JP2019060769A - 溶接部の抵抗計測方法、及び溶接部の抵抗計測装置 - Google Patents

溶接部の抵抗計測方法、及び溶接部の抵抗計測装置 Download PDF

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Abstract

【課題】タブ群と導電部材との溶接部の抵抗値を正確に計測できる溶接部の抵抗計測方法、及び溶接部の抵抗計測装置を提供する。【解決手段】タブ群18と導電部材17が溶接された溶接部19を備える二次電池について、溶接部19の抵抗値を計測する溶接部の抵抗計測方法は、タブ群18において溶接部19とは別の部分である第1測定対象部P1に抵抗測定部42の一方のプローブを接触させ、導電部材17において溶接部19とは別の部分である第2測定対象部P2に抵抗測定部42の他方のプローブを接触させ、第1測定対象部P1及び第2測定対象部P2間の抵抗値を算出用抵抗値として測定する測定工程と、測定工程と同時に行われ、第2測定対象部P2の温度を取得する取得工程と、取得工程で取得された温度に基づいて、算出用抵抗値を補正する補正工程と、補正工程で補正された算出用抵抗値に基づいて、溶接部19の抵抗値を算出する算出工程とを備える。【選択図】図6

Description

本発明は、溶接部の抵抗値を計測する溶接部の抵抗計測方法、及び溶接部の抵抗計測装置に関する。
従来から、EV(Electric Vehicle)やPHV(Plug in Hybrid Vehicle)などの車両には、電動機などへの供給電力を蓄える蓄電装置としてリチウムイオン二次電池などが搭載されている。二次電池は、シート状の正極及び負極の電極が絶縁された状態で積層された電極組立体と、該電極組立体を収容するケースとを備える。正極及び負極の電極は、金属箔と、金属箔の両面又は片面に存在する活物質層と、活物質層が存在せず、金属箔が露出する未塗工部とを有する。未塗工部は、例えば、金属箔の一辺から突出したタブである。電極組立体は、各極性のタブが積層された未塗工部群としてのタブ群を備える。二次電池からの電力の取り出しは、電極組立体と電気的に接続された電極端子を通して行われる。特許文献1に開示の二次電池は、タブ群と電極端子の一部(例えば板状の導電部材)とを溶接した溶接部を備える。溶接部によって、正極及び負極の電極は、電極端子と電気的に接続されている。このような溶接部は、タブ群と導電部材とが重ねられた状態で、タブ群側からレーザを照射することで形成される。このとき、タブ群の表面から盛り上がった部分(ビード)が形成されることで、溶接部の表面は凹凸になることがある。
特開2014−146467号公報
このような二次電池では、タブ群と導電部材との溶接部の剥離強度が十分な強度であるか否かが検査される。全ての二次電池の検査を可能とするため、溶接部の検査は非破壊検査によって行われるのが好ましい。非破壊検査の一例として、溶接部に抵抗計測部のプローブを接触させて、溶接部の抵抗値を計測する方法がある。溶接部の剥離強度は、溶接部の抵抗値が低くなるほど高くなることが知られている。しかしながら、溶接部の抵抗値は数十μΩのオーダーと非常に小さいため、溶接部の表面が凹凸であると、溶接部に対するプローブの接触位置によっては接触抵抗を小さくできず、抵抗値を正確に計測できない虞がある。また、溶接部の抵抗値は、溶接部の温度によって変化するため、溶接部の温度の影響を受けて抵抗値を正確に計測できない虞がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、タブ群と導電部材との溶接部の抵抗値を正確に計測できる溶接部の抵抗計測方法、及び溶接部の抵抗計測装置を提供することにある。
上記問題点を解決するための溶接部の抵抗計測方法は、シート状の金属箔と、前記金属箔の少なくとも片面に存在する活物質層と、前記活物質層が存在せず、前記金属箔が露出する未塗工部とを有する正極及び負極の電極が絶縁された状態で積層され、かつ複数枚の前記未塗工部が同じ極性同士で積層された未塗工部群を備える電極組立体と、前記電極組立体と電気を授受する電極端子と、前記未塗工部群と前記電極端子とを電気的に接続する導電部材と、前記未塗工部群と前記導電部材とが溶接された溶接部とを備える蓄電装置について、前記溶接部の抵抗値を計測する溶接部の抵抗計測方法であって、前記未塗工部群において前記溶接部とは別の部分である第1測定対象部に抵抗測定部の一方のプローブを接触させ、前記導電部材において前記溶接部とは別の部分である第2測定対象部に前記抵抗測定部の他方のプローブを接触させ、前記第1測定対象部及び前記第2測定対象部間の抵抗値を算出用抵抗値として測定する測定工程と、前記測定工程と同時に行われ、前記第1測定対象部又は前記第2測定対象部の温度を取得する取得工程と、前記取得工程において取得された温度に基づいて、前記算出用抵抗値を補正する補正工程と、前記補正工程において補正された算出用抵抗値に基づいて、前記溶接部の抵抗値を算出する算出工程と、を備えることを要旨とする。
溶接部にプローブを直接接触させて抵抗値を計測する場合、溶接部の表面が凹凸であると、溶接部に対するプローブの接触位置によっては接触抵抗を小さくできず、溶接部の抵抗値を正確に計測できない虞がある。これに対し、溶接部とは別の第1測定対象部及び第2測定対象部にプローブを接触させることで、溶接部の表面の凹凸の影響を受けることなく算出用抵抗値を計測できる。また、一般に、抵抗値は、抵抗値が測定される部分の温度によって変化するが、第2測定対象部の温度に基づいて補正された算出用抵抗値を用いて溶接部の抵抗値を算出することで、温度を加味して溶接部の抵抗値を算出できる。よって、溶接部の抵抗値を正確に計測できる。
