(実施の形態1)
以下、本開示の思想をレンズ交換式のカメラシステムに適用した場合の実施の形態について図面を用いて説明する。以下の実施形態では、2つの表示装置を備えたデジタルカメラにおいて、表示装置の切替えに関してユーザの使い勝手の良いデジタルカメラを説明する。
1.構成
図1は、本開示の撮像装置の実施の形態1のデジタルカメラ10を斜め前方から見たときの斜視図である。図2は、デジタルカメラ10を斜め後方から見たときの斜視図である。図3は、デジタルカメラ10の背面図である。
デジタルカメラ10はレンズ交換式カメラであり、交換レンズ100と、カメラボディ200とで構成される。カメラボディ200の上面には、第1の表示装置として、可動式の電子ビューファインダ(以下「EVF:Electronic viewfinder」と称す)300が設けられている。また、カメラボディ200の背面には、第2の表示装置として、可動式の液晶モニタ(以下「LCD:Liquid crystal display」と称す)230が設けられている。本実施の形態では、デジタルカメラ10において、LCD230及びEVF300のいずれかが、画像を表示する表示装置として機能する。第2の表示装置は有機EL(Electro Luminescence)表示デバイスで構成されてもよい。
図4は、デジタルカメラ10の内部構成を示すブロック図である。交換レンズ100は、フォーカスレンズ110及びズームレンズ120を備え、交換レンズ100に入射した光をカメラボディ200に導く。
カメラボディ200は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ210と、コントローラ220と、LCD230と、RAM(Random Access Memory)240と、操作部材250と、カードスロット260と、を備える。
デジタルカメラ10は、交換レンズ100を介して入射した被写体像をCCDイメージセンサ210によって撮像し、電気信号に変換して画像データを生成する。コントローラ220は、生成した画像データに各種画像処理および圧縮処理を施して、カードスロット260を介してメモリカード400に記録する。以下、デジタルカメラ10の各構成要素を具体的に説明する。
CCDイメージセンサ210は、交換レンズ100を介して取り込んだ光学信号を電気信号に変換するデバイスである。CCDイメージセンサに代えて、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサまたはNMOS(n‐Channel Metal‐Oxide Semiconductor)イメージセンサのような他の画像センサが使用されてもよい。
操作部材250は各種操作部材の総称である。操作部材は、図3に示すように、例えば、レリーズ釦251および十字キー252を含む。レリーズ釦251は、ユーザが静止画像の撮影を指示するときに押下される。十字キー252は、UI(User Interface)上の項目の選択および決定等を受け付ける。十字キー252は、上下左右釦と、その中心に位置する決定釦とを備える。ユーザは、十字キー252を構成する各種釦を押下することにより、LCD230またはEVF300上に表示されるカーソルを移動し、UIの項目の選択および決定等を行うことができる。操作部材250はさらに、ユーザのタッチ操作を可能とするタッチパネル255を含む。タッチパネル255はLCD230の表示面230Aに重畳して配置されている。ユーザはLCD230に表示された画像またはアイコンを見ながらタッチパネル255上でタッチ操作を行うことができる。
コントローラ220は、デジタルカメラ10全体の動作を制御する。コントローラ220は、CCDイメージセンサ210から得た画像データに対してガンマ補正、キズ補正、およびホワイトバランス補正等の各種画像処理、ならびにJPEG圧縮処理またはMPEG圧縮処理等の圧縮処理等を施す。コントローラ220は、制御動作および画像処理において、RAM240をワークメモリとして使用する。コントローラ220は、半導体素子などで実現可能である。コントローラ220の機能は、ハードウェアとソフトウェアとを組み合わせることにより実現されてもよいし、ハードウェアのみで構成されてもよい。コントローラ220は、例えば、マイクロコントローラ、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field‐Programmable Gate Array)、またはASIC(Application Specific Integrated Circuit)で実現できる。
カードスロット260は、メモリカード400を格納するスロットである。カードスロット260は、メモリカード400と電気的に接続して、カメラボディ200とメモリカード400間の画像データの転送を行う。すなわち、カードスロット260を介して、デジタルカメラ10は、撮像した画像データをメモリカード400へ記録したり、メモリカード400から、記録されている画像データを読み出したりすることが可能になる。
