JP2019080619A - 洗浄機 - Google Patents

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Abstract

【課題】メンテナンス性を維持しつつも、洗浄ノズル及び濯ぎノズルが誤った状態で組み付けられることを抑制できる洗浄機を提供する。【解決手段】食器洗浄機1は、下部中央開口31aから上部中央開口31bに向かって挿入された軸部が上側ノズルヘッダ22に接続されることによって、上側洗浄ノズル12Aが上側ノズルヘッダと上側ノズルナット40との間に回転自在に挟持される。食器洗浄機は、下部中央開口31aと上部中央開口31bとの間の内空部S11に設けられ、貫通方向から見た平面視において軸部から外側に向かって延在する抜止部91を備える。抜止部91は、平面視において下部中央開口31aを形成するカラー部材34aよりも外側まで延在すると共に、上側ノズルナット40に対し着脱可能に設けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、ノズルヘッダに回転自在に支持された洗浄ノズル及び濯ぎノズルを備える洗浄機に関する。
回転する洗浄ノズルから噴射される洗浄水によって食器を洗浄すると共に、回転する濯ぎノズルから噴射される濯ぎ水によって食器を濯ぐ食器洗浄機が知られている。例えば、特許文献1には、洗浄室の天井部及び床部のそれぞれに設けられるノズルヘッダに、洗浄ノズル及び濯ぎノズルが回転自在に支持されている食器洗浄機が開示されている。これらの洗浄ノズル及び濯ぎノズルは、上記ノズルヘッダに対して着脱可能に設けられている。
特開2010−000298号公報
上記従来の洗浄機では、メンテナンス等を考慮して、洗浄ノズル及び濯ぎノズルがそれぞれ別部品として分解可能に設けられている。また、このような洗浄機では、洗浄室の上下のそれぞれに洗浄ノズル及び濯ぎノズルが設けられている。このため、洗浄機から取り外された洗浄ノズル及び濯ぎノズルが再度組み付けられるときには、表裏を入れ違えた状態(噴射口の向きが上下逆となった状態)で取り付けられてしまったり、上下を入れ違えた状態(上下の洗浄ノズル、及び/又は、上下の濯ぎノズルが互いに反対となった状態)で取り付けられてしまったりするおそれがある。
そこで、本発明の目的は、メンテナンス性を維持しつつも、洗浄ノズル及び濯ぎノズルが誤った状態で組み付けられることを抑制できる洗浄機を提供することにある。
本発明の洗浄機は、洗浄室に設けられるノズルヘッダと、第一開口部と第二開口部との間を貫通する貫通部及び貫通部の貫通方向に交差する方向に延在すると共に内空部が形成されたアーム部を有する洗浄ノズルと、貫通部を介してノズルヘッダに接続される軸部を有するノズルナットと、ノズルナットに回転自在に装着される濯ぎノズルと、を備え、第一開口部から第二開口部に向かって挿入された軸部がノズルヘッダに接続されることによって、洗浄ノズルがノズルヘッダとノズルナットとの間に回転自在に挟持される洗浄機において、第一開口部と第二開口部との間の内空部に設けられ、貫通方向から見た平面視において軸部から外側に向かって延在する抜止部を備え、抜止部は、平面視において第一開口部を形成する第一縁部よりも外側まで延在すると共に、ノズルナットに対し着脱可能に設けられている。
この構成の洗浄機では、洗浄ノズルの貫通部に軸部が内挿されたノズルナットから洗浄ノズルが抜け出ることを規制する抜止部によって洗浄ノズルとノズルナットとが一体化されたユニットが構成される。洗浄機から取り外された洗浄ノズル及び濯ぎノズルをノズルヘッダに取り付けるときには、作業者は、上記ユニットに濯ぎノズルを正しい向きに取り付けた後、これらをノズルヘッダに取り付ければよい。これにより、洗浄ノズル、ノズルナット、及び濯ぎノズルを一つ一つノズルヘッダに組み付けていく場合に比べ、洗浄ノズル及び濯ぎノズルが誤った状態で組み付けられることを抑制できる。また、抜止部はノズルナットに対して着脱可能に設けられているので、必要に応じてノズルナットから抜止部を取り外せば、洗浄ノズルとノズルナットとを簡単に分離することができる。これにより、メンテナンス性も維持することができる。
本発明の洗浄機では、抜止部は、貫通方向から見た平面視において円環状に形成されていてもよい。この構成の洗浄機では、抜止部が第一開口部を形成する第一縁部を全体的に覆うので、ノズルヘッダから洗浄ノズルに供給された水が漏れ出ることを抑制できる。
本発明の洗浄機では、第一開口部及び第二開口部は、平面視において円形に形成されており、第一開口部の内径は、第二開口部の内径よりも小さく、抜止部の外径は、第一開口部の内径よりも大きく、第二開口部の内径よりも小さくてもよい。この構成の洗浄機では、ノズルナットの内空部に容易に抜止部を配置できるので、組立作業性を向上させることができる。
本発明の洗浄機では、抜止部は、第二開口部側に屈曲する内縁部によって筒部が形成されており、筒部の内周面と内周面に対向する軸部の外周面とは、互いに螺合可能に形成されていてもよい。この構成の洗浄機では、ネジ等の部品を用いなくとも、ノズルナットに対し抜止部を脱着可能とすることができる。
本発明の洗浄機では、洗浄ノズルにおける内空部は、ノズルヘッダから第二開口部を介して水が供給されており、抜止部の外縁部は、第二開口部側に屈曲していてもよい。この構成の洗浄機では、第二開口部側に屈曲された部分が、貫通方向に直交する方向に延在する内空部を遮ることになる。これにより、第二開口部側への屈曲量を調整することによって、ノズルヘッダからアーム部の内空部に供給される水の圧力を調整できるようになる。すなわち、洗浄ノズルにおける水の噴射圧力を容易に調整することができる。
