JP2019078212A - 発電システム - Google Patents

発電システム Download PDF

Info

Publication number
JP2019078212A
JP2019078212A JP2017205229A JP2017205229A JP2019078212A JP 2019078212 A JP2019078212 A JP 2019078212A JP 2017205229 A JP2017205229 A JP 2017205229A JP 2017205229 A JP2017205229 A JP 2017205229A JP 2019078212 A JP2019078212 A JP 2019078212A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat medium
power generation
heat
medium
line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2017205229A
Other languages
English (en)
Inventor
高橋 賢一
Kenichi Takahashi
賢一 高橋
一雄 三好
Kazuo Miyoshi
一雄 三好
泰弘 頼
Yasuhiro Rai
泰弘 頼
大輔 和田
Daisuke Wada
大輔 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP2017205229A priority Critical patent/JP2019078212A/ja
Publication of JP2019078212A publication Critical patent/JP2019078212A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)

Abstract

【課題】バイナリー発電設備と原動機発電設備とを備え、バイナリー発電設備が原動機発電設備からの排熱と地熱とを利用する発電システムを提供する。【解決手段】本発明に係る発電システム1は、第1熱媒体を流すための第1熱媒体ラインL1、作動媒体を循環させるための作動媒体ラインW1、第1熱媒体ラインL1と作動媒体ラインW1とが設けられると共に作動媒体を蒸発させるための蒸発器11、及び、作動媒体ラインW1が設けられ蒸発器11よりも下流側に配置されると共に蒸発器11で蒸発した作動媒体を用いて発電を行うための発電機12を有するバイナリー発電設備10と、発電を行うための原動機21、原動機21で生成された第2熱媒体を流すための第2熱媒体ラインL2、及び第1熱媒体ラインL1と第2熱媒体ラインL2とが設けられると共に第2熱媒体によって第1熱媒体を加熱するための加熱器22を有する原動機発電設備20と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、発電システムに関する。
離島といった地域においては、ディーゼルエンジンなどの原動機を用いて発電を行う原動機発電設備が当該地域の電気需要を賄っている。一方、当該地域においては、昨今の再生可能エネルギー導入の機運の高まりから地熱資源を利用したバイナリー発電設備を用いた地熱発電所の導入が検討され始めている。バイナリー発電設備は、有機ランキンサイクル(Organic Rankine Cycle;ORC)を採用し、発電設備の作動媒体を蒸発させる蒸発器と、蒸発器で生成された作動媒体の蒸気により発電を行う発電機とを備える。特許文献1は、ガスタービンの熱回収蒸気発生器と有機ランキンサイクル装置との複合サイクル発電プラントを開示しており、特許文献2は、原子力、火力発電設備からの排熱を利用するバイナリー発電を開示している。
特開2011−106459号公報 特開2005−133702号公報
バイナリー発電設備においては、原動機発電設備の排熱が蒸発器に供給されるとき、この排熱を利用して蒸発器内で生成された作動媒体の蒸気により発電を行うことができる。また、地熱の熱源が原動機発電設備の排熱の近くにあれば、双方の熱源によるバイナリー発電が可能になる。
本発明は、バイナリー発電設備と原動機発電設備とを備え、バイナリー発電設備が原動機発電設備の排熱と地熱とを利用する発電システムを提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る発電システムは、第1熱媒体を流すための第1熱媒体ライン、作動媒体を循環させるための作動媒体ライン、第1熱媒体ラインと作動媒体ラインとが設けられると共に作動媒体を蒸発させるための蒸発器、及び、作動媒体ラインが設けられ蒸発器よりも下流側に配置されると共に蒸発器で蒸発した作動媒体を用いて発電を行うための発電機を有するバイナリー発電設備と、発電を行うための原動機、原動機で生成された第2熱媒体を流すための第2熱媒体ライン、及び第1熱媒体ラインと第2熱媒体ラインとが設けられると共に第2熱媒体によって第1熱媒体を加熱するための加熱器を有する原動機発電設備と、を備え、第1熱媒体ラインは、熱源から蒸発器に第1熱媒体を供給すると共に蒸発器から加熱器に第1熱媒体を供給し、第1熱媒体ラインは、加熱器よりも下流側において、第1熱媒体ラインの蒸発器よりも上流側に接続されて循環流路を形成すると共に、加熱器から蒸発器に第1熱媒体を供給し、第2熱媒体ラインは、原動機から加熱器に第2熱媒体を供給する。
