JP2019065004A - 皮膚常在細菌叢改善剤及びこれを含有する化粧料又は皮膚外用剤 - Google Patents
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Abstract
Description
現在では、このような腸内フローラの機能を応用し、ジュンサイ抽出物による腸内インドール生成抑制剤(特許文献1)、乳酸発酵ローヤルゼリーによる腸内の乳酸菌増加、大腸菌減少によるフローラバランス改善剤(特許文献2)、Bifidobacterium属の大豆発酵物による腸内フローラ内のBifidobacterium属の増加、Bacteroides属の減少による腸内環境改善(特許文献3)といった技術が開示されており、腸内フローラの重要性が認識されている。
皮膚常在細菌叢の皮膚に対する作用から、皮膚常在細菌叢の状態を良好に保つことは皮膚状態を良好に保つ上で重要といえる。そこで本発明者らは、皮膚に対して保湿作用や抗炎症作用が報告されている植物オイルによる皮膚常在細菌叢改善作用の可能性を検討した。悪玉菌として知られている黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)に対する抗菌作用を指標として鋭意研究した結果、アメリカアブラヤシ(Elaeis oleifera)果実油に、皮膚常在細菌叢に対する改善作用を見出し、さらに皮膚パラメーターの改善作用をもたらすことも見出し、本発明を完成するに至った。
アメリカアブラヤシ(Elaeis oleifera)果実油は、アマゾン支流のマデイラ川周辺に自生し、高さ5m程のヤシ科のElaeis oleiferaの果実より得られる赤褐色の液状油であり、オレイン酸やリノール酸を主成分とし、カロテン類を多く含有する。現地では、オジョンオイル(Ojon oil)と呼ばれ、伝統的に毛髪ケア用途に用いられており、毛髪の主成分であるケラチンと類似したアミノ酸組成を有する物質を含有しており、毛髪を柔らかく光沢のある髪に整える効果が知られている。
本発明に用いるアメリカアブラヤシ果実油は、アメリカアブラヤシの果実部位の抽出物であればよく、圧搾法、溶媒抽出法等により抽出された赤褐色の液状油である。市販品としては、NIKKOL VERGIN OJON OIL(日光ケミカルズ株式会社製)がある。
本発明における皮膚常在細菌としては、特に制限はないが、例えば、Propionobacterium属、Staphylococcus属、Streptococcus属、Corynebacterium属等を挙げられ、より好ましくは、Propionibacterium属、Corynebacterium属である。
皮膚常在細菌叢の採取には、湿式綿棒、テープストリッピング等を用いる方法がある。皮膚常在細菌叢は、洗顔や身体を洗うなどの外的ストレスによって常に変化することから、例えば、スキンケアの対象部位である顔に対しては、きれいに洗浄後就寝し、起床直後に採取した菌を解析することが望ましい。また、皮膚常在細菌叢は採取時点では細菌種が生存しているために、保存状態によっては菌の増殖等の影響を受け、常在細菌叢の組成が変化する可能性があることから、採取後は迅速に解析を実施することが望ましい。
皮膚常在細菌叢の解析には、次世代シークエンサーによるメタゲノム解析を用いることで、皮膚常在細菌叢を構成する全ての菌種とその存在比率の解析が可能となる。皮膚常在細菌叢の受託解析サービスとしては、例えばワールドフュージョン社のS−KIN、タカラバイオ社の細菌叢検査、およびTAK−Circulator社のMySkinなどが挙げられるが、皮膚常在細菌叢の存在状態、存在比率が明らかになる方法であれば、特に限定されるものではない。
生態学では種の多様性の指標としては、それを構成する種の豊富さと、種の均等度の2つがあり、種の豊富さとは群集に存在する種の数を示し、種の数が多いほど群集は多様であるが、群集に含まれる種の数が同程度であっても、特定の種の個体数が多く存在し、他種の個体数が少ない場合、多様性は低いということになる。また、種の均等度とは群集内に存在する各種間の個体数の等しさを均等度と呼ぶ。種の多様性を表現するためには、種の豊富さと種の均等度を共に考慮した多様度指数が用いられている。多様度指数は、各々の種が占める割合から式1で計算されるシンプソンインデックス(D;Simpson Index)により数値化される。
