JP2019078298A - 監視システム - Google Patents
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Abstract
【課題】バッテリーリターン型の電動アクチュエータの停電時のリターン動作の結果を外部から確認する。【解決手段】ホスト装置103は、電動アクチュエータ100に対して開度位置コマンドを送信し、開度位置コマンドに応じて電動アクチュエータ100から送信される、バルブの開度を示す開度位置レスポンスを受信する。電動アクチュエータ100は、通電時に開度目標値に応じてバルブ200の開度を制御し、停電時に蓄電部2に蓄積されているエネルギーを用いてバルブ200を所定の開度位置までリターン動作させる。また、電動アクチュエータ100は、リターン動作が完了した場合、または停電から一定の許容時間の経過後にバルブが所定の開度位置に達していないエラーが発生した場合は開度位置コマンドを受信したときに、開度位置レスポンスをホスト装置103に送信する。【選択図】 図1
Description
本発明は、蓄電部に蓄えられている電気エネルギーによって停電時にモータを強制的に駆動しバルブを所定の開度位置までリターン動作させるバッテリーリターン型の電動アクチュエータを監視する監視システムに関するものである。
現在、停電時においてバルブを強制的に全閉方向へ動作させるためにスプリングを利用したスプリングリターン型の電動アクチュエータがある。しかし、スプリングリターン型の電動アクチュエータは、スプリングの付勢力が通常時のモータ駆動に対して抵抗として働くので、その抵抗に打ち勝つためにトルクの大きなモータを使用しなくてはならず、電動アクチュエータの大型化・重量化・コストアップをもたらすという問題点を有している。
これらの問題点を解決できる手段として、電気2重層コンデンサなどの蓄電部に蓄えられている電気エネルギーによって停電時にモータを強制的に駆動しバルブを所定の開度位置までリターン動作させるバッテリーリターン型の電動アクチュエータが提案されている(特許文献1参照)。
バッテリーリターン型の電動アクチュエータでは、通電時に行われる蓄電部への充電が不十分な場合、あるいは減速機などの機構部品が故障した場合、停電時にバルブを所定の開度位置までリターン動作させることができない。しかしながら、停電後に通信またはアナログ出力などの方法により外部に通知する機能をアクチュエータが備えていないのでリターン動作の異常は、外部の環境条件から推定するしかなかった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、バッテリーリターン型の電動アクチュエータの停電時のリターン動作の結果を外部から確認することができる監視システムを提供することを目的とする。
本発明の監視システムは、バルブの開度を制御するように構成された電動アクチュエータと、この電動アクチュエータを監視するように構成されたホスト装置とを備え、前記ホスト装置は、前記電動アクチュエータに対して第1のコマンドを送信するように構成された第1のコマンド送信部と、前記第1のコマンドに応じて前記電動アクチュエータから送信される、前記バルブの開度を示す第1のレスポンスを受信するように構成された第1のレスポンス受信部とを備え、前記電動アクチュエータは、制御信号に応じてバルブを駆動するように構成された駆動部と、外部から電源が供給される通電時に開度目標値と前記バルブの開度とが一致するように前記制御信号を出力するように構成された開度制御部と、電気エネルギーを蓄えるように構成された蓄電部と、前記通電時に前記蓄電部を充電するように構成された充電部と、前記電源が遮断された停電時に前記蓄電部に蓄積されている電気エネルギーを用いて前記バルブを所定の開度位置までリターン動作させるように構成されたリターン制御部と、前記蓄電部に蓄積された電気エネルギーを用いて前記停電時に動作し、前記第1のコマンドを受信するように構成された第1のコマンド受信部と、前記蓄電部に蓄積された電気エネルギーを用いて前記停電時に動作し、前記リターン動作が完了した場合、または停電から一定の許容時間の経過後に前記バルブが前記所定の開度位置に達していないエラーが発生した場合は前記第1のコマンドを受信したときに、前記第1のレスポンスを前記ホスト装置に送信するように構成された第1のレスポンス送信部とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の監視システムの1構成例において、前記ホスト装置は、前記電動アクチュエータに対して第2のコマンドを周期的に送信するように構成された第2のコマンド送信部と、前記第2のコマンドに応じて前記電動アクチュエータから送信される、前記電動アクチュエータの状態を示す第2のレスポンスを受信するように構成された第2のレスポンス受信部とをさらに備え、前記電動アクチュエータは、前記第2のコマンドを受信するように構成された第2のコマンド受信部と、前記通電時に前記第2のコマンドを受信したときに通電状態を示す前記第2のレスポンスを前記ホスト装置に送信し、前記停電時に前記リターン動作が完了した場合は前記第2のコマンドを受信したときにリターン完了状態を示す前記第2のレスポンスを前記ホスト装置に送信し、前記エラーが発生した場合は前記第2のコマンドを受信したときにエラー発生状態を示す前記第2のレスポンスを前記ホスト装置に送信するように構成された第2のレスポンス送信部とをさらに備え、前記ホスト装置の第1のコマンド送信部は、リターン完了状態を示す前記第2のレスポンスまたはエラー発生状態を示す前記第2のレスポンスを受信したときに、この第2のレスポンスを送信した前記電動アクチュエータに対して前記第1のコマンドを送信することを特徴とするものである。
また、本発明の監視システムの1構成例において、前記ホスト装置は、外部のシステムから、前記電動アクチュエータへの電源が遮断されたことを示す停電検出信号を受けるように構成された停電検出信号入力部と、前記停電検出信号入力部が前記停電検出信号を受け取ったときに、前記電動アクチュエータに対して第2のコマンドを送信するように構成された第2のコマンド送信部と、前記第2のコマンドに応じて前記電動アクチュエータから送信される、前記電動アクチュエータの状態を示す第2のレスポンスを受信するように構成された第2のレスポンス受信部とをさらに備え、前記電動アクチュエータは、前記第2のコマンドを受信するように構成された第2のコマンド受信部と、前記停電時に前記リターン動作が完了した場合は前記第2のコマンドを受信したときにリターン完了状態を示す前記第2のレスポンスを前記ホスト装置に送信し、前記エラーが発生した場合は前記第2のコマンドを受信したときにエラー発生状態を示す前記第2のレスポンスを前記ホスト装置に送信するように構成された第2のレスポンス送信部とをさらに備え、前記ホスト装置の第1のコマンド送信部は、リターン完了状態を示す前記第2のレスポンスまたはエラー発生状態を示す前記第2のレスポンスを受信したときに、この第2のレスポンスを送信した前記電動アクチュエータに対して前記第1のコマンドを送信することを特徴とするものである。
また、本発明の監視システムの1構成例において、前記ホスト装置は、前記電動アクチュエータから、電源が遮断されたことを示す停電検出信号を受けるように構成された停電検出信号入力部と、前記停電検出信号入力部が前記停電検出信号を受け取ったときに、この停電検出信号を出力した電動アクチュエータに対して第2のコマンドを送信するように構成された第2のコマンド送信部と、前記第2のコマンドに応じて前記電動アクチュエータから送信される、前記電動アクチュエータの状態を示す第2のレスポンスを受信するように構成された第2のレスポンス受信部とをさらに備え、前記電動アクチュエータは、前記第2のコマンドを受信するように構成された第2のコマンド受信部と、前記停電時に前記リターン動作が完了した場合は前記第2のコマンドを受信したときにリターン完了状態を示す前記第2のレスポンスを前記ホスト装置に送信し、前記エラーが発生した場合は前記第2のコマンドを受信したときにエラー発生状態を示す前記第2のレスポンスを前記ホスト装置に送信するように構成された第2のレスポンス送信部と、前記停電検出信号をON/OFFの電圧または電流の形式で出力するように構成されたデジタル/アナログ出力部と、前記停電時に前記停電検出信号を前記デジタル/アナログ出力部を介して出力するように構成された停電検出信号出力部とをさらに備え、前記ホスト装置の第1のコマンド送信部は、リターン完了状態を示す前記第2のレスポンスまたはエラー発生状態を示す前記第2のレスポンスを受信したときに、この第2のレスポンスを送信した前記電動アクチュエータに対して前記第1のコマンドを送信することを特徴とするものである。
また、本発明の監視システムの1構成例において、前記ホスト装置は、前記電動アクチュエータから、電源が遮断されたことを示す停電検出データを受信するように構成されたデータ受信部をさらに備え、前記電動アクチュエータは、前記停電時に前記リターン動作が完了した場合または前記エラーが発生した場合に前記停電検出データを前記ホスト装置に送信するように構成されたデータ送信部とをさらに備え、前記ホスト装置の第1のコマンド送信部は、前記データ受信部が前記停電検出データを受信したときに、この停電検出データを送信した電動アクチュエータに対して前記第1のコマンドを送信することを特徴とするものである。
また、本発明の監視システムの1構成例において、前記ホスト装置は、前記電動アクチュエータから、電源が遮断されたことを示す停電検出信号を受けるように構成された停電検出信号入力部と、前記停電検出信号入力部が前記停電検出信号を受け取ったときに、この停電検出信号を出力した電動アクチュエータに対して第2のコマンドを送信するように構成された第2のコマンド送信部と、前記第2のコマンドに応じて前記電動アクチュエータから送信される、前記電動アクチュエータの状態を示す第2のレスポンスを受信するように構成された第2のレスポンス受信部とをさらに備え、前記電動アクチュエータは、前記第2のコマンドを受信するように構成された第2のコマンド受信部と、前記停電時に前記リターン動作が完了した場合は前記第2のコマンドを受信したときにリターン完了状態を示す前記第2のレスポンスを前記ホスト装置に送信し、前記エラーが発生した場合は前記第2のコマンドを受信したときにエラー発生状態を示す前記第2のレスポンスを前記ホスト装置に送信するように構成された第2のレスポンス送信部と、前記停電検出信号をON/OFFの電圧または電流の形式で出力するように構成されたデジタル/アナログ出力部と、前記停電時に前記停電検出信号を前記デジタル/アナログ出力部を介して出力するように構成された停電検出信号出力部とをさらに備え、前記ホスト装置の第1のコマンド送信部は、リターン完了状態を示す前記第2のレスポンスまたはエラー発生状態を示す前記第2のレスポンスを受信したときに、この第2のレスポンスを送信した前記電動アクチュエータに対して前記第1のコマンドを送信することを特徴とするものである。
また、本発明の監視システムの1構成例において、前記ホスト装置は、前記電動アクチュエータから、電源が遮断されたことを示す停電検出データを受信するように構成されたデータ受信部をさらに備え、前記電動アクチュエータは、前記停電時に前記リターン動作が完了した場合または前記エラーが発生した場合に前記停電検出データを前記ホスト装置に送信するように構成されたデータ送信部とをさらに備え、前記ホスト装置の第1のコマンド送信部は、前記データ受信部が前記停電検出データを受信したときに、この停電検出データを送信した電動アクチュエータに対して前記第1のコマンドを送信することを特徴とするものである。
