JP2019068562A - 電気接続箱及びワイヤハーネス - Google Patents

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Abstract

【課題】防水性能の向上。【解決手段】嵌合対象となる2つの筐体部材の間に設けた嵌合構造40は、一方の筐体部材11の筒状の外周壁11aにおける開口側端部に設けた環状の内方嵌合部41と、他方の筐体部材12の筒状の外周壁12aにおける開口側端部に設け、内方嵌合部に対して外方から覆うように嵌合させる環状の外方嵌合部42と、を備え、一方の筐体部材は、外周壁の少なくとも一部から外方に向けて立設させた立設壁面11cを有し、立設壁面は、一方の筐体部材と他方の筐体部材との嵌合方向で外方嵌合部に対して対向配置される一方の筐体部材の外周壁側の根元壁面11c1と、根元壁面よりも立設方向側に配置されている主壁面11c2と、を有し、立設壁面に入射してきた液体が主壁面から他方の筐体部材の外周壁に向けて跳ね返る場合、根元壁面は、入射してくる液体の進行方向に向けて主壁面に対して傾けた傾斜面とすること。【選択図】図3

Description

本発明は、電気接続箱及びワイヤハーネスに関する。
従来、電気接続箱は、複数の筐体部材を嵌め合わせて成る筐体を備えている。この電気接続箱においては、その筐体の内方の収容室に電子部品が収容され、その収容室の室内で電子部品が電線に対して電気的に接続される。その電線は、筐体の外方に引き出され、例えば、車両の電源や負荷等に対して電気的に接続される。電気接続箱は、その電子部品や電線と共に一体となってワイヤハーネスを成す。下記の特許文献1及び2には、この種の電気接続箱について開示されている。
特開平11−98647号公報 特開2008−236847号公報
ところで、電気接続箱においては、筐体の内方に電子部品と電線とが収容されるので、筐体の内方に液体(水等)を浸入させないことが望まれる。例えば、電気接続箱は、先に示したように、筐体が複数の筐体部材の嵌合構造体になっているので、その筐体部材間の嵌合部分からの液体の浸入を抑える必要がある。
そこで、本発明は、防水性能を高めることができる電気接続箱及びワイヤハーネスを提供することを、その目的とする。
上記目的を達成する為、本発明に係る電気接続箱は、複数の筐体部材を嵌め合わせて成り且つ内部に電子部品及び電線が収容される筐体を備え、嵌合対象となる2つの前記筐体部材の間に設けた嵌合構造は、嵌合対象となる一方の前記筐体部材の筒状の外周壁における開口側端部に設けた環状の内方嵌合部と、嵌合対象となる他方の前記筐体部材の筒状の外周壁における開口側端部に設け、前記内方嵌合部に対して外方から覆うように嵌合させる環状の外方嵌合部と、を備え、一方の前記筐体部材は、前記外周壁の少なくとも一部から外方に向けて立設させた立設壁面を有し、前記立設壁面は、一方の前記筐体部材と他方の前記筐体部材との嵌合方向で前記外方嵌合部に対して対向配置される一方の前記筐体部材の前記外周壁側の根元壁面と、前記根元壁面よりも立設方向側に配置されている主壁面と、を有し、前記立設壁面に入射してきた液体が前記主壁面から他方の前記筐体部材の前記外周壁に向けて跳ね返る場合、前記根元壁面は、入射してくる前記液体の進行方向に向けて前記主壁面に対して傾けた傾斜面とすることを特徴としている。
ここで、前記根元壁面は、入射してくる前記液体の進行方向に向け且つ前記主壁面側から一方の前記筐体部材の前記外周壁の外壁面に向かって前記主壁面に対して傾けた第1傾斜面と、入射してくる前記液体の進行方向に向け且つ一方の前記筐体部材の前記外周壁の外壁面に沿わせながら前記主壁面に対して傾けた第2傾斜面と、を有することが望ましい。
また、前記立設壁面を有する立設体は、前記根元壁面に開口させた貫通孔を有することが望ましい。
