JP2019095380A - レーザ測距装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ワークの計測面にレトロリフレクタの取り付けを必要とせず、ワークの計測面が傾いたとしても、計測ビームが再入射できるように光軸を補正し、所望の精度を維持して相対距離を測定できるレーザ測距装置を提供すること。【解決手段】 ワークと作動機器との相対距離をレーザ干渉計により測定するレーザ測距装置において、レーザ干渉計は、レーザ発振器と、ビームスプリッタと、受光素子とを備え、ワークの計測面とビームスプリッタとの間の計測ビームの光路には、角度可変ミラーと、ワークの計測面で反射した計測ビームのずれ角度を検出する角度ずれ検出部とを備え、角度ずれ検出部で検出したずれ角度に基づいて、受光素子に入射する参照ビームに、ワークの計測面で反射した計測ビームが重なるように角度可変ミラーの角度を調整する、ミラー角度調整機構を備えている。【選択図】 図1

Description

本発明は、検査、撮像、露光、加工等の対象となるワーク(ウエーハ、基板等)と、当該ワークに対して所定の検査、撮像、露光、加工等を行う作動機器との相対距離を測定するレーザ測距装置に関する。
ワークと作動機器との相対距離を測定する測距装置として、レーザ干渉計を利用したレーザ測距装置が知られている。このレーザ干渉計は、計測ビームを出射及び再入射させる本体部と、計測ビームを反射させる計測ミラーを有しており、ワーク側に当該計測ミラーを取り付け、作動機器側にレーザ干渉計を取り付けて、互いの距離(つまり、相対距離)を測定する構成をしている(例えば、特許文献1)。
この様なレーザ干渉計を用いた測距装置では、ワーク側に取り付けた計測ミラーの角度がずれると、レーザ干渉計の本体内で合成される干渉光の強度が変化してしまい、測定距離に誤差が生じたり、測距ができなくなったりする。
そして、この様な事情に鑑み、計測ミラーの角度ずれを寛容にするため、再帰反射器(レトロリフレクタ)と呼ばれる光学素子を配置して、計測ビームの再帰性を高めるのが一般的である(例えば、特許文献2,3)。
特開2001−160535号公報 特開2006−322910号公報 特開2007−057522号公報
しかし、特許文献2,3に開示されている様な技術では、ワーク側に当該構成を有する計測ミラーを取り付ける必要がある。そのため、ワークを任意の場所に移動止させても計測ミラーが作動機器や装置フレーム等に干渉しない様、計測ミラーを取り付けるスペースや移動のためのスペースを確保する必要があり、装置設計上の制約となる。
一方、ワーク表面が鏡面状態であり、この面を計測ミラーとして代用したいという要求もある。しかし、ワークの移動や外部要因等により、ワーク表面が傾斜してしまうことがあり、レーザ干渉計に再入射すべき計測ビームの光軸がずれてしまい、所望の干渉光を得られない(測距ができない)という課題があった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、ワークの計測面にレトロリフレクタの取り付けを必要とせず、ワークの計測面が傾いたとしても、計測ビームが再入射できるように光軸を補正し、所望の精度を維持して相対距離を測定できるレーザ測距装置を提供することを目的としている。
以上の課題を解決するために、本発明に係る一態様は、
ワークと作動機器との相対距離をレーザ干渉計により測定するレーザ測距装置において、
レーザ干渉計は、
レーザ発振器と、
レーザ発振器から出射されたレーザ光を計測ビームと参照ビームに分岐するビームスプリッタと、
ワークの計測面で反射した計測ビームと参照ビームとが重なって入射することで生じる干渉光の強度を計る受光素子とを備え、
ワークの計測面とビームスプリッタとの間の計測ビームの光路には、当該計測ビームおよび当該ワークの計測面で反射して再入射した計測ビームを所定角度に設定して反射させる角度可変ミラーと、ワークの計測面で反射した計測ビームのずれ角度を検出する角度ずれ検出部とを備え、
