JP2019078269A - エンジン - Google Patents
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Abstract
Description
(3)前記制御装置は、前記油温が前記所定油温以上の場合に、前記電動ポンプの回転数を予め設定された最小回転数以上に制御することが好ましい。
(4)前記制御装置は、前記油温が高いほど前記電動ポンプの回転数を高くすることが好ましい。
(7)前記所定値は、前記水冷インタークーラに導入される吸気の湿度が高いほど高い値に設定されることが好ましい。
[1−1.装置構成]
本実施形態では、車両に搭載されたガソリンエンジン2(以下、エンジン2という)を例示する。図1には、多気筒のエンジン2に設けられた複数のシリンダ3のうちの一つを示すが、他のシリンダ3も同様の構成である。シリンダ3内にはピストン4が摺動自在に内装され、ピストン4の往復運動がコネクティングロッドを介してクランクシャフト5の回転運動に変換される。
なお、吸気通路25のインタークーラ28よりも下流側には、吸気を絞るスロットル弁29が介装される。
本実施形態では、インタークーラ28での凝縮水の生成を抑制するために、電動ポンプ42の作動を制御する。以下、この制御をポンプ制御という。インタークーラ28において吸気が冷却されると、吸気に含まれる水蒸気が凝縮して水(凝縮水)が生成される。この凝縮水は、インタークーラ28内の温度が低いほど多く生成されることから、エンジン2ではポンプ制御を実施することで、ターボチャージャ27の排熱を利用してインタークーラ28を加温する。このポンプ制御は制御装置1が実施する。
図3は、ポンプ制御の手順を例示するフローチャートである。図3のフローは、例えば車両のメイン電源がオンのときに、制御装置1において所定の演算周期で繰り返し実行される。
制御装置1では、各センサ36〜38で検出された各情報(センサ値)が取得され(ステップS1)、複数のマップの中から湿度Hに応じたマップが選択される(ステップS2)。油温Ttが所定油温Tt0以上であるとき(ステップS3)、選択されたマップから第一グラフが選択される(ステップS4)。
(1)上述のエンジン2では、吸気温度Tiが所定値Ti0よりも高い場合には、吸気温度Tiが高いほど高回転で電動ポンプ42を正転させるため、吸気温度Tiが高いときにはラジエータ41で冷やされた冷却水をインタークーラ28へ送って吸気を冷却することができる。これにより、充填効率を高めることができるとともに、インタークーラ28の下流側に設けられるターボチャージャ27も冷却することができる。他方で、吸気温度Tiが所定値Ti0未満の場合には、吸気温度Tiが低いほど高回転で電動ポンプ42を逆転させるため、ターボチャージャ27の排熱を利用してインタークーラ28を加温することができる。これにより、凝縮水の生成を効果的に抑制することができる。
特に、本実施形態のエンジン2では、油温Ttが所定油温Tt0以上であって吸気温度Tiが所定値Ti0以上の場合には、ポンプ回転数Npを最小回転数Npmin以上に制御するとともに、吸気温度Tiが高いほど高回転で電動ポンプ42を正転させる。これにより、ターボチャージャ27の冷却性を高めつつ、吸気も適切に冷却することができる。
[2−1.構成]
次に、第二実施形態に係るエンジン2′について、図4〜図6を用いて説明する。本実施形態のエンジン2′は、排気通路31を流通する排気を吸気通路25へ還流させるEGR(Exhaust Gas Recirculation)通路33を備えるとともに、EGR通路33を流通する排気(以下、還流ガスという)の流量をポンプ制御に考慮する点で、上述の第一実施形態と異なる。なお、第一実施形態と同様の構成については第一実施形態と同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
EGR通路33には、EGR弁35の上下流の圧力差ΔPを検出する差圧センサ39が設けられ、差圧センサ39で検出された情報も制御装置1へと伝達される。
図6は、本実施形態のポンプ制御の手順を例示するフローチャートである。図6のフローは、例えば車両のメイン電源がオンのときに、制御装置1において所定の演算周期で繰り返し実行される。このフローは、図3のフローに対してステップS7及びS8を追加したものである。
