JP2019083972A - 書籍前出し装置及び書籍前出し装置を備える書架 - Google Patents

書籍前出し装置及び書籍前出し装置を備える書架 Download PDF

Info

Publication number
JP2019083972A
JP2019083972A JP2017213576A JP2017213576A JP2019083972A JP 2019083972 A JP2019083972 A JP 2019083972A JP 2017213576 A JP2017213576 A JP 2017213576A JP 2017213576 A JP2017213576 A JP 2017213576A JP 2019083972 A JP2019083972 A JP 2019083972A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
book
shelf
operation member
bookshelf
advance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017213576A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7074457B2 (ja
Inventor
高橋 誠
Makoto Takahashi
誠 高橋
研章 辻
Kensho Tsuji
研章 辻
侑万 松田
Yuma Matsuda
侑万 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okamura Corp
Original Assignee
Okamura Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Okamura Corp filed Critical Okamura Corp
Priority to JP2017213576A priority Critical patent/JP7074457B2/ja
Publication of JP2019083972A publication Critical patent/JP2019083972A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7074457B2 publication Critical patent/JP7074457B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)
  • Display Racks (AREA)

Abstract

【課題】複数の書籍を同時にかつ棚板の手前側端縁に対して平行に前出しさせることができる書籍前出し装置及び書籍前出し装置を備える書架を提供する。【解決手段】書架2の棚板8上に陳列された書籍の前出しを行う書籍前出し装置1であって、棚板8の幅方向に所定の長さを有し、棚板8上を奥行方向に移動可能な前出し部材11と、棚板8の奥行方向の手前側に延出可能に、前出し部材11の長手方向に離間して複数配置され、前出し部材11を棚板8の手前側に引出し操作可能とする操作部材12,12と、を備えている。【選択図】図3