また、本発明の監視システムは、バルブの開度を制御するように構成された電動アクチュエータと、この電動アクチュエータを監視するように構成されたホスト装置とを備え、前記ホスト装置は、外部のシステムから、前記電動アクチュエータへの電源が遮断されたことを示す停電検出信号を受けるように構成された停電検出信号入力部と、この停電検出信号入力部が前記停電検出信号を受け取ったときに、前記電動アクチュエータから出力されている、前記バルブの開度を示す開度位置信号を確認するように構成された開度位置信号確認部とを備え、前記電動アクチュエータは、制御信号に応じてバルブを駆動するように構成された駆動部と、外部から電源が供給される通電時に開度目標値と前記バルブの開度とが一致するように前記制御信号を出力するように構成された開度制御部と、電気エネルギーを蓄えるように構成された蓄電部と、前記通電時に前記蓄電部を充電するように構成された充電部と、前記電源が遮断された停電時に前記蓄電部に蓄積されている電気エネルギーを用いて前記バルブを所定の開度位置までリターン動作させるように構成されたリターン制御部と、前記開度位置信号を電圧または電流の形式で出力するように構成されたアナログ出力部と、前記開度位置信号を前記アナログ出力部を介して外部に出力するように構成された開度位置信号出力部とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の監視システムの1構成例において、前記電動アクチュエータは、前記通電時に外部から電源供給を受けて第1の電源電圧を生成するように構成された第1の電源部と、前記蓄電部の蓄電電圧を昇圧した第2の電源電圧を生成するように構成された昇圧部と、前記通電時に前記第1の電源電圧を選択して出力し、前記停電時に前記第2の電源電圧を選択して出力するように構成された電源切替部と、この電源切替部の出力電圧から、前記開度制御部と前記リターン制御部とに供給する第3の電源電圧を生成するように構成された第2の電源部とをさらに備えることを特徴とするものである。
また、本発明の監視システムの1構成例において、前記電動アクチュエータは、前記通電時に外部から電源供給を受けて第1の電源電圧を生成するように構成された第1の電源部と、前記蓄電部の蓄電電圧を昇圧した第2の電源電圧を生成するように構成された昇圧部と、前記通電時に前記第1の電源電圧を選択して出力し、前記停電時に前記第2の電源電圧を選択して出力するように構成された電源切替部と、前記蓄電部の蓄電電圧から、前記開度制御部と前記リターン制御部とに供給する第3の電源電圧を生成するように構成された第2の電源部とをさらに備えることを特徴とするものである。
また、本発明の監視システムの1構成例において、前記電動アクチュエータは、前記通電時に外部から電源供給を受けて第1の電源電圧を生成するように構成された第1の電源部と、前記蓄電部の蓄電電圧を昇圧した第2の電源電圧を生成するように構成された昇圧部と、前記通電時に前記第1の電源電圧を選択して出力し、前記停電時に前記第2の電源電圧を選択して出力するように構成された電源切替部と、前記蓄電部の蓄電電圧から、前記開度制御部と前記リターン制御部とに供給する第3の電源電圧を生成するように構成された第2の電源部とをさらに備えることを特徴とするものである。
本発明では、ホスト装置に第1のコマンド送信部と第1のレスポンス受信部とを設け、電動アクチュエータに第1のコマンド受信部と第1のレスポンス送信部とを設ける。ホスト装置は、電動アクチュエータに対して第1のコマンドを送信することにより、電動アクチュエータから、バルブの開度を示す第1のレスポンスを取得することができる。その結果、本発明では、電動アクチュエータのメンテナンス性の向上に貢献することができる。ホスト装置は、第1のレスポンスが示すバルブの開度が所定の開度になっていないときに、バッテリーリターン型の電動アクチュエータのリターン動作が正常に終了していないことを認識できる。
また、本発明では、ホスト装置に第2のコマンド送信部と第2のレスポンス受信部とを設け、電動アクチュエータに第2のコマンド受信部と第2のレスポンス送信部とを設ける。ホスト装置は、電動アクチュエータに対して第2のコマンドを周期的に送信し、電動アクチュエータからリターン完了状態を示す第2のレスポンスまたはエラー発生状態を示す第2のレスポンスを受信したときに、電動アクチュエータに対して第1のコマンドを送信することにより、電動アクチュエータから第1のレスポンスを取得することができる。
また、本発明では、ホスト装置が外部のシステムから停電検出信号を受信したときに、電動アクチュエータに対して第2のコマンドを送信し、電動アクチュエータからリターン完了状態を示す第2のレスポンスまたはエラー発生状態を示す第2のレスポンスを受信したときに、電動アクチュエータに対して第1のコマンドを送信することにより、電動アクチュエータから第1のレスポンスを取得することができる。本発明では、ホスト装置と電動アクチュエータとの間の通信量を削減することができる。
また、本発明では、ホスト装置が電動アクチュエータから停電検出信号を受信したときに、電動アクチュエータに対して第2のコマンドを送信し、電動アクチュエータからリターン完了状態を示す第2のレスポンスまたはエラー発生状態を示す第2のレスポンスを受信したときに、電動アクチュエータに対して第1のコマンドを送信することにより、電動アクチュエータから第1のレスポンスを取得することができる。本発明では、ホスト装置と電動アクチュエータとの間の通信量を削減することができる。
また、本発明では、ホスト装置が電動アクチュエータから停電検出データを受信したときに、電動アクチュエータに対して第1のコマンドを送信することにより、電動アクチュエータから第1のレスポンスを取得することができる。本発明では、ホスト装置と電動アクチュエータとの間の通信量を削減することができる。
また、本発明では、電動アクチュエータが開度位置信号を出力し、ホスト装置が外部のシステムから停電検出信号を受信したときに電動アクチュエータから出力されている開度位置信号を確認することにより、電動アクチュエータのリターン動作の結果を確認することができる。
[第1の実施例]
以下、本発明の第1の実施例について図面を参照して説明する。図1は本実施例に係る監視システムの構成を示すブロック図である。監視システムは、電源系統101に接続された1乃至複数の電動アクチュエータ100と、電動アクチュエータ100から送信される開度位置レスポンスにより電動アクチュエータ100のリターン動作の結果を監視するホスト装置103とから構成される。電動アクチュエータ100とホスト装置103との間は、ネットワーク104を介して接続されている。
以下、本発明の第1の実施例について図面を参照して説明する。図1は本実施例に係る監視システムの構成を示すブロック図である。監視システムは、電源系統101に接続された1乃至複数の電動アクチュエータ100と、電動アクチュエータ100から送信される開度位置レスポンスにより電動アクチュエータ100のリターン動作の結果を監視するホスト装置103とから構成される。電動アクチュエータ100とホスト装置103との間は、ネットワーク104を介して接続されている。
図2は電動アクチュエータ100の構成を示すブロック図である。電動アクチュエータ100は、ボール弁やバタフライ弁等のバルブ200に取り付けられ、電動調節弁として一体化される。また、電動アクチュエータ100は、図示しないコントローラとの間で、情報の授受を行う。
電動アクチュエータ100は、外部電源(図1の配電盤102)から供給される電源電圧からメイン電源電圧(第1の電源電圧)を生成するメイン電源部1(第1の電源部)と、電気エネルギーを蓄える電気2重層コンデンサからなる蓄電部2と、外部から電源が供給される通電時に蓄電部2を充電する充電部3と、蓄電部2の電圧を昇圧する昇圧部4と、外部からの電源の遮断を検出する停電検出部5と、メイン電源部1からのメイン電源電圧と昇圧部4からの昇圧電源電圧(第2の電源電圧)のうちどちらかを選択して出力するメイン電源切替部6と、コントローラからの開度目標信号を処理して制御部8へ開度目標値を出力する開度目標処理部7と、アクチュエータ全体を制御する制御部8と、制御系電源電圧(第3の電源電圧)を生成する制御電源部9(第2の電源部)と、駆動電圧に応じて動作するモータ10と、制御部8からの制御信号に応じてモータ10へ駆動電圧を出力するモータ駆動部11と、モータ10の出力を減速させてバルブ200を操作する減速機12と、バルブ200の開度を測定する位置センサ13と、制御系電源電圧の供給を受けて動作し、ホスト装置103と通信するための通信部14とを備えている。モータ10とモータ駆動部11と減速機12とは、駆動部15を構成している。
図3は制御部8の構成を示すブロック図である。制御部8は、外部から電源が供給される通電時に開度目標値に応じてバルブ200の開度を制御する開度制御部80と、ホスト装置103から送信されたリターン確認コマンド(第2のコマンド)を受信するリターン確認コマンド受信部81(第2のコマンド受信部)と、ホスト装置103からリターン確認コマンドを受信したときに、通電時の場合には通電状態を示すリターン確認レスポンス(第2のレスポンス)をホスト装置103に送信し、リターン動作が完了した場合にはリターン完了状態を示すリターン確認レスポンスをホスト装置103に送信し、停電から一定の許容時間の経過後にバルブ200が所定の開度位置に達していないエラーが発生した場合にはエラー発生状態を示すリターン確認レスポンスをホスト装置103に送信するリターン確認レスポンス送信部82(第2のレスポンス送信部)と、ホスト装置103から送信された開度位置コマンド(第1のコマンド)を受信する開度位置コマンド受信部83(第1のコマンド受信部)と、ホスト装置103から開度位置コマンドを受信したときに、バルブ200の開度を示す開度位置レスポンス(第1のレスポンス)をホスト装置103に送信する開度位置レスポンス送信部84(第1のレスポンス送信部)と、情報記憶のための記憶部85と、充電部3による蓄電部2の充電を制御する充電制御部86と、停電時に昇圧部4に対して昇圧イネーブル信号を出力する昇圧制御部87と、停電時に蓄電部2に蓄積されているエネルギーを用いてバルブ200を所定の開度位置まで動作させるリターン制御部88と、蓄電部2の容量を演算する容量演算部89と、蓄電部2に蓄積されているエネルギーの値を演算する充電エネルギー演算部90と、電源の投入時に開度目標値が示す位置から所定の開度位置までバルブ200を動作させるのに必要なエネルギーの値を演算する必要エネルギー演算部91とから構成される。本実施例の記憶部85は、制御部8の動作のためのプログラムと共に、動作に必要なパラメータとして、後述する許容時間を予め記憶している。
図4はホスト装置103の構成を示すブロック図である。ホスト装置103は、電動アクチュエータ100に対してリターン確認コマンドを周期的に送信するリターン確認コマンド送信部1030(第2のコマンド送信部)と、電動アクチュエータ100から送信されたリターン確認レスポンスを受信するリターン確認レスポンス受信部1031(第2のレスポンス受信部)と、電動アクチュエータ100に対して開度位置コマンドを送信する開度位置コマンド送信部1032(第1のコマンド送信部)と、電動アクチュエータ100から送信された開度位置レスポンスを受信する開度位置レスポンス受信部1033(第1のレスポンス受信部)と、情報記憶のための記憶部1034とから構成される。本実施例の記憶部1034は、ホスト装置103の動作のためのプログラムを予め記憶している。
以下、本実施例の監視システムの動作を説明する。図5はホスト装置103の動作を説明するフローチャート、図6は電源投入時の電動アクチュエータ100の動作を説明するフローチャートである。
