JP2019088150A - 信頼度監視システム、信頼度評価方法、及びプログラム - Google Patents

信頼度監視システム、信頼度評価方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】電力系統において供給信頼度の推定を高精度に行うことができる信頼度監視システム等を提供すること。【解決手段】信頼度監視システムにおいて、オフライン解析部は、電力系統において予め類型化された電力系統の系統状態を入力情報として、予め電力系統の供給信頼度を算出する。系統状態推定部は、電力系統から取得した計測情報と、電力需要に関する情報に基づいて将来の系統状態を推定する。推定モデル作成部は、オフライン解析部に入力された入力情報と、オフライン解析部により出力された供給信頼度とを組み合わせた教師データに基づいて複数の回帰モデルを作成する。信頼度推定部は、推定モデル作成部により作成された複数の回帰モデルのうち、教師データとの回帰誤差が閾値未満の第1回帰モデルを選択し、選択した第1回帰モデルと系統状態推定部が推定した将来の系統状態に基づいて、将来の電力系統の供給信頼度を推定する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、信頼度監視システム、信頼度評価方法、及びプログラムに関する。
発電を行う電力設備を含む電力系統において、電力系統を監視し、電力を安定的に供給するために、将来的に発生する事象に対応する電力供給を推定する電力系統監視システムが知られている。
電力系統(以下、適宜「系統」という)において、需要家へ電力を送り届ける能力の度合いを供給信頼度と呼んでいる。系統運用者の立場から供給信頼度を見た場合、アデカシ―とセキュリティという二つの概念がある。アデカシ―は静的供給信頼度であり、系統設備の計画的な停止など運用制約を考慮して、電力需要に見合う設備構成となっているかどうかに関する概念である。一方、セキュリティは動的供給信頼度であり、突発的に発生する故障などの予期せぬ外乱に対して、系統の安定度が維持され、周波数や電圧が正常を保つことができるかということに関する概念である。
系統運用者が電力系統をリアルタイムに運用する段階で、これらの供給信頼度を確保する際の基準として、系統を構成する設備のうち、1つの設備が故障したとしても残りの設備だけで電力供給を継続できるようにする「N−1信頼度基準」が広く採用されている。また、重要な設備などについては2つの設備が故障しても電力供給を継続できるようにする「N−2信頼度基準」が採用されることもある。
供給信頼度を維持する制御のうち、想定される事故によって発生する電力供給の支障を回避するため、想定事故発生前に予め対策を行う予防制御という考え方がある。予防制御では、現在の系統情報を取得して状態推定を行い、推定された系統状態に対して想定事故が発生した場合の信頼度が検討される。もし系統において、電力の供給支障が発生する場合、発電機出力の調整や調相制御などの事前対策が検討される。但し、通常の予防制御では、供給支障による信頼性のデメリットと事前対策による経済性のデメリットの両方を考慮し、それらが協調するように系統が制御される。
近年、電力システム改革や再エネ増加による将来の系統において不確実性が増大することが懸念されている。従来の電力系統では系統運用者の経験則から事前に想定した特定の潮流ケースに対して連続潮流計算や安定度計算などの物理モデルベースの詳細シミュレーションによる解析が行われていた。しかし、近年の系統では、再生可能エネルギー電源の変動や、発送電分離などの系統運用者が完全に管理・制御できない要素等に起因して、電力系統における不確実性が増加している。このように、近年の系統では、将来とりうる無数の潮流ケースに対して系統の安定度を判別することが要求され、従来の物理モデルベースの解析方法では計算時間が膨大となる恐れがある。
そこで、電圧・位相・負荷・発電機出力・潮流といった計測可能な情報(入力)と、系統の安定度(出力)の複数の情報の組み合わせに基づいて、統計的あるいは機械学習を用いて学習モデルを作成し、物理モデルベースの解析手法の代わりに瞬時に入力から出力を推定する方法が系統の制御に適用され得る。
電力系統を運用する際、入力と出力の関係性の説明が容易な統計学習的モデルを選定することが好ましい。入出力の関係性を明確にするためのモデルとして、回帰モデルがある。しかし、再生可能エネルギーを含む電力系統において、再生可能エネルギーの変動などで膨大化・複雑化する入出力の組み合わせを単一の回帰モデルによりモデル化すると、推定誤差が大きくなる場合がある。
特開2013−208042号公報
本発明が解決しようとする課題は、電力系統において想定される系統状態に適用される好適な回帰モデルを利用して、供給信頼度の推定を高精度に行うことができる信頼度監視システム、信頼度評価方法、及びプログラムを提供することである。
実施形態の信頼度監視システムは、オフライン解析部と、系統状態推定部と、推定モデル作成部と、信頼度推定部とを持つ。オフライン解析部は、前記電力系統において予め類型化された前記電力系統の系統状態を入力情報として、予め前記電力系統の供給信頼度を算出する。系統状態推定部は、前記電力系統から取得した計測情報と、電力需要に関する情報に基づいて将来の系統状態を推定する。推定モデル作成部は、前記オフライン解析部に入力された前記入力情報と、前記オフライン解析部により出力された前記供給信頼度とを組み合わせた教師データに基づいて複数の回帰モデルを作成する。信頼度推定部は、前記推定モデル作成部により作成された複数の前記回帰モデルのうち、前記教師データとの回帰誤差が閾値未満の第1回帰モデルを選択し、選択した前記第1回帰モデルと前記系統状態推定部が推定した前記将来の系統状態に基づいて、将来の前記電力系統の供給信頼度を推定する。
