JP2019094665A - 穿孔支援装置 - Google Patents
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Abstract
Description
しかしながら、特許文献1に記載の穿孔装置では、例えば、穿孔ロッドの先端部の姿勢を調整する場合、ブーム等の関節を動作させて、穿孔ロッドの姿勢を変化させると、穿孔ロッドの先端部の位置も変化するため、オペレータに高い技術が必要とされる。
(構成)
図1に示すように、穿孔支援装置1は、切羽2に対し爆薬装填用の装薬孔3を穿孔するためのトンネル工事用作業用車両(以下、「穿孔装置4」とも呼ぶ)に搭載される。
穿孔装置4は、移動台車5と、移動台車5に取り付けられ、回転関節及び直動関節を含む複数の関節が設けられた支持部材6と、支持部材6に取り付けられ、穿孔ロッド7aを有する穿孔機7と、支持部材6の各関節(回転関節、直動関節)それぞれを駆動させる関節駆動装置8と、を備えている。支持部材6は、移動台車5に取り付けられたブーム9と、ブーム9に取り付けられ、穿孔機7を搭載するガイドシェル10と、を備えている。
フォーク9dとチルトボディ9eとの連結部には、第2の回転軸11bと平行な移動台車5の左右方向に延びている軸を回転軸(以下、「第4の回転軸11d」とも呼ぶ)とする回転関節(以下、「第4の関節12d」とも呼ぶ)が形成されている。さらに、チルトボディ9eとスイングボディ9fとの連結部には、第4の回転軸11dと直交する方向に延びている軸を回転軸(以下、「第5の回転軸11e」とも呼ぶ)とする回転関節(以下、「第5の関節12e」とも呼ぶ)が形成されている。図2(a)(b)の例では、第5の回転軸11eは、第1の回転軸11a(鉛直方向に延びている軸)と平行となっている。
図1に戻り、穿孔機7は、先端部に穿孔用ビットを有する穿孔ロッド7aと、穿孔ロッド7aの後端部に打撃を付与するドリフタ7bと、を備えている。穿孔ロッド7aは、第8の直動軸11hと平行な方向に延びている。そして、穿孔機7は、穿孔ロッド7aの後端部にドリフタ7bで打撃を付与することで、切羽2に装薬孔3を穿孔可能となっている。
これにより、穿孔装置4は、コントローラ18からの指令に応じて、第1〜第8の関節12a〜12hの回転や伸縮を行い、穿孔ロッド7aの先端部の位置及び姿勢を変更可能となっている。そして、穿孔ロッド7aの先端部を切羽2の所定位置に所定姿勢で押し当てる動作と、穿孔ロッド7aの後端部にドリフタ7bで打撃を付与する動作とを繰り返すことで、切羽2の所定位置に所定角度を有する複数の装薬孔3を穿孔可能となっている。
動作量検出部13aは、第1の関節12aによるペデステル9aの回転角度(以下、「第1の回転角θ1」とも呼ぶ)を検出する。また、動作量検出部13bは、第2の関節12bによるアウターブーム9bの回転角度(以下、「第2の回転角θ2」とも呼ぶ)を検出する。さらに、動作量検出部13cは、第3の関節12cによる伸縮量(以下、「第3の伸縮量L3」とも呼ぶ)を検出する。また、動作量検出部13dは、第4の関節12dによるチルトボディ9eの回転角度(以下、「第4の回転角θ4」とも呼ぶ)を検出する。
なお、第1〜第3のモードの実行中は補正制御を行うθ4〜θ7以外の回転角等も、入力・操作可能としてもよい。また、第1〜第3のモードを同時に実行可能としてもよい。
指示入力部15は、オペレータからの第1〜第8の関節12a〜12hの回転や収縮の指示入力を受け付ける。そして、受け付けた指示入力をコントローラ18に出力する。
計画孔記憶部16は、切羽2への穿孔パターンを記憶している。穿孔パターンとしては、例えば、穿孔が計画されている装薬孔3(以下、「計画孔」とも呼ぶ)の開口位置xref、yref、zref、挿し角φref、ψref、及び穿孔長からなるパターンを採用できる。
モニター17は、オペレータから視認可能な位置に配置され、コントローラ18で生成された画像データ(切羽2の画像と計画孔の位置のマーカーの画像データ)を表示する。
