JP2019068523A - モータ - Google Patents

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JP2019068523A
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大輔 ▲高▼木
大輔 ▲高▼木
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Abstract

【課題】軸方向に対向するロータとケースとの間の磁気的な引き寄せを簡易な構成で抑制することができるモータを提供する。【解決手段】ロータ1は、ステータ2と径方向に対向するマグネット12を有する。ケース4は、ロータ1よりも軸方向一方側に位置して径方向に延び且つ磁性体からなる板部42を有する。ロータ1は、軸方向一方側において板部42と対向するとともに、軸方向他方側において基板3と対向する。ロータ1に作用する軸方向一方側を向く力とロータ1に作用する軸方向他方側を向く力とが釣り合う状態において、マグネット12と板部42との間の軸方向における最小の第1間隔D1は、マグネット12と基板3との間の軸方向における最小の第2間隔D2よりも大きい。【選択図】図1

Description

本発明は、モータに関する。
従来、磁性体からなるケースにロータが収容されたモータが知られている。たとえば、特許文献1は、磁性体によって有底筒状に形成されたハウジングでロータの前端部を覆ったインナーロータ型のモータを教示している。ロータの前端面の全ては、磁性体で直接に覆われている。
特開2016−13035号公報
しかしながら、ロータとハウジングの底部とが近接している場合、ロータの前端面が磁性体で直接に覆われていても、モータが駆動される際、磁性体で形成されるハウジングとロータとの間の磁気的な引力により、軸方向においてハウジングの底部に向かう力がロータに作用する。そのため、ロータがハウジングの底部に向かって引き寄せられ、ロータの前端部がハウジングの底部(又は該底部に嵌合固定された軸受部材)と直接に当たることがある。この場合、ロータがハウジングの底部と直接に摺動する。従って、両者間の摩擦によりロータの回転力が大幅に低下してしまう。特許文献1は、このような問題について何ら言及していない。
本発明は、軸方向に対向するロータとケースとの間の磁気的な引き寄せを簡易な構成で抑制することができるモータを提供することを目的とする。
本発明の例示的なモータは、中心軸を中心にして回転可能なロータと、前記ロータを回転駆動するステータと、前記ロータの少なくとも軸方向一方側における端部を収容するケースと、前記ロータよりも軸方向他方側に設けられる基板と、を備え、前記ロータは、前記ステータと径方向に対向するマグネットを有し、前記ケースは、前記ロータよりも軸方向一方側に位置して径方向に延び且つ磁性体からなる板部を有し、前記ロータは、軸方向一方側において前記板部と対向するとともに、軸方向他方側において前記基板と対向し、前記ロータに作用する軸方向一方側を向く力と前記ロータに作用する軸方向他方側を向く力とが釣り合う状態において、前記マグネットと前記板部との間の軸方向における最小の第1間隔は、前記マグネットと前記基板との間の軸方向における最小の第2間隔よりも大きい構成とされる。
本発明の例示的なモータによれば、軸方向に対向するロータとケースとの間の磁気的な引き寄せを簡易な構成で抑制することができる。
図1は、モータの構成の一例を示す断面図である。 図2は、モータの外観図である。 図3は、モータの構成の第1変形例を示す断面図である。 図4は、モータの構成の第2変形例を示す断面図である。
以下に図面を参照して本発明の例示的な実施形態を説明する。