第1の実施形態の信頼度監視システム1の構成の一例を示す図。 第1の実施形態の想定事故様相情報13Cの内容の一例を示す図。 第1の実施形態の再生可能エネルギー電源出力予測情報13Dの確率分布の一例を示す図。 第1の実施形態の再生可能エネルギー電源出力予測情報13Dの一例を示す図。 第1の実施形態の推定された系統状態の一例である。 第1の実施形態の系統状態情報におけるブランチデータの一例を示す図。 第1の実施形態の推定モデル作成部16により実行される処理の流れの一例を示すフローチャート。 第1の実施形態の回帰モデルの追加方法の一例を示す図。 第1の実施形態のステップS106において信頼度推定部17により実行される処理の一例を示すフローチャート。 第1の実施形態の信頼度推定部17により抽出される第一近傍データの一例を示す図。 第1の実施形態の第一近傍データが属する回帰モデルの一例を示す図。 第1の実施形態の3つの回帰モデルに第一近傍データが含まれる状態を示す図。 第2の実施形態の推定モデル作成部16により実行される処理の流れの一例を示すフローチャート。 第2の実施形態のステップS206における推定モデル作成部16により実行されるクラスタリング処理の流れの一例を示すフローチャート。
以下、実施形態の信頼度監視システム、信頼度評価方法、及びプログラムを、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の信頼度監視システム1の構成の一例を示す図である。信頼度監視システム1は、再生可能エネルギー電源23が接続された電力系統21において、予め類型化された事故が発生したと仮定した場合における、電力系統21が供給する電力の供給信頼度を評価するシステムである。
信頼度監視システム1は、現在の電力系統21の系統運用状態から、将来(例えば、現時点から30分〜60分後)の系統運用状態を推定し、将来の系統運用状態で想定される事故が起きた場合の供給信頼度を評価する。そして、信頼度監視システム1は、仮に、電力供給に支障などが発生する場合に、予防制御内容を計算・出力する。供給信頼度の具体的な評価項目としては、例えば、過負荷、過渡安定度、電圧安定度、周波数安定度などがある。これらの評価項目が、予め定められた管理値(閾値)を超過すると、設備の故障・脱落が発生し、停電を引き起こすおそれがある。そこで、信頼度監視システム1は、評価項目に基づいて供給信頼度を評価して停電を未然に抑制する。
信頼度監視システム1は、例えば、系統情報収集部12と、データ記憶部13と、系統状態推定部14と、オフライン解析部15と、推定モデル作成部16と、信頼度推定部17と、制御内容計算部18と、表示部19とを備える。信頼度監視システム1には、電力系統21が接続されている。電力系統21には、例えば、発電機22(22a、22b)と、再生可能エネルギー電源23(23a、23b、23c、23d)と、需要家24(24a)とが含まれる。
まず、信頼度監視システム1により制御される電力系統21について説明する。発電機22は、例えば、火力発電、水力発電、原子力発電等を行う大規模発電機である。再生可能エネルギー電源23は、例えば、再生可能エネルギーである太陽光、風力等を用いて発電する電源である。再生可能エネルギー電源は、様々な規模で作成され得る。個々の再生可能エネルギー電源23や需要家24は、例えば、地域毎にまとめられてもよいし、地域集合31(31a、31b、31c)として取り扱われてもよい。
電力系統21は、例えば、信頼度監視システム1と連携するための装置として、複数の計測装置25(25a、25b、・・・、25n)と、複数の制御端末装置26(26a、26b、・・・、26n)とを備える。計測装置25は、電力系統21の各所の電圧、位相、潮流や、変圧器、発電機22、再生可能エネルギー電源23などの各種電力系統設備の状態などの系統情報を計測し、計測した系統情報を信頼度監視システム1に送信する。
制御端末装置26は、信頼度監視システム1からの制御指令を受信して、系統制御機器や発電機22(出力量等)の制御や再生可能エネルギー電源23の出力抑制などを行う。ここで、系統制御機器とは、例えば、進相コンデンサ、分路リアクトル、SVC(Static Var Compensator)等を含む。なお、潮流とは、電気の流れを意味し、例えば、有効電力、無効電力などの大きさによって表される指標である。
次に、信頼度監視システム1の構成について説明する。信頼度監視システム1において、例えば、系統情報収集部12、データ記憶部13、系統状態推定部14、オフライン解析部15、推定モデル作成部16、信頼度推定部17、制御内容計算部18、の各機能部のうち一部または全部は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することで実現される。また、これらの各機能部のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)等のハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。
系統情報収集部12は、電力系統21に設置された計測装置25から現在の電力系統に関する各種情報を取得する。データ記憶部13には、系統運用者が情報を入力することによって、需要予測情報13A、運用計画情報13B、想定事故様相情報13C、地域毎の再生可能エネルギー電源出力予測情報13Dなどの電力需要に関する情報が記憶される。データ記憶部13は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、またはRAM(Random Access Memory)等により実現される。
需要予測情報13Aは、1日の各時間帯における需要の大きさを予測するものであり、系統運用者の経験則から高精度に予測される。運用計画情報13Bは、調相設備の投入・解列、発電機の起動・停止、発電機出力の増減など、予め決められた電力系統21の運用計画の情報である。
想定事故様相情報13Cは、電力系統21において想定される事故が予め類型化された情報である。予め類型化された事故としては、例えば、送電線故障、母線故障、発電機故障(発電機22の故障)、変圧器故障などが代表的である。
図2は、第1の実施形態の想定事故様相情報13Cの内容の一例を示す図である。図2に示されように、想定事故様相情報13Cは、例えば、事故を示すNo.に対して、事故対象箇所(事故点)と、事故様相とが対応付けられた情報である。事故対象箇所は、電力系統21において事故が発生すると想定される場所である。事故様相は、電力系統21において発生する事故の類型である。図中の「3Φ3LG」等の情報は、事故様相を表すコードである。
