JP2019073646A - 組成物、オレフィン系樹脂組成物及びこれを用いた成形品 - Google Patents

組成物、オレフィン系樹脂組成物及びこれを用いた成形品 Download PDF

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仁昭 水嶋
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Abstract

【課題】オレフィン系樹脂の透明性を損なうことなく、成形品の変色を抑制できる組成物を提供すること。【解決手段】芳香族リン酸エステル化合物(A)100質量部に対し、蛍光増白剤(B)を0.0001〜1質量部含有することを特徴とする組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、透明感が重視される成形品用途に有用な組成物、これを用いたオレフィン系樹脂組成物及び成形品に関する。
熱可塑性樹脂は、成形加工性・低比重等、種々の物性に応じて、建材、自動車材料、家電機・電子用材料、繊維材料、包装用資材、農業用資材、家電製品のハウジング材料、生活雑貨用品、フィルム、シート及び構造部品等の各種成形体に広く利用されている。特に、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン−1等のオレフィン系樹脂は、その成形加工性、衛生性、耐熱性、力学的特性及び低比重等に優れている利点があり、一般雑貨、建材、医療器具、食品容器、飲料容器、保護シート、食品包装材、自動車材料等、様々な用途に使用されている。しかしながら、そのような広範囲の使用を可能とするためには、オレフィン系樹脂が要求されている物理的特性を満たす必要がある。
オレフィン系樹脂は、核剤又は特定の化合物を含有する組成物を添加することによって、オレフィン系樹脂の成形加工時の結晶化を制御できることが知られている。一般に、結晶化作用が促進されたオレフィン系樹脂は、成形加工サイクル時間が短縮されたり、オレフィン系樹脂組成物の成形品の透明性が改善されたり、耐熱性や物理的特性が向上する等の利点を得ることができる。
オレフィン系樹脂の結晶化作用を促進させる核剤としては、例えば、安息香酸ナトリウム、4−tert−ブチル安息香酸アルミニウム塩、アジピン酸ナトリウム及び2ナトリウムビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2,3−ジカルボキシレート等のカルボン酸金属塩、ナトリウムビス(4−tert−ブチルフェニル)ホスフェート、ナトリウム−2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスフェート、リチウム−2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスフェート等のリン酸エステル化合物、ジベンジリデンソルビトール、ビス(メチルベンジリデン)ソルビトール、ビス(3,4−ジメチルベンジリデン)ソルビトール、ビス(p−エチルベンジリデン)ソルビトール、及びビス(ジメチルベンジリデン)ソルビトール等の多価アルコール誘導体、N,N’,N”−トリス[2−メチルシクロヘキシル]−1,2,3−プロパントリカルボキサミド、N,N’,N”−トリシクロヘキシル−1,3,5−ベンゼントリカルボキサミド、N,N’−ジシクロヘキシルナフタレンジカルボキサミド、1,3,5−トリ(2,2−ジメチルプロパンアミド)ベンゼン等のアミド化合物等が知られている。
しかしながら、上記核剤を含有するオレフィン系樹脂組成物の成形加工における加熱や、成形品を高温環境下に置くと、変色が発現するものがあり、透明感を損なう場合があった。
変色を抑制する方法は、様々な提案がなされている。例えば、特許文献1には、ラクトン酸系酸化防止剤を添加することが提案されている。
特許文献2には、ジアセタール化合物(A)成分に対し、(B)成分として、ポリオール化合物、(C)成分として、飽和若しくは不飽和モノカルボン酸及び/又は飽和若しくは不飽和モノカルボン酸とのモノエステル化合物、(D)成分として、ベンゾオキサゾール化合物、インディゴ化合物、フタロシアニン系化合物、アントラキノン系化合物、ウルトラマリン化合物、及びアルミン酸コバルト化合物から選択される化合物を含有する組成物が提案されている。
特開2003−89734号公報 特開2012−233149号公報
しかしながら、特許文献1、2の成形品は、臭気が伴っていたり、変色の抑制効果は未だ満足できるものではなかった。
そこで、本発明は、オレフィン系樹脂の透明性を損なうことなく、成形品の変色を抑制できる組成物、それを含有するオレフィン系樹脂組成物及び成形品を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、特定の核剤に対して蛍光増白剤を含有する組成物をオレフィン系樹脂に配合することによって、従来と比べて成形品の変色が大幅に抑制され、優れた透明感を有する成形品が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の組成物は、芳香族リン酸エステル化合物(A)と蛍光増白剤と含有する組成物であって、
芳香族リン酸エステル化合物(A)100質量部に対し、蛍光増白剤(B)を0.0001〜1質量部含有することを特徴とするものである。
本発明の組成物においては、(A)成分が、下記一般式(1):
Figure 2019073646
(式中、R〜Rは各々独立して、水素原子又は直鎖あるいは分岐を有する炭素原子数1〜9のアルキル基を表し、Rは、水素原子又はメチル基を表し、mは、1又は2を表し、mが1の場合、Mは水素原子又はアルカリ金属を表し、mが2の場合、Mは、Ca、Mg、Zn又はAl(OH)を表す。)であることが好ましい。
本発明の組成物においては、さらに、着色剤、充填剤、脂肪酸金属塩及び(A)成分以外の核剤から選択される少なくとも1種を含有することが好ましい。
着色剤は、群青、紺青、コバルトブルー、セルリアンブルー、無機系の合成ウルトラマリン、プルシアンブルー、フタロシアニンブルーなどのフタロシアニン系顔料、インダンスレンブルー及びアルカリブルーレーキから選択される少なくとも1種であることが好ましい。
充填剤は、タルク、マイカ、炭酸カルシウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、ガラス粉末、ガラス繊維、クレー、ドロマイト、シリカ、アルミナ、チタン酸カリウムウィスカー、ワラステナイト、繊維状マグネシウムオキシサルフェート及びハイドロタルサイトから選択される少なくとも1種であることが好ましい。
脂肪酸金属塩は、下記一般式(2):
Figure 2019073646
(式(2)中、Rは、炭素原子数10〜30の脂肪族有機酸から導入される基を表し、Mは金属原子又はAl(OH)3−nを表し、nは、1〜3の整数を表す。)で表される化合物が好ましい。
本発明のオレフィン系樹脂組成物は、オレフィン系樹脂100質量部に対して、芳香族リン酸エステル化合物(A)が、0.001〜10質量部になるように本発明の組成物を含有することを特徴とする。
本発明の成形品は、本発明のオレフィン系樹脂組成物を用いてなることを特徴とするものである。
本発明によれば、初期変色性が抑制され、透明感に優れた成形品を得ることができる組成物及び該組成物を含有してなる樹脂組成物を得ることができる。
