JP2019066592A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成時の転写ベルトの電気抵抗を正確に検出可能な画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成ユニットは、感光体と、感光体の表面を帯電するための帯電バイアスを、帯電領域において当該感光体に印加するように構成された帯電部材と、感光体上に形成されたトナー像を、転写ベルトに転写するように構成された転写部材とを有する。コントローラーは、転写部材に転写バイアスを印加し、複数の画像形成ユニットのうちの少なくとも1つが転写ベルト上に画像を形成している第1の期間に、画像を形成していない他の画像形成ユニットにおける帯電領域に発生する第1の帯電電流を検知し、検知された第1の帯電電流に基づいて、第1の期間における転写ベルトの少なくとも一部の電気抵抗を推定する。【選択図】図6

Description

本開示は、画像形成装置に関し、より特定的には画像形成装置の転写電圧の制御に関する。
電子写真方式の画像形成装置が普及している。電子写真方式の画像形成装置は、印刷工程として、入力画像に応じたトナー像を感光体上に形成する工程と、感光体上のトナー像を転写ベルト上に一次転写する工程と、転写ベルト上のトナー像を用紙に二次転写する工程と、定着装置によってトナー像を用紙に熱で定着させる工程とを実行する。
上記一次転写工程において、転写ベルトの電気抵抗に合わせて転写電圧を制御するATVC(Active Transfer Voltage Control)制御が知られている。ATVC制御に関する技術として、特開2005−164735号公報(特許文献1)は、「第一の像担持体に形成された現像剤像を複数重ねて第二の像担持体に転写する転写方式を実施する画像形成装置において、ゴースト状画像不良を防止」する技術を開示している([要約]の[課題]参照)。
また、特開2003−5541号公報(特許文献2)は、「中間転写体の表面電位の低下に起因して感光体ドラムの除電が不十分となるのを防止し、以て画像抜けのない良好な記録画像を形成する」画像形成装置を開示している([要約]の[課題]参照)。さらに、特開2001−125338号公報(特許文献3)は、「ATVC制御の時に各一次転写ローラを5μAで定電流制御し、そのときの各一次転写ローラに発生する電圧を中間転写ベルト5の1周分検知し、このときの電圧変動むらを検知すると同時に、CPUにてデータを平均して記憶する」技術を開示している([要約]の[解決手段]参照)。
特開2005−164735号公報 特開2003−5541号公報 特開2001−125338号公報
しかし、上記従来の技術では、ATVC制御の終了時点から画像形成の実施までの間に転写ベルトの電気抵抗が変化する場合に、適切な転写電圧を設定できないといった事象が発生していた。したがって、画像形成時における転写ベルトの電気抵抗をより正確に検出する技術が必要とされている。
本開示は、上記問題点を解決するためになされたものであり、ある局面における目的は、画像形成時の転写ベルトの電気抵抗を正確に検出可能な画像形成装置を提供することである。
ある局面に従うと、転写ベルトと、転写ベルト上に画像を形成するように構成された複数の画像形成ユニットと、コントローラーとを備える画像形成装置が提供される。画像形成ユニットは、感光体と、感光体の表面を帯電するための帯電バイアスを、帯電領域において当該感光体に印加するように構成された帯電部材と、感光体上に形成されたトナー像を、転写ベルトに転写するように構成された転写部材とを有する。コントローラーは、転写部材に転写バイアスを印加し、複数の画像形成ユニットのうちの少なくとも1つが転写ベルト上に画像を形成している第1の期間に、画像を形成していない他の画像形成ユニットにおける帯電領域に発生する第1の帯電電流を検知し、検知された第1の帯電電流に基づいて、第1の期間における転写ベルトの少なくとも一部の電気抵抗を推定する。
好ましくは、コントローラーは、転写ベルトの電気抵抗の推定結果に基づいて、転写部材に印加する転写バイアスの大きさを制御する。
好ましくは、コントローラーは、複数の画像形成ユニットの内のいずれもが転写ベルト上に画像を形成していない第2の期間に、当該複数の画像形成ユニット内の少なくとも1つの帯電領域に発生する第2の帯電電流を検知し、検知された第2の帯電電流に基づいて、第2の期間における転写ベルトの1周分の電気抵抗を推定する。
好ましくは、コントローラーは、第1の期間における転写ベルトの少なくとも一部の電気抵抗と、第2の期間における転写ベルトの1周分の電気抵抗との比率に基づいて、第1の期間における転写ベルトの1周分の電気抵抗を推定する。
好ましくは、コントローラーは、第2の帯電電流の検知をしてから、第1の帯電電流の検知をするまでの時間を計測するように構成されている。
好ましくは、他の画像形成ユニットは、複数の画像形成ユニットのうち、画像形成の経路において最下流に配置され、第1の期間は、経路における最上流に配置された画像形成ユニットが画像形成を開始してから、他の画像形成ユニットが画像形成を開始するまでの期間である。
好ましくは、他の画像形成ユニットは、複数の画像形成ユニットのうち、画像形成の経路において最上流に配置され、第1の期間は、他の画像形成ユニットが画像形成を終了してから、経路における最下流に配置された画像形成ユニットが画像形成を終了するまでの期間である。
好ましくは、転写ベルトの全長は、画像形成の経路における最上流に配置された画像形成ユニットと対向する当該転写ベルトの位置から、経路において最下流に配置された画像形成ユニットと対向する当該転写ベルトの位置までの距離の整数倍と異なる。
好ましくは、転写ベルトの全長は、画像形成の経路における最上流に配置された画像形成ユニットと対向する当該転写ベルトの位置から、経路において最下流に配置された画像形成ユニットと対向する当該転写ベルトの位置までの距離の整数倍であって、かつ、感光体の周長の整数倍である。
