JP2019083067A - 商品販売情報処理システム、登録装置、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、上記のように店員が登録装置と精算装置とで個別に実績の取り消しを行っていることで、登録装置が管理する実績と精算装置が管理する実績とが異なる違算が生じる可能性がある。
以下、本発明の一実施形態によるPOS(Point Of Sales)システム(商品販売情報処理システムの一例)について図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態におけるPOSシステム1の一構成例を示している。同図に示すPOSシステム1は、ストアコントローラ100と、3つの登録装置200−1〜200−3と、3つの精算装置300−1〜300−3とを備える。
また、POSシステム1において備えられる登録装置200の数と精算装置300の数とについては特に限定されるものではない。また、登録装置200の数と精算装置300の数とが異なっていてもよい。
ストアコントローラ100は、例えば、商品マスタを記憶する。商品マスタは、各商品の商品識別情報(例えばJANコード)、商品名、販売価格などの商品情報を格納するファイルである。ストアコントローラ100は、商品の販売状況及び仕入れ状況等に応じて更新された最新の商品マスタを、適宜、他の装置(登録装置200、精算装置300)に送信する。
登録装置200は、店員の操作により取引単位に応じた買上商品の登録が行われるのに応じて、商品登録情報を生成する。
取引番号は、商品登録情報と一意に対応付けられた番号である。なお、取引番号は、対応の取引の会計券にも印字されてよい。
登録装置番号は、対応の商品登録が行われた登録装置200を一意に示す番号である。
商品コードは、買上商品の種別ごとに付与されたコードである。数量は、買上商品の種別ごとの数量を示す。単価は、買上商品種別ごとの単価を示す。合計金額は、買上商品全体の金額である。登録完了日時は、対応の取引に応じた商品登録が登録装置200にて完了した日時を示す。
精算装置300は、客の操作に応じて、精算指示として受信した精算情報に含まれる商品登録情報に基づいて精算処理を行う。
図2を参照して、本実施形態のPOSシステムの基本的な運用例について説明する。同図は、本実施形態におけるPOSシステムが導入された店舗内を平面方向から見た場合を模式的に示している。
同図に示すように、店舗においては、3つの登録装置200−1、200−2、200−3と3つの精算装置300−1、300−2、300−3が配置されている。なお、同図では、ストアコントローラ100については図示を省略している。
なお、以降の説明においてカウンタ台22−1、22−2、22−3について特に区別しない場合には、カウンタ台22と記載する。
また、精算装置300−1、300−2、300−3は、例えば商品を袋に入れるために使用するサッカー台(図示せず)などに向かう動線の途中の位置に設置される。
また、同図では、登録装置200−1、200−2、200−3ごとに対応して、商品登録の操作を行うための店員(オペレータ)OP1、OP2、OP3が位置している状態が示されている。
店員OP1は、客C1に対応する買上商品の登録を済ませると小計キーを操作する。また、小計キーの操作を行った店員OP1は、客C1が今回の商品の登録に応じて精算すべき精算装置300を、精算装置300−1、300−2、300−3のうちから選択する操作を行う。
ここでは、店員OP1が、空いている精算装置300−2、300−3のうちから精算装置300−2を選択した場合を例に挙げる。この場合、店員OP1は、客C1が精算を行うべき精算装置として精算装置300−2を指定する操作(精算装置指定操作)を行う。精算装置指定操作に応じて、登録装置200−1は、客C1に対応する取引に応じた精算情報を、選択された精算装置300−2に送信する。精算装置300−2は、受信した精算情報を記憶する。そのうえで、店員OP1は、客C1に対して、精算装置300−2により精算を行ってもらうように口頭で伝える。
上記の精算装置指定操作に応じて、登録装置200−2は、客C2に対応する取引に応じた精算情報を、選択された精算装置300−3に送信する。
店員OP2は、客C2に対して、精算装置300−3により精算を行ってもらうように口頭で伝える。
店員は発行されたお会計券を客に手渡す。お会計券を手渡された客は、任意の精算装置300にまで赴く。お会計券には精算情報がバーコードとして印字されている。そこで、客は、精算装置300が備えるスキャナ部にお会計券のバーコード部分をかざして、スキャナ部によりバーコードを読み取らせる。これにより、精算装置300は、客に対応する精算情報を取得する。精算装置300は、取得した精算情報に基づく精算画面を表示する。客は、精算画面において表示される案内に従って精算を行うことができる。
