JP2019097426A - 昆虫の果樹への産卵を防止する方法、及びこれに用いられる粘着テープ - Google Patents

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一博 河野
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Abstract

【課題】本発明は、カミキリムシ科に属する昆虫の幼虫による、果樹の食害を直接防止することが可能な、カミキリムシ科に属する昆虫の果樹への産卵を防止する方法を提供することを目的とする。【解決手段】本発明は、果樹の地表から少なくとも、地上30cmの地点までの幹の部位に、隙間なく粘着テープを巻き付ける工程を有し、粘着テープの基材が、織布又は織布であり、先端直径が1.5mmの円錐状の突起を用い、300mm/minの速度で、円筒上に固定した基材に接触させる際の、前記基材の破断時変形量が8mm以上20mm以下であり、破断点荷重が10N/1.5mmφ以上35N/1.5mmφ以下である、カミキリムシ科に属する昆虫の果樹への産卵を防止する方法を提供する。【選択図】なし

Description

本発明は、カミキリムシ科に属する昆虫の果樹への産卵を防止する方法、及びカミキリムシ科に属する昆虫を忌避するための粘着テープに関する。
カミキリムシは、コウチュウ目、カミキリムシ科に分類される甲虫であり、日本だけでも800種程度が生息していることが知られている。これらカミキリムシ科に属する昆虫の成虫は、種によって、多年生植物の花、花粉、葉、茎、木の皮、樹液等を食することが知られている。
カミキリムシ科に属する昆虫の幼虫は、テッポウムシとも呼ばれ、カミキリムシ科に属する昆虫の種類により食する植物は決まっている。カミキリムシ科に属する昆虫の成虫は、卵を、幼虫が食する植物に産卵し、カミキリムシ科に属する昆虫の幼虫は、植物の組織内を食してトンネルを形成し、大顎で植物の組織を食べながら成長するため、植物を枯らせたり、弱らせたりすることもある。
カミキリムシ科に属する昆虫のうち、害虫として知られているのは、主に、ゴマダラカミキリ、シロスジカミキリ、ミヤマカミキリ、ルリカミキリ、リンゴカミキリ、キボシカミキリ、ブドウトラカミキリである。このうち、ゴマダラカミキリは、柑橘類等、多種の木本植物に対する害虫として知られており、成虫の移動性が高く、樹皮下に卵を産卵し、幼虫は幹内部を食害するため、殺虫剤による効率的な駆除が困難である。
カミキリムシ科に属する昆虫の防除方法としては、例えば、特許文献1に、ゴマダラカミキリの防除剤として使用可能な、ゴマダラカミキリの性刺激剤が開示されている。ゴマダラカミキリの性刺激剤を用いることにより、ゴマダラカミキリを誘殺できたり、ゴマダラカミキリの正常な生殖行動を攪乱したりできるものとされる。
特開2003−261498号公報
しかしながら、特許文献1の発明のような、カミキリムシ科に属する昆虫の性刺激剤を使用して、カミキリムシ科に属する昆虫を誘殺できるとしても、カミキリムシ科に属する昆虫は成虫の移動性が高いため、広範囲の地域においてこの性刺激剤を使用して、地域全体のカミキリムシ科に属する昆虫の生息数を減少させない限り、カミキリムシ科に属する昆虫の幼虫による、果樹等の植物の食害を直接防止することはできない。したがって、本発明は、以上の課題に鑑みてなされたものであり、カミキリムシ科に属する昆虫の幼虫による、果樹の食害を直接防止することが可能な、カミキリムシ科に属する昆虫の果樹への産卵を防止する方法を提供することを目的とする。
本発明の発明者らは、上記課題に鑑み、鋭意研究を行った。その結果、果樹の幹の一部に、基材が織布又は編布である、所定の粘着テープを巻き付ける方法によれば、上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。具体的には、本発明は、以下のものを提供する。
(1)果樹の地表から少なくとも、地上30cmの地点までの幹の部位に、隙間なく粘着テープを巻き付ける工程を有し、前記粘着テープの基材が、織布又は編布であり、先端直径が1.5mmの円錐状の突起を用い、300mm/minの速度で、円筒上に固定した基材に接触させる際の、前記基材の破断時変形量が8mm以上20mm以下であり、破断点荷重が10N/1.5mmφ以上35N/1.5mmφ以下である、カミキリムシ科に属する昆虫の果樹への産卵を防止する方法。
(2)果樹が、ミカン科果樹、ブナ科果樹、クワ科果樹、バラ科果樹、及びブドウ科果樹からなる群から選ばれる少なくとも一種である、(1)に記載の方法。