ホスト装置103は、電源が投入されると、後述する動作のためのプログラムを記憶部1034から読み出す初期設定処理を行う(図5ステップS100)。
ホスト装置103は、電源が投入されると、後述する動作のためのプログラムを記憶部1034から読み出す初期設定処理を行う(図5ステップS100)。
次に、ホスト装置103のリターン確認コマンド送信部1030は、電動アクチュエータ100に対してリターン確認コマンドを送信する(図5ステップS101)。
ホスト装置103のリターン確認レスポンス受信部1031は、リターン確認コマンドに応じて電動アクチュエータ100から送信されるリターン確認レスポンスを受信するまで待つ(図5ステップS102)。
ホスト装置103のリターン確認レスポンス受信部1031は、リターン確認コマンドに応じて電動アクチュエータ100から送信されるリターン確認レスポンスを受信するまで待つ(図5ステップS102)。
ホスト装置103は、リターン完了状態を示すリターン確認レスポンスまたはエラー発生状態を示すリターン確認レスポンスを受信するまで(図5ステップS103においてYES)、ステップS101,S102の処理を一定時間毎に行う。
続いて、ホスト装置103の開度位置コマンド送信部1032は、リターン確認レスポンス受信部1031がリターン完了状態を示すリターン確認レスポンスまたはエラー発生状態を示すリターン確認レスポンスを受信したときに、このリターン確認レスポンスを送信した電動アクチュエータ100に対して開度位置コマンドを送信する(図5ステップS104)。
ホスト装置103の開度位置レスポンス受信部1033は、開度位置コマンドに応じて電動アクチュエータ100から送信される開度位置レスポンスを受信する(図5ステップS105)。
ここでは電動アクチュエータ100が1台の場合について説明しているが、複数の電動アクチュエータ100がネットワーク104に接続されている場合には、電動アクチュエータ毎にステップS101〜S105の処理を行うようにすればよい。
一方、電動アクチュエータ100のメイン電源部1は、外部電源(図1の配電盤102)から電源電圧が供給されると、この電源電圧から所定のメイン電源電圧を生成する。なお、外部電源から供給される電源電圧は交流でも直流でもよい。外部電源から供給される電源電圧が交流の場合には、メイン電源部1の内部で整流・平滑し、さらに降圧して所望のメイン電源電圧を生成すればよい。電動アクチュエータ100の停電検出部5は、メイン電源部1からメイン電源電圧が供給されているため、停電検出信号は出力しない。
電動アクチュエータ100のメイン電源切替部6は、停電検出部5からの停電検出信号の入力がないため、メイン電源部1からのメイン電源電圧を選択して出力する。これにより、メイン電源電圧がメイン電源切替部6を介して制御電源部9とモータ駆動部11とに供給される。電動アクチュエータ100の制御電源部9は、メイン電源電圧から所定の制御系電源電圧を生成する。制御系電源電圧は、制御部8と位置センサ13と通信部14とに供給される。制御電源部9から制御系電源電圧が供給されることにより、電動アクチュエータ100の制御部8が起動する。
起動した制御部8は、後述する動作のためのプログラムを記憶部85から読み出す初期設定処理を行う(図6ステップS200)。
起動した制御部8は、後述する動作のためのプログラムを記憶部85から読み出す初期設定処理を行う(図6ステップS200)。
制御部8の充電制御部86は、充電部3へ充電イネーブル信号を出力する(図6ステップS201)。この充電イネーブル信号の出力に応じて、充電部3は、メイン電源部1からのメイン電源電圧を入力とし、蓄電部2へ充電電流を出力して蓄電部2の充電を開始する。また、制御部8が起動すると、制御部8の開度制御部80は、開度目標処理部7からバルブ200の開度目標値θref(°)を取得する。開度目標処理部7は、メイン電源部1からメイン電源電圧の供給を受けて動作し、図示しないコントローラから開度目標信号を受信して、この開度目標信号が示す開度目標値θref(°)を制御部8へ出力する。
次に、制御部8の容量演算部89は、蓄電部2の容量を演算する(図6ステップS202)。本実施例では、蓄電部2として電気2重層コンデンサを用いているので、蓄電部2の容量値は、電気2重層コンデンサの静電容量値CC(F)である。容量演算部89の動作を図7を用いて説明する。
まず、容量演算部89は、充電開始から時間T1(s)経過後の蓄電部2の蓄電電圧(電気2重層コンデンサの端子間電圧)CV1(V)を測定する(図7ステップS300)。続いて、容量演算部89は、充電開始から時間T2(s)経過後の蓄電部2の蓄電電圧CV2(V)を測定する(図7ステップS301)。T2>T1であることは言うまでもない。
そして、容量演算部89は、測定した蓄電電圧CV1,CV2(V)を基に蓄電部2の容量値(電気2重層コンデンサの静電容量値)CC(F)を演算する。ここで、充電部3による蓄電部2の充電方法には、定電流充電方法と、充電部3の抵抗と蓄電部2の電気2重層コンデンサとからなるRC直列回路により蓄電部2を充電する方法(充電電流が時間と共に変化する方法)とがある。容量演算部89は、定電流Iにより蓄電部2を充電する定電流充電方法の場合(図7ステップS302においてYES)、以下の式(1)により容量値CC(F)を演算する(図7ステップS303)。
また、容量演算部89は、充電部3の抵抗と蓄電部2の電気2重層コンデンサとからなるRC直列回路により蓄電部2を充電する方法(充電電流が時間と共に変化する方法)の場合(ステップS302においてNO)、以下の式(2)により容量値CC(F)を演算する(図7ステップS304)。
式(2)においてR(Ω)は充電部3の抵抗の抵抗値、Eは充電部3がRC直列回路に印加する充電電源電圧値である。式(2)のf(CC)は、0<CC<CCmaxに必ず、解をもつので、二分法やニュートン法などの数値解析で解を求めることにより、容量値CC(F)を演算することができる(CCmax(F)は初期静電容量範囲の最大値)。以上で、容量演算部89の処理が終了する。本実施例では、電気2重層コンデンサの容量値CC(F)を演算することにより、電気2重層コンデンサの劣化を予知でき電動アクチュエータのメンテナンス性の向上に貢献することができる。
次に、制御部8の充電エネルギー演算部90は、蓄電部2に蓄積されているエネルギーCP(J)を演算する。具体的には、充電エネルギー演算部90は、蓄電部2の蓄電電圧CV(V)を測定する(図6ステップS203)。そして、充電エネルギー演算部90は、容量演算部89によって演算された蓄電部2の容量値CC(F)と測定した蓄電電圧CV(V)とを基に式(3)によりエネルギーCP(J)を演算する(図6ステップS204)。
制御部8の必要エネルギー演算部91は、現在の開度目標位置から所定の開度位置(本実施例では全閉位置)までバルブ200をリターン動作させるのに必要なエネルギーである開度目標充電エネルギーCPref(J)を式(4)により演算する(図6ステップS205)。
式(4)において、MT(N.m)はバルブ200の既知の弁軸の負荷トルク値、N(rpm)は減速機12によって駆動されるバルブ200の弁軸の既知の回転数、CTP(W)は制御部8が消費する既知の電力値(停電時に動作するリターン確認コマンド受信部81とリターン確認レスポンス送信部82と開度位置コマンド受信部83と開度位置レスポンス送信部84とリターン制御部88と昇圧制御部87の消費電力値)、θopen(°)はバルブ200の全開開度値、Topen(s)はバルブ200が全閉位置から全開位置まで達するのに必要な既知の時間である全開動作時間値、ηmc(%)は減速機12の既知の機械効率、ηmt(%)はモータ10の既知の効率、ηps(%)は昇圧部4の既知の効率である。トルクMT(N.m)と回転数N(rpm)と全開動作時間Topen(s)と減速機12の機械効率ηmc(%)とモータ10の効率ηmt(%)とは、駆動部15の性能を表している。
制御部8の充電制御部86は、CP<CPref、すなわち蓄電部2に蓄積されているエネルギーCP(J)が開度目標充電エネルギーCPref(J)に達していない場合(図6ステップS206においてNO)、バルブ200のリターン動作に必要な充電が不十分と判断して、充電イネーブル信号の出力を継続し、充電部3による蓄電部2の充電を継続させる(図6ステップS207)。
制御部8のリターン確認レスポンス送信部82は、リターン確認コマンド受信部81が通信部14を介してホスト装置103からのリターン確認コマンドを受信すると(図6ステップS208においてYES)、リターン確認レスポンスを通信部14を介してホスト装置103に送信する(図6ステップS209)。ここでは、電動アクチュエータ100が通電状態のため、リターン確認レスポンス送信部82は、通電状態を示すリターン確認レスポンスをホスト装置103に送信する。こうして、蓄電部2に蓄積されているエネルギーCP(J)が開度目標充電エネルギーCPref(J)に達するまでステップS203〜S209の処理が繰り返し実行される。
制御部8の開度制御部80は、CP≧CPref、すなわち蓄電部2に蓄積されているエネルギーCP(J)が開度目標充電エネルギーCPref(J)以上になると(ステップS206においてYES)、開度目標値θrefと位置センサ13によって測定されたバルブ200の開度の実測値(実開度)とを比較し、開度目標値θrefと実開度とが一致するように、モータ駆動部11へモータ制御信号を出力する。モータ駆動部11は、モータ制御信号に応じてモータ10へ駆動電圧を出力する。これにより、モータ10が駆動され、このモータ10の駆動力が減速機12を介してバルブ200の弁軸に伝わり、この弁軸に軸着された弁体を操作することによりバルブ200の開度が調整される。こうして、バルブ200の開度をθref(°)にする(図6ステップS210)。位置センサ13は、減速機12を介してバルブ200の弁軸の変位量を検出し、バルブ開度の実測値(実開度)を制御部8へ送る。
図6のステップS211,S212の処理は、ステップS208,S209で説明したとおりである。
次に、制御部8の充電制御部86は、CP<CPhigh、すなわち蓄電部2に蓄積されているエネルギーCP(J)が所定の充電エネルギー上限値CPhigh(J)に達していない場合(図6ステップS213においてNO)、ステップS203に戻る。
こうして、蓄電部2に蓄積されているエネルギーCP(J)が充電エネルギー上限値CPhigh(J)に達するまでステップS203〜S213の処理が繰り返し実行される。
次に、制御部8の充電制御部86は、CP<CPhigh、すなわち蓄電部2に蓄積されているエネルギーCP(J)が所定の充電エネルギー上限値CPhigh(J)に達していない場合(図6ステップS213においてNO)、ステップS203に戻る。
こうして、蓄電部2に蓄積されているエネルギーCP(J)が充電エネルギー上限値CPhigh(J)に達するまでステップS203〜S213の処理が繰り返し実行される。
充電エネルギー上限値CPhigh(J)は、全開位置から所定の開度位置(本実施例では全閉位置)までバルブ200をリターン動作させるのに必要なエネルギーである全開リターン充電電力に、蓄電部2の自己放電するエネルギーの分を加えた値である。実用上は全開リターン充電電力の数十%増しの値に設定すればよい。
充電制御部86は、CP≧CPhigh、すなわち蓄電部2に蓄積されているエネルギーCP(J)が充電エネルギー上限値CPhigh(J)以上になると(ステップS213においてYES)、充電イネーブル信号の出力を停止し、充電部3による蓄電部2の充電を停止させる(図6ステップS214)。