図1に戻り、再生可能エネルギー電源出力予測情報13Dは、将来(例えば、現時点から30分後あるいは60分後)の再生可能エネルギー電源23の出力予測に関する情報である。再生可能エネルギー電源23は、天候などの影響を受けて出力が変動するという不確実性を有している。再生可能エネルギー電源出力予測情報13Dは、再生可能エネルギー電源23の不確実性を考慮して、例えば確率分布で表される。
図3は、第1の実施形態の再生可能エネルギー電源出力予測情報13Dの確率分布の一例を示す図である。図3のグラフにおいて、縦軸は発生確率、横軸は再生可能エネルギー出力である。図3に示されるように、再生可能エネルギー出力は、出力に変動が生じるため、何らかの確率分布を持つものとして定義する。再生可能エネルギー出力の不確実性は、例えば、出力の範囲が予測値の±σ(σ:標準偏差)の内側(68.27%)にあるものと定義することによって表される。
なお、この範囲については任意に決定することができ、例えば、再生可能エネルギー出力の範囲は、予測値の±2σや±3σの内側と定義してもよいし、標準偏差以外の指標、例えば、再生可能エネルギー電源23の容量比を用いて予測値の±10%の内側などと定義してもよい。
このような不確実性を含んだ再生可能エネルギー電源出力予測情報13Dを、再生可能エネルギー電源23あるいは地域集合31毎にデータ記憶部13に記憶させる。
図4は、第1の実施形態の再生可能エネルギー電源出力予測情報13Dの一例を示す図である。4に示されるように、この再生可能エネルギー電源出力予測情報13Dでは、エリア(地域集合31)毎に、再生可能エネルギー出力予測値と確率分布における±σに相当する値が与えられている。このような再生可能エネルギー電源出力予測情報13Dを用いることで、信頼度監視システム1は、不確実性によって変動が生じる再生可能エネルギー出力を含む系統状態のあらゆる組合せパターンに対して、将来の電力系統21の信頼度を維持可能であるか否かを評価することができる。
図1に戻り、系統状態推定部14では、系統情報収集部12によって取得した現在の系統情報と、データ記憶部13に与えられた需要予測情報13A、運用計画情報13B、再生可能エネルギー電源出力予測情報13Dに基づいて、電力系統21の少なくとも将来の系統状態を推定する。
図5は、第1の実施形態の推定された系統状態の一例を示す図である。図6は、第1の実施形態の系統状態情報におけるブランチデータの一例を示す図である。図5のノードデータでは、ノード名毎に、電圧、位相、発電機出力(有効電力出力、無効電力出力)、負荷(有効電力負荷、無効電力負荷)、および、調相設備の情報が対応付けられている。また、図6のブランチデータでは、ブランチ名毎に、有効電力潮流、無効電力潮流、有効電力損失、および、無効電力損失の情報が対応付けられている。
図1に戻り、オフライン解析部15は、系統運用者により入力され、データ記憶部13に記憶された需要予測情報13A、運用計画情報13B、再生可能エネルギー電源出力予測情報13D、想定事故ケースを入力情報として、想定される複数のパターンの供給信頼度を事前に計算する。
オフライン解析部15は、例えば、供給信頼度を計算する前段階として、データ記憶部13に記憶された情報に基づいて潮流計算を行い、状態推定結果(図5参照)と同種の情報(系統状態)を入力情報(X)としてオフライン解析による供給信頼度(Y)を算出する。オフライン解析部15は、入力情報(X)と、供給信頼度(Y)との組み合わせを、推定モデル作成部16に教師データとして出力する。
推定モデル作成部16は、例えば、オフライン解析部15により出力された教師データに基づいて、教師データの空間の領域を分割し、電力系統21における実際の供給信頼度を推定するための複数の回帰モデルを作成する。推定モデル作成部16は、先ず、教師データに基づいて、一つ目の回帰モデルを作成する。推定モデル作成部16は、作成した一つ目の回帰モデルにおいて、教師データに基づいて回帰誤差を算出する。
推定モデル作成部16は、算出した回帰誤差が所定の閾値未満となるように一つ目の回帰モデルから他の回帰モデルを作成することを繰り返して複数の回帰モデルを作成する。推定モデル作成部16は、例えば、他の回帰モデルを作成する過程において、教師データと将来の系統状態との距離に基づいて、教師データから回帰誤差が正側に閾値を超える正側逸脱教師データと、教師データのうち回帰誤差が負側に閾値を超える負側逸脱教師データをそれぞれ抽出する。
推定モデル作成部16は、正側逸脱教師データと負側逸脱教師データとに基づいて、回帰モデルをそれぞれ作成することで複数の回帰モデルを作成する。
信頼度推定部17は、系統状態推定部14によって推定された将来の系統状態と、推定モデル作成部16によって作成された複数の回帰モデルに基づいて、系統状態推定部14によって推定された将来の系統状態の供給信頼度を推定する。
信頼度推定部17は、例えば、複数の回帰モデルの回帰誤差が低減されるよう、推定モデル作成部16により作成された複数の回帰モデルの中から必要最小限な回帰モデルを抽出し、抽出したそれぞれの回帰モデルの中から将来の電力系統の供給信頼度を推定するための第1回帰モデルを選択する。そして、信頼度推定部17は、選択した第1回帰モデルと系統状態推定部14によって推定された将来の系統状態に基づいて、将来の電力系統21の供給信頼度を推定する。
信頼度推定部17は、例えば、推定モデル作成部16により作成された複数の回帰モデルにおいて、教師データと将来の系統状態との空間上の距離を算出する。信頼度推定部17は、算出した距離に基づいて複数の回帰モデルを分割し、分割したそれぞれの回帰モデルの中から距離が最小となる第1回帰モデルを選択する。
記信頼度推定部17は、例えば、複数の回帰モデルにおいて、教師データと将来の系統状態との空間上の距離に基づいて、教師データの中から、将来の電力系統の系統状態に対する回帰誤差が所定範囲に存在する第一近傍データを抽出する。
