JP2019083067A - 商品販売情報処理システム、登録装置、及びプログラム - Google Patents

商品販売情報処理システム、登録装置、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】品券を利用した取引に関する実績の管理が行われるようにする。【解決手段】店員の操作に応じて商品登録処理を実行し、精算装置で精算可能に商品登録情報を出力する登録装置と、出力された商品登録情報に基づき精算処理を客の操作に応じて実行する精算装置とを備える商品販売情報処理システムとして、品券の利用に対応する品券利用取引を行うことを宣言する品券利用宣言手段と、精算済の品券利用取引の取り消しを宣言する取消宣言手段と、品券利用宣言手段による宣言に対応して行われた品券利用取引に対応して、品券の種別ごとに品券利用の実績を変更し、取消宣言手段による宣言に対応して行われた品券利用取引の取り消しに応じて、品券の種別ごとに品券利用の実績を変更する品券利用実績管理手段とを備えて構成する。【選択図】図12

Description

本発明は、商品販売情報処理システム、登録装置、及びプログラムに関する。
店舗では、商品券(品券)を利用した買い物(取引)が行われる場合がある。品券を利用した取引に対応する会計処理は、例えば買上商品の価格から品券の金額を差し引いた金額を預かり金として算出するなど、品券を利用しない通常の取引の場合よりも複雑になる。そこで、品券を利用した取引に対応する商品販売データ処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、購入対象の商品の登録が行われる登録装置と、登録装置により登録された商品についての精算を行う精算装置とが分離して構成されるPOS(Point Of Sales)システム(商品販売処理システム)が知られている(例えば、特許文献2参照)。このような商品販売処理システムでは、精算装置にて客が購入商品についての精算を行う。
特公平8−16951号公報 特開2013−242839号公報
登録装置と精算装置とが分離されたPOSシステムにおいて品券を利用した買い物に応じた会計が行われた場合、登録装置と精算装置とのそれぞれにおいて実績が分かれる。このために、客から品券を利用した買い物についての返品や取引の中止などの申し受けた場合には、店員が登録装置と精算装置とで個別に実績の取り消しを行うようにされていた。
しかし、上記のように店員が登録装置と精算装置とで個別に実績の取り消しを行っていることで、登録装置が管理する実績と精算装置が管理する実績とが異なる違算が生じる可能性がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、品券を利用した取引に関する実績の管理が行われるようにすることを目的とする。
上述した課題を解決する本発明の一態様は、店員の操作に応じて商品登録処理を実行し、精算装置で精算可能に商品登録情報を出力する登録装置と、出力された商品登録情報に基づき精算処理を客の操作に応じて実行する精算装置とを備える商品販売情報処理システムであって、品券の利用に対応する品券利用取引を行うことを宣言する品券利用宣言手段と、精算済の品券利用取引の取り消しを宣言する取消宣言手段と、前記品券利用宣言手段による宣言に対応して行われた品券利用取引に対応して、品券の種別ごとに品券利用の実績を変更し、前記取消宣言手段による宣言に対応して行われた品券利用取引の取り消しに応じて、品券の種別ごとに品券利用の実績を変更する品券利用実績管理手段とを備える商品販売情報処理システムである。
上記構成によれば品券を利用した取引に関する実績の管理が行われるようになる。
本発明の一態様は、店員の操作に応じて商品登録処理を実行し、精算装置で精算可能に商品登録情報を出力する登録装置と、出力された商品登録情報に基づき精算処理を客の操作に応じて実行する精算装置とを備える商品販売情報処理システムにおける登録装置であって、品券の利用に対応する品券利用取引を行うことを宣言する品券利用宣言手段と、前記品券利用宣言手段による宣言に対応して行われた品券利用取引の取り消しを宣言する取消宣言手段と、前記品券利用宣言手段による宣言に対応して行われた品券利用取引において利用された品券の種別ごとに品券利用の実績を変更し、前記取消宣言手段による宣言に対応して行われた品券利用取引の取り消しが反映されるように、品券の種別ごとに品券利用の実績を変更する品券利用実績管理手段とを備える登録装置である。
店員の操作に応じて商品登録処理を実行し、精算装置で精算可能に商品登録情報を出力する登録装置と、出力された商品登録情報に基づき精算処理を客の操作に応じて実行する精算装置とを備える商品販売情報処理システムにおける登録装置としてのコンピュータを、品券の利用に対応する品券利用取引を行うことを宣言する品券利用宣言手段、前記品券利用宣言手段による宣言に対応して行われた品券利用取引の取り消しを宣言する取消宣言手段、前記品券利用宣言手段による宣言に対応して行われた品券利用取引において利用された品券の種別ごとに品券利用の実績を変更し、前記取消宣言手段による宣言に対応して行われた品券利用取引の取り消しが反映されるように、品券の種別ごとに品券利用の実績を変更する品券利用実績管理手段として機能させるためのプログラム。
以上説明したように、本発明によれば、品券を利用した取引に関する実績の管理が行われるようになるという効果が得られる。
本実施形態におけるPOSシステムの構成例を示す図である。 本実施形態におけるPOSシステムの基本的な運用例について説明する図である。 本実施形態における登録装置の構成例を示す図である。 本実施形態における登録装置の外観例を示す斜視図である。 本実施形態における精算装置の構成例を示す図である。 本実施形態における精算装置の外観例を示す斜視図である。 品券利用取引Aに応じた会計レシートと精算レシートの一例を示す図である。 品券利用取引Bに応じた会計レシートと精算レシートの一例を示す図である。 品券利用取引Aと品券利用取引Bとが行われた場合に対応する会計実績と精算実績の例を示す図である。 登録装置で品券利用取引Aを取り消した場合の会計実績と精算実績の例を示す図である。 精算装置で品券利用取引Aを取り消した場合の会計実績と精算実績の例を示す図である。 本実施形態における登録装置または精算装置で品券利用取引Aを取り消した場合の会計実績と精算実績の例を示す図である。 本実施形態における登録装置において表示される商品登録画面の一態様例を示す図である。 本実施形態における登録装置において表示されるレシート読込案内ウィンドウと訂正確認ウィンドウとの一態様例を示す図である。 本実施形態における登録装置が1取引に応じて会計を行うための処理手順例を示すフローチャートである。 本実施形態における精算装置が登録装置から送信された精算情報の受信に応じて実行する処理手順例を示すフローチャートである。 本実施形態における登録装置が品券利用取引の取り消しに応じて実行する処理手順例を示すフローチャートである。 本実施形態における精算装置が登録装置から送信された訂正要求の受信に応じて実行する処理手順例を示すフローチャートである。 本実施形態における精算装置と登録装置とが、精算装置にて行われる品券利用取引の取消指示操作に応じて実行する処理手順例を示すフローチャートである。
[POSシステムの構成]
以下、本発明の一実施形態によるPOS(Point Of Sales)システム(商品販売情報処理システムの一例)について図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態におけるPOSシステム1の一構成例を示している。同図に示すPOSシステム1は、ストアコントローラ100と、3つの登録装置200−1〜200−3と、3つの精算装置300−1〜300−3とを備える。
なお、以降の説明にあたり、登録装置200−1〜200−3について特に限定しない場合には登録装置200と記載する。また、精算装置300−1〜300−3について特に限定しない場合には精算装置300と記載する。
また、POSシステム1において備えられる登録装置200の数と精算装置300の数とについては特に限定されるものではない。また、登録装置200の数と精算装置300の数とが異なっていてもよい。
ストアコントローラ100と、登録装置200と、精算装置300とは、互いに、LAN(Local Area Network)2を経由して接続されている。LAN2は、有線であってもよいし、無線であってもよく、また、有線と無線とが併用されていてもよい。
ストアコントローラ100は、POSシステム1における各装置(登録装置200、精算装置300)を制御するコンピュータであり、例えばPOSシステム1におけるサーバとして機能する。
ストアコントローラ100は、例えば、商品マスタを記憶する。商品マスタは、各商品の商品識別情報(例えばJANコード)、商品名、販売価格などの商品情報を格納するファイルである。ストアコントローラ100は、商品の販売状況及び仕入れ状況等に応じて更新された最新の商品マスタを、適宜、他の装置(登録装置200、精算装置300)に送信する。
また、ストアコントローラ100は、取引に関するログファイルとして、取引ごとの内容を示す取引情報を記憶する。取引情報は、例えば買上商品の内訳などに対応する取引の登録に応じて登録装置200が生成した商品登録情報と、精算に応じて精算装置300が生成した精算結果情報とを含む。
本実施形態のPOSシステム1において、登録装置200は、店内において予め定められた所定の位置に配置される。また、精算装置300は、例えば登録装置200により店員に買上商品の登録をしてもらった客が出口に至るまでの動線における所定位置に配置される。
登録装置200は、客が購入する商品(買上商品)について、店員(オペレータ)が商品登録を行うための装置である。
登録装置200は、店員の操作により取引単位に応じた買上商品の登録が行われるのに応じて、商品登録情報を生成する。
商品登録情報は、一例として、取引番号、登録装置番号、商品コード(買上商品の種別ごと)、数量(買上商品の種別ごと)、単価(買上商品の種別ごと)、合計金額、登録完了日時などを含む。
取引番号は、商品登録情報と一意に対応付けられた番号である。なお、取引番号は、対応の取引の会計券にも印字されてよい。
