JP2019096990A - クライアント装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】クライアント装置の記憶容量を超えることを防止し、ダウンロードしている複数のユーザのデータを格納可能とすることを目的とする。【解決手段】サーバ装置との同期対象の複数のユーザのデータをサーバ装置よりダウンロードするダウンロード手段と、ダウンロード手段によるデータのダウンロード中のユーザのログインを禁止する制御手段と、を有する。【選択図】図13

Description

本発明は、クライアント装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
近年において、ユーザ毎に画像形成装置を自分の利用し易いような個人毎の設定(個人設定値)を持つことが可能な画像形成装置が出てきている。ネットワークのサーバ上に個人設定を持ち、クライアントの画像形成装置で、サーバに保存された個人設定値をダウンロードして、クライアントの画像形成装置のユーザの個人設定値として利用するものがある(特許文献1)。
特開2016−10005号公報
画像形成装置は、複数のユーザで共用利用されるものであり、複数のユーザの個人設定値をサーバから画像形成装置にダウンロードしておくニーズがある。例えば、予め画像形成装置を利用するユーザの設定値をダウンロードしておき、該当するユーザの利用時にサーバから設定をダウンロードせずにアクセスできるケースがある。又は、画像形成装置を別の場所に移すために、移動先で利用するユーザの設定値をダウンロードしておくケース等がある。又は、サーバとクライアントとの接続を切り、クライアント単体で使用する場合に、接続を切る前に、サーバに蓄積されている情報でクライアントのキャッシュデータを更新するケース等がある。しかし、特許文献1に記載の画像形成装置は、一度に、1ユーザのデータをサーバからダウンロードすることしか述べられていない。また、画像形成装置の記憶装置の容量は、限られている。ユーザの個人設定値をサーバから画像形成装置にダウンロードしている最中に、画像形成装置にユーザがログインする場合がある。この場合、該当するユーザの個人設定値が画像形成装置の記憶装置に書き込まれるため、記憶容量を超えてしまいダウンロード対象のユーザの個人設定値が格納できない等が起こり得る。
本発明のクライアント装置は、サーバ装置との同期対象の複数のユーザのデータを前記サーバ装置よりダウンロードするダウンロード手段と、前記ダウンロード手段による前記データのダウンロード中のユーザのログインを禁止する制御手段と、を有する。
本発明によれば、クライアント装置の記憶容量を超えることを防止し、ダウンロードしている複数のユーザのデータを格納可能とすることができる。
データ同期システムのシステム構成の一例を示す図である。 MFPのハードウェア構成の一例を示す図である。 設定値管理サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。 MFPのソフトウェアの構成の一例を示す図である。 設定値管理サーバのソフトウェアの構成の一例を示す図である。 MFPの設定値DBに格納される設定値管理テーブルの一例を示す図である。 個人設定値登録ユーザ管理テーブルの一例を示す図である。 マスタ設定値管理テーブルの一例を示す図である。 ユーザを登録するための画面の一例を示す図である。 ダウンロードの設定を行う画面の一例を示す図である。 テーブルの一例を示す図である。 設定値のダウンロードを行う情報処理の一例を示すフローチャートである。 設定値を取得する情報処理の一例を示すフローチャートである。 ログイン許可確認の情報処理の一例を示すフローチャートである。 設定値管理サーバの情報処理の一例を示すフローチャートである。 ダウンロードの設定を行う画面の一例を示す図である。 設定値を取得する情報処理の一例を示すフローチャートである。 ログアウト時の情報処理の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
<実施形態1>
図1は、データ同期システムのシステム構成の一例を示す図である。以下、画像形成装置の一例としてMFP(Multi Function Peripheral)を用いて説明する。ネットワーク100には、設定値管理サーバ110、MFP120a、120bが接続されている。以下において、個々のMFPを区別しない場合は、MFP120とする。MFP120a、MFP120bは複数種類の機能(コピー、FAX等)を実現する機器であり、内部にそれらの機能の実行時に利用する設定値を記憶している。設定値管理サーバ110は、全てのMFP120の設定値のマスタデータを管理している。MFP120から設定値管理サーバ110に更新情報の確認があった場合、設定値管理サーバ110は、MFP120が保持している設定値よりも新しい設定値があった場合に、ネットワーク100を介して設定値の更新情報を通知する。MFP120a、MFP120bは、設定値に変更があった場合、設定値管理サーバ110にネットワーク100を介して更新情報を通知する。設定値管理サーバ110は、MFP120a、MFP120bから設定値の更新情報を受信した際に、マスタデータの値を更新する。また、MFP120が、設定値管理サーバ110から設定値のマスタデータの更新情報を受信した際には、MFP120自身が保持している設定値の値を更新する。例えば、MFP120aの設定値に更新があった場合は、初めに、MFP120aは、設定値管理サーバ110に変更情報を通知する。その後、MFP120bが設定値管理サーバ110に設定値のダウンロード要求を行うと、設定値管理サーバ110から更新された設定値がMFP120bに通知される。設定値管理サーバ110、MFP120a、120bについての詳細な説明については後述する。設定値はユーザの個人毎に持つことができ、ユーザ毎に管理されているとする。データ同期システムにはPC130が接続されており、プリントジョブの投入、ネットワーク経由でMFP120にアクセスする際に利用される。MFP120が保持している設定値よりも新しい設定値があった場合に、更新があった設定値を取得する例で説明を行ったが、これに限らず、設定値管理サーバ110からMFP120に指定したユーザの全ての設定値を取得するようにしてもよい。設定値は、設定値管理サーバ110との同期対象のデータの一例である。
図2は、MFP120のハードウェア構成の一例を示す図である。システムバス210に対してCPU211、RAM212、ROM213、入力制御I/F214、表示制御I/F215、記憶装置I/F216、通信I/Fコントローラ217が接続されている。また、システムバス210に対しては、スキャナ221、プリンタ222が接続されている。システムバス210に接続される各部は、システムバス210を介して互いにデータのやりとりを行うことができる。CPU(Central Processing Unit)211は、各装置の制御、データの計算・加工を行う装置である。RAM(Random Access Memory)212は、揮発性のメモリであり、CPU211の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。ROM(Read Only Memory)213は、不揮発性のメモリであり、CPU211が動作するための各種プログラム等が、それぞれ所定の領域に格納されている。CPU211は、例えばROM213に格納されるプログラムに従い、RAM212をワークメモリとして用いて、MFP120の各部を制御する。CPU211が動作するためのプログラムは、ROM213に格納されるのに限られず、記憶装置220に記憶されていてもよい。入力制御I/F214は、ユーザ操作を受け付け、操作に応じた制御信号を生成し、CPU211に供給する。例えば、入力制御I/F214は、ユーザ操作を受け付ける入力デバイスとして、キーボードといった文字情報入力デバイス、数値等を直接入力するためのハードキー、又はタッチパネル218といったポインティングデバイス等と接続される。タッチパネル218は、例えば平面的に構成された入力部に対して接触された位置に応じた座標情報が出力されるようにされている入力デバイスである。以下、本実施形態においては、タッチパネルでの操作で説明しているが、これに限定されない。CPU211は、入力デバイスに対してなされたユーザ操作に応じて入力制御I/F214で生成され供給される制御信号に基づき、MFP120の各部を制御する。これにより、ユーザの操作に応じた動作をMFP120に行わせることができる。表示制御I/F215は、ディスプレイ219に対して画像を表示させるための表示信号を出力する。例えば、CPU211は、生成した表示制御信号を表示制御I/F215に対して供給する。表示制御I/F215は、この表示制御信号に基づき表示信号を生成してディスプレイ219に対して出力する。例えば、表示制御I/F215は、CPU211が生成する表示制御信号に基づき、GUI(Graphical User Interface)を構成するGUI画面をディスプレイ219に表示させる。ディスプレイ219は、表示部の一例である。また、タッチパネル218は、ディスプレイ219と一体的に構成されていてもよい。例えば、タッチパネル218は光の透過率がディスプレイ219の表示を妨げないように構成され、ディスプレイ219の表示面の上層に取り付けられる。そして、タッチパネル218における入力座標と、ディスプレイ219上の表示座標と、が対応付けられる。