JP2019090804A - クロノメータ検査デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】クロノメータ検査デバイスを提供する。【解決手段】ムーブメント2又は時計3のクロノメータ検査。制御手段5は、規格クロノメータ検査位置を通過する既定の運動サイクルを制御し、微制御手段10は、シーケンサ50を含み、シーケンサ50は、位置ごとの各測定後、多重位置シーケンスにおけるこのムーブメント2又はこの時計3のそれぞれのクロノメータ検査の位置変更を制御し、先行するシーケンスが終ると直ぐに別の多重位置シーケンスを開始するように構成し、いくつかの連続多重位置シーケンスのうち1つのサイクルの既定の合計期間を観察し、このシーケンサ50は、速度安定化期間、位置ごとの測定期間、及び多重位置シーケンス期間を管理するようにも構成する。【選択図】図6

Description

本発明は、時計ムーブメント又は時計の精度を検査するデバイスに関し、前記デバイスは、所与の加速度閾値まで少なくとも1つのムーブメント又は1つの時計を保持するように構成した少なくとも1つの容器を含み、各前記容器に対し全サイクルを課すように構成した空間内で各前記容器を操作するように構成した操作手段を備え、全サイクルは、クロックを含むか又は外部時間基準に接続した制御手段の制御下、軌道、及び軌道に沿った移動の点で既定した少なくとも1つのサイクルを含み、前記サイクルは、規格クロノメータ検査位置の通過を含む。
本発明は、可搬式計時器、時計及び船舶用クロノメータ又はストップウォッチのクロノメータ精度を検査する分野に関する。
計時器、特に時計又は時計ムーブメントに対するクロノメータ精度検査は、ユーザに発売する製品の品質確認に必須である。この検査は、認可された研究所又は天文台が確立した正式な証明規格によって規定され、製品を市場に出すためには不可避のものである。
現在のクロノメータ検査は、静的位置における時計の特性を測定するものである。従来、検査は、6つの検査位置:「HH」(文字板上−A)、「HB」(文字板下−B)として公知の2つの水平位置、及び4つの垂直位置:「VB」(ペンダント下−C)、「VG」(ペンダント左−D)、「VH」(ペンダント上−E)、「VD」(ペンダント右−F)において実行される。
様々な音響測定プロトコルが当業者に公知である。
0/24時間と呼ばれ、図1に示す最初の種類の測定は、24時間間隔、即ち、ぜんまいを完全に巻き上げた状態の最初のシリーズ、24時間巻き出された後の状態の第2のシリーズで測定を行うことであり、各時間は、6つの規格位置にあり、音響測定デバイスにより、振幅または速度からなるパラメータ「m」の測定を可能にする。
この0/24時間測定では、以下「ムーブメント」と呼ぶ被検査物体(時計又はムーブメント又は時計頭部)を測定デバイス上に置く。典型的な測定は以下のように実施する:最初の位置において、30秒の速度安定化、2分の測定、次に、位置変更し、測定を残りの位置で繰り返す。合計で数分を要するこの測定は、ぜんまいを完全に巻き上げた状態(「0h」)及び24時間(「24h」)巻き出された後の状態で実施する。ムーブメントを、作業台に24時間放置し、ぜんまいが巻き出されるのを待機するか、又はぜんまいを、時計製造業者が手動で、24時間動作に等しい巻数を巻き出すかする。合計測定期間は、約20分を2回で終了するため、短い。しかし、2つの測定の間(瞬間測定)のクロノメータ精度に関する情報は提供されない。
この欠点を克服するために、1つの解決策は、図2及び図3で見えるように、各位置の変更時にぜんまいを巻き直して各位置で24時間にわたって測定を行うことである。ムーブメントは、0/24時間測定デバイスと同様の測定デバイス上に置かれる。典型的な測定は以下のように実施する:30秒の速度安定化、24時間の測定、次に、位置変更、ぜんまいの巻き上げ、次に、測定を残りの位置で繰り返す。合計測定期間は、長く、6日かかる。この24時間にわたる測定の利点は、「0時」と「24時」との間のクロノメータ精度についての詳細な情報を提供することである。欠点は、当然、測定期間であり、多数の部品が検査を受けることになり、測定データベースの大規模化にもつながる。図3は、単一の理論的24時間サイクルに変形させた、6つの位置で行う6つの測定の重ね合わせを示す。
ROLEX名義の欧州特許出願第EP3136189A1号は、クロノメータ精度を測定する方法を開示しており、より詳細には、時計又は時計頭部を測定の間に配置する位置に関する。クロノメータ検査は、典型的なユーザの1日の間の時計の様々な位置をシミュレートする。
The Swatch Group Research & Development Ltd名義の欧州特許出願第10192725号は、光学的方法を使用するクロノメータ検査を記載している。
欧州特許出願第EP3136189A1号 欧州特許出願第10192725号
本発明は、クロノメータ検査基準を定義して、製造した時計を正確に証明し、適切な検査器具及び方法を定着させることを意図する。
この目的で、本発明は、請求項1に記載のデバイスに関する。
本発明は、請求項15に記載の方法にも関する。
本発明の他の特徴及び利点は、図面を参照しながら以下の詳細な説明を読めば明らかになるであろう。