登録装置番号は、対応の商品登録が行われた登録装置200を一意に示す番号である。
商品コードは、買上商品の種別ごとに付与されたコードである。数量は、買上商品の種別ごとの数量を示す。単価は、買上商品種別ごとの単価を示す。合計金額は、買上商品全体の金額である。登録完了日時は、対応の取引に応じた商品登録が登録装置200にて完了した日時を示す。
登録装置200は、生成された商品登録情報を、取引情報の一部としてストアコントローラ100に送信する。また、登録装置200は、精算装置300に精算を指示するにあたり、商品登録情報を含む精算情報を精算装置300に送信する。
精算装置300は、客自らが精算を行うための装置である。本実施形態の場合には、登録装置200に対する店員によって、買上商品の登録が完了した取引に対応する精算を行わせるべき精算装置300を選択する操作が行われる。登録装置200は、選択された精算装置300に精算指示を行う。つまり、登録装置200は、選択された精算装置300に精算情報を送信する。
精算装置300は、客の操作に応じて、精算指示として受信した精算情報に含まれる商品登録情報に基づいて精算処理を行う。
[POSシステムの利用態様例]
図2を参照して、本実施形態のPOSシステムの基本的な運用例について説明する。同図は、本実施形態におけるPOSシステムが導入された店舗内を平面方向から見た場合を模式的に示している。
同図に示すように、店舗においては、3つの登録装置200−1、200−2、200−3と3つの精算装置300−1、300−2、300−3が配置されている。なお、同図では、ストアコントローラ100については図示を省略している。
なお、同図においては、各2つの登録装置200と精算装置300とが店舗に設置された例を示している。しかし、店舗において設置される登録装置200と精算装置300との数については特に限定されるものではない。また、登録装置200の数と精算装置300の数も同じである必要はなく、互いに異なっていてよい。また、店舗における登録装置200と精算装置300の配置についても同図と異なる態様が採られてよい。
登録装置200−1は、カウンタ台22−1に設置される。同様に、登録装置200−2はカウンタ台22−2に設置され、登録装置200−3はカウンタ台22−3に設置される。
なお、以降の説明においてカウンタ台22−1、22−2、22−3について特に区別しない場合には、カウンタ台22と記載する。
また、精算装置300−1、300−2、300−3は、例えば商品を袋に入れるために使用するサッカー台(図示せず)などに向かう動線の途中の位置に設置される。
また、同図では、登録装置200−1、200−2、200−3ごとに対応して、商品登録の操作を行うための店員(オペレータ)OP1、OP2、OP3が位置している状態が示されている。
同図では、客C1は登録装置200−1にて自分の買上商品の登録を受けており、客C2は登録装置200−2にて自分の買上商品の登録を受けている状況が示されている。
登録装置200−1を操作する店員OP1は、客C1の買上商品を、1つの取引に応じた商品として登録する操作を行う。
店員OP1は、客C1に対応する買上商品の登録を済ませると小計キーを操作する。また、小計キーの操作を行った店員OP1は、客C1が今回の商品の登録に応じて精算すべき精算装置300を、精算装置300−1、300−2、300−3のうちから選択する操作を行う。
ここで、精算装置300−1、300−2、300−3のうち、精算装置300−1は客C3による精算が行われている途中であり、精算装置300−2、300−3が空いている状態である。
ここでは、店員OP1が、空いている精算装置300−2、300−3のうちから精算装置300−2を選択した場合を例に挙げる。この場合、店員OP1は、客C1が精算を行うべき精算装置として精算装置300−2を指定する操作(精算装置指定操作)を行う。精算装置指定操作に応じて、登録装置200−1は、客C1に対応する取引に応じた精算情報を、選択された精算装置300−2に送信する。精算装置300−2は、受信した精算情報を記憶する。そのうえで、店員OP1は、客C1に対して、精算装置300−2により精算を行ってもらうように口頭で伝える。
客C1は、店員OP1に伝えられた通りに、精算装置300−2に赴く。このとき、精算装置300−2においては、登録装置200−1から受信して内部に記憶した精算情報に基づく精算画面を表示させている。精算装置300−2に赴いた客C1は、精算画面に表示される案内に従って精算を行う。
一方で、登録装置200−2を操作する店員OP2は、客C2の買上商品を、1つの取引に応じた商品として登録する操作を行い、小計操作を行うとともに、客C2が精算を行うべき精算装置300を指定する精算装置指定操作を行う。同図では、店員OP2は、空いている状態の精算装置300−2、300−3のうち、精算装置300−3を選択した場合を示している。
上記の精算装置指定操作に応じて、登録装置200−2は、客C2に対応する取引に応じた精算情報を、選択された精算装置300−3に送信する。
店員OP2は、客C2に対して、精算装置300−3により精算を行ってもらうように口頭で伝える。
客C2は、店員OP2に伝えられた通りに、精算装置300−3に赴く。このとき、精算装置300−3においては、登録装置200−2から受信して内部に記憶した精算情報に基づく精算画面を表示させている。精算装置300−3に赴いた客C2は、精算画面に表示される案内に従って精算を行う。
このようにして、本実施形態のPOSシステムでは、登録装置200で客ごとに商品の登録が行われ、商品の登録を済ませた客が精算装置300において自分で精算を行うように運用される。このような運用とすることで、例えば商品の登録と精算とを同じPOSレジスタで行うようにされた場合と比較して買上商品の登録から精算までを円滑に短時間で進めることが可能になる。
なお、登録装置200は、精算情報を精算装置300に送信するのに代えて、精算情報が文字及びバーコードによって印字された「お会計券」(登録商標)を発行してもよい。お会計券を発行する場合、精算装置指定操作は行われなくともよい。
店員は発行されたお会計券を客に手渡す。お会計券を手渡された客は、任意の精算装置300にまで赴く。お会計券には精算情報がバーコードとして印字されている。そこで、客は、精算装置300が備えるスキャナ部にお会計券のバーコード部分をかざして、スキャナ部によりバーコードを読み取らせる。これにより、精算装置300は、客に対応する精算情報を取得する。精算装置300は、取得した精算情報に基づく精算画面を表示する。客は、精算画面において表示される案内に従って精算を行うことができる。
[登録装置の構成例]
図3を参照して登録装置200の構成例について説明する。同図に示すように、登録装置200は、CPU201、記憶部202、RAM203、スキャナ部204、店員用表示部205、客用表示部206、操作部207、通信部208、ブザー209、印刷部210を備える。
各構成要素は、互いにバスを介して接続されており相互に通信可能である。なお、スキャナ部204は、登録装置200と一体ではなく、登録装置200に着脱可能な別体(外付)であってもよい。
CPU(Central Processing Unit)201は、中央処理装置であり、記憶部202に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、登録装置200としての機能を実現するための各種の処理を実行する。
記憶部202は、CPU201の補助記憶装置であり、上記のプログラムのほか、CPU201が利用する各種のデータが記憶される。
RAM(Random Access Memory)203は、CPU201の主記憶装置であり、CPU201の演算結果が一次的に記憶される。
スキャナ部204は、商品に付されているバーコード(商品コード)を光学的に読み取る。CPU201は、例えば、スキャナ部204が読み取ったバーコード(商品コード)に基づいて商品マスタから取得した商品名、価格などの情報を利用して商品登録の処理を行う。
店員用表示部205は、店員向けに各種の情報を表示する。例えば、店員用表示部205は、商品マスタから取得した情報を利用して登録対象の買上商品についての各種情報(例えば、商品の名称、価格等)を表示する。
また、店員用表示部205は、店員への表示機能に加え、店員からの入力受付機能も有する。具体的に、店員用表示部205は、表示デバイスとタッチパッドとが組み合わされたタッチパネルとして構成される。
客用表示部206は、客向けに所定の情報を表示する。例えば、客用表示部206は買上商品の合計金額など、買上商品の登録結果に関する情報を表示する。客用表示部206は、店員用表示部205と同様にタッチパネルとして構成されてもよい。
操作部207は、登録装置200を動作させる各種のキー、小計キー、現計キー、置数キー、訂正キー、プリセットキー等の操作ボタンからなる。
通信部208は、LAN2(図1)を経由し、他の装置(ストアコントローラ100、他の登録装置200、精算装置300)と通信する。
ブザー209は、店員に注意を促すブザー音を発生させる。
印刷部210は、必要に応じて、買上商品についての現計処理結果を示す伝票などを印刷することができる。
図4は、登録装置200の外観を示す斜視図である。同図は、登録装置200について、登録装置200を操作する店員の立ち位置側から見ている。同図において、図3と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
同図に示す登録装置200は、カウンタ台22に設置されている。登録装置200は、店員の立ち位置側に対応する側において、店員用表示部205、操作部207、スキャナ部204及び印刷部210が設けられる。
店員は、店員用表示部205を見ながら、店員用表示部205や操作部207を操作することができる。また、商品の登録にあたり、店員は、商品を手に持って、商品に貼り付けられたラベルに印刷されたバーコードをスキャナ部204の前にかざすようにして、スキャナ部204にバーコードを読み取らせることができる。また、店員は、印刷部210から排出される会計券を取り、客に受け渡すこともできる。
また、店員用表示部205の反対側、即ち、買上商品の登録を受ける客の立ち位置側には客用表示部206が設けられる。買上商品の登録を受けている客は、客用表示部206に表示される買上商品の登録結果に関する情報を見て、買上商品の登録結果を確認することができる。
