JP2019060820A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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卓司 義田
竹内 健二
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Abstract

【課題】半導体装置の信頼性を向上させる。【解決手段】半導体装置の製造方法は、(a)半導体チップを半導体検査装置に供給し、供給順に前記半導体チップに通し番号を付与する工程(チップ供給工程S31)、(b)供給された半導体チップに対して、供給順に複数の電気的特性試験を行う工程(高温DCテスト工程S33,高温ACテスト工程S34,常温DCテスト工程S36)を含む。前記(b)工程において2番目以降の電気的特性試験を行う場合には、1つ前の電気的特性試験において不良品と判定された半導体チップに対して、テスト端子を前記半導体チップに接触しない状態で測定し、不良である旨の測定データを取得する。これにより、前記半導体検査装置に供給された全ての半導体チップに対して全ての電気的特性試験を行い、取得した測定データを前記通し番号に紐付けし、記憶装置に記憶させる。【選択図】図3

Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関し、特に、電気的特性データを参照可能な状態で半導体チップを提供できる半導体装置の製造技術に関するものである。
特開2006−302248号公報(特許文献1)には、搬送部材から部品を取り出して製品に搭載するときに、記憶要素に書き込まれかつ互いに対応づけられた位置情報および固有情報に基づいて、搬送部材上の部品の位置から部品の固有情報を認識して、製品に搭載された部品の固有情報と製品の固有番号とを互いに対応させてサーバで管理する製品履歴管理方法が記載されている。
特開2006−302248号公報
本願発明者は、半導体チップの電気的特性試験を行う工程を含む半導体装置の製造方法において、前記電気的特性試験によって得られる半導体チップの電気的特性データを参照可能な状態で半導体チップを提供することを検討している。
前記半導体装置の製造方法を工夫することにより、半導体装置の信頼性の向上が望まれる。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態による半導体装置の製造方法は、(a)半導体チップをそれぞれ収納する複数のチップ収納部が形成されたチップ収納領域を有する第1チップトレイを準備する工程を含む。そして、半導体装置の製造方法は、(b)半導体チップをそれぞれ収納する複数のチップ収納部が形成されたチップ収納領域を有し、前記チップ収納領域外にチップトレイの識別記号を含む情報を表すコードを有する複数の第2チップトレイを準備する工程、(c)複数の半導体チップを前記第1チップトレイの前記チップ収納部に格納する工程を含む。そして、半導体装置の製造方法は、(d)前記(c)工程の後、前記第1チップトレイの前記チップ収納部に格納した前記半導体チップを半導体検査装置に供給し、前記半導体検査装置への供給順に前記半導体チップに通し番号を付与する工程を含む。そして、半導体装置の製造方法は、(e)前記(d)工程の後、前記半導体検査装置に供給された前記半導体チップに対して、供給順に複数の電気的特性試験を行い、前記電気的特性試験の測定データを記憶装置に記憶させる工程、(f)前記第2チップトレイの前記コードを読み取り、前記コードが表す情報を前記記憶装置に記憶させる工程を含む。そして、半導体装置の製造方法は、(g)前記(e)工程および前記(f)工程の後に、前記電気的特性試験を行った前記半導体チップを前記第2チップトレイの前記チップ収納部に格納し、格納した前記半導体チップの通し番号と、前記半導体チップを格納した前記第2チップトレイの識別記号と、前記第2チップトレイにおける前記半導体チップの格納位置とを対応させて前記記憶装置に記憶させる工程を含む。そして、前記(e)工程において2番目以降の電気的特性試験を行う場合には、1つ前の電気的特性試験において不良品と判定された半導体チップに対して、テスト端子を前記半導体チップに接触しない状態で測定し、前記半導体チップが不良である旨の測定データを取得する。そのことにより、前記半導体検査装置に供給された全ての半導体チップに対して全ての電気的特性試験を行い、取得した測定データを前記半導体チップの通し番号に紐付けし、前記記憶装置に記憶させる。
一実施の形態によれば、半導体装置の信頼性を向上させることができる。
一実施の形態の半導体装置の製造工程を示すプロセスフロー図である。 一実施の形態の検査用トレイを示す平面図である。 一実施の形態のチップ特性検査工程を示すプロセスフロー図である。 一実施の形態の出荷用トレイを示す平面図である。 一実施の形態のコードを示す拡大平面図である。 一実施の形態のチップ外観検査工程の概念図である。 一実施の形態の出荷用トレイの梱包例を示す模式図である。 一実施の形態の記憶装置に記憶される半導体チップに関する情報の一例を示す概念図である。 検討例のチップ特性検査工程を示すプロセスフロー図である。 他の実施の形態の出荷用トレイを示す平面図である。 他の実施の形態のコードを示す拡大平面図である。
以下の実施の形態では特に必要なとき以外は同一または同様な部分の説明を原則として繰り返さない。
さらに、以下の実施の形態では便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明などの関係にある。
また、以下の実施の形態において、要素の数など(個数、数値、量、範囲などを含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合などを除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良いものとする。
また、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
また、以下の実施の形態において、構成要素等について、「Aからなる」、「Aよりなる」、「Aを有する」、「Aを含む」と言うときは、特にその要素のみである旨明示した場合等を除き、それ以外の要素を排除するものでないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
以下、実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、図面をわかりやすくするために平面図であってもハッチングを付す場合がある。
(実施の形態1)
<半導体装置の製造工程>
本実施の形態の半導体装置の製造方法について説明する。図1は、本実施の形態の半導体装置の製造工程を示すプロセスフロー図である。図2は、本実施の形態の検査用トレイを示す平面図である。図3は、本実施の形態のチップ特性検査工程のプロセスフロー図である。図4は、本実施の形態の出荷用トレイを示す平面図である。図5は、本実施の形態のコードを示す拡大平面図である。図6は、本実施の形態のチップ外観検査工程の概念図である。図7は、本実施の形態の出荷用トレイの梱包例を示す模式図である。図8は、本実施の形態の記憶装置に記憶される半導体チップに関する情報の一例を示す概念図である。なお、図2の下側には、検査用トレイの側面図も示している。同様に、図4の下側には、出荷用トレイの側面図も示している。
まず、本実施の形態の半導体装置の製造工程の概要を説明する。図1に示すように、本実施の形態の半導体装置の製造方法は、チップ準備工程(S1)、検査用チップ詰め工程(S2)、チップ特性検査工程(S3)、出荷用チップ詰め工程(S4)、チップ外観検査工程(S5)、チップトレイ梱包工程(S6)を含む。
以下、図1に示す本実施の形態の半導体装置の製造工程について、詳細に説明する。
1.チップ準備工程(S1)