本発明の洗浄機では、貫通方向において洗浄ノズルがノズルヘッダ側に移動して、第二開口部を形成する第二縁部がノズルヘッダに接触するときは、第一縁部が抜止部に接触するように、抜止部が配置されていてもよい。この構成の洗浄機では、貫通方向において洗浄ノズルがノズルヘッダ側に移動して、第二縁部がノズルヘッダに接触するときには、第一縁部も抜止部に接触するようになる。このため、洗浄ノズルがノズルヘッダに接触するときに作用する力が第一縁部と第二縁部とに分散される。この結果、第一縁部及び第二縁部における摩耗が両者に分散され、第一縁部及び第二縁部の耐久性を向上させることができる。
本発明の洗浄機では、貫通方向において洗浄ノズルがノズルヘッダ側に移動して、第一縁部が抜止部に接触するとき、第二開口部を形成する第二縁部がノズルヘッダに接触しないように、抜止部が配置されていてもよい。この構成の洗浄機では、貫通方向において洗浄ノズルがノズルヘッダ側に移動した場合であっても、第一縁部のみが抜止部に接触し、第二縁部は、どこにも接触しない。このため、第二縁部における接触摩耗がなくなり、メンテナンス等で部品を定期的に交換する箇所を第一縁部に限定することができる。
本発明によれば、メンテナンス性を維持しつつも、洗浄ノズル及び濯ぎノズルが誤った状態で組み付けられることを抑制できる。
一実施形態に係る食器洗浄機の斜視図である。 図1に示される上側配管ユニット及び上側ノズルユニットの斜視図である。 図2に示される上側配管ユニット及び上側ノズルユニットの断面図である。 図2に示される上側配管ユニット及び上側ノズルユニットの分解斜視図である。 図1に示される下側配管ユニット及び下側ノズルユニットの斜視図である。 図1に示される下側配管ユニット及び下側ノズルユニットの断面図である。 図1に示される下側配管ユニット及び下側ノズルユニットの分解斜視図である。 図8(A)及び図8(B)のそれぞれは、変形例1に係る抜止部近傍の断面図である。 図9(A)及び図9(B)のそれぞれは、変形例2に係る抜止部近傍の断面図である。 変形例3に係る食器洗浄機の図6のA部における拡大断面図である。 変形例4に係る食器洗浄機の図6のA部における拡大断面図である。
以下、図面を参照して一実施形態に係る食器洗浄機(洗浄機)について説明する。図面の説明において、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。なお、説明の便宜のため、図1において、前後方向、左右方向、及び上下方向をそれぞれ設定した。
図1に示されるように、一実施形態に係る食器洗浄機1は、洗浄室3の前面にドア部5が設けられたアンダーカウンタ式の洗浄機である。食器洗浄機1は、ステンレス製のパネルで覆われた本体部2を有している。本体部2は、食器をセットしたラックを出し入れする開口部3Bが前方に向かって開口している洗浄室3と、図示しない洗浄水ポンプ及びブースターなどが設けられている機械室7と、に区画されている。本体部2の底面の四隅には、脚部9が取り付けられている。
洗浄室3内には、ラックレール3Cが配置されており、このラックレール3C上に、飲食後の皿や茶碗などの食器が並べられた格子状の食器ラックが載置される。図2〜図4に示されるように、洗浄室3の上部には、上側配管ユニット6Aが固定されており、上側配管ユニット6Aには上側ノズルユニット11Aが取り付けられている。同様に、図5〜図7に示されるように、洗浄室3の下部には、下側配管ユニット6Bが固定されており、下側配管ユニット6Bには下側ノズルユニット11Bが取り付けられている。食器ラックに並べられた食器は、上側洗浄ノズル(洗浄ノズル)12A及び下側洗浄ノズル(洗浄ノズル)12Bによって上下から洗浄水が噴射され、上側濯ぎノズル(濯ぎノズル)13A及び下側濯ぎノズル(濯ぎノズル)13Bによって上下から濯ぎ水が噴射される。
図1に戻り、洗浄室3の底部3Aには、機械室7内に突出するように洗浄水タンク15が設けられている。洗浄水タンク15には、洗浄水吸込口を介して洗浄水ポンプが接続されている。洗浄水ポンプの吐出口は、洗浄水吐出管を介して上側洗浄ノズル12A及び下側洗浄ノズル12Bにそれぞれ接続されている。
機械室7内には、上側濯ぎノズル13A及び下側濯ぎノズル13Bに濯ぎ水を供給するブースター(図示せず)が配置されている。ブースターの吐出口は、濯ぎ水吐出管を介して上側濯ぎノズル13A及び下側濯ぎノズル13Bにそれぞれ接続されている。なお、ブースターは、機械室7の外に設けられてもよい。また、機械室7内には、食器洗浄機1の動作全般を制御するマイクロコンピュータ(図示せず)が内蔵された電装ボックス(図示せず)などが収容されている。
図2〜図4を参照して、上側配管ユニット6A及び上側ノズルユニット11Aについて説明する。上側配管ユニット6Aは、洗浄水及び濯ぎ水を供給する上側供給管21と、上側供給管21に接続された上側ノズルヘッダ(ノズルヘッダ)22とを有する。上側ノズルユニット11Aは、上側ノズルヘッダ22に回転自在に取り付けられた上側洗浄ノズル12Aと、上側洗浄ノズル12Aを挟み込むように上側ノズルヘッダ22に取り付けられた上側ノズルナット40と、上側ノズルナット40に回転自在に取り付けられた上側濯ぎノズル13Aと、を有する。
上側供給管21は、二重管であり、洗浄室3(図1参照)の天井部に沿って敷設されている。上側ノズルヘッダ22は、台座部23を有し、台座部23は、上側供給管21の内管21aに接続された内筒部23bと、外管21bに接続された外筒部23cと、を有する。外筒部23cの下部には、上側洗浄ノズル12Aを回転自在に支持するための環状の軸部23dが設けられている。内筒部23bは、軸部23dに沿って延在しており、内周面の下部には、雌ネジが形成されている。