好ましくは、複数の画像形成ユニットの転写部材は、それぞれ、1つの電源によりバイアス電圧を印加されている。
好ましくは、転写部材は、金属製ローラ、弾性体ローラ、または弾性シートのいずれかで構成されている。
他の局面に従うと、画像形成装置の転写ベルトの電気抵抗を推定する方法が提供される。画像形成装置は、転写ベルト上に画像を形成するように構成された複数の画像形成ユニットを備え、画像形成ユニットは、感光体と、感光体の表面を帯電するための帯電バイアスを、帯電領域において当該感光体に印加するように構成された帯電部材と、感光体上に形成されたトナー像を、転写ベルトに転写するように構成された転写部材とを有する。当該方法は、複数の画像形成ユニットのうちの少なくとも1つが転写ベルト上に画像を形成している期間に、画像を形成していない他の画像形成ユニットにおける帯電領域に発生する帯電電流を検知するステップと、検知された帯電電流に基づいて、期間における転写ベルトの少なくとも一部の電気抵抗を推定するステップと、を含む。
さらに他の局面に従うと、画像形成装置の転写ベルトの電気抵抗を推定する方法を、コントローラーに実行させるプログラムが提供される。画像形成装置は、転写ベルト上に画像を形成するように構成された複数の画像形成ユニットを備え、画像形成ユニットは、感光体と、感光体の表面を帯電するための帯電バイアスを、帯電領域において当該感光体に印加するように構成された帯電部材と、感光体上に形成されたトナー像を、転写ベルトに転写するように構成された転写部材とを有する。当該プログラムは、コントローラーに、転写部材に転写バイアスを印加するステップと、複数の画像形成ユニットのうちの少なくとも1つが転写ベルト上に画像を形成している期間に、画像を形成していない他の画像形成ユニットにおける帯電領域に発生する帯電電流を検知するステップと、検知された帯電電流に基づいて、転写ベルトの画像形成時における電気抵抗を推定するステップと、を実行させる。
上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解される次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
画像形成装置の全体構造の一例を示す図である。 画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 ATVC制御を実施する画像形成ユニットの模式図である。 ATVC制御における転写電圧と帯電電流の関係を示す図である。 転写ベルトの転写電圧の適正値の変動を示す図である。 電気抵抗推定処理における機能構成を示す図である。 電気抵抗推定処理におけるタイミングチャートである。 電気抵抗推定処理において検知された帯電電流を示す図である。 転写ベルトの電気抵抗推定処理の手順を示すフローチャートである。 第1の実施の形態の変形例での電気抵抗推定処理におけるタイミングチャートである。 第2の実施の形態に係る電気抵抗推定処理における機能構成を示す図である。 第2の実施の形態に係る電気抵抗推定処理におけるタイミングチャートである。
以下、図面を参照しつつ、本発明に従う各実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらについての詳細な説明は繰り返さない。なお、以下で説明される各実施の形態および各変形例は、適宜選択的に組み合わされてもよい。
<第1の実施の形態>
[1.画像形成装置100の構成]
図1を参照して、ある実施の形態に従う画像形成装置100について説明する。図1は、画像形成装置100の全体構造の一例を示す図である。
図1には、カラープリンターとしての画像形成装置100が示されている。以下では、カラープリンターとしての画像形成装置100について説明するが、画像形成装置100は、カラープリンターに限定されない。たとえば、画像形成装置100は、モノクロプリンターであってもよいし、モノクロプリンター、カラープリンターおよびファクシミリの複合機(いわゆるMFP(Multi Functional Peripheral))であってもよい。
画像形成装置100は、画像読取部としてのスキャナー20と、画像形成ユニット90(詳細には、画像形成ユニット90Y,90M,90C,90K)を含むプリンター25とを備える。スキャナー20は、カバー21と、用紙台22と、用紙トレイ37(詳細には、用紙トレイ37A,37B,37C)と、ADF(Auto Document Feeder)24とを備える。カバー21の一端は、用紙台22に固定されており、カバー21は、当該一端を支点として開閉可能に構成されている。
画像形成装置100のユーザーは、カバー21を開くことで、原稿を用紙台22にセットすることができる。画像形成装置100は、原稿が用紙台22にセットされた状態でスキャン指示を受け付けると、用紙台22にセットされた原稿のスキャンを開始する。また、画像形成装置100は、原稿が用紙トレイ37にセットされた状態でスキャン指示を受け付けると、ADF24によって1枚ずつ自動的に原稿を読み取る。
プリンター25は、画像形成ユニット90Y,90M,90C,90Kと、IDC(Image Density Control)センサー19と、転写ベルト30と、一次転写ローラー31と、転写駆動機32と、二次転写ローラー33と、用紙トレイ37A,37B,37Cと、従動ローラー38と、駆動ローラー39と、レジストローラー40と、クリーニングユニット43と、定着装置60と、コントローラー101とを備える。
