JP2019072301A - 回収方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】生体管腔内のワイヤを効果的に回収できる回収方法を提供する。【解決手段】生体管腔内でガイドワイヤ100を回収するための回収方法であって、長尺なシャフト部24の遠位部に連結された変形可能なメッシュ状の拡張部20を収縮させて生体管腔内に挿入するステップS11と、拡張部20を拡張させ、生体管腔の内壁面に密着させるステップS12と、拡張部20が生体管腔内に挿入された位置とは異なる位置から挿入されたガイドワイヤ100の遠位端をメッシュ状の拡張部20の内部に差し込むステップS13と、拡張部20を収縮させて当該拡張部20によりガイドワイヤ100を捕捉するステップS14と、シャフト部24を引いてガイドワイヤ100を生体外に導出するステップS15と、を有する。【選択図】図6

Description

本発明は、生体内でワイヤを回収する方法に関する。
高度な閉塞病変内にガイドワイヤを通過させる方法として、ワイヤランデブー法がある。この方法は、血管へのデバイス挿入位置から押し込んだガイドワイヤが閉塞病変を通過できない場合に、ガイドワイヤを、閉塞病変を挟んで反対側の異なる位置から血管内に挿入する。次に、ガイドワイヤを閉塞病変に通過させ、ガイドワイヤの遠位端を、デバイス挿入位置から挿入したカテーテルの遠位側の開口部に挿入する。この後、カテーテルを介して、ガイドワイヤの遠位部を、デバイス挿入位置から血管外へ導出する。
しかし、ガイドワイヤの遠位端を、対向するカテーテルの遠位側の開口部に挿入することは、高い技術を要する。特に、血管径が太い場合には、さらに高い技術を要する。
ガイドワイヤを回収するデバイスとして、例えば、血管内異物除去用のデバイスを使用することができる。例えば、特許文献1には、ループ状の線材であるスネアを遠位端に有する血管内異物除去用のデバイスが記載されている。
特開平10−179600号公報
特許文献1に記載のデバイスを用いてガイドワイヤを回収する場合、ガイドワイヤをループ内に入れる必要がある。しかしながら、血管とループの隙間からガイドワイヤがすり抜けやすいため、ガイドワイヤを捕捉することが困難である。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、生体管腔内のワイヤを効果的に回収できる回収方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係る回収方法は、生体管腔内でワイヤを回収するための回収方法であって、長尺なシャフト部の遠位部に連結された変形可能なメッシュ状の拡張部を収縮させて生体管腔内に挿入するステップと、前記拡張部を拡張させ、生体管腔の内壁面に密着させるステップと、前記拡張部が生体管腔内に挿入された位置とは異なる位置から挿入されたワイヤの遠位端をメッシュ状の前記拡張部の内部に差し込むステップと、前記拡張部を収縮させて当該拡張部により前記ワイヤを捕捉するステップと、前記シャフト部を引いて前記ワイヤを生体外に導出するステップと、を有する。
上記のように構成した回収方法は、拡張したメッシュ状の拡張部にワイヤを差し込んだ後に拡張部を収縮させることで、メッシュ状の拡張部がワイヤに絡み、高い保持力でワイヤを捕捉できる。このため、生体管腔内のワイヤを効果的に回収できる。
回収デバイスを示す平面図である。 回収デバイスの捕捉器具、押圧シャフトおよびカテーテルを組み合わせた状態を示す平面図である。 捕捉器具の拡張部を示す平面図であり、(A)は拡張部が拡張した状態、(B)は拡張部が収縮した状態を示す。 ワイヤの回収方法を説明するためのフローチャートである。 血管内の状態を示す断面図であり、(A)は拡張部を血管内に挿入した際の状態、(B)は拡張部を血管内で拡張させた状態を示す。 血管内の状態を示す断面図であり、(A)は拡張部にガイドワイヤを差し込んだ状態、(B)は拡張部を収縮させてガイドワイヤを捕捉した状態を示す。 回収デバイスの他の使用例を示す断面図である。 回収デバイスの変形例を示す断面図である。 回収デバイスの他の変形例を示す断面図である。 回収デバイスのさらに他の変形例を示す断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上、誇張されて実際の比率とは異なる場合がある。
