JP2019064019A - 替芯ケース - Google Patents

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Abstract

【課題】蓋体を回転させることで同時に排出可能な芯の本数を調整できると共に、回転する際に必要になる回転角度を小さくする替芯ケースをことを提供すること。【解決手段】内部に棒状の芯2を収納可能なケース本体3と、ケース本体3に対して回転自在に係止した蓋体5と、を備え、蓋体5を回転することでケース本体3の内部と外部とを連通する芯通路が形成され、ケース本体3の上部に形成した開口部に蓋固定部材4が装着され、蓋固定部材4に芯2が挿通可能な連絡孔が形成され、蓋体5には、芯2が通過可能な小口通路5e1と、小口通路5e1より大きな幅を有する大口通路5e2と、が形成され、小口通路5e1と大口通路5e2とを交差するよう構成すると共に、蓋体5を蓋固定部材4に回転自在に係止する。【選択図】図2

Description

本発明は、棒状の芯を収納するための替芯ケースに関し、特に一度に排出する芯の本数を変更可能な替芯ケースに関するものである。
従来からこの種の替芯ケースとして、例えば特許文献1に開示のように、蓋体を一方向に回転する事で1本の芯、もしくは他方向に回転することで複数の芯が通過可能な芯出口が形成されるシャープペンシル用の替芯ケースが知られている。
しかしながら、特許文献1のような替芯ケースにあっては、蓋体を回転して芯出口を形成するまでの回転角度が大きく、特に1本の芯のみが通過可能な芯出口に合わせた状態から複数の芯が通過可能な芯出口にあわせるのには180度の回転が必要になるため、一度の動作では回転しきれず、回転動作に手間が掛かるものであった。
また、特許文献1の構造では、芯を1本のみ通過させる芯出口と複数の芯を同時に通過させる芯出口の位置が異なるため、蓋体の回転動作を誤り、使用者が意図しない側の芯出口が開放されてしまうと、芯出口から排出させた芯を掴むことができず、芯が落下して破損する虞があった。
特開2008−073859号公報
本発明は、前記問題を鑑みてなされたものであって、蓋体を回転させることで同時に排出可能な芯の本数を調整できると共に、回転する際に必要になる回転角度を小さくする替芯ケースをことを提供することを目的とした。
本発明は、
「1.内部に棒状の芯を収納可能なケース本体と、該ケース本体に対して回転自在に係止した蓋体と、を備え、
前記蓋体を回転することで前記ケース本体の内部と外部とを連通する芯通路が形成される替芯ケースにおいて、
前記ケース本体の上部に形成した開口部に蓋固定部材が装着され、該蓋固定部材に前記芯が挿通可能な連絡孔が形成してなり、
前記蓋体には、前記芯が通過可能な小口通路と、該小口通路より大きな幅を有する大口通路と、が形成され、当該小口通路と該大口通路とを交差するよう構成すると共に、該蓋体は前記蓋固定部材に回転自在に係止され、
前記蓋体を前記ケース本体に対して回転することで、前記蓋固定部材の連絡孔と前記蓋体の小口通路とが合致したときは、一本又は複数本の芯が同時に通過可能な第一芯通路が形成され、前記蓋固定部材の連絡孔と前記蓋体の大口通路とが合致したときは、前記第一芯通路よりも多い芯が同時に通過可能な第二芯通路が形成されることを特徴とした替芯ケース。
2.前記蓋体が、外周面に沿って形成された複数の被掛止部を有し、
前記蓋固定部材が、前記連絡孔を有する基部と、該基部から上方へ向って突出するよう形成され前記蓋体を回転自在に係止する係止部を備えた支持アームと、前記基部から上方へ向って突出するよう形成され先端に掛止部を備えた掛止アームと、を具備し、
前記掛止アームは前記基部に対して傾動自在に形成され、
前記蓋体を回転することで、前記掛止アームの掛止部と前記蓋体の被掛止部とが掛止するよう構成したことを特徴とする前記1項に記載の替芯ケース。
3.前記蓋固定部材の支持アームに係止部が形成され、
前記蓋体が、前記係止部に対して回転自在に係止する被係止部と、前記支持アームと当接可能に形成された複数のストッパー部と、を備え、
前記蓋体を回転した際、前記ストッパー部と前記支持アームとが当接することで前記蓋体の回転範囲が制限されるよう構成したことを特徴とする前記1項または2項に記載の替芯ケース。
