JP2019094017A - ランフラットタイヤ - Google Patents

ランフラットタイヤ Download PDF

Info

Publication number
JP2019094017A
JP2019094017A JP2017227007A JP2017227007A JP2019094017A JP 2019094017 A JP2019094017 A JP 2019094017A JP 2017227007 A JP2017227007 A JP 2017227007A JP 2017227007 A JP2017227007 A JP 2017227007A JP 2019094017 A JP2019094017 A JP 2019094017A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tire
elastic support
run flat
width direction
fiber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017227007A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6909715B2 (ja
Inventor
龍之介 松山
Ryunosuke Matsuyama
龍之介 松山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2017227007A priority Critical patent/JP6909715B2/ja
Priority to PCT/JP2018/042149 priority patent/WO2019102918A1/ja
Publication of JP2019094017A publication Critical patent/JP2019094017A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6909715B2 publication Critical patent/JP6909715B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C17/00Tyres characterised by means enabling restricted operation in damaged or deflated condition; Accessories therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C17/00Tyres characterised by means enabling restricted operation in damaged or deflated condition; Accessories therefor
    • B60C17/04Tyres characterised by means enabling restricted operation in damaged or deflated condition; Accessories therefor utilising additional non-inflatable supports which become load-supporting in emergency
    • B60C17/06Tyres characterised by means enabling restricted operation in damaged or deflated condition; Accessories therefor utilising additional non-inflatable supports which become load-supporting in emergency resilient

