JP2019078281A - アクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】耐久性の向上が図られたアクチュエータを提供する。【解決手段】減速部の第1中間ギヤ52は、金属ギヤである。金属シャフト75は、第1中間ギヤ52の軸心孔77に嵌合しており、第1中間ギヤ52を回転可能に支持している。金属シャフト75には、少なくとも第1中間ギヤ52と摺動する部分に潤滑被膜87が設けられている。第1中間ギヤ52と金属シャフト75を同種材の金属にすることで、両部材の線膨張差が小さくなり、高温環境下での両部材の摺動面間のクリアランスが小さくなり、第1中間ギヤ52の傾きを抑えることができる。そのため、第1中間ギヤ52の歯面および摺動面の偏磨耗を抑制することができ、アクチュエータ10の耐久性が向上する。【選択図】図8

Description

本発明は、過給器の過給圧制御用バルブを駆動するアクチュエータに関する。
従来、例えばリンク機構等を介して過給圧制御用バルブに接続され、バルブ開度を調整して過給圧を制御するアクチュエータが知られている。特許文献1に開示されたアクチュエータは、モータの回転を減速部で減速して出力シャフトから出力する。減速部のギヤは、樹脂製であり、金属製のシャフトにより回転可能に支持されている。
特開2017−8757号公報
過給圧制御用バルブは、過給器に入る高温の排気の量を調整する。そのため、アクチュエータの搭載環境は高温となる。このように高温環境の場合、アクチュエータの減速部のギヤとそれを軸支持するシャフトとの線膨張差が大きいと、両部材の摺動面間のクリアランスが大きくなってギヤが傾く。そして、排気脈動により過給圧制御用バルブにかかる力がリンク機構を介してギヤに作用すると、ギヤが安定して回転することができず、ギヤの歯面および摺動面が偏磨耗するおそれがある。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、耐久性の向上が図られたアクチュエータを提供することである。
本発明のアクチュエータは、モータ(36)と、出力シャフト(38)と、減速部(37)と、金属シャフト(75、76、101、102)と、ハウジング(35)とを備えている。減速部は、1つ以上の金属ギヤ(52、53、103、104)を含み、モータの回転を減速して出力シャフトに伝達する。金属シャフトは、金属ギヤの軸心孔(77、78)に嵌合しており、金属ギヤを回転可能に支持している。ハウジングは、モータおよび減速部を収容しており、出力シャフトおよび金属シャフトを支持している。金属ギヤおよび金属シャフトの一方には、少なくとも他方と摺動する部分に潤滑被膜(87、105)が設けられている。
このように減速部のギヤとそれを軸支持するシャフトとを同種材の金属から構成することで、両部材の線膨張差が小さくなる。これにより、樹脂ギヤと金属シャフトとの組合せのものと比べると、高温環境下での使用時における両部材の摺動面間のクリアランスが小さくなり、ギヤの傾きを抑えることができる。そのため、排気脈動による力がギヤに作用してもギヤが安定して回転するので、ギヤの歯面および摺動面の偏磨耗を抑制することができる。したがって、アクチュエータの耐久性が向上する。
ここで、金属ギヤと金属シャフトとの組合せの場合、両部材の摺動による磨耗が問題となる。この問題に対して、両部材間に軸受部品を設けることが考えられる。しかし、軸受部品を設けると、製造コストが高くなることに加え、ギヤの大径化によりアクチュエータが大型化して搭載性が低下する欠点がある。
これに対して、本発明のアクチュエータでは前述のように潤滑被膜が設けられているので、軸受部品を設けることなく金属ギヤと金属シャフトとの摺動による磨耗を低減することができる。また、軸受部品をもたないため、ギヤの大径化、およびそれによるアクチュエータの大型化を回避することができる。
第1実施形態によるアクチュエータが適用されたエンジンの吸排気部の概略図である。 過給器の説明図である。 アクチュエータの斜視図である。 アクチュエータの上面図である。 図4のV−V線断面図である。 図4のVI−VI線断面図である。 図4のアクチュエータの第2ハウジング部等を取り外した状態を示す図である。 第1中間ギヤおよび金属シャフトを示す図である。 図8のIX部分の拡大図である。 図8のX−X線断面図である。 第2実施形態によるアクチュエータの第1中間ギヤおよび金属シャフトを示す図である。
[第1実施形態]
以下、複数の実施形態を図面に基づき説明する。複数の実施形態において実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。図1に示すように、第1実施形態によるアクチュエータ10は、車両走行用の動力源であるエンジン11に適用されている。
