JP2019083627A - 電気泳動装置用の電源装置、電気泳動装置、及び電気泳動装置用の電源制御方法 - Google Patents

電気泳動装置用の電源装置、電気泳動装置、及び電気泳動装置用の電源制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】小電流で、印加する電圧の大きさの精度を高精度とすることができる、電気泳動装置用の電源装置、電気泳動装置、及び電気泳動装置用の電源制御方法を提供する。【解決手段】電源装置20は、電圧を生成するインバータトランス回路54と、生成された電圧を増幅して出力するCCW回路56と、キャピラリー4に対してCCW回路56から出力された電圧を印加するための所定間隔離れた第1出力端子70及び第1入力端子80の端子対からなる電極対と、電極対によってマイクロチップ2に印加された実印加電圧の大きさに応じた電流モニタ信号と、マイクロチップ2に印加したと想定される想定電圧の大きさに応じた電流制御信号とが入力され、実印加電圧の大きさと想定電圧の大きさとを比較し、実印加電圧の大きさと、想定電圧の大きさとが一致するように、インバータトランス回路54が生成する電圧の大きさを補正する入力制御回路50と、を備える。【選択図】図3

Description

本開示は、電気泳動装置用の電源装置、電気泳動装置、及び電気泳動装置用の電源制御方法に関する。
従来から、電源装置から供給される電圧を測定具に印加することにより、測定具に所定の大きさの電流を流して測定を行う、測定装置が知られている。このような測定装置に用いられる電源として、例えば、特許文献1には、電気泳動装置用の電源装置が記載されている。
特開2002−174623号公報
上記測定装置では、測定具に所定の大きさの電流を流して測定を行うが、測定具に対して、電源装置から印加する電圧の精度が低く、測定具に所定の大きさの電流が流れない場合があった。例えば、特許文献1に記載の電源装置では、測定具の変動などにより、電流値の大きさの電流が測定具に流れない場合があった。
一方、電源装置から印加する電圧の精度を高精度にしょうとすると、要する電流が大電流となり、また、電源装置自身が大型化する傾向があった。
本開示は、小電流で、印加する電圧の大きさの精度を高精度とすることができる、電気泳動装置用の電源装置、電気泳動装置、及び電気泳動装置用の電源制御方法を提供することを目的とする。
本開示の第1の態様の電気泳動装置用の電源装置は、キャピラリーを有する測定具を用いる電気泳動装置用の電源装置において、電圧を生成する生成部と、前記生成部で生成された電圧を増幅して出力するコッククロフト・ウォルトン回路と、前記キャピラリーに対して前記コッククロフト・ウォルトン回路から出力された電圧を印加するための所定間隔離れた第1端子及び第2端子からなる電極対と、前記電極対によって前記測定具に印加された実印加電圧の大きさに応じた信号と、前記測定具に印加したと想定される想定電圧の大きさに応じた信号とが入力され、前記実印加電圧の大きさと前記想定電圧の大きさとを比較する比較回路と、前記比較回路の比較結果に基づいて、前記実印加電圧の大きさと、前記想定電圧の大きさとが一致するように、前記生成部が生成する電圧の大きさを補正する補正部と、を備える。
本開示の第2の態様の電気泳動装置用の電源装置は、第1の態様の電気泳動装置用の電源装置において、前記測定具に印加された前記実印加電圧の大きさを導出する導出部、をさらに備える。
本開示の第3の態様の電気泳動装置用の電源装置は、第2の態様の電気泳動装置用の電源装置において、前記導出部は、前記測定具に対して、前記コッククロフト・ウォルトン回路から出力された電圧が印加されたことにより、前記測定具に流れた電流の大きさに基づいて、前記実印加電圧の大きさを導出する。
本開示の第4の態様の電気泳動装置用の電源装置は、第1の態様から第3の態様のいずれか1態様の電気泳動装置用の電源装置において、前記生成部は、入力電圧を昇圧して出力するインバータトランス回路であり、前記補正部は、前記生成部に入力される前記入力電圧を補正する。
本開示の第5の態様の電気泳動装置用の電源装置は、第1の態様から第4の態様のいずれか1態様の電気泳動装置用の電源装置において、前記コッククロフト・ウォルトン回路の出力と、前記第1端子との間に設けられた第1抵抗素子と、前記第2端子と、グランドとの間に設けられ、前記第1抵抗素子よりも抵抗値が低い第2抵抗素子と、をさらに備え、前記第2端子と前記第2抵抗素子との間のノードに、前記比較回路の入力が接続されている。
本開示の第6の態様の電気泳動装置用の電源装置は、第5の態様の電気泳動装置用の電源装置において、前記コッククロフト・ウォルトン回路と、前記第1端子との間に、前記第1抵抗素子を有するローパスフィルタをさらに備えた。
本開示の第7の態様の電気泳動装置用の電源装置は、第1の態様から第6の態様のいずれか1態様の電気泳動装置用の電源装置において、前記測定具は、試料が泳動する前記キャピラリーを備えたディスポーザブルタイプのチップである。
本開示の第8の態様の電気泳動装置用の電源装置は、第1の態様から第7の態様のいずれか1態様の電気泳動装置用の電源装置において、前記測定具に印加される前記実印加電圧の大きさを測定する測定部をさらに備えた。
