JP2019082514A - 撮像装置、撮像装置の制御方法、および、プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】振れ補正を行いながら可動部の位置を正確に制御することが可能な撮像装置を提供する。【解決手段】撮像装置(100)は、固定部(130)と、撮像部(120)を備え、固定部に対して移動可能な可動部(108)と、振れを検出する振れ検出手段(109a、109b)と、振れ検出手段の出力信号に基づいて光学的に像振れ補正を行う像振れ補正手段(109)と、可動部の位置を検出する位置検出手段(121a、121b)と、振れに応じて選択された振れ検出手段の出力信号または位置検出手段の出力信号の少なくとも一方に基づいて、可動部の位置を制御する制御手段(118)とを有する。【選択図】図1
Description
本発明は、像振れ補正を行う撮像装置に関する。
従来、位置検出センサを用いて可動部の位置を検出しながら像振れ補正を行う撮像装置が知られている。しかし、像振れ補正を行う際の可動部の可動範囲が大きい場合、可動部の位置を常に把握するために可動範囲の全体に位置検出センサを設置すると、コストが高くなり、装置が大型化してしまう。そこで、像振れ補正のために設けられた角速度センサや加速度センサを用いて、可動部の位置を検出する方法が提案されている。
特許文献1には、加速度センサおよび角速度センサからの出力値に従って特定座標系の位置や姿勢を計測し、各センサを取り付けた移動体の動作を検出する装置が開示されている。また特許文献1には、加速度センサを用いて静止状態での重力方向を検出し、静止状態での重力方向とドリフト現象により変化した移動後の重力方向との差分に基づいて可動部の位置(誤差)を補正することが開示されている。
しかしながら、特許文献1の方法では、可動部の位置を補正する際には可動部を静止させる必要があり、その間には像振れ補正を行うことができない。
そこで本発明は、振れ補正を行いながら可動部の位置を正確に制御することが可能な撮像装置および撮像装置の制御方法を提供することを目的とする。
本発明の一側面としての撮像装置は、固定部と、撮像部を備え、前記固定部に対して移動可能な可動部と、振れを検出する振れ検出手段と、前記振れ検出手段の出力信号に基づいて光学的に像振れ補正を行う像振れ補正手段と、前記可動部の位置を検出する位置検出手段と、前記振れに応じて選択された前記振れ検出手段の前記出力信号または前記位置検出手段の出力信号の少なくとも一方に基づいて、前記可動部の位置を制御する制御手段とを有する。
本発明の他の側面としての撮像装置の制御方法は、固定部と、撮像部を備え、前記固定部に対して移動可能な可動部と、を有する撮像装置の制御方法であって、振れ検出手段により振れを検出するステップと、前記振れ検出手段の出力信号に基づいて光学的に像振れ補正を行うステップとを有し、前記像振れ補正を行うステップは、前記振れに応じて選択された前記振れ検出手段の前記出力信号または位置検出手段の出力信号の少なくとも一方に基づいて、前記可動部の位置を制御するステップを含む。
本発明の他の側面としてのプログラムは、前記撮像装置の制御方法をコンピュータに実行させる。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施形態において説明される。
本発明によれば、振れ補正を行いながら可動部の位置を正確に制御することが可能な撮像装置および撮像装置の制御方法を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1の実施形態)
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施形態における撮像装置について説明する。図1は、撮像装置100のブロック図である。撮像装置100は、動画撮影機能もしくは静止画撮影機能、または、その両方の機能を有するデジタルカメラまたはデジタルビデオである。
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施形態における撮像装置について説明する。図1は、撮像装置100のブロック図である。撮像装置100は、動画撮影機能もしくは静止画撮影機能、または、その両方の機能を有するデジタルカメラまたはデジタルビデオである。