これにより、あたかもユーザがディスプレイ219上に表示された画面を直接的に操作可能であるかのようなGUIを構成することができる。記憶装置I/F216には、例えばHDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等の記憶装置220が接続されている。CPU211の制御に基づき、記憶装置220からのデータの読み出し、記憶装置220に対するデータの書き込みが行われる。記憶装置220をRAM212、ROM213の代わりに使用してもよい。また、記憶装置220も1台に限らず複数台の異なる種類の記憶装置で構成されてもよい。通信I/Fコントローラ217は、CPU211の制御に基づき、例えばLAN、インターネット、有線、無線等の各種ネットワークに対する通信を行う。ネットワーク100には、前述のような他のMFP、サーバ、又はPC、プリンタ等、様々な装置がMFP120と通信可能に接続される。また、後述する外部の認証サーバとの接続も通信I/Fコントローラ217を介して行われる。スキャナ221は、CPU211の制御に基づき、原稿を読み取り、画像データを生成する。例えば、CPU211は、入力制御I/F214を介して入力されたユーザの指示により、スキャナ221に対してスキャン処理を実施させる。スキャナ221は、原稿台、ADF(Auto Document Feeder)に置かれた原稿を読み取り、デジタルデータ化し、画像データを生成する。そして、スキャナ221は、生成した画像データを記憶装置I/F216を介して記憶装置220に格納する。プリンタ222は、CPU211の制御に基づき、記憶装置220に保存された画像データを印刷処理する。例えば、CPU211は、入力制御I/F214を介して入力されたユーザの指示、通信I/Fコントローラ217を介して外部装置から入力されたコマンドの指示によりプリンタ222に対して印刷処理を実施させる。プリンタ222は、記憶装置220から画像データを読出し、印刷可能なデータ形式に変換し、紙原稿等に印字する。CPU211がROM213、記憶装置220等に記憶されているプログラムに基づき処理を実行することによって後述する図4のMFP120のソフトウェア構成及び図12−図14、図17、図18のフローチャートの処理が実現される。
図3は、設定値管理サーバ110のハードウェア構成の一例を示す図である。システムバス310に対してCPU311、RAM312、ROM313、入力制御I/F314、表示制御I/F315、記憶装置I/F316、通信I/Fコントローラ317が接続されている。CPU311は、各装置の制御、データの計算・加工を行う装置である。RAM312は、揮発性のメモリであり、CPU311の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。ROM313は、不揮発性のメモリであり、CPU311が動作するための各種プログラム等が、それぞれ所定の領域に格納されている。CPU311は、例えばROM313に格納されるプログラムに従い、RAM312をワークメモリとして用いて、設定値管理サーバ110の各部を制御する。CPU311が動作するためのプログラムは、ROM313に格納されるのに限られず、記憶装置320に記憶されていてもよい。入力制御I/F314は、ユーザ操作を受け付け、操作に応じた制御信号を生成し、CPU311に供給する。例えば、入力制御I/F314は、ユーザ操作を受け付ける入力デバイスとして、キーボードといった文字情報入力デバイス、数値等を直接入力するためのハードキー、又はタッチパネルといったポインティングデバイス等の操作装置318と接続される。CPU311は、入力デバイスに対してなされたユーザ操作に応じて入力制御I/F314で生成され供給される制御信号に基づき、設定値管理サーバ110の各部を制御する。これにより、ユーザ操作に応じた動作を設定値管理サーバ110行わせることができる。表示制御I/F315は、ディスプレイ319に対して画像を表示させるための表示信号を出力する。例えば、CPU311は、生成した表示制御信号を表示制御I/F315に対して供給する。表示制御I/F315は、この表示制御信号に基づき表示信号を生成してディスプレイ319に対して出力する。例えば、表示制御I/F315は、CPU311が生成する表示制御信号に基づき、GUIを構成するGUI画面をディスプレイ319に表示させる。記憶装置I/F316には、例えばHDD、フラッシュメモリ等の記憶装置320が接続されている。CPU311の制御に基づき、記憶装置320からのデータの読み出し、記憶装置320に対するデータの書き込みが行われる。記憶装置320をRAM312、ROM313の代わりに使用してもよい。通信I/Fコントローラ317は、CPU311の制御に基づき、例えばLAN、インターネット、有線、無線等の各種ネットワークに対する通信を行う。ネットワーク100には、前述のようにPC、MFP、プリンタ、サーバ等、様々な装置が設定値管理サーバ110と通信可能に接続される。設定値管理サーバ110は、図2で示したMFPとして構成されてもよい。CPU311がROM313、記憶装置320等に記憶されているプログラムに基づき処理を実行することによって後述する図5の設定値管理サーバ110のソフトウェア構成及び図15のフローチャートの処理が実現される。
図4は、MFP120のソフトウェアの構成の一例を示す図である。表示操作制御部401、認証制御部402、設定値制御部403、クライアント通信制御部404の各制御部は、制御部間で情報、データの受け渡しをすることができる。また、図4に記載の機能以外のMFP120の処理に関わる機能、動作に対して、それぞれの制御部が存在している。例えば、MFP120には、コピー、スキャン、FAX等の機能があり、それぞれの機能毎、MFP120の動作毎に制御部がある。例えば、コピー、スキャン、送信の各機能に対して、コピー制御部、スキャン制御部、送信制御部が存在する。表示操作制御部401は、入力制御I/F214、表示制御I/F215を制御する。例えば、表示操作制御部401は、他の制御部からの指示に基づいて表示制御I/F215を介してディスプレイ219で表示を行ったり、入力制御I/F214を介してタッチパネル218にユーザが入力した情報を取得したりする。認証制御部402は、ユーザを識別するための認証処理を行い、MFP120の操作者がMFP120の正当なユーザか否かの判定を行う。MFP操作者に対して認証処理を行って、正当なユーザの場合にセッションを開始することをログインと呼ぶ。認証制御部402は、記憶装置220内のユーザ情報を格納したデータベース(以下、ユーザ情報DB410という)を制御する。ユーザ情報とは、ユーザを特定するための情報であるユーザ識別子、ユーザ名、ドメイン名、パスワード、その他のユーザに付随する情報である。MFP120内部のユーザ情報DB410だけでなく、認証制御部402が、通信I/Fコントローラ217を介して、外部の認証サーバに接続し、外部の認証サーバの認証結果を利用するようにしてもよい。また、ユーザがMFP120を利用し終わった後に、該当するユーザのセッションを終了することをログアウトと呼ぶ。認証制御部402は、ユーザの登録、削除、及びユーザ情報の更新を行う等の機能を提供する。更に、認証制御部402は、グループ機能を提供してもよい。グループとは複数のユーザを集めたものであり、複数のグループを登録することができる。ユーザは、0個以上のグループに所属することができる。認証制御部402は、グループの登録、削除、グループ情報の更新、ユーザをグループに所属させる、ユーザをグループから脱退させる等といった機能も提供する。認証制御部402は、ユーザを一意に特定する識別子(以下、ユーザ識別子という)、グループを一意に特定する識別子(以下、グループ識別子という)をユーザ情報DB410に記憶している。ユーザ情報DB410は、記憶装置220に記録されている。設定値制御部403は、デバイス設定、及び個人設定の値を登録、取得、変更するための機能を持つ。デバイス設定とは全ユーザが参照する設定であり、個人設定はそれぞれのユーザのみが参照できる設定である。これ以外に、それぞれのグループに所属するユーザのみが参照できる設定であるグループ設定を持っていてもよい。例えば、個人設定の代わりにグループ設定を、各ユーザの設定とする構成でもよい。設定値制御部403は、タッチパネル218からユーザからの入力、クライアント通信制御部404等からの要求を受け付け、記憶装置220上の設定値DB420に保存している設定値にアクセスする。このとき、設定値制御部403は、デバイス設定、個人設定、グループ設定の何れかを区別して入力を受け付け、それぞれに対応した設定値にアクセスする。クライアント通信制御部404は、設定値制御部403からの指示により、通信I/Fコントローラ217を介して設定値管理サーバ110に対する処理を行う。クライアント通信制御部404は、設定値管理サーバ110に保持する最新の設定値の取得、MFP120で更新された情報を設定値管理サーバ110に通知して、登録するための制御を行う。設定値管理サーバ110との通信プロトコルは、例えば、WebAPI等の技術を利用してクライアント通信制御部404は、通信を行う。