以上で、電源投入時の制御部8の動作が終了し、以降は通常動作に移行する。
以上で、電源投入時の制御部8の動作が終了し、以降は通常動作に移行する。
図8は通常時の電動アクチュエータ100の動作を説明するフローチャートである。バルブ200の開度をθref(°)にする処理(図8ステップS400)は、ステップS210で説明したとおりである。なお、コントローラは、必要に応じて開度目標値θref(°)を適宜変更することは言うまでもない。
次に、制御部8の充電エネルギー演算部90は、蓄電部2の蓄電電圧CV(V)を測定する(図8ステップS401)。そして、充電エネルギー演算部90は、ステップS202において容量演算部89によって演算された蓄電部2の容量値CC(F)とステップS401で測定した蓄電電圧CV(V)とを基に式(3)により、蓄電部2に蓄積されているエネルギーCP(J)を演算する(図8ステップS402)。
制御部8の充電制御部86は、CP≦CPlow、すなわち蓄電部2に蓄積されているエネルギーCP(J)が所定の充電エネルギー下限値CPlow(J)以下の場合(図8ステップS403においてYES)、充電部3へ充電イネーブル信号を出力し、充電部3による蓄電部2の充電を開始させる(図8ステップS404)。
制御部8のリターン確認レスポンス送信部82は、リターン確認コマンド受信部81が通信部14を介してホスト装置103からのリターン確認コマンドを受信すると(図8ステップS405においてYES)、リターン確認レスポンスを通信部14を介してホスト装置103に送信する(図8ステップS406)。ここでは、電動アクチュエータ100が通電状態のため、リターン確認レスポンス送信部82は、通電状態を示すリターン確認レスポンスをホスト装置103に送信する。こうして、蓄電部2に蓄積されているエネルギーCP(J)が充電エネルギー下限値CPlow(J)を上回るまでステップS400〜S406の処理が繰り返し実行される。
充電エネルギー下限値CPlow(J)は、全開位置から所定の開度位置(本実施例では全閉位置)までバルブ200をリターン動作させるのに必要なエネルギーである全開リターン充電電力である。
図8のステップS407,S408の処理は、ステップS405,S406で説明したとおりである。
図8のステップS407,S408の処理は、ステップS405,S406で説明したとおりである。
充電制御部86は、CP>CPlow、すなわち蓄電部2に蓄積されているエネルギーCP(J)が充電エネルギー下限値CPlow(J)を上回ると(ステップS403においてNO)、エネルギーCP(J)が所定の充電エネルギー上限値CPhigh(J)以上かどうかを判定する(図8ステップS409)。
充電制御部86は、CP<CPhigh、すなわち蓄電部2に蓄積されているエネルギーCP(J)が充電エネルギー上限値CPhigh(J)に達していない場合(ステップS409においてNO)、充電イネーブル信号の出力を継続し、充電部3による蓄電部2の充電を継続させる(図8ステップS410)。
こうして、蓄電部2に蓄積されているエネルギーCP(J)が充電エネルギー上限値CPhigh(J)に達するまでステップS400〜S410の処理が繰り返し実行される。
こうして、蓄電部2に蓄積されているエネルギーCP(J)が充電エネルギー上限値CPhigh(J)に達するまでステップS400〜S410の処理が繰り返し実行される。
充電制御部86は、CP≧CPhigh、すなわち蓄電部2に蓄積されているエネルギーCP(J)が充電エネルギー上限値CPhigh(J)以上になると(ステップS409においてYES)、充電イネーブル信号の出力を停止し、充電部3による蓄電部2の充電を停止させ(図8ステップS411)、ステップS400に戻る。以上の図8の処理が電源が遮断されるまで継続される。
次に、停電時の電動アクチュエータ100の動作を図9を参照して説明する。何らかの理由により外部電源(図1の配電盤102)からメイン電源部1への電源電圧供給が停止すると(図9ステップS500においてYES)、メイン電源部1がメイン電源電圧を生成できなくなるため、停電検出部5は停電検出信号を出力する(図9ステップS501)。
制御部8の昇圧制御部87は、停電検出部5から停電検出信号が出力されると、直ちに昇圧部4に対して昇圧イネーブル信号を出力する(図9ステップS502)。
この昇圧イネーブル信号の出力に応じて、昇圧部4は、蓄電部2の蓄電電圧(電気2重層コンデンサの端子間電圧)をメイン電源電圧と同等の値まで昇圧する(図9ステップS503)。
この昇圧イネーブル信号の出力に応じて、昇圧部4は、蓄電部2の蓄電電圧(電気2重層コンデンサの端子間電圧)をメイン電源電圧と同等の値まで昇圧する(図9ステップS503)。
メイン電源切替部6は、停電検出部5から停電検出信号が出力されると、昇圧部4からの昇圧電源電圧を選択して出力する(図9ステップS504)。これにより、昇圧電源電圧がメイン電源切替部6を介して制御電源部9とモータ駆動部11とに供給される。制御電源部9は、昇圧電源電圧を降圧して所定の制御系電源電圧を生成する。
制御部8のリターン制御部88は、所定の開度位置(本実施例では全閉位置)と位置センサ13によって測定されたバルブ200の実開度とが一致するように、モータ駆動部11へモータ制御信号を出力する。モータ駆動部11は、モータ制御信号に応じてモータ10へ駆動電圧を出力する。これにより、モータ10が駆動され、バルブ200の開度が調整される。こうして、バルブ200を所定の開度位置までリターン動作させることができる(図9ステップS505)。
次に、制御部8のリターン確認レスポンス送信部82は、停電検出部5から停電検出信号が出力された後に、位置センサ13によって測定されたバルブ200の開度が所定の開度(本実施例では全閉)に達したときに(図9ステップS506においてYES)、リターン動作が完了したものと判断する。
リターン動作が完了した場合、リターン確認レスポンス送信部82は、リターン確認コマンド受信部81が通信部14を介してホスト装置103からのリターン確認コマンドを受信すると(図9ステップS507においてYES)、リターン確認レスポンスを通信部14を介してホスト装置103に送信する(図9ステップS508)。ここでは、電動アクチュエータ100がリターン完了状態のため、リターン確認レスポンス送信部82は、リターン完了状態を示すリターン確認レスポンスをホスト装置103に送信する。
続いて、制御部8の開度位置レスポンス送信部84は、開度位置コマンド受信部83が通信部14を介してホスト装置103からの開度位置コマンドを受信すると(図9ステップS509においてYES)、位置センサ13によって測定されたバルブ200の開度を示す開度位置レスポンスを通信部14を介してホスト装置103に送信する(図9ステップS510)。
また、リターン確認レスポンス送信部82は、停電検出信号が出力された時点から一定の許容時間が経過したときに位置センサ13によって測定されたバルブ200の開度が所定の開度(本実施例では全閉)に達していない場合(図9ステップS511においてYES)、リターン動作にエラーが発生したものと判断する。
エラーが発生した場合、リターン確認レスポンス送信部82は、リターン確認コマンド受信部81が通信部14を介してホスト装置103からのリターン確認コマンドを受信すると(図9ステップS512においてYES)、リターン確認レスポンスを通信部14を介してホスト装置103に送信する(図9ステップS513)。ここでは、電動アクチュエータ100がエラー発生状態のため、リターン確認レスポンス送信部82は、エラー発生状態を示すリターン確認レスポンスをホスト装置103に送信する。
続いて、開度位置レスポンス送信部84は、開度位置コマンド受信部83が通信部14を介してホスト装置103からの開度位置コマンドを受信すると(図9ステップS514においてYES)、開度位置レスポンスを通信部14を介してホスト装置103に送信する(図9ステップS515)。
なお、位置センサ13には制御系電源電圧が供給されるので、停電後においても位置センサ13が動作することは可能である。
許容時間は、駆動部15がバルブ200をリターン動作させるのに必要な時間よりも長く、かつ蓄電部2に蓄積された電力で電動アクチュエータ100が動作可能な時間よりも短い時間に設定される。
許容時間は、駆動部15がバルブ200をリターン動作させるのに必要な時間よりも長く、かつ蓄電部2に蓄積された電力で電動アクチュエータ100が動作可能な時間よりも短い時間に設定される。
以上のように、本実施例では、停電時に蓄電部2に蓄積されている電気エネルギーを用いて制御部8を動作させることにより、リターン動作の結果を電動アクチュエータ100からホスト装置103に通知することができる。また、ホスト装置103は、電動アクチュエータ100に対してリターン確認コマンドを一定時間毎に送信し、電動アクチュエータ100からリターン完了状態を示すリターン確認レスポンスまたはエラー発生状態を示すリターン確認レスポンスを受信したときに、電動アクチュエータ100に対して開度位置コマンドを送信することにより、電動アクチュエータ100から開度位置レスポンスを取得することができる。
[第2の実施例]
次に、本発明の第2の実施例について説明する。図10は本実施例に係る監視システムの構成を示すブロック図であり、図1と同一の構成には同一の符号を付してある。監視システムは、1つの電源系統101に接続された1乃至複数の電動アクチュエータ100aと、電動アクチュエータ100aのリターン動作の結果を監視するホスト装置103aとから構成される。
次に、本発明の第2の実施例について説明する。図10は本実施例に係る監視システムの構成を示すブロック図であり、図1と同一の構成には同一の符号を付してある。監視システムは、1つの電源系統101に接続された1乃至複数の電動アクチュエータ100aと、電動アクチュエータ100aのリターン動作の結果を監視するホスト装置103aとから構成される。
図11は電動アクチュエータ100aの構成を示すブロック図であり、図2と同一の構成には同一の符号を付してある。電動アクチュエータ100aは、メイン電源部1と、蓄電部2と、充電部3と、昇圧部4と、停電検出部5と、メイン電源切替部6と、開度目標処理部7と、制御部8aと、制御電源部9と、モータ10と、モータ駆動部11と、減速機12と、位置センサ13と、通信部14とを備えている。
図12は制御部8aの構成を示すブロック図であり、図3と同一の構成には同一の符号を付してある。制御部8aは、開度制御部80と、リターン確認コマンド受信部81と、リターン確認レスポンス送信部82と、開度位置コマンド受信部83と、開度位置レスポンス送信部84と、記憶部85aと、充電制御部86と、昇圧制御部87と、リターン制御部88と、容量演算部89と、充電エネルギー演算部90と、必要エネルギー演算部91とから構成される。本実施例の記憶部85aは、制御部8aの動作のためのプログラムと共に、動作に必要なパラメータとして、第1の実施例で説明した許容時間を予め記憶している。
図13はホスト装置103aの構成を示すブロック図である。ホスト装置103aは、リターン確認コマンド送信部1030aと、リターン確認レスポンス受信部1031と、開度位置コマンド送信部1032と、開度位置レスポンス受信部1033と、記憶部1034aと、外部のシステムから、電動アクチュエータ100aへの電源が遮断されたことを示す停電検出信号を受ける停電検出信号入力部1035とから構成される。本実施例の記憶部1034aは、ホスト装置103aの動作のためのプログラムを予め記憶している。
以下、本実施例の監視システムの動作を説明する。図14はホスト装置103aの動作を説明するフローチャートである。
