JP2015104137A - 電力抑制最適化システム及び電力抑制最適化方法 - Google Patents

電力抑制最適化システム及び電力抑制最適化方法 Download PDF

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Abstract

【課題】需要家全体の総削減電力値のばらつきを抑制することができる電力抑制最適化システム及び電力抑制最適化方法を提供する。
【解決手段】本実施形態に係る電力抑制最適化システムは、期待削減電力算出部と、最適化部とを備える。期待削減電力算出部は、複数の需要家の消費電力値の履歴を示す消費電力値データに基づいて、電力抑制を依頼した場合に期待される各需要家の削減電力値である期待削減電力値を算出する。最適化部は、期待削減電力算出部により算出された各需要家の期待削減電力値に基づいて、各需要家の期待削減電力値の合計である総期待削減電力値のばらつきが小さくなるように、かつ、総期待削減電力値が電力抑制の削減電力値に関する条件を満たすように、需要家の組み合わせを選択する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、電力抑制最適化システム及び電力抑制最適化方法に関する。
需要家の消費電力値を制御することにより安定的な電力供給を維持する「スマートグリッド」を実現するために、需要家の有する機器(空調や照明)を遠隔制御して電力需要ピークを抑制するビル・エネルギー管理システムの導入が進んでいる。これにより、工場や商業施設などの大口の需要家に対して消費電力値の抑制を依頼し、依頼に応じた需要家に対してインセンティブを与えるネガワット取引が実用化されつつある。しかしながら、電力需要は今後も拡大することが予想されており、大口の需要家に対するデマンドレスポンスだけでは電力需給バランスを維持できない恐れがある。そこで、近年、家庭や商店などの小口の需要家に対するデマンドレスポンスが検討されている。
小口の需要家に対するデマンドレスポンスには、電力小売業者や電力アグリゲータなどの電力事業者が想定する電力不足分の削減を達成できるか不明確であるという課題がある。小口の需要家は、大口の需要家と異なり、電力需要の不確実性が高いことが原因である。したがって、小口の需要家に対するデマンドレスポンスでは、電力需要の不確実度を考慮することが重要となる。
従来、発電事業者の効用を最大化するために需要家を選択するための技術として、予め定義された効用関数を最大化するように需要家の電力需要の不確実度を用いて需要家及び各需要家への配分量を決定する技術が提案されている。しかしながら、このような従来技術では、需要家の電力需要を前提としており、需要家が削減できる削減電力値は考慮されていないため、電力事業者が想定する電力不足分の削減を達成できるか不確実性が高いという課題を解決することは困難であった。
特開2005−352802号公報
需要家全体の総削減電力値のばらつきを抑制することができる電力抑制最適化システム及び電力抑制最適化方法を提供する。
本実施形態に係る電力抑制最適化システムは、期待削減電力算出部と、最適化部とを備える。期待削減電力算出部は、複数の需要家の消費電力値の履歴を示す消費電力値データに基づいて、電力抑制を依頼した場合に期待される各需要家の削減電力値である期待削減電力値を算出する。最適化部は、期待削減電力算出部により算出された各需要家の期待削減電力値に基づいて、各需要家の期待削減電力値の合計である総期待削減電力値のばらつきが小さくなるように、かつ、総期待削減電力値が電力抑制の削減電力値に関する条件を満たすように、需要家の組み合わせを選択する。
第1実施形態に係る電力抑制最適化システムの機能構成を示すブロック図。 消費電力値データの一例を示す図。 時間帯ごとに集計された消費電力値データの一例を示す図。 期待削減電力値の一例を示す図。 不確実度σ の一例を示す図。 不確実度σnmの一例を示す図。 需要家の組み合わせの一例を示す図。 第1実施形態に係る電力抑制最適化システムの動作を示すフローチャート。 第1実施形態に係る電力抑制最適化システムの出力画面の一例を示す図。 第2実施形態に係る電力抑制最適化システムの機能構成を示すブロック図。 第2実施形態に係る電力抑制最適化システムの動作を示すフローチャート。 第3実施形態に係る電力抑制最適化システムの機能構成を示すブロック図。 前処理済み消費電力値データの一例を示す図。 外気温の区分の一例を示す図。 外気温の区分に従って集計された前処理済み外気温データの一例を示す図。 外気温の区分に従って集計された前処理済み消費電力値データの一例を示す図。 第3実施形態に係る電力抑制最適化システムの動作を示すフローチャート。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態に係る電力抑制最適化システムについて図1〜図9を参照して説明する。本実施形態に係る電力抑制最適化システムは、複数の需要家の消費電力値データを取得し、取得した消費電力値データに基づいて、消費電力値の抑制を依頼する需要家の最適な組み合わせを選択する。ここで、図1は本実施形態に係る電力抑制最適化システムの機能構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態に係る電力抑制最適化システムは、各種の情報を記憶する記憶部1と、各需要家の消費電力値データを取得する消費電力値データ取得部2と、各需要家の期待削減電力値を算出する期待削減電力算出部3と、各需要家の期待削減電力値の不確実度を算出する不確実度算出部4と、総期待削減電力値の不確実度が最小になるように需要家の組み合わせを選択する最適化部5と、総期待削減電力値を算出する総期待削減電力算出部6とを備える。
