JP2019090675A - 検査装置、検査システム、プログラムを記憶した記憶媒体 - Google Patents
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60は、台車70に設置された状態で、圧力面61が上側、負圧面62が下側となり、下方に突出するように配置されている。ガイドベーン60の外胴側辺61cは、概ね直線状の部分を含み、この直線状部分が台車70の一辺に一致するように、ガイドベーン60が台車70上に配置されている(図2A)。また、ガイドベーン60の出口側辺61dは、台車70の立板71に当接するように配置されている。ガイドベーン60の入口側辺61aと出口側辺61dとは、台車70の立板71の高さの範囲内で、各辺が概ね同じ高さになるように台車70上に配置される(図2B)。これは、計測対象物であるガイドベーン60の圧力面61のXY平面における投影面積を最大化し、圧力面61上の計測点の密度を均一化するためである。直交ロボット10には、台車70の位置決めのための構成として、X軸スライダ11にストッパ15a、15bが設けられ、Y軸スライダ12にストッパ15cが設けられている(図2C)。台車70には、位置決めのための構成として、位置決めボルト72a、72b、72cが設けられている。台車70は、ボルト72a〜72cがそれぞれストッパ15a〜15cに当接するように直交ロボット10に配置され、位置決めされる。
(作業者)からの入力をディスプレイ36の画面を介して受け付け可能に構成されている。また、本実施形態では、PC31は、タブレット型のPCであり、図1に示すように、制御装置ボックスの前面からディスプレイ36の画面が露出するように設置されている。PC31として、タブレット型PCを使用することにより、入出力インターフェースを含めた構成を小型化することができる。但し、ディスプレイは、PCと別体に設けてもよく、入力インターフェースも、キーボード、マウス等その他の入力デバイスとして、ディスプレイと別体としてもよい。
センサの有効精度は設計公差幅より小さく選択されるので、間引きピッチは、センサの有効精度以下になるように求めればよい。
位置と姿勢を合わせる必要がある。これを担う従来の比較検査ソフトウェアは、測定データが多面体の立体形状でなければ処理が難しいという問題があった。このため、計測対象物を異なる方向から数度測定し、多面体の形状データを取得し、その後に複数の計測データを統合しなければならないケースもある。一方、本実施形態では、計測対象物を等厚の板状部材に限定することで、上述したように、ガイドベーン60の側面63の計測を行うことなく、単一面としての圧力面61の測定データと設計データとの位置及び姿勢合わせが可能とした。これにより、検査時間の短縮を実現している。
し(図2A)、ガイドベーン60の姿勢を台車70上で調整し(図2B)、台車70を直交ロボット10に位置決めして配置する(図2C)。この作業に要する時間は、3分程度である。作業時間は、初心者の作業による作業時間を示す。以下同様である。
magic Veifyを使用した。比較例では、準備工程として、光沢防止工程(S51)、マーカ貼付工程(S52)、ワーク設置工程(S53)が必要になる。これらの工程は、作業者による人力で行われるものであり、各工程に3分、15分、2分の合計20分を要する。光沢防止処理は、計測対象物の表面の光沢の影響を低減するために必要な処理である。なお、上述した本実施形態の検査システムで採用したセンサ(レーザープロファイル測定器)は、計測対象物の光沢影響が少ない特性があり、光沢防止処理とワーク拭き上げの作業は不要である。マーカは、計測対象物までの距離と姿勢を割り出すアイテムである。なお、上述した本実施形態の検査システム1は、直交ロボットの位置情報を利用できるため不要である。マーカ貼付とマーカ除去の作業が不要となる。
(1)計測対象物が等厚の板状部材で、成形後の板厚変化が殆ど生じないことを前提に、単一面(曲面)のみの計測で十分な比較検査の精度を実現した。上述した例では、ガイドベーンの圧力面のみに限定した。なお、ガイドベーンの負圧面のみを計測するようにしてもよい。
(2)溶接構造物の部材の寸法公差は比較的緩いため、計測で取得する点群データを大幅に間引くことで処理するデータ量を削減した(図3Bの計測データ加工部53)。
(3)計測対象物を絞り込み、計測データと設計データの位置及び姿勢合わせを、独自手法で実施することで比較検査処理前の処理を自動化するとともに、処理を高速化した(図3Bの位置姿勢調整部54)。つまり、作業者の操作を介在させずに、計測データと設計データの位置及び姿勢合わせを自動的にかつ十分な精度で行うことができる。
実行部と、 前記計測された前記1つの曲面の点データを前記計測機から取得するデータ取得部と、 前記点データを前記板状部材の設計データと比較し、前記点データの前記設計データからの誤差を算出する比較処理部と、 前記算出された誤差に関する情報を検査結果として出力する検査結果出力部と、を備える検査装置。