本明細書では、モータ100において、中心軸CAと平行な方向を「軸方向」と呼ぶ。さらに、軸方向において、後述する基板3から後述するロータ1に向かう方向を「軸方向上側」と呼び、ロータ1から基板3に向かう方向を「軸方向下側」と呼ぶ。また、各々の構成要素において、軸方向上側における端部を「上端部」と呼び、軸方向下側における端部を「下端部」と呼ぶ。各々の構成要素の表面において、軸方向上側に向く面を「上面」と呼び、軸方向下側に向く面を「下面」と呼ぶ。
また、中心軸CAに直交する方向を「径方向」と呼び、中心軸CAを中心とする周方向を「周方向」と呼ぶ。さらに、径方向において、中心軸CAに向かう方向を「径方向内側」と呼び、中心軸CAから離れる方向を「径方向外側」と呼ぶ。また、各々の構成要素の側面において、径方向内側における端部を「内端部」と呼び、径方向外側における端部を「外端部」と呼ぶ。各々の構成要素の側面において、径方向内側に向く側面を「内側面」と呼び、径方向外側に向く側面を「外側面」と呼び、周方向に向く側面を「周方向側面」と呼ぶ。
なお、以上に説明した方向、面、及び、端部の呼称は、実際の機器に組み込まれた場合での位置関係及び方向などを示すものではない。
<1.実施形態>
<1−1.モータの概略構成>
図1は、モータ100の構成の一例を示す断面図である。図2は、モータ100の外観図である。図1は、モータ100の中心軸CAを含む切断面で切断したモータ100の断面構造を図示している。
図1に示すように、モータ100は、ロータ1と、ステータ2と、基板3と、電子部品31と、ケース4と、プレート部材5と、下ベアリング6と、上スペーサ71と、カバー部材8と、を備えている。
ロータ1は、上下方向に延びる中心軸CAを中心として回転可能である。ロータ1は、シャフト10と、保持部材11と、マグネット12と、を有する。シャフト10は、中心軸CAに沿って軸方向に延び、ロータ1とともに回転可能である。保持部材11は、シャフト10から径方向に延びてマグネット12を保持する部材であり、シャフト10の径方向外側においてシャフト10に取り付けられている。保持部材11は、本実施形態では、シャフト10から径方向外側に延び、マグネット12を保持している。マグネット12は、ステータ2と径方向に対向している。より具体的には、マグネット12は、保持部材11の外側面に保持され、ステータ2の内側面と径方向に対向している。
ロータ1に作用する軸方向上側を向く力とロータ1に作用する軸方向下側を向く力とが釣り合う状態において、マグネット12の軸方向における磁気中心の位置は、ステータコア21の軸方向における磁気中心の位置と同じである。なお、上記の釣り合う状態には、たとえば、ロータに作用する重力、及びロータに作用する磁気的な力などが考慮される。こうすれば、ステータコア21の軸方向における磁気中心の位置を調整することにより、ロータ1が有するマグネット12の軸方向における磁気中心を所望の位置に調整することができる。従って、磁気中心の位置調整により、ステータコア21に対するロータの軸方向における相対的な位置を調整することができる。
ステータ2は、ロータ1を回転駆動する。ステータ2は、ステータコア21と、複数のコイル部22と、を有する。ステータコア21は、中心軸CAを中心とする環状であり、たとえば複数の電磁鋼板が積層された積層鋼板からなる。各々のコイル部22では、インシュレータ(不図示)を介してステータコア21に導線221が巻き付けられている。コイル部22は、ステータコア21の径方向内側に設けられている。各々のコイル部22の導線221は、基板3と電気的に接続されている。
基板3は、たとえば樹脂製の回路基板である。基板3は、電子部品31を上面に搭載し、コイル部22の導線221と電気的に接続されている。基板3は、ロータ1及びステータ2よりも軸方向下側に設けられている。軸方向下側において、ロータ1は、基板3と対向している。