図1において、ズームレンズ101は、撮像光学系を構成する撮影レンズの一部であり、撮影レンズの倍率を変更する。ズーム駆動制御部102は、カメラシステム制御部(制御手段)118の制御に従ってズームレンズ101の駆動を制御する。絞り・シャッタユニット103は、絞り機能を有するメカニカルシャッタである。絞り・シャッタ駆動制御部104は、カメラシステム制御部118の制御に従って絞り・シャッタユニット103を駆動する。フォーカスレンズ105は、撮影レンズの一部であり、撮影レンズの光軸OAに沿って位置が変更可能である。フォーカス駆動制御部106は、カメラシステム制御部118の制御に従ってフォーカスレンズ105を駆動する。本実施形態において、ズームレンズ101、絞り・シャッタユニット103、および、フォーカスレンズ105により撮像光学系が構成される。
撮像素子107は、CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサなどの光電変換素子を有し、撮影レンズ(撮像光学系)を介して形成された光学像(被写体像)を光電変換し(画素単位の電気信号に変換し)、電気信号(撮像信号)を出力する。本実施形態において、ズームレンズ101、絞り・シャッタユニット103、フォーカスレンズ105、および、撮像素子107により、撮像部120が構成される。
可動部108には、撮像部120(ズームレンズ101、絞り・シャッタユニット103、フォーカスレンズ105、および、撮像素子107)が設けられており、これらの全体が一体となって振れ補正(防振制御)を行うように移動可能である。可動部駆動制御部109は、カメラシステム制御部118の制御に従って、可動部108の駆動を制御する。また可動部駆動制御部109は、可動部108に発生する角度振れを検出する角速度センサ109a、および、光軸OAに直交する平面内の平行振れを検出する加速度センサ109bを有する。角速度センサ109aおよび加速度センサ109bは、振れを検出する振れ検出手段を構成する。可動部駆動制御部109は、振れ検出手段の出力信号に基づいて光学的に像振れ補正を行う像振れ補正手段である。
撮像信号処理部110は、撮像素子107から出力された電気信号(撮像信号)に対して、A/D変換、相関二重サンプリング、ガンマ補正、ホワイトバランス補正、および、色補間処理等を行い、撮像信号を映像信号に変換する。映像信号処理部111は、撮像信号処理部110から出力された映像信号を、用途に応じて加工する。具体的には、映像信号処理部111は、表示用の映像を生成する処理や、記録用に符号化処理やデータファイル化を行う。
表示部112は、映像信号処理部111から出力される表示用の映像信号に基づいて、必要に応じて画像表示を行う。電源部113は、撮像装置100の全体に、用途に応じて電源を供給する。外部入出力端子部114は、撮像装置100と外部装置との間で通信信号および映像信号の入出力を行う。記憶部116は、映像情報などの種々のデータを記憶する。カメラシステム制御部118は、例えばCPU、ROM、および、RAMを有し、ROMに記憶された制御プログラムをRAMに展開してCPUで実行することにより、撮像装置100の各部を制御し、撮像装置100における後述の種々の動作を実現する。
操作部115は、撮像装置100にユーザが指示を与えるためのボタンやスイッチなどを有し、押し込み量に応じて第1スイッチ(SW1)および第2スイッチ(SW2)が順にオンするように構成されたレリーズボタンを含む。レリーズボタンが約半分押し込まれると、レリーズスイッチSW1がオンする。また、レリーズボタンが最後まで押し込まれると、レリーズスイッチSW2がオンする。レリーズスイッチSW1がオンすると、カメラシステム制御部118は、例えば映像信号処理部111が表示部112に出力する表示用の映像信号に基づいて算出されたAF評価値に基づいてフォーカス駆動制御部106を制御する。これによりカメラシステム制御部118は、自動焦点検出(AF制御)を行う。またカメラシステム制御部118は、映像信号の輝度情報と、例えば予め定められたプログラム線図とに基づいて、適切な露光量を得るための絞り値(F値)およびシャッタ速度を決定するAE処理を行う。
レリーズスイッチSW2がオンされると、カメラシステム制御部118は、決定した絞り値(F値)およびシャッタ速度で撮影を行い、撮像素子107で得られた画像データを記憶部116に記憶するように各部を制御する。またカメラシステム制御部118は、レリーズスイッチが押されていない状態でのスルー画表示の際にも、所定の間隔で前述した映像信号の輝度情報とプログラム線図とに基づき、静止画撮影露光に備えて、絞り値およびシャッタ速度の予備決定を行う。