(3)カミキリムシ科に属する昆虫が、ゴマダラカミキリ、シロスジカミキリ、ミヤマカミキリ、ルリカミキリ、リンゴカミキリ、キボシカミキリ、及びブドウトラカミキリからなる群から選ばれる少なくとも一種である、(1)又は(2)に記載の方法。
(4)果樹が、ミカン科果樹であり、カミキリムシ科に属する昆虫が、ゴマダラカミキリである、(1)から(3)に記載の方法。
(5)前記基材の厚みが、100μm以上450μm以下である、(1)から(4)のいずれかに記載の方法。
(6)前記粘着テープが、農薬成分を実質的に含有しない、(1)から(5)のいずれかに記載の方法。
(7)少なくともウレタン繊維及び綿繊維を含む織布又は編布である基材と、基材の片面に塗布された粘着層を有し、先端直径が1.5mmの円錐状の突起を用い、300mm/minの速度で、円筒上に固定した基材に接触させる際の、前記基材の破断時変形量が8mm以上20mm以下であり、破断点荷重が10N/1.5mmφ以上35N/1.5mmφ以下である、カミキリムシ科に属する昆虫を忌避するための粘着テープ。
本発明によれば、カミキリムシ科に属する昆虫が、大顎で穴を開けることができない、織布又は編布からなる基材を有する粘着テープを、果樹の地表から少なくとも、地上30cmの地点までの幹の部位に隙間なく巻き付けるので、果樹の表面とカミキリムシ科に属する昆虫との直接の接触を防止することができ、これにより、カミキリムシ科に属する昆虫が、果樹に、産卵することを直接的に防止することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
<カミキリムシ科に属する昆虫の果樹への産卵を防止する方法>
本発明のカミキリムシ科に属する昆虫の果樹への産卵を防止する方法(以下、単に「本発明の方法」とも呼ぶ)は、果樹の地表から少なくとも、地上30cmの地点までの幹の部位に、隙間なく粘着テープを巻き付ける工程を有するものであって、粘着テープの基材が、織布又は編布であり、この基材が、所定の物理的特性を有するものである。
[果樹の種類]
本発明の方法を実施する対象となる果樹としては、一般的に、カミキリムシ科の昆虫の幼虫による食害が観察される果樹であれば特に限定されず、どのような果樹であってもよいが、具体的には、ミカン科果樹、ブナ科果樹、クワ科果樹、バラ科果樹、ブドウ科果樹等を挙げることができる。このうち、ミカン科果樹としては、バレンシアオレンジ、ネーブルオレンジ、ブラッドオレンジ、グレープフルーツ、ウンシュウミカン、オオベニミカン、コベニミカン、紀州ミカン、ダイダイ、マルブシュカン、ナツミカン、イヨカン、ポンカン、キンカン、ザボン、ユズ、カボス、スダチ、シークヮーサー、レモン、ライム、カラタチ、サンショウ、ゴシュユ、ハッサク、ヒュウガナツ、スウィーティー、カクテルフルーツ等の果樹を挙げることができ、ブナ科果樹としては、クリの果樹を挙げることができる。また、クワ科果樹としては、クワ、イチジク等の果樹を挙げることができ、バラ科果樹としては、イチゴ、ナシ、リンゴ等の果樹を挙げることができ、ブドウ科果樹としては、ブドウ、マスカット等の果樹を挙げることができる。本発明の方法は、これらの果樹の中でも、特にゴマダラカミキリの幼虫による食害が深刻な、ミカン科果樹に適用することが好ましい。
[防除する対象となるカミキリムシ科の昆虫]
本発明の方法により、防除されるカミキリムシ科の昆虫としては、ゴマダラカミキリ、シロスジカミキリ、ミヤマカミキリ、ルリカミキリ、リンゴカミキリ、キボシカミキリ、ブドウトラカミキリ等を挙げることができる。このうち、ゴマダラカミキリの幼虫は、ミカン科果樹、ブナ科果樹、クワ科果樹を食害する。シロスジカミキリの幼虫は、ブナ科果樹を食害する。ルリカミキリ及びリンゴカミキリの幼虫は、バラ科果樹を食害する。ブドウトラカミキリの幼虫は、ブドウ科果樹を食害する。本発明の方法は、これらのカミキリムシ科の昆虫を防除することにより、ミカン科果樹、ブナ科果樹、クワ科果樹、バラ科果樹、ブドウ科果樹等における、カミキリムシ科の昆虫の食害を効果的に防止することができる。
[粘着テープ]