以下、本発明の実施形態について、詳細に説明する。本発明の組成物は、芳香族リン酸エステル化合物(A)及び蛍光増白剤(B)を含有する。
芳香族リン酸エステル化合物(A)(以下、(A)成分とも称す)は、オレフィン系樹脂に対して核剤作用を有する化合物であり、本発明の組成物においては、下記一般式(1):
Figure 2019073646
(式中、R〜Rは各々独立して、水素原子又は直鎖あるいは分岐を有する炭素原子数1〜9のアルキル基を表し、Rは、水素原子又はメチル基を表し、mは、1又は2を表し、mが1の場合、Mは水素原子又はアルカリ金属を表し、mが2の場合、Mは、Ca、Mg、Zn又はAl(OH)を表す。)で表される化合物が好ましい。
上記一般式(1)中のR、R、R及びRで表される、炭素原子数1〜9のアルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソブチル、アミル、イソアミル、tert−アミル、ヘキシル、シクロヘキシル、ヘプチル、イソヘプチル、tert−ヘプチル等が挙げられる。これらの中でも、特に、tert−ブチルであるものが好ましい。
上記一般式(1)中のMで表されるアルカリ金属としては、リチウム、ナトリウム、カリウム等が挙げられるが、特に、Mがリチウム又はナトリウムである化合物が好ましく用いられる。
一般式(1)で表される化合物の具体例として、下記の化合物が挙げられる。ただし、本発明の組成物において、(A)成分は、これらの化合物に限定されるものではない。
Figure 2019073646
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本発明において、(A)成分は、粒径や粒度分布等の粒子状態によって限定されるものではないが、粒子径が微細であれば樹脂中への分散性が良化することが知られており、体積平均粒子径が100μm以下であることが好ましく、30μm以下がより好ましく、20μm以下がさらに好ましい。なお、本明細書における体積平均粒子径とは、レーザー回折・散乱式粒子径分布測定装置(マイクロトラック・ベル株式会社製マイクロトラックMT3000II)による体積で重みづけされた平均径を表す。
本発明の組成物においては、ナトリウム−2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスフェート、リチウム−2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスフェート、及びアルミニウムヒドロキシビス[2,2‘−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスフェート]が、オレフィン系樹脂に対して最も良好な透明性を付与できるので好ましい。
次に、蛍光増白剤(B)(以下、(B)成分とも称す)について説明する。
蛍光増白剤は、太陽光や人工光の紫外線を吸収し、これを紫〜青色の可視光線に変えて輻射する蛍光作用によって、成形品の白色度や青味を助長させる化合物である。蛍光増白剤としては、スチルオキサゾール系化合物C.I.Fluorescent Brightner184;クマリン系化合物C.I.Fluorescent Brightner52;ジアミノスチルベンジスルフォン酸系化合物C.I.Fluorescent Brightner24、85、71等が挙げられる。
本発明の組成物において、(B)成分は、(A)成分100質量部に対して、0.0001〜1質量部含有されるものである。0.0001質量部より少ないと、本発明の効果が得られなくなる場合があり、1質量部より多いと、組成物を含有する成形品の透明性に悪影響する場合がある。オレフィン系樹脂組成物における(B)成分の配合量は、オレフィン系樹脂100質量部に対して、0.00001〜0.1質量部、より好ましくは、0.00005〜0.05質量部であることが好ましい。
本発明の組成物は、任意の添加剤(C)として、さらに、着色剤、充填剤、脂肪酸金属塩、その他核剤を含有することが好ましい。
着色剤は、顔料又は染料を含有するものが挙げられる。
顔料としては、市販の顔料を用いることもでき、例えば、ピグメントレッド1、2、3、9、10、17、22、23、31、38、41、48、49、88、90、97、112、119、122、123、144、149、166、168、169、170、171、177、179、180、184、185、192、200、202、209、215、216、217、220、223、224、226、227、228、240、254;ピグメントオレンジ13、31、34、36、38、43、46、48、49、51、52、55、59、60、61、62、64、65、71;ピグメントイエロー1、3、12、13、14、16、17、20、24、55、60、73、81、83、86、93、95、97、98、100、109、110、113、114、117、120、125、126、127、129、137、138、139、147、148、150、151、152、153、154、166、168、175、180、185;ピグメントグリーン7、10、36;ピグメントブルー15、15:1、15:2、15:3、15:4、15:5、15:6、22、24、29、56、60、61、62、64;ピグメントバイオレット1、15、19、23、27、29、30、32、37、40、50等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用して用いてもよい。
顔料を配合する場合の配合量は、オレフィン系樹脂100質量部に対して、0.0001〜0.1質量部、より好ましくは、0.0005〜0.05質量部であることが好ましい。
染料としては、市販の染料を用いることが可能であり、アゾ染料、アントラキノン染料、インジゴイド染料、トリアリールメタン染料、キサンテン染料、アリザリン染料、アクリジン染料、スチルベン染料、チアゾール染料、ナフトール染料、キノリン染料、ニトロ染料、インダミン染料、オキサジン染料、フタロシアニン染料、シアニン染料等の染料等が挙げられ、これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用して用いてもよい。
染料を配合する場合の配合量は、オレフィン系樹脂100質量部に対して、0.0001〜0.1質量部、より好ましくは、0.0005〜0.05質量部であることが好ましい。
充填剤としては、例えば、タルク、マイカ、炭酸カルシウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、ガラス粉末、ガラス繊維、クレー、ドロマイト、シリカ、アルミナ、チタン酸カリウムウィスカー、ワラステナイト、繊維状マグネシウムオキシサルフェート及びハイドロタルサイト等を挙げることができ、粒子径(繊維状においては繊維径や繊維長及びアスペクト比)を適宜選択して用いることができる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用して用いてもよい。また、充填剤は、必要に応じて表面処理したものを用いることができる。充填剤を配合する場合の配合量は、オレフィン系樹脂100質量部に対して、1〜80質量部、より好ましくは、3〜50質量部、さらに好ましくは、5〜40質量部である。