(エンジンの吸排気部)
先ず、エンジン11の吸排気部について図1、図2を参照して説明する。エンジン11には、吸気をエンジン11の気筒内へ導く吸気通路12と、気筒内で発生した排気ガスを大気中に排出する排気通路13とが設けられている。吸気通路12の途中には、過給器14の吸気コンプレッサ15と、エンジン11に供給される吸気量の調整を行うスロットルバルブ16とが設けられている。排気通路13の途中には、過給器14の排気タービン17と、排気ガスの浄化を行う触媒18とが設けられている。触媒18はモノリス構造を採用する周知な三元触媒であり、活性化温度に昇温することで排気ガス中に含まれる有害物質を酸化作用と還元作用により浄化する。
排気タービン17は、エンジン11から排出された排気ガスによって回転駆動されるタービンホイール21と、このタービンホイール21を収容する渦巻形状のタービンハウジング22とを備えている。吸気コンプレッサ15は、タービンホイール21の回転力を受けて回転するコンプレッサホイール23と、このコンプレッサホイール23を収容する渦巻形状のコンプレッサハウジング24とを備えている。
タービンハウジング22には、タービンホイール21を迂回して排気ガスを流すバイパス通路25が設けられている。バイパス通路25は、タービンハウジング22に流入した排気ガスを直接タービンハウジング22の排気出口へ導く。このバイパス通路25は、ウェイストゲートバルブ26により開閉可能である。ウェイストゲートバルブ26は、タービンハウジング22の内部でバルブ軸27により回動可能に支持されているスイングバルブである。
ウェイストゲートバルブ26を駆動する手段として、過給器14は、アクチュエータ10を備えている。アクチュエータ10は、排気ガスの熱影響を回避する目的で、排気タービン17から離れた吸気コンプレッサ15に取り付けられている。過給器14には、アクチュエータ10の出力をウェイストゲートバルブ26に伝達するためのリンク機構29が設けられている。このリンク機構29は、所謂4節リンクであり、アクチュエータ10によって回動操作されるアクチュエータレバー31と、バルブ軸27に結合されるバルブレバー32と、アクチュエータレバー31に付与される回動トルクをバルブレバー32に伝えるロッド33とを有している。
アクチュエータ10は、マイクロコンピュータを搭載するECU(エンジン・コントロール・ユニット)34により制御される。具体的に、ECU34は、エンジン11の高回転時などにウェイストゲートバルブ26の開度を調整して過給器14による過給圧を制御する。また、ECU34は、冷間始動直後など、触媒18の温度が活性化温度に達していない時に、ウェイストゲートバルブ26を全開にして触媒18の暖機を行う。これにより、タービンホイール21に熱を奪われていない高温の排気ガスを触媒18へ導くことができ、触媒18の早期暖機を実施できる。
(アクチュエータ)
次に、アクチュエータ10について図3〜図7を参照して説明する。アクチュエータ10は、吸気コンプレッサ15に取り付けられるハウジング35と、ハウジング35に組み付けられているモータ36、減速部37、出力シャフト38および回転角センサ39を備えている。
図3〜図5に示すように、ハウジング35は、第1ハウジング部41および第2ハウジング部42を有している。第2ハウジング部42は、締結部材43により第1ハウジング部41に締結されている。また、第1ハウジング部41は、第2ハウジング部42と共に収容空間44を形成している。第1ハウジング部41および第2ハウジング部42は、例えばアルミニウム合金等の金属材料からなり、ダイキャスト製である。
図6、図7に示すように、モータ36は、ハウジング35内に収容されている。具体的に、モータ36は、第1ハウジング部41に形成されたモータ挿入穴46に挿入され、スクリュ47により第1ハウジング部41に固定されている。モータ36は、形式を問わず、例えば周知の直流モータであっても良いし、周知のステッピングモータであっても良い。
図5に示すように、出力シャフト38は、第1ハウジング部41に設けられた軸受48と、第2ハウジング部42に設けられた軸受49とにより回転自在に支持されている。出力シャフト38の一端部は、ハウジング35外に延び出ている。アクチュエータレバー31は、ハウジング35外で出力シャフトに固定されている。