図5は、設定値管理サーバ110のソフトウェアの構成の一例を示す図である。表示操作制御部501、マスタ設定値制御部502、サーバ通信制御部503の各制御部は、制御部間で情報、データの受け渡しをすることができる。表示操作制御部501は、入力制御I/F314、表示制御I/F315を制御する。例えば、表示操作制御部501は、他の制御部からの指示に基づいて表示制御I/F315を介してディスプレイ319で表示を行ったり、入力制御I/F314を介して操作装置318にユーザが入力した情報を取得したりすることを行う。マスタ設定値制御部502は、各クライアントのMFPで扱われる設定値を統合して、登録、取得、変更するための機能を持つ。マスタ設定値制御部502は、記憶装置320内に、全てのMFP120の設定値のマスタデータを保持するマスタ設定値DB510を持つ。マスタ設定値制御部502は、通信I/Fコントローラ317経由でサーバ通信制御部503からの要求を受け付け、マスタ設定値DB510に保存している設定値にアクセスする。サーバ通信制御部503は、マスタ設定値制御部502からの指示により、通信I/Fコントローラ517を介してMFP120に対して、設定値管理サーバ110に保持する最新の設定値を送信する。また、サーバ通信制御部503は、MFP120で更新された設定値をマスタ設定値DB510に登録するための制御を行う。MFP120との通信プロトコルは、例えば、WebAPI等の技術を利用してサーバ通信制御部503は、通信を行う。
図6は、MFP120の設定値DB420に格納される設定値管理テーブル600の一例を示す図である。設定値を特定するキーと設定値の値との組が保存される。設定値は、階層構造で表現される。階層は、対象601、キー602、値603から構成される。対象601とは、デバイス設定か個人設定かグループ設定かを特定する情報のことである。個人設定の場合は、個々のユーザを特定する識別子であるユーザ識別子、グループ設定の場合は、個々のグループを特定する識別子であるグループ識別子を示している。図6は、デバイスの設定値、ユーザAの設定値、ユーザBの設定値、グループ1の設定値が格納されている例である。キー602は、デバイスを特定する情報を「デバイス」、ユーザA、Bのユーザ識別子をそれぞれ「ユーザA」、「ユーザB」、グループ1のグループ識別子を「グループ1」としている。図6の説明として分かり易くするためにユーザ識別子として、「ユーザA」等で記載しているが、対象601の「ユーザA」の括弧内の記載のような、一意な文字列でもよい。キー602は、どの機能における何の設定かを特定する内容である。対象601とキー602との組み合わせによって、誰(デバイス、ユーザ、グループ)のどの機能の設定であるかが特定され、それに対する設定値が値603に格納される。より具体的に、図6では、対象601「ユーザA」でキー602「表示設定−表示言語」に対する値603は「日本語」となる。つまり、ユーザAの表示言語は、日本語となる。以下同様に、対象601「ユーザB」でキー602「表示設定−表示言語」に対する値603は「中国語」となる。また、対象601「ユーザB」で、キー602「個人アドレス帳−個人アドレス1」に対する値603は「ccc@abc.com」となる。個人設定がユーザ数分保存されるのに対し、デバイス設定はMFP101内で唯一の設定値となる。図6の例の場合、キー602「表示設定―表示言語」に対する値603は「英語」となる。グループに対する設定値も同様であり、対象601「グループ1」でキー602「グループアドレス帳−グループアドレス1」に対する値603は「g1@abc.com」となる。例えばグループ1にユーザAとユーザBとが所属しているとする。ユーザAとユーザBとは、グループアドレス1を参照することができるが、所属していないユーザCは参照することができない。設定の中には、個人設定とデバイス設定とで同じキー602を持つものと、持たないものがある。同じキー602を持つ場合、またデバイス設定を個人設定が登録されていない場合の初期値として扱われることもある。図6を例にすると、ユーザCは個人設定が登録されていないとする。その場合、ユーザCの表示言語は、デバイス設定値である「英語」が用いられる。設定値制御部403は、ログイン時に特定されたユーザに対する対象601に対応する個人設定値を読み込み、MFP120の各機能の設定に反映させる。そのため、ユーザは自身が登録した個人設定に合わせてカスタマイズされたMFP120を利用することができる。また、設定値制御部403は、ログアウト時にデバイス設定を読み込み、MFP120の各機能の設定に反映する。そのため、未ログイン状態で使用できる機能は、デバイス共有の設定の機能である。
図7は、MFP120に個人設定値を持つユーザを管理するための個人設定値登録ユーザ管理テーブル700の一例を示す図である。個人設定値登録ユーザ管理テーブル700は、設定値DB420に格納される。つまり、個人設定値登録ユーザ管理テーブル700に登録されているユーザは、MFP120において、設定値を保存する対象のユーザとなる。個人設定値登録ユーザ管理テーブル700は、ユーザ識別子701、最終同期日時702、ユーザ名703、ドメイン名704、最終ログイン日時705から成る。ユーザ識別子701は、複数のMFP120で重複することなく、ユーザを一意に区別するために利用される識別子である。例えば、認証制御部402は、ログイン時に入力された、ユーザ名、ドメイン名を結合し、識別子を生成してもよいし、ユーザ名、ドメイン名からハッシュ値を生成する等によって識別子を生成してもよい。最終同期日時702は、ユーザの設定値が、設定値管理サーバ110の最新の設定を取得した日時が設定される。ユーザ名703、ドメイン名704、最終ログイン日時705は、ユーザ識別子701に対応するユーザ名、ドメイン名、MFP120への最終ログイン日時が格納される。最終ログイン日時705は、MFP120にログインが行われる度に、該当するユーザに対してログインした時間が記録される。個人設定値登録ユーザ管理テーブル700に登録だけされて、MFP120にログインしていないユーザの最終ログイン日時は0となる。本実施形態では、個人設定値登録ユーザ管理テーブル700に、ユーザ名703、ドメイン名704が存在している。但し、必要なときに、ユーザ識別子から算出したり、又は認証制御部402にユーザ識別子に対応するユーザ名、ドメイン名を問い合わせて取得したり、個人設定値登録ユーザ管理テーブル700に、ユーザ名703、ドメイン名704が存在しない形態でもよい。また、最終ログイン日時705も同様に、必要なときに、認証制御部402にユーザ名、ドメイン名に対する最終ログイン日時を問い合わせて取得する形態でもよい。ユーザ名703、ドメイン名704だけを保持して、ユーザ識別子701を持たずに、必要時にユーザ名703、ドメイン名704から生成、又は、認証制御部402に問い合わせる形態でもよい。本実施形態では、個人設定値登録ユーザ管理テーブル700を設定値DB420に格納するとしたが、ユーザ情報DB410にユーザ情報と一緒に格納されてもよい。
図8は、設定値管理サーバ110のマスタ設定値DB510に格納されるマスタ設定値管理テーブル800の一例を示す図である。マスタ設定値管理テーブル800の基本的な構成は、図6に示した設定値管理テーブル600と同じ構成であり、対象601、キー602、値603は、それぞれ対象801、キー802、値803と付番され、意味は図6と同じである。設定値管理テーブル600との相違点は、マスタ設定値管理テーブル800は、それぞれのキー802に対して、キーがいつ更新されたかを示す最終更新日時804が追加される。
図9は、MFP120で、設定値管理サーバ110から設定値をダウンロードされるユーザを登録するための画面の一例を示す図である。ダウンロードするユーザとして、複数のユーザを登録することが可能である。設定値をダウンロードするユーザを登録するために、管理者がMFP120にアクセスして、ディスプレイ219に本画面を表示してもよい。又はMFP120がWebサーバ機能を持つ場合は、PC130からMFP120にアクセスして、PC130のWebブラウザ上にこの画面を表示してもよい。この登録は、MFP120(MFP120a、MFP120b)毎に、設定値をダウンロードするユーザの登録が別々に行われる。画面では、設定値をダウンロードするユーザのユーザ名1101、ドメイン名1102、又は、グループ名1103が入力できる。ここで、グループとは、前述したように複数のユーザを集めたものであり、グループ名で設定した場合は、指定したグループに含まれる複数のユーザが一度に登録されることになる。グループとそれに属するユーザとの関連付けは、認証制御部402が行っている。グループ名1103のようなグループ名による指定でなく、ディレクトリサービスの組織を指定する等他の方法でもよい。例えば、MFP120は、ActiveDirectoryの組織単位(OU)を指定できるようにして、ActiveDirectoryでグループとユーザとの関連付けを確認する等のようにしてもよい。図9において、ユーザ識別子は、ユーザ名、ドメイン名から生成されるものとして、ユーザ識別子は入力させないものとしている。ユーザ名、ドメイン名、又はグループの登録が行われると、後述する図11(a)のダウンロード対象ユーザ管理テーブル1200に格納される。登録済みユーザ一覧1110は、MFP120のダウンロード対象ユーザ管理テーブル1200に登録済みのユーザ一覧である。登録済みユーザ一覧1110には、登録済みの各ユーザに対するユーザ名、ドメイン名が表示される。設定値制御部403は、ユーザ名、ドメイン名を、個人設定値登録ユーザ管理テーブル700に格納されている情報から取得できる。図9の例においては、ユーザ名、ドメイン名、又はグループ名を直接入力する形態で説明した。これ以外の方法として、例えば、表示操作制御部401は、個人設定値登録ユーザ管理テーブル700、認証制御部402が管理しているユーザ情報DB410に登録されているユーザ一覧を表示して、ユーザに選択させるようにしてもよい。また、MFP120は、MFP120の個人設定値登録ユーザ管理テーブル700に登録されていないユーザ名が指定されても、設定値管理サーバ110に登録されているユーザであれば設定値をダウンロードすることができる。