角度ずれ検出部で検出したずれ角度に基づいて、受光素子に入射する参照ビームに、ワークの計測面で反射した計測ビームが重なるように角度可変ミラーの角度を調整する、ミラー角度調整機構を備えたことを特徴としている。
上記のレーザ測距装置によれば、レーザ干渉計内部で合成される干渉光の光軸または計測ビームの光軸を補正し、所望の精度を維持して測距することができる。
本発明を具現化する形態の一例の全体構成を示す概略図である。 本発明を具現化する形態の一例の要部を示す概略図である。 本発明を具現化する形態の変形例を示す概略図である。 本発明を具現化したレーザ測距装置および作動機器の一例を示す概略図である。
以下に、本発明を実施するための形態について図を用いながら説明する。なお各図では、水平方向をx方向とy方向とし、それらに直交する方向をz方向として表現する。また説明の便宜上、x方向を左または右、z方向を上または下と呼ぶことがある。
図1は、本発明を具現化する形態の一例の全体構成を示す概略図である。図1には、ワークWと作動装置EQとの相対距離WDを測定するレーザ測距装置1概略図が示されている。なお図1には、ワークWの姿勢として、計測面Mが水平状態にある(つまり、xy方向に沿う)様子が示されている。なお、ここで言う相対距離WDには、いわゆる作動距離のほか、互いの距離の変化量(差分)も含まれる。
レーザ測距装置1は、ワークWと作動装置EQとの相対距離WDをレーザ干渉計2により測定するものであり、レーザ干渉計2は、レーザ干渉計本体部3、角度可変ミラー4、角度ずれ検出部5、ミラー角度調整機構6等を備えている。
レーザ干渉計2は、レーザ干渉計本体部3から計測ビームを出射しつつ、ワークWの計測面Mで反射して再入射した計測ビームと、レーザ干渉計本体部3で生成した参照ビームとが重なり合うことで生じる干渉光の強度を計り、当該干渉光の強度に対応した信号やデータ、当該干渉光の強度を長さや距離に換算したデータ等を出力するものである。
レーザ干渉計本体部3は、レーザ発振器31、ビームスプリッタ32、参照ミラー33、受光素子34等を備えている。
レーザ発振器31は、コヒレントな光であるレーザ光L1を出射するものである。具体的には、レーザ発振器31は、半導体レーザ(ダイオードレーザ、レーザダイオードとも言う)等が例示できる。
ビームスプリッタ32は、レーザ発振器31から出射されたレーザ光L1を、計測ビームL2と参照ビームLrに分岐するものである。
具体的には、ビームスプリッタ32は、レーザ光L1の一部を通過(直進・透過とも言う)させて計測ビームL2として出射させ、レーザ光L1の一部を反射させて参照ビームLrとして出射させるものである。また、ビームスプリッタ32は、後述する参照ミラー33で反射した参照ビームLr’を通過させ、前記ワークの計測面Mで反射して再入射した計測ビームL6を反射させるものである。
より具体的には、ビームスプリッタ32は、レーザ光L1の光軸に対して45度傾斜して配置された透明体の表面に誘電体多層膜や金属膜が蒸着された光学素子(いわゆる、ビームスプリッタやハーフミラー)で構成されている。
参照ミラー33は、参照ビームLr’を反射させるものである。
受光素子34は、干渉光L7の強度を計るものである。具体的には、受光素子34は、ワークWの計測面M等で反射してレーザ干渉計本体部3に再入射した計測ビームL6と参照ミラー33で反射した参照ビームLr’とが重なって入射することで生じる干渉光L7の強度を計るものである。より具体的には、受光素子34は、レーザパワーメータやレーザパワーディテクタと呼ばれ、干渉光L7のエネルギー強度に対応した電気信号を外部に出力するものである。
角度可変ミラー4は、レーザ干渉計本体部3から出射された計測ビームL2を所定角度に設定して反射させて、当該ミラーで反射した計測ビームL3をワークWの計測面Mに照射させると共に、ワークWの計測面Mで反射した計測ビームL4を所定角度に設定して反射させてレーザ干渉計本体部3に再入射させるものである。角度可変ミラー4は、ワークWの計測面Mとビームスプリッタ32との間の計測ビームL2,L4の光路に配置されている。具体的には、角度可変ミラー4は、初期角度として45度傾斜させて配置されており、レーザ干渉計本体部3からx方向(右向き)に出射された計測ビームL2をz方向(下向き)に反射させる。さらに、角度可変ミラー4は、ワークWの計測面Mでz方向(上向き)に反射した計測ビームL4をx方向(左向き)に反射させる。
