、マットレスを敷くためのベッド構造体を昇降可能とする昇降ベッドが知られている。このような昇降ベッドとしては、ベッド構造体を支持する支持部材に電動モータを設け、この電動モータの駆動によりベッド構造体を昇降させる技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
上記の如くベッド構造体を昇降させる昇降ベッドにおいて、ベッド構造体が下降した際に、ベッド構造体のメインフレームと床面との間に異物が挟み込まれる可能性がある。このような異物の挟み込みを防止するために、ベッド構造体の下面に検知手段を設ける技術が知られている(例えば、特許文献2を参照)。
上記の特許文献2に記載の昇降ベッドによれば、ベッド構造体の下面における長手方向の略中央部に検知手段を配設している。当該昇降ベッドの如く、ベッド構造体の下の空間に昇降機構が多く存在する構成であれば、ベッド構造体と床面とが離間しているため、検知手段による検知領域は昇降機構付近の長手方向中央部だけで良く、ベッド構造体のメインフレームの下方を全体的に検知する必要性は小さい。
しかし、特許文献1に記載の昇降ベッドの如く、電動モータでベッド構造体を昇降させるため、ベッド構造体の下の空間に昇降機構がほとんどない構成であれば、ベッド構造体と床面とを近接させて昇降ベッドを低床化した場合、異物の挟み込みを防止するためにはメインフレームの下方で全体的に検知する必要がある。即ち、特許文献2に記載の検知手段を特許文献1に記載の昇降ベッドに設けた場合、検知手段の検知領域以外の箇所(例えば、ベッド構造体の長手方向における両端部付近)において床との間の異物を検知できず、ベッド構造体のメインフレームと床面との間で異物が挟み込まれる可能性がある。
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、ベッド構造体と床面とを近接させて低床化する際に、ベッド構造体のメインフレームと床面との間の異物を、メインフレームの下方で全体的に検知することが可能となる、昇降ベッドを提供することである。
以下では、上記課題を解決するための手段を説明する。
本発明に係る昇降ベッドは、一対の昇降機構と、前記一対の昇降機構に架け渡された矩形状のベッド構造体と、を備え、前記ベッド構造体を昇降可能とする昇降ベッドであって、それぞれの前記昇降機構は、床面に沿って配置される棒状の支持部材を備え、前記支持部材には、互いの間に位置する異物を検知する検知手段が設けられるものである。
また、昇降ベッドは、一方の前記昇降機構における前記支持部材と、他方の前記昇降機構における前記支持部材とに、互いの間に位置する異物を検知する前記検知手段がそれぞれ設けられるものである。
また、昇降ベッドは、それぞれの前記昇降機構が、前記支持部材の両端部から上方に延出され、互いに平行となるように固定された一対の支持柱と、前記一対の支持柱に沿って前記支持柱の軸方向に変位可能とされる一対の昇降部材と、前記一対の昇降部材を連結する連結部材と、本体部と、前記本体部から進退可能に延出されるロッドと、を備え、前記本体部が前記支持部材に設けられ、前記ロッドの先端が前記連結部材に連結され、前記連結部材を前記支持部材に対して近接離間可能に変位させる電動リニアアクチュエータと、を備え、前記ベッド構造体は、前記一対の昇降機構に設けられた前記昇降部材に四箇所の角部がそれぞれ固定される矩形状のメインフレームと、前記メインフレームに設けられるボトムと、を備えるものである。
また、昇降ベッドは、前記一対の昇降機構における前記支持部材には、前記支持部材の長手方向に沿ってレール部が設けられ、前記検知手段は、前記レール部に沿って変位可能に設けられるものである。
また、昇降ベッドは、前記一対の昇降機構における前記支持部材には、両端部のうち少なくとも何れかの一方に着脱可能なカバー部材が設けられ、前記検知手段は、前記カバー部材と一体的に構成されるものである。
また、昇降ベッドは、前記検知手段は、前記一対の昇降機構における前記支持部材の一端部に設けられる第一の検知手段と、前記支持部材の他端部に設けられる第二の検知手段と、を備え、前記第一の検知手段と前記第二の検知手段とには、互いの間に位置する異物を検知する検知部がそれぞれ設けられるものである。
