JP2019064388A - アライメント調整装置、及び車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】トー角及びキャンバー角を正確に調整できるアライメント調整装置を提供する。【解決手段】筐体160に回動自在に保持される第1球面支持体801と、当該第1球面支持体内部を貫通し、筐体の外部側であって一端にホイール10aを取り付けた軸150と、軸のホイールが取り付けられる側とは逆側に取り付けられた第2球面支持体802と、第2球面支持体を回動自在に保持する保持部804と、保持部を鉛直方向にスライドさせる第1スライド機構と、保持部を前後方向にスライドさせる第2スライド機構とを備え、保持部は、キャンバー角調整用ハンドル軸部701の移動に伴い筐体に対して、鉛直方向に移動し、トー角調整用ハンドル軸部の移動に伴い筐体に対して、車両の前後方向に移動する。【選択図】図8

Description

本発明は、車両の車輪におけるトー角及びキャンバー角を調整するアライメント調整装置に関する。
従来、自動車の車輪のトー角及びキャンバー角が所定値になっているか否かを測定し、かつ、調整するためのホイールアライメント調整器がある。トー角とは、車輪の車の進行方向に対する車輪の角度のことをいい、キャンバー角とは、車輪の鉛直軸方向に対する角度のことをいう。また、このホイールアライメント調整器自体を検定するためのマスターゲージの開発も行われている。
特許文献1には、本体フレームと、本体フレームの前後両側にジャイロ機構を介してトー角及びキャンバー角方向に角度変位可能で、かつ、回転可能に支持した4本の回転軸と、各回転軸に取り付けたマスターホイールとを有するホイールアライメント調整器検定マスターゲージが開示されている。当該ホイールアライメント調整器検定マスターゲージにおいては、トー角及びキャンバー角が所定の基準位置(例えば、0度)となるように、ジャイロ機構にロケートピンを挿入することで基準位置を調整している。
特公平6−21762号公報
ところで、特許文献1に記載の場合、ロケートピンを挿入することで、基準位置を調整するものの、実際の部品としては、製造工程における誤差や、組み立て工程における誤差、ロケートピンの挿入具合による誤差などにより、最終的に、トー角及びキャンバー角を所定の基準位置に設定できるとは限らないという問題があった。そのため、厳密な角度が要求される場合において、所定の基準位置に設定できていないと、ホイールアライメント調整器が検出しているトー角やキャンバー角が正確であるかどうか認識できないという問題があった。
そこで、本発明は上記問題に鑑みて成されたものであり、トー角及びキャンバー角を正確かつ自由に設定可能なアライメント調整装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係るアライメント調整装置は、筐体と、キャンバー角調整用ハンドルと、キャンバー角調整用ハンドルの回動に伴い、鉛直方向に移動するキャンバー角調整用ハンドル軸部と、トー角調整用ハンドルと、トー角調整用ハンドルの回動に伴い、鉛直方向に対して直角となる方向であって、車両の前後方向に移動するトー角調整用ハンドル軸部と、筐体に回動自在に保持される第1球面支持体と、当該第1球面支持体内部を貫通し、筐体の外部側であって一端にホイールを取り付けた軸と、軸のホイールが取り付けられる側とは逆側に取り付けられた第2球面支持体と、第2球面支持体を回動自在に保持する保持部と、保持部を鉛直方向にスライドさせる第1スライド機構と、保持部を前後方向にスライドさせる第2スライド機構とを備え、保持部は、キャンバー角調整用ハンドル軸部の移動に伴い筐体に対して、鉛直方向に移動し、トー角調整用ハンドル軸部の移動に伴い筐体に対して、車両の前後方向に移動する。
上記アライメント調整装置において、キャンバー角調整用ハンドルの回動に伴い、ホイールのキャンバー角を表示するキャンバー角表示部を備えることとしてもよい。
上記アライメント調整装置において、トー角調整用ハンドルの回動に伴い、ホイールのトー角を表示するトー角表示部を備えることとしてもよい。
また、本発明の一態様に係る車両は、ステアリングと、ステアリングの回転に連動して回動するステアリングシャフトと、ステアリングシャフトの回動に伴い、車軸方向にスライドするラックアンドピニオンと、上述したアライメント調整装置を各ホイールに対して設けている。
本発明の一態様に係るアライメント調整装置は、トー角調整用ハンドル及びキャンバー角調整用ハンドルにより、保持部を移動させて、ホイールを取り付ける軸を動かし、トー角及びキャンバー角を容易に調整することができる。
