JP2019066920A - 工事情報取得装置、工事情報管理システム、情報端末 - Google Patents

工事情報取得装置、工事情報管理システム、情報端末 Download PDF

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寿一 林
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洋一 吉田
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裕一 土持
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和彦 長
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Abstract

【課題】過去の撮影画像から、将来の工事に有効に活用できる工事情報を取得する工事情報取得装置を提供すること。【解決手段】工事情報取得装置は、工事の工程で撮影された一連の撮影画像を受付ける入力部260と、前記受付けた撮影画像から、他の工事の際に参照して利用できる有効情報を取得する有効情報取得部221と、を備え、前記有効情報取得部は、前記撮影画像に重畳された表示板画像から前記有効情報となる文字情報を取得する表示板情報取得部302と、前記撮影画像で撮影された工事対象物から前記有効情報となる画像情報を取得する画像情報取得部304と、少なくとも前記文字情報及び前記画像情報に基づく前記有効情報から有効情報データベースに記録する有効情報記録部310とを、それぞれ有する。【選択図】図18

Description

本発明は、工事支援に活用できる工事情報を取得する工事情報取得装置に関する。
土木工事や建築工事や工事現場では、工事の状況が細かく撮影され、撮影された画像は証跡画像として所定のルールで管理される。そして、工事現場の画像には、記録のために工事日や工事内容等の情報も組み込まれる。従来は、小型の黒板に工事日、工事内容等を書き込んだものを工事現場に立てかけて、これを工事状況とともにカメラで撮影するという方法が取られていた。そして、現場によっては、小型の黒板が配置できない場面もあるので、入力した文字が表示されるサブ画像を工事現場の実際の画像に合成するカメラが提案されている(特許文献1)。
現在、工事画像は証跡画像として、実際に行われた工事内容の証拠として管理され、工事が仕様通りの施工・品質であることを確認する手段として利用される。
特開2000−217034号公報
工事画像は証跡画像として、工事内容の証拠として利用されるが、それ以外の利用用途は少ない。すなわち、小黒板には豊富な情報が含まれているはずであるが、十分には活用されていないのが現状である。同様に、工事画像それ自体にも、他の工事に利用できる有効な情報が含まれている可能性が高いが、着目されていない。
本願発明は、上記課題に鑑み、過去の工事画像から、将来の工事に有効に活用できる工事情報を取得する工事情報取得装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、工事情報取得装置は、工事の工程で撮影された撮影画像を受付ける入力部と、前記受付けた撮影画像から、他の工事の際に参照して利用できる有効情報を取得する有効情報取得部と、を備え、前記有効情報取得部は、前記撮影画像に写し込まれた重畳された表示板画像から前記有効情報となる文字情報を取得する表示板情報取得部と、前記撮影画像で撮影された工事対象物から前記有効情報となる画像情報を取得する画像情報取得部と、少なくとも前記文字情報及び前記画像情報に基づく前記有効情報を有効情報データベースに記録する有効情報記録部とを、それぞれ有する。
本発明によれば、過去の工事画像から、将来の工事に有効に活用できる工事情報を取得する工事情報取得装置を提供することができる。
本実施形態に係る工事支援システムの構成例を示す図である。 補修前の破損箇所が撮像装置で撮影される様子である。 撮像装置の機能ブロック図である。 UI画像による撮影画面の例である。 撮像装置のハードウェアブロック図である。 情報処理装置の機能ブロック図である。 第1DBの内容を説明するための表である。 第1DBの内容を説明するための表である。 第2DBの内容を説明するための表である。 類似画像検索結果の画面例である。 情報処理装置のハードウェアブロック図である。 情報処理装置による補修工事支援処理の手順を説明するフローチャートである。 補修アドバイス処理の手順を説明するサブルーチンである。 補修工法紹介処理の手順を説明するサブルーチンである。 前回補修の評価処理の手順を説明するサブルーチンである。 工事情報ファイルの作成の手順を説明するサブルーチンである。 工事情報ファイルの構成を示す図である。 メンテナンス撮影時期判定処理の手順を説明するサブルーチンである。 有効情報取得部の構成の詳細を示すブロック図である。 表示板が重畳して撮影された工事画像の例である。 有効情報取得処理の手順を説明するサブルーチンである。 表示板情報からの情報取得処理を説明するサブルーチンである。 画像情報からの情報取得処理を説明するサブルーチンである。 Exif情報取得処理を説明するサブルーチンである。 付帯情報取得処理を説明するサブルーチンである。 補修工事No1に関する有効情報(1)である。 補修工事No1に関する有効情報(2)である。 補修工事No2に関する有効情報である。 補修工事No3に関する有効情報(1)である。 補修工事No3に関する有効情報(2)である。 補修工事No4、No5に関する有効情報である。 補修工事No6に関する有効情報(1)である。 補修工事No6に関する有効情報(2)である。 補修工事No7〜No12に関する有効情報である。 撮像装置による撮影処理の手順を説明するサブルーチンである。
以下、図面に従って本発明の実施形態を説明する。図1は、本実施形態に係る工事支援システム1の構成例を示す図である。工事支援システム1は、工事情報管理会社が、顧客に対して工事支援サービスを提供するシステムである。例えば、工事支援システム1は、顧客の撮像装置10に証跡撮影をガイドするガイド画像を提供して証跡撮影を支援し、撮影された証跡画像を管理する。また、工事支援システム1は、顧客の情報端末30からの問い合わせに応じて工事情報を提供する。なお、証跡あるいは証跡画像とは、工事の証拠として撮影された画像である。
なお、工事情報管理会社は、民間・国・地方公共団体のいずれの運営であってもよい。また、顧客には、建物や設備の所有者や管理者、あるいは工事を施工する工事施工業者を含む。また、以下の実施形態では、補修工事を例にして説明するが、工事には、補修工事だけではなく、新規工事も当然に含まれる。
工事支援システム1には、撮像装置10、情報処理装置20及び情報端末30が含まれる。撮像装置10と情報処理装置20及び情報端末30は、相互にネットワークNWで接続される。
撮像装置10は、補修工事を撮影するデジタルカメラである。撮像装置10は、デジタルカメラ単体に限らず、情報処理機能が備わったタブレット端末のカメラ部であってもよい。以下で、補修工事で撮影される画像を補修画像と呼ぶ。また、補修前の破損箇所の画像を補修前画像と呼び、補修完了後の画像を補修完了画像とも呼ぶ。
ただし、補修前という表記は状況に応じて誤解を招くので、補修前画像、補修中画像、補修後画像も含めて補修画像と表現してもよい。例えば、補修作業に入っても、補修が終了しなければ補修前であるし、補修が終わっても、次の補修の前の画像である場合がある。本願は、補修が終了した直後の画像であっても、次の補修を予測するような情報提供も可能である。
図2は、補修前の破損箇所が撮像装置10で撮影される様子を示す図である。顧客が、撮像装置10によって、錆等の腐食Haが下部に発生した構造物H(柱)を撮影している様子である。構造物Hの横に撮影情報が記載された表示板Fが配置され、構造物Hと共に表示板Fが撮影されてもよい。この表示板(小黒板)(図2のF)の情報は非常に重要で、撮影によって、このときの補修時の対象物や場所、環境、状況、時期、工法、過程、作業者、依頼者など様々な情報が取得、記録可能となる。ここで得られた情報が蓄積されると、本発明における補修情報がリッチになり、多くの知見、検索情報が得られるようになる。
情報処理装置20は、工事情報管理会社によって運営され、補修工事に関する情報を管理し、補修工事に関する情報を提供する。情報処理装置20は、補修画像を撮影するためのガイド画像や後述するデータベース等を利用して顧客に補修工事情報を提供し、また、撮像装置10で撮影された補修画像を受信して管理する。情報処理装置20は、PC(personal computer)装置、あるいはタブレット型の端末でもよい。情報処理装置20は、工事支援装置、工事画像管理サーバあるいは単にサーバとも呼ぶ。
情報端末30は、顧客が情報処理装置20と情報の通信を行う端末装置である。情報端末30は、顧客から情報処理装置20に指示や要求を送信する際に利用される。情報端末30は、タブレット型の端末あるいはスマートフォンでもよい。カメラ付きタブレット型の端末あるいはスマートフォンであれば、撮像装置10と情報端末30は一体化される。
図3は、撮像装置10の機能ブロック図である。撮像装置10は、撮像部100、制御部110、記憶部120、通信部130、操作部140、タッチパネル145、表示部150、追記部160、姿勢センサ170a、GPS170b及び方位センサ170cを有する。
撮像部100は、以下不図示のレンズ、撮像素子、信号処理部、画像処理部等を有する。撮像部100は、本実施形態においては、特に補修工事や新規工事の工事画像を撮影し、撮影画像として出力する。制御部110は、撮像装置10全体を統括的に制御する。制御部110は、撮影者からの指示に応じて通常撮影モードと補修撮影モードを切換える。制御部110は、補修工事を撮影する補修撮影モードでは、UI画像に基づき、補修撮影を行う。また、制御部110は、UI制御部112と記録制御部114を有する。
UI制御部112は、補修撮影モードで、補修撮影を支援するUI(User Interface)画像の表示を制御する。UI画像とは、補修撮影モードで、補修工程の中で補修画像を撮影すべき場面をガイドする画像である。UI画像は、補修分野だけでなく、補修工程によっても異なる。補修工法によって、補修画像を撮影すべき場面が異なるからである。UI画像は、補修工法に応じて、情報処理装置20で予め作成されて、撮像装置10に提供される。また、UI制御部112は、情報処理装置20で作成され送信されたUI画像を記憶部120に記録する。UI画像を、ガイド画像あるいはアドバイス画像とも呼ぶ。
記録制御部114は、撮像部100で撮影された撮影画像や撮影画像に関連する各種情報(以下、工事関連情報と呼ぶ)を記憶部120に記録する。なお、記録制御部114は、補修撮影モードでは、UI画像に従って撮影された補修画像を順番に記録するが、撮影画像が合成されたUI画像(後述する図4参照)も、補修画像に関連する情報として記録してもよい。
記憶部120は、UI画像や撮影画像を記憶する。通信部130は、LAN(Local Area Network)等によって、情報処理装置20と種々のデータの送受信を行うインターフェースである。通信部130は、情報処理装置20から送信されるUI画像を受信する。また、通信部130は、補修工事で撮影された補修画像を情報処理装置20に送信する。
操作部140は、各種操作ボタンで、撮影者からの各種指示が入力される。タッチパネル145は、表示部150と一体的に構成され、撮影者からの各種情報が入力される。表示部150は、例えばLCDで、ライブビュー画像やUI画像等を表示する。
追記部160は、撮影画像に情報を追記するものである。追記部160は、補修撮影モードでは、撮影者からタッチパネル145等を介して入力された補修工事に関連する情報(工事関連情報)を撮影画像に追記する。記録制御部114は、追記部160から入力された工事関連情報を該当する撮影画像に付帯して記録する。また、UI制御部112は、追記部160から入力された情報を、必要に応じてUI画像に表示させてもよい。
撮影画像(補修画像)のファイルには、画像本体のデータの他に、補修名、日付・GPS情報・傾き、補修ステップ名、補修前画像、使用ツール等の工事関連情報が含まれる。補修ステップ名とは、補修工程が複数ある場合に、当該補修画像がいずれの工程に属する画像であるのかを示す情報である。補修前画像は、サムネイル画像でもよい。使用ツールとは、当該撮影画像の工程で使用された材料や工具である。補修名、使用ツール等の情報は、追記部160により入力される。
姿勢センサ170aは、撮像装置10の傾きや手ブレを検出するセンサである。GPS(Global Positioning System)170bは、撮像装置10の位置を検出するセンサである。方位センサ170cは、撮像装置10の向きを検出するセンサである。