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Abstract

【課題】通常走行時の縦バネが大きくなり難いランフラットタイヤを提供する。【解決手段】ランフラットタイヤは、タイヤ本体(タイヤ10)と、タイヤ本体におけるビード部12のタイヤ幅方向内側面に接合され、タイヤサイド部22から離間した状態でタイヤ径方向外側へ突出し、タイヤ幅方向へ湾曲した弾性支持体40と、弾性支持体40の湾曲部分において曲率半径が大きい面寄りに形成された繊維補強層44と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、ランフラットタイヤに関する。
下記特許文献1には、タイヤサイド部をサイド補強ゴムで補強し、ランフラット走行時(空気圧が低下した異常走行時)の耐久性を確保したサイド補強型のランフラットタイヤが開示されている。
特開2013−95369号公報
上述した特許文献1に示されるようなサイド補強ゴムを備えたランフラットタイヤでは、ランフラット走行時のタイヤサイド部のバックリングが抑制されるが、通常走行時の縦バネが大きくなる傾向がある。
本発明は上記事実を考慮して、通常走行時の縦バネが大きくなり難いランフラットタイヤを提供することを目的とする。
第1態様に係るランフラットタイヤは、タイヤ本体と、前記タイヤ本体におけるビード部のタイヤ幅方向内側面に接合され、タイヤサイド部から離間した状態でタイヤ径方向外側へ突出し、タイヤ幅方向へ湾曲した弾性支持体と、前記弾性支持体の湾曲部分において曲率半径が大きい面寄りに形成された繊維補強層と、を備えている。
第1態様に係るランフラットタイヤにおいては、弾性支持体が、タイヤ本体におけるビード部のタイヤ幅方向内側面に接合されている。この弾性支持体は、タイヤ径方向へ突出し、タイヤ幅方向へ湾曲している。このため、空気圧が低下すると、弾性支持体の湾曲部分とタイヤの内周面とが接触し、弾性支持体はタイヤから押圧される。弾性支持体の湾曲部分において曲率半径が大きい面寄りには繊維補強層が形成されている。このため、繊維補強層が形成されていない場合と比較して弾性支持体は剛性が高められ、タイヤからの押圧力に対して変形し難い。これにより空気入りタイヤはランフラット走行できる。
また、弾性支持体はタイヤサイド部から離間して配置されているため、タイヤサイド部の剛性に影響を与え難い。このため、サイド補強ゴムを備えたランフラットタイヤと比較して、通常走行時の縦バネが大きくなり難い。
第2態様に係るランフラットタイヤは、第1態様のランフラットタイヤにおいて、前記弾性支持体は、タイヤ周方向に沿って環状に形成されている。
第2態様に係るランフラットタイヤにおいては、弾性支持体がタイヤ周方向に沿って環状に形成されているため、環状に形成されていない場合と比較して、タイヤ径方向に沿った外力に対して変形し難い。このため、ランフラット走行時の耐久性が高い。
第3態様に係るランフラットタイヤは、第1態様又は第2態様に記載のランフラットタイヤにおいて、前記弾性支持体は、タイヤ幅方向外側へ湾曲している。
第3態様に係るランフラットタイヤにおいては、弾性支持体がタイヤ幅方向外側へ湾曲している。このため、弾性支持体の湾曲部分がタイヤの内周面から押圧されると、湾曲部分とタイヤの内周面との間に生じる摩擦力によって、タイヤ本体がタイヤ幅方向外側へ移動しようとし、ビード部がリムに押し付けられる。これにより、ランフラット走行時のリム外れが抑制される。
第4態様に係るランフラットタイヤは、第1態様〜第3態様の何れか1態様に記載のランフラットタイヤにおいて、前記弾性支持体は、前記ビード部のうち前記リムのタイヤ幅方向内側に位置する部分に接合される。
第4態様に係るランフラットタイヤにおいては、弾性支持体がビード部に接合された部分が、リムのタイヤ幅方向内側に位置する。このため、通常走行時の振動やバタつきが、例えばタイヤサイド部に弾性支持体が接合される場合と比較して小さい。このため、通常走行時における転がり抵抗の増加を抑制できる。
第5態様に係るランフラットタイヤは、第1態様〜第4態様の何れか1態様のランフラットタイヤにおいて、前記弾性支持体はエラストマーを用いて形成され、前記繊維補強層は有機繊維を用いて形成されている。
第5態様に係るランフラットタイヤにおいては、弾性支持体はエラストマーを用いて形成されている。このため金属等を用いて形成された弾性体と比較して弾性が低く軽量である。このため湾曲部分がタイヤと接触した際、タイヤの内周面が損傷し難い。また、繊維補強層は有機繊維を用いて形成されているため、スチールワイヤー等と比較して軽量である。
第6態様に係るランフラットタイヤは、第1態様〜第5態様の何れか1態様のランフラットタイヤにおいて、弾性支持体が単一の材料で形成されている。
第6態様に係るランフラットタイヤにおいては、弾性支持体が単一の材料で形成されているため、複数の材料を組合わせて形成する場合と比較して、製造が容易である。
第7態様に係るランフラットタイヤは、第1態様〜第6態様の何れか1態様のランフラットタイヤにおいて、タイヤ軸方向に沿った方向から見て、前記繊維補強層を形成する繊維のタイヤ径方向に対する傾斜角度は、−20°以上20°以下である。
第7態様に係るランフラットタイヤにおいては、繊維補強層を形成する繊維のタイヤ径方向に対する傾斜角度が−20°以上20°以下とされている。このため、−20°より小さい場合や20°より大きい場合と比較して、タイヤ幅方向及びタイヤ径方向に沿った断面内で弾性支持体の側方部に発生する引張力に抵抗する抵抗力が高い。