基板3の一部は、ケース4内に収容されている(図1参照)。基板3の他の一部は、後述するケース凹部4aを通じて、ケース4の外部に設けられている(図2参照)。ケース4内において、基板3は、ロータ1及びステータ2と軸方向に対向している。こうすれば、たとえばプレート部材とともに基板3を保持したり基板3の上面を保護したりする目的で板状の部材をロータ1と基板3との間に設ける構造と比べて、組み立て工程が少なくなる。従って、モータ100の製造効率を向上させることができる。さらに、モータ100の部品点数、又は上記板状の部材に用いる材料を削減できるので、モータ100の製造コストを軽減できる。
また、基板3の該一部は、中心軸CAを中心とする環状となっている。より具体的には、ケース4内に収容された基板3の一部の中央には、軸方向に基板3を貫通する開口32が設けられている。言い換えると、基板3は、開口32を有している。開口32には、シャフト10と後述する突起部51が挿通されている。開口32は、中央開口32aと、側部開口32bと、を含んでいる。中央開口32aには、中心軸CAが通じ、シャフト10が配置されている。側部開口32bは、中央開口32aから径方向外側に向かって凹んでいる。言い換えると、側部開口32bは、ケース4内に収容された基板3の一部の内周縁に設けられている。側部開口32bには、突起部51の一部が配置されている。
電子部品31は、基板3の上面に搭載され、ロータ1と軸方向に対向している。電子部品31は、ロータ1の回転角度を検出するセンサ311を含んでいる。センサ311は、たとえばホールICである。
ケース4は、軸方向に延び且つ上端部が閉じられた有蓋筒状であり、ロータ1の少なくとも上端部を収容する。より具体的には、ケース4は、上ブッシュ41と、板部42と、筒部43と、ケース凹部4aと、を有している。
上ブッシュ41は、ロータ1よりも軸方向上側に位置し、シャフト10を回転可能に支持している。なお、上ブッシュ41は、本発明の「第1ベアリング」の一例である。上ブッシュ41は、本実施形態ではスリーブベアリングであるが、この例示に限定されず、たとえばボールベアリングなどの転がりベアリングであってもよい。
板部42は、磁性体からなる。板部42は、中心軸CAを中心として環状であり、径方向に延びている。より具体的には、板部42は、上ブッシュ41の径方向外側に位置し、且つ、ロータ1及びステータ2よりも軸方向上側に位置し、上ブッシュ41から径方向外側に延びている。また、板部42は、軸方向において、上ブッシュ41の下端部よりも軸方向上側に位置している。
軸方向上側において、ロータ1は、板部42と対向している。また、ロータ1に作用する軸方向上側を向く力とロータ1に作用する軸方向下側を向く力とが釣り合う状態において、ロータ1のマグネット12と板部42との間の軸方向における最小の第1間隔D1は、マグネット12と基板3との間の軸方向における最小の第2間隔D2よりも大きくなっている(図1参照)。
こうすれば、上記の釣り合う状態において、ロータ1のマグネット12とケース4の板部42との間の軸方向における第1間隔D1を比較的広くすることにより、マグネット12と磁性体からなる板部42との間に作用する磁気的な引力を軽減することができる。そのため、ロータ1に作用する軸方向上側を向く力が低減され、ロータ1が板部42に向かって引き寄せられ難くなる。従って、軸方向に対向するロータ1とケース4との間の磁気的な引き寄せを簡易な構成で抑制することができる。
筒部43は、中心軸CAを囲む筒状であり、板部42の外端部において、板部42から軸方向下側に突出している。筒部43は、本実施形態では磁性体からなるが、この例示に限定されず、非磁性体であってもよい。
ケース凹部4aは、筒部43の下端部において軸方向上側に凹んでいる。
プレート部材5は、たとえば樹脂材料などの非磁性体からなり、ケース4の下端部に取り付けられ、該下端部を覆っている。また、プレート部材5は、基板3の軸方向下側に設けられている。プレート部材5は、軸方向上側に延びる突起部51を有している。なお、突起部51の数は、単数であってもよいし、複数であってもよい。