次に、コントローラ18(第1、第2の目標値演算部18a、18e、第1、第2の関節群動作制御部18d、18f)が実行する第1のモード実行処理について説明する。第1のモード実行処理は、モード切替スイッチ14が出力する指示入力が第1のモードを表している場合に、所定時間(例えば、10[msec])が経過するたびに実行される。
図3に示すように、まず、ステップS101では、第2の目標値演算部18eは、指示入力部15が出力する第4、第5の関節12d、12eの動作の指示入力に基づき、第4、第5の関節12d、12eの角速度の目標値dθ4ref/dt、dθ5ref/dtを算出する。
〔d0x8/dt、d0y8/dt、d0z8/dt〕T
=0J8(48)・〔dθ4ref/dt、dθ5ref/dt、dθ6ref/dt、dθ7ref/dt〕T
〔d0x5/dt、d0y5/dt、d0z5/dt〕T
=〔d0x8/dt、d0y8/dt、d0z8/dt〕T
〔dθ1ref/dt、dθ2ref/dt、dL3ref/dt〕T
=0J5(13) -1・〔d0x5/dt、d0y5/dt、d0z5/dt〕T …(1)
なお、上記(1)式の導出手順、及び行列0J8(48)、0J5(13) -1については後述する。
これにより、関節駆動装置8が、コントローラ18からの指令に従って、第1〜第5の関節12a〜12eそれぞれを駆動させることで、穿孔ロッド7aの先端部の位置を維持しつつ、オペレータからの指示入力に従って、穿孔ロッド7aの姿勢を操作可能とする。
次に、コントローラ18(第1、第2の目標値演算部18a、18e、第1、第2の関節群動作制御部18d、18f)が実行する第2のモード実行処理について説明する。第2のモード実行処理は、モード切替スイッチ14が出力する指示入力が第2のモードを表している場合に、所定時間(10[msec])が経過するたびに実行される。
図5に示すように、まず、ステップS201では、第2の目標値演算部18eは、指示入力部15が出力する第6の関節12fの動作(回転)の指示入力に基づき、第6の関節12fの角速度の目標値dθ6ref/dtを算出する。
これにより、関節駆動装置8が、コントローラ18からの指令に従って、第1〜第3、第6の関節12a〜12c、12fそれぞれを駆動させることで、穿孔ロッド7aの先端部の位置を維持しつつ、オペレータからの指示入力に従って、第6の回転角θ6を操作可能とする。その際、第7の関節12gにおける第7の回転角θ7が0[rad]である場合には、穿孔ロッド7aの先端部の位置に加え、穿孔ロッド7aの姿勢も維持される。
次に、コントローラ18(第1、第2の目標値演算部18a、18e、第1、第2の関節群動作制御部18d、18f)が実行する第3のモード実行処理について説明する。第3のモード実行処理は、モード切替スイッチ14が出力する指示入力が第3のモードを表している場合に、所定時間(10[msec])が経過するたびに実行される。
図6に示すように、まず、ステップS301では、第2の目標値演算部18eは、指示入力部15が出力する第7の関節12gの動作(回転)の指示入力に基づき、第7の関節12gの角速度の目標値dθ7ref/dtを算出する。
これにより、関節駆動装置8が、コントローラ18からの指令に従って、第1〜第3、第7の関節12a〜12c、12gそれぞれを駆動させることで、穿孔ロッド7aの先端部の位置を維持しつつ、オペレータからの指示入力に従って、第7の回転角θ7を操作可能とする。なお、第7の回転角θ7を操作する状況としては、ロックボルト穿孔がある。
次に、コントローラ18(第1の目標値演算部18a、第1、第2の演算実行部18b、18c、第1の関節群動作制御部18d、第2の目標値演算部18e、第2の関節群動作制御部18f、位置取得部18g)が実行する第4のモード実行処理について説明する。第4のモード実行処理は、モード切替スイッチ14が出力する指示入力が第4のモードを表している場合に、所定時間(10[msec])が経過するたびに実行される。