図4は、補修撮影モードにおける、UI画像による撮影画面の例である。図4の画面D1〜D3は、はつり後、ケレン後、工事完了時の3つ工程で、補修撮影を促すガイド用の画面である。画面D1〜D3には、対応するUI画像が表示される。工程の順番に、画面D1→D2→D3が順に表示される。
各画面の左側の領域P0は、ライブビュー画像やレックビュー画像が表示される領域である。撮影前には、領域P0にライブビュー画像が表示され、撮影後にはレックビュー画像が表示される。また、各画面の左上には、各工程に応じたアドバイスP1が表示される。また、画面右上には、補修工程名P2が表示される。
補修工事開始時には、画面D1が表示される。画面D1は、はつり後に補修対象を撮影することをガイドする画面である。画面右上には、補修工程名P2として「はつり後」が表示される。画面右中央のボタンP3は、各工程で用いるツール等を表示させるためのボタンである。ボタンP4は、各工程撮影の前に別な工程を撮影するためのボタンである。撮影者によりボタンP4が押下されると、各工程撮影の前に、別な割り込み撮影(オプション撮影とも呼ばれる)が許可される。オプション撮影の工程を、オプション工程と呼ぶ。オプション撮影の詳細は、図18で説明する。
ボタンP5は、撮影画像の採用を指示するボタンである。表示されたレックビューを確認した撮影者によって、ボタンP5が押下されると、レックビューの表示中の撮影画像が、本工程の補修画像として記録される。記録される補修画像には、対応する工程名の情報が付帯される。
画面D1で、はつり後の画像が撮影されてボタンP5が押下されると、撮影画像がはつり工程の補修画像として記録される。撮像装置10が撮影者により一旦停止され、次の工程(ケレン)の作業が行われる。
ケレン作業完了後に、撮像装置10が再起動され、補修撮影モードが実行されると、画面D2が表示される。画面D2は、ケレン完了後にケレン工程の補修画像を撮影することをガイドする画面である。ケレン後の画像が撮影されてボタンP5が押下されると、撮影画像がケレン工程の補修画像として記録されて、画面D3に切換る。画面D3は、工事完了時に補修対象を撮影することをガイドする画面である。画面D3では、ボタンP3の代わりに日時を表示するためのボタンP6が表示される。画面D3で、工事完了画像が撮影され、ボタンP5が押下されると、補修撮影モードが終了する。
図5は、撮像装置10のハードウェアブロック図である。撮像装置10は、撮像部100、通信部130、操作部140、タッチパネル145、表示部150、CPU(Central Processing Unit)180、DRAM(Dynamic Random Access Memory)182及びROM(Read Only memory)184を有する。
CPU180は、ROM184に格納される制御プログラムを読込んで実行して、ソフトウェア処理により撮像装置10の制御を行う。DRAM182は、制御プログラムや各種データを一時的に記憶するワーキングエリアを提供する。ROM184は、例えばフラッシュメモリで、制御プログラムを不揮発的に記憶する。また、ROM184は、記憶部120を構成し、各種データ、UI画像や補修画像等を記憶する。制御部110は、CPU180、DRAM182及びROM184により実現される。撮像部100、通信部130、操作部140、タッチパネル145及び表示部150は、前述したので、説明は省略する。
図6は、情報処理装置20の機能ブロック図である。情報処理装置20は、制御部210、記憶部225、通信部230、操作部240、表示部250、画像入力部260、関連情報入力部262を有する。なお、情報処理装置20には、情報処理装置20と通信可能な情報表示機器(不図示)が接続されてもよい。情報表示機器には、情報処理装置20から送信される情報、例えば有効情報から得られた検索情報や各種ガイド情報等が表示される。
制御部210は、情報処理装置20全体を統括的に制御する。記憶部225には、補修画像(証跡画像)や各種データが記憶される。具体的には、記憶部225には、第1DB(データベース、Data Base)、第2DB(データベース、Data Base)、メンテナンスDB(Data Base)、有効情報DB(Data Base)227、UI画像、アドバイス情報DB、画像記憶部226及びテンプレート情報等が記憶される。
第1DBは、過去に行われた補修工事がデータベース化されたものである。第1DBには、補修前画像と当該補修前画像に対応する補修分野名(種類)が記録されている。第1DBには、補修前画像だけでなく、補修途中画像や補修完了画像等が記録されていてもよい。また、撮像装置10から送信される補修画像も第1DBに記録されて利用されてもよい。なお、撮影者から利用の許諾を得られた場合に、撮像装置10から送信された補修画像が第1DBに記録される。
図7A、図7Bは、第1DBの内容を説明するための表である。図7Aの表1は、第1DBの一部を表で示したものである。表1では、補修前画像と対応する補修分野等の関係を3例示す。各補修前画像について、「補修箇所の特徴」、「補修分野」、「補修工法」及び「補修の工程」が記載される。「補修箇所の特徴」は、主に外観的特徴で、例えば、色・表面性状・形状・素材等が記載される。なお、補修箇所の特徴は、手入力によるものでも良いし、画像解析によって自動的に抽出された内容が記載されてもよい。
「補修分野」は、「補修対象」と「補修項目」と「その他」の項目に分けられる。「補修対象」及び「補修項目」の具体例は、図7Bの表3で後述する。表1の補修前画像NO1は、根本に錆が発生した街灯の補修前の状態である。補修前画像NO1の「補修分野」には、補修対象として「街灯」、補修項目として「補修」が記録されている。補修分野に関する情報は補修前画像に付帯された工事関連情報に基づき判定されて、第1DBに記載される。なお、「補修分野」に関する情報は、画像解析で判定された内容が記載されてもよいし、関連情報入力部262から入力されてもよい。
図7Bの表2は、「補修箇所の特徴」の具体例を示す表である。「補修箇所の特徴」は、表2に示した項目以外でもよい。図7Bの表3は、「補修分野」の具体例を示す表である。「補修対象」と「補修項目」以外に、その他の情報として、補修工事に係る種々の情報が記載されてもよい。
表2は、補修箇所の特徴を判定する時のデータベースとしてもよい。そして、ここでは文字で表現しているが、画像の特徴であるので、「色」であれば、波長分布の特徴のデータベースであったり、「表面性状」はコントラストとか階調の特徴や、陰影やコントラストの規則性などのパターン、特徴的な形状、色変化、「素材」は材料特有の色や質感(陰影やコントラストのパターン)などを数値化したデータベースであり、得られた画像データを分析した同様の値と比較して、類似性を検索したり同定したりすればよい。もちろん、人間の目の判断に囚われる必要はなく、画像処理した結果同士で比較しても良い。これによって、表2の項目のどれに該当するかが分かり、各項目のアンド条件などで、どのような補修であるかが判定できる。全てを画像から判断しなくても、いくつかの項目は候補から選択してもよく、この表自体を表示して、選んで行くようにしても、補修箇所の特徴を特定することが出来る。
表3は、補修分野のデータベースの例でもあり、一部は特徴的な形状から画像判定してもよい。例えば街灯は、地面から垂直な棒状のものを判定すればよく、地面の色が茶色やアスファルト、コンクリートの色で平坦であり、棒状部は、金属の色や塗料の色などを参考に検索してもよい。これに素材特有の画像特徴を反映させたり、この部分に先ほどの補修箇所の画像特徴が合わせて判定されたりすれば、分野の特定がさらに精度向上できる。
また、全てを画像から判断しなくてもよく、GPS等の衛星電波や携帯電話の基地局電波、さらには、無線LANの基地局電波、ビーコン等による位置情報や地図情報を考慮して自動判定してもよいが、補修項目やコストなどは、候補から項目選択してもよい。この表自体を表示して、各項目を選んで行くようにしても、補修分野の特徴を特定することが出来る。ただし、類似対象物の画像と、本発明の工事情報のデータ群から、これまでの補修情報を検索したり取得したりして、類推することは可能である。
また、以上は、補修前の補修箇所、補修分野の具体例であるが、この情報をもとにして分類された補修画像や補修来歴が蓄積されていくと、これらのいくつかの項目については項目の必要性がなくなり、蓄積情報をもとに省略が可能となる。例えば、材料の剥がれがない画像でも、将来、材料が剥がれるであろう分野の補修箇所の特徴として利用できるようにしてもよい。有効情報として、その場では読み取れない情報を補足してもよく、他のユーザにとって、必要でない情報は使わなくしてもよい。複数ユーザの検索履歴等の行動によって取捨選択されるようにする方法などがある。
表1の「補修工法」及び「補修工程」は、各補修前画像が実際に補修された際に用いられた「補修工法」及び「補修工程」である。
第2DBは、補修分野と補修分野に対応する補修工法がデータベース化されたものである。図8の表4は、第2DBの具体例の一部を表で示したものである。第2DBには、表4で示すように、各補修分野に対応する複数の補修工法と、補修工法の工程と、工法の特徴が記載される。
補修分野として「街灯の柱補修」と「鉄筋コンクリート補修」の2例示す。「街灯の柱補修」は、補修対象が「街灯の柱」で、補修項目が「補修」である。「鉄筋コンクリート補修」は、補修対象が「鉄筋コンクリート」で、補修項目が「補修」である。
また、第2DBでは、工法の特徴も記載される。各工法の特徴として、例えば、表4に示すような、費用、工事期間、耐久性についての評価が示される。各工法の特徴が示されることで、顧客は、補修分野の工法種類が分かるだけでなく、適切な工法の選択も簡単できるようになる。第2DBの情報は、工法選択時の有用な支援手段になる。
メンテナンスDBには、経過年数対劣化レベルのデータが補修分野や工法に応じて記憶される。経過年数対劣化レベルのデータは、劣化判定部216による劣化判定に利用される。詳細は、図14で説明する。
また、メンテナンスDBには、工法等に応じて、施工後あるいは補修後から定期チェック(メンテナンス撮影)が必要な年数の情報も含まれる。この情報は、メンテナンス撮影判定部219による撮影推奨時期の判定に利用される。詳細は、図17で説明する。
UI画像は、図4で説明したように、撮像装置10で、補修撮影のガイドに使用される画像である。UI画像は、UI作成部214で作成されて記憶部225に記録される。
アドバイス情報DBは、補修工事に関して顧客へアドバイスする情報(詳細アドバイス情報と呼ぶ)のデータベースである。詳細アドバイス情報は、例えば、補修工法に対応する実際の補修の具体例や、各補修工法を施工する施工業者に関する情報である。アドバイス情報DBは、顧客から詳細アドバイス情報の紹介要求があった場合に、アドバイス情報紹介部220により参照される。詳細は、図12で説明する。
有効情報DB(Data Base)は、表示板情報や画像情報等から有効な工事情報を抽出して分類した工事情報の蓄積である。有効情報DBは、今後の工事に対して活用できる情報である。ここで表示板から読み取れる有効情報は、少なくとも、工事作業の施工者、具体的な物件の場所や工事日時や工事内容、工法、材料などの情報の一つを含み、これらは、他の工事を行う時にも参考になる有効情報にできる。これらの項目に該当する文字や画像の特徴を判定できれば、それらが有効情報となり、この項目は、有効なガイドを得るためには、この実施例から様々な追加や改良が可能である。
さらに、他の工事の参考になる有効情報は、これだけでなく、特定の工事分野によって、異なる文字情報であってもよい。また、必要に応じて、描画されたイラスト等や色分けされた情報もあり、これを参照できるようにしてもよい。例えば、類似の案件に対して、誰が施工経験があり、どのような工法、材料で施工したかが分かり、有効な情報と言える。さらに、それらの情報から特定の工事の価格や耐久性や期間などが検索できたり、割り出したりできる。有効情報DBの詳細は、図18〜図21で説明する。
画像記憶部226には、撮像装置10から送信された補修画像が証跡画像として記憶される。また、画像記憶部226には、補修画像に基づく工事情報ファイルが記憶される。工事情報ファイルは、同一の補修工事で撮影された一連の補修画像が分類記録部217によってファイル化されたもので、実施された補修工事の内容を示す情報である。なお、必ずしも一連である必要はなく、類似の工事で工程ごとに撮影された画像が集まると、それらを合わせて一連の情報にすることも可能である。工事情報ファイルについては、図16で説明する。工事情報ファイルは、補修情報ファイルと呼んでも良い。テンプレート情報は、分類記録部217が工事情報ファイル作成時に、対応する工法に応じて参照する情報である。テンプレート情報は、工法毎に用意される。
通信部230は、LAN(Local Area Network)等によって、外部装置とデータの送受信を行うインターフェースである。通信部230は、撮像装置10や情報端末30と画像等の情報の送受信を行う。