この発電システムでは、例えば地熱といった熱源からの地熱熱水を第1熱媒体として用いて、バイナリー発電設備の蒸発器において作動媒体を蒸発させる。第1熱媒体ラインは、熱源から蒸発器に第1熱媒体を供給し、また、原動機の排ガスを含む第2熱媒体によって加熱された第1熱媒体を蒸発器に供給する。第2熱媒体によって加熱された第1熱媒体を利用してバイナリー発電が行われるので、第1熱媒体を利用したバイナリー発電設備による発電量が、原動機発電設備による発電量を軽減することができる。原動機のための燃料が削減され、発電コストが削減される。また、原動機から発生する二酸化炭素の削減が可能となる。また、第1熱媒体ラインが加熱器よりも下流側において第1熱媒体ラインの蒸発器よりも上流側に接続されるので、第1熱媒体ラインが加熱器からの第1熱媒体と熱源からの第1熱媒体とを共に流す部分を有する。加熱器で加熱される第1熱媒体と熱源で加熱される第1熱媒体とに対して、第1熱媒体ラインの一部分が共用されることになり、発電システムの建設コストが低減される。
本発明の一側面に係る発電システムでは、バイナリー発電設備は、作動媒体ラインが設けられ発電機よりも下流側に配置されると共に作動媒体を第1冷却媒体によって冷却するための凝縮器と、第1冷却媒体及び原動機に供給される第2冷却媒体を冷却するための1つの冷却塔と、を更に備えてもよい。
この発電システムによれば、1つの冷却塔によって、凝縮器のための第1冷却媒体と、原動機のための第2冷却媒体とを冷却するので、発電システムの小型化が可能となる。
本発明の一側面に係る発電システムでは、第2熱媒体は、原動機からの排ガス、ジャケット冷却水、熱交換された高圧温水及びフラッシュ蒸気、並びに地熱熱水のうち少なくとも一つを含んでもよい。
この発電システムによれば、原動機からの排ガス、ジャケット冷却水、熱交換された高圧温水及びフラッシュ蒸気、並びに地熱熱水が有効に活用されることができる。
本発明によれば、バイナリー発電設備と原動機発電設備とを備え、バイナリー発電設備が原動機発電設備の排熱と地熱とを利用する発電システムを提供できる。
図1は、本発明の実施形態に係る発電システムの概略構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の実施形態に係る発電システムの概略構成を示す図である。発電システム1は、バイナリー発電設備10と原動機発電設備20とを備える。バイナリー発電設備10は、排熱及び地熱といった熱源TSで加熱された第1熱媒体を用いて、作動媒体を加熱して発電を行う設備である。バイナリー発電設備10には、例えば有機ランキンサイクルが採用される。原動機発電設備20は、原動機21を備え、原動機21によって発電を行う設備である。原動機発電設備20は、原動機21の排熱によって第1熱媒体を加熱するための加熱器22を更に備える。加熱器22は、バイナリー発電設備10と原動機発電設備20とによって共有されることができる。
バイナリー発電設備10は、第1熱媒体ラインL1、作動媒体ラインW1、蒸発器11、及び発電機12を備える。第1熱媒体ラインL1は、第1熱媒体を流すためのラインであり、作動媒体ラインW1は、作動媒体を流すためのラインである。蒸発器11は、第1熱媒体ラインL1内の第1熱媒体と作動媒体ラインW1内の作動媒体との熱交換といった方法により作動媒体を蒸発させるための設備である。蒸発器11には、第1熱媒体ラインL1と作動媒体ラインW1とが設けられる。発電機12は、蒸発器11で蒸発した作動媒体を用いて発電を行うための設備である。発電機12には、作動媒体ラインW1が設けられ、発電機12は、蒸発器11よりも下流側に配置される。本明細書において、「ライン」は、内部を流体が流れる配管もしくは管路、または、空間を意味する。また、「上流」または「下流」は、対象とする流体の流れの方向を基準とする。
バイナリー発電設備10は、熱交換器13及び凝縮器14を更に備える。熱交換器13は、蒸発器11に供給される前の第1熱媒体と、蒸発器11に供給された後の第1熱媒体との熱交換を行う設備である。熱交換器13は、第1熱媒体ラインL1が設けられ熱源TSよりも下流側であって蒸発器11よりも上流側に配置される。凝縮器14は、作動媒体と冷却媒体との熱交換といった方法により作動媒体を冷却および凝縮し、液化する装置である。凝縮器14には、作動媒体ラインW1が設けられ、凝縮器14は、発電機12よりも下流側に配置される。作動媒体ラインW1は、蒸発器11、発電機12及び凝縮器14を通る循環ラインを形成する。バイナリー発電設備10は、作動媒体ラインW1に設けられる第1作動媒体ポンプ15aを備えることができる。第1作動媒体ポンプ15aは、例えば凝縮器14と蒸発器11との間に位置する。
熱源TSで加熱された第1熱媒体としては、例えば温水または水蒸気が用いられ得る。この場合、熱交換器13は、温水または水蒸気を生成する。第1熱媒体として、水以外の流体が用いられてもよく、その場合、温水は温熱媒体と呼び換えられ、水蒸気は熱媒体蒸気と呼び換えられる。熱源TSから熱交換器13に供給される第1熱媒体の温度は、例えば摂氏80度〜120度である。
蒸発器11には、例えば、第1入口部11aと第2入口部11bとが設けられ、蒸発器11の上流側において、第1熱媒体ラインL1は、第1共用ラインL1aを含む。第1入口部11aは、第1共用ラインL1aに接続され、第2入口部11bは、作動媒体ラインW1に接続される。蒸発器11には、第1共用ラインL1aによって第1熱媒体が供給され、作動媒体ラインW1によって作動媒体が供給される。作動媒体は、水よりも沸点の低い媒体であり、例えばハロゲン化炭化水素である、R−123、R−134a、R−245faなどがある。また、炭化水素として、プロパン、ブタン、ペンタンイソペンタンなどがある。