記信頼度推定部17は、第一近傍データが単一の回帰モデルに所属する場合は、単一の回帰モデルを第1回帰モデルとして選択する。記信頼度推定部17は、第一近傍データが複数の回帰モデルに所属する場合は、複数の回帰モデルのそれぞれに所属する第一近傍データに含まれるデータの組み合わせに基づいて、供給信頼度と入力情報との感度を分析する。感度については後に詳述する。記信頼度推定部17は、入力情報の中から感度が所定の閾値を超える変数を抽出する。
信頼度推定部17は、感度の大きい入力情報を分割要因変数として抽出し、分割要因変数のみで教師データと将来の系統状態との距離を分割要因距離として計算する。信頼度推定部17は、分割要因距離が閾値未満である教師データを第二近傍データとして抽出し、第二近傍データが最も多く所属する回帰モデルを第1回帰モデルとして選択する。
信頼度推定部17は、入力情報の変化に対する供給信頼度の変化を第一感度とし、第一感度が所定値以上の入力情報を分割要因変数とする。信頼度推定部17は、第一感度が所定値未満である入力情報を除外した上で、供給信頼度の変化に対する入力情報の変化を第二感度として算出する。信頼度推定部17は、第二感度が所定値以上の入力情報を分割要因変数とし、分割要因変数に基づいて距離の計算を行う。信頼度推定部17による、供給信頼度の具体的な推定手順は後述する。
制御内容計算部18は、信頼度推定部17により推定された将来の系統状態の供給信頼度に基づいて、将来の系統状態において予め類型化された事故が発生したと仮定した場合、電力系統21に供給支障が生じるか否かを判定する。制御内容計算部18は、電力系統21に供給支障が生じると判定した場合、供給支障を抑制するために必要な各種制御機器や発電機の制御内容を計算する。
制御内容計算部18は、計算した制御内容に基づいて、供給支障を抑制するための制御後の系統状態を推定し、信頼度推定部17に推定結果を出力する。信頼度推定部17は、制御内容計算部18により出力された推定結果に基づいて、供給支障を抑制するための制御後の供給信頼度を評価する。
表示部19は、信頼度推定部17により評価された評価結果と、制御内容計算部18により計算された計算結果を表示する。表示部19は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示装置である。
次に推定モデル作成部16により実行される処理の一例について説明する。図7は、推定モデル作成部16により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。
推定モデル作成部16は、教師データに基づいて、回帰モデルを作成するための初期の回帰変数を決定する(ステップS101)。推定モデル作成部16は、例えば、入力情報(X)の中から、オフライン解析部15から取得した供給信頼度(Y)に対して相関がある変数を、相関係数の高さに基づいて抽出する。推定モデル作成部16は、入力情報(X)から抽出した変数に基づいて、1つ目の回帰モデルを作成する(ステップS102)。推定モデル作成部16により作成される回帰モデルは、例えば、線形回帰モデルである。以下、1次の線形回帰モデルを例示して説明するが、推定モデル作成部16は、回帰モデルとして1次の線形回帰モデル以外の推定モデルを用いてもよい。
推定モデル作成部16は、作成した回帰モデルの回帰変数と回帰式を決定すると共に、回帰式の係数を求める。推定モデル作成部16は、例えば、回帰式の係数の算出において、回帰誤差を計算する(ステップS103)。回帰誤差は、例えば各教師データに対する回帰モデルの推定値と、供給信頼度(Y)の真値との差である。真値とは、例えば、オフライン解析により算出された供給信頼度(Y)である。推定モデル作成部16は、例えば、最小二乗法により、回帰誤差の二乗和誤差が最小となるよう係数を算出する。推定モデル作成部16は、算出した係数を回帰式に適用し現在の回帰モデルを作成する。
推定モデル作成部16は、計算された現在の回帰モデルの回帰誤差と所定の閾値とを比較する(ステップS104)。推定モデル作成部16は、例えば、各教師データに対して算出される複数の回帰誤差の平均や、回帰誤差の最大値等に基づいて、回帰誤差を評価する。推定モデル作成部16は、回帰誤差の評価において、全ての教師データに対して算出される回帰誤差が所定の閾値未満となるか否かを判定する(ステップS105)。
ステップS105で全ての教師データの回帰誤差が閾値未満となり、肯定的な判定を得た場合、推定モデル作成部16は、現在の回帰モデルを使用すると決定し、フローチャートの処理は終了となる。ステップS105で全教師データのうち、回帰誤差が閾値以上となるものが1つでも存在し、否定的な判定を得た場合、推定モデル作成部16は、回帰モデルを追加し(ステップS106)、ステップS104に処理を戻す。ステップS106の処理の詳細については後に図9を用いて説明する。
図8は、回帰モデルの追加方法の一例を示す図である。推定モデル作成部16は、例えば、教師データの回帰誤差と閾値とを比較し、教師データのうち回帰誤差が回帰直線に対して正側に閾値を超えるものを正側逸脱教師データとして抽出し、教師データのうち回帰誤差が回帰直線に対して負側に閾値を超えるものを負側逸脱教師データとして、それぞれ抽出する。推定モデル作成部16は、抽出した正側逸脱教師データ及び負側逸脱教師データのそれぞれに基づいて回帰モデルをそれぞれ作成し、回帰モデルを追加する。推定モデル作成部16は、このような処理により、複数の回帰モデルを作成する。
次に、信頼度推定部17において実行される処理について説明する。信頼度推定部17は、例えば、将来の系統状態を表す教師データの近傍のデータを教師データとの距離に基づいて抽出する。信頼度推定部17は、抽出したデータの中から、入力情報の変化と供給信頼度の変化との関係から導かれる感度に基づいて、入力情報の中から感度が所定の閾値を超える変数を抽出する。信頼度推定部17は、抽出した変数に基づいて複数の回帰モデルの中から第1回帰モデルを選択する。信頼度推定部17は、選択した第1回帰モデルと系統状態推定部14により推定された将来の系統状態に基づいて、将来の電力系統の供給信頼度を推定する。