操作部240は、例えばキーボードやタッチパネルで、操作者からの指示が入力される。表示部250は、例えばLCDで、メニュー画面や各種データを表示する。
画像入力部260は、撮像装置10から通信部230に送信された補修画像を入力するものである。また、画像入力部260は、通信部230ではなく不図示の着脱メモリから補修画像等を入力してもよい。
関連情報入力部262は、補修工事に関連する工事関連情報を操作部240を介して入力する。作成されたUI画像に付帯される情報、あるいは撮像装置10で撮影された補修画像に付帯される情報が、関連情報入力部262から入力される。また、第1DBや第2DBやメンテナンスDBに追記される情報や、第1DBや第2DBやメンテナンスDBを修正する情報が、関連情報入力部262から入力される。
制御部210は、類似画像検索部211、補修分野推定部212、補修工法検索部213、UI作成部214、表示制御部215、劣化判定部216、分類記録部217、有用性学習部218、メンテナンス撮影判定部219、アドバイス情報紹介部220及び有効情報取得部221を有する。
類似画像検索部211は、撮像装置10から送信等された補修前画像に類似する画像を、第1DBに記録されている補修前画像の中から検索する。類似画像検索部211は、補修箇所同士が類似する画像を、第1DBに記録されている補修前画像の中から検索する。類似画像検索部211は、類似する画像を1枚に限らず複数枚を第1DBから検索してもよい。類似画像検索部211は、図13で説明する補修工法紹介の処理、あるいは図15で説明する工事情報ファイルの作成処理で、類似画像を検索する。
補修分野推定部212は、第1DBで検索された類似する画像に対応する補修分野の種類を特定し、特定した補修分野を撮像装置10から送信等された補修前画像の補修分野と推定する。
補修工法検索部213は、補修分野推定部212で推定した補修分野に対応する工法を第2DBから検索する。
図9は、類似画像検索結果の画面例である。顧客から破損箇所の画像(補修前画像)が送信され、破損個所を補修する工法の問合せがされた場合に、類似画像検索が行われて、検索結果が表示される。
類似画像検索結果の画面は、補修前画像を送信した顧客の撮像装置10に送信され、表示部150に表示される。なお、顧客が情報処理装置20を操作できる場合には、顧客は類似画像検索結果の画面を情報処理装置20の表示部150に表示させてもよい。顧客は、撮像装置10あるいは情報処理装置20で、以下に説明するようにして検索された補修工法を閲覧あるいは選択する。なお、類似画像検索結果の画面は、情報端末30に送信されてもよい。
例えば、図2に示す被写体が補修前画像として入力されたとする。画面D11は、第1DBに記録された補修前画像から、補修前画像No101が最も類似する画像として検索された例である。
補修分野推定部212は、検索された補修前画像No101の補修分野を第1DBから読出す。補修前画像No101の補修分野が、「街灯の柱補修」とする。これにより、補修分野推定部212は、撮像装置10に送信された補修前画像の補修分野が「街灯の柱補修」であると推定する。画面D11には、補修分野推定部212により推定された補修名(補修分野)が、「街灯の柱補修」と表示される。また、検索された補修前画像No101の補修前画像と補修完了画像、及びその撮影日等も工事関連情報として表示される。
画面D11で、ボタンR1が押下されると、補修前画像No101に関する詳細情報が表示される。詳細情報は、図8の表4で示した補修工法や補修工法に対応する特徴等である。ボタンR1の押下により、補修前画像No101に対応する補修工法や特徴が表示される。更に、詳細情報として、例えば、画像特徴の情報(図7Bの表2)や他の情報(図7Bの表3)が表示されてもよい。
ボタンR2が押下されると、補修前画像No101の次に第1DBで類似する補修前画像が順番に表示される。ボタンR3はUI画像作成指示のボタンである。ボタンR3が押下されると、UI作成部214が、UI画像を作成する。具体的には、UI作成部214は、第1DBから補修前画像No101の補修工法と補修工程を読出し、補修前画像No101と同じ補修工法になるように、UI画像を作成する。ボタンR4は、戻り指示のボタンである。
画面D12は、第1DBから検索された複数の類似画像が類似度の高い順に表示される例である。ここでは、2つの画像(補修前画像No101と補修前画像No235)が表示される例である。いずれかの画像が選択された後、ボタンR3が押下されると、画面D11での説明と同様に、選択された補修前画像に基づき、対応するUI画像が作成される。
UI作成部214は、前述したように、補修工事時の補修撮影を支援するためのUI画像(図4参照)を作成する。ただし、領域P0は空白の状態である。なお、UI作成部214は、図9の画面等で決定された補修工程でUI画像を作成するばかりでなく、操作者により指定された補修工法や補修工程で、UI画像を作成してもよい。UI作成部214は、ガイド画像作成部とも呼ぶ。
以上説明したように検索されたものを表示するだけでも、有効なシステムが構成される。つまり、作業の過程の画像を取得する撮像部を有する撮像装置と、前記撮像装置からの作業過程画像を受付ける入力部と、前記撮影画像に写し込まれた文字記載部分から有効情報となる文字情報を判定して取得する文字情報取得部と、前記撮影画像で有効画像情報を判定して取得する画像情報取得部とからなる有効情報取得部と、前記有効情報から得られた検索情報を取得する検索部からなるサーバと、前記サーバからの検索情報を受信して表示する情報表示機器と、からなることを特徴とするシステムを提供すれば、撮影時に、類似作業で撮影された画像を検索して取得した結果を参考にした撮影が可能となる。このシステムについては、工事支援システムではなく、工事情報管理システムと呼んでもよい。
もちろん、工事情報管理システムは、サーバとの通信がなくとも、大きな記録容量に十分なデータベースを取得可能なカメラを提供してもよい。この場合には、カメラは、撮像画像データを得る撮像部と、前記撮影画像に写し込まれた表示板画像から文字情報を取得する表示板情報取得部と、前記撮影画像及び文字情報から他の工事の際に参照して利用できる有効情報を取得する有効情報取得部と、前記有効情報を有効情報データベースに記録する有効情報記録部とを有し、記録された有効情報を、画像またはテキストにより検索を行い撮影時のガイドを表示する情報表示部とからなる情報端末を提供する。以下に、このような構想のもと、それぞれの部位やその役割、働きを説明する。
表示制御部215は、表示部250への撮影画像や各種データの表示を制御する。表示制御部215は、UI作成部214で作成されたUI画像を、撮像装置10への送信前に、表示部250へ表示し内容の確認をさせてもよい。情報処理装置20から送信されたUI画像は、撮像装置10の記憶部120に記憶される。撮像装置10のUI制御部112は、所定のタイミングで、記憶部120からUI画像を読出して、表示部150に表示する。
劣化判定部216は、画像に基づき、補修工事後の劣化が、経過年数に比較して標準よりも大きいか否かを判定する。具体的には、劣化判定部216は、撮像装置10から送信された過去に補修された箇所の現在の画像に基づき、補修済箇所の劣化レベルを判定する。劣化判定部216は、過去に補修された箇所の現在の画像に、撮影者からコメント(経過年数情報、工法情報)が添付されている場合には、それら情報も加味して劣化判定を行う。
劣化判定部216は、過去の補修から現在までの経過年数を算出する。劣化判定部216は、撮影者から経過年数の情報が送信されていれば、その情報を利用する。あるいは、劣化判定部216は、工事情報ファイルに該当する情報があればそれを読み出す。
劣化判定部216は、メンテナンスDBの工法別の経過年数対劣化レベルのデータから、過去の補修時の補修工法に対応する経過年数対劣化レベルのデータを読み出す。補修工法によって、劣化の度合いが異なるからである。劣化判定部216は、経過年数に対する標準的な劣化レベルと今回の箇所の劣化レベルを比較して、今回の劣化が標準的な劣化より大きいか否かを判定する。劣化判定部216による処理の詳細は、図14で詳述する。
分類記録部217は、撮像装置10から送信された一連の補修画像に基づき、工事情報ファイルを作成する。分類記録部217は、一連の補修画像を、対応する補修工程のUI画像を参照して、必須工程の画像と必須工程ではない(オプション工程)画像に分類して、補修工事ファイルに記録する。必須工程とは、UI画像で表示される工程である。オプション工程とは、UI画像では表示されない工程である。
また、これ以外の方法で必須工程、オプション工程を分類してもよい。例えば、画像範囲内に置かれる工事内容を示す表示板(小黒板)(図2のF)の情報は非常に重要で、これも撮影によって、このときの補修時の対象物や場所、環境、状況、時期、工法、過程、作業者、依頼者など様々な情報が取得、記録可能となる。ここで得られた情報が蓄積されると、本発明における補修情報がリッチになり、多くの知見、検索情報が得られるようになるが、ここに書かれた内容を文字読み取りなどで読み取ったり、パターン分類すれば、上述のオプション工程か否かが分類可能である。これは、描画のパターンごとに文字に置き換える辞書などを画像認識と組み合わせて実現が可能である。必要に応じて、手作業で修正を伴うものでもよい。
また、表示板を電子的に合成する場合もあるが、このような電子的なものは、テキスト情報の読み取りなどが容易である。また、電子的なものは予め想定された内容で、「現場で急遽置かれた表示板がある場合は、オプションである」というような単純な切り分けも可能となる。さらに、必須、オプションの関係のみならず、分類記録部は、撮影画像から表示板(小黒板)(図2のF)の情報を分類、把握し、補修時の対象物や場所、環境、状況、時期、工法、過程、作業者、依頼者など様々な情報を取得する。
また、分類記録部217は、一連の補修画像に付帯された工事関連情報を整理して、共通フォーマットで補修工事ファイルに記録する。異なる撮影者や異なる撮像装置10で撮影された補修画像が、共通フォーマットでファイル化されることで、集まった補修画像が単に証拠として保存管理されるだけでなく、他の補修工事の支援に活用することができる。例えば、工事情報ファイルは、第1DBに利用することもできる。分類記録部217による処理の詳細は、図15、図16で詳述する。
有用性学習部218は、劣化判定部216により判定された補修箇所の劣化レベルの結果に基づき、その補修箇所に実際に施工された補修工程が有用であったかを学習する。有用性は、その工事後、時間を経て得られた画像によって劣化度などを判定してもよいし、次の工事までの期間を利用して寿命を判定してもよい。これによって寿命の長短で補修工事を分類していけばその補修の有用性の学習が可能である。有用性学習部218は、実際に施工された補修工程を画像記憶部226の工事情報ファイルから読み出す。有用な工程とは、劣化を抑える効果の高い工程である。有用でない工程とは、無駄な工程あるいは劣化を早める工程である。
有用性学習部218は、劣化判定部216の判定結果に基づき、UI画像の既存の工程につき、有用でない工程と有用な工程を判定する。有用性学習部218は、有用でないと判定した工程をUI画像から削除することを、UI作成部214に指示してもよい。
また、有用性学習部218は、判定した補修箇所の工程にオプション工程が含まれている場合に、劣化判定部216の判定結果に基づき、オプション工程の有用性を判定する。有用性学習部218は、オプション工程が有用であると判定すると、UI画像へのオプション工程の追加をUI作成部214に指示してもよい。有用性学習部218による処理の詳細は、図14で説明する。
メンテナンス撮影判定部219は、構造物の劣化判定用の撮影を行う時期(メンテナンス撮影時期)を判定する。メンテナンス撮影判定部219は、顧客の対象案件が、メンテナンス撮影時期になったかを判定して、メンテナンス撮影時期になった場合には、顧客にその旨を通知する処理を行う。メンテナンス撮影判定部219による処理の詳細は、図17で説明する。
アドバイス情報紹介部220は、顧客に補修工事に関するアドバイス情報を紹介する。アドバイス情報紹介部220は、補修工事に関して顧客から詳細アドバイス情報の要求があった場合に、記憶部225のアドバイス情報DBを参照して、補修例・工法・施工業者等の各情報を顧客に紹介する。アドバイス情報紹介部220による処理の詳細は、図12で説明する。
有効情報取得部221は、撮影画像から、他の工事の際に参照して利用できる有効情報を取得し、取得した有効情報に基づき有効情報DB227を作成する。そして、この有効情報取得部221は、コンピューターのような演算回路で特定のプログラムを実行する回路によって構成することができる。