また、昇降ベッドは、前記一対の昇降機構における前記支持部材に沿って前記検知手段が複数個並べて配置され、前記複数個の前記検知手段が、一方の前記昇降機構における前記支持部材と、他方の前記昇降機構における前記支持部材と、の間に位置する異物を検知するものである。
本発明に係る昇降ベッドによれば、メインフレームと床面とを近接させて低床化する際に、メインフレームと床面との間の異物を、メインフレームの下方で全体的に検知することが可能となる、という効果を奏する。
〈第一実施形態〉
以下では図1から図6を用いて、第一実施形態に係る昇降ベッド1について説明する。図1中に示す矢印は昇降ベッド1の方向を示している。図1に示す如く、昇降ベッド1は平面視で前後方向に長手方向を有する略矩形状に形成される。
以下では図1から図6を用いて、第一実施形態に係る昇降ベッド1について説明する。図1中に示す矢印は昇降ベッド1の方向を示している。図1に示す如く、昇降ベッド1は平面視で前後方向に長手方向を有する略矩形状に形成される。
昇降ベッド1は、それぞれが昇降ベッド1の前後両端部を構成する一対の昇降機構2・2と、一対の昇降機構2・2に架け渡されるベッド構造体3と、を備える。本実施形態に係る昇降ベッド1の使用者は、ベッド構造体3の上面に図示しないマットレスを敷き、頭を前側に、足を後側にしてマットレスの上に横たわることにより昇降ベッド1を使用する。
昇降ベッド1は昇降機構2・2を同期して駆動することにより、ベッド構造体3を水平状態で昇降可能に構成される。昇降機構2・2、及び、ベッド構造体3を構成する主な部品は、アルミニウム合金で形成される。以下、各構成要素について順に説明する。なお、ベッド構造体3を傾けた状態で昇降する構成とすることも可能である。
昇降機構2・2は、互いに同じ構成を備える。本実施形態においては、前側と後側のそれぞれに配設される昇降機構2を区別する際には「前側昇降機構2A」、「後側昇降機構2B」と記載する。特に区別しない場合は共通する構成として「昇降機構2」と記載する。
それぞれの昇降機構2は、支持部材21と、一対の支持柱22・22と、一対の昇降部材である昇降筒23・23と、連結部材24と、被覆ボード25と、ベッド構造体3の昇降用の電動リニアアクチュエータ(以下、単に「昇降アクチュエータ」と記載する)26と、を備える。本実施形態において、電動リニアアクチュエータは市販のものを使用している。なお、昇降機構の構成は本実施形態に限定されるものではなく、他の昇降機構の構成を採用することも可能である。
支持部材21は、床面に沿って配置され、昇降ベッド1を下端部で支持する棒状の部材である。支持部材21の両端部には、筒状の樹脂製部品であるカバー部材21aが被せられる。本実施形態において、支持部材21は全体的に床面に当接した状態で配置されているが、例えばカバー部材21aの厚みを大きくすることで支持部材21が床面から数cm離間しても差し支えない。即ち、支持部材21は床面に沿って配置されていれば良く、床面から離間した状態で配置されていても差し支えない。また、本実施形態における支持部材21は昇降ベッド1の長手方向の両端部(昇降ベッド1の短辺)に配置される構成であるが、支持部材を昇降ベッドの短手方向の両端部(昇降ベッド1の長辺)に配置する構成とすることも可能である。
支持部材21における前後方向内側の面(前側昇降機構2Aにおける支持部材21であれば後面)には、後述する検知手段を設けるためのレール部21bが支持部材21の長手方向(左右方向)に沿って設けられる。換言すれば、一対の昇降機構2・2において、レール部21bは支持部材21における互いに対向する面に設けられる。支持柱22・22は支持部材21の左右両端部から上方に延出され、互いに平行となるように固定される。
一対の昇降筒23・23は支持柱22・22に沿って(支持柱22・22の軸方向である上下方向に)変位可能とされる有底筒状部材である。具体的には円筒状の昇降筒23の下端部(開口側端部)から円柱状の支持柱22が挿入されることにより、支持柱22の外周面と昇降筒23の内周面とが摺動可能に構成されている。なお、昇降部材を筒状とせず、支持柱に形成されたレールを変位するスライダとして構成することも可能である。