図7に示すように、まず、ステップS401では、第2の目標値演算部18eは、計画孔記憶部16が記憶している切羽2の穿孔パターンから計画孔を1つ選択する。計画孔の選択方法としては、例えば、穿孔装置4のオペレータによる指示入力部15の操作を基に選択する方法や、予め定めた順番で自動的に選択する方法を用いることができる。続いて、選択した計画孔の開口位置xref、yref、zref及び挿し角φref、ψrefを読み出す。
φnow=tan-1(R12/R22)
ψnow=tan-1(R32/R22) …(2)
dθ4ref/dt=kψ・ψerr
dθ5ref/dt=kφ・φerr …(3)
ψerr=ψref-ψnow
φerr=φref-φnow
ここで、kψ、kφは、フィードバックゲインである。
続いてステップS404に移行して、第1の目標値演算部18a(第1の演算実行部18b)は、ステップS401で読み出した計画孔の開口位置(xref、yref、zref)と、ステップS403で取得した穿孔ロッド7aの先端部の位置(xnow、ynow、znow)との差(距離)をゼロとするための、穿孔ロッド7aの先端部の移動速度の目標値(以下、「目標速度Vref(=〔d0x8ref/dt、d0y8ref/dt、d0z8ref/dt〕T)」とも呼ぶ)を算出する。
Qerr=Perr/Derr …(4)
Perr=〔xerr、yerr、zerr〕T
Derr=〔xerr2+yerr2+zerr2〕1/2
xerr=xref-xnow
yerr=yref-ynow
zerr=zref-znow
Vref=Qerr・Sref …(5)
〔d0x8ref/dt、d0y8ref/dt、d0z8ref/dt〕T
=0J8(48)・〔dθ4ref/dt、dθ5ref/dt、0、0〕T …(6)
〔dθ1ref/dt、dθ2ref/dt、dL3ref/dt〕T
=0J5(13) -1・(Vref-〔d0x8ref/dt、d0y8ref/dt、d0z8ref/dt〕T) …(7)
これにより、関節駆動装置8が、コントローラ18からの指令に従って、第1〜第5の関節12a〜12eそれぞれを駆動させることで、穿孔ロッド7aの先端部の位置と姿勢とを、計画孔の開口位置と挿し角とに自動的にゆっくりと徐々に近づけることができる。
次に、コントローラ18(第1、第2の目標値演算部18a、18e、第1、第2の関節群動作制御部18d、18f)が実行する第5のモード実行処理について説明する。第5のモード実行処理は、モード切替スイッチ14が出力する指示入力が第5のモードを表している場合に、所定時間(10[msec])が経過するたびに実行される。
図9に示すように、まず、ステップS501では、第1の目標値演算部18aは、指示入力部15が出力する第1〜第3の関節12a〜12cの動作の指示入力に基づき、第1、第2の関節12a、12bの角速度の目標値dθ1ref/dt、dθ2ref/dt、及び第3の関節12cの伸縮速度の目標値dL3ref/dtを算出する。また、第2の目標値演算部18eは、指示入力部15が出力する第4〜第7の関節12d〜12gの動作の指示入力に基づき、第4〜第7の関節12d〜12gの角速度の目標値dθ4ref/dt〜dθ7ref/dtを算出する。
次に、上記(1)式の導出手順について詳細に説明する。
まず、図10(a)(b)に示すように、Σ0〜Σ8座標系の原点を設定する。そして、図10(a)(b)に示すように、第1、第2、第4〜第7の回転角θ1、θ2、θ4〜θ7が0[rad]であるときに、Σ0〜Σ8座標系のX方向が移動台車5の右方向と一致し、Σ0〜Σ8座標系のY方向が移動台車5の前方向と一致し、Σ0〜Σ8座標系のZ方向が移動台車5の上方向と一致するようにした。また、Σ0座標系からΣ1座標系の原点を見た場合の位置、Σ1座標系からΣ2座標系の原点を見た場合の位置の位置、Σ2座標系からΣ3座標系の原点を見た場合の位置、Σ4座標系からΣ5座標系の原点を見た場合の位置、Σ5座標系からΣ6座標系の原点を見た場合の位置、Σ6座標系からΣ7座標系の原点を見た場合の位置、並びにΣ7座標系からΣ8座標系の原点を見た場合の位置を、下記表1に示す。