また、上記目的を達成する為、本発明に係るワイヤハーネスは、電線と、前記電線に対して電気的に接続される電子部品と、複数の筐体部材を嵌め合わせて成り且つ内部に前記電子部品及び前記電線が収容される筐体と、を備え、嵌合対象となる2つの前記筐体部材の間に設けた嵌合構造は、嵌合対象となる一方の前記筐体部材の筒状の外周壁における開口側端部に設けた環状の内方嵌合部と、嵌合対象となる他方の前記筐体部材の筒状の外周壁における開口側端部に設け、前記内方嵌合部に対して外方から覆うように嵌合させる環状の外方嵌合部と、を備え、一方の前記筐体部材は、前記外周壁の少なくとも一部から外方に向けて立設させた立設壁面を有し、前記立設壁面は、一方の前記筐体部材と他方の前記筐体部材との嵌合方向で前記外方嵌合部に対して対向配置される一方の前記筐体部材の前記外周壁側の根元壁面と、前記根元壁面よりも立設方向側に配置されている主壁面と、を有し、前記立設壁面に入射してきた液体が前記主壁面から他方の前記筐体部材の前記外周壁に向けて跳ね返る場合、前記根元壁面は、入射してくる前記液体の進行方向に向けて前記主壁面に対して傾けた傾斜面とすることを特徴としている。
本発明に係る電気接続箱は、根元壁面を傾けることによって、この根元壁面で跳ね返った液体が内方嵌合部と外方嵌合部との間の隙間に向かわぬように、その跳ね返った液体の進行方向を変えることができる。従って、この電気接続箱は、内方嵌合部と外方嵌合部との間の隙間への液体の浸入を抑えることができるので、防水性能を高めることができる。また、本発明に係るワイヤハーネスは、その電気接続箱を備えるものであるので、その電気接続箱で得られる効果を奏することができる。
図1は、実施形態の電気接続箱及びワイヤハーネスを示す斜視図である。 図2は、実施形態の電気接続箱を示す分解斜視図である。 図3は、防水構造を示す斜視図である。 図4は、防水構造を別角度から見た斜視図である。 図5は、入射してきた液体の動きの一例について説明する側面図である。 図6は、入射してきた液体の動きの一例について説明する斜視図である。 図7は、入射してきた液体の動きの一例について説明する斜視図である。 図8は、入射してきた液体の動きの一例について説明する斜視図である。 図9は、入射してきた液体の動きの一例について説明する斜視図である。 図10は、入射してきた液体の動きの一例について説明する斜視図である。 図11は、入射してきた液体の動きの一例について説明する斜視図である。
以下に、本発明に係る電気接続箱及びワイヤハーネスの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
[実施形態]
本発明に係る電気接続箱及びワイヤハーネスの実施形態の1つを図1から図11に基づいて説明する。
図1及び図2の符号1は、本実施形態の電気接続箱を示す。また、図1の符号WHは、その電気接続箱1を備えた本実施形態のワイヤハーネスを示す。
本実施形態の電気接続箱1は、筐体10(図1及び図2)と、この筐体10に収容される少なくとも1つの収容対象物ACと、を備える(図2)。
筐体10は、合成樹脂等の絶縁性材料で成形する。この筐体10は、収容室10aを少なくとも1つ有する(図2)。その収容室10aは、収容対象物ACを収容するための部屋である。1つの収容室10aには、少なくとも1つの収容対象物ACが収容される。また、この筐体10は、収容室10aに連通させた開口10bを少なくとも1つ有する(図2)。開口10bは、収容対象物ACを収容室10aに収容する際の挿入口である。この筐体10においては、電線(電力供給線や信号線等)Weの一端側が内部の収容室10aに収容され、かつ、この電線Weの他端側が内部の収容室10aから外部に引き出される(図1)。よって、この筐体10は、電線Weを内部から外部に引き出すための引出口(図示略)を少なくとも1つ有する。尚、図1では、複数本存在している電線Weの中の一部を図示している。
収容対象物ACは、開口10bから挿入して収容室10aに収容される。この電気接続箱1での収容対象物ACとしては、電線Weの一端側に電気的に接続される電子部品、又は、この電子部品を収容及び保持する電子部品保持体等が考えられる。本実施形態の電気接続箱1とは、筐体10を備えると共に、電子部品と電子部品保持体の内の少なくとも一方を収容対象物ACとして備え、電子部品に対して電線Weを介して接続対象物(図示略)を電気的に接続させるものである。この電気接続箱1においては、筐体10の内部で電線Weが電子部品に対して電気的に接続されており、その筐体10の内部から外部に引き出された電線Weを介して電子部品が接続対象物に対して電気的に接続される。電気接続箱1は、その電線Weと共にワイヤハーネスWHを成す。