画像形成ユニット90Y,90M,90C,90Kは、転写ベルト30に沿って順に並べられている。画像形成ユニット90Yは、トナーボトル15Yからトナーの供給を受けてイエロー(Y)のトナー像を形成する。画像形成ユニット90Mは、トナーボトル15Mからトナーの供給を受けてマゼンタ(M)のトナー像を形成する。画像形成ユニット90Cは、トナーボトル15Cからトナーの供給を受けてシアン(C)のトナー像を形成する。画像形成ユニット90Kは、トナーボトル15Kからトナーの供給を受けてブラック(BK)のトナー像を形成する。
画像形成ユニット90Y,90M,90C,90Kは、それぞれ、転写ベルト30に沿って転写ベルト30の回転方向の順に配置されている。すなわち、転写ベルト上における画像形成の経路において、画像形成ユニット90Yが最上流に配置され、90M、90Cと続き、画像形成ユニット90Kが最下流に配置されている。画像形成ユニット90Y,90M,90C,90Kはそれぞれ、回転可能に構成されている感光体10と、帯電部材11と、露光装置13と、現像器14と、クリーニングユニット17と、除電装置18とを備える。
画像形成ユニット90Y,90M,90C,90Kがそれぞれ、上述したように作動した後に、転写駆動機32の転写によって、イエロー(Y)のトナー像、マゼンタ(M)のトナー像、シアン(C)のトナー像、およびブラック(BK)のトナー像が順に重ねられて感光体10から転写ベルト30に転写される。これにより、カラーのトナー像が転写ベルト30上に形成される。
IDCセンサー19は、転写ベルト30上に形成されるトナー像35の濃度を検出する。典型的には、IDCセンサー19は、反射型フォトセンサーからなる光強度センサーであり、転写ベルト30の表面からの反射光強度を検出する。
一例では、一次転写ローラー31は、金属製ローラーによって構成される。一次転写ローラー31は、弾性体ローラーによって構成されてもよいし、弾性シートなどのシート状部材によって構成されてもよい。弾性体ローラーまたは弾性シートは、たとえば、ゴムや熱可塑性エラストマーなどを用いることができる。詳細は後述するが、一次転写ローラー31は、転写電圧を印加されることにより、感光体10上のトナーを転写ベルト30上に転写する。
転写ベルト30は、従動ローラー38と駆動ローラー39とに張架されている。駆動ローラー39はモーター(図示しない)に接続されている。コントローラー101が当該モーターを制御することにより、駆動ローラー39は回転する。転写ベルト30および従動ローラー38は、駆動ローラー39に連動して回転する。これにより、転写ベルト30上のトナー像35が二次転写ローラー33に送られる。
用紙トレイ37A,37B,37Cのそれぞれには、たとえば、異なるサイズまたは紙種の用紙がセットされる。用紙は、用紙トレイ37A,37B,37Cの内から給紙トレイとして設定されたものから1枚ずつ搬送経路41に搬送される。用紙は、レジストローラー40によって二次転写ローラー33に送られる。
コントローラー101は、用紙が送り出されるタイミングに合わせて、二次転写ローラー33に印加される転写電圧を制御する。二次転写ローラー33は、トナー像35の帯電極性と逆極性の転写電圧を搬送中の用紙に印加する。その結果、トナー像35は、転写ベルト30から二次転写ローラー33に引き付けられ、転写ベルト30上のトナー像35が転写される。
二次転写ローラー33への用紙の搬送タイミングは、転写ベルト30上のトナー像35の位置に合わせてレジストローラー40によって制御される。その結果、転写ベルト30上のトナー像35は、用紙の適切な位置に転写される。
定着装置60は、定着装置60を通過する用紙を加圧および加熱する。これにより、トナー像は用紙に定着する。その後、用紙は、排紙トレイ48に排出される。
クリーニングユニット43は、転写ベルト30から用紙へのトナー像の転写後に転写ベルト30の表面に残留するトナーを回収する。回収されたトナーは、搬送スクリュー(図示しない)で搬送され、廃トナー容器(図示しない)に貯められる。
[2.ハードウェア構成]
図2を参照して、画像形成装置100のハードウェア構成の一例について説明する。図2は、画像形成装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。
図2に示すように、画像形成装置100は、コントローラー101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、ネットワークインターフェイス104と、操作パネル105と、スキャナー20と、温度センサー70と、湿度センサー80と、画像形成ユニット90と、記憶装置120とを含む。
コントローラー101は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU(Central Processing Unit)、少なくとも1つのASIC(Application Specific Integrated Circuit)、少なくとも1つのFPGA(Field Programmable Gate Array)、またはそれらの組み合わせなどによって構成される。
コントローラー101は、画像形成装置100の制御パラメーターを調整するためのプログラム122などの各種プログラムを実行することで画像形成装置100の動作を制御する。コントローラー101は、プログラム122の実行命令を受け付けたことに基づいて、記憶装置120からRAM103にプログラム122を読み出す。RAM103は、ワーキングメモリとして機能し、プログラム122の実行に必要な各種データを一時的に格納する。
ネットワークインターフェイス104には、アンテナ(図示しない)などが接続される。画像形成装置100は、アンテナを介して、外部の通信機器との間でデータをやり取りする。外部の通信機器は、たとえば、スマートフォンなどの携帯通信端末、サーバーなどを含む。画像形成装置100は、プログラム122をアンテナを介してサーバーからダウンロードできるように構成されてもよい。
操作パネル105は、ディスプレイ(図示しない)とタッチパネル(図示しない)とを含む。ディスプレイおよびタッチパネルは互いに重ねられており、画像形成装置100は、タッチパネルに対する操作を受け付ける。