操作部115は、防振モードを選択するための防振スイッチを含む。ユーザが防振スイッチを操作して防振モードが選択されると、カメラシステム制御部118は防振制御部としての可動部駆動制御部109に対して防振制御(振れ補正)を指示する。そして可動部駆動制御部109は、防振オフの指示がなされるまで振れ補正を行う。また操作部115は、静止画撮影モードと動画撮影モードとのうちの一方を選択可能な撮影モード選択スイッチを含む。カメラシステム制御部118は、選択された撮影モードに適した撮影条件で撮影を行う。また操作部115は、再生モードを選択するための再生モード選択スイッチを含む。カメラシステム制御部118は、再生モードの際には振れ補正を停止する。また操作部115は、ズーム変倍(ズーミング)の指示を行う変倍スイッチを含む。変倍スイッチによりカメラシステム制御部118がズーム変倍の指示を受けると、カメラシステム制御部118を介して指示を受けたズーム駆動制御部102は、ズームレンズ101を駆動し、指示されたズーム位置にズームレンズ101を移動させる。
次に、図2を参照して、本実施形態における撮像装置100の構成について説明する。図2は、撮像装置100の断面図である。本実施形態において、可動部108は、固定部130に対して移動可能であり、チルト方向(第1方向)に駆動される第1可動部108aおよびパン方向(パンニング方向:第2方向)に駆動される第2可動部108bを有する。第1可動部108aと第2可動部108bは、それぞれ独立して動くことが可能である。
第1可動部108aには、ズームレンズ101、絞り・シャッタユニット103、および、フォーカスレンズ105などを備えて構成される撮像光学系、並びに、撮像素子107が一体化されて設けられており、第1可動部108aはチルト方向にのみ駆動する。また第1可動部108aには、振れ検出および姿勢検知のために角速度センサ109aおよび加速度センサ109bが実装されている。第2可動部108bはパン方向のみに駆動する。第2可動部108bが駆動すると、第1可動部108aも合わせてパン方向に回転移動する。第1可動部108aのチルト方向の駆動と第2可動部108bのパン方向の駆動は、それぞれ独立に制御することができる。
第1可動部108aと第2可動部108bとの間には、第1可動部108aのチルト方向の位置を検出する位置検出センサ121aが取り付けられている。また、第2可動部108bと固定部130との間には、第2可動部108bのパン方向の位置を検出する位置検出センサ121bが取り付けられている。例えば、位置検出センサ121aはマグネットおよびホール素子を有し、第1可動部108aにマグネット、第2可動部108bにホール素子をそれぞれ固定して第1可動部108aのチルト方向の位置を検知することができる。
ここで、位置検出センサ121aによる位置の検出は、第1可動部108aの基準位置を検出することが主な目的の一つであり、第1可動部108aの可動範囲に対して狭い範囲でのみ検出を行う。すなわち位置検出センサ121aは、第1可動部108aの全可動範囲の一部のみを検出することが可能である。例えば、第1可動部108aの可動範囲がチルト方向に±30度、第2可動部108bの可動範囲がパン方向に±150度である場合、位置検出センサ121aの検出範囲は±1度とする。第1可動部108aのマグネットがホール素子の近傍を通過したときにのみ、ホール素子は磁力を検出する。磁力を検出することにより出力された電圧を高分解能のADコンバータによりAD変換して位置情報を取得することにより、精密な位置を取得することができる。同様に、位置検出センサ121bはマグネットおよびホール素子を有し、第2可動部108bにマグネット、固定部130にホール素子をそれぞれ固定して第2可動部108bのパン方向の位置を検知することができる。このように、位置検出センサ121a、121bはそれぞれ、可動部108の位置を検出する位置検出手段である。なお、ホール素子は各駆動の方向に1つまたは複数個配置することができる。
可動部駆動制御部109は、第1可動部108aおよび第2可動部108bのそれぞれに対して設けられ、不図示のVCM(Voice Coil Motor)を用いて駆動を行うが、ここでは詳細な説明は割愛する。また可動部駆動制御部109は、ステッピングモータや超音波モータなどを用いた駆動方式を採用してもよい。