ホスト装置103aは、電源が投入されると、後述する動作のためのプログラムを記憶部1034aから読み出す初期設定処理を行う(図14ステップS600)。
ホスト装置103aは、電源が投入されると、後述する動作のためのプログラムを記憶部1034aから読み出す初期設定処理を行う(図14ステップS600)。
次に、ホスト装置103aのリターン確認コマンド送信部1030aは、停電検出信号入力部1035が、電動アクチュエータ100aへの電源が遮断されたことを示す停電検出信号を外部のシステム(不図示)から受け取ったときに(図14ステップS601においてYES)、電動アクチュエータ100aに対してリターン確認コマンドを送信する(図14ステップS602)。
ホスト装置103aのリターン確認レスポンス受信部1031は、リターン確認コマンドに応じて電動アクチュエータ100aから送信されるリターン確認レスポンスを受信するまで待つ(図14ステップS603)。
ホスト装置103aのリターン確認レスポンス受信部1031は、リターン確認コマンドに応じて電動アクチュエータ100aから送信されるリターン確認レスポンスを受信するまで待つ(図14ステップS603)。
続いて、ホスト装置103aの開度位置コマンド送信部1032は、リターン確認レスポンス受信部1031がリターン完了状態を示すリターン確認レスポンスまたはエラー発生状態を示すリターン確認レスポンスを受信したときに(ステップS603においてYES)、このリターン確認レスポンスを送信した電動アクチュエータ100aに対して開度位置コマンドを送信する(図14ステップS604)。停電検出信号を出力するシステムとしては、例えば電動アクチュエータ100aが設置された施設を監視する中央監視システムがある。
ホスト装置103aの開度位置レスポンス受信部1033は、開度位置コマンドに応じて電動アクチュエータ100aから送信される開度位置レスポンスを受信する(図14ステップS605)。
ここでは電動アクチュエータ100aが1台の場合について説明しているが、複数の電動アクチュエータ100aがネットワーク104に接続されている場合には、各電動アクチュエータ100aに対して同時に、もしくは時間をずらしながら開度位置コマンドを送信すればよい。
図15は電源投入時の電動アクチュエータ100aの動作を説明するフローチャート、図16は通常時の電動アクチュエータ100aの動作を説明するフローチャートである。
図15のステップS200〜S214の処理は、図6で説明したとおりなので、説明は省略する。また、図16のステップS400〜S411の処理は、図8で説明したとおりである。
図15のステップS200〜S214の処理は、図6で説明したとおりなので、説明は省略する。また、図16のステップS400〜S411の処理は、図8で説明したとおりである。
図17は停電時の電動アクチュエータ100aの動作を説明するフローチャートである。停電時の停電検出部5と昇圧部4とメイン電源切替部6と制御部8aの動作(図17ステップS700〜S715)は、図9のステップS500〜S515で説明した動作と同じなので、説明は省略する。他の構成は第1の実施例で説明したとおりである。
以上のように、本実施例では、ホスト装置103aが中央監視システム等から停電検出信号を受信したときに、電動アクチュエータ100aに対して開度位置コマンドを送信することにより、電動アクチュエータ100aから開度位置レスポンスを取得することができる。また、本実施例では、ホスト装置103aが中央監視システム等から停電検出信号を受信したときに、電動アクチュエータ100aに対してリターン確認コマンドを1回だけ送信すればよいので、ホスト装置103aと電動アクチュエータ100aとの間の通信量を削減することができる。
[第3の実施例]
次に、本発明の第3の実施例について説明する。図18は本実施例に係る監視システムの構成を示すブロック図であり、図1、図10と同一の構成には同一の符号を付してある。監視システムは、電源系統101に接続された1乃至複数の電動アクチュエータ100bと、電動アクチュエータ100bのリターン動作の結果を監視するホスト装置103bとから構成される。
次に、本発明の第3の実施例について説明する。図18は本実施例に係る監視システムの構成を示すブロック図であり、図1、図10と同一の構成には同一の符号を付してある。監視システムは、電源系統101に接続された1乃至複数の電動アクチュエータ100bと、電動アクチュエータ100bのリターン動作の結果を監視するホスト装置103bとから構成される。
図19は電動アクチュエータ100bの構成を示すブロック図であり、図2、図11と同一の構成には同一の符号を付してある。電動アクチュエータ100bは、メイン電源部1と、蓄電部2と、充電部3と、昇圧部4と、停電検出部5と、メイン電源切替部6と、開度目標処理部7と、制御部8bと、制御電源部9と、モータ10と、モータ駆動部11と、減速機12と、位置センサ13と、通信部14と、制御電源部9から制御系電源電圧の供給を受けて動作し、ホスト装置103bに停電検出信号を出力するデジタル/アナログ出力部16とを備えている。
図20は制御部8bの構成を示すブロック図であり、図3、図12と同一の構成には同一の符号を付してある。制御部8bは、開度制御部80と、リターン確認コマンド受信部81と、リターン確認レスポンス送信部82と、開度位置コマンド受信部83と、開度位置レスポンス送信部84と、記憶部85bと、充電制御部86と、昇圧制御部87と、リターン制御部88と、容量演算部89と、充電エネルギー演算部90と、必要エネルギー演算部91と、停電時に停電検出信号をデジタル/アナログ出力部16を介して出力する停電検出信号出力部92とから構成される。本実施例の記憶部85bは、制御部8bの動作のためのプログラムと共に、動作に必要なパラメータとして、第1の実施例で説明した許容時間を予め記憶している。
図21はホスト装置103bの構成を示すブロック図である。ホスト装置103bは、リターン確認コマンド送信部1030bと、リターン確認レスポンス受信部1031と、開度位置コマンド送信部1032と、開度位置レスポンス受信部1033と、記憶部1034bと、電動アクチュエータ100bからの停電検出信号を受ける停電検出信号入力部1035bとから構成される。本実施例の記憶部1034bは、ホスト装置103bの動作のためのプログラムを予め記憶している。
以下、本実施例の監視システムの動作を説明する。図22はホスト装置103bの動作を説明するフローチャートである。
ホスト装置103bは、電源が投入されると、後述する動作のためのプログラムを記憶部1034bから読み出す初期設定処理を行う(図22ステップS800)。
ホスト装置103bは、電源が投入されると、後述する動作のためのプログラムを記憶部1034bから読み出す初期設定処理を行う(図22ステップS800)。
次に、ホスト装置103bのリターン確認コマンド送信部1030bは、停電検出信号入力部1035bが電動アクチュエータ100bから停電検出信号を受け取ったときに(図22ステップS801においてYES)、停電検出信号を出力した電動アクチュエータ100bに対してリターン確認コマンドを送信する(図22ステップS802)。
ホスト装置103bのリターン確認レスポンス受信部1031は、リターン確認コマンドに応じて電動アクチュエータ100bから送信されるリターン確認レスポンスを受信するまで待つ(図22ステップS803)。
ホスト装置103bのリターン確認レスポンス受信部1031は、リターン確認コマンドに応じて電動アクチュエータ100bから送信されるリターン確認レスポンスを受信するまで待つ(図22ステップS803)。
続いて、ホスト装置103bの開度位置コマンド送信部1032は、リターン確認レスポンス受信部1031がリターン完了状態を示すリターン確認レスポンスまたはエラー発生状態を示すリターン確認レスポンスを受信したときに(ステップS803においてYES)、このリターン確認レスポンスを送信した電動アクチュエータ100bに対して開度位置コマンドを送信する(図22ステップS804)。
ホスト装置103bの開度位置レスポンス受信部1033は、開度位置コマンドに応じて電動アクチュエータ100bから送信される開度位置レスポンスを受信する(図22ステップS805)。
ここでは電動アクチュエータ100bが1台の場合について説明しているが、各電動アクチュエータ100bの停電検出信号出力端子とホスト装置103bの停電検出信号入力端子との間は個別に接続されているので、ホスト装置103bは、停電検出信号を出力した電動アクチュエータ100bに対して開度位置コマンドを送信することが可能である。
電源投入時と通常時の電動アクチュエータ100bの動作は、図15、図16で説明した電動アクチュエータ100aの動作と同じなので、説明は省略する。
電源投入時と通常時の電動アクチュエータ100bの動作は、図15、図16で説明した電動アクチュエータ100aの動作と同じなので、説明は省略する。
図23は停電時の電動アクチュエータ100bの動作を説明するフローチャートである。停電時の停電検出部5と昇圧制御部87と昇圧部4とメイン電源切替部6とリターン制御部88の動作(図23ステップS900〜S905)は、図9のステップS500〜S505で説明した動作と同じなので、説明は省略する。
制御部8bの停電検出信号出力部92は、停電検出部5から停電検出信号が出力されると、停電検出信号をデジタル/アナログ出力部16を介してホスト装置103bに出力する(図23ステップS906)。このとき、デジタル/アナログ出力部16は、停電検出信号をON/OFFの電圧または電流の形式で、デジタル出力またはアナログ出力してもよい。ただし、停電時の電動アクチュエータ100bは蓄電部2に蓄積された電力で動作するため、ON/OFFの電圧の形式で、デジタル出力で出力することが望ましい。
制御部8bのリターン確認コマンド受信部81とリターン確認レスポンス送信部82と開度位置コマンド受信部83と開度位置レスポンス送信部84の動作(図23ステップS907〜S916)は、図17のステップS706〜S715で説明した動作と同じである。
他の構成は第1の実施例で説明したとおりである。本実施例では、ホスト装置103bが電動アクチュエータ100bから停電検出信号を受信したときに、電動アクチュエータ100bに対して開度位置コマンドを送信することにより、電動アクチュエータ100bから開度位置レスポンスを取得することができる。また、本実施例では、ホスト装置103bが電動アクチュエータ100bから停電検出信号を受信したときに、電動アクチュエータ100bに対してリターン確認コマンドを1回だけ送信すればよいので、ホスト装置103bと電動アクチュエータ100bとの間の通信量を削減することができる。
第1〜第3の実施例では、蓄電部2に蓄積されているエネルギーCP(J)が充電エネルギー上限値CPhigh(J)以上になったと判断した時点で、充電制御部86が充電を停止させるようにしているが、充電開始から標準充電時間CTが経過した時点で充電を停止させるようにしてもよく、第1〜第3の実施例に限るものではない。
また、第1〜第3の実施例では、充電部3による蓄電部2の充電方法として、定電流充電方法とRC直列回路による充電方法とを説明したが、これら以外の充電方法であってもよい。
[第4の実施例]
第3の実施例では、電動アクチュエータ100bからホスト装置103bに停電検出信号を出力しているが、電動アクチュエータから、電源が遮断されたことを示す停電検出データを送信するようにしてもよい。この場合の電動アクチュエータの制御部8cの構成を図24に示し、ホスト装置103cの構成を図25に示す。