上側洗浄ノズル12Aは、上側ノズルヘッダ22及び上側ノズルナット40によって回転軸Arを中心に回転自在に挟持される。上側洗浄ノズル12Aは、上側ノズルヘッダ22及び上側ノズルナット40によって挟持されるホルダ部31と、ホルダ部31から放射状に延在する複数(三本)のアーム部33と、を有する。
ホルダ部31の下部には円形の下部中央開口(第一開口部)31aが形成され、ホルダ部31の上部には円形の上部中央開口(第二開口部)31bが形成され、下部中央開口31aと上部中央開口31bとの間を貫通する貫通部S1が形成されている。下部中央開口31a及び上部中央開口31bは、貫通方向(回転軸Ar方向)から見た平面視において円形に形成されている。下部中央開口31aの内径は、上部中央開口31bの内径よりも小さい。上側洗浄ノズル12Aにおける下部中央開口31aには、上側ノズルナット40が装着され、上部中央開口31bには、上側ノズルヘッダ22が装着される。
下部中央開口31aを形成する縁には、シール性及び上側洗浄ノズル12Aの滑らかな回転を確保するための環状のカラー部材(第一縁部)34aが固定されている。カラー部材34aは、金属製のリング部材38aを介して後段にて詳述する上側ノズルナット40の支持部43に回転自在かつ摺動自在に支持されている。上部中央開口31bを形成する縁にも同様のカラー部材(第二縁部)34bが固定されている。カラー部材34bは、金属製のリング部材38bを介して上側ノズルヘッダ22の軸部23dに回転自在かつ摺動自在に支持されている。これらのカラー部材34a,34bは、耐熱性や耐摩耗性を考慮した樹脂によって形成されている。なお、金属製のリング部材38a,38bは、カラー部材34a,34bの摩耗を抑制するために設けられる。
アーム部33は、回転軸Ar方向に直交する方向に延在すると共に内空部S11が形成されている。なお、内空部S11には、貫通部S1を形成する領域も含まれる。アーム部33は、水が噴射される噴射口33aが形成されている。
上側ノズルナット40は、軸部としての螺合部41と、誘導部42と、支持部43と、鍔部44と、を有している。螺合部41、誘導部42、支持部43、及び鍔部44は、筒状に形成されており、その外径は、螺合部41、誘導部42、支持部43、及び鍔部44の順に大きくなる。螺合部41、誘導部42、支持部43、及び鍔部44からなる軸部は、上側ノズルヘッダ22に螺合される上端40aから上側濯ぎノズル13Aが接続される下端40bまで延在する。軸部は、上側ノズルヘッダ22に螺合される上端40aから上側濯ぎノズル13Aが接続される下端40bまで、後段にて詳述する上側濯ぎノズル13Aにおける内挿管71を内挿する孔部45が形成されている。
螺合部41の外周面41aには、上側ノズルヘッダ22の内筒部23bに形成された雌ネジに螺合される雄ネジが形成されている。誘導部42は、上側洗浄ノズル12Aの内空部S11に臨む外周面42aを有し、後述する抜止部91を着脱可能に支持する。誘導部42は、上側供給管21の外管21b及び上側ノズルヘッダ22を通って供給された水を上側洗浄ノズル12Aのアーム部33に向けて水平方向に誘導する。誘導部42によって上側洗浄ノズル12Aのアーム部33内に導かれた洗浄水は、アーム部33の噴射口33aから噴射される。洗浄水の噴射によって推進力を得た上側洗浄ノズル12Aは回転する。
支持部43は、下部中央開口31aを形成するカラー部材34aに対向する外周面43aを有し、当該カラー部材34aをリング部材38aを介して摺動可能に支持する。鍔部44は、上側ノズルナット40の下端40b側に形成されると共に、軸方向に直交(交差)する方向(径方向)に張り出している。鍔部44は、上側洗浄ノズル12Aにおけるカラー部材34aを下方からリング部材38aを介して摺動可能に支持する。
上述したような螺合部41、誘導部42、支持部43、及び鍔部44からなる軸部が、上側洗浄ノズル12Aにおける下部中央開口31aから上部中央開口31bに向かって挿入され、螺合部41が上側ノズルヘッダ22の内筒部23bに螺合(接続)されることによって、上側洗浄ノズル12Aが上側ノズルヘッダ22と上側ノズルナット40との間に回転自在に挟持される。
上側濯ぎノズル13Aは、上側ノズルナット40の孔部45に挿入される内挿管71と、内挿管71に接続される本体部72と、本体部72から軸方向と直交する方向に延在する二本のアーム部74,74と、本体部72を上側ノズルナット40の下端(鍔部44の下面)40bとの間で挟み付けて回転自在に支持するネジ付キャップ73と、有している。濯ぎ水は、上側供給管21の内管21a、内挿管71、及び本体部72を通ってアーム部74,74に供給される。濯ぎ水は、上側濯ぎノズル13Aにおけるアーム部74の噴射口74aから噴射される。
抜止部91は、下部中央開口31aと上部中央開口31bとの間の内空部S11(貫通部S1)に設けられ、回転軸Ar方向から見た平面視において軸部から外側に向かって延在する円環状の部材である。抜止部91は、ステンレススチール等の材料から形成される板状部材である。抜止部91は、平面視において下部中央開口31aを形成するカラー部材34aの内縁よりも外側まで延在する。例えば、抜止部91の外縁は、カラー部材34aの内縁よりも外側に2mm〜3mm程度飛び出している。すなわち、抜止部91とカラー部材34aとの径方向における平面的な重なりは、2mm〜3mm程度である。これにより、上側洗浄ノズル12Aにおけるカラー部材34aの一部は、抜止部91と鍔部44との間に挟まれる。抜止部91の外径は、下部中央開口31aの内径よりも大きく、上部中央開口31bの内径よりも小さい。本実施形態では、抜止部91は、挿通孔91aに挿通されるネジ97によって上側ノズルナット40における誘導部42の外周面42aに固定される。すなわち、抜止部91は、上側ノズルナット40に対し、着脱可能に固定される。