EVF300は、物体の接近を検知する接眼センサ310と、透明な接眼窓350(本開示の窓の一例)とを備える。接眼窓350は、デジタルカメラ10の背面において、EVF300の外表面の一部を構成する。また、図4に示すように、EVF300は、表示デバイス320を内部に備えている。表示デバイス320は、表示面320Aを有する。表示面320Aは接眼窓350と対向する位置に配置されている。ユーザは接眼窓350を覗き込むことで、EVF300内の表示デバイス320の表示面320Aに表示される画像を視認できる。EVF300を利用することでユーザは外光の影響を受けずに被写体を確認することができる。表示デバイス320は例えば液晶表示デバイスまたは有機EL表示デバイスで構成される。
接眼センサ310は、所定距離の範囲内に物体が存在するか否か、すなわち、物体(例えば、ユーザの顔の一部)の接近を検知するセンサである。たとえば接眼センサ310は、受光部と発光部とを備える。発光部は光を出力する。接眼センサ310に物体が接近している場合、光は物体に当たって反射する。受光部は物体からの反射光を入力する。反射光が入力された場合、接眼センサ310は物体の接近を示す検出信号を出力する。なお、光の出力から反射光の入力までの時間が所定時間内である場合に、物体と接眼センサ310との距離が所定の範囲内であると判断できる。したがって、たとえば接眼センサ310は、光の出力から反射光の入力までの時間が所定時間内である場合に、検出信号を出力してもよい。
接眼センサ310は、接眼窓350よりもデジタルカメラ10の内側に配置される。つまり接眼センサ310は、図3に示すように接眼窓350の側方であって、カメラ10の中央に近い方に配置される。このような配置により、接眼センサ310の誤検出を抑制できる。つまり、接眼センサ310が、接眼窓350の側方であって、カメラ10の中央から遠い方(つまり、カメラ10の外方に近い方)に配置される場合、接眼センサ310は、カメラの側面に取り付けられたストラップの接近を検出することがある。本開示は、接眼センサ310を用いて、ストラップではなくユーザの顔を検出することを目的としているため、ストラップの検出は誤検出となる。本実施の形態では、接眼センサ310がストラップから遠ざかる位置に配置されるため、接眼センサ310による誤検出(つまりストラップの接近の検出)の頻度を低減できる。
前述のとおり、接眼センサ310は、所定距離の範囲内に物体の存在を検知すると、物体の検知を示す検出信号を出力し、コントローラ220に送信する。したがって、ユーザが接眼窓350からEVF300を覗き込んだ場合、接眼センサ310は所定距離の範囲内に物体が存在すると検知し、物体の検知を示す検出信号をコントローラ220に送信する。
接眼センサ310の機能は、有効および無効の一方に設定される。接眼センサ310の機能が有効に設定された場合、接眼センサ310は、物体の接近を検知すると、物体の接近を示す検出信号を出力する。接眼センサ310の機能が無効に設定された場合、接眼センサ310はこの動作を停止する。すなわち接眼センサ310は、物体の接近を検知する機能および検出信号を出力する機能の少なくとも一方を停止する。
EVF300は、図1、図2に示すようなカメラボディ200に収納された状態をとり得る。ここで、交換レンズ100の光軸Lに対して垂直な面を、基準面とする。EVF300は可動であり、図1、図2に示すような収納状態から、図5、図6に示すように、基準面に対して回転移動して傾いた状態(以下「チルト状態」と称す)に変化し得る。なお、EVF300の表示面320Aが基準面に対してある角度回動するとき、EVF300自体は、カメラボディ200の上面に対して同じ角度回動する。本実施の形態では、EVF300は、カメラボディ200の上面に対して上下方向に0°以上かつ90°以下の角度で回転(チルト)させることができるように、ヒンジ(図示せず)を介してカメラボディ200に取り付けられている。つまり、図5の(A)、図6の(A)の方向を用いて定義すれば、EVF300の表示面320Aは、光軸Lに垂直な状態と、この状態から反時計回りに90度回転した状態との間で回動する。図1、2に示す収納状態にあるときのEVF300の位置をEVF300の基準位置とする。
EVF300が収納状態であるとき、表示デバイス320の表示面320Aの法線は交換レンズ100の光軸Lの方向と一致する。すなわち、EVF300の基準位置とは、EVF300の光軸とデジタルカメラ10の光軸(または、カメラボディ200の上面)が平行になるように配置されたときのEVF300の位置である。
カメラボディ200は、図4に示すように、EVF300に対して、EVF300がチルト状態であるか(すなわち、収納状態でないか)否かを検出するための第1の傾きセンサ340を備えている。第1の傾きセンサ340は機械的なスイッチで実現される。ここでは、機械的なスイッチとは、接触スイッチを意味する。機械的なスイッチは、可動部と一対の金属接点とを有する。金属接点の一方は可動部に備えられる。可動部の作動によって、一対の金属接点が接触する。
EVF300が収納状態のとき、EVF300は可動部と当接して第1の傾きセンサ340はONとなる。EVF300がチルト状態のとき、EVF300と可動部との当接が外れて第1の傾きセンサ340はOFFとなり、チルト状態であることが検出される。第1の傾きセンサ340はONおよびOFFの一方の状態を示す検出信号をコントローラ220に送信する。