また、溶接部の抵抗計測方法について、前記取得工程は、放射温度計によって行われるのが好ましい。
放射温度計が温度測定に要する時間は、接触式温度計が温度測定に要する時間よりも短い。よって、第2測定対象部の温度を早急に取得できる。
また、溶接部の抵抗計測方法について、前記導電部材において前記溶接部及び前記第2測定対象部とは別の部分を第3測定対象部としたとき、前記取得工程は、前記第2測定対象部及び前記第3測定対象部間の抵抗値を温度取得用抵抗値として測定する抵抗測定工程と、前記抵抗測定工程において測定された温度取得用抵抗値に基づいて、前記第2測定対象部の温度を取得する温度取得工程と、を備えるのが好ましい。
これによれば、第2測定対象部の温度を直接測定することなく、温度を取得できる。
また、溶接部の抵抗計測方法について、前記測定工程及び前記取得工程の前に、冷却装置によって前記溶接部を冷却する冷却工程を備えるのが好ましい。
冷却工程では、溶接部に加えて溶接部の周囲(各測定対象部を含む)も冷却される。溶接部及びその周囲の温度変化は、溶接部の形成直後では高温状態から急速に温度が低下するため大きく、溶接部及びその周囲が冷却されると小さくなる。溶接部及びその周囲の温度変化が大きい状態では算出用抵抗値の変化も大きくなるため、測定工程は溶接部及びその周囲の温度変化が小さい状態で行われるのが好ましい。冷却装置により溶接部を冷却することで、自然に冷却する場合と比較して、溶接部及びその周囲が溶接部の形成直後の温度変化の大きい状態から温度変化の小さい状態になるまでの時間を短縮できる。よって、溶接部を形成してから溶接部の抵抗計測を開始するまでの時間を短縮できる。
上記問題点を解決するための溶接部の抵抗計測装置は、シート状の金属箔と、前記金属箔の少なくとも片面に存在する活物質層と、前記活物質層が存在せず、前記金属箔が露出する未塗工部とを有する正極及び負極の電極が絶縁された状態で積層され、かつ複数枚の前記未塗工部が同じ極性同士で積層された未塗工部群を備える電極組立体と、前記電極組立体と電気を授受する電極端子と、前記未塗工部群と前記電極端子とを電気的に接続する導電部材と、前記未塗工部群と前記導電部材とが溶接された溶接部とを備える蓄電装置について、前記溶接部の抵抗値を計測する溶接部の抵抗計測装置であって、前記未塗工部群において前記溶接部とは別の部分である第1測定対象部に接触する一方のプローブと、前記導電部材において前記溶接部とは別の部分である第2測定対象部に接触する他方のプローブとを有し、前記第1測定対象部及び前記第2測定対象部間の抵抗値を算出用抵抗値として測定する抵抗測定部と、前記抵抗測定部が算出用抵抗値を測定するのと同時に、前記第1測定対象部又は前記第2測定対象部の温度を取得する取得部と、前記取得部が取得した温度に基づいて、前記算出用抵抗値を補正する補正部と、前記補正部が補正した算出用抵抗値に基づいて、前記溶接部の抵抗値を算出する算出部と、を備えることを要旨とする。
抵抗測定部のプローブを溶接部に直接接触させて抵抗値を計測する場合、溶接部の表面が凹凸であると、溶接部に対するプローブの接触位置によっては接触抵抗を小さくできず、溶接部の抵抗値を正確に計測できない虞がある。これに対し、溶接部とは別の第1測定対象部及び第2測定対象部にプローブを接触させることで、溶接部の表面の凹凸の影響を受けることなく算出用抵抗値を計測できる。また、蓄電装置の生産ラインでは、製造設備を連続して作動させることにより、溶接部及びその周囲(第1測定対象部及び第2測定対象部を含む)は温められ、温度が一定にならない。また、一般に、抵抗値は、抵抗値が測定される部分の温度によって変化する。これに対し、第2測定対象部の温度に基づいて補正された算出用抵抗値を用いて溶接部の抵抗値を算出することで、温度を加味して溶接部の抵抗値を算出できる。よって、溶接部の抵抗値を正確に計測できる。また、溶接部及びその周囲の温度が一定になるまで冷却する必要がないため、冷却に要する時間を短縮できる。
また、溶接部の抵抗計測装置について、前記取得部は、放射温度計であるのが好ましい。
放射温度計が温度測定に要する時間は、接触式温度計が温度測定に要する時間よりも短い。よって、第2測定対象部の温度を早急に取得できる。
また、溶接部の抵抗計測装置について、前記導電部材において前記溶接部及び前記第2測定対象部とは別の部分を第3測定対象部としたとき、前記取得部は、前記第2測定対象部及び前記第3測定対象部間の抵抗値を温度取得用抵抗値として測定する温度取得用測定部と、前記温度取得用測定部が測定した温度取得用抵抗値に基づいて、前記第2測定対象部の温度を取得する温度取得部と、を備えるのが好ましい。
これによれば、第2測定対象部の温度を直接測定することなく、温度を取得できる。
また、溶接部の抵抗計測装置について、前記抵抗測定部が算出用抵抗値を測定し、前記取得部が温度を取得する前に、前記溶接部を冷却する冷却装置を備えるのが好ましい。