本発明に係るランフラットタイヤによれば、通常走行時の縦バネが大きくなり難い。
本発明の第1実施形態に係るランフラットタイヤを示す半断面図である。 本発明の第1実施形態に係るランフラットタイヤを示す部分斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るランフラットタイヤのランフラット走行時における踏み込み側を示す部分立面図である。 本発明の第1実施形態に係るランフラットタイヤのランフラット走行時における状態を示す部分断面図である。 本発明の第2実施形態に係るランフラットタイヤを示す半断面図である。 (A)は本発明の第2実施形態に係るランフラットタイヤのランフラット走行時における状態を示す部分断面図であり、(B)はランフラット走行時に旋回走行している状態を示す部分断面図である。 本発明の第2実施形態に係るランフラットタイヤにおいて、弾性支持体をリムのタイヤ幅方向内側部分においてビード部に接合した変形例を示す半断面図である。 本発明の第1実施形態に係る支持体が適用されたタイヤと比較例に係るタイヤの性能試験結果を示す表である。
[第1実施形態]
図1には、本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤのタイヤ本体(以下、「タイヤ10」と称する。)が示されている。タイヤ10は、後述する弾性支持体40によって、空気圧が低下した状態でも走行可能なランフラットタイヤである。
図1においては、タイヤ10のタイヤ幅方向及びタイヤ径方向に沿って切断した切断面(タイヤ周方向に沿った方向から見た断面)が示されている。なお、図中矢印Wはタイヤ10の幅方向(タイヤ幅方向)を示し、矢印Rはタイヤ10の径方向(タイヤ径方向)を示す。ここでいうタイヤ幅方向とは、タイヤ10の回転軸と平行な方向を指している。また、タイヤ径方向とは、タイヤ10の回転軸と直交する方向をいう。また、符号CLはタイヤ10の赤道面(タイヤ赤道面)を示している。
また、本実施形態では、タイヤ径方向に沿ってタイヤ10の回転軸に近い側を「タイヤ径方向内側」、タイヤ径方向に沿ってタイヤ10の回転軸から遠い側を「タイヤ径方向外側」と記載する。一方、タイヤ幅方向に沿ってタイヤ赤道面CLに近い側を「タイヤ幅方向内側」、タイヤ幅方向に沿ってタイヤ赤道面CLから遠い側を「タイヤ幅方向外側」と記載する。
<タイヤ>
図1には、標準リムであるリム30に組み付けて標準空気圧を充填したときのタイヤ10が示されている。なお、ここでいう「標準リム」とは、JATMA(日本自動車タイヤ協会)のYear Book2017年版規定のリムを指す。また、上記標準空気圧とは、JATMA(日本自動車タイヤ協会)のYear Book2017年版の最大負荷能力に対応する空気圧である。
図1に示されるように、タイヤ10は、一対のビード部12と、ビード部12に埋設されたビードコア26に跨って配置されたカーカス14と、ビード部12に埋設されビードコア26からタイヤ径方向外側へカーカス14の外面に沿って伸びるビードフィラー28と、カーカス14のタイヤ径方向外側に設けられたベルト層16と、ベルト層16のタイヤ径方向外側に設けられたトレッド20と、を備えている。
ベルト層16のタイヤ径方向外側には、タイヤ10の外周部を構成するトレッド20が設けられている。タイヤサイド部22は、ビード部12側のサイドウォール下部22Aと、トレッド20側のサイドウォール上部22Bとで構成され、ビード部12とトレッド20とを連結している。
(ビード部)
一対のビード部12には、ワイヤ束であるビードコア26がそれぞれ埋設されている。これらのビードコア26には、カーカス14が跨っている。ビードコア26は、断面が円形や多角形状など、空気入りタイヤにおけるさまざまな構造を採用することができ、多角形としては例えば六角形を採用することができるが、本実施形態においては四角形とされている。
図1に示すように、ビード部12のカーカス14で囲まれた領域(カーカス14においてビードコア26周りにタイヤ幅方向内側に配置された部分の外側の領域)には、ビードコア26からタイヤ径方向外側へ延びるビードフィラー28が埋設されている。
(カーカス)
カーカス(カーカスプライ)14は、複数本のコードを被覆ゴムで被覆して形成されたタイヤ骨格部材である。カーカス14は、一方のビードコア26から他方のビードコア26へトロイド状に延びてタイヤの骨格を構成している。
なお、本実施形態においてカーカス14はラジアルカーカスとされている。また、カーカス14の材質は特に限定されず、レーヨン、ナイロン、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、アラミド、ガラス繊維、カーボン繊維、スチール等が採用できる。なお、軽量化の点からは、有機繊維コードが好ましい。また、カーカスの打ち込み数は20〜60本/50mmの範囲とされているが、この範囲に限定されるのもではない。
(ベルト層)
カーカス14のタイヤ径方向外側には、ベルト層16が配設されている。ベルト層16は、2枚のベルトプライ16A、16Bによって構成されている。ベルトプライ16A、16Bはそれぞれ、複数本のコード(例えば、有機繊維コードや金属コードなど)を被覆ゴムで被覆して形成されている。ベルトプライ16A、16Bを構成するコードは、タイヤ周方向に対して傾斜する方向に延びている。
(トレッド)