[精算装置の構成例]
図5を参照して、精算装置300の構成例について説明する。同図に示す精算装置300は、CPU301、記憶部302、RAM303、スキャナ部304、表示部305、操作部306、通信部307、ブザー308、印刷部309、貨幣授受部310及びサインポール部311を備える。
CPU301は、中央処理装置であり、記憶部302に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、精算装置300としての機能を実現するための各種の処理を実行する。
記憶部302は、CPU301の補助記憶装置であり、上記のプログラムのほか、CPU201が利用する各種のデータが記憶される。
RAM303は、CPU301の主記憶装置であり、CPU301の演算結果が一次的に記憶される。
スキャナ部304は、バーコードをスキャンして読み込む部位である。例えば、本実施形態のPOSシステムがバーコードとしての精算情報が印字されたお会計券を使用する運用である場合、スキャナ部304は、お会計券に印字されたバーコードを読み込むことで精算情報を取得する。
従って、精算装置指定操作に応じて精算情報を登録装置200から指定された精算装置300に送信するようにされた本実施形態のPOSシステムにおいては、スキャナ部304は省略されてよい。
また、スキャナ部304は、後述の本実施形態においては、レシートにバーコードとして印字された精算結果を示す情報(精算結果情報)の読み込みに用いられる。
表示部305は、タッチパネルとして構成される。表示部305は、CPU301の表示制御に応じて、精算などに関係する各種の画像を表示する。また、画面に対して操作に応じた操作信号をCPU301に出力する。
操作部306は、精算装置300を動作させるための各種の操作ボタンを一括して示したものである。
通信部307は、LAN2(図1)を経由し、他の装置(ストアコントローラ100、登録装置200、他の精算装置300)と通信する。ブザー308は、CPU301の制御に応じて、警告や店員の呼び出しなどのためのブザー音を発する。
印刷部309は、例えば精算に応じたレシートなどを印字する。
貨幣授受部310は、買上商品の代金の支払いに応じた貨幣の投入を受け付けるとともに、客が受け取るべき釣銭、払戻金などの排出が行われる。
サインポール部311は、CPU301の制御に応じて点灯または点滅する発光部を備える。例えば、CPU301は、客が店員を呼ぶ操作を操作部306に対して行うのに応じて、サインポール部311の発光部が点灯または点滅するように制御する。
図6は、精算装置300の外観例を示す斜視図である。同図に示すように、精算装置300の筐体には、スキャナ部304、表示部305、操作部306、印刷部309及び貨幣授受部310、及びサインポール部311が設けられる。
客は、例えば表示部305に表示される精算画面の案内を見ながら精算を行うことができる。また、客は、必要に応じて、表示部305や操作部306に対する操作を行うことができる。
また、客は、貨幣授受部310における紙幣投入口、硬貨投入口に代金支払いのための紙幣、硬貨を投入する。また、客は、釣銭がある場合には、貨幣授受部310における紙幣排出口、硬貨排出口から排出される釣銭としての紙幣や硬貨を受け取ることができる。
また、印刷部309における排紙部からは精算結果を示すレシートが排出される。客は、排出されたレシートを受け取ることができる。
また、精算装置300においては、商品載置棚320A、320Bが設けられる。商品載置棚320A、320Bは、それぞれ、精算を行おうとする客が、登録の済んだ買上商品等の物品を置くことのできる場所である。
[本実施形態の背景]
本実施形態のPOSシステムが設置される店舗では、客は品券(商品券とも呼ばれる)を利用した買い物を行うことができる。品券を利用した買い物としては、例えば以下のような態様を挙げることができる。
1つ目は、品券の金額(品券に設定された金額(額面))以上の商品の買上金額を、客が品券と併用して支払うというものである。例えば、買上金額が5000円で品券の金額が1000円である場合、客は、1枚の商品券(1000円分)と差額の4000円の現金とを併せて支払うというものである。この場合において、例えば買上金額と品券の金額とが同じである場合には、品券のみで支払いを行うことができる。
また、2つ目の態様は、品券の金額未満の買上金額を、品券を利用して客が支払うというものである。具体例として、買上金額が800円である場合に、例えば買上金額より大きい1000円の品券で客が支払いを行うというものである。この場合には、品券の金額に対する買上金額の差額である200円がお釣りとして客に支払われる。
図7は、客が品券を利用した或る1つの取引(以下、品券利用取引Aという)に応じて登録装置200から発行される会計レシートと、精算装置300から発行される精算レシートとの内容例を示している。
図7(a)は、品券利用取引Aに応じて登録装置200から発行される会計レシートの内容例を示し、図7(b)は、精算装置300から発行される精算レシートの内容例を示す。
図7(a)の会計レシートには以下の内容が示される。つまり、客の買上金額が5000円であることが示される。また、5000円の買上金額のうち、1枚が1000円の金額の「品券1」としての券種の品券を2枚使用して、2000円を品券で充当していることが示される。また、5000円の買上金額のうちで、客が精算機で支払うべき金額は3000円であることが示される。
店員は、品券利用取引Aに応じた操作として、商品の登録と、客から提示された2枚の「品券1」の使用についての登録と、精算装置300の選択を行う。登録装置200は、品券利用取引Aに応じた操作が完了すると、同図の会計レシートを発行する。発行された会計レシートは、店員から客に引き渡される。この際、店員は、選択した精算装置300で精算を行ってもらうように店員に伝える。なお、同図の会計レシートには、精算を行ってもらうべき精算装置300が示されている。
同図の会計レシートを受け取った客は、店員から伝えられた精算装置300に赴いて精算を行う。つまり、この場合の客は、5000円の買上金額から品券の使用により充当される2000円を差し引いた3000円の現金を精算装置300にて支払う。現金の支払いが行われて精算が終了すると、精算装置300からは、図7(b)に示す精算レシートが客に発行される。精算レシートは精算結果を示す。
図7(b)の精算レシートには、精算結果として以下の内容が示される。つまり、客の購入した商品が「商品A」であることが示される。また、小計金額及び合計金額が5000であり、その内訳は、2枚の「品券1」による各1000円(計2000円)と3000円の現金(預り金)であることが示される。また、この場合には、釣銭が0円であることが示される。また、同図の精算レシートには、文字により印字された精算結果を示すバーコードBCも印字されている。
次に、図8は、上記の品券利用取引Aの後において、別の客が品券を利用した或る1つの取引(以下、品券利用取引Bという)に応じて登録装置200から発行される会計レシートと、精算装置300から発行される精算レシートとの内容例を示している。なお、品券利用取引Bは、品券利用取引Aと同じ登録装置200にて会計(商品登録、使用された品券の登録など)が行われ、品券利用取引Aと同じ精算装置300にて精算が行われている。
図8(a)は、品券利用取引Bの会計に応じて登録装置200から発行される会計レシートの内容例を示し、図8(b)は、品券利用取引Bの会計の精算に応じて精算装置300から発行される精算レシートの内容例を示す。
図8(a)の会計レシートには以下の内容が示される。つまり、客の買上金額が5000円であることが示される。また、5000円の買上金額のうち、1000円の金額の「品券1」としての券種の品券を1枚、1000円の金額の「品券2」としての券種の品券を1枚使用して、2000円文を品券で充当していることが示される。また、5000円の買上金額のうちで、客が精算機で支払うべき金額は3000円であることが示される。
品券利用取引Bにおいて、同図の会計レシートを受け取った客は、店員から伝えられた精算装置300に赴いて精算を行う。つまり、この場合の客は、5000円の買上金額から品券の使用により充当される2000円を差し引いた3000円の現金を精算装置300にて支払う。現金の支払いが行われて精算が終了すると、精算装置300からは、図8(b)に示す精算レシートが発行される。
図8(b)の精算レシートには、精算結果として以下の内容が示される。つまり、客の購入した商品が「商品B」であることが示される。また、小計金額及び合計金額が5000であり、その内訳は、2枚の「品券1」による各1000円(計2000円)と3000円の現金(預り金)であることが示される。また、この場合には、釣銭が0円であることが示される。また、同図の精算レシートには、文字により印字された精算結果を示すバーコードBCも印字されている。
ここで、登録装置と精算装置とが分離された構成のPOSシステムにおいて、図7にレシートとして例示した品券利用を伴う取引(品券利用取引)について客から取り消しの申し出があった場合における一つの対応例について説明する。
客から取り消しの申し出のあった品券利用取引は、POSシステムにおいて既に精算が終了している取引である。品券利用取引における品券についての使用の実績は、品券利用取引に応じた会計が行われた登録装置200において品券在高として管理される。一方、品券利用取引において客から支払われた現金についての実績は、精算装置300において現金在高として管理されている。
図9は、図7の品券利用取引Aと図8の品券利用取引Bとが行われた場合に対応する会計実績と精算実績とを模式的に示している。図9(a)は品券利用取引Aにおける会計と品券利用取引Bにおける会計とが行われた登録装置200が管理する会計実績を示す。会計実績は、登録装置200の記憶部202またはRAM203が記憶する。図9(b)は、品券利用取引Aにおける精算と品券利用取引Bにおける精算とが行われた登録装置200が管理する精算実績を示す。精算実績は、精算装置300の記憶部302またはRAM303が記憶する。