冷却装置は、溶接部に加えて溶接部の周囲(各測定対象部を含む)も冷却する。溶接部及びその周囲の温度変化は、溶接部の形成直後では高温状態から急速に温度が低下するため大きく、溶接部及びその周囲が冷却されると小さくなる。溶接部及びその周囲の温度変化が大きい状態では算出用抵抗値の変化も大きくなるため、溶接部及びその周囲の温度変化が小さい状態で算出用抵抗値を測定するのが好ましい。冷却装置により溶接部を冷却することで、自然に冷却する場合と比較して、溶接部及びその周囲が溶接部の形成直後の温度変化の大きい状態から温度変化の小さい状態になるまでの時間を短縮できる。よって、溶接部を形成してから溶接部の抵抗計測を開始するまでの時間を短縮できる。
本発明によれば、タブ群と導電部材との溶接部の抵抗値を正確に計測できる。
第1の実施形態の二次電池の分解斜視図。 第1の実施形態の二次電池の拡大断面図。 (a)は二次電池の溶接部を示す部分断面図、(b)は二次電池の溶接部を示す平面図。 溶接部の抵抗計測工程図。 冷却工程を示す部分断面図。 第1の実施形態の測定工程及び取得工程を示す平面図。 溶接部の抵抗計測装置のブロック図。 第2の実施形態の測定工程及び取得工程を示す平面図。 第3の実施形態の二次電池の拡大断面図。 第3の実施形態の測定工程及び取得工程を示す平面図。
(第1の実施形態)
以下、蓄電装置が備える溶接部の抵抗計測方法及び抵抗計測装置を、二次電池が備える溶接部の抵抗計測方法及び抵抗計測装置に具体化した第1の実施形態を図1〜図7にしたがって説明する。
図1に示すように、蓄電装置としての二次電池10は、ケース11を備える。二次電池10は、ケース11に収容された電極組立体12及び電解液(図示せず)を備える。ケース11は、直方体状のケース本体13と、ケース本体13の開口部13aを閉塞する矩形平板状の蓋14とを有する。ケース11を構成するケース本体13と蓋14は、何れも金属製(例えば、ステンレスやアルミニウム)である。また、本実施形態の二次電池10は、その外観が角型をなす角型電池である。また、本実施形態の二次電池10は、リチウムイオン電池である。
二次電池10は、電極組立体12と電気を授受する一対の電極端子15を備える。一対の電極端子15のうち、一方の電極端子15は正極の電極端子であり、他方の電極端子15は負極の電極端子である。各電極端子15は、蓋14の貫通孔14aを貫通してケース11外に突出する。各電極端子15には、蓋14と絶縁するためのリング状の絶縁リング16がそれぞれ取り付けられている。各電極端子15は、ケース11内に矩形板状の導電部材17を有する。各電極端子15は、導電部材17と電気的に接続されている。
図2に示すように、電極組立体12は、複数枚のシート状の正極の電極としての正極電極21と、複数枚のシート状の負極の電極としての負極電極22とを備える。電極組立体12は、正極電極21と負極電極22との間にセパレータ23を介在させて絶縁させた状態で交互に積層した層状構造を備える。
正極電極21及び負極電極22は、矩形シート状の金属箔24を備える。正極電極21の金属箔24は、例えばアルミニウム箔であり、負極電極22の金属箔24は、例えば銅箔である。正極電極21及び負極電極22は、金属箔24の両面に存在する活物質層25を備える。活物質層25は、極性に応じた活物質、導電材、及びバインダを含む。正極電極21及び負極電極22は、一対の長辺に沿う縁部のうち一方の縁部の一部から突出した矩形状のタブ26を備える。本実施形態では、タブ26の長手方向は、縁部からのタブ26の突出方向と一致する。タブ26は、活物質層25が存在せず、金属箔24が露出する未塗工部である。
電極組立体12は、各正極電極21のタブ26が正極電極21、負極電極22、及びセパレータ23が積層される方向の一端に集箔されて積層された未塗工部群としてのタブ群18を備える。同様に、電極組立体12は、各負極電極22のタブ26が正極電極21、負極電極22、及びセパレータ23が積層される方向の一端に集箔されて積層された未塗工部群としてのタブ群18を備える。タブ26が積層される方向を積層方向とする。各タブ群18は、電極組立体12において蓋14と対向するタブ側端面12aに存在する。図1及び図2に示すように、電極組立体12は、タブ26の突出方向においてタブ群18の基端部及び先端部が折り曲げられた状態でケース11に収容される。導電部材17は、タブ群18の積層方向の一端面と蓋14の内面との間に位置する。導電部材17の長手方向は、タブ26の短手方向と一致し、導電部材17の短手方向は、タブ26の長手方向と一致している。なお、図3以降では、説明の便宜上、タブ群18を折り曲げずに延ばした状態で図示している。
図3(a)及び図3(b)に示すように、二次電池10は、タブ群18と導電部材17とがレーザ溶接された2つの溶接部19を備える。タブ群18は、導電部材17の長手方向の約半分と重なっている。本実施形態の2つの溶接部19は、タブ群18と導電部材17とが重なる部分のうちタブ26の突出方向の基端側の部分に存在するとともに、タブ26の短手方向(導電部材17の長手方向)に間隔を空けて存在する。この溶接部19により、タブ群18と導電部材17とは電気的に接続される。溶接部19を形成する際に、タブ群18の積層方向の他端面から盛り上がった部分(ビード)が形成されることで、溶接部19の表面は凹凸になることがある。
ここで、タブ群18において溶接部19とは別の部分を第1測定対象部P1とし、導電部材17において溶接部19とは別の部分を第2測定対象部P2とする。第1測定対象部P1の表面は、タブ26であるため平坦面である。第1測定対象部P1は、タブ群18と導電部材17とが重なる部分のうち、タブ26の突出方向において溶接部19よりも先端側の部分に存在する。また、第1測定対象部P1は、タブ26の短手方向(導電部材17の長手方向)において溶接部19同士の間に存在する。第2測定対象部P2の表面は、導電部材17であるため平坦面である。第2測定対象部P2は、タブ群18と重なっていない導電部材17の長手方向の約半分に存在する。