第1熱媒体ラインL1及び作動媒体ラインW1は、蒸発器11の内部に、それぞれ、第1熱媒体を流す熱源ラインL1b及び作動媒体を流す熱交換ラインW1bを含む。蒸発器11は、熱源ラインL1b内の第1熱媒体と熱交換ラインW1b内の作動媒体との熱交換といった方法で作動媒体を加熱し蒸発させる。蒸発器11は、例えば、熱源ラインL1b内の第1熱媒体と、熱交換ラインW1b内の作動媒体とが互いに交差して流れる直交流式の熱交換器である。蒸発器11は、第1熱媒体と作動媒体とが互いに対向して流れる向流式の熱交換器、又は第1熱媒体と作動媒体とが互いに同じ方向に流れる並流式の熱交換器であってもよい。
蒸発器11には、例えば、第1出口部11cと第2出口部11dとが設けられ、蒸発器11の下流側において、第1熱媒体ラインL1は、第2共用ラインL1cを含む。第1出口部11cは、第2共用ラインL1cに接続され、第2出口部11dは、作動媒体ラインW1に接続される。第2共用ラインL1cは、蒸発器11で熱交換を行った後の第1熱媒体を流すラインであり、蒸発器11の下流側の分岐点S1において、熱交換器ラインL1dと第1加熱器ラインL1eとに分岐する。熱交換器ラインL1dは、熱交換後の第1熱媒体を熱交換器13に戻すためのラインであり、第1加熱器ラインL1eは、熱交換後の第1熱媒体を加熱器22に流すためのラインである。バイナリー発電設備10は、第1加熱器ラインL1eに設けられる第2作動媒体ポンプ15bを備えることができる。第2作動媒体ポンプ15bは、蒸発器11と加熱器22との間に位置する。
バイナリー発電設備10では、第1入口部11aから蒸発器11に供給された第1熱媒体は、熱源ラインL1bを流れた後、第1出口部11cから吐出される。第1出口部11cから吐出された第1熱媒体は、第2共用ラインL1cを流れた後に、熱交換器ラインL1d又は第1加熱器ラインL1eを流れて、熱交換器13又は加熱器22に供給される。熱交換器13に供給された後の第1熱媒体は、例えば摂氏60度〜70度を有する温排水として、例えば温泉といった施設で再利用される。第2入口部11bから蒸発器11に供給された作動媒体は、熱交換ラインW1bを流れた後、第2出口部11dから吐出される。第2出口部11dから吐出された作動媒体は、作動媒体ラインW1を流れて、発電機12に供給される。
発電機12は、例えばタービン型の膨張機12aと、膨張機に連結された発電機本体12bとを含んでおり、蒸発器11によって蒸発した作動媒体を用いてタービンを回転させ、発電機で発電を行う。発電機は、例えば400ボルト〜440ボルト程度の電圧で発電できる。発電機12には、変圧器16が接続され得る。変圧器16により、例えば6.6キロボルトの電圧を有する電気が電力系統17に供給される。膨張機12aは、ターボ型の膨張機に限られず、スクリュー式の容積型膨張機であってもよい。発電に用いられた作動媒体は、作動媒体ラインW1を流れて凝縮器14に送られる。
凝縮器14に送られた作動媒体は、その作動媒体と第1冷却媒体との熱交換によって、冷却および凝縮され液化される。第1冷却媒体は、例えば水といった液体である。バイナリー発電設備10は、第1冷却媒体を生成するための1つの冷却塔18と、冷却塔18と凝縮器14との間で第1冷却媒体を循環させる第1冷却ラインC1を更に備える。凝縮器14は、例えば向流式の熱交換器であることができて、作動媒体は、例えば摂氏30度〜40度に冷却される。凝縮器14は、並流式の熱交換器であってもよく、また、第1冷却媒体は、液体以外に、空気などのガスであってもよい。すなわち、凝縮器14は、空冷タイプであってもよい。凝縮器14において作動媒体の冷却に使用された後の第1冷却媒体は、第1冷却ラインC1を流れて冷却塔18で再利用される。冷却水といった第1冷却媒体の一部は、例えば河川などの廃棄先DPに廃棄されることができる。
本実施形態では、原動機発電設備20は、バイナリー発電設備10の設置場所の近隣、例えばバイナリー発電設備10と同一の敷地内に設置される。すなわち、ベースロード電源をバイナリー発電設備10とし、変動電源を原動機発電設備20によって賄うことができる。また、例えば電気需要が増大したときに、バイナリー発電設備10による発電に加えて、原動機発電設備20による発電を行うことができる。すなわち、バイナリー発電設備10による発電と原動機発電設備20による発電とのハイブリッド発電を行うことができる。
原動機発電設備20は、原動機21及び加熱器22に加えて、原動機21で生成された第2熱媒体を流すための第2熱媒体ラインL2を備え、第2熱媒体ラインL2は、第1熱媒体ラインL1と共に加熱器22に設けられる。原動機21は、例えば、ディーゼルエンジン、ガスタービン、ガスエンジン、又はスターリングエンジンであり、このうち、ディーゼルエンジンは、重油といった燃料として用いて発電を行う。原動機21が発電を行うときには、例えば高温の排ガスといった第2熱媒体が生成され、加熱器22は、排ガスボイラであることができる。この場合、加熱器22には、第2熱媒体ラインL2によって原動機21から高温の排ガスを含む第2熱媒体が供給され、この第2熱媒体が、作動媒体との熱交換といった方法により温度下降した第1熱媒体を加熱する。加熱後の第1熱媒体の温度は、例えば摂氏80度〜200度である。加熱器22には、原動機発電設備20の外部に第2熱媒体を排出するための煙突といった廃棄処理装置23が設けられてもよい。