例えば、有効情報取得部221は、画像から特定のパターン(形状:例えば、柱、梁、壁等)を抽出し、抽出したパターンを、予め用意された工事パターン辞書を参照して、抽出したパターンに対応する工事内容の情報を取得する。工事パターン辞書は、記憶部225に記憶され、工事パターン辞書には、過去の工事画像のパターンと対応する工事内容の情報が蓄積されている。また、有効情報取得部221は、撮影用の画素に加えて焦点調整用の画素を有する撮像素子を用いることで、被写体までの距離を演算することや、あるいは被写体の色バランスから被写体色を判定することもできる。有効情報取得部221に関する詳細は、図18〜図21で説明する。
図10は、情報処理装置20のハードウェアブロック図である。情報処理装置20は、CPU(Central Processing Unit)280、DRAM(Dynamic Random Access Memory)282、ROM(Read Only Memory)284、通信部230、操作部240及び表示部250を有する。
CPU280は、ROM284に格納される制御プログラムを読込んで実行して、ソフトウェア処理により情報処理装置20の制御を行う。DRAM282は、制御プログラムや各種データを一時的に記憶するワーキングエリアを提供する。ROM284は、制御プログラムやデータを不揮発的に記憶する。また、ROM284は、DB1、DB2、メンテナンスDB、アドバイス情報DB等を記憶し、記憶部225を実現する。制御部210は、CPU280、DRAM282及びROM284により実現される。通信部230、操作部240及び表示部250は、前述したので、説明は省略する。
図11は、情報処理装置20による補修工事支援処理の手順を説明するフローチャートである。顧客は、撮像装置10や情報端末30から、補修工事支援に関する各種依頼や指示を情報処理装置20に送信する。情報処理装置20は、通信部230により顧客からの依頼や指示に関する情報を受信する(ステップS10)。制御部210は、顧客から受信内容を判断する(ステップS12)。制御部210は、受信内容に応じて、以下説明する5種の処理を実行する。なお、前述のように顧客には、補修工事の依頼者及び補修工事を行う工事施工業者が含まれる。
<補修アドバイス処理>
制御部210は、受信内容が、補修アドバイス情報の依頼の場合には、補修アドバイス処理を行う(ステップS14)。図12は、補修アドバイス処理の手順を説明するサブルーチンである。
制御部210は、補修アドバイス情報の内容が、補修工法の問合せであるかを判断する(ステップS100)。制御部210は、顧客からの指示が、補修工法の問合せであると判断すると(ステップS100のYES)、補修工法の紹介を行う(ステップS102)。
図13は、補修工法紹介処理の手順を説明するサブルーチンである。顧客から、撮像装置10あるいは情報端末30を介して、補修工法のアドバイスを希望する補修前画像が送信される。画像入力部260は、顧客から送信された補修前画像を取得する。これは、前記有効情報を検索するための画像情報を入力可能な工事情報取得装置のフローチャートとなっている。
類似画像検索部211は、類似画像検索を行なう(ステップS150)。前述のように、類似画像検索部211は、顧客から送信された補修前画像に類似する画像を第1DBから検索する。類似画像検索部211は、類似画像検索ができたかを判断する(ステップS152)。類似画像検索部211が、類似画像検索ができなかったと判断すると(ステップS152のNO)、制御部210は、アドバイス情報がない旨を顧客に送信して(ステップS164)、図11に戻り、処理を終了する。
類似画像検索部211が、類似画像検索ができたと判断すると(ステップS152のYES)、補修分野推定部212は、第1DBから、検索された類似する画像に対応する補修分野を読み出して、顧客から送信された補修前画像の補修分野であると推定する(ステップS154)。
補修分野推定部212は、補修分野推定ができたかを判断する(ステップS156)。補修分野推定部212は、補修分野推定ができなかったと判断すると(ステップS156のNO)、ステップS164に進む。
補修分野推定部212が、補修分野推定ができたと判断すると(ステップS156のYES)、補修工法検索部213は、推定された補修分野から第2DBを利用して、補修工法を検索する(ステップS158)。
補修工法検索部213は、第2DBから対応する補修工法が検索されたかを判断する(ステップS160)。補修工法検索部213は、補修工法が検索されなかったと判断すると(ステップS160のNO)、ステップS164に進む。例えば、第2DBに対応する補修工法が記載されていなかった場合である。
補修工法検索部213は、補修工法が検索されたと判断すると(ステップS160のYES)、制御部210は、検索された工法を、顧客から送信された補修前画像に対応する補修工法として、顧客に送信する(ステップS162)。制御部210は、図12に戻り、補修アドバイス処理を終了する。なお、顧客から、補修工法紹介と共に詳細アドバイス情報の紹介があった場合には、制御部210は、補修アドバイス処理を終了しないで、後述するステップS112に進んでもよい。
また、上述した処理では、顧客からの補修前画像によって補修分野を推定し、推定した補修分野に基づいて、補修工法を探してその情報を送信することを説明した。しかし、顧客の希望によっては、制御部210は、推定した補修分野の情報のみ(例えば、文字情報)で、画像等、有効情報を検索できるようにしてもよい。その結果を顧客に送信するようにしてもよい。また、顧客から補修分野の情報が提供される等によって、補修分野が分かっている場合には、補修分野推定部212が補修分野を推定する処理は行わず、制御部210は、提供された補修分野の情報を用いて第2DBを参照して補修工法の情報を送信してもよい。
これによって、上記有効情報を検索するための文字情報を入力可能な工事情報取得装置を提供することができる。この時の文字情報は、図21Aや図21Bで表記した文字情報をそのまま使う検索でなくても良い。文字情報であれば、類似の文字情報で検索されたものから、この有効情報を導くことは一般的に行われているものである。これは、自然言語を検索して、他の言葉や文字をそこから抽出するような検索システムを用いれば良い。
制御部210は、顧客からの要求が補修工法の問合せでないと判断すると(ステップS100のNO)、アドバイス情報紹介部220は、顧客からの補修アドバイス情報の紹介に対し、対応する詳細アドバイス情報を有しているかを判断する(ステップS104)。アドバイス情報紹介部220は、顧客からの詳細アドバイス情報に対応する情報がアドバイス情報DBに有るかを判断する。
アドバイス情報紹介部220は、対応する情報がアドバイス情報DBに用意されていないと判断すると(ステップS104のNO)。制御部210は、詳細アドバイス情報が無いこと顧客に送信して(ステップS106)、補修アドバイス処理を終了する。制御部210は、補修アドバイス処理を終了して、図11に戻る。
アドバイス情報紹介部220は、対応する情報がアドバイス情報DBに用意されていると判断すると(ステップS104のYES)、制御部210は、詳細アドバイス情報があること顧客に送信する(ステップS108)。なお、この場合には、制御部210は、詳細アドバイス情報の提供が有料であることを、顧客に通知するようにしてもよい。
制御部210は、顧客から詳細アドバイス情報の要求があったかを判断する(ステップS110)。制御部210は、顧客から詳細アドバイス情報の要求がない場合には(ステップS110のNO)、補修アドバイス処理を終了する。
制御部210は、顧客から詳細アドバイス情報の要求があったと判断すると(ステップS110のYES)、アドバイス情報紹介部220は、アドバイス情報DBを検索して、顧客に対応する補修事例があるかやその概略情報を送信する(ステップS112)。さらに要求があれば、制御部210は、補修の具体例(補修事例)・工法・施工業者等の情報を顧客に紹介する(ステップS114)。なお、前述の補修工法紹介処理(ステップS102)で、対象となる補修工事の補修工法が検索されて送信されていた場合には、アドバイス情報紹介部220は、検索された補修工法に対する補修例や施工業者が優先して紹介してもよい。アドバイス情報紹介部220は、後述する有効情報紹介を顧客にしてもよい。
さらに、制御部210は、詳細アドバイス情報として、顧客、特に施工業者からUI画像の要求があったかを判断する(ステップS116)。制御部210は、顧客からUI画像の要求があったと判断すると(ステップS116のYES)、UI作成部214は、図8の表4で示した第2DBの補修工程から顧客から指示された補修工法の補修工程等を検索し、対応するUI画像を作成する。図4で示したように、UI画像には、項目情報(P1,P2)や各スイッチ(P3,P4,P5)がレイアウトされる。UI画像の領域P0はブランクで、領域P0の画像は撮像装置10で組み込まれる。
制御部210は、作成されたUI画像を、顧客に送信する(ステップS118)。制御部210は、顧客からUI画像の要求がないと判断すると(ステップS118のNO)、補修アドバイス処理を終了する。
<前回補修の評価>
制御部210は、受信内容として、顧客の撮像装置10から一連の補修画像が送信されてきた場合、前回補修の評価処理を行う(ステップS16)。制御部210は、顧客から送信された一連の補修画像が再補修の工事であって、前回補修工事の情報が画像記憶部226に工事情報ファイルあるいは証跡画像として保管されている場合には、前回補修の評価を行って、前回の補修の工程の良否を評価する。補修工事の良否は、一定時間が経過しないと判定できないからである。
また、制御部210は、顧客から過去に補修した箇所の画像が送信されて、過去の補修箇所の評価が求められた場合にも、新たな補修工事とは無関係に、その補修箇所の評価処理を行う。例えば、顧客から、5年前に補修を完了した街灯の柱について、最新の画像が送信されてきて、5年前の補修工事の評価依頼がされたような場合である。制御部210は、第1DBや画像記憶部226の工事情報ファイルあるいは証跡画像に、その補修済箇所の工事情報が保管されていれば、過去の補修工事の評価を行う。
図14は、前回補修の評価処理の手順を説明するサブルーチンである。有用性学習部218は、顧客から依頼の補修物の前回補修に関する情報があるかを判断する(ステップS200)。前回補修工事の工程等の情報がないと、前回補修の評価ができないからである。
劣化判定部216は、例えば第1DBや画像記憶部226の工事情報ファイルあるいは証跡画像を参照して、同じ補修物での前回補修情報があるかを判断する。劣化判定部216は、同じ補修物での前回補修情報がないと判断すると(ステップS200のNO)、前回補修の評価処理を終了して、図11に戻る。
劣化判定部216は、同じ補修物での前回補修情報があると判断すると(ステップS200のYES)、前回補修物の最新の画像に基づき、前回補修物の劣化レベルを判定する(ステップS202)。顧客から一連の補修画像が送信されてきた場合には、今回の補修工事が行われる直前の補修物の撮影画像が、前回補修物の最新画像となる。
劣化判定部216は、判定した劣化レベルが、想定内であるかを判断する(ステップS204)。劣化判定部216は、メンテナンスDBに記載されている、工法に応じた経過年数対劣化レベルの標準データを読み出す。標準データは、工法により異なる。また、劣化レベルは、ランクで表現されてもよい。例えば、補修工法が表4の防錆塗装+塗装の場合には、標準データとして、経過年数2年でランク1(錆が2cm以内)、経過年数4年でランク2(錆が5cm以内)、経過年数6年でランク3(錆が10cm以内)というような内容が、メンテナンスDBに記載されているとする。
劣化判定部216は、補修物の撮影画像から錆の面積を算出して、標準データから想定される経過年数を判定する。劣化判定部216は、補修箇所の環境により標準データの経過年数を補正してもよい。さらに、劣化判定部216は、前回補修完了日から補修箇所の最新の画像の撮影日までの期間で、補修後の経過年数(実際の経過年数)を算出する。
劣化判定部216は、劣化レベルから想定される経過年数≒実際の経過年数であれば、前回補修の劣化レベルが、想定内であると判断して(ステップS204のYES)、ステップS212に進む。劣化判定部216は、前回補修の劣化レベルが、想定内でないと判断すると(ステップS204のNO)、前回補修の劣化レベルが想定よりも悪いかを判断する(ステップS206)。劣化判定部216は、劣化レベルから想定される経過年数>実際の経過年数であれば、前回補修の劣化レベルが想定よりも悪いと判断する。
劣化判定部216が、前回補修の劣化レベルが想定よりも悪いと判断すると(ステップS206のYES)、有用性学習部218は、前回補修の問題分析を行う(ステップS208)。
劣化判定部216が、前回補修の劣化レベルが想定よりも良いと判断すると(ステップS206のNO)、有用性学習部218は、前回補修の効果分析を行う(ステップS210)。
