JP2019086276A - ミスト発生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本願発明のミスト発生装置は、暑さ対策として、イベント会場、体育施設、工場などにおいて、ミスト発生機構を有する貫流ファンの羽根車内部で発生したミストを、貫流ファン特有の流れ特性により、幅広で、遠くまでの長い空間に霧化したミスト流を供給し、特定の空間を冷房すること、また農薬散布等にも利用できることを特徴とする。【解決手段】貫流ファンの羽根車9内に挿入したノズルパイプ2,多孔パイプ5,又はパイプ状ノズル7内に供給された、高圧の流体が、回転を伴いながら噴出口から羽根車9内に噴出することにより、減圧・拡散と羽根車内の流れとも混流することにより、霧化されたミスト流となって、貫流ファンから空間に吐出され、ミストの気化潜熱により、イベント会場、体育施設、工場などの特定の幅広の長い空間を冷房することを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本願発明は暑さ対策として、広い空間の中において、対象となる特定の空間を、ミスト発生機構を有する貫流ファンの幅広の吐出し口からの霧化したミスト流により、遠くまでの幅広の空間を微細ミストで供給することを特徴とするもので、イベント会場、体育施設、工場、農業用のビニールハウスなどにおける特定の領域の冷房に使用することを目的とする。
また、農薬や殺虫剤を混入した液体をノズルより噴出させ、霧化したミスト流により、農薬散布や害虫駆除対策としても利用できることを特徴とする。
従来は、特許文献1,2に開示されているように、扇風機の吐出し面に取付けた複数のミストノズルから噴出した、霧化されたミストを扇風機の風圧で拡散させ、このミストの気化潜熱により、空間内を冷房する方法がある。
また、特許文献3に開示されているものは、送風用のファンとしてシロッコファンを使用し、ファンの吐出し口にミストノズルを取付けたもので、前記扇風機による冷房領域に比べて、特定の場所を冷房することができるが、対象領域は狭い。
いずれも、送風用ファンの吐出側前面に複数のミストノズルを取付けて、ノズルからの霧化したミストを送風用ファンの風圧で拡散するもので、均一なミストは得られない。
また、特許文献3のシロッコファンの使用による方法では、特定の場所を冷房できるが、ミストを発生するファンの吐出し口の幅は、ほぼシロッコファンの羽根車直径に限定され、使用領域が非常に狭く、広範囲の冷房には不向きである。
また、従来のミスト発生装置は、ミストノズルに供給する水は清水が必要であり、農薬散布等の用途には、不適である。
意匠登録第1300336号公報 実用新案登録第3068525号公報 特開2009−299995号公報
従来の技術は、送風用ファンの吐出し面に複数のミストノズルを取付けて、ファンの風圧により、ノズルからの霧化されたミストを拡散するもので、均一なミストは得られない。また、ミストの粒子径の異なる多様なミストが得られないこと、農薬散布や害虫駆除対策として利用できない、などの問題がある。
本発明は、このような従来のミスト発生装置の問題点を解決することを目的としたものである。
請求項1に記載の発明は、貫流ファン本体部と、貫流ファン駆動用モータと、前記貫流ファン本体部の羽根車内にノズルパイプを備えた構成のミスト発生装置であって、
前記貫流ファン本体部は、一対の円板状の羽根車側板の間の外周部に、多数の湾曲した羽根を有する多翼の羽根車と、吸込み口と吐出し口との間に前記多翼の羽根車を収容したケーシングからなり、
前記羽根車は、駆動側の羽根車側板の羽根車ボスに、前記貫流ファン駆動用モータのモータ駆動軸を接続しており、前記羽根車の内部に連通する羽根車中空回転軸は、駆動側と反対側の羽根車側板に取付けられていると共に、前記ケーシングの側板に設置した羽根車軸受に、保持されており、