角度ずれ検出部5は、ワークWの計測面Mで反射した計測ビームL4のずれ角度θz(詳細は後述する)を検出するものであり、ワークWの計測面Mとビームスプリッタ32との間の計測ビームL2,L4の光路に配置されている。具体的には、角度ずれ検出部5は、サンプルミラー51と、ビーム位置検出器52を備えている。
サンプルミラー51は、計測ビームL2の全部又は一部を通過させ、ワークWの計測面Mで反射した計測ビームL4の一部を通過させると共に、計測ビームL4の一部を反射させるものである。具体的には、サンプルミラー51は、ワークWの計測面Mとビームスプリッタ32との間に、計測ビームL2,L4の光軸に対して斜め(例えば、45度)傾斜して配置されている。具体的には、サンプルミラー51としてペリクルミラー(薄いガラス板に薄膜が形成されたもの)が例示できる。
ビーム位置検出器52は、サンプルミラー51で反射したサンプル光L5を受光し、受光位置を外部へ出力するものである。具体的には、ビーム位置検出器52は、レーザのエネルギーを受光し、受光エネルギーに応じた強さの電気信号を出力する微小な素子がxy方向に二次元的に配置されて、受光エネルギーの中心や重心位置等を出力するもの(いわゆる、PSD)で構成されている。なお、ワークWの計測面Mが水平状態であれば、サンプル光L5の中心は、ビーム位置検出器52の測定範囲の中心Psに照射されるものとする。
ミラー角度調整機構6は、角度ずれ検出部5で検出したワークの計測面Mで反射した計測ビームL4のずれ角度θzに基づいて、受光素子34に入射する参照ビームLr’に、ワークWの計測面Mで反射した計測ビームL4(つまり、レーザ干渉計本体部3に再入射する計測ビームL6)が重なるように角度可変ミラー4の角度を調整するものである。具体的には、ミラー角度調整機構6は、X方向スキャナ61と、Y方向スキャナ62と、制御部63を備えている。
X方向スキャナ61は、計測ビームL3の照射位置をx方向に変化させるものである。
具体的には、X方向スキャナ61は、y方向を回転軸とする方向(図中Rxで示す)に角度可変ミラー4を所定の角度だけ回転させたり所定の角度で静止させたりするものである。
Y方向スキャナ62は、計測ビームL3の照射位置をy方向に変化させるものである。
具体的には、Y方向スキャナ62は、x方向を回転軸とする方向(図中Ryで示す)に角度可変ミラー4を所定の角度だけ回転させたり所定の角度で静止させたりするものである。
より具体的には、X方向スキャナ61とY方向スキャナ62は、ステピングモータやサーボモータとロータリエンコーダ等を備えた回転駆動機構が例示できる。そして、角度可変ミラー4の回転中心RCと、計測ビームL2が角度可変ミラー4に照射されて反射する位置RPとが一致するよう、角度可変ミラー4がX方向スキャナ61およびY方向スキャナ62に取り付けられている。
制御部63は、角度ずれ検出部5で検出した上述のずれ角度θzに基づいて、X方向スキャナ61及び/又はY方向スキャナ62を所定の角度に回転させ、所定の角度で静止させる制御を行うものである。具体的には、制御部63は、下述の様にして算出したずれ角度θzに基づいて、X方向スキャナ61およびY方向スキャナ62を制御し、角度可変ミラー4の角度調整を行うものである。より具体的には、制御部63は、X方向スキャナ61とY方向スキャナ62に対して回転/静止のための駆動信号を出力させるアンプユニット(駆動用アンプ、制御ドライバとも言う)、数値演算装置等を備えている。なお、ずれ角度θzに応じて、X方向スキャナ61及び/又はY方向スキャナ62をどの程度回転させて静止させるかは、数値演算装置で演算させ、数値演算装置からアンプユニットに駆動指令信号やデータを出力する。
[ずれ角度θzの検出、計測ビームL3の光軸調整について]