次に、二次電池の製造方法の一部について説明する。
二次電池の製造方法は、溶接工程及び検査工程を含む。溶接工程は、タブ群18と導電部材17とを溶接し、溶接部19を形成する工程である。本実施形態では、タブ群18の一端面と導電部材17とが重ねられた状態で、図示しないレーザ照射装置により、タブ群18の積層方向の他端側からレーザを照射することで、溶接部19を形成する。形成直後の溶接部19の温度は、例えば100〜500度程度である。溶接部19の形成直後の第1測定対象部P1及び第2測定対象部P2のそれぞれの温度は、形成直後の溶接部19の温度とほぼ同じである。溶接部19、第1測定対象部P1、及び第2測定対象部P2の温度は、溶接工程の直後の高温状態から急速に低下する。すなわち、溶接工程の直後からの所定期間では、溶接部19、第1測定対象部P1、及び第2測定対象部P2の温度変化は大きい。
検査工程は、溶接工程で形成された溶接部19の剥離強度が良好か否かを検査する工程である。溶接部19の剥離強度は、溶接部19の抵抗値が小さいほど高くなることが知られている。よって、溶接部19の抵抗値を計測することで、溶接部19の剥離強度を非破壊検査できる。検査工程は、全ての二次電池10に対して行われる。検査工程は、溶接部19の抵抗値を計測する抵抗計測工程と、抵抗計測工程で計測された溶接部19の抵抗値に基づいて、溶接部19の剥離強度が所定の強度以上であるか否かを判定する判定工程とを備える。
以下、溶接部の抵抗計測方法について詳述する。
図4に示すように、溶接部の抵抗計測方法は、冷却工程、測定工程、取得工程、補正工程、及び算出工程を含む。溶接部19の抵抗値の計測には、溶接部の抵抗計測装置(以下、単に抵抗計測装置40という)が用いられる。
図5に示すように、冷却工程は、溶接工程において形成された溶接部19を冷却する工程である。冷却工程は、抵抗計測装置40の冷却装置41によって行われる。本実施形態の冷却装置41は、溶接部19に向けて空気を噴射する噴射装置である。溶接部19は、冷却装置41から噴射された空気によって、例えば40〜50度程度まで冷却される。このとき、第1測定対象部P1及び第2測定対象部P2も、溶接部19とほぼ同じ温度まで冷却される。これにより、溶接部19、第1測定対象部P1、及び第2測定対象部P2の温度変化は、溶接工程の直後の溶接部19、第1測定対象部P1、及び第2測定対象部P2の温度変化よりも小さくなる。
図6に示すように、測定工程は、第1測定対象部P1及び第2測定対象部P2間の抵抗値を算出用抵抗値として測定する工程である。溶接部19の温度変化が大きい状態では算出用抵抗値の変化も大きくなるため、溶接部19の温度変化が小さい状態で算出用抵抗値を測定するのが好ましい。測定工程には、抵抗計測装置40の抵抗測定部42が用いられる。抵抗測定部42は、4端子法によって算出用抵抗値を測定する。つまり、抵抗測定部42は、電圧計に接続された一対の第1プローブ42aと、電源及び電流計に接続された一対の第2プローブ42bとを備える。抵抗測定部42の一方のプローブとしての一方の第1プローブ42a及び一方の第2プローブ42bを第1測定対象部P1に接触させ、抵抗測定部42の他方のプローブとしての他方の第1プローブ42a及び他方の第2プローブ42bを第2測定対象部P2に接触させることで、抵抗値を測定する。なお、第1及び第2測定対象部P1,P2に対する第1及び第2プローブ42a,42bの加圧力を一定にすることで、接触抵抗の変化を小さくできる。抵抗値の測定時に流す電流の通電経路は、タブ26の一部、溶接部19、及び導電部材17の一部を含む。よって、測定される算出用抵抗値には、タブ26の抵抗値と溶接部19の抵抗値と導電部材17の抵抗値とが含まれる。なお、タブ26の抵抗値は、溶接部19の抵抗値及び導電部材17の抵抗値に対して十分小さく、無視できる。抵抗測定部42は、後述の補正部44に接続されている。抵抗測定部42は、測定した算出用抵抗値を補正部44に送信する。
取得工程は、第2測定対象部P2の温度を取得する工程である。取得工程は、上記の測定工程と同時に行われる。取得される温度は、算出用抵抗値が測定された時点での第2測定対象部P2の温度である。取得工程は、抵抗計測装置40の取得部43によって行われる。本実施形態の取得部43は、放射温度計である。取得部43は、補正部44に接続されている。取得部43は、取得した温度を補正部44に送信する。
図7に示すように、補正工程は、第2測定対象部P2の温度に基づいて、算出用抵抗値を補正する工程である。補正工程は、抵抗計測装置40の補正部44によって行われる。補正部44は、抵抗測定部42から算出用抵抗値を受信し、取得部43から第2測定対象部P2の温度を受信する。補正部44は、後述の算出部45に接続されている。補正部44は、補正した算出用抵抗値を算出部45に送信する。
算出工程は、補正された算出用抵抗値に基づいて、溶接部19の抵抗値を算出する工程である。算出工程は、抵抗計測装置40の算出部45によって行われる。算出部45には、記憶部46が接続されている。記憶部46は、抵抗計測装置40の一部である。記憶部46には、タブ群18における位置と抵抗値との関係や、タブ26(金属箔24)及び導電部材17の材料の抵抗率などの情報が予め記憶されている。算出部45は、補正部44から受信した補正された算出用抵抗値と記憶部46が記憶している情報とに基づいて、溶接部19の抵抗値を算出する。これにより、溶接部19の抵抗値の計測が完了する。算出部45には、判定部51が接続されている。算出部45は、算出した溶接部19の抵抗値を判定部51に送信する。