アライメント調整装置を備えた車両の例を示す斜視図である。 アライメント調整装置を備えた車両の例を示す平面図である。 アライメント調整装置を備えた車両の例を示す正面図である。 アライメント調整装置の斜視図である。 アライメント調整装置の斜視図であって、図4の裏側から見た場合の斜視図である。 アライメント調整装置を平面視したときの断面図であって、トー角の変化例を示す図である。 アライメント調整装置を正面視したときの断面図である。 アライメント調整装置を正面視したときの断面図であって、キャンバー角の変化例を示す図である。 (a)、(b)は、アライメント調整装置の動作概念を示す概念図である。
以下、本発明の一実施態様に係るアライメント調整装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<実施の形態>
本発明に係るアライメント調整装置は、筐体(図4、図5、図7、図8の160参照)と、キャンバー角調整用ハンドル(図4、図5、図7、図8の110参照)と、キャンバー角調整用ハンドルの回動に伴い、鉛直方向に移動するキャンバー角調整用ハンドル軸部(図7、図8の701参照)と、トー角調整用ハンドル(図4、図6の120参照)と、トー角調整用ハンドルの回動に伴い、鉛直方向に対して直角となる方向であって、車両の前後方向に移動するトー角調整用ハンドル軸部(図6の810参照)と、筐体に回動自在に保持される第1球面支持体(図6、図7、図8の801参照)と、当該第1球面支持体内部を貫通し、筐体の外部側であって一端にホイールを取り付けるための軸(図4〜図8の150参照)と、軸のホイールが取り付けられる側とは逆側に取り付けられた第2球面支持体(図4、図6、図7、図8、図9の802参照)と、第2球面支持体を回動自在に保持する保持部(図4〜図7の804参照)と、保持部を、鉛直方向にスライドさせる第1スライド機構(図4の162参照)と、保持部を、前後方向にスライドさせる第2スライド機構(図4、図5の161、163参照)とを備え、保持部は、キャンバー角調整用ハンドル軸部の移動に伴い筐体に対して、鉛直方向に移動し、トー角調整用ハンドル軸部の移動に伴い筐体に対して、車両の前後方向に移動する。
以下、詳細に説明する。
図1は、アライメント調整装置が取り付けられた車両1を模式的に示した斜視図である。また、図2は、車両1を上部から平面視した場合の平面図である。そして、図3は、車両1を正面から見た場合の正面図である。
図1及び図2に示すように車両1は、中心柱30の両端に、前輪側柱32及び後輪側柱31が接続され、その両端にアライメント調整装置100a〜100dが設けられ、その先にホイール10a〜10dが取り付けられてなる。
前輪側柱32の一端には、アライメント調整装置100aが設けられ、右前輪に該当するホイール10aが取り付けられている。また、前輪側柱32の他端には、アライメント調整装置100bが設けられ、左前輪に該当するホイール10bが取り付けられている。
後輪側柱31の一端には、アライメント調整装置100cが設けられ、右後輪に該当するホイール10cが取り付けられている。また、後輪側柱31の他端には、アライメント調整装置100dが設けられ、左後輪に該当するホイール10dが取り付けられている。
また、中心柱30の中ほどには、支柱33が設けられており、その端部に、ステアリング20が回動自在に取り付けられている。ステアリング20には、ステアリング20の回動と共に回動するステアリングシャフト21が接続され、ステアリングシャフト21のステアリング20が接続されていない側には、ラックアンドピニオン22が接続されている。ステアリングシャフト21が回動することにより、ラックアンドピニオン22は、車両左右方向に移動し、これによって、ラックアンドピニオン22に接続されている軸23も車両左右方向に移動する。軸23の移動によって、図2の二点鎖線で示すようにホイール10a及びホイール10bは、通常の車両と同様に、駆動する。
各アライメント調整装置100a、100b、100c、100dは、それぞれ台部11a、11b、11c、11dによって支持される。各台部11a、11b、11c、11dは、車両1の加重に耐えるだけの耐久性を有するとともに、車両1を地面に接触させない程度の高さを有する。これにより、車両1が地面に接触することによって、ホイール10a〜10dに力が加わり、トー角、キャンバー角の測定に影響を与えることを抑止することができる。
前輪側柱32の右端上面には、基準板40aが配され、左端上面には、基準板40bが配されている。また、後輪側柱31の右端上面には、基準板40cが配され、左端上面には、基準板40dが配されている。各基準板40a、41b、41c、41dには、それぞれ、その中心に、基準穴41a、41b、41c、41dが設けられている。
車両1におけるトー角は、基準穴41a、41b、41cをそれぞれ含む平面(以下、基準面と呼称することもある)と、基準穴41aおよび基準穴41bを通り、当該基準面に対して直角である平面との両方に直角であり、且つ基準穴41aおよび基準穴41bの中点を通る平面に対して、車両を上から見たときのホイールが成す角度のことをいう。換言すれば、トー角は、車両を上から見たときに、進行方向に対して、ホイール(車輪)が成す角度であるといえる。