本発明の実施形態に係る回収デバイス1は、血管内に挿入されたガイドワイヤの遠位部を、血管内で捕捉するためのデバイスである。なお、本明細書では、デバイスの血管に挿入する側を「遠位側」、操作する手元側を「近位側」と称することとする。また、軸方向とは、回収デバイス1の長尺方向を意味する。
本発明の実施形態に係る回収デバイス1は、図1〜3に示すように、血管内で拡張する捕捉器具10と、捕捉器具10を収納可能なカテーテル30と、捕捉器具10をカテーテル30から押し出す押圧シャフト40とを備えている。
捕捉器具10は、図3に示すように、複数の間隙21Aを備えるメッシュ状の筒体である拡張部20と、拡張部20に連結される長尺なシャフト部24とを備えている。
シャフト部24は、手元から拡張部20まで延在する長尺なワイヤである。シャフト部24の構成材料は、特に限定されないが、例えばステンレス鋼、形状記憶合金などが好適に使用できる。
拡張部20は、ガイドワイヤを血管内で捕捉するための部位である。拡張部20は、筒体を構成するようにメッシュ状に編組される複数の線材21と、複数の線材21の遠位部を束ねて連結する遠位側連結部50と、複数の線材21の近位部を束ねて連結する近位側連結部60とを備えている。拡張部20は、編組された複数の線材21同士の間に、間隙21Aを有している。拡張部20は、柔軟に変形可能である。拡張部20がメッシュ状であるとは、拡張部20の間隙21Aが、拡張部20の軸方向に複数並ぶとともに、周方向に複数並んでいることを意味する。なお、拡張部20は、線材21により構成されるのではなく、例えばステントのようなレーザーカットされたパイプでもよい。
遠位側連結部50は、筒状に形成される。遠位側連結部50は、軸方向へ貫通する遠位側貫通孔51(貫通孔)を備えている。近位側連結部60は、筒状に形成され、シャフト部24が連結される。近位側連結部60は、軸方向へ貫通する近位側貫通孔61(貫通孔)を備えている。遠位側貫通孔51および近位側貫通孔61は、回収デバイス1を目的の位置まで導くためのガイドワイヤ90(図5を参照)が挿入されるガイドワイヤルーメンとして機能する。遠位側連結部50および近位側連結部60の構成材料は、特に限定されない。例えばステンレス鋼などが好適に使用できる。
拡張部20は、外力が作用しない自然状態において、線材21の自己の弾性力(復元力)により拡径した拡張状態(図3(A)を参照)となる。拡張部20が拡張状態となる際には、近位側連結部60と遠位側連結部50が軸方向に近づく。拡張した拡張部20の内部には、中空の内部空間29が形成される。また、拡張部20は、カテーテル30(図2を参照)に収容されることで、弾性的に変形して外径が小さくなる収縮状態(図3(B)を参照)となる。拡張状態の拡張部20の内部には、線材21に囲まれる内部空間29が形成される。拡張部20が収縮状態となる際には、近位側連結部60と遠位側連結部50が軸方向に離れる。近位側連結部60と遠位側連結部50の間の距離が変化することで、拡張部20の外径が変化可能である。
拡張部20は、近位側に位置する近位側テーパ部20Aと、遠位側に位置する遠位側テーパ部20Cと、近位側テーパ部20Aと遠位側テーパ部20Cの間に位置する中央部20Bとを有する。近位側テーパ部20Aは、近位側連結部60から遠位側に向かってテーパ状に増加する内外径を有する。遠位側テーパ部20Cは、遠位側連結部50から近位側に向かってテーパ状に増加する内外径を有する。中央部20Bは、軸方向に沿って略一定の内外径を有する。中央部20Bは、拡張部20が拡張した際に、血管内壁に接触する部位である。なお、拡張部20が拡張した際に血管内壁に接触する部位は、近位側テーパ部20Aまたは遠位側テーパ部20Cであることもあり得る。
