JP2019092293A - アグリゲーション装置、電力需要制御方法、及び電力需要制御プログラム - Google Patents

アグリゲーション装置、電力需要制御方法、及び電力需要制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】制御依頼が達成しやすい各需要家のリソースを用いてアグリゲーションサービスの成功確度を向上させるアグリゲーション装置を提供する。【解決手段】複数の需要家に接続され、一または複数の需要家に電力需要の制御を指令するアグリゲーション装置3において、需要家毎の電力需要の実績値、電気設備情報、及び電力需要の制御量に基づいて、アグリゲーションサービス実施時間帯を分割した複数の区分時間帯を組み合わせた各制御実施パターンに対する電力需要の制御シミュレーションを需要家毎に行い、各制御実施パターンに対する電力需要の制御成功率を需要家毎に計算する制御成功率計算部362と、計算した各制御実施パターンの制御成功率に基づいて、アグリゲーションサービス実施時間帯における電力需要の制御の有無及び制御実施パターンを含む需要家毎の制御計画を作成する制御計画作成部363とを備えてアグリゲーション装置3を構成する。【選択図】図3

Description

本発明は、アグリゲーション装置、電力需要制御方法、及び電力需要制御プログラムに関する。
近年、電力システムでは、従来のように大規模集中電源を中心とするのではなく、再生可能エネルギー発電設備や蓄電池等のエネルギー設備といった分散電源の活用が期待されている。また、需要家の電力需要を制御することによって、電力の供給量に応じて電力の需要量を削減することが期待されている。
需要家の電力需要を制御する場合、系統運用事業者等の電力の供給側の事業者が契約を結んでいる需要家へ電力需要の制御を依頼する。しかしながら、近年は供給側の事業者と需要家との仲介を行うアグリゲータと呼ばれる事業者が登場している。
アグリゲータは、複数の需要家と契約を結び、定期的に各需要家の電力需給状況を把握する。そして、供給側の事業者から電力需要の制御(以下、アグリゲーションサービスと記載することがある)を依頼された場合、アグリゲータは、各需要家に対してそれぞれの電力需給状況に適した電力需要の制御指令を行い、アグリゲーションサービスの依頼達成を図る(非特許文献1)。アグリゲーションサービスの依頼を達成すると、供給側の事業者はアグリゲータに対して報酬を支払い、アグリゲータは電力需要の制御を実施した需要家に対して報酬を支払う。
なお、関連する技術として、特許文献1及び2に記載の技術が知られている。
特許文献1に記載の電力需給制御装置は、電力の供給と需要に応じて、消費電力量を調整可能な複数の要請対象に対して消費電力量の調整量を指定した要請を行う装置であり、第1算出部を備える。第1算出部は、第1時刻における供給電力量の予測値と需要電力量の予測値とが異なる場合に、最小調整時間が第2時刻と第1時刻との間の時間間隔以下の一部または全ての要請対象に対して第2時刻までに要請を行うべき第1調整量を第1時刻において算出する。第1時刻は、調整を開始する時刻であり、第2時刻は、第1時刻よりも前において電力需給制御装置が要請を行う時刻である。最小調整時間は、要請を受けてから要請により指定された調整を開始するまでの最小の時間を示す。
特許文献2に記載のベースライン負荷推定装置は、需要家のベースライン負荷を推定する装置であり、ベースライン計算部及びベースライン調整部を備える。ベースライン計算部は、需要家によって選択された需要家のベースライン負荷の推定方式に応じて、需要家の過去の電力需要の情報を含む実績データを用いてベースライン負荷を推定する。ベースライン調整部は、需要家によって選択された、推定されたベースライン負荷を調整するベースライン負荷調整方式であって、ベースライン負荷の推定日と異なる日の実績データを基準として調整するベースライン負荷調整方式に応じて、実績データを用いて推定されたベースライン負荷を調整する。
特許第6010682号明細書 特開2017−34797号公報
資源エネルギー庁、『ネガワット取引に関するガイドライン』、2015年3月
供給側の事業者とアグリゲータとの間の契約、及びアグリゲータと需要家との間の契約では、アグリゲーションサービスを実施する前に電力需要の制御量が予め定められていることがある。例えば、アグリゲータの制御量を−100MWとした場合に、アグリゲータが所定の時間帯におけるアグリゲーションサービスの実行依頼を受信すると、アグリゲータは該時間帯の電力需要をベースラインから100MW低い値に可能な限り近付ける。なお、ベースラインとは、制御を行わなかった場合の電力需要の推定値であり、計算方法は契約で定められる。
また、供給側の事業者とアグリゲータとの間の契約、及びアグリゲータと需要家との間の契約では、電力需要の制御量の許容範囲が予め定められていることがある。例えば、アグリゲータの電力需要の制御量の許容範囲を90%〜110%とした場合、アグリゲーションサービス実施時間帯における制御量実績が契約によって指定された制御量の90%〜110%の範囲に収まればアグリゲーションサービスの成功となり、90%〜110%を逸脱したら失敗となる。なお、アグリゲーションサービスに失敗した場合にはペナルティが発生する場合がある。