本実施形態における上記の構成は、CPUやメモリを備えたコンピュータ装置を基本ハードウェアとして使用することによって実現することができる。例えば、消費電力値データ取得部2、期待削減電力算出部3、不確実度算出部4、最適化部5及び総期待削減電力算出部6の機能は、CPUで制御プログラムを実行することにより実現することができる。また、本実施形態に係る電力抑制最適化システムは、外部から情報を取得したり、外部へ情報を出力したりするための通信手段を備えていてもよい。
記憶部1は、本実施形態に係る電力抑制最適化システムの各処理で使用される、あるいは作成される各種の情報や、上述の各機能構成を実現するための制御プログラムなどを記憶する。記憶部1として、不揮発性メモリや外気部記憶装置などの記憶装置を使用することができる。
消費電力値データ取得部2は、記憶部1や外部に設けられた消費電力値データベースから、所定の範囲の消費電力値データを取得する。消費電力値データとは、各時間帯における需要家の消費電力や消費電力量などの消費電力値(30分値や1時間の積算値など)を示すデータである。需要家の消費電力値とは、需要家が有する電力削減の対象となる機器(空調装置、プールポンプ、給湯器など)による消費電力値である。消費電力値データ取得部2が消費電力値データを取得する所定の範囲とは、需要家の範囲及び日時の範囲である。消費電力値データ取得部2により取得された消費電力値データは記憶部1に記憶される。
図2は、消費電力値データ取得部2により取得された消費電力値データの一例を示す図である。図2において、需要家の範囲は、需要家IDがID000001からID010000までの10000軒であり、日時の範囲は、2012年12月1日0:00から2012年12月21日23:30までの3週間である。当該範囲は、任意に設定することが可能であり、記憶部1に予め記憶されていてもよいし、電力抑制最適化システムを利用するオペレータにより操作端末から入力されてもよい。
なお、以下では、需要家が有する1つ又は複数の機器の消費電力値の合計が消費電力値データとして取得される場合について説明するが、消費電力値データは、機器ごとに、あるいはいくつかの機器ごとに取得されてもよい。例えば、需要家が複数の機器を有し、機器ごとに消費電力値データが取得される場合、需要家の消費電力値データとして複数の消費電力値データが取得されることになる。このように、需要家の消費電力値データが複数取得される場合には、需要家IDの代わりに、機器ごとの、あるいはいくつかの機器ごとの機器IDを設定すればよい。この場合、電力抑制を依頼する対象を、需要家ではなく、機器IDにより特定される1つ又は複数に機器としてもよい。
期待削減電力算出部3は、消費電力値データ取得手段2により取得された消費電力値データに基づいて期待削減電力値を算出する。期待削減電力値とは、電力抑制を依頼した場合に期待される各需要家の削減電力又は削減電力量の値である。期待削減電力値は、例えば、各需要家の消費電力値の平均値として算出することができる。この場合、期待削減電力算出部3は、各需要家の消費電力値データを時間帯ごとに集計し、各時間帯における消費電力値の平均値を各時間帯における期待削減電力値として算出する。
図3は、時間帯ごとに集計された図2の消費電力値データを示す図である。図3において、各需要家の消費電力値データは、0:00〜0:29、0:30〜0:59、1:00〜1:29というように、30分間隔で集計されている。期待削減電力算出部3は、集計された消費電力値の平均値を計算すればよい。例えば、需要家ID000001の0:00〜0:29の時間帯の期待削減電力値は、需要家ID000001の0:00〜0:29の時間帯の消費電力値の3週間分の平均値として算出することができる。図4は、このようにして算出された期待削減電力値を示す図である。図4に示すように、期待削減電力値は、需要家ごとに、時間帯ごとに算出されている。
また、期待削減電力算出部3は、上述の需要家の消費電力値の平均値に、所定の稼働率αを積算することにより期待削減電力値を算出してもよい。稼働率αは、需要家が有する機器の稼働率であり、消費電力値が上述の平均値となるように需要家が機器を稼働させた状態が100%となる。稼働率αは、予め記憶部1に記憶されていてもよいし、オペレータにより入力されてもよい。また、稼働率αは、時間帯ごとに異なる値であってもよい。このように算出された期待削減電力値は記憶部1に記憶される。
なお、図4において、各需要家の期待削減電力値は、30分間隔で算出されているが、当該間隔は任意に設定することができる。例えば、期待削減電力算出部3が1時間間隔で期待削減電力値を算出する場合、0:00〜0:59の期待削減電力値として、図3の0:00〜0:59の消費電力値の平均値を算出すればよい。
不確実度算出部4は、各需要家の不確実度を算出する。不確実度は、各需要家の時間帯ごとの期待削減電力値に対する時間帯ごとの削減電力値のばらつきである。不確実度は、例えば、期待削減電力値に対する時間帯ごとの消費電力値のばらつき(分散)として、以下のように計算することができる。