本開示の第9の態様の電気泳動装置は、第1の態様から第8の態様のいずれか1態様の電気泳動装置用の電源装置と、前記想定電圧の大きさを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記想定電圧の大きさに応じた信号を前記比較回路に入力させる制御を行う制御部と、を備える。
本開示の第10の態様の電気泳動装置は、第8の態様の電気泳動装置用の電源装置と、前記電気泳動装置用の電源装置の測定部の測定結果に基づき、測定具に印加される前記実印加電圧の異常を検出する検出部と、を備える。
本開示の第11の態様の電気泳動装置用の電源制御方法は、キャピラリーを有する測定具を用いる電気泳動装置用の電源制御方法において、生成部により、測定具に所定の大きさの電流を流すための電圧を生成し、生成された電圧を、コッククロフト・ウォルトン回路により増幅して出力し、前記キャピラリーに対して前記コッククロフト・ウォルトン回路から出力された実印加電圧を印加するための所定間隔離れた第1端子及び第2端子からなる電極対によって前記測定具に印加された前記実印加電圧の大きさに応じた信号と、前記測定具に印加したと想定される想定電圧の大きさに応じた信号とが入力される比較回路によって、前記実印加電圧の大きさと前記想定電圧の大きさとを比較し、比較結果に基づいて、前記実印加電圧の大きさと、前記想定電圧の大きさとが一致するように、前記生成部が生成する電圧の大きさを補正する、処理を含む。
本開示によれば、小電流で、印加する電圧の大きさの精度を高精度とすることができる、という効果を有する。
実施形態の電気泳動装置の一例の構成を示す構成図である。 実施形態の電源装置の構成の一例の概略を表すブロック図である。 実施形態の電源装置の構成の一例を表す回路図である。 実施形態の電源装置の動作の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本開示の技術を実施するための形態例を詳細に説明する。
図1には、本実施形態の電気泳動装置1の一例の概略を表した構成図を示す。図1に示すように、本実施形態の電気泳動装置1は、制御部10、電源装置20、導入側電極22、排出側電極24、及び分析部26を備える。本実施形態の電気泳動装置1は、マイクロチップ2のキャピラリー4を泳動する試料40に対して、キャピラリー電気泳動法を用いた測定(分析)を行う装置である。本実施形態のマイクロチップ2が本開示の測定具の一例であり、より具体的には、マイクロチップ2のキャピラリー4に充填された試料40、泳動液44、または希釈液(泳動液44を含む)によって希釈された試料42等の溶液を含んだ状態のマイクロチップ2、すなわち、十分に電流が流れる状態のマイクロチップ2が本開示の測定具の一例である。ただし、十分に電流が流れる状態であれば溶液を含んでいない状態のマイクロチップ2で本開示の技術を実施してもよい。
マイクロチップ2は、1回あるいは特定回数の分析を終えた後に廃棄されることが意図されたディスポーザブルタイプのチップであり、例えば、シリカ等により形成される。図1に示すように本実施形態のマイクロチップ2は、分離流路であるキャピラリー4、導入槽6、及び排出槽8を有する。導入槽6は、キャピラリー電気泳動法においていわゆるバッファとして機能する泳動液44、及び分析の対象である試料40が導入される槽である。泳動液44としては、例えば、100mMりんご酸−アルギニンバッファ(pH5.0)+1.5%コンドロイチン硫酸Cナトリウム等が挙げられる。試料40は、例えば、血液等である。
キャピラリー4は、キャピラリー電気泳動法を用いた分析が行われる場である。キャピラリー4の寸法の一例を挙げると、断面の形状が直径25μm〜100μmの円形、または辺の長さが25μm〜100μmの矩形であることが好ましく、長さが30mm程度であることが好ましいが、特に限定されるものではない。
排出槽8は、キャピラリー4に対してキャピラリー電気泳動法における流動下流側に位置している。排出槽8には、例えば、図示を省略した排出ノズルが取り付けられる。この排出ノズルは、図示を省略した吸引ポンプによって分析が終了した試料40及び泳動液44を排出するためのものである。
詳細を後述する電源装置20は、キャピラリー電気泳動法に必要な電圧を発生するためのものであり、例えば、1.5kV程度の電圧を発生する。図1に示すように、本実施形態の電源装置20は、第1出力端子70及び第1入力端子80を備える。本実施形態の第1出力端子70が本開示の第1端子の一例であり、第1入力端子80が本開示の第2端子の一例である。また、第1出力端子70及び第1入力端子80の端子対が本開示の電極対の一例である。