0/24時間と呼ばれる、第1の公知の種類の速度測定によるグラフであり、時間は横座標上にあり、速度又は振幅測定は縦座標上にある。速度は、6つの規格位置において2回、即ち、ぜんまい香箱を完全に巻き上げた状態の0hの瞬間、及び1日巻き出された後の状態の24hの瞬間において、連続的に測定する。 各位置ごとの24時間測定と呼ばれる、第2の公知の種類の速度測定による図1のグラフと同様のグラフであり、24連続時間の間、6つの規格位置ごとに速度を連続的に測定する。 図2の6つのグラフを単一24時間周期の上に重ね合わせたグラフである。 本発明による方法に関する、図1のグラフと同様のグラフであり、速度パラメータは、それぞれが4時間の期間を有する連続多重位置シーケンスの間に測定し、多重位置シーケンスのそれぞれにおいて、測定は、クロノメータ検査位置、より詳細には、本発明のこの非限定的な実装形態では6つの位置で連続的に実施する。 一変形形態における図4のグラフの簡略的なグラフであり、連続多重位置シーケンスは、不規則な期間のものである。 図4又は図5の方法を実施することができるデバイスを示す図である。
本発明は、クロノメータ精度について詳細な情報を得ることを提案するものであり、本発明は、各規格位置ごとの24時間にわたる測定を実施することによる0/24時間測定で得られる情報及び他の位置の測定で得られる情報よりも詳細であり、位置ごとの24時間測定と比較して、製造過程での部品数を大幅に低減するようにする。
本発明によるデバイス、及び約24時間の合計期間を有する迅速な測定方法により、時計のクロノメータ精度に関する完全でシミュレートされた特性決定をいくつかの位置において得ることが可能である。
2つの従来の方法の利点:0/24時間測定の迅速さ、及び位置ごとの24時間測定の完全な情報が組み合わされる。
ムーブメントは、測定シーケンスを連続的に繰り返すことによって、合計24時間又はそれ以上の期間の間測定される。図4及び図5は、この測定方法の実施例を示す。
本発明による規格シーケンスは、第1の位置に対する30秒の速度安定化、第1の位置での約40分の測定を含み、次に、位置変更し、速度安定化及び測定動作を繰り返し、基本間隔期間Tiの間、規格位置を含むようにする、又はより詳細には、図示の本発明の非限定的な実装形態では、6つの位置、特に6つの規格位置を含むようにする。これらの測定は、最も一般的な6つの規格位置よりも少ない、又はそれに等しい、又はそれを超える任意の数の位置で実施し得ることを理解されたい。この測定シーケンスは、少なくとも24時間の合計期間にわたり数回繰り返す。
図4の非限定的なケースでは、シーケンスの基本間隔は、4時間に等しい期間Tiを有し、期間Tiの間、6つの測定を位置ごとに行い、それぞれ、位置ごとに約40分の期間Tpを有する。したがって、ムーブメントの24時間の分析は、それぞれが4時間の期間Tiを有する6つの測定シーケンスに分割される。これら4時間の測定シーケンスのそれぞれは、位置ごとに6回の40分の測定から構成される。
したがって、全体的な測定期間は、24時間という妥当な値に制限され、これにより、本ケースでは6つのステップにおいて、規格位置のそれぞれでぜんまい香箱が次第に巻き出されることによる影響を監視することが可能である。
したがって、本発明は、合計24時間にわたる測定の間、瞬間0hと瞬間24hとの間の全ての位置についての完全な情報を与えるという利点を提供する。図4に示すように、小さな長方形によって表す分割測定により、従来の位置ごとの24時間測定で見られるような完全な信号プロファイルを再現することが可能である。実際、測定の分割にもかかわらず、本発明による方法は、測定する計時器のクロノメータ精度の明確な特性決定を可能にする。
測定間隔期間の設定は、重要である。実際、位置ごとの各測定期間Tpは、長すぎてはならず、最後の位置VDの第1の測定0h(図ではF)が全測定の最初の瞬間から離れすぎないようにする。
図4の例は、全ての間隔期間Tiが同一である特定のケースである。しかし、これは、必須ではなく、図5は、不規則な間隔期間を有する一変形形態を示す。
各キャリバに対し事前に実施した統計的調査により、間隔期間の設定の最適化を可能にする。
ムーブメントにおいて、列は完全ではなく、脱進機車で利用可能なトルクは一定ではなく、車及びかな又は歯の切削欠陥等の歪み欠陥に従って変動することは理解されるべきである。このことにより、振幅及び速度の変動がもたらされる。間隔期間を設定する際、こうした典型的な列のばらつきを考慮に入れなければならない。間隔が短すぎると、極小値又は極大値を測定し、真の平均値を測定しないという欠点を有する。
測定間隔が短すぎると、速度安定化時間は、比例して長くなりすぎる。したがって、測定間隔は、十分に長い期間でなければならない。
位置変更時、安定速度を達成するのに要する時間の測定は、有利には、通常の観察要素に加えて、新たなクロノメータ検査基準を形成することができる。
位置変更の間の速度及び/又は振幅の測定は、「動的」測定位置を形成することもできる。必要な場合、位置変更を延長し、一定時間間隔の間のムーブメント2又は時計3の連続運動に修正し、十分に長い測定位置を構成することができる。