次に、本実施形態における可動部108の振れ補正制御および姿勢制御について説明する。振れ補正(像振れ補正)は、可動部駆動制御部109がカメラシステム制御部118の制御に従って、撮像部120を含む可動部108の姿勢を所定の角度に保つようにフィードバック制御することで行われる。第1可動部108aの姿勢角度は、角速度センサ109aの出力信号を積分した角度情報と、加速度センサ109bの出力信号に基づいて取得される重力方向とを組み合わせて算出される。ここで、角速度センサ109aに関しては、温度特性によるオフセットのドリフトを要因とする低周波域の影響が大きいため、高周波域の信号を用いることが好ましい。一方、加速度センサ109bに関しては、可動部108の並進移動による検知や外乱などの高周波域での影響が大きいため、低周波域の信号を用いることが好ましい。高周波域の信号と低周波域の信号のそれぞれの成分を抽出する際には、ハイパスフィルタ(HPF)とローパスフィルタ(LPF)をそれぞれ用いることができ、または、センサフュージョンによる姿勢情報生成を行ってもよい。
姿勢制御は、可動部駆動制御部109がカメラシステム制御部118の制御に従って、第1可動部108aの姿勢が角度算出の基準位置(基準位置角度)になるようにフィードバック制御することで行われる。ここで角度算出の基準位置は、例えば、地面に対して水平かつ固定部130の真正面となる位置である。また、基準位置においてチルト方向の位置検出とパン方向の位置検出がそれぞれ位置検出センサ121a、121bのそれぞれの中心となるように、各位置検出センサを設置する。ここで、角速度センサ109aおよび加速度センサ109bを用いて第1可動部108aの姿勢を算出する際に、各センサの温度特性による出力ドリフトや外乱による影響、および、可動端部に取り付けられたメカ部材に対する端当たりなどの影響を受ける。その結果、算出された姿勢情報は誤差を含む可能性がある。そこで、第1可動部108aが位置検出センサ121aにより位置情報を取得することが可能な姿勢状態にある場合、位置検出センサ121aにより取得された位置情報を用いて、姿勢情報を補正する。
また、位置検出範囲は±1度の範囲であるため、固定部130をしっかり構えて保持している場合などは位置検出センサからの情報を用いて位置のフィードバック制御を行うことにより、より高精度な振れ補正を行うことが可能である。このとき、フィードバック制御の目標位置(目標値)は、角速度センサ109aの出力信号に基づいて振れ角度を求めることにより算出される。また、シフトブレ補正のために加速度センサ109bの出力信号を組み合わせて振れ補正の目標値を算出してもよい。同様に、撮像装置100を三脚台に固定した状態など、静止状態で固定部130に水平に第1可動部108aおよび第2可動部108bを保持している場合においても、位置のフィードバック制御を行うことが好ましい。
次に、図3を参照して、姿勢フィードバック制御と位置制御フィードバック制御とを組み合わせて実行される振れ補正について説明する。図3は、本実施形態における振れ補正(撮像装置100の制御方法)のフローチャートである。図3の各ステップは、主に、カメラシステム制御部118により、または、カメラシステム制御部118の指令に基づいて可動部駆動制御部109により実行される。
まずステップS101において、カメラシステム制御部118は、撮像装置100の起動後、基準位置を設定する。通常、地面に対して水平方向かつ固定部130の真正面の方向の位置が基準位置として設定される。なお、基準位置は任意の姿勢角度に設定してもよい。この詳細については後述する。
続いて、ステップS102において、カメラシステム制御部118は、位置検出センサ121a、121bによる位置検出が可能であるか否か(位置検出センサ121a、121bが信号を検知して位置情報を取得することができたか否か)を判定する。位置検出センサ121aまたは位置検出センサ121bによる位置検出が不可能である場合(第1可動部108aまたは第2可動部108bが位置検出可能な範囲で駆動していない場合)、ステップS108に進む。ステップS108において、カメラシステム制御部118は、可動部108に対して姿勢フィードバック制御を行う。