第1の傾きセンサ340は、本実施の形態では、カメラボディ200の、EVF300が収納される凹部の奥側(つまり、デジタルカメラ10の背面から離れる側)に設けられている。これにより、第1の傾きセンサ340はユーザから見え難くなり、デジタルカメラ10のデザイン性が向上する。しかし、第1の傾きセンサ340の設けられる位置は、この位置に限られない。第1の傾きセンサ340が機械的なスイッチの場合は、第1の傾きセンサ340は、収納状態からチルト状態に推移するときのEVF300の軌跡の範囲に配置される。
なお第1の傾きセンサ340は、機械的なスイッチに代えて、ホール素子または磁気抵抗(MR:Magneto Resistive)センサなどの非接触スイッチで実現されてもよい。
LCD230はカメラボディ200の背面に設けられる。図5、図6は、EVF300及びLCD230が傾けられた状態にあるカメラボディ200の状態を示す図である。LCDの表示面230Aも、前述の基準面(つまり光軸L1に垂直な面)に対して傾くように構成されている。つまり、図5、図6に示すように、LCD230は、カメラボディ200に対して、その位置、角度を変化させることができるよう構成されている。このため、図6の(A)に示すように、LCD230は、第1ヒンジ232と、連結部材234と、第2ヒンジ236とを介して、カメラボディ200に連結されている。
第1ヒンジ232は、カメラボディ200の背面の下部に設けられている。第1ヒンジ232は、LCD230の下方に位置する。第1ヒンジ232は、水平に延伸する。連結部材234は第1ヒンジ232を介してカメラボディ200に連結される。これにより、連結部材234は、第1ヒンジ232を軸としてカメラボディ200に対して回転する。また、連結部材234とLCD230は第2ヒンジ236を介して連結される。第2ヒンジ236は、LCD230に設けられている。ここで、LCD230の表示面230Aは、長手方向である幅方向と、短手方向である高さ方向で規定されるものとする。第2ヒンジ236は、LCD230の幅方向の両側面に配置される。また、第2ヒンジ236は、高さ方向の略中央位置に配置される。上記の位置で、第2ヒンジ236はLCD230を回動可能に支持する。これにより、LCD230は第2ヒンジ236を軸として連結部材234に対して回転(チルト)する。このように、LCD230は、カメラボディ200に回動可能に取り付けられた連結部材234に対して回動可能に取り付けられている。このような構成により、ユーザは、カメラボディ200に対して、LCD230を好みの位置及び角度に自在に変更することができる。
図2、図3に示すような、LCD230がカメラボディ200内に収納された状態を、LCD230の「収納状態」という。また、図5、図6に示すような、LCD230の表示面230Aがカメラボディ200に対して傾けられた状態を、LCD230の「チルト状態」という。
カメラボディ200は、LCD230がチルト状態(すなわち、LCD230が収納状態でない状態)であることを検出するための第2の傾きセンサ290を備えている(図4参照)。第2の傾きセンサ290は、例えば機械的なスイッチ(つまり、接触スイッチ)で構成されてもよいし、ホール素子またはMRセンサなど(つまり、非接触スイッチ)で構成されてもよい。第2の傾きセンサ290をホール素子、つまり磁石とホール素子本体とで構成する場合、磁石は、例えばLCD230の右端上端の内部に配置され、ホール素子本体は、例えばLCD230が収納状態のときの磁石の配置場所と対向するカメラボディ200の背面側の内部に配置される。LCD230が収納状態のとき、第2の傾きセンサ290はOFFとなり、LCD230がチルト状態のとき、第2の傾きセンサ290はONとなる。第2の傾きセンサ290は、ONおよびOFFのいずれかの状態を示す検出信号をコントローラ220に送信する。
LCD230及びEVF300は、コントローラ220で各種画像処理等を施された画像データが示す画像、および各種の情報を表示することができる。例えば、LCD230及びEVF300は、ライブビュー画像またはメモリカード300に記録されている画像データの再生画像を表示することができる。ここで、ライブビュー画像とは、CCDイメージセンサ210で撮像されてリアルタイムに表示される画像である。ユーザはライブビュー画像を参照することで、静止画撮影を行う際に構図を決定することができる。また、LCD230及びEVF300は、デジタルカメラ10の各種設定を行うための設定画面またはUIを表示することができる。
2.動作
本実施の形態のデジタルカメラ10は、CCDイメージセンサ210で撮像された画像を、LCD230及びEVF300のいずれかの表示装置に表示させることができる。具体的には、本実施の形態では、デフォルト設定において、画像を表示する表示装置はLCD230に設定される。LCD230が画像を表示する表示装置として設定されているときに、接眼センサ310により、物体(例えば、ユーザの顔)の接近が検出されると、画像を表示する表示装置がLCD230からEVF300に切り替えられる。その後、接眼センサ310により、物体(例えば、ユーザの顔)がEVF300から離れたことが検出されると、画像を表示する表示装置がEVF300からLCD230に切り替えられる。このように接眼センサ310の検出結果に応じて自動で表示装置が切り替えられることにより、ユーザは手動で表示装置を切り替える必要が無くなる。したがって、表示装置の切替え操作に関するユーザの利便性が向上する。
