JP2019087901A - 信号レベル変換装置及びプログラム - Google Patents

信号レベル変換装置及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2019087901A
JP2019087901A JP2017215129A JP2017215129A JP2019087901A JP 2019087901 A JP2019087901 A JP 2019087901A JP 2017215129 A JP2017215129 A JP 2017215129A JP 2017215129 A JP2017215129 A JP 2017215129A JP 2019087901 A JP2019087901 A JP 2019087901A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
conversion
video signal
function
luminance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017215129A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6913004B2 (ja
Inventor
俊枝 三須
Toshie Misu
俊枝 三須
森田 寿哉
Hisaya Morita
寿哉 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Nippon Hoso Kyokai NHK
Japan Broadcasting Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Hoso Kyokai NHK, Japan Broadcasting Corp filed Critical Nippon Hoso Kyokai NHK
Priority to JP2017215129A priority Critical patent/JP6913004B2/ja
Publication of JP2019087901A publication Critical patent/JP2019087901A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6913004B2 publication Critical patent/JP6913004B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Picture Signal Circuits (AREA)

Abstract

【課題】映像信号に対して第一の電気光伝達関数(EOTF)に基づく電気光変換によって得られる光に関する信号測定を第一の測定基準で行う信号測定器を用いて、第二の電気光伝達関数に基づいて電気光変換する映像信号について第二の測定基準で信号測定するために、前記信号測定器に前置して前処理を実行する信号レベル変換装置及びプログラムを提供する。【解決手段】信号レベル変換装置1は、当該前処理として、測定対象の映像信号を入力し、その第二の電気光伝達関数に基づいて輝度値に変換する信号レベル変換関数Fと、当該第一の測定基準及び第二の測定基準としての輝度差の閾値の比を輝度成分に関して積分することで得られる輝度変換を行うための輝度変換関数Gと、第一の電気光伝達関数の逆関数Hとを基にした変換処理によって当該入力した映像信号の信号レベルを変換し、信号測定器5に供すべき換算映像信号を生成する。【選択図】図1