4.前記小口通路と前記大口通路とが交差する交差部に凸曲面状の面取部を設けたことを特徴とする前記1項ないし3項の何れか1項に記載の替芯ケース。
5.前記蓋固定部材の下端部に前記連絡孔へ向って傾斜する傾斜部を設けたことを特徴とする前記1項ないし4項の何れか1項に記載の替芯ケース。」である。
本発明によれば、蓋体に設ける芯が通るための2つの通路、即ち小口通路と大口通路とを交差させて形成することで、蓋体を回転させたときに該蓋体と蓋固定部材との間に形成される第一芯通路及び第二芯通路への切り替えに必要な回転角度を小さくすることができる。このため、一度の回転動作で芯通路を切り替えることができる。
また、蓋体を回転させて芯通路を形成する際、第一芯通路と第二芯通路が略同位置に形成されるため、芯が排出される部分が特定されることから、替芯ケースから排出した芯を落下させる危険性を減らすことができる。
尚、第一芯通路から第二芯通路への切り替えに必要な蓋体の回転角度は、指による一度の回転動作で操作できるよう90度以下にすることが好ましく、60度以下に形成することがより好ましい。
また、蓋体の回転動作に必要な回転角度を小さくすることで、ケース本体から蓋体を露出させる面積を小さくすることができるため、替芯ケースの保管時に、指や一緒に保管している他の物品が蓋体に当たり、意図せずに蓋体が回転して芯通路が開放され、芯が誤って排出されてしまうことを防止できる。
次に、蓋固定部材に形成する掛止アームと蓋体とを掛止可能に構成することで、蓋体が不用意に回転しないようにすることが好ましく、蓋体を回転させた際に第一芯通路及び第二芯通路が形成された状態を維持することで芯の排出時に蓋体が使用者の意に反して回転して芯の通路が塞がることを防止でき、また、芯が通る通路が形成されない状態を維持させることで、携帯時に芯が排出されてしまうことを防止することができる。
また、掛止アームの掛止部と蓋体の被掛止部とを係止させる手段としては、特に限定されないが、例えば、掛止部に凸状に形成した凸状部を形成し、被掛止部に凹状の凹状部を形成して、凹状部に凸状部が嵌ることで掛止アームと蓋体とを掛止させてもよく、掛止部に凹状に形成した凹状部を形成し、被係止部に凸状の凸状部を形成して、凹状部に凸状部が嵌ることで掛止アームと蓋体とを掛止させてもよい。
尚、蓋固定部材の掛止アームと蓋体とが掛止した状態から蓋体を回転させて、掛止状態を解除するのに必要な回転トルクは、保管時に使用者の意に反して回転してしまうことを防ぐと共に、指で容易に回転できるようにする必要があるため、0.004N・m以上0.040N・m以下に構成することが好ましく、0.007N・m以上0.018N・m以下に構成することがより好ましい。
また、蓋体の表面部には外方へ突出する複数のストッパー部を設けることが好ましく、蓋体を回転した際にストッパーと支持アームとを当接可能に構成することで、蓋体の回転範囲を規制することができ、必要以上に回転させてしまうことを防止できる。
尚、少なくともストッパー部と支持アームが当接した際は、前記掛止アームの掛止部と蓋体の被掛止部とが掛止状態になるよう構成することが好ましく、この場合、ストッパーにより蓋体の回転が停止するのと同時に掛止アームと蓋体とが掛止するため、使用者は掛止アームと蓋体とを掛止することに意識を集中させる必要がなく、更に掛止状態を維持させることができるため、芯通路から芯を排出させる動作が容易となる。
また、蓋体の小口通路と大口通路とが交差する交差部に凸曲面状の面取部を設けることが好ましく、この場合、小口通路と大口通路との交差部に形成されるエッジ部をなくすことで、小口通路または大口通路を芯が通過する際に、交差部に芯が引っ掛かるのを防止できる。
更に、蓋固定部材の下端部には連絡孔に向って傾斜する傾斜部を形成することが好ましく、芯を排出する際は、一般的に替芯ケースを上下逆にして把持するため、傾斜部により芯が連絡孔に集まり、芯が連絡孔に誘導される効果を奏する。
また、蓋固定部材の連絡孔とつながる小口通路の入口部は連絡孔に合わせて徐々に拡大させて形成することが好ましく、これにより連絡孔を通過してきた芯が小さな小口通路に入るときに入口部で引っ掛かることを防止できる。