つまり、皮膚常在細菌叢においては、シンプソンインデックスが1に近いほど常在細菌叢が良好な状態であると解釈できる。本発明では、シンプソンインデックスが0.7以上を常在細菌叢のバランスが良好である状態とし、0.7未満を常在細菌叢のバランスが良好でない状態とした。
1.試験の概要
黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)に対する抗菌作用を指標とした植物オイルのスクリーニング試験を実施した。
2.実験方法
試験試料は、本発明の皮膚常在細菌叢改善剤であるアメリカアブラヤシ果実油、ペンタクレスラマクロロバ種子オイル、ブドウ種子オイル、ひまわりオイルおよびスクワランを用いてスクリーニングを実施した。所定濃度の試験試料を含有するSoybean−Casein Digest(SCD)液体培地(1%ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル(1%−NIKKOL PBC−34)および25%ポリエチレングリコール400含有)に、前培養を行った黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)を接種し、72時間培養した。培養後の濁度(Optical Density(O.D.)650nm)から、培養前の濁度を差し引き、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)の増加に伴う濁度増加を計算した。
結果は、試験試料未処理品(試験試料未添加)の濁度を100%とした相対値(%)で示した。黄色ブドウ球菌の生育阻害を示した試験試料については、50%生育阻害を示す濃度(50%inhibitory concentration(IC50))を算出した。
試験試料として、本発明の皮膚常在細菌叢改善剤であるアメリカアブラヤシ果実油:NIKKOL VERGIN OJON OIL(日光ケミカルズ社製)と、比較品として、ペンタクレスラマクロバ種子オイル:NIKKOL VIRGIN PRACAXI OIL(日光ケミカルズ社製)、ブドウ種子オイル:NIKKOL グレープシード油(日光ケミカルズ社製)、ひまわりオイル:NIKKOL ヒマワリ油(日光ケミカルズ社製)、スクワラン:NIKKOL シュガースクワラン(日光ケミカルズ社製)を用いた。
4、結果
結果を表1に示す。本発明の皮膚常在細菌叢改善剤であるアメリカアブラヤシ果実油および比較品のペンタクレスラマクロロバ種子オイルは、濃度依存的かつ有意な菌の生育阻害作用を示した。ひまわりオイルにおいても菌の生育阻害傾向が認められた。また、本発明の皮膚常在細菌叢改善剤であるアメリカアブラヤシ果実油のIC50は0.285%と算出され、比較品の試料では、50%生育阻害を示さなかったことからIC50の算出には至らなかった。このことから本発明の皮膚常在細菌叢改善剤であるアメリカアブラヤシ果実油が黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)に対し最も高い抗菌作用が認められた。
1.試験の概要
アメリカアブラヤシ果実油の皮膚常在細菌叢に対するシンプソンインデックスの改善作用の試験を実施した。
2.実験方法
臨床試験に際しては、ヘルシンキ宣言に基づき、被験者に対して文書による説明と同意を得て試験を実施した。被験者10名の全顔に対し、実施例1において最も高い抗菌作用を有していた本発明の皮膚常在細菌叢改善剤であるアメリカアブラヤシ果実油を1日2回(朝晩)、2週間連用した。試験開始時と2週間連用後、起床直後に生理食塩水を染み込ませた綿棒で皮膚常在細菌叢を採取した。採取した皮膚常在細菌叢は、次世代シークエンサーによるメタゲノム解析を実施することで、菌種数と各菌種の存在比率からシンプソンインデックスを算出した。