Description

本発明は、SDR−TV(Standard Dynamic Range television)用の標準ダイナミックレンジの映像信号など、第一の電気光伝達関数(EOTF:Electro-Optical Transfer Function)に基づいて電気光変換する映像信号の入力を想定した信号測定器に対して、HDR−TV(High Dynamic Range television)用の高ダイナミックレンジの映像信号など、第二の電気光伝達関数に基づいて電気光変換する映像信号の信号測定を可能とする信号レベル変換装置及びプログラムに関する。
近年、テレビ番組を視聴した視聴者が映像のフリッカに起因して光感受性発作を発症した問題を受け、日本放送協会と社団法人日本民間放送連盟による「アニメーション等の映像手法に関すガイドライン」(1998年)や、英国の独立テレビジョン委員会による「ITC Guidance Note for Licensees on Flashing Image and Regular Pattern in Television」(1994, 1998, 2001−2002年)が策定されている。また、これらガイドラインに則して、「The Harding Flash and Pattern Analyzer」(以下、ハーディングマシン)等の信号測定器が開発され、又はこれを改善する装置が開示されている(例えば、特許文献1,2参照)。
また、ITU−R勧告BT.1702のAppendix(付録)において、点滅の輝度差が所定値以上で、且つ、点滅領域の面積が画面全体の25%を超える点滅が1秒間に3回以上生じている場合、光感受性発作を引き起こす可能性が高いとしている。
既存のハーディングマシンとして代表的な信号測定器は、まず、画面を所定の第一のブロックサイズで分割し、必要に応じてフィールド間で動き補償を行い、フィールド間の画像差分(又は、動き補償誤差)を演算し、所定の第二のブロックサイズ内における画像差分の平均値に対して第一の閾値処理(第一の閾値は、例えば、当該所定値に対応する画素値の差分値の演算)を行う。そして、この信号測定器は、その第一の閾値以上となる当該所定の第二のブロックサイズのブロック数を集計し、この集計結果のブロック数が第二の閾値(第二の閾値は、例えば、画面全体の25%の面積に相当するブロック数)を超えた場合に有意な点滅があったと判定する。更に、この信号測定器は、当該有意な点滅が所定の時間区間(例えば、1秒間)内に所定の回数(例えば、6回(輝度上昇と下降とを別個に計数することから点滅3回に相当))以上検知した場合に、警告を発するよう構成される。
特許第4933782号明細書 特許第4870990号明細書
従来の信号測定器は、標準ダイナミックレンジ用の映像信号の信号測定に適合したものとなっており、この信号測定器を用いて、高ダイナミックレンジの映像信号を何ら信号変換せずに高ダイナミックレンジの映像信号の信号測定を行っても、特に輝度値に関わる測定においては測定誤差が生じる。
この誤差の要因として以下の二つが挙げられる。
(要因1)標準ダイナミックレンジの映像信号用と高ダイナミックレンジの映像信号用とで測定基準が異なる点。
(要因2)標準ダイナミックレンジの映像信号と高ダイナミックレンジの映像信号とでは、ディスプレイ上の輝度値と信号レベルとの関係を表す電気光伝達関数(EOTF)に差異がある点。
上述したように、従来から、標準ダイナミックレンジの映像信号を測定対象として、光感受性発作を誘発する有害な光点滅を検出するための信号測定器が知られている。この従来の信号測定器は、標準ダイナミックレンジの映像信号用に規定された測定基準(点滅輝度差、点滅回数、及び点滅面積)に従い、有害性の判定を行うものである。
一方、高ダイナミックレンジの映像信号を測定対象とする有害光点滅検出用の信号測定器はまだ存在しておらず、さらに、その測定基準も未定である。標準ダイナミックレンジの映像信号と高ダイナミックレンジの映像信号とでは、人間の視覚系に対する刺激の度合いが異なることから、測定基準も異なるものが規定されることが想定される。例えば、特に高輝度の場合には、視覚系は絶対的な輝度差よりもコントラストに比例した応答を示すことが一般的に知られている。
このため、標準ダイナミックレンジ用の点滅輝度差の閾値は図8に示すように40[cd/m]と規定される一方で、例えば高ダイナミックレンジ用の点滅輝度差の閾値は図9に示すように以下の測定基準が規定される可能性がある。
・平均輝度値180[cd/m]以下における輝度差に対する閾値は40[cd/m]。
・平均輝度値180[cd/m]超における輝度差に対する閾値は、平均輝度値yに対してy/4.5 [cd/m]。
或いは、高ダイナミックレンジ用の点滅輝度差の閾値として以下のようにも表現され得る。
・点滅暗部の輝度値160[cd/m]以下における輝度差に対する閾値は40[cd/m]。
・点滅暗部の輝度値160[cd/m]超における輝度差に対する閾値は、点滅暗部の輝度値yminに対してymin/4[cd/m]。
このような標準ダイナミックレンジの映像信号と高ダイナミックレンジの映像信号に関する測定基準の差異は、上記の要因1に記した誤差要因となる。
また、電気光伝達関数(EOTF)も、標準ダイナミックレンジの映像信号と高ダイナミックレンジの映像信号とでは異なるものが想定される。標準ダイナミックレンジの映像信号用には例えば、BT.1886に規定される電気光伝達関数(EOTF)が適用されるのに対し、高ダイナミックレンジの映像信号用には例えば、BT.2100に規定されるHybrid Log-Gamma(HLG)方式やPerceptual Quantization(PQ)方式と呼ばれる電気光伝達関数(EOTF)が適用されることが想定される。
このような標準ダイナミックレンジの映像信号と高ダイナミックレンジの映像信号に関する電気光伝達関数(EOTF)の差異は、上記の要因2に記した誤差要因となる。
従って、標準ダイナミックレンジ用の信号測定器を用いて、高ダイナミックレンジの映像信号を何ら信号変換せずに高ダイナミックレンジの映像信号の信号測定を行っても、特に輝度値に関わる測定においては測定誤差が生じる。
一方で、高ダイナミックレンジ用の信号測定器を改めて開発することは、有資源の活用性、或いは規格の変動に対する即応性に問題が生じ、更には高ダイナミックレンジ用の信号測定器のコストの上昇を招くため好ましくない。
そこで、本発明の目的は、上述の問題に鑑みて、SDR−TV用の標準ダイナミックレンジの映像信号など、第一の電気光伝達関数(EOTF)に基づいて電気光変換する映像信号の入力を想定した信号測定器に対して、HDR−TV用の高ダイナミックレンジの映像信号など、第二の電気光伝達関数に基づいて電気光変換する映像信号の信号測定を可能とする信号レベル変換装置及びプログラムを提供することにある。
