JP2019093841A - リーフスプリング支持構造及びその製造方法 - Google Patents

リーフスプリング支持構造及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】サブアッシー状態でのリーフスプリングの組付け精度のバラツキと車体の組付け精度のバラツキとを一定程度許容しつつ、リーフスプリングの車体への投入性と締付品質とを両立させることができるリーフスプリング支持構造及びその製造方法を提供する。【解決手段】サブアッシー状態で、リーフスプリング1の目玉部11が下方が開口された門形のブラケット4の側壁部41間にスプリングピン12によって締結固定され、ブラケットを介して車体5に搭載されたサスペンション装置におけるリーフスプリング支持構造10である。ブラケットの側壁部は、目玉部が締結固定される以前の締結位置41aにおける目玉部に対する隙間d1が下端位置41bにおける目玉部に対する隙間d2より小さく形成され、かつ目玉部をスプリングピンによって締結固定するときの締結位置における隙間を閉じる軸力損失が規定値以下となるように形成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、リーフスプリング支持構造及びその製造方法に関し、詳しくは、リーフスプリングを備えたサスペンション装置を車体に搭載する際の搭載性と締付性を両立させたリーフスプリング支持構造及びその製造方法に関する。
従来のリーフスプリング支持構造が、例えば、特許文献1に開示されている。具体的には、図5、図6に示すように、略門形をなした取付部材101の両側面に、上端部を上方へ突出させた取付ブラケット102を溶接し、その下端部に取付孔102aを穿設し、該取付孔102aにリーフスプリング103の目玉部103aをゴムブッシュ104及びスリーブ105を介して嵌挿したスプリングピン106を締結固定し、また、前記取付ブラケット102の上端部を車体フロア107下面に固着されたサイドメンバ108の両側面に溶接固定されたリーフスプリング支持構造100が開示されている。
しかし、一般に、リーフスプリングを備えた車両のサスペンション装置は、車幅方向両側に配置されたリーフスプリングの車両前後方向中央部に車軸の車幅方向両端部をUボルト等によって締結したサブアッシー状態で、車体のフロア下面に固着されたサイドメンバに搭載される。そのため、サブアッシー状態のサスペンション装置におけるリーフスプリングの組付け精度と車体におけるサイドメンバの組付け精度とが、それぞれ微小なバラツキ範囲内に収まっていない限り、リーフスプリングを備えた車両のサスペンション装置の車体への搭載が困難であるという問題があった。
この点、上記搭載上の課題を克服すべく、リーフスプリングの目玉部を締結固定するブラケット構造を改善した特許文献2が、開示されている。特許文献2に記載されたブラケット構造200は、図7に示すように、下方が開口された空間202を有する断面略コの字状に形成され、且つリーフスプリングの目玉部203をブッシュ204と共に下方から前記空間202に挿入し得るようにしたブラケット本体201を備え、前記ブラケット本体201の車幅方向外側側壁部の下端及び車幅方向中心側壁部の下端に、互いの車幅方向の間隔が下方へ向けて広がるよう傾斜させた案内部201a、201bを形成したものである。
実願昭56−166593号(実開昭58−70909号公報)のマイクロフィルム 特開2005−41402号公報
しかしながら、上記ブラケット構造200では、リーフスプリングの目玉部203をゴムブッシュ204及びスリーブ205を介して嵌挿したスプリングピン206を締結固定するブラケット本体201の側壁部は、垂直面として形成されている(特許文献2の図1を参照)。そのため、スプリングピン206を締結固定するブラケット本体201の側壁部とリーフスプリングの目玉部203との間に、サブアッシー状態でのリーフスプリングの組付け精度のバラツキと車体の組付け精度のバラツキとを吸収し得る隙間が形成されていないので、結果としてリーフスプリングの車体への投入が困難となるという問題が残っていた。