図3を参照して登録装置200の構成例について説明する。同図に示すように、登録装置200は、CPU201、記憶部202、RAM203、スキャナ部204、店員用表示部205、客用表示部206、操作部207、通信部208、ブザー209、印刷部210を備える。
RAM(Random Access Memory)203は、CPU201の主記憶装置であり、CPU201の演算結果が一次的に記憶される。
また、店員用表示部205は、店員への表示機能に加え、店員からの入力受付機能も有する。具体的に、店員用表示部205は、表示デバイスとタッチパッドとが組み合わされたタッチパネルとして構成される。
通信部208は、LAN2(図1)を経由し、他の装置(ストアコントローラ100、他の登録装置200、精算装置300)と通信する。
ブザー209は、店員に注意を促すブザー音を発生させる。
同図に示す登録装置200は、カウンタ台22に設置されている。登録装置200は、店員の立ち位置側に対応する側において、店員用表示部205、操作部207、スキャナ部204及び印刷部210が設けられる。
店員は、店員用表示部205を見ながら、店員用表示部205や操作部207を操作することができる。また、商品の登録にあたり、店員は、商品を手に持って、商品に貼り付けられたラベルに印刷されたバーコードをスキャナ部204の前にかざすようにして、スキャナ部204にバーコードを読み取らせることができる。また、店員は、印刷部210から排出される会計券を取り、客に受け渡すこともできる。
図5を参照して、精算装置300の構成例について説明する。同図に示す精算装置300は、CPU301、記憶部302、RAM303、スキャナ部304、表示部305、操作部306、通信部307、ブザー308、印刷部309、貨幣授受部310及びサインポール部311を備える。
RAM303は、CPU301の主記憶装置であり、CPU301の演算結果が一次的に記憶される。
従って、精算装置指定操作に応じて精算情報を登録装置200から指定された精算装置300に送信するようにされた本実施形態のPOSシステムにおいては、スキャナ部304は省略されてよい。
また、スキャナ部304は、後述の本実施形態においては、レシートにバーコードとして印字された精算結果を示す情報(精算結果情報)の読み込みに用いられる。
通信部307は、LAN2(図1)を経由し、他の装置(ストアコントローラ100、登録装置200、他の精算装置300)と通信する。ブザー308は、CPU301の制御に応じて、警告や店員の呼び出しなどのためのブザー音を発する。
貨幣授受部310は、買上商品の代金の支払いに応じた貨幣の投入を受け付けるとともに、客が受け取るべき釣銭、払戻金などの排出が行われる。
サインポール部311は、CPU301の制御に応じて点灯または点滅する発光部を備える。例えば、CPU301は、客が店員を呼ぶ操作を操作部306に対して行うのに応じて、サインポール部311の発光部が点灯または点滅するように制御する。
客は、例えば表示部305に表示される精算画面の案内を見ながら精算を行うことができる。また、客は、必要に応じて、表示部305や操作部306に対する操作を行うことができる。
また、客は、貨幣授受部310における紙幣投入口、硬貨投入口に代金支払いのための紙幣、硬貨を投入する。また、客は、釣銭がある場合には、貨幣授受部310における紙幣排出口、硬貨排出口から排出される釣銭としての紙幣や硬貨を受け取ることができる。
また、印刷部309における排紙部からは精算結果を示すレシートが排出される。客は、排出されたレシートを受け取ることができる。
本実施形態のPOSシステムが設置される店舗では、客は品券(商品券とも呼ばれる)を利用した買い物を行うことができる。品券を利用した買い物としては、例えば以下のような態様を挙げることができる。
1つ目は、品券の金額(品券に設定された金額(額面))以上の商品の買上金額を、客が品券と併用して支払うというものである。例えば、買上金額が5000円で品券の金額が1000円である場合、客は、1枚の商品券(1000円分)と差額の4000円の現金とを併せて支払うというものである。この場合において、例えば買上金額と品券の金額とが同じである場合には、品券のみで支払いを行うことができる。
また、2つ目の態様は、品券の金額未満の買上金額を、品券を利用して客が支払うというものである。具体例として、買上金額が800円である場合に、例えば買上金額より大きい1000円の品券で客が支払いを行うというものである。この場合には、品券の金額に対する買上金額の差額である200円がお釣りとして客に支払われる。
図7(a)は、品券利用取引Aに応じて登録装置200から発行される会計レシートの内容例を示し、図7(b)は、精算装置300から発行される精算レシートの内容例を示す。
