JP2019089236A - プレテンション付与装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】プレストレストコンクリート製造のためのプレテンション付与装置において、前記鋼材支持材17を摺動自在に設けた先端部ガイド枠27と前記基部支持枠26は、基盤11に固定的に取り付けられ、前記先端部ガイド枠27は、ジャッキ受け部42とPC鋼材支持部43を有し、前記ジャッキ受け部42は、前記ジャッキ20のジャッキ受け部42を押し出し摺動するジャッキ押し出し空間40に配置し、前記PC鋼材支持部43は、前記ジャッキ20により押し出し摺動して前記PC鋼材13にプレテンションを付与するPC鋼材支持空間41に配置する。
【選択図】図1
Description
図6(a)(b)(c)において、PC鋼材13のテンション部側の基盤11の上に、固定的に摺動案内板10を据付け、この摺動案内板10の上にテンション用フレーム12の台座14を載せ、この台座14を摺動支持具15で挟み付けるようにして、この摺動支持具15を前記摺動案内板10とともに基盤11にアンカー16で固着することにより、前記テンション用フレーム12が摺動案内板10の上で摺動可能に支持されている。
このテンション用フレーム12には、前記PC鋼材13を支持する鋼材支持材17が進退自在に搭載され、また、テンション用フレーム12には、ジャッキ受け台18が固定的に設けられ、このジャッキ受け台18と前記鋼材支持材17との間にジャッキ20が搭載される。前記PC鋼材13の他端の固定部側における基盤11の上に鋼材固定材23がアンカー16により固着される。
(1)ジャッキ20のピストンを押し出すと、図6(c)の鎖線で示すように、鋼材支持材17の先端部側が前方へ摺動進出し、前記PC鋼材13に所定のテンションが付加される。同時に、ジャッキ受け台18に受けた反力が両側の圧縮材22で受け、この圧縮材22が収縮し、テンション用フレーム12とジャッキ受け台18が摺動案内板10の上で後方に鎖線のようにわずかに移動する。このように、前後2個所で動くので、PC鋼材13に付加される目的のテンションの精度が取れにくい。
(2)前後2か所で動くので、PC鋼材13に直線的なテンションを付加するのにやや不安がある。
(3)テンション用フレーム12とジャッキ受け台18が動くので安全性に問題がある。
(4)テンション用フレーム12とジャッキ受け台18が動くのでPC鋼材13が切断するようなことがあると、危険性がある。
プレストレストコンクリート製造のためのPC鋼材13を、基部支持枠26と鋼材支持材17の間に張り渡し、この鋼材支持材17をジャッキ20で押し出して前記PC鋼材13にテンションを与え、前記ジャッキ20の反力を、このジャッキ20と基部支持枠26の間に設けた圧縮材22で受けるようにしたプレテンション付与装置において、
前記鋼材支持材17を摺動自在に嵌合した先端部ガイド枠27と前記基部支持枠26は、基盤11に固定的に取り付けられ、前記先端部ガイド枠27には、PC鋼材支持空間41とジャッキ押し出し空間40を有し、前記鋼材支持材17は、PC鋼材支持部43とジャッキ受け部42からなり、前記PC鋼材支持空間41には、前記PC鋼材13を取り付けたPC鋼材支持部43を配置し、前記ジャッキ押し出し空間40には、前記ジャッキ20の一端で押し出し摺動される前記ジャッキ受け部42と、前記ジャッキ20の他端に連結される前記圧縮材22の一端とを配置し、前記鋼材支持材17を前記ジャッキ20により押し出し摺動して前記PC鋼材13にプレテンションを付与することを特徴とする。
プレストレストコンクリート製造のためのPC鋼材を、基部支持枠と鋼材支持材の間に張り渡し、この鋼材支持材をジャッキで押し出して前記PC鋼材にテンションを与え、前記ジャッキの反力を、このジャッキと基部支持枠の間に設けた圧縮材で受けるようにしたプレテンション付与装置において、
