JP2019063005A - 使い捨て着用物品 - Google Patents
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Description
<第1の態様>
幅方向の両側に、表面から起き上がる起き上がりギャザーをそれぞれ備え、
前記起き上がりギャザーは、使い捨て着用物品に固定された付根部分と、この付根部分より延び出る本体部分と、前記本体部分の前端部が前記表面に対して固定されて形成された前倒伏部分及び前記本体部分の後端部が前記表面に対して固定されて形成された後倒伏部分と、前記本体部分における前記前倒伏部分及び後倒伏部分の間に位置する非固定の起き上がり部分と、前記起き上がり部分の少なくとも先端部に前後方向に沿って取り付けられたギャザー弾性部材とを有するものである、
使い捨て着用物品において、
前記前倒伏部分及び後倒伏部分の少なくとも一方は、ウエスト側の端部を含む主固定領域と、この主固定領域よりも股間側に位置し、前記表面に対して剥離可能かつ剥離後に再固定不可能に固定された固定減少領域とを有している、
ことを特徴とする、使い捨て着用物品。
本態様によれば、使い捨て着用物品の表面に固定された固定減少領域を剥離することにより、前倒伏部分及び後倒伏部分の少なくとも一方の前後方向寸法を短縮することにより、起き上がり部分の前後方向寸法を延長することができる。よって、装着者の身体に使い捨て着用物品をあてがった際、起き上がり部分の長さが不足するのであれば、必要に応じて起き上がり部分を延長することにより調節することができる。
前記固定減少領域は、前記表面に対して剥離可能かつ剥離後に再固定不可能に固定された調節固定部が前後方向に複数並ぶ領域である、
第1の態様の使い捨て着用物品。
固定減少領域を、本態様のように構成することで、調節固定部を股間側から順に必要数剥離することで、調節固定部による固定寸法を段階的に減少させることができ、複数段階の寸法調節が可能となる。
最も股間側に位置する前記調節固定部から最もウエスト側に位置する前記調節固定部までの順番を示す順番表記が、各調節固定部と対応する位置に設けられている、
第2の態様の使い捨て着用物品。
本態様のような順番表記を有することにより、使用者は調節固定部の剥離の順番を間違いにくくなるだけでなく、何番まで調節固定部を剥離すれば適切な寸法となるかを使用者が記憶又は記録しておくことにより、常に適切な寸法での使用が可能となる。
前記固定減少領域における固定が、超音波シールによりなされている、
第1〜3の態様のいずれか1つの使い捨て着用物品。
固定減少領域は、剥離後は起き上がり部分の一部となって肌に接触するため、固定減少領域における固定痕が柔軟であることが好ましい。よって、固定減少領域における固定は超音波シールによりなされていることが好ましい。
幅方向の両側に、表面から起き上がる起き上がりギャザーをそれぞれ備え、
前記起き上がりギャザーは、使い捨て着用物品に固定された付根部分と、この付根部分より延び出る本体部分と、前記本体部分の前端部が前記表面に対して固定されて形成された前倒伏部分及び前記本体部分の後端部が前記表面に対して固定されて形成された後倒伏部分と、前記本体部分における前記前倒伏部分及び後倒伏部分の間に位置する非固定の起き上がり部分と、前記起き上がり部分の少なくとも先端部に前後方向に沿って取り付けられたギャザー弾性部材とを有するものである、
使い捨て着用物品において、
前記前倒伏部分及び後倒伏部分の少なくとも一方よりも股間側に、前記表面に対して固定するための粘着剤と、この粘着剤を覆う剥離シートとを有する固定増加領域を備えた、
ことを特徴とする、使い捨て着用物品。
本態様によれば、起き上がり部分の固定増加領域において、剥離シートを剥離して粘着剤を使い捨て着用物品の表面に固定することにより、前倒伏部分及び後倒伏部分の少なくとも一方の前後方向寸法を延長し、起き上がり部分の前後方向寸法を短縮することができる。よって、装着者の身体に使い捨て着用物品をあてがった際、起き上がり部分の長さが長すぎるようであれば、必要に応じて起き上がり部分を短縮することにより調節することができる。
前記固定増加領域は、前記剥離シートが前後方向に複数並ぶとともに各剥離シートの裏側に前記粘着剤を有する領域である、
第5の態様の使い捨て着用物品。
固定増加領域を、本態様のように構成することで、剥離シートをウエスト側から順に必要数剥離することで、粘着剤による固定寸法を段階的に増加させることができ、複数段階の寸法調節が可能となる。
最もウエスト側に位置する前記剥離シートから最も股間側に位置する前記剥離シートまでの順番を示す順番表記が、各剥離シート又はそれと対応する位置に設けられている、
第6の態様の使い捨て着用物品。
本態様のような順番表記を有することにより、使用者は剥離シートの剥離の順番を間違いにくくなるだけでなく、何番まで剥離シートを剥離すれば適切な寸法となるかを使用者が記憶又は記録しておくことにより、常に適切な寸法での使用が可能となる。
(吸収体)