判定部51は、算出部45から受信した溶接部19の抵抗値に基づいて、溶接部19の剥離強度が所定の強度以上であるか否かを判定する。溶接部19の抵抗値が所定の抵抗値よりも高い場合、判定部51は、溶接部19の剥離強度が所定の強度より弱いと判定する。一方、溶接部19の抵抗値が所定の抵抗値以下の場合、判定部51は、溶接部19の剥離強度が所定の強度以上であると判定する。なお、判定部51によって溶接部19の剥離強度が所定の強度より弱いと判定された二次電池10については、溶接部19の剥離強度が所定の強度以上であると判定されるまで、溶接工程及び検査工程が繰り返し行われる。
次に、第1の実施形態の効果を作用とともに記載する。
(1)溶接部19に第1及び第2プローブ42a,42bを直接接触させて抵抗値を計測する場合、溶接部19の表面が凹凸であると、溶接部19に対する第1及び第2プローブ42a,42bの接触位置によっては接触抵抗を小さくできず、溶接部19の抵抗値を正確に計測できない虞がある。これに対し、溶接部19とは別の部分であり、しかも平坦面である第1測定対象部P1及び第2測定対象部P2に第1及び第2プローブ42a,42bを接触させることで、溶接部19の表面の凹凸の影響を受けることなく算出用抵抗値を計測できる。また、二次電池10の生産ラインでは、製造設備を連続して作動させることにより、溶接部19及びその周囲(第1測定部P1及び第2測定部P2を含む)は温められ、温度が一定にならない。また、一般に、抵抗値は、抵抗値が測定される部分の温度によって変化する。これに対し、第2測定対象部P2の温度に基づいて補正された算出用抵抗値を用いて溶接部19の抵抗値を算出することで、温度を加味して溶接部19の抵抗値を算出できる。よって、溶接部19の抵抗値を正確に計測できる。また、溶接部19及びその周囲の温度が一定になるまで冷却する必要がないため、冷却に要する時間を短縮できる。よって、冷却装置41の作動時間を短縮でき、冷却装置41を作動させるためのコストを削減できる。
(2)取得工程を行う取得部43は、放射温度計である。放射温度計が温度測定に要する時間は、接触式温度計が温度測定に要する時間よりも短い。よって、第2測定対象部P2の温度を早急に取得できる。
(3)溶接部19、第1測定対象部P1、及び第2測定対象部P2の温度変化は、溶接部19の形成直後では高温状態から急速に温度が低下するため大きく、溶接部19、第1測定対象部P1、及び第2測定対象部P2が冷却されると小さくなる。溶接部19、第1測定対象部P1、及び第2測定対象部P2の温度変化が大きい状態では算出用抵抗値の変化も大きいため、測定工程は、溶接部19、第1測定対象部P1、及び第2測定対象部P2の温度変化が小さい状態で行われるのが好ましい。冷却装置41によって溶接部19を冷却することで、自然に冷却する場合と比較して、溶接部19、第1測定対象部P1、及び第2測定対象部P2が溶接部19の形成直後の温度変化の大きい状態から温度変化の小さい状態になるまでの時間を短縮できる。よって、溶接工程の完了後から測定工程を開始するまでの時間を短縮できる。
(第2の実施形態)
以下、蓄電装置が備える溶接部の抵抗計測方法及び抵抗計測装置を、二次電池が備える溶接部の抵抗計測方法及び抵抗計測装置に具体化した第2の実施形態を図8にしたがって説明する。第2の実施形態は、取得部43の構成、及び第2測定対象部P2の温度の取得方法のみが第1の実施形態と異なる。よって、第1の実施形態と同じ部分については説明を省略する。
導電部材17において、溶接部19及び第2測定対象部P2とは別の部分を第3測定対象部P3とする。第3測定対象部P3は、タブ群18と重なっていない導電部材17の長手方向の約半分に存在する。第3測定対象部P3の温度は、第2測定対象部P2の温度とほぼ同じである。
取得部43は、温度取得用測定部43a、温度取得部43b、及び記憶部43cを備える。温度取得用測定部43a及び記憶部43cはそれぞれ、温度取得部43bに接続されている。温度取得部43bは、補正部44に接続されている。温度取得用測定部43aは、第2測定対象部P2及び第3測定対象部P3間の抵抗値を温度取得用抵抗値として測定する。温度取得用測定部43aは、測定した温度取得用抵抗値を温度取得部43bに送信する。記憶部43cには、温度取得用抵抗値と第2測定対象部P2の温度との関係が予め記憶されている。温度取得部43bは、温度取得用測定部43aから受信した温度取得用抵抗値と記憶部43cに記憶された関係とに基づいて、第2測定対象部P2の温度を取得する。温度取得部43bは、取得した第2測定対象部P2の温度を補正部44に送信する。
第2の実施形態では、第1の実施形態の効果(1)及び(3)と同様の効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
(4)取得部43は、第2測定対象部P2及び第3測定対象部P3間の抵抗値である温度取得用抵抗値から、第2測定対象部P2の温度を取得する。この場合、第2測定対象部P2の温度を直接測定することなく、第2測定対象部P2の温度を取得できる。
(第3の実施形態)