アグリゲーションサービスに失敗する原因としては、ベースラインと実際の電力需要とに乖離があるか、制御量の設定に問題があるかである。ベースラインの計算方法は、予め推定精度の確認作業(ベースラインテスト)を経て決められるため、アグリゲーションサービスの成功確度を高めるためには、契約時に決められるアグリゲータ及び各需要家の制御量を適切な値にすることが重要である。
しかしながら、ベースラインと実際の電力需要との間の差分は季節や時間帯よって変動し得る。加えて、需要家が電力需要の制御のために実際に動かす電気設備に対して制御可能な電力(以下、kW制御可能量と記載することがある)や利用可能な電力量(以下、kWh利用可能量と記載することがある)が季節や時間帯よって異なる場合がある。このため、アグリゲーションサービスが実施される時間帯の中で、制御依頼が達成しやすい時間帯と達成が困難な時間帯とが各需要家に発生する可能性がある。こうした状況において、アグリゲーションサービス実施時間帯と同じ時間帯に各需要家に制御依頼をアグリゲータが掛けた場合、各需要家の負担は大きく、制御に失敗する虞がある。
この点、例えば、特許文献1では、需要家への負担が大きくなりそうな場合は、需要家に維持する調整量を需要家の負担が減る方向に調整している。しかしながら、特許文献1では、アグリゲーションサービス実施時間帯において需要家は常に消費電力を制御することを前提としている。このため、アグリゲーションサービス実施時間帯の中で制御依頼の達成が容易な時間帯と制御依頼の達成が困難な時間帯とが混在する需要家に対しては制御依頼を全く掛けない場合が多く、制御依頼を達成しやすい時間帯のリソースを無駄にしてしまう可能性がある。
本発明の一側面にかかる目的は、制御依頼が達成しやすい各需要家のリソースを用いてアグリゲーションサービスの成功確度を向上させるアグリゲーション装置を提供することである。
一実施形態に従ったアグリゲーション装置は、複数の需要家に接続され、一または複数の需要家に電力需要の制御を指令する装置であり、制御成功率計算部及び制御計画作成部を備える。制御成功率計算部は、需要家毎の電力需要の実績値、電気設備情報、及び電力需要の制御量に基づいて、各制御実施パターンに対する電力需要の制御シミュレーションを需要家毎に行う。各制御実施パターンは、アグリゲーション装置が供給事業者から依頼を受けるアグリゲーションサービス実施時間帯を分割した複数の区分時間帯の組み合わせである。制御成功率計算部は、各制御実施パターンに対する電力需要の制御成功率を需要家毎に計算する。制御計画作成部は、需要家毎に計算した各制御実施パターンに対する電力需要の制御成功率に基づいて、アグリゲーションサービス実施時間帯における電力需要の制御の有無及び電力需要の制御を実施する場合の制御実施パターンを含む需要家毎の制御計画を作成する。
一実施形態に従ったアグリゲーション装置によれば、制御依頼が達成しやすい各需要家のリソースを用いてアグリゲーションサービスの成功確度を向上させることができる。
実施形態に従ったアグリゲーション装置を含むシステム構成例を示す概要図である。 実施形態に従ったアグリゲーション装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 実施形態に従ったアグリゲーション装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 ベースラインの一例を示す図である。 実施形態に従った制御成功率の計算方法の一例を示すフローチャートである。 実施形態に従ったアグリゲーションサービス実施時間帯及び制御実施パターンの一例を示す図である。 需要家のベースラインと実際の電力需要との差分の確率密度関数の一例を示す図である。 実施形態に従った制御シミュレーションによる、需要家の制御成功率の計算結果の一例を示す図である。 実施形態に従った制御計画作成方法の一例を示すフロー図である。 実施形態に従った、需要家への制御指令の作成例を示す図である。 実施形態に従った、需要家の制御の成功/失敗の判定例を示す図である。 実施形態に従った、需要家の報奨金及びペナルティの計算例を示す図である。
以下、図面に基づいて実施形態について詳細を説明する。
<アグリゲーション装置を含むシステム構成例>
図1は、実施形態に従ったアグリゲーション装置を含むシステム構成例を示す概要図である。図1に示すアグリゲーション装置1は、実施形態に従ったアグリゲーション装置の一例である。アグリゲーション装置1は、電力の供給事業者P等から電力需要の削減又は促進の制御依頼、すなわち、アグリゲーションサービスの実行依頼を受け取り、アグリゲータAが契約する各需要家U(U1及びU2)に電力需要の削減又は促進の制御指令を出力する装置である。
図1に示す構成例では、アグリゲーション装置1は、LAN(Local Area Network)等の通信ネットワークNを介して供給事業者Pや電力市場Mに接続する。アグリゲーション装置1は、供給事業者Pからアグリゲーションサービスの実行依頼を受ける。供給事業者Pは、需要家U1及びU2に電力を供給する組織である。供給事業者Pには、系統運用事業者、小売事業者、及び発電事業者等が含まれてもよく、アグリゲーション装置1は複数の供給事業者Pに接続してもよい。なお、図1に示す一例では、アグリゲータAがアグリゲーション装置1を保有するが、供給事業者Pがアグリゲーション装置1を保有してもよい。電力市場Mは、電力需要の制御量を取引する組織である。