次に、図5〜図7を参照して、下側配管ユニット6B及び下側ノズルユニット11Bについて説明する。下側配管ユニット6Bは、洗浄水及び濯ぎ水を供給する下側供給管25と、下側供給管25に接続された下側ノズルヘッダ(ノズルヘッダ)26とを有する。下側ノズルユニット11Bは、下側ノズルヘッダ26に回転自在に取り付けられた下側洗浄ノズル12Bと、下側洗浄ノズル12Bを挟み込むように下側ノズルヘッダ26に取り付けられた下側ノズルナット80と、下側ノズルナット80に回転自在に取り付けられた下側濯ぎノズル13Bと、を有している。
下側供給管25は、二重管であり、洗浄室3(図1参照)の底部に沿って敷設されている。下側ノズルヘッダ26は、環状の台座部26aと、下側洗浄ノズル12Bを回転自在に支持する環状の軸部26bと、支軸部26cと、を有している。下側供給管25の内管25aは、下側ノズルヘッダ26の中央の孔を通り、軸部26bより上方に突き出している。支軸部26cは、内管25aに接続されており、その外周面には後段にて詳述する下側ノズルナット80が螺合される雄ネジが形成されている。
下側洗浄ノズル12Bは、下側ノズルヘッダ26及び下側ノズルナット80によって回転軸Arを中心に回転自在に挟持される。下側洗浄ノズル12Bは、下側ノズルヘッダ26及び下側ノズルナット80によって挟持されるホルダ部36と、ホルダ部36から放射状に延在する複数(三本)のアーム部37と、を有する。
ホルダ部36の上部には円形の上部中央開口(第一開口部)36aが形成され、ホルダ部36の下部には円形の下部中央開口(第二開口部)36bが形成され、上部中央開口36aと下部中央開口36bとの間を貫通する貫通部S2が形成されている。上部中央開口36a及び下部中央開口36bは、貫通方向(回転軸Ar方向)から見た平面視において円形に形成されている。上部中央開口36aの内径は、下部中央開口36bの内径よりも小さい。下側洗浄ノズル12Bにおける上部中央開口36aには、下側ノズルナット80が装着され、下部中央開口36bには、下側ノズルヘッダ26が装着される。
上部中央開口36aを形成する縁には、シール性及び下側洗浄ノズル12Bの滑らかな回転を確保するための環状のカラー部材(第一縁部)39aが固定されている。カラー部材39aは、金属製のリング部材38cを介して後段にて詳述する下側ノズルナット80に回転自在かつ摺動自在に支持されている。下部中央開口36bを形成する縁にも同様のカラー部材(第二縁部)39bが固定されている。カラー部材39bは、金属製のリング部材38dを介して下側ノズルヘッダ26の軸部26bに回転自在かつ摺動自在に支持されている。これらのカラー部材39a,39bは、耐熱性や耐摩耗性を考慮した樹脂によって形成されている。なお、金属製のリング部材38c,38dは、カラー部材39a,39bの摩耗を抑制するために設けられる。
アーム部37は、回転軸Ar方向に直交する方向に延在すると共に内空部S21が形成されている。なお、内空部S21には、貫通部S2を形成する領域も含まれる。アーム部37は、水が噴射される噴射口37aが形成されている。
下側ノズルナット80は、軸部としての本体部81と、鍔部84と、を有している。本体部81及び鍔部84は、筒状に形成されており、その外径は、本体部81よりも鍔部84の方が大きい。本体部81及び鍔部84からなる軸部は、下側ノズルヘッダ26に螺合される下端80aから下側濯ぎノズル13Bが接続される上端80bまで延在する。軸部は、下側ノズルヘッダ26に螺合される下端80aから下側濯ぎノズル13Bが接続される上端80bまで、後段にて詳述する下側濯ぎノズル13Bにおける内挿管76を内挿する孔部85が形成されている。
本体部81は、下側ノズルヘッダ26の支軸部26cの雄ネジに螺合される雌ネジが形成されている内周面81aを有する。本体部81は、後述する抜止部92を着脱可能に支持すると共に、下側供給管25の外管25b及び下側ノズルヘッダ26を通って供給された水を下側洗浄ノズル12Bのアーム部37に向けて水平方向に誘導する周面81bを有する。本体部81の周面81bによって下側洗浄ノズル12Bのアーム部37内に導かれた洗浄水は、アーム部37の噴射口37aから噴射される。洗浄水の噴射によって推進力を得た下側洗浄ノズル12Bは回転する。本体部81は、上部中央開口36aを形成するカラー部材39aに対向する外周面81cを有し、当該カラー部材39aをリング部材38cを介して摺動可能に支持する。
鍔部84は、下側ノズルナット80の上端80b側に形成されると共に、軸方向に直交(交差)する方向(径方向)に張り出している。鍔部84は、下側洗浄ノズル12Bにおけるカラー部材39aを上方からリング部材38cを介して摺動可能に支持する。
上述したような本体部81及び鍔部84からなる軸部が、下側洗浄ノズル12Bにおける上部中央開口36aから下部中央開口36bに向かって挿入され、本体部81が下側ノズルヘッダ26の支軸部26cに螺合されることによって、下側洗浄ノズル12Bが下側ノズルヘッダ26と下側ノズルナット80との間に回転自在に挟持される。