図10は、設定値管理サーバ110からユーザの設定値をダウンロードするときの設定を行う画面の一例を示す図である。チェックボックス1301は、ダウンロード実行中に、MFP120へのログインを禁止するか禁止しないかを設定するチェックボックスである。チェックボックス1301がチェックされた場合は、ユーザは、設定値管理サーバ110からの設定値ダウンロード実行中は、MFP120にログインすることができない。チェックボックス1301がチェックされているときのみ1302から1305までの入力が可能となる。チェックボックス1302は、ダウンロード完了後に、一定時間ログインを禁止するか否かを設定するチェックボックスである。チェックボックス1302がチェックされた場合は、ユーザは、更に、設定領域1303で禁止時間を設定することができる。チェックボックス1302のチェックボックスがチェックされている場合は、ダウンロード完了後に設定領域1303の禁止時間が経過するまで、ユーザは、MFP120にログインすることができない。これは、例えば、ダウンロード後に、管理者がダウンロードして最新の状態になっている設定値をバックアップ等のためにエクスポートして保存する場合に、所望のデータになっていることを保証するために利用される。チェックボックス1304は、ダウンロード完了後に、管理者が所定の操作を実行するまでログインを禁止するか否かを設定するチェックボックスである。チェックボックス1304のチェックボックスがチェックされた場合は、ユーザは、更に、プルダウンメニュー1305の操作内容を設定することができる。図10では、例えば、プルダウンメニュー1305の操作内容の例として、「設定値のエクスポート実行」「ログイン許可を指示」等がある。「設定値のエクスポート実行」は、チェックボックス1302で説明したような設定値のエクスポートが実行されるまでMFP120のログインが禁止される。「ログイン許可を指示」は、ログイン許可指示画面で、管理者がダウンロード後のログインを許容する指示を実施するまで、ユーザは、MFP120へのログインができない。
図11(a)は、設定値管理サーバ110からユーザの設定値をダウンロードするユーザを管理するためのダウンロード対象ユーザ管理テーブル1200の一例を示す図である。ダウンロード対象ユーザ管理テーブル1200は、記憶装置220に格納される。ダウンロード対象ユーザ管理テーブル1200への登録については、図9で説明されている。管理者が、ダウンロード指示画面を介して登録されたユーザのダウンロードの指示が実行された場合について説明する。この場合、MFP120は、ダウンロード対象ユーザ管理テーブル1200に登録されたユーザの設定値を順次、設定値管理サーバ110からMFP120にダウンロードする。ダウンロード指示画面は、MFP120のディスプレイ219に表示されてもよいし、MFP120がWebサーバ機能を持つ場合は、PC130からMFP120にアクセスして、PC130のWebブラウザ上に表示されてもよい。また管理者が明示的に指示するのでなく、MFP120は、予め指定された一定間隔、又は所定の決まった時間に、自動的にダウンロード対象ユーザ管理テーブル1200に記載のユーザの設定値を設定値管理サーバ110からダウンロードする仕組みでもよい。ダウンロード対象ユーザ管理テーブル1200には、設定値管理サーバ110から設定値をダウンロードする対象のそれぞれのユーザに対するユーザ識別子1201、ユーザ名1202、ドメイン名1203が格納される。ユーザ識別子1201、ユーザ名1202、ドメイン名1203は、前述の図7で説明したユーザ識別子701、ユーザ名703、ドメイン名704と同じあるため説明を省略する。図11の例では、ダウンロード対象ユーザ管理テーブル1200に、ユーザ識別子1201、ユーザ名1202、ドメイン名1203が存在している。しかし、必要なときに、MFP120が、ユーザ識別子から算出したり、又は認証制御部402にユーザ識別子に対応するユーザ名、ドメイン名を問い合わせて取得したりしてもよい。また、ダウンロード対象ユーザ管理テーブル1200に、ユーザ名1202、ドメイン名1203が存在しない形態でもよい。
図11(b)は、設定値管理サーバ110からの設定値のダウンロード時に利用されるフラグを管理するダウンロードフラグ管理テーブル1210の一例を示す図である。ログイン禁止フラグ1211は、図10におけるチェックボックス1301の設定に相当する。チェックボックス1301がチェックされていれば、ログイン禁止フラグ1211の設定値がONであり、チェックされていなければ、ログイン禁止フラグ1211の設定値がOFFとなる。一定時間ログイン禁止フラグ1212は、図10におけるチェックボックス1302の設定に相当する。チェックボックス1302がチェックされていれば、一定時間ログイン禁止フラグ1212の設定値がONであり、チェックされていなければ、一定時間ログイン禁止フラグ1212の設定値がOFFとなる。ログイン禁止時間1213は、図10における設定領域1303の設定に相当する。設定領域1303に設定された値が、ログイン禁止時間1213の設定値に格納される。特定操作実施前ログイン禁止フラグ1214は、図10におけるチェックボックス1304の設定に相当する。チェックボックス1304がチェックされていれば、特定操作実施前ログイン禁止フラグ1214の設定値がONであり、チェックされていなければ、特定操作実施前ログイン禁止フラグ1214の設定値がOFFとなる。特定操作内容1215は、図10におけるプルダウンメニュー1305の設定に相当する。プルダウンメニュー1305に設定された値が、特定操作内容1215の設定値に格納される。ダウンロード実行中フラグ1216の設定値は、設定値管理サーバ110から設定値をダウンロードしている最中は、YESとなる。ダウンロードが実行されていないときは、ダウンロード実行中フラグ1216の設定値は、NOとなる。ダウンロード完了時間1217は、設定値管理サーバ110から設定値をダウンロードが完了した時間がダウンロード完了時間1217の設定値に格納される。これは、一定時間ログイン禁止フラグ1212がONのときに、MFP120へのログインを許可するか否かを判定するために利用される。特定操作実施済みフラグ1218の設定値は、設定値管理サーバ110から設定値をダウンロード完了後に、特定操作内容1215で指定された操作が実施された場合、YESとなり、実施されていない場合は、NOとなる。これは、特定操作実施前ログイン禁止フラグ1214がONの場合に、MFP120へのログインを許容するか判定するために利用される。ログイン禁止状態確認フラグ1219は、1211から1218までのフラグの状態を基に、ログインが禁止されているかを判定する必要があるかを判定するためのフラグである。ログイン禁止状態確認フラグ1219がYESの場合は、1211から1218までのフラグの状態を見て、ログイン禁止か判定する必要がある。ログイン禁止状態確認フラグ1219がNOの場合は、ログインが禁止されているかを判定する必要が無い(ログインは許可されている)。ログイン禁止状態確認フラグ1219の判定については、後述する。ダウンロードフラグ管理テーブル1210は、記憶装置220に格納される。全てのフラグが記憶装置220されるのでなく、一時的なフラグであるダウンロード実行中フラグ1216、ダウンロード完了時間1217、特定操作実施済みフラグ1218の設定値は、揮発性の記憶領域であるRAM212に格納されてもよい。ダウンロード処理開始時に、ダウンロード実行中フラグ1216がYESに設定される。ダウンロード処理完了時に、ダウンロード実行中フラグ1216がNOに設定され、ダウンロード完了時間1217に現在時刻が設定される。更に、一定時間ログイン禁止フラグ1212、又は特定操作実施前ログイン禁止フラグ1214がONの場合は、特定操作実施済みフラグにNOが設定され、ログイン禁止状態確認フラグにYESが設定される。
ここで、個人設定値の登録、更新処理、及びログイン時の個人設定値取得処理について説明する。
[個人設定値の登録、更新処理]