本実施の形態のデジタルカメラ10は、EVF300とLCD230それぞれの傾き角度を変更することができる。EVF300及びLCD230の傾き角度によっては、ユーザがLCD230に重畳して設けられたタッチパネルをタッチ操作するときに、接眼センサ310が、EVF300にユーザの顔が接近していると誤検出する場合がある。例えば、ユーザが接眼センサ310に近いタッチパネルの上部をタッチ操作している場合に、そのような誤検出が起こりやすい。そこで、本実施の形態では、このような誤検出を低減するため、EVF300とLCD230の可動状態に応じて接眼センサ310の機能の有効および無効の設定を制御する。
図7は、本実施の形態のデジタルカメラ10における、EVF300とLCD230の可動状態(つまり収納状態およびチルト状態)と、接眼センサ310の有効および無効との関係を示した図である。図7に示すように、デジタルカメラ10において接眼センサ310は、EVF300の可動状態とLCD230の可動状態の組み合わせに応じて有効または無効に設定される。
具体的には、EVF300及びLCD230の双方が収納状態にある場合(可動状態1)、接眼センサ310は有効に設定される。このとき、画像を表示する表示装置として、LCD230が設定され、ユーザはLCD230に表示された画像に対してタッチ操作が可能となる。接眼センサ310が物体の接近を検知したときは、画像を表示する表示装置がLCD230からEVF300に切り替えられる。
EVF300が収納状態にあり、かつLCD230がチルト状態にある場合(可動状態2)、接眼センサ310は無効に設定される。このとき、画像を表示する表示装置として、LCD230が設定され、ユーザはLCD230に表示された画像に対してタッチ操作が可能となる。特にLCD230がチルト状態にある場合、ユーザがLCD230に重畳して配置されているタッチパネルを操作する可能性が高いと考えられる。よって、接眼センサ310を無効にすることで、ユーザが接眼センサ310近くでタッチパネルを操作した場合に、接眼センサ310が、タッチ操作をユーザの顔の接近として誤検出することを低減できる。
EVF300がチルト状態にある場合(可動状態3、4)、LCD230の状態に依らず、接眼センサ310は有効に設定される。EVF300がチルト状態にある場合、ユーザがEVF300を利用することが期待される。このため、接眼センサ310を有効に設定することで、EVF300への自動切り替えが可能となり、ユーザの利便性を向上できる。例えば、可動状態2から可動状態4に移行した後、接眼センサ310が物体(例えば、ユーザの顔)の接近を検出すると、コントローラ220は、画像を表示させる表示装置をLCD230からEVF300に切り替える。
図8のフローチャートを参照し、本実施形態のデジタルカメラ10における、図7に示すような表示装置の切換動作について説明する。なお、デジタルカメラ10では、機能させる表示装置としてEVF300またはLCD230のいずれかが設定される。
コントローラ220は、第1の傾きセンサ340からの検出信号に基づきEVF300が収納状態にあるか否かを判断する(S11)。EVF300が収納状態でない場合(S11でNO)、すなわち、チルト状態にある場合(可動状態3、4)、コントローラ220は、接眼センサ310を有効に設定する(S14)。
一方、EVF300が収納状態である場合(S11でYES)、コントローラ220は、第2の傾きセンサ290からの検出信号に基づきLCD230がチルト状態であるか否かを判断する(S12)。LCD230がチルト状態である場合(S12でYES、可動状態2)、コントローラ220は、接眼センサ310を無効に設定する(S13)。一方、LCD230がチルト状態でない場合(S12でNO、可動状態1)、コントローラ220は、接眼センサ310を有効に設定する(S14)。
以上のように、EVF300及びLCD230の可動状態に応じて、接眼センサ310の有効および無効が自動で設定されるため、ユーザの利便性を向上できる。
3.効果、等
以上のように、本実施形態のデジタルカメラ10(撮像装置の一例)は、表示面320Aを含むEVF300(第1の表示装置の一例)と、表示面230Aを含むLCD230(第2の表示装置の一例)と、EVF300に物体(例えば、ユーザの顔)が接近したことを検出する接眼センサ310と、接眼センサ310の機能の有効および無効を切り替えるコントローラ220(制御部の一例)と、を備える。
コントローラ220は、EVF300の表示面320Aが基準面(たとえば光軸L1に垂直な面)に対して平行であり、かつLCD230の表示面230Aが前述の基準面に対して傾いているとき、つまりEVF300が収納状態であり、LCD230がチルト状態のとき(すなわち図7の可動状態2のとき)、接眼センサ310を無効に設定する。また、コントローラ220は、EVF300の表示面320Aが基準面に対して傾いていて、かつLCD230の表示面230Aが基準面に対して傾いているとき、つまりEVF300がチルト状態であり、かつLCD230がチルト状態のとき(すなわち図7の可動状態4のとき)、接眼センサ310を有効に設定する。