線材21の数は、特に限定されないが、例えば4〜72本である。また、線材21の編組の条件は、特に限定されない。線材21の線径(外径)は、線材21の材料や、適用する血管の内径等により適宜選択可能であるが、例えば20〜300μmである。拡張部20は、曲げ剛性の異なる複数種類の線材21により構成されることが好ましい。曲げ剛性の異なる線材21は、例えば、線径(断面形状)および材料の少なくとも一方が異なる。これにより、曲げ剛性の低い線材21が、曲げ剛性の高い線材21よりも撓みやすくなる。なお、拡張部20は、曲げ剛性が等しい複数の線材21のみにより構成されてもよい。
線材21の構成材料は、柔軟性がある材質であることが好ましく、例えば、熱処理により形状記憶効果や超弾性が付与される形状記憶合金、ステンレス、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、白銀(Pt)、金(Au)、タングステン(W)、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、ETFE(テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体)等のフッ素系ポリマー、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、ポリイミド、などが好適に使用できる。形状記憶合金としては、Ni−Ti系、Cu−Al−Ni系、Cu−Zn−Al系またはこれらの組み合わせなどが好ましく使用される。複数の材料を組み合わせた構造としては、例えば、造影性を付与するためにPtからなる芯線にNi−Ti合金を被覆した構造や、Ni−Ti合金からなる芯線に金メッキを施した構造が挙げられる。
拡張部20の拡張状態における最大外径は、適用する血管の内径に応じて適宜選択可能である。例えば、1〜40mmである。拡張部20の収縮状態における外径は、適用する血管の内径に応じて適宜選択可能である。例えば、0.3〜4.0mmである。拡張部20の拡張状態における軸方向への長さは、適用する血管に応じて適宜選択可能である。例えば、20〜150mmである。
カテーテル30は、図1および2に示すように、柔軟であって長尺なカテーテル本体31と、ハブ32と、耐キンクプロテクタ33とを備えている。
カテーテル本体31は、捕捉器具10を収容可能な収容ルーメン34を備えている。カテーテル本体31は、遠位側の端部に、近位側の部位よりも柔軟な先端チップ37を有している。先端チップ37は、接触する生体組織の損傷を低減する。先端チップ37は、遠位側の端部に、収容ルーメン34が開口する遠位側開口部36を有している。
収容ルーメン34は、収縮した状態の拡張部20を収容できる大きさを有する。また、収容ルーメン34は、ガイドワイヤ100を捕捉した状態の拡張部20(図6(B)を参照)を収容できる大きさを有することが好ましいが、これに限定されない。カテーテル本体31の内径(収容ルーメン34)は、遠位側連結部50の外径との差がガイドワイヤ100の外径よりも小さいことが好ましい。これによって、ガイドワイヤ100を拡張部20に捕捉して体外へ導出する際に、ガイドワイヤ100の一部が、カテーテル本体31の内周面と遠位側連結部50の外周面に挟まれる。したがって、ガイドワイヤ100の一部が、カテーテル本体31と遠位側連結部30の間に固定され、ガイドワイヤ100が外れ難い。
ハブ32は、カテーテル本体31の近位側の端部に固定されている。ハブ32は、収容ルーメン34と連通するハブ開口部35を備えている。耐キンクプロテクタ33は、カテーテル本体31およびハブ32の連結部位を覆う柔軟な部材である。耐キンクプロテクタ33は、カテーテル本体31のキンクを抑制する。
押圧シャフト40は、カテーテル30の収容ルーメン34内に収容可能な管体である。押圧シャフト40は、内部に捕捉器具10のシャフト部24を挿入可能な押し出し用ルーメン41を有している。押し出し用ルーメン41の内径は、捕捉器具10の近位側連結部60の外径よりも小さい。このため、近位側連結部60は、押し出し用ルーメン41内に入り込むことができない。したがって、押圧シャフト40の遠位側の端面により、近位側連結部60を遠位側へ押圧できる。