上記の方法は、針の位置についての情報を提供するものではない。したがって、本発明の方法の実装形態と、1日の速度の測定とを組み合わせ、少なくとも測定開始時及び終了時、並びに有利には中間段階にも時計の状態を観察し、記すことが有利である。この時計の状態の観察は、The Swatch Group Research & Development Ltd名義の欧州特許第10192725号に記載の光学的方法の1つを使用して実施することができる。
瞬間0h及び24hにおいて、及び更には任意に設けた中間観察の間、音響測定を使用し、表示部の写真を撮影することが特に有利である。
当然、測定を24時間の合計期間に限定すると、製造費の制約に従うが、本発明の原理によるムーブメントの観察を、0hから24hまでの測定に限定するのではなく、パワー・リザーブがなくなるまでのより長い期間の測定が可能であることは明らかであり、この場合、観察期間は、容易に決定することができる。
この測定は、位置変更と組み合わせた時計のパワー・リザーブの期間を革新的な様式で決定することも可能にする。
典型的な使用をシミュレートするため、各位置に費やす期間を重み付けることもできる。
この測定により、時計の特性を正確に決定することが可能である。この測定の場合、1日の速度を計算し、異なる種類の使用に従ってシミュレートし、これにより、特定の使用範囲に対して時計を証明することができる。
検査全体を通じてムーブメントの音響署名を記憶し、ムーブメント若しくは時計の、カレンダ機構の動作(真夜中の日付変更)等の他の特性又はあらゆる他の機能を確認することが可能である。
この測定は、有利には、係数Cを定義する及び/又は、例えば33℃で16時間、次に23℃で8時間といった特定の使用条件をシミュレートするために、温度変化と組み合わせられる。
同様に、この測定は、有利には、大気圧、又は湿度若しくは磁界等の時計環境に対する他の物理的パラメータの変動と組み合わせられる。この目的で、測定を実行する特定の物理的条件:温度、湿度、磁界等を課すように構成する環境生成手段80を使用する。
要約すると、この測定方法は、いくつかの位置における時計のクロノメータ特性決定を比較的短い測定期間で行うことを可能にし、特定の物理的条件又は特定の動作制限及び特定の使用種類に関し、時計の証明を付随させることができる。
本発明は、時計3ムーブメント2又は時計3のためのクロノメータ検査デバイス1に関する。このデバイス1は、少なくとも1つの容器4を含み、容器4は、所与の加速度閾値まで少なくとも1つのムーブメント2又は1つの時計3を安全に保持するように構成する。
デバイス1は、有利には、限定はしないが、多軸操作手段20を含み、多軸操作手段20は、各容器4を空間内で操作し、各容器4に対し、全サイクルを課すように構成され、全サイクルは、制御手段5の制御下、既定の軌道を有する少なくとも1つのサイクルを含み、制御手段5は、クロック6を含むか又は外部時間基準に接続されている。ここで、「軌道」とは、各容器4の全ての位置、向き、速度及び加速度パラメータ、即ち、各容器4が沿って移動する形状曲線、及びこの形状曲線の各点上の、空間における前記容器4の向きの角度、及び容器4の速度及び加速度ベクトルを意味する。
この既定サイクルは、COSCスイス・クロノメータ検定協会の規格クロノメータ検査位置の全て又は一部の通過、又は同様の基準団体:ジュネーブ天文台、ブザンソン天文台、ハンブルク天文台、ヌーシャテル天文台等で必要とされる位置の通過を含む。例えば、既定のサイクルは、6つの検査位置:2つの水平位置「HH」(文字板上−A)、「HB」(文字板下−B)及び4つの垂直位置:「VB」(ペンダント下−C)、「VG」(ペンダント左−D)、「VH」(ペンダント上−E)、「VD」(ペンダント右−F)を含む。
この全サイクルが、従来の静的位置よりも多くのクロノメータ測定を含み、特に、ムーブメント2若しくは時計3のクロノメータ精度を動的に、均一な動き、均一な加速又は減速の動き、又はそれ以外の、特にランダムな動きで検査できることは明らかである。有利には、全サイクルは、静的位置における停止直後の安定化段階の間のクロノメータ精度の観察も含む。停止の瞬間から速度が規則的で安定化する瞬間までの瞬間速度変動率は、ムーブメントについての情報を提供し、この情報はムーブメントに特定であり、偽造品の検出さえ可能にすることができる。
操作手段20は、各容器4を空間内で操作するように構成し、デバイス1は、速度検知手段7を含み、速度検知手段7は、運動及び/又は加速の間、容器4に置いた各ムーブメント2(又は時計3)に対する速度パラメータを特に音響式及び/又は光学式に記録するように構成する。空間内での運動は、角度が付いていても、曲線状であってもよい。より詳細には、この記録は、クロノメータ検査を実行する環境の物理的条件の記録と関連付けられる。
デバイス1は、微制御手段10及び分析手段9を含み、微制御手段10及び分析手段9は、制御手段5、速度検知手段7と接続され、特定の変形形態では、環境検知手段8と接続され、環境検知手段8は、各ムーブメント2又は各時計3のそれぞれの使用の間の挙動を評価する、より詳細には、各容器4に加えられた運動サイクル及び/又は動的サイクルにおける各ムーブメント2又は各時計3のそれぞれのクロノメータ精度を評価するように構成する。特に、速度検知手段7は、環境検知手段8に連結され、前記速度パラメータの記録と関連付けて、クロノメータ検査を実行する環境の物理的条件を記録し、微制御手段10及び分析手段9は、制御手段5、速度検知手段7及び更には環境検知手段8と接続している。