これにより、可動状態2において、タッチ操作をユーザの顔の接近として誤検出することを低減できる。また、可動状態4において、接眼センサ310による表示装置の自動切り替えが可能となる。その結果、ユーザの使い勝手を向上できる。
また、本実施の形態では、デジタルカメラ10は、第1の傾きセンサ340と、第2の傾きセンサ290とを備えていてもよい。この場合、第1の傾きセンサ340は、EVF300の傾きを検出する。つまり、第1の傾きセンサ340は、表示面320Aが基準面に対して傾いているとき、検出信号を出力する。また、第2の傾きセンサ290は、LCD230の傾きを検出する。つまり第2の傾きセンサ290は、表示面230Aが基準面に対して傾いているとき、検出信号を出力する。さらに、コントローラ220は、第1の傾きセンサ340および第2の傾きセンサ290のそれぞれの検出結果を入力される。コントローラ220は、これらの検出結果に基づいて、EVF300とLCD230の可動状態を判断し、接眼センサの有効および無効を切り替える。これにより、デジタルカメラ10は、簡易な構成で表示装置の自動切り替えが可能となる。
また、本実施の形態では、コントローラ220は、EVF300及びLCD230が可動状態2から可動状態4に移行し、かつ、接眼センサ310が物体の接近を検出したときに、画像を表示させる表示装置を、LCD230からEVF300に切り替えてもよい。これにより、ユーザは顔をEVF300に近づけることで、画像を表示させる表示装置がEVF300に自動で切り替えられるため、ユーザの使い勝手が向上する。
また、本実施の形態では、デジタルカメラ10を背面から見た場合に、EVF300は、表示面320Aと対向する位置に接眼窓350(本開示の窓の一例)を備えていてもよい。そして、接眼センサ310は、接眼窓350よりも内側に配置されていてもよい。これにより、接眼センサ310が、デジタルカメラ10の側面に取り付けられるストラップの接近を、ユーザの顔の接近として誤検出し難くなる。
なお、接眼センサ310が配置される位置は、接眼窓350より内側に限定されない。たとえば、接眼センサ310は、接眼窓350より下側に配置されてもよい。接眼窓350より下の位置は、LCD230に近接する。特に、EVF300が収納状態であり、LCD230がチルト状態のとき、接眼窓350より下の位置は、LCD230に近接する。したがって、ユーザの指などがLCD230に接近すると、接眼センサ310は、EVF300にユーザの顔が接近したものとして誤検出してしまうことがある。これに対し本実施の形態では、図7の可動状態2に示すように、EVF300が収納状態であり、LCD230がチルト状態のとき、接眼センサ310は無効に設定される。したがって、ユーザの期待しない表示画面の自動切換えは回避される。
上述のように、接眼センサ310は、接眼窓350よりも内側または下側に設けられていることがより好ましいが、上側または外側に設けられていてもよい。たとえば接眼センサ310が接眼窓350より上側に設けられている場合の、本実施の形態の効果を説明する。LCD230の傾きによっては、ユーザはデジタルカメラ10の上部側からLCD230のタッチパネル255を操作することがある。この場合に、接眼窓350より上側に配置された接眼センサ310は、ユーザの手指を誤検出しやすいが、接眼センサ310の機能が無効に設定されていれば、誤検出を回避できる。
(実施の形態2)
実施の形態1のデジタルカメラ10は、EVF300が外部に露出した状態でカメラボディ200に取り付けられていた。これに対して、本実施の形態2では、EVF300は、不使用時にはカメラボディ200内に収納されている。以下、カメラボディ200内に収納可能なEVF300を備えたデジタルカメラにおける、接眼センサの有効および無効の設定について説明する。以下では、実施の形態1のデジタルカメラ10と異なる構成および動作について説明する。
図9は、本実施の形態のデジタルカメラ10におけるEVF300を模式的に説明した図である。図9の(A)に示すように、EVF300は不使用時にはカメラボディ200の内部に収容されている。EVF300はカメラボディ200の内部において支持部材305で支持される。EVF300の使用時には、図9の(B)に示すように、支持部材305が上昇し、これによりEVF300はカメラボディ200の表面からポップアップする。EVF300は、ヒンジ(図示せず)を介して支持部材305と連結されており、図9の(C)に示すように、上下に回動(チルト動作)させることが可能となっている。また、本実施の形態のカメラボディ200は、EVF300がポップアップしているか否かを検出する第3センサ345をさらに備えている。第3センサ345は、機械的なスイッチ(つまり、接触スイッチ)で実現されてもよいし、ホール素子または磁気抵抗(MR)センサなどの非接触スイッチで実現されてもよい。EVF300が収納状態のとき、第3センサ345はOFFとなり、EVF300がポップアップ状態のとき、第3センサ345はONとなる。第3センサ345はONおよびOFFの状態を示す検出信号をコントローラ220に送信する。