下側濯ぎノズル13Bは、下側ノズルナット80の孔部85に挿入される内挿管76と、内挿管76に接続される本体部77と、本体部77から軸方向と直交する方向に延在する二本のアーム部79,79と、本体部77を下側ノズルナット80の上端(鍔部84の上面)80bとの間で挟み付けて回転自在に支持するネジ付キャップ78と、有している。濯ぎ水は、下側供給管25の内管25a、内挿管76、及び本体部77を通ってアーム部79に供給される。濯ぎ水は、下側濯ぎノズル13Bにおけるアーム部79の噴射口79aから噴射される。
抜止部92は、上部中央開口36aと下部中央開口36bとの間の内空部S21(貫通部S2)に設けられ、回転軸Ar方向から見た平面視において軸部から外側に向かって延在する円環状の部材である。抜止部92は抜止部91と同様に、ステンレススチール等の材料から形成される板状部材である。抜止部92は、平面視において上部中央開口36aを形成するカラー部材39aの内縁よりも外側まで延在する。例えば、抜止部92の外縁は、カラー部材39aの内縁よりも外側に2mm〜3mm程度飛び出している。すなわち、抜止部92とカラー部材39aとの径方向における平面的な重なりは、2mm〜3mm程度である。これにより、下側洗浄ノズル12Bにおけるカラー部材39aの一部は、抜止部92と鍔部84との間に挟まれる。抜止部92の外径は、上部中央開口36aの内径よりも大きく、下部中央開口36bの内径よりも小さい。本実施形態では、抜止部92は、挿通孔92aに挿通されるネジ99によって下側ノズルナット80における本体部81の周面81bに固定される。すなわち、抜止部92は、下側ノズルナット80に対し、着脱可能に固定される。
次に、上側配管ユニット6Aから上側ノズルユニット11Aを取り外して分解し、内部に詰まったゴミなどを清掃する際の作業手順について、図2〜図4を用いて説明する。
上側ノズルユニット11Aの上側洗浄ノズル12A及び上側濯ぎノズル13Aを上側ノズルヘッダ22から取り外す際には、作業者は、例えば、上側ノズルナット40の鍔部44を把持し、鍔部44を回転させる。これにより、上側濯ぎノズル13Aと、上側ノズルナット40と、上側洗浄ノズル12Aとが一体となった上側ノズルユニット11Aが、上側ノズルヘッダ22における内筒部23bから取り外される。次に、ネジ付キャップ73を取り外すことによって、ネジ付キャップ73と上側ノズルナット40の下端40b(鍔部44の下面)との間で挟み付けて回転自在に支持されている上側濯ぎノズル13Aの本体部72を上側ノズルナット40から取り外す。これにより、上側濯ぎノズル13Aが上側ノズルナット40から取り外される。
この状態において、上側洗浄ノズル12Aは、上側ノズルナット40に抜止部91によって一体的に固定されている。作業者が清掃等のために、上側洗浄ノズル12Aと上側ノズルナット40とをばらばらに分解したい場合には、上側ノズルナット40に固定された抜止部91のネジ97を取り外せばよい。これにより、上側洗浄ノズル12Aと上側ノズルナット40とはそれぞれ別の部品に分解することができる。
このように、上側洗浄ノズル12A、上側ノズルナット40及び上側ノズルヘッダ22をそれぞればらばらに分解することによって、上側洗浄ノズル12Aにおける上部中央開口31b及び下部中央開口31aが露出し、上部中央開口31b及び下部中央開口31aを介して上側洗浄ノズル12Aの内部を簡単に清掃できる。同様に、上側ノズルナット40の外周面41a,42a,43aも簡単に清掃できる。
次に、上側配管ユニット6Aに上側ノズルユニット11Aを取り付ける作業について説明する。まず、作業者は、上側洗浄ノズル12Aを上側ノズルナット40に固定することによってユニット化する。具体的には、上側ノズルナット40に上側洗浄ノズル12Aを位置決めした後、抜止部91をネジ97で上側ノズルナット40に固定することによって上側洗浄ノズル12Aを上側ノズルナット40に固定する。次に、作業者は、上側ノズルナット40に上側洗浄ノズル12Aが固定されたユニットを把持し、上側ノズルヘッダ22の内筒部23bに上側ノズルナット40の螺合部41を螺合させる。作業者は、鍔部44を回転させることで、螺合部41が上側ノズルヘッダ22の内筒部23bにおける内周面に形成された雌ネジに螺合され、鍔部44と上側ノズルヘッダ22の台座部23との間で上側洗浄ノズル12Aを回転自在に挟み込む。
次に、上側濯ぎノズル13Aの本体部72を、ネジ付キャップ73によって上側ノズルナット40の下端40b(鍔部44の下面)との間で挟み付けて回転自在に支持する。これにより、上側配管ユニット6Aに上側ノズルユニット11Aを取り付ける作業が完了する。
次に、下側配管ユニット6Bから下側ノズルユニット11Bを取り外す作業も、上側配管ユニット6Aから上側ノズルユニット11Aを取り外す手順と同様である、すなわち、図5〜図7に示されるように、まず、下側濯ぎノズル13Bと、下側ノズルナット80と、下側洗浄ノズル12Bとが一体となった下側ノズルユニット11Bが、下側ノズルヘッダ26から取り外される。次に、下側濯ぎノズル13Bが下側ノズルナット80から取り外される。この状態において、下側洗浄ノズル12Bは、下側ノズルナット80に抜止部92によって一体的に固定されている。下側ノズルナット80に固定された抜止部92のネジ99が取り外されることによって、下側洗浄ノズル12Bと下側ノズルナット80とがばらばらに分解される。