-S1(
(-S2(
S4(S5(S6(L8S7+C7Hshell+Hdump)-Drote-C6Ddump)+C5((-HshellS7)+Lrote+C7L8)+ Ltilt)
+ C4(C6(L8S7+C7Hshell+Hdump)+DdumpS6+Htilt)-Hfork
))
+C2(
C4(S5(S6(L8S7+C7Hshell+Hdump)-Drote-C6Ddump)+C5((-HshellS7)+Lrote+C7L8)+Ltilt)
-S4(C6(L8S7+C7Hshell+Hdump)+DdumpS6+Htilt)+L3
)+Lpede
)
0y8=C1(
(-S2(
S4(S5(S6(L8S7+C7Hshell+Hdump)-Drote-C6Ddump)+C5((-HshellS7)+Lrote+C7L8)+Ltilt)
+C4(C6(L8S7+C7Hshell+Hdump)+DdumpS6+Htilt)-Hfork
))
+ C2(
C4(S5(S6(L8S7+C7Hshell+Hdump)-Drote-C6Ddump)+C5((-HshellS7)+Lrote+C7L8)+Ltilt)
-S4(C6(L8S7+C7Hshell+Hdump)+DdumpS6+Htilt)+L3
)+Lpede
)
+S1(C5(S6(L8S7+C7Hshell+Hdump)-Drote-C6Ddump)-S5((-HshellS7)+Lrote+C7L8))
+ Lyork
0z8=C2(
S4(S5(S6(L8S7+C7Hshell+Hdump)-Drote-C6Ddump)+C5((-HshellS7)+Lrote+C7L8)+Ltilt)
+C4(C6(L8S7+C7Hshell+Hdump)+DdumpS6+Htilt)-Hfork
)
+S2(
C4(S5(S6(L8S7+C7Hshell+Hdump)-Drote-C6Ddump)+C5((-HshellS7)+Lrote+C7L8)+Ltilt)
-S4(C6(L8S7+C7Hshell+Hdump)+DdumpS6+Htilt)+L3
)+Hyork
d0x8/dt=〔-S1(C2(-S4P4A-C4P4B)-S2(C4P4A-S4P4B))〕・dθ4/dt …(18)
d0y8/dt=〔C1(C2(-S4P4A-C4P4B)-S2(C4P4A-S4P4B))〕・dθ4/dt …(19)
d0z8/dt=〔S2(-S4P4A-C4P4B)+C2(C4P4A-S4P4B)〕・dθ4/dt …(20)
P4A=S5(S6(S7L8+C7Hshell+Hdump)-C6Ddump-Drote+C5(-S7Hshell+Lrote+C7L8)+Ltilt、P4B=C6(S7L8+C7Hshell+Hdump)+S6Ddump+Htilt
d0x8/dt=〔C1 P5B -S1(C2 C4P5A -S2 S4 P5A)〕・dθ5/dt …(21)
d0y8/dt=〔S1 P5B +C1(C2 C4P5A -S2 S4 P5A)〕・dθ5/dt …(22)
d0z8/dt=〔C2 S4 P5A + S2 C4P5A〕・dθ5/dt …(23)
P5A= C5 (S6 ( S7L8+ C7 Hshell + Hdump) - C6 Ddump- Drote)- S5 (-S7 Hshell + Lrote+ C7L8)、P5B= - S5 (S6 ( S7L8 + C7 Hshell+ Hdump) - C6 Ddump - Drote)- C5(-S7 Hshell + Lrote + C7L8)