一対の昇降筒23・23は、その上端部(閉塞側端部)が棒状の連結部材24で連結される。これにより、一対の昇降筒23・23は上下方向に同じ位置で上下動する。昇降筒23・23と連結部材24とは、それぞれに斜めに固定された補強部材24aにより補強されている。本実施形態において、連結部材24は棒状に形成されているが、連結部材を板状等の別の形状に形成し、補強部材24aを省略することも可能である。
昇降機構2は昇降筒23・23及び連結部材24を昇降可能とする昇降アクチュエータ26を備える。図3に示す如く、昇降アクチュエータ26は電源ボックス60を介して制御部61と電気的に接続されており、制御部61からの指示に従って駆動される。昇降アクチュエータ26は、本体部26aと、ガイド筒26bと、ロッド26cと、を備える。本体部26aの内部には図示しない電動モータが収容される。本体部26aからはガイド筒26bが上方に延出され、本体部26aからはガイド筒26bを介してロッド26cが進退可能に延出される。本体部26aにおいてロッド26cを進退させる構成としては、ボールねじ機構等が用いられる。
図1及び図5に示す如く、昇降アクチュエータ26の本体部26aは、支持部材21の長手方向における中央部(左右中央部)に設けられる。また、昇降アクチュエータ26のロッド26cの先端は、連結部材24の長手方向における中央部(左右中央部)に連結される。このように構成された昇降アクチュエータ26において、本体部26aの電動モータが駆動すると、ロッド26cのガイド筒26bからの延出長さが変化し、連結部材24は支持部材21に対して近接離間可能に変位する。換言すれば、連結部材24と昇降筒23・23とは、昇降アクチュエータ26の駆動に伴って昇降するのである。
本実施形態において、昇降筒23・23の間には、ロッド26cと連結部材24との連結部分を被覆する被覆ボード25が設けられる(図1及び図2については、後側昇降機構2Bにおける被覆ボード25は説明の便宜上、図示を省略している)。これにより、ロッド26cがガイド筒26bから進退する構成を使用者が視認しないように構成している。被覆ボード25は、昇降筒23・23の昇降に伴って昇降する。
昇降筒23・23には、ベッド構造体3が連結される。ベッド構造体3は前後方向に長手方向を有し、略矩形状の枠型部材であるメインフレーム31と、ボトム(第一ボトム38、第二ボトム46、及び、第三ボトム47)を備える。メインフレーム31は矩形状に形成され、一対の昇降機構2・2に設けられた昇降筒23に四箇所の角部がそれぞれ固定される。このように構成された昇降ベッド1において、昇降アクチュエータ26が駆動すると、図1及び図2に示す如く昇降筒23・23の昇降に伴ってベッド構造体3が上下に昇降するのである。
図1に示す如く、被覆ボード25はベッド構造体3のメインフレーム31と昇降筒23・23との連結部分も被覆する。このため、被覆ボード25を昇降筒23・23に組付けた状態ではメインフレーム31と昇降筒23・23との分離は不能とされる。なお、被覆ボード25の下端中央部には切り欠き部25aが形成されている。これにより、図2に示す如くベッド構造体3を下降させて昇降ベッド1を低床化した際には、被覆ボード25が昇降アクチュエータ26の本体部26aと干渉しないように構成されている。
各ボトムはメインフレーム31に設けられる。上述の如く、昇降ベッド1の使用者は頭を前側にして昇降ベッド1を使用するため、ベッド構造体3の前側に配置される第一ボトム38は昇降ベッド1の使用者の上半身を支持する。同じく、第二ボトム46は使用者の太腿部を、第三ボトム47は使用者の膝下部を支持する。
ベッド構造体3は、メインフレーム31に対する各ボトム38・46・47の傾斜角度を調節するための機構を備える。具体的には、ベッド構造体3はメインフレーム31の内側に、二個のボトム角度調節用の電動リニアアクチュエータ(以下、単に「第一・第二ボトムアクチュエータ」と記載する)33・41を備える。図3に示す如く、第一・第二ボトムアクチュエータ33・41は電源ボックス60を介して制御部61と電気的に接続されており、制御部61からの指示に従って駆動される。第一・第二ボトムアクチュエータ33・41は、昇降アクチュエータ26と同様に、本体部、ガイド筒、ロッド等を備える。
第一ボトムアクチュエータ33は、第一ボトム38の下面においてロッドを後方に向けて配置される。ロッドの先端は前側アーム34と連結される。前側アーム34は、メインフレーム31に支持される回動軸を介して前側揺動部材36を揺動可能に支持される。前側揺動部材36は、第一ボトム38を下方から支持する。第一ボトム38は後端部が第一ボトム回動軸38aによりメインフレーム31に回動可能に支持されている。