パイプの周側面に複数のノズルを有する前記ノズルパイプは、前記羽根車中空開転軸に保持され、前記ノズルパイプの複数のノズルを有する先端部が前記羽根車の内部に延伸しており、
前記ノズルパイプに、供給された液体が、前記ノズルパイプのノズルから、前記羽根車内に噴出することにより、ミストを発生することを特徴とするミスト発生装置である。
請求項2に記載の発明は、前記ノズルパイプの先端が、前記駆動側の羽根車側板の羽根車ボスの振れ止めリング内に差し込まれた構成、又はノズルパイプの先端が前記モータ駆動軸と接続した構成で、前記ノズルパイプが羽根車と一体となって回転することを特徴とする、請求項1に記載のミスト発生装置である。
請求項3に記載の発明は、前記ノズルパイプの本体端部を前記羽根車軸受の端部に保持固定した前記ノズルパイプの先端部が、前記羽根車中空回転軸の中から前記羽根車内に延伸されていることを特徴とする、請求項1に記載のミスト発生装置である。
請求項4に記載の発明は、前記ケーシングの側板に設置した羽根車軸受を、外輪用と内輪用の2種の回転軸受を備えた軸受ユニット構造とし、
前記羽根車中空回転軸は、前記軸受ユニットの外輪用回転軸受に保持され、前記ノズルパイプの先端部が、前記羽根車中空回転軸の中から、前記羽根車の内部に延伸されており、
前記ノズルパイプの本体端部は、前記軸受ユニットの内輪用回転軸受に挿入され、前記軸受ユニットの端部に連結したサブモータに接続されて、ノズルパイプが独立して自在に回転可能にした構成であることを特徴とする、請求項1に記載のミスト発生装置である。
これにより、ノズルパイプが羽根車の回転に関係なく高速回転できるようになり、高速で回転するノズルパイプのノズル噴出口からの液体の噴出による減圧・拡散と羽根車内流れとの混流により、霧化された極微細ミストが得られる。
請求項5に記載の発明は、前記ノズルパイプに替えて、多数の孔を有する多孔パイプ、又は多孔質パイプを備えた機構にしたことを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載のミスト発生装置である。
これは、請求項1〜4に記載のノズルパイプ2に替えて、パイプの周側面に多数の孔を有する多孔パイプ、又は、多孔質パイプを備えたものである。多孔パイプでは、孔からの噴出速度は、ノズルからの噴出速度より小さく霧化機能は劣るが、孔の径を容易に変えることができるので、ミストの粒径が異なる多様なミスト発生が可能になる。
請求項6に記載の発明は、前記ノズルパイプに替えて、パイプの先端にノズルを取付けたパイプ状ノズルを備えており、
前記パイプ状ノズルが、前記中空回転軸に保持されて、前記羽根車と一体になって回転するようにして、前記ノズルが前記羽根車内に延伸された構成、
又は前記パイプ状ノズルの本体端部が、前記羽根車軸受の端部で保持され、固定された前記ノズルが、前記中空回転軸の中から、前記羽根車内に延伸された構成であることを特徴とする、請求項1又は請求項3に記載のミスト発生装置である。
請求項7に記載の発明は、前記ノズルパイプ,前記多孔パイプ,又は前記パイプ状ノズルに流体を供給する給水管に流体調整装置を備え、
前記流体調整装置の構成が、前記ノズルパイプ等に供給する流体を、液体のみか、又は前記液体に気体を混入した気液混合液にするか、の選別をする気液混合チャンバーを備え、当該気液混合チャンバーの出口側に接続された二分管路の一方に加圧ポンプを併設していることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のミスト発生装置である。
これにより、前記気液混合チャンバーを出た液体、又は気液混合液の流体を、管路のバルブ操作により、加圧ポンプに連結した流路に通せば、高圧の流体を前記ノズルパイプ,多孔パイプ,パイプ状ノズル内に供給することができる。ミストの微細化には、前記流体を前記加圧ポンプにより加圧して、前記ノズルパイプ等に供給した方が効果的である。