突起部51は、開口32を通じて基板3の上面よりも軸方向上側に突出している。周方向において、突起部51の周方向側面は、基板3に近接して対向し、特に側部開口32bの内壁面に近接して対向している。突起部51と側部開口32bの内壁面との間の周方向におけるクリアランスは小さくすることにより、突起部51に対する基板3の周方向における移動が抑制されている。
軸方向において、突起部51は、ロータ1と対向している。なお、軸方向において突起部51は、本実施形態では保持部材11と対向しているが、マグネット12と対向していてもよい。また、突起部51の上端部の軸方向位置は、電子部品31の上端部の軸方向位置よりも軸方向上側にある。軸方向から見て、突起部51は、センサ311の近傍に位置し、さらにセンサ311よりも径方向内側に位置している。
下ベアリング6は、ロータ1よりも軸方向下側に位置し、シャフト10を回転可能に支持している。下ベアリング6は、軸方向から見て突起部51よりも径方向内側において、プレート部材5に保持されている。本実施形態では、たとえば、ボールベアリングなどの転がりベアリングが用いられている。なお、この例示に限定されず、下ベアリング6には、たとえばスリーブベアリングなどが用いられていてもよい。
上スペーサ71は、ロータ1とケース4との間の軸方向における間隔を所定以上の距離に保つための部材であり、軸方向に延びている。上スペーサ71は、本実施形態ではシャフト10に取り付けられている。なお、この例示に限定されず、上スペーサ71は、上ブッシュ41に取り付けられていてもよい。また、上スペーサ71は、本発明の「第1スペーサ」の一例である。
上スペーサ71は、軸方向において、ロータ1と上ブッシュ41との間に位置している。より具体的には、ロータ1よりも軸方向上側に位置し、上ブッシュ41よりも軸方向下側に位置している。このようにすれば、ロータ1に作用する軸方向上側を向く力がロータ1に作用する軸方向下側を向く力よりも大きい場合でも、ロータ1とケース4の上ブッシュ41との間に位置する上スペーサ71により、軸方向においてケース4の板部42に向かうロータ1の移動を止めることができる。従って、直接にロータがケースに当たることを防止することができ、軸方向に対向するロータ1とケース4との間の磁気的な引き寄せを簡易な構成で防止できる。
ロータ1に作用する軸方向上側を向く力とロータ1に作用する軸方向下側を向く力とが釣り合う状態において、上スペーサ71の上端部は、上ブッシュ41の下端部と間隔を有して対向する。このようにすれば、上記の釣り合う状態において、軸方向において上スペーサ71と上ブッシュ41とが離れる。そのため、ロータ1が上記の釣り合う状態で回転する際、上スペーサ71と上ブッシュ41との間の摩擦に起因するモータ100のトルク損失をなくすことができる。
また、上スペーサ71は、ロータ1の保持部材11の上面から軸方向に離されていてもよいが、好ましくはロータ1の保持部材11の上面に固定される。こうすれば、上スペーサ71の取り付け強度を向上できる。
また、上スペーサ71は樹脂製であることが好ましい。こうすれば、上スペーサ71の摺動性を向上させることができる。
カバー部材8は、中心軸CAを中心とする環状であり、絶縁性を有している。カバー部材8は、本実施形態では、非磁性体からなり、たとえば樹脂製である。
カバー部材8は、基部81と、延部82と、を有している。
基部81は、ステータコア21の軸方向上側に位置し、且つ、コイル部22よりも径方向外側に位置している。
延部82は、基部81から径方向内側に延び、軸方向においてコイル部22と板部42との間に位置している。
カバー部材8の上端部はケース4の板部42の下面に接し、カバー部材8の基部81はステータコア21に接している。そのため、組み立ての際、カバー部材8がケース4及びステータコア21と接することにより、ケース4に対するステータ1の軸方向位置が位置決めされる。
また、コイル部22の上端部において、板部42に面する該コイル部22の上面が絶縁性を有するカバー部材8の延部82によって覆われ、さらに、コイル部22の外側面が絶縁性を有するカバー部材8の基部81によって覆われている。このようにすれば、ケース4とステータ1のコイル部22との間を電気的に絶縁することができる。