d0x8/dt=〔C1C5P6A-S1(C2(C4S5P6A-S4P6B)-S2(C4P6B+S4S5P6A))〕・dθ6/dt …(24)
d0y8/dt=〔C1(C2(C4S5P6A-S4P6B)-S2(C4P6B+S4S5P6A))+C5S1P6A〕・dθ6/dt …(25)
d0z8/dt=〔S2(C4S5P6A-S4P6B)+C2(C4P6B+S4S5P6A)〕・dθ6/dt …(26)
P6A=C6(S7L8+C7Hshell+Hdump)+S6Ddump、P6B=-S6(S7L8+C7Hshell+Hdump)+C6Ddump
d0x8/dt=〔C1(C5S6P7A-S5P7B)-S1(C2(C4(C5P7B+S5S6P7A)-C6S4P7A)-S2(S4(C5P7B+S5S6P7A)+C4C6P7A))〕・dθ7/dt …(27)
d0y8/dt=〔C1(C2(C4(C5P7B+S5S6P7A)-C6S4P7A)-S2(S4(C5P7B+S5S6P7A)+C4C6P7A))+S1(C5S6P7A-S5P7B)〕・dθ7/dt …(28)
d0z8/dt=〔C2(S4(C5P7B+S5S6P7A)+C4C6P7A)+S2(C4(C5P7B+S5S6P7A)-C6S4P7A)〕・dθ7/dt …(29)
P7A=C7L8-S7Hshell、P7B=-S7L8-C7Hshell
ここで、基点の座標の各成分0x5、0y5は、下記(31)、(32)式で表される。なお、0z5は、θ1の要素を持たず、θ1で偏微分すると0となるため説明を省略する。
0x5=0x3+S1(S4(S2Ltilt+C2Htilt)+C4(-C2Ltilt+S2Htilt)) …(31)
0y5=0y3+C1(-S4(S2Ltilt+C2Htilt)-C4(-C2Ltilt+S2Htilt)) …(32)
0x3=-S1C2L3-S1S2Hfork-S1Lpede
0y3=C1C2L3+C1S2Hfork+C1Lpede+Lyork
0z3=S2L3-C2Hfork+Hyork
d0x5/dt=〔(-C1S2Hfork-C1Lpede-C1C2L3)+C1(S4(S2Ltilt+C2Htilt)+C4(-C2Ltilt+S2Htilt))〕・dθ1/dt
d0y5/dt=〔(-S1S2Hfork-S1Lpede-S1C2L3)+S1(S4(S2Ltilt+C2Htilt)+C4(-C2Ltilt+S2Htilt))〕・dθ1/dt
d0z5/dt=0 …(33)
d0x5/dt=〔S1S2L3-S1C2Hfork〕・dθ2/dt
d0y5/dt=〔-C1S2L3+C1C2Hfork〕・dθ2/dt
d0z5/dt=〔C2L3+S2Hfork〕・dθ2/dt …(34)
d0x5/dt=〔-S1C2〕・dL3/dt
d0y5/dt=〔C1C2〕・dL3/dt
d0z5/dt=〔S2〕・dL3/dt …(35)
k21=S1/(S4(S2Ltilt+C2Htilt)+C4(S2Htilt-C2Ltilt)-S2Hfork-C2L3-Lpede)
k31=0
k12=(S1S2)/L3
k22=-(C1S2)/L3
k32=C2/L3
k13=-(S1S2Hfork/L3+S1C2)
k23=(C1S2Hfork/L3+C1C2)
k33=(-C2Hfork/L3+S2)
(動作その他)
次に、実施形態に係る穿孔支援装置1の動作について説明する。
まず、穿孔装置4のオペレータが、モード切替スイッチ14を操作し、動作モードを第1のモードに切り替えたとする。そして、指示入力部15を操作し、第4、第5の関節12d、12eを動作させる指示入力、つまり、穿孔ロッド7aの姿勢を変更させる入力を行ったとする。すると、コントローラ18が、指示入力部15が出力する第4、第5の関節12d、12eの動作、つまり、回転の指示入力に基づき、第4、第5の関節12d、12eの角速度の目標値dθ4ref/dt、dθ5ref/dtを算出する(図3のステップS101)。