以下に、本発明を具現化するレーザ測距装置1において、ワークWの計測面Mが水平状態(基準姿勢Woと呼ぶ)ではなく角度ずれを生じたとしても、計測ビームL3の光軸を補正し、所望の精度を維持して測距する手順(つまり、光軸調整)について説明する。
図2は、本発明を具現化する形態の一例の要部を示す概略図である。図2には、ワークWが基準姿勢Woとは異なる姿勢をしている場合において、レーザ干渉計本体部3から出射した計測ビームL2と、ワークWの計測面Mで反射した計測ビームL4,L6の光路ずれの様子がが示されている。図2には、ワークWの基準姿勢Woに対して計測面Mがy方向を回転軸として時計回りに所定角度θmx傾斜している状態が図示されている。
まず、ワークWが二点鎖線で示された基準姿勢Woのように傾いていなければ、角度可変ミラー4で反射してz方向下向きに照射された計測ビームL3は、一点鎖線と矢印L30で示す様に、ワークWの計測面Mに垂直に入射して正反射する。そして、ワークWの計測面Mで反射した計測ビームL4(L40,L42)は、計測ビームL3,L2と同じ光路を辿ってレーザ干渉計本体部3に再入射される。このとき、サンプルミラー51で反射したサンプル光L5の中心は、一点鎖線と矢印L50で示す様にビーム位置検出器52の測定範囲の中心Psに照射される。なお、ワークWが基準姿勢Woに対して傾斜しておらず、x方向ないしy方向、z方向に平行にずれている場合も同様である。
一方、ワークWが実線で示されたように基準姿勢Woからずれ角度θmxだけ傾いていれば、角度可変ミラー4で反射してz方向下向きに照射された計測ビームL3(L30)は、ワークWの計測面Mの法線に対してずれ角度θmx傾斜した状態でワークWに照射される。そのため、ワークWの計測面Mで反射した計測ビームL4は、破線と矢印L41で示すようにz方向に対して2θmx傾斜して角度可変ミラー4に照射される。つまり、ワークWの計測面Mに入射する計測ビームL30に対して、計測面Mで反射した計測ビームL41は、ずれ角度θzをなして角度可変ミラー4に照射され、サンプルミラー51に照射されることとなる。そして、サンプルミラー51で反射したサンプル光L5の中心は、破線と矢印L51で示す様にビーム位置検出器52の測定範囲の中心Psからx方向(左側)にずれ量δx離れたところに照射される。なお、サンプルミラー51を通過した計測ビームL61は、レーザ干渉計本体部3に再入射できないか、再入射したとしても計測ビームL2の光軸と一致しないため参照ビームLr’と重なり合わない。そのため、所望の干渉光L7が生じず、このままでは相対距離WDを測定できない。
そこで、ビーム位置検出器52の測定範囲の中心Psからx方向(左側)にずれ量δx離れたところに照射されていることから、ワークWの計測面Mからビーム位置検出器52までの光路長Dとずれ量δxとの関係から、計測ビームL42のずれ角度θzxは、次の数式(1)より算出することができる。なお、光路長Dは、予め測定し把握しておく。
θzx = tan−1(δx/D) ・・・・・(1)
そして、ワークWの計測面Mの傾きθmxと、計測ビームL42のずれ角度θzxとは、次の数式(2)の関係が成り立つ。
θmx = θzx/2 ・・・・・(2)
そのため、計測ビームL2を角度可変ミラー4で反射させてワークWの計測面Mに向けて計測ビームL32を照射し、ワークWの計測面Mで正反射させる(つまり、ワークWの計測面Mで反射した計測ビームL42が再び角度可変ミラー4の反射位置RPに入射する)ようにするには、角度可変ミラー4を初期角度(符号40、2点鎖線で示す位置)から所定角度θvxだけ傾斜させる必要がある。このとき、所定角度θvxと、ワークWの計測面Mの傾きθmxとは、次の数式(3)の関係が成り立つ。
θvx = θmx/2 ・・・・・(3)
したがって、角度可変ミラー4をRx方向に調整する所定角度θvxは、次の数式(4)より算出できる。
θvx = tan−1(δx/D)/4 ・・・・・(4)