このようなポップアップ可能なEVF300を備えるデジタルカメラ10において、EVF300が収納されている状態(図9の(A)に示す状態)と、EVF300がポップアップしている状態(図9の(B)、(C)に示す状態)と、LCD230が収納されている状態とに基づき、接眼センサ310の有効および無効が自動で設定される。図10は、実施の形態2のデジタルカメラ10における、EVF及びLCDの可動状態と、接眼センサの有効および無効との関係を示した図である。
図10に示すように、コントローラ220は、EVF300が収納状態にある場合(可動状態0)、LCD230の状態に拘わらず、接眼センサ310を無効にする。EVF300が収納状態にあるときは、ユーザによるEVF300の利用が期待されないからである。
EVF300がポップアップした状態でかつチルト状態ではなく、かつ、LCD230が収納状態である場合(可動状態1)、コントローラ220は、接眼センサ310を有効にする。この場合、LCD230すなわちタッチパネル255がカメラボディ200の背面と平行となるため、接眼センサ310においてユーザによるタッチパネル操作が誤検出される可能性が低いと考えられる。そこで、EVF300への自動切替えによるユーザの利便性を優先し、接眼センサ310を有効に設定する。
EVF300がポップアップした状態でかつチルト状態ではなく、かつ、LCD230がチルト状態である場合(可動状態2)、コントローラ220は、接眼センサ310を無効にする。この場合、LCD230すなわちタッチパネル255がカメラボディ200の背面と平行ではなくなるため、タッチパネル255の上部でユーザ操作があった場合、その操作が接眼センサ310において誤検出される場合がある。そこで、接眼センサ310における誤検出の低減を優先し、接眼センサ310を無効に設定する。
EVF300がポップアップした状態でかつチルト状態である場合(可動状態3、4)、コントローラ220は、接眼センサ310を有効にする。EVF300がチルト状態にある場合、ユーザによるEVF300の利用の可能性が高いと考えられるため、接眼センサ310を有効に設定する。
図11は、本実施の形態のデジタルカメラ10の接眼センサ310の有効および無効の設定動作を示すフローチャートである。図11のフローチャートを参照し、本実施の形態のデジタルカメラ10における表示装置の切換動作について説明する。
コントローラ220は、第3センサ345からの検出信号に基づきEVF300がポップアップ状態にあるか否かを判断する(S21)。
EVF300がポップアップ状態でない場合(S21でNO)、すなわち、収納状態である場合(可動状態0)、コントローラ220は接眼センサ310を無効にする(S22)。
EVF300がポップアップ状態である場合(S21でYES)、コントローラ220は、第1の傾きセンサ340からの検出信号に基づき、EVF300がチルト状態であるか否かを判断する(S23)。
EVF300がチルト状態である場合(S23でYES、可動状態3、4)、コントローラ220は、接眼センサ310を有効に設定する(S26)。
EVF300がチルト状態でない場合(S23でNO)、コントローラ220は、第2の傾きセンサ290からの検出信号に基づき、LCD230がチルト状態であるか否かを判断する(S24)。LCD230がチルト状態である場合(S24でYES、可動状態2)、コントローラ220は、接眼センサ310を無効に設定する(S22)。LCD230がチルト状態でない場合(S24でNO)、すなわち、収納状態である場合(可動状態1)、コントローラ220は、接眼センサ310を有効に設定する(S25)。
以上のように、ポップアップ可能なEVFを備えたデジタルカメラにおいても、EVF300及びLCD230の状態に応じて接眼センサ310の有効および無効が自動で設定される。
(実施の形態3)
実施の形態1では、EVF300及びLCD230がともにチルト状態である場合(図7,図10に示す可動状態4)、接眼センサ310を有効に設定した。これに対して、本実施の形態のデジタルカメラ10では、EVF300及びLCD230がともにチルト状態であっても、EVF300と比べてLCD230が大きく傾けられているときは、接眼センサ310を無効に設定する。たとえば、EVF300にと比べてLCD230が大きく傾けられている場合、接眼センサ310により、LCD230に対するタッチ操作、またはLCD230自体が、ユーザの顔の接近として誤検出される可能性が高くなる。このため、接眼センサ310を無効に設定することで、そのような誤検出を低減する。以下、本実施の形態のデジタルカメラ10の構成、動作について、実施の形態1のデジタルカメラ10と異なる構成および動作について説明する。
図12に示すように、本実施の形態のデジタルカメラ10のカメラボディ200は、実施の形態1の構成において、第1の傾きセンサ340に代えて、EVF300の傾き角度θEを検出する第1の角度センサ291を備える。
