JP7265931B2 - 電力計画支援装置、電力計画支援方法、および電力計画支援プログラム - Google Patents

電力計画支援装置、電力計画支援方法、および電力計画支援プログラム Download PDF

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Description

本発明は、電力計画支援装置、電力計画支援方法、および電力計画支援プログラムに関する。
近年、電力分野における電力システム改革により、需給調整市場等の新たな市場の開設が進められている。発電事業者は、経済的利益の追求のために、卸電力市場や需給調整市場等の複数の電力市場での電力販売を見据えて、発電計画や市場取引計画を最適化することが求められる。
こうした発電事業者の市場取引計画等を支援する技術として、例えば特許文献1には、「電力市場における取引を仮想的に実現し、電力の需給バランスと送電線容量や発電設備の制約を考慮した電力取引シミュレーションを長期間に亘って高精度に行う」こと、また市場参加者の入札シミュレーションを行う上で「発電出力が限界費用曲線より安い価格では、限界費用曲線より安く買い入札を設定して買い入札を行い、発電出力が限界費用曲線を超える高い価格では、売り入札を限界費用曲線より高く設定して売り入札を行うといった方法で入札計画を作成する」ことが開示されている。
また例えば特許文献2には、「火力・揚水ユニット分担需要に対して、火力ユニットの発電計画を作成し、解の候補とする」こと、また「次に、解の候補の発電計画に対して、低効率の火力ユニットの出力を揚水ユニットで代替することにより、揚水ユニットの発電計画を作成し、火力ユニットの発電計画を修正して、新たな発電計画を作成する」ことが開示されている。
特開2007-159239号広報 特開2007-280204号公報
特許文献1に開示の入札計画方法は、他社の電源構成を想定し需要想定データに対する発電機メリットオーダすなわち限界費用曲線を予測することで、市場売買のための出力調整コストを評価し、調整コストを上回る収入を見込む入札を行うものである。また、特許文献2に開示の発電計画方法は、発電機メリットオーダの算出後に低効率の火力ユニットを揚水ユニット等の他のユニットへ持替えた場合の経済メリットを評価することで、より経済的な計画立案を行うものである。
しかしながら、特許文献1に開示の方法では、需給調整市場へ供出をする際の入札は電源単位で行われ、供出する電源によっては市場での評価額が変化する可能性がある。すなわち、総出力変更に伴う経済メリットは、供出する電源の市場での価値によって変動するため、適切な収益試算ができないという問題点がある。
また特許文献1および特許文献2に開示の何れの方法においても、需給調整市場へユニット供出した際、運用時に供出した電源が発動されるかどうかについては考慮されていない。需給調整市場では、供出ユニットの発動量に応じて得られるインセンティブが変動する可能性がある。よって、発電機メリットオーダの結果を用いて需給調整市場への供出電源を決定したとしても、供出した電源が運用時に発動がかかるとは限らず、発動がかからない場合は発動に備えたアイドリングコストのみ発生し、結果的に損失となる可能性があるという問題点がある。
こうした問題を解決するためには、需給調整力市場への電源供出による経済メリットを考慮した収益試算、また運用時の供出した電源の発動に係る予測値まで含めた計画の経済性評価により、発電計画および各電力市場への入札計画を立案することが求められる。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、市場参加者の需給調整市場への供出電源を予測することで、自己が保有する自己電源を供出した場合の発動時間および発動量を予測し、調整力として供出する自己電源の組合せ毎に収益を試算することで、最経済となる電源供出計画を決定する技術を提供することを1つの目的とする。
かかる課題を解決するため本発明においては、1つの解決手段として、自己が保有する電源を電力市場へ供出する電源供出計画の立案を支援する電力計画支援装置は、前記電力市場へ供出された自己が保有する供出電源が運用時に発動されるか否かを予測する供出電源発動予測部と、前記供出電源発動予測部による供出電源の発動予測結果に基づいて、前記電力市場へ供出する自己の供出電源を組合せた供出電源シナリオ毎の収益評価を行う供出計画立案部とを備えた。
本発明によれば、例えば、最経済となる電源供出計画を決定することができる。
実施形態1にかかる電力計画支援装置のハードウェア構成例を示す図。 実施形態1にかかる電力計画支援装置の機能構成例を示す図。 実施形態1にかかる電力計画支援処理の一例を示すフローチャート。 実施形態1にかかる供出電源発動予測処理の一例を示すフローチャート。 実施形態1にかかる市場参加者供出電源推定処理の一例を示すフローチャート。 実施形態1にかかる供出計画立案処理の一例を示すフローチャート。 実施形態1にかかる収益最大化計算処理の一例を示すフローチャート。 実施形態1にかかる前日需要予測値情報テーブルの一例を示す図。 実施形態1にかかる市場参加者電源情報テーブルの一例を示す図。 実施形態1にかかるスポット市場約定結果テーブルの一例を示す図。 実施形態1にかかる他供出電源推定結果テーブルの一例を示す図。 実施形態1にかかる自社電源情報テーブルの一例を示す図。 実施形態1にかかる供出電源シナリオリストテーブルの一例を示す図。 実施形態1にかかる需給調整市場買い入札情報テーブルの一例を示す図。 実施形態1にかかる気象予報値テーブルの一例を示す図。 実施形態1にかかるエリア需要予測値テーブルの一例を示す図。 実施形態1にかかる供出電源シナリオ別調整力発動予測値テーブルの一例を示す図。 実施形態1にかかる供出電源シナリオ別電源運用制約テーブルの一例を示す図。 実施形態1の最適化計算の実施結果の一例を示す図。 実施形態2にかかる市場参加者電源供出タイプ情報テーブルの一例を示す図。 実施形態2にかかる自社電源供出タイプ情報テーブルの一例を示す図。 実施形態2にかかる他供出電源推定結果テーブル2の一例を示す図。 実施形態2にかかる供出電源シナリオリストテーブル2の一例を示す図。 実施形態2にかかる供出電源シナリオ別調整力発動予測値テーブル2の一例を示す図。
以下図面に基づき、本発明の実施形態を詳述する。以下実施形態を説明するための各図面において、同一参照符号で同一または類似の構成または処理を示し、重複する後出の説明を省略する。また後出の実施形態において、既出の実施形態と重複する説明を省略する。また各実施形態は、本発明の技術思想の範囲内および整合する範囲内でその一部または全部を組合せることができる。
以下の実施形態においては、テーブルでデータ形式を示すが、これに限らず、テーブル形式以外のデータ形式であってもよい。また、実施形態において、テーブルで示す各データは、適宜、入力装置を介して入力され、あるいは出力装置を介して表示画面へ出力されてもよい。