また、車両1におけるキャンバー角は、基準穴41a、41b、41cをそれぞれ含む平面(基準面)と、基準穴41aおよび基準穴41bを通り、当該基準面に対して直角である平面との両方に直角であり、且つ基準穴41aおよび基準穴41bの中点を通る平面に対して、車両を正面から見たときのホイールが成す角度のことをいう。換言すれば、キャンバー角は、車両を正面から見たときに、ホイール(車輪)が鉛直方向に対して成す角度(ホイールの上部が外側又は内側に傾く角度)であるといえる。
各アライメント調整装置100a、100b、100c、100dは、それぞれ取付方向が異なるだけで、その構造自体は略一致する。したがって、ここでは、アライメント調整装置100aについて詳細に説明し、他のアライメント調整装置100b、100c、100dについては、説明を割愛する。
図4は、アライメント調整装置100aの斜視図である。また、図5は、アライメント調整装置100aの斜視図であって、図4の裏側からアライメント調整装置100aを見た場合の斜視図である。また、図6は、アライメント調整装置100aを上部側から平面視した場合であって、軸150の中心を含む水平面で切断したときの断面図を示しており、トー角調整用ハンドル120によるトー角の変更の模様を模式的に示した図である。図7は、アライメント調整装置100aを車両1の正面側から見た場合であって、軸150の中心を含む鉛直面で切断したときの断面図を示している、そして、図8は、図7と同じ断面図であって、キャンバー角の調整の模様を模式的に示した図である。図4〜図8を用いて、アライメント調整装置100aの構成を説明する。
アライメント調整装置100aは、キャンバー角調整用ハンドル110と、キャンバー角表示部111と、トー角調整用ハンドル120と、トー角表示部121と、取付部130と、筐体160と、保持部804と、軸150と、支持部140とを備える。
アライメント調整装置100aは、取付部130を介して、車両1の前輪側柱32の右端に取り付けられる。
キャンバー角調整用ハンドル110は、キャンバー角を調整するためのハンドルであって、図7に示すように、キャンバー角調整用ハンドル軸部701と接続されている。キャンバー角調整用ハンドル軸部701は、キャンバー角調整用ハンドル110の回動によって、鉛直方向(図7の上下方向)に移動するように構成されている軸送り機構により実現され、例えば、ネジ機構により実現される。キャンバー角調整用ハンドル軸部701は、保持部804とも接続されており、キャンバー角調整用ハンドル軸部701の鉛直方向の移動に伴って、保持部804も鉛直方向に移動する。
トー角調整用ハンドル120は、トー角を調整するためのハンドルであって、図6に示すように、トー角調整用ハンドル軸部810と接続されている。トー角調整用ハンドル軸部810は、トー角調整用ハンドル120の回動によって、水平方向(車両の前後方向であって、図6の上下方向)に移動するように構成されている軸送り機構により実現され、例えば、ネジ機構により実現される。トー角調整用ハンドル軸部810は、保持部804とも接続されており、トー角調整用ハンドル軸部810の水平方向(車両の前後方向)の移動に伴って、保持部804も水平方向に移動する。
保持部804は、筐体160とは別個に構成された部材であり、図4に示すスライド機構161、163によって、保持部804は、筐体160に対して水平方向に移動し、スライド機構162によって、鉛直方向に移動可能に構成されている。スライド機構161、162、163は、例えば、クロスローラーガイドにより実現することができるが、これに限定されるものではない。クロスローラーガイドは、精密ローラーを交互に直交させて組んだ、一軸方向での移動(直線運動)のみを許容する移動機構である。
スライド機構161、162、163により、保持部804は、同一平面上でのみ移動し、当該平面に対して垂直方向(軸150の軸方向)には移動しない。
保持部804は、図6、図7に示すように、内部に球面軸受けを有し、当該球面軸受けにより、第2球面支持体802を保持する。第2球面支持体802は、保持部804内部の球面軸受けにより回動自在に保持される。第2球面支持体802は、その内部を軸150が通過するように構成されており、第2球面支持体802は、軸150に対して、当該軸150の軸方向にスライド可能に取り付けられる。即ち、第2球面支持体802は、軸150に取り付けられているものの、軸150に固定されてはいない。
軸150は、通常の車両における車軸に相当する軸であり、第2球面支持体802を取り付けている側とは反対側であって、筐体160の外側にホイール10aを取り付けている。そして、軸150には、ホイール10aと、第2球面支持体802との間に、第1球面支持体801が取り付けられている。第1球面支持体801は、軸150がその内部を貫通し、筐体160内に設けられた球面軸受けにより、回動自在に保持される。したがって、第1球面支持体801の回動は、軸150により、ある程度制限される。