ハイドロタルサイト類としては、天然物や合成物として知られるマグネシウム、アルミニウム、水酸基、炭酸基及び任意の結晶水からなる複合塩化合物であり、マグネシウム又はアルミニウムの一部をアルカリ金属や亜鉛等他の金属で置換したものや水酸基、炭酸基を他のアニオン基で置換したものが挙げられ、具体的には、例えば、下記一般式(3)で表されるハイドロタルサイトの金属をアルカリ金属に置換したものが挙げられる。また、Al―Li系のハイドロタルサイト類としては、下記一般式(4)で表される化合物も用いることができる。
Figure 2019073646
ここで、一般式(3)中、x1及びx2はそれぞれ下記式、0≦x2/x1<10、2≦x1+x2≦20で表される条件を満たす数を表し、pは0又は正の数を表す。
Figure 2019073646
ここで、一般式(4)中、Aq−は、q価のアニオンを表し、pは0又は正の数を表す。また、これらハイドロタルサイト類における炭酸アニオンは、一部を他のアニオンで置換したものでもよい。
ハイドロタルサイト類は、結晶水を脱水したものであってもよく、ステアリン酸等の高級脂肪酸、オレイン酸アルカリ金属塩等の高級脂肪酸金属塩、ドデシルベンゼンスルホン酸アルカリ金属塩等の有機スルホン酸金属塩、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸エステル又はワックス等で被覆されたものであってもよい。
ハイドロタルサイト類は、天然物であってもよく、また合成品であってもよい。ハイドロタルサイト類の合成方法としては、特公昭46−2280号公報、特公昭50−30039号公報、特公昭51−29129合公報、特公平3−36839号公報、特開昭61−174270号公報、特開平5−179052号公報等に記載されている公知の方法が挙げられる。また、ハイドロタルサイト類は、その結晶構造、結晶粒子等に制限されることなく使用することができる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用して用いてもよい。ハイドロタルサイト類を配合する場合の配合量は、オレフィン系樹脂100質量部に対し、0.001〜5質量部、より好ましくは、0.01〜3質量部である。
脂肪酸金属塩は、一般式(2)で表される化合物が挙げられる。Rで表される炭素原子数10〜30の脂肪族有機酸から導入される基とは、炭素原子数10〜30のアルキル基、アルキル基、アルケニル基、2つ以上の不飽和結合が導入されたアルキル基等の炭化水素基が挙げられる。これらは、ヒドロキシル基で置換されていてもよく、分岐を有していてもよい。
具体的には、カプリン酸、2−エチルヘキサン酸、ウンデシル酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、ノナデシル酸、アラキジン酸、ヘイコシル酸、ベヘン酸、トリコシル酸、リグノセリン酸、セロチン酸、モンタン酸、メリシン酸等の飽和脂肪酸、4−デセン酸、4−ドデセン酸、パルミトレイン酸、α−リノレン酸、リノール酸、γ−リノレン酸、ステアリドン酸、ペトロセリン酸、オレイン酸、エライジン酸、バクセン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸等の直鎖不飽和脂肪酸、トリメシン酸等の芳香族脂肪酸が挙げられる。本発明の組成物においては、炭素原子数10〜21である脂肪族基が好ましく、特に、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の飽和脂肪酸が、本発明の組成物の効果が顕著なものとなるので好ましい。
一般式(2)中のMで表される金属原子は、アルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、遷移金属原子、卑金属原子が挙げられる。本発明の組成物においては、ナトリウム、リチウム、カリウムなどのアルカリ金属原子が、発明の効果が顕著になるので好ましい。
脂肪酸金属塩を配合する場合の配合量は、オレフィン系樹脂100質量部に対して、0.0002〜5質量部、より好ましくは、0.0006〜3質量部である。
その他の核剤としては、(A)成分とは異なる核剤を表し、例えば、安息香酸ナトリウム、4−tert−ブチル安息香酸アルミニウム塩、アジピン酸ナトリウム及び2ナトリウムビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2,3−ジカルボキシレート等のカルボン酸金属塩、ジベンジリデンソルビトール、ビス(メチルベンジリデン)ソルビトール、ビス(3,4−ジメチルベンジリデン)ソルビトール、ビス(p−エチルベンジリデン)ソルビトール、及びビス(ジメチルベンジリデン)ソルビトール等の多価アルコール誘導体、N,N’,N”−トリス[2−メチルシクロヘキシル]−1,2,3−プロパントリカルボキサミド、N,N’,N”−トリシクロヘキシル−1,3,5−ベンゼントリカルボキサミド、N,N’−ジシクロヘキシルナフタレンジカルボキサミド、1,3,5−トリ(ジメチルイソプロポイルアミノ)ベンゼン等のアミド化合物等を挙げることができる。核剤を配合する場合の配合量は、オレフィン系樹脂100質量部に対して、(A)成分との合計量が0.001〜10質量部、より好ましくは、0.006〜5質量部の範囲内である。
次に、本発明のオレフィン系樹脂組成物について説明する。
本発明のオレフィン系樹脂組成物に用いられるオレフィン系樹脂としては、例えば、ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、架橋ポリエチレン、超高分子量ポリエチレン、ポリプロピレン、ホモポリプロピレン、ランダムコポリマーポリプロピレン、ブロックコポリマーポリプロピレン、アイソタクチックポリプロピレン、シンジオタクチックポリプロピレン、ヘミアイソタクチックポリプロピレン、ポリブテン、シクロオレフィンポリマー、ステレオブロックポリプロピレン、ポリ−3−メチル−1−ブテン、ポリ−3−メチル−1−ペンテン、ポリ−4−メチル−1−ペンテン等のα−オレフィン重合体、エチレン−プロピレンのブロック又はランダム共重合体、インパクトコポリマーポリプロピレン、エチレン−メチルメタクリレート共重合体、エチレン−メチルアクリレート共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン−ブチルアクリレート共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のα−オレフィン共重合体、ポリフルオロオレフィン、さらにオレフィン系熱可塑性エラストマーが挙げられる。
これら2種以上をブレンドして使用してもよく、ブロック共重合体を形成してブロックポリマー型として使用してもよく、樹脂がアロイ化されていてもよい。また、これらのオレフィン系樹脂の塩素化物であってもよい。
オレフィン系樹脂のエラストマーとしては、ハードセグメントとしてポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィン、ソフトセグメントとしてエチレン−プロピレンゴム等のゴムを用いて、これらをブレンドすることにより得られるエラストマー、或いは動的架橋により得られるエラストマーが挙げられる。
ハードセグメントとしては、例えば、ポリプロピレンホモポリマー、ポリプロピレンブロックコポリマー、ポリプロピレンランダムコポリマー等から選ばれる少なくとも1種があげられる。