そして、有用性学習部218は、前回補修の一連の補修画像を検索して、前回補修の工程に新規工程が含まれているかを判断する(ステップS212)。有用性学習部218は、前回補修の工程に新規工程が含まれていて(ステップS212のYES)、かつその新規工程が有用であると判断した場合には、その新規工程を有用性学習候補にする(ステップS214)。有用であるかは、寿命や耐性を経時劣化等の時間ごとの情報や工期、コスト、作業の複雑さ、材料、地図情報からの環境負荷などで判断する。さらに、UI作成部214は、その新規工程をUI画像化してもよい。
また、有用性学習部218は、その新規工程が劣化を早めていると判断した場合には、その新規工程が有害な工程と登録する。制御部210は、前回補修の評価終了後、図11に戻る。また、有用性学習部218は、前回補修の工程に新規工程が含まれていないと判断すると(ステップS212のNO)、図11に戻る。
このような有用性学習を行っておくと、前回の補修直後画像も参照可能でそれが、どのような劣化につながったかの学習が出来ていくので、補修直後画像であっても、次回の補修前画像となって、類似の補修が将来、何時、どのような工法による再度の補修が必要になるかを類推することが出来るようになる。したがって、補修直後画像も補修前画像も一括して、補修画像と呼んでも良い。
〈工事情報ファイルの作成〉
制御部210は、顧客から一連の補修画像を情報処理装置20に保存する依頼を受信した場合には、一連の補修画像から工事情報ファイルを作成して、保存する(ステップS18)。図15は、工事情報ファイル化処理の手順を説明するサブルーチンである。
制御部210は、受信した一連の補修画像を画像記憶部226に記録する(ステップS300)。補修画像は、原則として、補修工程を記録した一連の補修画像から構成される。補修画像には、付随情報が含まれる。付随情報は、工事関連情報の1つである。また、補修画像に補修前画像が含まれてもよい。
表示板(小黒板)(図2のF)の情報などは、重要な情報であるので、付随情報にしてもよい。ここでは、画像とは別に分けて図示しているが、各画像からこれを抜き出して集中的に管理すれば、例えば、図21Aに示すような表形式となる。また、各画像を総合するような情報を補修工事の計画書や実行書や手順書、報告書などから読み取って別途、画像とは分けて管理してもよい。例えば、画像をパソコン等で表示しながら作ったレポートなどの内容は、簡単に画像と関連づけられる。
なお、表示板(小黒板)(図2のF)は、電子的に合成されたものであってもよいが、電子的なものであれ、実際に現場におかれて写し込まれたものであれ、ここに書かれた内容を取得すれば有用な付随情報や各画像に対応したメタデータとなる。電子的なものは、そのままテキストデータ化可能だが、実物の場合、これが写った撮影画像データを分析して情報を得ることができる。
例えば、画面内の地面の水平線を検出、そこに置かれた画面内の特定の面積を占める四角形の対象物を検出すれば、これら検出した画像情報から、補修時の対象物や場所、環境、状況、時期、工法、過程、作業者、依頼者など様々な情報を判定することができる。判定した情報を分類したり、表示板を文字読み取り装置やソフトウェアで読み取れば、これらの有用な内容が補修画像と関連づけて記録可能となる。
このようにして得られた情報が蓄積されると、本発明における補修情報が補修画像(補修画像そのものにメタデータが付けられてリッチになる、という表現も可能)も合わせてリッチになり、これを見るのみならず、(メタデータ情報や画像そのものによる)検索したり分類して蓄積して経時変化など意味のある分析をすることで、多くの知見、検索情報が得られるようになる。
つまり、補修箇所が撮影された補修画像を受付ける入力部があり、補修画像と対応する補修分野の種類が記録された第1DBに基づき、前記受付けた補修画像に対応する補修分野を推定する補修分野推定部を持つ事が、本実施形態の1つと説明したが、これに限るものではない。補修分野推定は、画像そのものを比較してもよいし、こうした補修情報を比較してもよい。画像は人間が見てすぐに分かるという特徴があり、さらに画像は文字では表せない情報も表現でき、文字と比較して情報量が多いので重要である。
また、補修分野における補修工法が記録された第2DBに基づき、補修分野推定部により推定された補修分野に対応する補修工法を検索する補修工法検索部と、を備えることを特徴とする工事支援装置であるので、検索された結果は、補修画像を表示すれば、ユーザはすぐにそれでよいかどうか直感的な判断が出来るので画像は、ここでも重要である。
分類記録部217は、受信した補修画像が新カテゴリの補修であるかを判断する(ステップS302)。新カテゴリの補修とは、第1DB、第2DBや画像記憶部226に記録がされていない補修分野を言う。分類記録部217が、受信した補修画像が新カテゴリの補修であると判断すると(ステップS302のYES)、UI作成部214は、新カテゴリと判断された一連の補修画像に基づいて、新たなUI画像を作成し(ステップS304)、記憶部225のUI画像に追加記録する。
なお、UI作成部214は、顧客から利用許諾が得られた場合に限り、受信した新カテゴリの補修画像をUI画像化するようにしてもよい。分類記録部217は、受信した補修画像が新カテゴリの補修でないと判断すると(ステップS302のNO)、ステップS306に進む。
分類記録部217は、受信した一連の補修画像の情報を分類する(ステップS306)。図16は、分類記録部217が、一連の補修画像の情報を工事情報ファイルの各項目に分類する例を示す図である。一連の補修画像には、補修画像本体と付随情報が含まれる。付随情報は、図3で説明した補修名、日付・GPS・傾き、補修ステップ名、補修前画像、使用ツール等の工事関連情報である。付随情報は、補修画像に付帯されたデータ(例えば、メタデータ)でも良いし、補修情報と別ファイルであってもよい。
工事情報ファイルの各項目は、工法ごとに定められる。分類記録部217は、工法ごとに定められる工事情報ファイルの各項目に、受信した一連の補修画像の情報を分類する。分類記録部217は、付随情報に基づき工法を特定する。分類記録部217は、特定した工法に対応するファイルテンプレート情報を記憶部225から読出し、参照して、工事情報ファイルの各項目を定める。図16に示す例では、工事情報ファイルには、工法名、場所・日時、工事関連情報、必須工程、参考工程、工事関連情報、サムネイル画像エリアの項目が設定される。
付随情報は、内容に応じて、工事情報ファイルの工法名、工事場所・日時、工事関連情報の項目に分類される。また、補修前画像と補修完了画像は、サムネイル画像の項目に分類される。
途中1画像、途中2画像、途中3画像は、いずれも各補修の途中の工程で撮影された補修画像である。分類記録部217は、途中1画像〜途中3画像が必須工程の画像であるか否かを、利用されたUI画像との比較、あるいは付随情報に基づき判断する。
なお、付随情報に工法の情報が無い場合には、分類記録部217は、類似画像検索部211、補修分野推定部212や補修工法検索部213を利用して、工法を推定してもよい。類似画像検索部211、補修分野推定部212によって、途中1画像や途中2画像に類似する画像が第1DBから検索され、補修分野を推定される。さらに、補修工法検索部213によって、途中1画像や途中2画像を含む補修工法を補修分野に対応する補修工法の中から推定することができる。分類記録部217は、推定した工法と途中1画像〜途中3画像を比較して、必須工程の画像であるか否かを判断する。
図16の例は、分類記録部217が、例えばUI画像等から、途中1画像と途中2画像が必須工程であると判断して必須工程に分類し、途中3画像はオプション工程の画像と判断して参考工程の画像に分類した例である。
分類記録部217は、分類後に工事情報ファイルを作成して(ステップS308)、画像記憶部226に記録する。図16に、画像記憶部226に記録された2つの工事情報ファイルの例を示す。工事情報ファイル#1は、前述した説明で作成され記録された工事情報ファイルである。工事情報ファイル#2は、工事情報ファイル#1とは異なる補修工法の例である。工事情報ファイル#2は、途中1画像〜途中3画像及び途中5画像が、必須工程に分類され、途中4画像がオプション工程として参考工程の画像に分類された例である。
〈メンテナンス撮影時期通知〉
特別な契約した顧客に対して、対象案件がメンテナンス撮影時期になったら通知するサービスが行われる。劣化が激しくなってからでは、補修困難になったり、補修費用が高くなることが多い。そのため、定期的に劣化の度合いを判断して、損傷がひどくなる前に補修することが管理上望ましい。
メンテナンス撮影時期になったら顧客にその旨の通知がされるが、本例では、顧客からメンテナンス撮影の時期か否かの問合せがあった場合に、メンテナンス撮影判定部219によって行われる処理(メンテナンス撮影時期通知処理)を説明する(ステップS20)。対象案件は、新規施工後の案件でも良いし、補修後の案件でもよい。図17は、メンテナンス撮影時期通知処理の手順を説明するサブルーチンである。
メンテナンス撮影判定部219が、画像記憶部226の工事情報ファイルを参照して、対象案件の施工後(あるいは直近の補修後)からの経過時間を判定する(ステップS400)。
メンテナンス撮影判定部219は、メンテナンスDBに基づき、対象案件の工法等から劣化予想時間を判定する(ステップS402)。劣化予想時間は、対象案件の工法種類によって異なるからである。さらに、メンテナンス撮影判定部219は、対象案件の設置環境により劣化予想時間を補正してもよい。前述の「前回補修の評価」で例示した標準データを用いて、メンテナンス撮影判定部219は、錆が6cm程度を要補修の目安とし、施工後4年程度をメンテナンス撮影推奨時期に設定したとする。
メンテナンス撮影判定部219は、現在がメンテナンス撮影推奨の時期であるかを判定する(ステップS404)。例えば、メンテナンス撮影推奨の時期が施工後4年で、現在が施工後3年であれば、メンテナンス撮影判定部219は、メンテナンス撮影時期前であると判定する。
メンテナンス撮影判定部219は、メンテナンス撮影推奨の時期であると判定すると(ステップS404のYES)、メンテナンス撮影指示を顧客に送信して(ステップS406)、メンテナンス撮影時期判定処理を終了する。メンテナンス撮影判定部219は、未だメンテナンス撮影推奨時期に達していないと判定すると(ステップS404のNO)、顧客にメンテナンス撮影不要を送信して(ステップS408)、メンテナンス撮影時期判定処理を終了する。
〈有効情報取得〉
制御部210は、顧客から一連の補修(撮影)画像や新規施工の撮影画像を情報処理装置20に保存する依頼を受信した場合には、有効情報取得部221は、一連の補修画像や新規施工の撮影画像から有効情報を取得して、有効情報DB227に保存する(ステップS22)。なお、有効情報として利用する場合には、事前に顧客から撮影画像の利用の許諾を得ておくことが望ましい。また、情報処理装置20の記憶部225に既に保存された一連の補修画像や新規施工の撮影画像について、有効情報の取得が指示された場合には、有効情報取得部221は、既に保存された一連の補修画像や新規施工の撮影画像から、有効情報の取得及び取得した有効情報の有効情報DB227への保存を行う。
図18は、有効情報取得部221の構成の詳細を示すブロック図である。有効情報取得部221は、表示板情報取得部302、画像情報取得部304、メタ情報取得部306、付帯情報取得部308、有効情報記録部310及び検索部312を有する。
表示板情報取得部302は、撮影画像に写し込まれた重畳された表示板(小黒板)に記載された文字から文字情報を取得する。電子的に合成された小黒板の場合は、その電子情報を読み取ってもよい。従って、表示板情報取得部302は、小黒板情報取得部あるいは文字情報取得部とも呼ばれる。
この表示板の情報は非常に重要で、撮影によって、このときの補修時あるいは施工時の対象物や場所、環境、状況、時期、工法、過程、作業者、依頼者など様々な情報が取得、記録可能となる。表示板から得られた情報が豊富に蓄積されると、補修情報や施工情報がリッチになり、多くの知見、検索情報が得られるようになる。表示板の情報を分類、把握することによって、補修時あるいは施工時の対象物や場所、環境、状況、時期、工法、過程、作業者、依頼者など様々な情報を取得することができる。
図19は、表示板が重畳して撮影された撮影画像の例である。撮影画像D20から撮影画像D23は、一連の撮影画像の例で、柱の補修工事である。画面左下の表示板Fに、各工事における工事情報として、工程名や日付が記載される。
表示板情報取得部302は、表示板に記載された文字から、「工事名、工種、種別工法、細別工法、工事箇所の住所、検査方法、工事に使用された材料、工事の施工者、工事の日時」等々項目の情報を取得する。さらに、表示板情報取得部302は、取得した情報を、対応する項目に分類する。表示板情報取得部302により取得された情報が、文字情報に基づく有効情報となる。
また、撮影画像に重畳される表示板の文字画像は、電子化された表示板の文字画像であってよい。この場合には、表示板情報取得部302は、文字画像がテキストデータ化されているので、テキストデータをそのまま読み取ればよい。電子化された表示板は、電子表示板とも呼ばれる。