吸収体56は、排泄液を吸収し、保持する部分であり、繊維の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。繊維目付けとしては、綿状パルプや短繊維を積繊する場合は、例えば100〜300g/m2程度とすることができ、フィラメント集合体の場合は、例えば30〜120g/m2程度とすることができる。合成繊維の場合の繊度は、例えば、1〜16dtex、好ましくは1〜10dtex、さらに好ましくは1〜5dtexである。フィラメント集合体の場合、フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、2.54cm当たり5〜75個、好ましくは10〜50個、さらに好ましくは15〜50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いることができる。
吸収体56には、少なくとも一部に高吸収性ポリマー粒子を含むことが好ましい。高吸収性ポリマー粒子とは、「粒子」以外に「粉体」も含む。高吸収性ポリマー粒子の粒径は、この種の吸収性物品に使用されるものをそのまま使用でき、1000μm以下、特に150〜400μmのものが望ましい。高吸収性ポリマー粒子の材料としては、特に限定無く用いることができるが、吸水量が40g/g以上のものが好適である。高吸収性ポリマー粒子としては、でんぷん系、セルロース系や合成ポリマー系などのものがあり、でんぷん−アクリル酸(塩)グラフト共重合体、でんぷん−アクリロニトリル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物やアクリル酸(塩)重合体などのものを用いることができる。高吸収性ポリマー粒子の形状としては、通常用いられる粉粒体状のものが好適であるが、他の形状のものも用いることができる。
高吸収性ポリマー粒子の抜け出しを防止するため、あるいは吸収体56の形状維持性を高めるために、吸収体56は包装シート58で包んでなる吸収要素50として内蔵させることができる。包装シート58としては、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMMS(スパンボンド/メルトブローン/メルトブローン/スパンボンド)不織布が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレンなどを使用できる。繊維目付けは、5〜40g/m2、特に10〜30g/m2のものが望ましい。
トップシート30は液透過性を有するものであり、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを用いることができる。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
トップシート30を透過した液を速やかに吸収体へ移行させるために、トップシート30より液の透過速度が速い、中間シート(「セカンドシート」とも呼ばれている)40を設けることができる。この中間シート40は、液を速やかに吸収体へ移行させて吸収体による吸収性能を高め、吸収した液の吸収体からの「逆戻り」現象を防止するためのものである。中間シート40は省略することもできる。
液不透過性シート11は、透湿性を有する限り特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性シートを好適に用いることができる。また、マイクロデニール繊維を用いた不織布、熱や圧力をかけることで繊維の空隙を小さくすることによる防漏性強化、高吸水性樹脂又は疎水性樹脂や撥水剤の塗工といった方法により、防水フィルムを用いずに液不透過性としたシートも、液不透過性シート11として用いることができる。
外装不織布12は液不透過性シート11の裏側全体を覆い、製品外面を布のような外観とするものである。外装不織布12としては特に限定されず、素材繊維としては、例えばポリエチレン又はポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができ、加工法としてはスパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、エアスルー法、ニードルパンチ法等を用いることができる。ただし、肌触り及び強度を両立できる点でスパンボンド不織布やSMS不織布、SMMS不織布等の長繊維不織布が好適である。不織布は一枚で使用する他、複数枚重ねて使用することもできる。後者の場合、不織布相互をホットメルト接着剤等により接着するのが好ましい。不織布を用いる場合、その繊維目付けは10〜50g/m2、特に15〜30g/m2のものが望ましい。
図示例のテープタイプ使い捨ておむつは、吸収体56の前側及び後側にそれぞれ延出する、吸収体56を有しない一対のエンドフラップ部EFと、吸収体56の両側縁よりも側方にそれぞれ延出する、吸収体56を有しない一対のサイドフラップ部SFとを有している。