記憶装置120は、たとえば、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)その他の記憶装置である。記憶装置120は、内蔵式、外付け式のいずれであってもよい。記憶装置120は、本実施の形態に従うプログラム122などを格納する。ただし、プログラム122の格納場所は記憶装置120に限定されず、コントローラー101の記憶領域(たとえば、キャッシュなど)、ROM102、RAM103、外部機器(たとえば、サーバー)などに格納されていてもよい。
プログラム122は、単体のプログラムとしてではなく、任意のプログラムの一部に組み込まれて提供されてもよい。この場合、本実施の形態に従う制御処理は、任意のプログラムと協働して実現される。このような一部のモジュールを含まないプログラムであっても、本実施の形態に従うプログラム122の趣旨を逸脱するものではない。
さらに、プログラム122によって提供される機能の一部または全部は、専用のハードウェアによって実現されてもよい。さらに、少なくとも1つのサーバーがプログラム122の処理の一部を実行する、いわゆるクラウドサービスのような形態で本実施の形態に従う制御処理が実現されてもよい。
[3.ATVC制御]
図3および図4を参照して、関連技術であるATVC制御について説明する。図3は、ATVC制御を実施する画像形成ユニットKの模式図である。図4は、ATVC制御における転写電圧と帯電電流の関係を示す図である。
図3に示すように、画像形成ユニットKは、現像ローラーAと、露光装置Bと、帯電ローラーCと、感光体Dと、除電装置Eと、転写ベルトFと、転写ローラーGとを備える。
画像形成ユニットKでは、感光体Dの回転に合わせて、帯電ローラーCから印加される帯電バイアスにより、感光体Dの表面が一様に帯電する。その後、露光装置Bから照射されるレーザー光によって、感光体Dの表面電位を数十ボルト以下まで低下させる。
転写ローラーGには所定の値の定電流制御された電流が印加される。その際に転写ローラーGに印加されている転写電圧を検知する。検知された転写電圧に基づいて、画像形成時に転写ローラーGに印加する転写電圧を設定する。
続いて、今度は露光装置Bからのレーザー光照射をせず、転写ローラーGに画像形成時の転写電圧を印加した時の帯電領域r2に発生する帯電電流を検知する。ここで、帯電領域とは、帯電ローラーが感光体10を帯電させる領域を意味する。
図4において、L1は、或る設定状態における転写電圧と転写電流との関係を表わす。転写電圧を印加したときに発生する転写電流が、L1に従って変化するとする。この場合、転写電圧が1500Vに設定されると、転写電流として−20μAの電流が流れることを意味している。
L4は、転写電流と感光体電位との関係を表わす。L1を用いて説明したように−20μAの転写電流が流れた場合、転写通過後の感光体電位は、L4に従って、−400Vまで低下する。
L5は、感光体電位と、感光体表面を目標電圧(たとえば−600V)まで帯電するために要する帯電電流との関係を表わす。L5に従うと、−400Vまで低下した感光体電位を目標電圧まで帯電させるために、帯電電流として−12μAの電流が流れる。
L2は、L1で示された状態よりに対して転写ベルトFの電気抵抗が増加したときの、転写電圧と転写電流との関係を表わす。この状態で転写電圧が1500Vに設定されると、転写電流として−10μAの電流が流れる。この時、転写領域通過後の感光体電位は、L4に従うと、−500Vまで低下する。この場合、感光体表面を目標電圧まで帯電させるために、帯電電流として−6μAの電流が流れる。
L3は、L1で示された状態よりに対して、転写ベルトFの電気抵抗が減少したときの、転写電圧と転写電流との関係を表わす。この状態で転写電圧が1500Vに設定されると、転写電流として−30μAの電流が流れる。この時、転写領域通過後の感光体電位は、L4に従うと、−300Vまで低下する。この場合、感光体表面を目標電圧まで帯電させるために、帯電電流として−18μAの電流が流れる。
以上、図4を参照して説明されたように、転写ベルトFの電気抵抗が変化すると、転写工程の後、再度帯電させる帯電工程において、感光体表面を目標電圧まで帯電させるための帯電電流の値が変化する。このことから、帯電工程のときの帯電電流の変化を検出することにより、転写ベルトFの電気抵抗の変動を検出することができる。このように検出される転写ベルトFの電気抵抗の変動に応じて転写電圧を設定することにより、転写ベルトFの状態に応じた適切な転写電圧の設定が可能となる。ATVC制御では、転写ベルト30の周方向における電気抵抗のバラツキも考慮して、転写ベルト1周分の転写電圧測定が行われるのが好ましい。
[4.転写ベルトの電気抵抗]
図5を参照して、転写ベルトFの電気抵抗について説明する。図5は、転写ベルトFの転写電圧の適正値の、画像形成装置100における印字枚数に従った変動を示す図である。
転写ベルトFは、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリカーボネート、PPS(Poly Phenylene Sulfide)等の樹脂中に、カーボンブラック等の導電剤を均一に分散させることにより構成される。有利な形態として、転写ベルト30を押し出し成型で生産することにより、連続生産可能で、かつ耐久性に優れた熱可塑性樹脂であるPPS樹脂を使用した転写ベルト30を製造することができる。また、大気圧プラズマ法等でベルト表面にSiO2(Silicon Dioxide)層を製膜することにより、転写ベルト30の2次転写性を向上させ、ベルト表面の硬度を上昇させることが可能となる。
これら転写ベルトFの電気抵抗は、導電剤を均一分散させているとはいえ生産ロットごとのバラつきが生じる。この転写ベルトFの電気抵抗のバラツキによる転写不具合の発生を防止するためにも、上述のATVC制御が実行される。
