JP2019094684A - 油圧ショベル - Google Patents
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Abstract
【課題】 スイングポストからハイポストを取外すことなく、チルトフロアを建屋と一緒にチルトアップできるようにする。【解決手段】 キャノピ12に設けられた建屋側索条ブラケットとしてのキャノピ側索条ブラケット12Dと、ブーム16に設けられたブーム側索条ブラケット16Dとを備えている。また、キャノピ側索条ブラケット12Dとブーム側索条ブラケット16Dとを索条25により連結する。この状態で、スイングポスト14とハイポスト15との間でハイポスト15を起立状態に保持するリンク23を取外し、ブームシリンダ19を伸長させ、ハイポスト15を斜め前方に傾斜させる構成としている。【選択図】 図4
Description
本発明は、ハイポストを有するフロント装置と旋回フレームに対してチルトアップ、チルトダウンが可能なチルトフロアとを備えた油圧ショベルに関する。
油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、下部走行体の上側に旋回可能に搭載された上部旋回体と、上部旋回体の前側にスイングポストを用いて左,右方向に揺動可能に支持されたフロント装置とにより構成されている。
油圧ショベルには、建物の外部での解体作業、街路等の狭い場所での掘削作業に用いられる小型の油圧ショベルがある。小型の油圧ショベルは、狭い作業現場に対応するように上部旋回体がコンパクトに形成されているから、エンジン等の原動機をメンテナンスできるように、フロアが前側を支点として傾転可能となっている(特許文献1,2参照)。
即ち、小型の油圧ショベルの上部旋回体は、フロント装置のスイングポストを支持するための支持ブラケットが前方に突出して設けられた旋回フレームと、旋回フレームに設けられた原動機を覆うために旋回フレームに前側位置を傾転支点としてチルトアップ、チルトダウンが可能に設けられたチルトフロアと、チルトフロア上の座席を覆う建屋とを備えている。
また、建物の外部での解体作業では、フロント装置が高所に届くように、ハイポストを備えたフロント装置を用いている。ハイポストは、スイングポストに上側に延びて設けられ、その先端にブームを取付けることにより、フロント装置の作業範囲を上側に拡大している(特許文献3参照)。
ところで、特許文献1,2の発明では、原動機等のメンテナンスを行えるように、フロアは、前側位置を傾転支点としてチルトアップ、チルトダウンが可能なチルトフロアとして構成されている。この場合、特許文献3の発明ように、ハイポストがスイングポストから上側に延びて設けられていると、チルトフロアをチルトアップしたときに、このチルトフロアと一緒に前側に傾転する建屋がハイポストに当接してしまう。そこで、ハイポストを備えた油圧ショベルでは、チルトフロアをチルトアップするときに、前段階の作業としてスイングポストからハイポストを取外さなくてはならず、原動機のメンテナンス等に手間を要することが課題となる。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、スイングポストからハイポストを取外すことなく、チルトフロアを建屋と一緒にチルトアップできるようにした油圧ショベルを提供することにある。
本発明は、下部走行体に旋回可能に搭載された上部旋回体と、前記上部旋回体の前側に支持されたフロント装置とからなり、前記上部旋回体は、前記フロント装置が支持される旋回フレームと、前側位置を傾転支点としてチルトアップ、チルトダウンが可能に前記旋回フレームに設けられたチルトフロアと、前記チルトフロア上の座席を覆う建屋とを備え、前記フロント装置は、前記旋回フレームの前側に左,右方向に揺動可能に支持されたスイングポストと、基端が前記スイングポストに回動可能に取付けられたハイポストと、前記ハイポストの先端に回動可能に取付けられたブームと、前記ハイポストと前記ブームとの間に設けられ前記ハイポストに対して前記ブームを回動させるブームシリンダと、前記スイングポストと前記ハイポストとの間に設けられ前記ハイポストを起立状態に保持するリンクとを備えてなる油圧ショベルにおいて、前記建屋に設けられた建屋側索条ブラケットと、前記ブームに設けられたブーム側索条ブラケットとを備え、前記建屋側索条ブラケットと前記ブーム側索条ブラケットとを索条により連結して、前記リンクを取外し、前記ブームシリンダを伸長させ、前記ハイポストを斜め前方に傾斜させる構成としている。