本発明の信号レベル変換装置は、映像信号に対して第一の電気光伝達関数(EOTF)に基づく電気光変換によって得られる光に関する信号測定を第一の測定基準で行う信号測定器を用いて、第二の電気光伝達関数に基づいて電気光変換する映像信号について第二の測定基準で信号測定するために、前記信号測定器に前置して前処理を実行する信号レベル変換装置であって、前記前処理は、測定対象の映像信号を入力し、前記第二の電気光伝達関数に基づいて輝度値に変換する信号レベル変換関数Fと、前記第一の測定基準及び前記第二の測定基準としての輝度差の閾値の比を輝度成分に関して積分することで得られる輝度変換を行うための輝度変換関数Gと、前記第一の電気光伝達関数の逆関数Hとを基にした変換処理によって当該入力した映像信号の信号レベルを変換し、前記信号測定器に供すべき換算映像信号を生成することを特徴とする。
また、本発明の信号レベル変換装置において、前記変換処理は、前記輝度変換関数Gと前記逆関数Hとの間に、定数値を減算又は加算してオフセット調整を行う関数を含むことを特徴とする。
また、本発明の信号レベル変換装置において、前記変換処理は、前記変換処理を構成する一部の処理についてルックアップテーブルを利用し、他の部分の処理について関数演算とすることを特徴とする。
また、本発明の信号レベル変換装置において、前記変換処理は、前記変換処理を構成する全部の処理についてルックアップテーブルを利用するか、又は関数演算とすることを特徴とする。
また、本発明の信号レベル変換装置において、前記変換処理は、前記信号測定器に対し当該測定対象の映像信号のダイナミックレンジの一部分区間を処理対象とした換算映像信号を生成することを特徴とする。
更に、本発明のプログラムは、コンピューターを、本発明の信号レベル変換装置として機能させるためのプログラムとして構成する。
本発明によれば、第一の電気光伝達関数及び第一の測定基準に従って映像信号の信号測定を行う信号測定器を用いて、これら第一の電気光伝達関数及び第一の測定基準とは異なる第二の電気光伝達関数及び第二の測定基準に従って測定対象の映像信号の信号測定を行うことができるため、有資源の活用性の観点で優れたものとなる。また、本発明によれば、第二の電気光伝達関数及び第二の測定基準に変更が生じても、当該信号測定器を変更することなく即時に対応できるため、規格の変動に対する即応性の観点で優れたものとなる。
また、本発明の一態様によれば、標準ダイナミックレンジ用の信号測定器を用いて、高ダイナミックレンジ用の信号測定器として構成する際のコストの低減効果が得られる。
また、本発明の一態様によれば、測定対象の映像信号を当該信号測定器で処理可能な換算映像信号に変換する際に、当該測定対象の映像信号のダイナミックレンジ内の信号値の全てが当該換算映像信号内に収まらず、当該測定対象の映像信号のダイナミックレンジの一部分区間を処理対象とすることができ、どの一部分区間を処理対象とするかを調整することが可能となる。また、例えば本発明の一態様による信号レベル変換装置を介して、複数の信号測定器による信号測定を実施することで、当該測定対象の映像信号のダイナミックレンジ全体の信号測定を実行することが可能となる。
また、本発明の一態様によれば、演算量を削減し、処理の高速化を図ることができる。
また、本発明の一態様によれば、演算量及び処理の高速化を考慮しつつ、装置規模の増大を抑制することができる。
本発明による第1実施形態の信号レベル変換装置の概略構成を例示するブロック図である。 本発明による第1実施形態の信号レベル変換装置に係る高ダイナミックレンジ(HDR)用の電気光伝達関数を例示する図である。 本発明による第1実施形態の信号レベル変換装置における輝度変換部で適用する変換関数を例示する図である。 本発明による第2実施形態の信号レベル変換装置の概略構成を例示するブロック図である。 本発明による第2実施形態の信号レベル変換装置に係る当該測定対象の映像信号のダイナミックレンジの一部分区間を処理対象とする際にオフセットさせたときの入出力特性を例示した図である。 本発明による第3実施形態の信号レベル変換装置の概略構成を例示するブロック図である。 本発明による第4実施形態の信号レベル変換装置の概略構成を例示するブロック図である。 標準ダイナミックレンジ(SDR)用の点滅輝度差の測定基準を例示する図である。 高ダイナミックレンジ(HDR)用の点滅輝度差の測定基準を例示する図である。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明による第1実施形態の信号レベル変換装置1の概略構成を例示するブロック図である。本発明に係る信号レベル変換装置1は、第一の電気光伝達関数(EOTF)に基づいて電気光変換する映像信号の入力を想定した信号測定器5に対して前置され、第一の電気光伝達関数(EOTF)とは異なる第二の電気光伝達関数(EOTF)に基づいて電気光変換する映像信号の信号測定を可能とする前処理装置として機能する。
信号測定器5は、第一の電気光伝達関数(EOTF)に基づいて電気光変換する映像信号におけるディスプレイ輝度に関する信号測定(第一の電気光伝達関数(EOTF)に基づく電気光変換によって得られる光に関する信号測定)を行うための機器であり、当該映像信号のフリッカ検出の他、当該映像信号のノイズ検出、当該映像信号内のシーンごとの明るさ評価など、それぞれの目的に応じた減算部13を行うものであればよく、それぞれの目的に応じた第一の測定基準で作動する。
以下の説明では、信号測定器5は、代表的に、SDR−TV用の電気光伝達関数(EOTF)に基づいた標準ダイナミックレンジの映像信号(以下、「SDR映像信号」とも称する)を入力し該映像信号のフリッカ検出を第一の測定基準で行う機器とし、本実施形態の信号レベル変換装置1は、HDR−TV用の電気光伝達関数(EOTF)に基づいた高ダイナミックレンジの映像信号(以下、「HDR映像信号」とも称する)を入力し信号測定器5を用いて該映像信号のフリッカ検出を第一の測定基準とは異なる第二の測定基準で可能とする前処理装置として説明する。
そこで、本実施形態の信号レベル変換装置1は、信号変換部10と、パラメータ制御部20とを備える。
信号変換部10は、入力されたHDR映像信号を信号測定器5で処理可能とするSDR換算信号に変換し、信号測定器5に出力する。この変換処理は、主として、後述するHDR用電気光伝達関数、輝度変換関数、及びSDR用電気光伝達関数逆関数の順で行う入出力変換処理を含み、これによって、入力されたHDR映像信号からSDR換算信号が導出される。信号測定器5は、このSDR換算映像信号を入力してディスプレイ輝度に関する信号測定を可能とする。
パラメータ制御部20は、信号変換部10によりHDR映像信号の信号レベルからSDR換算映像信号の信号レベルへの変換処理を行う際の、後述する変換パラメータの設定制御を行う機能部である。
以下、より具体的に、信号変換部10、及びパラメータ制御部20の構成について説明する。
信号変換部10は、HDR用電気光伝達関数演算部11、輝度変換部12、減算部13、SDR用電気光伝達関数逆関数演算部14、及びリミッタ15を備える。