上記構成において、第一ボトムアクチュエータ33が駆動し、ロッドが後方に延出されると、前側アーム34が回動して前側揺動部材36を上方に回動させる。これにより、第一ボトム38の前端部が第一ボトム回動軸38aを軸として上方に回動し、使用者の上半身が起き上がる方向にメインフレーム31に対して傾斜するのである。
第二ボトムアクチュエータ41は、第二ボトム46及び第三ボトム47の下面においてロッドを前方に向けて配置される。ロッドの先端は後側アーム42と連結される。後側アーム42は、メインフレーム31に支持される回動軸を介して後側揺動部材44を揺動可能に支持される。後側揺動部材44は、第二ボトム46を下方から支持する。第二ボトム46は前端部が第二ボトム回動軸46aによりメインフレーム31に回動可能に支持されている。また、第三ボトム47は前端部が第三ボトム回動軸47aにより第二ボトム46に回動可能に支持されている。
上記構成において、第二ボトムアクチュエータ41が駆動し、ロッドが前方に延出されると、後側アーム42が回動して揺動部材44を上方に回動させる。これにより、第二ボトム46の後端部が第二ボトム回動軸46aを軸として上方に回動する。これに伴い、第三ボトム47の前端部が第二ボトム46の回動に伴って上方に回動する。これにより、第二ボトム46及び第三ボトム47は使用者の膝部分が持ち上がる方向に(側面視で「ヘ」字状に)メインフレーム31に対して傾斜するのである。
ベッド構造体3には、第一ボトム38の下面における第一ボトムアクチュエータ33の前側に、電源ボックス60が配置される。電源ボックス60にはコンデンサやコイル等、電源(家庭用100V交流電源)からの交流電圧を直流電圧に変換して、各アクチュエータに印加するための回路が収納されている。図3に示す如く、電源ボックス60は図示しない制御ボックスに格納される制御部61と電気的に接続されている。制御部61は、コントローラ等からの信号に基づいて昇降ベッド1の各アクチュエータの駆動を制御するものであり、CPUやメモリなどにより構成される。
制御部61は図3に示す如く、昇降ベッド1のコントローラである手元スイッチ62と電気的に接続されている。昇降ベッド1の使用者が手元スイッチ62を操作することにより、制御部61から電源ボックス60に対して制御信号が送信される。制御部61から制御信号を受信した電源ボックス60が、昇降アクチュエータ26・26、及び、第一・第二ボトムアクチュエータ33・41に印加する電圧を調節することにより、各アクチュエータの駆動が制御される。具体的には、ベッド構造体3の高さ、及び、第一ボトム38・第二ボトム46・第三ボトム47の傾斜角度が調節される。また、図3に示す如く、制御部61は後述する光電センサの受光器51b〜53bとも電気的に接続されている。
本実施形態に係る昇降ベッド1において、前側昇降機構2Aにおける支持部材21(以下、「前側支持部材21A」と記載する)と、後側昇降機構2Bにおける支持部材21(以下、「後側支持部材21B」と記載する)と、には、互いの間に位置する異物を検知する検知手段がそれぞれ設けられる。具体的には、光電センサの投光器が前側支持部材21Aに設けられたレール部21bに沿って変位可能に設けられる。また、光電センサの受光器が後側支持部材21Bに設けられたレール部21bに沿って変位可能に設けられる。本明細書における検知手段は、投光器が発信した赤外光を受光器で受信する透過型の光電センサが用いられる。ただし、検知手段の構成は透過型に限定されるものではなく、反射型等他のタイプの光電センサを適用することも可能である。
本実施形態に係る昇降ベッド1においては図6に示す如く、投光器として前側支持部材21Aの左端部に設けられる左側投光器51aと、同じく前側支持部材21Aの左右方向中央部に設けられる中央投光器51bと、同じく前側支持部材21Aの右端部に設けられる右側投光器51cと、を備える。また、受光器は投光器に対応する位置にそれぞれ設けられる。具体的には、昇降ベッド1受光器として後側支持部材21Bの左端部に設けられる左側受光器52aと、同じく後側支持部材21Bの左右方向中央部に設けられる中央受光器52bと、同じく後側支持部材21Bの右端部に設けられる右側受光器52cと、を備える。