一方、仮にブラケット本体201の側壁部に対しても、リーフスプリングの目玉部203との隙間を大きく形成した場合には、リーフスプリングの目玉部203をスプリングピン206を締結固定するブラケット本体201の側壁部に容易に投入できるが、スプリングピン206を締結するときの軸力がブラケット本体201の側壁部を変形させる力として使用されて、結果としてスプリングピン206の軸力損失が過大となって締付品質を保証し得なくなるという問題があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、サブアッシー状態でのリーフスプリングの組付け精度のバラツキと車体の組付け精度のバラツキとを一定程度許容しつつ、リーフスプリングの車体への投入性と締付品質とを両立させることができるリーフスプリング支持構造及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るリーフスプリング支持構造及びその製造方法は、次のような構成を有している。
(1)リーフスプリングを備えたサスペンション装置が、車幅方向両側に配置された前記リーフスプリングの車両前後方向中央部に車軸の車幅方向両端部を締結したサブアッシー状態で、前記リーフスプリングの目玉部が下方が開口された門形のブラケットの側壁部間にスプリングピンによって締結固定され、前記ブラケットを介して車体のフロア下面に固着されたサイドメンバに搭載された前記サスペンション装置におけるリーフスプリング支持構造であって、
前記ブラケットの側壁部は、前記目玉部が前記スプリングピンによって締結固定される以前の締結位置における車幅方向の前記目玉部の端面に対する隙間が前記側壁部の下端位置における車幅方向の前記目玉部の端面に対する隙間より小さく形成され、かつ前記目玉部を前記スプリングピンによって締結固定するときの締結位置における車幅方向の前記目玉部の端面に対する隙間を閉じる軸力損失が規定値以下となるように形成されていることを特徴とする。
本発明においては、ブラケットの側壁部は、目玉部がスプリングピンによって締結固定される以前の締結位置における車幅方向の目玉部の端面に対する隙間が側壁部の下端位置における車幅方向の目玉部の端面に対する隙間より小さく形成されているので、サブアッシー状態でのリーフスプリングの組付け精度のバラツキと車体の組付け精度のバラツキとを一定程度許容する場合でも、リーフスプリングの目玉部を、ブラケットの側壁部における隙間の大きい下端位置から誘い込み、隙間の小さい締結位置までスムーズに投入させることができる。また、ブラケットの側壁部は、目玉部をスプリングピンによって締結固定するときの締結位置における車幅方向の目玉部の端面に対する隙間を閉じる軸力損失が規定値以下となるように形成されているので、スプリングピンの軸径等を増大させることなく、締付品質を容易に保証することができる。
よって、本発明によれば、サブアッシー状態でのリーフスプリングの組付け精度のバラツキと車体の組付け精度のバラツキとを一定程度許容しつつ、リーフスプリングの車体への投入性と締付品質とを両立させることができるリーフスプリング支持構造を提供することができる。
(2)(1)に記載されたリーフスプリング支持構造において、
前記ブラケットの側壁部は、上下方向の中間部が互いに内外方向へ湾曲状に離間するように形成された左右一対の縦連結部材を介して前記サイドメンバの側壁部と連結されていることを特徴とする。
本発明においては、ブラケットの側壁部は、上下方向の中間部が互いに内外方向へ湾曲状に離間するように形成された左右一対の縦連結部材を介してサイドメンバの側壁部と連結されているので、ブラケットの側壁部に対して目玉部をスプリングピンによって締結固定するとき、ブラケットの側壁部の閉じ動作に追従して縦連結部材の中間部が弾性変形しながら車幅方向へ簡単に移動することができる。そのため、ブラケットの側壁部に対して、目玉部をスプリングピンによって締結固定するときの軸力損失の増加を、効果的に抑制させることができる。その結果、スプリングピンの締付品質を確保しつつ、リーフスプリングの車体への投入性と締付品質とを両立させることができる。
(3)(1)又は(2)に記載されたリーフスプリング支持構造において、
前記ブラケットの側壁部は、車外側の前記締結位置から車外方向へ延設された横連結部材を介して前記車体のロッカー部と連結されていることを特徴とする。
本発明においては、ブラケットの側壁部は、車外側の締結位置から車外方向へ延設された横連結部材を介して車体のロッカー部と連結されているので、ブラケットの側壁部に対して目玉部をスプリングピンによって締結固定したときのリーフスプリングを車体に支持する剛性(リーフスプリング支持剛性)を、ブラケット自体の強度を低下させても横連結部材の強度によって補完することができる。そのため、ブラケットの側壁部は、目玉部をスプリングピンによって締結固定するときの軸力損失を極力低減させつつ、目玉部を締結固定後のリーフスプリングの車体への支持剛性を横連結部材によって維持することができる。その結果、リーフスプリングの支持剛性を横連結部材が補完しつつ、リーフスプリングの車体への投入性と締付品質とを両立させることができる。