なお、延部82の下端部は、コイル部22の上端部に接してもよいが、好ましくは本実施形態のようにコイル部22の上端部と軸方向において間隔を有して対向する。このようにすれば、ケース4にステータ2を収容する際、カバー部材8の延部82にコイル部22の上端部が当たらない。従って、ケース4に対するステータ2の取り付け位置の精度を良くすることができる。
<1−2.実施形態の変形例>
次に、本実施形態の変形例を説明する。なお、以下では、上述の実施形態と同じ構成要素には同じ符号を付し、その説明を省略することがある。
<1−2−1.第1変形例>
図3は、モータ100の構成の第1変形例を示す断面図である。マグネット12と磁性体からなる板部42との間に作用する磁気的な引力を十分に軽減できる程度にマグネット12と板部42との間の最小の第1間隔D1を広くすることができる場合、図3に示すように、モータ100は、上スペーサ71を有さない構成であってもよい。
<1−2−2.第2変形例>
図4は、モータ100の構成の第2変形例を示す断面図である。図4に示すように、モータ100は、非磁性体からなる上述の実施形態におけるプレート部材5に代えて、磁性体からなるプレート部材5aを備えている。
プレート部材5aは、中心軸を中心とする環状であって、基板3よりも軸方向下側に位置する。このようにすれば、ロータ1のマグネット12と磁性体からなるプレート部材5aとの間に、磁気的な引力を作用させることができる。従って、マグネット12とプレート部材5aとの間に作用する磁気的な引力により、ロータ1に作用する軸方向上側を向く力を低減することができる。
ロータ1は、軸方向下側においてプレート部材5aと対向している。ロータ1に作用する軸方向上側を向く力とロータ1に作用する軸方向下側を向く力とが釣り合う状態において、最小の第1間隔D1は、最小の第3間隔D3以下でもよいが、好ましくは図4に示すように最小の第3間隔D3よりも大きい。なお、最小の第1間隔D1は、ロータ1のマグネット12と板部42との間の軸方向における間隔である。また、最小の第3間隔D3は、マグネット12とプレート部材5aとの間の軸方向における間隔である。
このようにすれば、ロータ1のマグネット12とケース4の板部42との間に作用する磁気的な引力よりも小さい磁気的な引力を、マグネット12と磁性体からなるプレート部材5aとの間に作用させることができる。従って、マグネット12をプレート部材5aに向かって移動させることなく、ロータ1に作用する軸方向上側を向く力を低減することができる。なお、ロータ1に作用する軸方向上側を向く力を低減する効果は、D1≦D3の場合でも得られ、D1>D3の場合であればより顕著になる。よって、ケース4の板部42に向かうロータ1の移動を抑制することができる。
また、モータ100は、上述の実施形態における下ベアリング6に代えて、下ブッシュ6aを備えている。下ブッシュ6aは、環状のプレート部材5aに嵌め込まれており、ロータ1よりも軸方向下側に位置し、シャフト10を回転可能に支持している。なお、下ブッシュ6aは、本発明の「第2ベアリング」の一例である。下ブッシュ6aは、本実施形態ではスリーブベアリングであるが、この例示に限定されず、たとえばボールベアリングなどの転がりベアリングであってもよい。
また、モータ100は、下スペーサ72をさらに備えている。下スペーサ72は、ロータ1とプレート部材5aとの間の軸方向における間隔を所定以上の距離に保つための部材である。下スペーサ72は、本実施形態ではシャフト10に取り付けられている。なお、この例示に限定されず、下スペーサ72は、下ブッシュ6に取り付けられていてもよい。また、下スペーサ72は、本発明の「第2スペーサ」の一例である。