図8(a)は、品券利用取引Bの会計に応じて登録装置200から発行される会計レシートの内容例を示し、図8(b)は、品券利用取引Bの会計の精算に応じて精算装置300から発行される精算レシートの内容例を示す。
「品券2売上」は、「品券2」としての券種による品券の使用総枚数を示す。図7及び図8に示されるように、品券利用取引Aにおいて「品券2」は使用されておらず、品券利用取引Bにおいて「品券2」が1枚使用されている。従って、「品券2売上」は「1」となる。
また、「理論品券2在高」は、理論品券在高として、「品券2売上」によって示される「品券2」の使用総枚数に応じた売上金額を示す。この場合、「品券2売上」が「1」を示し、「品券2」の1枚あたりの金額は1000円である。従って、「理論品券2在高」は2000円となる。
「品券在高合計」は理論品券在高として、これまでに使用された品券ごとに応じた理論品券在高の合計を示す。この場合の「品券在高合計」は、「理論品券1在高」と「理論品券2在高」との合計である4000円となる。
本実施形態において品券在高は、使用された品券の券種ごとの理論品券在高を含む。また、品券在高は、「品券在高合計」をさらに含んでもよい。
「税込合計」は、買上金額の合計についての税込みの金額である。この場合、品券利用取引Aにける税込みの買上金額は5000円であり、品券利用取引Bにける税込みの買上金額は5000円であるため、「税込合計」は、10000円である。
「税抜合計」は、税抜きの買上金額の合計である。この場合の「税抜合計」は、9250円となる。
「客数」は、これまでに取り引きを行った延べの客数であり、精算が行われた取引数に対応する。この場合の「客数」は、品券利用取引Aと品券利用取引Bとが行われていることに応じて「2」となる。
店員が、客からの申し出に応じて、品券利用取引Aを取り消す操作を登録装置に対して行うことで、登録装置は、取り消された品券利用取引Aの内容を示す取消レシートを発行する。図10(a)は、取り消された品券利用取引Aの内容を示す取消レシートの一例である。同図の取消レシートには、図7(b)にて説明したのと同様の品券利用取引Aの内容が示されている。つまり、同図の取消レシートは、図7(b)にて説明した内容の品券利用取引Aが取り消されたことを示す。
そこで、この場合には、図10(b)の会計実績に示されるように、「品券1売上」について、図9(a)の「3」から「1」に訂正される。
また、品券在高として、「理論品券1在高」は、図9(a)の3000円から1000円に更新される。さらに、品券在高として、「品券在高合計」は、図9(a)の4000円から2000円に更新される。
店員が、客からの申し出に応じて、品券利用取引Aを取り消す操作を精算装置に対して行うことで、精算装置は、取り消された品券利用取引Aの内容を示す取消レシートを発行する。図11(a)は、取り消された品券利用取引Aの内容を示す取消レシートの一例である。同図の取消レシートにも、図7(b)にて説明したのと同様の品券利用取引Aの内容が示され、図7(b)にて説明した内容の品券利用取引Aが取り消されたことを示す。
そこで、この場合には、図11(c)の精算実績に示されるように、現金在高(「理論現金在高」及び「理論現金在高」について、図9(b)の6000円から3000円に訂正される。
また、図11(c)の精算実績においては、上記の現金在高とともに、「税込合計」、「税抜合計」、「売上」、「客数」、「点数」についても、品券利用取引Aの取り消しに応じて訂正が行われた例が示されている。
即ち、「税込合計」については図9(b)の10000円から5000円に更新され、「税抜合計」については図9(b)の9250円から4630円に更新される。また、「売上」については、10000円から5000円に更新される。また、「客数」については、図9(b)の「2」から「1」に更新される。また、「点数」については、図9(b)の「2」から「1」に更新される。
しかし、これまでの説明から理解されるように、品券利用取引に関する実績として管理する情報は、登録装置が品券在高であるのに対して、精算装置が現金在高であり、両者の間で異なっている。
このために、登録装置側で品券利用取引を取り消した場合には、登録装置における品券在高については品券利用取引の取り消しが反映されるが、精算装置における現金在高については品券利用取引の取り消しが反映されていない状態となる。
逆に、精算装置側で品券利用取引を取り消した場合には、精算装置における現金在高については品券利用取引の取り消しが反映されるが、登録装置における品券在高については品券利用取引の取り消しが反映されていない状態となる。