ソフトセグメントとしては、エチレンープロピレン共重合体(EPM)、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体(EPDM)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、酢酸ビニルホモポリマー等が挙げられる。これら2種以上をブレンドして使用してもよい。
上記オレフィン系樹脂の製造方法は、チーグラー触媒、チーグラー・ナッタ触媒、メタロセン触媒その他の各種重合触媒を助触媒、触媒の担体、連鎖移動剤を含め、また、気相重合、溶液重合、乳化重合、塊状重合などの各種重合方法において、温度、圧力、濃度、流速や触媒残渣の除去などの各種重合条件など包装資材に適した物性の樹脂が得られるものや各用途で使用される成形品に適した物性の樹脂が得られるものを適宜選択して製造される。オレフィン系樹脂の数平均分子量、重量平均分子量、分子量分布、メルトフローレート、融点、融解ピーク温度、アイソタクチック、シンジオタクチックなどの立体規則性、分岐の有無や程度、比重、各種溶媒への溶解成分の比率、Haze、グロス、衝撃強度、曲げ弾性率、オルゼン剛性、その他の特性及び各特性値は、所望する特性に応じて適宜選択することができる。
本発明の組成物の(A)成分及び(B)成分をオレフィン系樹脂に配合する方法は、特に限定されず、公知の樹脂添加剤の配合技術を用いることができる。例えば、オレフィン系樹脂粉末若しくはペレットと、各成分をドライブレンドする方法、オレフィンモノマーを重合する際に、予め重合系に添加する方法、重合途中で添加する方法、重合後に添加する方法の何れも用いることができる。また、各成分の何れかを高濃度で含有するマスターバッチを作製し、これをオレフィン系樹脂に添加する方法、各成分の一部又は全成分をペレット形状に加工してオレフィン系樹脂に添加する方法が挙げられる。さらに、各成分の何れかを、充填剤等に含浸させたり、顆粒にしたものをオレフィン系樹脂に配合することができる。さらにまた、各成分を事前にブレンドしてからオレフィン系樹脂に添加してもよく、別々に添加するものであってもよい。
ペレット形状に加工する方法としては、本発明の組成物とフェノール系酸化防止剤、高分子化合物、石油樹脂等のバインダー及び必要に応じて任意で含まれる他の添加剤を混合した混合物を加熱して、融解状態のフェノール系酸化防止剤の存在下で混合することによって製造することができる。加工条件、加工機器等については何ら限定されることなく、周知一般の加工方法、加工機器を使用することができる。具体的な製造方法としては、ディスクペレッター法、押出法等が挙げられる。
本発明のオレフィン系樹脂組成物は、オレフィン系樹脂100質量部に対して、(A)成分が、0.001〜10質量部となるように、本発明の組成物を含有するものであり、(A)成分の配合量が、0.005〜5質量部がより好ましく、0.01〜0.5質量部の範囲がさらに好ましい。0.001質量部より少ないと、オレフィン系樹脂への核剤効果が不十分になる場合があり、10質量部より多いと、成形品からブリードアウトする場合がある。
本発明の組成物又はオレフィン系樹脂組成物において、本発明の効果を著しく損なわない範囲で、任意で公知の樹脂添加剤(例えば、フェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、チオエーテル系酸化防止剤、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン化合物、難燃剤、難燃助剤、滑剤、帯電防止剤等)を含有させてもよい。
フェノール系酸化防止剤としては、例えば、2,6−ジ−tert−ブチル−4−エチルフェノール、2−tert−ブチル−4,6−ジメチルフェノール、スチレン化フェノール、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2’−チオビス−(6−tert−ブチル−4−メチルフェノール)、2,2’−チオジエチレンビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、2−メチル−4,6−ビス(オクチルスルファニルメチル)フェノール、2,2’−イソブチリデンビス(4,6−ジメチルフェノール)、イソオクチル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、N,N’−ヘキサン−1,6−ジイルビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオンアミド、2,2’−オキサミド−ビス[エチル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、2−エチルヘキシル−3−(3’,5’−ジ−tert−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,2’−エチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−ベンゼンプロパン酸及びC13−15アルキルのエステル、2,5−ジ−tert−アミルヒドロキノン、ヒンダードフェノールの重合物(アデカパルマロール社製商品名「AO.OH.98」)、2,2’−メチレンビス[6−(1−メチルシクロヘキシル)−p−クレゾール]、2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート、2−[1−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ペンチルフェニル)エチル]−4,6−ジ−tert−ペンチルフェニルアクリレート、6−[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチル)プロポキシ]−2,4,8,10−テトラ−tert−ブチルベンズ[d,f][1,3,2]−ジオキサホスフォビン、ヘキサメチレンビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、ビス[モノエチル(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ホスホネート]カルシウム塩、5,7−ビス(1,1−ジメチルエチル)−3−ヒドロキシ−2(3H)−ベンゾフラノンとo−キシレンとの反応生成物、2,6−ジ−tert−ブチル−4−(4,6−ビス(オクチルチオ)−1,3,5−トリアジン−2−イルアミノ)フェノール、DL−a−トコフェノール(ビタミンE)、2,6−ビス(α−メチルベンジル)−4−メチルフェノール、ビス[3,3−ビス−(4’−ヒドロキシ−3’−tert−ブチル−フェニル)ブタン酸]グリコールエステル、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール、2,6−ジフェニル−4−オクタデシロキシフェノール、ステアリル(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、ジステアリル(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ホスホネート、トリデシル−3,5−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルチオアセテート、チオジエチレンビス[(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、4,4’−チオビス(6−tert