この様に、角度可変ミラー4を所定角度θvxだけ回転させて静止させれば、レーザ干渉計本体部3から出射した計測ビームL2は、角度可変ミラー4の反射位置RPで反射してワークWの計測面Mに照射され、照射された計測ビームL32は、ワークWの計測面Mで正反射し、計測ビームL42として再び角度可変ミラー4の反射位置RPで反射し、計測ビームL2と同じ光軸を辿ってサンプルミラー51を通過し、計測ビームL62としてレーザ干渉計本体部3に再入射する。そして、ビームスプリッタ32を通過した計測ビームL62は、参照ビームLr’と重なり合い、干渉光L7を生じて受光素子34に照射される。つまり、レーザ干渉計2により相対距離WDを測定できる。
なお上述では、ワークWの計測面Mがy方向を回転軸として時計回りに所定角度θmx傾斜しており、ワークWの計測面Mで反射した計測ビームL4(L41)がx方向にずれた例を示し、ずれ角度θzxを検出(具体的には、x方向のずれ量δxに基づいて算出)する構成を示した。
一方、ワークWの計測面Mがx方向を回転軸とする方向に所定角度θmy傾斜した場合であっても、ビーム位置検出器52で計測されるy方向のずれ量δyを測定して、y方向のずれ角度θzyを検出(具体的には、y方向のずれ量δyに基づいて算出)することができる。
そして、ワークWの計測面Mの傾きθmyと、計測ビームL42のずれ角度θzyとは、上述の数式(1)と同様に次の数式(5)の関係が成り立つ。
θzy = tan−1(δy/D) ・・・・・(5)
そして、数式(2)〜(4)と同様に、次の数式(6)〜(8)の関係が成り立つ。
θmy = θzy/2 ・・・・・(6)
θvy = θmy/2 ・・・・・(7)
したがって、角度可変ミラー4をRy方向に調整する所定角度θvyは、次の数式(8)より算出できる。
θvy = tan−1(δy/D)/4 ・・・・・(8)
ワークWの計測面Mがx方向を回転軸として所定角度だけ傾斜し、ワークWの計測面Mで反射した計測ビームL4がy方向にずれる状態であっても、詳細な説明は省略するが同様にy方向のずれ角度を検出し、角度可変ミラー4の調整角度を算出して、計測ビームL3,L4の光軸を調整できる。
本発明に係るレーザ測距装置1は、この様な構成をしているため、ワークWの計測面Mにレトロリフレクタの取り付けを必要とせず、ワークWの計測面Mが傾いたとしても、レーザ干渉計本体部3に計測ビームL6が再入射する様に計測ビームL3,L4の光軸を補正し、所望の精度を維持して相対距離WDを測定できる。
[変形例]
図3は、本発明を具現化する形態の変形例を示す概略図である。図3には、上述したレーザ測距装置1の構成とは異なり、ずれ角度検出部5が角度可変ミラー4とワークWの計測面Mとの間に配置されたレーザ測距装置1Bの具体的な構成が例示されている。
レーザ測距装置1Bは、ワークWと作動装置EQとの相対距離WDをレーザ干渉計2Bにより測定するものであり、レーザ干渉計2Bは、レーザ干渉計本体部3B、角度可変ミラー4、角度ずれ検出部5、ミラー角度調整機構6等を備えている。
レーザ干渉計本体部3Bは、2つのビームスプリッタ32A,32Bを備えている。
ビームスプリッタ32Aは、レーザ発振器31から出射されたレーザ光L1を、計測ビームL2と参照ビームLrに分岐するものである。また、ビームスプリッタ32Aは、参照ミラー33で反射した参照ビームLr’を反射させつつ、ワークWの計測面Mで反射して再入射した計測ビームL6を通過させるものである。これら参照ビームLr’と計測ビームL6は、ビームスプリッタ32Bに向けて出射され、互いに重なり合えば干渉光L7として出射される。
ビームスプリッタ32Bは、レーザ光L1を通過させつつ、ビームスプリッタ32Aから出射された参照ビームLr’と計測ビームL6(互いに重なり合えば干渉光L7)を反射して受光素子34に向けて出射するものである。
つまり、この様な位置関係に配置されたレーザ測距装置1Bでも、ワークWの計測面Mが傾いていれば、計測ビームL3,L4の光軸を補正し、所望の精度を維持して測距することができる。
[別の形態]
なお上述したワークWの計測面Mは、以下の様な形態を選択することができ、それぞれ優れた効果を奏する。
(1)ワークWに取り付けられた光反射部材の反射面