また、図1に示す構成例では、アグリゲーション装置1は、アグリゲータAと契約している需要家Uが保有する電気設備EEのコントローラC、該電気設備EEの出力を計測する電力メータPM1、及び需要家Uの電力需要を計測する電力メータPM2に接続する。なお、図1には、2つの需要家U1及びU2が示されているが、需要家Uの数は任意であってよい。電気設備EEは、アグリゲーションサービスでの電力の制御対象となる設備であり、電力を消費する負荷設備であってもよいし、電力を供給する発電設備であってもよい。また、図1に示すように、需要家Uは、制御対象である電気設備EE以外に負荷設備LEや発電設備PEを保有してもよく、全ての設備は需要家U域内の送配電設備にて接続し、需要家U域内の送配電設備は連系点を介して商用電力系統(図示せず)に接続する。
なお、図1に示す需要家U2のように、アグリゲーション装置1と需要家Uの各設備との間にエネルギーマネジメントシステムEMSを挟んでもよい。エネルギーマネジメントシステムEMSは、需要家U内の電力メータPM1及びPM2の計測データを受信し、需要家Uにとって最適な設備運転計画を作成し、該計画に基づいて各設備の制御を行う。設備運転計画には、発電設備の発電計画、蓄電設備の充放電計画、及び負荷設備の計画が含まれ得る。エネルギーマネジメントシステムEMSは、アグリゲーション装置1に電気設備情報を送信し、アグリゲーション装置1から制御指令を受信した場合には、制御指令と需要家Uの設備運転計画との整合をとった上で電気設備EEの制御を行う。
<アグリゲーション装置のハードウェア構成例>
図2は、実施形態に従ったアグリゲーション装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。アグリゲーション装置2は、実施形態に従ったアグリゲーション装置の一例である。アグリゲーション装置2は、CPU(Central Processing Unit)21、記憶装置22、ネットワークI/F(interface)23、入力I/F24、及び出力I/F25を備える。アグリゲーション装置2は、PC(Personal Computer)、サーバ、又はワークステーション等の情報処理装置、すなわち、コンピュータであってもよい。
CPU21は、アグリゲーション装置2が行う各種処理を実現するための演算と各種データの加工とを行う演算装置である。また、CPU21はアグリゲーション装置2が備えるハードウェアを制御する制御装置である。
記憶装置22は、アグリゲーション装置2が使うデータ、プログラム、及び設定値等を記憶する。記憶装置22は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等のメモリである。なお、記憶装置22は、ハードディスク等の補助記憶装置を備えてもよい。
ネットワークI/F23は、LAN(Local Area Network)等のネットワークを介して接続する装置と各種データ等を送受信する。例えば、ネットワークI/F23は、NIC(Network Interface Controller)及びLANケーブルを接続するコネクタ等である。なお、ネットワークI/F23は、ネットワークを利用するI/Fに限られず、ケーブル、無線又はコネクタ等によって外部装置と送受信するI/Fであってもよい。
入力I/F24は、アグリゲーション装置2を使うユーザ(例えば、アグリゲータA)とのインタフェースである。具体的には、入力I/F24は、ユーザが行う各種操作を入力する。例えば、入力I/F24は、キーボード等の入力装置及び該入力装置をアグリゲーション装置2に接続するコネクタ等によって構成される。
出力I/F25は、アグリゲーション装置2を使うユーザ(例えば、アグリゲータA)とのインタフェースである。具体的には、出力I/F25は、アグリゲーション装置2が行う各種処理の処理結果等をユーザに出力する。例えば、出力I/F25は、ディスプレイ等の出力装置及び該出力装置をアグリゲーション装置2に接続するコネクタ等である。
なお、アグリゲーション装置2は、各ハードウェア資源による処理等を補助する補助装置を更に備えてもよい。また、アグリゲーション装置2は、各種処理を並列、冗長又は分散して処理するための装置を内部又は外部に更に備えてもよい。さらに、アグリゲーション装置2は、複数の情報処理装置で構成されてもよい。
<アグリゲーション装置の機能構成例>
図3は、実施形態に従ったアグリゲーション装置の機能構成の一例を示すブロック図である。アグリゲーション装置3は、実施形態に従ったアグリゲーション装置の一例である。図3に示す一例では、アグリゲーション装置3は、入力部31、出力部32、通信部33、データベース34、制御部35、及び計算部36を含む。
入力部31及び出力部32は、ユーザインタフェースである。例えば、入力部31は、ユーザ(例えば、アグリゲータA)の入力操作を受け付ける操作入力手段で実現され、出力部32は、ユーザが出力を視認できるように、表示画面等を表示する出力手段で実現される。
入力部31は、アグリゲーション装置3に入力されるデータを制御部35に送る。入力部31は、例えば、ネットワークI/F23又は入力I/F24等によって実現される。
出力部32は、制御部35から送られる入力応答結果及び計算結果等のデータを出力する。出力部32は、例えば、ネットワークI/F23又は出力I/F25等によって実現される。