結果を表2に示す。被験者10名のシンプソンインデックスを解析したところ、本発明の常在細菌叢改善剤であるアメリカアブラヤシ果実油の使用により、被験者の内6名にシンプソンインデックスの改善が認められた。さらに試験開始時のシンプソンインデックス0.7未満の被験者5名を抽出したところ、その内4名がアメリカアブラヤシ果実油の使用によりシンプソンインデックスの改善が認められた。被験者全体からシンプソンインデックス0.7未満の被験者を抽出すると改善した人数の割合が増加することから、本発明の常在細菌叢改善剤であるアメリカアブラヤシ果実油が、皮膚常在細菌叢の多様性が低下した状態に対し、特に改善作用を発揮することが確認された。
1.試験の概要
背景技術に記載の通り、Propionibacterium acnesは皮膚のpHの維持に重要であるが、一方でニキビの原因にもなる。このことから本発明の皮膚常在細菌叢改善剤であるアメリカアブラヤシ果実油による皮膚常在細菌叢のPropionibacterium acnesの存在比率の最適化作用の試験を実施した。
2.実験方法
臨床試験に際しては、ヘルシンキ宣言に基づき、被験者に対して文書による説明と同意を得て試験を実施した。被験者10名の全顔に対し、本発明の皮膚常在細菌叢改善剤であるアメリカアブラヤシ果実油を1日2回(朝晩)、2週間連用した。試験開始時と2週間連用後、生理食塩水を染み込ませた綿棒で、起床直後の皮膚常在細細菌叢を採取した。採取した皮膚常在細菌叢は、次世代シークエンサーによるメタゲノム解析を実施することで、全皮膚常在細菌叢中におけるPropionibacterium acnesの存在比率を算出した。この値が皮膚常在細菌叢解析サービス「S−KIN」の定める理想値25.17%からどの程度かい離しているかを解析し、アメリカアブラヤシ果実油の使用前後の数値を比較した。
結果を表3に示す。被験者10名のPropionibacterium acnesの存在比率の理想値(25.17%)からのかい離を解析したところ、本発明の皮膚常在細菌叢改善剤であるアメリカアブラヤシ果実油の使用により、この内6名が理想値からのかい離が減少し、理想値に近づいた。さらに、試験開始時にシンプソンインデックス0.7未満の被験者5名を抽出したところ、この内4名の被験者がアメリカアブラヤシ果実油の使用によりPropionibacterium acnesの理想値からのかい離が減少し、理想値に近づいた。被験者全体からシンプソンインデックスの低下した被験者を抽出すると改善した人数の割合が増加することから、アメリカアブラヤシ果実油は皮膚常在細菌叢の多様性が低い被験者に対し、Propionibacterium acnesの存在比率を最適化することが確認された。このことから、アメリカアブラヤシ果実油を使用することでPropionibacterium acnesの良い機能(肌を弱酸性に保つなど)を維持することが確認された。
1.試験の概要
背景技術に記載の通りCorynebacterium属は、アトピーを悪化に関与するなど悪玉菌として皮膚常在細菌叢に存在する。このことから本発明の皮膚常在細菌叢改善剤であるアメリカアブラヤシ果実油による皮膚常在細菌叢内のCorynebacterium属に対する作用の試験を実施した。
2.実験方法
臨床試験に際しては、ヘルシンキ宣言に基づき、被験者に対して文書による説明と同意を得て試験を実施した。被験者10名の全顔に対し、本発明の皮膚常在細菌叢改善剤であるアメリカアブラヤシ果実油を1日2回(朝晩)、2週間連用した。試験開始時と2週間連用後、生理食塩水を染み込ませた綿棒で起床直後時の皮膚常在細菌叢を採取した。採取した皮膚常在細菌叢は、次世代シークエンサーによるメタゲノム解析を実施することで、Corynebacterium属の皮膚常在細菌叢内における存在比率を算出し、アメリカアブラヤシ果実油の使用前後で比較した。
結果を表4に示す。全ての被験者において本発明の皮膚常在細菌叢改善剤であるアメリカアブラヤシ果実油の使用により、Corynebacterium属の存在比率の減少が確認された。Corynebacterium属は背景技術に記載した通り、皮膚に悪影響を及ぼす菌種が属する。前記のPropionibacterium acnesのようにシンプソンインデックスによる抽出をせずとも、全ての被験者においてCorynebacterium属の存在比率が減少するという皮膚常在細菌叢の改善作用が確認された。