画像情報取得部304は、撮影画像として撮影された工事対象物から有効情報となる画像情報を取得する。すなわち、撮影被写体から、工事の対象の外観についての様々な属性情報が読み取れる。例えば、工事対象が円柱の柱であることや、柱のサイズや柱の表面色等の主に外観に関する情報が取得できる。
つまり、対象物そのものやそれを何故、工事するかなどが、項目によっては、特定のフォーマットで書かれた文字よりも、より多様な判断の材料になる。定量的な情報は、画像情報の方が細かく取得可能である。例えば、画像データ数が増えてくると、それに応じて分類方法を変更するなど、自由度を持たせられる。
最も簡単には、特定のフォーマットに従って、各項目ごとの検出要素、属性、情報を読み取って分類して、表に入れて行けばよい。内容、性質を対応付けられた参照画像からなるデータベースを持っておき、その参照画像と取得画像の一部などを比較して、適切な内容、性質を選んで採用、選択、分類するようにする。
参照画像と内容、性質を対応付けたデータベースは、適宜、拡張、更新、修正等が可能な構成としてもよい。画像だけで判断するのではなく、他の情報を用いて、参照画像を修正、補正等してもよい。入力画像に特定の情報を付与して教師画像化し、機械学習によって、さらに高度な分類を可能としてもよい。画像は文字情報を補足することによって有効になる、さらに詳細な情報を含みうる。画像情報は画像同志の類似度を判定するのに有効であるだけでなく、直感的に見つけやすいという特徴がある。サムネイル化すれば、さらの見つけやすくできる。
画像情報取得部304は、撮影画像から工事対象物を抽出して、輪郭処理やパターンマッチング等の手法により工事対象物を解析する。そして、画像情報取得部304は、例えば工事対象物の「色、表面性状、形状、素材等々」の各項目について、情報を取得する。さらに、画像情報取得部304は、撮影画像に作業者の存在が認められる場合には、作業者の人数も判定する。画像情報取得部304により取得されたこれらの情報が、画像情報に基づく有効情報となる。さらに、画像情報取得部304は、取得した情報を、内容に応じて対応する項目に分類する。
また、文字情報は、予め、計画された、あるいは規定された項目、さらに、工事の際に気がついた点を書き込むのに対し、画像は、その時、予測していなかった項目を後になって確認する用途にもすぐれている。例えば、その時には測定していなかった大きさや色などの情報も後から画像で読み取ることが可能である。配置、形状や部位なども百聞は一見にしかずで、直接的に画像から目視確認が可能である。画像は少なくとも2次元の情報を記録するので、位置的な変化などは、画像から読み出す方が現実的で、場所ごとの変化、なだらかな変化など、言葉、文字では正確な表現が困難である。目視確認可能なものは、同じ確認方法をロボットや計算機に行わせれば、同様の情報判定が可能となる。
このように、画像情報は、文字にしにくい、色や形状や大きさなどの情報を記録することができ、画像からは、様々な情報を後で判定することが出来る。複数画像の比較から、その差異や時間変化なども含め、文字にしにくい事象までを読み取りが可能である。また、距離情報を得ることができる撮像素子などもあり、こうしたものを利用すれば、三次元的な情報も合わせて取得可能である。可視光域以外の色成分を検出可能な撮像素子、センサもある。この画像に基づく有効情報も、画像からテキスト化でき、さらに、それが図21Bのような項目に分類できるものであってもよいし、画像そのものをそのまま、この表の中に貼り付けても良い。色や形状などは、「赤」や「黄色」、あるいは、「丸い」とか「大きい円形」とか文字情報に置き換えることも可能であるが、色の変化などは画像そのままの方が情報量が多くて有効になる可能性も高いからである。
メタ情報取得部306は、撮影画像の画像データのメタデータから有効情報となる情報を取得する。メタ情報は、例えば、画像データのExif情報である。メタ情報取得部306は、Exif情報から、例えば「工事の日時、工事位置を示すGPS(Global Positioning System)情報、使用カメラの機種、撮影時の焦点距離等々」の情報を取得する。メタ情報取得部306により取得された情報が、メタ情報に基づく有効情報となる。さらに、メタ情報取得部306は、取得した情報を、内容に応じて対応する項目に分類する。なお、メタ情報取得部306は、Exif情報以外から、メタ情報を取得してもよい。
付帯情報取得部308は、工事関連情報から有効情報となる情報を取得する。工事関連情報に基づく有効情報を、以下で付帯情報と称す。工事関連情報は、前述のように撮像装置10の追記部160によって撮影画像に付帯して記録された情報である。そして、撮影画像に付帯して記録された工事関連情報は、前述のように情報処理装置20の関連情報入力部262によって入力される。付帯情報取得部308は、工事関連情報から付帯情報として、例えば「材料単価、使用量、工数、工数単価、費用、価格、耐久性、工事期間」等々の情報を取得する。
有効情報記録部310は、表示板情報取得部302、画像情報取得部304、メタ情報取得部306及び付帯情報取得部308から取得された有効情報を整理・分類して、有効情報DB227に記録する。
検索部312は、撮影者等から入力された検索条件に基づいて、有効情報DB227の中から所望の有効情報を検索する。入力される検索条件は、画像やテキスト(キーワード)である。撮影者が、「街灯」を撮影して入力すると、検索部312は、有効情報DBの中から、「街灯」に対応する画像や情報を検索する。また、例えば、撮影者が、「コンクリートのひび割れ」を文字入力すると、検索部312は、有効情報DB227の中から、「コンクリートのひび割れ」に対応する画像や情報を検索する。このようにして、検索部312は、有効情報DB227から、有効情報として、例えば、街灯などの修理工程を示すガイド画像を検索する。すなわち、情報処理装置20では、有効情報取得部221によって、有効情報を活用して、UI画像(ガイド画像)を表示することもできる。
なお、有効情報はガイド画像ばかりでなく、図20以降で例示するように、施工者あるいは工事費用等々の様々な情報を検索してもよい。
なお、有効情報取得部221は、撮影画像として、画像記憶部226に格納された工事情報ファイルに記録された撮影画像を利用してもよい。
図20Aは、図11のステップS22に関する有効情報取得処理の手順を説明するサブルーチンである。有効情報取得処理は、主に有効情報取得部221により行われる。表示板情報取得部302及び有効情報記録部310は、撮影画像の表示板の文字情報からの情報取得を行う(ステップS500)。図20Bは、表示板情報からの情報取得処理を説明するサブルーチンである。
表示板情報取得部302は、撮影画像に電子表示板による情報が重畳されているかを判断する(ステップS520)。表示板情報取得部302は、撮影画像に電子表示板による情報が重畳されていると判断すると(ステップS520のYES)、電子表示板の情報を取得する(ステップS522)。
表示板情報取得部302は、撮影画像に電子表示板による情報が重畳されていないと判断すると(ステップS520のNO)、撮影画像に実際の表示板が写されているかを判断する(ステップS524)。例えば、表示板の判定は、画面上で略水平方向と略鉛直方向に直線状で囲まれた部位の有無を判定すればよい。そして、その部位が特定の大きさ以上で周りよりも暗く、そこに白い文字が検出できるかを判定すれば、表示板であるかを判定することができる。表示板情報取得部302は、撮影画像に表示板が写されていないと判断すると(ステップS524のNO)、この処理を終了して、図20AのステップS502に進む。
表示板情報取得部302は、撮影画像に表示板が写されていると判断すると(ステップS524のYES)、表示板情報取得部302は、表示板に文字画像が有るかを判断する(ステップS526)。表示板情報取得部302は、表示板に文字画像がないと判断すると(ステップS526のNO)、図20AのステップS502に進む。
表示板情報取得部302は、表示板に文字画像があると判断すると(ステップS526のYES)、文字を読み取り、読取った文字をテキスト情報化する(ステップS528)。
表示板情報取得部302は、読取った文字情報に工事名、住所、日時等の少なくとも1つについてが有るかを判断する(ステップS530)。表示板情報取得部302は、読取った文字情報に工事名、住所、日時等が有ると判断すると(ステップS530のYES)、有効情報記録部310は、工事名等を有効情報DB227の対応する各項目に記録する(ステップS532)。表示板情報取得部302は、ステップS532の後、あるいは読取った文字情報に工事名等の情報がないと判断すると(ステップS530のNO)、ステップS534に進む。
表示板情報取得部302は、読取った文字情報に工程判定等の情報が有るかを判断する(ステップS534)。表示板情報取得部302は、読取った文字情報に工程判定等の情報が有ると判断すると(ステップS534のYES)、有効情報記録部310は、判定された工程を有効情報DB227の工程の項目に記録する(ステップS536)。表示板情報取得部302は、ステップS536の後、あるいは読取った文字情報に工程判定等の情報がないと判断すると(ステップS534のNO)、ステップS538に進む。
表示板情報取得部302は、読取った文字情報に工法、材料、検査法等の少なくとも1つについて情報が有るかを判断する(ステップS538)。表示板情報取得部302は、読取った文字情報に工法等の情報が有ると判断すると(ステップS538のYES)、有効情報記録部310は、読取った工程を有効情報DB227の対応する各項目に記録する(ステップS540)。表示板情報取得部302は、ステップS540の後、あるいは読取った文字情報に工法等の情報がないと判断すると(ステップS538のNO)、図20AのステップS502に進む。
図20Aに戻る。画像情報取得部304及び有効情報記録部310は、撮影画像からの情報取得を行う(ステップS502)。図20Cは、画像情報からの情報取得処理を説明するサブルーチンである。
画像情報取得部304は、撮影画像に対して画像解析を行う(ステップS550)。画像情報取得部304は、画像解析の結果、工事対象物について、色、表面性状、形状、素材等の少なくとも1つについて情報が得られたかを判断する(ステップS552)。
画像情報取得部304は、工事対象物について、色等の情報が得られたと判断すると(ステップS552のYES)、有効情報記録部310は、色等の情報を有効情報DB227の対応する項目に記録する(ステップS554)。画像情報取得部304は、ステップS554の後、あるいは工事対象物について、色等の情報が得られないと判断すると(ステップS552のNO)、ステップS556に進む。
画像情報取得部304は、画像解析の結果、人物が写っているかを判断する(ステップS556)。画像情報取得部304は、人物が写っていると判断すると(ステップS556のYES)、有効情報記録部310は、作業人数や立会人等として記録する(ステップS558)。画像情報取得部304は、ステップS558の後、あるいは人物が写っていないと判断すると(ステップS556のNO)、図20AのステップS504に進む。
図20Aに戻る。メタ情報取得部306及び有効情報記録部310は、撮影画像からのExif情報取得を行う(ステップS504)。ここでは、メタ情報としてExif情報を取得する例を説明する。図20Dは、Exif情報取得処理を説明するサブルーチンである。
メタ情報取得部306は、撮影画像の画像データにExif情報が有るかを判断する(ステップS570)。メタ情報取得部306は、撮影画像の画像データにExif情報が有ると判断すると(ステップS570のYES)、Exif情報を取得する。有効情報記録部310は、取得されたExif情報を有効情報DB227の対応する項目に記録する(ステップS572)。メタ情報取得部306は、ステップS572の後、あるいはExif情報がないと判断すると(ステップS570のNO)、図20AのステップS506に進む。
図20Aに戻る。付帯情報取得部308及び有効情報記録部310は、撮影画像からの付帯情報取得を行う(ステップS506)。図20Eは、付帯情報取得処理を説明するサブルーチンである。
付帯情報取得部308は、撮影画像の画像データに工事関連情報が付帯して記録されているかを判断する(ステップS580)。前述したように撮影画像に工事関連情報が付帯して記録されていた場合(ステップS580のYES)には、付帯情報取得部308は、付帯して記録された工事関連情報から、有効情報となる付帯情報を取得する(ステップS582)。有効情報とは、例えば「材料単価、使用量、工数、工数単価、費用、価格、耐久性、工事期間等々」に関する情報である。