通信部33は、供給事業者P、電力市場M、及び需要家UのコントローラC、電力メータPM1、PM2若しくはエネルギーマネジメントシステムEMSと所定の通信方式によって通信する。例えば、通信部33は、アグリゲーションサービスの実行依頼や、アグリゲータAが依頼される具体的な制御量を供給事業者P等から受信する。通信部33は、例えば、ネットワークI/F23等によって実現される。
データベース34は、アグリゲーション装置3が入力部31若しくは通信部33によって取得した、又は計算部36等が生成した実績データ、予測データ、計画データ、及び設備データ等を記憶する。データベース34は、例えば、記憶装置22等によって実現される。例えば、アグリゲーション装置3がアグリゲーションサービスの実施を依頼された場合、アグリゲーションサービス実施時における各需要家Uのベースラインと、該アグリゲーションサービスを実施しなかった場合の各需要家Uの実際の電力需要とがデータベース34に蓄積される。なお、アグリゲーションサービスを実施しなかった場合の各需要家Uの実際の電力需要は、各需要家Uのベースラインと、アグリゲーションサービスの実施時に各需要家Uが行った実際の制御量とを加算することで取得可能である。アグリゲーションサービス実施時における各需要家Uの実際の制御量は、例えば、各需要家UのコントローラC及び電力メータPM1及びPM2から通信部33を介して取得し得る。
制御部35は、データ及び信号等を処理又は加工し、アグリゲーション装置3が備える各部とデータ等を送受信する。制御部35は、例えば、CPU21等によって実現される。
計算部36は、ベースライン計算部361、制御成功率計算部362、制御計画作成部363、制御指令作成部364、及び制御実績計算部365を含む。例えば、計算部36は、各需要家Uに対する制御指令を作成し、作成した制御指令を通信部33を介して各需要家Uに送信する。計算部36は、例えば、CPU21等によって実現される。
計算部36が備える各部の詳細を以下で説明する。
<<ベースライン計算部>>
ベースライン計算部361は、アグリゲータAが契約している各需要家Uに対するベースラインをアグリゲータAが指定したタイミングで計算する。また、ベースライン計算部361は、需要家Uのベースラインを集計してアグリゲータAに対するベースラインをアグリゲータAが指定したタイミングで計算する。ベースライン計算部361は、例えば、非特許文献1のようなガイドラインで決められた方法に従ってベースラインを計算してもよい。
図4は、ベースラインの一例を示す図である。ベースライン計算部361は、電力需要の制御対象である電気設備EEに対する各時間のベースラインを計算する。例えば、アグリゲーション装置3から受け取った制御指令に従ってコントローラCが電気設備EEの消費電力を所定量だけ削減すると、電気設備EEを保有する需要家Uの消費電力がベースラインと同じ量の場合には、当該消費電力は所定の制御期間に渡ってベースラインよりも所定量だけ削減される。
<<制御成功率計算部>>
制御成功率計算部362は、需要家U毎の電力需要の実績値、電気設備情報、及び電力需要の制御量に基づいて、各制御実施パターンに対する電力需要の制御シミュレーションを需要家U毎に行い、各制御実施パターンに対する電力需要の制御成功率を需要家U毎に計算する。制御実施パターンとは、アグリゲーション装置3が供給事業者P等から依頼を受けるアグリゲーションサービス実施時間帯を分割した複数の区分時間帯の組み合わせを指す。
制御成功率計算部362が行う制御成功率の計算処理の一例を図5を参照しながら説明する。図5は、実施形態に従った制御成功率の計算方法の一例を示すフローチャートである。
ステップS101において、制御成功率計算部362は、供給事業者P等から依頼されるアグリゲーションサービスの実施時間帯の情報を取得及び設定する。図6(A)は、実施形態に従ったアグリゲーションサービス実施時間帯の一例を示す図である。図6(A)に示すように、アグリゲーションサービスの実施時間帯は、アグリゲーション装置3が需要家Uに電力需要の制御を指令する単位時間に分割された複数の区分時間帯で表示されてもよい。図6(A)に示した一例では、単位時間は30分であり、0:00〜24:00の24時間が30分単位で分割されている。そして、0:00から順に各区分時間帯に時間帯番号が付され、図6(A)に示した一例では、斜線で示した13:00〜15:00のアグリゲーションサービス時間帯に対して27〜30の時間帯番号が付されている。なお、単位時間は、アグリゲーション装置3が需要家Uに電力需要の制御を指令する最小単位時間であってもよいし、最小単位時間帯よりも大きな単位時間であってもよい。
ステップS102において、制御成功率計算部362は、取得及び設定したアグリゲーションサービス実施時間帯及び単位時間に基づいて、アグリゲーション装置3が需要家Uに対して指令可能な制御実施パターンを列挙する。図6(B)は、実施形態に従った制御実施パターンの一例を示す図である。図6(B)に示す一例では、時間帯番号が27〜30であるアグリゲーションサービス実施時間帯に対して、単位時間が30分である斜線で示した区分時間帯の組み合わせが制御実施パターンとして列挙されている。図6(B)に示した各制御実施パターンでは、需要家Uは、アグリゲーションサービス実施時間中に1回の連続した電力需要の制御を実施する。なお、アグリゲーション装置3は、予め設定した最低連続区分時間帯数及び最大連続区分時間帯数に基づいて制御実施パターンを列挙してもよい。また、最低連続区分時間帯数及び最大連続区分時間帯数は、需要家U毎に異なってもよく、制御実施パターンが需要家U毎に異なってもよい。