図9(a)の会計実績において、「品券1売上」は、「品券1」としての券種による品券が使用された総枚数(使用総枚数)を示す。図7及び図8に示されるように、品券利用取引Aにおいて「品券1」が2枚使用され、品券利用取引Bにおいては「品券1」が1枚使用されている。従って、「品券1売上」は「3」となる。
「品券2売上」は、「品券2」としての券種による品券の使用総枚数を示す。図7及び図8に示されるように、品券利用取引Aにおいて「品券2」は使用されておらず、品券利用取引Bにおいて「品券2」が1枚使用されている。従って、「品券2売上」は「1」となる。
「理論品券1在高」は、理論品券在高として、「品券1売上」によって示される「品券1」の使用総枚数に応じた売上金額を示す。この場合、「品券1売上」が「3」を示し、「品券1」の1枚あたりの金額は1000円である。従って、「理論品券1在高」は3000円となる。
また、「理論品券2在高」は、理論品券在高として、「品券2売上」によって示される「品券2」の使用総枚数に応じた売上金額を示す。この場合、「品券2売上」が「1」を示し、「品券2」の1枚あたりの金額は1000円である。従って、「理論品券2在高」は2000円となる。
「品券在高合計」は理論品券在高として、これまでに使用された品券ごとに応じた理論品券在高の合計を示す。この場合の「品券在高合計」は、「理論品券1在高」と「理論品券2在高」との合計である4000円となる。
本実施形態において品券在高は、使用された品券の券種ごとの理論品券在高を含む。また、品券在高は、「品券在高合計」をさらに含んでもよい。
図9(b)の精算実績には、「税込合計」、「税抜合計」、「売上」、「客数」、「点数」、「理論現金在高」が含まれる。
「税込合計」は、買上金額の合計についての税込みの金額である。この場合、品券利用取引Aにける税込みの買上金額は5000円であり、品券利用取引Bにける税込みの買上金額は5000円であるため、「税込合計」は、10000円である。
「税抜合計」は、税抜きの買上金額の合計である。この場合の「税抜合計」は、9250円となる。
「売上」は、これまでの取引に応じた現金と品券とを含む売上金額の合計を示す。この場合の「売上」によって示される売上額は10000円となる。
「客数」は、これまでに取り引きを行った延べの客数であり、精算が行われた取引数に対応する。この場合の「客数」は、品券利用取引Aと品券利用取引Bとが行われていることに応じて「2」となる。
「点数」は、これまでの取り引きにより買い上げられた商品の数である。この場合、品券利用取引Aにおいては1つの商品Aが購入され、品券利用取引Bにおいては1つの商品Bが購入されていることから、「点数」は「2」となる。
「理論現金在高」(現金在高の一例)は、これまでの取り引きごとに応じて精算装置300に対して客が行った精算によって支払われた現金の在高を示す。この場合には、品券利用取引Aにおいて3000円の現金が支払われ、品券利用取引Bにおいて3000円の現金が支払われている。従って、「理論現金在高」は6000円である。
上記の図9による説明から理解されるように、品券利用取引に関連する実績として、品券在高については、登録装置200ごとに管理され、現金在高については精算装置300ごとに管理される。
ここで、登録装置と精算装置とが分離された構成のPOSシステムにおいて、図9に示したように品券利用取引に関連する実績が管理されている状態のもとで、客からの申し出に応じて、品券利用取引Aの取り消した場合について説明する。
品券利用取引の取り消しにあたっては、店員が、取消対象の品券利用取引における会計が行われた登録装置、または、取消対象の品券利用取引における精算が行われた精算装置のいずれかに対して品券利用取引の取り消しの操作を行うことができる。
まず、図10を参照して、店員が登録装置に対して品券利用取引Aを取り消す操作を行った場合について説明する。図10は、登録装置に対して品券利用取引Aを取り消すための操作を行った場合に対応する取消レシートと、会計実績と、精算実績との各例を示している。
店員が、客からの申し出に応じて、品券利用取引Aを取り消す操作を登録装置に対して行うことで、登録装置は、取り消された品券利用取引Aの内容を示す取消レシートを発行する。図10(a)は、取り消された品券利用取引Aの内容を示す取消レシートの一例である。同図の取消レシートには、図7(b)にて説明したのと同様の品券利用取引Aの内容が示されている。つまり、同図の取消レシートは、図7(b)にて説明した内容の品券利用取引Aが取り消されたことを示す。
また、登録装置に対する操作によって品券利用取引Aが取り消されたことで、登録装置が管理する会計実績には、品券利用取引Aを取り消した結果が反映される。即ち、品券利用取引Aを取り消したことにより、品券利用取引Aにより使用された2枚の「品券1」は客に返却されるので、2枚の「品券1」の売上が取り消されることになる。
そこで、この場合には、図10(b)の会計実績に示されるように、「品券1売上」について、図9(a)の「3」から「1」に訂正される。
また、品券在高として、「理論品券1在高」は、図9(a)の3000円から1000円に更新される。さらに、品券在高として、「品券在高合計」は、図9(a)の4000円から2000円に更新される。
一方、品券利用取引Aを取り消す操作を登録装置に対して行った場合、精算装置側の精算実績については、品券利用取引Aの取り消しに応じた訂正は行われない。つまり、この場合の精算実績は図10(c)に示されているが、同図の精算実績の内容は、図9(b)から変化していない。
次に、図11を参照して、店員が精算装置に対して品券利用取引Aを取り消す操作を行った場合について説明する。図11は、精算装置に対して品券利用取引Aを取り消すための操作を行った場合に対応する取消レシートと、会計実績と、精算実績との各例を示している。
店員が、客からの申し出に応じて、品券利用取引Aを取り消す操作を精算装置に対して行うことで、精算装置は、取り消された品券利用取引Aの内容を示す取消レシートを発行する。図11(a)は、取り消された品券利用取引Aの内容を示す取消レシートの一例である。同図の取消レシートにも、図7(b)にて説明したのと同様の品券利用取引Aの内容が示され、図7(b)にて説明した内容の品券利用取引Aが取り消されたことを示す。
また、精算装置に対する操作によって品券利用取引Aが取り消されたことで、精算装置が管理する会計実績には、品券利用取引Aを取り消した結果が反映される。即ち、品券利用取引Aを取り消したことにより、品券利用取引Aに対応して支払われた3000円の現金が客に払い戻される。
そこで、この場合には、図11(c)の精算実績に示されるように、現金在高(「理論現金在高」及び「理論現金在高」について、図9(b)の6000円から3000円に訂正される。
また、図11(c)の精算実績においては、上記の現金在高とともに、「税込合計」、「税抜合計」、「売上」、「客数」、「点数」についても、品券利用取引Aの取り消しに応じて訂正が行われた例が示されている。
即ち、「税込合計」については図9(b)の10000円から5000円に更新され、「税抜合計」については図9(b)の9250円から4630円に更新される。また、「売上」については、10000円から5000円に更新される。また、「客数」については、図9(b)の「2」から「1」に更新される。また、「点数」については、図9(b)の「2」から「1」に更新される。
一方、品券利用取引Aを取り消す操作を精算装置に対して行った場合、登録装置側の会計実績については、品券利用取引Aの取り消しに応じた訂正は行われない。つまり、この場合の会計実績は図11(b)に示されているが、同図の精算実績の内容は、図9(a)から変化していない。
このように、図10、図11により説明した例では、登録装置と精算装置とのそれぞれにおいて、品券利用取引を個別に取り消すようにされている。
しかし、これまでの説明から理解されるように、品券利用取引に関する実績として管理する情報は、登録装置が品券在高であるのに対して、精算装置が現金在高であり、両者の間で異なっている。
このために、登録装置側で品券利用取引を取り消した場合には、登録装置における品券在高については品券利用取引の取り消しが反映されるが、精算装置における現金在高については品券利用取引の取り消しが反映されていない状態となる。
逆に、精算装置側で品券利用取引を取り消した場合には、精算装置における現金在高については品券利用取引の取り消しが反映されるが、登録装置における品券在高については品券利用取引の取り消しが反映されていない状態となる。
このように、上記の例の場合、登録装置と精算装置とのいずれか一方の装置により取り消しを行った段階では、登録装置が管理する会計実績と精算装置が管理する精算実績とで、品券在高または現金在高が現実の品券利用取引の取り消しの結果と相違する。このため、登録装置の会計実績と精算装置の精算実績とが不整合となる違算が発生しやすくなる。
そこで、本実施形態のPOSシステムにおいては、以下に説明する構成によって、品券利用取引の取り消しに応じた登録装置200の実績と精算装置300の実績とで整合が図られるようにする。
具体的には、例えば品券利用取引Aを取り消す操作が登録装置200と精算装置300とのいずれに対して行われたとしても、会計実績としては図12(a)に示すように、「品券1売上」が「3」から「1」に更新され、「理論品券1在高」が3000円から1000円に更新され、「品券在高合計」が4000円から2000円に訂正されるようにする。つまり、会計実績としては、図10(b)と同じ内容となるようにする。
また、併せて、精算実績としては図12(b)に示すように、「理論現金在高」について、図9(b)の6000円から3000円に訂正されるようにする。また、「税込合計」、「税抜合計」、「売上」、「客数」、「点数」についても、品券利用取引Aの取り消しに応じて訂正が行われるようにする。つまり、精算実績としては、図11(c)と同じ内容となるようにする。
[品券利用取引の取り消しに対応する操作態様例]
図13及び図14を参照して、店員が品券利用取引を取り消す際の操作態様例として、登録装置200に対して操作を行う場合について説明する。
本実施形態において、品券利用取引を取り消す操作は登録装置200に対して行われる。
図13は、登録装置200の店員用表示部205に表示される商品登録画面の一例を示している。