有効情報記録部310は、取得された付帯情報を有効情報DB227の対応する項目に記録する(ステップS584)。付帯情報取得部308は、ステップS584の後、あるいは撮影画像の画像データに工事関連情報が付帯して記録されていないと判断すると(ステップS580のNO)、図20Aに戻る。有効情報取得部221は、有効情報取得処理を終了する。
なお、有効情報取得部221は、情報処理装置20ではなく、撮像装置10内に設けられてもよい。すなわち、撮像装置10の制御部110が、表示板情報取得部302、画像情報取得部304、メタ情報取得部306、付帯情報取得部308、有効情報記録部310及び検索部312と同じ機能部を有するようにしてもよい。この場合には、対応して、撮像装置10の記憶部120に有効情報DB227が格納されてもよい。
図21A〜図21Fは、有効情報DB227の具体例を表にしたもので、12件の補修工事に関する有効情報である。12件の各補修工事は、補修の工程で細分化される。図21Aと図21Bは、1件目である補修工事No1の有効情報である。図21Cは、補修工事No2の有効情報である。図21Dと図21Eは、補修工事No3の有効情報である。図21Fは、補修工事No4,No5の有効情報である。図21Gと図21Hは、補修工事No6の有効情報である。図21Iは、補修工事No7〜No12の有効情報である。以下、補修工事No1〜No12を順に説明する。
図21Aと図21Bは、補修工事No1の「○○町交差点街灯の柱の補修工事」に関する有効情報の参照用テーブルで、図21Aは表示板情報に関する内容で、図21Bは画像情報とExif情報と付帯情報に関する内容である。No1−1からNo1−6は、1件目の補修工事における補修工程の撮影画像である。No1−1が補修前の撮影画像で、No1−2〜No1−5までが各補修工程での撮影画像で、No1−6が補修後の撮影画像である。No1−1からNo1−6は、時系列の順である。
図21Aに示すように、表示板情報から「工事名、工種、種別工法、工程、住所、検査方法、材料、施工者、日時」の各項目が有効情報として記録される。
このような項目に当てはまるかどうかをそれぞれの文字列ごとに判定していくようなプロセスで、有効判定が可能となる。有効な文字情報は、このような表で分類可能な分類された文字であると考えられる。最も簡単なのは、特定のフォーマットや配置で項目が分かれていて、そこに書かれた文字を、それぞれの配置、フォーマットに従って有効文字を決めていく方法で、もう一つは、項目と類似の文字を見つけ、そこに続いて書かれている文字列をその項目に対応する内容の有効情報と考える方法である。あるいは、文字を言葉や文章に判定して、それが住所特有の文字の連なりとか特有文字列(何々市何々町)であるとか、「○○工務店」なら、「店」とあるから、施工主であると考える、等の意味までを判定して項目のどれに相当するかを判定して有効情報を取り出すという方法などがある。こうした判定もコンピュータが特定の判断のプログラムで判定することが可能である。
前述のように、工事名、工種等の各情報は、表示板情報取得部302により、取得される。異なる種類の工事であっても、図21Aに示すような共通の項目でまとめることによって、個別の工事種別や工程に縛られることなく、多様な工事の情報を有効情報として活用することができる。
その場合、工事によって有効情報が取捨選択されてもよいし、さらに新たな有効情報を付加した参照用テーブルとしてもよい。「施工者」の情報で、施工者が有する工事に関するより具体的な情報にアクセスやそれにともなう詳細情報検索が可能となる。
「住所」をそのまま利用するのではなく、地図情報を参照して、高度気圧、平均気温や降雨量、降雪量、海からの距離による塩分の影響、幹線道路からの排気ガスの情報、振動情報、温泉からの距離なども有効情報として利用できるようにしても良い。これは、耐性、寿命などのように、再工事などをする際の工法や材質の選択に有効な情報である。これは取得画像からの情報では得ることが出来ない、文字検索可能な情報と言える。もちろん、画像から得られた情報を、補助的に用いても良い。「記号」や「番号」などが、特定の状況やフォーマットによって記載されている場合には、そこから、対応するデータベースを検索し、さらに具体的な来歴、工法、材料などが検索可能となる。
図21Bに示すように、画像情報として例えば「色、表面性状、形状、素材、作業人数」が、有効情報として記録される。前述のように、工事対象物の色等の情報は、画像情報取得部304により取得される。
図21Bに示すように、Exif情報として例えば「日時、GPS、カメラ、焦点距離」が、有効情報として記録される。前述のように、Exif情報は、画像データのメタデータからメタ情報取得部306により取得される。
図21Bに示すように、付帯情報として例えば「材料単価(円)、使用量、工数、工数単価、費用(円)、価格、耐久性、工事期間」が、有効情報として記録される。前述のように、付帯情報は、付帯情報取得部308により取得される。
図21Cに示す補修工事No2は、凹凹交番前街灯の補修工事に関する有効情報である。補修工事No2は、熔接による補修である。撮影画像の表示は省略する。図21D、図21Eに示す補修工事No3は、△△公園南街灯の補修工事に関する有効情報である。補修工事No3は、シーリングによる補修である。
図21Fに示す補修工事No4は、凸凸ホール前街灯の補修工事に関する有効情報である。補修工事No4は、コンクリート付加による補修である。図21Fに示す補修工事No5は、××事務所前街灯の補修工事に関する有効情報である。補修工事No5は、補強塗装による補修である。補修工事No4、No5の撮影画像は、省略する。
図21G,図21Hに示す補修工事No6は、△△公園太鼓橋の補修工事に関する有効情報である。補修工事No6は、補強構造熔接による補修である。
図21Iに示す補修工事No7は、○○マンションの鉄筋コンクリート補修で、補修工法は、ひび割れシーリングである。補修工事No8は、△△ビルの鉄筋コンクリート補修で、補修工法は、表面モルタル塗り直しである。補修工事No9は、凸凸橋脚の鉄筋コンクリート補修で、補修工法は、表面含浸である。補修工事No10は、××事務所の鉄筋コンクリート補修で、補修工法は、断面修復である。補修工事No11は、○○高速橋脚の鉄筋コンクリート補修で、補修工法は、電気防食である。補修工事No12は、凹凹小学校の鉄筋コンクリート補修で、補修工法は、亜硫酸リチウム防錆である。
<撮像装置における処理>
次に、撮像装置10における処理を説明する。図22は、撮像装置10の処理手順を説明するフローチャートである。制御部110は、撮影者により設定されたカメラモードを判断し(ステップS700)、設定されたカメラモードに応じて以下の処理を実行する。
制御部110は、カメラモードが再生モードの場合には、撮影された補修画像等を再生する再生処理を実行する(ステップS704)。制御部110は、カメラモードが送信モードの場合には、撮影された補修画像等やデータを外部装置に送信する送信処理を実行する(ステップS706)。外部装置は、例えば情報処理装置20である。
制御部110は、カメラモードがUI画像取得モードの場合には、UI画像送信要求の指示を情報処理装置20に送信する(ステップS708)。情報処理装置20は対応するUI画像を撮像装置10に送信する。前述の図12のステップS116の処理である。制御部110は、情報処理装置20から送信されたUI画像を通信部130により受信する。UI制御部112は、受信したUI画像を記憶部120に保存する。
制御部110は、カメラモードが撮影モードの場合には、撮影モードを設定し(ステップS702)、さらに補修撮影モードに設定されているかを判断する(ステップS710)。制御部110は、補修撮影モードに設定されていないと判断すると(ステップS710のNO)、通常撮影モードを実行する(ステップS712)。通常撮影モードの詳細は、省略する。
制御部110は、補修撮影モードに設定されていると判断すると(ステップS710のYES)、UI画像に基づく、補修画像撮影を行う。制御部110は、各種センサ(姿勢センサ170a、GPS170b及び方位センサ170c)を起動して(ステップS714)、表示部150にライブビュー画像を表示する(ステップS716)。
UI制御部112は、撮影者から、今回の補修対象に対応するUI画像が選択されたかを判断する(ステップS718)。例えば、撮影者は、撮像装置10で取得済のUI画像についての「補修分野と補修工法の一覧」を表示部150に表示させて、その中から今回の補修対象の補修分野と補修工法に対応する一つのUI画像を選択する。
UI制御部112は、撮影者からUI画像一覧等でいずれかのUI画像が選択されない場合には(ステップS718のNO)、撮影者からUI画像要求が指示されたかを判断する(ステップS720)。今回の補修対象に対応するUI画像が撮像装置10に格納されていない場合には、情報処理装置20から対応するUI画像を取得する必要がある。
UI制御部112は、撮影者からUI画像要求が指示されたと判断すると(ステップS720のYES)、UI画像の取得処理を行う(ステップS722)。ステップS722は、ステップS708と同等な処理である。UI制御部112は、撮影者からの指示に応じたUI画像の取得処理が完了したら、ステップS730に進む。UI制御部112は、撮影者からUI画像要求が指示されないと判断すると(ステップS720のNO)、ステップS700に戻る。
UI制御部112は、撮影者からUI画像一覧でいずれかのUI画像が選択されたら(ステップS718のYES)、選択されたUI画像を表示する(ステップS730)。あるいは、UI制御部112は、ステップS722で情報処理装置20から取得した対応するUI画像を表示する。図4の例であれば、補修工事開始後の最初の工程として、はつり撮影のガイド画面(画面D1)が表示される。
UI制御部112は、UI画像による補修撮影が実行されたかを判断する(ステップS732)。図4の補修撮影では、ボタンP4が操作されると、補修撮影ではなくオプション撮影が行われる。ボタンP4等の操作がなければ、UI画像による補修撮影が進行する。
このような表示は、工事事務所や役所の担当者がパソコンなどの情報端末で確認するものなので、スタンドアローン機器内の情報ではなく、外部のサーバに貯められた(あるいは連携して貯められた)データベースに大量のデータ(ビッグデータ)を利用したアドバイス表示であることが好ましい。つまり、こうしたコンテンツを表示している機器(パソコンなど)は、通信部を有し、遠隔におかれた工事支援装置あるいは工事画像管理サーバ等と通信、連携して情報表示するもので、これによって多くの情報を多くの利用者が活用できる。
つまり、工事の工程の画像を取得する撮像部を有する撮像装置と、上記撮像装置からの工事画像を受付ける入力部と、前記撮影画像に重畳された表示板画像から前記有効情報となる文字情報を取得する表示板情報取得部と、前記撮影画像で撮影された工事対象物から前記有効情報となる画像情報を取得する画像情報取得部とからなる有効情報取得部と、前記有効情報を有効情報データベースに記録する有効情報記録部と、上記有効情報データベースから画像またはテキストを使った情報検索を行う検索部とからなる工事支援装置あるいは工事画像管理サーバと、上記サーバからの情報を受信して表示する情報表示機器と、からなることを特徴とする工事情報管理システムを提供するものである。
もちろん、工事情報管理システムは、パソコンなどの表示用情報端末が、カメラ(撮像装置)と一体のものでもよい。また工事情報管理システムには、カメラに有効情報を弁別する機能、またはその一部機能が含まれていてもよい。この場合などは、このカメラは、情報端末として、また、サーバの機能の一部が表示用情報端末の中にあってもよい。
UI制御部112は、UI画像による補修撮影と判断すると(ステップS732のYES)、表示されているUI工程に則った補修画像の撮影と判断する(ステップS734)。記録制御部114は、ガイドとなったUI画像の情報やその他工事関連情報を、UI画像により撮影された補修画像に関連付けて記憶部120に記録する(ステップS736)。UI画像の情報やその他工事関連情報は、図16で説明した付随情報に相当する。
UI制御部112は、UI画像による補修撮影が行われないと判断する(ステップS732のNO)。制御部110は、オプション撮影を行う(ステップS740)。前述のように、ボタンP4の操作で、オプション撮影が指示される。
制御部110は、オプション撮影の前後に工事関連情報が入力されたかを判断する(ステップS742)。制御部110は、オプション撮影の前後に工事関連情報が入力されていないと判断すると(ステップS742のNO)、記録制御部114は、オプション撮影による補修画像を画像記憶部226に記録する(ステップS744)。
制御部110は、オプション撮影の前後に工事関連情報が入力されたと判断すると(ステップS742のYES)、記録制御部114は、オプション撮影による補修画像に、入力された工事関連情報を関連付けて記憶部120に記録する(ステップS746)。さらに、記録制御部114は、UI画像による補修画像とオプション撮影による補修画像との対応付けを行う(ステップS748)。