以下、蓄電装置が備える溶接部の抵抗計測方法及び抵抗計測装置を、二次電池が備える溶接部の抵抗計測方法及び抵抗計測装置に具体化した第3の実施形態を図9及び図10にしたがって説明する。なお、第1の実施形態と同じ構成については説明を省略し、第1の実施形態と異なる構成についてのみ説明する。
図9及び図10に示すように、第3の実施形態の二次電池10は、矩形状の保護板20を備える。保護板20は、金属製である。保護板20は、電極組立体12のタブ側端面12aとタブ群18の積層方向の他端面との間に位置する。保護板20は、タブ群18と導電部材17とが重なる部分に重ねられている。また、第3の実施形態の二次電池10は、タブ群18と導電部材17と保護板20とが溶接された2つの溶接部19を備える。2つの溶接部19は、保護板20においてタブ26の突出方向の基端側に存在するとともに、タブ26の短手方向(導電部材17の長手方向)に間隔を空けて存在する。なお、保護板20は、溶接工程において溶接部19を形成する際に、タブ群18を構成するタブ26が破れることを抑制するために用いられるものである。
ここで、保護板20において溶接部19とは別の部分を第1測定対象部P1とする。第1測定対象部P1は、保護板20の表面であるため平坦面である。第1測定対象部P1は、タブ26の突出方向において溶接部19よりも先端側に存在する。また、第1測定対象部P1は、タブ26の短手方向(導電部材17の長手方向)において溶接部19同士の間に存在する。第1測定対象部P1の温度は、溶接部19の温度とほぼ同じである。
抵抗計測装置40の記憶部46には、タブ群18における位置と抵抗値との関係や、タブ26及び導電部材17の材料の抵抗率に加え、保護板20の材料の抵抗率などの情報が予め記憶されている。なお、抵抗計測装置40の取得部43の構成、及び第2測定対象部P2の温度の取得方法は、第1の実施形態の構成及び取得方法を採用したが、第2の実施形態の構成及び取得方法を採用してもよい。
第3の実施形態では、第1の実施形態の効果(1)〜(3)と同様の効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
(5)タブ群18と導電部材17と保護板20とが溶接された溶接部19であっても、溶接部19の抵抗値を正確に計測できる。
なお、第1〜第3の実施形態は、以下のように変更してもよい。
○ 電極組立体12は、巻回型の電極組立体でもよい。図示しないが、巻回型の電極組立体は、長尺帯状の正極電極と長尺帯状の負極電極とが絶縁された状態で巻回された層状構造を有する。正極電極及び負極電極はそれぞれ、一対の長辺に沿う縁部のうち一方の縁部に活物質層が存在せず、金属箔が露出した帯状の未塗工部を備える。電極組立体は、帯状の未塗工部が同じ極性同士で積層された未塗工部群を備える。正極の未塗工部群は、巻回軸線の一端に存在し、負極の未塗工部群は、巻回軸線の他端に存在する。
○ 正極電極21及び負極電極22において、活物質層25は金属箔24の片面に存在してもよい。
○ 正極電極21及び負極電極22の未塗工部は、タブ26に限定されない。例えば、未塗工部は、タブ26の他に、タブ26が突出する縁部に沿って存在してもよい。また、未塗工部は、タブ26を備えず、金属箔24の縁部に沿って存在する構成にしてもよい。
○ 溶接部19を形成するための溶接方法は、レーザ溶接に限定されず、他の溶接方法であってもよい。
○ 二次電池10が有する溶接部19の個数は、1つでもよいし、3つ以上でもよい。
○ 第1及び第2の実施形態において、溶接部19の位置は、タブ群18と導電部材17とが重なる部分であれば適宜変更してよい。同様に、第3の実施形態において、溶接部19の位置は、タブ群18、導電部材17、及び保護板20が重なる部分であれば適宜変更してよい。
○ 第1及び第2の実施形態において、第1測定対象部P1の位置は、タブ群18上であり、溶接部19と異なる位置であれば適宜変更してよい。同様に、第3の実施形態において、第1測定対象部P1の位置は、保護板20上であり、溶接部19と異なる位置であれば適宜変更してよい。また、第1〜第3の実施形態において、第2測定対象部P2の位置は、導電部材17上であれば適宜変更してよい。また、第2の実施形態において、第3測定対象部P3の位置は、導電部材17上であり、溶接部19及び第2測定対象部P2と異なる位置であれば適宜変更してよい。
○ 冷却工程を省略してもよい。この場合、溶接工程の後に溶接部19及びその周囲(各測定対象部を含む)が自然に冷却され、溶接部19及びその周囲(各測定対象部を含む)の温度変化が小さくなるのを待ってから、取得工程を行う。
○ 冷却装置41は、溶接部19を冷却できるものであれば、噴射装置に限定されない。
○ 第1の実施形態において、取得部43は、第1測定対象部P1の温度を取得してもよい。この場合、補正部44は、第1測定対象部P1の温度に基づいて、算出用抵抗値を補正する。
○ 判定工程において、溶接部19の抵抗値から剥離強度を算出した後で、剥離強度が所定の強度以上であるか否かを判定してもよい。
○ 蓄電装置は、例えばキャパシタなど、二次電池以外の蓄電装置にも適用可能である。
○ 二次電池10は、リチウムイオン二次電池以外の他の二次電池であってもよい。要は、正極用の活物質と負極用の活物質との間をイオンが移動するとともに電荷の教授を行うものであればよい。
以下に上記実施形態から把握できる技術的思想を記載する。