ベルト層16のタイヤ径方向外側には、トレッド20が設けられている。トレッド20は、走行中に路面に接地する部位であり、トレッド20の踏面には、タイヤ周方向に延びる周方向溝24が複数本形成されている。周方向溝24の形状や本数は、タイヤ10に要求される排水性や操縦安定性等の性能に応じて適宜設定される。
<弾性支持体>
弾性支持体40は、図2に示すように、タイヤ周方向に沿って環状(円環状)に形成されたタイヤ支持部材である。図1、2において弾性支持体40はタイヤ幅方向の一方側に配置されている状態が示されているが、タイヤ幅方向の他方側にも同様に配置されている。
弾性支持体40は、弾性体42と繊維補強層44とが層状に配置されて形成されている。弾性体42は、タイヤ幅方向及びタイヤ径方向に沿った断面視において、リム30のタイヤ幅方向内側部分に位置するビード部12に接着接合されている。より具体的には、図1における点Nよりタイヤ径方向内側かつタイヤ幅方向内側の領域内で、弾性体42の少なくとも一部がビード部12の内側面に接合されている。点Nは、リム30とビード部12とが接触している部分のタイヤ幅方向外側端かつタイヤ幅方向外側端である。
弾性体42は、ビード部12に接合された部分からタイヤ径方向外側へ延出され、タイヤ幅方向内側へ湾曲している。そして、弾性体42の湾曲部分において、曲率半径が大きい面(凸側の表面42A)に繊維補強層44が接合されている。
なお、以下の説明においては、弾性支持体40、弾性体42、繊維補強層44の凸側の表面(曲率半径が大きい面)を外側面、凹側の表面(曲率半径が小さい面)を内側面と称す。
弾性体42は、弾性支持体40の本体部材であり、タイヤ10と同素材のゴムを用いて形成されている。繊維補強層44は、複数本の有機繊維コード(例えば芳香族ポリアミドコード)を弾性体42と同じゴムで被覆して形成されたコード層である。繊維補強層44を構成するゴムは、弾性体42を構成するゴムと融着されている。これにより、弾性支持体40は、ゴムの内部に有機繊維コードが埋設された構成となっている。なお、以下の説明においては、有機繊維コードを単にコード44A(図3参照)と称す。
図1に示すように、弾性支持体40は、弾性体42の凸側の表面42A及び繊維補強層44がタイヤ径方向外側又は幅方向外側を向くように配置される。また、弾性支持体40は、ビード部12との接合部を除き、タイヤサイド部22の内周面22Cから離間して配置されており、弾性支持体40とタイヤサイド部22の内周面22Cの間には空間Vが形成されている。
図3には、タイヤ10のランフラット走行時における踏み込み側の部分拡大図が示されている。また、図3には、繊維補強層44においてゴムに埋設されたコード44Aが点線で示されている。コード44Aは、タイヤ10及び弾性支持体40の径方向に対して角度θで交わるように形成されている。角度θは、コード44Aを径方向内側から見て図3に矢印Rで示す回転方向に傾斜する場合を正の値として、−20°≦θ≦20°とされている。例えば図3におけるθは、約−10°である。
<作用・効果>
第1実施形態に係る弾性支持体40が適用されたタイヤ10においては、図4に示すように、空気圧が低下すると、弾性支持体40において凸状に湾曲した外周面とタイヤ10の内周面とが接触する。このとき弾性支持体40は、タイヤ10からタイヤ径方向内側へ押圧される。
弾性支持体40を構成する弾性体42には、繊維補強層44が形成されているため、繊維補強層44が形成されていない場合と比較して、弾性支持体40はタイヤ10からの押圧力に対して変形し難い。これにより空気入りタイヤは内圧がゼロの状態でも走行できる。すなわち、ランフラット走行できる。
また、弾性支持体40の内部には、弾性体42が変形することにより圧縮応力及び引張応力が発生する。具体的には、弾性体42が外力を受けて縮む方向に変形する場所には圧縮応力が発生し、伸びる方向に変形する場所には引張応力が発生する。
例えば図4に示すように弾性支持体40がタイヤ10からタイヤ径方向に沿う方向の外力P1を受けた際、弾性支持体40の外側面の側方部40Bには引張応力TBが発生する。
本実施形態に係る弾性支持体40においては、繊維補強層44が弾性体42の凸状に湾曲した外周面に沿って接合されている。すなわち、繊維補強層44が弾性支持体40の外側面に沿って配置されている。これにより繊維補強層44に埋設されたコード44A(図3参照)が引張応力TBに抵抗することができる。
コード44Aが引張応力TBに抵抗することにより、弾性支持体40の変形が抑制されるため、弾性支持体40は外力P1に抵抗し、タイヤ10はランフラット走行できる。
また、弾性体42はゴムを用いて形成されている。このため金属等を用いて支持体を形成する場合と比較して、タイヤ10の内周面が損傷し難く、軽量である。さらに、繊維補強層44は有機繊維コード(コード44A)を用いて形成されているため、スチールワイヤー等を用いる場合と比較して軽量である。
また、弾性体42は単一の材料(ゴム)で形成されているため、複数の材料を組合わせて形成する場合と比較して、製造が容易である。
また、図1に示すように、弾性体42はタイヤサイド部22の内周面22Cから離間して配置されているため、タイヤサイド部22の剛性に影響を与え難い。このため、サイド補強ゴムを備えたランフラットタイヤと比較して、通常走行時の縦バネが大きくなり難い。また、タイヤサイド部22にサイド補強ゴムを備えたランフラットタイヤと比較して、ランフラット走行時、タイヤサイド部から熱が発生し難く、また、発生した熱が溜まりにくい。これによりランフラット耐久性が高くなる。また、通常走行時の燃費が良くなる。