(4)(3)に記載されたリーフスプリング支持構造の製造方法において、
前記目玉部を前記側壁部間の空間に投入する第1工程と、前記側壁部に対して前記目玉部を前記スプリングピンによって締結固定する第2工程と、前記側壁部の車外側と前記ロッカー部とを前記横連結部材を介して連結する第3工程とを備えたことを特徴とする。
本発明においては、目玉部を前記側壁部間の空間に投入する第1工程と、側壁部に対して目玉部をスプリングピンによって締結固定する第2工程と、側壁部の車外側とロッカー部とを横連結部材を介して連結する第3工程とを備えたので、サブアッシー状態でのリーフスプリングの組付け精度のバラツキと車体の組付け精度のバラツキとを一定程度許容する場合でも、ブラケットの側壁部における下端位置から締結位置までリーフスプリングの目玉部を簡単に投入させた上で、目玉部をスプリングピンによって締結固定するときの軸力損失を極力低減させつつ、目玉部を締結固定し、その後、リーフスプリングの車体への支持剛性を横連結部材によって高めることができる。
よって、本発明によれば、サブアッシー状態でのリーフスプリングの組付け精度のバラツキと車体の組付け精度のバラツキとを一定程度許容しつつ、リーフスプリングの車体への投入性と締付品質とを両立させることができるリーフスプリング支持構造の製造方法を提供することができる。
本発明によれば、サブアッシー状態でのリーフスプリングの組付け精度のバラツキと車体の組付け精度のバラツキとを一定程度許容しつつ、リーフスプリングの車体への投入性と締付品質とを両立させることができるリーフスプリング支持構造及びその製造方法を提供することができる。
本実施形態に係るリーフスプリング支持構造を表す車両下面側から見た平面図である。 図1に示すA−A断面図である。 図1に示すリーフスプリング支持構造を製造する手順(工程)を表す断面図である。 図3に示すB部詳細図である。 特許文献1に記載されたリーフスプリング支持構造を表す斜視図である。 図5に示すC−C断面図である。 特許文献2に記載されたブラケット構造に目玉部を取り付けた状態を表す断面図である。
次に、本発明に係る実施形態であるリーフスプリング支持構造及びその製造方法について、図面を参照して詳細に説明する。はじめに、本リーフスプリング支持構造について詳細に説明し、その後、その製造方法について詳細に説明する。
<リーフスプリング支持構造>
まず、本実施形態に係るリーフスプリング支持構造を、図1〜図4を用いて説明する。図1に、本実施形態に係るリーフスプリング支持構造を表す車両下面側から見た平面図を示す。図2に、図1に示すA−A断面図を示す。図3に、図1に示すリーフスプリング支持構造を製造する手順(工程)を表す断面図を示す。図4に、図3に示すB部詳細断面図を示す。
図1〜図4に示すように、本実施形態に係るリーフスプリング支持構造10は、リーフスプリング1を備えたサスペンション装置20が、車幅方向両側に配置されたリーフスプリング1の車両前後方向中央部1aに車軸2の車幅方向両端部2aをUボルト3等によって締結したサブアッシー状態で、リーフスプリング1の目玉部11が下方が開口された門形のブラケット4の側壁部41間にスプリングピン12によって締結固定され、ブラケット4を介して車体5のフロア下面に固着されたサイドメンバ51に搭載されたサスペンション装置20におけるリーフスプリング支持構造である。
なお、車軸2には、デフギア21とブレーキユニット22とが連結されている。また、リーフスプリング1の目玉部11には、スプリングピン12のネジ軸部121を挿通する内カラー部材111とその外周側に装着されたゴムブッシュ部材112及び外カラー部材113を備えているが、ここでは、これら全体を含めて目玉部11とも称する。
また、ブラケット4の側壁部41は、目玉部11がスプリングピン12によって締結固定される以前の締結位置41aにおける車幅方向の目玉部11の端面11aに対する隙間d1が、側壁部41の下端位置41bにおける車幅方向の目玉部11の端面11aに対する隙間d2より小さく形成され、かつ目玉部11をスプリングピン12によって締結固定するときの締結位置41aにおける車幅方向の目玉部11の端面11aに対する隙間d1を閉じる軸力損失が規定値以下となるように形成されている。ここで、規定値とは、サスペンション装置20におけるリーフスプリング1の目玉部11をブラケット4の側壁部41にスプリングピン12によって締結固定する上で、保証すべき締付トルク値を充足し得る基準値を意味する。