図5〜図7に示すように、減速部37は、モータ36の回転を減速して出力シャフト38に伝達する平行軸式の減速機であり、ピニオンギヤ51、第1中間ギヤ52、第2中間ギヤ53および最終ギヤ54を有している。ピニオンギヤ51は、モータ36のモータ軸55に固定されている。第1中間ギヤ52は、ピニオンギヤ51に噛み合っている第1大径外歯部57、および、第1大径外歯部57と比べて小径な第1小径外歯部58を有している。第2中間ギヤ53は、第1小径外歯部58に噛み合っている第2大径外歯部62、および、第2大径外歯部62と比べて小径な第2小径外歯部63を有している。最終ギヤ54は、出力シャフト38に固定されており、第2小径外歯部63に噛み合っている。
図5、図7に示すように、回転角センサ39は、出力シャフト38の回転角を検出する非接触式のセンサであり、磁気回路部64および検出部65を有している。磁気回路部64は、磁束発生部である磁石66、67と、磁束伝達部であるヨーク68、69を有している。磁石66、67およびヨーク68、69は、出力シャフト38の軸方向視において弧状の閉磁気回路を形成している。磁気回路部64は、非磁性体の磁気回路保持部材73に保持されており、出力シャフト38と一体に回動する。検出部65は、例えばホールIC等であり、磁気回路部64の閉磁気回路の内側に配置されている。検出部65は、絶縁体からなる配線保持部材71にモールドされており、ハウジング35に固定されている。磁気回路部64および検出部65の基本的な用途や機能は、特開2014−126548号に開示されているものと同様である。回転角センサ39により検出される出力シャフト38の回転角は、ECU34(図1参照)に出力される。
(減速部およびその周辺部材)
次に、減速部37およびその周辺部材について説明する。図5、図6に示すように、減速部37のギヤ、すなわちピニオンギヤ51、第1中間ギヤ52、第2中間ギヤ53および最終ギヤ54は、金属ギヤであって、鉄系焼結金属からなる。以降、減速部37の複数のギヤについて説明するとき、適宜「金属ギヤ」と記載する。
図5〜図7に示すように、アクチュエータ10は、金属シャフト75、76を備えている。金属シャフト75は、第1中間ギヤ52の軸心孔77に嵌合しており、第1中間ギヤ52を回転可能に支持している。金属シャフト76は、第2中間ギヤ53の軸心孔78に嵌合しており、第2中間ギヤ53を回転可能に支持している。
金属シャフト75および金属シャフト76は同様の構成である。以下では、これらを代表し、金属シャフト75について説明する。図8に示すように、金属シャフト75は、圧入部81、中間部82、被膜部83および嵌合部84を有している。
圧入部81は、金属シャフト75の第1ハウジング部41側の一端部であり、第1ハウジング部41の圧入穴85に圧入されている。嵌合部84は、金属シャフト75の第2ハウジング部42側の他端部であり、第2ハウジング部42の嵌合穴86に嵌合している。
被膜部83は、第1中間ギヤ52と摺動する部分を含む。被膜部83には潤滑被膜87が設けられている。「潤滑被膜」とは、固体潤滑剤を膜状に形成したものである。図8では、潤滑被膜87を破線の格子模様で示している。被膜部83に設けられている潤滑被膜87には、一定以上の潤滑性能が要求される。この潤滑性能は、潤滑被膜87の膜厚および硬度により決まる。潤滑被膜87は、圧入部81以外に設けられている。つまり、圧入部81には、潤滑被膜87が設けられていない。第1実施形態では、潤滑被膜87は嵌合部84および被膜部83に設けられている。また、潤滑被膜87は、DLC(Diamond−Like Carbon)膜である。
中間部82は、圧入部81と被膜部83との間に位置しており、潤滑性能が要求されていない。つまり、仮に中間部82に潤滑被膜が設けられていたとしても、その被膜には、一定以上の潤滑性能を得るための膜厚および硬度が必要ない。
図9に示すように、軸心孔77の圧入穴85側の端部には面取り93が形成されている。軸心孔77の摺動面92は、軸心孔77のうち面取り91以外の部分である。圧入穴85の第1中間ギヤ52側の端部には面取り91が形成されている。圧入穴85の圧入面94は、圧入穴85の内壁面のうち面取り93以外の部分である。第1中間ギヤ52と第1ハウジング部41との間(すなわち、軸心孔77と圧入穴85との間)には、ワッシャ95が設けられている。
圧入穴85の圧入面94の第1中間ギヤ52側の端から、軸心孔77の摺動面92の圧入穴85側の端までの軸方向距離をAとする。また、中間部82の軸方向長さをBとする。これらの軸方向距離Aと軸方向長さBは、次式(1)の関係にある。
A≧B ・・・(1)
金属シャフト75は、比較的に表面硬度が高い材料からなり、例えば出力シャフト38と比べて表面硬度が高い。出力シャフト38は、軸受け支持されるのに必要な強度があればよく、例えばSUS430またはSUS304等のステンレス鋼から作られる。これに対して、金属シャフト75は、変形抑制により潤滑被膜87の剥がれを防止するために、例えば熱処理した工具鋼SKH51(HRC60以上)などから作られる。