図9は、図7のフローチャートにおけるステップS106において信頼度推定部17により実行される処理の一例を示すフローチャートである。以下の説明では、「系統状態推定部14によって推定された将来の系統状態」を「将来状態」と呼ぶ。信頼度推定部17は、将来状態と教師データとの距離を計算する。「距離」とは、例えば、空間上の距離であり、例えば、ユークリッド距離、相関係数に基づいた距離関数によって求められる距離、コサイン距離、及びマンハッタン距離等により表される。
信頼度推定部17は、例えば、将来状態と教師データの入力情報(X)とに基づいて、将来状態と教師データとの距離計算を行う。信頼度推定部17は、距離計算により将来状態に対して距離が最小となる教師データを最小距離教師データとして探索する(ステップS121)。次に、信頼度推定部17は、探索の結果、最小距離教師データを選択し、選択した最小距離教師データから所定の距離範囲にある教師データを第一近傍データとして抽出する(ステップS122)。
図10は、信頼度推定部17により抽出される第一近傍データの一例を示す図である。図10の例では、説明を簡単にするため、Xは一次元の変数として扱われている。第一近傍データは、選択された最小距離教師データを基準として、所定範囲内に存在するデータである。所定範囲とは、例えば、最小距離教師データを基準として標準偏差の幅(±σ)が与えられた範囲である。
ここで、所定範囲は、ユーザーが任意に決定してもよいし、統計的な情報量に基づいて決定されてもよい。統計的な情報量とは、例えば、教師データにおけるXの各ベクトルの標準偏差である。図10の例では、選択された最小距離データに対してX方向に±σ内の範囲にある教師データが第1近傍データとして抽出される。
図11は、第一近傍データが属する回帰モデルの一例を示す図である。図11(a)に示されるように、第一近傍データは、単一の回帰モデルに所属する場合がある。図11(a)における第一近傍データは、回帰モデルBに所属し、回帰モデルAには所属していない。また、図11(b)に示されるように、第一近傍データは、複数の回帰モデルに所属する場合がある。図11(b)における第一近傍データは、回帰モデルA及び回帰モデルBに所属している。
図9に戻り、信頼度推定部17は、抽出した第一近傍データが複数の回帰モデルに所属するか否かを判定する(ステップS123)。信頼度推定部17は、抽出した第一近傍データが単一の回帰モデルに所属すると判定し、ステップS123で否定的な判定を得た場合、単一の回帰モデルを将来状態に対する第1回帰モデルとして選択する(ステップS124)。
信頼度推定部17は、抽出した第一近傍データが複数の回帰モデルに所属すると判定し、ステップS123で肯定的な判定を得た場合、第一近傍データの中から分割要因変数を抽出する(ステップS125)。分割要因変数は、後述の様に、抽出した第一近傍データが所属する複数の回帰モデルを分割し第1回帰モデルを選択するために用いる。
以下、信頼度推定部17による分割要因変数の選定について説明する。図12は、3つの回帰モデルに第一近傍データが含まれる状態を示す図である。図示するように、回帰モデルAにはa個、回帰モデルBにはb個、回帰モデルCにはc個の第一近傍データが所属している。
1.信頼度推定部17は、回帰誤差を評価するために複数の回帰モデル間における、Xの変化を算出する。例えば、以下のように、複数の回帰モデル間のXの変化が定義される。
Figure 2019088150
上記において、(A⇔B)は、回帰モデルAと回帰モデルBとの間の変化を示す。回帰モデルAに所属する教師データ(第一近傍データ)数をaとし、回帰モデルBに所属する教師データ(第一近傍データ)数をbとすると、組み合わせの数はa×b通り存在する。また、pはXの次元数である。
2.信頼度推定部17は、複数の回帰モデル間における、Yの変化を以下のように定義する。
Figure 2019088150
3.信頼度推定部17は、複数の回帰モデル間の第一感度を算出する。第一感度とは、Xの変化に対するYの変化の大きさを示す指標である。信頼度推定部17は、例えば、以下のように、第一感度を定義する。第一感度は、例えば、Yに対して変化を与える影響が少ない、即ち感度が低いXを変数として除外し、Yに対して感度が高いXを抽出するための指標として用いられる。第1感度が高いとは、例えば、所定の閾値以上となり、第一感度が低いとは、所定の閾値未満となることをいう。
Figure 2019088150
上記の定義を用いて、信頼度推定部17は、算出した第一感度が低いXを除外する。ここで、各第一感度Sは、例えば、式(1)に示されるように、Yの変化量に対するXの変化量の比の値で示される。
Figure 2019088150
4.信頼度推定部17は、Xの第一感度を算出する。信頼度推定部17は、3.で算出した複数の回帰モデル間の第一感度を算出する。第一感度の算出方法は、3で算出した各第一感度の平均を用いてもよいし、第一感度の最大値に基づいて算出してもよい。以下の例では、式(2)に示されるように、複数の回帰モデル間の第一感度の平均を用いる方法を記載する。
Figure 2019088150
5.信頼度推定部17は、第一感度と閾値とを比較し、第一感度が低いXを除外する。信頼度推定部17は、例えば、式(2)に基づいて、qを削減後の次元数として、算出した第一感度が低い変数をXから除外する。除外する処理において、信頼度推定部17は、上記のように第一感度と閾値とを比較し、除外後の次元数qをあらかじめ指定してもよい。
6.信頼度推定部17において、複数の回帰モデル間の第二感度が定義される。第二感度とは、Yの変化に対するXの変化を示す指標である。例えば、以下のように、第二感度が定義される。第二感度は、例えば、第一感度に基づいて、Yに対する感度が低い変数が除外されたXの中で、Yの変化量に対して、変化量が大きくなるXを抽出するための指標である。第一感度が低い変数を除外したXのうち、更に、第二感度が高い変数(分割要因変数)を抽出する。第二感度が高いとは、所定の閾値以上となることをいう。
Figure 2019088150
ここで、各第二感度S´は、例えば、式(3)に示されるように、Xの変化量に対するYの変化量の比の値で示される。
Figure 2019088150