また、図3に示すように、繊維補強層44を形成するコード44Aが、タイヤ径方向及び弾性支持体40の径方向に対して傾斜している。このため、ランフラット走行時、踏み込み側と蹴り出し側においてタイヤ周方向に沿って作用する引張力TDに抵抗することができる。これにより弾性支持体40の耐久性が高められる。
また、コード44Aのタイヤ径方向に対する傾斜角は−20°以上20°以下とされている。このため、−20°より小さい場合や20°より大きい場合と比較して、弾性支持体40の側方部40Bに発生する引張応力TB(図4参照)に抵抗する抵抗力が高い。
なお、本実施形態において弾性体42は全体に亘って湾曲しており、繊維補強層44は弾性体42の外側面の略全面に形成されている。これにより、繊維補強層44が弾性体42の外側面の一部にしか形成されていない場合と比較して、弾性支持体40の変形抑制効果が高い。
しかし、本発明の実施形態はこれに限らず、繊維補強層44は、ランフラット走行時に最も大きな引張応力が発生する可能性がある位置に形成すればよい。具体的には、例えば弾性体42の外側面において、接線がタイヤ径方向と一致する部分(図1に示す点M)を含む位置に形成すればよい。
繊維補強層44をこのような位置に形成することにより、弾性支持体40の変形を効率良く抑制できる。また、繊維補強層44は、弾性体42がタイヤ10から押圧された際に引張力を受ける部分であれば、弾性体42の外側面ではなく内部に埋設してもよい。繊維補強層44を弾性体42に埋設する場合は、繊維補強層44は、弾性体42の内周面より外周面に近い位置(曲率半径が大きい面寄り)に埋設する。
さらに、コード44Aのタイヤ径方向に対する傾斜角は、必要に応じて、−20°より小さくしたり20°より大きくしてもよい。この場合、タイヤ周方向に沿って作用する引張力TDに抵抗しやすくできる。
[第2実施形態]
<支持体>
第1実施形態における弾性支持体40は、図1に示すように、タイヤ幅方向内側へ湾曲している。これに対し、第2実施形態における弾性支持体50は、図5に示すように、タイヤ幅方向外側へ湾曲している。なお、第1実施形態と同様の構成、効果については適宜説明を省略するものとする。
弾性支持体50は、弾性体52と繊維補強層54とが層状に配置されて形成されている。弾性体52は、タイヤ幅方向及びタイヤ径方向に沿った断面視において、リム30のタイヤ径方向外側部分に位置するビード部12に接着接合されている。より具体的には、図5における点Nよりタイヤ径方向外側かつタイヤ幅方向内側の領域内で、弾性体52の少なくとも一部がビード部12の内側面に接合されている。
弾性体52は、ビード部12に接合された部分からタイヤ径方向外側へ延出され、タイヤ幅方向外側へ湾曲している。そして、弾性体52の湾曲部分において、曲率半径が大きい面(凸側の表面52A)に沿って繊維補強層54が接合されている。
なお、以下の説明においては、弾性支持体50、弾性体52、繊維補強層54の凸側の表面(曲率半径が大きい面)を外側面、凹側の表面(曲率半径が小さい面)を内側面と称す。この「外側面」及び「内側面」は、タイヤ幅方向における外側の面及び内側の面を示すものではない。
弾性体52は、弾性体42と同様、弾性支持体50の本体部材であり、タイヤ10を形成するゴムと同一のゴムを用いて形成されている。また、繊維補強層54は、繊維補強層44と同様、複数本の有機繊維コードを弾性体52と同じゴムで被覆して形成されたコード層である。
図5に示すように、弾性支持体50は、弾性体52の凸側の表面52A及び繊維補強層54がタイヤ径方向外側又は幅方向内側を向くように配置される。また、弾性支持体50は、タイヤサイド部22の内周面22Cから離間して配置されており、弾性支持体40とタイヤサイド部22の内周面22Cの間には空間Vが形成されている。
<作用・効果>
図6(A)に示すように、第2実施形態における弾性支持体50がタイヤ10からタイヤ径方向に沿う方向の外力P2を受けた際、弾性支持体50の外側面の側方部50Bには引張応力TBが発生する。このとき、繊維補強層54に埋設されたコードは引張応力TBに抵抗することができる。これにより弾性支持体50の変形が抑制されるため、弾性支持体50は外力P2に抵抗し、タイヤ10はランフラット走行できる。
また、弾性支持体50は、タイヤ幅方向外側へ湾曲している。このため、弾性支持体50は、タイヤ10から外力P2を受けた際、図6に破線及び矢印Lで示すように、タイヤ幅方向外側へ移動しようして、タイヤ10のビード部12をリム30へ押し付ける。これによりタイヤ10がリム外れしにくくなる。
また、第2実施形態において、弾性支持体50は、リム30のタイヤ径方向外側部分において、ビード部12に接着接合されている。このため、図6(B)に示すように、例えば旋回運転時などにおいてリム30とタイヤ10の接地端との間で弾性支持体50が圧縮束を形成し、荷重を支持することができる。
また、弾性支持体50をタイヤ径方向外側部分に接合することで、リム30のタイヤ幅方向内側部分に接合する場合と比較して、弾性体52及び繊維補強層54の体積を小さくできる。これによりタイヤ10を軽量化できる。
なお、本実施形態においては、タイヤ幅方向外側へ湾曲した弾性支持体50を、リム30のタイヤ径方向外側部分においてビード部12に接合しているが、本発明の実施形態はこれに限らない。