更に、大口通路と小口通路とを蓋体の他の部分とは色調を変えて形成してもよく、この場合、色調を変えることで、蓋体を回転させた際、芯通路が形成されたか否かを外部から目視で確認することができる。
また、掛止アームの掛止部と蓋体の被掛止部とを係止させる際、掛止音が発生するよう構成することが好ましく、この場合、掛止したかどうかを目視や触感だけでなく音でも認識することができる。
尚、掛止音を発生させる手段としては、特に限定されないが、例えば、蓋体の内方に空洞部を設けて掛止音を反響させ、掛止音を大きくして聞き取り易くしてもよい。
また、蓋体の側面には指で回転させる際に滑らないよう滑り止めを設けることが好ましい。具体的には、例えば、蓋体の側面に凹状部を設けて滑り難くしてもよく、側面に突起部を設けて滑り難くしてもよく、蓋体を合成ゴムや熱可塑性エラストマー、シリコン等のゴム弾性を有する柔軟な材料で形成することで滑り難くしてもよい。
尚、本発明の替芯ケース内に収納する芯は、最大幅(最大径)が0.1mmから2.0mmの棒状の芯を用いることができる。
本発明により、蓋体を回転させることで同時に排出可能な芯の本数を調整できると共に、回転する際に必要になる回転角度を小さくする替芯ケースをことを提供することができた。
実施例1の替芯ケースの側面図である。 図1の替芯ケースの縦断面図である。 図2の替芯ケースの要部を拡大した拡大縦断面図である。 蓋固定部材の拡大側面図である。 図4におけるA−A線断面図である。 蓋体の拡大側面図である。 図3の状態から蓋体を回転して第一芯通路を形成した状態を示す縦断面図である。 図7の状態から芯を排出する動作を説明するための説明図である。 図7状態から蓋体を回転して第二芯通路を形成した状態を示す縦断面図である。 図9の状態から芯を排出する動作を説明するための説明図である。
次に図面を参照しながら、本発明の替芯ケースをシャープペンシル用の替芯ケースを用いて詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
また、替芯ケースのケース本体に対して、蓋体がある方向を上方と表現し、その反対方向を下方と表現すると共に、蓋体の取付孔がある面を表面と表現し、その反対面を裏面と表現する。
尚、説明を分かりやすくするために、図面中の同様の部材、同様の部分については同じ符号を付してある。
実施例1
本実施例の替芯ケース1は、図1から図6に示すように、内部にシャープペンシル用の芯2を収納可能な芯収納部3aを備えたケース本体3と、ケース本体3の上部開口部に装着された蓋固定部材4と、蓋固定部材4に回転自在に装着された蓋体5と、で構成してある。
ケース本体3は、透明なAS樹脂を用いて射出成形により形成してあり、内部が透視できるようにしてある。また、ケース本体3の形状としては、上部が開口した箱状に形成してあり、上部表面部3bに内孔部3cまで貫通する取付孔3dが形成してある。更に、ケース本体3の上部には、上端3eから側面3fに向けて切り欠かれた切欠部3gが形成してある。
尚、ケース本体3の内孔部3cには左右で上下方向の位置が異なる内段部3hが形成してある。
次に、蓋固定部材4は、POM樹脂を用いて射出成形により形成してあり、図2から図5に示すように、板状の基部4aの上端面から上方へ向って突出する支持アーム4bと、同じく基部4aの上端面から上方へ向って突出する掛止アーム4cと、基部4aの側端と連接して上方へ延びる固定アーム4dと、が形成してある。
また、支持アーム4bの上部には表裏を貫通する係止孔4eが形成してある。
掛止アーム4cは、基部4aに対して傾動可能に形成すると共に、上端部に掛止部4fが形成してあり、掛止部4fには側方へ向って突出するよう形成された掛止凸部4gを設けてある。尚、掛止凸部4gの先端は半球状の曲率面で形成してある。また、固定アーム4dには、図4に示すように、上部表面に凸状の固定突起4hが形成してあり、固定突起4hをケース本体3の取付孔3dに嵌着することで、蓋固定部材4をケース本体3に着脱不能に装着してある。