このように、上記の例の場合、登録装置と精算装置とのいずれか一方の装置により取り消しを行った段階では、登録装置が管理する会計実績と精算装置が管理する精算実績とで、品券在高または現金在高が現実の品券利用取引の取り消しの結果と相違する。このため、登録装置の会計実績と精算装置の精算実績とが不整合となる違算が発生しやすくなる。
具体的には、例えば品券利用取引Aを取り消す操作が登録装置200と精算装置300とのいずれに対して行われたとしても、会計実績としては図12(a)に示すように、「品券1売上」が「3」から「1」に更新され、「理論品券1在高」が3000円から1000円に更新され、「品券在高合計」が4000円から2000円に訂正されるようにする。つまり、会計実績としては、図10(b)と同じ内容となるようにする。
また、併せて、精算実績としては図12(b)に示すように、「理論現金在高」について、図9(b)の6000円から3000円に訂正されるようにする。また、「税込合計」、「税抜合計」、「売上」、「客数」、「点数」についても、品券利用取引Aの取り消しに応じて訂正が行われるようにする。つまり、精算実績としては、図11(c)と同じ内容となるようにする。
図13及び図14を参照して、店員が品券利用取引を取り消す際の操作態様例として、登録装置200に対して操作を行う場合について説明する。
本実施形態において、品券利用取引を取り消す操作は登録装置200に対して行われる。
図13は、登録装置200の店員用表示部205に表示される商品登録画面の一例を示している。
商品登録画面は、店員が客の買上商品を登録する操作を行うのに利用される。より具体的には、店員は、商品登録画面に対する操作によって、店員が客の買上商品を取引単位で登録する操作と、1取引に対応する買上商品の登録に応じた精算を行わせる精算装置300を指定(選択)する操作(精算装置指定操作)とを行うことができる。
また、精算装置選択ボタン501−2において表示されている「精算機2」は精算装置300−2を示す。つまり、精算装置選択ボタン501−2は、精算装置300−2を指定する操作が行われるボタンである。
また、精算装置選択ボタン501−3において表示されている「精算機3」は精算装置300−3を示す。つまり、精算装置選択ボタン501−3は、精算装置300−3を指定する操作が行われるボタンである。
本実施形態において、品券利用取引の「訂正」は、精算済みの品券利用取引の「取り消し」と同義である。
そこで、店員は、客から受け取った取消対象の品券利用取引の精算レシートに印字されたバーコードBC(図7)をスキャナ部204により読み込ませる。これにより、登録装置200は、取消対象の品券利用取引の精算結果を示す精算結果情報を取得する。
同図の訂正確認ウィンドウにおいては、例えば「訂正しますか?」との品券利用取引の取り消しの確認を店員に促すメッセージと、精算内容画面と、「はい」ボタン602と、「いいえ」ボタン603とが配置される。
精算内容画面601は、スキャナ部204による精算レシートのバーコードの読み込みによって登録装置200が取得した取消対象の品券利用取引の精算結果情報が示す精算内容を示す。
「はい」ボタン602は、品券利用取引の取り消しの実行を指示するために操作されるボタンである。
「いいえ」ボタン603は、品券利用取引の取り消しを実行しないことを指示するために操作されるボタンである。
「はい」ボタン602が操作されると、店員用表示部205においては訂正確認ウィンドウの表示が消去され、代わりに図14(c)の精算装置選択ウィンドウが表示される。
なお、「いいえ」ボタン603が操作され、品券利用取引の取り消しを実行しないことが指示された場合には、訂正確認ウィンドウは消去され、例えば図13に示す商品登録画面の表示に戻る。
また、精算装置選択ウィンドウにおいては、精算装置選択ボタン611−1、611−2、611−3が配置されている。なお、以降の説明にあたり、精算装置選択ボタン611−1、611−2、611−3について特に区別しない場合には、精算装置選択ボタン611と記載する。
また、精算装置選択ボタン611−2における「精算機2」との表示は、精算装置選択ボタン611−2が精算装置300−2に対応していることを示す。つまり、精算装置選択ボタン611−2は、精算装置300−2の選択のために操作されるボタンである。
また、精算装置選択ボタン611−3における「精算機3」との表示は、精算装置選択ボタン611−3が精算装置300−3に対応していることを示す。つまり、精算装置選択ボタン611−3は、精算装置300−3の選択のために操作されるボタンである。
店員は、精算レシートに印字されている精算装置300の番号を確認する。そして、店員は、精算装置選択ウィンドウにおいて配置されている精算装置選択ボタン611のうち、精算レシートに印字されている番号により示される精算装置300に対応の精算装置選択ボタン611を操作する。つまり、店員は、精算レシートに印字されている番号により示される精算装置300を選択する操作を行う。