第1出力端子70には、導入側電極22が接続されており、第1入力端子80には、排出側電極24が接続されている。すなわち、本実施形態の導入側電極22も第1出力端子70と共に本開示の第1端子の一例であり、本実施形態の排出側電極24も第1入力端子80と共に本開示の第2端子の一例であり、導入側電極22及び排出側電極24の電極対が本開示の電極対の一例である。導入側電極22及び排出側電極24は、例えば、断面の直径が0.8mm〜1.0mmのCuからなる棒状の電極である。導入側電極22は、導入槽6に浸漬され、排出側電極24は、排出槽8に浸漬され、前記キャピラリー4に対して電圧が印加される。なお、導入側電極22及び排出側電極24は、前記キャピラリー4に対して電圧が印加され、マイクロチップ2のキャピラリー4に充填された試料40を泳動できるのであれば、マイクロチップ2のいずれの箇所と接続してもよい。好ましい接続位置は、導入槽6および排出槽8のように、キャピラリー2を挟んだ位置である。
本実施形態の分析部26は、例えば、吸光度の測定を実行するものであり、図1に示すように、発光部28、光源部30、受光部32、及び検出部34を含む。光源部30は、吸光度測定に用いられる光を発生するためのものであり、例えば、レーザー素子(図示省略)を備える。例えば、血液中のヘモグロビンA1c等のヘモグロビン種の濃度を分析する場合、光源部30は、波長が415nmの光を発生するが、特に限定されるものではなく、分析対象に応じた波長の光を発生するものであればよい。発光部28は、例えば、光ファイバーを介して光源部30と接続されており、光源部30からの光をキャピラリー4の一部に向けて照射光として照射する。受光部32は、キャピラリー4からの光を受光する部位であり、例えば、光ファイバーを介して検出部34と接続されている。検出部34は、受光部32が受けた光を検出する。
制御部10は、電気泳動装置1の各部の動作を制御するためのものであり、電気泳動装置1による分析を実現するための一連の制御を行う。制御部10は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等の記憶部11(図2参照)、及び入出力インターフェース等を含む。このような制御部10としては、例えば、いわゆるマイクロプロセッサ等が挙げられる。
電気泳動装置1により測定(分析)を行う場合、まず、導入ノズル46から導入槽6へと泳動液44が導入される。この泳動液44は、導入槽6、キャピラリー4、及び排出槽8を満たす。ついで、試料容器42に蓄えられた血液等の試料40が導入ノズル46に所定量、導入される。なお、分析のために、試料40の希釈が必要な場合、図示を省略した希釈手段によって希釈された試料40が用いられる。電源装置20から導入側電極22及び排出側電極24に電圧が印加されると、試料40の分離が始まる。試料40に電圧が印加されている時間が経過するに従い、例えば、ヘモグロビンA1c等の特定の成分が他の成分から分離される。この分離された特定成分がキャピラリー4を排出槽8に向かって移動する。移動の際に発光部28及び受光部32に挟まれたキャピラリー4の部分を特定成分が通過すると、照射光の一部が特定成分によって吸収される。そして、吸収されなかった光が透過光として検出部34により、測定され、さらに照射光と透過光に基づく吸光度測定の原理によってその濃度(透過量)が検出される。
次に、本実施形態の電源装置20の詳細について説明する。図2には、本実施形態の電源装置20の構成の一例の概略を表すブロック図を示す。また、図3には、本実施形態の電源装置20の構成の一例を表す回路図を示す。
図2及び図3に示すように、本実施形態の電源装置20は、入力制御回路50、イネーブル回路52、インバータトランス回路54、CCW(Cockcroft-Walton circuit)回路56、出力短絡保護回路58、過電圧保護回路60、電流検出回路62、及び電圧検出回路64を備える。また、本実施形態の電源装置20は、第1出力端子70、第1入力端子80を備えており、上述したように、第1出力端子70及び第1入力端子80を介して、マイクロチップ2と接続される。また、本実施形態の電源装置20は、第2出力端子72、第3出力端子74、第2入力端子82、第3入力端子84、及び第4入力端子86を備えており、これらの端子を介して、制御部10と接続される。
本実施形態の電源装置20は、制御部10から第2入力端子82を介して入力されるイネーブル信号に応じて、マイクロチップ2に、測定に必要な所定の大きさの電流を流すための電圧(以下、「印加電圧」という)を生成する機能を有する。また、本実施形態の電源装置20は、試料40をキャピラリー4で電気泳動するための電圧印加の初期過程で、マイクロチップ2に印加したと想定される想定電圧(詳細後述)の大きさに応じた電流制御信号の大きさとに基づいて、インバータトランス回路54の入力電圧を補正する機能を有する。
イネーブル回路52は、制御部10から第2入力端子82を介して入力されるイネーブル信号に応じて、インバータトランス回路54の一次側への電圧の入力状態(オン/オフ)を制御する。図3に示すように、本実施形態のイネーブル回路52は、抵抗素子R1、〜R3、及びnpn型のバイポーラトランジスタであるトランジスタTr1、及びPチャネル型のMOSFET(metal-oxide-semiconductor field-effect transistor)であるトランジスタTr2を有している。