本発明によれば、様々な代替構成では、こうした微制御手段10及び分析手段9は、各容器4に加えられた運動サイクル及び/又は動的サイクルにおける各ムーブメント2又は各時計3のそれぞれのクロノメータ精度を評価するように構成し、このサイクルは、同じ全サイクル、即ち、
−容器4の運動の間。ムーブメント2又は時計3のそれぞれの慣性中心は、変動位置を有する、即ち、ムーブメント又は時計は動いている;
−容器4の角運動の間。ムーブメント2又は時計3のそれぞれの慣性中心は、固定位置を有する、即ち、ムーブメント又は時計は重力中心周りに回転している;
−安定化段階の間。慣性中心が固定位置に達した後であり、ムーブメント2又は時計3のそれぞれの慣性中心は、固定位置にあり、その線形ベクトル及び角速度ベクトル及びその加速度が消去された後である。この安定化段階の間、速度は変動する、即ち、ムーブメント又は時計は、前記安定化段階の間、完全に不動である;
−停止段階の間。ムーブメント2又は時計3のそれぞれの慣性中心は、固定位置にあり、線形ベクトル及び角速度ベクトル及び加速度が全てゼロである。この停止段階では、速度は一定である、即ち、ムーブメント又は時計は、前記停止段階では完全に不動である
内で組み合わせることもできる。
より詳細には、微制御手段10及び分析手段9は、全ての測定値が既定の許容差に合致する場合、検査証明を発行し、それ以外の場合、別の反復工程を開始し、速度調節及び検査を再開するようにも構成される。
本発明によれば、微制御手段10は、シーケンサ50を含み、シーケンサ50は、多重位置シーケンスにおいて、ムーブメント2又は時計3のそれぞれのクロノメータの位置変更を、位置ごとの各測定後のクロノメータの位置変更により制御し、先行するシーケンスが終ると直ぐに別の多重位置シーケンスを開始するように構成し、いくつかの連続多重位置シーケンスの1つのサイクルに対する既定の合計期間を観察する。
このシーケンサ50は、速度安定化期間Ts、位置ごとの測定期間Tp、及び多重位置シーケンス間隔期間Tiを管理するようにも構成し、多重位置シーケンス間隔期間Tiは、既定のクロノメータ位置のそれぞれにおいてクロノメータ検査を実施する基本間隔を定義するものである。
速度安定化期間Tsは、従来、数秒であり、特に、限定はしないが20秒から30秒の間である。
微制御手段10は、記憶手段30を含み、記憶手段30は、許容差及び閾値パラメータを記憶する並びに/又は期間パラメータ及び物理的条件パラメータを記憶するように構成し、物理的条件パラメータは、特定種類の使用を表し、この目的で、記憶手段30は、有利には、環境検知手段8及び環境生成手段80と結合され、環境生成手段80は、測定を実行する特定の物理的条件:温度、湿度、磁界又はそれ以外を課すように構成する。
有利には、微制御手段10及び記憶手段30は、各位置で費やす時間を重み付けし、特定の使用タイプをシミュレートするように構成する。
より詳細には、デバイス1は、ムーブメント2又は時計3のそれぞれの特定の表示部の状態を、内部クロック6と関連付けて測定する光学測定手段90を含み、光学測定手段90は、有利には、記憶手段30と結合している。
より詳細には、デバイス1は、速度調節手段11を含み、微制御手段10は、速度調節手段11内に備えられる作動器12に制御信号を送信し、少なくとも1つの新たな既定の検査サイクルを実行する前に、ムーブメント2又は時計3のそれぞれの共振器内に備えられる調節手段の動作を修正するように構成する。
一変形形態では、微制御手段10は、時計技師に、ムーブメント2又は時計3の共振器を調節する指示を伝えることができる表示部を含む。
より詳細には、実行した全ての検査が既定のクロノメータ基準に合致する場合、微制御手段10は、文書、即ち、関係するムーブメント2(又は適宜、時計3)のクロノメータ精度の証明書を発行するように構成する。特に、微制御手段10及び分析手段9は、全ての測定値が所定の許容差に合致する場合、検査証明を発行し、それ以外の場合、別の反復工程を開始し、速度調節及び検査を再開するように構成される。
より詳細には、微制御手段10を、シーケンサに、位置ごとに特定の測定期間Tp及び/又は特定の多重位置シーケンス期間Tiを課すように構成する。より具体的には、位置ごとに特定の測定期間Tpは、同じ多重位置シーケンス内では不規則である。より詳細には、多重位置シーケンスの特定の期間は、全速度検査サイクル内で不規則である。
一変形形態では、微制御手段10は、乱数生成手段14を含み、乱数生成手段14は、位置ごとの測定期間Tp及び/又は多重位置シーケンス期間Tiに対し、既定の範囲内でランダム期間を生成するように構成し、ランダム期間は、シーケンサ50に送信される。
より詳細には、速度検知手段7及び環境検知手段8は、特に環境生成手段80に関連して、ムーブメント2又は時計3のそれぞれが更なる既定の検証検査又は更なるランダム検証検査を受けるように構成する。