[実施形態1]
実施形態1では、自社(あるいは自己)以外の市場参加者(他の市場参加者)の需給調整市場への供出電源を他の電力市場での約定結果から予測することで、供出した自社の電源の発動、発動時間および発動量を予測し、調整力として供出する供出電源を組合せた電源供出シナリオを予測する電力計画支援装置について説明する。本実施形態にかかる電力計画支援装置は、電源供出シナリオにおける供出電源の組合せ毎に予測した調整力発動量を絶対確保量とする制約付き最適化計算を行うことで供出電源シナリオ毎の想定収益を試算し、最経済となる供出電源の組合せを決定する。
(実施形態1の電力計画支援装置1のハードウェア構成例)
先ず実施形態1の電力計画支援装置1のハードウェア構成について説明する。図1は、実施形態1にかかる電力計画支援装置1のハードウェア構成例を示す図である。電力計画支援装置1は、CPU(Central Processing Unit)10、入出力装置11、通信装置12、および記憶装置13等を備える。電力計画支援装置1は、特定の場所に設置されたローカルサーバでもよいし、クラウドサーバでもよい。
CPU10は、電力計画支援装置1全体の動作制御を司るプロセッサである。また記憶装置13は、半導体メモリ等から構成され、主として各種プログラムを記憶保持するために利用される。記憶装置13に格納されたプログラムをCPU10が実行することにより、後述のような電力計画支援装置1全体としての各種処理が実行される。記憶装置13は、CPU10とRAM等のメモリが協働して実行するプログラムにより実現される供出電源発動予測部13aおよび供出計画立案部13bを含む。
入出力装置11は、入力装置および出力装置から構成される。入力装置は、ユーザが各種操作入力を行うためのハードウェアであり、例えば、キーボード、マウスまたはタッチパネル等が適用される。また出力装置は、画像や音声を出力するハードウェアであり、例えば液晶ディスプレイおよびスピーカ等が適用される。通信装置12は、所定の通信規格に準拠した通信方式で外部端末との間で通信を行う機能を有する。
(実施形態1の電力計画支援装置1の機能構成例)
次に実施形態1の電力計画支援装置1の機能構成について説明する。図2は、実施形態1にかかる電力計画支援装置1の機能構成例を示す図である。電力計画支援装置1が有する電力計画支援機能は、市場参加者の需給調整市場への供出電源を他の電力市場での約定結果から予測することで、自社電源を供出した場合の発動時間および発動量を予測し、各電源について調整力として供出する供出電源の組合せである供出電源シナリオを想定する。そして、供出電源シナリオにおける電源の組合せ毎に予測した調整力発動量を絶対確保量とする制約付き最適化を行うことで、供出電源シナリオ毎の想定収益を試算し、最経済となる供出電源の組合せを決定する。
このような電力計画支援機能を実現するための手段として、電力計画支援装置1の記憶装置13は、図1および図2に示すように、プログラムの実行により実現される供出電源発動予測部13aおよび供出計画立案部13bを有する。供出電源発動予測部13aおよび供出計画立案部13bを実現するプログラムは、自装置内またはネットワークを介して通信可能な他装置内の記憶装置に記憶され、CPU10により記憶装置13へロードされて実行される。あるいはかかるプログラムは、記憶媒体に記憶され、媒体読み取り装置により読み出され、CPU10により記憶装置13へロードされて実行されてもよい。
供出電源発動予測部13aは、自社の保有する各電源を調整力として供出した場合に運用段階で発動指示がかかる時間帯および発動量を予測する機能を有するプログラムの実行により実現される。供出計画立案部13bは、自社の保有する各電源を調整力として供出する電源供出シナリオを想定し、電源供出シナリオにおける供出電源の組合せ毎に発電計画および市場取引計画を含む計画全体での収益評価を行う機能を有するプログラムの実行により実現される。
さらに図2を参照して、供出電源発動予測部13aおよび供出計画立案部13bの機能構成について説明する。
供出電源発動予測部13aは、図2に示すように、市場参加者供出電源推定部201、供出電源シナリオ決定部202、広域メリットオーダシミュレーション部203、需給変動量予測部204、および調整力発動量予測部205を含む。さらに供出電源発動予測部13aは、必要な情報を管理するためのデータベースとして、前日需要予測値DB0、市場参加者電源情報DB1、スポット市場約定結果DB2、他供出電源推定結果DB3、需給調整市場買い入札情報DB4、自社電源情報DB5、気象予報値DB6、エリア需要予測値DB7、供出電源シナリオ別調整力発動予測値DB8、および供出電源シナリオリストDB10を備えて構成される。
市場参加者供出電源推定部201は、市場参加者の需給調整市場への供出電源を予測する機能部である。市場参加者供出電源推定部201により予測された市場参加者の供出電源推定結果は、他供出電源推定結果DB3に格納される。
供出電源シナリオ決定部202は、自社の保有電源の中から需給調整市場へ供出する電源の組合せを供出電源シナリオとして仮決定する機能部である。供出電源シナリオ決定部202で仮決定された供出電源シナリオは、供出電源シナリオリストDB10に格納される。
広域メリットオーダシミュレーション部203は、他社の供出電源推定結果と、需給調整市場の買い入札情報と、仮決定された自社の供出電源シナリオに基づいて、広域メリットオーダのシミュレーション行う機能部である。広域メリットオーダシミュレーション部203によって実施された広域メリットオーダのシミュレーション結果は、調整力発動量予測部205に入力される。
需給変動量予測部204は、運用時における電力需給の変動を予測する機能部である。需給変動量予測部204によって予測された需給変動量は、調整力発動量予測部205に入力される。需給変動量予測部204による需給変動量の予測処理は、図4を参照して後述する。
調整力発動量予測部205は、広域メリットオーダのシミュレーション結果と、需給変動量予測結果に基づいて、仮決定した供出電源シナリオにおける運用時の時刻別の調整力発動量を予測する機能部である。調整力発動量予測部205によって予測された調整力発動量予測結果は、供出電源シナリオ別調整力発動予測値DB8に格納される。
供出計画立案部13bは、図2に示すように、電源運用制約決定部206、時間前市場価格予測部207、供出電源シナリオ選択部208、出力制約付き火力発電計画部209、時間前市場入札計画部210、揚水汲上げ放水計画部211、収益評価値算出部212、および取引実行部213を含む。さらに供出計画立案部13bは、必要な情報を管理するためのデータベースとして、供出電源シナリオ別電源運用制約DB9を備えて構成される。