MFP120で更新されたユーザの個人設定値を、設定値管理サーバ110に登録する処理について説明する。個人設定値取得処理で説明したユーザ識別子が「a13ab」のユーザのMFP120のログイン処理が完了している状態であるとする。このユーザが設定値を変更する処理を実施する。設定値を変更する処理の例として、ユーザ設定値変更画面においてログイン後に表示される初期画面を変更したり、又はコピーのアプリケーションで、コピーのデフォルト設定を両面印刷したりする等である。設定値の変更を実施したコピー等の機能の制御部は、設定値制御部403に対して変更を実施したユーザ識別子「a13ab」とユーザによって設定された設定値とを渡す。ここで設定値は、図6に示したようなキー602、値603の組み合わせである。例として、対象601が「a13ab」、キー602が「個人アドレス帳−個人アドレス1」、値603が「xxx@yyy.co.jp」と設定されたとする。設定値制御部403は、個人設定値登録ユーザ管理テーブル700にユーザ識別子「a13ab」が存在するか判定する。もし、存在しない場合は、設定値制御部403は、個人設定値登録ユーザ管理テーブル700にユーザ識別子「a13ab」の登録を実施する。このとき、ユーザ識別子701、ユーザ名703、ドメイン名704、最終ログイン日時705以外は、未確定のため空欄(値0)となる。図7の例の場合、ユーザ識別子「a13ab」は対象として登録されているため、登録は実施されない。更に、設定値制御部403は、渡されたキー(個人アドレス帳−個人アドレス1)が設定値管理テーブル600に存在しているか判定する。存在しない場合は、設定値制御部403は、設定値管理テーブル600にキーの登録を行う。図6の例では、「個人アドレス帳−個人アドレス1」がキー602として存在しているため登録されない。最後に、設定値制御部403は、設定値管理テーブル600の、指定された対象601、キー602に対して、値603の更新(登録)を行う。この例では、対象601「a13ab」、キー602「個人アドレス帳−個人アドレス1」の値603を「aaa@abc.com」から「xxx@yyy.co.jp」に変更する。指定された対象601、キー602の値が存在しない場合は、設定値制御部403は、新規に値の登録を行う。設定値制御部403は、設定値管理テーブル600の更新処理を行うと、要求を行った機能の制御部に更新が完了したことを返答する。同時に、設定値制御部403は、設定値管理サーバ110に対して、ユーザ識別子「a13ab」のキー(個人アドレス帳−個人アドレス1)の値が「xxx@yyy.co.jp」で、設定値管理サーバ110を更新するように依頼する。クライアント通信制御部404は、通信I/Fコントローラ217を利用してネットワーク100経由で以下の処理を行う。設定値管理サーバ110にユーザ識別子「a13ab」のキー「個人アドレス帳−個人アドレス1」の値を「xxx@yyy.co.jp」に更新する要求を送信する。設定値管理サーバ110のサーバ通信制御部503は、MFP120からの要求を受信する。更に、サーバ通信制御部503は、要求の解析を行い、マスタ設定値制御部502に対して、ユーザ識別子が「a13ab」のキー「個人アドレス帳−個人アドレス1」の値を「xxx@yyy.co.jp」に更新するように依頼する。マスタ設定値制御部502は、マスタ設定値DB510のマスタ設定値管理テーブル800に対して、対象(a13ab)、キー(個人アドレス帳−個人アドレス1)の値を「xxx@yyy.co.jp」に更新する処理を行う。ここでの更新処理は、MFP120での設定値管理テーブル600の更新処理と同様である。設定値管理テーブル600の対象801、キー802に対する値803を更新した後に、マスタ設定値制御部502は、設定値管理サーバ110の現在時刻の取得を行い、最終更新日時804に設定する。マスタ設定値制御部502は、更新処理が完了した旨をサーバ通信制御部503に返却する。サーバ通信制御部503は、MFP120に設定値管理サーバ110の更新処理が完了したことを返送する。MFP120では、クライアント通信制御部404が設定値管理サーバ110から応答を受け取り、更新処理を完了する。登録、更新、取得処理において、本質ではないため、エラー処理についての記載をしていない。
[ログイン時の個人設定値取得処理]
ユーザがMFP120にログインしたときに、MFP120が、設定値管理サーバ110に格納されたユーザの個人設定値を取得して、MFP120を利用しているユーザの個人設定値を更新する処理について説明する。ユーザがログイン画面に、ユーザ名、パスワード等、認証に必要な情報を入力して、認証制御部402が入力された情報の正当性を判定する認証処理を行い、MFP120へのログイン処理を実行する。まず、設定値制御部403が、ダウンロードフラグ管理テーブル1210のログイン禁止状態確認フラグ1219の判定を行う。ログイン禁止状態確認フラグ1219がNOの場合は、ログイン処理は許可されているので、認証処理が実行される。ログイン禁止状態確認フラグ1219がYESの場合は、ログイン処理が禁止されているか判定が行われる。ダウンロード実行中(ダウンロード実行中フラグ1216がON)、かつ、ログイン禁止フラグ1211がONであれば、ログイン処理は禁止されている。そのため、表示操作制御部401は、ログイン禁止中である旨をMFP120に表示して、ログインを許可しない。ダウンロード未実行(ダウンロード実行中フラグ1216がOFF)で、一定時間ログイン禁止フラグ1212がONであれば、設定値制御部403は、現在時刻を判定する。もし、現在時刻が、ダウンロード完了時間1217からログイン禁止時間1213だけ経過した時間の間であれば、ログイン処理は禁止されている。そのため、表示操作制御部401は、ログイン禁止中である旨をMFP120に表示して、ログインを許可しない。ダウンロード未実行(ダウンロード実行中フラグ1216がOFF)で、特定操作実施前ログイン禁止フラグ1214がONであれば、設定値制御部403は、特定操作実施済みフラグ1218を判定する。もし、特定操作実施済みフラグ1218がNOであれば、指定された操作が実施済みのため、ログイン処理は禁止されている。そのため、表示操作制御部401は、ログイン禁止中である旨をMFP120に表示して、ログインを許可しない。更に、設定値制御部403は、現在時刻が、ダウンロード完了時間1217から予め定められた強制タイムアウト時間を経過しているか判定する。もし、強制タイムアウト時間を経過していない場合は、ログイン処理は禁止されている。そのため、表示操作制御部401は、ログイン禁止中である旨をMFP120に表示して、ログインを許可しない。これは、MFPが長時間利用できない(ログインできない)状態が回避するための仕組みである。ダウンロード完了時間1217から強制タイムアウト時間を経過している場合は、設定値制御部403は、ログイン処理を許可する通知を行う。これは、例えば、設定値制御部403が、予め設定された管理者宛てのメール等で通知を行う。本実施形態において、強制タイムアウト時間は、予めシステムで決められた例として記載しているが、管理者が設定できるような構成でもよい。上記の何れにも該当しない場合は、設定値制御部403は、ログイン処理が許可されている状態になっているため、ログイン禁止状態確認フラグをNOに設定する。以上の処理によって、ログイン処理が許可されていると判定された場合は、引き続き認証処理が実施される。
本実施形態では、MFP120は、ユーザ名、パスワード等、認証に必要な情報を入力後にログインが許可されているか判定している。この判定でなく、MFP120は、ログイン処理を実行する前に、ログインが禁止されていることをダウンロードフラグ管理テーブルから定期的に判定して、ログイン画面を表示せずに、ログイン禁止中であることを表示するようにしてもよい。
以下において、ログイン処理が許可されていると判定された場合に行われる認証処理と、設定値管理サーバ110からの該当するユーザの設定値の取得処理と、について説明する。
MFP120にログインしたユーザのユーザ識別子を「a13ab」であったとする。認証制御部402が、正当性を判定し、ログイン処理が完了する。すると、認証制御部402は、設定値制御部403に対して、ユーザ識別子「a13ab」の設定値を要求する。設定値制御部403は、設定値DB420に格納された個人設定値登録ユーザ管理テーブル700からユーザ識別子「a13ab」の最終同期日時702(2016/01/20 15:32:04)を取得する。設定値制御部403は、クライアント通信制御部404に設定値管理サーバ110に対して、ユーザ識別子「a13ab」の最終同期日時「2016/01/20 15:32:04」以降に更新された設定値を取得するように依頼する。クライアント通信制御部404は、通信I/Fコントローラ217を利用してネットワーク202経由で、設定値管理サーバ110にユーザAの最終同期日時702以降に更新された設定値の取得を要求する。設定値管理サーバ110のサーバ通信制御部503は、MFP120からの要求を受信すると、要求の解析を行う。更に、サーバ通信制御部503は、マスタ設定値制御部502に対して、ユーザ識別子「a13ab」の最終同期日時「2016/01/20 15:32:04」以降に更新された設定値を返すように依頼する。マスタ設定値制御部502は、ユーザ識別子「a13ab」の最終同期日時「2016/01/20 15:32:04」以降に更新された設定値について、マスタ設定値DB510に格納されたマスタ設定値管理テーブル800の検索を行う。マスタ設定値制御部502は、対象601が、ユーザ識別子「a13ab」の中で、最終更新日時804が、「2016/01/20 15:32:04」以降に更新されたものを検索する。本例においては、探索されたものは1つのキーである最終更新日時804だけであったが、複数のキーである最終更新日時804が検索されてもよいし、最終同期日時以降に更新されたデータが存在しなければ、最終更新日時804がヒットしなくてもよい。マスタ設定値制御部502は、検索された対象801、キー802、値803、検索実施した時点の設定値管理サーバ110の日時をサーバ通信制御部503に返却する。例えば、探索時の日時を2016/03/16 13:41:59とする。サーバ通信制御部503は、マスタ設定値制御部502から受け取ったユーザ識別子(a13ab)、キー(個人アドレス帳−個人アドレス2)、値(bbb@abc.com)、検索日時(2016/03/16 13:41:59)をMFP120に送信する。