具体的には、目玉部11がスプリングピン12によって締結固定される以前のブラケット4は、水平状に形成された上端部44に対して左右の側壁部41が下方に向けて二段階で傾斜して開口された略ハの字状断面に形成されている。側壁部41は、上端部44に接続された基端部から締結位置41aより下方の屈曲位置41cまでは垂直線に対して5〜7°程度の傾斜角θ1で開き、屈曲位置41cから下端位置41bまでは垂直線に対して20〜40°程度の傾斜角θ2で開くように形成されている。したがって、車幅方向の目玉部11の端面11aに対する下端位置41bの隙間d2が、締結位置41aにおける車幅方向の目玉部11の端面11aに対する隙間d1より3〜5倍程度広くなるように形成されている。
このブラケット4の側壁部41における二段階に傾斜して開口された隙間d1、d2によって、サブアッシー状態でのリーフスプリング1の組付け精度のバラツキと車体5の組付け精度のバラツキとを吸収しつつ、リーフスプリング1の目玉部11を締結位置41aへ誘い込む機能を果たすことができる。また、屈曲位置41cから下端位置41bまでの誘い込みフランジ42の先端には、斜め上方へ略直角状に屈曲する補強フランジ43が形成されている。
また、ブラケット4の側壁部41は、上下方向の中間部61が互いに内外方向へ湾曲状に離間するように形成された左右一対の縦連結部材6を介してサイドメンバ51の側壁部511と連結されている。中間部61の下端には、段差部61aを経由してブラケット4の側壁部41に固定される下フランジ部62が形成され、中間部61の上端には、折れ曲げ部61bを経由してサイドメンバ51の側壁部511に固定される上フランジ部63が形成されている。中間部61同士の離間距離は上方から下方へ行くほど増加するように形成されている。そのため、ブラケット4の側壁部41に対して目玉部11をスプリングピン12によって締結固定するとき、ブラケット4の側壁部41の閉じ動作に追従して縦連結部材6の中間部61が弾性変形しながら車幅方向へ簡単に移動することができる。
また、ブラケット4の側壁部41は、車外側の締結位置から車外方向へ延設された横連結部材7を介して車体5のロッカー部8と連結されている。すなわち、車外側の縦連結部材6の下フランジ部62には、横連結部材7を締結するL字状の金具71が固定されている。また、車体5のロッカー部8には、社内側へ横向きに突設された略ハット型の補強部材81が形成されている。また、横連結部材7は、平面視で逆T字状に形成され、車外側端部が補強部材81の下面にボルト82によって締結固定され、車内側端部が金具71の下面にボルト72によって締結固定されている。また、横連結部材7の中央後端部は、車体5のフロア下面に固着されたクロスメンバ52の下面にボルト83によって締結固定されている。
以上のように、目玉部11をスプリングピン12によって締結固定したブラケット4の側壁部41を、横連結部材7によって車体5のロッカー部8と連結することによって、本リーフスプリング支持構造10の車体5に対する支持剛性を向上させることができる。また、側壁部41を、横連結部材7によって車体5のクロスメンバ52と連結することによって、リーフスプリング支持構造10の車体5に対する支持剛性を更に向上させることができる。
<リーフスプリング支持構造の製造方法>
次に、本実施形態に係るリーフスプリング支持構造の製造方法を、図3を用いて説明する。図3に示すように、本リーフスプリング支持構造の製造方法には、リーフスプリング1の目玉部11をブラケット4の側壁部41間の空間に投入する第1工程(S1)と、側壁部41に対して目玉部11をスプリングピン12によって締結固定する第2工程(S2)と、側壁部41の車外側とロッカー部8とを横連結部材7を介して連結する第3工程(S3)とを備えている。
すなわち、第1工程(S1)では、図示しないサスペンション搭載装置にリーフスプリング1を備えたサスペンション装置20を載置して、昇降テーブルを上昇させることによってリーフスプリング1の目玉部11をブラケット4の側壁部41間の空間に投入する。ブラケット4の側壁部41には、縦連結部材6が固定され、車外側の縦連結部材6には、L字状の金具71が固定されている。ここで、目玉部11をブラケット4の側壁部41に締結する以前では、ブラケット4の側壁部41は、締結位置41aにおける車幅方向の目玉部11の端面11aに対する隙間d1が、側壁部41の下端位置41bにおける車幅方向の目玉部11の端面11aに対する隙間d2より小さく形成されている(図4を参照)。側壁部41における上記二段階に傾斜して開口された隙間d1、d2によって、サブアッシー状態でのリーフスプリングの組付け精度のバラツキと車体の組付け精度のバラツキとを吸収しつつ、リーフスプリング1の目玉部11を自動的に締結位置41aへ誘い込むことができる。