電源運用制約決定部206は、供出電源シナリオ別調整力発動予測値DB8に格納されている調整力発動量予測結果に基づき、供出電源シナリオにおける供出条件を充足するための電源運用制約を決定する機能部である。電源運用制約決定部206によって決定された電源運用制約は、供出電源シナリオ別電源運用制約DB9に格納される。
時間前市場価格予測部207は、時間前市場の価格を予測する機能部である。時間前市場価格予測部207によって予測された時間前市場価格予測結果は、時間前市場入札計画部210に入力される。
供出電源シナリオ選択部208は、収益評価に用いる供出電源シナリオを選択する機能部である。供出電源シナリオ選択部208によって選択された供出電源シナリオは、出力制約付き火力発電計画部209に入力される。
出力制約付き火力発電計画部209は、選択された供出電源シナリオの電源運用制約に基づき、自社保有電源における火力発電計画を立案する機能部である。出力制約付き火力発電計画部209によって立案された火力発電計画立案結果は、収益評価値算出部212に入力される。
時間前市場入札計画部210は、時間前市場における電力売買入札計画を立案する機能部である。時間前市場入札計画部210によって立案された時間前市場入札計画立案結果は、収益評価値算出部212に入力される。
揚水汲上げ放水計画部211は、自社の保有する揚水発電機の汲み上げおよび放水計画を立案する機能部である。揚水汲上げ放水計画部211によって立案された揚水汲上げ放水計画立案結果は、収益評価値算出部212に入力される。
収益評価値算出部212は、火力発電計画立案結果、時間前市場入札計画立案結果、および揚水汲上げ放水計画立案結果に基づいて、選択された供出電源シナリオにおける想定収益を算出する機能部である。収益評価値算出部212によって算出された供出電源シナリオの収益評価結果は、取引実行部213に入力される。
取引実行部213は、複数の供出電源シナリオに対する想定収益の評価結果に基づいて、電力市場での取引を実行する機能部である。
供出電源シナリオ選択部208、出力制約付き火力発電計画部209、時間前市場入札計画部210、揚水汲上げ放水計画部211、および収益評価値算出部212は、図2に示すように、収益最大化部214に含まれる構成である。
(電力計画支援機能に関する各種処理)
以下、本実施形態にかかる電力計画支援装置1により実行される各種処理の処理内容について説明する。なお、以下においては、各種処理の処理主体を各機能部として説明するが、各機能部を実現するプログラムまたはモジュールを実行するCPU10が、実際の処理主体である。
(実施形態1の電力計画支援処理)
先ず実施形態1の電力計画支援装置1で実行される電力計画支援処理について説明する。図3は、実施形態1にかかる電力計画支援処理の一例を示すフローチャートである。図3は、本実施形態による電力計画支援機能に関する需給調整市場への供出電源決定の一連の処理の流れを示す。この電力計画支援処理は、定期的(例えば24時間周期等の市場での約定処理が行われる周期)に実行される。
先ず、ステップS100では、供出電源発動予測部13aは、自社保有の電源を需給調整市場に供出した場合の発動時間および発動量を予測する供出電源発動予測を行う。続いてステップS101では、供出計画立案部13bは、供出電源発動予測部13aによって決定された供出電源発動予測結果データを取得し、選択した供出電源シナリオに基づいて、火力および揚水を含む発電計画、ならびに卸電力市場での取引計画を立案し、収益を算出する一連の処理を繰り返すことで、収益が最大となる供出電源を決定する供出計画立案を行う。
(実施形態1の供出電源発動予測処理)
次に図3のステップS100において供出電源発動予測部13aにて実行される供出電源発動予測処理について説明する。図4は、実施形態1にかかる供出電源発動予測処理の一例を示すフローチャートである。
先ずステップS200では、市場参加者供出電源推定部201は、前日需要予測値情報、市場参加者電源情報、およびスポット市場約定結果データを取得する。前日需要予測値情報は、市場参加者の相対契約先が小売契約を結ぶ需要家全体の前日需要予測値の情報を含み、例えば図8に示すテーブル形式で前日需要予測値DB0にて管理されている。市場参加者電源情報は、市場参加者の所有する発電機のエリアおよび種別の情報を含み、例えば図9に示すテーブル形式で市場参加者電源情報DB1にて管理されている。またスポット市場約定結果データは、前日時点で確定された各エリアの時刻別エリアプライスの情報が、例えば図10に示すテーブル形式でスポット市場約定結果DB2にて管理されている。
続いてステップS201では、市場参加者供出電源推定部201は、取得したデータに基づいて市場参加者の供出電源を推定する市場参加者供出電源推定を行う。市場参加者供出電源推定の処理の詳細は、図5を参照して後述する。
続いてステップS202では、供出電源シナリオ決定部202は、自社電源情報データを取得する。自社電源情報は、例えば、保有する各発電機の出力、コスト、および稼働に係る制約が自社電源情報テーブルとして図12に示す形式で自社電源情報DB5にて管理されている。
続いてステップS203では、供出電源シナリオ決定部202は、取得した自社の保有電源の中から需給調整市場へ供出する電源の組合せと電源毎の時刻毎の応札、ΔkW単価、およびkWh単価を供出電源シナリオとして仮決定する。供出する電源の組合せの仮決定を行う具体的な手段としては、例えば考えられる全ての保有電源の組合せを供出電源シナリオとしてもよいし、任意の組合せのみを供出電源シナリオとしてもよい。
また入札時の応札量の具体的な決定手段としては、例えば、自社における発電計画の結果に基づき、供出電源毎の使用電源時刻tにおける出力と対象電源の最大出力から算出した余剰出力を応札量としてもよいし、供出電源が供出可能な範囲で任意に決定してもよい。
またΔkW単価およびkWh単価の具体的な決定手段として、例えば、自社における発電計画の結果での供出電源の使用電源時刻tの増分燃料費に所定の係数を掛けた値を予測値としてもよいし、それ以外の任意の値を設定してもよい。このようにして仮決定した供出電源シナリオは、例えば図13に示す形式で供出電源シナリオリストDB10に格納される。
続いてステップS204では、広域メリットオーダシミュレーション部203は、他社供出電源推定結果データおよび需給調整市場の買い入札情報を取得する。需給調整市場の買い入札情報は、例えば図14に示すテーブル形式で需給調整市場の買い入札情報DB4にて管理されている。続いてステップS205では、広域メリットオーダシミュレーション部203は、ステップS203で仮決定された供出電源シナリオデータの内から選択した1つの供出電源シナリオを取得する。