一方、ステップS102にて位置検出センサ121a、121bによる位置検出が可能である場合、ステップS103に進む。ステップS103において、カメラシステム制御部118は、角速度センサ109aおよび加速度センサ109bを用いて算出された姿勢情報を補正する。ここで、ホール素子が直線形状であて検出範囲が十分に小さい場合(例えば検出範囲が±1度の場合)、sinθ≒θの近似を用いて位置情報を角度に換算することができる。
続いてステップS104において、カメラシステム制御部118は、振れ量が閾値以下であるか否かを判定する。振れ量が閾値以下である場合、ステップS105に進み、カメラシステム制御部118は可動部108に対して位置フィードバック制御(第1フィードバック制御)を行う。例えば、振れ量が±0.6度以内であって、位置検出可能な範囲内で第1可動部108aまたは第2可動部108bを駆動できる場合、カメラシステム制御部118は、可動部108の制御を、姿勢フィードバック制御から位置フィードバック制御に切り替える。本実施形態において、カメラシステム制御部118は、姿勢情報を用いた姿勢フィードバック制御および位置情報を用いた位置フィードバック制御のための両方の演算を常に実施し、制御の切り替えの際にこれらの制御を滑らかにつなぎ合わせることが好ましい。一方、ステップS104にて振れ量が閾値よりも大きく、第1可動部108aまたは第2可動部108bの位置が位置検出可能な範囲外である場合、ステップS107にて姿勢フィードバック制御(第2フィードバック制御)を行う。
カメラシステム制御部118は、ステップS105、ステップS107、または、ステップS108にて各フィードバック制御を行った後、ステップS106に進む。ステップS106において、カメラシステム制御部118は、撮像装置100の電源がOFFか否かを判定する。電源がOFFでない場合、ステップS102に戻る。一方、電源がOFFの場合、本フローを終了する。
なお、位置検出センサ121aまたは位置検出センサ121b(例えばホール素子)を複数設置した場合、複数の位置検出センサのうち特定の位置検出センサの位置を基準位置と設定し、設定した基準位置に応じて前述の処理と同様の処理を行うことができる。また、位置検出可能な範囲外に基準位置を設定した場合、姿勢情報を補正することは可能であるが、位置フィードバック制御を行わない。
このように本実施形態において、制御手段(カメラシステム制御部118)は、振れに応じて選択された振れ検出手段の出力信号または位置検出手段の出力信号の少なくとも一方に基づいて、可動部108の位置を制御する。好ましくは、制御手段は、振れの量が所定の閾値よりも小さい場合、位置検出手段の出力信号に基づいて第1フィードバック制御(位置フィードバック制御)を行うことにより、可動部108の位置を制御する(S105)。一方、制御手段は、振れの量が所定の閾値よりも大きい場合、振れ検出手段の出力信号に基づいて第2フィードバック制御(姿勢フィードバック制御)を行うことにより、可動部108の位置を制御する(S107)。また好ましくは、制御手段は、可動部108の位置が位置検出手段により検出可能な範囲外である場合、振れ検出手段の出力信号に基づいて可動部108の位置を制御する(S108)。また好ましくは、制御手段は、可動部108の位置が位置検出手段により検出可能な範囲内である場合、振れ検出手段の出力信号に基づいて制御された可動部の位置を補正する(S103)。
以上のように、本実施形態の撮像装置100は、第1可動部108aおよび第2可動部108bを駆動して振れ補正を行う際に、姿勢制御と位置制御とを組み合わせる。このため本実施形態によれば、常に可動部108を駆動させた状態で、可動部108をより正確な姿勢を保ちながら高い精度で振れ補正を行うことができる。
(第2の実施形態)
次に、図4を参照して、本発明の第2の実施形態における撮像装置について説明する。図4は、本実施形態における撮像装置100aの断面図である。撮像装置100aは、振れ補正のために、球体形状の1つの可動部108cを有する。
次に、図4を参照して、本発明の第2の実施形態における撮像装置について説明する。図4は、本実施形態における撮像装置100aの断面図である。撮像装置100aは、振れ補正のために、球体形状の1つの可動部108cを有する。
可動部108cには撮像部120が一体化されて設けられており、可動部108cはチルト方向(第1方向)およびパン方向(第2方向)に加えてロール方向(第3方向)にも駆動可能に構成されている。また可動部108cには、振れ検出および姿勢検知のために用いられる角速度センサ109aおよび加速度センサ109bが実装されている。