まず、図1に示すチップ準備工程(S1)では、半導体チップを準備する。図示しないが、チップ準備工程(S1)には、素子形成工程(S11)、ウエハ試験工程(S12)、個片化工程(S13)を含む。素子形成工程(S11)では、半導体素子回路および電極等を半導体ウエハ上に形成する。ウエハ試験工程(S12)では、半導体ウエハに形成された回路等の導通状態および電気信号動作状態を把握する。個片化工程(S13)では、ウエハ試験工程(S12)の結果、良品と判定された半導体ウエハに対して、例えば、ダイシングブレード(切断刃)を走らせて、半導体ウエハを半導体チップへと個片化する。その後、個片化された半導体チップは、代表的な半導体装置の出荷形態であるパッケージ品、ベアチップ、CSP(Chip Size Package)の各製品に形成される。本実施の形態にあっては、図1に示すチップ準備工程(S1)によって、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)が形成されたベアチップの状態の半導体チップ、または、ダイオードが形成されたベアチップの状態の半導体チップが準備される場合を例に説明する。
2.検査用チップ詰め工程(S2)
図1に示す検査用チップ詰め工程(S2)では、個片化された半導体チップが、次工程のチップ特性検査用のチップトレイ(第1チップトレイ)に収納される。以下、図2に示すチップ特性検査用のチップトレイTR1を、検査用トレイTR1と称する。
ここで、図2に示すように、本実施の形態の検査用トレイTR1は、チップを搬送するためのトレイであり、例えば、4インチ四方の平面略正方形形状を有している。検査用トレイTR1は、半導体チップを1つずつ収納する平面正方形状(又は平面長方形状)のチップ収納部ST1が複数形成されたチップ収納領域RGを有している。特に、本実施の形態のチップ収納部ST1は、行列状に区分され、検査用トレイTR1の平面における横(X)方向(第1の方向)および縦(Y)方向(第2の方向)に等間隔で配置されている。また、検査用トレイTR1のコーナー部(図2中の左上)には、切欠部NTが形成されている。この切欠部NTは、例えば、検査用トレイTR1に収納される半導体チップの向きを示すものである。
3.チップ特性検査工程(S3)
次に、図1に示すチップ特性検査工程(S3)では、半導体チップとして個片化された半導体装置に電流を流して、回路中に断線がない事や所定の(許容範囲内の)電気的特性を備えている事を確認する試験を行う。図示しないが、半導体チップの表面には、多数の外部端子(電極)が半導体チップの外周に沿って並んで設けられている。そのため、半導体チップの電気的特性を検査するには、電気的特性試験を行う半導体検査装置(以下、特性試験装置と称する)において、前記半導体チップの外部端子と、特性試験装置のテスト端子とを接触させる。これにより、前記半導体チップと前記テスト端子に接続されたテスト回路とを電気的に接続して、電気的特性試験を行うことができる。具体的には、半導体チップが組み込まれるモジュールの動作状況に近い条件で、DCテスト(電圧・電流特性試験)およびACテスト(入出力信号のタイミング特性)を行う。本実施の形態の半導体チップは、例えば、車載用のインバータに適用されるパワーモジュールに組み込んで使用される。そのため、本実施の形態の半導体チップに対して、高温(例えば150℃)かつ大電流(例えば350A)で電気的特性試験を行い、そこで破壊されないことを確認する必要がある。さらに、良品の半導体チップに対しては、電気的特性試験により得られた電気的特性データを参照できることが望まれる。
本実施の形態の特性試験装置は、図示しないが、チップトレイに格納された半導体チップを特性試験装置内部に供給するチップ供給部と、供給された半導体チップに対して各試験を行う測定ステージ部と、測定された半導体チップをチップトレイに格納するチップ格納部とを有している。チップ供給部およびチップ格納部は、例えば、半導体チップを吸着して搬送するハンドラ(チップハンドラ)を有している。測定ステージ部では、テスト端子としてプローブピンが備わっており、半導体チップの電極にプローブピンを接触させ、各種電気的特性を測定することができる。測定ステージ部では、電気的特性の測定において、直流、交流または温度等の条件を変化させることができる。また、チップ供給部では、チップトレイとして図2に示す検査用トレイTR1を用いることができる。
以下、半導体チップに形成された半導体素子がIGBTである場合を例に、チップ特性検査工程(S3)における具体的な工程例を説明する。
図3に示すように、本実施の形態のチップ特性検査工程(S3)は、チップ供給工程(S31)、予備加熱工程(S32)、高温DCテスト工程(第1試験工程)(S33)、高温ACテスト工程(第2試験工程)(S34)、冷却工程(S35)、常温DCテスト工程(第3試験工程)(S36)を含む。本実施の形態では、チップ供給工程(S31)〜常温DCテスト工程(S36)までの全ての工程を、特性試験装置において行うことができる。本実施の形態のテスト工程としては、半導体チップが組み込まれるモジュールの動作状況に近い条件で電気的特性を測定するため、高温DCテスト工程(S33)、高温ACテスト工程(S34)および常温DCテスト工程(S36)の3つのテスト工程を行う。なお、高温DCテスト工程(S33)、高温ACテスト工程(S34)および常温DCテスト工程(S36)の内、高温DCテスト工程(S33)において、半導体チップの不良品が最も多く検出される。そのため、半導体チップの良品を効率よく選別するという観点から、チップ特性検査工程(S3)のテスト工程として、高温DCテスト工程(S33)を最初に行う。
まず、図3に示すチップ供給工程(S31)において、半導体チップが格納された検査用トレイTR1(図2参照)を特性試験装置にセットし、チップ供給部のハンドラによって検査用トレイTR1から、特性試験装置内に半導体チップを供給する。この際、特性試験装置に供給される半導体チップには、その供給順に通し番号が付与され、記憶装置に記憶される。この通し番号は、記憶装置内において、以下のテスト工程で取得する半導体チップの測定データと紐付ける(関連付ける)ことができる。ここで、記憶装置は、特性試験装置内のハードディスク等でもよいし、CD−Rやフラッシュメモリ等の記憶媒体でもよいし、インターネット等を経由して特性試験装置と接続されたサーバ等でもよい。データ処理効率の観点および電気的特性データの参照効率の観点からは、記憶装置はサーバであることが好ましい。また、記憶装置は1個に限られず、複数個あってもよい。以下、本実施の形態における記憶装置は、各種機器または各種装置に接続された1つのサーバである場合を例に説明する。
次に、図3に示す予備加熱工程(S32)において、特性試験装置に供給した半導体チップを150℃に加熱する。次に、図3に示す高温DCテスト工程(S33)において、半導体チップを150℃に維持した状態で、半導体チップのDC特性を測定する。次に、図3に示す高温ACテスト工程(S34)において、半導体チップを150℃に維持した状態で、半導体チップのAC特性を測定する。次に、図3に示すように、冷却工程(S35)において、半導体チップを常温(25℃程度)まで冷却する。次に、図3に示す常温DCテスト工程(S36)において、半導体チップを常温に維持した状態で、半導体チップのDC特性を測定する。電気的特性の一例を挙げると、半導体チップにIGBTが形成されている場合、高温DCテスト工程(S33)において、半導体チップを150℃に維持した状態で、IGBTのゲート−エミッタ間の電圧を15V、コレクタに流れる電流を350Aとして、コレクタ−エミッタ間の飽和電圧(エミッタ−コレクタに逆電流が流れる電圧)を測定することができる。
ここで、図1に示す本実施の形態のチップ特性検査工程(S3)では、図3に示す高温DCテスト工程(S33)の後に、高温DCテスト工程(S33)の測定データに基づいて良品か不良品かの判定(図3中の高温DC PASS?)を行う。この判定において良品と判断された半導体チップに対しては、図3に示す高温ACテスト工程(S34)において、半導体チップの電極にテスト端子を接触させ、通常の試験を行う。一方、高温DCテスト工程(S33)の測定データに基づいて不良品と判断された半導体チップに対しては、半導体チップの電極にテスト端子を接触させない状態で高温ACテスト工程(S34)を行う。そのため、高温DCテスト工程(S33)で不良品と判断された半導体チップに対しては、高温ACテスト工程(S34)において、コンタクト不良として測定データを残すことができる。
