JP2019061840A - シース用塩化ビニル樹脂組成物およびシースケーブル - Google Patents
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Abstract
Description
実施形態に係るシース用塩化ビニル樹脂組成物は、塩化ビニル樹脂、可塑剤、安定剤、その他充填剤、難燃剤、加工助剤、架橋剤、絶縁向上剤等を含む塩化ビニル樹脂組成物に対して、さらに、シリコーン(シリコーンオイル)およびプロセスオイルを特定の量で配合したことを特徴とする。このようなシース用塩化ビニル樹脂組成物によってシースを形成すると、シリコーンおよびプロセスオイルが好適に染み出し、滑性を付与できる。したがって、シースケーブル同士の引き剥がし抵抗を抑えられる。さらに、シリコーンおよびプロセスオイルを特定の量で配合したシースでは、引張強度および加熱減量も好適な範囲にある。このように、シースとして好ましい特性を発揮する。
実施形態に係るシースケーブルは、上述したシース用塩化ビニル樹脂組成物を含むシースを有する。図1は、実施形態に係るシースケーブルの断面図である。図1に示すように、シースケーブル1は、上記シース用塩化ビニル樹脂組成物を含むシース2と、絶縁線心3とを有する。シース2は、2本並列の絶縁線心3を被覆している。なお、絶縁線心3では、銅などの導体4が塩化ビニル樹脂を含む絶縁体層5で被覆されている。被覆は、通常の押出被覆などの成形手段によって行うことができる。このように、シースケーブル1は、上記シース用塩化ビニル樹脂組成物を含むシース2を有するため、シースケーブル同士の引き剥がし抵抗を抑えられる。さらに、シース2は、引張強度および加熱減量が好ましい範囲にあるため、シースケーブル1は、ケーブルとして好ましい特性を発揮する。
塩化ビニル樹脂(TK−1300(商品名)、信越化学株式会社製)50質量部、可塑剤(DINP(商品名)、ジェイプラス株式会社製)30質量部、安定剤(RUP−103(商品名)、株式会社ADEKA製、炭素数12〜18の脂肪酸のCa/Zn塩(約49質量%)/ハイドロタルサイト(約49質量%)/β−ジケトン(約2質量%)の混合物)3質量部および充填剤として炭酸カルシウム(ソフトン1500(商品名)、白石カルシウム株式会社製)17質量部を混合して、塩化ビニル樹脂組成物(基準組成物)を調製した。
塩化ビニル樹脂組成物(基準組成物)100質量部に対して、シリコーン5質量部、プロセスオイル5質量部および脂肪酸金属塩5質量部を配合した以外は、実施例1と同様にして、シース用塩化ビニル樹脂組成物を得た。
塩化ビニル樹脂組成物(基準組成物)100質量部に対して、シリコーン5質量部、プロセスオイル0.05質量部および脂肪酸金属塩5質量部を配合した以外は、実施例1と同様にして、シース用塩化ビニル樹脂組成物を得た。
塩化ビニル樹脂組成物(基準組成物)100質量部に対して、シリコーン0.05質量部、プロセスオイル5質量部および脂肪酸金属塩5質量部を配合した以外は、実施例1と同様にして、シース用塩化ビニル樹脂組成物を得た。
塩化ビニル樹脂組成物(基準組成物)100質量部に対して、シリコーン5質量部、プロセスオイル5質量部および脂肪酸金属塩0.05質量部を配合した以外は、実施例1と同様にして、シース用塩化ビニル樹脂組成物を得た。
塩化ビニル樹脂組成物(基準組成物)100質量部に対して、シリコーン0.05質量部、プロセスオイル0.05質量部および脂肪酸金属塩5質量部を配合した以外は、実施例1と同様にして、シース用塩化ビニル樹脂組成物を得た。
塩化ビニル樹脂組成物(基準組成物)100質量部に対して、シリコーン5質量部、プロセスオイル0.05質量部および脂肪酸金属塩0.05質量部を配合した以外は、実施例1と同様にして、シース用塩化ビニル樹脂組成物を得た。
塩化ビニル樹脂組成物(基準組成物)100質量部に対して、シリコーン0.05質量部、プロセスオイル5質量部および脂肪酸金属塩0.05質量部を配合した以外は、実施例1と同様にして、シース用塩化ビニル樹脂組成物を得た。
塩化ビニル樹脂組成物(基準組成物)100質量部に対して、シリコーン0.05質量部、プロセスオイル0.05質量部および脂肪酸金属塩0.04質量部を配合した以外は、実施例1と同様にして、シース用塩化ビニル樹脂組成物を得た。
塩化ビニル樹脂組成物(基準組成物)100質量部に対して、シリコーン5質量部、プロセスオイル5質量部および脂肪酸金属塩6質量部を配合した以外は、実施例1と同様にして、シース用塩化ビニル樹脂組成物を得た。
塩化ビニル樹脂組成物(基準組成物)に対して、シリコーンおよびプロセスオイルをさらに配合しなかった。
塩化ビニル樹脂組成物(基準組成物)100質量部に対して、シリコーン6質量部、プロセスオイル6質量部および脂肪酸金属塩6質量部を配合した以外は、実施例1と同様にして、シース用塩化ビニル樹脂組成物を得た。