商品登録画面は、店員が客の買上商品を登録する操作を行うのに利用される。より具体的には、店員は、商品登録画面に対する操作によって、店員が客の買上商品を取引単位で登録する操作と、1取引に対応する買上商品の登録に応じた精算を行わせる精算装置300を指定(選択)する操作(精算装置指定操作)とを行うことができる。
なお、精算装置指定操作は、同図の商品登録画面における下側に配置される精算装置選択ボタン501−1、501−2、501−3に対する操作によって行われる。なお、以降の説明にあたり、精算装置選択ボタン501−1、501−2、501−3について特に区別しない場合には、精算装置選択ボタン501と記載する。
精算装置選択ボタン501−1において表示されている「精算機1」は精算装置300−1を示す。つまり、精算装置選択ボタン501−1は、精算装置300−1を指定する操作が行われるボタンである。
また、精算装置選択ボタン501−2において表示されている「精算機2」は精算装置300−2を示す。つまり、精算装置選択ボタン501−2は、精算装置300−2を指定する操作が行われるボタンである。
また、精算装置選択ボタン501−3において表示されている「精算機3」は精算装置300−3を示す。つまり、精算装置選択ボタン501−3は、精算装置300−3を指定する操作が行われるボタンである。
また、同図の商品登録画面において精算装置選択ボタン501−1の左隣に配置される品券利用取引訂正ボタン502は、既に精算された品券利用取引を取り消す際に操作されるボタンである。
本実施形態において、品券利用取引の「訂正」は、精算済みの品券利用取引の「取り消し」と同義である。
店員は、客から精算済みの品券利用取引の取り消しの申し出を受けた場合、取消対象の品券利用取引についての精算結果を示す精算レシートを客から受け取る(回収する)。そのうえで、店員は、登録装置200の店員用表示部205にて表示されている商品登録画面における品券利用取引訂正ボタン502をタッチする操作を行う。品券利用取引訂正ボタン502に対する操作は、品券利用取引の取り消しの宣言に相当する。
品券利用取引訂正ボタン502の操作に応じて、店員用表示部205には、図14(a)に示すレシート読込案内ウィンドウが表示される。同図のレシート読込案内ウィンドウにおいては、例えば「訂正する買い物のレシートを読み込ませてください」のように、取消対象の品券利用取引の精算レシートに印字されたバーコードを店員に読み込ませてもらうことを促すメッセージが表示されている。
そこで、店員は、客から受け取った取消対象の品券利用取引の精算レシートに印字されたバーコードBC(図7)をスキャナ部204により読み込ませる。これにより、登録装置200は、取消対象の品券利用取引の精算結果を示す精算結果情報を取得する。
登録装置200は、上記のように精算結果情報を取得すると、図14(a)のレシート読込案内ウィンドウに代えて、図14(b)の訂正確認ウィンドウを店員用表示部205に表示する。
同図の訂正確認ウィンドウにおいては、例えば「訂正しますか?」との品券利用取引の取り消しの確認を店員に促すメッセージと、精算内容画面と、「はい」ボタン602と、「いいえ」ボタン603とが配置される。
精算内容画面601は、スキャナ部204による精算レシートのバーコードの読み込みによって登録装置200が取得した取消対象の品券利用取引の精算結果情報が示す精算内容を示す。
「はい」ボタン602は、品券利用取引の取り消しの実行を指示するために操作されるボタンである。
「いいえ」ボタン603は、品券利用取引の取り消しを実行しないことを指示するために操作されるボタンである。
店員は、同図に示される訂正確認ウィンドウを見て、特に品券利用取引の取り消しを行うべきでない理由が生じていなければ、「はい」ボタン602を操作する。
「はい」ボタン602が操作されると、店員用表示部205においては訂正確認ウィンドウの表示が消去され、代わりに図14(c)の精算装置選択ウィンドウが表示される。
なお、「いいえ」ボタン603が操作され、品券利用取引の取り消しを実行しないことが指示された場合には、訂正確認ウィンドウは消去され、例えば図13に示す商品登録画面の表示に戻る。
図14(c)に示される精算装置選択ウィンドウは、取消対象の品券利用取引に対応する精算を行った精算装置300を選択する操作が行われるウィンドウである。取消対象の品券利用取引に対応する精算を行った精算装置300とは、即ち、取消対象の品券利用取引における精算が行われた精算装置300である。
同図の精算装置選択ウィンドウにおいては、例えば「該当取引の精算が行われた精算装置を選択してください」のように、精算装置を選択する操作を店員に促すメッセージが表示される。
また、精算装置選択ウィンドウにおいては、精算装置選択ボタン611−1、611−2、611−3が配置されている。なお、以降の説明にあたり、精算装置選択ボタン611−1、611−2、611−3について特に区別しない場合には、精算装置選択ボタン611と記載する。
精算装置選択ボタン611−1における「精算機1」との表示は、精算装置選択ボタン611−1が精算装置300−1に対応していることを示す。つまり、精算装置選択ボタン611−1は、精算装置300−1の選択のために操作されるボタンである。
また、精算装置選択ボタン611−2における「精算機2」との表示は、精算装置選択ボタン611−2が精算装置300−2に対応していることを示す。つまり、精算装置選択ボタン611−2は、精算装置300−2の選択のために操作されるボタンである。
また、精算装置選択ボタン611−3における「精算機3」との表示は、精算装置選択ボタン611−3が精算装置300−3に対応していることを示す。つまり、精算装置選択ボタン611−3は、精算装置300−3の選択のために操作されるボタンである。
店員が客から受け取った取消対象の品券利用取引の精算レシートには、対応の精算が行われた精算装置300を示す番号(識別子)が印字されている。図7(b)の例であれば、「#000002」と印字された文字列が精算装置300の番号を示している。
店員は、精算レシートに印字されている精算装置300の番号を確認する。そして、店員は、精算装置選択ウィンドウにおいて配置されている精算装置選択ボタン611のうち、精算レシートに印字されている番号により示される精算装置300に対応の精算装置選択ボタン611を操作する。つまり、店員は、精算レシートに印字されている番号により示される精算装置300を選択する操作を行う。
なお、精算レシートに印字されている番号により示される精算装置300を選択する操作については、例えば商品登録画面における精算装置選択ボタン501に対する操作によって行えるようにしてもよい。この場合、図14(c)の精算装置選択ウィンドウの表示に代えて、商品登録画面の表示に戻るようにされればよい。
登録装置200は、例えば図14(b)の訂正確認ウィンドウにおける「はい」ボタン602に対する操作が行われると、図14(c)の精算装置選択ウィンドウを表示させるとともに、バックグラウンド処理により、取消対象の品券利用取引に対応する品券在高の訂正を行う。
そのうえで、登録装置200は、上記のように精算装置選択ウィンドウに対する精算装置300の選択操作が行われると、取消対象の品券利用取引に対応する精算実績の訂正を精算装置300に指示する。このために、登録装置200は、品券利用取引に対応する現金在高の訂正を要求する訂正要求を、選択された精算装置300に送信する。
また、店員は、精算装置選択ウィンドウに対する精算装置300を選択する操作を行ったうえで、客が使用した品券、あるいは客が使用したのと同じ金額の品券を客に返却する。そのうえで、店員は、自分が精算装置選択ウィンドウに対する操作により選択した精算装置300にまで赴いてもらうように客に伝える。そのうえで、店員は、客に対して、赴いた先の精算装置300にて、今回の品券利用取引の取り消しに応じて発生する客への返金に応じた現金の受け取り、または客からの釣銭の戻しに応じた現金の入金を行ってもらうように伝える。
なお、取消対象の品券利用取引における品券の金額と買上金額とが等しかった場合には、客の返金あるいは客からの釣銭の戻しは生じないので、客が精算装置300にまで赴く必要はない。この場合、店員は、客を精算装置300に案内する必要は無い。
訂正要求を受信した精算装置300は、登録装置200から受信した訂正要求に含まれていた品券金額と買上金額との差額に応じた入出金制御を行う。
具体的に、訂正要求に含まれる差額は、買上金額から品券金額を減算した値を示している場合を例に挙げる。この場合において、訂正要求に含まれる差額の値が0より大きければ(正の値であれば)、客は品券と現金とを合わせて買上金額を支払っている。そこで、この場合の精算装置300は、差額分の現金を出金するための制御を行う。
これに対して、訂正要求に含まれる差額の値が0より小さければ(負の値であれば)、客は精算に際して、品券の金額よりも少ない買上金額の商品を品券で支払っており、釣銭を受け取っている。そこで、この場合の精算装置300は、差額分の現金を客に入金してもらうための制御を行う。
そして、精算装置300は、差額分の現金の出金あるいは入金が完了すると、現金在高を含む精算実績の訂正を行う。
また、本実施形態においては、品券利用取引を取り消す操作を精算装置300に対しても行うことができる。
この場合、品券利用取引の取り消しの申し出を受けた店員は、客が提示する精算レシートを確認する。前述のように、精算レシートには、精算が行われた精算装置300を示す番号が印字されている。店員は、精算レシートに印字された番号が示す精算装置300にまで赴いて、品券利用取引の取り消しを指示する操作を行う。
品券利用取引の取り消しを指示する操作に応じて、精算装置300の表示部305には、精算レシートのバーコードを精算装置300に読み込ませることを促すレシート読込案内ウィンドウが表示される。店員は、レシート読込案内ウィンドウにて表示される案内に従って、スキャナ部304に精算レシートのバーコードを読み込ませる。これにより、精算装置300は、精算レシートにバーコードとして印字された精算結果情報を取得する。
精算装置300は、取得された精算結果情報に基づいて、品券金額と買上金額との差額に応じた入出金制御を行う。そして、精算装置300は、入出金制御が完了すると、今回の品券利用取引に応じて、現金在高を含む精算実績の訂正を行う。