被膜部83と第1中間ギヤ52との間には潤滑剤が塗布されている。潤滑剤は、例えば潤滑グリスまたは潤滑油である。
図10に示すように、第1小径外歯部58の歯元最小幅をCとする。また、第1小径外歯部58の歯底96から金属シャフト75の外周面97までの径方向距離をDとする。これらの歯元最小幅Cと径方向距離Dは、次式(2)の関係にある。
C≦D≦1.4C ・・・(2)
(効果)
以上説明したように、アクチュエータ10は、モータ36と、出力シャフト38と、減速部37と、金属シャフト75、76と、ハウジング35とを備えている。減速部37は、金属ギヤである第1中間ギヤ52および第2中間ギヤ53を含む。金属シャフト75、76は、中間ギヤ52、53の軸心孔77、78に嵌合しており、中間ギヤ52、53を回転可能に支持している。ハウジング35は、モータ36および減速部37を収容しており、出力シャフト38および金属シャフト75、76を支持している。金属シャフト75、76には、少なくとも中間ギヤ52、53と摺動する部分に潤滑被膜87が設けられている。
このように中間ギヤ52、53とそれを軸支持する金属シャフト75、76とを同種材の金属から構成することで、両部材の線膨張差が小さくなる。これにより、樹脂ギヤと金属シャフトとの組合せの形態と比べると、高温環境下での使用時における両部材の摺動面間のクリアランスが小さくなり、中間ギヤ52、53の傾きを抑えることができる。そのため、排気脈動による力が中間ギヤ52、53に作用してもそれらが安定して回転するので、中間ギヤ52、53の歯面および摺動面の偏磨耗を抑制することができる。したがって、アクチュエータ10の耐久性が向上する。
ここで、金属ギヤと金属シャフトとの組合せの場合、両部材の摺動による磨耗が問題となる。この問題に対して、両部材間に軸受部品を設けることが考えられる。しかし、軸受部品を設けると、製造コストが高くなることに加え、ギヤの大径化によりアクチュエータが大型化して搭載性が低下する欠点がある。
これに対して、アクチュエータ10では前述のように潤滑被膜87が設けられているので、軸受部品を設けることなく中間ギヤ52、53と金属シャフト75、76との摺動による磨耗を低減することができる。また、軸受部品をもたないため、中間ギヤ52、53の大径化、およびそれによるアクチュエータ10の大型化を回避することができる。
また、第1実施形態では、金属シャフト75、76は、第1ハウジング部41の圧入穴85に圧入されている圧入部81を有している。潤滑被膜87は、圧入部81以外に設けられている。金属シャフト75、76は、出力シャフト38と比べて表面硬度が高い。このように摺動に必要ない圧入部81に被膜を設けないことで、製造コストを低減でき、また、金属シャフト75、76の圧入保持力を高くすることができる。また、金属シャフト75、76の表面硬度を高くして変形を抑制することで、潤滑被膜87の剥がれを抑制することができる。
また、第1実施形態では、金属シャフト75、76は、圧入部81と、潤滑被膜87が設けられた被膜部83と、圧入部81と被膜部83との間に位置し、潤滑性能を要求しない中間部82とを有している。軸方向距離Aと軸方向長さBは、前記式(1)の関係にある。ここで、圧入部81と被膜部83との間で被膜の有無が切り替わるように境目をつけると、製造時に高精度の治具が必要であり、治具メンテナンス等の費用および工数がかかり、製造コストが高くなる。これに対して、潤滑性能を要求しない中間部82を設けることで、製造時に用いる治具の精度を下げることができる。そのため、治具メンテナンス等の費用および工数が低減され、製造コストが低くなる。
また、第1実施形態では、潤滑被膜87は、DLC膜である。これにより、軸受部品を設ける場合と同等の低摩擦の摺動を潤滑被膜87により実現可能である。
また、第1実施形態では、中間ギヤ52、53は、小径外歯部58、63および大径外歯部57、62を有している。歯元最小幅Cと径方向距離Dは、前記式(1)の関係にある。この関係は、潤滑被膜87により低摩擦摺動を実現して軸受け部品を省くことで成り立つ。そのため、小径外歯部58、63の外径が小さくなり、アクチュエータ10を小型化することができる。
また、第1実施形態では、金属シャフト75、76と中間ギヤ52、53との間に潤滑剤が塗布されている。これにより、金属シャフト75、76と中間ギヤ52、53との摺動が更に低摩擦となり、軸受け部分の磨耗が低減し、アクチュエータ10の耐久性が一層向上する。また、排気脈動に対するダンピング効果をもつようになり、衝撃による中間ギヤ52、53の軸心孔77、78および金属シャフト75、76の潤滑被膜87の磨耗が抑制される。