以上のような構成により、保持部804が、スライド機構161、162、163により規定される一平面(基準目に対して直角で、基準穴41aと基準穴41cとを結ぶ線に平行な面)上を移動し、第2球面支持体802が軸150に対してスライドすることにより、軸150の一端部(保持部804側)が移動する。軸150の一端部が移動することによって、軸150が第1球面支持体801により支持され第1球面支持体801が筐体160に保持されていることにより、軸150の他端部(ホイール10a側)が移動する。よって、ホイール10aが図6の2点鎖線や、図8の2点鎖線に示すように移動する。即ち、アライメント調整装置100aは、キャンバー角やトー角を調整することができる。
言い換えると、アライメント調整装置100aにおいて、軸150は、第1球面支持体801の中心を支点とし、保持部804を力点として、てこの原理によりホイール10a側が移動し、キャンバー角及びトー角を調整することができる。
キャンバー角表示部111は、ホイール10aのキャンバー角を表示する機能を有する。キャンバー角表示部111は、キャンバー角調整用ハンドルの回動角に基づいて、ホイール10aのキャンバー角を算出し、表示する。キャンバー角表示部111は、例えば、キャンバー角調整用ハンドルの回動角を入力としてキャンバー角を算出するためのプロセッサと、当該プロセッサが算出したキャンバー角を表示するモニターを備える。当該モニターは、デジタルカウンタであってもよいし、アナログカウンタであってもよい。上述したように、アライメント調整装置100aにおいて、第2球面支持体802の中心は、第2球面支持体802の中心を含み、基準面に対して直角な平面上でしか、移動しない。同様に第2球面支持体802を保持する保持部804も同様に、同平面上でしか、移動しないといえる。したがって、キャンバー角は、キャンバー角調整用ハンドル軸部701が、どれだけ、保持部804を鉛直方向に移動させたかと、第1球面支持体801の中心と、第2球面支持体802の中心との間の距離及び第1球面支持体801の中心と、ホイール10aの中心との間の距離によって定まるといえる。したがって、キャンバー角調整用ハンドル110の回動角からキャンバー角への変換関数を保持することにより、キャンバー角表示部111は、キャンバー角を正確に算出して、表示することができる。キャンバー角表示部111が、キャンバー角を表示することにより、出荷車両のトー角やキャンバー角を検査する検査機械が検出したキャンバー角が正確であるか否かをテストすることができる。
また、トー角表示部121は、ホイール10aのトー角を表示する機能を有する。トー角表示部121は、トー角調整用ハンドルの回動角に基づいて、ホイール10aのトー角を算出し、表示する。トー角表示部121は、例えば、トー角調整用ハンドルの回動角を入力としてトー角を算出するためのプロセッサと、当該プロセッサが算出したトー角を表示するモニターを備える。当該モニターは、デジタルカウンタであってもよいし、アナログカウンタであってもよい。上述したように、アライメント調整装置100aにおいて、第2球面支持体802の中心は、第2球面支持体802の中心を含み、基準面に対して直角な平面上でしか、移動しない。同様に第2球面支持体802を保持する保持部804も同様に、同平面上でしか、移動しないといえる。したがって、トー角は、トー角調整用ハンドル軸部810が、どれだけ、保持部804を水平方向(車両1の前後方向)に移動させたかと、第1球面支持体801の中心と、第2球面支持体802の中心との間の距離及び第1球面支持体801の中心と、ホイール10aの中心との間の距離によって定まるといえる。したがって、トー角調整用ハンドル120の回動角からトー角への変換関数を保持することにより、トー角表示部121は、トー角を正確に算出して、表示することができる。トー角表示部121が、トー角を表示することにより、出荷車両のトー角やキャンバー角を検査する検査機械が検出したトー角が正確であるか否かをテストすることができる。
支持部140は、アライメント調整装置100aを支持し、台部11aの上に載置される。
図9には、アライメント調整装置100における保持部804の動作態様の概念図を示している。上述した通り、アライメント調整装置100は、スライド機構161、162、163を備えることで、保持部804が同一平面上を動作するように構成できている。ここで、仮にスライド機構161、162、163がなく、第2球面支持体802が軸150の軸方向に対して自由にスライドできない態様となっていた場合には、図9(a)に示すように、第2球面支持体を含む保持部901に対してキャンバー角調整用ハンドルあるいはトー角調整用ハンドルを回動させることにより印加される力F1が横滑りし、全ての力がそのまま印加されない(力が逃げる)ことから、キャンバー角あるいはトー角の算出に狂いを生じさせる可能性がある。