本発明によれば、スイングポストからハイポストを取外すことなく、チルトフロアを建屋と一緒にチルトアップすることができ、原動機のメンテナンスを含む作業を容易に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態に係る油圧ショベルとして、後方小旋回型の小型の油圧ショベルを例に挙げ、図1ないし図5を参照しつつ詳細に説明する。
図1において、後方小旋回型の小型の油圧ショベル1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、下部走行体2の上側に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、上部旋回体3の前側に設けられた後述のフロント装置13とにより構成されている。
後方小旋回型の油圧ショベル1の上部旋回体3は、下部走行体2の左,右方向の幅寸法(全幅)に対して予め定められた範囲内で旋回するように構成されている。詳しくは、下部走行体2の全幅に対して予め定められた範囲とは、下部走行体2の全幅の120%以内の範囲を示している。後方小旋回型の油圧ショベル1の上部旋回体3は、後側のカウンタウエイト5の外周面5Aが、前述した全幅の120%以内の範囲内に収まるように設定されている。
旋回フレーム4は、上部旋回体3の支持構造体を形成するものである。旋回フレーム4には、後述するフロント装置13のスイングポスト14を左,右方向に揺動自在に支持するための支持ブラケット4Aが前方に突出して設けられている。
カウンタウエイト5は、旋回フレーム4の後側に設けられている。このカウンタウエイト5は、フロント装置13との重量バランスをとるもので、左,右方向の中央部が後側に突出した円弧状の重量物として形成されている。カウンタウエイト5は、上部旋回体3が旋回動作したときに、この上部旋回体3の旋回半径が小さくなるように形成されている。具体的には、カウンタウエイト5は、左,右方向の両側を前側に向けて湾曲させることにより円弧状の外周面5Aを有し、この形状をもって旋回フレーム4の旋回中心に近い前側寄りに配置されている。
図5に示すように、エンジン6は、原動機を構成するもので、カウンタウエイト5の前側に位置して旋回フレーム4の後側に、左,右方向に延在する横置き状態で搭載されている。エンジン6の左側には、油圧ポンプが取付けられている。なお、原動機としては、エンジンに電動モータを設けたハイブリッド式の原動機または電動モータを採用することもできる。
チルトフロア7は、エンジン6、油圧ポンプ等を覆うと共に、後述の座席9を支持するものである。即ち、チルトフロア7は、前側が低く、後側が高くなるようにステップ状に形成されている。チルトフロア7は、その前部が旋回フレーム4の前側位置に傾転支持部材7A(点線で図示)を介して回動可能に取付けられている。ここで、チルトフロア7と旋回フレーム4との間には、ねじ機構、ガスばね等を動力とする傾転機構8(図5参照)が設けられている。傾転機構8は、例えば、特許文献2のように形成されている。
これにより、チルトフロア7は、傾転機構8を駆動させることにより、前側の傾転支持部材7Aを傾転支点(中心)として、図5に示すように、メンテナンス等のために後側を持ち上げる(チルトアップする)ことができる。また、図1、図3、図4に示すように、チルトフロア7は、通常の運転のために旋回フレーム4側に押し下げる(チルトダウンする)ことができる。
座席9は、チルトフロア7の後側位置に設けられている。この座席9は、油圧ショベル1を操縦するオペレータが着座するものである。また、座席9の左,右両側には、フロント装置13等を操作する作業用の操作レバー10(左側のみ図示)が配設されている。さらに、座席9の前側には、チルトフロア7の前部に位置して走行用の操作レバー・ペダル11が配設されている。
キャノピ12は、チルトフロア7上の座席9を覆う建屋を構成している。詳しくは、キャノピ12は、チルトフロア7の前部に立設された左,右の前支柱12Aと、チルトフロア7の後部に立設された左,右の後支柱12Bと、各前支柱12Aの上部と各後支柱12Bの上部とに亘って前,後方向に延びて設けられた左,右の上支柱12C(いずれも左側のみ図示)とを備えた4柱キャノピとして構成されている。また、左,右の上支柱12C間には、天井板(図示せず)が設けられている。
ここで、キャノピ12には、各前支柱12Aと各上支柱12Cとの境界位置となる上部前側に位置して建屋側索条ブラケットとしてのキャノピ側索条ブラケット12Dが設けられている。このキャノピ側索条ブラケット12Dは、例えば、油圧ショベル1を吊上げて移送する場合に、ワイヤが取付けられるものである。また、図3、図4に示すように、キャノピ側索条ブラケット12Dには、後述のハイポスト15を前側に倒すときに、索条25の一端部25Aが取付けられる。
次に、上部旋回体3の前側に設けられたフロント装置13の構成について説明する。