そのうえで、登録装置200は、上記のように精算装置選択ウィンドウに対する精算装置300の選択操作が行われると、取消対象の品券利用取引に対応する精算実績の訂正を精算装置300に指示する。このために、登録装置200は、品券利用取引に対応する現金在高の訂正を要求する訂正要求を、選択された精算装置300に送信する。
なお、取消対象の品券利用取引における品券の金額と買上金額とが等しかった場合には、客の返金あるいは客からの釣銭の戻しは生じないので、客が精算装置300にまで赴く必要はない。この場合、店員は、客を精算装置300に案内する必要は無い。
具体的に、訂正要求に含まれる差額は、買上金額から品券金額を減算した値を示している場合を例に挙げる。この場合において、訂正要求に含まれる差額の値が0より大きければ(正の値であれば)、客は品券と現金とを合わせて買上金額を支払っている。そこで、この場合の精算装置300は、差額分の現金を出金するための制御を行う。
これに対して、訂正要求に含まれる差額の値が0より小さければ(負の値であれば)、客は精算に際して、品券の金額よりも少ない買上金額の商品を品券で支払っており、釣銭を受け取っている。そこで、この場合の精算装置300は、差額分の現金を客に入金してもらうための制御を行う。
そして、精算装置300は、差額分の現金の出金あるいは入金が完了すると、現金在高を含む精算実績の訂正を行う。
この場合、品券利用取引の取り消しの申し出を受けた店員は、客が提示する精算レシートを確認する。前述のように、精算レシートには、精算が行われた精算装置300を示す番号が印字されている。店員は、精算レシートに印字された番号が示す精算装置300にまで赴いて、品券利用取引の取り消しを指示する操作を行う。
品券利用取引の取り消しを指示する操作に応じて、精算装置300の表示部305には、精算レシートのバーコードを精算装置300に読み込ませることを促すレシート読込案内ウィンドウが表示される。店員は、レシート読込案内ウィンドウにて表示される案内に従って、スキャナ部304に精算レシートのバーコードを読み込ませる。これにより、精算装置300は、精算レシートにバーコードとして印字された精算結果情報を取得する。
また、精算装置300は、取消対象の品券利用取引が行われた登録装置200に対して訂正要求を送信する。訂正要求には、精算レシートのバーコードの読み込みにより取得された精算結果情報が含まれている。
訂正要求を受信した登録装置200は、受信された訂正要求に含まれている精算結果情報に基づいて、品券在高を訂正する。
このために、品券利用取引の取り消しによって会計実績と精算実績とで違算が発生することを防止できる。
また、品券利用取引の取り消しに応じた品券在高と現金在高との一括訂正を行わせるための登録装置200に対する操作は、図13、図14により説明したように、品券利用取引の取り消しの指示と、精算装置300の選択という簡易なものでよい。また、品券利用取引の取り消しに応じた品券在高と現金在高との一括訂正を行わせるための精算装置300に対する操作も、先の説明のように品券利用取引の取り消しを指示し、精算レシートのバーコードを読み込ませるという簡易なものである。
続いて、図15のフローチャートを参照して、登録装置200が1取引に応じて会計を行うための処理手順例について説明する。
ステップS101:登録装置200におけるCPU201は、店員による1取引分の商品を登録する操作に応じて商品を登録する処理(商品登録処理)を実行する。
ステップS102:店員は、客から品券利用の申し出を受けた場合には、品券を受け取り、品券を利用した取引であることを宣言する操作(品券利用取引宣言操作)を登録装置に対して行う。そこで、CPU201は、今回の取引について品券利用取引宣言操作が行われたか否かについて判定する。
ここで、上記の品券利用取引宣言操作の一具体例は、商品登録画面において配置された品券利用取引宣言のためのボタン(図13においては図示を省略)に対するタッチ操作であればよい。
ステップS105:精算装置指定操作が行われると、CPU201は、ステップS103の通常会計処理に応じた精算情報を、ステップS104の精算装置指定操作により指定された精算装置300に送信する。
つまり、登録装置200は、登録された商品の税込みの合計金額(買上金額)から品券の金額を減算した金額を客の支払金額とするように会計処理を行う。本実施形態において、商品の小計金額よりも品券の金額のほうが大きく、上記の支払金額が負の値として求められた場合、当該支払金額は客に支払うべき釣銭として扱われる。ステップS106による品券対応会計処理の結果、図7(b)、図8(b)などに示したように、品券利用取引の内訳が印字された精算レシートが発行される。