続いてステップS206では、広域メリットオーダシミュレーション部203は、取得した他社の供出電源推定結果、需給調整市場の買い入札情報、および仮決定された自社の供出電源シナリオに基づいて、広域メリットオーダのシミュレーション行う。広域メリットオーダのシミュレーションを行う具体的な手段としては、図14に示す需給調整市場の時間帯別の買い入札量に対して、図11および図13に示す他社および自社の時間帯別の応札に基づき、例えば、ΔkW価格またはkWh価格が低い順に落札するように約定処理を実施し、各時間帯毎に約定する応札を決定する。
続いてステップS207では、需給変動量予測部204は、気象予報値データおよびエリア需要予測値データを取得する。気象予報値データは、例えば図15に示すテーブル形式で気象予報値DB6にて管理されている。エリア需要予測値データは、各エリア全体の需要予測値のデータであり、例えば図16に示すテーブル形式でエリア需要予測値DB7にて管理されている。
続いてステップS208では、需給変動量予測部204は、ステップS207で取得した気象予報値データおよびエリア需要予測値データに基づき、運用時の各時間帯において見込まれるエリア需要予測値の予測誤差を予測する。具体的な予測誤差の予測方法としては、例えば、過去の時系列データである気象予報値データ、エリア需要予測値データ、およびエリア需要予測誤差データに対して、自己回帰モデル等の回帰分析手法を用いて、気象予報値データおよびエリア需要予測値データに対するエリア需要予測誤差を算出する。
続いてステップS209では、調整力発動量予測部205は、広域メリットオーダシミュレーションの結果、落札された調整力応札のリストと、見込まれるエリア需要予測誤差に基づいて、選択した供出電源シナリオにおける各発電機の運用時の時間帯別の発動量を予測する。具体的には、調整力発動量予測部205は、想定されるエリア需要予測誤差が発生した際に需給一致させるために必要な供給量に対して、落札された全ての応札の中から、例えばkWh価格が安いものから順番に発動するものとして、時間帯別の各発電機の発動量を予測する。
続いてステップS210では、調整力発動量予測部205は、このようにして予測した供出電源シナリオにおける各発電機の約定結果、発動時間、および運用時の発動量を、例えば図17に示す形式で供出電源シナリオ別調整力発動予測値DB8に登録する。図17に示す供出電源シナリオ別調整力発動予測結果は、例えば入出力装置11の出力画面等に表示され、ユーザに対して供出電源シナリオ別調整力発動予測結果を示すインターフェースとされてもよい。
続いてステップS511では、供出電源発動予測部13aは、ステップS206からステップS210の一連の処理を全ての供出電源シナリオについて処理したかを判定する。供出電源発動予測部13aは、処理した場合(ステップS211Yes)には供出電源発動予測処理を終了し、処理していない場合(ステップS211No)の場合にはステップS206に処理を移し、未処理の供出電源シナリオについてステップS206からステップS210の処理を行う。
(実施形態1の供出電源発動予測処理)
次に図4のステップS201の市場参加者の供出電源推定処理の具体的な処理を説明する。図5は、実施形態1にかかる市場参加者供出電源推定処理の一例を示すフローチャートである。
先ずステップS500では、市場参加者供出電源推定部201は、スポット市場約定結果における自社の電力供給エリアのエリアプライスが隣接エリアのエリアプライスと等しいかを比較する。市場参加者供出電源推定部201は、エリアプライスの等しい隣接エリアが存在する場合(ステップS500Yes)にはステップS501に処理を移し、エリアプライスの等しい隣接エリアが存在しない場合(ステップS500No)にはステップS502に処理を移す。ステップS501では、市場参加者供出電源推定部201は、ステップS500で等しいエリアプライスと判定した隣接エリアを計算対象エリアとする。ステップS502では、市場参加者供出電源推定部201は、エリアプライスの等しい隣接エリアが存在しないので、自社の電力供給エリアのみを計算対象エリアとする。
ステップS501またはステップS502に続いてステップS503では、市場参加者供出電源推定部201は、計算対象エリアの市場参加者を市場参加者電源情報に基づき特定し、特定した市場参加者の相対契約先が小売契約を結ぶ需要家全体の前日需要予測値に対する発電計画を想定する。
具体的な発電計画想定手段として、例えば各市場参加者が保有する各発電機の出力毎のコストを、予め設定、または燃料単価を係数とした数式にて定義しておくことで、単位発電量当りの発電コストを設定する。例えば、発電機の出力、コスト、稼働に係る制約は、図9に示す形式で市場参加者電源情報DB1にて管理されている。そして、供給にかかる費用が最小となる各時刻の供給源の組合せと供給源の出力を求める最適化計算を実施する。供給源の組合せは、例えば複数の発電機の発電機起動停止(ユニットコミットメント)フラグである。最適化計算の際は、発電機の最小出力、最大出力、ランプ出力等の稼働に係る制約を充足する範囲の解を探索する。単位時間毎の発電機稼働に係るコストFuelCostは、例えば発電機毎の発電機コスト関数の係数(a,b,c)を用いて、式(1)により算出できる。
Figure 0007265931000001
続いてステップS504では、市場参加者供出電源推定部201は、ステップS503にて想定した市場参加者の発電計画より、時刻tにおける限界費用を算出する。限界費用の算出は、例えば、時刻tにおいて起動中の全ての発電ユニットの増分燃料費を計算し合計することで算出する。
続いてステップS505では、市場参加者供出電源推定部201は、ステップS504で算出した時刻tにおける限界費用を同時刻tの対象エリアのエリアプライスと比較し、限界費用>エリアプライスか否かを判定する。市場参加者供出電源推定部201は、限界費用>エリアプライスの場合(ステップS505Yes)、ステップS506へ処理を移し、限界費用≦エリアプライスの場合(ステップS505No)、ステップS507へ処理を移す。
ステップS506では、市場参加者供出電源推定部201は、限界費用>エリアプライスであるので、ステップS503にて想定した市場参加者の発電計画結果に基づいて、時刻tにおいて市場参加者が利用する使用電源を特定する。
ステップS507では、市場参加者供出電源推定部201は、限界費用≦エリアプライスとなる発電出力範囲を算出する。限界費用≦エリアプライスとなる発電出力範囲の具体的な算出手段としては、例えば、複数の発電機が運転されている場合、総出力値の増加に対して、各発電機の増分燃料費が等しくなるように出力配分されると考え、同じ増分燃料費に対して発電単価の小さなユニットから起動および出力増加していくものとして、総出力の増分に対する限界費用の増分を求めることで対象範囲を特定する。
ステップS507に続いてステップS508では、市場参加者供出電源推定部201は、特定した限界費用≦エリアプライスとなる発電出力範囲に基づき、時刻tにおいて市場参加者が利用する使用電源を特定する。具体的な使用電源の特定手段としては、例えば限界費用≦エリアプライスとなる発電出力範囲において起動する発電機は、相対先へ供給されるまたはスポット市場への売電に利用されるとみなすことで、市場参加者が利用する使用電源を特定する。
