JP2019064019A - 替芯ケース - Google Patents
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Abstract
Description
また、特許文献1の構造では、芯を1本のみ通過させる芯出口と複数の芯を同時に通過させる芯出口の位置が異なるため、蓋体の回転動作を誤り、使用者が意図しない側の芯出口が開放されてしまうと、芯出口から排出させた芯を掴むことができず、芯が落下して破損する虞があった。
「1.内部に棒状の芯を収納可能なケース本体と、該ケース本体に対して回転自在に係止した蓋体と、を備え、
前記蓋体を回転することで前記ケース本体の内部と外部とを連通する芯通路が形成される替芯ケースにおいて、
前記ケース本体の上部に形成した開口部に蓋固定部材が装着され、該蓋固定部材に前記芯が挿通可能な連絡孔が形成してなり、
前記蓋体には、前記芯が通過可能な小口通路と、該小口通路より大きな幅を有する大口通路と、が形成され、当該小口通路と該大口通路とを交差するよう構成すると共に、該蓋体は前記蓋固定部材に回転自在に係止され、
前記蓋体を前記ケース本体に対して回転することで、前記蓋固定部材の連絡孔と前記蓋体の小口通路とが合致したときは、一本又は複数本の芯が同時に通過可能な第一芯通路が形成され、前記蓋固定部材の連絡孔と前記蓋体の大口通路とが合致したときは、前記第一芯通路よりも多い芯が同時に通過可能な第二芯通路が形成されることを特徴とした替芯ケース。
2.前記蓋体が、外周面に沿って形成された複数の被掛止部を有し、
前記蓋固定部材が、前記連絡孔を有する基部と、該基部から上方へ向って突出するよう形成され前記蓋体を回転自在に係止する係止部を備えた支持アームと、前記基部から上方へ向って突出するよう形成され先端に掛止部を備えた掛止アームと、を具備し、
前記掛止アームは前記基部に対して傾動自在に形成され、
前記蓋体を回転することで、前記掛止アームの掛止部と前記蓋体の被掛止部とが掛止するよう構成したことを特徴とする前記1項に記載の替芯ケース。
3.前記蓋固定部材の支持アームに係止部が形成され、
前記蓋体が、前記係止部に対して回転自在に係止する被係止部と、前記支持アームと当接可能に形成された複数のストッパー部と、を備え、
前記蓋体を回転した際、前記ストッパー部と前記支持アームとが当接することで前記蓋体の回転範囲が制限されるよう構成したことを特徴とする前記1項または2項に記載の替芯ケース。
4.前記小口通路と前記大口通路とが交差する交差部に凸曲面状の面取部を設けたことを特徴とする前記1項ないし3項の何れか1項に記載の替芯ケース。
5.前記蓋固定部材の下端部に前記連絡孔へ向って傾斜する傾斜部を設けたことを特徴とする前記1項ないし4項の何れか1項に記載の替芯ケース。」である。
また、蓋体を回転させて芯通路を形成する際、第一芯通路と第二芯通路が略同位置に形成されるため、芯が排出される部分が特定されることから、替芯ケースから排出した芯を落下させる危険性を減らすことができる。
また、蓋体の回転動作に必要な回転角度を小さくすることで、ケース本体から蓋体を露出させる面積を小さくすることができるため、替芯ケースの保管時に、指や一緒に保管している他の物品が蓋体に当たり、意図せずに蓋体が回転して芯通路が開放され、芯が誤って排出されてしまうことを防止できる。
また、掛止アームの掛止部と蓋体の被掛止部とを係止させる手段としては、特に限定されないが、例えば、掛止部に凸状に形成した凸状部を形成し、被掛止部に凹状の凹状部を形成して、凹状部に凸状部が嵌ることで掛止アームと蓋体とを掛止させてもよく、掛止部に凹状に形成した凹状部を形成し、被係止部に凸状の凸状部を形成して、凹状部に凸状部が嵌ることで掛止アームと蓋体とを掛止させてもよい。
尚、掛止音を発生させる手段としては、特に限定されないが、例えば、蓋体の内方に空洞部を設けて掛止音を反響させ、掛止音を大きくして聞き取り易くしてもよい。
また、替芯ケースのケース本体に対して、蓋体がある方向を上方と表現し、その反対方向を下方と表現すると共に、蓋体の取付孔がある面を表面と表現し、その反対面を裏面と表現する。