各サイドフラップ部SFには、糸ゴム等の細長状弾性部材からなるサイド弾性部材64が前後方向LDに沿って伸長された状態で固定されており、これにより各サイドフラップ部SFの脚周り部分が平面ギャザーとして構成されている。脚周り弾性部材64は、図示例のように、後述するギャザーシート62の接合部分のうち接合始端近傍の幅方向外側において、ギャザーシート62と液不透過性シート11との間に設けるほか、サイドフラップ部SFにおける液不透過性シート11と外装不織布12との間に設けることもできる。脚周り弾性部材64は、図示例のように各側で複数本設ける他、各側に1本のみ設けることもできる。
背側部分Bにおけるサイドフラップ部SFには、腹側部分Fの外面に対して着脱可能に連結される連結テープ13がそれぞれ設けられている。おむつ10の装着に際しては、連結テープ13を腰の両側から腹側部分Fの外面に回して、連結テープ13の連結部13Aを腹側部分F外面の適所に連結する。
腹側部分Fにおける連結テープ13の連結箇所には、連結を容易にするためのターゲットを有するターゲットシート20を設けるのが好ましい。ターゲットシート20は、連結部13Aがフック材の場合、フック材の係合突起が絡まるようなループ糸がプラスチックフィルムや不織布からなるシート基材の表面に多数設けられたものを用いることができ、また粘着材層の場合には粘着性に富むような表面が平滑なプラスチックフィルムからなるシート基材の表面に剥離処理を施したものを用いることができる。また、腹側部分Fにおける連結テープ13の連結箇所が不織布からなる場合、例えば図示形態のように外装不織布12を有する場合には、ターゲットシート20を省略し、フック材を外装不織布12の繊維に絡ませて連結することもできる。この場合、目印としてのターゲットシート20を外装不織布12と液不透過性シート11との間に設けてもよい。
トップシート30上を伝わって横方向に移動する排泄物を阻止し、いわゆる横漏れを防止するために、表面の幅方向WDの両側には、装着者の肌側に立ち上がる起き上がりギャザー60が設けられている。
明細書中の以下の用語は、明細書中に特に記載が無い限り、以下の意味を有するものである。
・「前後(縦)方向LD」とは腹側(前側)と背側(後側)を結ぶ方向を意味し、「幅方向WD」とは前後方向と直交する方向(左右方向)を意味する。「表側」とは図1における手前側を意味し、「裏側」とは図1における奥側(図2における手前側)を意味する。「表面」とは部材の、表側の面を意味し、「裏面」とは裏側の面を意味する。
Claims (7)
- 幅方向の両側に、表面から起き上がる起き上がりギャザーをそれぞれ備え、
前記起き上がりギャザーは、使い捨て着用物品に固定された付根部分と、この付根部分より延び出る本体部分と、前記本体部分の前端部が前記表面に対して固定されて形成された前倒伏部分及び前記本体部分の後端部が前記表面に対して固定されて形成された後倒伏部分と、前記本体部分における前記前倒伏部分及び後倒伏部分の間に位置する非固定の起き上がり部分と、前記起き上がり部分の少なくとも先端部に前後方向に沿って取り付けられたギャザー弾性部材とを有するものである、
使い捨て着用物品において、
前記前倒伏部分及び後倒伏部分の少なくとも一方は、ウエスト側の端部を含む主固定領域と、この主固定領域よりも股間側に位置し、前記表面に対して剥離可能かつ剥離後に再固定不可能に固定された固定減少領域とを有している、
ことを特徴とする、使い捨て着用物品。 - 前記固定減少領域は、前記表面に対して剥離可能かつ剥離後に再固定不可能に固定された調節固定部が前後方向に複数並ぶ領域である、
請求項1記載の使い捨て着用物品。 - 最も股間側に位置する前記調節固定部から最もウエスト側に位置する前記調節固定部までの順番を示す順番表記が、各調節固定部と対応する位置に設けられている、
請求項2記載の使い捨て着用物品。 - 前記固定減少領域における固定が、超音波シールによりなされている、
請求項1〜3記載のいずれか1項に記載の使い捨て着用物品。 - 幅方向の両側に、表面から起き上がる起き上がりギャザーをそれぞれ備え、
前記起き上がりギャザーは、使い捨て着用物品に固定された付根部分と、この付根部分より延び出る本体部分と、前記本体部分の前端部が前記表面に対して固定されて形成された前倒伏部分及び前記本体部分の後端部が前記表面に対して固定されて形成された後倒伏部分と、前記本体部分における前記前倒伏部分及び後倒伏部分の間に位置する非固定の起き上がり部分と、前記起き上がり部分の少なくとも先端部に前後方向に沿って取り付けられたギャザー弾性部材とを有するものである、
使い捨て着用物品において、
前記前倒伏部分及び後倒伏部分の少なくとも一方よりも股間側に、前記表面に対して固定するための粘着剤と、この粘着剤を覆う剥離シートとを有する固定増加領域を備えた、
ことを特徴とする、使い捨て着用物品。 - 前記固定増加領域は、前記剥離シートが前後方向に複数並ぶとともに各剥離シートの裏側に前記粘着剤を有する領域である、
請求項5記載の使い捨て着用物品。 - 最もウエスト側に位置する前記剥離シートから最も股間側に位置する前記剥離シートまでの順番を示す順番表記が、各剥離シート又はそれと対応する位置に設けられている、
請求項6記載の使い捨て着用物品。
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