JP2019095086A - レンジフードの金属フィルターを囲繞するための不織布フィルター - Google Patents

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Abstract

【課題】 袋状又は筒状の不織布フィルターの口を開いて、レンジフードの金属フィルターを差し入れる際に、不織布フィルターの左右両端が剥離しにくいものを提供する。【解決手段】 この不織布フィルターは、二枚の矩形の不織布が積層されると共に左右両端で溶着されてなる。不織布は熱溶融性繊維を構成繊維とする。左右両端の溶着は、熱溶融性繊維が溶融固化してなる熱溶着点が上下方向に列をなして並んでいる。また、この列は二列となっている。熱溶着点の面積は0.2mm2〜2.5mm2で、上下方向に隣り合う熱溶着点の間隔は0.5mm〜1.5mmで、隣り合う列の間隔は0.5mm〜1.5mmである。この不織布フィルターは、二枚の不織布を積層し、その左右両端を、超音波発振ホーンとエンボスロール間に導入して、熱溶着点を形成することにより接合させて得られる。【選択図】 図1

Description

本発明は、主として、レンジフードに備え付けられている金属フィルターの汚れ防止のために用いる不織布フィルターに関するものである。
従来より、調理場から発生する油煙や臭気等を排気するために、調理場の上部にレンジフードが設置されている。そして、レンジフードには油煙等を捕集するための金属フィルターが備え付けられている。油煙等を捕集した金属フィルターは、長期に亙って使用すると汚れや目詰まり等が生じるため、所定期間毎に洗浄される。しかるに、この洗浄作業は煩わしいものであり、洗浄回数をなるべく少なくするために、金属フィルターに使い捨ての不織布フィルターを併用することが行われている。併用する方法としては、金属フィルターの前面に使い捨ての不織布フィルターを粘着剤で貼着したり、磁石で係止したり又は面ファスナーで係止することが行われている。この不織布フィルターによって、ある程度の油煙等が捕集されるため、金属フィルターの汚れや目詰まり等が生じる期間を延長することができる。
近年、袋状又は筒状の不織布フィルターの口を開いて、そこに金属フィルターを差し入れて、金属フィルターを不織布フィルターで囲繞する方法も採用されている(特許文献1)。かかる不織布フィルターで金属フィルターを囲繞すると、金属フィルターの後面でも油煙等を捕集しうるため、金属フィルターの更に奥に設置されているファンや内壁等の汚れも防止でき、好ましいものである。ところで、袋状又は筒状の不織布フィルターは、二枚の矩形の不織布を積層した後、その左右両端を縫合するか又は溶断接合することによって作成されている(特許文献1、段落0021)。
しかしながら、レンジフードに用いられる不織布フィルターは、繊維密度が低く粗目でかつ伸びやすいものであるため、縫合しにくいということがあった。また、左右両端を溶断接合した場合、接合強度が弱く、袋状又は筒状の不織布フィルターの口を開いて金属フィルターを差し入れる際に、左右両端が剥離してしまい、金属フィルターを囲繞することができないという欠点があった。
特開2003−262375号公報
本発明の課題は、袋状又は筒状の不織布フィルターの口を開いても、その左右両端が剥離しにくいものを提供することにある。
本発明は、二枚の不織布を積層した後、左右両端を特定の構成で溶着して接合することによって、上記した課題を解決したものである。すなわち、本発明は、二枚の矩形の不織布が積層されると共に左右両端で溶着接合されてなり、該二枚の不織布の間を広げレンジフードの金属フィルターを差し入れて使用する不織布フィルターにおいて、前記不織布は、熱溶融性繊維を構成繊維とするものであり、前記左右両端の溶着は、前記熱溶融性繊維が溶融固化してなる熱溶着点が上下方向に平行に列をなして並んでおり、かつ、該列が一列以上となってなされているものであることを特徴とするレンジフードの金属フィルターを囲繞するための不織布フィルターに関するものである。
本発明に係る不織布フィルターに用いる不織布素材は、熱溶融性繊維を構成繊維とするものである。熱溶融性繊維としては、加熱すると溶融する繊維が用いられ、たとえば、ポリエステル繊維が用いられる。また、不織布は、繊維密度が低く粗目でかつ伸びやすいものであり、具体的には、見掛密度が0.01g/cm3〜0.02g/cm3程度であって、目付が20g/m2〜100g/m2程度で、厚み(無荷重下)が2〜7mm程度ののものである。かかる不織布は、ポリエステル短繊維を構成繊維とし、ポリエステル短繊維相互間をアクリル系接着剤等の結合剤(バインダー)で接着したバインダーボンド法によって、容易に製造することができる。また、結合剤中にリン系難燃剤等の難燃剤を含有させておくのも好ましいことである。油煙等と共に炎や火花等が不織布フィルターに接触して、不織布フィルターが燃えるのを防止するためである。
本発明に係る不織布フィルターは、上記した不織布を二枚重ねて左右両端を溶着して接合し、矩形状に成形したものである。この左右両端の溶着は、図1に示す如く、多数の熱溶着点1,1,1・・・を設けることにより、なされている。熱溶着点1は、不織布の構成繊維であるポリエステル繊維等の熱溶融性繊維が溶融固化することによって形成されている。熱溶着点1の面積は、0.2mm2〜2.5mm2程度である。多数の熱溶着点1,1,1・・・は、上下方向に平行に列をなして並んでいる。上下に隣り合う熱溶着点1,1の間隔、すなわち、熱溶着されていない部分は、0.5mm〜1.5mm程度である。上下方向に平行に列をなして並んでいる熱溶着点1,1,1・・・の列は、少なくとも一列以上であり、好ましくは二列以上である。二列以上にすると、袋状又は筒状の不織布フィルターの口を開いたときに、左右両端がより剥離しにくくなるが、具体的には二列で十分である。隣り合う列の間隔は0.5mm〜1.5mm程度である。隣り合う列の熱溶着点1,1は平行であっても千鳥状であってもよい。
本発明に係る不織布フィルターを製造するには、以下の如き方法によるのが好ましい。まず、二枚の長尺状の不織布を積層して積層体を得る。この積層体の左右両端を、超音波発振ホーンとエンボスロール間に導入する。エンボスロールは、先端の面積が0.2mm2〜2.5mm2程度の凸部が周方向に列をなして並んでいるものである。超音波発振ホーンによって積層体は加熱され、凸部に接触している部位が溶融し、二枚の不織布の左右両端に熱融着点1が形成される。熱融着点1が形成された後、熱融着点1,1,1・・・の列が一列又は二列等になるように、直ちに切断刃によって切断する。本発明においては、列が二列となるように切断するのが好ましい。以上のようにして、筒状の不織布フィルターが得られるのである。また、この筒状の不織布フィルターの下端を、熱溶着等によって接合し袋状の不織布フィルターとすることもできる。なお、下端の接合は剥離しても差し支えないので、溶断によって接合してもよい。
本発明に係る不織布フィルターは一般的に袋状又は筒状になっており、その口を開いて、すなわち、二枚の不織布の間を広げて、レンジフードの金属フィルターを差し入れる。これにより、金属フィルターの両面共に、不織布フィルターで囲繞される。そして、これをレンジフードに備え付けることにより、金属フィルターの汚れや目詰まりを長期に亙って防止しうると共に、金属フィルターの奥に設置されているファンや内壁等の汚れも防止しうる。
本発明に係る不織布フィルターは、左右両端が所定の熱溶着点によって接合されているので、左右両端の接合強度が高い。したがって、袋状又は筒状の不織布フィルターの口を開いて、金属フィルターを差し入れる際に、左右両端が剥離しにくいという効果を奏する。
実施例
ポリエステル短繊維を構成繊維とし、ポリエステル短繊維相互間がリン系難燃剤含有のアクリル系バインダーで接着された、目付40g/m2で厚み(無荷重下)約3mmの不織布を準備した。この不織布二枚を積層した積層体を搬送しながら、積層体の左右両端を超音波発振ホーンとエンボスロール間に導入して接合し、所定のサイズに切断して、図1に示す如き不織布フィルターを得た。この不織布フィルターは、縦約31cmで横約34cmのサイズで、熱溶着点は四角形で面積が1.2mm2であった。熱溶着点は、左右両端の各々に二列に並んでおり、各列中の上下方向の熱溶着点の数は122個であった。
比較例
エンボスロールを金属製刃に代えた他は、実施例と同一の方法で不織布フィルターを得た。この不織布フィルターは、左右両端が溶断されることにより、左右両端が接合されてなるものであった。
実施例及び比較例で得られた不織布フィルターから、図2の四角部位2を採取して、図3に示す如き寸法の試験片を得た。この試験片の上下端をチャックで把持して、30cm/分の引張速度で引っ張って、試験片が破壊される際の引張強度(左右端部の接合強度ということになる。)を測定した。その結果、実施例に係る不織布フィルターは引張強度が6.24Nであり、比較例に係る不織布フィルターは2.20Nであった。また、比較例に係る不織布フィルターは溶断部で破壊されたのに対し、実施例に係る不織布フィルターは熱溶着点が形成されている箇所ではなく、不織布自体が破壊した。
本発明の一例に係る不織布フィルターの模式的平面図である。 図1の不織布フィルターから試験片を採取する部位を示したものである。 図2から採取した試験片を示したものである。
1 熱溶着点
2 試験片の採取する部位