そして、上記フローが繰り返し実行されることで、穿孔ロッド7aの先端部の位置を維持しつつ、穿孔装置4のオペレータが希望する穿孔ロッド7aの姿勢に変更することができる。そのため、穿孔ロッド7aの位置及び姿勢をより容易に調整することができる。
したがって、経済性や効率性の高いトンネル工事のためには、予定した切羽2の位置へ計画した深さの装薬孔3を掘ることが非常に重要である。そのため、オペレータは、穿孔ロッド7aの先端を、切羽2の計画した位置に正確に設置する必要がある。このとき、オペレータは、目視によって穿孔ロッド7aの先端が正確に目的の箇所を指しているかを確認する必要があるが、穿孔機7の姿勢によっては目視ができない場合がある。このような場合には、穿孔装置4の各関節12a〜12hを動作させて目視可能な位置まで穿孔機7を移動させることになるが、操作の良し悪しによっては、穿孔ロッド7aの先端位置がずれてしまったり、挿し角が変わってしまったりということが起こり得る。また、これらの操作に余分な時間を費やすこととなり、作業工程が長くなってしまうこととなる。
続いて、コントローラ18が、算出した目標値dθ6ref/dtに基づき、上記(1)式に従って、第6の関節12fの動作に起因して穿孔ロッド7aの先端部に発生することが予期される移動速度d0x8/dt、d0y8/dt、d0z8/dtをゼロとするための、第1、第2の関節12a、12bの角速度の目標値dθ1ref/dt、dθ2ref/dt、及び第3の関節12cの伸縮速度の目標値dL3ref/dtを算出する(図5のステップS202)。
そして、上記フローが繰り返し実行されることで、穿孔ロッド7aの先端部の位置を維持しつつ、オペレータが希望する第6の回転角θ6に変更できる。その際、第7の関節12gの回転角度θ7が0[rad]である場合には、穿孔ロッド7aの姿勢も維持できる。
続いて、コントローラ18が、取得した第7の回転角θ7に基づき、上記(1)式に従って、第7の関節12gの動作に起因して穿孔ロッド7aの先端部に発生することが予期される移動速度d0x8/dt、d0y8/dt、d0z8/dtをゼロとするための、第1、第2の関節12a、12bの角速度の目標値dθ1ref/dt、dθ2ref/dt、及び第3の関節12cの伸縮速度の目標値dL3ref/dtを算出する(図6のステップS302)。
そして、上記フローが繰り返し実行されることで、穿孔ロッド7aの先端部の位置を自動的に維持しつつ、穿孔装置4のオペレータが希望する第7の回転角θ7に変更できる。
続いて、コントローラ18が、算出した目標速度Vref、及び算出した第4、第5の関節12d、12eの角速度の目標値dθ4ref/dt、dθ5ref/dtに基づき、上記(6)(7)式に従って、第4、第5の関節12d、12eの動作に起因して穿孔ロッド7aの先端部に発生することが予期される移動速度d0x8/dt、d0y8/dt、d0z8/dtをゼロとするとともに、計画孔の開口位置(xref、yref、zref)と穿孔ロッド7aの先端部の位置(xnow、ynow、znow)とを等しくするための、第1〜第3の関節12a〜12cの動作速度の目標値dθ1ref/dt、dθ2ref/dt、dL3ref/dtを算出する(図7のステップS405)。
そして、上記フローが繰り返し実行されることで、穿孔ロッド7aの先端部の位置と姿勢とを、計画孔の開口位置と挿し角とに自動的に速やかに近づけることができる。
Claims (7)
- 移動台車に取り付けられ、回転関節及び直動関節を含む複数の関節が設けられた支持部材と、前記支持部材に取り付けられ、穿孔ロッドを有する穿孔機とを備えた穿孔装置における、前記穿孔ロッドの先端部の位置及び姿勢の制御を支援する穿孔支援装置であって、
前記移動台車と前記支持部材の第1の構成部品とを相対変位可能とする第1の関節、前記第1の構成部品と前記支持部材の第2の構成部品とを相対変位可能とする第2の関節、及び前記第2の構成部品と前記支持部材の第3の構成部品とを相対変位可能とする第3の関節を含む第1の関節群の動作速度の目標値を算出する第1の目標値演算部と、