下スペーサ72は、軸方向において、ロータ1と下ブッシュ6aとの間に位置している。より具体的には、下スペーサ72は、下ブッシュ6aよりも軸方向上側且つロータ1よりも軸方向下側に位置している。このようにすれば、ロータ1に作用する軸方向下側を向く力がロータ1に作用する軸方向上側を向く力よりも大きい場合でも、ロータ1と下ブッシュ6との間に位置する下スペーサ72により、軸方向においてプレート部材5aに向かうロータ1の移動を止めることができる。従って、軸方向に対向するロータ1とプレート部材5aとの間の磁気的な引き寄せを簡易な構成で防止できる。
ロータ1に作用する軸方向上側を向く力とロータ1に作用する軸方向下側を向く力とが釣り合う状態において、下スペーサ72の下端部は、下ブッシュ6の上端部と間隔を有して対向する。このようにすれば、上記の釣り合う状態において、軸方向において下スペーサ72と下ブッシュ6とが離れる。そのため、ロータ1が上記の釣り合う状態で回転する際、下スペーサ72と下ブッシュ6との間の摩擦に起因するモータ100のトルク損失をなくすことができる。
また、下スペーサ72は、ロータ1の保持部材11の下面から軸方向に離されていてもよいが、好ましくはロータ1の保持部材11の下面に固定される。こうすれば、下スペーサ72の取り付け強度を向上できる。
また、下スペーサ72は樹脂製であることが好ましい。こうすれば、下スペーサ72の摺動性を向上させることができる。
<2.まとめ>
上述の実施形態及びその変形例によれば、モータ100は、中心軸CAを中心にして回転可能なロータ1と、ロータ1を回転駆動するステータ2と、ロータ1の少なくとも上端部を収容するケース4と、ロータ1よりも軸方向下側に設けられる基板3と、を備える。ロータ1は、ステータ2と径方向に対向するマグネット12を有する。ケース4は、ロータ1よりも軸方向上側に位置して径方向に延び且つ磁性体からなる板部42を有する。ロータ1は、軸方向上側において板部42と対向するとともに、軸方向下側において基板3と対向する。ロータ1に作用する軸方向上側を向く力とロータ1に作用する軸方向下側を向く力とが釣り合う状態において、マグネット12と板部42との間の軸方向における最小の第1間隔D1は、マグネット12と基板3との間の軸方向における最小の第2間隔D2よりも大きい。
このようにすれば、上記の釣り合う状態において、ロータ1のマグネット12とケース4の板部42との間の軸方向における最小の第1間隔D1を比較的広くすることにより、マグネット12と磁性体からなる板部42との間に作用する磁気的な引力を軽減することができる。そのため、ロータ1に作用する軸方向上側を向く力が低減され、マグネット12が板部42に向かって引き寄せられ難くなる。従って、軸方向に対向するロータ1とケース4との間の磁気的な引き寄せを簡易な構成で抑制することができる。
また、上述の実施形態及びその変形例によれば、上記の釣り合う状態において、マグネット12の軸方向における磁気中心の位置は、ステータコア21の軸方向における磁気中心の位置と同じである。
このようにすれば、ステータコア21の軸方向における磁気中心の位置を調整することにより、ロータ1が有するマグネット12の軸方向における磁気中心を所望の位置に調整することができる。
また、上述の実施形態及びその変形例によれば、モータ100は、基板3よりも軸方向下側に位置し且つ磁性体からなるプレート部材5aをさらに備える。
このようにすれば、ロータ1のマグネット12と磁性体からなるプレート部材5aとの間に、磁気的な引力を作用させることができる。従って、マグネット12とプレート部材5aとの間に作用する磁気的な引力により、ロータ1に作用する軸方向上側を向く力を低減することができる。
また、上述の実施形態及びその変形例によれば、ロータ1は、軸方向下側においてプレート部材5aと対向する。上記の釣り合う状態において、最小の第1間隔D1は、マグネット12とプレート部材5aとの間の軸方向における最小の第3間隔D3以下であってもよいが、好ましくは最小の第3間隔D3よりもよりも大きい。