制御成功率計算部362は、ステップS103〜ステップS108の繰り返しの処理を、アグリゲーション装置3が制御指令の対象とする各需要家Uに対して行う。
ステップS104において、制御成功率計算部362は、各需要家Uの需要家特性を計算する。例えば、制御成功率計算部362は、アグリゲーションサービス実施時間帯における各需要家Uのベースラインと実際の電力需要との間の差分実績を用いて、ベースラインと実際の電力需要との間の差分の確率密度関数をアグリゲーションサービスの種別毎、時間帯別に計算する。図7は、需要家のベースラインと実際の電力需要との差分の確率密度関数の一例を示す図である。図7には、アグリゲーションサービスが実行される制御時間帯XX:XX〜YY:YYにおける、需要家ID“AAA”の需要家Uに対する差分の確率密度関数が示されている。図7に示す一例では、予め設定されたベースラインと実際の消費電力との差分は、その時々よって異なるものの、正規分布に従い得ることを表している。なお、需要家Uが保有する電気設備EEの性能によっては、制御成功率計算部362は、電力需要の制御対象である電気設備EEの種別に応じて、電気設備EEの制御可能出力量(kW制御可能量)や利用可能量(kWh利用可能量)の確率密度関数を更に作成してもよい。
ステップS105〜ステップS107において、制御成功率計算部362は、需要家Uの制御成功率を計算する制御シミュレーションを、該制御シミュレーションの対象として設定した制御実施パターンの数だけ繰り返し行う。具体的には、制御成功率計算部362は、需要家特性として求めた、ベースラインと実際の消費電力との間の差分の確率密度関数に基づいて、ベースラインと実際の消費電力との間の差分の値を制御シミュレーションの試行回数分だけ作成する。すなわち、制御成功率計算部362は、シミュレーションの試行回数分の差分値を、需要家特性として求めた確率密度関数に従うように作成する。制御成功率計算部362は、上述の確率密度関数に従って作成した誤差値と、需要家Uの制約条件とに基づいて電力需要の制御シミュレーションを行い、予め設定された制御成功条件に対する制御成功率を計算する。需要家Uの制約条件は、例えば、連系点需要の上下限、電気設備EEの制御可能量の上下限(kW上下限)、利用可能量の上下限(kWh上下限)、制御による電気設備EEの電力変化率(kW変化率)、電気設備EEの使用可否スケジュール等である。なお、制御成功条件、制御シミュレーションの試行回数、及び制御成功率の計算を行う制御量といったパラメータ値は、アグリゲーション装置3の運用者(例えば、アグリゲータA)が入力部31を介して設定し得る。また、制御成功率計算部362は、上述した差分の確率密度関数に加えて、電気設備EEの制御可能出力量(kW制御可能量)や利用可能量(kWh利用可能量)の確率密度関数を更に用いて制御シミュレーションを行ってもよい。
図8は、実施形態に従った制御シミュレーションによる、需要家の制御成功率の計算結果の一例を示す図である。図8に示す一例では、シミュレーション対象のアグリゲーションサービスは、13:00〜15:00に渡って消費電力を削減するアグリゲーションサービスである。また、シミュレーション対象の制御実施パターンは、単位時間が30分である斜線で示した区分時間帯の組み合わせであるパターン1〜パターン10である。そして、アグリゲーションサービスにおける制御成功条件は、アグリゲーションサービス実施時間帯の制御実績が、アグリゲータAが供給事業者P等と取り決めた契約制御量の90%〜110%の範囲に収まることである。制御成功率計算部362は、こうしたアグリゲーションサービスを対象として、需要家ID(Identifier)“AAA”の需要家Uの各制御実施パターンに対して1000回制御シミュレーションを実行することで、需要家Uの各制御実施パターンの制御成功率を計算する。
<<制御計画作成部>>
制御計画作成部363は、需要家U毎に計算した各制御実施パターンに対する電力需要の制御成功率に基づいて需要家U毎の制御計画を作成する。需要家U毎の制御計画は、アグリゲーションサービス実施時間帯における電力需要の制御の有無及び制御実施パターンを含む。制御計画作成部363が行う制御計画作成方法の一例を以下に説明する。
<<制御計画作成方法の第1例>>
図9(A)は、実施形態に従った制御計画作成方法の第1例のフロー図である。
ステップS201において、制御計画作成部363は、需要家U毎に計算した各制御実施パターンに対する電力需要の制御成功率を用いて、アグリゲーションサービス時間帯における電力需要の総制御量が多く且つ制御成功率が高い順に需要家U毎の制御実施パターンを並び替える。需要家U毎の電力需要の総制御量は、電力需要の制御が実施される区分時間帯の数が多い制御実施パターン程多くなる。なお、需要家U毎に所定以上の制御成功率を確保するために、制御計画作成部363は、所定の下限閾値以上の制御実施パターンのみを並び替えてもよい。
ステップS202において、制御計画作成部363は、並び替えた順番に従って需要家U毎の制御計画を作成する。具体的には、制御計画作成部363は、アグリゲーションサービス時間帯を分割した各区分時間帯において、アグリゲーション装置3が行う電力需要の制御量が、供給事業者P等とアグリゲータAとの間で予め設定された契約制御量の範囲に収まるように、電力需要の制御を実施する需要家Uと該需要家Uの制御実施パターンとを並び替えた順番に従って選択する。