ステップS506またはステップS508に続いてステップS509では、市場参加者供出電源推定部201は、特定した市場参加者が利用する使用電源に基づき、市場参加者が保有する電源のうち需給調整市場へ供出する可能性のある電源を供出電源候補として決定する。具体的な供出電源候補の決定手段としては、例えば特定した市場参加者の使用電源以外の電源を供出電源候補としてもよいし、または特定した市場参加者の使用電源時刻tにおける出力および他の電力市場への供出量と、対象電源の最大出力から余剰出力を算出し、所定の余剰出力を有する電源を供出電源候補に加えてもよい。
続いてステップS510では、市場参加者供出電源推定部201は、ステップS509にて決定した供出電源候補について、需給調整市場への入札を予測する。予測する入札情報としては、例えば、応札量、ΔkW単価、kWh単価を対象とする。ここでΔkW単価とは、実需給時点で電源の出力調整の能力に応じて設定される単価を示し、またkWh単価とは運用時に実際に発動された量に応じて課金される単価を示す。入札時の応札量の具体的な予測手段としては、例えば、ステップS503にて想定した発電計画結果に基づき、供出電源候補毎の使用電源時刻tにおける出力と対象電源の最大出力から算出した余剰出力を応札量としてもよい。またΔkW単価およびkWh単価の具体的な予測手段としては、例えば、ステップS503にて想定した発電計画結果での供出電源の使用電源時刻tの増分燃料費に所定の係数を掛けた値を予測値としてもよい。
続いてステップS511では、市場参加者供出電源推定部201は、ステップS505からステップS510の一連の処理を全時刻tについて処理したか判定する。市場参加者供出電源推定部201は、全時刻tについて処理した場合(ステップS511Yes)はS512に処理を移し、全時刻tについて処理していない場合(ステップS511No)はステップS504に処理を戻し、未処理の時刻tについて処理を行う。
続いてステップS512では、市場参加者供出電源推定部201は、ステップS504からステップS511の一連の処理を全ての計算対象エリアの市場参加者について処理したか判定する。市場参加者供出電源推定部201は、全ての計算対象エリアの市場参加者について処理した場合(ステップS512Yes)は、市場参加者の供出電源推定処理を終了し、全ての計算対象エリアの市場参加者について処理していない場合(ステップS512No)はステップS503に処理を戻し、未処理の市場参加者について処理を行う。
市場参加者供出電源推定部201は、以上のようにして得られた他の市場参加者の供出電源の推定処理結果を、例えば図11に示す形式で他供出電源推定結果DB3に格納する。図11に示す他供出電源推定結果は、例えば入出力装置11の出力画面等に表示され、ユーザに対して他供出電源推定結果を示すインターフェースとされてもよい。
(実施形態1の供出計画立案処理)
次に図3のステップS101において供出計画立案部13bで実行される供出計画立案処理の具体的な処理の流れを説明する。図6は、実施形態1にかかる供出計画立案処理の一例を示すフローチャートである。
先ずステップS300では、電源運用制約決定部206は、ステップS100で算出された供出電源シナリオ別の調整力発動予測値データを取得する。
続いてステップS301では、電源運用制約決定部206は、ステップS300で取得した供出電源シナリオ別の調整力発動予測値データに基づき、各供出電源シナリオにおける電源運用に係る制約値を決定する。具体的な電源運用制約値の決定手段としては、例えば、各供出電源シナリオに対するステップS101の処理の結果、約定されると判定された発電機については、応札量分の出力余力を対象時間帯に確保するものとして確保余力量を制約値として設定する。また各供出電源シナリオにおいてステップS101の処理の結果、運用時に発動が予測されると判定された発電機については、発動量分を需給バランス制約から除くものとして、計画時の需給一致制約から除く調整量として設定してもよい。また約定されると判定された発電機については、入札時に設定する調整力の種別に応じて、発動指令から出力変動するまでにかかる応動時間を制約値として設定してもよい。このようにして決定した各供出電源シナリオにおける電源運用に係る制約は、例えば、図18に示す形式で供出電源シナリオ別電源運用制約DB9に登録される。図18は、図17の供出電源シナリオ別調整力発動予測テーブルに、「確保余禄量(kW)」、「需給一致制約調整量(kW)」、「応動時間(分)」の各列を追加したものである。
続いてステップS302では、時間前市場価格予測部207は、時間前市場価格を予測する。具体的な時間前市場価格の予測手段としては、例えば、過去の時系列データである時間前市場価格データと、時間前市場価格の変動要因となる相関が高いデータ、例えば、気象予報値データやエリア需要予測値データを学習データとし自己回帰モデル等の回帰分析手法を用いて、最新の気象予報値データやエリア需要予測値データに対する時間前市場価格を予測する。
続いてステップS303では、収益最大化部214は、調整力市場への供出や、火力および揚水を含む発電、卸電力市場での取引に関する計画を立案し、収益を算出する一連の処理を繰り返すことで、収益が最大となる計画を立案する計算処理を実行する。ステップS303の処理の詳細は、図7を参照して後述する。
続いてステップS304では、取引実行部213は、ステップS303で立案された収益が最大となる計画に基づいて取引を実行する。具体的には、取引実行部213は、ステップS303において収益最大となると判定された供出電源シナリオにおける発電機と対象時間帯の対象の応札量にて、需給調整市場での取引を実行する。そして取引実行部213は、ステップS304の処理が終了すると、供出計画立案処理を終了する。
(実施形態1の収益最大化計算処理)
次に図6のステップS303において収益最大化部214で実行される収益最大化計算処理の具体的な処理の流れを説明する。図7は、実施形態1にかかる収益最大化計算処理の一例を示すフローチャートである。
先ずステップS401では、供出電源シナリオ選択部208は、供出電源シナリオ別電源運用制約DB9から、全ての供出電源シナリオ別電源運用制約データを取得する。続いてステップS402では、供出電源シナリオ選択部208は、取得した供出電源シナリオリストの中から1つを供出電源シナリオとして選択する。供出電源シナリオの選択は、リストのIDに基づき未処理のものから順に行ってもよいし、ランダムに行ってもよい。