図3に示すように、エミッタ接地型のトランジスタTr1のベースと第2入力端子82とは抵抗素子R1を介して接続されており、抵抗素子R1とトランジスタTr1のベースとの間のノードは、トランジスタTr1のエミッタと接続されている。また、トランジスタTr1のコレクタとトランジスタTr2のゲートとは接続されており、トランジスタTr2のソースとゲートとの間に抵抗素子R3が接続されている。
入力制御回路50は、第3入力端子84を介して入力される電流モニタ信号(詳細後述)の大きさと、第4入力端子86を介して入力される電流制御信号(詳細後述)とを比較し、電流モニタ信号の大きさと電流制御信号の大きさとが一致するように、インバータトランス回路54に入力される入力電圧の大きさを制御する。本実施形態の入力制御回路50が、本開示の比較回路及び補正部の一例である。
図3に示すように、入力制御回路50は、オペアンプAp1、Ap2、抵抗素子R4〜R13、容量素子C1、C2、npn型のバイポーラトランジスタであるトランジスタTr3、Tr5、及びNチャネル型のMOSFETであるトランジスタTr4を有している。オペアンプAp1の非反転入力端子は、第4入力端子86に接続されており、第4入力端子86を介して電流制御信号が入力される。オペアンプAp1の反転入力端子と出力とは接続されており、オペアンプAp1の出力は、抵抗素子R9を介してオペアンプAp2の非反転入力端子に接続されている。
オペアンプAp2は、反転増幅回路であり、オペアンプAp2の反転入力端子と出力とは、並列に接続された抵抗素子R10及び容量素子C1を介して接続されている。また、オペアンプAp2の反転入力端子は、抵抗素子R8を介して第3入力端子84と接続されており、第3入力端子84を介して電流モニタ信号が入力される。さらに、オペアンプAp2の出力とトランジスタTr5のベースとは、抵抗素子R11を介して接続されている。トランジスタTr5のエミッタは、直列に接続されたコンデンサC2及び抵抗素子R13を介して接地されている。また、トランジスタTr5のベースとエミッタとは、抵抗素子R12を介して接続されている。さらに、トランジスタTr5のコレクタと、イネーブル回路52のトランジスタTr2のドレインとは接続されている。
エミッタ接地型のトランジスタTr3のベースと、第2入力端子82とは抵抗素子R4を介して接続されており、抵抗素子R4とトランジスタTr3のベースとの間のノードは、トランジスタTr3のエミッタと接続されている。また、トランジスタTr3のコレクタは、抵抗素子R6を介して駆動電圧Vccの供給源と接続され、かつトランジスタTr4のゲートと接続されている。トランジスタTr2のソースとゲートとの間に抵抗素子R3が接続されている。トランジスタTr4のドレインは、抵抗素子R9とオペアンプAp2の非反転入力端子との間のノードに接続されており、ソースは、抵抗素子R7とグランドとの間に接続されている。抵抗素子R7は、オペアンプAp2の非反転入力端子とグランドとの間に設けられている。
インバータトランス回路54の一次側の電圧の入力には、入力制御回路50が接続されており、入力制御回路50から入力された直流(DC)の入力電圧を昇圧し、昇圧した交流(AC)の電圧を出力する。本実施形態のインバータトランス回路54が、本開示の生成部の一例である。
CCW回路56は、インバータトランス回路54から出力された電圧を増幅し、また直流電圧に整流して出力する。図3に示すように、本実施形態のCCW回路56は、容量素子C3からC8、及びダイオードD1からD6を有する、3段のCCW回路であり、入力された電圧のピーク入力電圧の6倍の大きさの電圧が出力される。この電圧が後述する実印加電圧となる。
図3に示すように、容量素子C3、C5、C7は直列に接続されており、容量素子C4、C6、C8も直列に接続されている。ダイオードD1のアノードは容量素子C4とインバータトランス回路54との間のノードに接続されており、カソードは容量素子C3と容量素子C5との間のノードに接続されている。ダイオードD2のアノードは、容量素子C4と容量素子C6との間のノードに接続されており、カソードは、容量素子C3と容量素子C5との間のノードに接続されている。ダイオードD3のアノードは、容量素子C4と容量素子C6との間のノードに接続されており、カソードは、容量素子C5と容量素子C7との間のノードに接続されている。ダイオードD4のアノードは、容量素子C5と容量素子C7との間のノードに接続されており、カソードは、容量素子C6と容量素子C8との間のノードに接続されている。ダイオードD5のアノードは、容量素子C6と容量素子C8との間のノードに接続されており、カソードは、容量素子C7に接続されている。ダイオードD6のアノードは容量素子C7に接続されており、カソードは容量素子C8に接続されている。
出力短絡保護回路58は、第1出力端子70と第1入力端子80とがショート(短絡)した場合に、電流検出回路62のオペアンプAp4に高電圧が印加されるのを抑制する。そのため、図3に示すように、本実施形態の出力短絡保護回路58は、直列に接続された抵抗素子R20〜R23を備える。本実施形態の抵抗素子R20からR23が、本開示の第1抵抗素子の一例である。また、本実施形態の出力短絡保護回路58は、CCW回路56により除去しきれなかったノイズを低減するためのローパスフィルタとしても機能する。そのため、図3に示すように本実施形態の出力短絡保護回路58は、RCローパスフィルタとして構成されており、容量素子C10〜C12を備える。