本実施形態に係る昇降ベッド1においては、検知手段である投光器51a〜51c、及び、受光器52a〜52cを上記の如く配置することにより、三か所の検知領域を有する。具体的には図6に示す如く、左側投光器51aと左側受光器52aとの間の領域である左側検知領域Aと、中央投光器51bと中央受光器52bとの間の領域である中央検知領域Bと、右側投光器51cと右側受光器52cとの間の領域である右側検知領域Cと、である。
このように、昇降ベッド1の検知手段は、床面に沿って配置される支持部材21に、検知手段である投光器51a〜51c及び受光器52a〜52cを配置している。これにより、メインフレーム31と床面との間の異物をメインフレーム31の下方で全体的に検知できるため、異物の挟み込みをメインフレーム31の下方で全体的に防止することができる。
特に、昇降ベッド1の検知手段は、各検知領域A〜Cに示す如く、長手方向の全域に亘って異物の検知を行うことができる。即ち、本実施形態に係る昇降ベッド1の如く、ベッド構造体3の下の空間に昇降機構がほとんどない構成(図4を参照)において、ベッド構造体3と床面とを近接させて昇降ベッド1を低床化した場合に、メインフレーム31の長手方向の全域に亘って検知することができる。これにより、メインフレーム31と床面との間での異物の挟み込みを長手方向の全域に亘って防止することができるのである。
また、本実施形態に係る昇降ベッド1においては、光電センサの投光器及び受光器が支持部材21に設けられたレール部21bに沿って変位可能に設けられている。これにより、検知手段の配置構成(配置箇所及び配置数)の自由度を高めることができる。例えば、投光器及び受光器の数を増やして、メインフレーム31の短手方向のほぼ全域を検知領域とすることも可能である。また、昇降ベッド1の配置構成によって、他の家具等で遮られる箇所(壁との接地面等)には検知手段を配置せず、異物が入り込みやすい箇所を中心に検知手段を配置することも可能である。
なお、支持部材21において光電センサの投光器及び受光器を変位させる構成は、他の手段を用いることも可能である。例えば、支持部材21の中央部にアーム部材の基端を回動可能に連結し、当該アーム部材の先端に投光器又は受光器を配設する構成とすることも可能である。この場合、投光器及び受光器はアーム部材の先端で180度回動可能に配設される。これにより、昇降ベッド1における長辺の一方のみに検知手段を配設する場合に、ワンタッチで検知手段を設ける辺を変更することが可能となる。また、一方の支持部材21の一端に光電センサの投光器を設け、他端に光電センサの受光器を設ける構成とすることも可能である。
〈第二実施形態〉
次に、図7及び図8を用いて、第二実施形態に係る昇降ベッドについて説明する。本実施形態以降における説明では、第一実施形態に係る昇降ベッド1と共通する構成について同符号を付して詳細な説明を省略し、昇降ベッド1との相違点を中心に説明する。
次に、図7及び図8を用いて、第二実施形態に係る昇降ベッドについて説明する。本実施形態以降における説明では、第一実施形態に係る昇降ベッド1と共通する構成について同符号を付して詳細な説明を省略し、昇降ベッド1との相違点を中心に説明する。
本実施形態における昇降ベッドは、前記実施形態に係る昇降ベッド1と同様に、一対の昇降機構2・2(前側昇降機構2A、及び、後側昇降機構2B)と、一対の昇降機構2A・2Bに架け渡されるベッド構造体3と、を備える。
本実施形態に係る昇降ベッドにおいて、前側昇降機構2Aにおける前側支持部材21Aと、後側昇降機構2Bにおける後側支持部材21Bと、には、互いの間に位置する異物を検知する検知手段がそれぞれ設けられる。具体的に、前側支持部材21Aには、左端部に被せられるカバー部材21aと一体的に光電センサの左端投光器51dが配設され、右端部に被せられるカバー部材21aと一体的に光電センサの右端投光器51eが配設される。また、受光器は投光器に対応する位置にそれぞれ設けられる。即ち、後側支持部材21Bには、左端部に被せられるカバー部材21aと一体的に光電センサの左端受光器52dが配設され、右端部に被せられるカバー部材21aと一体的に光電センサの右端受光器52eが配設されるのである。