また、図5に示すように、画像形成装置100で画像形成が繰り返されると、最適な転写電圧が刻々と変化する。上述したように、転写ベルトFでは、PPSベルト上にSiO層が製膜されている。この転写ベルトFを、高温高湿環境下(たとえば、30℃/85%)に放置した後に画像形成を実施した場合、転写ベルトFの表面のSiO2層に水分が吸着することにより、転写ベルトFの電気抵抗が低下する。
その後、さらに画像形成が繰り返されると、定着装置において発生する熱により画像形成装置内の温度が上昇し、転写ベルト30の表層に吸着された水分が蒸発する。そのため、転写ベルトFの電気抵抗が上昇するため最適な転写電圧が上昇する。さらに画像形成を繰り返すと、転写ベルト30内に、電子が移動するための導電パスが発生し、転写ベルトFの抵抗が次第に低下し、最適な転写電圧も低下する。このような転写ベルトFの電気抵抗の変動に対応するためにも、上述のATVC制御が実施される。
ATVC制御が実行されるタイミングの一例は、画像形成装置に電源が投入された後、所定枚数(たとえば1000枚)のプリント動作が終了したタイミングである。他の例は、画像形成装置内部の環境(以下、内部環境ともいう)が、前回のATVC制御が実行された時の内部環境と比較して、所定の閾値以上の変動を検出したタイミングである。
一方、上述した転写ベルト30の抵抗変動は、画像形成装置の電源を投入してから1000枚程度の画像形成を行うまでに生じる場合がある。このため、ATVC制御が1000枚毎に行われるると、転写電圧が適正値からズレたところで画像形成が行なわれ、これにより、転写不良が発生する可能性がある。
また、内部環境の変動でATVC制御が実行される場合、100枚程度の画像形成が行なわれると内部環境は安定するため、画像形成装置の電源投入後、100枚程度の画像形成が行われると、転写ベルトFの電気抵抗が高い状態で設定された転写電圧のまま、後続の画像形成が行われることとなる。その結果、転写電圧が高過ぎる状態になり転写メモリなどの画像ノイズが発生する。
上述した不具合の発生を防止するための手段として、ATVC制御の実行頻度を上げることが想定される。しかしながら、ATVC制御の実行頻度を上げた場合、不具合自体は解消されるものの、装置の生産性が著しく低下してしまう。そこで、本実施形態では、以下に述べる転写ベルトの電気抵抗推定処理を実施する。以降の説明において、転写ベルトの電気抵抗推定処理における帯電電流の検知を第1検知とし、上述した従来のATVC制御による帯電電流の検知を第2検知とする。
[5.転写ベルトの電気抵抗推定]
図6−図8を参照して、本実施形態における転写ベルト30の電気抵抗推定について説明する。図6は、電気抵抗推定処理における機能構成を示す図である。図7は、電気抵抗推定処理におけるタイミングチャートである。図8は、電気抵抗推定処理において検知された帯電電流の一例を示す図である。
図6に示すように、画像形成装置100は、一次転写ローラー31に転写電圧を印加する転写電圧印加電源50と、帯電部材11の有する帯電ローラー11aに帯電電圧を印加する帯電電圧印加電源53と、現像器14の有する現像ローラー14aに現像電圧を印加する現像電圧印加電源56とを備える。画像形成ユニット90Kは、帯電領域R2に発生する帯電電流を検知するための電流計140を備える。
コントローラー101は、転写電圧印加電源50、帯電電圧印加電源53、および現像電圧印加電源56を制御するように構成される。コントローラー101は、画像形成ユニット90K以外のうちの少なくとも1つが転写ベルト上に画像を形成している期間に、画像を形成していない画像形成ユニット90Kにおける一次転写ローラー31に転写電圧を印加し、帯電領域R2に発生する帯電電流を検知する。そして、検知された帯電電流に基づいて、当該期間において帯電領域R2を通過した転写ベルトの一部の電気抵抗を推定する。
図7に示すタイミングチャートには、画像形成ユニット90Y,90M,90C,90Kの画像形成タイミング、転写電圧の印加タイミング、および画像形成ユニット90Kにおける帯電電流の検知タイミングを示す。
まず、画像形成装置100に電源が投入されたときや、スリープ状態から復帰したときなど、所定の条件が満たされたときに、第2検知としてのATVC制御が実施される。当該ATVC制御は、いわゆる安定化制御として実施され、所定のトナーが転写ベルト30上に形成されるように帯電バイアスおよび現像バイアスが調整される。そして、調整後の帯電バイアスおよび現像バイアスが印加された状態で、転写バイアスが一次転写ローラー31に印加され、転写領域R1に発生する帯電電流(第2の帯電電流)が検知される。当該検知は、転写ベルト30の全長が転写領域R1を通過する期間行われる。
次に、画像形成装置100がユーザーからの画像形成の指示を受け付けると、画像形成ユニット90は、感光体10を回転させ、画像形成を実施する。図7中の「画像形成中」は、画像形成ユニット90Y,90M,90C,90Kのそれぞれにおいて、感光体10上に形成された画像の前端に対応する位置が帯電領域R2を通過してから、当該画像の終端に対応する位置が転写領域R1を通過するまでのタイミングを表わす。
図7に示すように、t=T1において、画像形成ユニット90Yが画像形成を開始し、続いて画像形成ユニット90M,90Cの順に画像形成を開始し、t=T′1において、画像形成ユニット90Kが画像形成を開始する。そして、t=T2において、画像形成ユニット90Yが画像形成を終了し、続いて画像形成ユニット90M,90Cが画像形成を終了し、t=T′2において画像形成ユニット90Kが画像形成を終了する。このように、画像形成ユニット90Y,90M,90C,90Kは、順次画像形成を行う。