さらに、カメラボディ200は、第2の傾きセンサ290に代えて、カメラボディ200と連結部材234間の角度を検出する第2の角度センサ292と、連結部材234とLCD230間の角度を検出する第3の角度センサ293とを備える。第1〜第3の角度センサ291〜293は、例えば加速度センサ、ホール素子または磁気抵抗(MR)センサで構成される。第1の角度センサ291を加速度センサで構成する場合、第1の角度センサ291は、例えばEVF300の内部に配置される。EVF300の傾斜角度に応じて加速度センサの重力の方向が異なることから当該傾斜角度に応じた出力が加速度センサからなされる。第2の角度センサ292をホール素子で構成する場合、磁石292Mは、例えば連結部材234の内部に配置され、ホール素子本体292Hは、例えばLCD230が収納状態のときの磁石292Mの配置場所と対向するカメラボディ200の背面側の内部に配置される。同様に第3の角度センサ293をホール素子で構成する場合、磁石293Mは、例えばLCD230の右端上端の内部に配置され、ホール素子本体293Hは、例えばLCD230が収納状態のときの磁石293Mの配置場所と対向するカメラボディ200の背面側の内部に配置される。
第2の角度センサ292及び第3の角度センサ293から出力されるアナログ出力値と、当該アナログ出力値と傾斜角度の関係を示すテーブルを用いて傾斜角度が求められる。コントローラ220は、第2の角度センサ292及び第3の角度センサ293からの角度情報に基づき、LCD230の基準面に対する傾き角度θLを算出する。
EVF300の傾き角度θEは、EVF300の光軸とカメラボディ200の上面とのなす角度となる。つまり、角度θEは、EVF300の表示面230Aと、光軸L(図4参照)に垂直な基準面との成す角度である。本実施の形態では、角度θEは、0度以上90度以下である。
LCD230の傾き角度θLは、LCD230の表示面230Aとカメラボディ200の背面とのなす角度となる。つまり、角度θLは、LCD230の表示面230Aと、光軸Lに垂直な基準面との成す角度である。さらに、表示面230Aが上向きになるようにLCD230が傾けられた場合、LCD230の傾き角度θLは図12に示すように、カメラボディ200の背面(または基準面)から上方に反時計回りに回転する角度と定義される。一方、表示面230Aが下向きになるようにLCD230が傾けられた場合、LCD230の角度θLは図13に示すように、カメラボディ200の背面(または基準面)から下方に時計回りに回転する角度と定義される。
図14Aは、本実施の形態のデジタルカメラ10の接眼センサ310の有効および無効の設定動作を示すフローチャートである。図14Aのフローチャートを参照し、本実施の形態のデジタルカメラ10における表示装置の切換動作について説明する。
図14Aに示す処理は、図8のフローチャートに示す処理に加えてさらにステップS15a、S16a、S17a、S18aを備える。以下、図14Aのフローチャートの処理に関して、実施の形態1で説明した処理と異なる点について説明する。
コントローラ220は、EVF300が収納状態にない場合(S11でNO)、LCD230が収納状態であるか否かを判断する(S15a)。LCD230が収納状態である場合(S15aでYES)、コントローラ220は、接眼センサ310を有効に設定する(S14)。
一方、LCD230が収納状態でない場合(S15aでNO)、すなわち、チルト状態である場合、コントローラ220は、LCD230の傾き角度θLからEVF300の傾き角度θEを引いた角度差Δθが所定値以上か否かを判断する(S16a)。所定値は例えば10°以上60°以下であり、望ましくは30°である。このため、コントローラ220は、第1の角度センサ291からの検出信号に基づきEVF300の傾き角度θEの情報を取得し、第2の角度センサ292及び第3の角度センサ293からの検出信号に基づき、LCD230の傾き角度θLの情報を取得する。コントローラ220は、取得した角度情報から、EVF300の傾き角度θEとLCDの傾き角度θLの角度差Δθを算出する。
Δθ = θL − θE
角度差Δθが所定値以上である場合(S16aでYES)、コントローラ220は接眼センサ310を無効に設定する(S17a)。無効にする理由を以下に説明する。
すなわち、図12のようにLCD230が上向きに傾いている場合であって、角度差Δθが大きい場合、表示面230AがEVF300に接近する。したがって、接眼センサ310が、LCD230に対するユーザのタッチ操作をユーザの顔の接近として誤検出する可能性が高くなるからである。
一方で、図13のようにLCD230が下向きに傾いている場合であって、角度差Δθが大きい場合、接眼センサ310を無効にする理由は、接眼センサ310が、LCD230自体をユーザの顔の接近として誤検出する可能性が高くなるからである。
ステップS16aの説明に戻り、角度差Δθが所定値未満である場合(S16aでNO)、コントローラ220は接眼センサ310を有効に設定する(S14)。この場合、接眼センサ310において誤検出する可能性は低いと考えられるからである。