Description

本発明は、書架の棚板上に陳列された書籍の前出しを行う書籍前出し装置及び書籍前出し装置を備える書架に関する。
従来、図書館等の施設では、設置された書架の棚板上に複数冊の書籍が陳列されている。これらの書籍は、利用者が出し入れする度に背表紙の位置が乱れてしまい、背表紙を確認し難くなる問題や、書籍を取り出し難くなる問題等がある。そのため、施設の従業員は、書架の棚板上に陳列された複数冊の書籍の背表紙の位置を手作業で前に出す、所謂前出し作業を定期的に行っている。
このような前出し作業を簡便にするための装置としては、例えば特許文献1に示されるように、スーパーマーケット等において商品を陳列する陳列棚において用いられ、物品を前出しする装置(前送り装置)がある。この装置は、所定の幅方向の寸法を備えて棚板の上に自立するパネル体と、このパネル体の下部に設けられた通孔と、その通孔に差込み可能な鈎状の先端部を有する引き棒とを有しており、引き棒の先端部を通孔に差込み、パネル体を棚板の手前側に引き出すことで、複数の物品を棚板の手前側に前出しすることができる。
特開平8−10107号公報(第2頁、第1図)
しかしながら、特許文献1にあっては、引き棒とパネル体とは鈎状の先端部と通孔との係合で連結されているため、引き棒にてパネル体を引き出す際、引き棒の先端部とパネル体の通孔との係合部分が水平方向に傾動し、パネル体が水平方向に傾いてしまう虞がある。特に、パネル体の手前側に位置する物品の重量が異なる場合には、パネル体の水平方向の傾きが生じ易く、複数の物品を棚板の手前側端縁に対して平行となる方向に正確に前出しすることができないという問題が生じる。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、複数の書籍を同時にかつ棚板の手前側端縁に対して平行に前出しさせることができる書籍前出し装置及び書籍前出し装置を備える書架を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の書籍前出し装置は、
書架の棚板上に陳列された書籍の前出しを行う書籍前出し装置であって、
前記棚板の幅方向に所定の長さを有し、前記棚板上を奥行方向に移動可能な前出し部材と、
前記棚板の奥行方向の手前側に延出可能に、前記前出し部材の長手方向に離間して複数配置され、前記前出し部材を前記棚板の手前側に引出し操作可能とする操作部材と、
を備えていることを特徴としている。
この特徴によれば、前出し部材は、前出し部材の長手方向に離間して複数配置される操作部材により、棚板の手前側に引出される。そのため、引出し量が一定となるように複数の操作部材を引き出し操作することで、前出し部材が棚板の長手方向に傾くことなく略平行な安定した状態で引出され、前出し部材により複数の書籍を同時に、かつ棚板の手前側端縁に対して平行に前出しさせることができる。
前記操作部材は、手前側の端部に把持部を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、操作部材の把持部を直接持って、操作部材を引き出すことができる。
前記前出し部材の長手方向の寸法が前記棚板の幅寸法とほぼ同寸に形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、棚板上の全ての書籍を一度に引き出すことができる。
前記操作部材は、前記前出し部材に対して、該前出し部材の長手方向に位置調整可能に係合されていることを特徴としている。
この特徴によれば、操作部材を前出し部材の長手方向に位置調整して、前出し部材を引き出す際の作用点を適宜変更できる。また、棚板上に陳列されている書籍の数や位置に応じて、前出し作業を行い易い位置に操作部材の位置を調整することができる。
前記操作部材は、下向きコ字状の連結部を備え、該連結部が前記前出し部材に外嵌して係合されていることを特徴としている。
この特徴によれば、操作部材と前出し部材との相対的な水平方向の傾動が防止され、これら操作部材と前出し部材と押し戻し部材とによる略矩形状を維持した状態で、押し戻し部材を押すことができ、正確に複数の書籍を押すことができる。
前記操作部材は、C字状の連結部を備え、該連結部が前記前出し部材の外周面を取り囲むように外嵌して係合されていることを特徴としている。
この特徴によれば、連結部が前出し部材の長手方向の端部からのみ着脱可能となり、前出し操作時における操作部材の離脱を防止することができる。
前記操作部材は、前記棚板の奥行方向に延びる板体により主に構成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、操作部材同士の間で書籍を挟持でき、前出し作業時に書籍が安定し、かかる作業を行い易い。
前記操作部材は、前記棚板の奥行方向に延び、側方に貫通する開口を有する枠体により主に構成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、操作部材を直接持って引き出す場合に、開口に指を入れることができ、操作部材を把持し易い。
前記操作部材は、前記棚板の所定の長さを有する紐状部材または帯状部材で主に構成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、操作部材が紐状部材または帯状部材であることから、書籍の陳列の邪魔になり難い。