ステップS108:精算装置指定操作が行われると、CPU201は、ステップS106の品券対応会計処理に応じた精算情報を、ステップS107の精算装置指定操作により指定された精算装置300に送信する。
ステップS109:また、CPU201は、ステップS106による品券対応会計処理の結果に基づいて品券在高を加算するようにRAM203に記憶される会計実績を更新する。
ステップS202:CPU301は、ステップS201にて受信された精算情報を利用して精算処理を実行する。この際、受信された精算情報が通常会計に対応するものであれば、CPU301は、税込みの合計金額を客の支払金額とする精算処理を実行する。
一方、CPU301は、受信された精算情報が品券利用取引に対応するものであれば、税込みの合計金額(買上金額)と品券の金額との差額を客の支払金額あるいは客に支払うべき釣銭として扱う精算処理を実行する。具体的に、上記の差額が(合計金額−品券の金額)で算出される場合、CPU301は、算出された差額がプラス(正の値)であれば、差額を客の支払金額として扱って精算処理を行う。また、CPU301は、算出された差額がマイナス(負の値)であれば、差額の絶対値を客に支払うべき釣銭として扱って精算処理を行う。
ステップS203:CPU301は、ステップS202による精算の終了に応じて、RAM303に記憶される精算実績を更新する。この際には、支払金額として入出された現金に応じて、精算実績における現金在高が加算されるようにして更新される。
ステップS301:図13にて説明したように、店員は、品券利用取引の取り消しを登録装置200に対する操作によって行おうとする場合には、登録装置200にて表示されている商品登録画面における品券利用取引訂正ボタン502を操作する。
品券利用取引訂正ボタン502の操作に応じて、登録装置200におけるCPU201は、品券利用取引の取消指示を受け付ける。
ステップS302:ステップS201により品券利用取引の取消指示を受け付けると、CPU201は、図14(a)にて説明したようにレシート読込案内ウィンドウを店員用表示部205に表示させる。なお、レシート読込案内ウィンドウは、例えば図13の商品登録画面上に重畳して表示されればよい。あるいは、レシート読込案内ウィンドウは、商品登録画面と切り替わるように表示されてもよい。
CPU201は、上記のようにスキャナ部204により読み込まれた精算情報を取得する。
なお、訂正確認ウィンドウも例えば図13の商品登録画面上に重畳して表示されればよい。
ステップS306:「はい」ボタン602が操作され、品券利用取引の取り消しの実行が指示されたことが判定されると、CPU201は、ステップS303により取得された精算結果情報に基づいて、品券在高を含む会計実績を訂正する。
ステップS308:CPU201は、精算装置選択ウィンドウが表示されている状態において、精算装置選択操作を受け付ける。精算装置選択操作は、精算装置選択ウィンドウにおける精算装置選択ボタン611のうちのいずれかに対する操作である。
ここで、ステップS308、S309の処理によれば、精算装置選択操作に応じて、訂正要求が精算装置300に送信される。つまり、本実施形態においては、図14(c)の精算装置選択ウィンドウに対する精算装置選択操作が、取消対象の品券利用取引に応じた精算が行われた精算装置300の選択と、選択された精算装置300への精算実績訂正の指示とを兼ねている。
ステップS401:精算装置300におけるCPU301は、図17のステップS311により登録装置200から送信された訂正要求を受信する。
ステップS402:次に、CPU301は、ステップS401にて受信された訂正要求に含まれる精算結果情報から、税込みの合計金額に対する品券の利用金額の差額を求めたうえで、差額の値について、マイナス(負の値)、プラス(正の値)、ゼロのいずれであるかについて判定する。
このように算出される差額が正の値である場合、品券利用取引として、品券の金額を現金とを合わせて合計金額の支払いが行われている。この場合、品券利用取引の取り消しに応じて、客が支払った現金を払い戻す必要がある。
一方、差額が負の値である場合、品券利用取引として、品券の金額における合計金額に対する余り分が釣銭として客に支払いが行われている。この場合、品券利用取引の取り消しに応じて、客に受け取った釣銭を戻してもらう必要がある。
図示は省略するが、入金案内画面においては、客に、該当の品券利用取引の精算時において釣銭として客に渡した分の現金の入金を促すメッセージと、入金金額、入金の操作の仕方などが表示される。入金金額は、マイナスの差額に基づいて表示される。
このような入金案内画面が表示されることで、客は、戸惑うことなく釣銭の戻しのための入金を精算装置300に行うことができる。