ただし、本例では、輝度変換部12とSDR用電気光伝達関数逆関数演算部14との間に減算部13を設ける好適例を示しているが、信号測定の目的によって不要であれば減算部13を省略してもよい。また、本例では、SDR用電気光伝達関数逆関数演算部14の後段にリミッタ15を設ける好適例を示しているが、信号測定の目的によって不要であればリミッタ15を省略してもよい。
一方、パラメータ制御部20は、変換パラメータ設定部21、及び輝度成分積分処理部22を備える。
まず、HDR用電気光伝達関数演算部11は、HDR用電気光伝達関数を用いて、入力されるHDR映像信号の信号レベルxをディスプレイ輝度値yへ変換する演算を行う機能部であり、HDR用電気光伝達関数は、例えば、前述したHLG方式やPQ方式として規定される高ダイナミックレンジの映像信号用の電気光伝達関数である。ここで、HDR用電気光伝達関数演算部11への入力をx、HDR用電気光伝達関数演算部11からの出力をyとする。
例えば、HLG方式においては、或るシーンの平均的な輝度Eに対する映像信号の信号レベルxの関係が光電気伝達関数(OETF: Opto-Electronic Transfer Function)として式(1)のとおり定義されている。
一方、HLG方式において、映像信号の信号レベルxからディスプレイ輝度への変換である電気光伝達関数は、光電気伝達関数の逆関数と光光伝達関数(OOTF: Opto-Optical Transfer Function)の合成関数として規定される。よって、HLG方式によるHDR用電気光伝達関数は、入力のHDR映像信号の信号レベルx及び出力のディスプレイ輝度の信号レベルyの関係として式(2)に示すとおりとなる。
尚、BT.2100において電気光伝達関数は、赤、緑、及び青の各色成分に対する関数が明示されるが、式(2)はこれを輝度成分のみに注目して整理したものである。また、Lは無彩色に対するディスプレイのピーク輝度のノミナル値(単位cd/m)(例えば、L=1000[cd/m])を、Lは黒に対するディスプレイの輝度(単位cd/m)(例えば、L=0[cd/m])である。さらに、x及びyは0以上1以下に正規化したレベルで表現している。
そこで、HDR用電気光伝達関数演算部11は、入力されたHDR映像信号の信号レベルxに対して式(2)による関数(信号レベル変換関数F)を用いた演算を行いディスプレイ輝度値y [cd/m]を出力する。例えば、L=1000[cd/m]、L=0[cd/m]の場合のHDR用電気光伝達関数を図2に示している。
輝度変換部12は、HDR映像信号におけるディスプレイ輝度に関する測定(所望信号測定)を信号測定機5で可能とするために、輝度変換関数を用いてディスプレイ輝度値yに関する感度調整を行い、感度調整後のディスプレイ輝度値eへ変換する機能部である。
本例では信号測定機5がフリッカを検出するものであるため、輝度変換部12は、HDR用電気光伝達関数演算部11から、平均輝度(フリッカの輝度の極大値と極小値(例えば隣接する極大値と極小値)の相加平均値)として扱えるよう入力されるディスプレイ輝度値yにおいて輝度差(フリッカの輝度の極大値から極小値を減じた値)がθSDR(y)超となった場合の明滅を検出し、尚且つ平均輝度として入力されるディスプレイ輝度値yにおいて輝度差がθHDR(y)超となった場合の明滅を検出する。
即ち、信号測定機5で扱う第一の測定基準としての輝度差の閾値θSDR(y)、及び、本実施形態の信号レベル変換装置1が対象とする所望信号測定の第二の測定基準としての輝度差の閾値θHDR(y)より、当該所望信号測定に設定されるべき感度(輝度差への感受性)は、信号測定機5で扱えるように設定されるべき感度のθSDR(y)/θHDR(y)倍である。この感度比(輝度差の閾値の比)を式(3)に示すようにg(y)とする。
例えば、信号測定機5で扱う閾値θSDR(y)、及び、本信号レベル変換装置1が対象とする所望信号測定の閾値θHDR(y)が、それぞれ前述した図8及び図9に示したものである場合、感度比の関数g(y)は、式(4)に示すように表すことができる。
本実施形態の信号レベル変換装置1が対象とする所望信号測定を、信号測定機5を用いて行うためには、これらの間の感度比を補償する必要がある。当該所望信号測定の方が信号測定機5よりもg倍の感度とする必要がある場合には、輝度のコントラストをg倍に変換して入力すればよい。よって、感度調整前のディスプレイ輝度yにおけるコントラストをg(y)倍するためには、感度調整前のディスプレイ輝度yにおける接線の傾きがg(y)である輝度変換関数G(y)を用いて輝度変換を行えばよい。即ち、例えば、式(5)に示すように、感度比の関数g(y)の輝度成分に関する不定積分により輝度変換関数G(y)を導出することができる。
従って、信号測定機5で扱う閾値θSDR(y)、及び、本信号レベル変換装置1が対象とする所望信号測定の閾値θHDR(y)が、それぞれ前述した図8及び図9に示したものである場合、式(4)及び式(5)より、輝度変換関数G(y)は、式(6)のように表される。式(6)において、Cは任意の定数(例えば、C=0)である。
ここで、本実施形態の信号レベル変換装置1は、HDR映像信号のフリッカを検出するための電気光伝達関数や、その測定基準に変更が生じても、当該信号測定器5を変更することなく即時に対応できるようにするために、パラメータ制御部20が設けられている。
パラメータ制御部20は、変換パラメータ設定部21、及び輝度成分積分処理部22を備えている。
変換パラメータ設定部21は、輝度対感度比の関数g(y)を外部から設定変更してこれを一旦保持し、信号レベル変換装置1の動作開始で自動的に保持している輝度対感度比の関数g(y)を輝度成分積分処理部22に出力する。
輝度成分積分処理部22は、変換パラメータ設定部21から入力される輝度対感度比の関数g(y)の不定積分処理を行い、輝度変換関数G(y)を導出し、輝度変換部12に出力する。
そして、輝度変換部12は、式(7)に示すように、感度調整前のディスプレイ輝度値(入力値)yを輝度変換関数G(y)に代入して感度調整後のディスプレイ輝度値(出力値)eに変換する。
輝度変換部12における感度調整前のディスプレイ輝度yから感度調整後のディスプレイ輝度eへの変換例を図3に示している。
減算部13は、定数値を減算又は加算してオフセット調整を行う機能部であり、例えば式(8)に示すように、輝度変換部12から出力された感度調整後のディスプレイ輝度値eからオフセット値(ここでは、eとする)を減算し、その減算結果であるオフセット調整後のディスプレイ輝度値dをSDR用電気光伝達関数逆関数演算部14へ出力する。
変換パラメータ設定部21は、このオフセット値eについても設定変更してこれを一旦保持し、信号レベル変換装置1の動作開始で自動的に保持しているオフセット値eを減算部13に出力する。これによって、本実施形態の信号レベル変換装置1は、HDR映像信号のフリッカを検出するための電気光伝達関数や、その測定基準に変更が生じても、当該信号測定器5を変更することなく即時に対応できるようになっている。