これに対して、アライメント調整装置100における保持部804は、その内部に保持している第2球面支持体802が、軸150に対してスライド自在に構成されるとともに、保持部804自体が、スライド機構161、163によって水平方向に移動し、スライド機構162によって鉛直方向に移動する。したがって、保持部804は、同一平面上でのみ移動可能に構成されている。
即ち、保持部804は、矢印902に示す方向には移動しない。よって、保持部804に対しては、力F2がそのまま全て印加されることになり、力が逃げることがない。つまり、当該構成は、各調整用ハンドルから伝達される力を逃さないキャンセル機構として機能しているともいえる。したがって、アライメント調整装置100は、キャンバー角やトー角の算出に狂いを生じさせる可能性を抑制することができるという効果を奏することができる。
なお、上記実施の形態に示した車両1によれば、ステアリング20からの車輪への伝達系(操舵系)を備えるので、トー角及びキャンバー角のみならず、キングピン角、キャスター角の検出も行うことができる。キングピン角とは、車両を正面視したときのキングピン軸の傾きのことであり、キングピン軸とは、操舵の回転軸、即ち、ステアリングシャフト21のことである。また、キャスター角とは、車両1を側面視したときの、前輪(ホイール10a、10b)のキングピン軸の傾きのことをいう。
また、上述したアライメント調整装置は、実際の車両における車輪の駆動系として搭載されてもよい。実際の車両に搭載する場合には、キャンバー角調整用ハンドル110やトー角調整用ハンドル120を自動回動させるためのモーターとその制御装置を備え、当該車両の運用中(例えば、走行中)においてもキャンバー角やトー角を調整できるように構成してもよい。このように構成することで、運転中においても適宜ユーザの好みの状態に調整する(ステアリングの回動に応じた車両の応答性能を調整する)ことができる。
1 車両
20 ステアリング
21 ステアリングシャフト
22 ラックアンドピニオン
23 軸
10a、10b、10c、10d ホイール
100a、100b、100c、100d アライメント調整装置
110 キャンバー角調整用ハンドル
111 キャンバー角表示部
120 トー角調整用ハンドル
121 トー角表示部
150 軸
161、162、163 スライド機構
701 キャンバー角調整用ハンドル軸部
801 第1球面支持体
802 第2球面支持体
810 トー角調整用ハンドル軸部

Claims (4)

  1. 筐体と、
    キャンバー角調整用ハンドルと、
    前記キャンバー角調整用ハンドルの回動に伴い、鉛直方向に移動するキャンバー角調整用ハンドル軸部と、
    トー角調整用ハンドルと、
    前記トー角調整用ハンドルの回動に伴い、前記鉛直方向に対して直角となる方向であって、車両の前後方向に移動するトー角調整用ハンドル軸部と、
    前記筐体に回動自在に保持される第1球面支持体と、
    当該第1球面支持体内部を貫通し、前記筐体の外部側であって一端にホイールを取り付けた軸と、
    前記軸の前記ホイールが取り付けられる側とは逆側に取り付けられた第2球面支持体と
    前記第2球面支持体を回動自在に保持する保持部と、
    前記保持部を、前記鉛直方向にスライドさせる第1スライド機構と、
    前記保持部を、前記前後方向にスライドさせる第2スライド機構とを備え、
    前記保持部は、前記キャンバー角調整用ハンドル軸部の移動に伴い前記筐体に対して、鉛直方向に移動し、前記トー角調整用ハンドル軸部の移動に伴い前記筐体に対して、前記車両の前後方向に移動する
    ことを特徴とするアライメント調整装置。
  2. 前記キャンバー角調整用ハンドルの回動に伴い、前記ホイールのキャンバー角を表示するキャンバー角表示部を備えることを特徴とする請求項1に記載のアライメント調整装置。
  3. 前記トー角調整用ハンドルの回動に伴い、前記ホイールのトー角を表示するトー角表示部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のアライメント調整装置。
  4. ステアリングと、
    前記ステアリングの回転に連動して回動するステアリングシャフトと、
    ステアリングシャフトの回動に伴い、車軸方向にスライドするラックアンドピニオンと、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のアライメント調整装置を各ホイールに対して設けた車両。
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