図示は省略するが、出金指示画面には、例えば出金ボタンが配置されている。出金ボタンに対する操作により出金が指示される。また、出金指示画面には「払戻金を受け取るには、出金ボタンを押してください」のように払戻金の受け取りのために、出金ボタンを操作することを客に促すメッセージが表示されるとよい。
そこで、上記のステップS405〜S407として示されるように、本実施形態においては、出金指示画面を一旦表示させ、出金指示画面に対する操作が行われてから精算装置300から返金分の出金が行われるようにしている。これにより、返金を受ける客の意志に応じて現金が精算装置300から排出されることになり、客が戸惑うことが無くなる。
ステップS408として、ステップS404により入金対応処理が行われた場合には、CPU301は、入金された現金の金額を加算するように現金在高を訂正する。一方、ステップS408として、ステップS407により出金対応処理が行われた場合には、CPU301は、出金された現金の金額を減算するように現金在高を訂正する。
しかし、本実施形態の変形例として、取消対象の品券利用取引についての会計を行っていない登録装置200にて、レシートの読み込みと品券利用取引の取り消しを指示する操作が行えるように構成することもできる。
この場合、レシートのバーコードには会計処理が行われた登録装置を示す登録装置番号を含めておくようにする。そして、登録装置200は、品券利用取引の取り消しを指示する操作が行われると、レシートから読み込んだ登録装置番号が示す登録装置に、同じレシートから読み込んだ精算結果情報を送信して、以降における品券利用取引の取り消しに応じた処理を指示する。
指示を受けた登録装置200は、受信した精算結果情報を利用して、図17のステップS306〜S309の処理を行えばよい。
精算装置300のCPU301は、上記の品券利用取引の取り消しを指示するための所定操作に応じて、品券利用取引の取消指示を受け付ける。
なお、精算装置300は、通常は客が精算のために使用する装置である。そこで、精算装置300に対する品券利用取引の取消指示の操作は、客には分からないようなものであることが好ましい。あくまでも一例であるが、表示部305(タッチパネル)において表示される待機画面において、通常であれば客が操作することのない特定の領域を長押しする操作を品券利用取引の取消指示の操作としてもよい。
CPU301は、上記のようにスキャナ部304により読み込まれた精算情報を取得する。
精算装置300にて表示される訂正確認ウィンドウは、図14(b)と同様に、精算内容画面、「はい」ボタン、「いいえ」ボタンなどが配置された態様であればよい。
ステップS506:「はい」ボタンが操作され、品券利用取引の取り消しの実行が指示されたことが判定されると、CPU301は、ステップS503により取得した精算結果情報を利用して、入出金制御を実行する。ステップS506としての入出金制御は、例えば図18のステップS402〜ステップS407と同様でよい。
ステップS507:ステップS506による入出金制御が完了すると、CPU301は、現金在高を含む会計実績を訂正する。
また、精算レシートのバーコードとしての精算結果情報には、会計を行った登録装置200の番号を含めておく。ステップS508において、CPU301は、ステップS503にて取得された精算結果情報に含まれる番号によって示される登録装置200を訂正要求の送信先として決定する。
あるいは、精算レシートには、会計処理を行った登録装置200の番号が印字されている。そこで、店員は、精算レシートに印字された登録装置200の番号を確認し、番号に応じて登録装置200を選択する操作を精算装置300に対して行う。精算装置300は選択された登録装置200を訂正要求の送信先として決定するようにしてもよい。
ステップS602:CPU201は、ステップS601にて受信された訂正要求に含まれる精算結果情報に基づいて、取り消すべき品券の種別と枚数とを把握する。CPU201は、把握した品券の種別と枚数とに基づいて品券在高を含む会計実績を訂正する。
続いて、本実施形態の変形例1について説明する。例えば、サービスカウンタなどを設けている店舗の場合、客からの品券利用取引の取り消しの申し出は、登録装置200を操作している店員ではなく、サービスカウンタにいる店員に対して行われる場合がしばしばある。
そこで、本実施形態の変形例として、サービスカウンタの端末装置によって品券利用取引の取り消しに応じた会計実績と精算実績の一括訂正を行うようにした構成について説明する。
上記の品券利用取引の取り消しを指示する操作に応じて、端末装置は、品券利用取引の取り消しを指示するコマンドを、操作により指定された登録装置200に送信する。