次に、本実施形態に係る回収デバイス1を用いたワイヤの回収方法を、図4に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
回収デバイス1は、例えば血栓等の狭窄部S(図5(A)を参照)の処置(治療)を行うために、処置用のデバイスを狭窄部Sまでガイドするためのガイドワイヤ100を、狭窄部Sに貫通させるために使用する。処置用のデバイスは、特に限定されないが、例えば、アテレクトミーデバイス、バルーンカテーテル、フィルターデバイス等である。処置用デバイスを経皮的に血管に挿入するデバイス挿入位置から、ガイドワイヤ100を挿入して狭窄部Sを貫通できない場合に、ガイドワイヤ100を、狭窄部Sを挟んでデバイス挿入位置の反対側のワイヤ挿入位置から挿入する。一例として、デバイス挿入位置が大腿静脈、狭窄部Sの位置が腸骨静脈、デバイス挿入位置の反対側のワイヤ挿入位置が頸静脈の場合を想定できる。ガイドワイヤ100は、デバイス挿入位置の反対側のワイヤ挿入位置から挿入することで、図5(A)に示すように、狭窄部Sを通過できる場合がある(ステップS10)。この場合、ガイドワイヤ100を利用して、処置用デバイスを狭窄部Sまで導くためには、ガイドワイヤ100の遠位端を、デバイス挿入位置から生体外へ導出する必要がある。回収デバイス1は、ガイドワイヤ100の遠位端を捕捉して、デバイス挿入位置から生体外へ導出するために使用する。
ガイドワイヤ100の遠位部が、狭窄部Sを貫通した後、デバイス挿入位置から、他のガイドワイヤ90を挿入する。なお、他のガイドワイヤ90は、回収デバイス1をガイドするためのワイヤであり、捕捉対象のガイドワイヤ100とは異なる。次に、ガイドワイヤ90を押し進め、狭窄部Sの近位側まで到達させる。
次に、捕捉器具10および押圧シャフト40をカテーテル30内に収容した回収デバイス1(図2を参照)を準備する。拡張部20は、カテーテル本体31の遠位側端部に近い位置に配置され、収縮状態で形状が拘束されている。シャフト部24は、ハブ32のハブ開口部35から近位側に突出している。
次に、体外に位置するガイドワイヤ90の近位側端部を、回収デバイス1の遠位側貫通孔51および近位側貫通孔61(図3を参照)に挿入する。続いて、ガイドワイヤ90に沿って、回収デバイス1を狭窄部Sの近位側まで到達させる(ステップS11)。
次に、押圧シャフト40の移動を手で抑えつつ、カテーテル30を近位側へ移動させる。このとき、押圧シャフト40の遠位端が近位側連結部60に接触する。これにより、拡張部20の移動が抑えられるため、血管内における拡張部20の位置を、任意に調整できる。そして、押圧シャフト40に対してカテーテル30が近位側に移動することで、拡張部20が、カテーテル本体31から放出される。なお、押圧シャフト40は使用しなくてもよい。この場合、カテーテル30のハブ開口部35から、捕捉器具10を手で挿入できる。また、捕捉器具10を手で押して、カテーテル本体31の遠位側開口部36から拡張部20を放出できる。
拡張部20が、カテーテル本体31から放出されると、図5(B)に示すように、遠位側連結部50が近位側連結部60に近づくように移動する。そして、拡張部20が自己の復元力により最適な大きさに拡張し、血管の内壁面に接触する(ステップS12)。拡張部20は、メッシュ状に形成されているため、血管の内壁面に対して食い込み、強固に固定される。使用される拡張部20の拡張可能な最大径は、挿入される血管径よりも大きい。このため、拡張部20は、血管内で完全には拡張しない状態となり、拡張力を発生させて血管壁へ効果的に固定される。拡張部20が留置された血管の内径は、拡張部20により広がる。この後、捕捉器具10およびカテーテル30を残して、押圧シャフト40を生体外へ抜去する。
次に、狭窄部Sを貫通しているガイドワイヤ100を、デバイス挿入位置に向かって押し進める。これにより、図6(A)に示すように、ガイドワイヤ100の遠位端が、拡張部20に差し込まれる(ステップS13)。ガイドワイヤ100の遠位端は、拡張部20のいずれかの間隙21Aを通り、内部空間29に到達する。ガイドワイヤ100の遠位端は、拡張部20の内部空間29に留まることが好ましい。なお、ガイドワイヤ100の遠位端は、拡張部20の内部空間29に到達した後、他の間隙21Aを通って、拡張部20の外へ突出することもあり得る。