また、精算装置300は、取消対象の品券利用取引が行われた登録装置200に対して訂正要求を送信する。訂正要求には、精算レシートのバーコードの読み込みにより取得された精算結果情報が含まれている。
訂正要求を受信した登録装置200は、受信された訂正要求に含まれている精算結果情報に基づいて、品券在高を訂正する。
このようにして、本実施形態においては、登録装置200と精算装置300とのいずれに対して品券利用取引の取り消しの操作を行っても、登録装置200における品券在高の訂正と、精算装置300における現金在高の訂正とが一括して行われる。
このために、品券利用取引の取り消しによって会計実績と精算実績とで違算が発生することを防止できる。
また、品券利用取引の取り消しに応じた品券在高と現金在高との一括訂正を行わせるための登録装置200に対する操作は、図13、図14により説明したように、品券利用取引の取り消しの指示と、精算装置300の選択という簡易なものでよい。また、品券利用取引の取り消しに応じた品券在高と現金在高との一括訂正を行わせるための精算装置300に対する操作も、先の説明のように品券利用取引の取り消しを指示し、精算レシートのバーコードを読み込ませるという簡易なものである。
[処理手順例]
続いて、図15のフローチャートを参照して、登録装置200が1取引に応じて会計を行うための処理手順例について説明する。
ステップS101:登録装置200におけるCPU201は、店員による1取引分の商品を登録する操作に応じて商品を登録する処理(商品登録処理)を実行する。
ステップS102:店員は、客から品券利用の申し出を受けた場合には、品券を受け取り、品券を利用した取引であることを宣言する操作(品券利用取引宣言操作)を登録装置に対して行う。そこで、CPU201は、今回の取引について品券利用取引宣言操作が行われたか否かについて判定する。
ここで、上記の品券利用取引宣言操作の一具体例は、商品登録画面において配置された品券利用取引宣言のためのボタン(図13においては図示を省略)に対するタッチ操作であればよい。
ステップS103:ステップS102により品券利用取引宣言操作の行われないことが判定された場合、CPU201は、通常会計処理を実行する。つまり、CPU201は、登録された商品の税込みの合計金額(買上金額)を客の支払金額とするように会計処理を行う。
ステップS104:次に、CPU201は、精算装置指定操作が行われるのを待機する。精算装置指定操作は、図13に示した商品登録画面における精算装置選択ボタン501に対する操作である。
ステップS105:精算装置指定操作が行われると、CPU201は、ステップS103の通常会計処理に応じた精算情報を、ステップS104の精算装置指定操作により指定された精算装置300に送信する。
ステップS106:ステップS102により品券利用取引宣言操作の行われたことが判定された場合、登録装置200は、品券対応会計処理を実行する。
つまり、登録装置200は、登録された商品の税込みの合計金額(買上金額)から品券の金額を減算した金額を客の支払金額とするように会計処理を行う。本実施形態において、商品の小計金額よりも品券の金額のほうが大きく、上記の支払金額が負の値として求められた場合、当該支払金額は客に支払うべき釣銭として扱われる。ステップS106による品券対応会計処理の結果、図7(b)、図8(b)などに示したように、品券利用取引の内訳が印字された精算レシートが発行される。
ステップS107:次に、CPU201は、精算装置指定操作が行われるのを待機する。
ステップS108:精算装置指定操作が行われると、CPU201は、ステップS106の品券対応会計処理に応じた精算情報を、ステップS107の精算装置指定操作により指定された精算装置300に送信する。
ステップS109:また、CPU201は、ステップS106による品券対応会計処理の結果に基づいて品券在高を加算するようにRAM203に記憶される会計実績を更新する。
続いて、図16のフローチャートを参照して、登録装置200から送信された精算情報の受信に応じて精算装置300が実行する処理手順例について説明する。
ステップS201:精算装置300におけるCPU301は、図15のステップS106またはステップS110により登録装置200から送信された精算情報を受信する。
ステップS202:CPU301は、ステップS201にて受信された精算情報を利用して精算処理を実行する。この際、受信された精算情報が通常会計に対応するものであれば、CPU301は、税込みの合計金額を客の支払金額とする精算処理を実行する。
一方、CPU301は、受信された精算情報が品券利用取引に対応するものであれば、税込みの合計金額(買上金額)と品券の金額との差額を客の支払金額あるいは客に支払うべき釣銭として扱う精算処理を実行する。具体的に、上記の差額が(合計金額−品券の金額)で算出される場合、CPU301は、算出された差額がプラス(正の値)であれば、差額を客の支払金額として扱って精算処理を行う。また、CPU301は、算出された差額がマイナス(負の値)であれば、差額の絶対値を客に支払うべき釣銭として扱って精算処理を行う。
ステップS203:CPU301は、ステップS202による精算の終了に応じて、RAM303に記憶される精算実績を更新する。この際には、支払金額として入出された現金に応じて、精算実績における現金在高が加算されるようにして更新される。
次に、図17のフローチャートを参照して、登録装置200が品券利用取引の取り消しの操作に応じて実行する処理手順例について説明する。
ステップS301:図13にて説明したように、店員は、品券利用取引の取り消しを登録装置200に対する操作によって行おうとする場合には、登録装置200にて表示されている商品登録画面における品券利用取引訂正ボタン502を操作する。
品券利用取引訂正ボタン502の操作に応じて、登録装置200におけるCPU201は、品券利用取引の取消指示を受け付ける。
ステップS302:ステップS201により品券利用取引の取消指示を受け付けると、CPU201は、図14(a)にて説明したようにレシート読込案内ウィンドウを店員用表示部205に表示させる。なお、レシート読込案内ウィンドウは、例えば図13の商品登録画面上に重畳して表示されればよい。あるいは、レシート読込案内ウィンドウは、商品登録画面と切り替わるように表示されてもよい。
ステップS303:レシート読込案内ウィンドウが表示されている状態において、店員は、スキャナ部204により、客から受け取った取消対象の品券利用取引のレシートにバーコードBC(図7)として印字されている精算情報を読み込ませる。
CPU201は、上記のようにスキャナ部204により読み込まれた精算情報を取得する。
ステップS304:ステップS303により精算情報が取得されると、CPU201は、図14(b)にて説明したように、店員用表示部205において、レシート読込案内ウィンドウに代えて訂正確認ウィンドウを表示する。訂正確認ウィンドウの表示にあたり、CPU201は、ステップS303で取得された精算情報の内容を精算内容画面601に反映させる。
なお、訂正確認ウィンドウも例えば図13の商品登録画面上に重畳して表示されればよい。
ステップS305:CPU201は、訂正確認ウィンドウを表示させた状態のもとで、品券利用取引の取り消しの実行が指示されたか否かについて判定する。品券利用取引の取り消しの実行の指示は、図14(b)の訂正確認ウィンドウにおける「はい」ボタン602に対する操作によって行われる。
ステップS306:「はい」ボタン602が操作され、品券利用取引の取り消しの実行が指示されたことが判定されると、CPU201は、ステップS303により取得された精算結果情報に基づいて、品券在高を含む会計実績を訂正する。
ステップS307:また、CPU201は、これまでの訂正確認ウィンドウの表示に代えて、図14(c)に示した精算装置選択ウィンドウを店員用表示部205に表示させる。
ステップS308:CPU201は、精算装置選択ウィンドウが表示されている状態において、精算装置選択操作を受け付ける。精算装置選択操作は、精算装置選択ウィンドウにおける精算装置選択ボタン611のうちのいずれかに対する操作である。
ステップS309:精算装置選択操作を受け付けると、CPU201は、ステップS310の精算装置選択操作により選択された精算装置300に対して訂正要求(取引取消情報)を送信する。訂正要求には、ステップS303にて取得された精算結果情報が含まれている。
ここで、ステップS308、S309の処理によれば、精算装置選択操作に応じて、訂正要求が精算装置300に送信される。つまり、本実施形態においては、図14(c)の精算装置選択ウィンドウに対する精算装置選択操作が、取消対象の品券利用取引に応じた精算が行われた精算装置300の選択と、選択された精算装置300への精算実績訂正の指示とを兼ねている。
なお、レシートにバーコードとして印字された精算情報に、精算を行った精算装置300を示す精算装置番号(識別子)を含めておくことによっては、ステップS311による訂正要求を送信に関して以下のような処理とすることができる。つまり、登録装置200は、ステップS305の品券利用取引の取り消しの実行の指示に応じて、ステップS309及びS310を行うことなく、精算情報に含まれる精算装置番号が示す精算装置300に対して訂正要求を送信してもよい。この場合、店員が精算装置選択ウィンドウに対する精算装置の選択操作を行う必要はない。
図18のフローチャートを参照して、登録装置200から送信された訂正要求の受信に応じて精算装置300が実行する処理手順例について説明する。
ステップS401:精算装置300におけるCPU301は、図17のステップS311により登録装置200から送信された訂正要求を受信する。
ステップS402:次に、CPU301は、ステップS401にて受信された訂正要求に含まれる精算結果情報から、税込みの合計金額に対する品券の利用金額の差額を求めたうえで、差額の値について、マイナス(負の値)、プラス(正の値)、ゼロのいずれであるかについて判定する。
このように算出される差額が正の値である場合、品券利用取引として、品券の金額を現金とを合わせて合計金額の支払いが行われている。この場合、品券利用取引の取り消しに応じて、客が支払った現金を払い戻す必要がある。