下側配管ユニット6Bに下側ノズルユニット11Bを取り付ける作業についても、上側配管ユニット6Aに上側ノズルユニット11Aを取り付ける作業と同様に、まず、下側洗浄ノズル12Bが下側ノズルナット80に固定されることによってユニット化される。具体的には、下側ノズルナット80に下側洗浄ノズル12Bを位置決めした後、抜止部92がネジ99で下側ノズルナット80に固定されることによって下側洗浄ノズル12Bが下側ノズルナット80に固定される。次に、下側ノズルナット80に下側濯ぎノズル13Bが取り付けられる。そして、下側濯ぎノズル13Bと、下側ノズルナット80と、下側洗浄ノズル12Bとが一体となった下側ノズルユニット11Bが、下側配管ユニット6Bに取り付けられる。
なお、上述では、上側洗浄ノズル12A、上側ノズルナット40及び上側ノズルヘッダ22をそれぞればらばらに分解して清掃する例を挙げて説明したが、この清掃の例は、サービスマン等が行う本格的なメンテナンス作業である。店舗等の従業員が行う通常の清掃は、上側ノズルヘッダ22から上側ノズルユニット11Aを取り外すことにより実施され、上側濯ぎノズル13Aと、上側ノズルナット40と、上側洗浄ノズル12Aとがそれぞれ別の部品に分解されることはない。下側ノズルユニット11Bについても同様、店舗等の従業員が行う通常の清掃では、下側濯ぎノズル13Bと、下側ノズルナット80と、下側洗浄ノズル12Bとがそれぞれ別の部品に分解されることはない。
次に、上記実施形態の食器洗浄機1の作用効果について説明する。上記実施形態の食器洗浄機1では、図3に示されるように、上側洗浄ノズル12Aの貫通部S1に、螺合部41、誘導部42、支持部43、及び鍔部44からなる軸部が内挿された上側ノズルナット40から上側洗浄ノズル12Aが抜け出ることを規制する抜止部91によって上側洗浄ノズル12Aと上側ノズルナット40とが一体化されたユニットが構成される。食器洗浄機1から取り外された上側洗浄ノズル12A及び上側濯ぎノズル13Aを上側ノズルヘッダ22に取り付けるときには、作業者は、上記ユニットに上側濯ぎノズル13Aを正しい向きに取り付けた後、これらを上側ノズルヘッダ22に取り付ければよい。これにより、上側洗浄ノズル12A、上側ノズルナット40、及び上側濯ぎノズル13Aを一つ一つ上側ノズルヘッダ22に組み付けていく場合に比べ、上側洗浄ノズル12A及び上側濯ぎノズル13Aが誤った状態で組み付けられることを抑制できる。また、抜止部91は上側ノズルナット40に対して着脱可能に設けられているので、必要に応じて上側ノズルナット40から抜止部91を取り外せば、上側洗浄ノズル12Aと上側ノズルナット40とを簡単に分離することができる。これにより、メンテナンス性も維持することができる。
同様に、上記実施形態の食器洗浄機1では、図6に示されるように、下側洗浄ノズル12Bの貫通部S2に、本体部81及び鍔部84からなる軸部が内挿された下側ノズルナット80から下側洗浄ノズル12Bが抜け出ることを規制する抜止部92によって下側洗浄ノズル12Bと下側ノズルナット80とが一体化されたユニットが構成される。食器洗浄機1から取り外された下側洗浄ノズル12B及び下側濯ぎノズル13Bを下側ノズルナット80に取り付けるときには、作業者は、上記ユニットに下側濯ぎノズル13Bを正しい向きに取り付けた後、これらを下側ノズルヘッダ26に取り付ければよい。これにより、下側洗浄ノズル12B、下側ノズルナット80、及び下側濯ぎノズル13Bを一つ一つ下側ノズルヘッダ26に組み付けていく場合に比べ、下側洗浄ノズル12B及び下側濯ぎノズル13Bが誤った状態で組み付けられることを抑制できる。また、抜止部92は下側ノズルナット80に対して着脱可能に設けられているので、必要に応じて下側ノズルナット80から抜止部92を取り外せば、下側洗浄ノズル12Bと下側ノズルナット80とを簡単に分離することができる。これにより、メンテナンス性も維持することができる。
上記実施形態の食器洗浄機1では、抜止部91(抜止部92)は、上側洗浄ノズル12A(下側洗浄ノズル12B)の内空部S11(内空部S12)に配置されるので、外部から抜止部91(抜止部92)を見ることができず、外観品位に優れる。
上記実施形態の食器洗浄機1では、抜止部91(抜止部92)は、上側ノズルナット40(下側ノズルナット80)に対してネジ97(ネジ99)で固定されるので、抜止部91(抜止部92)を上側ノズルナット40(下側ノズルナット80)に対し着脱可能にする構成を容易に実現することができる。
上記実施形態の食器洗浄機1では、抜止部91(抜止部92)は、回転軸Ar方向から見た平面視において円環状に形成されている。これにより、抜止部91(抜止部92)が下部中央開口31a(上部中央開口36a)を形成するカラー部材34a(カラー部材39a)とリング部材38a(リング部材38c)との間の摺動部分を全体的に覆うのでラビリンス効果が生まれ、上側ノズルヘッダ22(下側ノズルヘッダ26)から上側洗浄ノズル12A(下側洗浄ノズル12B)に供給された水が漏れ出ること、残菜等のゴミが詰まることを抑制できる。更に、抜止部91(抜止部92)を上側ノズルナット40(下側ノズルナット80)の軸部に外挿する簡易な作業によって、抜止部91(抜止部92)を上側ノズルナット40(下側ノズルナット80)に対して位置決めできるので、組立作業性を向上させることができる。
上記実施形態の食器洗浄機1では、下部中央開口31a及び上部中央開口31b(上部中央開口36a及び下部中央開口36b)は、平面視において円形に形成されており、下部中央開口31a(上部中央開口36a)の内径は、上部中央開口31b(下部中央開口36b)の内径よりも小さく、抜止部91(抜止部92)の外径は、下部中央開口31a(上部中央開口36a)の内径よりも大きく、上部中央開口31b(下部中央開口36b)の内径よりも小さくなるように形成されている。これにより、上側ノズルナット40(下側ノズルナット80)の内空部S11(内空部S21)に容易に抜止部91(抜止部92)を配置できるので、組立作業性を向上させることができる。