例えば図7に示すように、タイヤ幅方向外側へ湾曲した弾性支持体60を、第1実施形態の弾性支持体40と同様に、リム30のタイヤ幅方向内側部分においてビード部12に接合してもよい。ビード部12においては、リム30のタイヤ径方向外側部分よりタイヤ幅方向内側部分のほうが、リム30への固定度が高く、通常走行時にバタつきにくい。このため転がり抵抗を低減できる。
[性能試験]
上記実施形態における弾性支持体40が適用されたタイヤ10の性能を確かめるために、以下の実施例1の空気入りタイヤと、本発明に含まれない比較例1、2の空気入りタイヤを用意して試験を実施した。
比較例1は、上記実施形態における弾性支持体40、50、60の何れも用いず、タイヤサイド部へサイド補強ゴムを接着しないノーマルタイヤである。比較例2は、弾性支持体40、50、60の何れも用いず、タイヤサイド部22の内周面22Cにサイド補強ゴムを接着して補強したランフラットタイヤである。
実施例1におけるタイヤ10、比較例1、2における空気入りタイヤとしては、タイヤサイズ205/55RF16 91Vのタイヤを用いた。試験は、空気圧を0kPaとしたタイヤ車輪をドラム試験機上に配置して、4.02kNの荷重を作用させた状態で、ISO1692に準じたドラム耐久試験を走行速度80km/h相当で行った。これにより、RF性能(ランフラット耐久性)を評価した。また、別途試験を行って、内圧充填時の燃費性、快適性、慣性モーメントを評価した。快適性は、縦バネ性を測定することにより評価した。
図8に示すように、実施例1、比較例2は、比較例1と比較してRF性能が高い。そして、実施例1は、比較例2と比較してRF性能が高いことがわかった。また、実施例1は、比較例2と比較して、燃費性、快適性、慣性モーメントが優れていることがわかった。なお、図7における数値は評価指数であり、RF性能、燃費性及び快適性は指数が大きいほうが優れており、慣性モーメントは指数が小さいほうが優れている。
[変形例]
上記各実施形態において、弾性支持体40、50はタイヤ周方向に沿って環状に連なった形状で形成されているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば弾性支持体40、50は、周方向に沿って間隔を空けて形成してもよい。これによりタイヤ10の縦バネを小さくすることができる。
第1実施形態においては、弾性体42及び繊維補強層44にゴム(加硫ゴム)が用いられているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、及び(メタ)アクリル系樹脂、EVA樹脂、塩化ビニル樹脂、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂等の汎用樹脂のほか、エンジニアリングプラスチック(スーパーエンジニアリングプラスチックを含む)等を用いることができる。第2実施形態における弾性体52、62、繊維補強層54、64についても同様である。なお、弾性体42、52、62を形成するためにはこれらの材料を単独で用いてもよいし、複数組合わせて用いてもよい。
熱可塑性樹脂(熱可塑性エラストマーを含む)とは、温度上昇と共に材料が軟化、流動し、冷却すると比較的硬く強度のある状態になる高分子化合物をいう。本明細書では、このうち、温度上昇と共に材料が軟化、流動し、冷却すると比較的硬く強度のある状態になり、かつ、ゴム状弾性を有する高分子化合物を熱可塑性エラストマーとし、温度上昇と共に材料が軟化、流動し、冷却すると比較的硬く強度のある状態になり、かつ、ゴム状弾性を有しない高分子化合物をエラストマーでない熱可塑性樹脂として、区別する。
熱可塑性樹脂(熱可塑性エラストマーを含む)としては、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー(TPS)、ポリアミド系熱可塑性エラストマー(TPA)、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー(TPU)、ポリエステル系熱可塑性エラストマー(TPC)及び動的架橋型熱可塑性エラストマー(TPV)並びにリオレフィン系熱可塑性樹脂、ポリスチレン系熱可塑性樹脂、ポリアミド系熱可塑性樹脂及びポリエステル系熱可塑性樹脂等が挙げられる。
また、上記実施形態において、繊維補強層44、54、64を形成するコードとして有機繊維コードを用いているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えばスチールコードを用いてもよい。このスチールコードは、スチールを主成分とし、炭素、マンガン、ケイ素、リン、硫黄、銅、クロムなど種々の微量含有物を含むことができる。
また、各種コードは、モノフィラメントコードや、複数のフィラメントを撚り合せたコードを用いることができる。撚り構造も種々の設計が採用可能であり、断面構造、撚りピッチ、撚り方向、隣接するフィラメント同士の距離も様々なものが使用できる。更には異なる材質のフィラメントを撚り合せたコードを採用することもで、断面構造としても特に限定されず、単撚り、層撚り、複撚りなど様々な撚り構造を取ることができる。
またさらに、繊維補強層は、コードを樹脂等で被覆した構成ではなく、FRP(繊維強化プラスチック)を用いた構成としてもよい。FRPに適用される繊維としては、ガラス繊維、炭素繊維、ボロン繊維、アラミド繊維等を適宜選択できる。このように、本発明は様々な態様で実施することができる。
10…空気入りタイヤ(タイヤ本体)、 12…ビード部、 22…タイヤサイド部
30…リム、 40…弾性支持体、 44…繊維補強層 50…弾性支持体、
54…繊維補強層、 60…弾性支持体、 64…繊維補強層