Figure 2015104137
ここで、nは需要家(n=1,・・・,10000)、σ は需要家nの不確実度、pndは需要家nのd日(1日〜21日)の消費電力値、p(バー)は需要家nの期待削減電力値、Dは日数(21日)である。この場合、需要家nの各時間帯の不確実度σ は、消費電力値pndと期待削減電力値p(バー)との差の二乗平均として算出される。需要家nの期待削減電力値p(バー)が各時間帯の需要家nの消費電力値pndの相加平均である場合、不確実度σ は各時間帯における需要家nの消費電力値pndの分散となる。不確実度算出部4により算出された不確実度は記憶部1に記憶される。図5は、図2の消費電力値データと図4の期待削減電力値とに基づいて算出された不確実度σ を示す図である。図5において、不確実度は30分間隔で算出されているが、当該間隔は任意に設定することができる。
また、各需要家の不確実度は、以下のように算出することもできる。
Figure 2015104137
ここで、n,mは需要家(n,m=1,・・・,10000)、σnmは需要家nの不確実度、pnd,pmdは需要家n,mのd日(1日〜21日)の消費電力値、p(バー),p(バー)は需要家n,mの期待削減電力値、Dは日数(21日)である。この場合、不確実度σnmは、需要家nの期待削減電力値p(バー)と消費電力値pndとの差と、需要家mの期待削減電力値p(バー)と消費電力値pmdとの差と、積の平均として算出される。このように算出された不確実度σnmは、需要家nの期待削減電力値p(バー)と消費電力値pndとの差と、需要家mの期待削減電力値p(バー)と消費電力値pmdとの差と、の関連度を示す。需要家n,mの期待削減電力値が各時間帯の需要家n,mの消費電力値の相加平均である場合、不確実度σnmは各時間帯における需要家n,mの消費電力値の共分散となる。また、n=mの場合、不確実度σnnは、上述の不確実度σ と一致する。
図6は、図2の消費電力値データと図4の期待削減電力値とに基づいて算出された不確実度σnmを示す図である。図6において、不確実度は30分間隔で算出されているが、当該間隔は任意に設定することができる。なお、不確実度は、上記の不確実度σnm,σ に限られない。例えば、不確実度として、不確実度σnm,σ を定数倍した値や、不確実度σnm,σ の平方根などを使用することができる。
最適化部5は、総期待削減電力値が予定削減電力値以上又は所定の範囲内となり、かつ、需要家の数が需要家数上限値以下又は所定の範囲内となるように、電力抑制を依頼する需要家の組み合わせを選択する。ここで、総期待削減電力値とは、電力抑制を依頼する需要家として選択された各需要家の期待削減電力値の合計である。また、予定削減電力値とは、電力事業者などが予定する削減電力値であり、例えば、ピーク時に予測される電力不足分などである。需要家数上限値は、電力抑制を依頼する需要家の数の上限値である。予定削減電力値及び需要家数上限値は、予め記憶部1に記憶されていてもよいし、オペレータにより入力されてもよい。
最適化部5は、上述の条件を満たしたうえで、総期待削減電力値のばらつきを示す不確実度が最小となるように電力抑制を依頼する需要家の組み合わせを選択する。総期待削減電力値の不確実度は、例えば、不確実度算出部4が算出した各需要家の不確実度に基づいて算出することができる。この場合、最適化部5は、電力事業者等が電力抑制の実施を予定している時間帯(以下、「電力抑制時間帯」という)に含まれる各時間帯の期待削減電力値を取得し、以下のようなベクトルを作成する。
Figure 2015104137
上記のベクトルは、各時間帯における各需要家nの期待削減電力値p(バー)を成分としたN×1の列ベクトルであり、電力抑制時間帯に含まれる時間帯の数だけ作成される。最適化部5が図4の期待削減電力値を取得した場合、N=10000となる。また、最適化部5は、記憶部1から電力抑制時間帯に含まれる各時間帯の不確実度を取得し、各時間帯における各需要家の不確実度を成分としたN×Nの行列を作成する。最適化部5は、図5のような不確実度σ を取得した場合、以下のような対角行列を作成する。
Figure 2015104137
一方、最適化部5は、図6のような不確実度σnmを取得した場合、以下のような行列を作成すればよい。
Figure 2015104137
さらに、最適化部5は、以下のようなベクトルを作成する。
Figure 2015104137
上記のベクトルは、0又は1のいずれか一方の値を取る変数wを成分としたN×1の列ベクトルである。wは、需要家nが電力抑制を依頼する需要家として選択される場合に1となり、選択されなかった場合に0となる。したがって、上記のベクトルは、電力抑制を依頼される需要家の組み合わせを示す。この時、総期待削減電力値は、以下の式で表すことができる。
Figure 2015104137
本実施形態において、総期待削減電力値の不確実度は以下の式で表すことができる。
Figure 2015104137
最適化部5は、総期待削減電力値が予定削減電力値以上であり、かつ、選択される需要家の数(1となるwの数)が需要家数上限値以下という制約条件のもとで、総期待削減電力値の不確実度が最小となるようにwの組み合わせを探索する。これは、予定削減電力値をρ、需要家数上限値をM(≦N)とした場合、以下のように定式化することができる。