出力短絡保護回路58から出力された電圧が第1出力端子70を介してマイクロチップ2に印加される。この電圧が、「電極対によって測定具に印加された実印加電圧」の一例である。
過電圧保護回路60は、CCW回路56の出力電圧をモニタし、出力電圧の大きさが所定の大きさ(詳細後述)以上になった場合に、インバータトランス回路54の一次側に入力される電流を遮断することにより、出力電圧が過電圧となることを抑制する。
図3に示すように、本実施形態の過電圧保護回路60は、オペアンプAp3、抵抗素子R14〜R17、容量素子C9、npn型のバイポーラトランジスタであるトランジスタTr6、及びNチャネル型のMOSFETであるトランジスタTr7を有している。オペアンプAp3の反転入力端子には、直列に接続された抵抗素子R18及び抵抗素子R19により分圧されたCCW回路56の出力電圧が入力される。なお、本実施形態では、抵抗素子R18の抵抗値を高く、抵抗素子R19の抵抗値を低く(少なくとも抵抗素子R18より低く)することにより、オペアンプAp3の非反転入力端子に入力される電圧の電圧値をより低くしている。具体例として、抵抗素子R18の抵抗値としては100MΩ、抵抗素子R19の抵抗値としては100kΩを採用することができる。
オペアンプAp3の非反転入力端子には、直列に接続された抵抗素子R14及びR15、及び容量素子C9により、駆動電圧Vccを分圧した電圧が入力される。この駆動電圧Vccを分圧した電圧の大きさは、上記所定の大きさと同じ大きさである。オペアンプAp3の出力は、抵抗素子R16を介して、エミッタ接地型のトランジスタTr6のコレクタ及びトランジスタTr7のゲートに接続されている。トランジスタTr6のベースは抵抗素子R17を介して接地されており、また、トランジスタTr7のソースと接続されている。トランジスタTr6及び抵抗素子R17は、インバータトランス回路54の一次側に入力される電流を制御する電流制御回路として機能する。また、トランジスタTr7のドレインは、インバータトランス回路54の一次側のグランドに接続されている。
電流検出回路62は、第1出力端子70を介して印加電圧を印加したことにより、マイクロチップ2に流れた電流を測定し、測定した電流の大きさに基づいて導出された電流モニタ信号を第2出力端子72を介して出力する。第2出力端子72から出力された電流モニタ信号は、制御部10を介して第3入力端子84を介して入力制御回路50に入力される。本実施形態の電流検出回路62が、本開示の導出部の一例であり、電流モニタ信号が実印加電圧の大きさに応じた信号の一例である。
図3に示すように本実施形態の電流検出回路62は、オペアンプAp4、抵抗素子R24〜R26、及び容量素子C13を有する。オペアンプAp4の非反転入力端子には、第1入力端子80及び抵抗素子R24が接続されている。そのため、オペアンプAp4の非反転入力端子に入力される電圧の大きさは、マイクロチップ2を流れた電流の大きさと、抵抗素子R24の抵抗値とによって定まる。抵抗素子R24の抵抗値は、例えば、マイクロチップ2に想定される負荷の大きさに応じて定められる。
なお、オペアンプAp4の非反転入力端子に入力される電圧の大きさは、上述したように第1出力端子70及び第2出力端子72がショート(短絡)した場合、抵抗素子R20〜R23と、抵抗素子R24とにより分圧された電圧となる。具体的には、CCW回路56から出力された電圧の大きさをVCCW、抵抗素子R20〜R23各々の抵抗値をR20〜R23、抵抗素子R24の抵抗値をR24とすると、オペアンプAp4の非反転入力端子に入力される電圧の大きさVinは、下記(1)式で表される。
in=(VCCW/(R20+R21+R22+R23+R24))×R24 ・・・(1)
従って、オペアンプAp4の非反転入力端子に入力される電圧の大きさは、印加電圧よりも、かなり小さくなるため、オペアンプAp4の非反転入力端子に高電圧が印加されるのを抑制することができる。本実施形態の抵抗素子R24が、本開示の第2抵抗素子の一例である。
また、オペアンプAp4は、反転増幅回路であり、オペアンプAp4の反転入力端子と出力とは、並列に接続された抵抗素子R26及び容量素子C13を介して接続されている。また、オペアンプAp4の反転入力端子は、抵抗素子25を介して接地されている。また、オペアンプAp4の出力は第2出力端子72に接続されている。
電圧検出回路64は、出力短絡保護回路58から出力された印加電圧を測定し、測定した電圧の大きさに基づいて導出された電圧モニタ信号を第3出力端子74を介して出力する。第3出力端子74から出力された電圧モニタ信号は、制御部10に入力される。本実施形態の電圧検出回路64が、本開示の測定部の一例であり、電圧モニタ信号が実印加電圧の大きさに応じた信号の一例である。