前記第1の目標値演算部で算出した前記第1の関節群の動作速度の目標値に基づき、前記第1の関節群それぞれの動作速度を制御する第1の関節群動作制御部と、
前記支持部材に形成された関節のうちの前記第1の関節群以外の1または複数の関節からなる第2の関節群の動作速度の目標値を算出する第2の目標値演算部と、
前記第2の目標値演算部で算出した前記第2の関節群の動作速度の目標値に基づき、前記第2の関節群それぞれの動作速度を制御する第2の関節群動作制御部と、を備え、
前記第1の目標値演算部は、前記第2の目標値演算部で算出した前記第2の関節群の動作速度の目標値に基づき、前記第2の関節群の動作に起因して前記穿孔ロッドの先端部に発生することが予期される移動速度をゼロとするための、前記第1の関節群の動作速度の目標値を算出することを特徴とする穿孔支援装置。 - オペレータからの前記第2の関節群の動作の指示入力を受け付ける指示入力部を備え、
前記第2の目標値演算部は、前記指示入力部で受け付けた指示入力に基づき、前記第2の関節群の動作速度の目標値を算出することを特徴とする請求項1に記載の穿孔支援装置。 - 前記第1の目標値演算部は、前記第2の目標値演算部で算出した前記第2の関節群の動作速度の目標値のベクトルに、該目標値のベクトルから前記穿孔ロッドの先端部の移動速度のベクトルを算出するヤコビ行列と、該移動速度のベクトルから前記第1の関節郡の動作速度の目標値のベクトルを算出するヤコビ逆行列とを乗算して、前記第1の関節群の動作速度の目標値のベクトルを算出することを特徴とする請求項2に記載の穿孔支援装置。
- 穿孔が計画されている計画孔の開口位置及び挿し角を記憶している計画孔記憶部と、
前記穿孔ロッドの先端部の位置を取得する位置取得部と、を備え、
前記第2の目標値演算部は、前記計画孔記憶部が記憶している前記計画孔の挿し角と前記穿孔ロッドの姿勢とが等しくなるように前記第2の関節群の動作速度の目標値を算出し、
前記第1の目標値演算部は、前記計画孔記憶部が記憶している前記計画孔の開口位置、前記位置取得部で取得した前記穿孔ロッドの先端部の位置、及び前記第2の目標値演算部で算出した前記第2の関節群の動作速度の目標値に基づき、前記第2の関節群の動作に起因して前記穿孔ロッドの先端部に発生することが予期される移動速度をゼロとするとともに、前記計画孔の開口位置と前記穿孔ロッドの先端部の位置とを等しくするための、前記第1の関節群の動作速度の目標値を算出することを特徴とする請求項1に記載の穿孔支援装置。 - 前記第1の目標値演算部は、
前記計画孔記憶部が記憶している前記計画孔の開口位置と前記位置取得部で取得した前記穿孔ロッドの先端部の位置との差をゼロとするための、前記穿孔ロッドの先端部の移動速度の目標値を算出する第1の演算実行部と、
前記第1の演算実行部で算出した目標値、及び前記第2の目標値演算部で算出した前記第2の関節群の動作速度の目標値に基づき、前記第2の関節群の動作に起因して前記穿孔ロッドの先端部に発生することが予期される移動速度をゼロとするとともに、前記計画孔の開口位置と前記穿孔ロッドの先端部の位置とを等しくするための、前記第1の関節群の動作速度の目標値を算出する第2の演算実行部と、を備えたことを特徴とする請求項4に記載の穿孔支援装置。 - 前記第1の演算実行部は、前記穿孔ロッドの先端部の移動速度の目標値として、加速域、定速域及び減速域からなる速度パターンを設定することを特徴とする請求項5に記載の穿孔支援装置。
- 前記第1の関節及び前記第2の関節は、回転関節であり、
前記第3の関節は、直動関節であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の穿孔支援装置。
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