尚、説明を分かりやすくするために、図面中の同様の部材、同様の部分については同じ符号を付してある。
本実施例の替芯ケース1は、図1から図6に示すように、内部にシャープペンシル用の芯2を収納可能な芯収納部3aを備えたケース本体3と、ケース本体3の上部開口部に装着された蓋固定部材4と、蓋固定部材4に回転自在に装着された蓋体5と、で構成してある。
尚、ケース本体3の内孔部3cには左右で上下方向の位置が異なる内段部3hが形成してある。
また、支持アーム4bの上部には表裏を貫通する係止孔4eが形成してある。
また、蓋体5の第一表面部5aにおける第二表面部5bとの境界部には2箇所のストッパー5d(第1ストッパー5d1、第2ストッパー5d2)が形成してあり、2箇所のストッパー5dを、蓋体5が回転した際に支持アーム4bの2つの側面4k(第一側面4k1、第二側面4k2)に当接するよう構成することで、蓋体5の回転範囲を規制してある。
尚、第一溝状部5e1(小口通路)は、蓋固定部材4の連絡孔4iに合わせて入口部5jが徐々に拡げられて形成してあり、芯2が連絡孔4iから第一溝状部5e1を通過する際、第一溝状部5e1の入口部5jにより芯2を引っ掛かり難くしてある。また、第二溝状部5e2(大口通路)は、蓋固定部材4の連絡孔4iと略同幅で形成してある。
更に、本実施例では、図3の状態から蓋体5を反時計回りに回転させることで、第一溝状部5e1と連絡孔4iとが直線的に繋がる第一芯通路6(図7参照)が形成されると共に、蓋体5を更に反時計回りに回転させることで、第二溝状部5e2と連絡孔4iとが直線的に繋がる第二芯通路7(図9参照)が形成されるよう構成してある。
この交差部5hには、芯2が通過する際に引っ掛かり難くするため、交差部5hの各角部に凸曲面状の曲面加工(R加工)を施した面取部5iが形成してある。
尚、本実施例では第一溝状部5e1(小口通路)と第二溝状部5e2(大口通路)とを同じ深さの溝で形成しているが、溝状部を通る芯の本数によっては別な深さや形状で形成してもよい。
尚、本実施例では、芯2が通る通路が形成されていない図3の状態から、第一芯通路6が形成される図7の状態まで蓋体5を回転させるのに必要な回転角度を30度に設定してあり、更に、図7の状態から第二芯通路7が形成される図9の状態まで蓋体5を回転させるのに必要な回転角度を30度に設定してある。このため、芯2が通る通路が形成されていない図3の状態から第二芯通路7が形成される図9の状態まで蓋体5を回転させるのに必要な回転角度は60度となり、最大でも蓋体5を60度回転させることで芯が排出されない状態と芯が排出される状態とを切り替えることができる。
更に、蓋体5の3つの被掛止部5fの内方には凹状に形成した陥没部5gが形成してあり、掛止アーム4cの掛止部4fと蓋体5の3つの被掛止部5fが掛止した際、空洞状の陥没部5gにより掛止音が反響することで、使用者が掛止したことを認識し易くなる効果を奏する。
尚、蓋体固定部材4をケース本体3に挿入する際、蓋体固定部材4の側面下端部4mがケース本体3の内段部3hに当接することで、蓋体5の挿入が停止されるよう構成してある。
図3の状態は、蓋固定部材4の連絡孔4iと蓋体5の2つの溝状部5eとが不連続状態にあるためケース本体3内部の芯収納部3aから芯2が出ることはなく、替芯ケース1を携帯ないし保管する際の状態である。
この図3の状態から、ケース本体3の切欠部3gから外方へ突出した蓋体5の側面に指を掛け反時計回りに回転させると、第一被掛止部5f1に掛止していた掛止部4fが掛止アーム4cが傾動することで掛止状態が解け、更に反時計回りに蓋体5を回転することで第二被掛止部5f2と掛止アーム4cの掛止部4fとが掛止した図7の状態となる。このとき、蓋体5の第二溝状部5e1と蓋固定部材4の連絡孔4iとが連通して1度に芯2が1本のみ通過可能な第一芯通路6が形成される。また、図7の状態で、図8のように、替芯ケース1を上下逆にして保持することで芯収納部3aから第一芯通路6を通して芯2を1本ずつ排出させることができる。