同様に、図3に示す高温ACテスト工程(S34)の後に、冷却工程(S35)を経て、高温ACテスト工程(S34)の測定データに基づいて良品か不良品かの判定(図3中の高温AC PASS?)を行う。この判定において良品と判断された半導体チップに対しては、図3に示す常温DCテスト工程(S36)において、半導体チップの電極にテスト端子を接触させ、通常の試験を行う。一方、高温ACテスト工程(S34)の測定データに基づいて不良品と判断された半導体チップに対しては、半導体チップの電極にテスト端子を接触させない状態で常温DCテスト工程(S36)を行う。そのため、高温ACテスト工程(S34)で不良品と判断された半導体チップに対しては、常温DCテスト工程(S36)において、コンタクト不良として測定データを残すことができる。
以上のように、図1に示す本実施の形態のチップ特性検査工程(S3)を採用した場合には、特性試験装置に供給した全ての半導体チップに対して、図3に示す高温DCテスト工程(S33)、高温ACテスト工程(S34)および常温DCテスト工程(S36)における全ての測定が実施される。そのため、特性試験装置に供給した半導体チップの数と、高温DCテスト工程(S33)、高温ACテスト工程(S34)および常温DCテスト工程(S36)を行って得られた測定データの数とが一致する。
4.出荷用チップ詰め工程(S4)
次に、図1に示す出荷用チップ詰め工程(S4)において、測定後の半導体チップは、特性試験装置のチップ格納部において、出荷用のチップトレイ(第2チップトレイ)に格納される。以下、図4に示す出荷用のチップトレイTR2を、出荷用トレイTR2と称する。
ここで、図4に示すように、本実施の形態の出荷用トレイTR2は、図2に示す検査用トレイTR1と同様の構成を有している。また、図4に示すように、本実施の形態のチップ収納部ST2は、図2に示すチップ収納部ST1と同様の構成を有している。出荷用トレイTR2と検査用トレイTR1との相違点は、図4に示すように、チップ収納部ST2が形成されたチップ収納領域RGの外側に、コードCI1が付されている点である。
図4および図5に示すように、本実施の形態のコードCI1は、2次元コードにより表されている。また、図4および図5に示すように、コードCI1は、ラベルLBに印刷され、出荷用トレイTR2に貼り付けられている。コードCI1は、(1)出荷用トレイTR2の識別記号、(2)出荷用トレイTR2の型番、(3)ラベルLBの印刷日の情報を含む。(1)出荷用トレイTR2の識別記号とは、複数用意された出荷用トレイTR2のそれぞれを識別するための記号である。そのため、この識別記号は、例えば、数字でも、文字でも、文字と数字の組み合わせでもよい。この識別記号に数字を用いる場合は、出荷用トレイTR2の管理を容易にするため、通し番号であることが好ましい。(2)出荷用トレイTR2の型番とは、出荷用トレイTR2の種類を表す記号(文字または番号)である。この型番により、出荷用トレイTR2に格納できる半導体チップの種類、形状、大きさ、数(特に、チップ収納部が行列状であれば、縦および横に夫々何個あるか)等の情報を把握することができる。(3)ラベルLBの印刷日とは、ラベルLBにコードCI1を印刷した年月日である。
また、コードCI1は、図4および図5(a)に示すように正方形状の2次元コードであっても、図4および図5(b)に示すように長方形状の2次元コードであってもよい。図5(a)に示すように、コードCI1が正方形状の2次元コードである場合、1辺の長さL1は、例えば2〜4mmである。また、図5(b)に示すように、コードCI1が長方形状の2次元コードである場合、短辺の長さL2は、例えば2〜4mmであり、長辺の長さL3は、例えば、2〜7mmである。コードCI1は、前述のように、図4に示すチップ収納領域RGの外側に収まる大きさであればよい。
また、図4に示す出荷用トレイTR2には、コードCI1を表す2次元コードは4つ(より詳細には、正方形状のものが3つ、長方形状のものが1つ)付されているが、これに限定されるものではなく、正方形状または長方形状のいずれかの2次元コードが1つ以上付されていればよい。コードCI1の読取効率を向上させるためには、図4に示すように、出荷用トレイTR2の各辺部に1箇所ずつ2次元コードを付すことが好ましい。
また、図4に示すように、出荷用トレイTR2のチップ収納部ST2は、前述したように、行列状に区分され、出荷用トレイTR2の平面における横(X)方向(第1の方向)および縦(Y)方向(第2の方向)に等間隔で配置されている。そのため、出荷用トレイTR2のチップ収納部ST2の位置を、横(X)方向(第1の方向)および縦(Y)方向(第2の方向)の平面座標を用いた数字により表すことができる。例えば、横(X)方向において左から2番目、縦(Y)方向において上から3番目であれば、Xが「2」、Yが「3」となる。
ここで、図1に示す本実施の形態の出荷用チップ詰め工程(S4)では、実際に半導体チップを図4に示す出荷用トレイTR2に格納する前に、半導体チップが良品であるか不良品であるかの判別を行う。すなわち、チップ特性検査工程(S3)において取得した測定データに基づいて、良品(全てのテストにて良品とされたもの)または不良品(テストの内一つでも不良品とされたもの)を識別するための2種類の識別番号を半導体チップの通し番号ごとに付与して、記憶装置に記憶する。例えば、良品の半導体チップには「11」、不良品の半導体チップには「10」の識別番号を付与する。
以下、図4に示す出荷用トレイTR2に半導体チップを格納する場合の工程を説明する。まず、特性試験装置のチップ格納部において、出荷用トレイTR2に付されたコードCI1から出荷用トレイTR2の識別記号を読み取る。その後、出荷用トレイTR2に半導体チップ(良品の半導体チップ)を格納する。そして、その出荷用トレイTR2に格納していく半導体チップに付与された通し番号と、その半導体チップの収納位置とを紐付けて、出荷用トレイTR2の識別記号と共に、記憶装置に記憶させる。一方、出荷用トレイTR2に格納しない半導体チップ(不良品の半導体チップ)は、特性試験装置のチップ格納部において、廃棄用のチップトレイに格納し、その後廃棄する。ここで、廃棄用のチップトレイに格納した半導体チップに関する情報(具体的には、半導体チップの通し番号、測定データおよび識別番号)は、記憶装置から削除する。
なお、図1に示す本実施の形態の出荷用チップ詰め工程(S4)は、特性試験装置のチップ格納部において、複数のチップトレイに対して、測定データ等の条件に基づいて、半導体チップをチップトレイごとに分けて格納することもできる。このような例を後述の実施の形態3にて説明する。
5.チップ外観検査工程(S5)
次に、図1に示すチップ外観検査工程(S5)において、図4に示す出荷用トレイTR2に格納された半導体チップに対して外観検査を行うことにより、良品を選別する。本実施の形態の外観検査は、外観検査装置により行う。図示しないが、本実施の形態の外観検査装置は、金属顕微鏡(検出光学系)と、検査ステージと、画像処理部と、制御部とを有している。
ここで、図1に示す本実施の形態のチップ外観検査工程(S5)の具体的な工程を、図6を用いて説明する。まず、画像処理部において、外観が良品である半導体チップの画像IMGを複数(約3000枚)用意する(S51)。続いて、用意された複数の画像IMGから統計的処理により基準画像IMSを作成する(S52)。続いて、金属顕微鏡により、検査ステージに搭載された検査対象の半導体チップの画像IMTを取得する(S53)。その後、検査対象の半導体チップの画像IMTと基準画像IMSとを比較し、差分画像IMDに現れた不一致な箇所を欠陥DFとして検出する(S54)。以上の工程により、検出された欠陥に基づいて、検査対象の半導体チップが外観不良であるかどうかを判別する。なお、本実施の形態の外観検査は、上記の工程に限定されるものではなく、例えば、外観検査の精度を高めるため、人の目により行うこともできる。
また、図1に示す本実施の形態のチップ外観検査工程(S5)において、不良品と判断された半導体チップは、図4に示す出荷用トレイTR2のチップ収納部ST2から適宜除去される。そして、出荷用トレイTR2のチップ収納部ST2において、除去した不良品の半導体チップが収納されていた位置には、別の半導体チップが収納されない状態が維持される。すなわち、出荷用トレイTR2のチップ収納部ST2には、外観検査で良品とされた半導体チップのみが収納され、外観検査で不良品とされた半導体チップは取り除かれ、いわゆる歯抜けの状態で出荷される。なお、除去した半導体チップの通し番号、測定データ等は、記憶装置から削除しない。