前記操作部材は、前記棚板の幅方向に所定の長さを有し少なくとも2つの前記操作部材に架けて取付可能な杆部材と前記前出し部材とに亘り延設され、その長さを調整可能となっていることを特徴としている。
この特徴によれば、複数の操作部材が取付けられた杆部材を引くことで、複数の操作部材を同時に引き出せ、前出し部材を棚板の手前側に棚板の長手方向に傾くことなく引出すことができるとともに、杆部材を用いて複数の書籍の背表紙を棚板の奥側に押すことで、複数の書籍を前揃えさせることができる。また、不使用時の操作部材及び杆部材を書籍の出し入れの邪魔にならないようにでき、かつ書籍の奥行き寸法に応じて、操作部材を前出し作業の行い易い長さに調整することができる。
前記課題を解決するために、本発明の書籍前出し装置を備える書架は、
棚板上に複数冊の書籍が陳列される書架であって、
前記棚板の両端部に配置される側板同士の距離とほぼ同寸の長さを有し、前記棚板上を奥行方向に移動可能な前出し部材と、前記棚板の奥行方向の手前側に延出可能に、前記前出し部材の長手方向の任意の位置に配置され、前記前出し部材を前記棚板の手前側に引出し操作可能とする操作部材と、を備える書籍前出し装置が前記棚板上に配置されてなることを特徴としている。
この特徴によれば、書籍前出し装置の前出し部材は、操作部材を引出した際に書架の両側板に案内されるため、前出し部材が棚板の長手方向に傾くことなく略平行な安定した状態で引出され、前出し部材により複数の書籍を同時に、かつ棚板の手前側端縁に対して平行に前出しさせることができる。
前記前出し部材は、幅方向の長さを調整可能となっていることを特徴としている。
この特徴によれば、種々の大きさの書架にて、複数の書籍を同時に、かつ棚板の手前側端縁に対して平行に前出しさせることができる。
本発明の実施例1における書籍前出し装置を備える書架を示す斜視図である。 棚段の固定構造を示す一部拡大分解斜視図である。 書籍前出し装置を示す分解斜視図である。 操作部材と前出し部材の棚段への配置状態を示す側断面図である。 棚板に陳列された書籍の背表紙の位置が乱れている状態を示す平面図である。 杆部材を操作部材の係合部に係合させる態様を示す図であり、(a)は、書籍を若干後方側に押した状態を示す図であり、(b)は、杆部材を操作部材の係合部に係合させた状態を示す図である。 前出し作業を示す図である。 前揃え作業を示す図である。 操作部材本体の手前側端縁に杆部材を当接させた状態を示す図である。 操作部材を格納させる様子を示す図である。 操作部材の変形例を示す図である。 実施例2における書籍前出し装置の操作部材を示す図である。 実施例3における書籍前出し装置の操作部材を示す図である。 実施例4における書籍前出し装置の操作部材と杆部材との関係を示す図である。
本発明に係る書籍前出し装置及び書籍前出し装置を備える書架を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例1に係る書籍前出し装置及び書籍前出し装置を備える書架につき、図1から図11を参照して説明する。以下、図4の紙面右側を書籍前出し装置を備える書架の手前側(前方側)とし、紙面左側を書架の奥側(後方側)として説明する。
図1に示されるように、書籍前出し装置1は、書架2の棚段3,3,…上に陳列された複数冊の書籍Bを前出しする装置である。本実施例の書架2は、図書館等の施設で利用され、上下に複数の棚段3,3,…を備えている。
図1に示されるように、書架2は、左右に所定間隔離間して起立する一対の支柱4,4と、支柱4,4の上端部と下端部との対向面同士を連結している横連結杆5,5と、支柱4,4の前面に支持された上下複数段の棚段3,3,…と、から主に構成されており、各棚段3には書籍Bが陳列可能となっている。支柱4は、脚部6を有して自立可能となっているとともに、支柱4の前面4aには、係合孔7,7,…が上下方向に多数並んで設けられている。
図2に示されるように、棚段3は、棚板8と、棚板8の幅方向両端部に固定された側板9,9と、から主に構成されている。側板9の後方側端部には、鈎状の係止片10,10,…が上下方向に形成されており、これら係止片10,10,…が支柱4の係合孔7,7,…に係合されて、側板9,9及び棚板8が支柱4,4の間に支持されている。
図3に示されるように、書籍前出し装置1は、前出し部材11と、操作部材12とを備えて構成されている。前出し部材11は、棚板8の上面8a(図1参照)の幅方向の寸法と略同寸の杆部材で構成されており、中空の断面視略矩形状となっている。
操作部材12は、前出し部材11の前面11aと後面11bと上面11cとに亘り外嵌し、係合する略下向きコ字状の連結部14と、連結部14の幅方向の略中央に固定され、手前側に直立して延設される板体よりなる操作部材本体15と、から主に構成されている。
操作部材本体15は、手前側の端部に、杆部材13が係合可能な係合部16Aと係合部16Bが上下方向に所定距離離れて形成されている。係合部16Aは、操作部材本体15の上端縁15a側に開口するように鉛直方向に切り欠かれて形成されており、その下端部17が円弧形状となっている。係合部16Bは、操作部材本体15の手前側端縁15b側に開口する水平部18と、水平部18の端部から鉛直方向下方に延びる鉛直部19とから構成され、鉛直部19の下端部20が円弧形状となっている。尚、係合部16Aと係合部16Bとは、操作部材本体15の上端縁15a側と手前側端縁15b側とにそれぞれ開口する端部がR面取り加工されている。