以上、一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
<変形例1>
上記実施形態の抜止部91の形状に代えて、図8(A)に示される形状の抜止部91としてもよい。すなわち、変形例1に係る抜止部91は、上部中央開口(第二開口部)31b側に屈曲する内縁部91bによって筒部91dが形成されており、筒部91dの内周面91eと上記内周面91eに対向する誘導部(軸部)42の外周面42aとは、互いに螺合可能に形成されている。変形例1に係る食器洗浄機1では、ネジ97等の部品を用いなくとも、上側ノズルナット(ノズルナット)40に対し抜止部91を脱着可能とすることができる。なお、図8(A)に示されるようなネジ97を併用してもよい。
同様に、上記実施形態の抜止部92の形状に代えて、図8(B)に示される形状の抜止部92としてもよい。すなわち、変形例1に係る抜止部92は、下部中央開口(第二開口部)36b側に屈曲する内縁部92bによって筒部92dが形成されており、筒部92dの内周面92eと上記内周面92eに対向する本体部(軸部)81の外周面81dとは、互いに螺合可能に形成されている。変形例1に係る食器洗浄機1では、ネジ99等の部品を用いなくとも、下側ノズルナット(ノズルナット)80に対し抜止部92を脱着可能とすることができる。なお、図8(B)に示されるようなネジ99を併用してもよい。
<変形例2>
上記変形例1に係る抜止部91の形状に代えて、図9(A)に示される形状の抜止部91としてもよい。すなわち、変形例2に係る抜止部91は、上部中央開口(第二開口部)31b側に屈曲する外縁部91cが形成されてもよい。変形例2に係る食器洗浄機1では、上部中央開口31b側に屈曲された部分が、回転軸Ar方向に直交する方向に延在する内空部S11における水の流れを遮ることになる。これにより、上部中央開口31b側への屈曲量を調整することによって、上側ノズルヘッダ22からアーム部33の内空部S11に供給される水の圧力を調整できるようになる。すなわち、上側洗浄ノズル12Aにおける水の噴射圧力を容易に調整することができる。なお、この場合の抜止部91は、上部中央開口31b側に屈曲する内縁部91bによって筒部91dが形成されてなくてもよい。
同様に、上記変形例1に係る抜止部92の形状に代えて、図9(B)に示される形状の抜止部92としてもよい。すなわち、変形例2に係る抜止部92は、下部中央開口(第二開口部)36b側に屈曲する外縁部92cが形成されてもよい。変形例2に係る食器洗浄機1では、下部中央開口36b側に屈曲された部分が、回転軸Ar方向に直交する方向に延在する内空部S21における水の流れを遮ることになる。これにより、下部中央開口36b側への屈曲量を調整することによって、下側ノズルヘッダ26からアーム部37の内空部S21に供給される水の圧力を調整できるようになる。すなわち、下側洗浄ノズル12Bにおける水の噴射圧力を容易に調整することができる。なお、この場合の抜止部92は、下部中央開口36b側に屈曲する内縁部92bによって筒部92dが形成されてなくてもよい。
<変形例3>
抜止部92は、図10に示されるように、回転軸Ar方向において下側洗浄ノズル12Bが下側ノズルヘッダ26側に移動して、下部中央開口36bを形成するカラー部材39bが下側ノズルヘッダ26における台座部26a(金属製のリング部材38d)に接触するときは、カラー部材39aが抜止部92に接触するように、配置されてもよい。これにより、回転軸Ar方向において下側洗浄ノズル12Bが下側ノズルヘッダ26側に移動して、カラー部材39bが下側ノズルヘッダ26に接触するときには、カラー部材39aも抜止部92に接触するようになる。このため、下側洗浄ノズル12Bに作用する力がカラー部材39aとカラー部材39bとに分散されるようになる。この結果、カラー部材39a及びカラー部材39bにおける摩耗が両者に分散され耐久性を向上させることができる。
同様に、抜止部91は、回転軸Ar方向において上側洗浄ノズル12Aが上側ノズルヘッダ22側に移動して、上部中央開口31bを形成するカラー部材34bが上側ノズルヘッダ22における軸部23d(金属製のリング部材38b)に接触するときは、カラー部材34aが抜止部91に接触するように、抜止部91が配置されてもよい。これにより、下側洗浄ノズル12Bと同様に、上側洗浄ノズル12Aに作用する力がカラー部材34aとカラー部材34bとに分散されるようになる。この結果、カラー部材34a及びカラー部材34bにおける摩耗が両者に分散され耐久性を向上させることができる。
<変形例4>
抜止部92は、図11に示されるように、回転軸Ar方向において下側洗浄ノズル12Bが下側ノズルヘッダ26側に移動して、上部中央開口36aを形成するカラー部材39aが抜止部92に接触するとき、下部中央開口36bを形成するカラー部材39bが下側ノズルヘッダ26における台座部26a(金属製のリング部材38d)に接触しないように、配置されてもよい。これにより、貫通方向において下側洗浄ノズル12Bが下側ノズルヘッダ26側に移動した場合であっても、カラー部材39aのみが抜止部92に接触し、カラー部材39bは下側ノズルヘッダ26に接触しない。このため、カラー部材39bにおける接触摩耗がなくなり、メンテナンス等で部品を定期的に交換する箇所をカラー部材39aに限定することができる。