前記鋼材支持材を摺動自在に嵌合した先端部ガイド枠と前記基部支持枠は、基盤に固定的に取り付けられ、前記先端部ガイド枠には、PC鋼材支持空間とジャッキ押し出し空間を有し、前記鋼材支持材は、PC鋼材支持部とジャッキ受け部からなり、前記PC鋼材支持空間には、前記PC鋼材を取り付けたPC鋼材支持部を配置し、前記ジャッキ押し出し空間には、前記ジャッキの一端で押し出し摺動される前記ジャッキ受け部と、前記ジャッキの他端に連結される前記圧縮材の一端とを配置し、前記鋼材支持材を前記ジャッキにより押し出し摺動して前記PC鋼材にプレテンションを付与したので、以下の効果を有する。
(1)従来は、ジャッキのピストンを押し出すと、鋼材支持材の先端部側が前方へ摺動進出して、前記PC鋼材に所定のテンションが付加され、同時に、ジャッキ受け台に受けた反力が両側の圧縮材で受け、この圧縮材が収縮し、テンション用フレームが摺動案内板の上で後方に移動する。このように、前後2個所で動くので、PC鋼材に付加される目的のテンションの精度が取れにくいという問題があった。さらに詳しくは、テンション用フレームが動くと、その自重による摩擦抵抗力もテンション荷重に考慮する必要がある。テンション用フレームは、重いので、まっすぐ動けばよいが、PC鋼材のセット状態などにより、実際には摺動支持具などにあたりながら動くことになる。そのため、テンションの精度を下げる要因になる。
本発明では、先端部ガイド枠が固定的に設けられているので、このような問題がなく、PC鋼材に精度よく目的のテンションが付加される。
(2)先端部ガイド枠が移動しないので、PC鋼材に直線的なテンションを付加することができる。
(3)先端部ガイド枠が動かないのできわめて安全である。
(4)先端部ガイド枠が移動しないので、PC鋼材が切断するようなことがあっても、危険性がない。
先端部ガイド枠は、中央にPC鋼材支持空間を、両側にジャッキ取り付け空間を有するので、複数本のPC鋼材に均等にテンションをかけることができる。
先端部ガイド枠は、前記中央のPC鋼材支持空間に、PC鋼材を張り渡したPC鋼材支持部を配置し、前記両側のジャッキ取り付け空間に、それぞれジャッキ受け部とジャッキと圧縮材を配置したので、PC鋼材へのテンション精度を高めることができる。
ジャッキ取り付け空間は、上下の2本ずつのたて梁と、これらを連結するよこ梁とからなり、前記たて梁とジャッキ受け部との間に摺動部材を介在してジャッキ受け部を摺動自在としたので、テンションを付加した時の移動が円滑にできる。
ジャッキ受け部の下面に摺動部材を一体に設け、この摺動部材下面のたて梁との摺動面に横ずれ防止のガイド部を設けたので、テンションを付加した時にPC鋼材に横方向の力がかかることがなく、PC鋼材や装置の破損を防止することができる。また、目的のテンションを容易に得ることができる。
先端部ガイド枠における圧縮材の嵌合部を構成する垂直梁の内側の前記圧縮材の摺動部分に滑り板を介在したので、テンションを付加した時の移動が円滑になる。
前記鋼材支持材17を摺動自在に嵌合した先端部ガイド枠27と前記基部支持枠26は、基盤11に固定的に取り付けられ、前記先端部ガイド枠27には、PC鋼材支持空間41とジャッキ押し出し空間40を有し、前記鋼材支持材17は、PC鋼材支持部43とジャッキ受け部42からなり、前記PC鋼材支持空間41には、前記PC鋼材13を取り付けたPC鋼材支持部43を配置し、前記ジャッキ押し出し空間40には、前記ジャッキ20の一端で押し出し摺動される前記ジャッキ受け部42と、前記ジャッキ20の他端に連結される前記圧縮材22の一端とを配置し、前記鋼材支持材17を前記ジャッキ20により押し出し摺動して前記PC鋼材13にプレテンションを付与する。
他の例として、先端部ガイド枠27は、左右2個所のPC鋼材支持空間41と、中央のジャッキ取り付け空間40を有し、前記左右のPC鋼材支持空間41にそれぞれジャッキ20と圧縮材22を配置し、前記中央のジャッキ取り付け空間40にPC鋼材13を張り渡してもよい。
また、ジャッキ受け部42の下面に摺動部材36を一体に設け、この摺動部材36下面のたて梁28との摺動面に横ずれ防止のガイド部39を設ける。
先端部ガイド枠27における圧縮材22の嵌合部を構成する垂直梁30の内側の前記圧縮材22の摺動部分に滑り板34を介在することが望ましい。