第3の実施例では、電動アクチュエータ100bからホスト装置103bに停電検出信号を出力しているが、電動アクチュエータから、電源が遮断されたことを示す停電検出データを送信するようにしてもよい。この場合の電動アクチュエータの制御部8cの構成を図24に示し、ホスト装置103cの構成を図25に示す。
電動アクチュエータの制御部8cは、開度制御部80と、開度位置コマンド受信部83と、開度位置レスポンス送信部84と、記憶部85cと、充電制御部86と、昇圧制御部87と、リターン制御部88と、容量演算部89と、充電エネルギー演算部90と、必要エネルギー演算部91と、停電時に停電検出データをホスト装置103cに送信するデータ送信部93とから構成される。本実施例の記憶部85cは、制御部8cの動作のためのプログラムと共に、動作に必要なパラメータとして、第1の実施例で説明した許容時間を予め記憶している。
ホスト装置103cは、開度位置コマンド送信部1032cと、開度位置レスポンス受信部1033と、記憶部1034cと、電動アクチュエータから停電検出データを受信するデータ受信部1036とから構成される。本実施例の記憶部1034cは、ホスト装置103cの動作のためのプログラムを予め記憶している。
以下、本実施例の監視システムの動作を説明する。図26はホスト装置103cの動作を説明するフローチャートである。
ホスト装置103cは、電源が投入されると、後述する動作のためのプログラムを記憶部1034cから読み出す初期設定処理を行う(図26ステップS1000)。
ホスト装置103cは、電源が投入されると、後述する動作のためのプログラムを記憶部1034cから読み出す初期設定処理を行う(図26ステップS1000)。
次に、ホスト装置103cの開度位置コマンド送信部1032cは、データ受信部1036が電動アクチュエータから停電検出データを受信したときに(図26ステップS1001においてYES)、停電検出データを送信した電動アクチュエータに対して開度位置コマンドを送信する(図26ステップS1002)。
ホスト装置103cの開度位置レスポンス受信部1033は、開度位置コマンドに応じて電動アクチュエータ100から送信される開度位置レスポンスを受信する(図26ステップS1003)。
電源投入時と通常時の電動アクチュエータの動作は、第3の実施例の電動アクチュエータ100bの動作と同じである。
図27は停電時の電動アクチュエータの動作を説明するフローチャートである。停電時の停電検出部5と昇圧制御部87と昇圧部4とメイン電源切替部6とリターン制御部88の動作(図27ステップS1100〜S1105)は、図9のステップS500〜S505で説明した動作と同じなので、説明は省略する。
図27は停電時の電動アクチュエータの動作を説明するフローチャートである。停電時の停電検出部5と昇圧制御部87と昇圧部4とメイン電源切替部6とリターン制御部88の動作(図27ステップS1100〜S1105)は、図9のステップS500〜S505で説明した動作と同じなので、説明は省略する。
制御部8cのデータ送信部93は、電動アクチュエータの停電検出部5から停電検出信号が出力された後に、位置センサ13によって測定されたバルブ200の開度が所定の開度(本実施例では全閉)に達したときに(図27ステップS1106においてYES)、リターン動作が完了したものと判断する。リターン動作が完了した場合、データ送信部93は、停電検出データを通信部14を介してホスト装置103cに送信する(図27ステップS1108)。
また、データ送信部93は、停電検出信号が出力された時点から一定の許容時間が経過したときに位置センサ13によって測定されたバルブ200の開度が所定の開度(本実施例では全閉)に達していない場合(図27ステップS1111においてYES)、リターン動作にエラーが発生したものと判断する。エラーが発生した場合、データ送信部93は、エラー状態を示す停電検出データを通信部14を介してホスト装置103cに送信する(図27ステップS1113)。
制御部8cの開度位置コマンド受信部83と開度位置レスポンス送信部84の動作(図27ステップS1109,S1110,S1114,S1115)は、図17のステップS709,S710,S714,S715で説明した動作と同じである。
他の構成は第1の実施例で説明したとおりである。こうして、本実施例では、第3の実施例と同様の効果を得ることができる。また、本実施例では、電動アクチュエータがリターン動作が完了した場合またはエラーが発生した場合にデータ通信により停電検出データをホスト装置103cに送信し、ホスト装置103cがリターン確認コマンドを送る必要がなくなるので、第3の実施例と比較して通信量を削減することができる。また、本実施例では、信号線を介して停電検出信号をホスト装置103cに送る必要がなくなるので、第3の実施例と比較して信号線を削減することができる。
ただし、各電動アクチュエータが停電検出データを同時に送信することによる停電検出データの衝突を回避するため、各電動アクチュエータのデータ送信部93は、停電検出部5から停電検出信号が出力された時点から所定の送信待機時間が経過したときに、停電検出データを送信することが望ましい(図27ステップS1107,S1108,S1112,S1113)。送信待機時間は、1つの電源系統に複数の電動アクチュエータが接続されている場合に、これらの電動アクチュエータの各々について異なる値になるように予め設定しておけばよい。
送信待機時間は、許容時間よりも長く、かつ各電動アクチュエータの蓄電部2にそれぞれ蓄積された電力で各電動アクチュエータが動作可能な時間よりも短くなるように電動アクチュエータ毎に設定される。具体的には、送信待機時間Ttwは、次式のように設定すればよい(図28)。
Ttw=Tr+Ta+(N−1)Tw ・・・(5)
Ttw=Tr+Ta+(N−1)Tw ・・・(5)
Trはリターン制御部88がバルブ200をリターン動作させるのに必要なリターン時間、Taは許容時間、Twは待機時間(通信処理時間に対して充分に余裕のある時間)、Nは電動アクチュエータ毎に異なる待機番号である(N=1,2,3,・・・・)。
[第5の実施例]
図29は本実施例に係る監視システムの構成を示すブロック図であり、図1、図10、図18と同一の構成には同一の符号を付してある。監視システムは、1つの電源系統101に接続された1乃至複数の電動アクチュエータ100dと、電動アクチュエータ100dのリターン動作の結果を監視するホスト装置103dとから構成される。
図29は本実施例に係る監視システムの構成を示すブロック図であり、図1、図10、図18と同一の構成には同一の符号を付してある。監視システムは、1つの電源系統101に接続された1乃至複数の電動アクチュエータ100dと、電動アクチュエータ100dのリターン動作の結果を監視するホスト装置103dとから構成される。
図30は電動アクチュエータ100dの構成を示すブロック図であり、図2、図11、図19と同一の構成には同一の符号を付してある。電動アクチュエータ100dは、メイン電源部1と、蓄電部2と、充電部3と、昇圧部4と、停電検出部5と、メイン電源切替部6と、開度目標処理部7と、制御部8dと、制御電源部9と、モータ10と、モータ駆動部11と、減速機12と、位置センサ13と、制御電源部9から制御系電源電圧の供給を受けて動作し、停電時の開度位置信号を電圧または電流の形式で出力するアナログ出力部17とを備えている。
図31は制御部8dの構成を示すブロック図であり、図3、図12、図20、図24と同一の構成には同一の符号を付してある。制御部8dは、開度制御部80と、記憶部85dと、充電制御部86と、昇圧制御部87と、リターン制御部88と、容量演算部89と、充電エネルギー演算部90と、必要エネルギー演算部91と、停電時に開度位置信号をアナログ出力部17を介して出力する開度位置信号出力部94とから構成される。本実施例の記憶部85dは、制御部8dの動作のためのプログラムと共に、動作に必要なパラメータとして、第1の実施例で説明した許容時間を予め記憶している。
図32はホスト装置103dの構成を示すブロック図である。ホスト装置103dは、記憶部1034dと、外部のシステムから、電動アクチュエータ100dへの電源が遮断されたことを示す停電検出信号を受ける停電検出信号入力部1035と、停電検出信号入力部1035が停電検出信号を受け取ったときに、電動アクチュエータ100dから出力されている開度位置信号を確認する開度位置信号確認部1037とから構成される。本実施例の記憶部1034dは、ホスト装置103dの動作のためのプログラムを予め記憶している。
電源投入時と通常時の電動アクチュエータ100dの動作は、図15、図16で説明した電動アクチュエータ100aの動作と同じである。
図33は停電時の電動アクチュエータ100dの動作を説明するフローチャートである。停電時の停電検出部5と昇圧制御部87と昇圧部4とメイン電源切替部6とリターン制御部88の動作(図33ステップS1200〜S1205)は、図9のステップS500〜S505で説明した動作と同じなので、説明は省略する。
図33は停電時の電動アクチュエータ100dの動作を説明するフローチャートである。停電時の停電検出部5と昇圧制御部87と昇圧部4とメイン電源切替部6とリターン制御部88の動作(図33ステップS1200〜S1205)は、図9のステップS500〜S505で説明した動作と同じなので、説明は省略する。
制御部8dの開度位置信号出力部94は、停電検出部5から停電検出信号が出力された後に、位置センサ13によって測定されたバルブ200の開度が所定の開度(本実施例では全閉)に達したときに(図33ステップS1206においてYES)、リターン動作が完了したものと判断する。そして、開度位置信号出力部94は、位置センサ13によって測定されたバルブ200の開度を示す開度位置信号をアナログ出力部17を介して外部に出力する(図33ステップS1207)。
また、開度位置信号出力部94は、停電検出信号が出力された時点から一定の許容時間が経過したときに位置センサ13によって測定されたバルブ200の開度が所定の開度(本実施例では全閉)に達していない場合(図33ステップS1208においてYES)、リターン動作にエラーが発生したものと判断する。そして、開度位置信号出力部94は、位置センサ13によって測定されたバルブ200の開度を示す開度位置信号をアナログ出力部17を介して外部に出力する(図33ステップS1209)。
アナログ出力部17は、開度位置信号を4−20mAの電流出力形式で出力してもよいし、1−5Vまたは0−5Vの電圧出力形式で出力してもよい。ただし、停電時の電動アクチュエータ100dは蓄電部2に蓄積された電力で動作するため、電流の出力値が小さい方が望ましい。したがって、停電時の開度位置信号を電圧出力形式で出力することが望ましい。
図34はホスト装置103dの動作を説明するフローチャートである。ホスト装置103dは、電源が投入されると、後述する動作のためのプログラムを記憶部1034dから読み出す初期設定処理を行う(図34ステップS1300)。
次に、ホスト装置103dの開度位置信号確認部1037は、停電検出信号入力部1035が、電動アクチュエータ100dへの電源が遮断されたことを示す停電検出信号を外部のシステム(不図示)から受け取ったときに(図34ステップS1301においてYES)、各電動アクチュエータ100dから出力されている開度位置信号を確認する(図34ステップS1302)。上記と同様に、停電検出信号を出力するシステムとしては、例えば電動アクチュエータ100dが設置された施設を監視する中央監視システムがある。