塩化ビニル樹脂組成物(基準組成物)100質量部に対して、シリコーン0.04質量部、プロセスオイル0.05質量部および脂肪酸金属塩0.05質量部を配合した以外は、実施例1と同様にして、シース用塩化ビニル樹脂組成物を得た。
塩化ビニル樹脂組成物(基準組成物)100質量部に対して、シリコーン0.05質量部、プロセスオイル0.04質量部および脂肪酸金属塩0.05質量部を配合した以外は、実施例1と同様にして、シース用塩化ビニル樹脂組成物を得た。
塩化ビニル樹脂組成物(基準組成物)100質量部に対して、シリコーン6質量部、プロセスオイル5質量部および脂肪酸金属塩5質量部を配合した以外は、実施例1と同様にして、シース用塩化ビニル樹脂組成物を得た。
塩化ビニル樹脂組成物(基準組成物)100質量部に対して、シリコーン5質量部、プロセスオイル6質量部および脂肪酸金属塩5質量部を配合した以外は、実施例1と同様にして、シース用塩化ビニル樹脂組成物を得た。
実施例および比較例で得られたシース用塩化ビニル樹脂組成物について、以下の評価を行った。
図2は、引き剥がし荷重を測定するためのサンプルについて説明するための図である。図3は、引き剥がし荷重を測定する方法を説明するための図である。
図2に示すように、得られたシース用塩化ビニル樹脂組成物を用いて、縦15cm×横15cmの大きさを有する厚さ1mmのシート10を作製した。次いで、プレス機により、2枚の上記シート10を貼り付けた。具体的には、シート10の4cm×15cmの面積部分(後述するチャック13で挟む部分)が貼り付かないように、2枚の上記シート10の間にマイラーシート(ポリエステルシート)11を挟んでプレスした。プレスは、80℃、10MPaで10分間行い、その後1分間冷却した。このようにして測定サンプル12を作製した。冷却した測定サンプル12は2cm×15cmの短冊状にし、引張試験機(株式会社島津製作所製オートグラフ)により、測定サンプル12の引き剥がし荷重を測定した。具体的には、図3に示すように、マイラーシート11を挟んでおいた部分を上下のチャック13で挟み、上側のチャック13を上方向Aに引っ張った。引張速度は、200mm/minで行った。引張荷重の最大値を引き剥がし荷重とした。
引き剥がし荷重は、7N以下の場合を合格とする。
引張強度および体積抵抗率は、JIS K 6723に準拠して測定した。
引張強度は、20MPa以上の場合を合格とする。体積抵抗率は、1.0×1012Ωcm以上であることが望ましい。
得られたシース用塩化ビニル樹脂組成物を用いて、厚さ1mmのシートを作製し、加熱前重量を測定した。このシートを100℃で120時間加熱した。加熱後の重量を測定した。次いで、加熱前後の重量から加熱減量を計算した。計算式は以下の通りである。
加熱減量(%)=(加熱前重量−加熱後重量)/加熱前重量×100
加熱減量は、10%以下の場合を合格とする。
2 シース
3 絶縁線心
4 導体
5 絶縁体層
Claims (4)
- 塩化ビニル樹脂、可塑剤、安定剤および充填剤を含む塩化ビニル樹脂組成物100質量部に対して、さらに、シリコーンを0.05質量部以上5質量部以下およびプロセスオイルを0.05質量部以上5質量部以下の量で配合したことを特徴とするシース用塩化ビニル樹脂組成物。
- 前記塩化ビニル樹脂の重合度が、800以上1400以下であることを特徴とする請求項1に記載のシース用塩化ビニル樹脂組成物。
- 前記プロセスオイルが、パラフィン系プロセスオイルであることを特徴とする請求項1または2に記載のシース用塩化ビニル樹脂組成物。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載のシース用塩化ビニル樹脂組成物を含むシースを有することを特徴とするシースケーブル。
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JP2017184959A JP2019061840A (ja) | 2017-09-26 | 2017-09-26 | シース用塩化ビニル樹脂組成物およびシースケーブル |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102544739B1 (ko) * | 2022-10-27 | 2023-06-20 | 주식회사 에쓰큐씨 | 패각 탄산칼슘을 이용한 플라스틱 조성물 |
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2017
- 2017-09-26 JP JP2017184959A patent/JP2019061840A/ja active Pending
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KR102544739B1 (ko) * | 2022-10-27 | 2023-06-20 | 주식회사 에쓰큐씨 | 패각 탄산칼슘을 이용한 플라스틱 조성물 |
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