次に、カテーテル30をシャフト部24に沿って遠位側へ移動させる。これにより、図6(B)に示すように、拡張部20の線材21が、徐々に収容ルーメン34の内部に収容される。これにより、遠位側連結部50が近位側連結部60から離れつつ、拡張部20が近位側から徐々に縮径して、収容ルーメン34に収容される。拡張部20が収縮すると、拡張部20の間隙21Aが徐々に変形して閉じ、拡張部20にガイドワイヤ100が捕捉される(ステップS14)。収容ルーメン34は、ガイドワイヤ100を捕捉した状態の拡張部20を完全に収容できることが好ましいが、完全に収容できなくてもよい。拡張部20を完全に収容できない場合、拡張部20の近位部の一部を、収容ルーメン34に収容する。これにより、拡張部20が収縮し、拡張部20によりガイドワイヤ100を捕捉した状態を維持できる。
捕捉したガイドワイヤ100の遠位部とともに拡張部20をカテーテル30の内部に収容した後、捕捉器具10をカテーテル30とともにデバイス挿入位置から抜去する。これにより、ガイドワイヤ100の遠位部が、デバイス挿入位置から生体外へ導出される(ステップS15)。次に、拡張部20を収容ルーメン34から遠位側に押し出す。これにより、拡張部20が拡張し、拡張部20に捕捉されたガイドワイヤ100の遠位部を、拡張部20から引き抜くことができる(ステップS16)。これにより、回収デバイス1によるガイドワイヤ100の回収が完了する。この後、デバイス挿入位置から生体外へ導出されたガイドワイヤ100に沿って、処置用デバイスを、デバイス挿入位置から血管内に挿入する。これにより、ガイドワイヤ100に沿って処置用デバイスを狭窄部Sまで導き、処置用デバイスによる処置を行うことができる。
以上のように、本実施形態に係る回収デバイス1は、生体管腔内でガイドワイヤ100を回収するためのデバイスであって、長尺なシャフト部24と、シャフト部24の遠位部に連結され、変形可能なメッシュ状の拡張部20と、シャフト部24および拡張部20を収容可能なカテーテル30と、を有する。
上記のように構成した回収デバイス1は、生体管腔内に挿入したカテーテル30から拡張部20を放出し、拡張部20を拡張させて、生体管腔の内壁面に留置できる。生体管腔内に留置された拡張部20は、メッシュ状であるため、生体管腔内のガイドワイヤ100を拡張部20へ容易に差し込むことができる。そして、拡張部20は、メッシュ状であるため、カテーテル30に収容されて縮径することで、ガイドワイヤ100に絡まり、ガイドワイヤ100を高い保持力で捕捉できる。拡張部20により捕捉されたガイドワイヤ100は、拡張部20とともに生体外へ容易に導出できる。したがって、回収デバイス1は、生体管腔内のガイドワイヤ100を効果的に補足して回収できる。特に、回収デバイス1は、各種動脈、静脈など広い生体管腔内でガイドワイヤ100を捕捉する際に有効である。また、拡張部20は、生体管腔の内壁面に密着するため、生体管腔の内壁面と拡張部20の間に隙間ができない。このため、拡張部20に、ガイドワイヤ100を容易かつ確実に差し込むことができる。また、拡張部20は、弾性的に変形可能であるため、拡張することで、生体管腔の内径を広げることができる。このため、生体管腔の形状が矯正されて、生体管腔内のガイドワイヤ100を、拡張部20へ差し込むことが容易となる。また、拡張部20は、筒体であるため、生体管腔の内壁面に隙間なく密着しやすい。
また、拡張部20は、編組された複数の線材21を有する。これにより、拡張部20は、ガイドワイヤ100を差し込むための複数の間隙21Aを有することができる。また、拡張部20は、拡張部20の軸方向の長さを変化させることで、拡張状態および収縮状態の間での変形が容易である。
また、拡張部20は、曲げ剛性の異なる複数の線材21を有してもよい。これにより、ガイドワイヤ100の遠位部を差し込まれた拡張部20を収縮させると、曲げ剛性の低い線材21が、曲げ剛性の高い線材21よりも、ガイドワイヤ100によって柔軟に撓む。これにより、拡張部20がガイドワイヤ100に密着し、ガイドワイヤ100を高い保持力で捕捉して回収できる。