Figure 2015104137
最適化部5は、上記のような0−1凸二次計画問題を解くことにより、需要家の組み合わせを選択する。最適化部5は、例えば、wの0−1整数制約を緩和した二次計画問題を内点法やGAなどのメタヒューリスティクス解法により解き、得られた解を切り上げ又は切り捨てて整数解とすることにより、上記問題を解くことができる。これにより得られた以下のような解は、記憶部1に記憶される。
Figure 2015104137
図7は、記憶部1に記憶された上記の解(需要家の組み合わせ)の一例を示す図である。図7に示すように、需要家の組み合わせ結果は、wの値(0又は1)により示されている。なお、需要家数上限値Mは設定されていなくてもよい。
総期待削減電力算出部6は、最適化部5により選択された需要家の組み合わせに基づいて、総期待削減電力値を算出する。総期待削減電力値は、以下の式により算出することができる。算出された総期待削減電力値は記憶部1に記憶される。
Figure 2015104137
次に、本実施形態に係る電力抑制最適化システムの動作について、図8を参照して説明する。図8は、電力抑制最適化システムの動作を示すフローチャートである。なお、以下では、オペレータが本実施形態に係る電力抑制最適化システムを利用して需要家の組み合わせを選択する場合の動作について説明する。
まず、オペレータは電力抑制最適化システムに需要家の組み合わせの選択を開始させる。電力抑制最適化システムは、予め設定された、あるいはオペレータから入力された需要家の範囲、すなわち、需要家の組み合わせの母集団、に含まれる需要家の期待削減電力値及び不確実度が算出済みか否か判定する(ステップS1)。前記母集団に含まれる全ての需要家の期待削減電力値及び不確実度が算出済みの場合(ステップS1のYES)、処理はステップS5に進む。
一方、期待削減電力値及び不確実度を算出されていない需要家がいる場合(ステップS1のNO)、処理はステップS2に進む。この場合、消費電力値データ取得部2は、期待削減電力値及び不確実度を算出されていない需要家の消費電力値データを取得する(ステップS2)。消費電力値取得部2は、予め設定された、あるいはオペレータにより入力された日時の範囲の消費電力値データを取得する。
次に、期待削減電力算出部3は、消費電力値データ取得部2により取得された消費電力値データに基づいて、当該需要家の各時間帯における期待削減電力値を算出する(ステップS3)。期待削減電力算出部3は、当該需要家の消費電力値の平均値などに基づいて期待削減電力値を算出することができる。
次に、不確実度算出部4は、消費電力値データ取得部2が取得した消費電力値データと期待削減電力算出部3が算出した期待削減電力値と基づいて、各時間帯の不確実度を算出する(ステップS4)。不確実度算出部4は、消費電力値と期待削減電力値との差の二乗平均に基づいて不確実度σ を算出することができる。
当該需要家の不確実度の算出が完了すると、処理はステップS1に戻る。そして、電力抑制最適化システムは、全ての需要家の期待削減電力値及び不確実度が算出されるまで、上述のステップS2〜ステップS4を繰り返す。全ての需要家の期待削減電力値及び不確実度が算出されると(ステップS1のYES)、処理はステップS5に進む。
上記の説明において、ステップS2〜ステップS4では、需要家1軒ごとに消費電力値データが取得され、期待削減電力値及び不確実度が算出されている。しかしながら、電力抑制最適化システムは、ステップS2において、ステップS1で期待削減電力値及び不確実度を算出されていないと判定された全ての需要家の消費電力値データを取得し、ステップS3において前記全ての需要家の期待削減電力値を算出し、ステップS4において前記全ての需要家の不確実度を算出してもよい。この場合、処理はステップS4に進んだ後、ステップS1には戻らずに、ステップS5に進む。
また、不確実度として不確実度σnmを使用する場合には、電力抑制最適化システムは、まず、全ての需要家の期待削減電力値を算出し、あるいは記憶部1から取得する。その後、不確実度算出部4が不確実度σnmを算出すればよい。
次に、最適化部5は、電力抑制を依頼する需要家の組み合わせを最適化する(ステップS5)。すなわち、最適化部5は、総期待削減電力値が予定削減電力値以上であり、かつ、選択される需要家の数が需要家数上限値以下という制約条件のもとで、総期待削減電力値の不確実度(例えば、σ やσmn)が最小となるwの組み合わせを選択する。
電力抑制最適化システムは、さらに、総期待削減電力算出部6により総期待削減電力値を算出してもよいし、オペレータの要求に応じて最適化の結果を出力してもよい。例えば、電力抑制最適化システムは、操作端末のモニターなどに、可視化された最適化結果を表示させることができる。