杆部材13は、金属製の中空の円杆部材よりなり、その長手方向の寸法が側板9,9同士の距離と略同寸に形成されている(図5参照)。また、外径は係合部16Aの下端部17と係合部16Bの下端部20を構成する円弧形状の部分に遊嵌する程度の寸法となっている(図6(b)参照)。
続いて、書籍前出し装置1の使用態様について説明する。図4に示されるように、前出し部材11と操作部材12とを棚板8の上面8aに載置する。このとき前出し部材11は、支柱4,4の前面4a,4aに後面11bが当接する位置に配置する。
この前出し部材11の後面11bが支柱4,4の前面4a,4aに当接した状態において、操作部材12における操作部材本体15の手前側端縁15bと棚板8の手前側端縁8bとが鉛直方向に略重なる。即ち、前出し部材11に操作部材12を係合させた状態における、前出し部材11の後面11bから操作部材本体15の手前側端縁15bまでの寸法が、支柱4の前面4aから棚板8の手前側端縁8bまでの寸法と略同寸となっている。
書架2の棚段3,3,…には、書籍Bを陳列する前に、予め上記した態様で書籍前出し装置1を設置しておく。
図5は、利用者が書籍Bを出し入れする度に、これらの背表紙の位置が乱れ、一部の書籍Bが棚板8の奥側に位置し、利用者が取りだし難くなっている状態を示している。このとき、前出し部材11の後面11bは、支柱4,4の前面4a,4aに当接しているため、操作部材本体15の手前側端縁15bが書籍Bの間に埋没している場合がある。そのため、図6(a)に示されるように、杆部材13を操作部材12より上方に当接させ、少なくとも操作部材本体15の係合部16Aが露出するまで書籍B,B,…を後方に押し下げ、図6(b)に示されるように、幅方向に離間する2つの操作部材12,12の係合部16A,16Aに杆部材13をそれぞれ係合させる。
続いて、図7に示されるように、係合部16Aに係合させた杆部材13を棚板8の前方側に引く。これにより、操作部材12を介して前出し部材11が前方に移動され、前出し部材11と当接した書籍Bが前出し部材11の移動に伴い前方側に前出しされる。
次いで、図8に示されるように、書籍B,B,…の背表紙が棚板8の手前側端縁8bと面一もしくは手前側端縁8bよりも前方側に移動させた後、今度は杆部材13を後方側に押す。
杆部材13は、幅方向に離間する2つの操作部材12,12の係合部16A,16Aに架けて係止させた状態で、棚板8の後方側に移動されるため、杆部材13に当接した複数冊の書籍B,B,…の背表紙の位置が直線状に並んだ状態に整えられる(前揃え作業)。
次いで、図9に示されるように、係合部16Aから離脱させる作業が行い易い位置で押し戻し作業を一旦止め、杆部材13を係合部16Aから離脱させる。
最後に、図10に示されるように、杆部材13を操作部材本体15の手前側端縁15bに当接させ、図11に示されるように、操作部材本体15の手前側端縁15bが書籍Bの背表紙B1と面一になるまで操作部材12及び前出し部材11を押し戻し、操作部材12を格納する。尚、上記したように、前出し部材11の後面11bから操作部材本体15の手前側端縁15bまでの寸法が、支柱4の前面4aから棚板8の手前側端縁8bまでの寸法と略同寸となっているため、操作部材12を押す際には、前出し部材11の後面11bが支柱4,4の前面4a,4aに当接するまで押せば、操作部材12の格納が完了する。
このように、前出し部材11は、前出し部材11の長手方向に離間して2つ配置される操作部材12,12により、棚板8の手前側に引出される。そのため、引出し量が一定となるように両操作部材12,12を引き出し操作することで、前出し部材11が棚板8の手前側に棚板8の長手方向に傾くことなく略平行な安定した状態で引出され、前出し部材11により複数の書籍B,B,…を同時に、かつ棚板8の手前側端縁8bに対して平行に前出しさせることができる。
また、杆部材13は、操作部材12に上下方向に向けて形成された係合部16Aに係合するため、杆部材13により操作部材12を棚板8の奥行方向に往復移動させることができる。更に、前出し部材11の長手方向に離間する2つの操作部材12,12に架けて係合されるため、杆13が棚板の長手方向に傾きにくくなっており杆13を安定した状態で押すことができ、杆13を操作部材12,12に直行させ、操作部材12,12の延設方向に沿う方向に正確に複数の書籍B,B,…を押すことができ、複数の書籍B,B,…の背表紙の位置を正確に揃えることができる。
また、前出し部材11の長手方向に離間する2つの操作部材12,12に係合された杆部材13を引くことで、2つの操作部材12,12を同時に引き出せ、前出し部材11を棚板8の手前側に棚板の長手方向に傾くことなく略平行な安定した状態で引出すことができる。更に、杆部材13が操作部材12,12に上下方向に向けて形成された係合部16A,16Aにそれぞれ係合されることで、杆部材13が前出し作業時における書籍Bの落下を防止する落下防止部材として機能する。
また、操作部材12は、操作部材本体15の手前側端部に、杆部材13が係合可能な係合部16Aと係合部16Bとが上下方向に備えられており、書籍Bの高さ寸法に応じて杆部材13の係合位置を適宜選択することができる。