(イ)シート状の金属箔と、前記金属箔の少なくとも片面に存在する活物質層と、前記活物質層が存在せず、前記金属箔が露出する未塗工部とを有する正極及び負極の電極が絶縁された状態で積層され、かつ複数枚の前記未塗工部が同じ極性同士で積層された未塗工部群を備える電極組立体と、前記電極組立体と電気を授受する電極端子と、前記未塗工部群と前記電極端子とを電気的に接続し、かつ前記未塗工部の積層方向の一端側に配置された導電部材と、前記未塗工部の積層方向の他端側に配置された保護板と、前記未塗工部群と前記導電部材と前記保護板とが溶接された溶接部とを備えた蓄電装置について、前記溶接部の抵抗値を計測する溶接部の抵抗計測方法であって、前記保護板において前記溶接部とは別の部分である第1測定対象部に抵抗測定部の一方のプローブを接触させ、前記導電部材において前記溶接部とは別の部分である第2測定対象部に前記抵抗測定部の他方のプローブを接触させ、前記第1測定対象部及び前記第2測定対象部間の抵抗値を算出用抵抗値として測定する測定工程と、前記測定工程と同時に行われ、前記第2測定対象部の温度を取得する取得工程と、前記取得工程において取得された前記第2測定対象部の温度に基づいて、前記算出用抵抗値を補正する補正工程と、前記補正工程において補正された算出用抵抗値に基づいて、前記溶接部の抵抗値を算出する算出工程と、を備えることを特徴とする溶接部の抵抗計測方法。
(ロ)シート状の金属箔と、前記金属箔の少なくとも片面に存在する活物質層と、前記活物質層が存在せず、前記金属箔が露出する未塗工部とを有する正極及び負極の電極が絶縁された状態で積層され、かつ複数枚の前記未塗工部が同じ極性同士で積層された未塗工部群を備える電極組立体と、前記電極組立体と電気を授受する電極端子と、前記未塗工部群と前記電極端子とを電気的に接続し、かつ前記未塗工部の積層方向の一端側に配置された導電部材と、前記未塗工部の積層方向の他端側に配置された保護板と、前記未塗工部群と前記導電部材と前記保護板とが溶接された溶接部とを備える蓄電装置について、前記溶接部の抵抗値を計測する溶接部の抵抗計測装置であって、前記保護板において前記溶接部とは別の部分である第1測定対象部に接触する一方のプローブと、前記導電部材において前記溶接部とは別の部分である第2測定対象部に接触する他方のプローブとを有し、前記第1測定対象部及び前記第2測定対象部間の抵抗値を算出用抵抗値として測定する抵抗測定部と、前記抵抗測定部が算出用抵抗値を測定するのと同時に、前記第2測定対象部の温度を取得する取得部と、前記取得部が取得した前記第2測定対象部の温度に基づいて、前記算出用抵抗値を補正する補正部と、前記補正部が補正した算出用抵抗値に基づいて、前記溶接部の抵抗値を算出する算出部と、を備えることを特徴とする溶接部の抵抗計測装置。
(ハ)シート状の金属箔と、前記金属箔の少なくとも片面に存在する活物質層と、前記活物質層が存在せず、前記金属箔が露出する未塗工部とを有する正極及び負極の電極が絶縁された状態で積層され、かつ複数枚の前記未塗工部が同じ極性同士で積層された未塗工部群を備える電極組立体と、前記電極組立体と電気を授受する電極端子と、前記未塗工部群と前記電極端子とを電気的に接続する導電部材と、前記未塗工部群と前記導電部材とが溶接された溶接部とを備える蓄電装置について、前記溶接部の剥離強度を検査する溶接部の検査方法であって、前記未塗工部群において前記溶接部とは別の部分である第1測定対象部に抵抗測定部の一方のプローブを接触させ、前記導電部材において前記溶接部とは別の部分である第2測定対象部に前記抵抗測定部の他方のプローブを接触させ、前記第1測定対象部及び前記第2測定対象部間の抵抗値を算出用抵抗値として測定する測定工程と、前記測定工程と同時に行われ、前記第2測定対象部の温度を取得する取得工程と、前記取得工程において取得された前記第2測定対象部の温度に基づいて、前記算出用抵抗値を補正する補正工程と、前記補正工程において補正された算出用抵抗値に基づいて、前記溶接部の抵抗値を算出する算出工程と、前記算出工程において算出された前記溶接部の抵抗値に基づいて、前記溶接部の剥離強度が所定の強度以上であるか否かを判定する判定工程と、を備えることを特徴とする溶接部の検査方法。
(ニ)シート状の金属箔と、前記金属箔の少なくとも片面に存在する活物質層と、前記活物質層が存在せず、前記金属箔が露出する未塗工部とを有する正極及び負極の電極が絶縁された状態で積層され、かつ複数枚の前記未塗工部が同じ極性同士で積層された未塗工部群を備える電極組立体と、前記電極組立体と電気を授受する電極端子と、前記未塗工部群と前記電極端子とを電気的に接続する導電部材と、前記未塗工部群と前記導電部材とが溶接された溶接部とを備える蓄電装置について、前記溶接部の剥離強度を検査する溶接部の検査装置であって、前記未塗工部群において前記溶接部とは別の部分である第1測定対象部に接触する一方のプローブと、前記導電部材において前記溶接部とは別の部分である第2測定対象部に接触する他方のプローブとを有し、前記第1測定対象部及び前記第2測定対象部間の抵抗値を算出用抵抗値として測定する抵抗測定部と、前記抵抗測定部が算出用抵抗値を測定するのと同時に、前記第2測定対象部の温度を取得する取得部と、前記取得部が取得した前記第2測定対象部の温度に基づいて、前記算出用抵抗値を補正する補正部と、前記補正部が補正した算出用抵抗値に基づいて、前記溶接部の抵抗値を算出する算出部と、前記算出部が算出した前記溶接部の抵抗値に基づいて、前記溶接部の剥離強度が所定の強度以上であるか否かを判定する判定部と、を備えることを特徴とする溶接部の検査装置。