図35、図36を用いて本実施例の信号の出力例を説明する。図35(A)は通電時にアナログ出力部17から出力される電圧出力形式の開度位置信号を示している。図35(B)は停電時にリターン動作が正常に終了した場合にアナログ出力部17から出力される電圧出力形式の開度位置信号を示している。図35(C)は停電時にエラーが発生した場合にアナログ出力部17から出力される電圧出力形式の開度位置信号を示している。エラーが発生した場合には、アナログ出力部17は、アンダーレンジの出力と、停電時の現在のバルブ200の開度位置を示す電圧の出力とを交互に繰り返す。外部のホスト装置は、アンダーレンジの出力によりエラーが発生したことを認識できる。
図36(A)は通電時にアナログ出力部17から出力される電圧出力形式の開度位置信号の別の例を示している。図36(B)は停電時にリターン動作が正常に終了した場合にアナログ出力部17から出力される電圧出力形式の開度位置信号の別の例を示している。図36(C)は停電時にエラーが発生した場合にアナログ出力部17から出力される電圧出力形式の開度位置信号を示している。エラーが発生した場合には、アナログ出力部17は、オーバーレンジの出力と、停電時の現在のバルブ200の開度位置を示す電圧の出力とを交互に繰り返す。外部のホスト装置は、オーバーレンジの出力によりエラーが発生したことを認識できる。消費電力のことを考え、図35と図36のアクセス方法を比較すると、図35の方が望ましい。
他の構成は第1の実施例で説明したとおりである。本実施例では、ホスト装置103dは、停電時の開度位置信号が所定の開度を示す値になっていないことにより、電動アクチュエータ100dに異常が発生したことを検知できる。
なお、停電時の開度位置信号を確実に確認するため、開度位置信号確認部1037は、停電検出信号入力部1035が停電検出信号を受け取った時点から一定時間後に開度位置信号を確認すればよい。
また、本実施例では、停電時のみ開度位置信号を出力しているが、これに限るものではなく、開度位置信号出力部94は通電時においても開度位置信号を出力してもよい。
なお、停電時の開度位置信号を確実に確認するため、開度位置信号確認部1037は、停電検出信号入力部1035が停電検出信号を受け取った時点から一定時間後に開度位置信号を確認すればよい。
また、本実施例では、停電時のみ開度位置信号を出力しているが、これに限るものではなく、開度位置信号出力部94は通電時においても開度位置信号を出力してもよい。
[第6の実施例]
次に、本発明の第6の実施例について説明する。図37は本実施例の電動アクチュエータ100eの構成を示すブロック図であり、図2、図11、図19、図30と同一の構成には同一の符号を付してある。電動アクチュエータ100eは、メイン電源部1と、蓄電部2と、充電部3と、昇圧部4と、停電検出部5と、メイン電源切替部6と、開度目標処理部7と、制御部8と、制御電源部9e(第2の電源部)と、モータ10と、モータ駆動部11と、減速機12と、位置センサ13と、通信部14とを備えている。
次に、本発明の第6の実施例について説明する。図37は本実施例の電動アクチュエータ100eの構成を示すブロック図であり、図2、図11、図19、図30と同一の構成には同一の符号を付してある。電動アクチュエータ100eは、メイン電源部1と、蓄電部2と、充電部3と、昇圧部4と、停電検出部5と、メイン電源切替部6と、開度目標処理部7と、制御部8と、制御電源部9e(第2の電源部)と、モータ10と、モータ駆動部11と、減速機12と、位置センサ13と、通信部14とを備えている。
第1〜第5の実施例の制御電源部9はメイン電源切替部6の出力から制御系電源電圧を生成するが、制御系電源電圧はメイン電源電圧よりも低い電圧なので、メイン電源切替部6の出力を制御電源部9に入力しなくてもよい。
本実施例の制御電源部9eは、蓄電部2の蓄電電圧から制御系電源電圧を生成して制御部8と位置センサ13と通信部14とに供給するものである。他の構成は第1の実施例で説明したとおりである。
本実施例の制御電源部9eは、蓄電部2の蓄電電圧から制御系電源電圧を生成して制御部8と位置センサ13と通信部14とに供給するものである。他の構成は第1の実施例で説明したとおりである。
なお、本実施例では、制御電源部9eを第1の実施例に適用した例で説明したが、これに限るものではなく、第2〜第5の実施例において制御電源部9の代わりに制御電源部9eを用いてもよいことは言うまでもない。
[第7の実施例]
次に、本発明の第7の実施例について説明する。図38は本実施例の電動アクチュエータ100fの構成を示すブロック図であり、図2、図11、図19、図30、図37と同一の構成には同一の符号を付してある。電動アクチュエータ100fは、メイン電源部1fと、蓄電部2と、充電部3fと、昇圧部4と、停電検出部5fと、メイン電源切替部6と、開度目標処理部7と、制御部8と、制御電源部9と、モータ10と、モータ駆動部11と、減速機12と、位置センサ13と、通信部14と、外部電源(図1の配電盤102)から供給される電源電圧を整流する整流部20と、整流部20によって整流された直流電圧を平滑化する平滑部21とを備えている。
次に、本発明の第7の実施例について説明する。図38は本実施例の電動アクチュエータ100fの構成を示すブロック図であり、図2、図11、図19、図30、図37と同一の構成には同一の符号を付してある。電動アクチュエータ100fは、メイン電源部1fと、蓄電部2と、充電部3fと、昇圧部4と、停電検出部5fと、メイン電源切替部6と、開度目標処理部7と、制御部8と、制御電源部9と、モータ10と、モータ駆動部11と、減速機12と、位置センサ13と、通信部14と、外部電源(図1の配電盤102)から供給される電源電圧を整流する整流部20と、整流部20によって整流された直流電圧を平滑化する平滑部21とを備えている。
第1〜第6の実施例は、外部電源から供給される電源電圧が例えばAC85V〜AC264Vという高電圧の場合に対応する例である。これに対して、本実施例は、外部電源から供給される電源電圧が例えばAC24Vという低電圧に対応する例である。
整流部20は、外部電源からの交流電源電圧を整流する。平滑部21は、整流部20によって整流された脈流の直流電圧を平滑化する。
整流部20は、外部電源からの交流電源電圧を整流する。平滑部21は、整流部20によって整流された脈流の直流電圧を平滑化する。
本実施例のメイン電源部1fは、第1の実施例のメイン電源部1と同様にメイン電源電圧を生成するが、平滑部21から出力される直流電源電圧を入力とする点が異なる。
充電部3fは、第1の実施例の充電部3と同様に制御部8からの充電イネーブル信号に応じて蓄電部2の充電を行うが、平滑部21から出力される直流電源電圧を入力とする点が異なる。
充電部3fは、第1の実施例の充電部3と同様に制御部8からの充電イネーブル信号に応じて蓄電部2の充電を行うが、平滑部21から出力される直流電源電圧を入力とする点が異なる。
停電検出部5fは、第1の実施例の停電検出部5と同様に電源の遮断を検出するが、平滑部21から出力される直流電源電圧を入力とする点が異なる。
その他の構成は第1の実施例で説明したとおりである。
その他の構成は第1の実施例で説明したとおりである。
こうして、低電圧の外部電源に接続されるアクチュエータにおいても第1の実施例と同様の効果を得ることができる。上記の例では、外部電源から供給される電源電圧が交流の場合で説明しているが、外部電源から供給される電源電圧が直流でもよいことは言うまでもない。
また、本実施例では、メイン電源部1fと充電部3fと停電検出部5fと整流部20と平滑部21とを第1の実施例に適用した例で説明したが、これに限るものではなく、第2〜第5の実施例においてメイン電源部1と充電部3と停電検出部5の代わりにメイン電源部1fと充電部3fと停電検出部5fとを用い、整流部20と平滑部21とを追加するようにしてもよい。
[第8の実施例]
次に、本発明の第8の実施例について説明する。図39は本実施例の電動アクチュエータ100gの構成を示すブロック図であり、図2、図11、図19、図30、図37、図38と同一の構成には同一の符号を付してある。電動アクチュエータ100gは、メイン電源部1fと、蓄電部2と、充電部3fと、昇圧部4と、停電検出部5fと、メイン電源切替部6と、開度目標処理部7と、制御部8と、制御電源部9eと、モータ10と、モータ駆動部11と、減速機12と、位置センサ13と、通信部14と、整流部20と、平滑部21とを備えている。
次に、本発明の第8の実施例について説明する。図39は本実施例の電動アクチュエータ100gの構成を示すブロック図であり、図2、図11、図19、図30、図37、図38と同一の構成には同一の符号を付してある。電動アクチュエータ100gは、メイン電源部1fと、蓄電部2と、充電部3fと、昇圧部4と、停電検出部5fと、メイン電源切替部6と、開度目標処理部7と、制御部8と、制御電源部9eと、モータ10と、モータ駆動部11と、減速機12と、位置センサ13と、通信部14と、整流部20と、平滑部21とを備えている。
本実施例は、第7の実施例において制御電源部9の代わりに、第6の実施例で説明した制御電源部9eを用いたものである。他の構成は第7の実施例で説明したとおりである。
なお、本実施例では、メイン電源部1fと充電部3fと停電検出部5fと制御電源部9eと整流部20と平滑部21とを第1の実施例に適用した例で説明したが、これに限るものではなく、第2〜第5の実施例においてメイン電源部1と充電部3と停電検出部5と制御電源部9の代わりにメイン電源部1fと充電部3fと停電検出部5fと制御電源部9eとを用い、整流部20と平滑部21とを追加するようにしてもよい。
第1〜第8の実施例では、蓄電部2における蓄電素子として電気2重層コンデンサを用いているが、これに限るものではなく、例えばリチウムイオンキャパシタなどの、蓄電できる素子であれば適用可能である。
また、第1〜第8の実施例では、開度目標値を開度目標処理部7で処理しているが、ホスト装置103,103a〜103dから送信された開度目標コマンドを通信部14で処理して開度目標値を得るようにしてもよい。
また、第1〜第8の実施例では、開度目標値を開度目標処理部7で処理しているが、ホスト装置103,103a〜103dから送信された開度目標コマンドを通信部14で処理して開度目標値を得るようにしてもよい。
また、第1〜第8の実施例では、停電時にバルブ200を全閉位置までリターン動作させる例について説明しているが、停電時にバルブ200を全開位置あるいは途中開度位置までリターン動作させるようにしてもよい。
第1〜第8の実施例のホスト装置103,103a〜103dと制御部8,8a〜8dの各々は、CPU(Central Processing Unit)、記憶装置および外部とのインタフェースを備えたコンピュータと、これらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。各装置のCPUは、記憶装置に格納されたプログラムに従って第1〜第8の実施例で説明した処理を実行する。
本発明は、バッテリーリターン型の電動アクチュエータに適用することができる。
1,1f…メイン電源部、2…蓄電部、3,3f…充電部、4…昇圧部、5,5f…停電検出部、6…メイン電源切替部、7…開度目標処理部、8,8a〜8d…制御部、9,9e…制御電源部、10…モータ、11…モータ駆動部、12…減速機、13…位置センサ、14…通信部、15…駆動部、16…デジタル/アナログ出力部、17…アナログ出力部、20…整流部、21…平滑部、80…開度制御部、81…リターン確認コマンド受信部、82…リターン確認レスポンス送信部、83…開度位置コマンド受信部、84…開度位置レスポンス送信部、85,85a,85b,85c,85d…記憶部、86…充電制御部、87…昇圧制御部、88…リターン制御部、89…容量演算部、90…充電エネルギー演算部、91…必要エネルギー演算部、92…停電検出信号出力部、93…データ送信部、94…開度位置信号出力部、100,100a,100b,100d〜100g…電動アクチュエータ、200…バルブ、101…電源系統、102…配電盤、103,103a〜103d…ホスト装置、104…ネットワーク、1030,1030a,1030b…リターン確認コマンド送信部、1031…リターン確認レスポンス受信部、1032,1032c…開度位置コマンド送信部、1033…開度位置レスポンス受信部、1034,1034a〜1034d…記憶部、1035,1035b…停電検出信号入力部、1036…データ受信部、1037…開度位置信号確認部。