本発明の方法は、上記に例示したような果樹の地表から、少なくとも、地上30cmの地点までの幹の部位に、隙間なく粘着テープを巻き付ける工程を有するが、ここで、用いる粘着テープは、所定の物理的特性を有するものである。すなわち、本発明のカミキリムシ科に属する昆虫を忌避するための粘着テープは、基材が織布又は編布であり、先端直径が1.5mmの円錐状の突起を用い、300mm/minの速度で、円筒上に固定した基材に接触させる際の、前記基材の破断時変形量が8mm以上20mm以下、好ましくは10mm以上18mm以下であり、破断点荷重が10N/1.5mmφ以上35N/1.5mmφ以下である。なお、本発明の粘着テープは、農薬成分を含有していなくても、十分な効果を発揮するものである。このため、本発明の粘着テープは、実質的に農薬成分を含有していないことが好ましい。なお本発明においては、果樹と粘着テープとの間に水分が滞留し、果樹の表面に苔やカビが発生するおそれがあるという点において、粘着テープの基材がフィルムであるものを用いることは好ましくない。
(基材)
本発明の粘着テープの基材としては、織布又は編布が使用できるが、このような織布又は編布としては、布製の粘着テープに一般的に用いられる織布又は編布を使用することができる。より具体的には、使用する繊維にスフ糸(レーヨンのステープル・ファイバー)(例えば、細番手の平織り;「モスリン」ということもある)、綿、強力人絹、ナイロン、ポリエステル、ポリオレフィン、アセテート、ガラス、ウレタン等を挙げることができる。織布又は編布を構成する糸は、モノフィラメントであっても、マルチフィラメントであってもよい。これらの織布又は編布の中でも、織布を用いることが好ましく、製造コストが低く、物理的特性に優れるという観点から、ウレタン繊維及び綿繊維を使用することがより好ましい。また、必要に応じて染色、目止め処理、剥離処理、プライマー処理等の処理を施すことができる。
(突き刺し強度)
本発明の粘着テープの基材は、先端直径が1.5mmの円錐状の突起を用い、300mm/minの速度で、円筒上に固定した基材に接触させる際の、基材の破断時変形量(粘着テープが破壊される際の粘着テープの変形量)が8mm以上20mm以下であり、さらに好ましくは10mm以上18mm以下であり、破断点荷重(粘着テープが破壊される際の荷重)が10N/1.5mmφ以上35N/1.5mmφ以下であることが好ましい。ここで、突き刺し強度の測定は、先端直径が1.5mmの円錐状の突起を用いて測定される。このため、粘着テープの基材が、上記の範囲内の突き刺し強度を有することにより、カミキリムシ科に属する昆虫の大顎のような、先端の尖った物体が粘着テープを貫通することを、効果的に防止することができる。
(基材の厚み)
本発明の粘着テープの基材は、その厚みが、100μm以上450μm以下であることが好ましく、150μm以上400μm以下であることがより好ましい。粘着テープの基材が、上記の範囲内のものであることにより、粘着テープの突き刺し強度と基材の破断時変形量を、上記の範囲内のものに調整することができ、カミキリムシ科に属する昆虫が、大顎で、粘着テープを引き裂くことを効果的に防止することができる。
(粘着層)
本発明の粘着テープにおいて、基材の片面に塗布された粘着層が形成される。粘着層を形成するための粘着剤に関しては、樹木に密着する粘着力が確保できれば、特に、その種類を問うものではなく、例えば、ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤を使用することができる。ゴム系粘着剤としては、天然ゴム、合成ゴムに対して、粘着付与剤と、必要に応じて軟化剤、充填剤、酸化防止剤等を配合したものを使用することができる。アクリル系粘着剤としては、アクリル酸エステルを主成分としたもので、必要に応じて粘着付与剤、充填剤、架橋剤等を配合したものを使用することができる。粘着剤の塗布方法に関しては、その粘着剤の組成や、粘着剤の厚さにあわせて、当業者に周知の方法を適宜選択することができる。
以下、本発明について、実施例を挙げて詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示す実施例に何ら限定されるものではない。
<実験例1>
ミカンの生木から採取した枝に、以下の粘着テープを、一方端部を2cm露出させた状態で、残部を隙間なく全面に巻き付けるとともに、それぞれ、1匹のゴマダラカミキリとともに、昆虫飼育用ケージの中に入れた。この状態で、ミカンの枝と、ゴマダラカミキリを3日間放置した。その後、ゴマダラカミキリとミカンの枝を取り出し、ゴマダラカミキリの状態と、ミカンの枝及びこれを覆う粘着テープの状態を、以下の評価基準に従って評価した。結果を表1に示す。
[使用した粘着テープ]
(布製テープ)
厚さ530μmの伸縮性のある織布(ウレタン繊維及び綿繊維を含む)を用いた粘着テープ。
(忌避テープ)
ポリエチレン基材中にピレスロイド様化合物を忌避剤として含有。厚さ150μmの粘着テープ。
(ポリエチレン製テープ)
厚さ70μmのポリエチレンフィルムを用いた粘着テープ。