そして、図7の状態から蓋体5を反時計方向に回転させると、第二被掛止部5f2に掛止していた掛止アーム4cが傾動することで掛止状態が解け、更に反時計回りに蓋体5を回転することで第三被掛止部5f3と掛止アーム4の掛止部4fとが掛止した図9の状態となる。この際、支持アーム4bの第一側面4k1と蓋体5の第1ストッパー5d1とが当接することで、蓋体5の反時計方向への回転が規制された状態となり、蓋体5が必要以上回転してしまうことを防止できる。また、このとき、蓋体5の第二溝状部5e2と蓋固定部材4の連絡孔4iとが連通して同時に最大3本の芯が通過可能な第二芯通路7が形成される。尚、図9の状態で、図10のように替芯ケース1を上下逆にして保持することで第二芯通路7を通して芯2を複数本(最大3本)ずつ排出させることができる。
2…芯、
3…ケース本体、3a…芯収納部、3b…上部表面部、3c…内孔部、3d…取付孔、
3e…上端、3f…側面、3g…切欠部、3h…内段部、
4…蓋固定部材、4a…基部、4b…支持アーム、4c…掛止アーム、
4d…固定アーム、4e…係止孔(係止部)、4f…掛止部、4g…掛止凸部、
4h…固定突起、4i…連絡孔、4j…傾斜面(傾斜部)、4k…側面、
4k1…第一側面、4k2…第二側面、4m…側面下端部、
5…蓋体、5a…第一表面部、5b…第二表面部、5c…被係止部、5d…ストッパー、
5d1…第1ストッパー、5d2…第2ストッパー、5e…溝状部、
5e1…第一溝状部(小口通路)、5e2…第二溝状部(大口通路)、
5f…被掛止部、5f1…第一被掛止部、5f2…第二被掛止部、
5f3…第三被掛止部、5g…陥没部、5h…交差部、5i…面取部、5j…入口部、
5k…凹部、
6…第一芯通路、
7…第二芯通路。
Claims (5)
- 内部に棒状の芯を収納可能なケース本体と、該ケース本体に対して回転自在に係止した蓋体と、を備え、
前記蓋体を回転することで前記ケース本体の内部と外部とを連通する芯通路が形成される替芯ケースにおいて、
前記ケース本体の上部に形成した開口部に蓋固定部材が装着され、該蓋固定部材に前記芯が挿通可能な連絡孔が形成してなり、
前記蓋体には、前記芯が通過可能な小口通路と、該小口通路より大きな幅を有する大口通路と、が形成され、当該小口通路と該大口通路とを交差するよう構成すると共に、該蓋体は前記蓋固定部材に回転自在に係止され、
前記蓋体を前記ケース本体に対して回転することで、前記蓋固定部材の連絡孔と前記蓋体の小口通路とが合致したときは、一本又は複数本の芯が同時に通過可能な第一芯通路が形成され、前記蓋固定部材の連絡孔と前記蓋体の大口通路とが合致したときは、前記第一芯通路よりも多い芯が同時に通過可能な第二芯通路が形成されることを特徴とした替芯ケース。 - 前記蓋体が、外周面に沿って形成された複数の被掛止部を有し、
前記蓋固定部材が、前記連絡孔を有する基部と、該基部から上方へ向って突出するよう形成され前記蓋体を回転自在に係止する係止部を備えた支持アームと、前記基部から上方へ向って突出するよう形成され先端に掛止部を備えた掛止アームと、を具備し、
前記掛止アームは前記基部に対して傾動自在に形成され、
前記蓋体を回転することで、前記掛止アームの掛止部と前記蓋体の被掛止部とが掛止するよう構成したことを特徴とする請求項1に記載の替芯ケース。 - 前記蓋固定部材の支持アームに係止部が形成され、
前記蓋体が、前記係止部に対して回転自在に係止する被係止部と、前記支持アームと当接可能に形成された複数のストッパー部と、を備え、
前記蓋体を回転した際、前記ストッパー部と前記支持アームとが当接することで前記蓋体の回転範囲が制限されるよう構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の替芯ケース。 - 前記小口通路と前記大口通路とが交差する交差部に凸曲面状の面取部を設けたことを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の替芯ケース。
- 前記蓋固定部材の下端部に前記連絡孔へ向って傾斜する傾斜部を設けたことを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載の替芯ケース。
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