フロント装置13は、上部旋回体3の前側に後述のスイングポスト14を用いて左,右方向に揺動可能に支持されている。フロント装置13は、後述のスイングポスト14、ハイポスト15、ブーム16、ブームシリンダ19を備えている。
スイングポスト14は、旋回フレーム4の支持ブラケット4Aに左,右方向に揺動可能に支持されている。このスイングポスト14は、スイングシリンダ(図示せず)によって揺動される。スイングポスト14の上部には、前,後方向の後部位置にハイポスト取付部14Aが設けられている。また、スイングポスト14の前側には、ハイポスト取付部14Aよりも前下側位置にリンク取付部14Bが設けられている。ハイポスト取付部14Aとリンク取付部14Bは、左,右方向に貫通したピン孔を有するボス部材として形成されている。
さらに、ハイポスト取付部14Aとリンク取付部14Bとの間には、左,右方向に間隔をもって前側に向け下向きに傾斜した稜線部14C(左側のみ図示)が設けられている。この稜線部14Cは、ハイポスト15が前側に倒されたときに後述のストッパ24が当接するものである。
ハイポスト15は、基端(下端)がスイングポスト14に回動可能に取付けられている。図2に示すように、ハイポスト15は、上,下方向に延びる角筒体として形成されている。ハイポスト15の基端には、前,後方向の後部位置にスイングポスト取付部15Aが設けられ、スイングポスト取付部15Aよりも前側位置にリンク取付部15Bが設けられている。スイングポスト取付部15Aとリンク取付部15Bは、左,右方向に貫通したピン孔を有するボス部材として形成されている。これにより、スイングポスト取付部15Aは、左,右方向に延びるピンによってスイングポスト14のハイポスト取付部14Aに前,後方向に回動可能に取付けられている。
また、スイングポスト取付部15Aとリンク取付部15Bとの間には、スイングポスト14の稜線部14Cと対面するように左,右方向に間隔をもって前下がりとなる稜線部15Cが設けられている。各稜線部15Cの前側部分には、後述のストッパ24がそれぞれ取付けられている。
一方、ハイポスト15の先端(上端)には、前,後方向の後部位置にブーム取付部15Dが設けられている。また、ブーム取付部15Dよりも前下側位置には、ブームシリンダ19の基端を取付けるためのシリンダ取付部15Eが設けられている。
ハイポスト15は、スイングポスト14に上側に延びて設けられることにより、フロント装置13の作業範囲を上側に拡大することができる。一方で、図4、図5に示すように、ハイポスト15は、前側に倒すことができ、この状態では、チルトフロア7をチルトアップしたときにキャノピ12との干渉を避けることができる。
ブーム16は、ハイポスト15の先端に回動可能に取付けられている。ブーム16は、角筒体の長さ方向の中間部を折曲ることにより形成されている。ブーム16の基端部16Aは、ハイポスト15のブーム取付部15Dにピンを用いて回動可能に取付けられている。ブーム16の長さ方向の中間部には、下側面に位置してブームシリンダ19の先端を取付けるためのシリンダ取付部16Bが設けられている。また、ブーム16の長さ方向の中間部には、上側面に位置してアームシリンダ20の基端を取付けるためのシリンダ取付部16Cが設けられている。
さらに、シリンダ取付部16Cの後側には、ブーム側索条ブラケット16Dが設けられている。ブーム側索条ブラケット16Dは、例えば、油圧ショベル1を吊上げて移送する場合に、キャノピ12のキャノピ側索条ブラケット12Dと共に、ワイヤが取付けられるものである。また、図3、図4に示すように、ブーム側索条ブラケット16Dには、ハイポスト15を前側に倒すときに、索条25の他端部25Bが取付けられる。
アーム17は、ブーム16の先端部16Eに回動可能に取付けられている。バケット18は、アーム17の先端部に回動可能に取付けられている。このバケット18は、複数種類ある作業具の1つで、作業内容に応じてグラップル、カッタ等の他の作業具に交換することができる。
ブームシリンダ19は、ハイポスト15とブーム16との間に設けられ、ハイポスト15に対してブーム16を回動させるものである。ブームシリンダ19は、チューブ側の基端がハイポスト15のシリンダ取付部15Eに回動可能に取付けられ、ロッド側の先端がブーム16のシリンダ取付部16Bに回動可能に取付けられている。ここで、ブームシリンダ19は、ハイポスト15を前側に倒すときの動力源としても用いられる。
アームシリンダ20は、ブーム16に対してアーム17を回動させるもので、ブーム16のシリンダ取付部16Cとアーム17の基端との間に設けられている。バケットシリンダ21は、アーム17に対してバケット18を回動させるもので、アーム17とバケット18に接続されたバケットリンク22との間に設けられている。