この場合、光反射部材として、従来技術にあるようなレトロリフレクタを必要とせず、単純な平面ミラーを用いることができる。そのため、取り付け場所の制約を受けない。
そして、光反射部材を貼り付ける際に反射面の平行度がずれたり、ワークWを移動させた際に反射面の平行度がずれたりして、ずれ角度θmが生じたとしても、計測ビームL3,L4の光軸を補正して、所望の精度で相対距離WDを測定できる。
(2)ワークWの平坦な反射面
この場合、光反射部材を準備する必要がなくなる。
[別の形態]
なお上述では、角度ずれ検出部5として、サンプルミラー51と、ビーム位置検出器52を備えた構成を示した。この様な構成であれば、ビーム位置検出器52に照射されるサンプル光L51のずれ量δmx,δmyを検出し、ワークWの計測面Mとビーム位置検出器52との光路長Dから、上述の様な数式(3)(6)に基づいて容易にずれ角度θzx,θzyを算出することができるため、好ましい。
しかし、別の手段でワークWの計測面Mの基準姿勢Woに対する傾きθmx,θmyを検出したり、ワークWの計測面Mで反射した計測ビームL41のずれ角度θzx,θzyを検出したりして、角度可変ミラー4を振る所定角度θvx,θvyを決定しても良い。
[変形例]
なお上述では、レーザ干渉計2,2Bにより測定するレーザ測距装置1,1Bの基本構成を例示し、作動機器EQと計測ビームL3,L4が互いに干渉しない位置に配置されている構成を図示した。
しかし、作動機器EQとワークWとの間に、角度可変ミラー4、X方向スキャナ61およびY方向スキャナ62、サンプルミラー51等を配置せざるを得ない場合がある。
この様な場合、作動機器を使用する作動モード(退避モードとも言う)と、相対距離を測定する測距モードとに切り替えできる装置構成とし、下述の様に運用すれば良い。
図4は、本発明を具現化したレーザ測距装置および作動機器EQの一例を示す概略図である。
レーザ干渉計本体部3、角度ずれ検出部5(具体的には、サンプルミラー51、ビーム位置検出器52)、制御部63、作動機器EQ、ワークWを載置/移動させるステージSTは装置フレーム(不図示)などに取り付けると共に、X方向スキャナ61およびY方向スキャナ62は、x方向に位置決め移動可能な1軸ステージ(不図示)を介して装置フレーム(不図示)に取り付けておく。
(1)作動モード(退避モード)
実線で示す様に、角度可変ミラー4、X方向スキャナ61およびY方向スキャナ62、サンプルミラー51は、作動機器EQとワークWとの間から退避させて静止させる(例えば、x方向右側へ移動させる)。
(2)測距モード
破線で示す様に、角度可変ミラー4、X方向スキャナ61およびY方向スキャナ62、サンプルミラー51を、所定の位置(例えば、x方向左側)に移動させ、角度可変ミラー4を初期角度40に設定する。そして、上述した手順と同様にして、角度ずれ検出部5で計測ビームL4のずれ角度を計測し、計測ビームL3,L4の光軸を調整する。
なお上述では、作動モード(退避モード)として、角度可変ミラー4、X方向スキャナ61およびY方向スキャナ62、サンプルミラー51を、x方向左側に移動(つまり、退避)させる構成を例示した。しかし、これら機器の退避方向は、x方向に限定されず、y方向(紙面奥または手前)であっても良い。或いは、作動機器の干渉領域から外れれば、角度可変ミラー4の表面が垂直(z方向に沿う方向)になるように角度変更するだけでも良い。
[変形例]
なお上述では、サンプルミラー51としてペリクルミラーを備えた構成を例示して詳細な説明をした。ペリクルミラーは数十μmの厚さのガラス板に薄膜が形成されたものである。そのため、サンプルミラー51がペリクルミラーで構成されていれば、計測ビームL2,L4,L5の光軸のずれを最小限にすることができ、各部の位置や角度、各光軸の調整がしやすくなるので好ましい。
しかし、サンプルミラー51は、この様なペリクルミラーに限らず、数百μm〜数mmの厚さのガラス板に薄膜が形成されたもの(いわゆる、ハーフミラー)で構成されていても良い。そうすることで、ペリクルミラーのような割れやすい部材を用いなくて済むため、不意に割れてしまうことを防ぐことができる。