次に、第2工程(S2)では、ブラケット4の側壁部41の締結位置41aと縦連結部材6の下フランジ部62とL字状の金具71における締結位置に形成された通孔に対して、スプリングピン12のネジ軸部を車内側から挿通し、車外側でナットを締め付けることによって、ブラケット4の側壁部41に対して目玉部11をスプリングピン12によって締結固定する。ここでは、スプリングピン12の締付装置として、締付トルク値を計測できるトルク計付き締付装置(図示せず)を用い、サスペンション装置20におけるリーフスプリング1の目玉部11をブラケット4の側壁部41にスプリングピン12によって締結固定する上で、保証すべき締付トルク値を充足していることを確認する。
次に、第3工程(S3)では、横連結部材7を車両下方から上昇させて、車体5のロッカー部8の補強部材81と、車外側の縦連結部材6の下フランジ部62に固定されたL字状の金具71とに当接させて、横連結部材7における車外側端部を補強部材81の下面にボルト82によって締結固定し、横連結部材7における車内側端部を金具71の下面にボルト72によって締結固定する。なお、横連結部材7の中央後端部を、車体5のフロア下面に固着されたクロスメンバ52の下面にボルト83によって締結固定することが好ましい(図1を参照)。
<作用効果>
以上、詳細に説明したように、本実施形態に係るリーフスプリング支持構造10によれば、ブラケット4の側壁部41は、目玉部11がスプリングピン12によって締結固定される以前の締結位置41aにおける車幅方向の目玉部11の端面11aに対する隙間d1が側壁部41の下端位置41bにおける車幅方向の目玉部11の端面11aに対する隙間d2より小さく形成されているので、サブアッシー状態でのリーフスプリング1の組付け精度のバラツキと車体5の組付け精度のバラツキとを一定程度許容する場合でも、リーフスプリング1の目玉部11を、ブラケット4の側壁部41における隙間d2の大きい下端位置41bから誘い込み、隙間d1の小さい締結位置41aまでスムーズに投入させることができる。また、ブラケット4の側壁部41は、目玉部11をスプリングピン12によって締結固定するときの締結位置41aにおける車幅方向の目玉部11の端面11aに対する隙間d1を閉じる軸力損失が規定値以下となるように形成されているので、スプリングピン12の軸径等を増大させることなく、締付品質を容易に保証することができる。
よって、本実施形態によれば、サブアッシー状態でのリーフスプリング1の組付け精度のバラツキと車体5の組付け精度のバラツキとを一定程度許容しつつ、リーフスプリング1の車体5への投入性と締付品質とを両立させることができるリーフスプリング支持構造10を提供することができる。
また、本実施形態によれば、ブラケット4の側壁部41は、上下方向の中間部61が互いに内外方向へ湾曲状に離間するように形成された左右一対の縦連結部材6を介してサイドメンバ51の側壁部511と連結されているので、ブラケット4の側壁部41に対して目玉部11をスプリングピン12によって締結固定するとき、ブラケット4の側壁部41の閉じ動作に追従して縦連結部材6の中間部61が弾性変形しながら車幅方向へ簡単に移動することができる。そのため、ブラケット4の側壁部41に対して、目玉部11をスプリングピン12によって締結固定するときの軸力損失の増加を、効果的に抑制させることができる。その結果、スプリングピン12の締付品質を確保しつつ、リーフスプリング1の車体5への投入性と締付品質とを両立させることができる。
また、本実施形態によれば、ブラケット4の側壁部41は、車外側の締結位置41aから車外方向へ延設された横連結部材7を介して車体5のロッカー部8と連結されているので、ブラケット4の側壁部41に対して目玉部11をスプリングピン12によって締結固定したときのリーフスプリング1を車体5に支持する剛性(リーフスプリング支持剛性)を、ブラケット4自体の強度を低下させても横連結部材7の強度によって補完することができる。そのため、ブラケット4の側壁部41は、目玉部11をスプリングピン12によって締結固定するときの軸力損失を極力低減させつつ、目玉部11を締結固定後のリーフスプリング1の車体5への支持剛性を横連結部材7によって維持することができる。その結果、リーフスプリング1の支持剛性を横連結部材7が補完しつつ、リーフスプリング1の車体5への投入性と締付品質とを両立させることができる。