また、蓋固定部材4の基部4aには、上下方向に貫通し、芯2が複数本同時に通過可能な連絡孔4iを形成してあり、基部4aの下端部には、連絡孔4iに向って傾斜する傾斜面4j(傾斜部)が形成してある。そして、芯2を排出するために替芯ケース1を上下逆さで保持した際、ケース本体3の芯収納部3aに収納した芯2が傾斜面4jを伝って連絡孔4iに集まるよう構成してある。尚、図5に示すように、傾斜面4jは表面及び裏面側から中心に向って傾斜して形成してあり、より芯が中心の連絡孔4iに集まり易いよう構成してある。
蓋体5は、ABS樹脂を用いて射出成形により形成してあり、図3及び図6に示すように、正面から見て円板状に形成してある。また、その表面には、最も厚く形成された第一表面部5aと、蓋体5の表面全体に対して1/3程度の面積を有し薄く形成された第二表面部5bと、を備えており、図6における第二表面部5bの上部且つ蓋体5の中心部には外方へ向って突出した円柱状の被係止部5cが形成してある。そして、被係止部5cを蓋固定部材4の支持アーム4bの係止部である係止孔4eに挿入することで、支持アーム4bに対して蓋体5を回転自在に係止してある。
また、蓋体5の第一表面部5aにおける第二表面部5bとの境界部には2箇所のストッパー5d(第1ストッパー5d1、第2ストッパー5d2)が形成してあり、2箇所のストッパー5dを、蓋体5が回転した際に支持アーム4bの2つの側面4k(第一側面4k1、第二側面4k2)に当接するよう構成することで、蓋体5の回転範囲を規制してある。
蓋体5の表面には幅が異なり直線的な溝により形成された2つの溝状部5e(第一溝状部5e1、第二溝状部5e2)が形成してあり、第一溝状部5e1(小口通路)は芯が1本のみ同時に通過するよう溝幅を規制してある。更に、第二溝状部5e2(大口通路)は3本の芯が並列して同時に通過できる溝幅で形成してある。
尚、第一溝状部5e1(小口通路)は、蓋固定部材4の連絡孔4iに合わせて入口部5jが徐々に拡げられて形成してあり、芯2が連絡孔4iから第一溝状部5e1を通過する際、第一溝状部5e1の入口部5jにより芯2を引っ掛かり難くしてある。また、第二溝状部5e2(大口通路)は、蓋固定部材4の連絡孔4iと略同幅で形成してある。
更に、本実施例では、図3の状態から蓋体5を反時計回りに回転させることで、第一溝状部5e1と連絡孔4iとが直線的に繋がる第一芯通路6(図7参照)が形成されると共に、蓋体5を更に反時計回りに回転させることで、第二溝状部5e2と連絡孔4iとが直線的に繋がる第二芯通路7(図9参照)が形成されるよう構成してある。
また、第一溝状部5e1(小口通路)と第二溝状部5e2(大口通路)は同じ深さの溝で形成されており、2つの溝状部を交差させてることで交差部5hが形成してある。
この交差部5hには、芯2が通過する際に引っ掛かり難くするため、交差部5hの各角部に凸曲面状の曲面加工(R加工)を施した面取部5iが形成してある。
尚、本実施例では第一溝状部5e1(小口通路)と第二溝状部5e2(大口通路)とを同じ深さの溝で形成しているが、溝状部を通る芯の本数によっては別な深さや形状で形成してもよい。
また、蓋体5の第一表面部5aの外周端には該蓋体5の中心に向って凹状に形成した3つの被掛止部5f(第一被掛止部5f1、第二被掛止部5f2、第三被掛止部5f3)が形成してあり、それぞれの被係止部5fは掛止アーム4cの掛止凸部4gの曲率面に合わせて形成してある。そして、蓋体5を回転することで、掛止アーム4cが傾動して被掛止部5fと掛止部4fとの掛止状態が解除され、各々の被掛止部5fと掛止部4fとが掛止状態と非掛止状態とを切り替えることができるように構成してある。
具体的には、被掛止部5fと掛止凸部4gとの掛止状態から蓋体5を回転させて掛止を解除するのに必要な回転トルクは、本実施例では0.014N・mとしてあり、好ましくは、0.004N・m以上0.040N・m以下に構成すること、より好ましくは、0.007N・m以上0.018N・m以下に構成することで、使用者の意思に反して蓋体5が回転してしまうことを防止すると共に、使用者の意思で容易に掛止状態を解除可能とすることができる。
尚、本実施例では、芯2が通る通路が形成されていない図3の状態から、第一芯通路6が形成される図7の状態まで蓋体5を回転させるのに必要な回転角度を30度に設定してあり、更に、図7の状態から第二芯通路7が形成される図9の状態まで蓋体5を回転させるのに必要な回転角度を30度に設定してある。このため、芯2が通る通路が形成されていない図3の状態から第二芯通路7が形成される図9の状態まで蓋体5を回転させるのに必要な回転角度は60度となり、最大でも蓋体5を60度回転させることで芯が排出されない状態と芯が排出される状態とを切り替えることができる。