バイナリー発電設備10では、第1熱媒体ラインL1は、加熱器22よりも下流側において、第1熱媒体ラインL1の蒸発器11よりも上流側の合流点P1で接続されて循環流路を形成する。合流点P1から第1入口部11aまでの部分が、第1熱媒体ラインL1の第1共用ラインL1aとなっている。第1熱媒体ラインL1は、加熱器22から合流点P1までの間に第2加熱器ラインL1fを含み、第2加熱器ラインL1fは、第1共用ラインL1aを介して、加熱器22から蒸発器11に第1熱媒体を供給する。加熱器22で加熱された第1熱媒体は、熱源TSからの第1熱媒体と共に、第1共用ラインL1aを介して第1入口部11aから蒸発器11に供給される。加熱器22から蒸発器11への第1熱媒体の供給量と、熱源TSから蒸発器11への第1熱媒体の供給量との比率は、例えば1:1程度である。原動機発電設備20による発電が停止しているときには、加熱器22から蒸発器11への第1熱媒体の流れが停止する。合流点P1には、熱源TSから蒸発器11に向かう第1熱媒体の一部が加熱器22の方向に流れることを防止する流路切り替え機構が設けられてもよい。
加熱器22から蒸発器11に供給された第1熱媒体は、蒸発器11において、熱源TSから蒸発器11に供給された第1熱媒体と共に作動媒体を加熱後、第1出口部11cから吐出される。また、加熱器22から蒸発器11に供給された第1熱媒体は、第2共用ラインL1cを流れた後に、熱交換器ラインL1d又は第1加熱器ラインL1eを流れて、熱交換器13又は加熱器22に供給される。蒸発器11から熱交換器13への第1熱媒体の供給量と、蒸発器11から加熱器22への第1熱媒体の供給量との比率は、例えば1:1程度である。
原動機発電設備20は、バイナリー発電設備10との間で1つの冷却塔18を共有している。これにより、冷却塔18によって冷却された第2冷却媒体は、原動機発電設備20に供給され、原動機21を冷却することができる。原動機発電設備20は、原動機発電設備20と冷却塔18との間で冷却水といった第2冷却媒体を循環させる第2冷却ラインC2を有する。第2冷却ラインC2は、原動機21の冷却後に温度上昇した第2冷却媒体を冷却塔18に戻し、冷却塔18において温度低下した第2冷却媒体を再び原動機21に供給することができる。冷却塔18において温度低下した第2冷却媒体、例えば冷却水の温度は、摂氏15度〜35度である。
以上説明した上記構成を有する発電システム1では、例えば地熱といった熱源TSからの地熱熱水を第1熱媒体として用いて、バイナリー発電設備10の蒸発器11において作動媒体を蒸発させる。第1熱媒体ラインL1は、熱源TSから蒸発器11に第1熱媒体を供給し、また、原動機21の排ガスを含む第2熱媒体によって加熱された第1熱媒体を蒸発器11に供給する。第2熱媒体によって加熱された第1熱媒体を利用してバイナリー発電が行われるので、第1熱媒体を利用したバイナリー発電設備10による発電量が、原動機発電設備20による発電量を軽減することができる。原動機21のための燃料が削減され、発電コストが削減される。また、原動機21から発生する二酸化炭素の削減が可能となる。また、第1熱媒体ラインL1が加熱器22よりも下流側において第1熱媒体ラインL1の蒸発器11よりも上流側に接続されるので、第1熱媒体ラインL1が加熱器22からの第1熱媒体と熱源TSからの第1熱媒体とを共に流す部分、すなわち第1共用ラインL1aを有する。加熱器22で加熱される第1熱媒体と熱源TSで加熱される第1熱媒体とに対して、第1熱媒体ラインL1の一部分が共用されることになり、発電システムの建設コストが低減される。
また、この発電システム1では、1つの冷却塔18によって、凝縮器14のための第1冷却媒体と、原動機21のための第2冷却媒体とを冷却するので、発電システム1の小型化が可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限られない。例えば、第2熱媒体は、原動機21から排出される排ガスの替わりに、例えば、原動機21によって生成されるジャケット冷却水、熱交換された高圧温水又はフラッシュ蒸気を含んでよく、地熱熱水を含んでもよい。また、第2熱媒体は、排ガス、ジャケット冷却水、熱交換された高圧温水及びフラッシュ蒸気、並びに地熱熱水の少なくとも一つを含んでもよい。この発電システム1によれば、原動機からの排ガス、ジャケット冷却水、熱交換された高圧温水及びフラッシュ蒸気、並びに地熱熱水が有効に活用されることができる。熱交換された高圧温水とは、大気圧以上の圧力でかつ100℃以上の温度を有する熱水である。
また、例えば、原動機発電設備20の替わりに、火力発電設備や水力発電設備が用いられてもよい。すなわち、火力発電設備や水力発電設備と同一の敷地内にバイナリー発電設備10が設置されてもよい。例えば、バイナリー発電設備10をベースロード電源として用い、変動電源として火力発電設備や水力発電設備を利用してもよい。火力発電設備や水力発電設備からの排熱等を利用した加熱器によって加熱された第1熱媒体をバイナリー発電設備10の蒸発器11での作動媒体の加熱に用いることができる。
1 発電システム
10 バイナリー発電設備
11 蒸発器
12 発電機
14 凝縮器
18 冷却塔
20 原動機発電設備
21 原動機
22 加熱器
L1 第1熱媒体ライン
L2 第2熱媒体ライン
W1 作動媒体ライン