なお、レシートのバーコードに会計を行った登録装置200を示す登録装置番号の情報を含めた場合には、バーコードから読み取った登録装置番号が示す登録装置200に品券利用取引の取り消しを指示するコマンドを送信してもよい。この場合、コマンドの送信先の登録装置200を指定する操作を行う必要はない。
品券利用取引の取り消しを指示するコマンドには、スキャナにより読み込んで取得した精算結果情報が含まれる。
訂正要求を受信した精算装置300は、図18に示した処理を実行することで入出金制御と現金在高を含む精算実績の訂正とを行う。
このようにして、変形例においては、サービスカウンタの端末装置に対して品券利用取引の取消指示の操作を行うことで、品券利用取引の取り消しに応じた会計実績と精算実績とを一括して訂正することができる。
また、これまでの説明においては、登録装置200がそれぞれ会計実績(品券在高を含む)を記憶し、精算装置300がそれぞれ精算実績(現金在高を含む)を記憶している場合を例に挙げていた。
これに対して、変形例2においては、例えばストアコントローラ100において全ての登録装置200の会計実績と、全ての精算装置300の精算実績とを記憶させる。つまり、この場合には、ストアコントローラ100において、各登録装置200の品券在高と各精算装置300の現金在高とが統合的に管理される。
ストアコントローラ100は、会計実績を受信するごとに、受信された会計実績を追加登録するようにして自己が記憶する会計実績を更新する。同様に、ストアコントローラ100は、精算実績を受信するごとに、受信された精算実績を追加登録するようにして自己が記憶する会計実績を更新する。
この場合、品券利用取引の取消指示の操作に応じて、登録装置200、精算装置300またはサービスカウンタの端末装置は、品券利用取引の取り消しを指示するコマンドとともに、取得した精算情報をストアコントローラ100に送信する。
ストアコントローラ100は、コマンドを受信すると、コマンドとともに受信された精算情報を利用して、自己が記憶する会計実績と精算実績とについて、品券利用取引の取り消しに応じて訂正する。
このような構成によっても、品券利用取引の取り消しに応じて、品券在高と現金在高とを一括して訂正することができる。
なお、変形例2において、登録装置200の会計実績(品券在高を含む)と精算装置300の精算実績(現金在高を含む)とを統合的に管理する装置は、ストアコントローラ100以外の情報処理装置であってもよい。
Claims (3)
- 店員の操作に応じて商品登録処理を実行し、精算装置で精算可能に商品登録情報を出力する登録装置と、出力された商品登録情報に基づき精算処理を客の操作に応じて実行する精算装置とを備える商品販売情報処理システムであって、
品券の利用に対応する品券利用取引を行うことを宣言する品券利用宣言手段と、
精算済の品券利用取引の取り消しを宣言する取消宣言手段と、
前記品券利用宣言手段による宣言に対応して行われた品券利用取引に対応して、品券の種別ごとに品券利用の実績を変更し、前記取消宣言手段による宣言に対応して行われた品券利用取引の取り消しに応じて、品券の種別ごとに品券利用の実績を変更する品券利用実績管理手段と
を備える商品販売情報処理システム。 - 店員の操作に応じて商品登録処理を実行し、精算装置で精算可能に商品登録情報を出力する登録装置と、出力された商品登録情報に基づき精算処理を客の操作に応じて実行する精算装置とを備える商品販売情報処理システムにおける登録装置であって、
品券の利用に対応する品券利用取引を行うことを宣言する品券利用宣言手段と、
前記品券利用宣言手段による宣言に対応して行われた品券利用取引の取り消しを宣言する取消宣言手段と、
前記品券利用宣言手段による宣言に対応して行われた品券利用取引において利用された品券の種別ごとに品券利用の実績を変更し、前記取消宣言手段による宣言に対応して行われた品券利用取引の取り消しが反映されるように、品券の種別ごとに品券利用の実績を変更する品券利用実績管理手段と
を備える登録装置。 - 店員の操作に応じて商品登録処理を実行し、精算装置で精算可能に商品登録情報を出力する登録装置と、出力された商品登録情報に基づき精算処理を客の操作に応じて実行する精算装置とを備える商品販売情報処理システムにおける登録装置としてのコンピュータを、
品券の利用に対応する品券利用取引を行うことを宣言する品券利用宣言手段、
前記品券利用宣言手段による宣言に対応して行われた品券利用取引の取り消しを宣言する取消宣言手段、
前記品券利用宣言手段による宣言に対応して行われた品券利用取引において利用された品券の種別ごとに品券利用の実績を変更し、前記取消宣言手段による宣言に対応して行われた品券利用取引の取り消しが反映されるように、品券の種別ごとに品券利用の実績を変更する品券利用実績管理手段
として機能させるためのプログラム。
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