図9は、最適化結果の出力画面の一例を示す図である。図9に示すように、出力結果には、予測される消費電力値、最適化された需要家の組み合わせに電力抑制を依頼した場合に予測される消費電力値、最適化された需要家の組み合わせなどが含まれてもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る電力抑制最適化システムによれば、総期待削減電力値が予定削減電力値以上となる需要家の組み合わせのうち、総期待削減電力値のばらつき(不確実度σ やσnmなど)が最小の需要家の組み合わせを選択することができる。したがって、電力事業者は、電力抑制最適化システムにより選択された需要家の組み合わせに従ってデマンドレスポンスなどを行うことにより、予測削減電力値を高い確率で削減することができる。また、電力事業者は、各需要家の不確実度に基づいて、不確実度が低い需要家に絞った効率のよりデマンドレスポンスを実施することもできる。さらに、電力事業者は、最適化結果に基づいて、需要家の有する機器を直接制御するDLC(Direct Load Control)などの仕組みにより、需要家の削減電力値を指定することもできる。またさらに、電力事業者は、最適化結果を行動変容対象の指定に利用することができる。すなわち、電力事業者は、最適化により選択された需要家をデマンドレスポンスの効率が高い需要家とみなし、クーポン発行などにより行動変容を促進する行動変容対象に指定することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る電力抑制最適化システムについて、図10及び図11を参照して説明する。ここで、図10は、本実施形態に係る電力抑制最適化システムの機能構成を示すブロック図である。図10に示すように、本実施形態に係る電力抑制最適化システムは、記憶部1と、消費電力値データ取得部2と、期待削減電力算出部3と、最適化部5と、総期待削減電力算出部6とを備える。以上の構成は第1実施形態と同様である。ただし、本実施形態に係る電力抑制最適化システムは、第1実施形態と異なり、不確実度算出部4を備えなくてもよい。本実施形態において、総期待削減電力値の削減電力値が極端に下回る程度を表すような不確実度として代表的なリスク尺度であるβ−CVaRが使用される。なお、不確実度として、β−CVaRの代わりに、VaR(Value-at-Risk)や絶対偏差を使用する構成も可能である。
最適化部5は、β−CVaR(Conditional Value at Risk)を算出する。β−CVaRとは、所定の確率βで総削減電力値が所定の電力αを下回らないような最小の電力αであるβ−VaRを、総削減電力値が下回るときの総削減電力値の期待値である。最適化部5は、β−CVaRを算出するために、まず、予め設定された、あるいはオペレータにより指定された電力抑制時間帯における各需要家の消費電力値データを取得し、以下のような行列を作成する。
Figure 2015104137
また、最適化部5は、第1実施形態と同様、以下のようなベクトルを作成する。
Figure 2015104137
次に、最適化部5は、総期待削減電力値の不確実度であるβ−CVaRを以下の式により算出する。
Figure 2015104137
最適化部5は、総期待削減電力値が予定削減電力値以上であり、かつ、選択される需要家の数(1となるwの数)が需要家数上限値以下という制約条件のもとで、総期待削減電力値の不確実度(β−CVaR)が最小となるようにwの組み合わせを選択する。これは、予定削減電力値をρ、需要家数上限値をM(≦N)とした場合、以下のように定式化することができる。
Figure 2015104137
最適化部5は、上記のような0−1線形計画問題を解くことにより、需要家の組み合わせを決定する。最適化部5は、例えば、wの0−1整数制約を緩和した線形計画問題を単体法や内点法などにより解き、得られた解を切り上げ又は切り捨てて整数解とすることにより、上記問題を解くことができる。これにより得られた以下のような解は、記憶部1に記憶される。
Figure 2015104137
総期待削減電力算出部6は、最適化部5により最適化された需要家の組み合わせに基づいて、総期待削減電力値を算出する。総期待削減電力値は、以下の式により算出することができる。算出された総期待削減電力値は記憶部1に記憶される。
Figure 2015104137
なお、この時の総期待削減電力値の不確実度β−CVaRは、上記の0−1線形計画問題の解として得られるαβである。電力抑制最適化システムは、こうして得られた総期待削減電力値の不確実度を最適化結果として出力することができる。
次に、本実施形態に係る電力抑制最適化システムの動作について説明する。ここで、図11は、本実施形態に係る電力抑制最適化システムの動作を示すフローチャートである。図11に示すように、電力抑制最適化システムは、予め設定された、あるいはオペレータから入力された需要家の範囲に含まれる各需要家の期待削減電力値を算出済みか否か判定する(ステップS1)。全ての需要家の期待削減電力値が算出されるまで、第1実施形態と同様のステップS2及びステップS3を繰り返す。全ての需要家の期待削減電力値が算出されると、処理はステップS5に進む。
なお、ステップS2において、ステップS1で期待削減電力値を算出されていないと判定された全ての需要家の消費電力値データを取得し、ステップS3において前記全ての需要家の期待削減電力値を算出しもよい。この場合、処理はステップS3に進んだ後、ステップS1には戻らずに、ステップS5に進む。
次に、最適化部5は、電力抑制を依頼する需要家の組み合わせを最適化する(ステップS5)。すなわち、最適化部5は、総期待削減電力値が予定削減電力値以上であり、かつ、選択される需要家の数が需要家数上限値以下という制約条件のもとで、総期待削減電力値の不確実度(β−CVaR)が最小となるwの組み合わせを探索する。