6.チップトレイ梱包工程(S6)
次に、図1に示すチップトレイ梱包工程(S6)において、チップ外観検査工程(S5)の外観検査で良品とされた半導体チップのみが格納された出荷用トレイTR2(図4参照)を梱包する。図7に示すように、半導体チップCPが格納された出荷用トレイTR2は、フィルムFLを介して積み重ねる。積み重ねた出荷用トレイTR2の最上段には、蓋代わりに空の出荷用トレイTR2を配置する。同様に、積み重ねた出荷用トレイTR2の最下段にも、空の出荷用トレイTR2を配置する。積み重ねた出荷用トレイTR2は、ホルダーHLにより固定し、ビニール袋PBに空気を抜いた状態で封止する。封止された出荷用トレイTR2は、緩衝材SAにより保護された状態でダンボールCBに詰め、封をして出荷される。以上の工程により、電気的特性を測定した良品の半導体チップを出荷することができる。
ここで、図1に示すチップ準備工程(S1)〜チップトレイ梱包工程(S6)を経て、半導体チップの出荷時における記憶装置内に記憶された情報、その情報の読取方法および半導体チップの選出方法について説明する。図8には、本実施の形態の記憶装置に記憶される半導体チップに関する情報を示している。
図1に示すチップ特性検査工程(S3)を経て、図8に示すように、半導体チップの通し番号(図8中のチップ通し番号)が1から順番に振られ、この通し番号に対応した測定データ(図8中のデータ1、データ2およびデータ3)が記憶装置に記憶されている。例えば、図3に示す高温DCテスト工程(S33)、高温ACテスト工程(S34)および常温DCテスト工程(S36)で測定したデータが、夫々、データ1、データ2およびデータ3に対応する。ここで、前述したように、テスト端子を接触させない状態で測定したデータは、図8に示すように、「0.000」(コンタクト不良)として記憶装置に記憶されている。
続いて、図1に示す出荷用チップ詰め工程(S4)において、データ1〜3に基づいて、半導体チップが良品か不良品かを判断する。図8に示すように、チップ通し番号1,3,4は、データ1〜3がいずれも想定された動作範囲内であるため、良品である旨の識別番号「11」が付され、記憶装置に記憶されている。チップ通し番号2は、データ2が動作範囲外(8.555)であるため、不良品である旨の識別番号「10」が付され、記憶装置に記憶されている。チップ通し番号5は、データ1が動作範囲外(0.200)であるため、同様に、不良品である旨の識別番号「10」が付され、記憶装置に記憶されている。なお、チップ通し番号2は、データ2が動作範囲外であるため、データ3がテスト端子非接触の状態で測定され、データ3には「0.000」が記憶されている。また、チップ通し番号5は、データ1が動作範囲外であるため、データ2がテスト端子非接触の状態で測定され、「0.000」と記憶されている。また、それに伴い、データ2が動作範囲外となるため、データ3もテスト端子非接触の状態で測定され、データ3には「0.000」が記憶されている。このようにして、半導体チップの通し番号ごとに、識別番号が紐付けされ、記憶装置に記憶される。
続いて、図1に示す出荷用チップ詰め工程(S4)において、図8に示すように、半導体チップの通し番号と識別番号とを参照し、識別番号が「11」(良品)である半導体チップは、図4に示す出荷用トレイTR2に格納される。この際、図4に示す出荷用トレイTR2の格納位置が、Xが「1」,Yが「1」である場合には、その格納位置を、半導体チップの通し番号に紐付けて、記憶装置に記憶する。チップ通し番号3およびチップ通し番号4の半導体チップも、同様に、出荷用トレイにおける格納位置が記憶装置に記憶される。ここで、半導体チップは、図4に示す出荷用トレイTR2における格納位置は、切欠部NTに最も近いチップ収納部ST2(すなわちX1,Y1)から順番に格納するようにしてもよいし、予め格納位置を指定して格納してもよい。
一方、出荷用チップ詰め工程(S4)において、チップ通し番号と識別番号とを参照し、識別番号が「10」(不良品)である半導体チップは、廃棄用トレイに格納して、最終的に廃棄される。この際、不良品の半導体チップの情報(図8に示すチップの通し番号、識別番号およびデータ1〜3)を記憶装置から削除する(なお、図8では、削除されるデータを二重線で示しているが、実際には消去され、残らない)。そのため、図8に示すように、出荷用トレイに格納される半導体チップの通し番号と、その半導体チップの測定データとは、一対一対応している状態が維持される。
その後、図8に示すように、格納された半導体チップの通し番号、その半導体チップの出荷用トレイにおける格納位置、および、その半導体チップの測定データが、出荷用トレイの識別記号ごとに切り分けられて、記憶装置に記憶される。図8に示す状態が、記憶装置に記憶された情報の、半導体チップの出荷時における状態である。出荷後は、出荷用トレイの識別記号を記憶装置内で検索することによって、その識別記号を有する出荷用トレイに格納された半導体チップの格納位置およびその半導体チップの測定データを参照することができる。
次に、出荷された半導体チップの測定データを参照する具体的な方法について説明する。特に、ここでは、出荷された半導体チップから特性の似通った半導体チップを選び出して、モジュールに組み込む場合を例に説明する。
まず、図4に示す出荷用トレイTR2のコードCI1を読み取る。これにより、その出荷用トレイTR2の識別記号がわかる。その後、記憶装置にアクセスし、読み取った出荷用トレイの識別記号を検索すると、図8に示すように、その出荷用トレイに格納されている半導体チップの格納位置と、その格納位置に格納されている半導体チップの測定データ(データ1〜データ3)とが紐付いた状態で参照することができる。続いて、記憶装置内の測定データを参照して、似通った電気的特性を有する半導体チップを選び、選んだ半導体チップの、出荷用トレイにおける格納位置を参照する。その後、参照した出荷用トレイの格納位置から半導体チップを取り出してモジュールに組み込む。このようにして、特性の似通った半導体チップをモジュールに組み込むことができる。
<検討例の説明>
ここで、本願発明者が検討した検討事項について説明する。一般に、半導体チップをベアチップの状態で出荷し、顧客側で複数のベアチップを小型モジュールに実装することが行われている。そのため、製造したモジュールの歩留まり低下を回避するためには、半導体ウエハに対して行われる試験・検査工程のみならず、個片化された半導体チップの状態で電気的特性試験を行い、良品選別された半導体チップ、すなわち、特性が保証された半導体チップを出荷することが不可欠である。
さらには、出荷した半導体チップに対して、電気的特性試験によって得られた電気的特性データを参照できるようにすれば、電気的特性の似通った半導体チップを一つのモジュールに組み込むことができる。これにより、半導体チップの信頼性をさらに高め、半導体チップを組み込んだモジュールの歩留まりを向上させることができる。このような観点から、本願発明者は、以下の半導体装置の製造工程を検討した。
図示しないが、検討例の半導体装置の製造工程は、チップ準備工程、検査用チップ詰め工程、チップ特性検査工程、出荷用チップ詰め工程、チップ外観検査工程、チップトレイ梱包工程を含む。前述のように、半導体チップの電気的特性データを参照できるようにするために、本願発明者は、チップ特性検査工程における測定データを特性試験装置に供給された半導体チップと紐付けしようと試みた。図9は、検討例のチップ特性検査工程のプロセスフロー図である。
図9に示すように、検討例のチップ特性検査工程では、まず、チップ供給工程(S101)により、半導体チップを特性試験装置に供給する。続いて、特性試験装置に供給された半導体チップに対して、予備加熱工程(S102)を行い、その後、高温におけるDCテスト(高温DCテスト工程)(S103)を行う。続いて、高温におけるACテスト(高温ACテスト工程)(S104)を行う。続いて、半導体チップに対して、冷却工程(S105)を行い、その後、常温におけるDCテスト(常温DCテスト工程)(S106)を行う。