より詳細には、限定するものではないが、速度検知手段7は、マイクロフォン若しくは同様のもの等の音響式、又はカメラ等の光学式である。
特定の変形形態では、速度調節手段11は、ロボット操作装置を含み、ロボット操作装置は、緩急針のねじを締めることによって、ひげ持ちを移動及び/又は回転させることによって、ひげぜんまい若しくはてんぷに対するレーザー・ビーム作用を通じてひげぜんまいの作動部分のどてピンを変形又は移動させること等によって、介入することができる。
したがって、本発明は、時計3ムーブメント2又は時計3のクロノメータ精度を検査する方法に関し、ムーブメント2又は時計3のそれぞれを支持する容器4に対し運動が加えられ、方法は、制御手段5の制御下、既定の軌道を有する少なくとも1つのサイクルを含み、制御手段5は、クロック6を含むか又は外部時間基準に接続され、サイクルは、規格クロノメータ検査位置の通過を含む。このサイクルは、既定の最小期間を伴って、複数の連続多重位置シーケンスを含み、連続多重位置シーケンスのそれぞれにおいて、ムーブメント2又は時計3のそれぞれは、位置ごとの1つの測定の間、第1の速度安定化段階及び第2の速度検査段階のための規格位置の1つに連続的に配置される。ムーブメント2又は時計3のそれぞれの速度パラメータは、連続多重位置シーケンスのそれぞれにおいて上記位置で測定される。速度パラメータは、所望の値とも比較される。
より詳細には、クロノメータ検査は、以下の間実施される:容器4の運動の間(ムーブメント2又は時計3のそれぞれの慣性中心が変動位置を有する)、容器4の角運動の間(ムーブメント2又は時計3のそれぞれの慣性中心が固定位置を有する)、安定化段階の間(ムーブメント2又は時計3のそれぞれの慣性中心が固定位置に達した後であり、その線形ベクトル及び角速度ベクトル及びその加速度が消去された後である。この安定化段階の間、速度は変動する)、並びに停止段階の間(ムーブメント2又は時計3のそれぞれの慣性中心が固定位置にあり、線形ベクトル及び角速度ベクトル及び加速度が全てゼロである。この停止段階では、速度は一定である)。
より詳細には、微制御手段10は、シーケンサ50を含めて実装し、シーケンサ50は、多重位置シーケンスにおいて、位置ごとの各測定の後、ムーブメント2又は時計3のそれぞれのクロノメータ検査の位置変更を制御し、先行するシーケンスが終ると直ぐに別の多重位置シーケンスを開始するように構成し、いくつかの連続多重位置シーケンスの1つのサイクルの既定の合計期間を観察し、シーケンサ50は、速度安定化期間Ts、位置ごとの測定期間Tp、及び多重位置シーケンス間隔期間Tiを管理するようにも構成し、多重位置シーケンス期間Tiは、既定のクロノメータ位置のそれぞれにおいてクロノメータ検査を実施する基本間隔を定義するものである。
より詳細には、各位置に費やす期間を重み付けし、典型的な使用をシミュレートする。
特定の実装形態では、全ての測定値が既定の許容差に合致する場合、検査証明を発行する。特定の実装形態では、速度調節及び検査を再開する別の反復工程を開始する。
より詳細には、ムーブメント2又は時計3のそれぞれの速度は、多重位置測定シーケンスを連続的に繰り返すことによって、少なくとも24時間の合計期間で測定し、多重位置測定シーケンスは、第1の位置に対する30秒の速度安定化、第1の位置における40分の測定、次に、位置変更を含み、速度安定化及び測定動作を繰り返し、4時間の期間Tiを有する基本間隔の間、規格位置を含むようにする。
一変形形態では、全ての基本間隔は、期間Tiの期間と同一である。
別の変形形態では、基本間隔は、不規則な期間を有する。
より詳細には、速度検査は、1日の速度測定と組み合わせ、光学的方法を使用して、少なくとも測定開始時及び終了時に時計の状態を観察する。
より詳細には、音響測定を使用して、瞬間0時と24時における表示部の写真を撮影する。
より詳細には、位置変更と組み合わせて時計のパワー・リザーブを決定する。
より詳細には、検査全体を通じてムーブメント2又は時計3のそれぞれの音響署名を記録し、ムーブメント2又は時計3のそれぞれがカレンダ機構を含む場合、真夜中の日付変更を伴い、そのような機構の作動を同時に検査する。
より詳細には、速度測定は、環境生成手段80によって課される時計環境の物理的条件の変動と組み合わされ、環境生成手段80は、特定の温度及び/又は湿度及び/又は磁界条件を課すように構成する。
より詳細には、速度検知手段7を使用して、容器4内に置いた各ムーブメント2又は時計3のそれぞれの速度パラメータを連続的又は不連続的に記録し、容器4を運動状態にし、各ムーブメント2又は各時計3のそれぞれが空間内で異なる位置を取るようにする。
より詳細には、速度検知手段7は、環境検知手段8と共に、速度パラメータの前記記録と関連付けて、クロノメータ検査を実行する環境の物理的条件を連続的又は不連続的に記録するために使用し、微制御手段10及び分析手段9は、制御手段5、速度検知手段7及び環境検知手段8と接続して使用する。
より詳細には、微制御手段10及び分析手段9は、制御手段5及び速度検知手段7と接続して使用し、各ムーブメント2又は各時計3のそれぞれの特定の使用種類に対するクロノメータ精度を評価し、全ての測定値が既定の許容差に合致する場合、検査証明を発行するか、それ以外の場合、別の反復工程を開始し、速度調節及び検査を再開するように構成する。