SDR用電気光伝達関数逆関数演算部14は、減算部13から得られるオフセット調整後のディスプレイ輝度値dを入力し、SDR−TV用の電気光伝達関数(EOTF)に基づいて電気光変換する映像信号の入力を想定した信号測定器5で扱えるように、例えばITU−R勧告BT.1886に規定される電気光伝達関数(EOTF)の逆関数を用いて該映像信号の信号レベルfに変換する機能部である。
ITU−R勧告BT.1886において、信号測定器5の入力となる映像信号の信号レベルfとディスプレイ輝度値d[cd/m]との関係である電気光伝達関数は、式(9)のように規定される。
尚、Mは白に対するスクリーン輝度(単位cd/m)(例えば、M=200[cd/m])を、Mは黒に対するスクリーン輝度(単位cd/m)(例えば、M=0[cd/m])である。ディスプレイ用ガンマ値γ’=2.40は一例である。また、fは0以上1以下に正規化したレベルで表現している。
そこで、ITU−R勧告BT.1886に規定される電気光伝達関数(EOTF)の逆関数は、式(9)を信号レベルfについて解き、且つ指数関数の定義域を逸脱しないように制限をかけることにより、式(10)のように導出される。
リミッタ15は、SDR用電気光伝達関数逆関数演算部14からの出力値(信号測定器5の入力となる映像信号の信号レベル)fが規定範囲(例えば、0以上1以下)を逸する可能性がある場合に設けられる。リミッタ15を設ける場合に、リミッタ15は、例えばSDR用電気光伝達関数逆関数演算部14からの出力値fが規定範囲(例えば、0以上1以下)を下回る場合には当該規定範囲の最小値(例えば、値0)を、出力値fが当該規定範囲を上回る場合には前記規定範囲の最大値(例えば、値1)を、また、出力値fが当該規定範囲内にある場合にはその出力値fのそのままの値を、それぞれ出力するよう動作する。
即ち、リミッタ15は、SDR用電気光伝達関数逆関数演算部14からの出力値(信号測定器5の入力となる映像信号の信号レベル)fに対して、例えば式(11)による演算を実行し、SDR換算信号zとして信号測定器5に出力する。
尚、リミッタ15を設けない場合には、SDR用電気光伝達関数逆関数演算部14からの出力値(信号測定器5の入力となる映像信号の信号レベル)fがSDR換算信号zとして信号測定器5に入力される。
これにより、信号測定器5は、このSDR換算映像信号を入力してディスプレイ輝度に関する信号測定が可能となる。
従って、本実施形態の信号レベル変換装置1によれば、第一の電気光伝達関数及び第一の測定基準に従って映像信号の信号測定を行う信号測定器5を用いて、これら第一の電気光伝達関数及び第一の測定基準とは異なる第二の電気光伝達関数及び第二の測定基準に従って測定対象の映像信号の信号測定を行うことができるため、有資源の活用性の観点で優れたものとなる。
また、本実施形態の信号レベル変換装置1によれば、第二の電気光伝達関数及び第二の測定基準に変更が生じても、信号測定器5を変更することなく即時に対応できるため、規格の変動に対する即応性の観点で優れたものとなる。
また、本実施形態の信号レベル変換装置1によれば、標準ダイナミックレンジ用の信号測定器5を用いて、高ダイナミックレンジ用の信号測定器として構成する際のコストの低減効果が得られる。
尚、本実施形態の信号レベル変換装置1における信号変換部10は、HDR用電気光伝達関数演算部11、輝度変換部12、減算部13、SDR用電気光伝達関数逆関数演算部14、及びリミッタ15の全て、又は一部について、複数の変換の組を合成関数としてまとめて各一つの変換関数として実装しても構わない。これにより、演算量を削減し、処理の高速化を図ることができる。
典型的には、HDR用電気光伝達関数演算部11、輝度変換部12、減算部13、SDR用電気光伝達関数逆関数演算部14、及びリミッタ15の全てを合成した一つの関数により信号変換部10を構成することができる。例えば、信号変換部10は、単一のルックアップテーブルにより構成することができる。
ルックアップテーブルは、SDR換算映像信号の信号レベルを表し得るビット長(又は、再量子化した後の情報を表すのに必要なビット長)のメモリ領域(ワード)を、HDR映像信号の信号レベルがとり得る値の数だけ(又は、必要に応じて再量子化した後のステップ数だけ)のアドレス空間において確保したメモリを用いて実装可能である。例えば、HDR映像信号を12ビット、SDR換算信号を10ビットとした場合、10ビットワードのメモリ領域を、212個(即ち、4096個)搭載し、入力であるHDR映像信号の信号レベルに応じたアドレスのメモリ領域に対し、信号変換部10の内部のブロックにおける一連の演算で導出した「各HDR映像信号の信号レベルに対するSDR換算映像信号の信号レベル」をルックアップテーブルとして記録しておけばよい。
従って、HDR用電気光伝達関数演算部11、輝度変換部12、減算部13、SDR用電気光伝達関数逆関数演算部14、及びリミッタ15の全部の処理について各関数を個別に、又は合成したルックアップテーブルを利用する形態とすることができる。これにより、演算量を抑制し処理の高速化を図ることができる。
また、HDR用電気光伝達関数演算部11、輝度変換部12、減算部13、SDR用電気光伝達関数逆関数演算部14、及びリミッタ15の全部の処理について各関数を個別に、又は合成して保持して関数演算する形態とすることができる。これにより、演算量を抑制し装置規模の増大を抑制することができる。
また、HDR用電気光伝達関数演算部11、輝度変換部12、減算部13、SDR用電気光伝達関数逆関数演算部14、及びリミッタ15の一部の処理についてルックアップテーブルを利用し、他の部分の処理について関数演算する形態とすることができる。これにより、演算量及び処理の高速化を考慮しつつ、装置規模の増大を抑制することができる。
〔第2実施形態〕
図4は、本発明による第2実施形態の信号レベル変換装置1の概略構成を例示するブロック図である。図4において、図1に示す第1実施形態と同様な構成要素には、同一の参照番号を付している。
上述した第1実施形態の信号変換部10単独では、入力されるHDR映像信号の信号レベルのダイナミックレンジ全体をカバーできない(SDR用電気光伝達関数逆関数演算部14からの出力値fが0以上1以下の範囲を超え、リミッタ15による振幅制限が動作して正常な信号測定ができない)場合がある。
この場合、図1に示す信号変換部10について、図4に示すように複数の信号変換部10‐1,10‐2,…,10‐Nを並列に設け(Nは2以上の整数)、図1に示すオフセット値eとして異なる値e,e,…,eを設定した複数の信号変換部10‐1,10‐2,…,10‐Nを並列に動作させ、各信号変換部10‐1,10‐2,…,10‐Nの出力z,z,…,zのSDR換算信号を、それぞれの信号測定器5により信号測定を行わせ、それら測定結果e,e,…,eを統合する(例えば測定結果の論理和演算や最大値演算を実行する)よう構成することができる。
図4に示す第2実施形態の信号レベル変換装置1によれば、入力されるHDR映像信号の信号レベルのダイナミックレンジ全体をカバーできるようになる。