10…蓄電装置としての二次電池、12…電極組立体、15…電極端子、17…導電部材、18…未塗工部群としてのタブ群、19…溶接部、21…電極としての正極電極、22…電極としての負極電極、24…金属箔、25…活物質層、26…未塗工部としてのタブ、40…抵抗計測装置としての溶接部の抵抗計測装置、41…冷却装置、42…抵抗測定部、43…取得部、43a…温度取得用測定部、43b…温度取得部、44…補正部、45…算出部、P1…第1測定対象部、P2…第2測定対象部、P3…第3測定対象部。

Claims (8)

  1. シート状の金属箔と、前記金属箔の少なくとも片面に存在する活物質層と、前記活物質層が存在せず、前記金属箔が露出する未塗工部とを有する正極及び負極の電極が絶縁された状態で積層され、かつ複数枚の前記未塗工部が同じ極性同士で積層された未塗工部群を備える電極組立体と、前記電極組立体と電気を授受する電極端子と、前記未塗工部群と前記電極端子とを電気的に接続する導電部材と、前記未塗工部群と前記導電部材とが溶接された溶接部とを備える蓄電装置について、前記溶接部の抵抗値を計測する溶接部の抵抗計測方法であって、
    前記未塗工部群において前記溶接部とは別の部分である第1測定対象部に抵抗測定部の一方のプローブを接触させ、前記導電部材において前記溶接部とは別の部分である第2測定対象部に前記抵抗測定部の他方のプローブを接触させ、前記第1測定対象部及び前記第2測定対象部間の抵抗値を算出用抵抗値として測定する測定工程と、
    前記測定工程と同時に行われ、前記第1測定対象部又は前記第2測定対象部の温度を取得する取得工程と、
    前記取得工程において取得された温度に基づいて、前記算出用抵抗値を補正する補正工程と、
    前記補正工程において補正された算出用抵抗値に基づいて、前記溶接部の抵抗値を算出する算出工程と、
    を備えることを特徴とする溶接部の抵抗計測方法。
  2. 前記取得工程は、放射温度計によって行われる請求項1に記載の溶接部の抵抗計測方法。
  3. 前記導電部材において前記溶接部及び前記第2測定対象部とは別の部分を第3測定対象部としたとき、
    前記取得工程は、
    前記第2測定対象部及び前記第3測定対象部間の抵抗値を温度取得用抵抗値として測定する抵抗測定工程と、
    前記抵抗測定工程において測定された温度取得用抵抗値に基づいて、前記第2測定対象部の温度を取得する温度取得工程と、
    を備える請求項1に記載の溶接部の抵抗計測方法。
  4. 前記測定工程及び前記取得工程の前に、冷却装置によって前記溶接部を冷却する冷却工程を備える請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の溶接部の抵抗計測方法。
  5. シート状の金属箔と、前記金属箔の少なくとも片面に存在する活物質層と、前記活物質層が存在せず、前記金属箔が露出する未塗工部とを有する正極及び負極の電極が絶縁された状態で積層され、かつ複数枚の前記未塗工部が同じ極性同士で積層された未塗工部群を備える電極組立体と、前記電極組立体と電気を授受する電極端子と、前記未塗工部群と前記電極端子とを電気的に接続する導電部材と、前記未塗工部群と前記導電部材とが溶接された溶接部とを備える蓄電装置について、前記溶接部の抵抗値を計測する溶接部の抵抗計測装置であって、
    前記未塗工部群において前記溶接部とは別の部分である第1測定対象部に接触する一方のプローブと、前記導電部材において前記溶接部とは別の部分である第2測定対象部に接触する他方のプローブとを有し、前記第1測定対象部及び前記第2測定対象部間の抵抗値を算出用抵抗値として測定する抵抗測定部と、
    前記抵抗測定部が算出用抵抗値を測定するのと同時に、前記第1測定対象部又は前記第2測定対象部の温度を取得する取得部と、
    前記取得部が取得した温度に基づいて、前記算出用抵抗値を補正する補正部と、
    前記補正部が補正した算出用抵抗値に基づいて、前記溶接部の抵抗値を算出する算出部と、
    を備えることを特徴とする溶接部の抵抗計測装置。
  6. 前記取得部は、放射温度計である請求項5に記載の溶接部の抵抗計測装置。
  7. 前記導電部材において前記溶接部及び前記第2測定対象部とは別の部分を第3測定対象部としたとき、
    前記取得部は、
    前記第2測定対象部及び前記第3測定対象部間の抵抗値を温度取得用抵抗値として測定する温度取得用測定部と、
    前記温度取得用測定部が測定した温度取得用抵抗値に基づいて、前記第2測定対象部の温度を取得する温度取得部と、
    を備える請求項5に記載の溶接部の抵抗計測装置。
  8. 前記抵抗測定部が算出用抵抗値を測定し、前記取得部が温度を取得する前に、前記溶接部を冷却する冷却装置を備える請求項5〜請求項7の何れか一項に記載の溶接部の抵抗計測装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111693573A (zh) * 2020-05-12 2020-09-22 中国电子产品可靠性与环境试验研究所((工业和信息化部电子第五研究所)(中国赛宝实验室)) 电池极耳焊接质量评估方法及装置
WO2023063083A1 (ja) 2021-10-11 2023-04-20 日置電機株式会社 測定装置、測定システム及び測定方法
WO2024053428A1 (ja) * 2022-09-09 2024-03-14 日置電機株式会社 抵抗測定装置及び抵抗測定方法

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