より詳細には、微制御手段10及び分析手段9は、各容器4に加えられた運動サイクル及び/又は動的サイクルにおける各ムーブメント2又は各時計3のそれぞれのクロノメータ精度を評価するために使用する。
より詳細には、運動サイクル及び/又は動的サイクルは、ランダム・サイクル又は動的位置又は位置変更後の安定位置のいずれかにおいて特定種類の使用をシミュレートするように生成する。
より詳細には、微制御手段10は、乱数生成手段14を含み、乱数生成手段14は、位置ごとの測定期間Tp及び/又は多重位置シーケンス期間Tiに対し、既定範囲内でランダム期間を生成するように構成する。
1 デバイス
2 ムーブメント
3 時計
4 容器
5 制御手段
6 クロック
7 速度検知手段
9 分析手段
10 微制御手段
20 操作手段
50 シーケンサ

Claims (33)

  1. 時計(3)ムーブメント(2)又は時計(3)のクロノメータ精度を検査するデバイスであって、前記デバイス(1)は、所与の加速度閾値まで少なくとも1つのムーブメント(2)又は1つの時計(3)を保持するように構成した少なくとも1つの容器(4)を含み、各前記容器(4)に対し全サイクルを課すように構成した空間において各前記容器(4)を操作するように構成した操作手段(20)を含み、前記全サイクルは、クロック(6)を含むか又は外部時間基準に接続した制御手段(5)の制御下、既定の軌道を有する少なくとも1つのサイクルを含み、前記既定のサイクルは、規格クロノメータ検査位置の通過を含む、デバイスにおいて、前記デバイス(1)は、前記容器(4)内に置いた各ムーブメント(2)又はそれぞれの時計(3)の速度パラメータを記録する速度検知手段(7)を含み、前記デバイス(1)は、前記制御手段(5)及び前記速度検知手段(7)と接続した微制御手段(10)及び分析手段(9)を含み、各前記容器(4)に加える運動サイクル及び/又は動的サイクルにおいて、各前記ムーブメント(2)又は各前記時計(3)のそれぞれのクロノメータ精度を評価するように構成し、前記容器(4)の運動の間、前記ムーブメント(2)又は前記時計(3)のそれぞれの慣性中心は、変動位置を有し、前記容器(4)の角運動の間、前記ムーブメント(2)又は前記時計(3)のそれぞれの慣性中心は、固定位置を有し、安定化段階の間、前記ムーブメント(2)又は前記時計(3)のそれぞれの慣性中心は、固定位置に達した後であり、前記ムーブメント(2)又は前記時計(3)のそれぞれの線形ベクトル及び角速度ベクトル及び加速度がゼロに達した後であり、前記安定化段階の間、速度は変動し、並びに停止段階の間、前記ムーブメント(2)又は前記時計(3)のそれぞれの慣性中心は、固定位置にあり、前記ムーブメント(2)又は前記時計(3)の線形ベクトル及び角速度ベクトル及び加速度は、全てゼロであり、前記停止段階では、速度は一定であること、前記微制御手段(10)は、シーケンサ(50)を含み、前記シーケンサ(50)は、位置ごとの各測定後、多重位置シーケンスにおける前記ムーブメント(2)又は前記時計(3)のそれぞれのクロノメータ検査の位置変更を制御し、先行するシーケンスが終ると直ぐに別の多重位置シーケンスを開始するように構成し、いくつかの連続多重位置シーケンスのうち1つのサイクルの既定の合計期間を観察し、前記シーケンサ(50)は、速度安定化期間(Ts)、位置ごとの測定期間(Tp)、及び既定のクロノメータ位置のそれぞれにおいてクロノメータ検査を実施する基本間隔を定義する多重位置シーケンス間隔の期間(Ti)を管理するようにも構成することを特徴とする、デバイス。
  2. 前記微制御手段(10)は、前記シーケンサ(50)に対し、位置ごとの特定の測定期間(Tp)及び/又は特定の多重位置シーケンス期間(Ti)を課すように構成することを特徴とする、請求項1に記載のデバイス(1)。
  3. 前記微制御手段(10)は、前記シーケンサ(50)に対し、位置ごとの特定の測定期間(Tp)を課すように構成し、前記位置ごとの特定の測定期間(Tp)は、同じ多重位置シーケンス内で不規則であることを特徴とする、請求項1に記載のデバイス(1)。
  4. 前記微制御手段(10)は、前記シーケンサ(50)に対し、特定の多重位置シーケンス期間(Ti)を課すように構成し、前記特定の多重位置シーケンス期間(Ti)は、全速度検査サイクル内で不規則であることを特徴とする、請求項1に記載のデバイス(1)。
  5. 前記微制御手段(10)は、記憶手段(30)を含み、前記記憶手段(30)は、許容差及び閾値パラメータを記憶する並びに/又は期間パラメータ及び特定の使用種類を表す物理的条件パラメータを記憶するように構成することを特徴とする、請求項1に記載のデバイス(1)。
  6. 前記微制御手段(10)及び前記記憶手段(30)は、特定の使用種類をシミュレートするために、各位置に費やす時間を重み付けするように構成することを特徴とする、請求項5に記載のデバイス(1)。
  7. 前記速度検知手段(7)は、環境検知手段(8)に連結し、速度パラメータの前記記録と関連付けて、前記クロノメータ検査を実行する環境の物理的条件を記録すること、並びに前記微制御手段(10)及び前記分析手段(9)は、前記制御手段(5)、前記速度検知手段(7)及び前記環境検知手段(8)と接続していることを特徴とする、請求項1に記載のデバイス(1)。