を備える。
位置及び姿勢合わせの結果、更に面の一致領域を増加させたい場合に、長手方向及び/又は幅方向の移動、及び/又は線分の周りの回転によって、更に面の一致領域を増加させることができる。これにより、比較処理結果の精度を向上させることができる。
2 計測機
3 制御装置
10 直交ロボット
11 X軸スライダ
12 Y軸スライダ
15a〜15c ストッパ
20 センサ
31 PC
32 ロボット制御装置
33 センサ制御装置
34 CPU
35 メモリ
36 ディスプレイ
51 CADデータ入力部
52 計測実行部
53 計測データ加工部
54 位置姿勢調整部
55 比較処理部(等高図作成部)
56 検査結果記録部
60 ワーク(計測対象物)
61 圧力面
62 負圧面
63 側面
70 台車
71 立板
72a〜72c 位置決めボルト
81 計測対象物の表面(面)
82、83 線分
84 間引きピッチ
85 間引き誤差
86 接線
91 線分
92 平面
93 交線
94 円弧
100 CADデータ
101 重心
102 投影重心
103 角
110 計測データ
111 重心
112 投影重心
113 角
Claims (12)
- 板状部材を検査する検査装置であって、
前記板状部材の複数の面のうち1つの曲面の形状の計測を三次元計測機に実行させる計測実行部と、
前記計測された前記1つの曲面の点データを前記計測機から取得するデータ取得部と、
前記点データを前記板状部材の設計データと比較し、前記点データの前記設計データからの誤差を算出する比較処理部と、
前記算出された誤差に関する情報を検査結果として出力する検査結果出力部と、
を備える検査装置。 - 請求項1記載の検査装置において、
前記点データに間引き処理を適用する計測データ加工部を更に備え、
前記間引き処理では、前記間引き処理後の点データを線分で接続した輪郭と、前記データ取得部で取得した全ての点データを線分で接続した輪郭との誤差が、前記計測機の有効精度値以下となるように、前記間引き処理後の点データの間隔が設定されている、検査装置。 - 請求項1又は2に記載の検査装置において、
前記検査装置は、前記点データからなる計測データ面と、前記設計データによる設計データ面とを位置合わせ及び姿勢合わせする位置姿勢調整部を更に備える、
検査装置。 - 請求項3に記載の検査装置において、
前記板状部材が角部を有する場合、前記計測された曲面は角部を有し、
前記位置姿勢調整部は、前記計測データ面および前記設計データ面の重心を各面の法線方向に投影した各投影重心が互いに一致するように位置合わせを行い、各面の投影重心と各面の前記角部とを接続する各線分が互いに一致するように姿勢合わせを行う、検査装置。 - 請求項4に記載の検査装置において、
前記位置姿勢調整部は、更に、前記計測データ面を長手方向及び/又は幅方向の方向に沿って移動させること、及び/又は、前記計測データ面の前記線分の周りに回転させることによって、前記計測データ面及び前記設計データ面の一致領域を増加させる、検査装置。 - 請求項1乃至5の何れかに記載の検査装置において、
前記点データの誤差を複数の誤差区分のうちの1つに分類する誤差分類部を更に備え、
前記点データ及び各点データに対応する誤差区分に基づいて等高図を生成する等高図作成部と、
を更に備える検査装置。 - 請求項1乃至6の何れかに記載の検査装置において、
前記板状部材は、等厚の板状部材である、検査装置。 - 請求項7に記載の検査装置において、
前記検査対象物は、ポンプのガイドベーンである、検査装置。 - 前記計測機と、
請求項1乃至8の何れかに記載の検査装置と、
を備える、検査システム。 - 請求項9に記載の検査システムにおいて、
前記計測機は、二次元直交ロボットと、前記直交ロボットに取り付けられた光学センサと、を有する、検査システム。 - 板状部材を検査する方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが記憶された不揮発性の記憶媒体であって、
前記板状部材の複数の面のうち1つの曲面の形状の計測を三次元計測機に実行させ、
前記計測された前記1つの曲面の点データを前記計測機から取得し、
前記点データを前記板状部材の設計データと比較し、前記点データの前記設計データからの誤差を算出し、
前記算出された誤差に関する情報を検査結果として出力すること、をコンピュータに実行させるためのプログラムが記憶された記憶媒体。 - コンピュータで板状部材を検査する方法であって、
前記板状部材の複数の面のうち1つの曲面の形状の計測を三次元計測機に実行させ、
前記計測された前記1つの曲面の点データを前記計測機から取得し、
前記点データを前記板状部材の設計データと比較し、前記点データの前記設計データからの誤差を算出し、
前記算出された誤差に関する情報を検査結果として出力すること、
を含む方法。
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