Claims (3)

  1. 第1熱媒体を流すための第1熱媒体ライン、作動媒体を循環させるための作動媒体ライン、前記第1熱媒体ラインと前記作動媒体ラインとが設けられると共に前記作動媒体を蒸発させるための蒸発器、及び、前記作動媒体ラインが設けられ前記蒸発器よりも下流側に配置されると共に前記蒸発器で蒸発した前記作動媒体を用いて発電を行うための発電機を有するバイナリー発電設備と、
    発電を行うための原動機、前記原動機で生成された第2熱媒体を流すための第2熱媒体ライン、及び前記第1熱媒体ラインと前記第2熱媒体ラインとが設けられると共に前記第2熱媒体によって前記第1熱媒体を加熱するための加熱器を有する原動機発電設備と、
    を備え、
    前記第1熱媒体ラインは、熱源から前記蒸発器に前記第1熱媒体を供給すると共に前記蒸発器から前記加熱器に前記第1熱媒体を供給し、
    前記第1熱媒体ラインは、前記加熱器よりも下流側において、前記第1熱媒体ラインの前記蒸発器よりも上流側に接続されて循環流路を形成すると共に、前記加熱器から前記蒸発器に前記第1熱媒体を供給し、
    前記第2熱媒体ラインは、前記原動機から前記加熱器に前記第2熱媒体を供給する、発電システム。
  2. 前記バイナリー発電設備は、前記作動媒体ラインが設けられ前記発電機よりも下流側に配置されると共に前記作動媒体を第1冷却媒体によって冷却するための凝縮器と、前記第1冷却媒体及び前記原動機に供給される第2冷却媒体を冷却するための1つの冷却塔と、を更に備える、請求項1に記載の発電システム。
  3. 前記第2熱媒体は、前記原動機からの排ガス、ジャケット冷却水、熱交換された高圧温水及びフラッシュ蒸気、並びに地熱熱水のうち少なくとも一つを含む、請求項1または2に記載の発電システム。
JP2017205229A 2017-10-24 2017-10-24 発電システム Withdrawn JP2019078212A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017205229A JP2019078212A (ja) 2017-10-24 2017-10-24 発電システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017205229A JP2019078212A (ja) 2017-10-24 2017-10-24 発電システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019078212A true JP2019078212A (ja) 2019-05-23