Claims (7)

  1. タイヤ本体と、
    前記タイヤ本体におけるビード部のタイヤ幅方向内側面に接合され、タイヤサイド部から離間した状態でタイヤ径方向外側へ突出し、タイヤ幅方向へ湾曲した弾性支持体と、
    前記弾性支持体の湾曲部分において曲率半径が大きい面寄りに形成された繊維補強層と、
    を備えたランフラットタイヤ。
  2. 前記弾性支持体は、タイヤ周方向に沿って環状に形成されている、請求項1に記載のランフラットタイヤ。
  3. 前記弾性支持体は、タイヤ幅方向外側へ湾曲している、請求項1又は請求項2に記載のランフラットタイヤ。
  4. 前記弾性支持体は、前記タイヤ本体がリムに組みつけられた状態において、前記ビード部のうち前記リムのタイヤ幅方向内側に位置する部分に接合される、請求項1〜3の何れか1項に記載のランフラットタイヤ。
  5. 前記弾性支持体はエラストマーを用いて形成され、前記繊維補強層は有機繊維を用いて形成されている、請求項1〜4の何れか1項に記載のランフラットタイヤ。
  6. 前記弾性支持体が単一の材料で形成されている、請求項1〜5の何れか1項に記載のランフラットタイヤ。
  7. タイヤ軸方向に沿った方向から見て、前記繊維補強層を形成する繊維のタイヤ径方向に対する傾斜角度は、−20°以上20°以下である、請求項1〜6の何れか1項に記載のランフラットタイヤ。
JP2017227007A 2017-11-27 2017-11-27 ランフラットタイヤ Active JP6909715B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017227007A JP6909715B2 (ja) 2017-11-27 2017-11-27 ランフラットタイヤ
PCT/JP2018/042149 WO2019102918A1 (ja) 2017-11-27 2018-11-14 ランフラットタイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017227007A JP6909715B2 (ja) 2017-11-27 2017-11-27 ランフラットタイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019094017A true JP2019094017A (ja) 2019-06-20
JP6909715B2 JP6909715B2 (ja) 2021-07-28