制御計画作成方法の第1例によれば、制御依頼が達成しやすい各需要家Uのリソースを用いてアグリゲーションサービスの成功確度を向上させる制御計画を作成することができる。また、制御計画作成方法の第1例によれば、需要家U毎の電力需要の総制御量が多い順に需要家U毎の制御実施パターンが選択されるため、アグリゲータAが制御を依頼する需要家Uの数を抑制した制御計画を作成でき、アグリゲータAによる電力需要の制御を簡易化できる。
<<制御計画作成方法の第2例>>
図9(B)は、実施形態に従った制御計画作成方法の第2例のフロー図である。
ステップS301において、制御計画作成部363は、需要家U毎に計算した各制御実施パターンに対する電力需要の制御成功率を用いて、アグリゲータAの目的を満たす需要家Uの制御計画を作成するための最適化問題の数理モデル(数式)を作成する。アグリゲータAの目的は、例えば、アグリゲーションサービスに対する成功確度を高くすること、アグリゲータAの収益を多くすること、及びそれら両方等が挙げられる。なお、作成する最適化問題としては、例えば、組み合わせ最適問題を用いることが可能である。
最適化問題では、目的関数と制約条件を定式化する。目的関数は、最適化計算において最大化あるいは最小化したい値を定式化したものであり、制約条件は、最適化において満足しなければならない条件を定式化したものである。
例えば、目的関数Objectは、アグリゲータAの収益の期待値の最大化であり、次の式(1)〜式(3)に示すように定式化する。
Figure 2019092293
式(1)において、E[IncomeAggregtor]は、アグリゲータの収入の期待値であり、次の式(2)に示すように定式化する。
Figure 2019092293
式(2)において、E[BountyAggregtor]は、供給事業者P等からアグリゲータAへの報奨金の期待値である。また、E[PenaltyConsumer]は、各需要家UからアグリゲータAへの違約金の期待値である。
また、式(1)において、E[ExpenseAggregtor]は、アグリゲータの支出の期待値であり、次の式(3)に示すように定式化する。
Figure 2019092293
式(3)において、E[PenaltyAggregtor]は、アグリゲータAから供給事業者P等への違約金の期待値である。また、E[BountyConsumer]は、アグリゲータAから各需要家Uへの違約金の期待値である。
また、制約条件には、例えば、アグリゲーションサービスにおいてアグリゲータAが確保する電力需要の制御量に関する制約がある。アグリゲータAが確保する電力需要の制御量合計値に関する制約条件は、例えば、次の式(4)〜式(6)に示すように定式化する。
Figure 2019092293
式(4)において、Controlt Aggregtorは、区分時間帯tにおけるアグリゲータAの電力需要の制御量であり、次の式(5) に示すように定式化する。Controlt Upperlimitは、区分時間帯tにおけるアグリゲータAの電力需要の制限量許容上限値であり、Controlt Lowerlimitは、区分時間帯tにおけるアグリゲータAの電力需要の制限量許容下限値であり、これらは、供給事業者P等とアグリゲータAとの契約により設定される。PLowerlimitは、アグリゲータAのアグリゲーション成功率の許容下限値である。
Figure 2019092293
式(5)において、Controli,j,t Consumerは、需要家iの制御実施パターンj中の区分時間tにおける需要家iの消費電力の制御量計画値である。Ui,j,t Consumerは、需要家iの制御実施パターンj中の区分時間tにおける需要家iに対する制御実施の有無であり0又は1である。
ステップS302において、制御計画作成部363は、上述したような最適化問題の数理モデルを解くことで、最適化問題の作成において設定した目的を達成するのに適した各需要家Uの制御計画を計算する。すなわち、制御計画作成部363は、アグリゲーションサービス時間帯における電力需要の制御の有無、及び制御を実施する場合の制御実施パターンを各需要家Uについて決定する。なお、最適化問題の解法としては、例えば、分枝限定法、動的計画法、及びメタヒューリスティック手法等を用いることが可能である。
制御計画作成方法の第2例によれば、制御依頼が達成しやすい各需要家Uのリソースを用いてアグリゲーションサービスの成功確度を向上させる制御計画を作成することができる。また、制御計画作成方法の第2例によれば、アグリゲータAが実現を望む目的に適した需要家U毎の制御計画を作成することができる。
<<制御指令作成部>>
制御指令作成部364は、アグリゲーション装置3が供給事業者P等からアグリゲーションサービスの実行依頼を受信した際に、アグリゲータAと契約している全て或いは一部の需要家Uに送信する制御指令を作成する。通信部33は、作成された制御指令を各需要家Uへ送信する。
需要家Uへの制御指令の内容は、アグリゲーションサービスの実施時間帯の内、当該需要家Uに対する制御計画の制御実施パターンにより指定された区分時間帯においてベースラインから制御量に相当する電力需要の調整を指示することである。そこで、例えば、制御指令作成部363は、ベースラインに制御量を加算した値である電力需要の目標値を、制御指令として作成してもよい。