また、拡張部20の遠位部および近位部に、軸方向へ貫通する遠位側貫通孔51および近位側貫通孔61が形成されている。このため、遠位側貫通孔51および近位側貫通孔61に、回収デバイス1を目的の位置へ導くためのガイドワイヤ90を挿入できる。拡張部20は、遠位側貫通孔51および近位側貫通孔61が設けられることで、カテーテル30に収容された収縮状態であっても、ガイドワイヤ90を挿入できる。
また、本発明は、生体管腔内でガイドワイヤ100を回収するための回収方法をも有する。当該回収方法は、長尺なシャフト部24の遠位部に連結された変形可能なメッシュ状の拡張部20を収縮させて生体管腔内に挿入するステップS11と、拡張部20を拡張させ、生体管腔の内壁面に密着させるステップS12と、拡張部20が生体管腔内に挿入された位置とは異なる位置から挿入されたガイドワイヤ100の遠位端をメッシュ状の拡張部20の内部に差し込むステップS13と、拡張部20を収縮させて当該拡張部20によりガイドワイヤ100を捕捉するステップS14と、シャフト部24を引いてガイドワイヤ100を生体外に導出するステップS15と、を有する。
上記のように構成した回収方法は、拡張部20を生体管腔内に挿入する位置とは異なる位置から挿入したガイドワイヤ100の遠位端を、メッシュ状の拡張部20の内部に差し込むため、拡張部20がガイドワイヤ100に絡まり、ガイドワイヤ100を高い保持力で捕捉できる。そして、拡張部20により回収されたガイドワイヤ100の遠位部を、拡張部20とともに生体外へ容易に導出できる。したがって、本回収方法は、生体管腔内のガイドワイヤ100を効果的に補足して回収できる。特に、回収方法は、各種動脈、静脈など広い生体管腔内でガイドワイヤ100を捕捉する際に有効である。また、拡張部20が、生体管腔の内壁面に密着するため、生体管腔の内壁面と拡張部20の間に隙間ができない。このため、拡張部20に、ガイドワイヤ100を容易かつ確実に差し込むことができる。また、拡張部20は、弾性的に変形可能であるため、拡張することで、生体管腔の内径を広げることができる。このため、生体管腔内のガイドワイヤ100を、拡張部20へ差し込むことが容易となる。
なお、本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の技術的思想内において当業者により種々変更が可能である。例えば、回収デバイス1が挿入される生体管腔は、血管に限定されず、例えば、脈管、尿管、胆管、卵管、肝管等であってもよい。また、上述の実施形態では、血栓狭窄部におけるカテーテルの通過を目的とした例を示したが、使用する目的は、これに限定されない。例えば、血栓由来ではない狭窄部でのカテーテルの通過や、血管屈曲部位、または血管の分岐角度が大きい部位でのカテーテルの通過を目的として使用されてもよい。
また、ガイドワイヤ100は、回収デバイス1の拡張部20に対して遠位側から差し込まれなくてもよい。例えば、図7に示す他の使用例のように、ガイドワイヤ100は、拡張部20に対して側面側または近位側から差し込まれてもよい。
また、拡張部20の遠位部は、図8に示す変形例のように、径方向外側の位置に、軸方向に折り返されて遠位側へ突出するリング状の折り返し部25を有してもよい。拡張部20は、自然状態において折り返し部25が形成されるように、予め形状づけられている。形状づけは、例えば、所定の形状で保持して金型内に収容し、加熱することで可能である。拡張部20の遠位部は、遠位側に開く凹形状となっている。このため、拡張部20は、凹形状によって、遠位側から差し込まれるガイドワイヤ100を、内部空間29へ確実に導くことができる。また、ガイドワイヤ100の遠位端は、内部空間29ではなく、拡張部20の遠位側の凹形状の内部である窪み部26に位置してもよい。この場合、拡張部20をカテーテル30に収容する際に、遠位側連結部50が遠位側へ移動して拡張部20の折り返した状態が解消され、拡張部20が軸方向に伸長しつつ縮径する。これにより、窪み部26に位置するガイドワイヤ100の遠位端は、線材21の間隙21Aを自動的に通過して、内部空間29に到達することができる。なお、折り返し部は、拡張部20の近位部に、近位側へ向かって突出して形成されてもよい。