以上説明したように、本実施形態に係る電力抑制最適化システムによれば、総期待削減電力値が予定削減電力値以上であり、総期待削減電力値のばらつき(不確実度β−CVaR)が最小の需要家の組み合わせを選択することができる。
(第3実施形態)
以下、第3実施形態に係る電力抑制最適化システムについて、図12〜図17を参照して説明する。本実施形態において、各需要家の消費電力値データは前処理を施される。また、各需要家の期待削減電力値は、外気温データを用いて算出される。ここで、図12は、本実施形態に係る電力抑制最適化システムの機能構成を示すブロック図である。図12に示すように、本実施形態に係る電力抑制最適化システムは、記憶部1と、消費電力値データ取得部2と、期待削減電力算出部3と、不確実度算出部4と、最適化部5と、総期待削減電力算出部6とを備える。以上の構成は第1実施形態と同様である。本実施形態において、電力抑制最適化システムは、さらに前処理部7を備える。
前処理部7は、消費電力値データ取得部2が取得した消費電力値データに対して平滑化処理、補完処理、異常値除去処理などの前処理を施す。平滑化処理とは、消費電力値データや外気温データを平滑化する処理である。平滑化処理は、例えば、記憶部1に記憶された消費電力値データの移動平均値、移動中央値を算出したり、Nadaraya-Watson推定やスプライン関数などを適用したりすることにより実現できる。前処理部7は、記憶部1に記憶された消費電力値データの分散を算出し、算出された分散と所定の閾値とを比較することにより、平滑化処理を行うか否かの判定を行ってもよい。
補完処理とは、欠損した消費電力値データを補完する処理である。補完処理は、例えば、欠損したデータに隣接したデータや、隣接したデータから推定されるデータによって、欠損したデータを補うことにより実現できる。前処理部7は、記憶部1に記憶された消費電力値データの欠損の有無を判定することにより、補完処理を行うか否かの判定を行ってもよい。
異常値除去処理とは、消費電力値データから、異常値を含むデータを除去する処理である。異常値除去処理は、消費電力値を所定の閾値と比較し、当該閾値を超える消費電力値データを除去することにより実現できる。前処理部7は、消費電力値の最大値及び最小値を所定の閾値と比較することにより、異常値除去処理を行うか否かの判定を行ってもよい。なお、異常値除去処理を行う場合、除去されたデータを補うために補完処理が行われるのが好ましい。
以上のような前処理部7の機能は、CPUにより制御プログラムを実行することにより実現することができる。前処理部7は、前処理を1回だけ行ってもよいし、複数回行ってもよい。また、前処理が不要な場合には行われなくてもよい。前処理の実施の有無や実施回数は、オペレータが操作端末から入力してもよいし、電力抑制最適化システムにより自動的に決定されてもよい。前処理された消費電力値データは前処理済み消費電力値データとして記憶部1に記憶される。
前処理部7は、さらに、前処理済み消費電力値データと外気温データとを結合する。外気温データとは、各需要家の所在する地域で計測された各時間帯の外気温を示すデータであり、予め記憶部1に記憶されていてもよいし、電力抑制最適化システムが外部の外気温データベースなどから取得してもよい。前処理部7は、前処理済み消費電力値データと外気温データとを、両データの日時に応じて結合する。前処理部7は、同じ日時の消費電力値データと外気温データとを結合してもよいし、消費電力値データと計測時間が所定時間ずれた外気温データとを結合してもよい。例えば、消費電力値データと、当該消費電力値データよりも計測時間が1時間〜2時間早い外気温データとを結合してもよい。これにより、外気温が消費電力値に影響するまでのタイムラグを考慮することができる。
図13は、外気温データと結合された前処理済み消費電力値データの一例を示す図である。図13の前処理済み消費電力値データは、同じ日時の外気温データと結合されている。なお、前処理部7は、外気温データに対しても、消費電力値データと同様の前処理を施してもよい。
期待削減電力算出部3は、前処理済み消費電力値データと外気温データとに基づいて、各需要家の各時間帯における期待削減電力値を算出する。まず、期待削減電力算出部3は、図13のような前処理済み消費電力値データから各時間帯ごとの外気温を所定の区分に従って集計する。前記外気温の区分は、任意の外気温間隔ごと設定することができる。図14は、外気温の区分の一例を示す図である。図14において、外気温の区分は、10℃ごとに設定されており、〜0℃にA、0℃〜10℃にB、10℃〜25℃にC、25℃〜にDというラベルが付与されている。このような外気温の区分は、予め設定されていてもよいし、オペレータにより入力されてもよい。図15は、図14の外気温の区分に従って集計された図13の外気温データを示す図である。図15において、外気温の区分は図14のラベルによって示されている。
次に、期待削減電力算出部3は、図14のように集計された外気温データと、図13の前処理済み消費電力値データとに基づいて、外気温の区分ごとの期待削減電力値を算出する。具体的には、期待削減電力算出部3は、外気温の区分ごとに前処理済み電力データを集計し、集計された各外気温ごとの消費電力値の平均値、あるいは前記平均値に所定の稼働率αを積算した値を算出すればよい。
図16は、図13の前処理済み消費電力値データと、図15の外気温データとに基づいて、外気温の区分ごとに算出された期待削減電力値を示す図である。図16に示すように、期待削減電力値は、各需要家ごとに、各時間帯ごとに、かつ各外気温の区分ごとに算出されている。