このようにすれば、ロータ1のマグネット12とケース4の板部42との間に作用する磁気的な引力よりも小さい磁気的な引力をマグネット12と磁性体からなるプレート部材5aとの間に作用させることができる。従って、マグネット12をプレート部材5aに向かって移動させることなく、ロータ1に作用する軸方向上側を向く力を低減することができる。なお、ロータ1に作用する軸方向上側を向く力を低減する効果は、D1≦D3の場合でも得られ、D1>D3の場合であればより顕著になる。よって、ケース4の板部42に向かうロータ1の移動を抑制することができる。
また、上述の実施形態及びその変形例によれば、モータ100は、中心軸CAに延び且つロータ1とともに回転可能なシャフト10と、シャフト10に取り付けられる第1スペーサ71と、をさらに備える。ケース4は、ロータ1よりも軸方向上側に位置し且つシャフト10を回転可能に支持する第1ベアリング41をさらに有する。第1スペーサ71は、軸方向において、ロータ1と第1ベアリング41との間に位置する。
このようにすれば、ロータ1に作用する軸方向上側を向く力がロータ1に作用する軸方向下側を向く力よりも大きい場合でも、ロータ1とケース4の第1ベアリング41との間に位置する第1スペーサ71により、軸方向においてケース4の板部42に向かうロータ1の移動を止めることができる。従って、軸方向に対向するロータ1とケース4との間の磁気的な引き寄せを簡易な構成で防止できる。
また、上述の実施形態及びその変形例によれば、第1スペーサ71は樹脂製である。
このようにすれば、第1スペーサ71の摺動性を向上させることができる。
また、上述の実施形態及びその変形例によれば、ロータ1は、シャフト10から径方向に延び且つマグネット12を保持する保持部材11をさらに有する。第1スペーサ71は、保持部材11の上面に固定される。
このようにすれば、第1スペーサ71の取り付け強度を向上できる。
また、上述の実施形態及びその変形例によれば、第1スペーサ71の上端部は、上記の釣り合う状態において、第1ベアリング41の下端部と間隔を有して対向する。
このようにすれば、上記の釣り合う状態において、軸方向において第1スペーサ71と上ブッシュ(第1ベアリング)41とが離れている。そのため、ロータ1が上記の釣り合う状態で回転する際、第1スペーサ71と第1ベアリング41との間の摩擦に起因するモータ100のトルク損失をなくすことができる。
また、上述の実施形態及びその変形例によれば、モータ100は、ロータ1よりも軸方向下側に位置し且つシャフト10を回転可能に支持する第2ベアリング6、6aと、シャフト10に取り付けられる第2スペーサ72と、をさらに備える。第2スペーサ72は、第2ベアリング6、6aよりも軸方向上側且つロータ1よりも軸方向下側に位置する。
このようにすれば、軸方向においてプレート部材5、5aに向かうロータ1の移動を、ロータ1と第2ベアリング6、6aとの間に位置する第2スペーサ72により止めることができる。
また、上述の実施形態及びその変形例によれば、第2スペーサ72の下端部は、釣り合う状態において、第2ベアリング6、6aの上端部と間隔を有して対向する。
このようにすれば、上記の釣り合う状態において、軸方向において第2スペーサ72と第2ベアリング6、6aとが離れている。そのため、ロータ1が上記の釣り合う状態で回転する際、第2スペーサ72と第2ベアリング6、6aとの間の摩擦に起因するモータ100のトルク損失をなくすことができる。
<3.その他>
以上、本発明の実施形態について説明した。なお、本発明の範囲は上述の実施形態に限定されない。本発明は、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。また、上述の実施形態で説明した事項は、矛盾を生じない範囲で適宜任意に組み合わせることができる。
たとえば、本発明は、上述の実施形態ではインナーロータ型のモータ100に適用されているが、この例示に限定されず、アウターロータ型のモータにも適用可能である。
本発明は、磁性体からなるケースの一部が軸方向においてロータと対向する構成のモータに有用であり、たとえば産業用ロボット及びコミュニケーションロボットなどの分野に適用可能である。