−ブチル−m−クレゾール)、2−オクチルチオ−4,6−ジ(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)−s−トリアジン、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、ビス[3,3−ビス(4−ヒドロキシ−3−tert−ブチルフェニル)ブチリックアシッド]グリコールエステル、4,4’−ブチリデンビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(6−tert−ブチル−3−メチルフェノール)、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、ビス[2−tert−ブチル−4−メチル−6−(2−ヒドロキシ−3−tert−ブチル−5−メチルベンジル)フェニル]テレフタレート、1,3,5−トリス(2,6−ジメチル−3−ヒドロキシ−4−tert−ブチルベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、1,3,5−トリス[(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシエチル]イソシアヌレート、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−tert−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、2−tert−ブチル−4−メチル−6−(2−アクリロイルオキシ−3−tert−ブチル−5−メチルベンジル)フェノール、3,9−ビス[2−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルヒドロシンナモイルオキシ)−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、トリエチレングリコールビス[β−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート]、ステアリル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸アミド、パルミチル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸アミド、ミリスチル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸アミド、ラウリル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸アミド等の3−(3,5−ジアルキル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸誘導体等が挙げられる。フェノール系酸化防止剤を配合する場合の配合量は、オレフィン系樹脂100質量部に対し、0.001〜5質量部、より好ましくは、0.03〜3質量部である。
リン系酸化防止剤としては、例えば、トリフェニルホスファイト、ジイソオクチルホスファイト、ヘプタキス(ジプロピレングリコール)トリホスファイト、トリイソデシルホスファイト、ジフェニルイソオクチルホスファイト、ジイソオクチルフェニルホスファイト、ジフェニルトリデシルホスファイト、トリイソオクチルホスファイト、トリラウリルホスファイト、ジフェニルホスファイト、トリス(ジプロピレングリコール)ホスファイト、ジイソデシルペンタエリスリトールジホスファイト、ジオレイルヒドロゲンホスファイト、トリラウリルトリチオホスファイト、ビス(トリデシル)ホスファイト、トリス(イソデシル)ホスファイト、トリス(トリデシル)ホスファイト、ジフェニルデシルホスファイト、ジノニルフェニルビス(ノニルフェニル)ホスファイト、ポリ(ジプロピレングリコール)フェニルホスファイト、テトラフェニルジプロピルグリコールジホスファイト、トリスノニルフェニルホスファイト、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ−tert−ブチル−5−メチルフェニル)ホスファイト、トリス〔2−tert−ブチル−4−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニルチオ)−5−メチルフェニル〕ホスファイト、トリ(デシル)ホスファイト、オクチルジフェニルホスファイト、ジ(デシル)モノフェニルホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールとステアリン酸カルシウム塩との混合物、アルキル(C10)ビスフェノールAホスファイト、ジ(トリデシル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ジ(ノニルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4,6−トリ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、テトラフェニル−テトラ(トリデシル)ペンタエリスリトールテトラホスファイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチル−6−メチルフェニル)エチルホスファイト、テトラ(トリデシル)イソプロピリデンジフェノールジホスファイト、テトラ(トリデシル)−4,4’−n−ブチリデンビス(2―tert−ブチル−5−メチルフェノール)ジホスファイト、ヘキサ(トリデシル)−1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタントリホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ビフェニレンジホスホナイト、9,10−ジハイドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナンスレン−10−オキサイド、(1−メチル−1―プロペニル−3−イリデン)トリス(1,1−ジメチルエチル)−5−メチル−4,1−フェニレン)ヘキサトリデシルホスファイト、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)−2−エチルヘキシルホスファイト、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)−オクタデシルホスファイト、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)フルオロホスファイト、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェニルジトリデシル)ホスファイト、トリス(2−〔(2,4,8,10−テトラキス−tert−ブチルジベンゾ〔d,f〕〔1,3,2〕ジオキサホスフェピン−6−イル)オキシ〕エチル)アミン、3,9−ビス(4−ノニルフェノキシ)−2,4,8,10−テトラオキサ−3,9−ジホスフェススピロ[5,5]ウンデカン、2,4,6−トリ−tert−ブチルフェニル−2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールホスファイト、ポリ4,4’−イソプロピリデンジフェノールC12−15アルコールホスファイト等が挙げられる。リン系酸化防止剤を配合する場合の配合量は、オレフィン系樹脂100質量部に対して、0.001〜10質量部、より好ましくは、0.01〜0.5質量部である。