リンク23は、スイングポスト14とハイポスト15との間に設けられている。リンク23は、スイングポスト14のリンク取付部14Bとハイポスト15のリンク取付部15Bとの間隔を一定に保持する強度部材として形成されている。リンク23は、長さ方向の一端がスイングポスト14のリンク取付部14Bに取付けられ、他端がハイポスト15のリンク取付部15Bに取付けられている。これにより、図1、図3に示すように、リンク23は、ハイポスト15を起立状態に保持することができる。
ストッパ24は、ハイポスト15の各稜線部15Cの前側部分に接着、貼着、螺着等の固着手段により取付けられている。各ストッパ24は、ハイポスト15を前側に倒したときに、スイングポスト14の各稜線部14Cに当接するものである。各ストッパ24は、スイングポスト14の各稜線部14Cに当接したときに、押圧力によって僅かに変形する弾性と、ハイポスト15の前傾姿勢を所定の角度で維持する剛性とをもった樹脂材料によって形成されている。
図3、図4に示すように、索条25は、ハイポスト15を前側に倒すときに、キャノピ12とブーム16との間に設けられるもので、この索条25は一定の長さを有している。索条25は、例えば、ワイヤ、チェーン、ロープ等により構成されている。ハイポスト15を前側に倒すときには、索条25の一端部25Aが連結金具を介してキャノピ12のキャノピ側索条ブラケット12Dに取付けられ、他端部25Bが連結金具を介してブーム16のブーム側索条ブラケット16Dに取付けられる。なお、索条25の一定の長さとは、図3に示すように、ブーム16をハイポスト15よりも高い位置まで上側に回動させた状態で、ブーム16とキャノピ12の間を接続しうる長さをいう。
次に、チルトフロア7をチルトアップする油圧ショベル1のチルトアップ方法について説明する。
まず、索条25の取付工程について述べる。図3に示すように、索条25の取付工程では、ブームシリンダ19を伸長してブーム16を上側に回動し、キャノピ12のキャノピ側索条ブラケット12Dとブーム16のブーム側索条ブラケット16Dとの距離寸法を、索条25が届く範囲まで近付ける。この状態で、一定の長さをもった索条25の一端部25Aをキャノピ12のキャノピ側索条ブラケット12Dに取付け、他端部25Bをブーム16のブーム側索条ブラケット16Dに取付ける。これにより、キャノピ12のキャノピ側索条ブラケット12Dとブーム16のブーム側索条ブラケット16Dとの距離寸法を索条25によって一定の長さに固定することができる。
ハイポスト15の前傾工程について述べる。図4に示すように、ハイポスト15の前傾工程では、スイングポスト14とハイポスト15との間からリンク23を取外す。この場合、索条25がキャノピ12とブーム16との間を連結しているから、フロント装置13は、ハイポスト15が起立した姿勢を維持する。
リンク23を取外したら、ブームシリンダ19を伸長させる。このときに、キャノピ12のキャノピ側索条ブラケット12Dとブーム16のブーム側索条ブラケット16Dとの距離寸法は、索条25によって一定の長さに固定されているから、ハイポスト15とブーム16との接続部位(ブーム取付部15D)が矢示A方向に移動し、ハイポスト15が前方に傾斜する。そして、ブームシリンダ19を所定寸法、例えば、最大寸法まで伸長させると、ハイポスト15の基端に取付けられたストッパ24がスイングポスト14の稜線部14Cに当接する。これにより、ハイポスト15は、最も前方に傾斜した姿勢に保持される。この状態では、索条25を緩めたり、取外したりしてもハイポスト15は最前傾姿勢を保持することができる。
次に、チルトフロア7をチルトアップさせる工程について述べる。図5に示すように、このチルトフロア7のチルトアップ工程では、例えば、チルトフロア7の後側部位をカウンタウエイト5の上部に取付けているボルト(図示せず)を取外す。この状態で、傾転機構8を用いてチルトフロア7の後側を持ち上げる。このようにチルトフロア7をチルトアップした状態では、エンジン6等を露出させることができるから、エンジン6のメンテナンス等を行うことができる。
しかも、チルトフロア7のチルトアップ工程では、チルトフロア7と一緒にキャノピ12が前方に傾斜するが、ハイポスト15は、前方に傾斜した姿勢に保持されているから、キャノピ12とハイポスト15との干渉を避けることができる。
かくして、本実施の形態によれば、キャノピ12に設けられたキャノピ側索条ブラケット12Dと、ブーム16に設けられたブーム側索条ブラケット16Dとを備えている。キャノピ側索条ブラケット12Dとブーム側索条ブラケット16Dとを索条25により連結した状態で、リンク23を取外し、ブームシリンダ19を伸長させ、ハイポスト15を斜め前方に傾斜させる。この上で、ハイポスト15を斜め前方に傾斜させた状態で、キャノピ12をチルトアップさせる。