ここで、電子部品とは、例えば、リレー、ヒューズ等の回路保護部品、コネクタ、端子金具などのことを指している。ここでは、回路基板、電子制御ユニット(いわゆるECU)等の電子機器についても、電子部品の一形態として考える。また、接続対象物とは、二次電池などの電源、電気機器(アクチュエータ等)などの負荷、センサなどのことを指している。電気接続箱1においては、例えば、或る電線Weが電源に対して電気的に接続され、かつ、これとは別の電線Weが負荷に対して電気的に接続されており、その電源と負荷とを電子部品を介して電気的に繋いでいる。
この例示では、リレーや回路保護部品等の電子部品20が収容対象物ACとしての電子部品保持体30に収容及び保持されており、これらが一体となって収容室10aに収容される(図2)。
具体的に、本実施形態の筐体10は、複数の筐体部材を嵌め合わせて成るものであり、その複数の筐体部材の嵌合構造体に形成された内部の収容室10aに電子部品20及び電線Weが収容される。この例示の筐体10は、第1筐体部材11と第2筐体部材12と第3筐体部材13の3つの筐体部材を互いに嵌め合わせて形成される(図1及び図2)。
第1筐体部材11は、筐体10の主体部分を成すものであり、収容室10a及び開口10bを有する(図2)。この第1筐体部材11は、対向配置された2つの開口10b(第1開口10b、第2開口10b)を両端に有する箱体であり、所謂フレームと称されることがある。この例示の第1筐体部材11は、両端が開口された筒状の外周壁11aを有しており、この外周壁11aの開口が各々第1開口10b及び第2開口10bとして利用される。その外周壁11aは、第2筐体部材12及び第3筐体部材13との嵌合方向に沿う外壁面11aを有している。この第1筐体部材11においては、収容室10aが複数形成されており、それぞれの収容室10aに収容対象物ACが収容される。
この第1筐体部材11においては、電子部品20が第1開口10bから挿入され、電子部品保持体30が第2開口10bから挿入される。電線Weは、その第2開口10bを介して収容室10aから引き出され、引出口に案内される。
第2筐体部材12は、第1開口10bを塞ぐカバー部材であり、第1開口10b側から第1筐体部材11に取り付ける。この第2筐体部材12は、一端が閉塞され且つ他端が開口された筒状の外周壁12aを有しており、その開口12aを第1開口10bに向かい合わせにして、第1筐体部材11に取り付ける(図2)。また、第3筐体部材13は、第2開口10bを塞ぐカバー部材であり、第2開口10b側から第1筐体部材11に取り付ける。この第3筐体部材13は、一端が閉塞され且つ他端が開口された筒状の外周壁13aを有しており、その開口13aを第2開口10bに向かい合わせにして、第1筐体部材11に取り付ける(図2)。
この筐体10には、嵌合対象となる2つの筐体部材の間(第1筐体部材11と第2筐体部材12との間及び第1筐体部材11と第3筐体部材13との間)に、その相互間を嵌め合わせるための嵌合構造40を設けている(図2)。その嵌合構造40は、嵌合対象となる一方の筐体部材の筒状の外周壁における開口側端部に設けた環状の内方嵌合部41と、嵌合対象となる他方の筐体部材の筒状の外周壁における開口側端部に設け、内方嵌合部41に対して外方から覆うように嵌合させる環状の外方嵌合部42と、を備える。
ここでは、第1筐体部材11と第2筐体部材12との間の嵌合構造40を例に挙げて説明する。第1筐体部材11は、外周壁11aにおける第1開口10b側の端部(開口側端部)に、内方嵌合部41を設けている。第2筐体部材12は、外周壁12aにおける開口12a側の端部(開口側端部)に、外方嵌合部42を設けている。第1筐体部材11と第2筐体部材12は、内方嵌合部41と外方嵌合部42とを嵌合させることによって、互いに組み付けられる。