一方、差額が負の値である場合、品券利用取引として、品券の金額における合計金額に対する余り分が釣銭として客に支払いが行われている。この場合、品券利用取引の取り消しに応じて、客に受け取った釣銭を戻してもらう必要がある。
ステップS403:差額の値がマイナスであると判定した場合、精算装置300は、表示部305に入金案内画面を表示する。
図示は省略するが、入金案内画面においては、客に、該当の品券利用取引の精算時において釣銭として客に渡した分の現金の入金を促すメッセージと、入金金額、入金の操作の仕方などが表示される。入金金額は、マイナスの差額に基づいて表示される。
このような入金案内画面が表示されることで、客は、戸惑うことなく釣銭の戻しのための入金を精算装置300に行うことができる。
ステップS404:客は、入金案内画面において入金金額として提示された金額の現金を貨幣授受部310に投入する。CPU301は、貨幣授受部310に現金が投入されると、投入された現金を収受するための処理(入金対応処理)を行う。また、CPU301は、入金対応処理として、投入された現金の金額が入金金額より多い場合には、釣銭が貨幣授受部310から排出されるようにする制御も行う。
ステップS405:また、ステップS402において差額がプラスであると判定された場合、CPU301は、まず、出金指示画面を表示させる。出金指示画面は、客が、返金金額として受け取るべき現金を精算装置300から出金(排出)させることについての指示を行う画面である。
図示は省略するが、出金指示画面には、例えば出金ボタンが配置されている。出金ボタンに対する操作により出金が指示される。また、出金指示画面には「払戻金を受け取るには、出金ボタンを押してください」のように払戻金の受け取りのために、出金ボタンを操作することを客に促すメッセージが表示されるとよい。
ステップS406:CPU301は、出金指示画面が表示されている状態のもとで、出金が指示されるのを待機する。つまり、CPU301は、出金指示画面にて配置されている出金ボタンに対する操作が行われるのを待機する。
ステップS407:出金ボタンに対する操作が行われると、CPU301は出金対応処理を実行する。具体的に、CPU301は、出金対応処理として、差額に応じた現金が貨幣授受部310から排出されるように制御を行う。
例えば、出金指示画面を表示させることなく精算装置300から返金分の現金の出金(排出)が行われてしまうと、何のための現金の排出であるのかがはっきりせず、客が戸惑ってしまう可能性がある。
そこで、上記のステップS405〜S407として示されるように、本実施形態においては、出金指示画面を一旦表示させ、出金指示画面に対する操作が行われてから精算装置300から返金分の出金が行われるようにしている。これにより、返金を受ける客の意志に応じて現金が精算装置300から排出されることになり、客が戸惑うことが無くなる。
ステップS408:ステップS402において差額がゼロであると判定された場合、あるいは、ステップS404またはS407の処理を終了した後、CPU301は、現金在高を含む精算実績を訂正する。
ステップS408として、ステップS404により入金対応処理が行われた場合には、CPU301は、入金された現金の金額を加算するように現金在高を訂正する。一方、ステップS408として、ステップS407により出金対応処理が行われた場合には、CPU301は、出金された現金の金額を減算するように現金在高を訂正する。
上記の構成は、取消対象の品券利用取引についての会計が行われた登録装置200にて品券利用取引の取り消しを指示する操作が行われるようにした場合を例に挙げている。
しかし、本実施形態の変形例として、取消対象の品券利用取引についての会計を行っていない登録装置200にて、レシートの読み込みと品券利用取引の取り消しを指示する操作が行えるように構成することもできる。
この場合、レシートのバーコードには会計処理が行われた登録装置を示す登録装置番号を含めておくようにする。そして、登録装置200は、品券利用取引の取り消しを指示する操作が行われると、レシートから読み込んだ登録装置番号が示す登録装置に、同じレシートから読み込んだ精算結果情報を送信して、以降における品券利用取引の取り消しに応じた処理を指示する。
指示を受けた登録装置200は、受信した精算結果情報を利用して、図17のステップS306〜S309の処理を行えばよい。
図19のフローチャートは、本実施形態における精算装置300と登録装置200とが、精算装置300にて行われる品券利用取引の取消指示操作に応じて実行する処理手順例を示している。
ステップS501:店員は、客から精算済みの品券利用取引の取り消しの申し出を受けると、精算装置300に対して品券利用取引の取り消しを指示するための所定操作を行う。ここで、店員が品券利用取引の取り消しを指示するための操作の対象とする精算装置300は、取消対象の品券利用取引について精算が行われた精算装置300である。
精算装置300のCPU301は、上記の品券利用取引の取り消しを指示するための所定操作に応じて、品券利用取引の取消指示を受け付ける。
なお、精算装置300は、通常は客が精算のために使用する装置である。そこで、精算装置300に対する品券利用取引の取消指示の操作は、客には分からないようなものであることが好ましい。あくまでも一例であるが、表示部305(タッチパネル)において表示される待機画面において、通常であれば客が操作することのない特定の領域を長押しする操作を品券利用取引の取消指示の操作としてもよい。
ステップS502:ステップS501により品券利用取引の取消指示を受け付けると、CPU301は、レシート読込案内ウィンドウを表示部305に表示させる。精算装置300にて表示されるレシート読込案内ウィンドウは、図13の例に準じて、店員に、客から受け取った取消対象の品券利用取引のレシートのバーコードBC(図7)をスキャナ部304に読み込ませることを促すメッセージが表示される。
ステップS503:レシート読込案内ウィンドウが表示されている状態において、店員は、スキャナ部304により、客から受け取った取消対象の品券利用取引のレシートにバーコードBCとして印字されている精算情報を読み込ませる。
CPU301は、上記のようにスキャナ部304により読み込まれた精算情報を取得する。
ステップS504:ステップS502により精算結果情報が取得されると、CPU301は、表示部305において、レシート読込案内ウィンドウに代えて訂正確認ウィンドウを表示する。
精算装置300にて表示される訂正確認ウィンドウは、図14(b)と同様に、精算内容画面、「はい」ボタン、「いいえ」ボタンなどが配置された態様であればよい。
ステップS505:CPU301は、訂正確認ウィンドウを表示させた状態のもとで、品券利用取引の取り消しの実行が指示されたか否かについて判定する。品券利用取引の取り消しの実行の指示は、訂正確認ウィンドウにおける「はい」ボタン602に対する操作に応じて得られる。
ステップS506:「はい」ボタンが操作され、品券利用取引の取り消しの実行が指示されたことが判定されると、CPU301は、ステップS503により取得した精算結果情報を利用して、入出金制御を実行する。ステップS506としての入出金制御は、例えば図18のステップS402〜ステップS407と同様でよい。
ステップS507:ステップS506による入出金制御が完了すると、CPU301は、現金在高を含む会計実績を訂正する。
ステップS508:次に、CPU301は、取消対象の品券利用取引について会計を行った登録装置200に対して訂正要求を送信する。訂正要求には、ステップS503にて取得された精算結果情報が含まれている。
また、精算レシートのバーコードとしての精算結果情報には、会計を行った登録装置200の番号を含めておく。ステップS508において、CPU301は、ステップS503にて取得された精算結果情報に含まれる番号によって示される登録装置200を訂正要求の送信先として決定する。
あるいは、精算レシートには、会計処理を行った登録装置200の番号が印字されている。そこで、店員は、精算レシートに印字された登録装置200の番号を確認し、番号に応じて登録装置200を選択する操作を精算装置300に対して行う。精算装置300は選択された登録装置200を訂正要求の送信先として決定するようにしてもよい。
ステップS601:登録装置200におけるCPU201は、ステップS506により精算装置300から送信された訂正要求を受信する。
ステップS602:CPU201は、ステップS601にて受信された訂正要求に含まれる精算結果情報に基づいて、取り消すべき品券の種別と枚数とを把握する。CPU201は、把握した品券の種別と枚数とに基づいて品券在高を含む会計実績を訂正する。
[変形例1]
続いて、本実施形態の変形例1について説明する。例えば、サービスカウンタなどを設けている店舗の場合、客からの品券利用取引の取り消しの申し出は、登録装置200を操作している店員ではなく、サービスカウンタにいる店員に対して行われる場合がしばしばある。
このようにサービスカウンタにおける店員に対して客から品券利用取引の取り消しの申し出が行われた場合には、サービスカウンタに設置されている端末を店員が操作することによって、品券利用取引の取り消しに応じた会計実績と精算実績の一括訂正が行えるようにすることが好ましい。
そこで、本実施形態の変形例として、サービスカウンタの端末装置によって品券利用取引の取り消しに応じた会計実績と精算実績の一括訂正を行うようにした構成について説明する。
変形例においては、例えば図1に示したPOSシステムの構成において、サービスカウンタの端末装置がLAN2に対してさらに接続されて構成される。
本実施形態において、サービスカウンタの店員は、客から品券利用取引の取り消しの申し出を受けると、客から取消対象の品券利用取引のレシートを受け取る。店員は、受け取ったレシートのバーコードを端末装置に接続されているスキャナにより読み込んで、端末装置に精算結果情報を取得させる。また、店員は、端末装置を操作して、レシートに印字されている登録装置番号に対応する登録装置200を指定して、品券利用取引の取り消しを指示する操作を行う。
上記の品券利用取引の取り消しを指示する操作に応じて、端末装置は、品券利用取引の取り消しを指示するコマンドを、操作により指定された登録装置200に送信する。