Family

ID=66630965

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017227007A Active JP6909715B2 (ja) 2017-11-27 2017-11-27 ランフラットタイヤ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6909715B2 (ja)
WO (1) WO2019102918A1 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01262202A (ja) * 1988-04-13 1989-10-19 Bridgestone Corp 二輪車用タイヤ組立体
JP2002172918A (ja) * 2000-09-29 2002-06-18 Bridgestone Corp 安全空気入りタイヤ
JP2004058865A (ja) * 2002-07-30 2004-02-26 Bridgestone Corp 支持体および空気入りランフラットタイヤ
JP2004161161A (ja) * 2002-11-14 2004-06-10 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤ/ホイール組立体
JP2004168152A (ja) * 2002-11-19 2004-06-17 Yokohama Rubber Co Ltd:The 緊急走行支持体を備えた自動車車輪及び緊急走行支持体
WO2007083630A1 (ja) * 2006-01-20 2007-07-26 The Yokohama Rubber Co., Ltd. 空気入りタイヤ用ランフラット支持体
US20130056124A1 (en) * 2011-09-02 2013-03-07 Bing Jiang Self-supporting pneumatic tire

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01262206A (ja) * 1988-04-14 1989-10-19 Bridgestone Corp ランフラットタイヤ組立体

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01262202A (ja) * 1988-04-13 1989-10-19 Bridgestone Corp 二輪車用タイヤ組立体
JP2002172918A (ja) * 2000-09-29 2002-06-18 Bridgestone Corp 安全空気入りタイヤ
JP2004058865A (ja) * 2002-07-30 2004-02-26 Bridgestone Corp 支持体および空気入りランフラットタイヤ
JP2004161161A (ja) * 2002-11-14 2004-06-10 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤ/ホイール組立体
JP2004168152A (ja) * 2002-11-19 2004-06-17 Yokohama Rubber Co Ltd:The 緊急走行支持体を備えた自動車車輪及び緊急走行支持体
WO2007083630A1 (ja) * 2006-01-20 2007-07-26 The Yokohama Rubber Co., Ltd. 空気入りタイヤ用ランフラット支持体
US20130056124A1 (en) * 2011-09-02 2013-03-07 Bing Jiang Self-supporting pneumatic tire

Also Published As

Publication number Publication date
WO2019102918A1 (ja) 2019-05-31
JP6909715B2 (ja) 2021-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2019220888A1 (ja) 空気入りタイヤ
US20200130430A1 (en) Run-flat tire
JP6909715B2 (ja) ランフラットタイヤ
JP6586081B2 (ja) タイヤ
EP3643539B1 (en) Run-flat tire
JP6831300B2 (ja) ランフラットタイヤ
US20210229500A1 (en) Resin-covered cord and pneumatic tire
JP4855972B2 (ja) 空気入りタイヤ
WO2019117287A1 (ja) 支持体及びタイヤ・リム組立体
JP2019199106A (ja) 空気入りタイヤ
WO2019244773A1 (ja) 空気入りタイヤ
JP2019217822A (ja) 空気入りタイヤ
WO2019230811A1 (ja) 空気入りタイヤ
JP4819713B2 (ja) 空気入りタイヤ
WO2019230812A1 (ja) 空気入りタイヤ
CN112334326A (zh) 充气轮胎
JP2017197133A (ja) ランフラットラジアルタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200703

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210302

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210629

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210705

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6909715

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150