MFP120では、クライアント通信制御部404が設定値管理サーバ110から応答を受け取り、応答結果の解析を行う。クライアント通信制御部404は、設定値制御部403に設定値管理サーバ110から送られたユーザ識別子(a13ab)、キー(個人アドレス帳−個人アドレス2)、値(bbb@abc.com)、検索日時(2016/03/16 13:41:59)を渡す。そして、個人設定の更新を依頼する。設定値制御部403は、クライアント通信制御部404から設定値DB420に格納された設定値管理テーブル600に対して、受け取ったユーザ識別(a13ab)のキー(個人アドレス帳−個人アドレス2)、値(bbb@abc.com)を更新する。クライアント通信制御部404は、更に設定値DB420に格納された個人設定値登録ユーザ管理テーブル700のユーザ識別子「a13ab」の最終同期日時を設定値管理サーバ110での検索日時(2016/03/16 13:41:59)に変更する。これにより、ユーザAの設定が設定値管理サーバ110の最新の状態と同期されて更新される。設定値制御部403は、MFP120の各機能に対する制御部に対して、ユーザAの設定値を渡す。表示操作制御部401は、ユーザ識別「a13ab」の設定でログイン後の画面表示を行う。上記の場合は、ユーザがMFP120にログインしたときに設定値管理サーバ110に格納されている該当するユーザの最新の設定値を取得する例である。これ以外に、例えば、MFP120は、設定を明示的に同期させることを指示させて、ログイン以外の他のタイミングで設定値管理サーバ110から最新の設定値を取得するようにしてもよい。
以下、MFP120からユーザの設定値を設定値管理サーバ110から一括してダウンロードする(設定値管理サーバ110の設定値をMFP120に反映させる)処理について、フローチャートを用いて詳細に説明する。
図12は、MFP120が、複数ユーザを一括して設定値管理サーバ110からダウンロードを行う情報処理の一例を示すフローチャートである。S1401において、設定値制御部403は、ダウンロード実行中フラグ1216をYESに設定し、複数ユーザの一括ダウンロードが実行されている状態とする。S1402において、設定値制御部403は、ダウンロード対象ユーザ管理テーブル1200に本フローチャートにおいて処理されていないユーザが存在するか判定する。設定値制御部403は、未処理のユーザが存在する場合(Yes)は、S1403へ進み、全てのユーザが処理済みであれば(No)、S1411進む。S1403において、設定値制御部403は、ダウンロード対象ユーザ管理テーブル1200から未処理の任意の1ユーザを選択する。S1404において、クライアント通信制御部404は、設定値管理サーバ110に対して、S1403で選択されたユーザの設定値取得の要求を行う。設定値管理サーバ110に渡される情報は、S1403で選択されたユーザに対応するユーザ識別子1201と最終更新日時の0となる。このとき、設定値管理サーバ110は、後述の図15のフローチャートで示す処理が行われ、S1403で選択されたユーザの全ての設定値が、設定値管理サーバ110からMFP120に返ることになる。S1405において、クライアント通信制御部404は、設定値管理サーバ110から応答があるか確認を行う。クライアント通信制御部404は、応答があれば(Yes)、S1406へ進み、応答が無ければ(No)、S1408へ進む。S1406において、前述のようにS1403で選択されたユーザの全ての設定値が設定値管理サーバ110から返るため、設定値制御部403がこの設定値をS1403で選択されたユーザの設定値として設定値管理テーブル600に格納する。S1407において、設定値制御部403は、S1403で選択されたユーザをダウンロード対象ユーザ管理テーブル1200において処理済みとし、S1402に戻る。S1408には、S1405で設定値管理サーバ110から応答が無いときの処理である。S1408において、クライアント通信制御部404は、MFP120から設定値管理サーバ110への要求後の時間が、予め定められたタイムアウトの値を超えているか判定する。クライアント通信制御部404は、タイムアウトを超えていない場合(No)、S1409へ進み、タイムアウトを超えている場合(Yes)は、S1410へ進む。S1409において、クライアント通信制御部404は、予め定められた一定時間待ったあと、S1405へ戻り、再度、設定値管理サーバ110からの応答を確認する。S1410において、設定値制御部403は、設定値管理サーバ110から応答が無く、タイムアウトした場合であるので、エラー処理を行う。このエラー処理は、ディスプレイ219に表示したり、又は、管理者宛てにメールを行ったりする等、管理者に設定値管理サーバ110からのダウンロード処理が成功しなかったことを伝える処理であれば、任意の処理でよい。S1411において、設定値制御部403がログイン禁止状態確認フラグ1219をYESに設定する。YESに設定されることにより、後述の図14で説明するダウンロードフラグ管理テーブルの各フラグの確認処理で、ログイン処理禁止であるかの判定処理が実行される。S1412において、設定値制御部403は、現在時刻をダウンロード完了時間1217に設定する。S1413において、設定値制御部403は、ダウンロード実行中フラグ1216をNOにすることで、複数ユーザの一括ダウンロード処理が終了したことを示す。
図13、図15のフローチャートで、設定値管理サーバ110の所望のユーザの設定値をMFP120にダウンロードする(設定値管理サーバ110の設定値をMFP120に反映させる)処理について、フローチャートを用いて詳細に説明する。
図13は、MFP120において、ログイン時に該当するユーザの最新の設定値を設定値管理サーバ110から取得する情報処理の一例を示すフローチャートである。
図13の処理は、処理開始前に、特定のユーザ識別子、認証先ドメイン名、パスワード等、認証に必要な情報が予め指定済みであるものとする。S901において、設定値制御部403は、ログイン認証が可能かどうかを判定する。この処理の詳細は、図14のフローチャートで説明する。S902において、設定値制御部403は、S901でログイン処理が許可されたかどうかを判定する。設定値制御部403は、許可されていない(No)場合は、S903へ進み、許可されている(Yes)場合は、S904へ進む。S903において、表示操作制御部401は、ログインが禁止されているので、例えば、MFP120のディスプレイ219等にログインが禁止されている警告を表示する。S904において、設定値制御部403は、指定されたユーザ識別子の最終同期日時を設定値DB420の個人設定値登録ユーザ管理テーブル700から取得する。S905において、クライアント通信制御部404は、指定されたユーザ識別子、S904で取得された最終同期日時を更新情報取得のため設定値管理サーバ110へ送信する。より具体的には、クライアント通信制御部404は、指定されたユーザ識別子に対する最終同期日時以降に更新のあった設定値の取得要求を設定値管理サーバ110へ送信する。設定値管理サーバ110での処理は、図15で説明する。S906において、クライアント通信制御部404は、設定値管理サーバ110から応答があったか判定する。クライアント通信制御部404は、S906で応答が無ければ(No)、S907へ進み、応答があれば(Yes)、S910へ進む。S907において、クライアント通信制御部404は、一定時間待つ。S908において、クライアント通信制御部404は、所定のタイムアウト値に達したか判定する。所定のタイムアウト値とは、設定値管理サーバ110からの応答が一定時間無い場合に、設定値管理サーバ110からの応答を待たずに処理を中断するか判定するための値である。クライアント通信制御部404は、所定のタイムアウト値に達した場合は(Yes)、S909へ進み、達していない場合は(No)、S906へ戻る。S909において、設定値制御部403等は、エラー処理を行い、図13に示すフローチャートの処理を終了する。エラー処理とは、設定値管理サーバ110から応答が無くエラーが発生したことをログに記載したり、又はディスプレイ219にエラーを表示したりする処理である。S910は、設定値管理サーバ110から応答があった場合の処理である。S910において、設定値制御部403は、設定値管理サーバ110から送信された更新情報を確認して、MFP120での指定されたユーザ識別子の最終同期日時以降に更新されたデータが存在するか判定する。設定値制御部403は、更新されたデータが存在する場合(Yes)、S911へ進み、存在しない場合(No)、図13に示すフローチャートの処理を終了する。S911において、設定値制御部403は、指定されたユーザ識別子の設定に対して、設定値管理サーバ110から送信された更新情報に従って更新を行う。より具体的には、設定値制御部403は、設定値管理サーバ110から送信された更新情報に、指定されたユーザ識別子に対して更新された項目に対するキーと値との組み合わせについて、設定値管理テーブル600に反映させて、図13に示すフローチャートの処理を終了する。本実施形態では、複数のユーザの設定値を一括ダウンロード時、又はダウンロード後一定時間、全てのユーザのMFP120へログインを禁止する例で記載しているが、一括ダウンロードの対象ユーザであれば、MFP120へのログインを許可してもよい。これは、MFP120に設定値管理サーバ110から設定値がダウンロードされる対象であるため、該当するユーザはMFP120を利用させても問題が無いと見做すことができるためである。より具体的には、図14のフローチャートで説明する。S1501の実行前に、設定値制御部403は、ダウンロード対象ユーザ管理テーブル1200に、MFP120にログインしようとする該当するユーザが存在するか否か判定し、存在していれば、S1512へ進んで、ログイン処理を許可状態として呼び出し元に返す。