同様に、抜止部91は、回転軸Ar方向において上側洗浄ノズル12Aが上側ノズルヘッダ22側に移動して、下部中央開口31aを形成するカラー部材34aが抜止部91に接触するとき、上部中央開口31bを形成するカラー部材34bが上側ノズルヘッダ22における軸部23d(金属製のリング部材38c)に接触しないように、配置されてもよい。これにより、貫通方向において上側洗浄ノズル12Aが上側ノズルヘッダ22側に移動した場合であっても、カラー部材34aのみが抜止部91に接触し、カラー部材34bは上側ノズルヘッダ22に接触しない。このため、カラー部材34bにおける接触摩耗がなくなり、メンテナンス等で部品を定期的に交換する箇所をカラー部材34aに限定することができる。
<その他の変形例>
上記実施形態又は変形例に係る抜止部91,92は、平面視において環状に形成されている例を挙げて説明したが、螺合部41、誘導部42、支持部43、及び鍔部44からなる軸部(本体部81及び鍔部84からなる軸部)から外側に向かって延在する直線状の部材であってもよい。
上記実施形態又は変形例では、抜止部91(抜止部92)を上側ノズルナット40(下側ノズルナット80)に固定するに際し、ネジ97(ネジ99)又は、抜止部91(抜止部92)自身に形成されたネジ溝を上側ノズルナット40(下側ノズルナット80)に形成されたネジ溝に螺合させる例を挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、抜止部91(抜止部92)と上側ノズルナット40(下側ノズルナット80)とが互いに嵌合可能に形成されてもよい。
本発明の洗浄機は、上記実施形態及び変形例のような、本体部2の前面側にドア部5が設けられたアンダーカウンタ式の食器洗浄機1だけでなく、ドア部が上下に開閉するタイプの食器洗浄機、食器を収容するためのラックを搬送しながら洗浄を行うコンベアタイプの食器洗浄機などにも適用することができる。
本発明は、上記実施形態及びその他の変形例を適宜組み合わせてもよい。
1…食器洗浄機(洗浄機)、11A…上側ノズルユニット、11B…下側ノズルユニット、12A…上側洗浄ノズル(洗浄ノズル)、12B…下側洗浄ノズル(洗浄ノズル)、13A…上側濯ぎノズル(濯ぎノズル)、13B…下側濯ぎノズル(濯ぎノズル)、22…上側ノズルヘッダ(ノズルヘッダ)、26…下側ノズルヘッダ(ノズルヘッダ)、31a…下部中央開口(第一開口部)31b…上部中央開口(第二開口部)、33…アーム部、34a…カラー部材(第一縁部)、34b…カラー部材(第二縁部)、36a…上部中央開口(第一開口部)、36b…下部中央開口(第二開口部)、37…アーム部、39a…カラー部材(第一縁部)、39b…カラー部材(第二縁部)、40…上側ノズルナット、74…アーム部、79…アーム部、80…下側ノズルナット、91…抜止部、92…抜止部、97…ネジ、99…ネジ、S1…貫通部、S11…内空部、S2…貫通部、S21…内空部。

Claims (7)

  1. 洗浄室に設けられるノズルヘッダと、第一開口部と第二開口部との間を貫通する貫通部及び前記貫通部の貫通方向に交差する方向に延在すると共に内空部が形成されたアーム部を有する洗浄ノズルと、前記貫通部を介して前記ノズルヘッダに接続される軸部を有するノズルナットと、前記ノズルナットに回転自在に装着される濯ぎノズルと、を備え、前記第一開口部から前記第二開口部に向かって挿入された前記軸部が前記ノズルヘッダに接続されることによって、前記洗浄ノズルが前記ノズルヘッダと前記ノズルナットとの間に回転自在に挟持される洗浄機において、
    前記第一開口部と前記第二開口部との間の前記内空部に設けられ、前記貫通方向から見た平面視において前記軸部から外側に向かって延在する抜止部を備え、
    前記抜止部は、前記平面視において前記第一開口部を形成する第一縁部よりも外側まで延在すると共に、前記ノズルナットに対し着脱可能に設けられている、洗浄機。
  2. 前記抜止部は、前記貫通方向から見た平面視において円環状に形成されている、請求項1記載の洗浄機。
  3. 前記第一開口部及び前記第二開口部は、前記平面視において円形に形成されており、
    前記第一開口部の内径は、前記第二開口部の内径よりも小さく、前記抜止部の外径は、前記第一開口部の内径よりも大きく、前記第二開口部の内径よりも小さい、請求項2記載の洗浄機。
  4. 前記抜止部は、前記第二開口部側に屈曲する内縁部によって筒部が形成されており、
    前記筒部の内周面と前記内周面に対向する前記軸部の外周面とは、互いに螺合可能に形成されている、請求項2又は3記載の洗浄機。
  5. 前記洗浄ノズルにおける前記内空部は、前記ノズルヘッダから前記第二開口部を介して水が供給されており、
    前記抜止部の外縁部は、前記第二開口部側に屈曲している、請求項2〜4の何れか一項記載の洗浄機。
  6. 前記貫通方向において前記洗浄ノズルが前記ノズルヘッダ側に移動して、前記第二開口部を形成する第二縁部が前記ノズルヘッダに接触するときは、前記第一縁部が前記抜止部に接触するように、前記抜止部が配置されている、請求項1〜5の何れか一項記載の洗浄機。
  7. 前記貫通方向において前記洗浄ノズルが前記ノズルヘッダ側に移動して、前記第一縁部が前記抜止部に接触するとき、前記第二開口部を形成する第二縁部が前記ノズルヘッダに接触しないように、前記抜止部が配置されている、請求項1〜5の何れか一項記載の洗浄機。
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