チオエーテル系酸化防止剤としては、例えば、テトラキス[メチレン−3−(ラウリルチオ)プロピオネート]メタン、ビス(メチル−4−[3−n−アルキル(C12/C14)チオプロピオニルオキシ]5−tert−ブチルフェニル)スルファイド、ジトリデシル−3,3’−チオジプロピオネート、ジラウリル−3,3’−チオジプロピオネート、ジミリスチル−3,3’−チオジプロピオネート、ジステアリル−3,3’−チオジプロピオネート、ラウリル/ステアリルチオジプロピオネート、4,4’−チオビス(6−tert−ブチル−m−クレゾール)、2,2’−チオビス(6−tert−ブチル−p−クレゾール)、ジステアリル−ジサルファイドが挙げられる。チオエーテル系酸化防止剤を配合する場合の配合量は、オレフィン系樹脂100質量部に対して、0.001〜10質量部、より好ましくは、0.01〜0.5質量部である。
紫外線吸収剤としては、例えば、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、5,5’−メチレンビス(2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン)等の2−ヒドロキシベンゾフェノン類;2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3−tert−ブチル−5−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジクミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス(4−tert−オクチル−6−ベンゾトリアゾリルフェノール)、2−(2−ヒドロキシ−3−tert−ブチル−5−カルボキシフェニル)ベンゾトリアゾールのポリエチレングリコールエステル、2−〔2−ヒドロキシ−3−(2−アクリロイルオキシエチル)−5−メチルフェニル〕ベンゾトリアゾール、2−〔2−ヒドロキシ−3−(2−メタクリロイルオキシエチル)−5−tert−ブチルフェニル〕ベンゾトリアゾール、2−〔2−ヒドロキシ−3−(2−メタクリロイルオキシエチル)−5−tert−オクチルフェニル〕ベンゾトリアゾール、2−〔2−ヒドロキシ−3−(2−メタクリロイルオキシエチル)−5−tert−ブチルフェニル〕−5−クロロベンゾトリアゾール、2−〔2−ヒドロキシ−5−(2−メタクリロイルオキシエチル)フェニル〕ベンゾトリアゾール、2−〔2−ヒドロキシ−3−tert−ブチル−5−(2−メタクリロイルオキシエチル)フェニル〕ベンゾトリアゾール、2−〔2−ヒドロキシ−3−tert−アミル−5−(2−メタクリロイルオキシエチル)フェニル〕ベンゾトリアゾール、2−〔2−ヒドロキシ−3−tert−ブチル−5−(3−メタクリロイルオキシプロピル)フェニル〕−5−クロロベンゾトリアゾール、2−〔2−ヒドロキシ−4−(2−メタクリロイルオキシメチル)フェニル〕ベンゾトリアゾール、2−〔2−ヒドロキシ−4−(3−メタクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロピル)フェニル〕ベンゾトリアゾール、2−〔2−ヒドロキシ−4−(3−メタクリロイルオキシプロピル)フェニル〕ベンゾトリアゾール等の2−(2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール類;フェニルサリシレート、レゾルシノールモノベンゾエート、2,4−ジ−tert−ブチルフェニル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、オクチル(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ)ベンゾエート、ドデシル(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ)ベンゾエート、テトラデシル(3,5−ジ−t ert−ブチル−4−ヒドロキシ)ベンゾエート、ヘキサデシル(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ)ベンゾエート、オクタデシル(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ)ベンゾエート、ベヘニル(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ)ベンゾエート等のベンゾエート類;2−エチル−2’−エトキシオキザニリド、2−エトキシ−4’−ドデシルオキザニリド等の置換オキザニリド類;エチル−α−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート、メチル−2−シアノ−3−メチル−3−(p−メトキシフェニル)アクリレート等のシアノアクリレート類;各種の金属塩、又は金属キレート、特にニッケル、クロムの塩、又はキレート類等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用して用いてもよい。紫外線吸収剤を配合する場合の配合量は、オレフィン系樹脂100質量部に対して、0.001〜10質量部、より好ましくは、0.01〜0.5質量部である。
ヒンダードアミン化合物としては、例えば、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルステアレート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルステアレート、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルベンゾエート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)・ジ(トリデシル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−ジ(トリデシル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス(1,2,2,4,4−ペンタメチル−4−ピペリジル)−2−ブチル−2−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート、1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジノ−ル/コハク酸ジエチル重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6−モルホリノ−s−トリアジン重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6−tert−オクチルアミノ−s−トリアジン重縮合物、1,5,8,12−テトラキス〔2,4−ビス(N−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル〕−1,5,8,12−テトラアザドデカン、1,5,8,12−テトラキス〔2,4−ビス(N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル〕−1,5,8−12−テトラアザドデカン、1,6,11−トリス〔2,4−ビス(N−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル〕アミノウンデカン、1,6,11−トリス〔2,4−ビス(N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル〕アミノウンデカン、ビス{4−(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル)ピペリジル}デカンジオナート、ビス{4−(2,2,6,6−テトラメチル−1−ウンデシルオキシ)ピペリジル)カーボナート、等が挙げられる。ヒンダードアミン化合物を配合する場合の配合量は、オレフィン系樹脂100質量部に対して、0.001〜10質量部、より好ましくは0.01〜0.5質量部である。