本実施形態に係る昇降ベッドにおいては上記の如く、検知手段を支持部材21のカバー部材21aと一体的に構成している。これにより、支持部材21にカバー部材21aを組付ける際に各検知手段を配置することが可能となるため、各検知手段の組付作業を簡素化することができる。
また、本実施形態に係る昇降ベッドにおいて、左右に対向して配置される二個の投光器、及び、二個の受光器には、互いの間に位置する異物を検知する検知部がそれぞれ設けられる。具体的には、左端投光器51dには前端投光部53aが設けられ、右端投光器51eには前端受光部54aが設けられる。また、左端受光器52dには後端投光部53bが設けられ、右端受光器52eには後端受光部54bが設けられる。
本実施形態に係る昇降ベッドにおいては、検知手段である投光器51d及び51e、及び、受光器52d及び52eを上記の如く配置し、それぞれに投光部53a・受光部54a、投光部53b・受光部54bを配置することにより、四か所の検知領域を有する。具体的には図7に示す如く、左端投光器51dと左端受光器52dとの間の領域である左端検知領域Dと、右端投光器51eと右端受光器52eとの間の領域である右端検知領域Eと、前端投光部53aと前端受光部54aとの間の領域である前端検知領域aと、後端投光部53bと後端受光部54bとの間の領域である後端検知領域bと、である。
このように、各検知領域D・E・a・bに示す如く、本実施形態に係る昇降ベッドの検知手段は、ベッド構造体3の長辺及び短辺の全域に亘って異物の検知を行うことができる。即ち、メインフレーム31と床面との間での異物の挟み込みを、メインフレーム31の下方を全体的に、ベッド構造体3の四辺全てにおいて防止することができるのである。
なお、本実施形態においては、図8に示す別実施例に係る昇降ベッドの如く構成することも可能である。具体的には、前側支持部材21Aに被せられる二つのカバー部材21aにおいて、左端投光器51dの反対側に前端投光部55aが設けられ、右端投光器51eの反対側に前端受光部56aが設けられる。同様に、後側支持部材21Bに被せられる二つのカバー部材21aにおいて、左端受光器52dの反対側に後端投光部55bが設けられ、右端受光器52eの反対側に後端受光部56bが設けられる。
本実施形態に係る昇降ベッドにおいては、検知手段である投光器51d及び51e、及び、受光器52d及び52eを上記の如く配置し、それぞれの反対側に投光部55a・受光部56a、投光部55b・受光部56bを配置することにより、四か所の検知領域を有する。具体的には図8に示す如く、左端投光器51dと左端受光器52dとの間の領域である左端検知領域Dと、右端投光器51eと右端受光器52eとの間の領域である右端検知領域Eと、前端投光部55aと前端受光部56aとの間の領域である前端検知領域cと、後端投光部55bと後端受光部56bとの間の領域である後端検知領域dと、である。
このように、各検知領域D・E・c・dに示す如く、本実施形態に係る昇降ベッドの検知手段は、ベッド構造体3の長辺及び短辺の全域に亘って異物の検知を行うことができる。即ち、メインフレーム31と床面との間での異物の挟み込みを、メインフレーム31の下部で全体的に、ベッド構造体3の短辺の外側と長辺の内側の全てにおいて防止することができるのである。
〈第三実施形態〉
次に、図9を用いて、第三実施形態に係る昇降ベッドについて説明する。本実施形態における昇降ベッドについても、一対の昇降機構2・2(前側昇降機構2A、及び、後側昇降機構2B)と、一対の昇降機構2A・2Bに架け渡されるベッド構造体3と、を備える。
次に、図9を用いて、第三実施形態に係る昇降ベッドについて説明する。本実施形態における昇降ベッドについても、一対の昇降機構2・2(前側昇降機構2A、及び、後側昇降機構2B)と、一対の昇降機構2A・2Bに架け渡されるベッド構造体3と、を備える。
本実施形態に係る昇降ベッドにおいて、前側昇降機構2Aにおける前側支持部材21Aと、後側昇降機構2Bにおける後側支持部材21Bと、には、互いの間に位置する異物を検知する検知手段がそれぞれ設けられる。具体的に、前側支持部材21Aには、レール部21bに沿って、七個の光電センサの投光器が配設される。具体的には左から順に、第一投光器51f〜第七投光器51mが配設される。一方、後側支持部材21Bには光電センサの帯状受光器52nが配設される。