また、回収デバイス1は、図9に示す他の変形例のように、拡張部20の間隙21Aの一部を覆う膜体70を有してもよい。膜体70は、柔軟であり、拡張部20に追従して変形できる。膜体70の構成材料は、柔軟性がある材質であることが好ましく、例えばウレタン、天然ゴム、シリコーン樹脂などが好適に使用できる。膜体70は、通気性や通液性を有する部材であってもよい。一例として、膜体70は、拡張部20に対してディッピングにより固定される。なお、膜体70は、拡張部20の外周面側に設けられてもよい。また、膜体70は、拡張部20の内周面と外周面の間、すなわち間隙21Aの空間内に設けられてもよい。膜体70は、例えば、拡張部20の近位側テーパ部20Aに位置する間隙21Aを塞いでいる。膜体70は、拡張部20の内部空間29に差し込まれたガイドワイヤ100の遠位端が、内部空間29を通過して拡張部20の外へ突出することを抑制する。このため、膜体70が設けられた回収デバイス1は、ガイドワイヤ100の遠位端を内部空間29に維持しやすい。このため、ガイドワイヤ100を拡張部20によって良好に捕捉できる。なお、膜体70が設けられる位置は、拡張部20の近位側テーパ部20Aに限定されず、例えば、拡張部20の遠位側テーパ部20Cや中央部20B(図3を参照)であってもよい。
また、シャフト部24は、図10に示すさらに他の変形例のように、近位側連結部60ではなく、遠位側連結部50に連結されてもよい。シャフト部24は、近位側連結部60に対して軸方向へ摺動可能である。なお、近位側連結部60や遠位側連結部50がシャフト部24に連結されていることは、シャフト部24に対して固着されていることに限定されず、相対的に回転や移動が可能に連結されることも含む。シャフト部24が遠位側連結部50に連結される場合、拡張部20を血管内に留置した後、シャフト部24を近位側へ引くことで、拡張部20の遠位部に、軸方向に折り返されて遠位側へ突出するリング状の折り返し部25を形成できる。
また、拡張部20は、線材21の内周面側、すなわち線材21の内部空間90に面する側の摩擦係数が、外周面側の摩擦係数よりも高くてもよい。摩擦係数は、他の部材を部分的にコーティングしたり、表面粗さを変更することで、容易に調節できる。これにより、拡張部20により捕捉したガイドワイヤ100を、高い摩擦力によって強固に保持できる。また、拡張部20の外周面側の摩擦係数が、内周面側の摩擦係数よりも低いことで、拡張部20を、カテーテル30から押し出し、かつカテーテル30に収容することが容易である。
1 回収デバイス、
10 捕捉器具、
20 拡張部、
21 線材、
21A 間隙、
24 シャフト部、
25 折り返し部、
29 内部空間、
30 カテーテル、
34 収容ルーメン、
50 遠位側連結部、
51 遠位側貫通孔(貫通孔)、
60 近位側連結部、
61 近位側貫通孔(貫通孔)、
70 膜体、
100 ガイドワイヤ。

Claims (2)

  1. 生体管腔内でワイヤを回収するための回収方法であって、
    長尺なシャフト部の遠位部に連結された変形可能なメッシュ状の拡張部を収縮させて生体管腔内に挿入するステップと、
    前記拡張部を拡張させ、生体管腔の内壁面に密着させるステップと、
    前記拡張部が生体管腔内に挿入された位置とは異なる位置から挿入されたワイヤの遠位端をメッシュ状の前記拡張部の内部に差し込むステップと、
    前記拡張部を収縮させて当該拡張部により前記ワイヤを捕捉するステップと、
    前記シャフト部を引いて前記ワイヤを生体外に導出するステップと、を有する回収方法。
  2. 前記拡張部を生体管腔の内壁面に密着させるステップにおいて、拡張した前記拡張部を軸方向に沿って折り返し、当該拡張部の径方向の外側の折り返し部を近位側または遠位側へ突出させる請求項1に記載の回収方法。
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