図3に示すように本実施形態の電圧検出回路64は、オペアンプAp5、抵抗素子R27〜R30、及び容量素子C14を有する。オペアンプAp5の非反転入力端子には、抵抗素子R28を介して出力短絡保護回路58(第1出力端子70)に接続されており、また、抵抗素子R27を介して接地されている。そのため、オペアンプAp5の非反転入力端子には、CCW回路56から出力された電圧が抵抗素子R20〜R28によって分圧された電圧が入力される。オペアンプAp5は、反転増幅回路であり、オペアンプAp5の反転入力端子と出力とは、並列に接続された抵抗素子R30及び容量素子C14を介して接続されている。また、オペアンプAp5の反転入力端子は、抵抗素子29を介して接地されている。また、オペアンプAp5の出力は第3出力端子74に接続されている。
なお、過電圧保護回路60及び電圧検出回路64は、いずれもCCW回路56から出力された電圧をモニタ(測定)する機能を有するが、電圧検出回路64は、出力短絡保護回路58を介している。そのため、過電圧保護回路60及び電圧検出回路64の各々に印加される電圧の大きさが異なるため、過電圧保護回路60及び電圧検出回路64の構成が異なっている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
図4には、本実施形態の電源装置20の動作の流れの一例を表したフローチャートを示す。本実施形態の電気泳動装置1では、試料40をキャピラリー4で電気泳動するための電圧印加の初期過程で行われる。 電気泳動装置1では、マイクロチップ2(試料40)の測定を行う場合、制御部10が、電源装置20を駆動させるためのイネーブル信号を出力する。また、制御部10の記憶部11には、予めマイクロチップ2に所定の大きさの電流が流れたと想定し場合に生じる電圧(以下、「想定電圧」という)が記憶されており、想定電圧に応じた電流制御信号を出力する。
本実施形態の電源装置20は、制御部10から上記イネーブル信号が入力されると、図4に示した印加電圧を生成する動作を行う。
まず、ステップS100でイネーブル回路52は、入力されたイネーブル信号に応じてトランジスタTr1がオン状態となるため、トランジスタTr2がオン状態となり、駆動電圧Vddが供給される。
次のステップS102でイネーブル回路52は、インバータトランス回路54へ入力電圧を出力する。具体的には、イネーブル信号に応じてトランジスタTr3がオン状態となり、トランジスタTr6がオフ状態となる。オペアンプAp1には、第4入力端子86を介して電流制御信号が入力される。オペアンプAp2には、オペアンプAp1から出力された電流制御信号と、第3入力端子84を介して電流モニタ信号とが入力され、電流制御信号の大きさと電流モニタ信号の大きさとに応じた電圧がトランジスタTr5のベースに出力される。これによった、トランジスタTr5がオン状態となり、インバータトランス回路54へ入力電圧が出力される。
なお、説明の便宜上、ステップS100の後に、ステップS102の動作が行われているが、ステップS100のイネーブル回路52の動作、及びステップS102の入力制御回路50の動作は、並行して行われるものである。なお、以下の各ステップにおいても、回路の動作とでしては並行して行われる動作について、説明の便宜上、順序を設けて記載している。
次のステップS104でインバータトランス回路54は、入力電圧を昇圧した交流電圧を出力する。
次のステップS106でCCW回路56は、インバータトランス回路54から出力された昇圧電圧を増幅(図3に示した例では、6倍)して出力する。なお、上述したように、CCW回路56から出力された出力電圧の大きさが、印加電圧の大きさに応じた所定の大きさ以上になった場合は、インバータトランス回路54の一次側に入力される電流を遮断する。
次のステップS108では、CCW回路56から出力された出力電圧を、出力短絡保護回路58を介して、第1出力端子70から印加電圧として出力する。
次のステップS110で電圧検出回路64は、出力短絡保護回路58から出力された電圧に応じた電圧モニタ信号を生成して第3出力端子74を介して制御部10へ出力する。なお、制御部10は、第3出力端子74を介して入力された電圧モニタ信号の大きさと、上記所定の大きさとを比較することにより、印加電圧の異常を検出してもよい。例えば、制御部10は、電圧モニタ信号の大きさと、所定の大きさとを比較した比較結果に応じて、例えば、大きさの差が予め定められた閾値以上になった場合、何らかの異常が発生しているとみなし、外部に報知する等の処理を行ってもよい。この場合の制御部10が、本開示の検出部の一例である。
一方、マイクロチップ2には、第1出力端子70及び導入側電極22と、第2出力端子72及び排出側電極24とにより、印加電圧が印加され、試料40の測定が行われる。この際、マイクロチップ2(試料40)には、実印加電圧に応じた電流が流れる。
そこで次のステップS112で電流検出回路62は、マイクロチップ2を流れた電圧の大きさに応じた電流モニタ信号を生成して第2出力端子72を介して、制御部10に出力する。この電流モニタ信号は、制御部10及び第1入力端子80を介して、入力制御回路50に入力される。