制御部110は、補修撮影が終了したかを判断する(ステップS738)。制御部110は、例えば、図4の画面D3でボタンP5が押下されると、補修撮影が終了したかを判断する(ステップS738)。また、制御部110は、撮影者から不図示の終了ボタンが操作された場合に補修撮影が終了したと判断してもよい。
制御部110は、補修撮影途中で、ボタンP5が押下されると、補修撮影が終了していないと判断して(ステップS738のNO)、ステップS730に戻る。UI制御部112は、ステップS730で、次の工程のUI画像を表示する。具体的には、UI制御部112は、図4の画面D1で撮影後にボタンP5が押下されると、画面D1を画面D2に切換える。
制御部110は、補修撮影が終了したと判断すると(ステップS738のYES)、ステップS700に戻る。
また、撮像装置10が、前述したように有効情報取得部221や有効情報DB227を備える場合には、制御部110は、UI画像の代わりに有効情報を活用して、ガイド画像を表示するようにしてもよい。ステップS730に対応する処理である。
すなわち、制御部110は、有効情報を活用して、ガイド画像を表示することができる。そして、記憶部120に有効情報DB227が格納されている場合には、撮像装置10は、外部のサーバ等に通信することなしで、記憶部120の有効情報DB227の中から選択された画像をガイド画像を表示することができる。このガイド画像は、前述のUI画像に相当する画像である。
具体的には、制御部110は、有効情報DB227を表示部150に閲覧表示させて、その中から撮影者に所望のガイド画像や情報を選択させるようにしてもよい。また、検索部312によって、検索条件となる画像やテキスト(キーワード)を入力して、有効情報DB227の中から、所望のガイド画像や情報を検索しても良い。制御部110は、選択あるいは検索された画像や情報をガイド画像として表示する。また、ここでは、簡単に検索と書いたが、人工知能が学習した判定方法で、適宜、必要な情報を選択したり組み合わせたりして作り出す応用も含めて、「検索」という文言で代用している。単純な検索結果に、様々な追記などの修正を出来るようにしておくと、近年の公知技術の計算機を使えば、その状況を学習して、新しい検索方式にしていくことができる。
<効果>
・本実施形態では、類似画像検索部211、補修分野推定部212及び補修工法検索部213によって、顧客から送信された補修箇所の画像に基づき、対応する補修分野と補修工程が顧客に提示される。顧客は、破損箇所を補修する工事に関して、詳細な情報を入手し、判断に役立て、正しい処置を選択することができる。
・補修分野と補修工程が提示される際に、補修工法検索部213によって、各工法の特徴として、費用、工事期間、耐久性等についての評価もあわせて示されるので、顧客は単純な判断ではなく、様々な事情も合わせて多くの情報を総合的に判断して、希望に応じた工法の選択が簡単にできるようになる。
・UI作成部214によって、工法に応じた補修画像撮影のタイミングをガイドするUI画像が撮像装置に提供されるので、工法や工事のレポート化、エビデンス化が不慣れな施工者であっても、確実に必要であったり、好ましい補修画像の撮影を実行できる。
・UI画像撮影で、規定された工程の画像だけでなく、規定外の工程も撮影することができる(オプション撮影)ので、工程を状況に応じて工夫することができ、その工夫の意味や工程の実態を適確、分かりやすいレポート用に記録することができる。
・補修画像撮影で、UI画像に対応する補修画像とUI画像に対応しない補修画像(オプション撮影)が、分類記録部217によって、必須工程と参考工程に区別して記録されるので、第3者の検索なども含めて撮影後の管理が容易になる。
・有用性学習部218によって、前回補修工事について劣化度の評価がされるので、補修工事の評価の信頼度が常に高度化され、補修工法選択時の重要な指標になる。
・また、有用性学習部218によって、前回補修工事について劣化度の評価で、個別の工程の良否も判断されるので、工法の質改善にも繋がる。
・分類記録部217によって、補修画像撮影後に、一連の補修画像から関連情報と共に1パッケージの工事情報ファイルが生成されるので、一連の補修画像の撮影後の管理が確実かつ容易になる。
・また、分類記録部217によって、補修工事の情報が統一的なフォーマットで工事情報ファイル化されるので、複数の証跡画像を1パッケージで保存できるだけでなく、補修分野や補修工法が異なる多様な補修工事でも、統一的に取り扱うことができる。
・また、分類記録部217によって、必須工程の画像とオプション工程の画像が区別して保存されるので、新たなUI画像として使用する際に利用性が高い。
・また、分類記録部217によって、工事情報ファイルでは、複数枚の撮影画像にまたがって存在している付随情報が、工事関連情報として1つにまとめられるので、関連情報の重複や欠落を防止することも容易になる。
・メンテナンス撮影判定部219によって、適切なメンテナンス撮影すべき時期が分かるので、顧客は現地に何度も足を運ぶことなく、補修済箇所の点検を済ませることができる。また、通知を受け取れるようにすれば、個々の現場管理の業務効率の改善ができ、人の介在をなくして、業務の平準化が可能となる。
・また、本実施形態は、有効情報取得部221により、補修工事や施工工事で取得した撮影画像等に基づき、他の工事で有効に利用できる有効工事情報が蓄積された有効情報DBが生成される。
・有効情報取得部221は、特定の工法に関する内容だけでなく、多様な種類の撮影画像から、他の工事で有効に利用できる工事情報(有効工事情報)を抽出し、統一化した項目で有効情報DBを作成する。これにより、異なる内容の工事が共通フォーマットでデータベース化されるので、工事間の相互比較検討も容易にできるようになる。なお、工事には、補修工事だけではなく新規工事も当然に含まれる。
・有効情報取得部221は、表示板画像(表記部画像)、撮影画像、関連情報等から、有効情報を抽出するので、有効情報DBには工事に関する多面的な情報が蓄積される。
<他の実施形態>
・上記実施形態では、特定の手順に従って作業を行う工事の例(これは公的文書で義務づけられていることが多いのでニーズが高い)で説明したが、様々な場所で、類似の工程に従って行われる作業の記録用のシステム、ガイドシステム、検査システム、観察システムなどにも拡張することは十分可能である。この場合、検査支援装置、作業支援装置、観察支援装置と、発明の名称などを書き換えればよい。
・撮像装置の制御部および情報処理装置の制御部は、プログラムを読込んだCPUによるソフトウェア処理で実現されると説明したが、一部あるいは全部をハードウェアで実現してもよい。
・また、個々の装置部位は、お互いに通信、連携していれば、別体であってもよく、配置場所が同一である必要もない。
・また、いずれかの装置部位はシステムにおいては他の部位がその働きを補い、装置部位の一部は省略することも可能である。
なお、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階でのその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素を適宜組み合わせても良い。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。このような、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用ができることはもちろんである。
1 工事支援システム
10 撮像装置
20 情報処理装置
30 情報端末
100 撮像部
110 制御部
112 UI制御部
114 記録制御部
120 225 記憶部
130 230 通信部
140 240 操作部
150 250 表示部
160 追記部
210 制御部
211 類似画像検索部
212 補修分野推定部
213 補修工法検索部
214 UI作成部
215 表示制御部
216 劣化判定部
217 分類記録部
218 有用性学習部
219 メンテナンス撮影判定部
220 アドバイス情報紹介部
221 有効情報取得部
226 画像記憶部
227 有効情報DB
260 画像入力部
262 関連情報入力部
302 表示板情報取得部
304 画像情報取得部
306 メタ情報取得部
308 付帯情報取得部
310 有効情報記録部
312 検索部

Claims (11)

  1. 工事の工程で撮影された撮影画像を受付ける入力部と、
    前記撮影画像から、他の工事の際に参照して利用できる有効情報を取得する有効情報取得部と、を備え、
    前記有効情報取得部は、
    前記撮影画像に写し込まれた表示板画像から前記有効情報となる文字情報を取得する表示板情報取得部と、前記撮影画像で撮影された工事対象物から前記有効情報となる画像情報を取得する画像情報取得部と
    少なくとも前記文字情報及び前記画像情報に基づく前記有効情報を有効情報データベースに記録する有効情報記録部とを、それぞれ有する
    ことを特徴とする工事情報取得装置。
  2. 前記有効情報を検索するための文字情報を入力可能である
    ことを特徴とする請求項1に記載の工事情報取得装置
  3. 前記有効情報を検索するための画像情報を入力可能である
    ことを特徴とする請求項1に記載の工事情報取得装置
  4. 前記有効情報取得部は、前記撮影画像の画像データのメタデータから前記有効情報を取得するメタ情報取得部を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の工事情報取得装置。
  5. 前記メタ情報取得部は、前記メタデータとして前記撮影画像の画像データのExif情報から前記有効情報を取得する
    ことを特徴とする請求項4に記載の工事情報取得装置。
  6. 前記有効情報取得部は、前記撮影画像に付帯された工事関連情報から、前記有効情報となる付帯情報を取得する付帯情報取得部を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の工事情報取得装置。
  7. 前記表示板情報取得部は、前記撮影画像に写しこまれた文字情報あるいは前記撮影画像にデータ形式で付帯された文字情報から、前記有効情報を取得する
    ことを特徴とする請求項1に記載の工事情報取得装置。
  8. 撮影画像から、他の工事の際に参照して利用できる有効情報を取得する工事情報取得方法において、
    工事の工程で撮影された一連の撮影画像を入力し、
    前記撮影画像に写し込まれた文字画像から前記有効情報となる文字情報を取得し、
    前記撮影画像で撮影された工事対象物から前記有効情報となる画像情報を取得し、
    少なくとも前記文字情報及び前記画像情報に基づく前記有効情報を有効情報データベースに記録する
    ことを特徴とする工事情報取得方法。
  9. 撮影画像から、他の工事の際に参照して利用できる有効情報を取得する工事情報取得方法をコンピュータに実行させるプログラムにおいて、
    工事の工程で撮影された一連の撮影画像を入力するステップと、
    前記撮影画像に写し込まれた文字画像から前記有効情報となる文字情報を取得するステップと、
    前記撮影画像で撮影された工事対象物から前記有効情報となる画像情報を取得するステップと、
    少なくとも前記文字情報及び前記画像情報に基づく前記有効情報を有効情報データベースに記録するステップとを、含む
    ことを特徴とするプログラム。
  10. 撮像装置とサーバと工情報表示機器を有する工事情報管理システムにおいて、
    前記撮像装置は、作業の過程の画像を取得する撮像部を備え、
    前記サーバは、
    前記撮像装置からの作業の過程の画像を受付ける画像入力部と、
    前記作業の過程の画像に写し込まれた文字記載部分から有効情報となる文字情報を判定して取得する文字情報取得部と、
    前記作業の過程の画像で有効情報となる画像を判定して取得する画像情報取得部と、
    前記作業の過程の画像に基づく有効情報から、特定の作業の工程に関する情報を取得する検索部と、を備え、
    前記情報表示機器は、前記サーバからの検索情報を受信して表示する
    ことを特徴とする工事情報管理システム。
  11. 撮像画像データを得る撮像部と、
    撮影画像に写し込まれた表示板画像から文字情報を取得する表示板情報取得部と、
    前記撮影画像及び文字情報から他の工事の際に参照して利用できる有効情報を取得する有効情報取得部と、
    前記有効情報を有効情報データベースに記録する有効情報記録部と、
    前記有効情報記録部に記録された有効情報の中から、画像またはテキストにより検索された撮影時のガイドを表示する情報表示部と、を備える
    ことを特徴とする情報端末。
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