信頼度推定部17が第二感度に基づいて抽出された変数Xを用いて教師データと将来状態の距離計算を行うことにより、複数の回帰モデル間においてYに差異を生じさせ、かつ、Yの差異をより大きく変化させる変数によって距離計算を行うことができる。信頼度推定部17がこのような処理を実行することにより、将来状態を回帰モデルへ割り当てる精度を向上することができる。
7.信頼度推定部17は、Xの第二感度を算出する。信頼度推定部17は、6で算出した回帰モデル間の第二感度から、Xの第二感度を算出する。Xの第二感度は、6で算出した第一感度の平均により算出してもよいし、6で算出した第一感度の最大値から算出してもよい。以下の説明では、Xの第二感度は、式(4)に示されるように、回帰モデル間の第一感度の平均を用いる。
Figure 2019088150
8.信頼度推定部17は、式(4)により算出した第二感度が高い変数Xを抽出し、抽出したr個の変数Xを分割要因変数とする。分割要因変数は、上記のように第二感度を閾値と比較して抽出してもよいし、分割要因変数の数rをあらかじめ指定して抽出してもよい。信頼度推定部17は、上記の1から8の処理を行うことにより、r個の分割要因変数を抽出する。
ここで、将来状態に近い教師データは複数個存在する。分割要因変数は、将来状態に近い複数の教師データが所属する近傍の領域において複数の回帰モデルが存在する場合、将来状態を示すのに適している回帰モデルを選択するために、近傍の領域から第1回帰モデルに用いられる変数を分割するために用いられる変数である。
次に、信頼度推定部17は、抽出した分割要因変数を用いて、将来状態との距離である分割要因距離を計算する(ステップS126)。次に、信頼度推定部17は、対象とする将来状態に対して抽出した分割要因変数の中から分割要因距離が最小となる教師データを抽出する。
信頼度推定部17は、分割要因距離が最小となる教師データから所定の距離範囲にある教師データを第二近傍データとして抽出する(ステップS127)。所定の距離範囲は、ユーザーが任意に決定してもよいし、統計的な情報量に基づいて決定してもよい。統計的な情報量とは、例えば、教師データのXの各ベクトルの標準偏差等である。
信頼度推定部17は、抽出した第二近傍データが所属する複数の回帰モデルの中から、対象とする将来状態を割り当てる第1回帰モデルを選択する(ステップS128)。信頼度推定部17は、例えば、第二近傍データが最も多く所属する回帰モデルを選択する。即ち、第二近傍データは、教師データの空間から第1回帰モデルに用いられる変数が分割されたものである。信頼度推定部17は、選択した第1回帰モデルに、対象とする将来状態を入力して、Yの推定値を算出する(ステップS129)。
以上説明した実施形態によると、信頼度監視システム1は、電力系統21において想定される系統状態に適用される好適な回帰モデルを利用して、供給信頼度の推定を高精度に行うことができる。そして、信頼度監視システム1は、供給信頼度Yを推定する推定モデルに回帰モデルを用いることによって、推定結果と物理モデルとの関係性の説明を容易にすることができる。また、信頼度監視システム1は、推定モデル作成部16、信頼度推定部17の各処理により、作成した複数の回帰モデルを所定の誤差範囲に収めつつ、分割の処理を必要最小限に抑えることができる。
また、信頼度監視システム1は、Xに対する距離が近い教師データが複数の回帰モデルに所属している場合でも、回帰モデル間のYの変化に寄与しかつ、Yの変化を生じさせるのにより影響が大きい変数のみで距離計算を行うことで、将来状態の回帰モデルへの割り当ての精度を向上することができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、推定モデル作成部16において、複数の回帰モデルを距離に基づいて分割した。第2の実施形態では、推定モデル作成部16において、複数の回帰モデルをクラスタリングにより分割する処理が異なる。以下の説明では、第1の実施形態と同一の構成については同一の名称および符号を用い、重複する説明については適宜省略する。
図13は、推定モデル作成部16により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。ステップS201からステップS205までの処理は、第1の実施形態のステップS101からステップS105までの処理と同様に実行される。
図14は、ステップS206における推定モデル作成部16により実行されるクラスタリング処理の流れの一例を示すフローチャートである。ステップS205で全教師データのうち、回帰誤差が閾値以上となるものが1つでも存在し、否定的な判定を得た場合、推定モデル作成部16は、所定のクラスタリング手法を用いて教師データにおいてクラスタ数を追加し、再度クラスタリングを行う(ステップS206)。
クラスタリングにおいて、推定モデル作成部16は、例えば、階層型クラスタリングと、k-means法などの非階層クラスタリングとに大別されるクラスタリング手法を用いる。推定モデル作成部16は、例えば、階層型クラスタリングを用いる場合、教師データにおいて選択される2つのデータの2点間の距離に基づいて形成されるデンドログラム(樹形図)により所定のクラスタ数に分割する。
推定モデル作成部16は、教師データにおいてクラスタ数を1つ増加するクラスタリングを行う(ステップS221)。推定モデル作成部16は、クラスタリングされた各クラスタにおいて回帰モデルをそれぞれ作成する(ステップS222)。推定モデル作成部16は、例えば、全ての教師データに対して、作成した全ての回帰モデルとの距離計算を行う(ステップS223)。ここで、推定モデル作成部16は、教師データが所属するクラスタ以外のクラスタにおいて作成された回帰モデルとの距離計算も行う。
また、回帰モデルに対する距離には、空間における座標から回帰直線への垂線の距離、回帰誤差の絶対値等が用いられうるが、回帰誤差を最小化するという観点では、回帰誤差の絶対値を用いる方が望ましい。従って、推定モデル作成部16は、回帰モデルとの距離計算において回帰誤差の絶対値を用いる。
推定モデル作成部16は、各教師データを、各教師データについて計算した距離が最小となる回帰モデルのクラスタに割り当て直し、各教師データが所属するクラスタを更新する(ステップS224)。推定モデル作成部16は、各クラスタに所属する教師データを更新した後、再度クラスタごとに回帰モデルの更新を開始する(ステップS225)。