そこで、次のステップS114で入力制御回路50のオペアンプAp2は、入力された電流モニタ信号の大きさと、電流制御信号の大きさとを比較し、比較結果に基づいてインバータトランス回路54の入力電圧を補正する。具体的には、入力制御回路50のトランジスタTr5は、電流モニタ信号の大きさと、電流制御信号の大きさとの差に応じた大きさの信号をトランジスタTr5のベースに出力する。従って、トランジスタTr5のベース−エミッタ間電圧VBEの大きさ、電流モニタ信号の大きさと、電流制御信号の大きさとの差に応じて変化し、その変化に応じて、入力制御回路50から出力され、インバータトランス回路54に入力される入力電圧の大きさが変化する。
この後、制御部10から入力されるイネーブル信号によって、動作の停止を指示されるまで、再び上記ステップS104〜S114の各動作を繰り返す。これらの処理を繰り返しを行う際には、記憶部11に記憶される想定電圧がステップの度に更新されていき、更新された想定電圧に応じた電流制御信号が次のステップで出力される。このように、ステップS104〜S114の各動作を繰り返し行うことにより、マイクロチップ2に想定電圧に応じた所定の大きさの電流が流れることになれば、ステップは完了する。その後、この所定の大きさの電流に対応した電圧がマイクロチップ2に印加され続け、試料40をキャピラリー4で電気泳動することによって、例えば、血液中のヘモグロビンA1c等の特定の成分を分析することができる。なお、この電気泳動中においてもステップS104〜S114の各動作を繰り返し行っていてもよい。
以上説明したように、上記実施形態の電源装置20は、キャピラリー4を有するマイクロチップ2を用いる電気泳動装置用の電源装置10において、電圧を生成するインバータトランス回路54と、インバータトランス回路54で生成された電圧を増幅して出力するCCW回路56と、キャピラリー4に対してCCW回路56から出力された電圧を印加するための所定間隔離れた第1出力端子70及び第1入力端子80の端子対からなる電極対と、第1出力端子70及び第1入力端子80によってマイクロチップ2に印加された実印加電圧の大きさに応じた電流モニタ信号と、マイクロチップ2に印加したと想定される想定電圧の大きさに応じた電流制御信号とが入力され、実印加電圧の大きさと想定電圧の大きさとを比較し、比較結果に基づいて、実印加電圧の大きさと、想定電圧の大きさとが一致するように、インバータトランス回路54が生成する電圧の大きさを補正する入力制御回路50と、を備える。
すなわち、本実施形態の電源装置20は、入力制御回路50が、マイクロチップ2に実際に流れた電流に基づく電流モニタ信号の大きさと、所定の大きさの電流がマイクロチップ2に流れた場合に、マイクロチップ2に印加したと想定される想定電圧の大きさに応じた電流制御信号の大きさとに基づいて、インバータトランス回路54の入力電圧を補正する。従って、本実施形態の電源装置20によれば、マイクロチップ2に、所定の大きさの電流を流すために印加する印加電圧の大きさの精度を高精度とすることができる。
測定具をディスポーザブルタイプのマイクロチップ2としており、負荷が一定ではないため、従来の電源装置を用いた場合、想定電圧の大きさと、実際にマイクロチップ2を流れた電流に基づいた実印加電圧の大きさとが一致しない場合がある。すなわち、測定具がディスポーザブルタイプのマイクロチップ2の場合、所定の大きさの電流がマイクロチップ2に流れない場合がある。このような場合に対しても、本実施形態の電源装置20では、上述のように、マイクロチップ2によらず、所定の大きさの電流を流すことができる。換言すると、本実施形態の電源装置20によれば、想定電圧の大きさと、実際にマイクロチップ2を流れた電流に基づいた実印加電圧の大きさとを一致させることができる場合がある。
また、本実施形態の電源装置20では、インバータトランス回路54から出力された昇圧電圧をCCW回路56により増幅するため、大電流を要さず、比較的小電流で高電圧の印加電圧を得ることができる。
従って、本実施形態の電源装置20によれば、小電流で、印加する電圧の大きさの精度を高精度とすることができる。また、本実施形態の電源装置20によれば、上記のようにインバータトランス回路54及びCCW回路56を用いているため、電源装置20が大型化するのを抑制し、かつ係るコストも抑制することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されず、種々に変更することができることは言うまでもない。例えば、本実施形態の電源装置20は、試料40をキャピラリー4で電気泳動するための電圧印加の初期過程で、上述したようにインバータトランス回路54の入力電圧を補正したが、入力電圧を補正するタイミングは当該形態に限定されない。入力電圧を補正するタイミングは、例えば、電気泳動を行うタイミングとは分け、電気泳動を行うよりも前のタイミングであってもよいが、入力電圧の補正が完了するまでに泳動が生じる場合があるため、上記実施形態のように初期過程のタイミングとすることが好ましい。
また例えば、上記実施形態の電源装置20は、電気泳動装置1以外の測定装置や分析装置に適用してもよい。なお、上述したように、電源装置20は、測定具の負荷がばらつく場合に適用することが好ましい。
また、電流検出回路62は、想定電圧の大きさと、想定電圧に応じた電流の大きさとに基づき調整することで、より高精度に電流の大きさを行うことを可能とすることができる。