また、蓋体5の外周面には図3及び図6のように連続した凹部5kが形成してあり、凹部5kにより蓋体5を指で回す際に滑り難くしてある。
更に、蓋体5の3つの被掛止部5fの内方には凹状に形成した陥没部5gが形成してあり、掛止アーム4cの掛止部4fと蓋体5の3つの被掛止部5fが掛止した際、空洞状の陥没部5gにより掛止音が反響することで、使用者が掛止したことを認識し易くなる効果を奏する。
ここで、蓋体5を回転自在にケース本体3に装着する方法について説明する。先ず始めに蓋体5の被係止部5cを蓋固定部材4の裏面側から係止孔4eに挿入する。そして、その被係止部5cの挿入状態を維持したまま蓋固定部材4をケース本体3の上部開口部に挿入し、蓋固定部材4の固定突起4hをケース本体3の取付孔3dに嵌着することで、蓋体5は蓋固定部材4から抜けることができなくなり、蓋体5がケース本体3に対して回転自在に装着される。
尚、蓋体固定部材4をケース本体3に挿入する際、蓋体固定部材4の側面下端部4mがケース本体3の内段部3hに当接することで、蓋体5の挿入が停止されるよう構成してある。
次に、蓋体5を回転することで、替芯ケース1から芯2を排出する動作について説明する。
図3の状態は、蓋固定部材4の連絡孔4iと蓋体5の2つの溝状部5eとが不連続状態にあるためケース本体3内部の芯収納部3aから芯2が出ることはなく、替芯ケース1を携帯ないし保管する際の状態である。
この図3の状態から、ケース本体3の切欠部3gから外方へ突出した蓋体5の側面に指を掛け反時計回りに回転させると、第一被掛止部5f1に掛止していた掛止部4fが掛止アーム4cが傾動することで掛止状態が解け、更に反時計回りに蓋体5を回転することで第二被掛止部5f2と掛止アーム4cの掛止部4fとが掛止した図7の状態となる。このとき、蓋体5の第二溝状部5e1と蓋固定部材4の連絡孔4iとが連通して1度に芯2が1本のみ通過可能な第一芯通路6が形成される。また、図7の状態で、図8のように、替芯ケース1を上下逆にして保持することで芯収納部3aから第一芯通路6を通して芯2を1本ずつ排出させることができる。
そして、図7の状態から蓋体5を反時計方向に回転させると、第二被掛止部5f2に掛止していた掛止アーム4cが傾動することで掛止状態が解け、更に反時計回りに蓋体5を回転することで第三被掛止部5f3と掛止アーム4の掛止部4fとが掛止した図9の状態となる。この際、支持アーム4bの第一側面4k1と蓋体5の第1ストッパー5d1とが当接することで、蓋体5の反時計方向への回転が規制された状態となり、蓋体5が必要以上回転してしまうことを防止できる。また、このとき、蓋体5の第二溝状部5e2と蓋固定部材4の連絡孔4iとが連通して同時に最大3本の芯が通過可能な第二芯通路7が形成される。尚、図9の状態で、図10のように替芯ケース1を上下逆にして保持することで第二芯通路7を通して芯2を複数本(最大3本)ずつ排出させることができる。
また、図9の状態から蓋体5を時計方向に回転させると、第三被掛止部5f3に掛止していた掛止アーム4cが傾動することで掛止状態が解け、更に時計回りに蓋体5を回転することで第二被掛止部5f2と掛止アーム4cの掛止部4fとの掛止状態を経て第一被掛止部5f1と掛止アーム4cの掛止部4fとが掛止した図3の状態に戻る。この際、支持アーム4cの第二側面4k2と蓋体5の第2ストッパー5d2とが当接することで、蓋体5の時計方向への回転が規制された状態となり、蓋体5が必要以上回転してしまうことを防止できると共に、連絡孔4iが蓋体5により塞がれた状態となる。このため、使用者は掛止アーム4cの掛止状態を気にすることなくストッパー5dが支持アーム4bに当たるまで蓋体5を回転することで芯2が排出されない保管状態へ移行できるため、保管時に替芯ケース1から芯2が誤って排出されてしまうことを防止することができる。