図14は、MFP120において、ログイン認証を行ってMFP120を利用することが可能か否か判定する情報処理の一例を示すフローチャートである。
S1501において、設定値制御部403は、ダウンロードフラグ管理テーブル1210のログイン禁止状態確認フラグ1219がYESであるかどうか判定する。設定値制御部403は、ログイン禁止状態確認フラグ1219がYESであれば(Yes)、S1502へ進み、NOであれば(No)、S1512へ進む。S1502において、設定値制御部403は、現在時刻を取得し、複数ユーザの設定のダウンロードが完了した時間から予め定められた強制タイムアウト時間を経過しているかどうか判定する。設定値制御部403は、タイムアウトが発生している場合(Yes)は、S1503へ進み、タイムアウトが発生していない場合(No)は、S1504へ進む。より具体的に説明する。設定値管理サーバ110からダウンロード完了後に、特定操作が実施するように設定されている。しかし、予め定められた強制タイムアウト時間を経過しても、指定された操作が実施されていない。そのため、S1502は、MFP120をユーザに利用できるようにさせる必要があるかを判定するものである。S1503において、設定値制御部403は、管理者に対して、ログイン禁止状態が解除されたことを通知する。管理者に通知出来ればどのような手段でもよい。例えば、管理者宛てにメールを出すような形態でもよい。S1503で管理者に通知が行われると、設定値制御部403は、S1511へ進む。S1504において、設定値制御部403は、ダウンロード実行中フラグ1216がONか否かを判定する。設定値制御部403は、ダウンロード実行中フラグ1216がONの場合(Yes)は、S1505へ進み、OFFの場合(No)は、S1507へ進む。S1505において、設定値制御部403は、ログイン禁止フラグ1211を判定する。これは、前述の図10のチェックボックス1301のチェックであり、OFFであれば、ダウンロード中に、ログインの禁止が設定されていない。設定値制御部403は、ログイン禁止フラグ1211がOFFの場合(No)、MFPを利用可能であるので、S1511へ進み、ログイン禁止フラグ1211がONの場合(Yes)、S1506へ進む。S1506において、設定値制御部403は、ログイン処理が禁止されている状態として呼び出し元に返す。S1507において、設定値制御部403は、一定時間ログイン禁止フラグ1212がONであるか判定する。これは、前述の図10のチェックボックス1302のチェックである。設定値制御部403は、一定時間ログイン禁止フラグ1212がONであれば(Yes)、S1508へ進み、OFFであれば(No)、S1509へ進む。S1508において、設定値制御部403は、現在時刻がダウンロード完了してから指定された時間を経過しているか判定する。より具体的には、設定値制御部403は、現在時刻が、ダウンロード完了時間1217から、図10の設定領域1303で設定されたログイン禁止時間1213だけ経過した時間を超えているかどうかを判定する。設定値制御部403は、現在時刻が、ダウンロード完了時間1217から、ログイン禁止時間1213だけ経過した時間を超えている場合(Yes)は、S1509へ進む。一方、設定値制御部403は、現在時刻が、ダウンロード完了時間1217から、ログイン禁止時間1213だけ経過した時間を超えていない場合(No)は、ログイン禁止中であるため、S1506へ進む。S1509において、設定値制御部403は、特定操作実施前ログイン禁止フラグ1214がONであるか判定する。これは、前述の図10のチェックボックス1304のチェックである。設定値制御部403は、特定操作実施前ログイン禁止フラグ1214がONであれば(Yes)、S1510へ進み、OFFであれば(No)、S1511へ進む。S1510において、設定値制御部403は、図10のプルダウンメニュー1305で指定された特定操作が実施されているかを判定する。設定値制御部403は、特定操作実施済みフラグ1218がNOの場合(No)、指定された操作が実行されていないので、S1506へ進み、特定操作実施済みフラグ1218がYESの場合(Yes)、指定された操作が実行されたので、S1511へ進む。S1506において、設定値制御部403は、ログイン処理を禁止する。特定操作として指定された機能が実行された場合、設定値制御部403は、ダウンロードフラグ管理テーブル1210の特定操作実施済みフラグ1218をYESにする。S1511において、設定値制御部403は、ログイン禁止状態確認フラグ1219をNOにする。これにより、次回以降の判定において、S1501でNoになるため、設定値制御部403は、即座にログインが許可されていると判定できる。次に複数ユーザの一括ダウンロードが実行されるときは、図12のS1411で、ログイン禁止状態確認フラグ1219がYESに設定されるので、複数ユーザの一括ダウンロード後は、再度、図14のフローチャートの処理が実行される。S1512において、設定値制御部403は、ログイン処理が許可されている状態として呼び出し元に返す。
図15は、設定値管理サーバ110においてMFP120から要求のあったユーザ識別子に対して指定された最終更新日時以降に更新された設定値をMFP120に返す情報処理の一例を示すフローチャートである。S1001において、サーバ通信制御部503は、MFP120からの更新情報取得要求を受け付ける。これは、S905でMFP120から送信された要求に対する設定値管理サーバ110の受信処理である。S1002において、マスタ設定値制御部502は、S1001の更新情報取得要求に含まれるユーザ識別子がマスタ設定値管理テーブル800の対象に存在するか判定する。マスタ設定値制御部502は、存在していれば(Yes)、S1003へ進み、存在していなければ(No)、指定されたユーザ識別の設定が設定値管理サーバ110に登録されていないため、S1006へ進む。S1003において、マスタ設定値制御部502は、該当するユーザ識別子のマスタ設定値管理テーブル800内の全てのキー802に対する最終更新日時804よりも、更新情報取得要求に含まれる最終同期日時が新しいか判定する。このときMFP120から、該当するユーザ識別子の全ての設定値を取得する場合には、最終同期日時として0が設定されて要求されるため、後述するS1004の抽出処理において、該当するユーザ識別子の全ての設定値が対象となる。S1003で、Yesの場合は、マスタ設定値制御部502は、MFP120で前回、設定値管理サーバ110と同期した日時以降に、該当するユーザ識別子に関する設定値の更新が無かったことになるため、S1006へ進む。S1003でNoの場合は、マスタ設定値制御部502は、MFP120で前回、設定値管理サーバ110と同期した日時以降に、該当するユーザ識別子に関する設定値の更新があったため、S1004へ進む。S1004において、マスタ設定値制御部502は、マスタ設定値管理テーブル800内の該当するユーザ識別子(対象801)に対するキー802の中で、更新情報取得要求に含まれる最終同期日時よりも新しい最終更新日時804を持つキー802、値803を抽出する。前述のように、最終同期日時が0の場合、該当するユーザ識別子(対象801)に対する全てのキー802、値803が抽出される。S1005において、サーバ通信制御部503は、S1104で抽出されたキー802、値803をMFP120へ返送して、図15に示すフローチャートの処理を終了する。S1006において、サーバ通信制御部503は、更新情報が無いことをMFP120へ返送して、図15に示すフローチャートの処理を終了する。MFP120は、S1005又はS1006の応答を受けて、図13のS906においてYesと判定する。
本実施形態では、複数のユーザの個人設定値を設定管理サーバから画像形成装置にダウンロードしている最中の画像形成装置へのユーザのログインを禁止する。そのため、画像形成装置の記憶容量を超えることなく、ダウンロードしている複数のユーザの個人設定値を格納することができる。また、設定管理サーバから画像形成装置にダウンロードしている最中だけでなく、ダウンロード完了後、指定した時間の間、ログインを禁止するため、ダウンロード後に、所望の設定値の状態で、管理者が設定値のバックアップを取る等を行うことができる。更には、ダウンロード完了後、管理者が所定の操作を実施するまで、画像形成装置へのログインを禁止するため、所望の設定値の状態で、管理者が確実に実施したい操作を実行することができる。ダウンロード完了後のログイン禁止が適応される時間にタイムアウトを設けているため、画像形成装置が使えない状態になることを回避することができる。また、ダウンロード対象のユーザに対して、ログインを許可することで、ダウンロード中であっても、画像形成装置が使えない状態を回避することができる。本実施形態では、ユーザの場合として例示しているが、予めユーザが所属するグループに設定値を持ち、グループに対して適用する形態でもよい。
<実施形態2>