また、EVF300が収納状態で、かつLCD230がチルト状態である場合(S12でYES)、コントローラ220は、角度差Δθが所定値以上か否かを判断する(S18a)。コントローラ220は、角度差Δθが所定値以上である場合(S18aでYES)、接眼センサ310を無効に設定する(S13)。角度差Δθが所定値未満であれば(S18aでNO)、コントローラ220は接眼センサ310を有効に設定する(S14)。このように、LCD230が傾いていても、接眼センサでの誤検出が発生しにくい状況であれば、接眼センサ310を有効に設定する。
なお、上記のようにEVF300及びLCD230がチルト状態か否かを判断せずに、図14Bに示すように、単純に角度差Δθが所定値以上である場合に(S19aでYES)、接眼センサ310を無効に設定し(S13)、角度差Δθが所定値未満であれば(S19aでNO)、接眼センサ310を有効に設定するようにしてもよい(S14)。
以上のように、本実施の形態では、LCD230の傾き角度からEVF300の傾き角度を引いたΔθが大きい場合には、接眼センサ310を無効に設定する。これにより、LCD230に対するユーザのタッチ操作またはLCD230自体をユーザの顔の接近として誤検出してしまう可能性を低減できる。
上記のような角度差Δθを考慮して接眼センサ310の有効および無効を制御するという本実施の形態の思想は、実施の形態2のポップアップ可能なEVFを備えるデジタルカメラに対しても適用できる。図15Aは、本実施の形態の思想を、実施の形態2のポップアップ可能なEVFを備えるデジタルカメラに適用した場合の、接眼センサ310の有効および無効の設定動作を示すフローチャートである。図15Aに示す処理は、図11のフローチャートに示す処理に加えてさらにステップS27a、S28a、S29a、S30aを備える。以下、図15Aのフローチャートの処理に関して、実施の形態2で説明した処理と異なる点について説明する。なお、この場合、デジタルカメラ10は第1〜第3の角度センサ291〜293を備えている。
図15Aにおいて、EVF300がポップアップ状態であり、かつ、チルト状態である場合(S23でYES)、コントローラ220は、LCD230が収納状態であるか否かを判断する(S27a)。LCD230が収納状態である場合(S27aでYES)、コントローラ220は、接眼センサ310を有効に設定する(S26)。
一方、LCD230が収納状態でない場合(S27aでNO)、すなわち、チルト状態である場合、コントローラ220は、EVF300の傾き角度θEとLCD230の傾き角度θLの角度差Δθが所定値以上か否かを判断する(S28a)。
角度差Δθが所定値以上である場合(S28aでYES)、コントローラ220は接眼センサ310を無効に設定する(S29a)。角度差Δθが大きい場合、接眼センサ310が、LCD230に対するユーザのタッチ操作またはLCD230自体をユーザの顔の接近として誤検出する可能性が高くなると考えられるからである。角度差Δθが所定値未満である場合(S28bでNO)、コントローラ220は接眼センサ310を有効に設定する(S26)。この場合、接眼センサ310において誤検出する可能性は低いと考えられるからである。
また、EVF300がポップアップされているがチルト状態でない場合であってLCD230がチルト状態である場合(S24でYES)、コントローラ220は角度差Δθが所定値以上か否かを判断する(S30b)。コントローラ220は、角度差Δθが所定値以上である場合(S30bでYES)、接眼センサ310を無効に設定する(S22)。角度差Δθが所定値未満であれば(S30bでNO)、コントローラ220は接眼センサ310を有効に設定する(S25)。この場合に、LCD230が傾いていても、接眼センサでの誤検出が発生しにくいと考えられるからである。
なお、上記のようにEVF300及びLCD230がチルト状態か否かを判断しなくてもよい。すなわち、図15Bに示すように、EVF300がポップアップ状態である場合に、単純に角度差Δθが所定値以上である場合に(S31bでYES)、接眼センサ310を無効に設定し(S22)、角度差Δθが所定値未満であれば(S31aでNO)、接眼センサ310を有効に設定するようにしてもよい(S25)。
以上のように、コントローラ220は、EVF300及びLCD230が可動状態4であっても、LCD230の傾き角度θLからEVF300の傾き角度θEを引いた差Δθが所定値以上の場合は、接眼センサ310を無効に設定してもよい。
(他の実施の形態)
上記実施の形態に限定されず、他の種々の実施形態が考えられる。以下、他の実施の形態についてまとめて記載する。
上記実施の形態において、撮像装置の例として、カメラボディ200と、これに装着可能な交換レンズ100とを備えるデジタルカメラの構成を説明した。しかしながら、撮像装置の構成は、カメラボディとレンズが必ずしも分離可能である必要はなく、レンズとカメラボディとが一体で構成されてもよい。
上記実施の形態において、第1の表示装置として説明したEVF300は、カメラボディ200に対して上方に回転(チルト動作)可能であれば、カメラボディ200に対して着脱可能であっても、着脱できないように取り付けられたものでもよい。
上記実施の形態では、接眼センサ310はEVF300上に配置されていたが、接眼センサ310を、カメラボディ200側に設けてられてもよい。