推定モデル作成部16は、各回帰モデルの更新において、回帰係数の修正量が閾値未満か否かを判定する(ステップS226)。推定モデル作成部16は、ステップS226で否定的な判定を得た場合、ステップS223の処理に戻る。推定モデル作成部16は、ステップS226で肯定的な判定を得た場合、再度各クラスタの回帰モデルの回帰変数を再決定する(ステップS227)。ここで、推定モデル作成部16は、回帰変数を再決定する際に、例えば、供給信頼度(Y)に対して相関係数の高い変数を入力情報(X)から抽出する。
推定モデル作成部16は、ステップS227の処理の後、回帰モデルの回帰変数が変更されたか否かを判定する(ステップS228)。ステップS228で否定的な見解を得た場合、本フローチャートの処理が終了となり、処理がステップS204に移行する(図13参照)。ステップS228で肯定的な見解を得た場合、処理がステップS223に移行する。ステップS223からステップS227の反復処理により、現在のクラスタ数において、回帰誤差が最小となるクラスタへの変数の割り付けが可能となる。
本実施例では回帰モデルの分割にクラスタリングを適用することで、回帰モデル間の特徴の差異を可能な限り保持した上で、所定の誤差以内となる必要最小数の回帰モデルを得ることができる。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、信頼度監視システムが、前記電力系統において予め類型化された前記電力系統の系統状態を入力情報として、予め前記電力系統の供給信頼度を算出するオフライン解析部と、前記電力系統から取得した計測情報と、電力需要に関する情報に基づいて将来の系統状態を推定する系統状態推定部と、前記オフライン解析部に入力された前記入力情報と、前記オフライン解析部により出力された前記供給信頼度とを組み合わせた教師データに基づいて複数の回帰モデルを作成する推定モデル作成部と、前記推定モデル作成部により作成された複数の前記回帰モデルのうち、前記教師データとの回帰誤差が閾値未満の第1回帰モデルを選択し、選択した前記第1回帰モデルと前記系統状態推定部が推定した前記将来の系統状態に基づいて、将来の前記電力系統の供給信頼度を推定する信頼度推定部と、を持つことにより、電力系統において想定される系統状態に適用される好適な回帰モデルを利用して、供給信頼度の推定を高精度に行うことができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…信頼度監視システム、12…系統情報収集部、13…データ記憶部、13A…需要予測情報、13B…運用計画情報、13C…想定事故様相情報、13D…再生可能エネルギー電源出力予測情報、14…系統状態推定部、15…オフライン解析部、16…推定モデル作成部、17…信頼度推定部、18…制御内容計算部、19…表示部、21…電力系統、22…発電機、22a…発電機、22b…発電機、23…再生可能エネルギー電源、23a…再生可能エネルギー電源、23b…再生可能エネルギー電源、23c…再生可能エネルギー電源、23d…再生可能エネルギー電源、24…需要家、24a…需要家、25…計測装置、26…制御端末装置、31…地域集合、31a…地域集合、31b…地域集合、31c…地域集合

Claims (13)

  1. 電力系統において予め類型化された前記電力系統の系統状態を入力情報として、予め前記電力系統の供給信頼度を算出するオフライン解析部と、
    前記電力系統から取得した計測情報と、電力需要に関する情報に基づいて将来の系統状態を推定する系統状態推定部と、
    前記オフライン解析部に入力された前記入力情報と、前記オフライン解析部により出力された前記供給信頼度とを組み合わせた教師データに基づいて複数の回帰モデルを作成する推定モデル作成部と、
    前記推定モデル作成部により作成された複数の前記回帰モデルのうち、前記教師データとの回帰誤差が閾値未満となる第1回帰モデルを選択し、選択した前記第1回帰モデルと前記系統状態推定部により推定された前記将来の系統状態に基づいて、将来の前記電力系統の供給信頼度を推定する信頼度推定部と、を備える、
    信頼度監視システム。
  2. 前記推定モデル作成部は、作成した一つの回帰モデルにおいて、前記教師データに基づいて前記回帰誤差を算出し、算出された前記回帰誤差が所定の閾値未満となるように前記一つの回帰モデルから他の回帰モデルを作成することを繰り返して前記複数の回帰モデルを作成し、
    前記信頼度推定部は、前記推定モデル作成部により作成された前記複数の回帰モデルにおいて、前記教師データと前記将来の系統状態との空間上の距離を算出し、算出した前記距離に基づいて前記複数の回帰モデルの中から前記距離が最小となる前記第1回帰モデルを選択する、
    請求項1に記載の信頼度監視システム。
  3. 前記推定モデル作成部は、前記他の回帰モデルを作成する過程において、前記教師データと前記将来の系統状態との前記距離に基づいて、前記教師データから回帰誤差が正側に前記閾値を超える正側逸脱教師データと、前記教師データのうち回帰誤差が負側に前記閾値を超える負側逸脱教師データをそれぞれ抽出し、前記正側逸脱教師データと前記負側逸脱教師データとに基づいて、回帰モデルをそれぞれ作成することで前記複数の回帰モデルを作成する、
    請求項2に記載の信頼度監視システム。
  4. 前記推定モデル作成部は、前記複数の回帰モデルを作成する際、前記教師データに関して所定のクラスタリング手法に基づいてクラスタリングを行い、クラスタリングされたクラスタごとに回帰モデルを作成する、
    請求項1に記載の信頼度監視システム。
  5. 前記推定モデル作成部は、前記教師データと前記複数の回帰モデルとの距離に基づいて、前記教師データを、計算した前記距離が最小となる回帰モデルが属するクラスタに割り当て直す、
    請求項4に記載の信頼度監視システム。
  6. 電力系統において予め類型化された前記電力系統の系統状態を入力情報として、予め前記電力系統の供給信頼度を算出するオフライン解析部と、