  8. 前記記憶手段(30)は、前記環境検知手段(8)及び環境生成手段(80)と結合し、前記環境生成手段(80)は、測定を実施する特定の物理的条件を課すように構成することを特徴とする、請求項7に記載のデバイス(1)。
  9. 前記デバイス(1)は、光学的測定手段(90)を含み、前記光学的測定手段(90)は、前記ムーブメント(2)又は前記時計(3)のそれぞれの特定の表示部の状態を、前記内部クロック(6)と関連付けて測定するように構成することを特徴とする、請求項1に記載のデバイス(1)。
  10. 前記デバイス(1)は、光学的測定手段(90)を含み、前記光学的測定手段(90)は、前記ムーブメント(2)又は前記時計(3)のそれぞれの特定の表示部の状態を、前記内部クロック(6)と関連付けて測定するように構成すること、及び前記光学的測定手段(90)は、前記記憶手段(30)に結合していることを特徴とする、請求項5に記載のデバイス(1)。
  11. 前記デバイス(1)は、速度調節手段(11)を備えること、及び前記微制御手段(10)は、前記速度調節手段(11)内に備えられる作動器(12)に制御信号を送信し、少なくとも1つの新たな既定の検査サイクルを実行する前に、前記ムーブメント(2)又は前記時計(3)のそれぞれの共振器内に含まれる調節手段の動作を修正するように構成することを特徴とする、請求項1に記載のデバイス(1)。
  12. 前記速度検知手段(7)及び前記環境検知手段(8)は、前記ムーブメント(2)又は前記時計(3)のそれぞれが既定のランダムな更なる検証検査を受けるように構成することを特徴とする、請求項1に記載のデバイス(1)。
  13. 前記微制御手段(10)は、乱数生成手段(14)を含み、前記乱数生成手段(14)は、位置ごとの測定期間(Tp)及び/又は多重位置シーケンス期間(Ti)に対し、既定の範囲内にランダム期間を生成するように構成し、前記ランダム期間は、前記シーケンサ(50)に送信することを特徴とする、請求項1に記載のデバイス(1)。
  14. 前記微制御手段(10)及び前記分析手段(9)は、全ての測定値が所定の許容差に合致する場合、検査証明を発行し、それ以外の場合、別の反復工程を開始し、速度調節及び検査を再開するように構成することを特徴とする、請求項1に記載のデバイス(1)。
  15. 時計(3)ムーブメント(2)又は時計(3)のクロノメータ精度を検査する方法において、クロック(6)を含むか又は外部時間基準に接続した制御手段(5)の制御下、既定の軌道を有する少なくとも1つのサイクルを含む全サイクルにおいて、前記ムーブメント(2)又は前記時計(3)のそれぞれを支持する容器(4)に対し運動を課し、前記既定のサイクルは、規格クロノメータ検査位置の通過を含むこと、既定の最小期間を有する前記全サイクルは、複数の連続多重位置シーケンスを含み、前記複数の連続多重位置シーケンスのそれぞれにおいて、前記ムーブメント(2)又は前記時計(3)のそれぞれは、位置ごとの1つの測定において、連続的な第1の速度安定化段階及び第2の速度検査段階のために前記規格位置の1つに配置すること、前記ムーブメント(2)又は前記時計(3)のそれぞれの速度パラメータは、前記連続多重位置シーケンスのそれぞれの前記位置において測定すること、並びに前記速度パラメータは、所望の値と比較することを特徴とする、方法。
  16. 前記クロノメータ検査は、前記ムーブメント(2)又は前記時計(3)のそれぞれの慣性中心が変動位置にある前記容器(4)の運動の間、前記ムーブメント(2)又は前記時計(3)のそれぞれの慣性中心が固定位置にある前記容器(4)の角運動の間、前記ムーブメント(2)又は前記時計(3)のそれぞれの慣性中心が固定位置に達した後であり、前記ムーブメント(2)又は前記時計(3)の線形ベクトル及び角速度ベクトル及び加速度がゼロに達した後である安定化段階の間、並びに前記ムーブメント(2)又は前記時計(3)のそれぞれの慣性中心が固定位置にあり、線形ベクトル及び角速度ベクトル及び加速度が全てゼロである停止段階の間、に実施し、前記安定化段階の間、速度は変動し、前記停止段階では、速度は一定であることを特徴とする、請求項15に記載のクロノメータ検査方法。
  17. 微制御手段(10)は、シーケンサ(50)を含めて実装し、前記シーケンサ(50)は、位置ごとの各測定の後、多重位置シーケンスにおける前記ムーブメント(2)又は前記時計(3)のそれぞれのクロノメータ検査の位置変更を制御し、先行するシーケンスが終ると直ぐに別の多重位置シーケンスを開始するように構成し、いくつかの連続多重位置シーケンスの1つのサイクルの既定の合計期間を観察し、前記シーケンサ(50)は、速度安定化期間(Ts)、位置ごとの測定期間(Tp)、及び既定のクロノメータ位置のそれぞれにおいてクロノメータ検査を実施する基本間隔を定義する多重位置シーケンス期間(Ti)を管理するようにも構成することを特徴とする、請求項15に記載のクロノメータ検査方法。
  18. 使用種類をシミュレートするために、各位置に費やす時間を重み付けすることを特徴とする、請求項15に記載のクロノメータ検査方法。