例えば、図5には、3個の信号変換部10−1乃至1−3に対し、図1に示すオフセット値eとして異なる値e,e,eを設定し、並列的に動作させたときの入力値(入力されるHDR映像信号の信号レベル)xと出力値z(即ち、SDR換算信号z,z,z)の入出力特性を示している。
図5において、HDR映像信号におけるピーク輝度をL=1000[cd/m]、黒の輝度をL=0[cd/m]、SDR映像信号におけるピーク輝度をM=200[cd/m]、黒の輝度をM=0[cd/m]、オフセット値e=0[cd/m]、e=150[cd/m]、及びe=300[cd/m]の3通りとしている。
図5の例では、各曲線のリミッタ15におけるリミッタ適用外の部分、即ち式(11)における0≦f≦1の場合が適用される部分、が入力されるHDR映像信号の信号レベルxにおいて互いに重なりをもっている。このように重なりを持たせることで、リミッタ15における振幅制限動作点付近の信号の信号測定誤差を軽減することができる。また、リミッタ15を不要とすることも可能である。
〔第3実施形態〕
図6は、本発明による第3実施形態の信号レベル変換装置1の概略構成を例示するブロック図である。図6において、図1に示す第1実施形態と同様な構成要素には、同一の参照番号を付している。
上述した図4に示す第2実施形態のように構成する代わりに、図6に示すように構成して、入力されるHDR映像信号の信号レベルのダイナミックレンジ全体をカバーすることもできる。
図6に示す第3実施形態では、図4に示す第2実施形態の複数の信号変換部10‐1,10‐2,…,10‐Nのうち共通処理(HDR用電気光伝達関数演算部11及び輝度変換部12)をまとめ、減算部13‐1,13‐2,…,13‐N、SDR用電気光伝達関数逆関数演算部14‐1,14‐2,…,14‐N、及びリミッタ15‐1,15‐2,…,15‐Nを個別に設けている。この第3実施形態の場合も、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
〔第4実施形態〕
図7は、本発明による第4実施形態の信号レベル変換装置1の概略構成を例示するブロック図である。図7において、図1に示す第1実施形態と同様な構成要素には、同一の参照番号を付している。
上述した図4及び図5に示す第2及び第3実施形態のように構成する代わりに、図7に示すように構成して、入力されるHDR映像信号の信号レベルのダイナミックレンジ全体をカバーすることもできる。
図7に示す第4実施形態の信号レベル変換装置1では、信号変換部10及び信号測定器5をそれぞれ単独としつつ、減算部13で用いるオフセット値eを複数のオフセット値e,e,…,eから切り替えるための切替部23をパラメータ制御部20に設けている。
切替部23は、変換パラメータ設定部21から出力される複数のオフセット値e,e,…,eを切り替えて得られるオフセット値eを減算部13に出力する。
減算部13は、オフセット値eを基に図1に示す第1実施形態と同様の減算処理を行って信号値dをSDR用電気光伝達関数逆関数演算部14に出力する。
SDR用電気光伝達関数逆関数演算部14は、減算部13から得られる信号値dを入力し図1に示す第1実施形態と同様の演算を行って信号値fをリミッタ15に出力する。
リミッタ15は、SDR用電気光伝達関数逆関数演算部14から得られる信号値fを入力し図1に示す第1実施形態と同様の演算を行って出力値zを第nのSDR換算信号として信号変換器5に出力する。
切替部23は、映像のシーケンス単位でオフセット値を切り替えることができ、信号変換器5はその切り替えに応じて信号測定を行い、該測定結果を後処理として統合することができる。
以上の各実施形態における信号レベル変換装置1は、コンピューターにより構成することができ、信号レベル変換装置1の各処理部を機能させるためのプログラムを好適に用いることができる。具体的には、信号レベル変換装置1の各処理部を制御するための制御部をコンピューター内の中央演算処理装置(CPU)で構成でき、且つ、各処理部を動作させるのに必要となるプログラムを適宜記憶する記憶部を少なくとも1つのメモリで構成させることができる。即ち、そのようなコンピューターに、CPUによって該プログラムを実行させることにより、信号レベル変換装置1の各処理部の有する機能を実現させることができる。更に、信号レベル変換装置1の各処理部の有する機能を実現させるためのプログラムを、前述の記憶部(メモリ)の所定の領域に格納させることができる。そのような記憶部は、装置内部のRAM又はROMなどで構成させることができ、或いは又、外部記憶装置(例えば、ハードディスク)で構成させることもできる。また、そのようなプログラムは、コンピューターで利用されるOS上のソフトウェア(ROM又は外部記憶装置に格納される)の一部で構成させることができる。更に、そのようなコンピューターに、信号レベル変換装置1の各処理部として機能させるためのプログラムは、コンピューター読取り可能な記録媒体に記録することができる。また、信号レベル変換装置1の各処理部をハードウェア又はソフトウェアの一部として構成させ、各々を組み合わせて実現させることもできる。
以上、特定の実施形態の例を挙げて本発明を説明したが、本発明は前述の実施形態の例に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、上述した実施形態の例では、主として、信号測定器5はSDR−TV用の電気光伝達関数(EOTF)に基づいたSDR映像信号を入力し該映像信号のフリッカ検出を行う機器とし、本実施形態の信号レベル変換装置1は、HDR−TV用の電気光伝達関数(EOTF)に基づいたHDR映像信号を入力し信号測定器5を用いて該映像信号のフリッカ検出を可能とする前処理装置として説明したが、これに限定されるものではない。信号測定器5は、当該映像信号のフリッカ検出の他、当該映像信号のノイズ検出、当該映像信号内のシーンごとの明るさ評価など、目的に応じた減算部13を行うものであればよく、従って、本発明に係る信号レベル変換装置1は、その信号測定器5に適合させるための信号レベルを変換する装置として構成することができる。従って、本発明に係る送信装置及び受信装置は、上述した実施形態の例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載によってのみ制限される。
本発明によれば、第一の電気光伝達関数及び第一の測定基準に従って映像信号の信号測定を行う信号測定器を用いて、これら第一の電気光伝達関数及び第一の測定基準とは異なる第二の電気光伝達関数及び第二の測定基準に従って測定対象の映像信号の信号測定を行うことができるため、既存の信号測定器に対する信号レベルの前処理変換を行う用途に有用である。
1 信号レベル変換装置
5,5‐1,5‐2,5‐N 信号測定器
10,10‐1,10‐2,10‐N 信号変換部
11 HDR用電気光伝達関数演算部
12 輝度変換部
13,13‐1,13‐2,13‐N 減算部
14,14‐1,14‐2,14‐N SDR用電気光伝達関数逆関数演算部
15,15‐1,15‐2,15‐N リミッタ
20 パラメータ制御部
21 変換パラメータ設定部
22 輝度成分積分処理部
23 切替部