本実施例では、蓋体を回転する際、芯が排出されない図3の状態から芯が一度に1本のみ排出する図7の状態、及び、図7の芯が一度に1本のみ排出する状態から芯が複数本同時に排出可能な図9の状態まで回転させるのに必要な回転角度を30度としているため、蓋体を回転させる角度が小さく、容易に芯の排出本数を切り替えることができる替芯ケースを提供することができた。
尚、本実施例では便宜上、芯通路を同時に通過可能な芯の本数が、第一芯通路(1本)、第二芯通路(3本)で例示しているが、第一芯通路(2本)、第二芯通路(4本)、又は、第一芯通路(1本)、第二芯通路(8本)等、任意に選択して実施することができる。
1…替芯ケース、
2…芯、
3…ケース本体、3a…芯収納部、3b…上部表面部、3c…内孔部、3d…取付孔、
3e…上端、3f…側面、3g…切欠部、3h…内段部、
4…蓋固定部材、4a…基部、4b…支持アーム、4c…掛止アーム、
4d…固定アーム、4e…係止孔(係止部)、4f…掛止部、4g…掛止凸部、
4h…固定突起、4i…連絡孔、4j…傾斜面(傾斜部)、4k…側面、
4k1…第一側面、4k2…第二側面、4m…側面下端部、
5…蓋体、5a…第一表面部、5b…第二表面部、5c…被係止部、5d…ストッパー、
5d1…第1ストッパー、5d2…第2ストッパー、5e…溝状部、
5e1…第一溝状部(小口通路)、5e2…第二溝状部(大口通路)、
5f…被掛止部、5f1…第一被掛止部、5f2…第二被掛止部、
5f3…第三被掛止部、5g…陥没部、5h…交差部、5i…面取部、5j…入口部、
5k…凹部、
6…第一芯通路、
7…第二芯通路。

Claims (5)

  1. 内部に棒状の芯を収納可能なケース本体と、該ケース本体に対して回転自在に係止した蓋体と、を備え、
    前記蓋体を回転することで前記ケース本体の内部と外部とを連通する芯通路が形成される替芯ケースにおいて、
    前記ケース本体の上部に形成した開口部に蓋固定部材が装着され、該蓋固定部材に前記芯が挿通可能な連絡孔が形成してなり、
    前記蓋体には、前記芯が通過可能な小口通路と、該小口通路より大きな幅を有する大口通路と、が形成され、当該小口通路と該大口通路とを交差するよう構成すると共に、該蓋体は前記蓋固定部材に回転自在に係止され、
    前記蓋体を前記ケース本体に対して回転することで、前記蓋固定部材の連絡孔と前記蓋体の小口通路とが合致したときは、一本又は複数本の芯が同時に通過可能な第一芯通路が形成され、前記蓋固定部材の連絡孔と前記蓋体の大口通路とが合致したときは、前記第一芯通路よりも多い芯が同時に通過可能な第二芯通路が形成されることを特徴とした替芯ケース。
  2. 前記蓋体が、外周面に沿って形成された複数の被掛止部を有し、
    前記蓋固定部材が、前記連絡孔を有する基部と、該基部から上方へ向って突出するよう形成され前記蓋体を回転自在に係止する係止部を備えた支持アームと、前記基部から上方へ向って突出するよう形成され先端に掛止部を備えた掛止アームと、を具備し、
    前記掛止アームは前記基部に対して傾動自在に形成され、
    前記蓋体を回転することで、前記掛止アームの掛止部と前記蓋体の被掛止部とが掛止するよう構成したことを特徴とする請求項1に記載の替芯ケース。
  3. 前記蓋固定部材の支持アームに係止部が形成され、
    前記蓋体が、前記係止部に対して回転自在に係止する被係止部と、前記支持アームと当接可能に形成された複数のストッパー部と、を備え、
    前記蓋体を回転した際、前記ストッパー部と前記支持アームとが当接することで前記蓋体の回転範囲が制限されるよう構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の替芯ケース。
  4. 前記小口通路と前記大口通路とが交差する交差部に凸曲面状の面取部を設けたことを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の替芯ケース。
  5. 前記蓋固定部材の下端部に前記連絡孔へ向って傾斜する傾斜部を設けたことを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載の替芯ケース。
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