[第2実施形態]
第2実施形態では、図11に示すように、金属シャフト101、102には被膜が設けられていない。代わりに、中間ギヤ103、104には、金属シャフト75、76と摺動する部分に潤滑被膜105が設けられている。このように中間ギヤ103、104の摺動部に潤滑被膜105が設けられてもよい。それでも、軸受部品を設けることなく中間ギヤ103、104と金属シャフト101、102との摺動による磨耗を低減することができる。
[他の実施形態]
他の実施形態では、潤滑被膜は、金属シャフトの嵌合部に設けられず、被膜部のみに設けられてもよい。要するに、潤滑被膜は、中間ギヤおよび金属シャフトの一方のうち、他方と摺動する部分に設けられていればよい。また、潤滑被膜は、DLC膜に限らず、例えばチタンアルミナイトライド膜または二硫化モリブデン膜などであってもよい。また、潤滑被膜は、例えばグラファイト(黒鉛)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ふっ化黒鉛、窒化ほう素、二硫化タングステン、メラミンシアヌレートなどの固体潤滑剤を膜状に形成したものであってもよい。
他の実施形態では、中間ギヤと金属シャフトとの間には、潤滑剤が塗布されていなくてもよい。また、減速部の中間ギヤは、鉄系焼結金属に限らず、他の金属から構成されてもよい。また、金属シャフトは、工具鋼SKH51に限らず、他の金属から構成されてもよい。要するに、中間ギヤと金属シャフトとが、樹脂と金属などの異種材ではなく、金属と金属の同種材から構成されていればよい。また、金属シャフトは、中間部が設けられず、圧入部と被膜部との間で被膜の有無が切り替わるように境目をつけてもよい。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
10・・・アクチュエータ
35・・・ハウジング
36・・・モータ
37・・・減速部
38・・・出力シャフト
52、53、103、104・・・金属ギヤ
65・・・検出部
75、76、101、102・・・金属シャフト
77、78・・・軸心孔
87、105・・・潤滑被膜

Claims (6)

  1. 過給器(14)の過給圧制御用バルブ(26)を駆動するアクチュエータであって、
    モータ(36)と、
    出力シャフト(38)と、
    1つ以上の金属ギヤ(52、53、103、104)を含み、前記モータの回転を減速して前記出力シャフトに伝達する減速部(37)と、
    前記金属ギヤの軸心孔(77、78)に嵌合しており、前記金属ギヤを回転可能に支持している金属シャフト(75、76、101、102)と、
    前記モータおよび前記減速部を収容しており、前記出力シャフトおよび前記金属シャフトを支持しているハウジング(35)と、
    を備え、
    前記金属ギヤおよび前記金属シャフトの一方には、少なくとも他方と摺動する部分に潤滑被膜(87、105)が設けられているアクチュエータ。
  2. 前記金属シャフトは、前記ハウジングの圧入穴に圧入されている圧入部(81)を有しており、
    前記潤滑被膜は、前記圧入部以外に設けられており、
    前記金属シャフトは、前記出力シャフトと比べて表面硬度が高い請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記金属シャフトは、前記圧入部と、前記潤滑被膜が設けられた被膜部(83)と、前記圧入部と前記被膜部との間に位置し、潤滑性能を要求しない中間部(82)と、を有しており、
    前記圧入穴の圧入面(94)の前記金属ギヤ側の端から、前記軸心孔の摺動面(92)の前記圧入穴側の端までの軸方向距離をAとし、
    前記中間部の軸方向長さをBとすると、
    A≧B
    の関係にある請求項2に記載のアクチュエータ。
  4. 前記潤滑被膜は、DLC膜、チタンアルミナイトライド膜、または、二硫化モリブデン膜である請求項1〜3のいずれか一項に記載のアクチュエータ。
  5. 前記金属ギヤは、小径外歯部(58、63)および大径外歯部(57、62)を有しており、
    前記小径外歯部の歯元最小幅をCとし、
    前記小径外歯部の歯底(96)から前記金属シャフトの外周面(97)までの径方向距離をDとすると、
    C≦D≦1.4C
    の関係にある請求項1〜4のいずれか一項に記載のアクチュエータ。
  6. 前記金属シャフトと前記金属ギヤとの間に潤滑剤が塗布されている請求項1〜5のいずれか一項に記載のアクチュエータ。
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