ここで、画像形成ユニット90Kの画像形成が終了したt=T′2から、次に画像形成ユニット90Kが画像形成を開始するt=T′3までの期間に、コントローラー101は、画像形成ユニット90Kにおける帯電領域R2に発生する帯電電流(第1の帯電電流)を検知する。そして、以下に述べるように、t=T′2からt=T′3までに帯電領域R2を通過した転写ベルト30の一部の電気抵抗を推定する。
図8に、上記処理により得られた第1の帯電電流および第2の帯電電流を示す。ここで、第1の帯電電流の検知結果に対応する転写ベルト30の部分が、ベルト全長におけるどの位置に対応しているかは、以下のように求めることができる。
まず、転写ベルト30の全長が640mm、転写ベルト30の移動速度が250mm/sであるとすると、転写ベルト30が一周するのにかかる時間が640/250=2.56sと求めることができる。そして、コントローラー101は、第2制御としてのATVCの実施が完了したt=T0から第1検知が開始されるt=T′2までの時間ΔT1、および第1検知が終了するt=T′3までの時間ΔT2をそれぞれ計測している。
具体的には、たとえばΔT1=51.6s,ΔT1=51.9sであるとすると、第1検知が開始されるときに転写領域R1に到達した転写ベルト30の位置L1は、以下のように求められる。すなわち、ΔT1の時間にベルトが周回した回数を51.9/2.56=20.15625として算出し、小数部分である0.15625にベルト全長の640mmを掛け合わせることで、L1=100mmの位置が第1検知が開始された際に転写領域R1の位置L1となる。同様にして、L2=175mmと求めることができる。以上より、第1検知が転写ベルト30における100mm〜175mmの位置であることがわかる。
図8を参照して、第2検知では、転写電圧の設定電圧は1500Vであり、検知結果としての平均帯電電流は10.5μAとなっている。一方、第1検知の検知結果である平均帯電電流は7.5μAとなっている。この場合、コントローラー101は、電流値がおよそ70%になっているため、第2検知実施時の抵抗値に対する第1検知実施時の抵抗値の比率は、およそ140%であると推定する(オームの法則より70%の逆数となる)。すなわち、コントローラー101は、第1の期間における転写ベルトの一部の電気抵抗の、第2の期間における転写ベルトの1周分の電気抵抗に対する比率を用いて、第1の期間における転写ベルトの1周分の電気抵抗を推定する。
具体的には、コントローラー101は、上述の比率140%を用いて、転写電圧を1500×1.4=2100Vと算出することにより、第2検知実施時に帯電領域R2に流れた電流と同じ大きさの電流を、帯電領域R2に流すことができる。このようにして、コントローラー101は、転写ベルト30の電気抵抗の推定結果に基づいて、一次転写ローラー31に印加する転写バイアスの大きさを制御する。
一例において、転写ベルト30の全長は、画像形成の経路における最上流に配置された画像形成ユニット90Yから、画像形成の経路における最下流に配置された画像形成ユニット90Kまでの長さ(図6におけるP1からP2までの長さ)の整数倍に対して、予め定められた値の長さL(P1からP2までの長さの整数倍とは異なる長さ)を加えた値である。このような例では、転写ベルト30の全長は、P1からP2までの長さの整数倍にはならない。これにより、転写ベルト30が回転するたびに、転写ベルト30の異なる位置において第1検知が行われる。
[6.処理手順]
図9を参照して、第1の実施の形態に係る転写ベルト30の電気抵抗推定処理の手順を説明する。図9は、転写ベルト30の電気抵抗推定処理の手順を示すフローチャートである。当該処理は、たとえばコントローラー101のCPUが所与のプログラムを実行することによって実現される。
S810において、コントローラー101は、第2検知を実施して、転写ベルト30の一周分の電気抵抗を検知する。コントローラー101は、制御をS820へ切り替える。
S820において、コントローラー101は、ユーザーからの指示に基づいて、画像形成を開始するか否かを判定する。画像形成を開始する場合(ステップS820においてYES)、コントローラー101は、制御をステップS830に切り替える。そうでない場合(ステップS802においてNO)、コントローラー101は、ステップS820の処理を繰り返す。
ステップS830において、コントローラー101は、画像形成ユニット90Yによる画像形成を行う。コントローラー101は、制御をステップS840に切り替える。
ステップS840において、コントローラー101は、画像形成ユニット90Mによる画像形成を行う。コントローラー101は、制御をステップS850に切り替える。
ステップS850において、コントローラー101は、画像形成ユニット90Cによる画像形成を行う。コントローラー101は、制御をステップS860に切り替える。
ステップS860において、コントローラー101は、画像形成ユニット90Kによる画像形成を行う。コントローラー101は、制御をステップS870に切り替える。
ステップS870において、コントローラー101は、第1検知を実施して、第1の帯電電流を検知する。コントローラー101は、制御をステップS880に切り替える。
ステップS880において、コントローラー101は、ステップS810で検知した第2の帯電電流と、ステップS870で検知した第1の帯電電流とに基づいて、画像形成時における転写ベルト30の電気抵抗を推定する。コントローラー101は、制御をステップS890に切り替える。
ステップS890において、コントローラー101は、以降の画像形成における転写電圧を決定する。コントローラー101は、処理を終了する。
[7.変形例]
図10を参照して、第1の実施の形態の変形例について説明する。図10は、第1の実施の形態の変形例での電気抵抗推定処理におけるタイミングチャートである。