本実施形態において、不確実度算出部4は、図16のような外気温の区分ごとに算出された期待削減電力値データに基づいて、各需要家の不確実度を、時間帯ごと、かつ外気温の区分ごとに計算する。算出された不確実度は記憶部1に記憶される。
次に、本実施形態に係る電力抑制最適化システムの動作について説明する。図17は、本実施形態に係る電力抑制最適化システムの動作を示すフローチャートである。図17に示すように、電力抑制最適化システムは、予め設定された、あるいはオペレータから入力された需要家の範囲に含まれる各需要家の期待削減電力値及び不確実度を算出済みか否か判定する(ステップS1)。
期待削減電力値及び不確実度を算出されていない需要家が存在する場合(ステップS1のNO)、消費電力値データ取得部2が当該需要家の消費電力値データを取得し(ステップS2)、前処理部7が取得された消費電力値データに平滑化処理、補完処理、及び異常値除去処理の少なくとも1つの前処理を施す(ステップS7)。前処理部7は、消費電力値データに前処理を施すと、前処理済み消費電力値データと外気温データとを結合する。
次に、期待削減電力値3は、各需要家の期待削減電力値を算出する(ステップS3)。期待削減電力算出部3は、各需要家の期待削減電力値を、時間帯ごとかつ外気温の区分ごとに算出する。次に、不確実度算出部4は、各需要家の不確実度を算出する(ステップS4)。不確実度算出部4は、各需要家の不確実度を、時間帯ごとかつ外気温の区分ごとに算出する。
以上のステップS2〜ステップS4の処理は、全ての需要家の期待削減電力値及び不確実度が算出されるまで繰り返される。全ての需要家の削減電力値及び不確実度が算出されると(ステップS1のYES)、処理はステップS5に進む。
なお、ステップS2において、ステップS1で期待削減電力値を算出されていないと判定された全ての需要家の消費電力値データを取得し、ステップS7において前記全ての需要家の消費電力値データに前処理を施し、ステップS3において前記全ての需要家の期待削減電力値を算出し、ステップS4において前記全ての需要家の不確実度を算出してもよい。この場合、処理はステップS4に進んだ後、ステップS1には戻らずに、ステップS5に進む。
次に、最適化部5は、電力抑制を依頼する需要家の組み合わせを最適化する(ステップS5)。すなわち、最適化部5は、総期待削減電力値が予定削減電力値以上であり、かつ、選択される需要家の数が需要家数上限値以下という制約条件のもとで、総期待削減電力値の不確実度(例えばσ やσnm)が最小となるwの組み合わせを探索する。
この際、最適化部5は、電力抑制時間帯の予測外気温データを取得する。予測外気温データとは、需要家の所在する地域において電力抑制時間帯に予測される外気温を示すデータである。予測外気温データは、オペレータにより入力されてもよしい、電力抑制最適化システムが外部の予測外気温データベースから取得してもよい。最適化部5は、電力抑制時間帯の各時間帯の予測外気温と対応する外気温の期待削減電力値及び不確実度を使用して、各時間帯における総期待削減電力値の不確実度を算出する。最適化部5は、算出した総期待削減電力値の不確実度が最小となるように、需要家の組み合わせを選択する。
なお、本実施形態において、不確実度として第2実施形態におけるβ−CVaRが使用されてもよい。この場合、不確実度算出部4及びステップS4は不要となる。また、最適化部5は、予測外気温と対応する外気温の期待削減電力値に基づいて、β−CVaRを算出する。
以上説明したように、本実施形態に係る電力抑制最適化システムによれば、消費電力値データのかわりに前処理済み消費電力値データが使用される。したがって、データの欠損や異常値を除去した消費電力値データに基づいて需要家の組み合わせを選択することができる。これにより、期待削減電力値や不確実度をより精度よく算出することができる。したがって、総期待削減電力値のばらつきがより小さくなるように需要家の組み合わせを選択することができる。
また、期待削減電力算出部3は、外気温ごとに期待削減電力値を算出する。これにより、電力抑制時間帯における予測外気温ごとに期待削減電力値及び不確実度を変化させることができる。したがって、期待削減電力値及び不確実度をより精度よく予測することができる。
なお、本発明は上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって種々の発明を形成できる。また例えば、各実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除した構成も考えられる。さらに、異なる実施形態に記載した構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1:記憶部,2:消費電力値データ取得部,3:期待削減電力算出部,4:不確実度算出部,5:最適化部,6:総期待削減電力算出部,7:前処理部
また、1組の需要家の不確実度は、以下のように算出することもできる。