また、操作部材12は、前出し部材11に対して、前出し部材11の長手方向に位置調整可能に係合されているため、前出し部材11を引き出す際の作用点を適宜変更できる。更に、棚板8上に陳列されている書籍の数や位置に応じて、前出し作業しやすい位置に操作部材12の位置を調整することができる。
また、操作部材12は、棚板8の奥行方向に延びて自立する操作部材本体15を備えているため、操作部材12,12同士の間で書籍を挟持でき、前出し作業時や前揃え作業時に書籍が立てられた状態で安定し、かかる作業を行い易い。更に、書籍前出し装置1は常時棚段3に設置されているため、前出し作業時や前揃え作業時以外では、操作部材12は書籍の仕切部材として機能する。
また、前出し部材11は、書架2の側板9,9間の寸法と略同寸の長手方向の寸法を有しているため、前出し作業時及び前揃え作業時において、側板9,9の間で案内され、棚板の長手方向に傾くことなく略平行な安定した状態で正確に移動させることができる。更に、前出し部材11の長手方向の寸法は、棚板8の幅寸法とほぼ同寸となっているため、棚板8上の全ての書籍を一度に引き出すことができる。
また、操作部材12を構成する下向きコ字状の連結部14が前出し部材11に外嵌しているため、操作部材12と前出し部材11との相対的な水平方向の傾動が防止され、これら操作部材12と前出し部材11とによる略コ字形状を維持した状態で、操作部材12,12を引き出すことができ、棚板の長手方向に傾くことなく略平行な安定した状態で複数の書籍B,B,…を前出しすることができる。
また、上記した前出し作業、前揃え作業を行うことで、仮に、書籍Bの奥行き寸法が異なる場合であっても、複数の書籍B,B,…の背表紙を前揃えさせることができる。詳しくは、操作部材12を手前側に引き出すことで、棚板8の幅方向に所定の長さを有する前出し部材11が棚板8の手前側に移動するのに伴い、奥行寸法の小さい書籍ごと複数の書籍B,B,…を一旦前出しさせ、その後、杆部材13を棚板8の奥側に移動させることで、奥行き寸法が異なる複数冊の書籍B,B,…の背表紙を杆部材13により同時に押して簡便に前揃えさせることができる。
また、前出し部材11に操作部材12を係合させた状態における、前出し部材11の後面11bから操作部材本体15の手前側端縁15bまでの寸法が、支柱4の前面4aから棚板8の手前側端縁8bまでの寸法(棚板8の奥行寸法)と略同寸となっているため、操作部材12における操作部材本体15の手前側端縁15bと棚板8の手前側端縁8bとが鉛直方向に略重ねられた状態を初期位置としているため、書籍B,B同士の間に埋没した操作部材本体15の手前側端部を見付けやすく、速やかに操作部材12を利用することができる。
尚、操作部材12の操作部材本体15は板体に限らず、例えば図11に示すように、棒状の部材を矩形状に折り曲げて棚板8の奥行方向に延び、側方に貫通する開口27を有する枠体で構成してもよく、このようにした場合、操作部材12’を直接持って引き出す場合に、開口27に指を入れて棒状の部材を把持部として利用することができ操作部材本体15’を把持し易い。また、図11の操作部材12’における連結部14’は、前出し部材11の外周面を取り囲むように外嵌するC字状を成しており、連結部14’が前出し部材11の長手方向の端部からのみ着脱可能となり、前出し操作時における操作部材12’の離脱を防止することができる。尚、操作部材本体15’を構成する枠体の形状は矩形状に限らず、円形や三角形等であってもよい。
次に、実施例2に係る書籍前揃え装置につき、図12を参照して説明する。尚、前記実施例と同一構成で重複する構成の説明を省略する。また、説明の便宜上、図12において手前側の側板を破線にて示している。
図12に示されるように、書籍前揃え装置21は、前出し部材22が中空の杆部材22aと杆部材22bと杆部材22cとが、入れ子状に組み合わされて成り、前出し部材22の長手方向の長さを調整可能となっている。これによれば、棚板の幅方向の長さ寸法に合わせて前出し部材22の長さを調整でき、種々の大きさの書架にて利用可能となる。また、一方の操作部材24aは、杆部材22aに固定され、他方の操作部材24bは、杆部材22bに固定されており、前出し部材22の長さ調整により、互いの幅方向の距離を調整可能となっている。尚、操作部材24a,24bは、前出し部材22に固定されていなくてもよく、上述した連結部等を備えて着脱自在な別体で構成してもよい。
また、前出し部材22の長さを書架2の側板9,9間の寸法と略同寸に調整することで、操作部材24a,24bを引出した際に、前出し部材22を書架2の両側板9,9に案内させることができる。そのため、種々の大きさの書架にて、複数の書籍を同時に、かつ棚板の手前側端縁8bに対して平行に前出しさせることができる。
また、操作部材24a,24bには、側方に貫通する開口25を備えており、この開口25より前方側が把持部26,26として機能している。そのため、開口25,25に指を入れることで、把持部26,26を直接把持し易く、操作部材24a,24bを直接持って行う前出し操作時の操作性が向上する。
次に、実施例3に係る書籍前揃え装置につき、図13を参照して説明する。尚、前記実施例と同一構成で重複する構成の説明を省略する。また、説明の便宜上、図13において手前側の側板を破線にて示している。