次に実施形態2について説明する。実施形態1では、MFP120が設定値管理サーバ110から複数ユーザの設定値をダウンロード中はMFP120へのログインを禁止する形態であった。本実施形態では、ダウンロード中にMFP120へのログインを許容するが、ログインしたユーザの設定値が、一時領域に保存される形態となる。
設定値管理サーバ110からMFP120への複数ユーザの設定値のダウンロード中に、MFP120にログインしたユーザの設定値を一時領域に保存する概略について説明する。
MFP120の記憶装置220に、通常のMFP120にログインしたユーザの設定値を保存する領域とは別に、一時的に設定値を保存する領域(一時保存領域)を持つ。MFP120は、ログインが禁止されている状態で、MFP120にユーザがログインしたときは、通常の保存領域に該当するユーザの設定値が保存されているときは、一時的保存領域に設定値をコピーする。ログイン中に該当するユーザが設定値を保存したときは、MFP120は、設定値を、一時保存領域に保存する。そして、MFP120は、該当するユーザのログアウト時に、一時保存領域のデータを削除する。
これによって、ダウンロード中であっても、MFP120をユーザが利用することができる。
以下、詳細について説明する。
図16は、ダウンロードの設定を行う画面の一例を示す図である。図10と同様の部分の説明は適宜省略し、本実施形態に関する部分を主に説明する。但し、図16では、1301がオプションボタンとなっている。図16において、ユーザは、ダウンロード中のログイン禁止を示すオプションボタン1301とダウンロード中のログイン許可を示すオプションボタン1601とを排他的に選択できる。オプションボタン1601を選択している場合は、ユーザは、更に、チェックボックス1602のチェックを行うことで、ダウンロード中にログインしたユーザの設定値を一時保存領域に保存することを指定することができる。MFP120は、記憶装置220、RAM212等に、ダウンロード中にログインしたユーザの設定値を一時保存領域に保存するか否かのフラグを保持する。例えば、MFP120は、ダウンロードフラグ管理テーブル1210に、本フラグを追加する形態等がある。
図17は、ログイン時の情報処理の一例を示すフローチャートである。S902において、設定値制御部403は、S901の処理において、ログイン処理が許可されている判定したら(Yes)、S1701へ進む。ログイン処理が許可されていなければ(No)、S903へ進む。S1701において、設定値制御部403は、ダウンロード中にログインしたユーザの設定値を一時保存領域に保存するか否かのフラグの設定を判定する。設定値制御部403は、一時保存領域に保存する設定の場合(Yes)は、S1702へ進み、一時保存領域に保存する設定でない場合(No)は、S904へ進む。S1702において、設定値制御部403は、ログインするユーザ(ログインユーザ)の設定値の保存先を一時保存領域に変更する。この処理により、ログアウトされるまで、各機能の制御部の該当するユーザの設定値へのアクセスは一時保存領域になる。S1703において、設定値制御部403は、個人設定値登録ユーザ管理テーブル700に、該当するユーザが登録されているか判定する。設定値制御部403は、登録されている場合(Yes)は、S1704へ進み、登録されていない(No)場合は、S904へ進む。S1704において、設定値制御部403は、設定値管理テーブル600の該当するユーザの設定値を一時保存領域にコピーを行う。これにより、一時保存領域を利用する場合でも、すでに保存されている設定値を利用することができる。
図18は、ログアウト時の情報処理の一例を示すフローチャートである。S1801において、設定値制御部403は、該当するユーザの設定値の保存先が一時保存領域であるかを判定する。設定値制御部403は、一時保存領域である場合(Yes)、S1802へ進み、一時保存領域でない場合(No)は、S1803へ進む。S1802において、設定値制御部403は、一時保存領域の削除を実行する。S1803では、認証制御部402が、ログアウト処理を実施する。
本実施形態では、設定管理サーバから画像形成装置にダウンロードしている最中にユーザのログインを許可するが、該当するユーザの設定値の保存先を一時保存領域に設定するため、ダウンロード対象のユーザの個人設定値に影響を与えずに格納できる。
実施形態1から実施形態2までを通して、MFPにおける例で説明したが、ユーザ毎の設定値を保持する形態のものであれば、MFPに限定されず、パーソナルコンピュータ、携帯端末装置等、他の情報機器でもよい。
<その他の実施形態>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給する。そして、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上、本発明の実施形態の一例について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではない。
例えば、設定値管理サーバ110、MFP120のハードウェア構成として、CPUは複数存在してもよく、複数のCPUがROM、記憶装置等に記憶されているプログラムに基づき処理を実行するようにしてもよい。また、MFP120のハードウェア構成として、CPUの替わりに、GPU(Graphics Processing Unit)を用いてもよい。また、MFP120は、クライアント装置、画像形成装置の一例である。
以上、上述した各実施形態によれば、クライアント装置の記憶容量を超えることを防止し、ダウンロードしている複数のユーザの個人設定値を格納可能とすることができる。
110 設定値管理サーバ
120 MFP
211 CPU

Claims (14)

  1. サーバ装置との同期対象の複数のユーザのデータを前記サーバ装置よりダウンロードするダウンロード手段と、
    前記ダウンロード手段による前記データのダウンロード中のユーザのログインを禁止する制御手段と、
    を有するクライアント装置。
  2. 前記制御手段は、更に、ダウンロード完了後、設定された時間、前記ユーザのログインを禁止する請求項1記載のクライアント装置。
  3. 前記制御手段は、更に、ダウンロード完了後、設定された操作が実行されるまで前記ユーザのログインを禁止する請求項1記載のクライアント装置。
  4. 前記制御手段は、ユーザのログインを禁止する旨を表示部に表示する請求項1乃至3何れか1項記載のクライアント装置。
  5. 前記データのダウンロード中のユーザのログインを禁止する旨を設定する設定手段を更に有し、
    前記設定手段によって前記データのダウンロード中のユーザのログインを禁止する旨が設定されていた場合、前記制御手段は、前記ログインを禁止する請求項1乃至4何れか1項記載のクライアント装置。
  6. 前記データのダウンロード完了後の前記ユーザのログインを禁止する時間を設定する設定手段を更に有し、
    ダウンロード完了後、前記設定手段によって設定された時間、前記制御手段は、前記ユーザのログインを禁止する請求項2記載のクライアント装置。
  7. 前記データのダウンロード完了後の前記ユーザのログインの禁止を解除する操作を設定する設定手段を更に有し、
    ダウンロード完了後、前記設定手段によって設定された操作が実行されるまで、前記制御手段は、前記ユーザのログインを禁止する請求項3記載のクライアント装置。
  8. 前記制御手段は、ログインを要求しているユーザが前記同期対象の複数のユーザに含まれる場合、前記データのダウンロード中でもユーザのログインを許可する請求項1乃至7何れか1項記載のクライアント装置。
  9. サーバ装置との同期対象の複数のユーザのデータを前記サーバ装置よりダウンロードするダウンロード手段と、
    前記ダウンロード手段による前記データのダウンロード中のログインユーザのデータの保存先を一時保存領域に変更する制御手段と、
    を有するクライアント装置。
  10. 前記データのダウンロード中のログインユーザのデータの保存先を一時保存領域に変更する旨を設定する設定手段を更に有し、
    前記設定手段によって前記データのダウンロード中のログインユーザのデータの保存先を一時保存領域に変更する旨が設定された場合、前記制御手段は、前記ダウンロード手段による前記データのダウンロード中のログインユーザのデータの保存先を一時保存領域に変更する請求項9記載のクライアント装置。
  11. 前記クライアント装置は、画像形成装置である請求項1乃至10何れか1項記載のクライアント装置。
  12. クライアント装置が実行する情報処理方法であって、
    サーバ装置との同期対象の複数のユーザのデータを前記サーバ装置よりダウンロードするダウンロード工程と、
    前記ダウンロード工程による前記データのダウンロード中のユーザのログインを禁止する制御工程と、
    を含む情報処理方法。
  13. クライアント装置が実行する情報処理方法であって、
    サーバ装置との同期対象の複数のユーザのデータを前記サーバ装置よりダウンロードするダウンロード工程と、
    前記ダウンロード工程による前記データのダウンロード中のログインユーザのデータの保存先を一時保存領域に変更する制御工程と、
    を含む情報処理方法。
  14. コンピュータを、請求項1乃至11何れか1項記載のクライアント装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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