撮像装置100aにおいて、可動部108cと固定部(筐体部)130aとの間には、可動部108cの位置を検出するように位置検出センサ121cが取り付けられている。例えば、位置検出センサ121cはマグネットおよびホール素子を有し、固定部130aにマグネット、可動部108cにホール素子をそれぞれ固定して可動部108cの位置を検知することができる。
このような構成の場合でも、カメラシステム制御部118は、可動部108cの姿勢が基準位置に合うように姿勢フィードバック制御を行う。またカメラシステム制御部118は、可動部108cが位置検出可能な範囲内に位置する場合、角速度センサ109aおよび加速度センサ109bで検出された振れに応じて可動部108cを位置フィードバック制御することにより、振れ補正を行う。本実施形態において、カメラシステム制御部118は、更にロール方向の振れ補正に応じて姿勢制御および位置制御を行うことができる。ロール方向の振れ補正を行うことにより、静止画撮影および動画撮影の際にロール方向の回転ブレを抑制しながら画角を水平に保つように制御することが可能となる。
(第3の実施形態)
次に、図5を参照して、本発明の第3の実施形態における撮像装置について説明する。図5は、本実施形態における撮像装置100bの断面図である。撮像装置100bは、第2の実施形態の撮像装置100aと同様に、球体形状の1つの可動部108cを有する。撮像装置100bは、可動部108cに搭載した角速度センサ109aおよび加速度センサ109b(第1振れ検出手段)に加えて、固定部(筐体部)130aに角速度センサ109cおよび加速度センサ109d(第2振れ検出手段)を搭載する。カメラシステム制御部118は、第1振れ検出手段の第1出力信号および第2振れ検出手段の第2出力信号に基づいて、可動部108cの位置を制御する。これによりカメラシステム制御部118は、可動部108cの姿勢と固定部130aの姿勢とを比較して姿勢を補正することができる。
次に、図5を参照して、本発明の第3の実施形態における撮像装置について説明する。図5は、本実施形態における撮像装置100bの断面図である。撮像装置100bは、第2の実施形態の撮像装置100aと同様に、球体形状の1つの可動部108cを有する。撮像装置100bは、可動部108cに搭載した角速度センサ109aおよび加速度センサ109b(第1振れ検出手段)に加えて、固定部(筐体部)130aに角速度センサ109cおよび加速度センサ109d(第2振れ検出手段)を搭載する。カメラシステム制御部118は、第1振れ検出手段の第1出力信号および第2振れ検出手段の第2出力信号に基づいて、可動部108cの位置を制御する。これによりカメラシステム制御部118は、可動部108cの姿勢と固定部130aの姿勢とを比較して姿勢を補正することができる。
本実施形態によれば、可動部108cに加わった外乱や、動作を制限するメカ端部への突き当りなどにより姿勢情報に誤差が生じた場合、固定部130aの姿勢を基準とすることにより誤差を補正することが可能となる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
各実施形態によれば、振れ補正を行いながら可動部の位置を正確に制御することが可能な撮像装置および撮像装置の制御方法を提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
例えば振れ量に応じて画像の切り出し位置を変えることにより電子的に振れ補正を行う場合なども同様な対応を行うことができる。この場合には、電子防振の活用によりより大きな振れに対しても位置検出を行うことが出来るので、基準位置においてより大きな振れに対してより正確な姿勢を保ちながら振れ補正制御を行うことができる。
100 撮像装置
108 可動部
109 可動部駆動制御部(像振れ補正手段)
109a 角速度センサ(振れ検出手段)
109b 加速度センサ(振れ検出手段)
118 カメラシステム制御部(制御手段)
120 撮像部
121a、121b 位置検出センサ(位置検出手段)
130 固定部
108 可動部
109 可動部駆動制御部(像振れ補正手段)
109a 角速度センサ(振れ検出手段)
109b 加速度センサ(振れ検出手段)
118 カメラシステム制御部(制御手段)
120 撮像部
121a、121b 位置検出センサ(位置検出手段)