図10は、実施形態に従った、需要家への制御指令の作成例を示す図である。図10に示した一例では、実施予定のアグリゲーションサービスは、13:00〜15:00に渡って消費電力を削減するアグリゲーションサービスであり、アグリゲーション装置3が需要家Uに電力需要の制御を指令する単位時間は30分である。例えば、需要家ID”AAA”の需要家Uでは、電力制御を実施する時間帯である制御実施パターンは14:00〜15:00であり、契約制御量は−100kWであり、ベースラインは800kWである。そこで、制御指令作成部364は、14:00〜15:00において700kW(800kW−100kW)を消費電力の目標値とする、需要家ID”AAA”の需要家Uに対する制御指令を作成する。同様に、制御指令作成部364は、作成した各需要家Uの制御計画に従って各需要家Uに対する制御指令を作成する。
このように、制御指令作成部364は、作成された制御計画に従って各需要家Uに制御指令を行う。したがって、実施形態に従ったアグリゲーション装置によれば、御依頼が達成しやすい各需要家Uのリソースを用いてアグリゲーションサービスの成功確度を向上させることができる。
<<制御実績計算部>>
制御実績計算部365は、アグリゲーションサービスの終了後に、アグリゲーションサービスの実施時間帯における各需要家Uの制御実績とアグリゲータAの制御実績とを計算する。制御実績は、アグリゲーションサービスの実施時間帯におけるベースラインと消費電力実績との差分である。
また、制御実績計算部365は、各需要家Uの制御の成功/失敗とアグリゲータAのアグリゲーションサービスの成功/失敗との判定を行ってもよい。こうした判定を行う場合、制御実績計算部365は、供給事業者P等とアグリゲータとの間或いはアグリゲータAと需要家Uとの間で契約した成功/失敗の条件に基づいて判定を行う。
図11は、実施形態に従った、需要家の制御の成功/失敗の判定例を示す図である。図11に示した一例では、13:00〜15:00に渡って消費電力を削減するアグリゲーションサービスが評価対象である。また、アグリゲーションサービスにおける制御成功条件は、アグリゲーションサービス実施時間帯の制御実績が契約制御量の90%〜110%の範囲に収まることである。制御実績計算部365は、こうしたアグリゲーションサービスが実行された際の各需要家Uの契約制御量及び消費電力の実績を各需要家Uから取得する。そして、制御実績計算部365は、各需要家Uの契約制御量、ベースライン、及び消費電力の実績に基づいて、各需要家Uの制御実績、(制御実績/契約制御量)の百分率、及び上述した制御条件における制御の成功/失敗の判定結果を求める。なお、図11に示した各項目を含む実績データはデータベース34に記録される。
さらに、制御実績計算部365は、供給事業者P等がアグリゲータAに支払う報奨金、アグリゲータAが各需要家Uに支払う報奨金、供給事業者P等がアグリゲータAに課すペナルティ、及びアグリゲータAが各需要家Uに課すペナルティを計算してもよい。報奨金及びペナルティを計算する場合、制御実績計算部365は、供給事業者P等とアグリゲータAとの間或いはアグリゲータAと需要家Uとの間で契約した報奨金及びペナルティの算定方法に基づいて計算する。
図12は、実施形態に従った、需要家の報奨金及びペナルティの計算例を示す図である。図12には、図11に示したアグリゲーションサービスに対して制御実績計算部365が需要家Uの報奨金及びペナルティを計算した場合が示されている。また、制御成功時の基本報酬は1000円/kWに、制御成功時の従量報酬は20円/kWに、制御失敗時のペナルティ(従量)は20円/kWに契約で予め決められている。制御実績計算部365は、こうした条件の下で、制御の成功/失敗の判定結果と制御成功条件からの消費電力の逸脱量に基づいて、制御が成功した場合の基本報酬及び従量報酬と、従量ペナルティとを各需要家Uに対して計算する。なお、図12に示した各項目を含む実績データはデータベース34に記録される。
制御実績計算部365が求めた制御実績は、例えば、図7に示すような確率密度関数の計算等、制御成功率計算部362の計算に反映されてもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更が可能である。
例えば、アグリゲーション装置3が行う上述の電力需要制御方法は、該電力需要制御の手順を規律する電力需要制御プログラムを実行するコンピュータによっても実現可能である。
具体的には、例えば、アグリゲーション装置2は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又はフラッシュメモリ等の可搬型記憶媒体に記憶された電力需要制御プログラムを、記憶媒体駆動装置(図示せず)を介して読み取り、記憶装置22にインストールする。或いは、アグリゲーション装置2は、他のコンピュータ装置に格納された電力需要制御プログラムをネットワークI/F23を介して取得し、記憶装置45にインストールする。CPU21は、電力需要制御プログラムを記憶装置22から読み出し、電力需要制御プログラムに従った処理を実行する。
実施形態に従った電力需要制御プログラムをコンピュータに実行させることによっても、実施形態に従った電力需要制御方法から得られる上述の効果を得ることができる。
1、2、3 アグリゲーション装置
21 CPU
22 記憶装置
23 ネットワークI/F
24 入力I/F
25 出力I/F
31 入力部
32 出力部
33 通信部
34 データベース
35 制御部
36 計算部
361 ベースライン計算部
362 制御成功率計算部