難燃剤としては、例えば、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリキシレニルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェート、クレジル−2,6−ジキシレニルホスフェート、レゾルシノールビス(ジフェニルホスフェート)、(1−メチルエチリデン)−4,1−フェニレンテトラフェニルジホスフェート、1,3−フェニレンテトラキス(2,6−ジメチルフェニル)ホスフェート、株式会社ADEKA製商品名「アデカスタブFP−500」、「アデカスタブFP−600」、「アデカスタブFP−800」の芳香族リン酸エステル、フェニルホスホン酸ジビニル、フェニルホスホン酸ジアリル、フェニルホスホン酸(1−ブテニル)等のホスホン酸エステル、ジフェニルホスフィン酸フェニル、ジフェニルホスフィン酸メチル、9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナントレン−10−オキシド誘導体等のホスフィン酸エステル、ビス(2−アリルフェノキシ)ホスファゼン、ジクレジルホスファゼン等のホスファゼン化合物、リン酸メラミン、ピロリン酸メラミン、ポリリン酸メラミン、ポリリン酸メラム、ポリリン酸アンモニウム、リン酸ピペラジン、ピロリン酸ピペラジン、ポリリン酸ピペラジン、リン含有ビニルベンジル化合物及び赤リン等のリン系難燃剤、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム等の金属水酸化物、臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂、臭素化フェノールノボラック型エポキシ樹脂、ヘキサブロモベンゼン、ペンタブロモトルエン、エチレンビス(ペンタブロモフェニル)、エチレンビステトラブロモフタルイミド、1,2−ジブロモ−4−(1,2−ジブロモエチル)シクロヘキサン、テトラブロモシクロオクタン、ヘキサブロモシクロドデカン、ビス(トリブロモフェノキシ)エタン、臭素化ポリフェニレンエーテル、臭素化ポリスチレン及び2,4,6−トリス(トリブロモフェノキシ)−1,3,5−トリアジン、トリブロモフェニルマレイミド、トリブロモフェニルアクリレート、トリブロモフェニルメタクリレート、テトラブロモビスフェノールA型ジメタクリレート、ペンタブロモベンジルアクリレート、及び、臭素化スチレン等の臭素系難燃剤等を挙げることができる。これら難燃剤はフッ素樹脂等のドリップ防止剤や多価アルコール、ハイドロタルサイト等の難燃助剤と併用することが好ましい。難燃剤を配合する場合の配合量は、オレフィン系樹脂100質量部に対して、1〜100質量部、より好ましくは、10〜70質量部である。
滑剤は、成形品表面に滑性を付与し傷つき防止効果を高める目的で加えられる。滑剤としては、例えば、オレイン酸アミド、エルカ酸アミド等の不飽和脂肪酸アミド;ベヘン酸アミド、ステアリン酸アミド等の飽和脂肪酸アミド、ブチルステアレート、ステアリルアルコール、ステアリン酸モノグリセライド、ソルビタンモノパルミチテート、ソルビタンモノステアレート、マンニトール、ステアリン酸、硬化ひまし油、ステアリンサンアマイド、オレイン酸アマイド、エチレンビスステアリン酸アマイド等が挙げられる。滑剤を配合する場合の配合量は、オレフィン系樹脂100質量部に対して、0.01〜2質量部、より好ましくは、0.03〜0.5質量部である。
帯電防止剤としては、例えば、脂肪酸第四級アンモニウムイオン塩、ポリアミン四級塩等のカチオン系帯電防止剤;高級アルコールリン酸エステル塩、高級アルコールEO付加物、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、アニオン型のアルキルスルホン酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩、高級アルコールエチレンオキシド付加物硫酸エステル塩、高級アルコールエチレンオキシド付加物リン酸エステル塩等のアニオン系帯電防止剤;多価アルコール脂肪酸エステル、ポリグリコールリン酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル等のノニオン系帯電防止剤;アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン等の両性型アルキルベタイン、イミダゾリン型両性活性剤等の両性帯電防止剤が挙げられる。帯電防止剤を配合する場合の配合量は、オレフィン系樹脂100質量部に対して、0.03〜2質量部、より好ましくは、0.1〜0.8質量部である。
本発明のオレフィン系樹脂組成物を成形する場合、公知の成形方法を用いて成形することができる。例えば、射出成形法、押出成形法、ブロー成形法、真空成形法、インフレーション成形法、カレンダー成形法、スラッシュ成形法、ディップ成形法、発泡成形法等を用いて成形品を得ることができる。
本発明のオレフィン系樹脂組成物の用途としては、バンパー、ダッシュボード、インパネ等自動車材料、冷蔵庫、洗濯機、掃除機等のハウジング用途、食器、バケツ、入浴用品等の家庭用品、玩具等の雑貨品、タンク類等の貯蔵、保存用容器等の成形品や、フィルム、繊維等が挙げられる。
以下、実施例を挙げて、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例等によって何ら制限を受けるものではない。
(実施例1〜6及び比較例1〜2)
ランダムポリプロピレン(メルトフローレート 12g/10min;ISO規格1133準拠、2.16kg×230℃)100質量部に対し、フェノール系酸化防止剤(テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−tert−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン)0.05質量部、リン系酸化防止剤(トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト)0.1質量部、ステアリン酸カルシウム0.08質量部及び表1記載の組成物を配合し、ヘンシェルミキサーで、1000rpm×1min混合後、二軸押出機を用いて、230℃の押出温度で造粒した。造粒したペレットは、60℃で8時間乾燥させた後、下記の評価に用いた。これらの結果について表1に示す。なお、表中の各成分の単位は全て「質量部」である。また、これらのペレットを用いて下記の方法で評価を行った。
(Y.I.)