従って、スイングポスト14からハイポスト15を取外すことなく、チルトフロア7をキャノピ12と一緒にチルトアップすることができる。この結果、チルトフロア7の下側に配置されたエンジン6のメンテナンス等を容易に行うことができる。
なお、実施の形態では、ストッパ24をハイポスト15側に取付けた場合を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、ストッパ24をスイングポスト14側に取付ける構成としてもよい。また、ストッパ24をスイングポスト14とハイポスト15の両方に取付ける構成としてもよい。
実施の形態では、チルトフロア7上の座席9を覆う建屋として、座席9の上方を覆う4柱式のキャノピ12を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、建屋として、座席9の周囲と上方とを覆うキャブボックスを適用してもよい。この場合、キャブボックスには、前側の上部に位置して建屋側索条ブラケットとしてのキャブ側索条ブラケットを設ける構成とすればよい。
実施の形態では、クローラ式の下部走行体2を備えた小型の油圧ショベル1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えばホイール式の下部走行体を備えた油圧ショベル等に適用してもよい。
以上説明した実施形態に基づく油圧ショベルとして、例えば、以下に述べる態様のものが考えられる。
油圧ショベルの他の態様としては、建屋に設けられた建屋側索条ブラケットと、ブームに設けられたブーム側索条ブラケットとを備え、前記建屋側索条ブラケットと前記ブーム側索条ブラケットとを索条により連結する工程と、スイングポストとハイポストとの間からリンクを取外し、ブームシリンダを伸長させることにより、フロント装置を斜め前方に傾斜させる工程と、前記フロント装置を傾斜させた状態で、フロアと一緒に前記建屋をチルトアップさせる工程とを有している。
1 油圧ショベル
2 下部走行体
3 上部旋回体
4 旋回フレーム
6 エンジン(原動機)
7 チルトフロア
7A 傾転支持部材
8 傾転機構
9 座席
12 キャノピ(建屋)
12D キャノピ側索条ブラケット(建屋側索条ブラケット)
13 フロント装置
14 スイングポスト
15 ハイポスト
16 ブーム
16D ブーム側索条ブラケット
19 ブームシリンダ
23 リンク
24 ストッパ
25 索条
2 下部走行体
3 上部旋回体
4 旋回フレーム
6 エンジン(原動機)
7 チルトフロア
7A 傾転支持部材
8 傾転機構
9 座席
12 キャノピ(建屋)
12D キャノピ側索条ブラケット(建屋側索条ブラケット)
13 フロント装置
14 スイングポスト
15 ハイポスト
16 ブーム
16D ブーム側索条ブラケット
19 ブームシリンダ
23 リンク
24 ストッパ
25 索条
Claims (2)
- 下部走行体に旋回可能に搭載された上部旋回体と、前記上部旋回体の前側に支持されたフロント装置とからなり、
前記上部旋回体は、前記フロント装置が支持される旋回フレームと、前側位置を傾転支点としてチルトアップ、チルトダウンが可能に前記旋回フレームに設けられたチルトフロアと、前記チルトフロア上の座席を覆う建屋とを備え、
前記フロント装置は、
前記旋回フレームの前側に左,右方向に揺動可能に支持されたスイングポストと、
基端が前記スイングポストに回動可能に取付けられたハイポストと、
前記ハイポストの先端に回動可能に取付けられたブームと、
前記ハイポストと前記ブームとの間に設けられ前記ハイポストに対して前記ブームを回動させるブームシリンダと、
前記スイングポストと前記ハイポストとの間に設けられ前記ハイポストを起立状態に保持するリンクとを備えてなる油圧ショベルにおいて、
前記建屋に設けられた建屋側索条ブラケットと、
前記ブームに設けられたブーム側索条ブラケットとを備え、
前記建屋側索条ブラケットと前記ブーム側索条ブラケットとを索条により連結して、前記リンクを取外し、前記ブームシリンダを伸長させ、前記ハイポストを斜め前方に傾斜させる構成としたことを特徴とする油圧ショベル。 - 前記ハイポストを斜め前方に傾斜させた状態で、前記フロアを前記建屋と一緒にチルトアップさせる構成としたことを特徴とする請求項1に記載の油圧ショベル。
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Legal Events
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