続いてステップS403では、出力制約付き火力発電計画部209、時間前市場入札計画部210、揚水汲み上げ放水計画部211、および収益評価値算出部212は、ステップS402で選択された供出電源シナリオに基づいて、調達販売計画を立案する。具体的には、例えば、自社が契約する相対供給先の翌日需要予測値と、自社が保有する再生可能エネルギー発電機の発電量予測値から、実質電力需要が算出され、供出電源シナリオの電源制約を充足し、実質電力需要を供給可能な、火力発電計画、時間前市場調達販売計画、および揚水汲み上げ放水計画が立案される。
例えば自社が発電設備を有する場合は、保有する各発電機の出力毎のコストを予め設定しておくか、または燃料単価を係数とした数式にて定義しておくことで、単位発電量当りの発電コストを設定する。例えば、発電機の出力、コスト、および稼働に係る制約は、自社発電機情報テーブル(図12参照)に示す形式で管理されている。また時間前市場等の卸電力市場からの調達を1つの発電機と見なしてもよい。その場合、例えば、将来の時間前市場価格の予測値に基づき、単位調達量当りのコストを設定する。
そして、供給調達にかかる費用と、市場での販売による収入から算出される収益が最大となる供給源の組合せおよび供給源の出力を求める最適化計算を実施する。供給源の組合せは、例えば複数の発電機の発電機起動停止(ユニットコミットメント)フラグや、電力市場(例えば、時間前市場)からの調達をするまたはしないを決定するフラグである。供給源の出力は、例えば、各発電機の出力や、電力市場からの調達量である。最適化計算の際は、発電機の最小出力、最大出力、ランプ出力等の稼働に係る制約を充足する範囲の解を探索する。
単位時間毎の発電機稼働に係るコストは、例えば発電機情報テーブル(図12参照)から取得した発電機毎のコスト関数の係数(a,b,c)を用いて、上述の式(1)により算出できる。
また供出電源シナリオの電源制約を充足した計画を立案する具体的な方法としては、例えば最適化時に用いるモデルの入力変数として図13および図18を参照し、以下を設定する。
yanci_(u,t,a):ユニットuを供出電源シナリオaとして供出する場合の時刻tにおける確保余力量(図18の供出電源シナリオ別電源運用制約テーブルの「確保余力量」)。
zanci_(u,t,a):ユニットuを供出電源シナリオaとして供出する場合の時刻tにおける需給一致制約調整量(図18の供出電源シナリオ別電源運用制約テーブルの「需給一致制約調整量」)。
tanci_(u,a):ユニットuを供出電源シナリオaとして供出する場合の応動時間(図18の供出電源シナリオ別電源運用制約テーブルの「応動時間」)。
ianci_(u,t,a):ユニットuを供出電源シナリオaとして供出する場合の時刻tにおける報酬(kWh単価)(図13の供出電源シナリオリストテーブルの「kWh単価」)。なお、ianci_(u,t,a)は、kWh単価に代えてΔkW単価を用いてもよく、また、kWh単価およびΔkW単価の組合せ計算等の結果に基づく値を用いてもよい。
またモデルの操作変数として以下を設定する。
anciFlg_(u,t,a):ユニットuを時刻tに供出電源シナリオaへ供出するかどうかのフラグ(0または1)。
さらにモデルの制約式として以下の制約1~制約3を設定する。
制約1:供出時刻でのユニットの調整力確保制約。すなわち制約1は、ユニットuの時刻tの起動停止フラグをy_(u,t)、出力をpower_(u,t)、最小出力をpowermin_(u)とすると、全てのユニットu、時刻tについて、式(2)で表される。
Figure 0007265931000002
制約2:供出時刻での出力変化量確保制約。すなわち制約2は、全てのユニットu、時刻t、および供出電源シナリオaについて、式(3)で表される。
Figure 0007265931000003
制約3:需給一致制約。すなわち制約3は、揚水ユニットmの時刻tの放電量をdischarge_(m,t)、時刻tの相対小売販売量をdemand_(t)とすると、全ての時刻tについて、式(4)で表される。
Figure 0007265931000004
そして、収益評価値算出部212は、例えば、収入として時間前市場での販売による収入と調整力供出による収入を算出し、この算出結果から調達にかかるコストを減じることで、モデルの目的関数である収益を算出する。調整力供出による収入の算出は、例えば、式(5)にて行う。
Figure 0007265931000005
ここで図19を参照し、供出電源シナリオの電源制約を充足し、実質電力需要を供給可能、かつ収益が最大となる火力発電計画、時間前市場調達販売計画、揚水汲み上げ放水計画の最適化計算を実施したときの結果を示す。図19は、実施形態1の最適化計算の実施結果の一例を示す図である。図19に示す結果は、例えば入出力装置11の出力画面等に表示され、ユーザに対して最適化計算結果を示すインターフェースとされてもよい。
図19には、受渡し時刻を横軸とし、0時からスタートする30分刻みの48コマを1日分の最適化計算結果とする例が示されている。図19の縦軸は、正方向に発電機出力および市場調達を含む調達量を示し、負方向に相対供給および市場販売を含む供給量と揚水ユニットへの充電量を示している。正方向の調達量は、供給源の種別(石油機、コンバインド機、ガス発電機、石炭発電機、揚水発電機、時間前市場分等)毎に区別可能に表示されている。さらに供給源の種別毎に含まれる各ブロックは、個別の各供給源の出力を示している。
図19において、縦軸正方向に示される破線は自社の相対小売供給の電力需要を示し、電力需要を超過する電力が時間前市場に供給されたり揚水発電機の充電に使用されたりする。そして図19に実線枠で囲まれた各ブロックは、調整力応札時間帯に調整力市場へ電力を供出する際の単位となる供出電源(供出ユニット)を示している。
なお図19では、分割する時間コマを30分単位としたが、1分単位、5分単位等の任意の単位においても同様に実施できる。また図19では、電力を蓄電するリソースとして揚水発電機を例として挙げたが、蓄電池等のその他の蓄電リソースを利用する場合も同様に実施できる。
説明を図7に戻す。続いてステップS404では、収益最大化部214は、既定の終了条件に達したか否かを判定する。収益最大化部214は、既定の終了条件に達した場合(ステップS404Yes)、ステップS405へ処理を移し、既定の終了条件に達していない場合(ステップS404No)、ステップS402へ処理を移す。
ステップS405では、収益最大化部214は、ステップS402からステップS403の一連の処理を繰り返した中で収益が最大となる供出電源シナリオを、収益最大となる供出電源シナリオとして決定する。ステップS405が終了すると、収益最大化部214は、収益最大化処理を終了する。
ステップS404から再び処理が移されたステップS402の供出電源シナリオ選択処理において、新たな供出電源シナリオは、例えば、一般的な最適化手法(線形計画法、Simulated Annealing、遺伝的アルゴリズム、タブーサーチ等)を用いて選択されてもよい。またステップS404では、これらの最適化手法の終了条件に基づいて収益最大化処理を終了してもよい。