筐体10には、その第1筐体部材11と第2筐体部材12との間の嵌合状態を保持するための保持機構50を設けている(図1)。この例示の保持機構50は、第1筐体部材11の外周壁11aに設けた第1係止体51と、第2筐体部材12の外周壁12aに設けた第2係止体52と、を備える(図2)。この保持機構50は、嵌合状態の第1筐体部材11と第2筐体部材12の抜去方向の動きを抑えるものである。第1係止体51と第2係止体52は、その抜去方向へと第1筐体部材11と第2筐体部材12とが動こうとしたときに係止状態となる係止部51a,52aを各々備えている。係止部51a,52aとは、例えば、爪部や爪部が引っ掛かる壁面等である。
ここで、内方嵌合部41を有する一方の筐体部材としての第1筐体部材11は、外周壁11aの少なくとも一部から外方に向けて立設させた立設体11bを有している(図1から図5)。その立設体11bとは、例えば、車体等の相手方への取り付けに使用されるフランジ等の固定体のことであり、相手方に螺子止めされる固定部を有している。この立設体11bは、外周壁11aの少なくとも一部から外方に向けて立設させた立設壁面11cを有している。
立設壁面11cは、外周壁11a側の根元壁面11cと、この根元壁面11cよりも立設方向側に配置されている主壁面11cと、を有する(図1から図5)。この例示の立設壁面11cは、根元壁面11cと主壁面11cとに大別されている。根元壁面11cとは、立設壁面11cにおける外周壁11a側の根元の壁面のことであって、外周壁11aの周方向に沿うように設けられている。この根元壁面11cは、第1筐体部材11(一方の筐体部材)と第2筐体部材12(他方の筐体部材)との嵌合方向で、外方嵌合部42に対して対向配置される。主壁面11cとは、先の例示を挙げるならば、相手方に取り付けられる固定部が有している平面のことである。この例示の主壁面11cは、外周壁11aの外壁面11aに対して直交方向に立設されている。
ところで、液体(水等)が立設壁面11cに入射してきたときには、その入射角度に応じて立設壁面11cで反射した液体が、第1筐体部材11の外周壁11aや第2筐体部材12の外周壁12aに向けて跳ね返ってしまうことがある。例えば、主壁面11cに入射してきた液体が第2筐体部材12の外周壁12aに向けて跳ね返る場合、これと同等の入射角度で根元壁面11cに入射してきた液体は、内方嵌合部41と外方嵌合部42との間の隙間や第1筐体部材11の外周壁11aに向けて跳ね返る可能性がある。
そこで、この筐体10には、根元壁面11cで反射した液体の内方への浸入を抑制するための防水構造を設ける。この筐体10においては、根元壁面11cで反射した液体を内方嵌合部41と外方嵌合部42との間の隙間に浸入させないように、この根元壁面11cを形成する。その根元壁面11cの形状を定めるに当たっては、この筐体10が相手方に取り付けられた状態(つまり、電気接続箱1の使用状態)で立設壁面11cに向かう液体の入射角度を考慮する。
具体的に、立設壁面11cに入射してきた液体が主壁面11cから第2筐体部材12の外周壁12aに向けて跳ね返る場合(図5の矢印A)、根元壁面11cは、入射してくる液体の進行方向に向けて主壁面11cに対して傾けた傾斜面とする(図1から図5)。この根元壁面11cは、その壁面全体を傾斜させてもよく、入射してきた液体が接触する部分(接触面)のみを傾斜させてもよい。この例示では、根元壁面11cにおける液体の接触面のみを、入射してくる液体の進行方向に向けて主壁面11cに対して傾けている。
この傾斜させた根元壁面11cは、入射してきた液体の勢いが強ければ、この液体を反射させて跳ね返すことになる。しかしながら、この根元壁面11cは、その跳ね返った液体を内方嵌合部41と外方嵌合部42との間の隙間に向かわせることなく、第1筐体部材11の外周壁11aに向かわせる(図5の矢印B)。つまり、この根元壁面11cが主壁面11cと同一の平面であると仮定したときに、この根元壁面11cで跳ね返った液体は、根元壁面11cにおける主壁面11c側の端部で内方嵌合部41と外方嵌合部42との間の隙間に向かい、また、その端部よりも外周壁11a側で当該外周壁11aに向かう。しかしながら、この根元壁面11cは、主壁面11cに対して先に示したように傾けることで、跳ね返った液体を第1筐体部材11の外周壁11aに向かわせることができる。よって、この根元壁面11cは、跳ね返った液体の内方嵌合部41と外方嵌合部42との間の隙間への浸入を抑えることができる。また、この根元壁面11cは、入射してきた液体の勢いが弱ければ、この液体を自らの壁面に沿って流していくことができるので(図5の矢印C)、内方嵌合部41と外方嵌合部42との間の隙間への液体の浸入を抑えることができる。