加圧ポンプとしては、ベーンポンプ、渦流ポンプ(ウェスコポンプ)、比速度の小さい小型の遠心ポンプなどが、それぞれの使用状況に応じて使用される。
加圧ポンプにより、流体に圧力を加えて前記ノズルパイプ等に供給すると、噴出口から高圧の流体が羽根車内に高速で噴出し、噴流の気体との摩擦や減圧・拡散と羽根車内の流れとも混流することにより、霧化した微細ミストが得られる。
前記ノズルパイプ等に供給する流体としては、液体のみより気液混合液を供給した方が、噴出時の気体部分の膨張の影響もあり、霧化しやすく微細なミストになり易い。
本願発明によれば、使用状況に応じて、ミストの性状が異なる多様なミストを特定の空間に冷房用として供給することができる。また、農薬散布や害虫駆除対策としても利用可能となる。
図1は、本願発明のミスト発生装置の基本的全体構成を示す概念図である。 図2(a)は、図1における貫流ファン本体部の拡大断面図で、図(b)は、ノズルパイプの拡大図を示す。 図3は、羽根車内に挿入されたノズルパイプの先端が、駆動側羽根車ボスの振れ止めリング内に差し込まれた形態を示す断面図である。 図4は、ノズルパイプの本体端部が固定された状態で、ノズルパイプの先端部が、羽根車内に挿入された形態を示す断面図である。 図5は、ノズルパイプが、羽根車の回転に関係なく独立して自在に回転でき る機構を示す羽根車部の断面図である。 図6は、図2(a)の貫流ファン羽根車部の側断面図で、羽根車近傍のミストの発生状態を示す断面図である。 図7は、パイプの先端にノズルを備えたパイプ状ノズルにおける、羽根車内の2種の挿入形態(a)、(b)を示す羽根車部の断面図である。 図8は、貫流ファン本体部の首振り機構を示す概念図である。 図9は、図6とはケーシング形状と舌部形状が異なる、別形態の2種の貫流ファン本体部の形状(a)、(b)を示す側断面図である。 図10は、気液混合チャンバーの構造の一例を示す断面図である。
以下に本願発明に関係する実施の形態を、図1及至図10を参照して説明する。
実施例1は、図1に示すように貫流ファン本体部70と、供給管13に接続した流体調整装置40の構成からなるミスト発生装置で、請求項1、及び請求項7に記載の発明に関する構成を示す。請求項7については、後述する。
図2(a)は、図1の貫流ファン本体部70の羽根車部の断面を拡大したものである。貫流ファン本体部は、一対の円板状の羽根車側板18の間の外周部に、多数の湾曲した羽根8(図6参照)を有する多翼の羽根車9内にノズルパイプ2を備え、吸込み口と吐出し口との間に多翼の羽根車9を収容したケーシング30からなる。図(b)は、ノズルパイプ2の拡大図で、複数のノズル3をパイプの周側面内に組込んだノズルパイプ2の一例を示す。ノズル3は、パイプの周側面上に取付けてもよい。
実施例1において、請求項1に記載の発明に関する貫流ファン本体部70の回転機構構は、図2(a)に示すように、羽根車側板18に取付けられた羽根車中空回転軸16が、ケーシング側板31に設置した羽根車軸受26に、保持されており、
ノズルパイプ2の本体端部が羽根車中空回転軸16に保持され、ノズルパイプ2の周側面に複数のノズル3を有する先端部が、羽根車9の中に延伸された状態で、羽根車9と一体となって、回転する構成になっている。
この実施の形態によれば、羽根車9内に延伸されたノズルパイプ2の先端部が羽根車と一体となって回転し、流体調整装置40によりノズルパイプ2内へ供給された流体が回転を伴いながら、復数のノズルより高速で噴出し、噴流の気体との摩擦及び減圧・拡散と羽根車内の流れとの混流により、ミスト化された流れとなって、吐出し口より空間に放出される。ノズルパイプ2内へ供給する流体の圧力は高い程、ミストは微細化される。