図9に示すチップ特性検査工程において、高温DCテスト工程(S103)、高温ACテスト工程(S104)および常温DCテスト工程(S106)の内、一つでも不良品とされた半導体チップは、出荷せず廃棄される。そのため、高温ACテスト工程(S104)においては、1つ前の高温DCテスト工程(S103)で良品と判断された半導体チップに対してのみ試験を行い、高温DCテスト工程(S103)で不良品と判断された半導体チップに対しては、試験を行わない。同様に、常温DCテスト工程(S106)においては、高温DCテスト工程(S103)および高温ACテスト工程(S104)の両方において良品と判断された半導体チップに対してのみ試験を行う。一方、1つ前の高温ACテスト工程(S104)で不良品と判断された半導体チップ、および、2つ前の高温DCテスト工程(S103)で不良品と判断され、高温ACテスト工程(S104)が行われなかった半導体チップに対しては、試験を行わない。以上のチップ特性検査工程を採用することにより、半導体チップに対して行うテスト工程の数を減らし、半導体チップの製造効率を高めることができる。
しかしながら、検討例のチップ特性検査工程を採用した場合には、試験が行われない半導体チップが存在するため、特性試験装置に供給した半導体チップの数と、高温DCテスト工程(S103)、高温ACテスト工程(S104)および常温DCテスト工程(S106)を行って得られた測定データの数とが一致しない。特に、高温DCテスト工程(S103)〜常温DCテスト工程(S106)の各テスト工程においては、各テスト工程内の測定順に測定データに番号を付与する。従って、テスト工程間での半導体チップの番号の紐付けがなされていないため、供給した半導体チップの内、何番目の半導体チップが不良で、どの試験が行われなかったのかが不明な状態となる。そのため、良品の半導体チップと測定された電気的特性データとの紐付けが難しく、電気的特性試験によって得られた半導体チップの電気的特性データを参照することは困難である。
また、検討例のチップ外観検査工程において、外観不良の半導体チップをチップトレイから除去し、除去した半導体チップが格納されていた位置に、良品の半導体チップを格納して、チップトレイに半導体チップが隙間なく格納された状態で出荷することが行われる。しかし、この場合には、不良品の半導体チップが格納されていた位置と、新たにその位置に格納される良品の半導体チップとに関連性がないため、チップ収納部に収納された半導体チップと、半導体チップの電気的特性データとの紐付けができず、半導体チップの電気的特性データの参照がますます困難になる。
以上より、半導体装置の製造工程を工夫することにより、出荷用のチップトレイに格納された半導体チップと、その半導体チップの電気的特性データとの紐付けを容易に行えるようにすることが望まれる。
<実施の形態の主要な特徴>
本実施の形態の半導体装置の製造方法によれば、電気的特性試験によって得られた半導体チップの電気的特性データを容易に参照することができ、その結果、半導体装置の信頼性を向上させることができる。以下、本実施の形態の主要な特徴に基づき、その理由を具体的に説明する。
まず、第1の特徴は、図3に示すチップ供給工程(S31)において、特性試験装置に供給される半導体チップに対して、その供給順に通し番号が付与される点、および、図1に示すチップ特性検査工程(S3)における各テスト工程において、1つ前のテスト工程で不良品と判断された半導体チップに対して、テスト端子を接触させない状態で測定を行う点にある。これにより、図1に示す本実施の形態のチップ特性検査工程(S3)を採用した場合には、特性試験装置に供給した全ての半導体チップに対して、図3に示す高温DCテスト工程(S33)、高温ACテスト工程(S34)および常温DCテスト工程(S36)における全ての測定が実施される。そのため、特性試験装置に供給した半導体チップの数と、高温DCテスト工程(S33)、高温ACテスト工程(S34)および常温DCテスト工程(S36)を行って得られた測定データの数とが一致する。その結果、特性試験装置に供給された半導体チップの通し番号と、電気的特性試験によって得られた半導体チップの電気的特性データとを容易に紐付けることができる。
なお、特性試験装置に供給した半導体チップの数と、測定データの数とを一致させる方法として、各テスト工程の測定結果にかかわらず、供給した半導体チップに対して全てのテスト工程をテスト端子が接触した状態で行い、全てのテスト工程が完了した後に半導体チップが良品または不良品であるかの判断を行うという方法が考えられる。また、テスト工程ごとに半導体チップが良品または不良品であるかの判断を行いつつも、全てのテスト工程をテスト端子が接触した状態で行い、特性試験装置に供給した半導体チップの数と、測定データの数とを一致させるという方法もある。
しかし、これらの場合において、不良品の半導体チップに対してテスト工程を行うと、特性試験装置や他の半導体チップに対して悪影響を及ぼす可能性がある。例えば、本実施の形態の半導体チップは、インバータに適用されるパワーモジュールに組み込んで使用することを想定し、図3に示す高温DCテスト工程(S33)、高温ACテスト工程(S34)および常温DCテスト工程(S36)では、半導体チップに大電流を流して電気的特性試験を行っている。そのため、不良品の半導体チップに対してテストを行うと、テスト端子に過剰な電流が流れ、特性試験装置に負荷がかかったり、テスト端子が破損したりする可能性がある。また、不良品の半導体チップに大電流を流すことにより、半導体チップ自体が破壊されるおそれがある。半導体チップが破壊されると、半導体チップを構成していたシリコンが融解してテスト端子やステージに付着し、続いてステージに供給される半導体チップに対して正常なテストを行うことができない可能性がある。
それに対して、本実施の形態のチップ特性検査工程(S3)では、各テスト工程の後に、測定した半導体チップが良品または不良品であるかの判断を行い、不良品であると判断された半導体チップに対して、次のテスト工程ではテスト端子を接触させない状態で測定を行う。これにより、不良品の半導体チップに対して、実際に電流を流すことなく、測定した事実を残すことができる。これにより、不良品の半導体チップが特性試験装置や他の半導体チップに対して悪影響を及ぼす可能性を低減させることができる。
また、不良品の半導体チップに対してテスト端子を接触させない状態で測定したデータは、図8に示すように、「0.000」(コンタクト不良)として記憶装置に記憶されているので、前述した全てのテスト工程をテスト端子が接触した状態で行う場合に比べて、測定した半導体チップが良品または不良品であるかの判断を容易かつ確実に行うことができる。
また、第2の特徴は、図1に示す本実施の形態の出荷用チップ詰め工程(S4)において、チップ特性検査工程(S3)において取得した測定データに基づいて、良品(全てのテストにて良品とされたもの)または不良品(テストの内一つでも不良品とされたもの)を識別するための2種類の識別番号を半導体チップの通し番号ごとに付与して、記憶装置に記憶する点にある。これにより、半導体チップの通し番号および識別番号を参照するだけで、出荷用トレイTR2に格納する良品の半導体チップと格納しない不良品の半導体チップとを容易かつ即時に判別することができる。
また、第3の特徴は、図1に示す本実施の形態の出荷用チップ詰め工程(S4)において、出荷用トレイTR2に格納しない半導体チップ(不良品の半導体チップ)の情報(通し番号、測定データおよび識別番号)を、記憶装置から削除している点にある。これにより、出荷用トレイTR2に格納される半導体チップの数と、測定データの数とが一致し、出荷用トレイTR2に格納される半導体チップの通し番号と、その半導体チップの測定データとが一対一対応した状態を維持することができる。また、不必要なデータを削除することによって、記憶装置内のデータ量を節約することができる。
また、第4の特徴は、図1に示す本実施の形態のチップ外観検査工程(S5)において、不良品と判断された半導体チップは、図4に示す出荷用トレイTR2のチップ収納部ST2から適宜除去される点、および、出荷用トレイTR2のチップ収納部ST2において、除去した不良品の半導体チップが収納されていた位置には、別の半導体チップが収納されない状態が維持される点にある。すなわち、出荷用トレイTR2のチップ収納部ST2には、外観検査で良品とされた半導体チップのみが収納され、外観検査で不良品とされた半導体チップは取り除かれ、いわゆる歯抜けの状態で出荷される。これにより、出荷用トレイTR2における半導体チップの格納位置が変わらないため、記憶装置に記憶された情報を削除または変更することなく、出荷用トレイTR2に格納された半導体チップの格納位置と、その半導体チップの測定データとが一対一対応した状態を維持することができる。