  19. 全ての測定値が所定の許容差に合致する場合、検査証明を発行すること、又はそれ以外の場合、別の反復工程を開始し、速度調節及び検査を再開することを特徴とする、請求項15に記載のクロノメータ検査方法。
  20. 前記ムーブメント(2)又は前記時計(3)のそれぞれの速度は、多重位置測定シーケンスを連続的に繰り返すことによって、24時間の合計期間で測定し、前記多重位置測定シーケンスは、第1の位置に対し、30秒の速度安定化、第1の位置での40分の測定、次に、位置変更を含み、速度安定化及び測定動作を繰り返し、4時間の期間(Ti)を有する基本間隔の間、前記規格位置を含むようにすることを特徴とする、請求項15に記載のクロノメータ検査方法。
  21. 前記基本間隔は全て、同一の期間(Ti)を有することを特徴とする、請求項17に記載のクロノメータ検査方法。
  22. 前記基本間隔は、不規則な期間(Ti)を有することを特徴とする、請求項17に記載のクロノメータ検査方法。
  23. 速度検査は、1日の速度測定と組み合わせ、少なくとも測定開始時及び終了時に、光学的方法を使用して時計の状態を観察することを特徴とする、請求項15に記載のクロノメータ検査方法。
  24. 瞬間0hと24hにおける表示部の写真を撮影するために、音響測定を使用することを特徴とする、請求項23に記載のクロノメータ検査方法。
  25. 時計のパワー・リザーブを、位置変更と組み合わせて決定することを特徴とする、請求項15に記載のクロノメータ検査方法。
  26. 検査全体を通じて、前記ムーブメント(2)又は前記時計(3)のそれぞれの音響署名を記録し、前記ムーブメント(2)又は前記時計(3)のそれぞれがカレンダ機構を含む場合、真夜中の日付変更を伴って、前記機構の作動を同時に検査することを特徴とする、請求項15に記載のクロノメータ検査方法。
  27. 速度測定は、時計環境の物理的条件の変動と組み合わされ、前記物理的条件は、環境生成手段(80)によって課し、前記環境生成手段(80)は、特定の温度及び/又は湿度及び/又は磁界条件を課すように構成することを特徴とする、請求項15に記載のクロノメータ検査方法。
  28. 速度検知手段(7)を使用して、容器(4)内に置いた各ムーブメント(2)又は時計(3)のそれぞれの速度パラメータを連続的又は不連続的に記録し、前記容器(4)は、各前記ムーブメント(2)又は各前記時計(3)のそれぞれが空間内で異なる位置を取るような運動状態にすることを特徴とする、請求項15に記載のクロノメータ検査方法。
  29. 前記速度検知手段(7)は、環境検知手段(8)と共に使用し、前記速度パラメータの記録と関連付けて、前記クロノメータ検査を実行する環境の物理的条件を連続的又は不連続的に記録すること、並びに微制御手段(10)及び分析手段(9)は、前記制御手段(5)、前記速度検知手段(7)及び前記環境検知手段(8)と接続して実装することを特徴とする、請求項28に記載のクロノメータ検査方法。
  30. 前記微制御手段(10)及び前記分析手段(9)は、前記制御手段(5)及び前記速度検知手段(7)と接続して使用し、各ムーブメント(2)又は各時計(3)のそれぞれの特定の使用種類に従ってクロノメータ精度を評価し、全ての測定値が既定の許容差に合致する場合、検査証明を発行するか、それ以外の場合、別の反復工程を開始し、速度調節及び検査を再開するように構成することを特徴とする、請求項29に記載のクロノメータ検査方法。
  31. 前記微制御手段(10)及び前記分析手段(9)は、各前記容器(4)に加えられる運動サイクル及び/又は動的サイクルにおける各前記ムーブメント(2)又は各前記時計(3)のそれぞれのクロノメータ精度を評価するために使用することを特徴とする、請求項29に記載のクロノメータ検査方法。
  32. 前記運動サイクル及び/又は動的サイクルは、ランダム・サイクル又は動的位置、又は位置変更後の安定位置において特定種類の使用をシミュレートするように生成することを特徴とする、請求項31に記載のクロノメータ検査方法。
  33. 微制御手段(10)は、シーケンサ(50)を含めて実装し、前記シーケンサ(50)は、位置ごとの各測定の後、多重位置シーケンスにおける前記ムーブメント(2)又は前記時計(3)のそれぞれのクロノメータ検査の位置変更を制御し、先行するシーケンスが終ると直ぐに別の多重位置シーケンスを開始するように構成し、いくつかの連続多重位置シーケンスの1つのサイクルの既定の合計期間を観察し、前記シーケンサ(50)は、速度安定化期間(Ts)、位置ごとの測定期間(Tp)、及び既定のクロノメータ位置のそれぞれにおいてクロノメータ検査を実施する基本間隔を定義する多重位置シーケンス間隔期間(Ti)を管理するようにも構成すること、並びに前記微制御手段(10)は、乱数生成手段(14)を含み、前記乱数生成手段(14)は、前記位置ごとの測定期間(Tp)及び/又は前記多重位置シーケンス期間(Ti)に対し、既定の範囲内にランダム期間を生成するように構成することを特徴とする、請求項29に記載のクロノメータ検査方法。
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