(セロハンテープ)
厚さ51μmのセロハン粘着テープ。
(マスキングテープ)
は厚さ90μmの和紙を基材とした和紙マスキングテープ。
[評価基準]
(枝の表皮の状態)
虫がテープに穴を開け、その下の表皮まで傷ついているかを観察した。枝の露出部側の端の食害と、側面の穴の大きさのどちらか一方でも基準を満たせば、その評点とした。
5:側面の穴なし、又は端部の食害が5mm未満
4:側面の穴なし、又は端部の食害が5mm以上1cm未満
3:1、2箇所に側面の穴があり、その部位の食害は表皮の5%以下
又は端部の食害が1cm以上
2:3カ所以上に側面の穴があり、その部位の食害は表皮の5%より多く10%以下
1:側面の穴があり、その部位の食害は表皮の10%より多い
(粘着テープの損傷)
粘着テープの噛み痕が残っている面積、又は噛み痕が広がった穴の面積を損傷の面積として観察した。ただし、粘着テープの端部以外で、粘着テープを食べていた場合は、1とした。
5:損傷なし
4:10%以下
3:10%より多く30%以下
2:30%より多く50%以下
1:50%より多く損傷、又は粘着テープが食べられている
Figure 2019097426
<実験例2>
実施例1で用いた粘着テープを、直径28mmの円筒上に固定し、先端直径が1.5mmの円錐状の突起を用いて、300mm/minの速度で粘着テープの表面に接触させた。試験片が破壊される際の荷重である、破断点荷重と、その際の粘着テープの変形量である破断時変形量をそれぞれ記録した。
Figure 2019097426
表1から分かるように、忌避テープを使用した場合でも、カミキリムシによる食害防止効果はそれほど高くはなく、ポリエチレン製テープを使用した場合と大きく変わらなかった。基材の弾性が低く、強度も強くないセロハンテープの場合は、特に食害が多くなったが、これは、セロハンテープは、ゴマダラカミキリに対して大きな障害とはならないことを意味している。マスキングテープについては、全面に噛み痕が残ったものの、セロハンテープほどの大きな食害はなかった。全ての試験を通じて、3回の産卵を確認したが、いずれも、端部を露出させた部位に産卵されていた。布製テープの表面への産卵は確認できなかった。
以上の結果より、突き刺し強度と基材の破断時変形量が、本発明所定の条件を満たす、布製テープを用いた場合には、ゴマダラカミキリによるミカンの枝の食害が効果的に防止され、ゴマダラカミキリの産卵を効果的に防止できることが推測された。

Claims (7)

  1. 果樹の地表から少なくとも、地上30cmの地点までの幹の部位に、隙間なく粘着テープを巻き付ける工程を有し、
    前記粘着テープの基材が、織布又は編布であり、
    先端直径が1.5mmの円錐状の突起を用い、300mm/minの速度で、円筒上に固定した基材に接触させる際の、前記基材の破断時変形量が8mm以上20mm以下であり、破断点荷重が10N/1.5mmφ以上35N/1.5mmφ以下である、カミキリムシ科に属する昆虫の果樹への産卵を防止する方法。
  2. 果樹が、ミカン科果樹、ブナ科果樹、クワ科果樹、バラ科果樹、及びブドウ科果樹からなる群から選ばれる少なくとも一種である、請求項1に記載の方法。
  3. カミキリムシ科に属する昆虫が、ゴマダラカミキリ、シロスジカミキリ、ミヤマカミキリ、ルリカミキリ、リンゴカミキリ、キボシカミキリ、及びブドウトラカミキリからなる群から選ばれる少なくとも一種である、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 果樹が、ミカン科果樹であり、カミキリムシ科に属する昆虫が、ゴマダラカミキリである、請求項1から3に記載の方法。
  5. 前記基材の厚みが、150μm以上450μm以下である、請求項1から4のいずれかに記載の方法。
  6. 前記粘着テープが、農薬成分を実質的に含有しない、請求項1から5のいずれかに記載の方法。
  7. 少なくともウレタン繊維及び綿繊維を含む織布又は織布である基材と、基材の片面に塗布された粘着層を有し、
    先端直径が1.5mmの円錐状の突起を用い、300mm/minの速度で、円筒上に固定した基材に接触させる際の、前記基材の破断時変形量が8mm以上20mm以下であり、破断点荷重が10N/1.5mmφ以上35N/1.5mmφ以下であるカミキリムシ科に属する昆虫を忌避するための粘着テープ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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