また、第5の特徴は、図4に示すように、本実施の形態の出荷用トレイTR2には、コードCI1が付されている点、および、コードCI1には、出荷用トレイTR2の識別記号が含まれている点にある。そのため、出荷用トレイTR2に半導体チップを格納する際に、出荷用トレイTR2のコードCI1を読み取ることにより、どの出荷用トレイTR2に半導体チップを格納するのかを容易に把握することができる。そして、出荷用トレイTR2の収納位置を指定または記憶しながら、半導体チップを出荷用トレイTR2に格納していくことで、出荷用トレイTR2に格納していく半導体チップに付与された通し番号と、その半導体チップの収納位置とを紐付けて、その出荷用トレイTR2の識別記号と共に、記憶装置に記憶させることができる。これにより、半導体チップの通し番号と、半導体チップが格納される出荷用トレイTR2の識別記号と、半導体チップの格納位置とを相互に参照することができる。
また、出荷用トレイTR2から特性の似通った半導体チップを選び出す際に、出荷用トレイTR2のコードCI1を読み取ることにより、出荷用トレイTR2の識別記号を把握できる。その後、記憶装置にアクセスし、コードを読み取った出荷用トレイTR2の識別記号を参照すると、その出荷用トレイTR2に格納された半導体チップの格納位置と、その半導体チップの測定データとが紐付いた状態で見ることができる。そのため、測定データを参照して、似通った電気的特性を有する半導体チップを選び出し、出荷用トレイにおける格納位置から半導体チップを取り出すことができる。これにより、電気的特性の似通った半導体チップを一つのモジュールに組み込むことができる。そのため、半導体チップの信頼性を向上させることができる。
また、第6の特徴は、図2に示すように、本実施の形態の検査用トレイTR1のチップ収納部ST1が、行列状に区分されている点にある。そのため、図3に示すチップ供給工程(S31)において、半導体チップをハンドラ(チップハンドラ)により特性試験装置に供給しやすい。また、供給される半導体チップに対して、その供給順に通し番号が付与しやすい。
また、第7の特徴は、図4に示すように、本実施の形態の出荷用トレイTR2のチップ収納部ST2が、行列状に区分されている点にある。そのため、図4に示すチップ収納部ST2の位置を、横(X)方向および縦(Y)方向の平面座標を用いた数字により表すことができる。その結果、出荷用トレイTR2のチップ収納部ST2の位置を、少ないデータ量で記憶装置に記憶させることができると共に、半導体チップの格納位置の参照や半導体チップの取り出しも容易に行うことができる。
また、第8の特徴は、図4に示すように、本実施の形態のコードCI1は、2次元コードにより表されている点にある。2次元コードは、文字やバーコードに比べて単位面積あたりに表すことができる情報量が多い。そのため、図4に示す出荷用トレイTR2のチップ収納領域RGの外側のわずかな面積にコードCI1を表示することができる。また、コードCI1に多数の情報が含まれている場合であっても、小さい面積で情報を表すことができる。また、図4に示す出荷用トレイTR2には、コードCI1(2次元コード)が4箇所付されているため、出荷用トレイTR2の向きによらず、コードCI1を読み取ることができる。
また、第9の特徴は、図4に示すように、本実施の形態のコードCI1が、ラベルLBに印刷され、出荷用トレイTR2に貼り付けられている点にある。これにより、出荷用トレイTR2にコードCI1を容易に表示することができる。
また、第10の特徴は、図4に示す本実施の形態のコードCI1には、(1)出荷用トレイTR2の識別記号に加えて、(2)出荷用トレイTR2の型番を含む点にある。これにより、半導体チップに応じた出荷用トレイTR2の管理の容易化、選別の効率化、取り違えの防止などを図ることができる。例えば、特性試験装置のチップ格納部において、出荷用トレイTR2のコードCI1を読み取り、出荷用トレイTR2の型番を読み込むことにより、出荷用トレイTR2に格納できる半導体チップの種類、形状、大きさ、数(特に、チップ収納部が行列状であれば、縦および横に夫々何個あるか)等の情報を把握することができる。この情報に基づいて、特性試験装置のチップ格納部に設けられたハンドラにより、半導体チップを図4に示す出荷用トレイTR2のチップ収納部ST2に格納していくことができる。そして、出荷用トレイTR2のチップ収納部の数から、半導体チップをチップ収納部に何個格納した時点でこの出荷用トレイTR2が一杯になり、出荷用トレイTR2を次の出荷用トレイTR2に交換する必要があるかを把握することができる。
また、第11の特徴は、図4に示す本実施の形態のコードCI1には、(1)出荷用トレイTR2の識別記号に加えて、(3)ラベルLBの印刷日の情報を含む点にある。図4に示す本実施の形態のコードCI1には(3)ラベルLBの印刷日の情報が付されているため、ラベルLBの耐用年数の管理が容易になる。例えば、ラベルLBの印刷日から一定期間経過後にラベルLBを貼り替えることにより、ラベルLBが劣化してコードCI1が読み取れなくなったり、出荷用トレイTR2から脱落したりするといった事態を防止することができる。以上が本実施の形態の主要な特徴である。
なお、半導体チップの情報として、前述した半導体チップの電気的特性データ等の情報以外の情報を記憶装置に記憶させることが可能である。例えば、半導体チップをダイシングにより個片化する前の半導体ウエハのロット番号(1つのインゴットからスライスした半導体ウエハに付す通し番号であり、通常1〜25番の数字である)を半導体チップの通し番号と紐付けして記録装置に記憶させてもよい。これにより、同じ1枚の半導体ウエハからダイシングにより個片化された半導体チップを選び出すこともできる。
一方、図4に示す本実施の形態のコードCI1には、半導体チップの型番や半導体チップをダイシングにより個片化する前の半導体ウエハのロット番号の情報を含めない。コードCI1に半導体チップの型番を含めてしまうと、出荷用トレイTR2がその型番を有する半導体チップ専用の出荷用トレイになり、半導体チップの型番ごとに管理をする必要が発生する分、本実施の形態よりも管理効率が劣るためである。また、コードCI1に半導体ウエハのロット番号を含めてしまうと、1つの出荷用トレイTR2に同じ半導体ウエハから切り出された半導体チップのみを格納せざるを得ず、本実施の形態よりも半導体チップの格納効率が劣るためである。コードCI1に半導体ウエハのロット番号を含めなくとも、前述のように、半導体ウエハのロット番号を半導体チップの通し番号に紐付けして記憶装置に記憶させておけば、出荷用トレイTR2に格納された半導体ウエハの格納位置から、元の半導体ウエハのロット番号を参照することができる。
(実施の形態2)
次に、本実施の形態2の半導体装置の製造方法に含まれる製造工程について説明する。図10は、本実施の形態2の出荷用トレイを示す平面図である。図11は、本実施の形態2のコードを示す拡大平面図である。なお、図10の下側には、本実施の形態2の出荷用トレイの側面図も示している。
本実施の形態2の半導体装置の製造方法は、上記実施の形態1の半導体装置の製造方法と同様であるため、ここではその繰り返しの説明は省略する。実施の形態1では、図4および図5に示すように、コードCI1がラベルLBに印刷され、ラベルLBが出荷用トレイTR2に貼り付けられていたのに対して、実施の形態2では、図10および図11に示すように、コードCI2がレーザーにより出荷用トレイTR2に直接刻印(いわゆるレーザーマーキング)されている点が、実施の形態2と実施の形態1との相違点である。
また、図4に示す実施の形態1のコードCI1は、(1)出荷用トレイTR2の識別記号および(2)出荷用トレイTR2の型番に加えて、(3)ラベルLBの印刷日の情報を含んでいた。それに対して、図10に示す実施の形態2のコードCI2には、(1)出荷用トレイTR2の識別記号および(2)出荷用トレイTR2の型番に加えて、(3)コードCI2の刻印日の情報を含む点が、実施の形態2と実施の形態1との相違点である。