第1の実施形態の変形例では、コントローラー101は、画像形成の経路における最上流に配置された画像形成ユニットが画像形成を開始してから、画像形成の経路における最上流に配置されたが画像形成を開始するまでの期間に、第1検知を実施する。すなわち、コントローラー101は、画像形成ユニット90Yが画像形成を開始したt=T1から、画像形成ユニット90Kが画像形成を開始するt=T′1までの期間に、第1検知を実施する。
このようにすることにより、コントローラー101は、画像形成ユニット90Yと対向する位置から画像形成ユニット90Kと対向する位置までの長さについて、転写ベルトの電気抵抗を測定することが可能となり、より正確な電気抵抗推定を実現できる。
[8.小括]
以上のようにして、第1の実施の形態では、コントローラー101は、画像形成ユニット90Y,90M,90Cのいずれかが転写ベルト30上に画像を形成している期間に、画像を形成していない画像形成ユニット90Kにおける帯電領域R2に発生する第1の帯電電流を検知し、検知された帯電電流に基づいて、当該期間において帯電領域R2を通過した転写ベルト30の電気抵抗を推定する。
上記構成とすることにより、画像形成装置100の生産性を低下させることなく、画像形成中の転写ベルト30の電気抵抗を推定することが可能となり、転写ベルト30の電気抵抗の変動に応じた適切な転写電圧制御を実施することができる。
<第2の実施の形態>
[1.概要]
以下、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態では、コントローラー101は、画像形成ユニット90Yの備える感光体10Y上の帯電領域R2について、帯電電流を検知する点で、第1の実施の形態と異なる。なお、本実施形態においては、前述の実施の形態に係る画像形成装置100が備える構成と同様の構成には、画像形成装置100の符号と同一の符号を付してある。したがって、それらの説明は繰り返さない。
[2.詳細]
図11および図12を参照し、第2の実施の形態に係る転写ベルト30の電気抵抗推定処理について説明する。図11は、第2の実施の形態に係る電気抵抗推定処理における機能構成を示す図である。図12は、第2の実施の形態に係る電気抵抗推定処理におけるタイミングチャートである。
図11に示すように、画像形成装置200は、画像形成ユニット90Yの帯電領域R2に発生する帯電電流を検知するための電流計240を備える。コントローラー101は、画像形成の経路において最上流に配置された画像形成ユニット90Yが画像形成を終了してから、当該経路における最下流に配置された画像形成ユニット90Kが画像形成を終了するまでの期間に、画像形成ユニット90Yにおける帯電領域R2に発生する帯電電流を検知する。そして、検知された帯電電流に基づいて、当該期間において帯電領域R2を通過した転写ベルトの一部の電気抵抗を推定する。
図12に示すように、第2の実施の形態では、t=T4において画像形成ユニット90Yによる画像形成が終了してから、t=T′4において画像形成ユニット90Kによる画像形成が終了するまでの期間に、コントローラー101は、第1検知を実施する。このようにすることで、画像形成ユニット90Kによる画像形成直後の転写ベルト30の電気抵抗を推定することができるため、転写ベルト30の電気抵抗状態をより正確に把握することが可能となり、後続の画像形成における転写バイアスの制御をより適切に行うことが可能となる。
<他の実施形態>
本開示に係る技術的思想の適用範囲は、上記実施形態に限定されない。例えば、上記実施形態では、画像形成ユニット90Yまたは画像形成ユニット90Kにおいて帯電電流を検知したが、他の画像形成ユニット90Mおよび画像形成ユニット90Cについて、画像形成をしていない期間に帯電電流を検知する構成としてもよい。
また、転写ベルト30の全長は、画像形成の経路における最上流に配置された画像形成ユニット90Yから、画像形成の経路における最下流に配置された画像形成ユニット90Kまでの長さの整数倍であって、かつ、感光体の周長の整数倍であるように構成することもできる。このようにすることで、転写ベルト30および感光体10の膜厚ムラなどの影響をキャンセルすることが可能となり、精度の良い帯電電流検知を行うことができる。これらのようにしても、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 感光体、11 帯電部材、13 露光装置、14 現像器、15 トナーボトル、17,43 クリーニングユニット、18 除電装置、19 センサー、20 スキャナー、21 カバー、22 用紙台、25 プリンター、30 転写ベルト、31 一次転写ローラー、32 転写駆動機、33 二次転写ローラー、35 トナー像、37 用紙トレイ、38 従動ローラー、39 駆動ローラー、40 レジストローラー、41 搬送経路、48 排紙トレイ、50 転写電圧印加電源、53 帯電電圧印加電源、56 現像バイアス印加電源、60 定着装置、70 温度センサー、80 湿度センサー、90 画像形成ユニット、100,200 画像形成装置、101 コントローラー、102 ROM、103 RAM、104 ネットワークインターフェイス、105 操作パネル、120 記憶装置、122 プログラム、130,230 電流計。

Claims (13)

  1. 転写ベルトと、
    前記転写ベルト上に画像を形成するように構成された複数の画像形成ユニットと、
    コントローラーとを備える画像形成装置であって、
    前記画像形成ユニットは、
    感光体と、
    前記感光体の表面を帯電するための帯電バイアスを、帯電領域において当該感光体に印加するように構成された帯電部材と、
    前記感光体上に形成されたトナー像を、前記転写ベルトに転写するように構成された転写部材とを有し、
    前記コントローラーは、
    前記転写部材に転写バイアスを印加し、
    前記複数の画像形成ユニットのうちの少なくとも1つが前記転写ベルト上に画像を形成している第1の期間に、画像を形成していない他の画像形成ユニットにおける前記帯電領域に発生する第1の帯電電流を検知し、