換言するならば、立設壁面11cにおいて、主壁面11cとは、跳ね返した液体の行き先が第2筐体部材12の外周壁12aとなり、かつ、その液体を内方嵌合部41と外方嵌合部42との間の隙間に向かわせない領域のことを指す。また、立設壁面11cにおいて、根元壁面11cとは、跳ね返した液体の行き先が第1筐体部材11の外周壁11aとなり、かつ、その液体を内方嵌合部41と外方嵌合部42との間の隙間に向かわせない領域のことを指す。よって、根元壁面11cは、跳ね返した液体を内方嵌合部41と外方嵌合部42との間の隙間に向かわせないように形成する。例えば、根元壁面11cは、平面状の傾斜面に形成してもよく、第2筐体部材12側に向けて凸となる弧状の傾斜面に形成してもよい。この例示では、後者の弧状の傾斜面となるように根元壁面11cを形成している。
ここで、この例示の根元壁面11cは、入射してくる液体の進行方向に向け且つ主壁面11c側から第1筐体部材11の外周壁11aの外壁面11aに向かって主壁面11cに対して傾けた第1傾斜面11c11を有している(図1から図5)。更に、この例示の根元壁面11cは、入射してくる液体の進行方向に向け且つ第1筐体部材11の外周壁11aの外壁面11aに沿わせながら主壁面11cに対して傾けた第2傾斜面11c12を有している(図1から図5)。例えば、外周壁11aは、互いに交差し且つ隣接する第1外周壁体11aと第2外周壁体11aとを有している(図1から図3)。この例示では、第1傾斜面11c11を第1外周壁体11aから突出させ、第2傾斜面11c12を第2外周壁体11aから突出させている。
第1傾斜面11c11に入射した液体は、その入射の勢いが強ければ、第1外周壁体11aの外壁面11aに向けて跳ね返る(図6の矢印B)。つまり、第1傾斜面11c11は、内方嵌合部41と外方嵌合部42との間の隙間に向けた液体の跳ね返りを抑制することができる。また、この第1傾斜面11c11に入射した液体は、その入射の勢いが弱ければ、第1傾斜面11c11に沿って第1外周壁体11aの外壁面11aまで案内される(図7の矢印C1)。第1外周壁体11aの外壁面11aまで案内された液体は、例えば、第1傾斜面11c11に隣接する第2傾斜面11c12に壁面を伝って導かれる(図7の矢印C2)。従って、この筐体10は、第1傾斜面11c11に入射した液体の内方嵌合部41と外方嵌合部42との間の隙間への浸入を抑えることができる。
一方、第2傾斜面11c12に入射した液体は、その入射の勢いが強ければ、跳ね返った液体が外方嵌合部42と第2外周壁体11aの内方嵌合部41との間の隙間に向かってしまう可能性がある(図8の矢印B)。しかしながら、この筐体10では、第2傾斜面11c12を傾斜させることで、この第2傾斜面11c12から内方嵌合部41と外方嵌合部42との間の隙間までの距離が長くなっている。よって、第2傾斜面11c12は、跳ね返した液体を内方嵌合部41と外方嵌合部42との間の隙間に到達させたとしても、その液体の勢いを弱めることができるので、その隙間からの液体の浸入を抑えることができる。また、第2傾斜面11c12に入射した液体は、その入射の勢いが弱ければ、第2傾斜面11c12に沿って壁面上を案内されていく(図9の矢印C)。従って、この筐体10は、第2傾斜面11c12に入射した液体の内方嵌合部41と外方嵌合部42との間の隙間への浸入を抑えることもできる。
更に、本実施形態の立設体11bは、根元壁面11cに開口させた貫通孔11dを有している(図3及び図4)。その貫通孔11dは、根元壁面11c側に向けて入射してきた液体を根元壁面11cに接触させることなく孔の中に導いたり(図10の矢印D)、根元壁面11cを伝う液体を孔の中に落としたり(図11の矢印E)するものである。この例示では、第1傾斜面11c11と第2傾斜面11c12とに各々開口させた第1貫通孔11d(図3及び図4)と第2貫通孔11d(図4)とが形成されている。本実施形態の筐体10は、この貫通孔11d(第1貫通孔11d、第2貫通孔11d)によって、根元壁面11c側に向けて入射してきた液体の内方嵌合部41と外方嵌合部42との間の隙間への浸入を更に抑制することができる。