本実施形態に係る昇降ベッドにおいては、検知手段である第一投光器51f〜第七投光器51m、及び、帯状受光器52nを上記の如く配置することにより、第一投光器51f〜第七投光器51mに対応する七か所の検知領域を有する。具体的には図9に示す如く、第一検知領域F〜第七検知領域Mである。
このように、各検知領域F〜Mに示す如く、本実施形態に係る昇降ベッドの検知手段は、ベッド構造体3の長辺の全域に亘って異物の検知を行うとともに、ベッド構造体3の短辺のほぼ全域に亘って異物の検知を行うことができる。即ち、メインフレーム31と床面との間での異物の挟み込みを、メインフレーム31の下方で全体的に、ベッド構造体3の下面全てにおいて防止することができるのである。なお、本実施形態においては投光器を七個設ける構成としたが、投光器と受光器を共に帯状の構成とすることも可能である。
1 昇降ベッド 2 昇降機構
2A 前側昇降機構 2B 後側昇降機構
3 ベッド構造体 21 支持部材
21A 前側支持部材 21B 後側支持部材
21a カバー部材 21b レール部材
22 支持柱 23 昇降筒(昇降部材)
24 連結部材 24a 補強部材
25 被覆ボード 25a 切り欠き部
26 昇降アクチュエータ(昇降用の電動リニアアクチュエータ)
26a 本体部 26b ガイド筒
26c ロッド 31 メインフレーム
33 第一ボトムアクチュエータ(ボトム角度調節用の電動リニアアクチュエータ)
34 前側アーム 36 前側揺動部材
38 第一ボトム 38a 第一ボトム回動軸
41 第二ボトムアクチュエータ(ボトム角度調節用の電動リニアアクチュエータ)
42 後側アーム 44 後側揺動部材
46 第二ボトム 46a 第二ボトム回動軸
47 第三ボトム 47a 第三ボトム回動軸
51a 左側投光器 51b 中央投光器
51c 右側投光器 51d 左端投光器
51e 右端投光器 51f 第一投光器
51g 第二投光器 51h 第三投光器
51i 第四投光器 51j 第五投光器
51k 第六投光器 51m 第七投光器
52a 左側受光器 52b 中央受光器
52c 右側受光器 52d 左端受光器
52e 右端受光器 52n 帯状受光器
53a 前端投光部 53b 後端投光部
54a 前端受光部 54b 後端受光部
60 電源ボックス 61 制御部
62 手元スイッチ A 左側検知領域
B 中央検知領域 C 右側検知領域
D 左端検知領域 E 右端検知領域
F 第一検知領域 G 第二検知領域
H 第三検知領域 I 第四検知領域
J 第五検知領域 K 第六検知領域
M 第七検知領域 a 前端検知領域
b 後端検知領域 c 前端検知領域
d 後端検知領域
2A 前側昇降機構 2B 後側昇降機構
3 ベッド構造体 21 支持部材
21A 前側支持部材 21B 後側支持部材
21a カバー部材 21b レール部材
22 支持柱 23 昇降筒(昇降部材)
24 連結部材 24a 補強部材
25 被覆ボード 25a 切り欠き部
26 昇降アクチュエータ(昇降用の電動リニアアクチュエータ)
26a 本体部 26b ガイド筒
26c ロッド 31 メインフレーム
33 第一ボトムアクチュエータ(ボトム角度調節用の電動リニアアクチュエータ)
34 前側アーム 36 前側揺動部材
38 第一ボトム 38a 第一ボトム回動軸
41 第二ボトムアクチュエータ(ボトム角度調節用の電動リニアアクチュエータ)
42 後側アーム 44 後側揺動部材
46 第二ボトム 46a 第二ボトム回動軸
47 第三ボトム 47a 第三ボトム回動軸
51a 左側投光器 51b 中央投光器
51c 右側投光器 51d 左端投光器
51e 右端投光器 51f 第一投光器
51g 第二投光器 51h 第三投光器
51i 第四投光器 51j 第五投光器
51k 第六投光器 51m 第七投光器
52a 左側受光器 52b 中央受光器
52c 右側受光器 52d 左端受光器
52e 右端受光器 52n 帯状受光器
53a 前端投光部 53b 後端投光部
54a 前端受光部 54b 後端受光部
60 電源ボックス 61 制御部
62 手元スイッチ A 左側検知領域
B 中央検知領域 C 右側検知領域
D 左端検知領域 E 右端検知領域
F 第一検知領域 G 第二検知領域