図1及び図2において、PC鋼材13の基端部を支持する基部支持枠26と、PC鋼材13の先端部を支持する先端部ガイド枠27が、所定の距離をもって設置される。
これらの基部支持枠26と先端部ガイド枠27を、地盤コンクリート台などの基盤11に固定的に設置するために、基部支持枠26の設置位置と先端部ガイド枠27の設置位置にそれぞれ基部固定板24と先端部固定板25をアンカー16で固定的に取り付け、基部固定板24の上に基部支持枠26を、先端部固定板25の上に先端部ガイド枠27を固定的に取り付ける。
前記先端部ガイド枠27は、たて梁28とよこ梁29と垂直梁30とで枠組みされ、両側部がそれぞれジャッキ20の取り付けられるジャッキ取り付け空間40となり、中央部がPC鋼材支持空間41となっている。
前記PC鋼材支持空間41には、中央部から両側のジャッキ取り付け空間40まで延びた鋼材支持材17が、上下の摺動部材36を介在して進退自在に設けられている。この鋼材支持材17には、前記基部支持枠26に固着されたPC鋼材13が貫通し、先端部の定着部21で固定的に結合されている。
前記ジャッキ20のシリンダー部分は、ジャッキ受け板32を介在してジャッキ受け台18に固定的に取り付けられている。
このジャッキ受け台18は、ジャッキ20の底部と圧縮材22の外形がかなり違うので、これらの間に介在されている。しかし、ジャッキ20の底部を圧縮材22の外形の合わせることにより、互いに直結した場合には、ジャッキ受け台18を省くことができる。
このとき、圧縮材22は、図2に示すように、圧縮材22と垂直梁30に介在した滑り板34により円滑に収縮移動する。
コンクリートが固まってからジャッキ20を開放してPCコンクリート35の両端のPC鋼材13を切断し、ジャッキ20を元に戻すと、鋼材支持材17とジャッキ受け台18は、図2の実線状態に復帰し、次の作業に移行する。
Claims (6)
- プレストレストコンクリート製造のためのPC鋼材を、基部支持枠と鋼材支持材の間に張り渡し、この鋼材支持材をジャッキで押し出して前記PC鋼材にテンションを与え、前記ジャッキの反力を、このジャッキと基部支持枠の間に設けた圧縮材で受けるようにしたプレテンション付与装置において、
前記鋼材支持材を摺動自在に嵌合した先端部ガイド枠と前記基部支持枠は、基盤に固定的に取り付けられ、前記先端部ガイド枠には、PC鋼材支持空間とジャッキ押し出し空間を有し、前記鋼材支持材は、PC鋼材支持部とジャッキ受け部からなり、前記PC鋼材支持空間には、前記PC鋼材を取り付けたPC鋼材支持部を配置し、前記ジャッキ押し出し空間には、前記ジャッキの一端で押し出し摺動される前記ジャッキ受け部と、前記ジャッキの他端に連結される前記圧縮材の一端とを配置し、前記鋼材支持材を前記ジャッキにより押し出し摺動して前記PC鋼材にプレテンションを付与することを特徴とするプレテンション付与装置。 - 先端部ガイド枠は、中央にPC鋼材支持空間を、両側にジャッキ取り付け空間を有することを特徴とする請求項1記載のプレテンション付与装置。
- 先端部ガイド枠は、前記中央のPC鋼材支持空間に、PC鋼材を張り渡したPC鋼材支持部を配置し、前記両側のジャッキ取り付け空間に、それぞれジャッキ受け部とジャッキと圧縮材を配置したことを特徴とする請求項2記載のプレテンション付与装置。
- ジャッキ取り付け空間は、上下の2本ずつのたて梁と、これらを連結するよこ梁とからなり、前記たて梁とジャッキ受け部との間に摺動部材を介在してジャッキ受け部を摺動自在としたことを特徴とする請求項1、2又は3記載のプレテンション付与装置。
- ジャッキ受け部の下面に摺動部材を一体に設け、この摺動部材下面のたて梁との摺動面に横ずれ防止のガイド部を設けたことを特徴とする請求項4記載のプレテンション付与装置。
- 先端部ガイド枠における圧縮材の嵌合部を構成する垂直梁の内側の前記圧縮材の摺動部分に滑り板を介在したことを特徴とする1、2、3、4又は5記載のプレテンション付与装置。
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