Family

ID=66627482

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017205229A Withdrawn JP2019078212A (ja) 2017-10-24 2017-10-24 発電システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019078212A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7173245B2 (ja) 発電システム
US9790815B2 (en) Method for operating a thermodynamic cycle, and thermodynamic cycle
JP5999322B2 (ja) 発電システム
RU2529767C2 (ru) Способ для генерации пара с высоким кпд
JP2012149541A (ja) 排熱回収発電装置および船舶
JP2010540837A (ja) 往復機関からの廃熱を利用するカスケード型有機ランキンサイクル(orc)システム
US20140345276A1 (en) Organic rankine cycle for concentrated solar power system with saturated liquid storage and method
US20140060050A1 (en) Organic rankine cycle for concentrated solar power system
US20130047611A1 (en) Solar power plant part of a solar thermal power plant and solar thermal power plant provided with solar collector surfaces for a heat transfer medium and working medium
US9279347B2 (en) High temperature ORC system
KR102220071B1 (ko) 보일러 시스템
KR102011859B1 (ko) 선박의 폐열을 이용한 에너지 절감시스템
JP6021526B2 (ja) 冷却水供給システムおよびこれを備えたバイナリ発電装置
JP2018123756A (ja) 熱サイクル設備
JP2015096703A (ja) 排熱回収発電システム
KR101247772B1 (ko) 유기 랭킨 사이클을 이용한 선박의 발전장치
JP2018021485A (ja) 多段ランキンサイクルシステム、内燃機関、及び多段ランキンサイクルシステムの運転方法
JP2019078212A (ja) 発電システム
JP2016151191A (ja) 発電システム
JP2014218922A (ja) 原動機システム
KR20140085002A (ko) 선박의 폐열을 이용한 에너지 절감시스템
JPS58138213A (ja) 発電装置
KR101322625B1 (ko) 선박용 증기 발전장치
JP2019023432A (ja) ランキンサイクル装置
KR20110064613A (ko) 유기물 유체를 이용한 소형 발전장치 및 소형 발전방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200608

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20210623