1.試験の概要
アメリカアブラヤシ果実油の皮膚パラメーター(茶ジミ)に対する改善作用の試験を実施した。
2.実験方法
臨床試験に際しては、ヘルシンキ宣言に基づき、被験者に対して文書による説明と同意を得て試験を実施した。被験者10名の全顔に対し、本発明の皮膚常在細菌叢改善剤であるアメリカアブラヤシ果実油を1日2回(朝晩)、2週間連用した。試験開始時と2週間連用後、画像解析システムVISIA Evolutionを用いて皮膚パラメーターである茶ジミの個数を解析し、アメリカアブラヤシ果実油連用の前後で比較した。
結果を表5に示す。被験者10名の皮膚パラメーター(茶ジミ)解析したところ、この内8名の茶ジミの個数が減少した。さらに試験開始時にシンプソンインデックス0.7未満の被験者5名を抽出したところ、全ての被験者の茶ジミの個数が減少した。被験者全体からシンプソンインデックスの低下した被験者を抽出すると改善した人数の割合が増加することから、本発明の皮膚常在細菌叢改善剤であるアメリカアブラヤシ果実油は、皮膚常在細菌叢の多様性が低い被験者に対し、皮膚パラメーター(茶ジミ)を減少させることが確認され、皮膚パラメーター(茶ジミ)に対して改善作用があることが確認された。
1.試験の概要
アメリカアブラヤシ果実油の皮膚パラメーター(キメ)に対する改善作用の試験を実施した。
2.実験方法
臨床試験に際しては、ヘルシンキ宣言に基づき、被験者に対して文書による説明と同意を得て試験を実施した。被験者10名の全顔に対し、本発明の皮膚常在細菌叢改善剤であるアメリカアブラヤシ果実油を1日2回(朝晩)、2週間連用した。試験開始時と2週間連用後、画像解析システムVISIA Evolutionを用いて皮膚パラメーターであるキメの個数を解析し、アメリカアブラヤシ果実油の連用前後で比較した。
結果を表6に示す。被験者10名のキメを解析したところ、内5名の皮膚パラメーター(キメ)が改善(皮膚の凹凸の減少)した。さらに試験開始時にシンプソンインデックス0.7未満の被験者5名を抽出したところ、内4名の被験者の皮膚パラメーター(キメ)が改善(皮膚の凹凸の減少)した。被験者全体からシンプソンインデックスの低下した被験者を抽出すると、皮膚パラメーターが改善した人数の割合が増加したことから、本発明の皮膚常在細菌叢改善剤であるアメリカアブラヤシ果実油は皮膚常在細菌叢の多様性が低い被験者に対し、皮膚パラメーター(キメ:皮膚の凹凸)を改善(皮膚の凹凸の減少)させることが確認された。
1.試験の概要
アメリカアブラヤシ果実油の皮膚パラメーター(シワ)に対する改善作用の試験を実施した。
2.実験方法
臨床試験に際しては、ヘルシンキ宣言に基づき、被験者に対して文書による説明と同意を得て試験を実施した。被験者10名の全顔に対し、本発明の皮膚常在細菌叢改善剤であるアメリカアブラヤシ果実油を1日2回(朝晩)、2週間連用した。試験開始時と2週間連用後、画像解析システムVISIA Evolutionを用いて皮膚パラメーターであるシワの本数を解析し、アメリカアブラヤシ果実油の連用前後で比較した。
結果を表7に示す。被験者10名の皮膚パラメーター(シワ)を解析したところ、内5名の皮膚パラメーター(シワ)が減少した。さらに試験開始時にシンプソンインデックス0.7未満の被験者5名を抽出したところ、内4名の被験者の皮膚パラメーター(シワ)が減少した。被験者全体からシンプソンインデックスの低い被験者を抽出すると改善した人数の割合が増加することから、本発明の皮膚常在細菌叢改善剤であるアメリカアブラヤシ果実油は皮膚常在細菌叢の多様性が低い被験者に対し、皮膚パラメーター(シワ)を減少させることが確認され、皮膚パラメーター(シワ)の改善作用があることが確認された。
(A)オレイルグリセリル 2.00(質量%)
スクワラン 4.00
ラウリン酸メチルへプチル 3.00
アメリカアブラヤシ果実油 1.50
香料 適量
トコフェロール 0.05
防腐剤 適量
(B)グリセリン 10.0
硫酸マグネシウム 0.50
植物エキス 0.30
pH調整剤 適量
精製水 残量
全量 100.0
調製方法:A及びB相を室温でそれぞれを均一混合する。さらにA相を撹拌しながらB相を添加し、B相を添加後もしばらく撹拌する。