以上より、図10に示すように、実施の形態2では、コードCI2が出荷用トレイTR2に直接刻印されているため、図4に示す実施の形態1のようにラベルLBを貼る手間がかからない。また、ラベルを貼る(または貼り替える)際にラベルのゴミが出ない。これらの点で、実施の形態2は、実施の形態1よりも優れている。
また、図10に示す実施の形態2のコードCI2には(3)コードCI2の刻印日の情報が付されているため、出荷用トレイTR2の製造時にコードCI2を刻印することにより、出荷用トレイTR2の耐用年数の管理が容易になる。
なお、図10に示すコードCI2は、(1)出荷用トレイTR2の識別記号、(2)出荷用トレイTR2の型番および(3)コードCI2の刻印日の情報を含むが、出荷用トレイTR2に格納する半導体チップの種類が変わらない限り、(1)〜(3)の情報は変化しない。そのため、実施の形態2において、出荷用トレイTR2に直接コードCI2を刻印した場合であっても、出荷用トレイTR2を繰り返し使用することができる。
一方で、出荷用トレイTR2を別の半導体チップに転用するような場合には、図4に示す実施の形態1のコードCI1をラベルLBに印刷する方法が、コードCI1の内容を容易に変更できるという観点において、図10に示す実施の形態2のコードCI2を出荷用トレイTR2に直接刻印する方法よりも優れている。
なお、コードCI2は、図11(a)に示すように正方形状の2次元コードであっても、図11(b)に示すように長方形状の2次元コードであってもよい。図11(a)に示すように、コードCI2が正方形状の2次元コードである場合、1辺の長さL4は、例えば2〜4mmである。また、図11(b)に示すように、コードCI2が長方形状の2次元コードである場合、短辺の長さL5は、例えば2〜4mmであり、長辺の長さL6は、例えば、2〜7mmである。
また、図10に示す出荷用トレイTR2には、コードCI2を表す2次元コードは4箇所付されているが、これに限定されるものではなく、2次元コードは1つ以上付されていればよい。コードCI2の読取効率を向上させるためには、図10に示すように、出荷用トレイTR2の各辺部に1箇所ずつ2次元コードを付すことが好ましい。
(実施の形態3)
次に、本実施の形態3の半導体装置の製造方法に含まれる製造工程について説明する。本実施の形態3の半導体装置の製造方法は、上記実施の形態1および実施の形態2の半導体装置の製造方法と同様であるため、ここではその繰り返しの説明は省略する。
まず、実施の形態1では、図1に示すチップ特性検査工程(S3)において取得した測定データに基づいて、良品または不良品を識別するための2種類の識別番号を半導体チップの通し番号ごとに付与して、記憶装置に記憶していた。
一方、実施の形態3では、図1に示すチップ特性検査工程(S3)において取得した測定データに基づいて、識別番号を3種類以上用意する。この点が実施の形態3と実施の形態1との相違点である。これにより、出荷用トレイに格納する半導体チップの良品の中でさらに分類することができる。
例えば、半導体チップを優良品、良品および不良品の3種類に分類したり、ある特定の電気的特性データ(特性A、特性Bおよび特性C)に基づいて、半導体チップを特性Aの値が優れている良品、特性Bの値が優れている良品、特性Cの値が優れている良品および不良品の4種類に分類したりすることができる。
例えば、図1に示すチップ特性検査工程(S3)において取得した、ある特定の電気的特性データ(特性Aおよび特性B)に基づいて、特性Aの値が優れている良品には識別番号「12」を、特性Bの値が優れている良品には識別番号「11」を、不良品には識別番号「10」を付する。これにより、次の出荷用チップ詰め工程(S4)にて、特性試験装置のチップ格納部により、識別番号「12」を有する半導体チップを出荷用トレイ(特性A)に、識別番号「11」を有する半導体チップを出荷用トレイ(特性B)に、識別番号「10」を有する半導体チップを廃棄用チップトレイに、夫々格納することができる。
ここで、出荷された半導体チップから、特性の似通った半導体チップを選び出して、モジュールに組み込む方法を説明する。実施の形態3では、特性の似通った半導体チップが、夫々の出荷用トレイに格納されている。そのため、出荷用トレイに格納されている半導体チップの特性に関する情報を出荷用トレイに添付するデータシート等により、その出荷用トレイに表示することで、特性の似通った半導体チップを容易にモジュールに組み込むことができる。また、出荷用トレイのコードを読み取り、出荷用トレイの識別記号を記憶装置内で検索することにより、出荷用トレイに格納された半導体チップが、どのような特性に基づいて選別された半導体チップであるかを確認することもできる。
以上のように、実施の形態3の半導体装置の製造工程では、特性の似通った半導体チップをより簡便にモジュールに組み込むことができるという観点からは、実施の形態1の半導体装置の製造工程よりも優れている。その一方で、実施の形態3では、特性の分類ごとに出荷トレイが必要となるため、出荷トレイの数が実施の形態1に比べて多くなってしまう。そのため、半導体チップのチップトレイにおける格納効率の観点からは、実施の形態1の半導体装置の製造方法は、実施の形態3の半導体装置の製造方法よりも優れている。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
CI1 コード
CI2 コード
CP 半導体チップ
DF 欠陥
FL フィルム
HL ホルダー
IMD 差分画像
IMG,IMT 画像
IMS 基準画像
LB ラベル
NT 切欠部
RG チップ収納領域
ST1 チップ収納部
ST2 チップ収納部
TR1 検査用トレイ
TR2 出荷用トレイ

Claims (20)

  1. (a)半導体チップをそれぞれ収納する複数のチップ収納部が形成されたチップ収納領域を有する第1チップトレイを準備する工程、
    (b)半導体チップをそれぞれ収納する複数のチップ収納部が形成されたチップ収納領域を有し、前記チップ収納領域外にチップトレイの識別記号を含む情報を表すコードを有する複数の第2チップトレイを準備する工程、
    (c)複数の半導体チップをそれぞれ前記第1チップトレイの前記チップ収納部に格納する工程、
    (d)前記(c)工程の後、前記第1チップトレイの前記チップ収納部に格納した前記半導体チップを半導体検査装置に1つずつ供給し、前記半導体検査装置への供給順に前記半導体チップに通し番号を付与する工程、
    (e)前記(d)工程の後、前記半導体検査装置に供給された前記半導体チップに対して、供給順に複数の電気的特性試験を行い、前記電気的特性試験の測定データを記憶装置に記憶させる工程、
    (f)前記第2チップトレイの前記コードを読み取り、前記コードが表す情報を前記記憶装置に記憶させる工程、
    (g)前記(e)工程および前記(f)工程の後に、前記電気的特性試験を行った前記半導体チップを前記第2チップトレイの前記チップ収納部に格納し、格納した前記半導体チップの通し番号と、前記半導体チップを格納した前記第2チップトレイの識別記号と、前記第2チップトレイにおける前記半導体チップの格納位置とを対応させて前記記憶装置に記憶させる工程、
    を含み、
    前記(e)工程において2番目以降の電気的特性試験を行う場合には、1つ前の電気的特性試験において不良品と判定された半導体チップに対して、テスト端子を前記半導体チップに接触しない状態で測定し、前記半導体チップが不良である旨の測定データを取得することにより、前記半導体検査装置に供給された全ての半導体チップに対して全ての電気的特性試験を行い、取得した測定データを前記半導体チップの通し番号に紐付けし、前記記憶装置に記憶させる、半導体装置の製造方法。
  2. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記複数の電気的特性試験は、高温条件で半導体チップに直流電流を流す第1試験と、高温条件で半導体チップに交流電流を流す第2試験と、常温条件で半導体チップに直流電流を流す第3試験と、を含み、
    前記(e)工程において、前記複数の電気的特性試験は、前記第1試験、前記第2試験、前記第3試験の順に行われる、半導体装置の製造方法。
  3. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(g)工程は、