130 固定部
Claims (13)
- 固定部と、
撮像部を備え、前記固定部に対して移動可能な可動部と、
振れを検出する振れ検出手段と、
前記振れ検出手段の出力信号に基づいて光学的に像振れ補正を行う像振れ補正手段と、
前記可動部の位置を検出する位置検出手段と、
前記振れに応じて選択された前記振れ検出手段の前記出力信号または前記位置検出手段の出力信号の少なくとも一方に基づいて、前記可動部の位置を制御する制御手段と、を有することを特徴とする撮像装置。 - 前記制御手段は、
前記振れの量が所定の閾値よりも小さい場合、前記位置検出手段の前記出力信号に基づいて第1フィードバック制御を行うことにより、前記可動部の位置を制御し、
前記振れの量が前記所定の閾値よりも大きい場合、前記振れ検出手段の前記出力信号に基づいて第2フィードバック制御を行うことにより、前記可動部の位置を制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記制御手段は、前記可動部の位置が前記位置検出手段により検出可能な範囲外である場合、前記振れ検出手段の前記出力信号に基づいて前記可動部の位置を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
- 前記制御手段は、前記可動部の位置が前記位置検出手段により検出可能な範囲内である場合、前記振れ検出手段の前記出力信号に基づいて制御された前記可動部の位置を補正することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記位置検出手段は、前記可動部の全可動範囲の一部のみを検出することが可能であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記位置検出手段は、前記可動部の基準位置を検出することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記振れ検出手段は、角速度センサおよび加速度センサを含むことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記可動部は、前記撮像部を備えた第1可動部と、第2可動部と、を有し、
前記第1可動部は、前記第2可動部に対して第1方向に駆動され、
前記第2可動部は、前記固定部に対して前記第1方向と異なる第2方向に駆動されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記可動部は、前記固定部に対して、第1方向と、前記第1方向と異なる第2方向と、前記第1方向および前記第2方向のそれぞれと異なる第3方向とに駆動されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記振れ検出手段は、前記可動部に設けられた第1振れ検出手段と、前記固定部に設けられた第2振れ検出手段とを有し、
前記制御手段は、前記第1振れ検出手段の第1出力信号および前記第2振れ検出手段の第2出力信号に基づいて、前記可動部の位置を制御することを特徴とする請求項9に記載の撮像装置。 - 前記撮像部は、撮像光学系と撮像素子とを有することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 固定部と、撮像部を備え、前記固定部に対して移動可能な可動部と、を有する撮像装置の制御方法であって、
振れ検出手段により振れを検出するステップと、
前記振れ検出手段の出力信号に基づいて光学的に像振れ補正を行うステップと、を有し、
前記像振れ補正を行うステップは、前記振れに応じて選択された前記振れ検出手段の前記出力信号または位置検出手段の出力信号の少なくとも一方に基づいて、前記可動部の位置を制御するステップを含むことを特徴とする撮像装置の制御方法。 - 請求項12に記載の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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JP2017208700A JP2019082514A (ja) | 2017-10-30 | 2017-10-30 | 撮像装置、撮像装置の制御方法、および、プログラム |
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