得られたペレットを、射出成型機(EC100−2A;東芝機械株式会社製)にて、230℃で射出成形した。寸法60mm×60mm×2mmの試験片を作製した。成形後、直ちに23℃の恒温機にいれて48時間静置後、試験片を取り出して分光測色計(Color−Eye 7000A:X−rite社製)により試験片のY.I.を測定した。
(HAZE)
得られたペレットを、射出成型機(EC100−2A;東芝機械株式会社製)にて、230℃で射出成形した。寸法60mm×60mm×1mm又は寸法60mm×60mm×2mmの試験片を作製した。成形後、直ちに23℃の恒温機にいれて48時間静置後、試験片を取り出してISO−14782に準拠して試験片のHAZEを測定した。
<HDT試験方法>
上記ペレットを用い、射出成型機(EC100−2A;東芝機械株式会社製)にて、230℃で射出成形した。寸法80mm×10mm×4mmの試験片を作製した。成形後、直ちに23℃の恒温機にいれて48時間静置後、自動HDT試験装置(東洋精機(株)製)を用いて、フラットワイズ法で加重たわみ温度(HDT)を測定した。測定条件は、昇温速度120℃/h及び曲げ応力1.8MPaで試験を行い、荷重による試験片の変位量が0.34mmに達した温度を荷重たわみ温度とした。
<Gloss>
上記ペレットを用い、射出成型機(EC100−2A;東芝機械株式会社製)にて、230℃で射出成形した。寸法60mm×60mm×2mmの試験片を作製した。成形後、直ちに23℃の恒温機で48時間静置後、東京電色(株)製グロスメータ、モデルTC−108Dを用いて、測定角度60度における試験片のGlossを測定した。
<曲げ弾性率(MPa)>
上記ペレットを用い、射出成型機(EC100−2A;東芝機械株式会社製)にて、230℃で射出成形した。寸法80mm×10mm×4mmの試験片を作製した。成形後、直ちに23℃の恒温機で48時間静置後、島津製作所株式会社製曲げ試験機「AG−IS」を用いて、ISO178に準拠し、曲げ弾性率(MPa)を測定した。
<アイゾット衝撃強度>
上記ペレットを用い、射出成型機(EC100−2A;東芝機械株式会社製)にて、230℃の条件で射出成形した。寸法80mm×10mm×4mmの試験片を作製した。成形後、23℃の恒温機で48時間以上静置後、ISO179に準拠して、23℃条件下で、アイゾット衝撃強さ(J/m)を測定した。
Figure 2019073646
比較例1と比較例2の比較より、着色剤(C)の添加により、成形品の色調を改善することができるが、満足できるものではなかった。これらに対して、実施例1〜3より本発明の組成物を添加した場合、色調改善効果が顕著であった。実施例4〜6より、さらに着色剤を追加することにより、さらに色調を改善されることが確認できた。また、本発明の組成物を添加しても透明性への影響は小さいことを確認できた。
Figure 2019073646
参考例1及び参考例2は、実施例4及び比較例2で評価したペレットを用いて評価した。参考例1と参考例2の比較により、蛍光増白剤の使用は、成形品の物性に影響がないことを確認した。
(実施例2−1〜2−18及び比較例2−1〜2−2)
ホモポリプロピレン(メルトフローレート 7g/10min;ISO規格1133準拠、2.16kg×230℃)100質量部に対し、フェノール系酸化防止剤(テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−tert−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン)0.05質量部、リン系酸化防止剤(トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト)0.1質量部、ステアリン酸カルシウム0.05質量部及び表3、4又は5記載の組成物を配合し、ヘンシェルミキサーで、1000rpm×1min混合後、二軸押出機を用いて、230℃の押出温度で造粒した。造粒したペレットは、60℃で8時間乾燥させた後、下記の評価に用いた。これらの結果について表3、4及び5に示す。なお、表中の各成分の単位は全て「質量部」である。また、これらのペレットを用いて実施例1〜6と同様の方法で評価を行った。
Figure 2019073646
Figure 2019073646
Figure 2019073646
表3及び4の実施例2−1〜2−18より、(A)成分の一般式(1)中のMが、ナトリウム塩、リチウム塩である化合物も、本発明の効果が得られることを確認した。

Claims (8)

  1. 芳香族リン酸エステル化合物(A)100質量部に対し、蛍光増白剤(B)を0.0001〜1質量部含有することを特徴とする組成物。
  2. (A)成分が、下記一般式(1)
    Figure 2019073646
    (式中、R〜Rは各々独立して、水素原子又は直鎖あるいは分岐を有する炭素原子数1〜9のアルキル基を表し、Rは、水素原子又はメチル基を表し、mは、1又は2を表し、mが1の場合、Mは水素原子又はアルカリ金属を表し、mが2の場合、Mは、Ca、Mg、Zn又はAl(OH)を表す。)で表される請求項1記載の組成物。
  3. さらに、任意の添加剤(C)として、着色剤、充填剤、脂肪酸金属塩及び(A)成分以外の核剤から選択される少なくとも1種を含有することを特徴とする請求項1又は2記載の組成物。
  4. 着色剤は、群青、紺青、コバルトブルー、セルリアンブルー、無機系の合成ウルトラマリン、プルシアンブルー、フタロシアニンブルーなどのフタロシアニン系顔料、インダンスレンブルー及びアルカリブルーレーキから選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項3記載の組成物。
  5. 充填剤は、タルク、マイカ、炭酸カルシウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、ガラス粉末、ガラス繊維、クレー、ドロマイト、シリカ、アルミナ、チタン酸カリウムウィスカー、ワラステナイト、繊維状マグネシウムオキシサルフェート及びハイドロタルサイトから選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項3記載の組成物。
  6. 脂肪酸金属塩は、下記一般式(2)
    Figure 2019073646
    (式(2)中、Rは、炭素原子数10〜30の脂肪族有機酸から導入される基を表し、Mは金属原子又はAl(OH)3−nを表し、nは、1〜3の整数を表す。)で表される化合物を含有することを特徴とする請求項3記載の組成物。
  7. オレフィン系樹脂100質量部に対して、芳香族リン酸エステル化合物(A)が、0.001〜10質量部になるように請求項1〜6の何れか一項記載の組成物を含有することを特徴とするオレフィン系樹脂組成物。
  8. 請求項7記載のオレフィン系樹脂組成物を用いてなる成形品。
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