    (g1)前記(e)工程および前記(f)工程の後に、前記記憶装置から前記電気的特性試験を行った前記半導体チップの測定データを抽出する工程、
    (g2)前記測定データに基づいて、全ての半導体チップを良品の半導体チップと不良品の半導体チップとの2つに選別する工程、
    (g3)前記良品の半導体チップを前記第2チップトレイに格納し、格納した前記半導体チップの通し番号と、前記半導体チップを格納した前記第2チップトレイの識別記号と、前記第2チップトレイにおける前記半導体チップの格納位置とを対応させて前記記憶装置に記憶させる工程、
    (g4)前記不良品の半導体チップを廃棄し、廃棄した前記半導体チップの通し番号および前記通し番号に紐付けされた測定データを削除する工程、
    を含む、半導体装置の製造方法。
  4. 請求項3記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(g2)工程は、
    (g21)前記測定データに基づいて、良品または不良品のどちらかを判別する工程、
    (g22)前記半導体チップに、良品または不良品のどちらであるかを識別できる識別番号を付与する工程、
    (g23)前記識別番号を前記半導体チップの通し番号に紐付けて前記記憶装置に記憶させる工程、
    (g24)前記半導体チップの通し番号に紐付いた前記識別番号を参照することによって、全ての半導体チップを良品の半導体チップと不良品の半導体チップとに選別する工程、
    を含む、半導体装置の製造方法。
  5. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1チップトレイの前記チップ収納部は、行列状に区分され、
    前記(d)工程において、ハンドラにより、前記チップ収納部に格納された前記半導体チップが前記半導体検査装置に1つずつ供給される、半導体装置の製造方法。
  6. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第2チップトレイの前記チップ収納部は、行列状に区分され、
    前記(g)工程において、前記チップ収納部における前記半導体チップの格納位置が、前記チップ収納部の行および列に夫々付与された通し番号により表される、半導体装置の製造方法。
  7. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第2チップトレイは、出荷用のチップトレイである、半導体装置の製造方法。
  8. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記コードは、前記第2チップトレイの型番をさらに含む、半導体装置の製造方法。
  9. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記コードは、2次元コードである、半導体装置の製造方法。
  10. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記コードは、ラベルに印刷され、
    前記ラベルは、前記第2チップトレイに貼り付けられている、半導体装置の製造方法。
  11. 請求項10記載の半導体装置の製造方法において、
    前記コードは、前記コードが前記ラベルに印刷された日付をさらに含む、半導体装置の製造方法。
  12. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記コードは、レーザーにより前記第2チップトレイに刻印されている、半導体装置の製造方法。
  13. 請求項12記載の半導体装置の製造方法において、
    前記コードは、前記コードが前記第2チップトレイに刻印された日付をさらに含む、半導体装置の製造方法。
  14. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記記憶装置は、サーバである、半導体装置の製造方法。
  15. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(g)工程の後に、
    (h)前記第2チップトレイの前記チップ収納部に収納された前記半導体チップの外観不良を選別する外観検査を行う工程、
    をさらに有し、
    前記(h)工程において不良品とされた半導体チップを前記チップ収納部から除去し、
    前記チップ収納部において除去した前記半導体チップが収納されていた位置には、別の半導体チップが収納されない状態が維持され、
    除去した前記半導体チップの通し番号を、前記記憶装置から削除しない、半導体装置の製造方法。
  16. 請求項15記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(h)工程は、
    (h1)外観が良品である半導体チップの画像を複数用意する工程、
    (h2)複数の前記画像から統計的処理により基準画像を作成する工程、
    (h3)検査対象の半導体チップと前記基準画像とを比較し、不一致な箇所を欠陥として検出する工程、
    (h4)検出された欠陥に基づいて、前記検査対象の半導体チップが外観不良であるかどうかを判別する工程、
    を含む、半導体装置の製造方法。
  17. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(g)工程の後に、
    (i)前記記憶装置に記憶された前記測定データに基づいて、電気的特性の近い半導体チップを抽出する工程、
    (j)前記(i)工程により抽出された半導体チップの前記第2チップトレイの識別記号および前記第2チップトレイにおける前記半導体チップの格納位置を前記記憶装置に記憶された情報により確認して、抽出された前記半導体チップを取り出す工程、
    をさらに有する、半導体装置の製造方法。
  18. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記半導体チップの通し番号と、前記電気的特性試験の測定データと、前記第2チップトレイにおける前記半導体チップの格納位置と、前記第2チップトレイの識別記号とが紐付けられた情報は、前記第2チップトレイの識別記号ごとに切り分けられ、前記記憶装置に記憶されている、半導体装置の製造方法。
  19. 請求項18記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(g)工程の後に、
    (k)前記第2チップトレイの前記コードを読み取り、前記第2チップトレイの識別記号を前記記憶装置に記憶させる工程、
    (l)前記(k)工程の後に、記憶させた前記第2チップトレイの識別記号から、前記第2チップトレイに格納された前記半導体チップの格納位置と前記電気的特性試験の測定データとが紐付けられた情報を前記記憶装置から読み出す工程、
    (m)前記(l)工程の後に、前記電気的特性試験の測定データに基づいて、電気的特性の近い半導体チップを抽出する工程、
    (n)前記(m)工程により抽出された前記半導体チップの、前記第2チップトレイにおける格納位置を前記記憶装置に記憶された情報により確認して、抽出された前記半導体チップを取り出す工程、
    をさらに有する、半導体装置の製造方法。
  20. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(g)工程は、
    (g5)前記(e)工程および前記(f)工程の後に、前記記憶装置から前記電気的特性試験を行った半導体チップの測定データを抽出する工程、
    (g6)前記測定データに基づいて、電気的特性の近い半導体チップを抽出する工程、
    (g7)前記(g6)工程により抽出された前記半導体チップごとに、夫々別の前記第2チップトレイの前記チップ収納部に収納する工程、
    を含む、半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102297682B1 (ko) * 2020-04-23 2021-09-03 주식회사 오라컴 연성회로기판의 타발 편심 검사방법

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