Claims (6)

  1. 映像信号に対して第一の電気光伝達関数(EOTF)に基づく電気光変換によって得られる光に関する信号測定を第一の測定基準で行う信号測定器を用いて、第二の電気光伝達関数に基づいて電気光変換する映像信号について第二の測定基準で信号測定するために、前記信号測定器に前置して前処理を実行する信号レベル変換装置であって、
    前記前処理は、測定対象の映像信号を入力し、前記第二の電気光伝達関数に基づいて輝度値に変換する信号レベル変換関数Fと、前記第一の測定基準及び前記第二の測定基準としての輝度差の閾値の比を輝度成分に関して積分することで得られる輝度変換を行うための輝度変換関数Gと、前記第一の電気光伝達関数の逆関数Hとを基にした変換処理によって当該入力した映像信号の信号レベルを変換し、前記信号測定器に供すべき換算映像信号を生成することを特徴とする信号レベル変換装置。
  2. 前記変換処理は、前記輝度変換関数Gと前記逆関数Hとの間に、定数値を減算又は加算してオフセット調整を行う関数を含むことを特徴とする、請求項1に記載の信号レベル変換装置。
  3. 前記変換処理は、前記変換処理を構成する一部の処理についてルックアップテーブルを利用し、他の部分の処理について関数演算とすることを特徴とする、請求項1又は2に記載の信号レベル変換装置。
  4. 前記変換処理は、前記変換処理を構成する全部の処理についてルックアップテーブルを利用するか、又は関数演算とすることを特徴とする、請求項1又は2に記載の信号レベル変換装置。
  5. 前記変換処理は、前記信号測定器に対し当該測定対象の映像信号のダイナミックレンジの一部分区間を処理対象とした換算映像信号を生成することを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の信号レベル変換装置。
  6. コンピューターを、請求項1から5のいずれか一項に記載の信号レベル変換装置として機能させるためのプログラム。
JP2017215129A 2017-11-07 2017-11-07 信号レベル変換装置及びプログラム Active JP6913004B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017215129A JP6913004B2 (ja) 2017-11-07 2017-11-07 信号レベル変換装置及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017215129A JP6913004B2 (ja) 2017-11-07 2017-11-07 信号レベル変換装置及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019087901A true JP2019087901A (ja) 2019-06-06
JP6913004B2 JP6913004B2 (ja) 2021-08-04