図3は、請求項2に記載の発明に関する形態を示す実施例2である。羽根車内に延伸されたノズルパイプ2の先端が、駆動側の羽根車ボス23の振れ止めリング24内に差し込まれた構成である。
これにより、羽根車の長さが大きい場合に、ノズルパイプ2が長くなっても、片持ちによるノズルパイプ2の回転の振れを防止することが出来る。
ノズルパイプ2の振れ止め防止には、ノズルパイプ2の先端とモータ駆動軸1とを、直接接続してもよい。また、モータ駆動軸1を羽根車内に貫通させ、貫通軸の内部を空洞にして周側面に、復数のノズルを備えた構造でもよい。
貫流ファンは、他機種のファンと異なり、構造が二次元的で簡単なため、使用状況に応じて羽根車の長さを変えることが出来、幅広い空間を冷房するのに適している。また、貫流ファンは、水中で回転する貫流ポンプより負荷が軽いので、羽根車の長さを、より大きく出来るのが特徴である。
図4は、請求項3に記載の発明に関する形態を示す実施例3である。図4は、図2(a)とは異なり、ノズルパイプ2の本体端部が羽根車軸受26の端部で保持され、固定された当該ノズルパイプ2の復数のノズルを有する先端部が、羽根車中空回転軸17の中から、羽根車中空回転軸17の内面とノズルパイプ2の間に隙間を有して、羽根車7内に挿入した構成を示す断面図である。
これにより、ノズルパイプ2は、回転する羽根車内に固定された状態で挿入されることになり、ノズルパイプ2のメンテナンスや噴出口の孔径が異なるノズルパイプへの交換が容易になる。
図5は、請求項4に記載の発明に関する形態を示す実施例4で、図2(a)とは、ノズルパイプ2の回転機構が異なる。回転機構は、図5に示すように、外輪用と内輪用の2種の回転軸受を備えた軸受ユニット27を使用し、羽根車中空回転軸17を、外輪用回転軸受28に保持して、羽根車中空回転軸17の中から、ノズルパイプ2の復数のノズルを有する先端部を、羽根車9の内部に延伸し、ノズルパイプ2の本体端部を、軸受ユニット27の内輪用回転軸受29に挿入し、軸受ユニット27の端部に連結したサブモータ20に接続して、ノズルパイプ2が、羽根車9の回転に関係なく独立して自在に回転できる構成にしたものである。
それ以外の他の構成は図1、図2の実施例1と同様である。
この実施の形態によれば、ノズルパイプ2が羽根車の回転に関係なく高速回転できるようになり、高速で回転するノズルパイプ2の、復数のノズル噴出口からの流体の噴出と羽根車内の流れとの混流により、霧化された微細ミストが得られる。
さらに図1の加圧ポンプ38により、流体に圧力を加えれば、高速の噴出流と気体との摩擦、及び減圧・拡散と羽根車内の流れとの混流により、霧化された極微細なミストが得られる。
ノズルパイプ2の回転方向は、羽根車の回転方向とは逆回転の方が、より微細なミストが得られる。この場合のミストの吐き出し流れは、少し乱れた様相を示す。
この装置では、羽根車7の回転に関係なく、ノズルパイプ2の回転数や回転方向も変えることができ、また、流体調整装置40の加圧ポンプ38により、流体に加える圧力も変えることが出来るため、粒子径の異なる多様なミストを発生することが可能になる。
従って、イベント会場や体育施設及び工場などの状況に応じた、多様なミストを供給できることを特徴とする。
図7(a)、(b)は、請求項6に記載の発明に関する形態を示す実施例5で、図2のノズルパイプ2と図4のノズルパイプ2に替えて、パイプの先端にノズル4を取付けたパイプ状ノズル7を備えたものである。それ以外の他の構成は図1、図2の実施例1と図4の実施例3と同様である。
図7(a)は、パイプ状ノズル7が、中空回転軸16に保持されて、羽根車と一体になって回転するようにして、ノズル4が、羽根車9内に延伸された構成であり、
図7(b)は、パイプ状ノズル7の本体端部が羽根車軸受26の端部で保持され、固定されたノズル4を、羽根車中空回転軸17の中から、羽根車9内に延伸された構成である。