図13に示されるように、操作部材120は、前出し部材11に外嵌する略下向きコ字状の連結部140と、連結部140の幅方向の略中央に固定され、所定の長さを有する紐状部材よりなる操作部材本体150と、操作部材本体150の先端部に取付けられた把持部151と、から主に構成されている。尚、操作部材本体150は紐状部材に限らず所定の幅を有する帯状部材で構成されていてもよい。
このように、操作部材120を紐状部材にて構成することで、棚段3上において複数の書籍B,B,…の陳列の邪魔になり難い。また、不使用時には、結ぶなどして棚段3の奥側にまとめて置くこともできる。
尚、このように操作部材120を紐状部材にて構成した場合には、書籍Bを手で奥側に押すなどして、前出し部材11を棚板8の奥側の初期位置に移動させることになる。
また、杆部材13に把持部151に係合する係合部、例えば、操作部材本体150の外形寸法よりも長く、把持部151の外形寸法よりも短いスリットを設け、前出し作業時には杆部材13を引く事により、2つの操作部材120,120を同時に引き出すことができるようにしてもよい。更に、操作部材本体150の先端部は把持部に限らず、図示しないフック等とすることで、これらフックを杆部材13に係合させ、前出し作業時には杆部材13を引く事により、2つの操作部材120,120を同時に引き出すことができるようにしてもよい。
次に、実施例4に係る書籍前揃え装置につき、図14を参照して説明する。尚、前記実施例と同一構成で重複する構成の説明を省略する。また、説明の便宜上、図14において手前側の側板を破線にて示している。
図14(a)に示されるように、操作部材120,120の操作部材本体150,150の先端は、杆部材130にそれぞれ固定されている。この構成によれば、杆部材130を引くことで、2つの操作部材120,120を同時に引き出せ、前出し部材11を棚板8の手前側に棚板の長手方向に傾くことなく略平行な安定した状態で引出すことができる。尚、杆部材130は、前揃え作業に利用することができる。
また、杆部材130には、磁石30,30が固定されており、杆部材130の不使用時には、図14(b)に示されるように、操作部材本体150を杆部材130に巻きつける等してその長さを調整した状態で、磁石30,30を金属製の棚板8の下面等に磁着させることで、杆部材13を書架2に保持できるとともに、操作部材本体150が書籍の出し入れの邪魔にならない。
尚、操作部材本体150の長さを調整する手段としては、杆部材130に巻きつける態様に限らず、例えば、連結部140側に操作部材本体150を巻き取る装置を備え、当該巻き取る装置により長さを調整する等の態様であってもよい。このような操作部材本体150の長さを調整する手段を備えることで、仮に磁石を省略しても、不使用時の操作部材本体150及び杆部材130が書籍の出し入れの邪魔にならないようにできる。また、書籍の奥行き寸法に応じて、操作部材本体150を前出し作業の行い易い長さに調整することができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、操作部材と前出し部材とが別体で形成されているが、これに限らず一体に形成されていてもよい。
また、操作部材は、前出し部材を前方に引き出せる構成であれば、どのような形状であってもよい。例えば、棚板8の奥行方向に延びる棒状部材であってもよい。
また、前出し部材は、操作部材により後方側に移動される態様に限らず、書籍によって後方側に移動されればよいため、操作部材には前出し部材を後方側に移動できる構造を有していなくてもよい。
また、前出し部材は、書籍を前方側に移動できれば、前記実施例のような杆状に限らず、例えば、板状であってもよい。更に、前出し部材は棚板8の上面8aを摺動される構造に限らず、例えば、前出し時と前揃え時には、棚板8の上面8aから離間するものであってもよい。
また、前出し部材は棚段3の側板9,9の幅方向の寸法と略同寸の長手方向の寸法を有していなくてもよく、例えば、複数の書籍を同時に移動可能なだけの長手方向の寸法を有する前出し部材を1段の棚段3に複数幅方向に配置してもよい。
また、操作部材は前出し部材に対して3つ以上の複数個係合されていてもよい。
また、杆部材は、前記実施例の構成に限らず、例えば板状であってもよいし、長手方向の寸法は、複数の操作部材に架けて係止される複数の書籍を同時に移動可能なだけの長手方向の寸法であってもよい。
また、前出し作業は、必ずしも杆部材を利用せずとも、操作部材を直接把持して行われてもよく、例えば、実施例1においては、操作部材本体15の係合部16Aまたは係合部16Bに指を引っ掛けることができ、操作部材本体15の手前側の端部を把持部として利用して、操作部材12を引出し操作し易くなっている。
1 書籍前出し装置
2 書架
3 棚段
4 支柱
4a 支柱前面
5 横連結杆
7 係合孔
8 棚板
8a 棚板上面
8b 棚板手前側端縁
9 側板
10 係止片
11 前出し部材
11b 前出し部材後面
12 操作部材
13 杆部材
14 連結部
15 操作部材本体
15b 操作部材本体手前側端縁
16A,16B 係合部(把持部)
26 把持部
120 操作部材
151 把持部
B 書籍
B1 書籍背表紙