本明細書に記載された全ての文献、特許出願及び技術規格は、個々の文献、特許出願及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
1 電気泳動装置
10 制御部
11 記憶部
20 電源装置
50 入力制御回路
54 インバータトランス回路
56 CCW回路
58 出力短絡保護回路
62 電流検出回路
64 電圧検出回路
R1〜R30 抵抗素子

Claims (11)

  1. キャピラリーを有する測定具を用いる電気泳動装置用の電源装置において、
    電圧を生成する生成部と、
    前記生成部で生成された電圧を増幅して出力するコッククロフト・ウォルトン回路と、
    前記キャピラリーに対して前記コッククロフト・ウォルトン回路から出力された電圧を印加するための所定間隔離れた第1端子及び第2端子からなる電極対と、
    前記電極対によって前記測定具に印加された実印加電圧の大きさに応じた信号と、前記測定具に印加したと想定される想定電圧の大きさに応じた信号とが入力され、前記実印加電圧の大きさと前記想定電圧の大きさとを比較する比較回路と、
    前記比較回路の比較結果に基づいて、前記実印加電圧の大きさと、前記想定電圧の大きさとが一致するように、前記生成部が生成する電圧の大きさを補正する補正部と、
    を備えた電気泳動装置用の電源装置。
  2. 前記測定具に印加された前記実印加電圧の大きさを導出する導出部、をさらに備えた、
    請求項1に記載の電気泳動用の電源装置。
  3. 前記導出部は、前記測定具に対して、前記コッククロフト・ウォルトン回路から出力された電圧が印加されたことにより、前記測定具に流れた電流の大きさに基づいて、前記実印加電圧の大きさを導出する、
    請求項2に記載の電気泳動装置用の電源装置。
  4. 前記生成部は、入力電圧を昇圧して出力するインバータトランス回路であり、
    前記補正部は、前記生成部に入力される前記入力電圧を補正する、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電気泳動装置用の電源装置。
  5. 前記コッククロフト・ウォルトン回路の出力と、前記第1端子との間に設けられた第1抵抗素子と、
    前記第2端子と、グランドとの間に設けられ、前記第1抵抗素子よりも抵抗値が低い第2抵抗素子と、をさらに備え、
    前記第2端子と前記第2抵抗素子との間のノードに、前記比較回路の入力が接続されている、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電気泳動装置用の電源装置。
  6. 前記コッククロフト・ウォルトン回路と、前記第1端子との間に、前記第1抵抗素子を有するローパスフィルタをさらに備えた、
    請求項5に記載の電気泳動装置用の電源装置。
  7. 前記測定具は、試料が泳動する前記キャピラリーを備えたディスポーザブルタイプのチップである、
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電気泳動装置用の電源装置。
  8. 前記測定具に印加される前記実印加電圧の大きさを測定する測定部をさらに備えた、
    請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の電気泳動装置用の電源装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の電気泳動装置用の電源装置と、
    前記想定電圧の大きさを記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された前記想定電圧の大きさに応じた信号を前記比較回路に入力させる制御を行う制御部と、
    を備えた電気泳動装置。
  10. 請求項8に記載の電気泳動装置用の電源装置と、
    前記電気泳動装置用の電源装置の測定部の測定結果に基づき、測定具に印加される前記実印加電圧の異常を検出する検出部と、
    を備えた電気泳動装置。
  11. キャピラリーを有する測定具を用いる電気泳動装置用の電源制御方法において、
    生成部により、測定具に所定の大きさの電流を流すための電圧を生成し、
    生成された電圧を、コッククロフト・ウォルトン回路により増幅して出力し、
    前記キャピラリーに対して前記コッククロフト・ウォルトン回路から出力された実印加電圧を印加するための所定間隔離れた第1端子及び第2端子からなる電極対によって前記測定具に印加された前記実印加電圧の大きさに応じた信号と、前記測定具に印加したと想定される想定電圧の大きさに応じた信号とが入力される比較回路によって、前記実印加電圧の大きさと前記想定電圧の大きさとを比較し、
    比較結果に基づいて、前記実印加電圧の大きさと、前記想定電圧の大きさとが一致するように、前記生成部が生成する電圧の大きさを補正する、
    処理を含む電気泳動装置用の電源制御方法。
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