図(a)では、ノズル4が羽根車と一体となって回転することになり、図(b)では、回転する羽根車の中に、ノズル4が固定された状態で、延伸されることになる。
これにより、図1の流体調整装置40から供給された高圧の流体が、図7のJに示すように、ノズル4の先端から回転する羽根車9の内部に噴出し、減圧・拡散と羽根車内の流れとも混流することにより、霧化されたミストが得られる。
請求項7に記載の発明に関する流体調整装置40は、図1に示すように、気液混合チャンバー50と、その吐出し側の二分した管路の一方に加圧ポンプ38を併設した構成である。
本願発明で使用した気液混合チャンバーは、気液混合チャンバー50の流入口には、水道水、又は給水ポンプにより液体を供給する給水口14、並びに気体を供給する給気口15がある構造である。
気液混合チャンバー50の気体を供給するパイプのバルブ33を閉じると、液体のみとなり、バルブ33を開けると、気体が、気液混合チャンバー50内の管路の水流中に吹き込まれ、気液混合液となって、気液混合チャンバー50の出口から後方へ送られる。
気液混合チャンバー50を出た液体、又は気液混合液の流体を、加圧する場合は、バルブ35を閉じてバルブ34を開けて、加圧ポンプ38を通して、流体を加圧する。
加圧しない場合は、バルブ34を閉じてバルブ35を開ける。加圧ポンプ38を運転してない場合は、バルブ34は開けたままでもよい。
このように、流体調整装置40は、ノズルパイプ2(含む多孔パイプ6,パイプ状ノズル7)内に供給する流体を、液体のみにするか気液混合液にするか、又は流体を加圧するか、否かを選べる構成となっている。これによって、羽根車9内に粒子径の異なる多様なミストを発生させることが可能となる。
この実施の形態を図1の装置構成で説明する。
羽根車9内に挿入したノズルパイプ2内に、流体調整装置40により供給管13を通して供給された液体、又は気液混合液が、羽根車9と一体になって回転するノズルパイプ2の周側面に備えられた復数のノズルの噴出口から、図6のJに示すように回転を伴いながら噴出することにより、減圧・拡散と羽根車内の流れとも混流することにより、図6に示すように霧化されたミストMの流れとなって、吐出し口より空間内に吐き出され、ミストの気化潜熱により、特定の空間が冷房される。
貫流ファンは、特有の幅広の吐出し口を持ち、流れ特性も、乱れもなく整流されているので、ミスト流は、遠くまで達する。このため、特定の幅広で長い空間を霧化したミストで冷房することが出来る。
一口にミストと言っても、多様なミストが存在する。霧雨状、霧状、靄状などのミストの性状が考えられる。本願発明では、霧雨状のミストから霧化した微細ミストまでの多様なミストを供給することを目的としている。
本願発明では、羽根車内のノズルパイプ2内に、液体又は気液混合液の流体を供給するが、供給する流体が液体のみか、気液混合液か、さらにそれらに加圧ポンプにより圧力を加えるかによって、粒子径の異なる多様なミストが得られることを特徴とする。ノズルパイプ2や多孔パイプ5の噴出口の径によっても、ミストの性状は異なる。
本願発明では、羽根車9内に挿入したノズルパイプ2や多孔パイプ5の噴出口からの、回転を伴いながらの流体の噴出と、噴出後の減圧・拡散に加えて、羽根車内の流れとも混流することから、従来とは異なり、低圧でもミストが霧化しやすい。また粒子径の異なる多様なミストを供給できることを特徴とする。
従来は、非常に高圧(7MPa程度)の水をノズルに供給する必要がある。また、粒子径の異なる多様なミストは得られない。また、ノズルに供給する流体は、水のみである。
本願発明のミスト発生機構では、ノズルパイプ,多孔パイプ,パイプ状ノズルの3種が使用される。加圧ポンプの圧力は、0.1MPa〜7MPaで使用される。ノズルと多孔パイプの噴出口の径は、通常0.2〜0.7mmが使用される。又は多孔質パイプが使用される。