(A)リン酸セチル 2.00(質量%)
セタノール 4.00
アメリカアブラヤシ果実油 20.0
ラウリン酸メチルへプチル 10.0
ジメチルシリコーン 3.00
(B)グリセリン 5.00
キサンタンガム(2%水溶液) 5.00
アルギニン 1.00
防腐剤 適量
精製水 残量
全量 100.0
調製方法:A及びB相をそれぞれ80℃に均一加温溶解する。A相を撹拌しながら、B相を加え撹拌して均一にする。撹拌を続けて30℃まで冷却する。
(A)キミルアルコール 2.00(質量%)
バチルアルコール 0.50
パルミチン酸 0.10
ステアリン酸 0.30
アメリカアブラヤシ果実油 0.05
流動パラフィン 1.00
(B)ステアロイルグルタミン酸ナトリウム 0.30
アルギニン 0.20
グリセリン 3.00
防腐剤 適量
精製水 残量
全量 100.0
調製方法:A及びB相をそれぞれ80℃に均一加温する。A相を撹拌しながら、B相を加え撹拌して均一にする。撹拌を続けて30℃まで冷却する。
(A)アメリカアブラヤシ果実油 80.0(質量%)
マカデミアナッツ油 0.50
スクワラン 2.00
トコフェロール 適量
香料 適量
オリーブ油 残量
全量 100.0
調製方法:A相を常温で均一混合する。
(A)オレイン酸PEG−6 10.0(質量%)
流動パラフィン 45.0
スクワラン 10.0
アメリカアブラヤシ果実油 5.00
香料 適量
(B)グリセリン 25.0
植物エキス 適量
1,3−ブチレングリコール 適量
ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム 1.00
α‐グルカンオリゴサッカリド 1.00
エタノール 適量
色素 適量
全量 100.0
調製方法:A相を均一混合する。B相を加温溶解し、撹拌しながらA相を混合し均一にする。
(A)オレイン酸ポリグリセリル−2 2.00(質量%)
アメリカアブラヤシ果実油 10.0
スクワラン 2.00
セレシン 5.00
ワセリン 2.00
防腐剤 適量
(B)グリチルリチン酸ジカリウム 1.00
イソステアリン酸 0.10
ラウリン酸デカグリセリル 5.00
グリセリン 20.0
エデト酸2ナトリウム 0.10
防腐剤 適量
精製水 残量
全量 100.0
調製方法:A相、B相を80℃に均一に加温溶解する。A相を撹拌しているところにB相を徐々に添加し、撹拌しながら30℃まで冷却する。
(A)アメリカアブラヤシ果実油 60.0(質量%)
ホホバ油 12.0
スクワラン 2.00
トコフェロール 適量
香料 適量
オリーブ油 残量
全量 100.0
調製方法:A相を常温で均一混合する。
Claims (6)
- アメリカアブラヤシ(Elaeis oleifera)果実油を有効成分とする皮膚常在細菌叢改善剤。
- 皮膚常在細菌叢の改善が、皮膚常在細菌叢のシンプソンインデックスを改善することを特徴とする請求項1に記載の皮膚常在細菌叢改善剤。
- 皮膚常在細菌叢の改善が、皮膚常在細菌叢に対するPropionibacterium属の存在比率を限りなく理想値に近づけることおよびCorynebacterium属の存在比率を減少させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の皮膚常在細菌叢改善剤。
- 皮膚パラメーターの改善作用を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の皮膚常在細菌叢改善剤。
- 皮膚パラメーターが茶ジミ、シワ、キメから選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする請求項4に記載の皮膚常在細菌叢改善剤。
- 請求項1〜5に記載の皮膚常在細菌叢改善剤を含有することを特徴とする化粧料又は皮膚外用剤。
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220426 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20221021 |