以上示したように、本実施形態の電気接続箱1は、嵌合対象となる2つの筐体部材の間に設けた嵌合構造40からの液体の浸入が抑制されており、筐体10の内方への液体の浸入を抑えることができる。従って、この電気接続箱1は、防水性能を向上させることができる。また、本実施形態のワイヤハーネスWHは、その電気接続箱1を備えるものであるので、その電気接続箱1で得られる効果を奏することができる。
1 電気接続箱
10 筐体
11 第1筐体部材(一方の筐体部材)
11a 外周壁
11a 外壁面
11a 第1外周壁体
11a 第2外周壁体
11b 立設体
11c 立設壁面
11c 根元壁面
11c11 第1傾斜面
11c12 第2傾斜面
11c 主壁面
11d 貫通孔
11d 第1貫通孔
11d 第2貫通孔
12 第2筐体部材(他方の筐体部材)
12a 外周壁
20 電子部品
40 嵌合構造
41 内方嵌合部
42 外方嵌合部
We 電線
WH ワイヤハーネス

Claims (4)

  1. 複数の筐体部材を嵌め合わせて成り且つ内部に電子部品及び電線が収容される筐体を備え、
    嵌合対象となる2つの前記筐体部材の間に設けた嵌合構造は、嵌合対象となる一方の前記筐体部材の筒状の外周壁における開口側端部に設けた環状の内方嵌合部と、嵌合対象となる他方の前記筐体部材の筒状の外周壁における開口側端部に設け、前記内方嵌合部に対して外方から覆うように嵌合させる環状の外方嵌合部と、を備え、
    一方の前記筐体部材は、前記外周壁の少なくとも一部から外方に向けて立設させた立設壁面を有し、
    前記立設壁面は、一方の前記筐体部材と他方の前記筐体部材との嵌合方向で前記外方嵌合部に対して対向配置される一方の前記筐体部材の前記外周壁側の根元壁面と、前記根元壁面よりも立設方向側に配置されている主壁面と、を有し、
    前記立設壁面に入射してきた液体が前記主壁面から他方の前記筐体部材の前記外周壁に向けて跳ね返る場合、前記根元壁面は、入射してくる前記液体の進行方向に向けて前記主壁面に対して傾けた傾斜面とすることを特徴とした電気接続箱。
  2. 前記根元壁面は、入射してくる前記液体の進行方向に向け且つ前記主壁面側から一方の前記筐体部材の前記外周壁の外壁面に向かって前記主壁面に対して傾けた第1傾斜面と、入射してくる前記液体の進行方向に向け且つ一方の前記筐体部材の前記外周壁の外壁面に沿わせながら前記主壁面に対して傾けた第2傾斜面と、を有することを特徴とした請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 前記立設壁面を有する立設体は、前記根元壁面に開口させた貫通孔を有することを特徴とした請求項1又は2に記載の電気接続箱。
  4. 電線と、
    前記電線に対して電気的に接続される電子部品と、
    複数の筐体部材を嵌め合わせて成り且つ内部に前記電子部品及び前記電線が収容される筐体と、
    を備え、
    嵌合対象となる2つの前記筐体部材の間に設けた嵌合構造は、嵌合対象となる一方の前記筐体部材の筒状の外周壁における開口側端部に設けた環状の内方嵌合部と、嵌合対象となる他方の前記筐体部材の筒状の外周壁における開口側端部に設け、前記内方嵌合部に対して外方から覆うように嵌合させる環状の外方嵌合部と、を備え、
    一方の前記筐体部材は、前記外周壁の少なくとも一部から外方に向けて立設させた立設壁面を有し、
    前記立設壁面は、一方の前記筐体部材と他方の前記筐体部材との嵌合方向で前記外方嵌合部に対して対向配置される一方の前記筐体部材の前記外周壁側の根元壁面と、前記根元壁面よりも立設方向側に配置されている主壁面と、を有し、
    前記立設壁面に入射してきた液体が前記主壁面から他方の前記筐体部材の前記外周壁に向けて跳ね返る場合、前記根元壁面は、入射してくる前記液体の進行方向に向けて前記主壁面に対して傾けた傾斜面とすることを特徴としたワイヤハーネス。
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