    検知された前記第1の帯電電流に基づいて、前記第1の期間における前記転写ベルトの少なくとも一部の電気抵抗を推定する、画像形成装置。
  2. 前記コントローラーは、前記転写ベルトの電気抵抗の推定結果に基づいて、前記転写部材に印加する転写バイアスの大きさを制御する、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記コントローラーは、前記複数の画像形成ユニットの内のいずれもが前記転写ベルト上に画像を形成していない第2の期間に、当該複数の画像形成ユニット内の少なくとも1つの前記帯電領域に発生する第2の帯電電流を検知し、
    検知された前記第2の帯電電流に基づいて、前記第2の期間における前記転写ベルトの1周分の電気抵抗を推定する、請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記コントローラーは、前記第1の期間における前記転写ベルトの少なくとも一部の電気抵抗と、前記第2の期間における前記転写ベルトの1周分の電気抵抗との比率に基づいて、前記第1の期間における転写ベルトの1周分の電気抵抗を推定する、請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記コントローラーは、前記第2の帯電電流の検知をしてから、前記第1の帯電電流の検知をするまでの時間を計測するように構成されている、請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記他の画像形成ユニットは、前記複数の画像形成ユニットのうち、画像形成の経路において最下流に配置され、
    前記第1の期間は、前記経路における最上流に配置された画像形成ユニットが画像形成を開始してから、前記他の画像形成ユニットが画像形成を開始するまでの期間である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記他の画像形成ユニットは、前記複数の画像形成ユニットのうち、画像形成の経路において最上流に配置され、
    前記第1の期間は、前記他の画像形成ユニットが画像形成を終了してから、前記経路における最下流に配置された画像形成ユニットが画像形成を終了するまでの期間である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記転写ベルトの全長は、画像形成の経路における最上流に配置された画像形成ユニットと対向する当該転写ベルトの位置から、前記経路において最下流に配置された画像形成ユニットと対向する当該転写ベルトの位置までの距離の整数倍と異なる、請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記転写ベルトの全長は、画像形成の経路における最上流に配置された画像形成ユニットと対向する当該転写ベルトの位置から、前記経路において最下流に配置された画像形成ユニットと対向する当該転写ベルトの位置までの距離の整数倍であって、かつ、前記感光体の周長の整数倍である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記複数の画像形成ユニットの転写部材は、それぞれ、1つの電源によりバイアス電圧を印加されている、請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記転写部材は、金属製ローラ、弾性体ローラ、または弾性シートのいずれかで構成されている、請求項1〜10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  12. 画像形成装置の転写ベルトの電気抵抗を推定する方法であって、
    前記画像形成装置は、
    前記転写ベルト上に画像を形成するように構成された複数の画像形成ユニットを備え、
    前記画像形成ユニットは、
    感光体と、
    前記感光体の表面を帯電するための帯電バイアスを、帯電領域において当該感光体に印加するように構成された帯電部材と、
    前記感光体上に形成されたトナー像を、前記転写ベルトに転写するように構成された転写部材とを有し、
    前記方法は、
    前記複数の画像形成ユニットのうちの少なくとも1つが前記転写ベルト上に画像を形成している期間に、画像を形成していない他の画像形成ユニットにおける前記帯電領域に発生する帯電電流を検知するステップと、
    検知された前記帯電電流に基づいて、前記期間における前記転写ベルトの少なくとも一部の電気抵抗を推定するステップと、を含む方法。
  13. 画像形成装置の転写ベルトの電気抵抗を推定する方法を、コントローラーに実行させるプログラムであって、
    前記画像形成装置は、
    前記転写ベルト上に画像を形成するように構成された複数の画像形成ユニットを備え、
    前記画像形成ユニットは、
    感光体と、
    前記感光体の表面を帯電するための帯電バイアスを、帯電領域において当該感光体に印加するように構成された帯電部材と、
    前記感光体上に形成されたトナー像を、前記転写ベルトに転写するように構成された転写部材とを有し、
    前記プログラムは、コントローラーに、
    前記転写部材に転写バイアスを印加するステップと、
    前記複数の画像形成ユニットのうちの少なくとも1つが前記転写ベルト上に画像を形成している期間に、画像を形成していない他の画像形成ユニットにおける前記帯電領域に発生する帯電電流を検知するステップと、
    検知された前記帯電電流に基づいて、前記転写ベルトの画像形成時における電気抵抗を推定するステップと、を実行させるプログラム。
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