Claims (12)

  1. 書架の棚板上に陳列された書籍の前出しを行う書籍前出し装置であって、
    前記棚板の幅方向に所定の長さを有し、前記棚板上を奥行方向に移動可能な前出し部材と、
    前記棚板の奥行方向の手前側に延出可能に、前記前出し部材の長手方向に離間して複数配置され、前記前出し部材を前記棚板の手前側に引出し操作可能とする操作部材と、
    を備えていることを特徴とする書籍前出し装置。
  2. 前記操作部材は、手前側の端部に把持部を備えることを特徴とする請求項1に記載の書籍前出し装置。
  3. 前記前出し部材の長手方向の寸法が前記棚板の幅寸法とほぼ同寸に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の書籍前出し装置。
  4. 前記操作部材は、前記前出し部材に対して、該前出し部材の長手方向に位置調整可能に係合されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の書籍前出し装置。
  5. 前記操作部材は、下向きコ字状の連結部を備え、該連結部が前記前出し部材に外嵌して係合されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の書籍前出し装置。
  6. 前記操作部材は、C字状の連結部を備え、該連結部が前記前出し部材の外周面を取り囲むように外嵌して係合されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の書籍前出し装置。
  7. 前記操作部材は、前記棚板の奥行方向に延びる板体により主に構成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の書籍前出し装置。
  8. 前記操作部材は、前記棚板の奥行方向に延び、側方に貫通する開口を有する枠体により主に構成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の書籍前出し装置。
  9. 前記操作部材は、前記棚板の所定の長さを有する紐状部材または帯状部材で主に構成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の書籍前出し装置。
  10. 前記操作部材は、前記棚板の幅方向に所定の長さを有し少なくとも2つの前記操作部材に架けて取付可能な杆部材と前記前出し部材とに亘り延設され、その長さを調整可能となっていることを特徴とする請求項9に記載の書籍前出し装置。
  11. 棚板上に複数冊の書籍が陳列される書架であって、
    前記棚板の両端部に配置される側板同士の距離とほぼ同寸の長さを有し、前記棚板上を奥行方向に移動可能な前出し部材と、前記棚板の奥行方向の手前側に延出可能に、前記前出し部材の長手方向の任意の位置に配置され、前記前出し部材を前記棚板の手前側に引出し操作可能とする操作部材と、を備える書籍前出し装置が前記棚板上に配置されてなることを特徴とする書籍前出し装置を備える書架。
  12. 前記前出し部材は、幅方向の長さを調整可能となっていることを特徴とする請求項11に記載の書籍前出し装置を備える書架。
JP2017213576A 2017-11-06 2017-11-06 書籍前出し装置 Active JP7074457B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017213576A JP7074457B2 (ja) 2017-11-06 2017-11-06 書籍前出し装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017213576A JP7074457B2 (ja) 2017-11-06 2017-11-06 書籍前出し装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019083972A true JP2019083972A (ja) 2019-06-06
JP7074457B2 JP7074457B2 (ja) 2022-05-24