363 制御計画作成部
364 制御指令作成部
365 制御実績計算部
A アグリゲータ
C コントローラ
EE 電気設備
EMS エネルギーマネジメントシステム
LE 負荷設備
M 電力市場
N 通信ネットワーク
P 供給事業者
PE 発電設備
PM1、PM2 電力メータ
U(U1、U2) 需要家

Claims (7)

  1. 複数の需要家に接続され、一または複数の需要家に電力需要の制御を指令するアグリゲーション装置において、
    需要家毎の電力需要の実績値、電気設備情報、及び前記電力需要の制御量に基づいて、前記アグリゲーション装置が供給事業者から依頼を受けるアグリゲーションサービス実施時間帯を分割した複数の区分時間帯を組み合わせた各制御実施パターンに対する前記電力需要の制御シミュレーションを前記需要家毎に行い、前記各制御実施パターンに対する前記電力需要の制御成功率を前記需要家毎に計算する制御成功率計算部と、
    前記需要家毎に計算した前記各制御実施パターンに対する前記電力需要の前記制御成功率に基づいて、前記アグリゲーションサービス実施時間帯における前記電力需要の制御の有無及び前記電力需要の制御を実施する場合の制御実施パターンを含む前記需要家毎の制御計画を作成する制御計画作成部と
    を備えることを特徴とするアグリゲーション装置。
  2. 前記制御成功率計算部は、
    前記アグリゲーションサービス実施時間帯における前記電力需要の前記実績値を用いてベースラインと実際の電力需要との間の誤差の確率密度関数を需要家毎に計算し、
    前記確率密度関数を基に作成した、ベースラインと実際の電力需要との間の差分値と、前記電力需要の制御対象である電気設備に従った前記電力需要の制御の制約条件とに基づく電力需要の制御シミュレーションを前記需要家毎に前記各制御実施パターンに対して行い、予め設定された制御成功条件に対する成功率を前記需要家毎に計算する
    ことを特徴とする、請求項1に記載のアグリゲーション装置。
  3. 前記制御成功率計算部は、前記電力需要の制御対象である電気設備の種別に応じて、前記電気設備の制御可能出力量及び利用可能量の確率密度関数を前記電気設備情報として計算することを特徴とする、請求項1又は2に記載のアグリゲーション装置。
  4. 前記制御計画作成部は、
    前記需要家毎に計算した前記各制御実施パターンに対する前記電力需要の前記制御成功率を用いて、前記アグリゲーションサービス時間帯における前記電力需要の総制御量が多く且つ前記制御成功率が高い順に前記需要家毎の前記制御実施パターンを並び替え、
    前記各区分時間帯において前記アグリゲーション装置が行う前記電力需要の制御量が予め設定された契約制御量の範囲に収まるように、並び替えた順番に従って前記電力需要の制御を実施する需要家と前記制御実施パターンとを選択する
    ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか一項に記載のアグリゲーション装置。
  5. 前記制御計画作成部は、
    前記需要家毎に計算した前記各制御実施パターンに対する前記電力需要の前記制御成功率を用いて、アグリゲーションサービスの成功確度を高くすること及びアグリゲータの収益を多くすることの内の少なくとも1つの目的を満たす最適化問題の数理モデルを作成し、
    前記数理モデルを解くことで、前記電力需要の制御の有無及び前記制御実施パターンを含む前記需要家毎の制御計画を計算する
    ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか一項に記載のアグリゲーション装置。
  6. 需要家毎の電力需要の実績値、電気設備情報、及び前記電力需要の制御量に基づいて、前記アグリゲーション装置が供給事業者から依頼を受けるアグリゲーションサービス実施時間帯を分割した複数の区分時間帯を組み合わせた各制御実施パターンに対する前記電力需要の制御シミュレーションを前記需要家毎に行い、前記各制御実施パターンに対する前記電力需要の制御成功率を前記需要家毎に計算し、
    前記需要家毎に計算した前記各制御実施パターンに対する前記電力需要の前記制御成功率に基づいて、前記アグリゲーションサービス実施時間帯における前記電力需要の制御の有無及び前記電力需要の制御を実施する場合の制御実施パターンを含む前記需要家毎の制御計画を作成する
    処理を含むことを特徴とする電力需要制御方法。
  7. 需要家毎の電力需要の実績値、電気設備情報、及び前記電力需要の制御量に基づいて、前記アグリゲーション装置が供給事業者から依頼を受けるアグリゲーションサービス実施時間帯を分割した複数の区分時間帯を組み合わせた各制御実施パターンに対する前記電力需要の制御シミュレーションを前記需要家毎に行い、前記各制御実施パターンに対する前記電力需要の制御成功率を前記需要家毎に計算し、
    前記需要家毎に計算した前記各制御実施パターンに対する前記電力需要の前記制御成功率に基づいて、前記アグリゲーションサービス実施時間帯における前記電力需要の制御の有無及び前記電力需要の制御を実施する場合の制御実施パターンを含む前記需要家毎の制御計画を作成する
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とする電力需要制御プログラム。
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