    前記電力系統から取得した計測情報と、電力需要に関する情報に基づいて将来の系統状態を推定する系統状態推定部と、
    前記オフライン解析部に入力された前記入力情報と、前記オフライン解析部により出力された前記供給信頼度とを組み合わせた教師データに基づいて複数の回帰モデルを作成する推定モデル作成部と、
    前記将来の系統状態を表す前記教師データの近傍のデータを前記教師データとの距離に基づいて抽出し、抽出したデータの中から、前記入力情報の変化と前記供給信頼度の変化との関係から導かれる感度に基づいて、前記入力情報の中から前記感度が所定の閾値を超える変数を抽出し、抽出した変数に基づいて前記複数の回帰モデルの中から第1回帰モデルを選択し、選択した前記第1回帰モデルと前記系統状態推定部により推定された前記将来の系統状態に基づいて、将来の前記電力系統の供給信頼度を推定する信頼度推定部と、を備える、
    信頼度監視システム。
  7. 前記信頼度推定部は、前記第1回帰モデルを選択する際に、前記複数の回帰モデルにおいて、前記教師データと前記複数の前記将来の系統状態との空間上の距離に基づいて、前記教師データの中から、前記将来の前記電力系統の系統状態に対する回帰誤差が所定範囲に存在する第一近傍データを抽出し、前記第一近傍データが複数の回帰モデルに所属する場合は、前記複数の回帰モデルのそれぞれに所属する前記第一近傍データに含まれるデータの組み合わせに基づいて、前記入力情報の変化と前記供給信頼度の変化との関係から導かれる感度を分析し、前記入力情報の中から前記感度が所定の閾値を超える変数を抽出し、抽出した変数に基づいて前記第1回帰モデルを選択する、
    請求項2から6のうちいずれか1項に記載の信頼度監視システム。
  8. 前記信頼度推定部は、前記変数を用いて前記教師データと前記将来の系統状態との距離を分割要因距離として計算し、前記分割要因距離が閾値未満である教師データを第二近傍データとして抽出し、第二近傍データが最も多く所属する回帰モデルを前記第1回帰モデルとして選択する、
    請求項7に記載の信頼度監視システム。
  9. 前記信頼度推定部は、前記入力情報の変化に対する前記供給信頼度の変化を第一感度とし、前記第一感度が所定値以上の前記入力情報を分割要因変数とし、前記第一感度が所定値未満である前記入力情報を除外した上で、前記供給信頼度の変化に対する前記入力情報の変化を第二感度として算出し、前記第二感度が所定値以上の前記入力情報を分割要因変数とし、前記分割要因変数に基づいて、前記距離の計算を行う、
    請求項8に記載の信頼度監視システム。
  10. コンピュータが、
    電力系統において予め類型化された前記電力系統の系統状態を入力情報として、予め前記電力系統の供給信頼度を算出し、
    前記電力系統から取得した計測情報と、電力需要に関する情報に基づいて将来の系統状態を推定し、
    前記入力情報と、算出した前記供給信頼度とを組み合わせた教師データに基づいて複数の回帰モデルを作成し、
    作成した複数の前記回帰モデルのうち、前記教師データとの回帰誤差が閾値未満の第1回帰モデルを選択し、
    選択した前記第1回帰モデルと推定した前記将来の系統状態に基づいて、将来の前記電力系統の供給信頼度を推定する、
    信頼度評価方法。
  11. コンピュータに、
    電力系統において予め類型化された前記電力系統の系統状態を入力情報として、予め前記電力系統の供給信頼度を算出させ、
    前記電力系統から取得させた計測情報と、電力需要に関する情報に基づいて将来の系統状態を推定させ、
    前記入力情報と、算出させた前記供給信頼度とを組み合わせた教師データに基づいて複数の回帰モデルを作成させ、
    作成させた複数の前記回帰モデルのうち、前記教師データとの回帰誤差が閾値未満の第1回帰モデルを選択させ、
    選択させた前記第1回帰モデルと推定させた前記将来の系統状態に基づいて、将来の前記電力系統の供給信頼度を推定させる、
    プログラム。
  12. コンピュータが、
    電力系統において予め類型化された前記電力系統の系統状態を入力情報として、予め前記電力系統の供給信頼度を算出し、
    前記電力系統から取得した計測情報と、電力需要に関する情報に基づいて将来の系統状態を推定し、
    前記入力情報と、算出した前記供給信頼度とを組み合わせた教師データに基づいて複数の回帰モデルを作成し、
    前記将来の系統状態を表す前記教師データの近傍のデータを前記教師データとの距離に基づいて抽出し、
    抽出したデータの中から、前記入力情報の変化と前記供給信頼度の変化との関係から導かれる感度に基づいて、前記入力情報の中から前記感度が所定の閾値を超える変数を抽出し、
    抽出した変数に基づいて前記複数の回帰モデルの中から第1回帰モデルを選択し、
    選択した前記第1回帰モデルと推定した前記将来の系統状態に基づいて、将来の前記電力系統の供給信頼度を推定する、
    信頼度評価方法。
  13. コンピュータに、
    電力系統において予め類型化された前記電力系統の系統状態を入力情報として、予め前記電力系統の供給信頼度を算出させ、
    前記電力系統から取得した計測情報と、電力需要に関する情報に基づいて将来の系統状態を推定させ、
    前記入力情報と、算出させた前記供給信頼度とを組み合わせた教師データに基づいて複数の回帰モデルを作成させ、
    前記将来の系統状態を表す前記教師データの近傍のデータを前記教師データとの距離に基づいて抽出させ、
    抽出させたデータの中から、前記入力情報の変化と前記供給信頼度の変化との関係から導かれる感度に基づいて、前記入力情報の中から前記感度が所定の閾値を超える変数を抽出させ、
    抽出させた変数に基づいて前記複数の回帰モデルの中から第1回帰モデルを選択させ、
    選択させた前記第1回帰モデルと推定した前記将来の系統状態に基づいて、将来の前記電力系統の供給信頼度を推定させる、
    プログラム。
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