Claims (6)

  1. 二枚の矩形の不織布が積層されると共に左右両端で溶着接合されてなり、該二枚の不織布の間を広げレンジフードの金属フィルターを差し入れて使用する不織布フィルターにおいて、
    前記不織布は、熱溶融性繊維を構成繊維とするものであり、
    前記左右両端の溶着は、前記熱溶融性繊維が溶融固化してなる熱溶着点が上下方向に平行に列をなして並んでおり、かつ、該列が一列以上となってなされているものであることを特徴とするレンジフードの金属フィルターを囲繞するための不織布フィルター。
  2. 熱溶着点の面積は0.2mm2〜2.5mm2であって、上下方向に隣り合う熱溶着点の間隔は0.5mm〜1.5mmであり、隣り合う列の間隔は0.5mm〜1.5mmである請求項1記載のレンジフードの金属フィルターを囲繞するための不織布フィルター。
  3. 熱溶着点の列が二列である請求項1記載のレンジフードの金属フィルターを囲繞するための不織布フィルター。
  4. 不織布はポリエステル短繊維を構成繊維とし、ポリエステル短繊維相互間がリン系難燃剤を含むアクリル系接着剤で接着されている請求項1記載のレンジフードの金属フィルターを囲繞するための不織布フィルター。
  5. 不織布の目付は20g/m2〜100g/m2で、不織布の厚み(無荷重下)は2〜7mmで、不織布の見掛密度が0.01g/cm3〜0.02g/cm3である請求項1記載のレンジフードの金属フィルターを囲繞するための不織布フィルター。
  6. 二枚の長尺状の不織布を積層して積層体とする工程と、
    前記積層体の左右両端を、超音波発振ホーンとエンボスロール間に導入して、熱溶着点を形成する工程と、
    前記熱溶着点が二列となるように、前記積層体の左右両端縁部を切断除去する工程とを具備することを特徴とする請求項3記載のレンジフードの金属フィルターを囲繞するための不織布フィルターの製造方法。
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