H 第三検知領域 I 第四検知領域
J 第五検知領域 K 第六検知領域
M 第七検知領域 a 前端検知領域
b 後端検知領域 c 前端検知領域
d 後端検知領域
Claims (7)
- 一対の昇降機構と、前記一対の昇降機構に架け渡された矩形状のベッド構造体と、を備え、前記ベッド構造体を昇降可能とする昇降ベッドであって、
それぞれの前記昇降機構は、床面に沿って配置される棒状の支持部材を備え、
前記支持部材には、互いの間に位置する異物を検知する検知手段が設けられる、昇降ベッド。 - 一方の前記昇降機構における前記支持部材と、他方の前記昇降機構における前記支持部材とに、互いの間に位置する異物を検知する前記検知手段がそれぞれ設けられる、請求項1に記載の昇降ベッド。
- それぞれの前記昇降機構は、
前記支持部材の両端部から上方に延出され、互いに平行となるように固定された一対の支持柱と、
前記一対の支持柱に沿って前記支持柱の軸方向に変位可能とされる一対の昇降部材と、
前記一対の昇降部材を連結する連結部材と、
本体部と、前記本体部から進退可能に延出されるロッドと、を備え、前記本体部が前記支持部材に設けられ、前記ロッドの先端が前記連結部材に連結され、前記連結部材を前記支持部材に対して近接離間可能に変位させる電動リニアアクチュエータと、を備え、
前記ベッド構造体は、
前記一対の昇降機構に設けられた前記昇降部材に四箇所の角部がそれぞれ固定される矩形状のメインフレームと、
前記メインフレームに設けられるボトムと、を備える、請求項1又は請求項2に記載の昇降ベッド。 - 前記一対の昇降機構における前記支持部材には、前記支持部材の長手方向に沿ってレール部が設けられ、
前記検知手段は、前記レール部に沿って変位可能に設けられる、請求項1から請求項3の何れか1項に記載の昇降ベッド。 - 前記一対の昇降機構における前記支持部材には、両端部のうち少なくとも何れかの一方に着脱可能なカバー部材が設けられ、
前記検知手段は、前記カバー部材と一体的に構成される、請求項1から請求項3の何れか1項に記載の昇降ベッド。 - 前記検知手段は、前記一対の昇降機構における前記支持部材の一端部に設けられる第一の検知手段と、前記支持部材の他端部に設けられる第二の検知手段と、を備え、
前記第一の検知手段と前記第二の検知手段とには、互いの間に位置する異物を検知する検知部がそれぞれ設けられる、請求項1から請求項5の何れか1項に記載の昇降ベッド。 - 前記一対の昇降機構における前記支持部材に沿って前記検知手段が複数個並べて配置され、前記複数個の前記検知手段が、一方の前記昇降機構における前記支持部材と、他方の前記昇降機構における前記支持部材と、の間に位置する異物を検知する、請求項1から請求項5の何れか1項に記載の昇降ベッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017232441A JP2019097914A (ja) | 2017-12-04 | 2017-12-04 | 昇降ベッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017232441A JP2019097914A (ja) | 2017-12-04 | 2017-12-04 | 昇降ベッド |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019097914A true JP2019097914A (ja) | 2019-06-24 |
Family
ID=66974678
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017232441A Pending JP2019097914A (ja) | 2017-12-04 | 2017-12-04 | 昇降ベッド |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2019097914A (ja) |
-
2017
- 2017-12-04 JP JP2017232441A patent/JP2019097914A/ja active Pending
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