多孔パイプの、孔の径の異なるパイプを二重構造にして、スライド出来るようにすれば、ミストの性状を容易に変えることが可能となる。
上述のように、本願発明では、ノズルパイプや多孔パイプを使い分けたり、加圧ポンプにより、供給流体の圧力を調整したりすることによって、霧雨状のミストから霧化した微細ミストまでの性状の異なる多様なミストを発生できることを特徴とする。
例えば、霧雨状のミストを、道路や庭に打ち水として散布すれば、ミストの気化潜熱により周りの空間が冷房される。また、移動式のミスト発生装置で、商店街の道路を移動すれば、道路上のみを効果的に、打ち水が出来る。
同様に、上記使用状況で、加圧ポンプ38により、液体、又は気液混合液に圧力を加えて、高圧にした流体をノズルパイプ2や多孔パイプ5内に供給し、羽根車内に噴出すれば、霧化された微細ミストが得られ、吐出されるミストの流れは濡れる感覚はないので、領域を広げた大きな空間を冷房することが出来る。
また、前述のように貫流ファンの整流された吐出し流れは、幅広で遠くまでの長い空間に供給できる。従って、イベント会場の人々に直接ミストを当てることなく、頭上の少し上部において、幅広で遠くまでの長い空間に、霧化された微細ミストを流すことにより、木陰に入ったような涼しい感覚で、特定の空間を穏やかに冷房することが出来る。
従って、各種イベント会場や体育施設及び工場内などの特定の幅広で長い空間を冷房するのに適している。
また、農業用のハウス内野菜に霧雨状のミストを散布すれば、野菜などを傷めることなく水を供給出来る。同時にハウス内の冷房にもなる。
また、水に農薬を加えれば、特定の場所に、効果的にミスト化した農薬散布が出来る。
家屋などの害虫駆除対策にも、貫流ファンの特有の流れ特性を活かして効率よく利用出来る。水に殺虫剤を加えた液体をノズルパイプや多孔パイプに供給すれば、殺虫剤を含んだ霧化したミストが特定の空間に効率よく散布される。
例えば、床下の矩形の換気口に貫流ファンの矩形の吐出し口を接続して、霧化した殺虫剤を含むミストを噴出すれば、容易にシロアリなどの駆除が可能になる。
図8は、ミストの吐出し流れの方向を変えるための首振り機構を示す概念図である。止め金具57を支点にして、貫流ファン本体部70を左右に傾動させる場合の機構を示す。前後方向にも傾動させる機構も備えることが望ましい。
貫流ファンは、矩形構造で二次元的であるため、舌部を含む吸込み口から吐出し口までのケーシング形状や羽根車の長さを使用用途に合わせて柔軟に変えることができる。
図9(a)、(b)は、その一例を示すもので、図(a)は吸込み口と吐出し口の方向を同方向にしたケーシング形状、図(b)は、吸込み口と吐出し口の方向が直交したケーシング形状で、図6の舌部10の形状を固形の舌部11の形状にしたものである。
図9(b)の舌部11の形状を有する貫流ファンは、図6の形状よりも効率は良いが、風圧は低い。
図10は、本願発明で使用した気液混合チャンバーの構造の一例を示すもので、二重管ユニット51の外管53の内部に供給した気体を、内管52の小孔54を通して内管内の高速の水流中に吹き出すことにより、微小気泡を含む気液混合液を生成する構成を示す。
1 モータ駆動軸
2 ノズルパイプ
3,4 ノズル
5 多孔パイプ(含む多孔質パイプ)
6 孔
7 パイプ状ノズル
8 羽根
9 羽根車
10,11 舌部
12 駆動用モータ
13 供給管
14 給水口
15 給気口
16、17 羽根車中空回転軸
18 羽根車側板
20 サブモータ
23 羽根車ボス
24 振れ止めリング
26 羽根車軸受
27 軸受ユニット
28 外輪用回転軸受
29 内輪用回転軸受
30,30b,30c ケーシング
31 ケーシング側板
33,34,35 バルブ
38 加圧ポンプ
40 流体調整装置
50 気液混合チャンバー