100・・・モータ、1・・・ロータ、10・・・シャフト、11・・・保持部材、12・・・マグネット、2・・・ステータ、21・・・ステータコア、22・・・コイル部、221・・・導線、3・・・基板、31・・・電子部品、311・・・センサ、32・・・開口、32a・・・中央開口、32b・・・側部開口、4・・・ケース、4a・・・ケース凹部、41・・・上ブッシュ、42・・・板部、43・・・筒部、5・・・プレート部材、51・・・突起部、6・・・下ベアリング、71・・・上スペーサ、72・・・下スペーサ、8・・・カバー部材、81・・・基部、82・・・延部、CA・・・中心軸

Claims (10)

  1. 中心軸を中心にして回転可能なロータと、
    前記ロータを回転駆動するステータと、
    前記ロータの少なくとも軸方向一方側における端部を収容するケースと、
    前記ロータよりも軸方向他方側に設けられる基板と、
    を備え、
    前記ロータは、前記ステータと径方向に対向するマグネットを有し、
    前記ケースは、前記ロータよりも軸方向一方側に位置して径方向に延び且つ磁性体からなる板部を有し、
    前記ロータは、軸方向一方側において前記板部と対向するとともに、軸方向他方側において前記基板と対向し、
    前記ロータに作用する軸方向一方側を向く力と前記ロータに作用する軸方向他方側を向く力とが釣り合う状態において、前記マグネットと前記板部との間の軸方向における最小の第1間隔は、前記マグネットと前記基板との間の軸方向における最小の第2間隔よりも大きい、モータ。
  2. 前記釣り合う状態において、前記マグネットの軸方向における磁気中心の位置は、前記ステータコアの軸方向における磁気中心の位置と同じである、請求項1に記載のモータ。
  3. 前記基板よりも軸方向他方側に位置し且つ磁性体からなるプレート部材をさらに備える、請求項1又は請求項2に記載のモータ。
  4. 前記ロータは、軸方向他方側において前記プレート部材と対向し、
    前記釣り合う状態において、前記最小の第1間隔は、前記マグネットと前記プレート部材との間の軸方向における最小の第3間隔よりも大きい、請求項3に記載のモータ。
  5. 軸方向に延び且つ前記ロータとともに回転可能なシャフトと、
    前記シャフトに取り付けられる第1スペーサと、
    をさらに備え、
    前記ケースは、前記ロータよりも軸方向一方側に位置し且つ前記シャフトを回転可能に支持する第1ベアリングをさらに有し、
    前記第1スペーサは、軸方向において、前記ロータと前記第1ベアリングとの間に位置する、請求項1〜請求項4のいずれかに記載のモータ。
  6. 前記第1スペーサは樹脂製である、請求項5に記載のモータ。
  7. 前記ロータは、前記シャフトから径方向に延び且つ前記マグネットを保持する保持部材をさらに有し、
    前記第1スペーサは、前記保持部材の軸方向一方側を向く面に固定される、請求項5又は請求項6に記載のモータ。
  8. 前記第1スペーサの軸方向一方側における端部は、前記釣り合う状態において、前記第1ベアリングの軸方向他方側における端部と間隔を有して対向する、請求項5〜請求項7のいずれかに記載のモータ。
  9. 前記ロータよりも軸方向他方側に位置し且つ前記シャフトを回転可能に支持する第2ベアリングと、
    前記シャフトに取り付けられる第2スペーサと、
    をさらに備え、
    前記第2スペーサは、前記第2ベアリングよりも軸方向一方側且つ前記ロータよりも軸方向他方側に位置する、請求項5〜請求項8のいずれかに記載のモータ。
  10. 前記第2スペーサの軸方向他方側における端部は、前記釣り合う状態において、前記第2ベアリングの軸方向一方側における端部と間隔を有して対向する、請求項9に記載のモータ。
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