したがって、本実施形態のエンジン2′によっても、吸気温度Tiが所定値Ti0よりも高い場合には、吸気温度Tiが高いほど高回転で電動ポンプ42を正転させるため、吸気温度Tiが高いときにはラジエータ41で冷やされた冷却水をインタークーラ28へ送って吸気を冷却することができる。これにより、充填効率を高めることができるとともに、インタークーラ28の下流側に設けられるターボチャージャ27も冷却することができる。他方で、吸気温度Tiが所定値Ti0未満の場合には、吸気温度Tiが低いほど高回転で電動ポンプ42を逆転させるため、ターボチャージャ27の排熱を利用してインタークーラ28を加温することができる。これにより、凝縮水の生成を効果的に抑制することができる。
なお、第一実施形態と同様の構成からは、同様の作用効果を得ることができる。
第二実施形態のエンジン2′の変形例を図7に示す。本変形例のエンジン50は、多気筒のディーゼルエンジンである。すなわち、エンジン50のシリンダヘッドには筒内噴射弁6が設けられ、図示しない高圧ポンプで圧送された燃料が筒内噴射弁6から燃料室内に直接噴射される。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができるとともに、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることが可能である。
上述した第一ポンプ制御の制御内容は一例であって、上述したものに限られない。例えば、Tt≧Tt0であってTi<Ti0の場合に、ポンプ回転数Npを最小回転数Npminで一定とする代わりに、吸気温度Tiが所定値Ti0以上のときよりも小さな変化率でポンプ回転数Npを減少させるようにしてもよい。
また、上述の各実施形態では、制御装置1が図2及び図5に示すようなマップを用いてポンプ回転数Npを取得し、電動ポンプ42を制御する場合を例示したが、マップを使用せずに電動ポンプ42の回転方向及び回転数Npを制御する構成としてもよい。また、所定値Ti0を湿度Hに応じて変更しない構成としてもよい。
2,2′,50 エンジン
25 吸気通路
27 ターボチャージャ
28 インタークーラ(水冷インタークーラ)
31 排気通路
33 EGR通路
34 EGRクーラ
40,40′ インタークーラ冷却回路
41 ラジエータ
42 電動ポンプ
Ti 吸気温度
Ti0 所定値
Np ポンプ回転数(電動ポンプの回転数)
H 湿度
Tt 油温
Tt0 所定油温
Q EGR量(還流ガスの流量)
Q0 所定量
Claims (6)
- 正転と逆転とを切り替え可能な電動ポンプを介装し、前記電動ポンプで圧送された冷却水が循環するインタークーラ冷却回路と、
エンジンの吸気通路上に設けられるとともに、前記インタークーラ冷却回路上に介装されて前記電動ポンプの正転時に前記電動ポンプの下流側に位置する水冷インタークーラと、
前記インタークーラ冷却回路上に介装されて前記正転時に前記水冷インタークーラの下流側に位置し、前記吸気通路を流れる吸気を過給するターボチャージャと、
前記インタークーラ冷却回路上に介装されて前記正転時に前記電動ポンプの上流側に位置するラジエータと、
前記水冷インタークーラを冷却させる場合に前記電動ポンプを正転させ、前記インタークーラを加温させる場合に前記電動ポンプを逆転させるよう前記電動ポンプを制御する制御装置と、を備えた
ことを特徴とするエンジン。 - 前記インタークーラ冷却回路には、前記電動ポンプの正転時に、前記ラジエータの下流に前記水冷インタークーラが位置し、該水冷インタークーラの下流に前記ターボチャージャが位置し、該ターボチャージャの下流に前記ラジエータが位置するように介装され、
前記インタークーラ冷却回路は、前記ラジエータと前記水冷インタークーラとを環状に接続する
ことを特徴とする請求項1に記載のエンジン。 - 排気通路と前記ターボチャージャよりも上流側の前記吸気通路とを連通するEGR通路と、
前記EGR通路上に設けられて前記EGR通路を流通する還流ガスを冷却するとともに、前記インタークーラ冷却回路上に介装されて前記正転時に前記ターボチャージャの下流側に位置するとともに前記ラジエータの上流に位置するEGRクーラと、を備える
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のエンジン。 - 前記制御装置は、
前記還流ガスの流量に基づいて前記電動ポンプの作動を制御する
ことを特徴とする請求項3に記載のエンジン。 - 前記制御装置は、
前記水冷インタークーラに流入する吸気の温度が所定値よりも高い場合に前記電動ポンプを正転させ、前記吸気の温度が所定値以下の場合に前記電動ポンプを逆転させる
ことを特徴とする請求項4に記載のエンジン。 - 前記制御装置は、
前記電動ポンプの正転時に前記還流ガスの流量が所定量以上となる場合に、前記電動ポンプの回転数を減少させる
ことを特徴とする請求項5に記載のエンジン。
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