Family

ID=66763706

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017213576A Active JP7074457B2 (ja) 2017-11-06 2017-11-06 書籍前出し装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7074457B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11783732B2 (en) * 2017-06-14 2023-10-10 SPG International, LLC Height adjustable sign holder

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57124262U (ja) * 1981-01-30 1982-08-03
JPS58168266U (ja) * 1982-05-04 1983-11-09 株式会社伊藤喜工作所 陳列装置における仕切装置
JPH0451258U (ja) * 1990-09-06 1992-04-30
JPH0810107A (ja) * 1994-06-27 1996-01-16 Takakimi Otsu 陳列商品前送り用具
JPH0965959A (ja) * 1995-09-01 1997-03-11 Serata:Kk 陳列棚用仕切具
JPH11155701A (ja) * 1997-11-26 1999-06-15 Kawajun Kk 商品陳列ユニット
JP2002330831A (ja) * 2001-05-08 2002-11-19 Itoi:Kk 図書揃え具

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57124262U (ja) * 1981-01-30 1982-08-03
JPS58168266U (ja) * 1982-05-04 1983-11-09 株式会社伊藤喜工作所 陳列装置における仕切装置
JPH0451258U (ja) * 1990-09-06 1992-04-30
JPH0810107A (ja) * 1994-06-27 1996-01-16 Takakimi Otsu 陳列商品前送り用具
JPH0965959A (ja) * 1995-09-01 1997-03-11 Serata:Kk 陳列棚用仕切具
JPH11155701A (ja) * 1997-11-26 1999-06-15 Kawajun Kk 商品陳列ユニット
JP2002330831A (ja) * 2001-05-08 2002-11-19 Itoi:Kk 図書揃え具

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11783732B2 (en) * 2017-06-14 2023-10-10 SPG International, LLC Height adjustable sign holder

Also Published As

Publication number Publication date
JP7074457B2 (ja) 2022-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9119487B2 (en) Display system
JP2019083971A (ja) 書籍前揃え装置及び書籍前揃え装置を備える書架
JP2019083972A (ja) 書籍前出し装置及び書籍前出し装置を備える書架
KR20100091581A (ko) 독서대의 필기겸용 받침대 구조
KR101528734B1 (ko) 도서용 선반
US2615576A (en) Filing aid
KR101500674B1 (ko) 책 인출 유닛을 포함하는 책장
US2227152A (en) Display rack
JP6001751B1 (ja) 引出付き天板
GB2201339A (en) A stand for a printer
KR200378394Y1 (ko) 책꽂이
US2940455A (en) Document filing system
US2332193A (en) Holder for phonograph records
US2314473A (en) Support for materials
JP3075046U (ja) 本立ての自在仕切り
KR200172247Y1 (ko) 거치대용 걸이간
JP4839557B2 (ja) ボード類支持装置
JP3073751U (ja) デスク
JP3894516B2 (ja) 商品陳列具
KR20230165569A (ko) 서적용 스페이서
JP3094478U (ja) ハンガーホルダー
JP3162502U (ja) 紙押さえ具
JP5727279B2 (ja) 商品陳列棚
CN202842906U (zh) 抽屉结构
KR101182197B1 (ko) 서랍형 열람대를 갖는 모빌랙

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201027

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210825

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211012

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220510

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220512

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7074457

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150