また、他の実施形態に係るリーフスプリング支持構造の製造方法によれば、目玉部11を側壁部41間の空間に投入する第1工程(S1)と、側壁部41に対して目玉部11をスプリングピン12によって締結固定する第2工程(S2)と、側壁部41の車外側とロッカー部8とを横連結部材7を介して連結する第3工程(S3)とを備えたので、サブアッシー状態でのリーフスプリング1の組付け精度のバラツキと車体5の組付け精度のバラツキとを一定程度許容する場合でも、ブラケット4の側壁部41における下端位置41bから締結位置41aまでリーフスプリング1の目玉部11を簡単に投入させた上で、目玉部11をスプリングピン12によって締結固定するときの軸力損失を極力低減させつつ、目玉部11を締結固定し、その後、リーフスプリング1の車体5への支持剛性を横連結部材7によって高めることができる。
よって、本他の実施形態によれば、サブアッシー状態でのリーフスプリング1の組付け精度のバラツキと車体5の組付け精度のバラツキとを一定程度許容しつつ、リーフスプリング1の車体5への投入性と締付品質とを両立させることができるリーフスプリング支持構造10の製造方法を提供することができる。
<変形例>
上述した実施形態は、本発明の要旨を変更しない範囲で変更することができる。例えば、本実施形態によれば、ブラケット4の側壁部41は、上下方向の中間部61が互いに内外方向へ湾曲状に離間するように形成された左右一対の縦連結部材6を介してサイドメンバ51の側壁部511と連結されているが、必ずしもこれに限定する必要はない。
例えば、ブラケット4の上端部44と上下方向に延設された縦連結部材を介してサイドメンバ51とを連結してもよい。この場合、ブラケット4の側壁部41は、目玉部11をスプリングピン12によって締結固定するときの軸力損失を更に低減し得る。
本発明は、リーフスプリングを備えたサスペンション装置を車体に搭載する際の搭載性と締付性を両立させたリーフスプリング支持構造及びその製造方法として利用できる。
1 リーフスプリング
2 車軸
3 Uボルト
4 ブラケット
5 車体
6 縦連結部材
7 横連結部材
8 ロッカー部
10 リーフスプリング支持構造
11 目玉部
11a 端面
12 スプリングピン
20 サスペンション装置
41 側壁部
41a 締結位置
41b 下端位置
51 サイドメンバ
61 中間部
511 側壁部
d1、d2 隙間
S1 第1工程
S2 第2工程
S3 第3工程

Claims (4)

  1. リーフスプリングを備えたサスペンション装置が、車幅方向両側に配置された前記リーフスプリングの車両前後方向中央部に車軸の車幅方向両端部を締結したサブアッシー状態で、前記リーフスプリングの目玉部が下方が開口された門形のブラケットの側壁部間にスプリングピンによって締結固定され、前記ブラケットを介して車体のフロア下面に固着されたサイドメンバに搭載された前記サスペンション装置におけるリーフスプリング支持構造であって、
    前記ブラケットの側壁部は、前記目玉部が前記スプリングピンによって締結固定される以前の締結位置における車幅方向の前記目玉部の端面に対する隙間が前記側壁部の下端位置における車幅方向の前記目玉部の端面に対する隙間より小さく形成され、かつ前記目玉部を前記スプリングピンによって締結固定するときの締結位置における車幅方向の前記目玉部の端面に対する隙間を閉じる軸力損失が規定値以下となるように形成されていることを特徴とするリーフスプリング支持構造。
  2. 請求項1に記載されたリーフスプリング支持構造において、
    前記ブラケットの側壁部は、上下方向の中間部が互いに内外方向へ湾曲状に離間するように形成された左右一対の縦連結部材を介して前記サイドメンバの側壁部と連結されていることを特徴とするリーフスプリング支持構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載されたリーフスプリング支持構造において、
    前記ブラケットの側壁部は、車外側の前記締結位置から車外方向へ延設された横連結部材を介して前記車体のロッカー部と連結されていることを特徴とするリーフスプリング支持構造。
  4. 請求項3に記載されたリーフスプリング支持構造の製造方法において、
    前記目玉部を前記側壁部間の空間に投入する第1工程と、前記側壁部に対して前記目玉部を前記スプリングピンによって締結固定する第2工程と、前記側壁部の車外側と前記ロッカー部とを前記横連結部材を介して連結する第3工程とを備えたことを特徴とするリーフスプリング支持構造の製造方法。
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