なお、レシートのバーコードに会計を行った登録装置200を示す登録装置番号の情報を含めた場合には、バーコードから読み取った登録装置番号が示す登録装置200に品券利用取引の取り消しを指示するコマンドを送信してもよい。この場合、コマンドの送信先の登録装置200を指定する操作を行う必要はない。
品券利用取引の取り消しを指示するコマンドには、スキャナにより読み込んで取得した精算結果情報が含まれる。
登録装置200は、端末装置から送信されたコマンドを受信することにより、品券利用取引の取消指示を受け付ける。そして、登録装置200は、コマンドに含まれる精算結果情報を利用して、図17のステップS306のように品券在高を含む会計実績を訂正する。また、変形例における精算結果情報には、精算を行った精算装置300の番号が示されている。そこで、登録装置200は、精算結果情報において示される番号の精算装置300に対して訂正要求を送信する。訂正要求には、精算結果情報が含まれる。
訂正要求を受信した精算装置300は、図18に示した処理を実行することで入出金制御と現金在高を含む精算実績の訂正とを行う。
このようにして、変形例においては、サービスカウンタの端末装置に対して品券利用取引の取消指示の操作を行うことで、品券利用取引の取り消しに応じた会計実績と精算実績とを一括して訂正することができる。
なお、変形例1において、品券利用取引の取消指示の操作が行われる端末装置は、店舗においてサービスカウンタ以外の所定の場所に設置される他の端末装置であってもよい。
[変形例2]
また、これまでの説明においては、登録装置200がそれぞれ会計実績(品券在高を含む)を記憶し、精算装置300がそれぞれ精算実績(現金在高を含む)を記憶している場合を例に挙げていた。
これに対して、変形例2においては、例えばストアコントローラ100において全ての登録装置200の会計実績と、全ての精算装置300の精算実績とを記憶させる。つまり、この場合には、ストアコントローラ100において、各登録装置200の品券在高と各精算装置300の現金在高とが統合的に管理される。
この場合、各登録装置200は、1取引に応じた会計を終了するごとに、対応の取引についての会計実績をストアコントローラ100に送信する。また、各登録装置200は、1取引に応じた精算を終了するごとに、対応の取引についての精算実績をストアコントローラ100に送信する。
ストアコントローラ100は、会計実績を受信するごとに、受信された会計実績を追加登録するようにして自己が記憶する会計実績を更新する。同様に、ストアコントローラ100は、精算実績を受信するごとに、受信された精算実績を追加登録するようにして自己が記憶する会計実績を更新する。
そして、店員は、客からの品券利用取引の取り消しの申し出に応じて、登録装置200、精算装置300またはサービスカウンタの端末装置を利用して、レシートからの精算情報の読み込みと、品券利用取引の取消指示の操作を行う。
この場合、品券利用取引の取消指示の操作に応じて、登録装置200、精算装置300またはサービスカウンタの端末装置は、品券利用取引の取り消しを指示するコマンドとともに、取得した精算情報をストアコントローラ100に送信する。
ストアコントローラ100は、コマンドを受信すると、コマンドとともに受信された精算情報を利用して、自己が記憶する会計実績と精算実績とについて、品券利用取引の取り消しに応じて訂正する。
このような構成によっても、品券利用取引の取り消しに応じて、品券在高と現金在高とを一括して訂正することができる。
なお、変形例2において、登録装置200の会計実績(品券在高を含む)と精算装置300の精算実績(現金在高を含む)とを統合的に管理する装置は、ストアコントローラ100以外の情報処理装置であってもよい。
以上説明したように、本実施形態におけるPOSシステム(商品販売情報処理システム)は、登録装置200と精算装置300とを備える商品販売情報処理システムであって、品券の利用に対応する品券利用取引を行うことを宣言する品券利用宣言手段と、品券利用宣言手段による品券利用取引の宣言に応じて、登録装置200における品券在高を更新する品券在高更新手段と、品券利用宣言手段による品券利用取引の宣言に対応して行われた精算に応じて、精算装置300における現金在高を更新する現金在高更新手段と、精算済みの品券利用取引の取り消しを宣言する取消宣言手段と、取消宣言手段による品券利用取引の取り消しの宣言に応じて、登録装置200における品券在高を訂正する品券在高訂正手段と、取消宣言手段による品券利用取引の取り消しの宣言に応じて、精算装置300における現金在高を訂正する現金在高訂正手段とを備える。
また、本実施形態において、取り消しが宣言された品券利用取引にて利用された品券金額が買上金額未満である場合に、買上金額に対する品券金額の差額を精算装置300から出金させる出金制御手段をさらに備える。
また、本実施形態において、精算装置300は、差額としての現金を精算装置300から出金させる指示が行われる出金指示画面を表示する表示手段をさらに備え、出金制御手段は、出金指示画面に指示が行われると、差額としての現金を出金する。
また、本実施形態において、精算装置300は、取り消しが宣言された品券利用取引にて利用された品券金額が買上金額より大きい場合に、差額の入金を案内する画像を表示させる入金制御手段を備える。
また、本実施形態の商品販売情報処理システムにおける登録装置200は、品券の利用に対応する品券利用取引を行うことを宣言する品券利用宣言手段と、品券利用宣言手段による品券利用取引の宣言に応じて、登録装置200における品券在高を更新する品券在高更新手段と、精算済みの品券利用取引の取り消しを宣言する取消宣言手段と、取消宣言手段による品券利用取引の取り消しの宣言に応じて、登録装置200における品券在高を訂正する品券在高訂正手段と、取消宣言手段による品券利用取引の取り消しの宣言に応じて、精算装置に現金在高を訂正させる現金在高訂正制御手段とを備える。
また、本実施形態の商品販売情報処理システムにおける精算装置300は、品券の利用に対応する品券利用取引を行うことを宣言する品券利用宣言手段と、登録装置200にて行われた品券利用取引の宣言に応じた精算が行われるのに応じて、現金在高を更新する現金在高更新手段と、品券利用宣言手段による品券利用取引の宣言に対応して行われた精算に応じて、精算装置300における現金在高を更新する現金在高更新手段と、精算済みの品券利用取引の取り消しを宣言する取消宣言手段と、取消宣言手段による品券利用取引の取り消しの宣言に応じて、現金在高を訂正する現金在高訂正手段と、取消宣言手段による品券利用取引の取り消しの宣言に応じて、登録装置200に品券在高を訂正させる品券在高訂正制御手段とを備える。
なお、上述の登録装置200、精算装置300、ストアコントローラ100などとしての機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述の登録装置200、精算装置300、ストアコントローラ100などとしての処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD−ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
1 POSシステム、100 ストアコントローラ、101 CPU、102 記憶部、103 RAM、104 表示部、105 操作部、106 通信部、200 登録装置、201 CPU、202 記憶部、203 RAM、204 スキャナ部、205 店員用表示部、206 客用表示部、207 操作部、208 通信部、209 ブザー、210 印刷部、300 精算装置、301 CPU、302 記憶部、303 RAM、304 スキャナ部、305 表示部、306 操作部、307 通信部、308 ブザー、309 印刷部、310 貨幣授受部、311 サインポール部

Claims (3)

  1. 店員の操作に応じて商品登録処理を実行し、精算装置で精算可能に商品登録情報を出力する登録装置と、出力された商品登録情報に基づき精算処理を客の操作に応じて実行する精算装置とを備える商品販売情報処理システムであって、
    品券の利用に対応する品券利用取引を行うことを宣言する品券利用宣言手段と、
    精算済の品券利用取引の取り消しを宣言する取消宣言手段と、
    前記品券利用宣言手段による宣言に対応して行われた品券利用取引に対応して、品券の種別ごとに品券利用の実績を変更し、前記取消宣言手段による宣言に対応して行われた品券利用取引の取り消しに応じて、品券の種別ごとに品券利用の実績を変更する品券利用実績管理手段と
    を備える商品販売情報処理システム。
  2. 店員の操作に応じて商品登録処理を実行し、精算装置で精算可能に商品登録情報を出力する登録装置と、出力された商品登録情報に基づき精算処理を客の操作に応じて実行する精算装置とを備える商品販売情報処理システムにおける登録装置であって、
    品券の利用に対応する品券利用取引を行うことを宣言する品券利用宣言手段と、
    前記品券利用宣言手段による宣言に対応して行われた品券利用取引の取り消しを宣言する取消宣言手段と、
    前記品券利用宣言手段による宣言に対応して行われた品券利用取引において利用された品券の種別ごとに品券利用の実績を変更し、前記取消宣言手段による宣言に対応して行われた品券利用取引の取り消しが反映されるように、品券の種別ごとに品券利用の実績を変更する品券利用実績管理手段と
    を備える登録装置。
  3. 店員の操作に応じて商品登録処理を実行し、精算装置で精算可能に商品登録情報を出力する登録装置と、出力された商品登録情報に基づき精算処理を客の操作に応じて実行する精算装置とを備える商品販売情報処理システムにおける登録装置としてのコンピュータを、
    品券の利用に対応する品券利用取引を行うことを宣言する品券利用宣言手段、
    前記品券利用宣言手段による宣言に対応して行われた品券利用取引の取り消しを宣言する取消宣言手段、
    前記品券利用宣言手段による宣言に対応して行われた品券利用取引において利用された品券の種別ごとに品券利用の実績を変更し、前記取消宣言手段による宣言に対応して行われた品券利用取引の取り消しが反映されるように、品券の種別ごとに品券利用の実績を変更する品券利用実績管理手段
    として機能させるためのプログラム。
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