51 二重管ユニット
52 内管
53 外管
54 小孔(気体吹き込み孔)
57 止め金具
70〜77 貫流ファン本体部
M ミスト
J 噴流

Claims (7)

  1. 貫流ファン本体部と、貫流ファン駆動用モータと、前記貫流ファン本体部の羽根車内にノズルパイプを備えた構成のミスト発生装置であって、
    前記貫流ファン本体部は、一対の円板状の羽根車側板の間の外周部に、多数の湾曲した羽根を有する多翼の羽根車と、吸込み口と吐出し口との間に前記多翼の羽根車を収容したケーシングからなり、
    前記羽根車は、駆動側の羽根車側板の羽根車ボスに、前記貫流ファン駆動用モータのモータ駆動軸を接続しており、前記羽根車の内部に連通する羽根車中空回転軸は、駆動側と反対側の羽根車側板に取付けられていると共に、前記ケーシングの側板に設置した羽根車軸受に、保持されており、
    パイプの周側面に複数のノズルを有する前記ノズルパイプは、前記羽根車中空開転軸に保持され、前記ノズルパイプの複数のノズルを有する先端部が前記羽根車の内部に延伸しており、
    前記ノズルパイプに、供給された液体が、前記ノズルパイプのノズルから、前記羽根車内に噴出することにより、ミストを発生することを特徴とするミスト発生装置
  2. 前記ノズルパイプの先端が、前記駆動側の羽根車側板の羽根車ボスの振れ止めリング内に差し込まれた構成、又はノズルパイプの先端が前記モータ側駆動軸と接続した構成で、前記ノズルパイプが羽根車と一体となって回転することを特徴とする、請求項1に記載のミスト発生装置。
  3. 前記ノズルパイプの本体端部を前記羽根車軸受の端部に保持固定した前記ノズルパイプの先端部が、前記羽根車中空回転軸の中から前記羽根車内に延伸されていることを特徴とする、請求項1に記載のミスト発生装置。
  4. 前記ケーシングの側板に設置した羽根車軸受を、外輪用と内輪用の2種の回転軸受を備えた軸受ユニット構造とし、
    前記羽根車中空回転軸は、前記軸受ユニットの外輪用回転軸受に保持され、前記ノズルパイプの先端部が、前記羽根車中空回転軸の中から、前記羽根車の内部に延伸されており、
    前記ノズルパイプの本体端部は、前記軸受ユニットの内輪用回転軸受に挿入され、前記軸受ユニットの端部に連結したサブモータに接続されていることを特徴とする、請求項1に記載のミスト発生装置。
  5. 前記ノズルパイプに替えて、多数の孔を有する多孔パイプ、又は多孔質パイプを備えた機構にしたことを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載のミスト発生装置。
  6. 前記ノズルパイプに替えて、パイプの先端にノズルを取付けたパイプ状ノズルを備えており、
    前記パイプ状ノズルが、前記中空回転軸に保持されて、前記羽根車と一体になって回転するようにして、前記ノズルが前記羽根車内に延伸された構成、
    又は前記パイプ状ノズルの本体端部が、前記羽根車軸受の端部で保持され、固定された前記ノズルが、前記中空回転軸の中から、前記羽根車内に延伸された構成であることを特徴とする、請求項1又は請求項3に記載のミスト発生装置。
  7. 前記ノズルパイプ,前記多孔パイプ,又は前記パイプ状ノズルに流体を供給する給水管に流体調整装置を備え、
    前記流体調整装置の構成が、前記ノズルパイプ等に供給する流体を、液体のみか、又は前記液体に気体を混入した気液混合液にするか、の選別をする気液混合チャンバーを備え、当該気液混合チャンバーの出口側に接続された二分管路の一方に加圧ポンプを併設していることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のミスト発生装置
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