(実施形態の効果)
以上のように本実施形態の電力計画支援装置は、市場参加者の需給調整市場への供出電源を他の電力市場での約定結果から予測することで、自社電源を供出した場合の発動時間および発動量を予測し、各電源について調整力として供出するシナリオを想定し、電源の供出シナリオの組合せ毎に予測した調整力発動量を絶対確保量とする制約付き最適化を行う。そして、供出シナリオ毎の想定収益を試算し、最経済となる供出電源の組合せを決定する。
よって本実施形態によれば、需給調整力市場への電源供出による経済メリットを考慮した収益試算、さらには運用時の供出した電源の発動に係る予測値まで含めた計画の経済性評価により、発電計画および各電力市場への入札計画の立案を実現できる。すなわち、需給調整市場へ供出した電源の発動によるインセンティブまで含めて全体として最経済となる計画立案ができる。
[実施形態2]
上述の実施形態1では、市場参加者の持つ供給余力を需給調整市場に供出する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、運用時に発生した所定の発電機の余力については、送配電事業者等の系統運用者が余力として活用可能である場合(以下、余力活用)にも本発明を適用することができる。以下、この例を実施形態2とし、実施形態1と異なる点のみ説明する。
例えば、市場参加者の保有する各電源について、余剰電力の供出が需給調整市場か余力活用かを示す供出タイプを図20に示す形式で管理する。そして図5に示す市場参加者供出電源推定処理のステップS509の需給調整市場へ供出する可能性のある電源の供出電源候補想定処理では、図20を参照し、例えばステップS508で特定した市場参加者の使用電源以外の電源で、かつ供出タイプが需給調整市場である電源を、需給調整市場への供出電源候補としてもよい。または、特定した市場参加者の使用電源時刻tにおける出力と対象電源の最大出力から余剰出力を算出し、所定の余剰出力を有し、かつ供出タイプが需給調整市場である電源を、需給調整市場供出電源候補に加えてもよい。
さらにステップS509では、需給調整市場への入札を予測すると共に、余力活用へ供出する余力量とそのΔkW単価について予測する。余力活用へ供出する余力量の予測の具体的手段としては、例えば、ステップS503にて想定した発電計画結果に基づき、余力活用タイプの電源毎の使用電源時刻tにおける出力と対象電源の最大出力から算出した余剰出力を余力量としてもよい。またΔkW単価の具体的な予測手段としては、例えば、ステップS503で想定した発電計画結果での供出電源の使用電源時刻tの増分燃料費に所定の係数を掛けた値を予測値としてもよい。このようにして得られた他供出電源推定結果は、例えば、図22に示す形式で管理される。図22に示す他供出電源推定結果は、例えば入出力装置11の出力画面等に表示され、ユーザに対して他供出電源推定結果を示すインターフェースとされてもよい。
次に図4に示す市場参加者の供出電源推定処理におけるステップS203の供出電源シナリオ決定処理において、自社の保有電源の中から需給調整市場へ供出する電源の組合せと電源毎の時刻毎の応札、ΔkW単価、kWh単価に加えて、余力活用へ供出する電源と対象電源の時刻毎のΔkW単価を供出電源シナリオとして仮決定する。供出する電源の組合せの仮決定を行う具体的な手段としては、例えば、自社保有する各電源について、余剰電力の供出が需給調整市場か余力活用かを示す供出タイプを図21に示す形式で管理し、自社における発電計画の結果に基づき、余力活用へ供出する電源の余剰出力については、必ず供出するのものとする。需給調整市場へ供出する電源の組合せの仮決定方法は、実施形態1と同様である。このようにして仮決定した供出電源シナリオは、例えば図23に示す形式で供出電源シナリオリストDB10に格納される。
次に広域メリットオーダシミュレーション部203では、他社供出電源推定結果データ(図22参照)と、需給調整市場の買い入札情報と、仮決定された供出電源シナリオデータ(図23参照)の内から選択した1つの供出電源シナリオとを取得する。そして、広域メリットオーダシミュレーション部203は、取得した他社の供出電源推定結果と、需給調整市場の買い入札情報と、仮決定された自社の供出電源シナリオとに基づいて、図22および図23に示す他社および自社の時間帯別の応札および余力に基づき、例えば、kWh価格が低い順に落札するように約定処理を実施し、各時間帯毎に約定または余力として採用するかを決定する。
そして、調整力発動量予測部205では、広域メリットオーダシミュレーションの結果として落札または採用された調整力のリストと、見込まれるエリア需要予測誤差に基づき、選択した供出電源シナリオにおける各発電機の運用時の時間帯別の発動量を予測する。具体的には、例えば想定されるエリア需要予測誤差が発生した際の需給を一致させるために必要な供給量に対して、約定または採用された全ての電源の中から、ΔkWh価格が最安のものから順番に発動するものとして、時間帯別の各発電機の発動量を予測する。
このようにして予測した供出電源シナリオにおける各発電機の需給調整市場での約定結果と余力活用での採用結果、および運用時の発動量は、例えば図24に示す形式で供出電源シナリオ別調整力発動予測値DB8に登録される。図24に示す供出電源シナリオ別調整力発動予測結果は、例えば入出力装置11の出力画面等に表示され、ユーザに対して供出電源シナリオ別調整力発動予測結果を示すインターフェースとされてもよい。
その他は、実施形態1と同様の構成および処理で、実施形態2における供出タイプが「余力活用」の電源についても、供出タイプが「需給調整市場」の電源同様に供出計画立案処理を実施可能である。
なお、本発明は上記実施形態だけに限定されることなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲内で構成要素を変形して具体化できる。例えば、本実施例は、卸電力市場としてスポット市場、及び時間前市場を例に挙げたが、複数の主体間で電力の取引を行うその他の電力取引市場においても利用することが可能である。
また上記実施形態は本発明を分かりやすく説明するためのものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換、統合、または分散をすることが可能である。また実施形態で示した各処理は、処理効率または実装効率に基づいて適宜分散または統合してもよい。
1:電力計画支援装置、13a:供出電源発動予測部、13b:供出計画立案部、201:市場参加者供出電源推定部、202:供出電源シナリオ決定部、203:広域メリットオーダシミュレーション部、204:需給変動量予測部、205:調整力発動量予測部、206:電源運用制約決定部、207:時間前市場価格予測部、208:供出電源シナリオ選択部、209:約付き火力発電計画部、210:時間前市場入札計画部、211:放水計画部、212:収益評価値算出部、213:取引実行部、214:収益最大化部