ここで、n,mは需要家(n,m=1,・・・,10000)、σnmは需要家nと需要家mとの組の不確実度、pnd,pmdは需要家n,mのd日(1日〜21日)の消費電力値、p(バー),p(バー)は需要家n,mの期待削減電力値、Dは日数(21日)である。この場合、不確実度σnmは、需要家nの期待削減電力値p(バー)と消費電力値pndとの差と、需要家mの期待削減電力値p(バー)と消費電力値pmdとの差と、積の平均として算出される。このように算出された不確実度σnmは、需要家nの期待削減電力値p(バー)と消費電力値pndとの差と、需要家mの期待削減電力値p(バー)と消費電力値pmdとの差と、の関連度を示す。需要家n,mの期待削減電力値が各時間帯の需要家n,mの消費電力値の相加平均である場合、不確実度σnmは各時間帯における需要家n,mの消費電力値の共分散となる。また、n=mの場合、不確実度σnnは、上述の不確実度σ と一致する。

Claims (13)

  1. 複数の需要家の消費電力値の履歴を示す消費電力値データに基づいて、電力抑制を依頼した場合に期待される各需要家の削減電力値である期待削減電力値を算出する期待削減電力算出部と、
    前記期待削減電力算出部により算出された各需要家の期待削減電力値に基づいて、各需要家の期待削減電力値の合計である総期待削減電力値に対する各需要家の削減電力値の合計値のばらつきが小さくなるように、かつ、前記総期待削減電力値が前記電力抑制の削減電力値に関する条件を満たすように、需要家の組み合わせを選択する最適化部と、
    を備える電力抑制最適化システム。
  2. 各需要家の削減電力値のばらつきを示す不確実度を算出する不確実度算出部をさらに備え、
    前記最適化部は、前記不確実度算出部により算出された不確実度に基づいて、前記総期待削減電力値のばらつきが最小になるように需要家の組み合わせを選択する請求項1に記載の電力抑制最適化システム。
  3. 前記最適化部は、前記削減電力値に関する条件として、前記総期待削減電力値が所定値以上又は所定の範囲内となるように需要家の組み合わせを選択する請求項1又は請求項2に記載の電力抑制最適化システム。
  4. 前記最適化部は、電力抑制の依頼対象となる需要家の数が所定値以下になるように需要家の組み合わせを選択する請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の電力抑制最適化システム。
  5. 前記不確実度算出部により算出された不確実度は、各需要家の期待削減電力値と各需要家の消費電力値との差の二乗平均である請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載の電力抑制最適化システム。
  6. 前記不確実度算出部により算出された不確実度は、各需要家の期待削減電力値と消費電力値との差の、需要家間の関連度である請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載の電力抑制最適化システム。
  7. 前記期待削減電力算出部は、各需要家の消費電力値の平均値に基づいて、各需要家の期待削減電力値を算出する請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の電力抑制最適化システム。
  8. 前記期待削減電力算出部は、各需要家の消費電力値と外気温とに基づいて、各需要家の外気温ごとの期待削減電力値を算出する請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の電力抑制最適化システム。
  9. 前記総期待削減電力値に対する各需要家の削減電力値の合計値のばらつきは、前記総期待削減電力値のVaR(Value-at-Risk)、絶対偏差、CVaR(Conditional-Value-at-Risk)のいずれか1つである請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の電力抑制最適化システム。
  10. 前記期待削減電力算出部により算出された各需要家の期待削減電力値と、前記最適化部により選択された需要家の組み合わせとに基づいて、前記総期待削減電力値を算出する総期待削減電力算出部をさらに備える請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の電力抑制最適化システム。
  11. 各需要家の消費電力値データに対して平滑化処理、補完処理、異常値除去処理のうちの少なくとも1つの処理を施す前処理部を備えた請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載の電力抑制最適化システム。
  12. 前記需要家は、1または複数の機器を有するものであって、
    前記最適化部は、前記機器の組み合わせを選択する請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載の電力抑制最適化システム。
  13. 複数の需要家の消費電力値の履歴を示す消費電力値データに基づいて、電力抑制を依頼した場合に期待される各需要家の削減電力値である期待削減電力値を算出し、
    算出された各需要家の期待削減電力値に基づいて、各需要家の期待削減電力値の合計である総期待削減電力値に対する各需要家の消費電力値のばらつきが小さくなるように、かつ、前記総期待削減電力値が前記電力抑制の削減電力値に関する条件を満たすように、需要家の組み合わせを選択することを具備する電力抑制最適化方法。
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