Claims (8)
- バルブの開度を制御するように構成された電動アクチュエータと、
この電動アクチュエータを監視するように構成されたホスト装置とを備え、
前記ホスト装置は、
前記電動アクチュエータに対して第1のコマンドを送信するように構成された第1のコマンド送信部と、
前記第1のコマンドに応じて前記電動アクチュエータから送信される、前記バルブの開度を示す第1のレスポンスを受信するように構成された第1のレスポンス受信部とを備え、
前記電動アクチュエータは、
制御信号に応じてバルブを駆動するように構成された駆動部と、
外部から電源が供給される通電時に開度目標値と前記バルブの開度とが一致するように前記制御信号を出力するように構成された開度制御部と、
電気エネルギーを蓄えるように構成された蓄電部と、
前記通電時に前記蓄電部を充電するように構成された充電部と、
前記電源が遮断された停電時に前記蓄電部に蓄積されている電気エネルギーを用いて前記バルブを所定の開度位置までリターン動作させるように構成されたリターン制御部と、
前記蓄電部に蓄積された電気エネルギーを用いて前記停電時に動作し、前記第1のコマンドを受信するように構成された第1のコマンド受信部と、
前記蓄電部に蓄積された電気エネルギーを用いて前記停電時に動作し、前記リターン動作が完了した場合、または停電から一定の許容時間の経過後に前記バルブが前記所定の開度位置に達していないエラーが発生した場合は前記第1のコマンドを受信したときに、前記第1のレスポンスを前記ホスト装置に送信するように構成された第1のレスポンス送信部とを備えることを特徴とする監視システム。 - 請求項1記載の監視システムにおいて、
前記ホスト装置は、
前記電動アクチュエータに対して第2のコマンドを周期的に送信するように構成された第2のコマンド送信部と、
前記第2のコマンドに応じて前記電動アクチュエータから送信される、前記電動アクチュエータの状態を示す第2のレスポンスを受信するように構成された第2のレスポンス受信部とをさらに備え、
前記電動アクチュエータは、
前記第2のコマンドを受信するように構成された第2のコマンド受信部と、
前記通電時に前記第2のコマンドを受信したときに通電状態を示す前記第2のレスポンスを前記ホスト装置に送信し、前記停電時に前記リターン動作が完了した場合は前記第2のコマンドを受信したときにリターン完了状態を示す前記第2のレスポンスを前記ホスト装置に送信し、前記エラーが発生した場合は前記第2のコマンドを受信したときにエラー発生状態を示す前記第2のレスポンスを前記ホスト装置に送信するように構成された第2のレスポンス送信部とをさらに備え、
前記ホスト装置の第1のコマンド送信部は、リターン完了状態を示す前記第2のレスポンスまたはエラー発生状態を示す前記第2のレスポンスを受信したときに、この第2のレスポンスを送信した前記電動アクチュエータに対して前記第1のコマンドを送信することを特徴とする監視システム。 - 請求項1記載の監視システムにおいて、
前記ホスト装置は、
外部のシステムから、前記電動アクチュエータへの電源が遮断されたことを示す停電検出信号を受けるように構成された停電検出信号入力部と、
前記停電検出信号入力部が前記停電検出信号を受け取ったときに、前記電動アクチュエータに対して第2のコマンドを送信するように構成された第2のコマンド送信部と、
前記第2のコマンドに応じて前記電動アクチュエータから送信される、前記電動アクチュエータの状態を示す第2のレスポンスを受信するように構成された第2のレスポンス受信部とをさらに備え、
前記電動アクチュエータは、
前記第2のコマンドを受信するように構成された第2のコマンド受信部と、
前記停電時に前記リターン動作が完了した場合は前記第2のコマンドを受信したときにリターン完了状態を示す前記第2のレスポンスを前記ホスト装置に送信し、前記エラーが発生した場合は前記第2のコマンドを受信したときにエラー発生状態を示す前記第2のレスポンスを前記ホスト装置に送信するように構成された第2のレスポンス送信部とをさらに備え、
前記ホスト装置の第1のコマンド送信部は、リターン完了状態を示す前記第2のレスポンスまたはエラー発生状態を示す前記第2のレスポンスを受信したときに、この第2のレスポンスを送信した前記電動アクチュエータに対して前記第1のコマンドを送信することを特徴とする監視システム。 - 請求項1記載の監視システムにおいて、
前記ホスト装置は、
前記電動アクチュエータから、電源が遮断されたことを示す停電検出信号を受けるように構成された停電検出信号入力部と、
前記停電検出信号入力部が前記停電検出信号を受け取ったときに、この停電検出信号を出力した電動アクチュエータに対して第2のコマンドを送信するように構成された第2のコマンド送信部と、
前記第2のコマンドに応じて前記電動アクチュエータから送信される、前記電動アクチュエータの状態を示す第2のレスポンスを受信するように構成された第2のレスポンス受信部とをさらに備え、
前記電動アクチュエータは、
前記第2のコマンドを受信するように構成された第2のコマンド受信部と、
前記停電時に前記リターン動作が完了した場合は前記第2のコマンドを受信したときにリターン完了状態を示す前記第2のレスポンスを前記ホスト装置に送信し、前記エラーが発生した場合は前記第2のコマンドを受信したときにエラー発生状態を示す前記第2のレスポンスを前記ホスト装置に送信するように構成された第2のレスポンス送信部と、
前記停電検出信号をON/OFFの電圧または電流の形式で出力するように構成されたデジタル/アナログ出力部と、
前記停電時に前記停電検出信号を前記デジタル/アナログ出力部を介して出力するように構成された停電検出信号出力部とをさらに備え、
前記ホスト装置の第1のコマンド送信部は、リターン完了状態を示す前記第2のレスポンスまたはエラー発生状態を示す前記第2のレスポンスを受信したときに、この第2のレスポンスを送信した前記電動アクチュエータに対して前記第1のコマンドを送信することを特徴とする監視システム。 - 請求項1記載の監視システムにおいて、
前記ホスト装置は、
前記電動アクチュエータから、電源が遮断されたことを示す停電検出データを受信するように構成されたデータ受信部をさらに備え、
前記電動アクチュエータは、
前記停電時に前記リターン動作が完了した場合または前記エラーが発生した場合に前記停電検出データを前記ホスト装置に送信するように構成されたデータ送信部とをさらに備え、
前記ホスト装置の第1のコマンド送信部は、前記データ受信部が前記停電検出データを受信したときに、この停電検出データを送信した電動アクチュエータに対して前記第1のコマンドを送信することを特徴とする監視システム。 - バルブの開度を制御するように構成された電動アクチュエータと、
この電動アクチュエータを監視するように構成されたホスト装置とを備え、
前記ホスト装置は、
外部のシステムから、前記電動アクチュエータへの電源が遮断されたことを示す停電検出信号を受けるように構成された停電検出信号入力部と、
この停電検出信号入力部が前記停電検出信号を受け取ったときに、前記電動アクチュエータから出力されている、前記バルブの開度を示す開度位置信号を確認するように構成された開度位置信号確認部とを備え、
前記電動アクチュエータは、
制御信号に応じてバルブを駆動するように構成された駆動部と、
外部から電源が供給される通電時に開度目標値と前記バルブの開度とが一致するように前記制御信号を出力するように構成された開度制御部と、
電気エネルギーを蓄えるように構成された蓄電部と、
前記通電時に前記蓄電部を充電するように構成された充電部と、
前記電源が遮断された停電時に前記蓄電部に蓄積されている電気エネルギーを用いて前記バルブを所定の開度位置までリターン動作させるように構成されたリターン制御部と、
前記開度位置信号を電圧または電流の形式で出力するように構成されたアナログ出力部と、
前記開度位置信号を前記アナログ出力部を介して外部に出力するように構成された開度位置信号出力部とを備えることを特徴とする監視システム。 - 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の監視システムにおいて、
前記電動アクチュエータは、
前記通電時に外部から電源供給を受けて第1の電源電圧を生成するように構成された第1の電源部と、
前記蓄電部の蓄電電圧を昇圧した第2の電源電圧を生成するように構成された昇圧部と、
前記通電時に前記第1の電源電圧を選択して出力し、前記停電時に前記第2の電源電圧を選択して出力するように構成された電源切替部と、
この電源切替部の出力電圧から、前記開度制御部と前記リターン制御部とに供給する第3の電源電圧を生成するように構成された第2の電源部とをさらに備えることを特徴とする監視システム。 - 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の監視システムにおいて、
前記電動アクチュエータは、
前記通電時に外部から電源供給を受けて第1の電源電圧を生成するように構成された第1の電源部と、
前記蓄電部の蓄電電圧を昇圧した第2の電源電圧を生成するように構成された昇圧部と、
前記通電時に前記第1の電源電圧を選択して出力し、前記停電時に前記第2の電源電圧を選択して出力するように構成された電源切替部と、
前記蓄電部の蓄電電圧から、前記開度制御部と前記リターン制御部とに供給する第3の電源電圧を生成するように構成された第2の電源部とをさらに備えることを特徴とする監視システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017203884A JP2019078298A (ja) | 2017-10-20 | 2017-10-20 | 監視システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017203884A JP2019078298A (ja) | 2017-10-20 | 2017-10-20 | 監視システム |
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JP2019078298A true JP2019078298A (ja) | 2019-05-23 |
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ID=66627633
Family Applications (1)
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JP2017203884A Pending JP2019078298A (ja) | 2017-10-20 | 2017-10-20 | 監視システム |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2019078298A (ja) |
-
2017
- 2017-10-20 JP JP2017203884A patent/JP2019078298A/ja active Pending
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