Claims (8)

  1. 自己が保有する電源を電力市場へ供出する電源供出計画の立案を支援する電力計画支援装置であって、
    市場参加者が前記電力市場へ供出する供出電源を、他の電力市場における約定結果から推定する市場参加者供出電源推定部と、
    前記市場参加者供出電源推定部による前記市場参加者が前記電力市場へ供出する供出電源の推定結果に基づいて、前記電力市場へ供出する自己の供出電源のうちで約定される電源を、メリットオーダのシミュレーションによって予測し、該シミュレーションによる予測結果と、前記自己の供出電源の運用時における電力需要の予測誤差と、運用時に使用可能な前記自己の供出電源の稼働に係る費用と、に基づいて、前記自己の供出電源の運用時の発電時間および発電量を予測する調整力発動予測部と、
    前記調整力発動予測部による前記自己の供出電源の運用時の発電時間および発電量の予測結果に基づいて、前記電力市場へ供出する前記自己の供出電源を組合せた供出電源シナリオ毎に予測した各自己の供出電源の発電量を運用時に確保する供出電源シナリオ別電源運用制約を充足する電力の調達販売計画を、制約付き最適化計算により立案することで、前記供出電源シナリオ毎の収益評価を行う供出計画立案部と
    を備え
    前記調整力発動量予測部は、
    前記他の電力市場における電力価格と前記市場参加者が保有する電源の発電コストとに基づいて、前記市場参加者が前記他の電力市場へ供出するための各供出電源の発電量を予測し、前記他の電力市場へ供出する発電量から各供出電源の発電余力を予測することで、前記市場参加者の前記電力市場への供出電源および供出量を予測する
    ことを特徴とする電力計画支援装置。
  2. 前記調整力発動量予測部は、
    前記自己の供出電源の運用時の発動時間および発動量を、前記市場参加者と自己のそれぞれが前記電力市場へ供出する各供出電源の発電コストから予測する
    ことを特徴とする請求項に記載の電力計画支援装置。
  3. 前記供出計画立案部は、
    前記供出電源シナリオにかかる供出電源の出力制約、仕様、および発電コストを含む仕様と、他の電力市場における電力の市場価格予測値とに基づき電力の調達販売計画を立案することで算出した収益が最大となる供出電源シナリオを、収益最大の供出電源シナリオとして決定する
    ことを特徴とする請求項に記載の電力計画支援装置。
  4. 前記供出計画立案部は、
    前記供出電源シナリオにかかる供出電源の出力制約を充足し、実質電力需要を供給可能、かつ供給および調達にかかる費用と市場での販売による収入から算出される収益が最大となる発電計画、他市場からの電力調達、および電力販売計画を含む前記調達販売計画を、該調達販売計画全体の収益を算出する前記制約付き最適化計算により立案する
    ことを特徴とする請求項に記載の電力計画支援装置。
  5. 前記出力制約は、電源供出のために確保する電力の確保余力量と、運用時における供出電源の発動指令から出力変動するまでに要する応動時間とを含む
    ことを特徴とする請求項に記載の電力計画支援装置。
  6. 前記供出計画立案部は、
    前記供出電源シナリオ毎の収益を算出する際に、各供出電源シナリオにおける供出電源毎のΔkW単価およびkWh単価の少なくとも何れかに基づく供出時の報酬の予測値と、前記供出シナリオ毎に予測した各電源の発動量とに基づいて、電源供出による収益を予測する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力計画支援装置。
  7. 自己が保有する電源を電力市場へ供出する電源供出計画の立案を支援する電力計画支援装置が行う電力計画支援方法であって、
    市場参加者が前記電力市場へ供出する供出電源を、他の電力市場における約定結果から推定し、
    前記市場参加者が前記電力市場へ供出する供出電源の推定結果に基づいて、前記電力市場へ供出する自己の供出電源のうちで約定される電源を、メリットオーダのシミュレーションによって予測し、該シミュレーションによる予測結果と、前記自己の供出電源の運用時における電力需要の予測誤差と、運用時に使用可能な前記自己の供出電源の稼働に係る費用と、に基づいて、前記自己の供出電源の運用時の発電時間および発電量を予測し、
    前記自己の供出電源の運用時の発電時間および発電量の予測結果に基づいて、前記電力市場へ供出する前記自己の供出電源を組合せた供出電源シナリオ毎に予測した各自己の供出電源の発電量を運用時に確保する供出電源シナリオ別電源運用制約を充足する電力の調達販売計画を、制約付き最適化計算により立案することで、前記供出電源シナリオ毎の収益評価を行い、
    前記他の電力市場における電力価格と前記市場参加者が保有する電源の発電コストとに基づいて、前記市場参加者が前記他の電力市場へ供出するための各供出電源の発電量を予測し、前記他の電力市場へ供出する発電量から各供出電源の発電余力を予測することで、前記市場参加者の前記電力市場への供出電源および供出量を予測する
    各処理を含んだことを特徴とする電力計画支援方法。
  8. コンピュータを、
    市場参加者が前記電力市場へ供出する供出電源を、他の電力市場における約定結果から推定する市場参加者供出電源推定部、
    前記市場参加者供出電源推定部による前記市場参加者が前記電力市場へ供出する供出電源の推定結果に基づいて、前記電力市場へ供出する自己の供出電源のうちで約定される電源を、メリットオーダのシミュレーションによって予測し、該シミュレーションによる予測結果と、前記自己の供出電源の運用時における電力需要の予測誤差と、運用時に使用可能な前記自己の供出電源の稼働に係る費用と、に基づいて、前記自己の供出電源の運用時の発電時間および発電量を予測する調整力発動予測部、
    前記調整力発動予測部による前記自己の供出電源の発動予測結果に基づいて、前記電力市場へ供出する前記自己の供出電源を組合せた供出電源シナリオ毎に予測した各自己の供出電源の発電量を運用時に確保する供出電源シナリオ別電源運用制約を充足する電力の調達販売計画を、制約付き最適化計算により立案することで、前記供出電源シナリオ毎の収益評価を行う供出計画立案部
    として機能させ
    前記調整力発動量予測部は、
    前記他の電力市場における電力価格と前記市場参加者が保有する電源の発電コストとに基づいて、前記市場参加者が前記他の電力市場へ供出するための各供出電源の発電量を予測し、前記他の電力市場へ供出する発電量から各供出電源の発電余力を予測することで、前記市場参加者の前記電力市場への供出電源および供出量を予測す
    ため電力計画支援プログラム。
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