[変形例]
なお上述では、説明を簡素に行うため、計測ビームL6がレーザ干渉計本体部3から出射した計測ビームL2と同じ光軸を辿ってレーザ干渉計本体部3に再入射する構成を例示した。しかし、本発明を具現化する上では、これら計測ビームL2,L6は、厳密に一致させることは必須条件ではなく、僅かにずれていても良い。つまり、再入射した計測ビームL6が参照ビームLr’と重なり合い、所望の干渉光L7が得られるように各ビームの光軸が設定されていれば良い。
1 レーザ測距装置
2 レーザ干渉計
3 レーザ干渉計本体部
4 角度可変ミラー
5 角度ずれ検出部
6 ミラー角度調整機構
31 レーザ発振器
32 ビームスプリッタ
33 参照ミラー
34 受光素子
51 サンプルミラー
52 ビーム位置検出器(PSD)
61 X方向スキャナ
62 Y方向スキャナ
63 制御部
EQ 作動機器
WD 相対距離
W 基板
M 計測面
Wo 基準姿勢
L1 レーザ光
L1’ 反射したレーザ光
L2 計測ビーム
Lr 参照ビーム
Lr’ 反射した参照ビーム
L3 計測ビーム(角度可変ミラーで反射)
L4 計測ビーム(計測面Mで反射)
L5 サンプル光(サンプルミラーで反射した光)
L6 計測ビーム(サンプルミラーを通過、レーザ干渉計本体部に再入射)
L7 干渉光
θmx,θmy ずれ角度(計測面)
θzx,θzy ずれ角度(計測ビームの入出射角)
θvx,θvy 所定角度(ミラーの調整角度)
δx,δy ずれ量(ずれ角度検出部)
D 光路長(計測面とPSD間)
RC 回転中心
RP 反射位置

Claims (4)

  1. ワークと作動機器との相対距離をレーザ干渉計により測定するレーザ測距装置において、
    前記レーザ干渉計は、
    レーザ発振器と、
    前記レーザ発振器から出射されたレーザ光を計測ビームと参照ビームに分岐するビームスプリッタと、
    前記ワークの計測面で反射した計測ビームと前記参照ビームとが重なって入射することで生じる干渉光の強度を計る受光素子とを備え、
    前記ワークの計測面と前記ビームスプリッタとの間の前記計測ビームの光路には、当該計測ビームおよび当該前記ワークの計測面で反射して再入射した計測ビームを所定角度に設定して反射させる角度可変ミラーと、前記ワークの計測面で反射した計測ビームのずれ角度を検出する角度ずれ検出部とを備え、
    前記角度ずれ検出部で検出した前記ずれ角度に基づいて、前記受光素子に入射する前記参照ビームに、前記ワークの計測面で反射した計測ビームが重なるように前記角度可変ミラーの角度を調整する、ミラー角度調整機構を備えた
    ことを特徴とする、レーザ測距装置。
  2. 前記角度ずれ検出部は、
    前記ワークの計測面で反射して再入射した計測ビームの一部をサンプル光として反射させるサンプルミラーと、
    前記サンプルミラーで反射した前記サンプル光の照射位置を検出するビーム位置検出器を備えたことを特徴とする、請求項1に記載のレーザ測距装置。
  3. 前記ワークの計測面は、当該ワークに取り付けられた光反射部材の反射面である
    ことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のレーザ測距装置。
  4. 前記ワークの計測面は、当該ワークの平坦な反射面である
    ことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のレーザ測距装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111102942A (zh) * 2019-12-28 2020-05-05 中国船舶重工集团公司第七一七研究所 激光发射光轴与跟踪系统光轴平行度实时矫正系统及方法
CN111896965A (zh) * 2020-06-09 2020-11-06 深圳职业技术学院 一种激光测距校准方法及可自动校准的激光测距仪

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