Family

ID=66763449

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017215129A Active JP6913004B2 (ja) 2017-11-07 2017-11-07 信号レベル変換装置及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6913004B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP6913004B2 (ja) 2021-08-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9736390B2 (en) Image processing apparatus and image processing method
JP6116272B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法、プログラム、記憶媒体
JP6451669B2 (ja) 評価装置、評価方法およびカメラシステム
US11356633B2 (en) Video signal processing apparatus, video signal processing method, and video signal processing system
JP2016197854A (ja) 信号処理装置、信号処理方法およびカメラシステム
KR20180055300A (ko) 컬러 모아레 저감 방법 및 이를 이용한 영상 처리 장치
KR101113483B1 (ko) 컬러 영상의 가시성 향상 장치 및 방법
JP6611543B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム
US10275860B2 (en) Image processing device, image capturing device, image processing method, and program
KR20160068463A (ko) 컬러 모아레 저감 방법, 컬러 모아레 저감 장치 및 영상 처리 장치
JP2019087901A (ja) 信号レベル変換装置及びプログラム
JP2012044559A (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP6397261B2 (ja) 画像処理装置及び方法
JP6200687B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP6514577B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法ならびに撮像装置
JP6673424B2 (ja) 信号処理装置、信号処理方法およびカメラシステム
JP2019053402A (ja) 画像処理装置及び画像処理方法及びプログラム
JP5754929B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP5520135B2 (ja) 画像処理装置
JP2012208776A (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
KR20180092416A (ko) 영상의 대조비 개선 장치 및 방법
JP2016170637A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP2011004296A (ja) 画像処理システム
JP6292870B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP2020127110A (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200928

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210610

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210615

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210709

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6913004

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250